JP3709857B2 - 動体検出イメージセンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動体の移動方向および速度に依存した出力を行なう動体検出イメージセンサに関する。さらに詳細には、複数の受光素子からの入力信号の処理により動体の移動方向に依存した出力を可能とした動体検出イメージセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
画像の撮り込みに適用する素子として、固体撮像素子(CCD:Charge Coupled Device)がよく知られている。多くの画像処理システムでは、CCDを備えたビデオカメラで撮影した画像を例えばPC等に入力し、PC側のソフトウェアおよびハードウェアを適用した処理により、画像データの様々な処理および再生が行われる。
【0003】
画像処理にソフトウエア適用することで処理の柔軟性が増すという利点があるが、特に画素数が多い場合や高度な処理を行なう場合にカメラとコンピュータの間、あるいはコンピュータ内のメモリとプロセッサの間のデータ転送が全体の処理速度を制限する要因となることが多い。これらの制限要因を除くための高速化アルゴリズムや並列アーキテクチャによる信号処理に関する研究が盛んに行われている。
【0004】
しかし、これらの研究の多くは、根本的に画像を構成する画素の1つ1つに対して順次処理を行なう逐次処理方式であるため、劇的な高速化・高機能化は望みにくい。これに対し、集積回路技術の進歩により、一部の情報処理機能をイメージセンサにとりこむ、いわゆるVision Chipが広く研究されている。Vision Chipについては、例えば、“ G.Indiveri, ``Modeling Selective Attention Using a Neuromorphic Analog VLSI Device,'' Neural Computation, Vol.12, No.12, pp.2857--2880, 2000.”、あるいは、“ R.Etienne-Cummings et al., ``High Performance Biomorphic Image Processing Under Tight Space and Power Constraints,'' Autonomous Robots, Vol.11, No.3, pp.227--232, 2001”.に記載されている。
【0005】
しかし、ほとんどのVision Chipに関する研究では、ノイズ除去やエッジ検出などの比較的単純な処理を対象とするものがほとんどであり、またその出力自身も処理後の映像のままである場合が多い。しかしロボットビジョンなどへの応用を考えると、最終的に必要となるのは画像の「意味」であり、それを抽出するためには再びコンピュータによるソフトウエア処理によることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の既存技術の問題点に鑑みてなされたものであり、カメラからの撮り込み画像のソフトウェア処理による依存度を軽減させる1つの構成として、カメラによる撮り込み画像の1つの「意味」を出力可能とするイメージセンサとして、撮り込み画像中の動体の速度、方向を検出して出力することを可能とした動体検出イメージセンサを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面は、
空間的に離間した位置にある2つの受光部の各々に接続され、各受光部の光検出に基づく電気信号を出力する2つの光検出部A,Bと、
前記2つの光検出部の一方の光検出部Aの出力信号を入力し、該出力信号の遅延を発生させて遅延信号を出力する遅延発生部と、
前記遅延発生部の遅延信号を入力し、該遅延信号に基づくパルス信号Q1を発生する第1のパルス発生部Aと、
前記2つの光検出部の他方の光検出部Bの出力信号を入力し、該入力信号に基づくパルス信号Q2を発生する第2のパルス発生部Bと、
前記第1のパルス発生部Aと、前記第2のパルス発生部Bの出力パルス信号Q1,Q2を入力し、パルス信号Q1,Q2の重複入力時に信号Qを出力するパルス到達検出部と、
を有することを特徴とする動体検出イメージセンサにある。
【0008】
さらに、本発明の動体検出イメージセンサの一実施態様において、前記遅延発生部は、コンデンサを有し、入力信号に対して、前記コンデンサの放電時間に応じた遅延をもたらす構成を有するとともに、遅延時間の調整に適用可能なバイアス電圧Vbの印加構成を持つトランジスタを有する構成であることを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明の動体検出イメージセンサの一実施態様において、前記パルス発生部Aおよびパルス発生部Bの各々は、コンデンサを有し、該コンデンサの放電時間に応じたパルス幅のパルスを発生させる構成を有するとともに、パルス幅の調整に適用可能なバイアス電圧Vb2の印加構成を持つトランジスタを有する構成であることを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明の動体検出イメージセンサの一実施態様において、前記パルス到達検出部は、前記第1のパルス発生部Aと、前記第2のパルス発生部Bの出力パルス信号Q1,Q2を入力し、パルス信号Q1,Q2の重複入力時に信号Qを出力するアンド回路によって構成されたものであることを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明の動体検出イメージセンサの一実施態様において、前記光検出部Aおよび光検出部Bの各々は、光検出素子としてのフォトダイオードと、出力信号レベルを調整するバイアス電圧Vb1の印加構成を持つトランジスタを有する構成であることを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明の動体検出イメージセンサの一実施態様において、前記光検出部Aは、前記遅延発生部に対する出力値をハイ状態に維持するNORゲートを有することを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明の胴体検出イメージセンサの一実施態様において、前記イメージセンサは、各々が離間した位置にランダムに配置された複数の受光部を有し、前記光検出部は、前記ランダムに配置された複数の受光部に対応して設けられた構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の第2の側面は、
動体検出方法であり、
空間的に離間した位置にある2つの受光部の各々に接続され、各受光部の光検出に基づく電気信号を出力する2つの光検出部A,Bの一方の光検出部Aの出力信号を入力し、該出力信号の遅延を発生させて遅延信号を出力する遅延信号出力ステップと、
前記遅延信号を入力し、該遅延信号に基づくパルス信号Q1を発生する第1のパルス信号発生ステップと、
前記2つの光検出部の他方の光検出部Bの出力信号を入力し、該入力信号に基づくパルス信号Q2を発生する第2のパルス信号発生ステップと、
前記第1のパルス発生信号ステップと、前記第2のパルス信号発生ステップにおける出力パルス信号Q1,Q2を入力し、パルス信号Q1,Q2の重複入力時に信号Qを出力するパルス到達検出ステップと、
を有することを特徴とする動体検出方法にある。
【0014】
【作用】
本発明の構成によれば、生体の網膜における細胞の生成する興奮性信号の空間的伝搬遅延に対応する構成を持つ動体検出イメージセンサが実現され、複数の受光部の受光信号の処理に基づいて、動体の移動方向。速度を検出することが可能となる。
【0015】
さらに、本発明の動体検出イメージセンサによれば、遅延回路による遅延を様々な設定とすることで、さまざまな速度の動体の動きを検出することが可能となる。
【0016】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の動体検出イメージセンサについて、図面を参照して、詳細に説明する。
【0018】
[1.生体における動体検出]
本発明の動体検出イメージセンサの構成は、生体の網膜における作用に関する研究に基づくものである。生体の網膜中には、受光素子にあたる錐体や桿体という受光細胞以外にも、水平細胞・ガングリオン細胞といった細胞が存在し、相互にネットワークを作っていることが知られている。このネットワークによって、網膜が単なる撮像素子だけではなく、初期的な視覚情報処理を行なう機能をもつことが知られている。
【0019】
この網膜がもつ情報処理の1つに、網膜上を動く輝点の動きの方向と速度を検出する機能がある。方向選択性とよばれているこの機能のメカニズムは未だに未解決の問題で、神経の持つ興奮性信号と抑制性信号のうち、従来は抑制信号が重要な役割を担っていると思われてきたが、最近、カメなどの一部の動物の網膜中では、抑制性信号が発生せずに、興奮性信号のみが発生していることが知られている。
【0020】
図1は、網膜上を動く輝点の動きの方向と速度を検出する機能、すなわち方向選択性を実現する生体の網膜上の処理を説明する図である。
【0021】
網膜上には、光を検出すると所定幅(T0)の正(+)のパルス信号を出力するバイポーラセル(細胞)A101,B102と、光を検出すると所定幅(T0)の負(−)のパルス信号を出力するアマクリンセル(細胞)C103、さらに、バイポーラセル101,102、および、アマクリンセルC103からの信号を受領して、その加算信号が所定の閾値以上である場合に信号を脳に出力するガングリオンセル(細胞)104が多数、配置された構成を持つ。
【0022】
バイポーラセルA101,B102からガングリオンセル104に対する信号遅延、およびアマクリンセルC103からガングリオンセル104に対する信号遅延は、それぞれの信号伝達経路長、構成等によって異なるものとなる。
【0023】
バイポーラセルA101から、ガングリオンセル104に対する信号遅延をTa、バイポーラセルB102から、ガングリオンセル104に対する信号遅延をTb、アマクリンセルC103から、ガングリオンセル104に対する信号遅延時間をTcとする。バイポーラセルA101とバイポーラセルB102の距離をd、アマクリンセルC103とバイポーラセルB102の距離をd’とする。
【0024】
このとき、まず、反転信号を出力するアマクリンを適用せず、バイポーラセルA101とバイポーラセルB102のみによって、動体の移動方向を検出する処理について、図2を参照して説明する。
【0025】
図2(1)がA→Bに動体が移動した場合の出力を示し、上段からそれぞれ、バイポーラセルA101の出力、バイポーラセルB102の出力、および、その加算値A+Bの信号を示している。ガングリオンセル104は、加算値A+Bが閾値以上である場合に脳に対して信号を出力する。
【0026】
動体が、AからBに移動すると、バイポーラセルA101は矢印aに示す点で動体の光を検出し、遅延時間Taの後パルス幅T0の信号をガングリオンセル104に対して入力する。バイポーラセルB102は矢印bに示す点で動体の光を検出し、遅延時間Taの後パルス幅T0の信号をガングリオンセル104に対して入力する。なお、Ta>Tbとする。
【0027】
この時のA+B信号は、図2(1)の最下段に示すものとなる。ガングリオンセル104は、加算値A+Bが閾値Vt以上である場合に脳に対して信号を出力する。図から明らかなように、加算値A+Bは、閾値Vt以上である領域201を形成し、ガングリオンセル104は、信号を脳に対して伝達する。
【0028】
一方、動体が、BからAに移動した場合の信号の遷移を示したのが図2(2)である。まず、バイポーラセルB102は矢印bに示す点で動体の光を検出し、遅延時間Tbの後パルス幅T0の信号をガングリオンセル104に対して入力する。バイポーラセルA101は矢印aに示す点で動体の光を検出し、遅延時間Taの後パルス幅T0の信号をガングリオンセル104に対して入力する。条件は(1)と同様であり、Ta>Tbである。
【0029】
この時のA+B信号は、図2(2)の最下段に示すものとなる。ガングリオンセル104は、加算値A+Bが閾値Vt以上である場合に脳に対して信号を出力する。図から明らかなように、加算値A+Bは、閾値Vt以上である領域を形成しないことになり、ガングリオンセル104は、信号を脳に対して伝達しない。
【0030】
このように、ある一定方向に動体が移動した場合にのみガングリオンセル104は、信号を出力することになり、生体の網膜の細胞レベルで方向検知センサとしての機能を有することになる。
【0031】
次に、反転信号をガングリオンセル104に対して出力するアマクリンセルC103の作用について、図3を参照して説明する。
【0032】
図3(1),(2)は、図2の(1),(2)と同様、それぞれA→B、B→Aに動体が移動した場合の各セルの出力および加算信号を示している。ただし、動体の移動速度が図2の場合に比較して高速である点が異なっている。
【0033】
動体がAからBに高速で移動した場合、図3(1)に示すように、矢印ab間の間隔が、図2(1)に比較して短くなり、その結果、A,Bのパルスの重複期間が広がり、信号A+Bが閾値Vtを超える領域211も長く発生する。このとき、ガングリオンセル104は、信号を脳に伝達することになる。
【0034】
一方、動体がBからAに高速で移動した場合、図3(2)に示すように、先の図2(2)と異なり、A,Bのパルスの重複期間が発生してしまうことになる。この結果、信号A+Bが閾値Vtを超える領域212が発生し、ガングリオンセル104は、信号を脳に伝達することになる。
【0035】
このように、動体が高速移動すると、A→B、B→A、いずれにおいても、信号A+Bが閾値Vtを超える領域が発生し、ガングリオンセル104は、信号を脳に伝達することになり、動体の方向検出が不可能になる。
【0036】
この不都合を解決するのが、ガングリオンセル104に対して反転信号を伝達するアマクリンセルC103である。アマクリンセルC103の信号を考慮した信号遷移を図3(3),(4)に示す。
【0037】
図3(3),(4)は、(1),(2)と同様の方向に対する動体移動に対応し、それぞれA→B→C、C→B→Aに動体が移動した場合の各セルの出力および、A+B+Cの加算信号を示している。ただし、動体の移動速度は、図3(1),(2)と同様、高速である。
【0038】
動体がA→B→Cに高速で移動した場合、図3(3)に示すように、加算信号A+B+Cは、反転信号Cの入力により、閾値Vt以下に抑制される。しかし、信号A+B+Cが閾値Vtを超える領域213は発生する。このとき、ガングリオンセル104は、信号を脳に伝達することになる。
【0039】
一方、動体がC→B→Aに高速で移動した場合、図3(4)に示すように、加算信号A+B+Cが、反転信号Cの入力により、閾値Vt以下に抑制され、その結果、信号A+B+Cが閾値Vtを超える領域が発生しないことになる。従って、ガングリオンセル104は、信号を脳に伝達しないことになる。
【0040】
このように、ある一定方向に動体が高速で移動した場合であっても、抑制信号としての反転出力をガングリオンセル104に伝達するアマクリンセルC103の作用により、動体の方向検出が可能となる。
【0041】
上述したバイポーラセルのガングリオンセルに対する正の信号(興奮性信号)のみでも方向選択性が実現可能であることを、次に示すような単純化した電気回路モデルを利用して明らかにすることができる。
【0042】
図4に示すように空間的に離れた、光があたると幅Tの興奮性信号を発するバイポーラセルに相当する2つの受光素子PR1,301,PR2,302を仮定し、動く輝点P305が受光素子PR1,301,PR2,302が順に検出するのに要する時間間隔をΔtmとする。
【0043】
すなわち2つの受光素子PR1,301、PR2,302の空間的な距離をL、動く輝点Pの速度をvとすればΔtm=L/vである。また受光素子PR1,301で発生した興奮性信号は、Δtpの遅延を発生させる遅延素子303を経てガングリオンセルに相当する検出素子C304まで到達する。すなわち、受光素子PR1,301の出力信号は、時間をΔtpの後に検出素子C304まで到達する。
【0044】
2つの受光素子PR1,301、PR2,302をつなぐガングリオンセルに相当する検出素子C304は、2つの受光素子PR1,301、PR2,302から重複して興奮性信号が到達した場合のみ、出力信号Qを出力するとする。この出力Qは、以下の条件を満たすときに出力される。
|Δtm−Δtp|<T・・(1)
【0045】
この出力Qは、ガングリオンセルから脳に対する信号に対応する。逆に出力Qが発生した場合には、上記条件(1)を満足しているとの判定が可能となる。これは、ガングリオンセルに相当する検出素子C304に接続している受光素子PR1,301から、受光素子PR2,302へ向かう方向に輝点P305の動きがあったこと、その輝点の速度vがv=L/Δtp程度であるとの判定が可能であることを示している。
【0046】
この受光素子PR1,301と受光素子PR2,302との距離:Lと、受光素子PR1,301からガングリオンセルに相当する検出素子C304に対する信号遅延時間:Δtpは2つの受光素子PR1,301と受光素子PR2,302との空間的な配置と遅延要素によってのみ決まるため、ガングリオンセルに相当する検出素子C304の出力Qのみに基づいて、輝点P305の移動方向と速度の判定が可能となる。
【0047】
[2.興奮性信号の空間的伝搬遅延を用いた動体検出イメージセンサ]
上述の説明から明らかなように、生体のバイポーラセルの出力する正の信号(興奮性信号)のみを用いることで動き検出が可能となる。
【0048】
以下では、生体のバイポーラセルに対応する興奮性信号に相当する信号の出力および信号処理を実行するアルゴリズムを適用した動体検出機能をもつ本発明に係るイメージセンサの構成について説明する。
【0049】
図5に本発明に係るイメージセンサの全体構成を示す。本発明に係るイメージセンサは、上述した生体の網膜における2つのバイポーラセルと1つのガングリオンセルに対応する構成を持つ。
【0050】
光検出部A310と、光検出部B340は、それぞれ動体380の光を受光して電流を発生させるフォトダイオード(PD1,PD2)を有する。動体380は矢印のα方向、または、β方向に移動する。従って、光検出部A310と、光検出部B340は、それぞれ動体380の移動方向に従って、いずれかが先行して受光し、他方が遅れて受光する。
【0051】
一方の光検出部A310の検出光によって発生した電気信号は、遅延発生部320を介して所定時間遅延された後、パルス発生部A330に入力されて、所定時間の遅延(例えばTa)の後、所定幅(T)のパルスQ1を発生して、アンド回路360に出力する。
【0052】
さらに、もう一方の光検出部B340の検出光によって発生した電気信号は、遅延発生部を介さずに、パルス発生部B350に入力されて、所定幅(T)のパルスQ2を発生して、アンド回路360に出力する。
【0053】
アンド回路360は、上述の生体の網膜におけるガングリオンセルに対応する処理を実行するものであり、パルスQ1,Q2が重複して入力した場合に限り、出力Qを出力する構成である。
【0054】
図5に示した本発明に係るイメージセンサを構成する複数の回路要素の各々の詳細について説明する。
【0055】
A.光検出部およびパルス発生部
本発明に係るイメージセンサを構成する光検出部およびパルス発生部の基本回路構成を図6に示す。なお、図6に示す回路構成は、図5の全体構成図における光検出部Bと、パルス発生部Bとを併せた構成に相当する。図5の全体構成図における光検出部Aには、さらに、NORゲート構成が付加される。このNORゲートを持つ光検出部の構成については、図7を参照して後段で説明する。
【0056】
図6を参照して回路の詳細について説明する。光検出部およびパルス発生部は、動体の光を直接検出し、検出光に基づいて電流を生成するフォトダイオード511と、その光電流によって発生する電圧によってコンデンサ516の容量Cを放電させるための複数のトランジスタ512,513,514、515およびアンド回路517からなる。
【0057】
図6の回路構成において、回路部518,519は電源接続(例えば5V)され、MOSトランジスタ512のゲートにはバイアス電圧Vb1、MOSトランジスタ513のゲートにはバイアス電圧Vb2が印加される。また、MOSトランジスタ515のゲートにはコンデンサ516に対するプリチャージのためにプリチャージ電圧Vpcが印加される。
【0058】
動作以前の段階で、MOSトランジスタ515のゲートのプリチャージ電圧Vp印加により、コンデンサ516に容量Cがプリチャージされる。
【0059】
フォトダイオード511が動体からの光を検出すると、フォトダイオード511を介した電流が流れ、ポイント510に電圧が発生する。ポイント510の電圧により、MOSトランジスタ514を介した電流が流れることになり、コンデンサ516にプリチャージしていた電荷がコンデンサ513を介して放電する。
【0060】
アンド回路517は、コンデンサ516が放電する期間、(1(High),1(High))の入力を2入力ラインから受領することになり、コンデンサ516が放電する時間幅のパルス信号を出力する。
【0061】
バルス幅の調整のためには、コンデンサ516が放電する時間幅を調整すればよく、これは、トランジスタ513のゲートに印可するバイアス電圧Vb2の調整によって可能となる。また、ポイント510の電圧調整は、トランジスタ512のゲートに印可するバイアス電圧Vb1の調整によって可能となる。
【0062】
この回路により、動体の発する光がフォトダイオード511に受光された場合に、アンド回路517が一定時間幅のパルスを出力する。
【0063】
図5の全体構成図における光検出部A310には、さらに、NORゲート構成が付加される。このNORゲートを持つ光検出部の構成について、図7を参照して説明する。
【0064】
図5における光検出部A310は遅延発生部320に対して信号を出力し、この信号は、フォトダイオードPD1,521に光があたった時点から出力が1に維持されることが必要となる。この信号維持のために、図7に示すNORゲート523を付加している。
【0065】
NORゲート523は、MOSトランジスタ4個で構成される回路であり、2つの入力の「論理和の否定」を出力する。NORゲート523に対する入力の一方をフォトダイオードPD1,521に光があたったことで電圧の発生する点Aの入力とし、他方をプリチャージ電圧Vpcの論理値の否定入力:/Vpcとして設定する。本構成は、NORゲート523によるRSフリップフロップ構成であり、リセット時、すなわち、Vpc=0、/Vpc=1において、遅延発生部320に対する出力Vi=0となり、その後PD1が露光され、ポイント520に電圧が発生した時点で、NORゲート523に対する入力値が変更されて、それ以降、遅延発生部に対する出力Vi=1が維持される。
【0066】
B.遅延発生部
次に、光検出部での光受信から、パルス発生までの時間を遅延させるための遅延発生部の構成について、説明する。これは、先の生体の網膜の説明におけるバイポーラセルからガングリオンセルまでの信号伝達遅延に相当する遅延を発生させるための回路である。
【0067】
遅延発生部は、図5に示す一方の光検出部A310の検出光によって発生した電気信号の遅延を発生させてパルス発生部A330に入力させる処理を実行する。遅延発生部は、光検出部A310の検出光によって発生した電気信号に所定時間の遅延(例えばTa)を発生させる。
【0068】
ここでは、動体が空間的に離れた2つの受光部間を通過するために要する時間と同程度の遅延時間を生成する遅延発生回路について、図8を参照して説明する。図8に示す遅延回路は、トランジスタ531,532、533、コンデンサ534、インバータ535からなり、回路部536は電源接続(例えば5V)され、MOSトランジスタ531のゲートにはバイアス電圧Vbが印加される。また、MOSトランジスタ533のゲートにはコンデンサ534に対するプリチャージのためにプリチャージ電圧Vpcが印加される。
【0069】
MOSトランジスタ532のゲートには光検出部のフォトダイオードによって受光されたことを条件として印加される電圧Viが入力(図5参照)される。図7を参照して説明したような、Viは、NORゲートを介した出力される出力値であり、所定時間継続して所定の電圧値ViをMOSトランジスタ532のゲートに供給する。
【0070】
図5に示す空間的に離れた2つの受光部(PD1,PD2)間を通過するために要する時間を1msとすると、図8に示す遅延回路は、1ms程度の遅延時間を発生させることが必要となる。ここでコンデンサ534の容量Cを1pF程度とし、その放電に要する時間を用いてこの遅延時間を発生させるとすると109Ω程度の抵抗が必要となる。
【0071】
これにはMOSトランジスタのサブスレッショルド領域を利用する。サブスレッショルド領域とは、MOSトランジスタのゲートに加える電圧(Vb)が閾値以下、すなわち抵抗が大となる領域のことであり、Vbの調整により、MOSトランジスタ531の抵抗を調整し、ここでコンデンサ534の容量Cの放電時間が調節可能となる。
【0072】
図8に示す遅延回路の動作について説明する。まず、コンデンサ534には、MOSトランジスタ533によるVpc印加により、容量Cがプリチャージされる。その後、光検出部から受光に基づく電圧値ViがMOSトランジスタ532のゲートに入力されると、コンデンサ534の放電が開始される。放電時間は、MOSトランジスタ531のゲート印加電圧Vbによって調整される。
【0073】
コンデンサ534の放電開始時は、インバータ535の入力は、Highであり、出力はローとなるが、コンデンサ534の放電終了後インバータ535の入力がLoに代わり、出力がHiとなる。この放電時間の期間を約1msとすることで、図5に示す光検出部A310による光検出から、遅延Δtp=1ms後に、遅延発生部320のインバータを介してパルス発生部に対して遅延発生部320を介してHigh信号が出力されることになる。
【0074】
C.パルス到達検出部
図5に示す空間的に離れた受光部(PD1,PD2)に対して、動体380の光を時間差を持って受光し、かつ、一方の受光部PD1の受光に基づく電気信号に遅延(Ta)を発生させて、2つのパルス信号Q1,Q2をパルス発生部A,330と、パルス発生部B,350によって発生させ、この2つのパルスとが同時に到達する場合に、信号を出力し、信号出力の有無により、動体380の移動方向、速度を求るのが、本イメージセンサの要点である。このパルスの同時発生を検出する回路を図9に示す。
【0075】
図9に示す回路551は、図5のアンド回路360である。これは、生体の網膜におけるガングリオンセルに相当する処理を行なうものであり、パルス発生部A,330と、パルス発生部B,350から入力するパルス信号Q1,Q2を入力し、両信号ともHighである場合に、信号Qを出力する。
【0076】
信号Qが出力されることが、パルス発生部A,330と、パルス発生部B,350から重複してパルス信号Q1,Q2が入力したことを示す。
【0077】
[3.イメージセンサによる動体検出]
次に、上記項目において説明した本発明のイメージセンサをもちいた動体の検出処理について説明する。
【0078】
本発明のイメージセンサは、図5に示すように、空間的に離間した位置にある2つの受光素子(PD1,PD2)によって、動体380の光を時間さをもって受光し、一方の光検出部A310の信号に遅延を発生させた後、それぞれのパルス発生部A,Bから出力するパルスQ1,Q2の重なりを検出して信号Qを出力する構成である。
【0079】
バイアス電圧Vb,Vb2をそれぞれVb=0.53V,Vb2=0.8Vとしたときの回路シミュレータHSpiceによる回路シミュレーションの結果を図10および図11を参照して説明する。なおトランジスタのモデルはVDECCMOS 0.6μmプロセスのモデルを用い、このバイアス電圧の条件で受光部が発するパルス幅Tはおよそ1μsであり、また遅延発生部の遅延Δtpはおよそ250μsである。
【0080】
なお、この回路の出力はディジタル値であり、高い電圧(+5V)を論理値“1”、低い電圧(0V)を論理値“0”とする。まず時間:t=0で輝点が受光部PD1に達して出力≡1≡が発生している。この値は直後の遅延発生回路に伝わるが、この条件での遅延発生回路の遅延は250μsであるため、PD1に輝点が到達してから250μs後に、この論理値≡1≡が直後のパルス発生回路に伝わり、そこから幅1μsのパルスがQ1に発生している。
【0081】
図10は、(a)に示すように、動体710が所定距離(L)離間した受光部(PD1)711から、受光部(PD2)712の方向に比較的低速(V1)で移動した場合であり、この動体移動を受光部で検出した際の検出信号:PD1、検出信号PD1に基づくパルスQ1、さらに検出信号:PD2、検出信号PD2に基づくパルスQ2、Q1、Q2の入力を受けて、パルス到達検出部で出力する信号:Qの各信号遷移を(b)に示してある。
【0082】
まず、動体710の光は、受光部(PD1)711において検出され、その後、遅延回路による遅延時間(Ta=250μs)の後、1μsのパルス(Q1)が発生する。パルス(Q1)が発生する時刻とほぼ同時刻において、動体710の光は、受光部(PD2)712において検出され、パルス(Q2)が発生する。この場合、パルス(Q1)、パルス(Q2)の重なりが発生することになり、アンド回路で構成されるパルス到達検出部から1μsのパルス信号:Qが出力される。
【0083】
このパルス信号:Qの出力から、PD1からPD2へ向かう方向に、この両者の距離を250μs±1μsで輝点が移動するような速度で動体が移動したと判定することができる。
【0084】
図11は、図10と異なり、動体が高速(V2:V2>V1)で、所定距離(L)離間した受光部(PD1)711から、受光部(PD2)712の方向に移動した場合であり、この動体移動を受光部で検出した際の検出信号:PD1、検出信号PD1に基づくパルスQ1、さらに検出信号:PD2、検出信号PD2に基づくパルスQ2、Q1、Q2の入力を受けて、パルス到達検出部で出力する信号:Qの各信号遷移を(b)に示してある。
【0085】
まず、動体710の光は、受光部(PD1)711において検出され、その後、遅延回路による遅延時間(Ta=250μs)の後、パルス(Q1)が発生する。パルス(Q1)が発生する以前に、動体710の光は、受光部(PD2)712において検出され、パルス(Q2)が発生する。動体710が受光部(PD1)711において検出されてから100μs後に受光部(PD2)712において検出されている。
【0086】
この場合、パルス(Q1)、パルス(Q2)の重なり領域は発生せず、その結果、アンド回路で構成されるパルス到達検出部からの信号:Qは出力されない。
【0087】
したがって受光部(PD1)711から受光部(PD2)712へ250μsで移動する動体は検出されなかったことになる。
【0088】
上記のイメージセンサでは、Qに論理値“1”が発生したときには、受光部PD1から受光部PD2へ、この間を250μsで移動する輝点の動きがあったと判定することが可能となる。このように、この回路で検出できる輝点の動きは、2つの受光部の向きと距離という空間的な配置と、遅延発生回路による遅延時間によって決定できることになる。
【0089】
[4.任意方向の動き検出のためのアーキテクチャ]
通常のイメージセンサでは、受光部は正方形、あるいは六角形などの平面を埋め尽くす格子状に配置される。これは各受光部の信号を読み出すときの簡便さや、またイメージセンサの設計自身の簡素化に有効であり、また走査線によって映像を作るビデオカメラのイメージセンサには特に有効なアーキテクチャである。しかしこの格子状の受光部の配置により、平面上の輝点や輝線の方向に特異性が現われる。
【0090】
この特異性を解消するためには、受光部を空間的に無作為に配置した構造が好ましい。このように、受光部の空間的な配置が無作為であるということは、方向による特異性もないことに対応する。すなわち理想的に空間的に無作為に配置された受光部からなるイメージセンサでは、対象となる画像に対して方向特異性が全くなくなると考えられる。
【0091】
従って、図12に示すように、無作為に光検出部を配置し、それぞれをパルス発生部、あるいは所定の遅延時間Δtxを発生させる遅延発生部を介してパルス発生部に接続し、複数のパルス発生部の出力をパルス到達検出部に入力する構成として、各パルス検出部の出力の有無に基づいて、様々な方向への動体移動の検出を可能とするイメージセンサが構成される。なお、遅延発生部における遅延時間の設定を様々な設定にすることで、様々な動体速度についての検出が可能となる。
【0092】
動体の動き検出自体は、始点位置の受光部と終点位置の受光部の組合せのみによって決まる。これらの特長から、各受光部の空間的な配置は図12のように無作為にしても、その配置位置に基づいて出力を分析することにより、動体の様々な動きが検出可能となる。さまざまな遅延の遅延回路を、空間的に均一な分布となるように配置し、各受光部との接続も空間的に均一な分布となるようにすることができれば、さまざまな速度の輝点の動きが、理想的には任意の空間的な方向に対して検出することが可能となる。
【0093】
上述したように本発明の動体検出イメージセンサは、生体の網膜中での信号処理システムにおけるバイホーラセルの発する興奮性信号に対応する信号を発生させて、信号の空間的な伝搬遅延を利用して、動体の移動方向、速度の検出が可能となる。上述した回路構成忠の受光部を無作為に配列することで、方向の特異性のない動体検出イメージセンサが実現される。
【0094】
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0095】
【発明の効果】
以上、説明してきたように、本発明の構成によれば、生体の網膜における細胞の生成する興奮性信号の空間的伝搬遅延に対応する構成を持つ動体検出イメージセンサが実現され、複数の受光部の受光信号の処理に基づいて、動体の移動方向。速度を検出することが可能となる。
【0096】
さらに、本発明の動体検出イメージセンサによれば、遅延回路による遅延を様々な設定とすることで、さまざまな速度の動体の動きを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】生体の網膜における信号伝達処理について説明する図である。
【図2】生体の網膜における信号伝達による動体検出処理について説明する図である。
【図3】生体の網膜における信号伝達による動体検出処理について説明する図である。
【図4】生体の網膜における信号伝達による動体検出処理をセンサとする場合の構成概要および信号について説明する図である。
【図5】本発明の動体検出イメージセンサの全体構成を示す回路図である。
【図6】本発明の動体検出イメージセンサを構成する光検出部、パルス発生部構成を示す回路図である。
【図7】本発明の動体検出イメージセンサを構成する光検出部にNORゲートを付加した構成を示す回路図である。
【図8】本発明の動体検出イメージセンサを構成する遅延発生部の構成を示す回路図である。
【図9】本発明の動体検出イメージセンサを構成するパルス到達検出部の構成を示す回路図である。
【図10】本発明の動体検出イメージセンサによる動体検出処理例を説明する図である。
【図11】本発明の動体検出イメージセンサによる動体検出処理例を説明する図である。
【図12】本発明の動体検出イメージセンサにおいて受光部をランダム配置した構成例を示す図である。
【符号の説明】
101,102 バイポーラセル
103 アマクリンセル
104 ガングリオンセル
301,302 受光素子
303 遅延素子
304 検出素子
305 輝点
310 光検出部
320 遅延発生部
330 パルス発生部
340 光検出部
350 パルス発生部
360 アンド回路
511 フォトダイオード
512,513,514、515 トランジスタ
516 コンデンサ
517 アンド回路
521 フォトダイオード
522 トランジスタ
523 NORゲート
531,532,533 トランジスタ
534 コンデンサ
535 インバータ
551 アンド回路
710 動体
711,712 フォトダイオード

Claims (8)

  1. 空間的に離間した位置にある2つの受光部の各々に接続され、各受光部の光検出に基づく電気信号を出力する2つの光検出部A,Bと、
    前記2つの光検出部の一方の光検出部Aの出力信号を入力し、該出力信号の遅延を発生させて遅延信号を出力する遅延発生部と、
    前記遅延発生部の遅延信号を入力し、該遅延信号に基づくパルス信号Q1を発生する第1のパルス発生部Aと、
    前記2つの光検出部の他方の光検出部Bの出力信号を入力し、該入力信号に基づくパルス信号Q2を発生する第2のパルス発生部Bと、
    前記第1のパルス発生部Aと、前記第2のパルス発生部Bの出力パルス信号Q1,Q2を入力し、パルス信号Q1,Q2の重複入力時に信号Qを出力するパルス到達検出部と、
    を有することを特徴とする動体検出イメージセンサ。
  2. 前記遅延発生部は、コンデンサを有し、入力信号に対して、前記コンデンサの放電時間に応じた遅延をもたらす構成を有するとともに、
    遅延時間の調整に適用可能なバイアス電圧Vbの印加構成を持つトランジスタを有する構成であることを特徴とする請求項1に記載の動体検出イメージセンサ。
  3. 前記パルス発生部Aおよびパルス発生部Bの各々は、コンデンサを有し、該コンデンサの放電時間に応じたパルス幅のパルスを発生させる構成を有するとともに、
    パルス幅の調整に適用可能なバイアス電圧Vb2の印加構成を持つトランジスタを有する構成であることを特徴とする請求項1に記載の動体検出イメージセンサ。
  4. 前記パルス到達検出部は、前記第1のパルス発生部Aと、前記第2のパルス発生部Bの出力パルス信号Q1,Q2を入力し、パルス信号Q1,Q2の重複入力時に信号Qを出力するアンド回路によって構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の動体検出イメージセンサ。
  5. 前記光検出部Aおよび光検出部Bの各々は、光検出素子としてのフォトダイオードと、出力信号レベルを調整するバイアス電圧Vb1の印加構成を持つトランジスタを有する構成であることを特徴とする請求項1に記載の動体検出イメージセンサ。
  6. 前記光検出部Aは、前記遅延発生部に対する出力値をハイ状態に維持するNORゲートを有することを特徴とする請求項1に記載の動体検出イメージセンサ。
  7. 前記イメージセンサは、
    各々が離間した位置にランダムに配置された複数の受光部を有し、
    前記光検出部は、前記ランダムに配置された複数の受光部に対応して設けられた構成であることを特徴とする請求項1に記載の動体検出イメージセンサ。
  8. 動体検出方法であり、
    空間的に離間した位置にある2つの受光部の各々に接続され、各受光部の光検出に基づく電気信号を出力する2つの光検出部A,Bの一方の光検出部Aの出力信号を入力し、該出力信号の遅延を発生させて遅延信号を出力する遅延信号出力ステップと、
    前記遅延信号を入力し、該遅延信号に基づくパルス信号Q1を発生する第1のパルス信号発生ステップと、
    前記2つの光検出部の他方の光検出部Bの出力信号を入力し、該入力信号に基づくパルス信号Q2を発生する第2のパルス信号発生ステップと、
    前記第1のパルス発生信号ステップと、前記第2のパルス信号発生ステップにおける出 力パルス信号Q1,Q2を入力し、パルス信号Q1,Q2の重複入力時に信号Qを出力するパルス到達検出ステップと、
    を有することを特徴とする動体検出方法。
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