JP3705581B2 - データ送信方法および送信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、データ送受信方法および送受信システムに関し、特に電子楽器の演奏情報、並びに、音声情報および画像情報などをネットワークを介して送受信する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、演奏会場において演奏者が演奏した電子楽器から出力されるMIDI(Musical Instrument Digital Interface)演奏データを、インターネットなどのネットワークを介して配信し、配信先の例えば家庭内のコンピュータおよびMIDI機器で該MIDI演奏データを再生して、演奏会場における演奏者の演奏を家庭内で再現する試み(いわゆるインターネットコンサート)が行なわれている。この際、MIDIデータとともに、会場での演奏者の演奏の様子や会場にいる観客の様子などを画像(静止画や動画)データで配信したり、MIDI以外で取り込んだ音声データを配信するものがあった。これにより、あたかも演奏者が家庭内で演奏しているようなイメージで演奏を聞くことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のインターネットコンサートなどでは、MIDIデータはMIDIデータとして配信し、画像や音声はMIDIデータとは独立に入力され配信している。そのため、家庭内で再生する際、画像データや音声データとMIDIデータとの同期がとれない場合があった。例えば、演奏者が電子楽器の鍵盤を押下したとき、その押下の動作を写した画像データとその押下イベントのMIDIデータとは別個に配信されるので、家庭内で再生したとき、受信したMIDIデータにより先に音が鳴った後で演奏者の鍵盤押下の動作の画像がモニタに出力される、というようなことがある。また、電子楽器から取り込んだMIDI演奏データによる楽音と、マイクから取り込み音声データとして配信されるボーカルの音声とが、再生時にタイミングがずれてしまう、というようなことがある。
【0004】
この発明は、ネットワークを介して演奏データ、画像データ、音声データなどを配信し、受信側でそれらのデータから演奏会場の環境を再現するようなシステムにおいて、演奏者の演奏による楽音、演奏時の画像、および音声などを同期をとってタイミングを合わせて再生できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1に係る発明は、MIDI形式の演奏データを発生する楽器と該MIDI形式の演奏データとは形式が異なっている他種データを発生する他種データ発生手段とに接続され、処理手段、データ入力手段、および送信手段を備えたデータ送信装置におけるデータ送信方法であって、前記処理手段が、前記データ入力手段において、前記楽器が発生する演奏データ乃至該演奏データと並行して前記他種データ発生手段が発生する前記他種データが入力されたことを検知するステップと、前記処理手段が、前記データ入力手段において演奏データ乃至他種データが入力された時点で、前記データ入力手段において入力された前記データがMIDI形式の演奏データであるのかまたは該MIDI形式の演奏データとは形式が異なる他種データであるのかを判別するステップと、前記処理手段が、前記判別するステップで前記他種データであると判別されたデータをMIDI形式のデータに変換し、該変換後のデータを前記判別するステップで演奏データであると判別されたデータとともにまとめたMIDIパケットデータを生成し、当該MIDIパケットデータに含まれるデータを処理すべきタイミングを表すタイミング情報を前記MIDIパケットデータに対して付加するステップと、前記送信手段が、前記タイミング情報が付加された前記MIDIパケットデータをネットワークに送信するステップとを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項に係る発明は、MIDI形式の演奏データを発生する楽器と該MIDI形式の演奏データとは形式が異なっている他種データを発生する他種データ発生手段とに接続されるデータ送信システムであって、前記楽器が発生する演奏データ乃至該演奏データと並行して前記他種データ発生手段が発生する前記他種データが入力されたことを検知する手段と、前記検知する手段によりデータが入力されたことを検知した時点で、該入力された前記データがMIDI形式の演奏データであるのかまたは該MIDI形式の演奏データとは形式が異なる他種データであるのかを判別する手段と、前記判別する手段で前記他種データであると判別されたデータをMIDI形式のデータに変換し、該変換後のデータを前記判別する手段で演奏データであると判別されたデータとともにまとめたMIDIパケットデータを生成し、当該MIDIパケットデータに含まれるデータを処理すべきタイミングを表すタイミング情報を前記MIDIパケットデータに対して付加する手段と、前記タイミング情報が付加された前記MIDIパケットデータをネットワークに送信する手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いてこの発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1は、この発明に係るデータ送受信システムの接続例を示す。これは、従来技術の欄で説明したようなインターネットコンサートを行なう際のシステム例である。
【0013】
演奏会場100には、演奏者が演奏操作するMIDI楽器101、その演奏の様子や会場の様子などを画像(静止画や動画)として取り込むカメラ102、および、ボーカルや自然楽器やMIDI以外の楽器からの音声や楽音を取り込んで音声データとして出力するマイクロフォンなどの音声データ取り込み機器103を備えている。MIDI楽器101から出力されるMIDIデータ(MIDIパートデータと呼ぶ)、カメラ102から出力される画像データ、および音声データ取り込み機器103から出力される音声データは、送信端末として動作するエンコーダ104に入力する。エンコーダ104は、後述する図4の処理ルーチンで、入力したこれらのデータをパケット化し、後述する図2のようなパケットデータを生成して出力する。このパケットデータは、ルータ105を介して、外部のメインフレーム110に送られる。
【0014】
メインフレーム110は、インターネットなどのネットワークを介して、上記パケットデータをWWW(World Wide Web)サーバ121〜123などに配信する。WWWサーバ121〜123は、例えばインターネットの各プロバイダのサーバである。
【0015】
各家庭などでこのインターネットコンサートを視聴したいときは、各家庭内にあるホームコンピュータ131〜134などを、各プロバイダのWWWサーバ131〜134に接続する。ホームコンピュータ131〜134には、受信端末として動作するための再生プログラムがあらかじめインストールされており、動作している。この再生プログラムの動作については図5で詳しく説明するが、要するに、WWWサーバ121〜123から配信されるデータを受信し、そのデータを再生する時間や順序を管理するとともに、MIDIパートデータはMIDI音源モジュール(例えば、図1のホームコンピュータ133に接続されているMIDI音源143)に送って再生し、画像データは画像制御モジュール(例えば、図1の各ホームコンピュータ131〜134のモニタ)に送って表示器(例えば、図1の各ホームコンピュータ131〜134のモニタ)に表示し、音声データは音声制御モジュール(例えば、図1の音声出力装置141,142,144,145)に送って音声出力する処理を行なうものである。これにより、家庭内で演奏会場の様子をリアルタイムに再現できる。
【0016】
特に、この実施の形態のシステムでは、画像データおよび音声データは、イベントが発生した時点で送信側のエンコーダ104内でMIDIイベント化され(MIDIの拡張形式であるイクスクルーシブ(exclusive)で表すものとする)、MIDIパートデータと合わせてMIDIデータとして、配信される。受信端末131〜134側では、これらのMIDIパートデータ、画像データ、および音声データをすべて含むMIDIデータを受信し、MIDIイベントとして再生するので、各データの再生のタイミングが揃う。すなわち、すべてMIDI化されているデータなので、受信端末内のシーケンサにより再生する際、画像出力および音声出力も含めて、小節単位あるいは拍単位などでのタイミング調整が可能である。また、MIDIパートデータにより、演奏者が不特定多数の受信端末に接続されたMIDI楽器を演奏している状況が実現できる。さらに、これらのデータはすべてMIDIデータ化されているため、MIDIファイラなどに記録させ、後で再現することもできる。
【0017】
図2は、エンコーダ104が取り込んだMIDIパートデータ、画像データ、および音声データから生成して配信するパケットデータの構造を示す。パケットデータ200は、チェックサム201、データID202、シーケンスナンバ203、再生時間204、イベントデータ長205、およびMIDIデータ206を有する。チェックサム201からイベントデータ長205までがこのパケットデータ200のヘッダ部であり、MIDIデータ206がこのパケットデータ200のデータ部を構成する。
【0018】
チェックサム201は、このパケットデータ200のデータID202以降のデータから生成したチェックサムである。データID202は、このパケットデータ200の識別子(ID)であり、各種データの種類を示す情報なども含む。シーケンスナンバ203は、このパケットデータ200の再生順を示す番号(コマ割りのコマ番号のようなもの)である。再生時間204は、このパケットデータ200中のMIDIデータ206の再生を開始する時間(演奏開始時からの相対時刻)である。イベントデータ長205は、MIDIデータ206のデータ長を示す。MIDIデータ206は、MIDIの実データそのものであり、図1で説明したMIDIパートデータ、MIDI化された画像データ、およびMIDI化された音声データを含む。
【0019】
なお、1つのパケットデータ200のMIDIデータ206中のMIDI化された画像データは、所定時間(パケットを生成する単位時間であり、例えば500msec程度)間隔で取り込んだ単位を1つのイベントとしてイクスクルーシブで表したデータ(以下、画像イクスクルーシブと呼ぶ)である。MIDIデータ206中のMIDI化された音声データも同様に、この所定時間間隔で取り込んだ単位を1つのイベントとしてイクスクルーシブで表したデータ(以下、音声イクスクルーシブと呼ぶ)である。MIDIデータ206中のMIDIパートデータは、この所定時間の間にMIDI楽器101から発生したMIDIイベントをまとめたデータである。MIDIパートデータは、イクスクルーシブでないデータ(以下、演奏MIDIデータと呼ぶ)だけでなく、必要に応じてイクスクルーシブデータ(以下、音源イクスクルーシブと呼ぶ)を含む。また、このパケットデータ200は、実際には、ネットワークに配信する際に所定の形式でエンコードされたデータである。
【0020】
図3は、図1のホームコンピュータ(受信端末)131〜134内でのデータの流れを示すフローチャートである。ステップ301で、図2で説明したようなパケットデータ200を受信すると、ステップ302以降の処理で、受信したパケットデータ200中のMIDIデータ206を解析する。なお、ステップ302以降の処理は、MIDIデータ206中の各イベントデータを単位として繰り返し(MIDIデータ206中にイベントが無くなるまで)実行される処理である。
【0021】
まずステップ302で、イクスクルーシブデータであるか否か判別する。イクスクルーシブデータでないときは、MIDI楽器101から出力されたMIDIパートデータのうちの演奏MIDIデータであるということだから、そのMIDIパートデータをイベントとしてMIDI音源モジュール304に渡す。ステップ302でイクスクルーシブデータであるときは、ステップ303でそのイクスクルーシブデータの種類を判別し、その種類に応じて、音源イクスクルーシブならMIDI音源モジュール304に、画像イクスクルーシブなら画像制御モジュール306に、音声イクスクルーシブなら音声制御モジュール308に、それぞれイベントとして渡す。
【0022】
音源モジュール304は、上述したように渡されたMIDIパートデータ(演奏MIDIデータと音源イクスクルーシブ)を再生して、楽音をスピーカ305から出力する。画像制御モジュール306は、上述したように渡された画像イクスクルーシブの画像データをモニタ307に表示出力する。音声制御モジュール308は、上述したように渡された音声イクスクルーシブの音声データをスピーカ309から出力する。これらのモジュール304,306,308は、イベント起動型のモジュールで、イベントが入力すると、渡されたデータに基づいて発音や表示を行なうモジュールである。これらのモジュール304,306,308は、ソフトウエア、ハードウエア、あるいはそれらの組合わせの何れで実現しても良い。
【0023】
図4は、図1のエンコーダ(送信端末)104における入力データ処理ルーチンを示す。この処理ルーチンは、所定時間(データをパケット化する単位時間)ごとに繰り返し実行される。まずステップ401で、MIDI楽器101、カメラ102、および音声データ取り込み機器103から出力されるMIDIパートデータ、画像データ、および音声データを受信する。次にステップ402で、これらの受信データを所定のバッファにバッファリングする。ステップ403で、バッファリングしたデータを取り出し、イベントごとに別処理を行なう。取り出したデータが画像データであるときは、ステップ404で当該画像データをMIDIのイクスクルーシブの形式にするとともに、IDを付加して、画像イクスクルーシブとし、ステップ406に渡す。取り出したデータが音声データであるときは、ステップ405で当該音声データをMIDIのイクスクルーシブの形式にするとともに、IDを付加して、音声イクスクルーシブとし、ステップ406に渡す。取り出したデータがMIDIパートデータであるときは、そのままステップ406に渡す。
【0024】
ステップ406では、図2で説明した構造のパケットデータ200を生成する。すなわち、上記のように渡された画像イクスクルーシブ、MIDIパートデータ、および音声イクスクルーシブをまとめてMIDIデータ206とするとともに、データID202、シーケンスナンバ203、再生時間204、およびイベントデータ長205を付加し、さらにチェックサムを求めてチェックサム201として付加する。シーケンスナンバ203には、演奏が開始されてからこのパケットが幾つ目のパケットかを示す値を設定する。再生時間204には、このパケットのMIDIデータ206が再生を開始する時刻を、演奏が開始されてからの相対時間で表した値を設定する。シーケンスナンバ203や再生時間204は、エンコーダ104内で管理している。ステップ406で生成したパケットデータ200は、ステップ407で、ルータ105を介して、メインフレーム110に送信される。
【0025】
なお、ステップ403〜406の処理は、1パスの処理ではない。すなわち、ステップ402でバッファリングしたデータは、画像データ、MIDIパートデータ、および音声データの何れをも含むものであるので、画像データはステップ403→404→406のように、MIDIパートデータはステップ403→406のように、音声データはステップ403→405→406のように、それぞれ処理され、そのバッファ内の全データが1つのパケットデータにパケット化されるものである。
【0026】
図5は、図1の各ホームコンピュータ(受信端末)131〜134における受信データ処理ルーチンを示す。この処理ルーチンは、パケットデータを受信するごとに実行される。まずステップ501で、当該受信端末が接続しているWWWサーバ121〜123から、図2のパケットデータ200を受信する。次にステップ502で、受信したパケットデータ200のチェックサム201を確認し、エラーが発生していないかどうか判別する。チェックサムエラーのときは、ステップ504で何もせずに処理を終了する。なお、データの再送を要求するなど、発生しているエラーに応じた処理を行なうようにしてもよい。
【0027】
エラーがなければ、ステップ505で、受信したパケットデータ200のシーケンスナンバ203を確認する。また、受信したパケットデータが演奏の先頭のパケットであったときは、再生用タイマを0に初期化する。再生用タイマは、受信端末内での経過時間をカウントするタイマである。次に、ステップ506で、受信パケットデータの再生時間204に所定のオフセット分を足す。このオフセット分とは、再生時間を遅らせるためのオフセットである。すなわち、受信パケットデータの再生時間204にオフセットを足し込んで、再生を開始する時間をこのオフセット分だけ遅らせる。インターネットなどのオープンなネットワークでは、各種の状況によりデータ転送速度が変化するし、パケットデータが送出された順に受信できるとは限らない。そこで、所定のオフセット分だけ再生時間を遅らせて、その間に受信したパケットをバッファリングしてある程度ためてから再生開始するようにしたものである。この遅れ時間の間に、画像データや音声データのパケット間のつなぎの処理を行なって、画像や音声をパケット切れ目のノイズを発生させることなく再生出力できる。
【0028】
次に、ステップ507で、受信パケットデータが再生すべきシーケンスナンバのデータであり、かつ、その再生時間204(ステップ506でオフセット分が足されている)が再生用タイマの現在値以下か否か判別する。この判定結果がNOのときは、未だそのパケットデータを再生するタイミングではないので、ステップ508で、当該受信パケットデータを所定のバッファにバッファリングして処理を終了する。
【0029】
ステップ507の判定結果がYESであるときは、当該受信パケットデータを再生すべきであるということだから、ステップ509で、当該受信パケットデータのMIDIデータ206内の各イベントごとにステップ510〜512の処理を行なう。これらの処理は、図3で説明した、各データを音源モジュール304、画像制御モジュール306、および音声制御モジュール308に振り分けて渡し、各モジュールで各データを出力する処理である。これにより、当該パケットデータのMIDIデータ206に含まれているMIDIパートデータ、画像データ、および音声データがそれぞれ再生・出力される。
【0030】
ステップ509の後、ステップ513で、この受信端末内部で管理しているシーケンスナンバの値をカウントアップする。次にステップ514で、再生すべきシーケンスナンバのパケットデータがバッファ内に存在しているか否かを判別する。存在していたときは、ステップ515に進んで、そのパケットデータが再生すべきシーケンスナンバのデータであり、かつ、その再生時間204(ステップ506でオフセット分が足された後、バッファリングされている)が再生用タイマの現在値以下か否か判別する。この判定結果がNOのときは、未だそのパケットデータを再生するタイミングではないので、そのままリターンする。ステップ715の判定結果がYESのときは、当該パケットデータを再生すべきであるということだから、ステップ509に進む。ステップ514で再生すべきシーケンスナンバのパケットデータがバッファ内に存在していないときは、そのままリターンする。
【0031】
さらに、バッファリングされたパケットデータを再生・出力するために、所定の時間間隔(パケットを受信する間隔より充分短い間隔)で、ステップ516のバッファサーチを行ない、バッファリングされているパケットデータがあるときは、当該パケットデータを再生すべきか否か判別するステップ515に進むようにする。
【0032】
なお、上述の実施の形態では、画像および音声をMIDI化する例を示したが、画像や音声のほか、歌詞を表示するためのデータ、演奏者のプロフィールを表示するためのデータ、著作権表示のためのデータ、スポンサーのコマーシャルを表示するためのデータなどをMIDI化して配信するようにしても良い。また、配信されるデータは、MIDI化されているので、MIDIファイラーなどに記録しておき、後で再生するようにできる。
【0033】
図1では、ルータ105およびメインフレーム110を介して、インターネットに配信する例を示したが、ルータ105やメインフレーム110無しに直接、インターネットなどのネットワークにデータを流しても良い。また、インターネットに限らず、他の任意のネットワークに適用することもできる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ネットワークを介して演奏データ、画像データ、音声データなどを配信し、受信側でそれらのデータから演奏会場の環境を再現するようなシステムにおいて、MIDI楽器の演奏操作と並行して発生される画像データ、音声データ、およびそれらに付随する各種のデータをMIDIイベント化してMIDI形式演奏データと合わせて配信し、受信側ではMIDIベースで再生しているので、インターネットなどでネットワークコンサートを催すような場合、受信側に転送されるMIDIデータとMIDI以外の楽器やボーカルの音声データとの音声上の同期がとれ、またMIDIデータと演奏風景などの画像データとの同期がとれる。また、ネットワークコンサートの状況を、すべてMIDI形式のデータで転送するので、受信したデータをMIDIファイラーに記録でき、後で完全に再現することが可能である。さらに、MIDI楽器からのMIDI演奏データは、音声データでなくMIDIデータで記録されるため、データ量も少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るデータ送受信システムの接続例を示す図
【図2】パケットデータの構造を示す図
【図3】受信端末内でのデータの流れを示すフローチャート図
【図4】送信端末における入力データ処理ルーチンのフローチャート図
【図5】受信端末における受信データ処理ルーチンのフローチャート図
【符号の説明】
100…演奏会場、101…MIDI楽器、102…カメラ、103…音声データ取り込み機器、104…エンコーダ、105…ルータ、110…メインフレーム、121〜123…WWWサーバ、131〜134…ホームコンピュータ、141,142,144,145…音声出力装置、143…MIDI音源。

Claims (2)

  1. MIDI形式の演奏データを発生する楽器と該MIDI形式の演奏データとは形式が異なっている他種データを発生する他種データ発生手段とに接続され、処理手段、データ入力手段、および送信手段を備えたデータ送信装置におけるデータ送信方法であって、
    前記処理手段が、前記データ入力手段において、前記楽器が発生する演奏データ乃至該演奏データと並行して前記他種データ発生手段が発生する前記他種データが入力されたことを検知するステップと、
    前記処理手段が、前記データ入力手段において演奏データ乃至他種データが入力された時点で、前記データ入力手段において入力された前記データがMIDI形式の演奏データであるのかまたは該MIDI形式の演奏データとは形式が異なる他種データであるのかを判別するステップと、
    前記処理手段が、前記判別するステップで前記他種データであると判別されたデータをMIDI形式のデータに変換し、該変換後のデータを前記判別するステップで演奏データであると判別されたデータとともにまとめたMIDIパケットデータを生成し、当該MIDIパケットデータに含まれるデータを処理すべきタイミングを表すタイミング情報を前記MIDIパケットデータに対して付加するステップと、
    前記送信手段が、前記タイミング情報が付加された前記MIDIパケットデータをネットワークに送信するステップと
    を備えたことを特徴とするデータ送信方法。
  2. MIDI形式の演奏データを発生する楽器と該MIDI形式の演奏データとは形式が異なっている他種データを発生する他種データ発生手段とに接続されるデータ送信システムであって、
    前記楽器が発生する演奏データ乃至該演奏データと並行して前記他種データ発生手段が発生する前記他種データが入力されたことを検知する手段と、
    前記検知する手段によりデータが入力されたことを検知した時点で、該入力された前記データがMIDI形式の演奏データであるのかまたは該MIDI形式の演奏データとは形式が異なる他種データであるのかを判別する手段と、
    前記判別する手段で前記他種データであると判別されたデータをMIDI形式のデータに変換し、該変換後のデータを前記判別する手段で演奏データであると判別されたデータとともにまとめたMIDIパケットデータを生成し、当該MIDIパケットデータに含まれるデータを処理すべきタイミングを表すタイミング情報を前記MIDIパケットデータに対して付加する手段と、
    前記タイミング情報が付加された前記MIDIパケットデータをネットワークに送信する手段と
    を備えたことを特徴とするデータ送信システム。
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