JP3703091B2 - Precoat film - Google Patents
Precoat film Download PDFInfo
- Publication number
- JP3703091B2 JP3703091B2 JP2001364024A JP2001364024A JP3703091B2 JP 3703091 B2 JP3703091 B2 JP 3703091B2 JP 2001364024 A JP2001364024 A JP 2001364024A JP 2001364024 A JP2001364024 A JP 2001364024A JP 3703091 B2 JP3703091 B2 JP 3703091B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- energy ray
- meth
- curable
- acrylate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Description
【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、表面処理されたポリプロピレンフィルムの片面に、光、電子線等のエネルギー線硬化性塗料用組成物から形成された、汚染除去性に優れる硬化塗膜(プレコート層)を有するプレコートフィルム、プレコートフィルムが接着された基材に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
近年住宅の高気密化、高断熱化が進むなかで、揮発性有機化合物に起因する室内空気汚染が大きな問題となっており、その汚染物質として塗料中の溶剤が指摘されている。最近、溶剤規制、および揮発性有機化合物による室内空気汚染等の問題を避けるために、建築資材および土木資材の施工現場での脱塗装を目指し、建築資材、土木資材等の基材に貼るプレコートフィルムが注目されるようになってきている。
【0003】
このプレコートフィルムは、フィルムの片面に硬化塗膜が形成されており、業界紙によれば、「貼る塗料」と称されている。その使われ方はというと、たとえば、このプレコートフィルムのフィルム面を、木質材、紙質材、不燃建材、プラスチック類などの基材表面に接着剤で貼り合わせて一体化する。
しかしながら、従来のプレコートフィルムでは、ポリオレフィンフィルムの片面に形成された、従来の一般的な上塗り用光硬化性塗料組成物の硬化塗膜が、油性マジックインキ等で汚染された場合、ウエスで空拭きしても汚れが落ちない。
また、その汚れが落ちても一過性で継続性がない、すなわち塗装してから一定期間は汚染除去性能が良好であるが、時間がたてば汚染除去が不可能になるという問題がある。
【0004】
したがって、溶剤規制および揮発性有機化合物による室内空気汚染の問題を避けることができるとともに、汚染除去性に優れる硬化塗膜を有し、しかも、現場施工および工場でのライン化が容易なプレコートフィルムを調製することができる電子線、光等のエネルギー線硬化性塗料用組成物、およびその硬化塗膜を有するプレコートフィルムの出現が望まれている。
【0005】
なお、特開平10−204127号公報には、特定のフルオロオレフィン、シクロヘキシル基含有アクリル酸エステル、水酸基含有ビニルエーテルを必須の構成成分とする水酸基含有フッ素共重合体に不飽和酸クロライドを反応させることにより、硬質で接着性、耐汚染性、耐薬品性、耐候性、耐熱性に優れた塗膜を形成し得る含フッ素共重合体が開示されている。
【0006】
また、特開平11−171933号公報には、特定のフルオロオレフィン、シクロヘキシル基含有アクリル酸エステル、水酸基含有ビニルエーテルを必須の構成成分とする含フッ素共重合体は、保存安定性に優れ、硬質で耐汚染性、耐薬品性、耐候性、耐熱性に優れた塗膜を形成し得ることが開示されている。
さらに、特開昭63−178036号公報には、ハードコート層、プラスチックフィルムおよびパネルがこの順序でラミネートされ、このパネルが木質、無機質、金属、発泡体あるいはこれらの複合材であることを特徴とする機能性パネル、およびプラスチックフィルムの片面にハードコート層を形成したプラスチックフィルムを、ハードコート層を外側にして、木質、無機質、金属、発泡体あるいはこれらの複合材からなるパネルに加熱接着することを特徴とする機能性パネルの製造方法が開示されている。この製造方法においては、このプラスチックフィルムのハードコート層の反対側に接着剤層が形成されていてもよいことが開示されている。そして、上記ハードコート層形成に使用される塗料として、有機溶剤型の硬化塗料たとえば電子線または紫外線硬化型塗料が開示されており、オルガノシラン化合物硬化剤を用いた熱硬化型塗料が好ましいことも開示されている。
このハードコート層が、機能性パネルに、優れた表面硬度、耐擦傷性および耐汚染性を付与するとされている。
【0007】
【発明の目的】
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題を解決しようとするものであって、溶剤規制および揮発性有機化合物による室内空気汚染の問題を避けることができるとともに、汚染除去性に優れる硬化塗膜を有し、しかも、現場施工および工場でのライン化が容易なプレコートフィルム、プレコートフィルムが接着された基材を提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】
本発明に係るプレコートフィルムは、
表面処理されたポリプロピレンフィルムの片面に、エネルギー線硬化性塗料用組成物から硬化塗膜が形成されてなり、
該塗料用組成物は、
(A)エネルギー線硬化性(メタ)アクリレート樹脂と、
(B)分子内に、少なくとも、フッ素含有オレフィンから誘導される成分単位(b1)と重合性不飽和基含有シリコーンから誘導される成分単位(b2)とを含有する、エネルギー線重合性不飽和基を含有するエネルギー線硬化性フッ素含有樹脂と、
(C)エネルギー線重合開始剤と、必要により、
(D)着色顔料と
を含有してなることを特徴としている。
【0009】
前記塗料用組成物を構成するエネルギー線硬化性フッ素含有樹脂(B)は、その分子内に、少なくとも、フッ素含有オレフィンから誘導される成分単位(b1)、重合性不飽和基含有シリコーンから誘導される成分単位(b2)、および水酸基含有不飽和エーテルもしくはエステルから誘導される成分単位(b3)を含有する共重合体(1)と、重合性不飽和基を有するイソシアネート(2)との反応により形成される、エネルギー線重合性不飽和基を含有するエネルギー線硬化性フッ素含有樹脂であってもよい。
【0010】
本発明で用いられるエネルギー線硬化性塗料用組成物は、前記成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)の他に、さらに、(E)(メタ)アクリレート系モノマー、(F)艶消し剤を含有していてもよい。
前記エネルギー線硬化性(メタ)アクリレート樹脂(A)としては、たとえばエポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートまたはポリエーテル(メタ)アクリレートを重合して形成されるエネルギー線硬化性樹脂が挙げられる。
【0011】
本発明で用いられるエネルギー線硬化性塗料用組成物としては、たとえば前記エネルギー線硬化性(メタ)アクリレート樹脂(A)が光硬化性(メタ)アクリレート樹脂であり、前記エネルギー線重合性不飽和基を含有するエネルギー線硬化性フッ素含有樹脂(B)が光重合性不飽和基を含有する光硬化性フッ素含有樹脂であり、前記エネルギー線重合開始剤(C)が光重合開始剤である光硬化性塗料用組成物が望ましい。
【0012】
本発明に係るプレコートフィルムは、さらに、前記エネルギー線硬化塗膜とは反対側のポリプロピレンフィルム表面に、接着剤層と剥離紙がこの順で積層されていてもよい。さらに、このプレコートフィルムは、エネルギー線硬化塗膜とは反対側のポリプロピレンフィルム表面に接着剤を塗布しながら(工場のラインで)接着してもよい。
【0013】
【発明の具体的説明】
以下、本発明に係るプレコートフィルムについて具体的に説明する。
本発明に係るプレコートフィルムは、表面処理されたポリプロピレンフィルムと、そのフィルムの片面に形成された硬化塗膜(プレコート層)とからなり、さらに、この硬化塗膜とは反対側のポリプロピレンフィルム表面に、接着剤層と剥離紙がこの順で積層されていてもよい。さらに、このプレコートフィルムは、エネルギー線硬化塗膜とは反対側のポリプロピレンフィルム表面に接着剤を塗布しながら(工場のラインで)接着してもよい。
【0014】
上記の硬化塗膜は、以下のエネルギー線硬化性塗料用組成物から形成される。
エネルギー線硬化性塗料用組成物
本発明で用いられるエネルギー線硬化性塗料用組成物は、
(A)エネルギー線硬化性(メタ)アクリレート樹脂と、
(B)エネルギー線硬化性フッ素含有樹脂と、
(C)エネルギー線重合開始剤と、必要により、
(D)着色顔料と、
(E)(メタ)アクリレート系モノマーと、
(F)艶消し剤と
を含有してなり、着色塗膜を形成し得る樹脂組成物である。
【0015】
[エネルギー線硬化性(メタ)アクリレート樹脂(A)]
本発明で用いられるエネルギー線硬化性(メタ)アクリレート樹脂(A)としては、従来より公知の光ないし電子線硬化性(メタ)アクリレート系樹脂を使用することができ、脂肪族、芳香族のいずれの(メタ)アクリレート系化合物からなる樹脂でもよい。
【0016】
本発明で用いられる光ないし電子線硬化性(メタ)アクリレート樹脂は、1分子中に2個以上のアクリロイル基(CH2=CH−CO−)またはメタクリロイル基(CH2=C(CH3)−CO−)を有する光または電子線硬化性(メタ)アクリレート系モノマーを重合して得られる樹脂である。
このような光ないし電子線硬化性(メタ)アクリレート樹脂の具体例としては、たとえばエポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレートなどの光ないし電子線硬化性(メタ)アクリレート系モノマーを重合して得られる樹脂が挙げられる。
【0017】
これらの光ないし電子線硬化性(メタ)アクリレート樹脂は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
光ないし電子線硬化性(メタ)アクリレート樹脂を構成するエポキシ(メタ)アクリレートは、エピクロルヒドリン等のエポキシ化合物と(メタ)アクリル酸との反応により合成される。
【0018】
エポキシ(メタ)アクリレートとしては、具体的には、
ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応物と(メタ)アクリル酸との反応により合成されるビスフェノールA型エポキシアクリレート、
ビスフェノールSとエピクロルヒドリンとの反応物と(メタ)アクリル酸との反応により合成されるビスフェノールS型エポキシアクリレート、
ビスフェノールFとエピクロルヒドリンとの反応物と(メタ)アクリル酸との反応により合成されるビスフェノールF型エポキシアクリレート、
フェノールノボラックとエピクロルヒドリンとの反応物と(メタ)アクリル酸との反応により合成されるフェノールノボラック型エポキシアクリレート
などが挙げられる。
【0019】
光ないし電子線硬化性(メタ)アクリレート樹脂を構成するウレタン(メタ)アクリレートは、たとえばジイソシアネート類とポリオール類とヒドロキシアクリレート類とを反応させることによって得られ、分子中に官能基としてアクリロイル基(CH2=CHCO−)またはメタクリロイル基(CH2=C(CH3)−CO−)と、ウレタン結合(−NH・COO−)とを有する。
【0020】
ウレタン(メタ)アクリレートの合成に用いられるジイソシアネート類としては、具体的には、ヘキサメチレンジイソシアネート[HDI]、イソホロンジイソシアネート[IPDI]、メチレンビス(4-シクロヘキシルイソシアネート)[HMDI]、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート[TMHMDI]、トリレンジイソシアネート[TDI]、4,4-ジフェニルメタンジイソシアネート[MDI]、キシリレンジイソシアネート[XDI]などが挙げられる。
【0021】
ウレタン(メタ)アクリレートの合成に用いられるポリオール類としては、具体的には、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物などが挙げられる。
ウレタン(メタ)アクリレートの合成に用いられるヒドロキシアクリレート類としては、具体的には、2-ヒドロキシエチルアクリレート[HEA]、2-ヒドロキシエチルメタクリレート[HEMA]、2-ヒドロキシプロピルアクリレート[HPA]、グリシドールジメタクリレート[GDMA]、ペンタエリスリトールトリアクリレート[PETA]、ポリカプロラクトン変性2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0022】
光ないし電子線硬化性(メタ)アクリレート樹脂を構成するポリエステル(メタ)アクリレートとしては、具体的には、無水フタル酸とプロピレングリコールと(メタ)アクリル酸とからなるポリエステル(メタ)アクリレート、アジピン酸と1,6-ヘキサンジオールと(メタ)アクリル酸とからなるポリエステル(メタ)アクリレート、トリメリット酸とジエチレングリコールと(メタ)アクリル酸とからなるポリエステル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0023】
光ないし電子線硬化性(メタ)アクリレート樹脂を構成するポリエーテル(メタ)アクリレートは、たとえば1,2,6-ヘキサントリオール等のポリオールを、塩基性または酸性触媒(BF3 、NaOH)の存在下に、エチレンオキサイドまたはプロピレン オキサイドと反応させ、次いで、得られたポリエーテルと(メタ)アクリル酸とを反応させることにより合成される。
【0024】
上記のような光ないし電子線硬化性(メタ)アクリレート樹脂は、光ないし電子線硬化性塗料用組成物全体100重量部に対して、15〜75重量部、好ましくは20〜65重量部、さらに好ましくは25〜55重量部の割合で用いられる。
[エネルギー線硬化性フッ素含有樹脂(B)]
本発明で用いられるエネルギー線硬化性フッ素含有樹脂(B)としては、たとえば光ないし電子線硬化性フッ素含有樹脂が用いられる。
【0025】
この光ないし電子線硬化性フッ素含有樹脂は、その分子内に、少なくとも、フッ素含有オレフィンから誘導される成分単位(b1)と、重合性不飽和基含有シリコーンから誘導される成分単位(b2)とを含有してなり、光ないし電子線重合性不飽和基を含有している。
上記成分単位(b1)を誘導させることができるフッ素含有オレフィンとしては、分子中に少なくとも1個のフッ素原子を有するオレフィンであって、具体的には、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレンなどが挙げられる。
【0026】
これらのフッ素含有オレフィンは、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。このような組み合わせとしては、たとえばフッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンとの組み合わせが好ましく、フッ化ビニリデン(VDF)とテトラフルオロエチレン(TFE)との配合比率(VDF/TFE)は、好ましくは0.05/1〜2.0/1、さらに好ましくは0.1/1〜1.5/1である。
【0027】
また、上記成分単位(b2)を誘導させることができる重合性不飽和基含有シリコーンとしては、一般式[I]または[II]で表わされる反応性シリコーンオイルが好ましく用いられる。
R1−[Si(CH3)2−O]n−Si(CH3)2−R2 ・・・[I]
一般式[I]において、R1は、炭素原子数1〜6のアルキル基、ビニル基、または−(CH2)r−O−CO−(CH3)C=CH2 を表わす。またR2は、ビニル基、または−(CH2)r−O−CO−(CH3)C=CH2 を表わす。nは1〜420であり、rは1〜6である。
【0028】
CH2=CH(CH2)m−O−R3−OH ・・・[II]
一般式[II]におけるR2は、上記一般式[I]におけるR2と同じである。
これらの一般式で示される反応性シリコーンオイルとしては、たとえば片末端がメタクリル変性されたポリジメチルシロキサン、片末端がアクリル変性されたポリジメチルシロキサン、両末端がメタクリル変性されたポリジメチルシロキサンなどが挙げられる。これらシリコーンの数平均分子量(Mn)は、200〜30,000の範囲内にあることが好ましい。
【0029】
これらのシリコーンは、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
また、本発明で用いられる光ないし電子線硬化性フッ素含有樹脂は、フッ素含有オレフィンから誘導される成分単位(b1)、重合性不飽和基含有シリコーンから誘導される成分単位(b2)、および水酸基含有不飽和エーテルもしくはエステルから誘導される成分単位(b3)を含有する共重合体(1)と、不飽和イソシアネート(2)との反応により形成され、重合性不飽和基(二重結合)を含有している。
【0030】
この共重合体(1)において、上記成分単位(b1)を誘導させることができるフッ素含有オレフィン、上記成分単位(b2)を誘導させることができる重合性不飽和基含有シリコーンについては、上記した通りである。
また、上記成分単位(b3)を誘導させることができる水酸基含有不飽和エーテルもしくはエステルとしては、具体的には、
ヒドロキシメチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシプロピルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、4-ヒドロキシシクロヘキシルビニルエーテル、3-アリルオキシ-1,2-プロパンジオール等のアルキルビニルエーテル類;
エチルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n-プロピルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、n-ブチルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル類;
エチルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、イソブチルアリルエーテル、n-プロピルアリルエーテル、シクロヘキシルアリルエーテル等のアルキルアリルエーテル類;
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸t-ブチル、アクリル酸2-ヒドロキシエチル、アクリル酸2-ヒドロキシブチル等のアクリル酸エステル類;
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n-ブチル、メタクリル酸t-ブチル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル、メタクリル酸2-ヒドロキシプロピル等のメタクリル酸エステル類などの水酸基含有不飽和エーテルおよびエステルが挙げられる。
【0031】
これらの水酸基含有不飽和エーテルもしくはエステルは、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
上記共重合体(1)は、上記成分単位(b1)、(b2)および(b3)の他に、他の共重合可能な単量体から誘導される成分単位を、本発明の目的を損なわない範囲で含ませることができる。このような他の共重合可能な単量体としては、たとえばエチレン、プロピレン等のオレフィン類などが挙げられる。
【0032】
共重合体(1)における上記成分単位(b1)の含有量は、通常15〜85モル%、好ましくは30〜80モル%であり、上記成分単位(b2)の含有量は、通常0.001〜30モル%、好ましくは0.005〜25モル%であり、上記成分単位(b3)の含有量は、通常1〜50モル%である。
上記のような成分単位(b1)、成分単位(b2)および成分単位(b3)を含有する共重合体(1)は、これらの成分単位を誘導することができる各単量体を所定割合で混合し、重合開始剤を用いて共重合させることにより調製することができる。
【0033】
上記重合開始剤としては、具体的には、t-ブチルパーオキシイソブチレート、t-ブチルパーオキシアセテート等のパーオキシエステル型過酸化物、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジn-プロピルパーオキシジカーボネート等のジアルキルパーオキシジカーボネート、ベンゾイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリルなどが挙げられる。
【0034】
これらの重合開始剤の使用量は、その種類、共重合反応条件等に応じて適宜選ばれるが、通常は、使用する単量体全量に対して、0.005〜5重量%、好ましくは0.1〜2重量%の範囲内で選ばれる。
上記の重合方法については、特に制限はなく、たとえば塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法などを採用することができるが、酢酸エチル、酢酸ブチル、キシレン、トルエン、メチルエチルケトン等を溶媒として用いる溶液重合法や、水性溶媒中での乳化重合法が好ましい。
【0035】
上記不飽和イソシアネート(2)としては、具体的には、2-イソシアネートエチルメタクリレート、2-イソシアネートエチルアクリレート、4-イソシアネートブチルメタクリレート、4-イソシアネートブチルアクリレート、不飽和モノアルコール1モルとジイソシアネート化合物1モルとの反応生成物、不飽和モノアルコール2モルとトリイソシアネート化合物1モルとの反応生成物などが挙げられる。
【0036】
上記不飽和モノアルコールとしては、具体的には、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、アリルアルコールなどが挙げられる。
上記ジイソシアネート化合物としては、具体的には、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートなどが挙げられる。
【0037】
上記トリイソシアネート化合物としては、具体的には、イソシアヌレート結合HDI、イソシアヌレート結合IPDI、TMP変性HDI、TMP変性IPDIなどが挙げられる。
本発明で用いられる光ないし電子線硬化性フッ素含有樹脂は、上記のような共重合体(1)と不飽和イソシアネート(2)とを反応させることにより、得られる。
【0038】
この反応は、特に限定されるものではないが、共重合体(1)を溶媒に溶解した溶液に、不飽和イソシアネート(2)を滴下しながら加え、撹拌下に行なうことが好ましい。
また、共重合体(1)と不飽和イソシアネート(2)との反応割合は、イソシアネート基/水酸基の比で、0.1〜1の範囲内で選ばれる。
【0039】
反応温度は、通常10〜130℃、好ましくは25〜85℃である。
反応に使用する溶媒としては、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、キシレン等の芳香族炭化水素類などが好ましい。
反応触媒としてジブチル錫ジラウレート等の有機錫化合物を使用することが好ましい。
【0040】
本発明で用いられる光ないし電子線硬化性フッ素含有樹脂は、光照射または電子線照射による硬化が可能であるため、短時間で硬化を完了させることができる。
上記光ないし電子線硬化性フッ素含有樹脂は、光ないし電子線硬化性塗料用組成物全体100重量部に対して、5〜70重量部、好ましくは15〜55重量部、さらに好ましくは25〜50重量部の割合で用いられる。光ないし電子線硬化性フッ素含有樹脂を上記割合で用いると、汚染除去性に優れる硬化塗膜を形成できる光ないし電子線硬化性塗料用組成物を得ることができる。
【0041】
[エネルギー線重合開始剤(C)]
本発明で用いられるエネルギー線重合開始剤(C)は、光照射により塗膜を硬化させる場合には、必ず必要であり、また電子線照射により塗膜を硬化させる場合には、必ずしも必要ではない。
エネルギー線重合開始剤(C)としては、具体的には、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン系エネルギー線重合開始剤;ベンジルジメチルケタール(別名、2,2-ジメトキシ-2- フェニルアセトフェノン)、ジエトキシアセトフェノン、4-フェノキシジクロロアセトフェノン、4-t-ブチル- ジクロロアセトフェノン、4-t-ブチル- トリクロロアセトフェノン、2-ヒドロキシ-2- メチル-1- フェニルプロパン-1- オン、1-(4-イソプロピルフェニル)-2- ヒドロキシ-2- メチルプロパン-1- オン、1-(4-ドデシルフェニル)-2- ヒドロキシ-2- メチルプロパン-1- オン、4-(2-ヒドロキシエトキシ)- フェニル(2-ヒドロキシ-2- プロピル)ケトン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2-メチル-1-[4- (メチルチオ)フェニル]-2- モルホリノプロパン-1等のアセトフェノン系エネルギー線重合開始剤;
ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4-フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4-ベンゾイル-4'-メチルジフェニルサルファイド、3,3'- ジメチル-4- メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系エネルギー線重合開始剤;
チオキサンソン、2-クロルチオキサンソン、2-メチルチオキサンソン、2,4-ジメチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4-ジクロロチオキサンソン、2,4-ジエチルチオキサンソン、2,4-ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサントン系エネルギー線重合開始剤などが挙げられる。中でも、ベンジルジメチルケタール、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンが好ましく用いられる。
【0042】
上記のようなエネルギー線重合開始剤(C)は、光照射により塗膜を硬化させる場合には、エネルギー線硬化性塗料用組成物全体100重量部に対して、1〜10重量部、好ましくは2〜8重量部、さらに好ましくは3〜6重量部の割合で用いられる。
[着色顔料(D)]
本発明で必要に応じて用いられる着色顔料(D)は、特に制限はなく、従来より塗料用に使用されている着色顔料であれば、いずれも使用することができる。
着色顔料は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
【0043】
着色顔料(D)は、エネルギー線硬化性塗料用組成物全体100重量部に対して、通常0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部、さらに好ましくは0.5〜2重量部の割合で用いられる。
[(メタ)アクリレート系モノマー(E)]
本発明で必要に応じて用いられる(メタ)アクリレート系モノマー(E)としては、具体的には、アクリレート、メタクリレート、1,4-ブタンジオールジアクリレート、1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、2(2- エトキシエトキシ)エチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、2-フェノキシエチルアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、1,3-ブチレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレートなどが挙げられる。
【0044】
上記のような(メタ)アクリレート系モノマー(E)は、反応性希釈剤として1種単独で、または2種以上組合わせて用いることができる。
(メタ)アクリレート系モノマー(E)は、必要に応じて、エネルギー線硬化性樹脂組成物全体100重量部に対して、通常5〜40重量部、好ましくは10〜30重量部、さらに好ましくは15〜25重量部の割合で用いられる。
【0045】
[艶消し剤(F)]
本発明で必要に応じて用いられる艶消し剤(F)は、特に制限はなく、従来より塗料用に使用されている艶消し剤であれば、いずれも使用することができる。
艶消し剤は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
艶消し剤(F)の使用量は、硬化塗膜の艶消しの程度により適宜決定される。
艶消し剤(F)は、エネルギー線硬化性塗料用組成物全体100重量部に対して、通常0.5〜10重量部の割合で用いられる。
【0046】
[その他の成分]
本発明で用いられるエネルギー線硬化性樹脂組成物中に、エネルギー線硬化性(メタ)アクリレート樹脂(A)、エネルギー線硬化性フッ素含有樹脂(B)および着色顔料(D)の他に、必要に応じてエネルギー線重合開始剤(C)、(メタ)アクリレート系モノマー(E)、艶消し剤(F)が配合されるが、その他に、重合禁止剤、非反応性希釈剤、消泡剤、沈降防止剤、レベリング剤、分散剤、熱安定剤、紫外線吸収剤などを、本発明の目的を損なわない範囲で配合することができる。
【0047】
[組成物の調製]
本発明で用いられるエネルギー線硬化性塗料用組成物は、上記の諸成分を従来より公知の混合機、分散機、撹拌機等の装置を用い、混合・撹拌することにより得られる。
このような装置としては、たとえば混合・分散ミル、モルタルミキサー、ロール、ペイントシェーカー、ホモジナイザーなどが挙げられる。
【0048】
プレコートフィルム
本発明に係るプレコートフィルムは、表面処理されたポリプロピレンフィルムの片面に、上述したエネルギー線硬化性塗料用組成物から硬化塗膜が形成されている。
本発明で用いられるポリプロピレンフィルムは、フィルムと塗膜との密着性を高めるために、いわゆるプライマー処理やコロナ放電処理等の表面処理が施されている。
【0049】
このポリプロピレンフィルムは、未延伸フィルムでも、一軸または二軸延伸フィルムでもよいが、延伸フィルム特に二軸延伸フィルムが好ましい。
このフィルムは、プロピレン単独重合体から成形されたフィルムでもよく、またプロピレンと他のα- オレフィンとの共重合体から成形されたフィルムであってもよい。
【0050】
このポリプロピレンフィルムの厚さは、プレコートフィルムの具体的な用途により異なるが、通常は、10〜300μm、好ましくは30〜200μmである。
また、このポリプロピレンフィルムの片面にプレコート層として形成される硬化塗膜の厚さは、通常1〜50μm、好ましくは3〜30μmである。
【0051】
このポリプロピレンフィルムの片面に、エネルギー線硬化性塗料用組成物を塗布する方法としては、グラビアコーティング法、リバースロールコーティング法、オフセットグラビアコーティング法などが好適である。
上記のような塗布法によりポリプロピレンの片面に塗布された塗膜を硬化させるために、電子線照射を行なう場合、従来公知の照射方法により行なうことができる。たとえば200kV、3〜10Mradの条件で電子線照射して塗膜を硬化させる。
【0052】
また、上記塗膜を光照射により硬化させる場合、この光照射の光は、紫外線または可視光線であり、光照射は、従来公知の照射方法により行なうことができる。たとえば高圧水銀ランプは、80〜120W/cm1灯で、ベルトスピードは5〜100m/分であり、灯数を増すことにより、ベルトスピードを早くすることができる。また、W/cmの能力を増すことにより、ベルトスピードを早くすることができる。
【0053】
また、上記接着剤層の形成に用いられる接着剤としては、具体的には、アクリル系接着剤、合成ゴム系接着剤、ホットメルト接着剤などが挙げられる。これらの中では、アクリル系接着剤が好ましく用いられる。また、このプレコートフィルムを工場ラインで接着剤を塗布しながら接着する場合の接着剤としては、反応型ホットメルト接着剤、ウレタン系接着剤等が挙げられる。
【0054】
接着剤の塗布量は、通常、1m2当たり20〜150g、好ましくは40〜100gである。
プレコート層とは反対側のポリプロピレンフィルム表面に接着剤を塗布する方法としては、具体的には、リバースコーティング法、ナイフコーティング法、グラビアコーティング法などが挙げられる。
【0055】
上記剥離紙としては、従来より市販されている剥離紙を使用することができ、具体的には、ポリオレフィンラミネート紙、グラシン紙、クレーコート紙、水溶性樹脂コート紙、プラスチックフィルムが挙げられる。これらの中では、グラシン紙、クレーコート紙、水溶性樹脂コート紙が好ましく用いられる。
本発明に係るプレコートフィルムは、工場内でエネルギー線硬化塗装により製造されるため、施工現場では、塗装を行なう必要がなく、プレコートフィルムのフィルム表面と基材表面とを接着剤で貼り合わせるだけでよい。
【0056】
また、このプレコートフィルムのプレコート層と反対側の表面に接着剤層、剥離紙がこの順に積層されている場合には、この剥離紙をプレコートフィルムから手で引き剥がし、露出した接着剤層面を基材表面と接するように貼り合わせればよい。このように、このプレコートフィルムは、現場での施工が非常に簡単である。さらに、工場のラインで接着剤を塗布しながら被着物に接着することもでき、ライン化も容易である。
【0057】
【発明の効果】
本発明に係るプレコートフィルムは、溶剤規制および揮発性有機化合物による室内空気汚染の問題を避けることができるとともに、汚染除去性に優れる硬化塗膜を有し、しかも、現場での塗装を行なう必要がなく、その施工が容易である。
【0058】
【実施例】
以下に、本発明を実施例により説明するが、本発明は、これら実施例に何ら限定されるものではない。
なお、実施例および比較例における仕上がり外観(表面平滑性)、塗膜の付着性、汚染除去性(A)、(B)および塗装作業性の評価は、次の方法に従って行なった。
(1)仕上がり外観(表面平滑性)
プレコートフィルムが接着された基材を目視にて観察し、塗膜のハジキとフィルム表面の平滑性で3段階評価した。
【0059】
<3段階評価>
3・・・ 塗膜の波打ちが無く、平滑である。(合格)
2・・・ 僅かに塗膜の波打ちがある。(不合格)
1・・・ 大きな塗膜のうねりがある。(不合格)
(2)塗膜の付着性(フィルム表面への付着))
塗膜の付着性は、JIS K 5400に基づき、碁盤目試験(1mm幅の碁盤目、セロテープ(R)剥離試験)を行ない、塗膜の残存マス目の数で3段階評価し た。
【0060】
<3段階評価>
3・・・ 残存マス目が98〜100個(合格)
2・・・ 残存マス目が90〜97個(不合格)
1・・・ 残存マス目が89個以下(不合格)
(3)汚染除去性(A)
基材表面に形成された塗膜表面を、黒マジック、赤マジック、赤クレヨン、青インキで汚し、その4時間後、24時間後に、水またはJASラッカーシンナーで拭き取って、その表面を目視観察し、汚染除去性を3段階評価した。
【0061】
<3段階評価>
3・・・ 汚れ無し。(合格)
2・・・ 僅かな汚れあり。(合格)
1・・・ 汚れあり。(不合格)
(4)汚染除去性(B)
基材表面に形成された塗膜表面を、黒マジックで汚し、その10秒後にウエスで空拭きをする。この操作を同一箇所にて繰り返し行ない、黒マジックの跡が残るまでの回数で、汚染除去性を5段階評価した。
【0062】
<5段階評価>
5・・・ 30回以上黒マジックを拭き取りできる。(合格)
4・・・ 10〜30回の間で黒マジックの跡が残る。(合格)
3・・・ 5〜10回の間で黒マジックの跡が残る。(不合格)
2・・・ 1〜5回の間で黒マジックの跡が残る。(不合格)
1・・・ 1回で黒マジックの跡が残る。(不合格)
(5)塗装作業性
基材(フィルム)表面に塗膜を形成する際のラインスピードで、塗装作業性を3段階評価した。
【0063】
<3段階評価>
3・・・ ラインスピード20m/分以上で作業ができる(合格)
2・・・ ラインスピード10〜20m/分の間でしか作業ができない。 (不合格)
1・・・ ラインスピード10m/分以下でしか作業ができない。(不合格)
【0064】
【実施例1】
〔塗料組成物の調製〕
光硬化性(メタ)アクリレート樹脂として、カヤラッドARC−87(商品名)[日本化薬(株)製のウレタンアクリレート樹脂]30重量部、光硬化性フッ素含有(メタ)アクリレート樹脂として、KDFワニスU−2000(商品名)[関東電化工業(株)製]40重量部、アクリルモノマーとして、ビームセット770(商品名)[荒川化学工業(株)製]10重量部、アロニックスM−400(商品名)[東亞合成(株)製]15重量部、光重合開始剤として、バイキュア−55(商品名)[アクゾノーベル(株)製]2.5重量部、イルガキュア−184(商品名)[チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製]2.5重量部、艶消し剤として、ミズカシールP−802Y(商品名)[水澤化学工業(株)製]4重量部を加え、撹拌し、光硬化性塗料組成物を調製した。
〔プレコートフィルムの調製〕
上記光硬化性塗料組成物を、ポリプロピレンフィルム[グンゼ製;シルファンML II(商品名) ]表面にグラビアコーターで塗布、UV硬化させた。このときのグラビアコーターのラインスピードは50m/分であった。
【0065】
さらに、このフィルムの非塗装面に、接着剤としてハイボン10−600−2(商品名)[日立化成ポリマー社製;アクリル系接着剤]をナイフコーターで塗布し、その上から離型紙をラミネートし、プレコートフィルムを調製した。
〔木質造作材の調製〕
上記プレコートフィルムを、木質造作材に離型紙を剥がしながら接着し、プレコートフィルム接着の木質造作材を調製した。
【0066】
上記のようにして得られたプレコートフィルムが貼られた木質造作材について、仕上がり外観(表面平滑性)、汚染除去性(A)、(B)の評価を、上記方法に従って行なった。その結果を表1に示す。
【0067】
【実施例2】
〔塗料組成物の調製〕
実施例1と同様にして、光硬化性塗料組成物を調製した。
〔プレコートフィルムの調製および木質造作材の調製〕
上記光硬化性塗料組成物を、ポリプロピレンフィルム[グンゼ製;シルファンML II(商品名) ]表面にグラビアコーターで塗布、UV硬化させた。このときのグラビアコーターのラインスピードは50m/分であった。
【0068】
さらに、プロフィールラミネーター[丸仲鐵工所製、品番 PL−300PUR]で、接着剤ハイボンYR861−1(商品名)[日立化成ポリマー社製;反応性ホットメルト]をポリプロピレンフィルムの非塗装面にアプリケーターMC−4420(商品名)[ノードソン社製]で塗布しながら、被着物に貼り合わせ、木質造作材を調製した。
【0069】
上記のようにして得られたプレコートフィルムが貼られた木質造作材について、仕上がり外観(表面平滑性)、汚染除去性(A)、(B)の評価を、上記方法に従って行なった。その結果を表1に示す。
【0070】
【実施例3】
〔塗料組成物の調製〕
実施例1において、KDFワニスU−2000(商品名)[関東電化工業(株)製]をKDFワニスU−2500(商品名)[関東電化工業(株)製]に変更し、かつ、ビームセット770(商品名)[荒川化学工業(株)製]をGX−8301S(商品名)[第一工業製薬社製]に変更した以外は、実施例1と同様にして、光硬化性塗料組成物を調製した。
〔プレコートフィルムの調製および木質造作材の調製〕
上記光硬化性塗料組成物を用い、実施例1と同様にして、プレコートフィルム、木質造作材を調製した。
【0071】
上記のようにして得られたプレコートフィルムが貼られた木質造作材について、仕上がり外観(表面平滑性)、汚染除去性(A)、(B)の評価を、上記方法に従って行なった。その結果を表1に示す。
【0072】
【実施例4】
〔塗料組成物の調製〕
実施例1と同様にして調製された光硬化性塗料組成物に、さらに、着色剤として、ステインN CB色を3重量部加え、撹拌し、光硬化性塗料組成物を調製した。
〔プレコートフィルムの調製および木質造作材の調製〕
上記光硬化性塗料組成物を用い、実施例1と同様にして、プレコートフィルム、木質造作材を調製した。
【0073】
上記のようにして得られたプレコートフィルムが貼られた木質造作材について、仕上がり外観(表面平滑性)、汚染除去性(A)、(B)の評価を、上記方法に従って行なった。その結果を表1に示す。
【0074】
【実施例5】
〔塗料組成物の調製〕
実施例1において、カヤラッドARC−87(商品名)[日本化薬(株)製のウレタンアクリレート樹脂]を30重量部から20重量部に変更し、かつ、KDFワニスU−2000(商品名)[関東電化工業(株)製]を40重量部から50重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、光硬化性塗料組成物を調製した。
〔プレコートフィルムの調製および木質造作材の調製〕
上記光硬化性塗料組成物を用い、実施例1と同様にして、プレコートフィルム、木質造作材を調製した。
【0075】
上記のようにして得られたプレコートフィルムが貼られた木質造作材について、仕上がり外観(表面平滑性)、汚染除去性(A)、(B)の評価を、上記方法に従って行なった。その結果を表1に示す。
【0076】
【実施例6】
〔塗料組成物の調製〕
実施例1において、カヤラッドARC−87(商品名)[日本化薬(株)製のウレタンアクリレート樹脂]を30重量部から40重量部に変更し、かつ、KDFワニスU−2000(商品名)[関東電化工業(株)製]を40重量部から25重量部に変更し、酢酸ブチルを15重量部用いた以外は、実施例1と同様にして、光硬化性塗料組成物を調製した。
〔プレコートフィルムの調製および木質造作材の調製〕
上記光硬化性塗料組成物を用い、実施例1と同様にして、プレコートフィルム、木質造作材を調製した。
【0077】
上記のようにして得られたプレコートフィルムが貼られた木質造作材について、仕上がり外観(表面平滑性)、汚染除去性(A)、(B)の評価を、上記方法に従って行なった。その結果を表1に示す。
【0078】
【比較例1】
〔塗料組成物の調製〕
実施例1において、カヤラッドARC−87(商品名)[日本化薬(株)製]、KDFワニスU−2000(商品名)[関東電化工業(株)製]、ビームセット770(商品名)[荒川化学工業(株)製]、アロニックスM−400(商品名)[東亞合成(株)製]の配合量をそれぞれ40重量部、0重量部、25重量部、25重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、光硬化性塗料組成物を調製した。
〔プレコートフィルムの調製および木質造作材の調製〕
上記光硬化性塗料組成物を用い、実施例1と同様にして、プレコートフィルム、木質造作材を調製した。
【0079】
上記のようにして得られたプレコートフィルムが貼られた木質造作材について、仕上がり外観(表面平滑性)、汚染除去性(A)、(B)の評価を、上記方法に従って行なった。その結果を表1に示す。
【0080】
【比較例2】
〔塗料組成物の調製〕
実施例1において、カヤラッドARC−87(商品名)30重量部の代わりにシコウUV−6630B(商品名)[日本合成化学社製のウレタンアクリレート]70重量部を用い、かつ、KDFワニスU−2000(商品名)[関東電化工業(株)製]の配合量を0重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、光硬化性塗料組成物を調製した。
〔プレコートフィルムの調製および木質造作材の調製〕
上記光硬化性塗料組成物を用い、実施例1と同様にして、プレコートフィルム、木質造作材を調製した。
【0081】
上記のようにして得られたプレコートフィルムが貼られた木質造作材について、仕上がり外観(表面平滑性)、汚染除去性(A)、(B)の評価を、上記方法に従って行なった。その結果を表1に示す。
【0082】
【比較例3】
〔塗料組成物の調製〕
フッ素樹脂としてKDFワニス H−1000(商品名)[関東電化工業(株)製]90重量部、酢酸ブチル5重量部、艶消し剤として、ミズカシールP−802Y(商品名)[水澤化学工業(株)製]5重量部を加え、撹拌し、主剤を調製した。さらに、イソシアネートとしてコロネートHX(商品名)[日本ポリウレタン社製]を主剤に対して8:1(主剤:イソシアネート)の混合比で加え、撹拌し、フッ素ウレタン樹脂組成物を調製した。
〔プレコートフィルムの調製および木質造作材の調製〕
実施例1において、上記フッ素ウレタン樹脂組成物を用い、グラビアコーターのラインスピードを5m/分に変更した以外は、実施例1と同様にして、プレコートフィルム、木質造作材を調製した。
【0083】
上記のようにして得られたプレコートフィルムが貼られた木質造作材について、仕上がり外観(表面平滑性)、汚染除去性(A)、(B)の評価を、上記方法に従って行なった。その結果を表1に示す。
【0084】
【比較例4】
〔塗料組成物の調製〕
アクリル樹脂としてアクリディックDL−967(商品名)[大日本インキ社製]60重量部、メラミン樹脂としてサイメル202(商品名)[三井サイテック社製]30重量部、触媒としてリン酸系のキャタリスト296−9(商品名)[三井サイテック社製]0.5重量部、艶消し剤としてガンツパールGM−0401S(商品名)[ガンツ化成社製]10重量部を加え、撹拌し、アクリルメラミン樹脂組成物を調製した。
〔プレコートフィルムの調製および木質造作材の調製〕
上記アクリルメラミン樹脂組成物を用い、実施例1と同様にして、プレコートフィルム、木質造作材を調製した。
【0085】
上記のようにして得られたプレコートフィルムが貼られた木質造作材について、仕上がり外観(表面平滑性)、汚染除去性(A)、(B)の評価を、上記方法に従って行なった。その結果を表1に示す。
【0086】
【表1】
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention is a precoat film having a cured coating film (precoat layer) formed from a composition for energy ray curable coatings such as light and electron beams on one side of a surface-treated polypropylene film, which has excellent contamination removal properties, The present invention relates to a substrate to which a precoat film is adhered.
[0002]
TECHNICAL BACKGROUND OF THE INVENTION
In recent years, with the progress of high airtightness and high heat insulation in houses, indoor air pollution caused by volatile organic compounds has become a major problem, and solvents in paints have been pointed out as pollutants. Recently, in order to avoid problems such as indoor air pollution caused by solvent regulations and volatile organic compounds, pre-coated films to be applied to base materials such as construction materials and civil engineering materials with the aim of depainting construction materials and civil engineering materials at construction sites. Is getting attention.
[0003]
This pre-coated film has a cured coating film formed on one side of the film, and is referred to as a “paint to be applied” according to industry paper. For example, the film surface of the pre-coated film is bonded and integrated with the surface of a base material such as a wood material, a paper material, an incombustible building material, or plastics with an adhesive.
However, in the case of a conventional pre-coated film, if a cured coating film of a conventional general photo-curable coating composition for top coating formed on one side of a polyolefin film is contaminated with oil-based magic ink or the like, it is wiped with a waste cloth. Even if dirt does not come off.
Also, even if the dirt is removed, it is transient and has no continuity, that is, the decontamination performance is good for a certain period after painting, but the decontamination becomes impossible over time. .
[0004]
Therefore, it is possible to avoid the problem of indoor air pollution due to solvent regulations and volatile organic compounds, and to provide a pre-coated film that has a cured coating film that has excellent decontamination properties, and that can be easily installed on site and in the factory. The emergence of a composition for an energy beam curable coating such as an electron beam and light that can be prepared, and a precoat film having the cured coating film are desired.
[0005]
In JP-A-10-204127, an unsaturated acid chloride is reacted with a hydroxyl group-containing fluorine copolymer having a specific fluoroolefin, a cyclohexyl group-containing acrylic acid ester, and a hydroxyl group-containing vinyl ether as essential components. In addition, a fluorine-containing copolymer capable of forming a hard coating film excellent in adhesiveness, stain resistance, chemical resistance, weather resistance, and heat resistance is disclosed.
[0006]
JP-A-11-171933 discloses that a fluorinated copolymer comprising a specific fluoroolefin, a cyclohexyl group-containing acrylic acid ester, and a hydroxyl group-containing vinyl ether as essential constituents is excellent in storage stability, hard and resistant. It is disclosed that a coating film excellent in stain resistance, chemical resistance, weather resistance, and heat resistance can be formed.
Further, JP-A-63-178036 discloses that a hard coat layer, a plastic film and a panel are laminated in this order, and the panel is made of wood, inorganic, metal, foam or a composite material thereof. Heat-bonding a functional film, and a plastic film with a hard coat layer formed on one side of the plastic film, to a panel made of wood, mineral, metal, foam, or a composite material with the hard coat layer on the outside The manufacturing method of the functional panel characterized by these is disclosed. In this manufacturing method, it is disclosed that an adhesive layer may be formed on the opposite side of the hard coat layer of the plastic film. And as a paint used for the hard coat layer formation, an organic solvent-type curable paint such as an electron beam or an ultraviolet curable paint is disclosed, and a thermosetting paint using an organosilane compound curing agent is preferable. It is disclosed.
This hard coat layer is supposed to impart excellent surface hardness, scratch resistance and stain resistance to the functional panel.
[0007]
OBJECT OF THE INVENTION
The present invention is intended to solve the problems associated with the prior art as described above, and is capable of avoiding problems of indoor air contamination due to solvent regulation and volatile organic compounds, and is also a cured coating excellent in decontamination. An object of the present invention is to provide a pre-coated film having a film and easy to be lined on site and in a factory, and a substrate to which the pre-coated film is bonded.
[0008]
SUMMARY OF THE INVENTION
The precoat film according to the present invention is
On one side of the surface-treated polypropylene film, a cured coating film is formed from the energy ray-curable coating composition,
The coating composition is
(A) an energy ray curable (meth) acrylate resin;
(B) Energy ray polymerizable unsaturated group containing at least a component unit (b1) derived from a fluorine-containing olefin and a component unit (b2) derived from a polymerizable unsaturated group-containing silicone in the molecule. An energy ray-curable fluorine-containing resin containing
(C) an energy ray polymerization initiator and, if necessary,
(D) a coloring pigment and
It is characterized by containing.
[0009]
The energy ray-curable fluorine-containing resin (B) constituting the coating composition is derived from at least a component unit (b1) derived from a fluorine-containing olefin and a polymerizable unsaturated group-containing silicone in the molecule. And a copolymer (1) containing a component unit (b3) derived from a hydroxyl group-containing unsaturated ether or ester and an isocyanate (2) having a polymerizable unsaturated group. An energy ray-curable fluorine-containing resin containing an energy ray-polymerizable unsaturated group may be formed.
[0010]
In addition to the component (A), the component (B), the component (C), and the component (D), the energy ray curable coating composition used in the present invention is further (E) (meth) acrylate monomer (F) A matting agent may be contained.
As the energy ray curable (meth) acrylate resin (A), for example, an energy ray formed by polymerizing epoxy (meth) acrylate, urethane (meth) acrylate, polyester (meth) acrylate or polyether (meth) acrylate. A curable resin is mentioned.
[0011]
As the energy ray-curable coating composition used in the present invention, for example, the energy ray-curable (meth) acrylate resin (A) is a photocurable (meth) acrylate resin, and the energy ray-polymerizable unsaturated group. The energy ray-curable fluorine-containing resin (B) containing a photocurable unsaturated resin containing a photopolymerizable unsaturated group, and the energy ray polymerization initiator (C) is a photopolymerization initiator. Desirable paint compositions are desirable.
[0012]
In the precoat film according to the present invention, an adhesive layer and a release paper may be laminated in this order on the surface of the polypropylene film opposite to the energy ray-cured coating film. Further, this pre-coated film may be bonded (at a factory line) while applying an adhesive to the surface of the polypropylene film opposite to the energy ray-cured coating film.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the precoat film according to the present invention will be specifically described.
The precoat film according to the present invention comprises a surface-treated polypropylene film and a cured coating film (precoat layer) formed on one side of the film, and further on the polypropylene film surface opposite to the cured coating film. The adhesive layer and the release paper may be laminated in this order. Further, this pre-coated film may be bonded (at a factory line) while applying an adhesive to the surface of the polypropylene film opposite to the energy ray-cured coating film.
[0014]
The cured coating film is formed from the following energy ray-curable coating composition.
Energy ray-curable coating composition
The energy ray-curable coating composition used in the present invention is:
(A) an energy ray curable (meth) acrylate resin;
(B) an energy ray-curable fluorine-containing resin;
(C) an energy ray polymerization initiator and, if necessary,
(D) a coloring pigment;
(E) a (meth) acrylate monomer;
(F) with matting agent
Is a resin composition that can form a colored coating film.
[0015]
[Energy ray curable (meth) acrylate resin (A)]
As the energy beam curable (meth) acrylate resin (A) used in the present invention, a conventionally known light or electron beam curable (meth) acrylate resin can be used, either aliphatic or aromatic. The resin which consists of the (meth) acrylate type compound of this may be sufficient.
[0016]
The light or electron beam curable (meth) acrylate resin used in the present invention has two or more acryloyl groups (CH2= CH-CO-) or methacryloyl group (CH2= C (CHThreeIt is a resin obtained by polymerizing a light or electron beam curable (meth) acrylate monomer having —CO—).
Specific examples of such light or electron beam curable (meth) acrylate resin include light or electron such as epoxy (meth) acrylate, urethane (meth) acrylate, polyester (meth) acrylate, and polyether (meth) acrylate. Examples thereof include resins obtained by polymerizing a linear curable (meth) acrylate monomer.
[0017]
These light or electron beam curable (meth) acrylate resins can be used singly or in combination of two or more.
The epoxy (meth) acrylate constituting the light or electron beam curable (meth) acrylate resin is synthesized by a reaction between an epoxy compound such as epichlorohydrin and (meth) acrylic acid.
[0018]
As an epoxy (meth) acrylate, specifically,
A bisphenol A type epoxy acrylate synthesized by reaction of a reaction product of bisphenol A and epichlorohydrin with (meth) acrylic acid,
Bisphenol S type epoxy acrylate synthesized by reaction of a reaction product of bisphenol S and epichlorohydrin with (meth) acrylic acid,
Bisphenol F type epoxy acrylate synthesized by reaction of a reaction product of bisphenol F and epichlorohydrin with (meth) acrylic acid,
Phenol novolac-type epoxy acrylate synthesized by reaction of a reaction product of phenol novolak and epichlorohydrin with (meth) acrylic acid
Etc.
[0019]
The urethane (meth) acrylate constituting the light or electron beam curable (meth) acrylate resin is obtained, for example, by reacting diisocyanates, polyols, and hydroxyacrylates, and has an acryloyl group (CH as a functional group in the molecule).2= CHCO-) or a methacryloyl group (CH2= C (CHThree) -CO-) and a urethane bond (-NH.COO-).
[0020]
Specific examples of diisocyanates used for the synthesis of urethane (meth) acrylate include hexamethylene diisocyanate [HDI], isophorone diisocyanate [IPDI], methylenebis (4-cyclohexylisocyanate) [HMDI], and trimethylhexamethylene diisocyanate [TMHMDI. ], Tolylene diisocyanate [TDI], 4,4-diphenylmethane diisocyanate [MDI], xylylene diisocyanate [XDI] and the like.
[0021]
Specific examples of polyols used in the synthesis of urethane (meth) acrylate include polyoxyethylene glycol, polyoxypropylene glycol, polyoxytetramethylene glycol, ethylene oxide adduct of bisphenol A, and propylene oxide addition of bisphenol A. Such as things.
Specific examples of hydroxy acrylates used for the synthesis of urethane (meth) acrylate include 2-hydroxyethyl acrylate [HEA], 2-hydroxyethyl methacrylate [HEMA], 2-hydroxypropyl acrylate [HPA], and glycidol di Examples include methacrylate [GDMA], pentaerythritol triacrylate [PETA], polycaprolactone-modified 2-hydroxyethyl (meth) acrylate, and the like.
[0022]
Specific examples of the polyester (meth) acrylate constituting the light or electron beam curable (meth) acrylate resin include polyester (meth) acrylate and adipic acid composed of phthalic anhydride, propylene glycol and (meth) acrylic acid. And polyester (meth) acrylate composed of 1,6-hexanediol and (meth) acrylic acid, polyester (meth) acrylate composed of trimellitic acid, diethylene glycol and (meth) acrylic acid.
[0023]
The polyether (meth) acrylate constituting the light or electron beam curable (meth) acrylate resin may be a polyol such as 1,2,6-hexanetriol, a basic or acidic catalyst (BFThreeIn the presence of (NaOH), it is synthesized by reacting with ethylene oxide or propylene oxide, and then reacting the resulting polyether with (meth) acrylic acid.
[0024]
The light or electron beam curable (meth) acrylate resin as described above is 15 to 75 parts by weight, preferably 20 to 65 parts by weight, based on 100 parts by weight of the entire composition for light or electron beam curable coatings. Preferably it is used in a proportion of 25 to 55 parts by weight.
[Energy ray curable fluorine-containing resin (B)]
As the energy beam curable fluorine-containing resin (B) used in the present invention, for example, light or electron beam curable fluorine-containing resin is used.
[0025]
This light or electron beam curable fluorine-containing resin contains at least a component unit (b1) derived from a fluorine-containing olefin and a component unit (b2) derived from a polymerizable unsaturated group-containing silicone in the molecule. And contains a light or electron beam polymerizable unsaturated group.
The fluorine-containing olefin from which the component unit (b1) can be derived is an olefin having at least one fluorine atom in the molecule, and specifically includes tetrafluoroethylene, hexafluoropropylene, vinylidene fluoride. And chlorotrifluoroethylene.
[0026]
These fluorine-containing olefins can be used alone or in combination of two or more. As such a combination, for example, a combination of vinylidene fluoride and tetrafluoroethylene is preferable, and a blending ratio (VDF / TFE) of vinylidene fluoride (VDF) and tetrafluoroethylene (TFE) is preferably 0.05. / 1 to 2.0 / 1, more preferably 0.1 / 1 to 1.5 / 1.
[0027]
Moreover, as the polymerizable unsaturated group-containing silicone capable of deriving the component unit (b2), a reactive silicone oil represented by the general formula [I] or [II] is preferably used.
R1-[Si (CHThree)2-O]n-Si (CHThree)2-R2 ... [I]
In general formula [I], R1Is an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, a vinyl group, or-(CH2)r-O-CO- (CHThree) C = CH2Represents. Also R2Is a vinyl group or-(CH2)r-O-CO- (CHThree) C = CH2Represents. n is 1-420 and r is 1-6.
[0028]
CH2= CH (CH2)m-O-RThree-OH ... [II]
R in the general formula [II]2Is R in the above general formula [I]2Is the same.
Examples of the reactive silicone oils represented by these general formulas include polydimethylsiloxane modified with methacryl at one end, polydimethylsiloxane modified with acrylic at one end, and polydimethylsiloxane modified with methacryl at both ends. It is done. The number average molecular weight (Mn) of these silicones is preferably in the range of 200 to 30,000.
[0029]
These silicones can be used alone or in combination of two or more.
Further, the light or electron beam curable fluorine-containing resin used in the present invention includes a component unit (b1) derived from a fluorine-containing olefin, a component unit (b2) derived from a polymerizable unsaturated group-containing silicone, and a hydroxyl group. A polymerizable unsaturated group (double bond) is formed by the reaction of the copolymer (1) containing the component unit (b3) derived from the unsaturated ether or ester containing the unsaturated isocyanate (2). Contains.
[0030]
In this copolymer (1), the fluorine-containing olefin capable of deriving the component unit (b1) and the polymerizable unsaturated group-containing silicone capable of deriving the component unit (b2) are as described above. It is.
Further, as the hydroxyl group-containing unsaturated ether or ester capable of deriving the component unit (b3), specifically,
Alkyl vinyl ethers such as hydroxymethyl vinyl ether, hydroxyethyl vinyl ether, hydroxypropyl vinyl ether, hydroxybutyl vinyl ether, ethylene glycol monoallyl ether, cyclohexyl vinyl ether, 4-hydroxycyclohexyl vinyl ether, 3-allyloxy-1,2-propanediol;
Alkyl vinyl ethers such as ethyl vinyl ether, isopropyl vinyl ether, n-propyl vinyl ether, isobutyl vinyl ether, n-butyl vinyl ether, octadecyl vinyl ether, cyclohexyl vinyl ether;
Alkyl allyl ethers such as ethyl allyl ether, butyl allyl ether, isobutyl allyl ether, n-propyl allyl ether, cyclohexyl allyl ether;
Acrylic esters such as methyl acrylate, ethyl acrylate, n-butyl acrylate, t-butyl acrylate, 2-hydroxyethyl acrylate, 2-hydroxybutyl acrylate;
Hydroxyl groups such as methacrylates such as methyl methacrylate, ethyl methacrylate, n-butyl methacrylate, t-butyl methacrylate, glycidyl methacrylate, cyclohexyl methacrylate, 2-hydroxyethyl methacrylate, 2-hydroxypropyl methacrylate Contains unsaturated ethers and esters.
[0031]
These hydroxyl group-containing unsaturated ethers or esters can be used singly or in combination of two or more.
In the copolymer (1), in addition to the component units (b1), (b2) and (b3), the component units derived from other copolymerizable monomers are impaired. It can be included to the extent that it is not. Examples of such other copolymerizable monomers include olefins such as ethylene and propylene.
[0032]
The content of the component unit (b1) in the copolymer (1) is usually 15 to 85 mol%, preferably 30 to 80 mol%, and the content of the component unit (b2) is usually 0.001. It is -30 mol%, Preferably it is 0.005-25 mol%, and content of the said component unit (b3) is 1-50 mol% normally.
The copolymer (1) containing the component unit (b1), the component unit (b2) and the component unit (b3) as described above has a predetermined proportion of each monomer capable of deriving these component units. It can be prepared by mixing and copolymerizing using a polymerization initiator.
[0033]
Specific examples of the polymerization initiator include peroxy ester type peroxides such as t-butyl peroxyisobutyrate and t-butyl peroxyacetate, diisopropyl peroxydicarbonate, di-n-propyl peroxydioxide. Examples thereof include dialkyl peroxydicarbonate such as carbonate, benzoyl peroxide, azobisisobutyronitrile and the like.
[0034]
The amount of these polymerization initiators to be used is appropriately selected according to the type, copolymerization reaction conditions, etc., but is usually 0.005 to 5% by weight, preferably 0, based on the total amount of monomers used. It is selected within the range of 1 to 2% by weight.
The above polymerization method is not particularly limited, and for example, a bulk polymerization method, a suspension polymerization method, an emulsion polymerization method, a solution polymerization method and the like can be adopted, but ethyl acetate, butyl acetate, xylene, toluene, methyl ethyl ketone, etc. A solution polymerization method using a solvent as a solvent and an emulsion polymerization method in an aqueous solvent are preferred.
[0035]
Specific examples of the unsaturated isocyanate (2) include 2-isocyanate ethyl methacrylate, 2-isocyanate ethyl acrylate, 4-isocyanate butyl methacrylate, 4-isocyanate butyl acrylate, 1 mole of unsaturated monoalcohol and 1 mole of diisocyanate compound. And the reaction product of 2 mol of unsaturated monoalcohol and 1 mol of triisocyanate compound.
[0036]
Specific examples of the unsaturated monoalcohol include hydroxyethyl acrylate, hydroxypropyl acrylate, hydroxybutyl acrylate, hydroxyethyl methacrylate, hydroxybutyl methacrylate, hydroxybutyl acrylate, and allyl alcohol.
Specific examples of the diisocyanate compound include tolylene diisocyanate, hexamethylene diisocyanate, isophorone diisocyanate, xylylene diisocyanate, and dicyclohexylmethane diisocyanate.
[0037]
Specific examples of the triisocyanate compound include isocyanurate-bound HDI, isocyanurate-bound IPDI, TMP-modified HDI, and TMP-modified IPDI.
The light or electron beam curable fluorine-containing resin used in the present invention can be obtained by reacting the copolymer (1) with the unsaturated isocyanate (2).
[0038]
This reaction is not particularly limited, but it is preferable to add the unsaturated isocyanate (2) dropwise to a solution in which the copolymer (1) is dissolved in a solvent, and to perform the reaction with stirring.
Moreover, the reaction ratio of the copolymer (1) and the unsaturated isocyanate (2) is selected within the range of 0.1 to 1 in terms of the ratio of isocyanate group / hydroxyl group.
[0039]
The reaction temperature is usually 10 to 130 ° C, preferably 25 to 85 ° C.
As the solvent used in the reaction, ketones such as methyl ethyl ketone, acetates such as butyl acetate, and aromatic hydrocarbons such as xylene are preferable.
It is preferable to use an organic tin compound such as dibutyltin dilaurate as a reaction catalyst.
[0040]
Since the light or electron beam curable fluorine-containing resin used in the present invention can be cured by light irradiation or electron beam irradiation, the curing can be completed in a short time.
The light or electron beam curable fluorine-containing resin is 5 to 70 parts by weight, preferably 15 to 55 parts by weight, more preferably 25 to 50 parts by weight based on 100 parts by weight of the entire composition for light or electron beam curable coatings. Used in parts by weight. When the light or electron beam curable fluorine-containing resin is used in the above-described ratio, a light or electron beam curable coating composition capable of forming a cured coating film having excellent contamination removability can be obtained.
[0041]
[Energy beam polymerization initiator (C)]
The energy beam polymerization initiator (C) used in the present invention is always necessary when the coating film is cured by light irradiation, and is not always necessary when the coating film is cured by electron beam irradiation. .
Specific examples of the energy ray polymerization initiator (C) include benzoin-based energy ray polymerization initiators such as benzoin, benzoin methyl ether, benzoin ethyl ether, benzoin isopropyl ether, and benzoin isobutyl ether; benzyldimethyl ketal (also known as 2 , 2-dimethoxy-2-phenylacetophenone), diethoxyacetophenone, 4-phenoxydichloroacetophenone, 4-t-butyl-dichloroacetophenone, 4-t-butyl-trichloroacetophenone, 2-hydroxy-2-methyl-1-phenyl Propan-1-one, 1- (4-isopropylphenyl) -2-hydroxy-2-methylpropan-1-one, 1- (4-dodecylphenyl) -2-hydroxy-2-methylpropan-1-one, 4- (2-hydroxyethoxy) -phenyl (2-hydroxy-2-propyl) ketone, 1-hydro Acetophenone-based energy ray polymerization initiators such as xylcyclohexyl phenyl ketone and 2-methyl-1- [4- (methylthio) phenyl] -2-morpholinopropane-1;
Benzophenone-based energies such as benzophenone, benzoylbenzoic acid, methyl benzoylbenzoate, 4-phenylbenzophenone, hydroxybenzophenone, acrylated benzophenone, 4-benzoyl-4'-methyldiphenyl sulfide, 3,3'-dimethyl-4-methoxybenzophenone Linear polymerization initiator;
Thioxanthone, 2-chlorothioxanthone, 2-methylthioxanthone, 2,4-dimethylthioxanthone, isopropylthioxanthone, 2,4-dichlorothioxanthone, 2,4-diethylthioxanthone, 2,4 -A thioxanthone-based energy ray polymerization initiator such as diisopropylthioxanthone. Of these, benzyldimethyl ketal and 1-hydroxycyclohexyl phenyl ketone are preferably used.
[0042]
When the coating film is cured by light irradiation, the energy beam polymerization initiator (C) as described above is 1 to 10 parts by weight, preferably 100 parts by weight of the entire energy ray curable coating composition, It is used in a ratio of 2 to 8 parts by weight, more preferably 3 to 6 parts by weight.
[Coloring pigment (D)]
There is no restriction | limiting in particular in the coloring pigment (D) used as needed by this invention, All can be used if it is a coloring pigment conventionally used for coating materials.
A color pigment can be used individually by 1 type or in combination of 2 or more types.
[0043]
The color pigment (D) is usually 0.05 to 5 parts by weight, preferably 0.1 to 3 parts by weight, more preferably 0.5 to 2 parts, based on 100 parts by weight of the entire composition for energy ray-curable coatings. Used in parts by weight.
[(Meth) acrylate monomer (E)]
Specific examples of the (meth) acrylate monomer (E) used as necessary in the present invention include acrylate, methacrylate, 1,4-butanediol diacrylate, 1,6-hexanediol diacrylate, neopentyl. Glycol diacrylate, 2 (2-ethoxyethoxy) ethyl acrylate, tetrahydrofurfuryl acrylate, 2-phenoxyethyl acrylate, diethylene glycol diacrylate, tetraethylene glycol diacrylate, 1,3-butylene glycol diacrylate, tripropylene glycol diacrylate, Examples thereof include trimethylolpropane triacrylate, pentaerythritol tetraacrylate, and hydroxypivalate neopentyl glycol diacrylate.
[0044]
The (meth) acrylate monomers (E) as described above can be used alone or in combination of two or more as the reactive diluent.
The (meth) acrylate monomer (E) is usually 5 to 40 parts by weight, preferably 10 to 30 parts by weight, more preferably 15 to 100 parts by weight of the entire energy ray curable resin composition, if necessary. Used in a proportion of ˜25 parts by weight.
[0045]
[Delustering agent (F)]
The matting agent (F) used as necessary in the present invention is not particularly limited, and any matting agent conventionally used for paints can be used.
Matting agents can be used alone or in combination of two or more.
The amount of the matting agent (F) used is appropriately determined depending on the degree of matting of the cured coating film.
The matting agent (F) is usually used at a ratio of 0.5 to 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the entire energy ray-curable coating composition.
[0046]
[Other ingredients]
In addition to the energy ray curable (meth) acrylate resin (A), the energy ray curable fluorine-containing resin (B) and the color pigment (D), the energy ray curable resin composition used in the present invention is necessary. The energy ray polymerization initiator (C), the (meth) acrylate monomer (E), and the matting agent (F) are blended accordingly, but in addition, a polymerization inhibitor, a non-reactive diluent, an antifoaming agent, An anti-settling agent, a leveling agent, a dispersant, a heat stabilizer, an ultraviolet absorber and the like can be blended within a range that does not impair the object of the present invention.
[0047]
[Preparation of composition]
The energy ray-curable coating composition used in the present invention can be obtained by mixing and stirring the above-described components using conventionally known apparatuses such as a mixer, a disperser, and a stirrer.
Examples of such an apparatus include a mixing / dispersing mill, a mortar mixer, a roll, a paint shaker, and a homogenizer.
[0048]
Precoat film
As for the precoat film which concerns on this invention, the cured coating film is formed in the single side | surface of the surface-treated polypropylene film from the composition for energy beam curable coating materials mentioned above.
The polypropylene film used in the present invention is subjected to surface treatment such as so-called primer treatment or corona discharge treatment in order to improve the adhesion between the film and the coating film.
[0049]
The polypropylene film may be an unstretched film or a uniaxial or biaxially stretched film, but a stretched film, particularly a biaxially stretched film is preferred.
This film may be a film formed from a propylene homopolymer, or may be a film formed from a copolymer of propylene and another α-olefin.
[0050]
Although the thickness of this polypropylene film changes with the specific uses of a precoat film, it is 10-300 micrometers normally, Preferably it is 30-200 micrometers.
Moreover, the thickness of the cured coating film formed as a precoat layer on one side of this polypropylene film is usually 1 to 50 μm, preferably 3 to 30 μm.
[0051]
As a method of applying the energy ray-curable coating composition on one side of the polypropylene film, a gravure coating method, a reverse roll coating method, an offset gravure coating method, or the like is suitable.
In order to cure a coating film applied to one side of polypropylene by the coating method as described above, electron beam irradiation can be performed by a conventionally known irradiation method. For example, the coating film is cured by electron beam irradiation under conditions of 200 kV and 3 to 10 Mrad.
[0052]
Moreover, when hardening the said coating film by light irradiation, the light of this light irradiation is an ultraviolet-ray or visible light, and light irradiation can be performed with a conventionally well-known irradiation method. For example, a high-pressure mercury lamp has 80 to 120 W / cm1 lamp and a belt speed of 5 to 100 m / min. By increasing the number of lamps, the belt speed can be increased. Further, the belt speed can be increased by increasing the capacity of W / cm.
[0053]
Specific examples of the adhesive used for forming the adhesive layer include an acrylic adhesive, a synthetic rubber adhesive, and a hot melt adhesive. Among these, an acrylic adhesive is preferably used. Examples of the adhesive used when the precoat film is adhered while applying an adhesive at a factory line include a reactive hot melt adhesive and a urethane adhesive.
[0054]
The amount of adhesive applied is usually 1 m220 to 150 g per unit, preferably 40 to 100 g.
Specific examples of the method for applying the adhesive to the surface of the polypropylene film opposite to the precoat layer include a reverse coating method, a knife coating method, and a gravure coating method.
[0055]
As the release paper, a commercially available release paper can be used. Specific examples include polyolefin laminated paper, glassine paper, clay coated paper, water-soluble resin coated paper, and plastic film. Of these, glassine paper, clay-coated paper, and water-soluble resin-coated paper are preferably used.
Since the precoat film according to the present invention is manufactured by energy ray curable coating in a factory, it is not necessary to perform coating at the construction site, and only the film surface of the precoat film and the substrate surface are bonded together with an adhesive. Good.
[0056]
In addition, when an adhesive layer and release paper are laminated in this order on the surface opposite to the precoat layer of this precoat film, the release paper is manually peeled off from the precoat film, and the exposed adhesive layer surface is used as a base. What is necessary is just to bond together so that the material surface may be touched. Thus, this pre-coated film is very simple to construct on site. Furthermore, it can be adhered to an adherend while applying an adhesive in a factory line, and it is easy to form a line.
[0057]
【The invention's effect】
The precoat film according to the present invention can avoid problems of indoor air pollution due to solvent regulation and volatile organic compounds, and has a cured coating film with excellent decontamination properties, and it is necessary to perform on-site coating. The construction is easy.
[0058]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be described below with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
The finished appearance (surface smoothness), coating film adhesion, contamination removal (A), (B) and coating workability in Examples and Comparative Examples were evaluated according to the following methods.
(1) Finished appearance (surface smoothness)
The base material to which the precoat film was adhered was visually observed, and was evaluated in three stages by the repellency of the coating film and the smoothness of the film surface.
[0059]
<3-level evaluation>
3 ... The coating film is smooth and smooth. (Pass)
2 ... There is a slight undulation of the coating film. (failure)
1 ... There is a swell of a large coating film. (failure)
(2) Coating film adhesion (adhesion to the film surface))
The adhesion of the coating film was evaluated according to JIS K 5400 by a grid pattern test (cross grid having a width of 1 mm, cello tape (R) peeling test), and three-stage evaluation was performed based on the number of residual cells of the coating film.
[0060]
<3-level evaluation>
3 ... Remaining squares 98-100 (pass)
2 ... 90-97 remaining squares (failed)
1 ... 89 or fewer remaining squares (failed)
(3) Decontamination (A)
The surface of the coating formed on the substrate surface is stained with black magic, red magic, red crayon, and blue ink. After 4 hours and 24 hours, the surface is wiped with water or JAS lacquer thinner, and the surface is visually observed. The decontamination property was evaluated in three stages.
[0061]
<3-level evaluation>
3 ... No dirt. (Pass)
2 ... Slight dirt. (Pass)
1 ... There is dirt. (failure)
(4) Decontamination (B)
The surface of the coating film formed on the substrate surface is stained with black magic, and after 10 seconds, is wiped with a waste cloth. This operation was repeated at the same location, and the decontamination property was evaluated in five stages by the number of times until a black magic mark remained.
[0062]
<5-level evaluation>
5 ... Black magic can be wiped out more than 30 times. (Pass)
4 ... Marks of black magic remain between 10 and 30 times. (Pass)
3 ... Marks of black magic remain between 5 and 10 times. (failure)
2 ... Marks of black magic remain between 1 and 5 times. (failure)
1 ... The mark of black magic remains in one time. (failure)
(5) Paint workability
The coating workability was evaluated in three stages by the line speed when a coating film was formed on the surface of the substrate (film).
[0063]
<3-level evaluation>
3. Work can be done at a line speed of 20m / min or more (pass)
2. Work can only be done at a line speed of 10-20 m / min. (failure)
1. Work can only be done at a line speed of 10 m / min or less. (failure)
[0064]
[Example 1]
[Preparation of coating composition]
As photocurable (meth) acrylate resin, Kayrad ARC-87 (trade name) [urethane acrylate resin manufactured by Nippon Kayaku Co., Ltd.] 30 parts by weight, as photocurable fluorine-containing (meth) acrylate resin, KDF varnish U -2000 (trade name) [manufactured by Kanto Denka Kogyo Co., Ltd.] 40 parts by weight, as an acrylic monomer, beam set 770 (trade name) [manufactured by Arakawa Chemical Co., Ltd.] 10 parts by weight, Aronix M-400 (trade name) ) [Manufactured by Toagosei Co., Ltd.] 15 parts by weight, as a photopolymerization initiator, BYCURE-55 (trade name) [manufactured by Akzo Nobel Co., Ltd.] 2.5 parts by weight, Irgacure-184 (trade name) [Ciba Specialty Chemicals Co., Ltd.] 2.5 parts by weight, and as a matting agent, Mizuka Seal P-802Y (trade name) [Mizusawa Chemical Co., Ltd.] 4 parts by weight is added and stirred. And a light curable coating compositions were prepared.
[Preparation of pre-coated film]
The photocurable coating composition was applied onto the surface of a polypropylene film [manufactured by Gunze; Sylphan ML II (trade name)] with a gravure coater and UV cured. The line speed of the gravure coater at this time was 50 m / min.
[0065]
Furthermore, Hibon 10-600-2 (trade name) [manufactured by Hitachi Chemical Co., Ltd .; acrylic adhesive] as an adhesive was applied to the non-coated surface of this film with a knife coater, and release paper was laminated thereon. A precoat film was prepared.
(Preparation of wood structure material)
The precoat film was adhered to the wooden construction material while peeling the release paper to prepare a wooden construction material adhered to the precoat film.
[0066]
The finished appearance (surface smoothness), stain removal (A), and (B) were evaluated in accordance with the above methods for the wood structure material to which the precoat film obtained as described above was attached. The results are shown in Table 1.
[0067]
[Example 2]
[Preparation of coating composition]
In the same manner as in Example 1, a photocurable coating composition was prepared.
[Preparation of precoat film and preparation of wood structure material]
The photocurable coating composition was applied onto the surface of a polypropylene film [manufactured by Gunze; Sylphan ML II (trade name)] with a gravure coater and UV cured. The line speed of the gravure coater at this time was 50 m / min.
[0068]
In addition, the profile laminator [manufactured by Marunaka Co., Ltd., product number PL-300PUR] and adhesive Hibon YR861-1 (trade name) [manufactured by Hitachi Chemical Co., Ltd .; reactive hot melt] is applied to the non-coated surface of the polypropylene film. While applying with MC-4420 (trade name) [manufactured by Nordson Co., Ltd.], it was bonded to an adherend to prepare a wood structure material.
[0069]
The finished appearance (surface smoothness), stain removal (A), and (B) were evaluated in accordance with the above methods for the wood structure material to which the precoat film obtained as described above was attached. The results are shown in Table 1.
[0070]
[Example 3]
[Preparation of coating composition]
In Example 1, KDF varnish U-2000 (trade name) [manufactured by Kanto Denka Kogyo Co., Ltd.] was changed to KDF varnish U-2500 (trade name) [manufactured by Kanto Denka Kogyo Co., Ltd.], and beam set 770 (trade name) [Arakawa Chemical Industries, Ltd.] was changed to GX-8301S (trade name) [Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.], in the same manner as in Example 1, a photocurable coating composition. Was prepared.
[Preparation of precoat film and preparation of wood structure material]
Using the photocurable coating composition, a precoat film and a wood product were prepared in the same manner as in Example 1.
[0071]
The finished appearance (surface smoothness), stain removal (A), and (B) were evaluated in accordance with the above methods for the wood structure material to which the precoat film obtained as described above was attached. The results are shown in Table 1.
[0072]
[Example 4]
[Preparation of coating composition]
To the photocurable coating composition prepared in the same manner as in Example 1, 3 parts by weight of stain N CB color was further added as a colorant and stirred to prepare a photocurable coating composition.
[Preparation of precoat film and preparation of wood structure material]
Using the photocurable coating composition, a precoat film and a wood product were prepared in the same manner as in Example 1.
[0073]
The finished appearance (surface smoothness), stain removal (A), and (B) were evaluated in accordance with the above methods for the wood structure material to which the precoat film obtained as described above was attached. The results are shown in Table 1.
[0074]
[Example 5]
[Preparation of coating composition]
In Example 1, Kayrad ARC-87 (trade name) [urethane acrylate resin manufactured by Nippon Kayaku Co., Ltd.] was changed from 30 parts by weight to 20 parts by weight, and KDF varnish U-2000 (trade name) [ A photocurable coating composition was prepared in the same manner as in Example 1 except that Kanto Denka Kogyo Co., Ltd. was changed from 40 parts by weight to 50 parts by weight.
[Preparation of precoat film and preparation of wood structure material]
Using the photocurable coating composition, a precoat film and a wood product were prepared in the same manner as in Example 1.
[0075]
The finished appearance (surface smoothness), stain removal (A), and (B) were evaluated in accordance with the above methods for the wood structure material to which the precoat film obtained as described above was attached. The results are shown in Table 1.
[0076]
[Example 6]
[Preparation of coating composition]
In Example 1, Kayrad ARC-87 (trade name) [urethane acrylate resin manufactured by Nippon Kayaku Co., Ltd.] was changed from 30 parts by weight to 40 parts by weight, and KDF varnish U-2000 (trade name) [ Kanto Denka Kogyo Co., Ltd.] was changed from 40 parts by weight to 25 parts by weight, and a photocurable coating composition was prepared in the same manner as in Example 1 except that 15 parts by weight of butyl acetate was used.
[Preparation of precoat film and preparation of wood structure material]
Using the photocurable coating composition, a precoat film and a wood product were prepared in the same manner as in Example 1.
[0077]
The finished appearance (surface smoothness), stain removal (A), and (B) were evaluated in accordance with the above methods for the wood structure material to which the precoat film obtained as described above was attached. The results are shown in Table 1.
[0078]
[Comparative Example 1]
[Preparation of coating composition]
In Example 1, Kayrad ARC-87 (trade name) [manufactured by Nippon Kayaku Co., Ltd.], KDF varnish U-2000 (trade name) [manufactured by Kanto Denka Kogyo Co., Ltd.], Beam Set 770 (trade name) [ Arakawa Chemical Industry Co., Ltd.], Aronix M-400 (trade name) [Toagosei Co., Ltd.], except that the blending amounts were changed to 40 parts by weight, 0 parts by weight, 25 parts by weight, and 25 parts by weight, respectively. In the same manner as in Example 1, a photocurable coating composition was prepared.
[Preparation of precoat film and preparation of wood structure material]
Using the photocurable coating composition, a precoat film and a wood product were prepared in the same manner as in Example 1.
[0079]
The finished appearance (surface smoothness), stain removal (A), and (B) were evaluated in accordance with the above methods for the wood structure material to which the precoat film obtained as described above was attached. The results are shown in Table 1.
[0080]
[Comparative Example 2]
[Preparation of coating composition]
In Example 1, instead of 30 parts by weight of Kayarad ARC-87 (trade name), 70 parts by weight of Shiko UV-6630B (trade name) [urethane acrylate manufactured by Nippon Synthetic Chemical Co., Ltd.] was used, and KDF varnish U-2000 was used. A photocurable coating composition was prepared in the same manner as in Example 1 except that the blending amount of (trade name) [manufactured by Kanto Denka Kogyo Co., Ltd.] was changed to 0 parts by weight.
[Preparation of precoat film and preparation of wood structure material]
Using the photocurable coating composition, a precoat film and a wood product were prepared in the same manner as in Example 1.
[0081]
The finished appearance (surface smoothness), stain removal (A), and (B) were evaluated in accordance with the above methods for the wood structure material to which the precoat film obtained as described above was attached. The results are shown in Table 1.
[0082]
[Comparative Example 3]
[Preparation of coating composition]
90 parts by weight of KDF varnish H-1000 (trade name) [manufactured by Kanto Denka Kogyo Co., Ltd.] as a fluororesin, 5 parts by weight of butyl acetate, Mizuka Seal P-802Y (trade name) [Mizusawa Chemical Co., Ltd. ) Made] 5 parts by weight was added and stirred to prepare the main agent. Furthermore, Coronate HX (trade name) [manufactured by Nippon Polyurethane Co., Ltd.] was added as an isocyanate at a mixing ratio of 8: 1 (main agent: isocyanate) with respect to the main agent, and stirred to prepare a fluorourethane resin composition.
[Preparation of precoat film and preparation of wood structure material]
In Example 1, the precoat film and the woody material were prepared in the same manner as in Example 1 except that the fluorourethane resin composition was used and the line speed of the gravure coater was changed to 5 m / min.
[0083]
The finished appearance (surface smoothness), stain removal (A), and (B) were evaluated in accordance with the above methods for the wood structure material to which the precoat film obtained as described above was attached. The results are shown in Table 1.
[0084]
[Comparative Example 4]
[Preparation of coating composition]
Acrylic DL-967 (trade name) [Dainippon Ink Co., Ltd.] 60 parts by weight as acrylic resin, Cymel 202 (trade name) [Mitsui Cytec Co., Ltd.] 30 parts by weight as melamine resin, phosphoric acid catalyst as catalyst 296-9 (trade name) [Mitsui Cytec Co., Ltd.] 0.5 parts by weight, and as a matting agent, Gantz Pearl GM-0401S (trade name) [Gantz Kasei Co., Ltd.] 10 parts by weight was added, stirred, and acrylic melamine resin. A composition was prepared.
[Preparation of precoat film and preparation of wood structure material]
Using the above acrylic melamine resin composition, a precoat film and a wood product were prepared in the same manner as in Example 1.
[0085]
The finished appearance (surface smoothness), stain removal (A), and (B) were evaluated in accordance with the above methods for the wood structure material to which the precoat film obtained as described above was attached. The results are shown in Table 1.
[0086]
[Table 1]
Claims (8)
該塗料用組成物は、
(A)エネルギー線硬化性(メタ)アクリレート樹脂と、
(B)分子内に、少なくとも、フッ素含有オレフィンから誘導される成分単位(b1)と重合性不飽和基含有シリコーンから誘導される成分単位(b2)とを含有する、エネルギー線重合性不飽和基を含有するエネルギー線硬化性フッ素含有樹脂と、
(C)エネルギー線重合開始剤と、必要により、
(D)着色顔料と
を含有してなることを特徴とするプレコートフィルム。On one side of the surface-treated polypropylene film, a cured coating film is formed from the energy ray-curable coating composition,
The coating composition is
(A) an energy ray-curable (meth) acrylate resin;
(B) An energy ray polymerizable unsaturated group containing at least a component unit (b1) derived from a fluorine-containing olefin and a component unit (b2) derived from a polymerizable unsaturated group-containing silicone in the molecule. An energy ray-curable fluorine-containing resin containing
(C) an energy ray polymerization initiator and, if necessary,
(D) A precoat film comprising a color pigment.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001364024A JP3703091B2 (en) | 2001-11-29 | 2001-11-29 | Precoat film |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001364024A JP3703091B2 (en) | 2001-11-29 | 2001-11-29 | Precoat film |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003165855A JP2003165855A (en) | 2003-06-10 |
JP3703091B2 true JP3703091B2 (en) | 2005-10-05 |
Family
ID=19174271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001364024A Expired - Fee Related JP3703091B2 (en) | 2001-11-29 | 2001-11-29 | Precoat film |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3703091B2 (en) |
-
2001
- 2001-11-29 JP JP2001364024A patent/JP3703091B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003165855A (en) | 2003-06-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4817675B2 (en) | (Meth) acrylic film, marking film using the same, and receptor sheet | |
US6475616B1 (en) | Paint replacement appliques | |
JP5610604B2 (en) | Modified acrylic oligomer and antifouling coating containing the same | |
JP3945628B2 (en) | Photo-curing (meth) acrylate resin composition having excellent decontamination property, coating film and coated substrate | |
JP6837869B2 (en) | Active energy ray-curable resin composition for flooring materials, coated flooring materials, manufacturing methods for coated flooring materials, and methods for preventing contamination of flooring materials. | |
JP2007254529A (en) | Photo radical reactive coating composition and coated wood substrate | |
JP3973431B2 (en) | Painted wood building materials or furniture with excellent anti-contamination, decontamination and surface smoothness | |
JP6958553B2 (en) | Active energy ray-curable resin composition and laminated film | |
JP6187726B1 (en) | Laminated film | |
JP3864077B2 (en) | Energy ray-curable coating composition, cured film thereof, and precoat film having the cured film | |
JP4021606B2 (en) | Photocurable resin composition, coating film thereof and coated substrate | |
JP5187006B2 (en) | Curable resin composition | |
JP2018178094A (en) | Active energy ray-curable resin composition and coating agent | |
JP3703091B2 (en) | Precoat film | |
JP2001098188A (en) | Active energy ray-curable coating composition | |
JP7542295B2 (en) | Active energy ray-curable resin composition and coating agent | |
KR20180030705A (en) | Coating composition | |
JP2006117797A (en) | Water-based primer composition | |
JP2017105953A (en) | Active energy ray-curable resin composition and laminated film | |
JP2001192425A (en) | Photocurable composition, photocurable coating composition, coated film formed therefrom and method for coating woody substrate | |
JP2006193613A (en) | Polymer and its composition | |
WO2019117030A1 (en) | Active energy ray-curable resin composition and coating agent | |
JP6858880B2 (en) | Floor coatings and flooring | |
JP7530725B2 (en) | Active energy ray curable resin composition | |
JP2001080290A (en) | Writing board surface coat and curable composition for coating surface of writing board |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040414 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050705 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050713 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050714 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3703091 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080729 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090729 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100729 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100729 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110729 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110729 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120729 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120729 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130729 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |