JP3705523B2 - Linear EL device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、線状をなすEL(エレクトロルミネッセンス、以下同)素子を用いてその利便性を向上させたものに関する。なお、本願発明において線状EL素子とは線状に形成されたEL素子を意味し、線状とは、糸のように細いものからロープのようにある程度太いものまでを含む、糸状、紐状あるいは棒状等をなして、直線状又は曲線状を問わずに長く延びている形状を意味するものとする。
【0002】
【従来の技術】
線状EL素子は公知であり、糸状の芯電極周囲に、EL発光層、透明電極、透明外被覆を順に積層し、全体として長尺かつ可撓性のある線状体として形成したものであり、その長さ方向一端側において、芯電極と透明電極間へ通電することによりEL発光層を発光させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記線状EL素子は線状であってかつ可撓性があるため、衣服等へ取付けることができ、このようにすれば、夜間等において周囲が視覚により認識できる能力である視認性が向上し、なおかつ装飾性を高めることができる。しかしながらこのような線状EL素子を取付相手側部材へ取付けるには、縫い糸等で周囲をからげたり接着する必要がある。このため、取付相手側部材の材質によっては取付が困難であったり、取付に多くの手間がかかることになる。そこで本願発明は、取付相手側部材の材質を選ばず取付の自由度を高め、かつ取付に手間がかかないようにする線状EL装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願発明に係る線状EL装置は、線状をなすEL素子と、その周囲に連結しかつ線状EL素子の半径方向又は接線方向へ突出するとともに線状EL素子の長さ方向に沿って延びる可撓性の取付部とを備え、前記線状EL素子が可撓性であり、かつ前記取付部が前記線状EL素子と略同長であることを特徴とする。
【0005】
【発明の効果】
可撓性の線状EL素子をこれと略同長の取付部の一端であるEL連結部へ取付け、この取付部の他端側を線状EL素子の半径方向あるいは接線方向へ突出する取付相手側連結部とし、この取付相手側連結部を取付相手側部材へ縫合、係合等の適宜取付手段で取付けると、取付相手側部材の表面等へ線状EL素子を容易に取付けることができる。
【0006】
このため、取付相手側部材への取付手段が多岐にわたり、取付相手側部材の材質や取付場所等に応じて最適な取付手段を選択できるので取付の自由度が増し、取付相手側部材の材質に左右されずに取付可能になるとともに、取付作業自体も容易かつ迅速になる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1に第1実施例を示す。この線状EL装置は、線状EL素子1と、その駆動部2及び線状EL素子1を取付相手側部材へ取付けるための取付部3とで構成されている。
【0008】
線状EL素子1は芯電極4、EL発光層5、付加電極6、透明電極7及び透明外被8をこの順に積層した糸状乃至ロープ状等の種々な任意太さに形成した長尺部材であり、かつ可撓性を有する公知の発光体である。
【0009】
駆動部2は駆動電源10とインバータ回路からなる駆動回路11及びスイッチ12で構成され、駆動回路11の出力を芯電極4と付加電極6へ接続し、駆動回路11から芯電極4と付加電極6へ高電圧を印可することによりEL発光層5が全長で発光する。
【0010】
この駆動部2は線状EL素子1の長さ方向一端側において芯電極4と付加電極6へ接続するだけで済むので、線状EL素子1の長さを自由に変化させることが容易になる。また、駆動電源10は交流及び直流が適用でき、例えば、1.5Vの市販アルカリ電池やボタン電池等を利用でき、駆動部2全体をカセットテープ大もしくはそれ以下のサイズにコンパクト化できる。
【0011】
但し、線状EL素子1の使用時間や使用電力(線状EL素子1の長さにほぼ比例して大きくなる)により、駆動電源10のサイズは大きくも小さくもなる。しかし、概して後述するように衣服のポケットに収納したり取付相手側部材へ内蔵できる程度にポータブルかつコンパクトである。
【0012】
取付部3は、この実施例において線状EL素子1を挿入できる大きさの内径で袋状をなすEL連結部15とその半径方向外方へ突出する取付相手側連結部16とを備え、透明かつ可撓性のある適宜合成樹脂を用いて全体が一体に形成され、その長さは線状EL素子1の長さとほぼ等長である。
【0013】
EL連結部15部分は線状EL素子1を取付部3へ取付けるための部分であり、以下の第2乃至第5実施例に示すように、この機能を有する種々の別構造が摘要可能である。また、少なくとも線状EL素子1を覆うEL連結部15部分は透明である必要があり、この透明の程度は、線状EL素子1の発光を外部から確認できる程度であればよく、好みの色に着色することは任意である。
【0014】
さらに、取付相手側連結部16は取付部3を他の物品である取付相手側部材へ連結するための部分であり、やはり、以下の第6乃至第13実施例に示すように、この機能を有する種々の別構造が適用可能である。
【0015】
なお以下の説明中において、取付部3(EL連結部15)へ線状EL素子1が一体化した状態につき、全体として一まとまりになっている一部材として表現する場合には、発光部18として表現する。
【0016】
図2のA部に示す第2実施例は、EL連結部15の袋状構造に代えて略C字状断面をなすように長さ方向へスリット17が形成され、このスリット17から線状EL素子1を嵌合するようになっている。なお、取付相手側連結部16はEL連結部15と一体に形成され、かつ全体が可撓性を有するもののその硬度は、線状EL素子1を嵌合により着脱できる程度になるよう、第1実施例よりも比較的硬質の材料を用いて形成される。
【0017】
図中のB部は変形例であって、取付相手側連結部16の幅方向両側に略C字状断面のEL連結部15を形成したものであり、取付相手側連結部16の両側に線状EL素子1を取付可能になっている。
【0018】
なお、このような取付相手側連結部16の幅方向両側に一対のEL連結部15を形成する構造は、前記第1実施例例並びに以下のいくつかの実施例においてもその性質により適宜適用可能であるが、特に言及せず説明を省略する。
【0019】
また、取付相手側連結部16の幅方向とは、長さ方向と直交する方向をいうものとし、長さ方向とは線状EL素子1の取付時にその長さ方向へ沿う方向をいうものとする。
【0020】
図3は第3実施例であり、当初略平板状の展開形状をなすテープ状部材を幅方向で二つ折りにして取付部3を形成するものであり、このテープ状部材の中央部に予め湾曲部20を形成しておき、ここに線状EL素子1を入れてから、左右の脚部21、21を重ね合わせることにより、図1のものとほぼ同様の構造を得るようになっている。このようにすると、湾曲部20による線状EL素子1の位置決めが容易になる。
【0021】
図4は第4実施例を示し、図中のA部は、線状EL素子1を構成する透明外被8の外周部から半径方向外方へ取付部3を一体にその半径方向外方へ突出形成したものであり、取付部3から見るとEL連結部15が透明外被8を兼ね、かつ透明外被8からの突出部分が取付相手側連結部16をなし、線状EL素子1全体が玉縁状になっている。この構造の場合は取付部3を透明外被8と一体化できるので、取付部3を線状EL素子1の製造工程中で形成できる。
【0022】
図4中のB部は、透明外被8から複数の取付相手側連結部16を一体かつ放射状に突出形成した例であり、図のような星形の他、十字形等種々の形状にすることができ、いずれも発光時の線状EL素子1を太く見せることができ、かつ相手側取付部材への連結場所が多くなるので取付の自由度が増す。
【0023】
図5は第5実施例であって平板状をなす取付部3の幅方向一端をEL連結部15とし、ここに線状EL素子1を接着するものである。この例では、EL連結部15部分を予め湾曲部22として成形し、この中で接着剤23により線状EL素子1を接着するものであり、湾曲部22の存在により線状EL素子1の位置決めが容易になるので、線状EL素子1のEL連結部15に対する取付けが容易になっている。また、線状EL素子1の外観部をEL連結部15で覆わないようにできるので、それだけ外部から見たとき明るくなり視認性が向上する。
【0024】
図6乃至図9は、取付相手側連結部16の取付相手側部材に対する取付手段に関する実施例を示し、これらの実施例では、取付部3として図4のA部に示した例、すなわち取付部3が透明外被8と一体に形成され略玉縁状をなす発光部18をなすものについての使用例を説明する。但し、この取付部3の構造に代えてこれまでに述べた他の各種構造を取付手段に応じて適宜選択採用可能である。
【0025】
図6の第6実施例は、玉縁的な利用方法であり、布aと同b等の取付相手側部材各端部を取付相手側連結部16の両側に重ねて挟み、縫い糸24で三者一体に縫合する。この取付手段は、後述するように最も利用し易くかつ適用範囲の広い手段である。なお、縫合手段を採用する場合、取付相手側連結部16の両側に布等を重ねず、左右のいずれか片側だけに重ねて縫合することもできる。
【0026】
図7の第7実施例は、取付相手側部材上へ取付部3の取付相手側連結部16を重ね、これをタッカー針25等で取付ける例であり、この取付手段はタッカー針25に代えて、リベット、釘、ネジ等を用いることができ、確実かつ迅速な取付が可能になる。またこれらの手段に代えて上記縫合や接着を適用することもでる。
【0027】
図8の第8実施例は、取付相手側連結部16に予め磁石や吸盤等の吸着部材26を取付けておき、この吸着部材25を利用して取付相手側部材の磁性体金属表面又は平滑面へ取付けるものである。なお、予め取付相手側連結部16へ両面接着剤を取付けておき、この両面接着剤で取付相手側部材である他物品の表面へ取付けておくこともできる。このようにすれば比較的着脱容易に取付できる。
【0028】
図9の実施例は、取付相手側連結部16へ取付穴27を設けておき、この取付穴27を利用してS字形環等の適宜係止具28を用いて他物品29の穴等へ吊り下げ等により取付けるものである。このようにすれば、取付相手側部材が縫合や磁石等の吸着を採用できずかつ簡単に着脱自在な取付が必要場合に最適であり、取付相手側部材に特別な構造を用意しなくても簡単に係止できる。
【0029】
図10乃至図13は、取付相手側連結部16を特殊形状に変形させた例であり、図10の第10実施例は、取付相手側連結部16部分をEL連結部よりも太いモール部30とし、ここに設けたU字溝31を他物品32の取付端32aへ嵌合するようになっている。したがって、線状EL素子1を設けたモールを得ることができる。
【0030】
図11の第11実施例は、取付部3が図10と同様の略ダルマ状断面をなすが、取付相手側連結部16が中空部33になっており、ここにワイヤ等をなす支持部材34を通すことにより取付可能になっている。したがって、予め取付用のワイヤなどが張りめぐらされているような場所へ綺麗に取付できる。
【0031】
図12の第12実施例は、線状EL素子1の透明外被8外周部に接線方向へ延びる接線方向取付脚35を一体に形成し、その取付面に適宜取付手段、例えば面ファスナー36等を設けた例である。
【0032】
但し、面ファスナー36に代えて、第6乃至第9実施例に述べた種々の取付手段を用いることもできる。また、接線方向取付脚35は線状EL素子1を挟んで左右へ対称的に突出するばかりでなく、非対称な長さで突出したり、片側のみへ突出したり、または長さ方向に沿って左右交互に左右へ突出する等適宜変形可能である。
【0033】
図13の第13実施例は、取付相手側連結部16に略矢形をなす係合部37を設け、これを他物品38に形成されたスリット39へ嵌合して取付けるようになっている。この例は取付相手側部材が筒状又は棒状をなす場合においてその表面へ取付ける場合に有利である。
【0034】
なお、スリット39に代えて丸穴等の係合用の穴を直線状もしくは千鳥状等に配設して係合穴の列を設け、一方、取付相手側連結部16はこれらの係合穴へ個別に係合可能なように独立した複数の棒状等の突部に形成し、かつこの突部周囲に前記係合部37と同様の係合部を設けることもできる。また、この係合穴とこれに係合する棒状等の突部をそれぞれ一つづにすることもできる。
【0035】
図14以降はこの線状EL装置を取付ける相手側部材の具体例を示す。なお、線状EL装置の具体的な構造は、相手側部材との関係でこれまで述べた各種構造を単独で又は適宜組合せて用いることができるので、特に必要が無い限り以下の説明では発光部18として表示する。
【0036】
図14は、スキー用具への取付例であり、発光部18を、スキーウェア40の背中、肩、袖にかけて取付けてある。この場合、発光部18として図4のA部に示した玉縁状のものを図6のように用いれば、これらには従来から用いられている玉縁に代えて同じように使用できる。
【0037】
また、駆動部2はスキーウェア40のポケット41内又はスキーウェア40内部への埋め込み、さらには図示しないウェストバッグ等適宜場所へ収容できる。さらに発光部18は、手袋42、帽子43、ゴーグル44、ズボン45、スキー靴46、ストック47、スキー48等へも取付可能である。
【0038】
例えば、ゴーグル44へ取付けるには、そのレンズ44aを枠44bへ嵌合する際に取付部3の取付相手側連結部16を一緒に挟み込む等、適宜な取付手段が可能であり、また、駆動部2も枠44b上への装着又はその内部への内蔵等適当ヶ所へ設けることができる。
【0039】
また、ストック47に対する発光部18の取付けは、図13に示した取付構造を採用することにより、その外周面に長さ方向へ沿って取付けることができる。このとき駆動部2はグリップ47a内に内蔵される。
【0040】
図15はこの一例を示すものであり、グリップ47a及びこれが外周へ取付けられるストック47はそれぞれ中空かつ上方へ向かって拡径するテーパー状に形成され、ストック47の側面には長さ方向にスリット50が形成されている。
【0041】
スリット50は前記図13におけるスリット39に対応するものであり、ここに同図の取付相手側連結部16に形成された矢形の係合部37を押し込むことにより、線状EL素子1がストック47の側面長さ方向に沿うように取付部3を取付けるとともに、線状EL素子1の上端部は、スリット50からストック47の中空部51内へ入り、ELソケット52を介して駆動部2をなす基板53へ接続されている。
【0042】
ストック47の上端部周囲へはグリップ47aが着脱自在であり、このグリップ47aが取付けられるストック47の上端部側面にスリット50から上方へ延長しかつ基板53を通過できる幅に若干広がっている基板用スリット50aが形成され、基板53は上記手順で線状EL素子1をELソケット52で接続後、グリップ47aが未装着状態で基板用スリット50aから中空部51内へ挿入される。
【0043】
この中空部51内へ挿入された基板53は、ストック47が下方へ向かって小径になるテーパー状をなしかつスリット50aよりもスリット50の幅が狭くなるから、下端部が所定位置で位置決めされる。したがって、予め基板53の下端部を位置決めする部分におけるストック47の内径に合わせて設定しておけば、ストック47の内部に特別なストッパ構造を設ける必要がない。
【0044】
その後、ストック47の上端部周囲へグリップ47aを取付け、その頂部に形成されている開口部47bからスプリング54を入れて基板53の上端部へ当接させ、さらにその上にボタン形電池である駆動電源10を入れ、コイン溝47cを有する蓋47dで閉じることにより固定する。
【0045】
なお、基板用スリット50aは必ずしもスリット50と連続して設ける必要はなく、それぞれ別個に設けることができる。また、中空部51内へ挿入される線状EL素子1の長さを十分長くする等の配慮をすれば、基板用スリット50aを設けずに開口部47bから基板53を挿入することもできる。さらに、スリット50も連続する係合穴の列に変更できることは前述の通りであり、このようにすればストック47の強度低下を防止できる。
【0046】
基板52は駆動回路11を形成したものであり、その上部に形成された電極52aがスプリング54を介してボタン形電池10の例えばマイナス(−)極に接続し、他の電極52bが導体52cを介してボタン形電池10の例えばプラス(+)極と導通するようになっている。
【0047】
図16はELソケット52の詳細を示す図であり、二つ合わせに開閉自在の半体52d及び52eからなり、それぞれの長さ方向一端側に線状EL素子1を嵌合する半円形断面のEL側端子55a、55bが設けられ、一方には線状EL素子1に刺さるEL抜け止め用爪55cが設けられ、他方側には付加電極6をEL側端子55aへ圧接するための付加電極強制圧迫リブ55dが設けられている。
【0048】
各半体52d及び52eの長さ方向他端側にはリード線56a、56bの嵌合部57a、57b及び58a、58bが設けられ、嵌合部57aに嵌合された心線56cは圧着部57cでEL側端子55aへ導通し、嵌合部57bにはリード線抜け止め圧迫リブ57dが設けられている。
【0049】
リード線56bの嵌合部58aには芯電極4と導通する端子58cが設けられて心線56dと接続するとともに、嵌合部58bには芯電極強制圧迫リブ58d及びリード線抜け止め圧迫リブ58eが設けられている。
【0050】
したがって、各半体52d及び52eの間に線状EL素子1を挟んでから双方を閉じて、係合突部52fと係合凹部52gを係合させれば、線状EL素子1はELソケット52を介して簡単に基板53へ電気的に接続され、カセット式の手軽な接続が可能になる。
【0051】
なお、この構造は身体障害者や老人用の杖や登山用のピッケル等種々な類似物品に応用でき、発光部18の存在により、これらの用途において要求される視認性を十分に高めることができる。
【0052】
スキー48に対しては、前端部周囲等の適宜位置に発光部18を取付けることにより、先端部周囲の縁取り等に用いることができる。このとき取付部3として例えば、図4のA部に示す構造の取付相手側連結部16をスキー48へ接着したり、図10に示すモール30を嵌合することができる。
【0053】
また、スキー48の底面に溝を形成し、この溝内へ例えば図13に示すような取付相手側連結部16を嵌合すれば、発光部18をスキー48の底面に設けることができ、空中へジャンプしたときの視認性を高めることができる。このときの駆動部2はスキー48の肉厚内等適宜場所へ収容できる。
【0054】
図17は身の回り品への適用例を示し、図中のA部はスキーウェア又は他のスポーツウエアに適用した例であり、玉縁状の発光部18を背中の切り返し部等を利用して設けたり、さらに他の適宜構造の取付相手側連結部16を有する発光部18を用いて任意の場所へ自由に模様を形成でき、特に夜間のアウトドア用スポーツウエア類における視認性向上並びにそのような目的のデザイン自由度拡大において大いに効果がある。
【0055】
さらに、図中のB部はカバン類60への適用例であり、発光部18を前記玉縁状構造のものを一般的な玉縁として使用している。また、図中のC部はバスケットシューズ61、D部はジョッギングシューズ62への適用例であり、側部や靴底との境界部等へ縁取り状に設けられ、ジャンプ時や夜間走行等において視認性を高めるようになっている。
【0056】
図18はスノーボード63への応用であり、発光部18が長さ方向両端部の縁取りに用いられている。駆動部2はスキー48の場合同様にスノーボード63へ埋め込まれる。
【0057】
なお、発光部18をバックル64へ取付けることもでき、また、スノーボード63の底面へスリットを設けてこのスリット中へ嵌合することもできる。スノーボード63の場合、空中へ大きくジャンプするエア演技があり、この際にスノーボード63の視認性を高めることができる。
【0058】
図19はマリンスポーツ用品への応用例であり、図中のA部はヨット70のマスト71、セール72、風見フラッグ73等へ発光部18を取付けてある。マスト71への取付は図13の例もしくは図9の取付穴を利用して紐でマスト71へ縛る等の手段による。
【0059】
セール72及びフラッグ73は、図7の例においてタッカー針24の代わりに縫合等で発光部18を取付ければよい。いずれの場合も駆動部2はヨット70の船体上もしくはマスト71等へ設けることができる。
【0060】
図中のB部はセーリングボード74への応用であり、ヨット70と同様の場所マスト71、セール72、フラッグ73へ発光部18を取付けでき、さらにブーム75やセーリングボード74自体の周囲等への取付けも可能である。
【0061】
図中のC部はダイビング用品への使用例であり、エアボンベ76の表面やレギュレータ77等へ発光部18を設ける。この場合駆動部2は、エアボンベ76等適宜場所へ設けることができる。また、図示しないダイビングスーツや、ゴーグルへも取付けできる。
【0062】
エアボンベ76は図8のマグネットを用いた取付けが利用でき、レギュレータ77の場合は図4のA部に示すような発光部18を環状にし、取付相手側連結部16部分をレギュレータ77の幅部へ差し込み、必要により接着等することにより取付ける。このようにすると、水深が深くなるにしたがって暗くなり司会が悪くなるが、このような場合でも水中での視認性を高めることができる。
【0063】
図20は登山用品への応用例であり、Aはフラッグ80へ発光部18を取付けた例である。但し、ポール81へ取付けることもできる。B部はザイル82へ撚り込んだ例であり、この場合、取付相手側連結部16を複数の撚り線83と撚り合わせることにより発光部18の線状EL素子1部分を表面に出して一体化できる。このようにすると、悪天候や遭難時における視認性を高めることができる。
【0064】
図21は家具への応用例であり、図中のA部は発光部18を単独ソファ85の座部から背もたれ部にかけて連続する玉縁部に使用している。図中のB部は長椅子86の背もたれ部頂部に発光部18を取付けたものであり、これらはいずれも図6の構造を利用でき、特に、バーなどの比較的暗い照明の室内で使用する椅子等に使用した場合、装飾性を効果的に高めることができる。
【0065】
図22は自動2輪車及びその用品への応用例であり、発光部18をシート90の玉縁部やヘルメット91に取付けてある。ヘルメット91はフルフェイス型やジェット型など種々の形状に適用でき、シェルやシールドの縁取りに用いる場合は図10のようなモールタイプが好適である。
【0066】
なお、これら以外にも、車体の各部、例えば、リヤカバー92、グリップ93、タンク94、ステップ95、フロントフェンダ96、さらにはウェア97、グラブ98、ブーツ99等の各部へ発光部18を取付けることができる。電源として車載電源を利用することも可能になる。このようにすると、自動2輪車の夜間走行時における視認性が向上する。
【0067】
図23は自動車用品の応用例であり、その一例としてシート100の背もたれ部101背面や座部102の上面等における玉縁に発光部18を適用したものであり、図8の構造を使用できる。但し、ヘッドレスト103等の玉縁部等へも適宜適用でき、装飾効果を高め、趣味感を向上させることができる。
【0068】
以上のように、本願発明によれば、取付部3に線状EL素子1を一体化した発光部18を用いるので、取付相手側部材の材質や場所並びに構造に規制されることなく、簡単かつ容易に線状EL素子1を取付けることができるようになり、その取付手段も多くのものを選択できるので、取付相手側部材に対する取付の自由度が著しく大きくなる。
【0069】
なお、本願発明は上記各実施例に限定されず種々に変形可能であり、これら各例のEL連結部15、取付相手側連結部16並びに取付相手側部材との取付手段等を目的に応じて適宜組合せ使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例を示す図
【図2】第2実施例を示す図
【図3】第3実施例を示す図
【図4】第4 実施例を示す図
【図5】第5実施例を示す図
【図6】他物品への取付構造に関する第6実施例を示す図
【図7】同上第7実施例を示す図
【図8】同上第8実施例を示す図
【図9】同上第9実施例を示す図
【図10】同上第10実施例を示す図
【図11】同上第11実施例を示す図
【図12】同上第12実施例を示す図
【図13】同上第13実施例を示す図
【図14】スキー用品への応用例を示す図
【図15】ストックへの応用例を示す図
【図16】線状EL素子と基板を接続するソケットの構造を示す図
【図17】身の回り品への応用例を示す図
【図18】スノーボードへの応用例を示す図
【図19】マリンスポーツ用品への応用例を示す図
【図20】登山用品への応用例を示す図
【図21】家具への応用例を示す図
【図22】自動2輪車及びその用品への応用例を示す図
【図23】自動車用品への応用例を示す図
【符号の説明】
1:線状EL素子、2:駆動部、3:取付部、15:EL連結部、16:取付相手側連結部、18:発光部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a device in which convenience is improved by using a linear EL (electroluminescence, hereinafter the same) element. In addition, in this invention, a linear EL element means the EL element formed in the linear form, and a linear form includes the thing from a thin thing like a thread to a thing thick to some extent like a rope, a thread form, a string form Or it shall mean the shape which makes a rod shape etc. and extends long irrespective of linear form or curvilinear form.
[0002]
[Prior art]
A linear EL element is known and is formed by laminating an EL light-emitting layer, a transparent electrode, and a transparent outer coating in this order around a thread-shaped core electrode in order to form a long and flexible linear body as a whole. The EL light emitting layer emits light by energizing between the core electrode and the transparent electrode at one end in the length direction.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, since the linear EL element is linear and flexible, it can be attached to clothes or the like. In this way, visibility is the ability to recognize the surroundings visually at night or the like. It is possible to improve the decorativeness. However, in order to attach such a linear EL element to the attachment counterpart member, it is necessary to twist or bond the periphery with a sewing thread or the like. For this reason, depending on the material of the attachment counterpart member, the attachment may be difficult, or a lot of labor is required for the attachment. SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide a linear EL device that increases the degree of freedom in mounting without selecting the material of the mounting mating member, and prevents the mounting from being troublesome.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, a linear EL device according to the present invention includes a linear EL element, a linear EL element connected to the periphery of the EL element, protruding in a radial direction or a tangential direction of the linear EL element, and the length of the linear EL element. is provided with a mounting portion of the flexible extending along the direction, the linear EL element is a flexible, and the mounting portion is characterized by substantially the same length der Rukoto and the linear EL element .
[0005]
【The invention's effect】
A flexible linear EL element is attached to an EL connection part which is one end of an attachment part of substantially the same length as this, and the other end of the attachment part protrudes in a radial direction or a tangential direction of the linear EL element. If the attachment counterpart connection portion is attached to the attachment counterpart member with appropriate attachment means such as stitching and engagement, the linear EL element can be easily attached to the surface of the attachment counterpart member.
[0006]
For this reason, there are a wide variety of attachment means to the attachment counterpart member, and the optimum attachment means can be selected according to the material of the attachment counterpart member, the installation location, etc. It can be mounted without being influenced, and the mounting work itself is easy and quick.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows a first embodiment. This linear EL device is composed of a
[0008]
The
[0009]
The
[0010]
Since the
[0011]
However, the size of the
[0012]
In this embodiment, the
[0013]
The
[0014]
Further, the mounting mating
[0015]
In the following description, when the
[0016]
In the second embodiment shown in part A of FIG. 2, a
[0017]
B part in the figure is a modified example, in which
[0018]
Such a structure in which the pair of
[0019]
Further, the width direction of the attachment partner
[0020]
FIG. 3 shows a third embodiment, in which a tape-shaped member initially having a substantially flat plate-like developed shape is folded in half in the width direction to form a mounting
[0021]
FIG. 4 shows a fourth embodiment, in which the portion A in the figure is radially outward from the outer peripheral portion of the
[0022]
4 is an example in which a plurality of attachment mating
[0023]
FIG. 5 shows a fifth embodiment in which one end in the width direction of the mounting
[0024]
6 to 9 show embodiments relating to attachment means for the attachment
[0025]
The sixth embodiment of FIG. 6 is a ball-like utilization method, in which each end of the attachment counterpart member such as the cloth a and b is overlapped on both sides of the attachment
[0026]
The seventh embodiment of FIG. 7 is an example in which the mounting mating
[0027]
In the eighth embodiment of FIG. 8, an
[0028]
In the embodiment of FIG. 9, an
[0029]
10 to 13 show an example in which the mounting mating
[0030]
In the eleventh embodiment of FIG. 11, the
[0031]
In the twelfth embodiment of FIG. 12, a tangential mounting
[0032]
However, in place of the hook-and-
[0033]
In the thirteenth embodiment of FIG. 13, an
[0034]
In addition, instead of the
[0035]
FIG. 14 and subsequent figures show specific examples of the mating member to which this linear EL device is attached. The specific structure of the linear EL device can be any of the various structures described so far in relation to the counterpart member, either alone or in appropriate combination. 18 is displayed.
[0036]
FIG. 14 shows an example of attachment to ski equipment, in which the
[0037]
The
[0038]
For example, in order to attach to the
[0039]
Further, the
[0040]
FIG. 15 shows an example of this. The
[0041]
The
[0042]
A
[0043]
The
[0044]
Thereafter, a
[0045]
The substrate slits 50a are not necessarily provided continuously with the
[0046]
The
[0047]
FIG. 16 is a diagram showing the details of the
[0048]
Fitting
[0049]
The
[0050]
Accordingly, if the
[0051]
In addition, this structure can be applied to various similar articles such as walking sticks for the handicapped and elderly, climbing ice ax, and the presence of the
[0052]
The
[0053]
Further, if a groove is formed on the bottom surface of the
[0054]
FIG. 17 shows an example of application to personal belongings. A part A in the figure is an example applied to ski wear or other sportswear, and a ball-shaped light-emitting
[0055]
Furthermore, B part in a figure is an example applied to the
[0056]
FIG. 18 shows an application to the snowboard 63, in which the
[0057]
In addition, the
[0058]
FIG. 19 shows an example of application to marine sports equipment. A portion A in the figure has the
[0059]
The
[0060]
Part B in the figure is an application to the
[0061]
C in the figure is an example of use for diving equipment, and the
[0062]
The
[0063]
FIG. 20 shows an application example to mountaineering equipment, and A is an example in which the
[0064]
FIG. 21 is an application example to furniture, and A part in the figure uses the
[0065]
FIG. 22 shows an application example to a motorcycle and its articles, in which the
[0066]
In addition to these, the
[0067]
FIG. 23 shows an application example of an automobile product. As an example, the
[0068]
As described above, according to the present invention, since the light-emitting
[0069]
The invention of the present application is not limited to the above-described embodiments and can be variously modified. The
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a first embodiment of the present invention. FIG. 2 is a diagram showing a second embodiment. FIG. 3 is a diagram showing a third embodiment. FIG. 4 is a diagram showing a fourth embodiment. FIG. 6 is a diagram showing a sixth embodiment related to a structure for mounting to another article. FIG. 7 is a diagram showing a seventh embodiment. FIG. 8 is a diagram showing an eighth embodiment. FIG. 9 is a diagram showing a ninth embodiment. FIG. 10 is a diagram showing a tenth embodiment. FIG. 11 is a diagram showing an eleventh embodiment. FIG. 12 is a diagram showing a twelfth embodiment. 13 is a diagram showing a thirteenth embodiment. FIG. 14 is a diagram showing an example of application to ski equipment. FIG. 15 is a diagram showing an example of application to stock. FIG. 16 is a diagram of a socket for connecting a linear EL element and a substrate. Diagram showing structure [Fig. 17] Diagram showing an example of application to personal items [Fig. 18] Diagram showing an example of application to snowboard [Fig. 19] Application to marine sports equipment FIG. 20 is a diagram showing an example of application to mountain climbing equipment. FIG. 21 is a diagram showing an example of application to furniture. FIG. 22 is a diagram showing an application example of a motorcycle and its equipment. ] Diagram showing an example of application to automobile supplies [Explanation of symbols]
1: linear EL element, 2: drive unit, 3: mounting unit, 15: EL connecting unit, 16: mounting partner side connecting unit, 18: light emitting unit
Claims (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP03010598A Expired - Fee Related JP3705523B2 (en) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | Linear EL device |
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