JP3707633B2

JP3707633B2 - Finished concrete fabric finishing method

Info

Publication number: JP3707633B2
Application number: JP28301696A
Authority: JP
Inventors: 晃吉田
Original assignee: ニチエー吉田株式会社
Priority date: 1996-10-03
Filing date: 1996-10-03
Publication date: 2005-10-19
Anticipated expiration: 2016-10-03
Also published as: JPH10110514A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、打放しコンクリートの生地仕上げ方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
打放しコンクリートは、表面に特有なまだら模様が存在して自然らしい趣を呈し、その重厚な意匠性が建物の価値観を向上させるため、広く採用されている。しかしながら、打放しコンクリートにはジャンカ（巣穴）やコールドジョイントなどの欠損部がつきもので、これらの欠損部は打放し建築としての意匠性を阻害する。このため、打放し工法においては、型枠を取り外した後、必ず生地仕上げ工事を行わなければならない。従来、この生地仕上げ工事は、上記欠損部に生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを充填し、その表面を周囲の打放しコンクリートの表面と同一面となるようにコテで平滑にならすというものであった。
【０００３】
ところで、打放しコンクリートの生地表面は、一般に、色が均一ではなく、まだら模様を呈している。他方、上記欠損部に生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを充填してコテで平滑にならした場合には、その生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの充填部はペンキを塗ったように均一な色調となる。そのため、たとえ上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの色が周辺の打放しコンクリートの色と完全に一致していても、生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの充填部は、まだら模様を呈する周辺の打放しコンクリートの表面とはかなり異なった外観を呈することになり、満足できるような生地仕上げ面とはならなかった。
【０００４】
本出願人は、上記のような課題を解決するために、先に特願平８−１７４２２５号において新たな打放しコンクリートの生地仕上げ方法を提案した。
この生地仕上げ方法は、打放しコンクリートの表面の欠損部に生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを充填後、その周辺の打放しコンクリートの生地表面のまだら模様の色に合わせた仕上げ塗材をまだら模様形成具に含浸させ、このまだら模様形成具で上記仕上げ塗材を生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの充填部に叩き塗りして、該充填部の表面を周辺の打放しコンクリートの生地表面と同様の外観に仕上げる、というものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特願平８−１７４２２５号に記載の生地仕上げ方法には、更に改善を要する点があった。即ち、打放しコンクリートの表面をこの生地仕上げ方法で仕上げた後、該打放しコンクリートの表面全体に透明な防水・防汚材を塗布すると、生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの充填部の周囲が、ちょうど月が暈を被ったようにドーナツ状に変色する現象が発見されたのである（図２参照）。そして、このドーナツ状の変色部を消去するため、再度、その上にまだら模様形成具で仕上げ塗材を叩き塗りし、上記変色を隠蔽しなければならなくなった。
【０００６】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、打放しコンクリートの欠損部に生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを充填して、その表面をコテで平滑にならし、更にその上にまだら模様を形成する生地仕上げ方法において、上記まだら模様を形成した後、打放しコンクリートの表面全体に透明な防水・防汚材を塗布しても、上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの充填部の周囲に変色部が発生しないような、打放しコンクリートの生地仕上げ方法を提供することを目的とする。
【０００７】
本発明者は、上記変色の原因について、鋭意、調査検討した結果、欠損部に充填した生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの表面をコテで平滑にした後、該生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの表面を周辺の打放しコンクリートの表面と共にサンドペーパーで研磨することにより、該生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの表面と周囲の打放しコンクリートの表面との境界が目立たなくなるようにしている点に着目した。そして、打放しコンクリートは、表面の硬い層が研磨によって削り取られると、防水・防汚材を吸い込み易くなるという知見に基づき、本発明を完成するに至った。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、打放しコンクリートの表面の欠損部に生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを充填し、その表面を周囲の打放しコンクリートの表面と同一面となるようにコテで平滑にならした後、該表面を刷毛で周辺に向けて撫でることにより上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを周囲の打放しコンクリートの表面に馴染ませ、次いで、周辺の打放しコンクリートの表面におけるまだら模様の色に合わせた仕上げ塗材をまだら模様形成具に含浸させ、このまだら模様形成具で上記仕上げ塗材を上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの上に叩き塗りすることにより、その表面を周辺の打放しコンクリートの表面と同様の外観に仕上げ、次いで上記打放しコンクリートの表面全体に透明な防水・防汚材を塗布することを特徴とする。
【０００９】
この生地仕上げ方法によれば、打放しコンクリートの表面の欠損部に生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを充填してコテで平滑にならした後、該表面を刷毛で周辺に向けて撫でることにより上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを周囲の打放しコンクリートの表面に馴染ませるため、欠損部に充填された上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの表層部が、わずかに周囲の打放しコンクリートの表面上まで延ばされる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の生地仕上げ方法の実施の形態を説明する。
(1) 最初に、生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを打放しコンクリートの表面の欠損部に充填する。
この生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルは、打放しコンクリートの表面と同じ色になるように、白色セメントとポルトランドセメントと骨材を混合し、それにこのセメントと骨材との混合物の接着剤とする合成樹脂エマルジョンを加え、更に顔料を添加して成る比較的高粘度のものである。上記骨材としては、砂や硅砂などの比較的細かなものが使用される。
【００１１】
上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルに使用する合成樹脂エマルジョンとしては、アクリル共重合樹脂系のものやスチレン・アクリル共重合樹脂系のものなどが使用される。この合成樹脂エマルジョンの一例としては、アクリル共重合樹脂系のＮＹ−７０００（ニチエー吉田株式会社の商品名）がある。
【００１２】
また、上記顔料としては、通常、
Ｆｅ₃Ｏ₄（黒色）や、Ｃｒ₂Ｏ₃（緑色）、
〔ＣｏＯ／Ｃｒ₂Ｏ₃／Ａｌ₂Ｏ₃〕（青緑色）
などを主成分とする無機顔料が使用される。この顔料の例としては、バイフェロックスやスペシャル顔料（いずれもバイエル株式会社の商品名）などがある。
【００１３】
(2) 上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを打放しコンクリートの表面の欠損部に充填した後、その表面を周囲のコンクリート表面と同一面となるようにコテで平滑にならす。
(3) 次に、上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの表面を刷毛で周辺に向けて撫でることにより、該生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを周囲の打放しコンクリートの表面に馴染ませる。即ち、図１に示す如く、欠損部２に充填した上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタル３の表層部を、わずかに周囲の打放しコンクリート１の表面上まで延ばすようにして（図１のＸで示す範囲）、欠損部２に充填された生地仕上げ用ポリマーセメントモルタル３の表面と周囲の打放しコンクリート１の表面との境界ができるだけ目立たないようにする。
【００１４】
(4) 次に、仕上げ塗材を調合する。この仕上げ塗材は、欠損部周辺の打放しコンクリートの表面におけるまだら模様の色と同様の色になるように、白色セメントとポルトランドセメントを混合し、それをこのセメントの接着剤とする合成樹脂エマルジョンに混合し、更に顔料を添加して成る比較的低粘度のものである。
【００１５】
上記仕上げ塗材に使用する合成樹脂エマルジョンとしては、前記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの場合と同様に、アクリル共重合樹脂系のものやスチレン・アクリル共重合樹脂系のものなどが使用される。この合成樹脂エマルジョンの一例としては、アクリル共重合樹脂系のＮＹ−７０００（ニチエー吉田株式会社の商品名）がある。
【００１６】
また、上記顔料としては、生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの場合と同様に、通常、
Ｆｅ₃Ｏ₄（黒色）や、Ｃｒ₂Ｏ₃（緑色）、
〔ＣｏＯ／Ｃｒ₂Ｏ₃／Ａｌ₂Ｏ₃〕（青緑色）
などを主成分とする無機顔料が使用され、この顔料の例としては、バイフェロックスやスペシャル顔料（いずれもバイエル株式会社の商品名）などがある。
【００１７】
尚、上記仕上げ塗材としては、白色セメントやポルトランドセメントを使用せず、単に上記顔料を上記合成樹脂エマルジョンに混合したものとすることも可能である。
【００１８】
(5) 次に、まだら模様形成具を用意する。このまだら模様形成具としては、例えば、図３および図４に示すようなものが使用される。このまだら模様形成具４は、発泡プラスチック製の基板５の一面に、合繊ニードルフェルトからなるフェルト（含浸材）６を固着したものである。尚、このフェルト６の代わりに、不織布やスポンジなどを使用することも可能である。また、このフェルト６の外形は円形等でも良く、また、フェルト６の表面が凸面状等になっていても良い。
【００１９】
(6) 上記まだら模様形成具４を使用するには、フェルト６に刷毛等で前記仕上げ塗材を含浸させ、このフェルト６の側を前記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタル３の表面に向け、このまだら模様形成具４で仕上げ塗材を叩き塗りする。即ち、まだら模様形成具４で上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタル３の表面を何回も叩くようにし、これにより、その表面に仕上げ塗材を塗布する。
【００２０】
尚、本発明においては、この後、型枠模様形成具を用いて、打放しコンクリート工法において使用される樹脂塗装合板製型枠や本実型枠、合板型枠、鋼製型枠などの型枠の跡を、上記打放しコンクリートの表面全体に形成し、打放しコンクリートとしての表面の意匠性を更に高めることも可能である。
【００２１】
(7) 最後に、上記打放しコンクリートの表面全体に透明な防水・防汚材を塗布する。この防水・防汚材としては、アクリル・シリコン樹脂系やアクリル共重合樹脂系の合成樹脂エマルジョンが使用される。通常、外装には防水性に優れたアクリル・シリコン樹脂系が使用され、人の手などが触れて汚れやすい内装には防汚性に優れたアクリル共重合樹脂系が使用される。この防水・防汚材の一例としては、アクリル・シリコン樹脂系のＮＹ−９０９０（ニチエー吉田株式会社の商品名）がある。
【００２２】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。実施例は本発明を例示的に示したものであって本発明を制限するものではない。
実施例
▲１▼縦５０ｃｍ、横５０ｃｍ、厚さ１５ｃｍの打放しコンクリートの試験片を用意し、その表面がまだら模様を呈していることを確認した上で、表面の中央部をはつり、直径約１０ｃｍ、深さ約３ｃｍの窪みを形成し、この窪みを打放しコンクリートの欠損部とした。
【００２３】
▲２▼一方、上記試験片の窪みの周辺における打放しコンクリートの色と同様の色になるように、白色セメントとポルトランドセメントと骨材を混合し、これにＮＹ−７０００（前記商品名）を加え、更にバイフェロックス（前記商品名）を添加して比較的高粘度のものを作り、これを生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルとした。
▲３▼上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを上記試験片の窪みに充填し、その表面を周囲の打放しコンクリートの表面と同一面となるようにコテで平滑にならした。
【００２４】
▲４▼次に、上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの表面を刷毛で周辺に向けて撫でることにより該生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを周囲のコンクリート表面に馴染ませた。
▲５▼一方、上記窪みの周辺の打放しコンクリートの表面におけるまだら模様の色と同様の色になるように、白色セメントとポルトランドセメントを混合し、これをＮＹ−７０００（前記商品名）に混合し、更にバイフェロックス（前記商品名）を添加して比較的低粘度のものを作り、これを仕上げ塗材とした。
【００２５】
▲６▼次に、図３および図４に示すようなまだら模様形成具４を用意し、フェルト６に刷毛等で上記仕上げ塗材を含浸させ、このフェルト６の側を上記試験片における生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの表面に向け、このまだら模様形成具４で上記仕上げ塗材を生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの表面に叩き塗りした。
▲７▼最後に、試験片の表面全体に、透明な防水・防汚材としてＮＹ−９０９０（前記商品名）を塗布した。
【００２６】
本実施例によれば、上記窪みに生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを充填してコテで平滑にならした後、該表面を刷毛で周辺に向けて撫でることにより上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを周囲の打放しコンクリートの表面に馴染ませたため、窪みに充填された生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの表層部が、わずかに周囲の打放しコンクリートの表面上まで延ばされ、その結果、上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの充填部の表面と周囲の打放しコンクリートの表面との境界が目立たなくなり、しかも、その後、まだら模様を形成した後で、透明な防水・防汚材（ＮＹ−９０９０）をその上に塗布しても、上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの充填部の周囲には、ドーナツ状の変色部は全く見られなかった。
【００２７】
また、上記窪みに充填された生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの色は、周辺の打放しコンクリートの生地表面の色とよく似ている上に、上記仕上げ塗材の色も、周辺の打放しコンクリートにおけるまだら模様の色とよく似ており、この仕上げ塗材を使用して、周辺のまだら模様と同様のまだら模様を、まだら模様形成具４により上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの上に形成したため、その外観は、周辺の打放しコンクリートの生地表面と極めてよく似ていた。
【００２８】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の打放しコンクリートの生地仕上げ方法によれば、欠損部に生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを充填し、その表面を周囲の打放しコンクリートの表面と同一面となるようにコテで平滑にならした後、該表面を刷毛で周辺に向けて撫でることにより上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを周囲の打放しコンクリートの表面に馴染ませるため、上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの充填部の表面と周囲の打放しコンクリートの表面との境界が目立たなくなる。しかも、この境界付近の打放しコンクリート側の表面をサンドペーパーなどで研磨しないため、その後、まだら模様を形成した後で、透明な防水・防汚材を上記打放しコンクリートの表面全体に塗布しても、ドーナツ状の変色部が発生しない。
【００２９】
また、打放しコンクリートの表面の欠損部に充填された生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの色は、周辺の打放しコンクリートの生地表面の色とよく似ている上に、仕上げ塗材の色も、周辺の打放しコンクリートにおけるまだら模様の色とよく似ており、この仕上げ塗材を使用して、周辺のまだら模様と同様のまだら模様を、まだら模様形成具により上記生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルの上に形成するため、その外観は、周辺の打放しコンクリートの生地表面と極めてよく似ることとなる。従って、打放しコンクリートの欠損部に生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを充填したという痕跡はほぼ完全に抹消され、これにより、意匠性の高い打放しコンクリートの生地仕上げ面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】打放しコンクリートの表面の欠損部に、本発明の生地仕上げ方法により生地仕上げ用ポリマーセメントモルタルを充填した状態を示す断面図である。
【図２】打放しコンクリートの表面の欠損部を、従来の生地仕上げ方法で仕上げた場合のドーナツ状の変色部を示す平面図である。
【図３】本発明の生地仕上げ方法を実施する際に使用する、まだら模様形成具の一例を示す正面図である。
【図４】図３のＡ−Ａ線断面図である。
【符号の説明】
１打放しコンクリート
２欠損部
３生地仕上げ用ポリマーセメントモルタル
４まだら模様形成具
５基板
６フェルト（含浸材）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a method for finishing a bare concrete.
[0002]
[Prior art]
Releasing concrete is widely used because it has a mottled pattern peculiar to the surface and exhibits a natural taste, and its heavy design improves the values of the building. However, the exposed concrete is accompanied by defective parts such as junkers (cold holes) and cold joints, and these defective parts impair the design of the exposed structure. For this reason, in the releasing method, the fabric finishing work must be performed after removing the formwork. Conventionally, this dough finishing work is to fill the above-mentioned defect with polymer dough mortar for dough finishing and smooth the surface with a trowel so that the surface is flush with the surrounding concrete surface.
[0003]
By the way, the surface of the bare concrete is generally not uniform in color and has a mottled pattern. On the other hand, when the above-mentioned defect portion is filled with the dough finishing polymer cement mortar and smoothed with a trowel, the filling portion of the dough finishing polymer cement mortar has a uniform color tone as if painted. Therefore, even if the color of the polymer cement mortar for dough finishing is completely the same as the color of the surrounding exposed concrete, the filling portion of the polymer cement mortar for finishing the fabric is the same as the surface of the surrounding exposed concrete showing a mottled pattern. Had a very different appearance and did not have a satisfactory fabric finish.
[0004]
In order to solve the above-mentioned problems, the present applicant has previously proposed a new method for finishing a bare concrete in Japanese Patent Application No. 8-174225.
In this fabric finishing method, the polymer cement mortar for fabric finishing is filled in the defects on the surface of the exposed concrete, and then the mottle pattern forming tool is impregnated with a finish coating material that matches the color of the mottled pattern on the surface of the exposed concrete. Then, with this mottled pattern forming tool, the above-mentioned finish coating material is struck on the filling portion of the polymer cement mortar for finishing the fabric, and the surface of the filling portion is finished to the same appearance as the surrounding concrete surface of the exposed concrete. It is.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the dough finishing method described in Japanese Patent Application No. 8-174225 has a point that requires further improvement. That is, after finishing the surface of the exposed concrete with this dough finishing method, if a transparent waterproof / antifouling material is applied to the entire surface of the exposed concrete, the area around the filling portion of the polymer cement mortar for dough finishing is exactly the moon. A phenomenon of discoloration like a donut like a cocoon was discovered (see FIG. 2). Then, in order to erase the discolored portion of the donut shape, it is necessary to cover the discoloration again by hitting the finish coating material again with a mottled pattern forming tool.
[0006]
The present invention has been made in order to solve such problems. The polymer cement mortar for dough finishing is filled in the deficient portion of the exposed concrete, the surface is smoothed with a trowel, and the mottle is further mottled thereon. In the fabric finishing method for forming a pattern, after forming the mottled pattern, even if a transparent waterproof / antifouling material is applied to the entire surface of the exposed concrete, the color changes around the filling portion of the polymer cement mortar for the fabric finishing. An object of the present invention is to provide a method for finishing a bare concrete that does not generate any part.
[0007]
As a result of diligently investigating and investigating the cause of the discoloration, the inventor smoothed the surface of the polymer cement mortar for dough finishing filled in the defect with a trowel, and then surrounded the surface of the polymer cement mortar for dough finishing around Attention was paid to the fact that the boundary between the surface of the polymer cement mortar for dough finishing and the surface of the surrounding exposed concrete is made inconspicuous by polishing with sandpaper together with the surface of the exposed concrete. And, the exposed concrete has completed the present invention based on the knowledge that when the hard layer on the surface is scraped off by polishing, the waterproof / antifouling material is easily sucked.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a method of filling a polymer cement mortar for dough finishing into a deficient portion of a surface of exposed concrete, smoothing the surface with a trowel so that it is flush with the surface of the surrounding exposed concrete, and then brushing the surface with a brush. The polymer cement mortar for dough finishing is blended with the surface of the surrounding exposed concrete by stroking it toward the periphery, and then the finish coating material that matches the color of the mottled pattern on the surface of the surrounding exposed concrete is a mottled pattern forming tool. By impregnating with a mottled pattern forming tool, the finish coating material is struck onto the polymer cement mortar for dough finishing to finish the surface to the same appearance as the surface of the surrounding concrete. It is characterized by applying a transparent waterproof / antifouling material to the entire surface of concrete.
[0009]
According to this dough finishing method, after filling the polymer cement mortar for dough finishing into the deficient portion of the surface of the exposed concrete and smoothing it with a trowel, the surface is boiled toward the periphery with a brush, and then the dough finishing In order to make the polymer cement mortar conform to the surface of the surrounding exposed concrete, the surface layer portion of the polymer cement mortar for dough finishing filled in the defect portion is slightly extended onto the surface of the surrounding exposed concrete.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the dough finishing method of the present invention will be described.
(1) First, polymer dough mortar for dough finishing is shot and filled into the defects on the concrete surface.
This polymer cement mortar for dough finishing is a synthetic resin emulsion in which white cement, Portland cement and aggregate are mixed so that it becomes the same color as the surface of exposed concrete, and this cement and aggregate mixture is used as an adhesive And a pigment having a relatively high viscosity. As the aggregate, relatively fine materials such as sand and dredged sand are used.
[0011]
As the synthetic resin emulsion used for the dough finishing polymer cement mortar, an acrylic copolymer resin type or a styrene / acryl copolymer resin type is used. An example of this synthetic resin emulsion is acrylic copolymer resin-based NY-7000 (trade name of Nichiei Yoshida Co., Ltd.).
[0012]
Further, as the pigment, usually,
Fe ₃ O ₄ (black), Cr ₂ O ₃ (green),
[CoO / Cr ₂ O ₃ / Al ₂ O ₃ ] (blue green)
An inorganic pigment mainly composed of such as is used. Examples of this pigment include Biferrox and special pigments (both are trade names of Bayer Corporation).
[0013]
(2) After the dough finishing polymer cement mortar is exposed and filled into the chipped portion of the concrete surface, the surface is smoothed with a trowel so that it is flush with the surrounding concrete surface.
(3) Next, the surface of the polymer cement mortar for dough finishing is boiled toward the periphery with a brush, so that the polymer cement mortar for fabric finishing is exposed to the surrounding concrete surface. That is, as shown in FIG. 1, the surface layer portion of the above-mentioned polymer cement mortar 3 for finishing the fabric filled in the defect portion 2 is slightly extended to the surface of the surrounding exposed concrete 1 (range indicated by X in FIG. 1). ) The boundary between the surface of the polymer cement mortar 3 for dough finishing filled in the defect part 2 and the surface of the surrounding exposed concrete 1 is made as inconspicuous as possible.
[0014]
(4) Next, prepare the finish coating material. This finish coating material is a synthetic resin emulsion that is mixed with white cement and Portland cement so that it becomes the same color as the mottled pattern on the surface of the exposed concrete around the defect. It has a relatively low viscosity obtained by mixing and further adding a pigment.
[0015]
As the synthetic resin emulsion used for the finish coating material, an acrylic copolymer resin type or a styrene / acryl copolymer resin type is used, as in the case of the polymer cement mortar for dough finishing. An example of this synthetic resin emulsion is acrylic copolymer resin-based NY-7000 (trade name of Nichiei Yoshida Co., Ltd.).
[0016]
In addition, as the above pigment, as in the case of polymer cement mortar for fabric finishing,
Fe ₃ O ₄ (black), Cr ₂ O ₃ (green),
[CoO / Cr ₂ O ₃ / Al ₂ O ₃ ] (blue green)
Inorganic pigments mainly composed of, for example, are used, and examples of such pigments include Biferrox and special pigments (both are trade names of Bayer Corporation).
[0017]
In addition, as said finishing coating material, it is also possible to use only the said pigment mixed with the said synthetic resin emulsion, without using white cement or Portland cement.
[0018]
(5) Next, prepare a mottled pattern former. As the mottled pattern forming tool, for example, those shown in FIGS. 3 and 4 are used. This mottled pattern forming tool 4 is obtained by fixing a felt (impregnating material) 6 made of synthetic needle felt on one surface of a substrate 5 made of foamed plastic. In addition, it is also possible to use a nonwoven fabric, sponge, etc. instead of this felt 6. FIG. Further, the outer shape of the felt 6 may be circular or the like, and the surface of the felt 6 may be convex.
[0019]
(6) In order to use the mottled pattern forming tool 4, the felt 6 is impregnated with the finish coating material with a brush or the like, and the felt 6 side is directed to the surface of the polymer cement mortar 3 for finishing the fabric. The pattern forming tool 4 is used to strike the finish coating material. That is, the surface of the dough finishing polymer cement mortar 3 is struck many times by the mottled pattern forming tool 4, thereby applying the finishing coating material to the surface.
[0020]
In the present invention, after this, using a formwork pattern forming tool, a formwork such as a resin-coated plywood formwork, a real formwork form, a plywood formwork, and a steel formwork used in the concrete-cutter method. Can be formed on the entire surface of the exposed concrete to further enhance the design of the surface of the exposed concrete.
[0021]
(7) Finally, apply a transparent waterproof / antifouling material to the entire surface of the exposed concrete. As the waterproof / antifouling material, an acrylic / silicone resin-based or acrylic copolymer resin-based synthetic resin emulsion is used. Usually, an acrylic / silicone resin system with excellent waterproof properties is used for the exterior, and an acrylic copolymer resin system with excellent antifouling properties is used for interiors that are easily touched by human hands. As an example of the waterproof / antifouling material, there is an acrylic / silicone resin-based NY-9090 (trade name of Nichiei Yoshida Co., Ltd.).
[0022]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. The examples are illustrative of the present invention and are not intended to limit the present invention.
Example ( 1) A test piece of exposed concrete having a length of 50 cm, a width of 50 cm, and a thickness of 15 cm was prepared, and after confirming that the surface had a mottled pattern, the center of the surface was hung and the diameter was about 10 cm. Then, a recess having a depth of about 3 cm was formed, and this recess was released to be a defective portion of concrete.
[0023]
(2) On the other hand, white cement, Portland cement and aggregate are mixed so that it becomes the color similar to the color of the exposed concrete around the depression of the above test piece, and NY-7000 (the above trade name) is added thereto. Further, by adding Biferox (trade name) to make a relatively high viscosity, this was used as a polymer cement mortar for dough finishing.
(3) The dough finishing polymer cement mortar was filled into the depression of the test piece, and the surface thereof was smoothed with a trowel so as to be flush with the surrounding exposed concrete surface.
[0024]
(4) Next, the dough finishing polymer cement mortar was blended with the surrounding concrete surface by boiling the surface of the dough finishing polymer cement mortar toward the periphery with a brush.
(5) On the other hand, white cement and Portland cement are mixed so as to have the same color as the mottled pattern on the surface of the exposed concrete around the depression, and this is mixed with NY-7000 (the above trade name). Further, Biferox (trade name) was added to make a relatively low viscosity product, which was used as a finish coating material.
[0025]
(6) Next, a mottled pattern forming tool 4 as shown in FIGS. 3 and 4 is prepared, and the felt 6 is impregnated with the finishing coating material with a brush or the like, and the felt 6 side is finished with the fabric on the test piece. The moist pattern forming tool 4 was applied to the surface of the polymer cement mortar for dough and the surface finish was applied to the surface of the polymer cement mortar.
(7) Finally, NY-9090 (trade name) was applied to the entire surface of the test piece as a transparent waterproof / antifouling material.
[0026]
According to the present embodiment, the dough finishing polymer cement mortar is filled in the depression and smoothed with a trowel, and then the dough finishing polymer cement mortar is surrounded by brushing the surface toward the periphery with a brush. The surface layer of the polymer cement mortar for dough finishing filled in the recesses was slightly extended to the surface of the surrounding exposed concrete so that the surface of the polymer cement mortar for dough finishing was filled. Even if the boundary between the surface of the filling portion and the surface of the surrounding exposed concrete becomes inconspicuous, and then a mottled pattern is formed, a transparent waterproof / antifouling material (NY-9090) may be applied thereon No donut-like discoloration is seen around the filling part of the above-mentioned polymer cement mortar for finishing fabric .
[0027]
In addition, the color of the polymer cement mortar for dough finishing filled in the depression is similar to the color of the surrounding bare concrete surface, and the color of the finishing coating material is also a mottled pattern in the surrounding bare concrete. Using this finishing coating material, a mottled pattern similar to the mottled pattern around was formed on the polymer cement mortar for finishing the fabric by the mottled pattern forming tool 4, so that the appearance was It was very similar to the surrounding bare concrete surface.
[0028]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the method for finishing a bare concrete according to the present invention, the polymer cement mortar for dough finishing is filled in the defect portion so that the surface thereof is flush with the surface of the surrounding concrete. After the surface is smoothed with a trowel, the surface of the polymer cement mortar for dough finishing is blended with the surrounding concrete surface by stroking the surface toward the periphery with a brush. The boundary between the surface of the concrete and the surrounding exposed concrete surface becomes inconspicuous. Moreover, since the surface of the exposed concrete near the boundary is not polished with sandpaper or the like, after forming a mottled pattern, a transparent waterproof / antifouling material is then applied to the entire surface of the concrete, Donut-shaped discoloration does not occur.
[0029]
In addition, the color of the polymer cement mortar for dough finishing filled in the defects on the surface of the exposed concrete is very similar to the color of the surrounding concrete surface of the exposed concrete, and the color of the finish coating is also exposed to the surroundings. Similar to the color of mottled patterns in concrete, using this finish to form a mottled pattern similar to the mottled pattern around it on the polymer cement mortar for dough finishing using the mottled pattern former The appearance will be very similar to the surrounding bare concrete surface. Accordingly, the trace of filling the polymer cement mortar for dough finishing into the deficient portion of the exposed concrete is almost completely erased, so that a dough finish surface of the exposed concrete with high design can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a state in which a polymer cement mortar for dough finishing is filled in a deficient portion of the surface of exposed concrete by the dough finishing method of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing a donut-shaped discoloration portion when a chipped portion on the surface of exposed concrete is finished by a conventional fabric finishing method.
FIG. 3 is a front view showing an example of a mottled pattern forming tool used when performing the fabric finishing method of the present invention.
4 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Uncast concrete 2 Defect part 3 Polymer cement mortar for dough finishing 4 Mottled pattern formation tool 5 Substrate 6 Felt

Claims

Fill the missing part of the surface of the exposed concrete with polymer cement mortar for finishing, smooth the surface with a trowel so that it is flush with the surface of the surrounding exposed concrete, and then turn the surface toward the periphery with a brush. Boil the polymer cement mortar for dough finishing into the surrounding exposed concrete surface, then impregnate the mottled pattern forming tool with a finish coating material that matches the color of the mottled pattern on the surface of the surrounding exposed concrete, By applying the finishing coating material onto the dough finishing polymer cement mortar with this mottled pattern forming tool, the surface is finished to have the same appearance as the surface of the surrounding exposed concrete, and then the entire surface of the exposed concrete is applied. It is a free-loading concealer characterized by applying a transparent waterproof and antifouling material to Fabric finishing method of the REIT.

The above-mentioned polymer cement mortar for finishing is made by mixing white cement, Portland cement and aggregate so as to have the same color as the surface of the exposed concrete, adding a synthetic resin emulsion, and further adding a pigment. The method for finishing a bare concrete according to claim 1.

3. The method for finishing a bare concrete according to claim 2, wherein the mottled pattern forming tool is formed by fixing felt on one surface of a foamed plastic substrate.