JP3703090B2 - Quick coupler - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械等の作業機械に、アタッチメントを着脱自在に装着するためのクイックカプラの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建設機械等の作業機械のなかには、例えば油圧ショベルのように、バケット、グラップル、ブレーカ等のアーム先端部に装着される作業用のアタッチメントを、掘削、積込、破砕等の各種作業に応じて交換できるようにしたものがあるが、該アタッチメントの交換を行う場合、アームとアタッチメントを連結するピンの抜き差し作業や、該ピンの止め作業が必要であって、多大の労力を要する。
そこで従来、前記アタッチメントの着脱を容易にするためのクイックカプラが提供されている。この様なクイックカプラとして、例えば、アーム側に支持されるカプラ本体に、アタッチメント側に固着される支持ピンを係脱自在に係合する係合溝を形成すると共に、該係合溝への支持ピンの出入りを許容する開放姿勢と、係合溝に係合した支持ピンに係止して該支持ピンの脱落を防ぐ係止姿勢とに変姿自在な係止体を設け、さらに、該係止体を係止姿勢にロックするためのロックピンを設けたものが知られている。この場合、係合溝に進入する支持ピンが係止体を押圧することで、係止体の開放姿勢から係止姿勢への変姿が自動的に行われるように構成し、これにより、作業員が自ら係止体を変姿させることなくアタッチメントの着脱作業を行うことができるようにすることが提唱される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで前記クイックカプラにおいて、アタッチメントを装着するにあたり、係止体の開放姿勢から係止姿勢への変姿が自動的に行われるためには、係止溝に進入する支持ピンが当接する位置に係止体を保持しなければならないが、該位置を特定するのに手間がかかる許りか、アタッチメントの装着中に係止体がずれてしまう場合もあって問題となる。
さらに、アタッチメントを取外すときには、ロックピンを、係止体の係止姿勢ロックを解除するロック解除位置に保持しなければならないが、該ロックピンを保持するための作業員が、アタッチメントを取外すべく作業機を動かす作業員の他に必要であって、アタッチメントの取外し作業を一人で行うことができず、作業性に劣るうえ、作業機を動かす作業員との連携不足や、誤操作により作業機が不意の動きをした際に、ロックピンを保持している作業員に作業機が触れてしまう惧れもあるという問題があり、これらに本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、作業機械にアタッチメントを着脱自在に装着するためのクイックカプラであって、該クイックカプラは、作業機械側に支持されるカプラ本体と、アタッチメント側に固着される支持ピンに係脱自在に係合するべく前記カプラ本体に形成される係合溝と、該係合溝への支持ピンの出入りを許容する開放姿勢と係合溝に係合した支持ピンに係止して支持ピンの脱落を防ぐ係止姿勢とに変姿自在な係止体と、該係止体を係止姿勢にロックするためのロック装置とを備えて構成され、さらに該ロック装置は、係止体を係止姿勢にロックするロック位置と係止体に干渉しないロック解除位置とに移動自在なロック体と、該ロック体をロック位置側に押圧する押圧手段と、ロック体をロック解除位置に保持する保持手段とを備えて構成され、ロック体は、カプラ本体に一体的に設けられるガイド体の筒内を軸方向に移動してロック位置とロック解除位置とに変位するロックピンとし、該ロックピンに係止突起を一体的に設ける一方、前記ガイド体には、ロックピンが軸回り方向所定位置に位置するときに係止突起の軸方向の移動を許容するための溝部と、前記所定位置以外に位置するときには係止突起に係止してロックピンをロック解除位置に保持するための保持部とが設けられていることを特徴とするクイックカプラである。
そして、この様にすることにより、係止姿勢の係止体のロック、ロック解除を容易に行えると共に、ロック体をロック解除位置に保持する作業員を必要とせず、一人の作業員でアタッチメントの着脱作業を行えることになって、作業性が著しく向上する。
請求項2の発明は、作業機械にアタッチメントを着脱自在に装着するためのクイックカプラであって、該クイックカプラは、作業機械側に支持されるカプラ本体と、アタッチメント側に固着される支持ピンに係脱自在に係合するべく前記カプラ本体に形成される係合溝と、該係合溝への支持ピンの出入りを許容する開放姿勢と係合溝に係合した支持ピンに係止して支持ピンの脱落を防ぐ係止姿勢とに変姿自在で、かつ係合溝に進入する支持ピンに押圧されることで開放姿勢から係止姿勢に変姿するよう構成された係止体と、該係止体に形成されたロック溝に係止して係止体を係止姿勢にロックするためのロック体とを備えて構成され、さらに係止体に、前記ロック体が係止して係止体を開放姿勢に保持するための凹部を形成すると共に、該ロック体と凹部による係止体の開放姿勢保持は、前記支持ピンの押圧による係止体の係止姿勢への変姿に伴い解除されるように構成されていると共に、ロック体は、カプラ本体に一体的に設けられるガイド体の筒内を軸方向に移動してロック位置とロック解除位置とに変位するロックピンとし、該ロックピンに係止突起を一体的に設ける一方、前記ガイド体には、ロックピンが軸回り方向所定位置に位置するときに係止突起の軸方向の移動を許容するための溝部と、前記所定位置以外に位置するときには係止突起に係止してロックピンをロック解除位置に保持するための保持部とが設けられていることを特徴とするクイックカプラである。
作業機械にアタッチメントを着脱自在に装着するためのクイックカプラであって、該クイックカプラは、作業機械側に支持されるカプラ本体と、アタッチメント側に固着される支持ピンに係脱自在に係合するべく前記カプラ本体に形成される係合溝と、該係合溝への支持ピンの出入りを許容する開放姿勢と係合溝に係合した支持ピンに係止して支持ピンの脱落を防ぐ係止姿勢とに変姿自在な係止体と、該係止体を係止姿勢にロックするためのロック装置とを備えて構成され、さらに該ロック装置は、係止体を係止姿勢にロックするロック位置と係止体に干渉しないロック解除位置とに移動自在なロック体と、該ロック体をロック位置側に押圧する押圧手段と、ロック体をロック解除位置に保持する保持手段とを備えて構成したものである。
そして、この様にすることにより、係止体の開放姿勢保持を確実かつ容易に行えると共に、開放姿勢保持の解除は係止体の変姿に伴って自動的になされることになって、アタッチメントの着脱作業の作業性が向上する。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図面において、1は油圧ショベルであって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、該下部走行体2に旋回自在に支持される上部旋回体3、該上部旋回体3に基端部が上下揺動自在に支持されるブーム4、該ブーム4の先端部に前後揺動自在に支持されるアーム5、該アーム5の先端部に後述するクイックカプラ6を介して着脱自在に取付けられるアタッチメント7、さらに上記ブーム4、アーム5、アタッチメント7をそれぞれ揺動せしめるためのブーム用シリンダ8、アーム用シリンダ9、アタッチメント用シリンダ10等の部材装置から構成されている。
【0006】
ここで、前記アタッチメント7として、図1、図2においてはバケット、図3においてはブレーカを示すが、これらに限定されず、グラップル、ドリル等の各種のアタッチメント7をクイックカプラ6を介して着脱自在に取付けることができる。この場合、これら各アタッチメント7の上部には、水平方向を向く第一、第二の支持ピン7a、7bが並列する状態で固着されている。
【0007】
一方、11は前記クイックカプラ6を構成するカプラ本体であって、該カプラ本体11は、左右一対のブラケット11a、11bと、これらブラケット11a、11b同志を一体的に連結する連結ブラケット11cとから形成されている。
そして、このカプラ本体11の後部は、左右のブラケット11a、11bを貫通する第一支軸12を介して、アーム5の先端部に揺動自在に軸支される一方、カプラ本体11の前後方向中間部は、左右のブラケット11a、11bを貫通する第二支軸13を介して、一端部がアタッチメント用シリンダ10の先端部に連結されるリンクロッド14の他端部に揺動自在に軸支されており、これによりカプラ本体11は、アタッチメント用シリンダ10の伸縮作動に基づいて第一支軸12を軸として上下揺動するように構成されている。
【0008】
さらに、連結ブラケット11cの後側(図4〜図6において右側)下部には、後方側が開口した第一係合溝11dが形成されており、該第一係合溝11dには、アタッチメント7の第一支持ピン7aが係脱自在に係合するように設定されている。また、左右のブラケット11a、11bの前側(図4〜図6において左側)下部には、前下方側が開口した第二係合溝(本発明の係合溝に相当する)11eが形成されており、該第二係合溝11eには、前記アタッチメント7の第二支持ピン7bが係脱自在に係合するように設定されている。
【0009】
また、15は係止体であって、該係止体15は、前記左右のブラケット11a、11bの第二係合溝11eの前上方部位に、左右のブラケット11a、11bのあいだに位置する状態で、揺動支軸16を介して揺動自在に軸支されている。
さらにこの係止体15の外周部には、側面視において円弧状にへこんだ係止溝15aおよびロック溝15bが、揺動支軸16の軸方向を向く状態で凹設されていると共に、係止体15の左右両側面部には、円錐状にへこんだ凹部15cが形成されている。そして係止体15は、前記揺動支軸16を軸として、第二係合溝11eへの第二支持ピン7bの出入りを許容する待機姿勢(該待機姿勢は、本発明の開放姿勢の一形態である)と、第二係合溝11eに係合した第二支持ピン7bに係止溝15aが下方側から係止して該第二支持ピン7bの第二係合溝11eからの脱落を防ぐ係止姿勢とに揺動変姿するように構成されているが、上記待機姿勢では、係止体15の係止溝15aの上側壁面が、第二係合溝11eの溝内に突出するように設定されている。これにより、後述するように、第二係合溝11eの下方から第二支持ピン7bが進入したときに、該第二支持ピン7bが係止溝15aの上側壁面に当接して係止体15を押圧し、これにより係止体15が揺動支軸16を軸として揺動して係止姿勢に変姿するように構成されている。尚、図中、17は左右のブラケット11a、11bと係止体15とのあいだに介装されるシムである。
【0010】
さらに、18L、18Rは前記係止体15を待機姿勢に保持、または係止姿勢にロックするための左右一対のロック装置であって、これら左右のロック装置18L、18Rは左右のブラケット11a、11bの前部にそれぞれ取付けられているが、同様のものであるため、左側ロック装置18Lを例にとって説明する。
【0011】
19は前記ロック装置18Lを構成するガイド体であって、該ガイド体19は、両端側が開口した円筒部19aと、該円筒部19aの一方の筒端部(以下、先端側筒端部と称する)に一体形成される鍔部19bとからなり、該鍔部19bはブラケット11aの外側面にボルト20により止着されている。また、円筒部19aの他方の筒端部(以下、基端側筒端部と称する)には、後述する係止ピン21に係止する一対の浅溝状の係止凹部19cが、一直径上に位置するように形成されている。さらに、円筒部19aの基端側筒端部から筒中央部にかけて軸方向を向く状態で、上記係止ピン21が出入り自在に嵌入する一対の嵌入溝19dが開設されているが、該一対の嵌入溝19dは、前記一対の係止凹部19cに対して円筒部19aの軸回り方向に90度ずれた位置に位置するように設定されている。
【0012】
一方、ブラケット11aのガイド体19止着部位には、円筒部19aの筒内部と連通する状態で、ブラケット11aを内外方向に貫通する挿通孔11fが穿設されている。この場合、挿通孔11fの内径寸法は、円筒部19aの内径寸法よりも若干大径に設定されている。
【0013】
また、22は前記ガイド体円筒部19aの筒内部に軸方向移動自在に貫通されるロックピンであって、該ロックピン22の先端側は、円筒部19aの先端側筒端部から突出してブラケット11aの挿通孔11fに軸方向移動自在に挿通されているが、該ロックピン22の先端側は、挿通孔11fの内径寸法よりは僅かに小さいが円筒部の19aの内径寸法よりも大径の大径部22aになっている。また、ロックピン22の基端側は、円筒部19aの基端側筒端部から突出しているが、該ロックピン22の基端側端部には、作業員が把持する把持部23が止めピン24により止着されている。
【0014】
さらに、前記ロックピン22の軸方向中間部には、前記係止ピン21がロックピン22を直径方向に貫通する状態で止着されているが、該係止ピン21の両端部は、ロックピン22の外周面から外径方向に突出するように設定されている。
そしてこの係止ピン21は、把持部23を把持してロックピン22を軸回り方向に回動せしめることで該ロックピン22と一体的に回動することになるが、この場合、係止ピン21の回動位置が前述したガイド体円筒部19aに開設される嵌入溝19d位置に合致していないときには、ガイド体円筒部19aの基端側端部に当接することで係止ピン21の先端側への移動が阻止され、而してロックピン22はこれ以上先端側に移動できないようになっているが、係止ピン21の回動位置が嵌入溝19d位置に合致することにより、係止ピン21の嵌入溝19dへの出入りが許容され、これにより係止ピン21が嵌入溝19dの溝底部に達するまでのロックピン22の先端側への移動が許容されるようになっている。
【0015】
一方、25はスプリングであって、該スプリング25は、ガイド体円筒部19aの内周面に形成される段差部19eと、ロックピン22の大径部22aとのあいだに介装されている。そして該スプリング25により、ロックピン22は、先端側方向に向けて常時押圧されている。尚、図中、26はシール用のO−リングである。
【0016】
扨、ロックピン22は、前述したように、スプリング25により常時先端側方向に向けて押圧されているが、係止ピン21の回動位置がガイド体円筒部19aの嵌入溝19d位置に合致していないときには、該係止ピン21がガイド体円筒部19aの基端側端部に当接することでロックピン22のこれ以上の先端側への移動が阻止され、これによりロックピン22は、先端側の大径部22aがブラケット11aの挿通孔11f内に没入するロック解除位置に位置している。この場合、係止ピン21を、ガイド体円筒部19aの基端側端部に形成される浅溝状の係止凹部19cに係止する回動位置にすることにより、該係止ピン21はスプリング25の押圧力を受けて係止凹部19cに安定支持された状態になる。これにより、作業員が意図しないときに、係止ピン21が係止凹部19cから外れて不用意に回動してしまうことを防止できるようになっている(図8、図9参照)。
【0017】
一方、前述したように、把持部23を把持してロックピン22を軸回り方向に回動させると該ロックピン22と一体的に係止ピン21も回動するが、該係止ピン21の回動位置が嵌入溝19d位置に合致すると、係止ピン21が嵌入溝19dに嵌入することによりロックピン22の先端側への移動が許容され、而してロックピン22はスプリング25の押圧力により自動的に先端側に移動して、先端側の大径部22aがブラケット11aの挿通孔11fから突出するロック可能状態になる。
【0018】
そして、前記ロック可能状態のロックピン22は、係止体15が前述した待機姿勢あるいは係止姿勢の何れでもない場合には、係止体15の凹部15cおよびロック溝15bに対して位置がズレていて、係止体15の左右側面部に押圧状に当接しているが、この状態から係止体15を揺動支軸16を軸として揺動させると、係止体15が待機姿勢になったときにロックピン22と係止体15の凹部15cとが位置合わせ状態となるように設定されており、而して係止体15が待機姿勢になると、ロックピン22はスプリング25の押圧力により自動的に先端側に移動して凹部15cに係止する待機姿勢保持位置に変位し、これにより係止体15は待機姿勢に保持されるように構成されている(図10、図11参照)。この様に、係止体15の待機姿勢保持は、ロックピン22が凹部15cに係止することでなされるが、該凹部15cは前述したように円錐状をしており、このため、待機姿勢の係止体15を揺動させるべく大きな力が働いた場合には、ロックピン大径部22aの先端部が凹部15cの円錐傾斜面にガイドされるようにして凹部15cから抜け出すことができるようになっている。而して、係止体15を揺動させる力が係止体15の自重だけのときには、スプリング25により押圧されたロックピン22が凹部15cに係止することで係止体15は待機姿勢に保持されるが、後述するように、アタッチメント7の第二支持ピン7bが係止体15を揺動させるべく作用した場合には、ロックピン22が凹部15cから抜け出て待機姿勢保持が解除されるように構成されている。
【0019】
一方、係止体15が係止姿勢になったときには、ロックピン22と係止体15のロック溝15bとが位置合わせ状態となるように設定されている。而して、ロックピン22のロック可能状態で係止体15が係止姿勢になると、ロックピン22はスプリング25の押圧力により自動的に先端側に移動してロック溝15bに係止する係止姿勢ロック位置に変位し、これにより係止体15は係止姿勢にロックされるように構成されている(図12、図13参照)。この場合、ロックピン22はロック溝15bに嵌入する状態となっているため、係止体15を待機姿勢側に揺動させる方向の力が働いても、係止体15の係止姿勢ロックが解除されることがないように構成されている。
【0020】
また、前記係止姿勢ロック位置のロックピン22をロック解除位置に変位させる場合には、把持部23を把持してロックピン22をスプリング25の押圧力に抗して基端側に引張ってロック解除位置とし、さらにロックピン22を軸回り方向に回動して係止ピン21を係止凹部19cに係止させることにより、ロックピン22はロック解除位置に保持されるようになっている。
【0021】
叙述の如く構成されたものにおいて、アタッチメント7をクイックカプラ6に取付ける場合には、まず、ロック装置18L、18Rにより係止体15を待機姿勢に保持する。この場合、ロックピン22を前記ロック可能状態とした状態で、係止体15を待機姿勢の近傍で揺動支軸16を軸として前後に揺動させると、前述したように、係止体15が待機姿勢となった時点でロックピン22がスプリング25の押圧力により自動的に待機姿勢保持位置に変位して、係止体15の待機姿勢保持がなされる。このとき、上記待機姿勢の係止体15の係止溝15aの上側壁面は、前述したように、カプラ本体11の第二係合溝11eの溝内に突出している(図14参照)。
次いで、図14に示す如くアタッチメント7を接地させた状態で、アタッチメント7の第一支持ピン7aにクイックカプラ6の第一係合溝11dを係合させる。この状態でアタッチメント用シリンダ10を伸延させると、クイックカプラ6がアーム5先端の第一支軸12を軸として下方に揺動し(図15(A)参照)、これによりクイックカプラ6の第二係合溝11eにアタッチメント7の第二支持ピン7bが進入して、前記第二係止溝11eの溝内に突出している係止体15の係止溝15aの上側壁面に当接する(図15(B)参照)。
更にアタッチメント用シリンダ10を伸延させると、係止体15はアタッチメント7の第二支持ピン7bに押圧されて、揺動支軸16を軸として係止姿勢側に向けて揺動する。この場合、係止体15を待機姿勢に保持していたロックピン22は、前述したように、係止体15の揺動に伴って凹部15cから抜け出し、これにより係止体15の待機姿勢保持が解除されると共に、ロックピン22は再び係止体15の左右側面部に押圧状に当接するロック可能状態になる。
この状態から、更にアタッチメント用シリンダ10を伸延させると、係止体15はさらに揺動支軸16を軸として揺動して係止姿勢になるが、該係止姿勢となった時点でロックピン22がスプリング25の押圧力により自動的に係止姿勢ロック位置に変位して、係止体15を係止姿勢にロックする。そして、該係止姿勢にロックされた係止体15は、第二係合溝11eに嵌入したアタッチメント7の第二支持ピン7bに下側から係止して該第二支持ピン7bを第二係合溝11eに固定する(図15(C)参照)。
【0022】
一方、アタッチメント7をクイックカプラ6から取外す場合には、ロック装置18L、18Rの把持部23を把持してロックピン22を基端側に引張り、さらにロックピン22を軸回り方向に略90度回動させて係止ピン21を係止凹部19cに係止させることにより、ロックピン22はロック解除位置に保持される。
これによりロック装置18L、18Rによる係止体15の係止姿勢ロックが解除されて、アタッチメント用シリンダ10を縮小させてクイックカプラ6を上方に揺動させることでクイックカプラ6の第二係合溝11eからアタッチメント7の第二支持ピン7bを取外すことができ、しかる後、クイックカプラ6の第一係合溝11dからアタッチメント7の第一支持ピン7aを取外せば良いことになる。
【0023】
この様に、本発明の実施の形態にあっては、アタッチメント7をクイックカプラ6に取付ける場合に、係止体15を待機姿勢に保持することになるが、該係止体15の待機姿勢保持は、ロック装置18L、18Rのロックピン22が係止体15の凹部15cに係止することにより、位置決めされた状態で確実に行われることになる。しかも、この待機姿勢保持は、係止体15を揺動支軸16を軸として揺動させれば、係止体15が待機姿勢になった時点でロックピン22がスプリング25の押圧力により待機姿勢保持位置に変位することで自動的になされる一方、待機姿勢保持の解除は、第二係合溝11eに進入する第二支持ピン7bが係止体15に当接して該係止体15を係止姿勢側に揺動せしめることで自動的になされることになる。
また、アタッチメント7をクイックカプラ6から取外す場合には、係止体15の係止姿勢ロックを解除することになるが、この場合には、ロックピン22を基端側に引っ張ってから軸回り方向に回動せしめるだけでロックピン22はロック解除位置に保持されることになる。
この結果、アタッチメント装着時における係止体15の待機姿勢保持を、容易かつ確実に行えると共に、アタッチメント取外し時においてロックピン22をロック解除位置に保持するための作業員が不要となって、一人作業でアタッチメント7を取り外すことができ、もってアタッチメント7着脱作業の作業性を著しく向上させることができる。
さらにこのものにおいて、係止体15の待機姿勢保持と係止姿勢ロックとは、同じロック装置18R、18Lを用いてなされることになるから、各別のロック装置を設けるような無駄がなく、部品点数の抑制に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの側面図である。
【図2】バケットを取付けた場合のクイックカプラ装着部の拡大図である。
【図3】ブレーカを取付けた場合のクイックカプラ装着部の拡大図である。
【図4】クイックカプラの側面図である。
【図5】クイックカプラの斜視図である。
【図6】クイックカプラの分解斜視図である。
【図7】(A)、(B)はそれぞれガイド体の平面図、正面図である。
【図8】ロックピンがロック解除位置のときのロック装置の正面図である。
【図9】(A)は図8の断面図、(B)は図8のX矢視図である。
【図10】ロックピンが待機姿勢保持位置のときのロック装置の正面図である。
【図11】図10の断面図である。
【図12】ロックピンが係止姿勢ロック位置のときのロック装置の正面図である。
【図13】(A)は図12の断面図、(B)は(A)のX−X断面図である。
【図14】アタッチメントの装着過程を示す説明図である。
【図15】(A)、(B)、(C)はアタッチメントの装着過程を示す説明図である。
【符号の説明】
6 クイックカプラ
7 アタッチメント
7b 第二支持ピン
11 カプラ本体
11e 第二係合溝
15 係止体
15b ロック溝
15c 凹部
18L ロック装置
18R ロック装置
19 ガイド体
19c 係止凹部
19d 嵌入溝
21 係止ピン
22 ロックピン
25 スプリング[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention belongs to the technical field of a quick coupler for detachably attaching an attachment to a work machine such as a construction machine.
[0002]
[Prior art]
Generally, in work machines such as construction machines, for example, hydraulic excavators, work attachments attached to the tip of arms such as buckets, grapples, breakers, etc. can be used according to various work such as excavation, loading, crushing, etc. However, when exchanging the attachment, it is necessary to insert and remove the pin connecting the arm and the attachment and to fix the pin, which requires a lot of labor.
Therefore, a quick coupler for facilitating the attachment / detachment of the attachment has been provided. As such a quick coupler, for example, an engagement groove for releasably engaging a support pin fixed to the attachment side is formed in the coupler main body supported on the arm side, and the support to the engagement groove is formed. There is provided a locking body that can be transformed into an open posture that allows the pin to enter and exit, and a locking posture that locks to the support pin engaged with the engagement groove to prevent the support pin from falling off. What provided the lock pin for locking a stop to a latching attitude is known. In this case, the supporting pin entering the engaging groove presses the locking body, so that the locking body is automatically changed from the opening posture to the locking posture, thereby It is proposed that a member can perform attachment / detachment work without changing the locking body by himself / herself.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the quick coupler, in order to automatically change the locking body from the open position to the locking position when the attachment is mounted, the quick coupler is in a position where the support pin entering the locking groove comes into contact. Although it is necessary to hold the stationary body, there is a problem that it may take time to specify the position, or the locking body may be displaced during attachment of the attachment.
Furthermore, when removing the attachment, the lock pin must be held in the unlocked position to release the locking posture lock of the locking body, but an operator for holding the lock pin is working to remove the attachment. It is necessary in addition to the worker who moves the machine, and it is not possible to remove the attachment alone, and it is inferior in workability. There is a problem that the work implement may come into contact with the worker holding the lock pin during the movement, and there is a problem to be solved by the present invention.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above circumstances and has been created for the purpose of solving these problems. The invention of
And by doing in this way, the locking body in the locking posture can be easily locked and unlocked, and there is no need for a worker to hold the locking body in the unlocked position, and one worker can attach the attachment. The detachment work can be performed, and the workability is remarkably improved.
The invention of
A quick coupler for detachably attaching an attachment to a work machine, wherein the quick coupler is detachably engaged with a coupler main body supported on the work machine side and a support pin fixed to the attachment side. Therefore, an engagement groove formed in the coupler main body, an open posture that allows the support pin to enter and exit from the engagement groove, and a latch that locks the support pin engaged with the engagement groove to prevent the support pin from falling off. And a locking device for locking the locking body to the locking posture, and the locking device locks the locking body to the locking posture. A lock body that is movable to a lock position that does not interfere with the locking body, a pressing means that presses the lock body toward the lock position, and a holding means that holds the lock body at the lock release position. It is configured.
In this way, the locking body can be held in the released posture reliably and easily, and the release of the released posture is automatically released along with the deformation of the locking body. The workability of the attaching / detaching work is improved.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the drawings,
[0006]
Here, as the
[0007]
On the other hand, 11 is a coupler main body constituting the
And the rear part of this coupler
[0008]
Further, a
[0009]
Further, a locking
[0010]
Further, 18L and 18R are a pair of left and right locking devices for holding the locking
[0011]
[0012]
On the other hand, an
[0013]
[0014]
Further, the locking
The locking
[0015]
On the other hand, 25 is a spring, and the
[0016]
As described above, the
[0017]
On the other hand, as described above, when the gripping
[0018]
The
[0019]
On the other hand, when the locking
[0020]
Further, when the
[0021]
When the
Next, with the
When the
When the
[0022]
On the other hand, when the
As a result, the locking posture lock of the locking
[0023]
As described above, in the embodiment of the present invention, when the
Further, when the
As a result, it is possible to easily and reliably hold the locking
Further, in this, the standby posture holding and the locking posture lock of the locking
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a hydraulic excavator.
FIG. 2 is an enlarged view of a quick coupler mounting portion when a bucket is attached.
FIG. 3 is an enlarged view of a quick coupler mounting portion when a breaker is attached.
FIG. 4 is a side view of the quick coupler.
FIG. 5 is a perspective view of a quick coupler.
FIG. 6 is an exploded perspective view of a quick coupler.
7A and 7B are a plan view and a front view of a guide body, respectively.
FIG. 8 is a front view of the lock device when the lock pin is in an unlock position.
9A is a cross-sectional view of FIG. 8, and FIG. 9B is a view taken in the direction of the arrow X in FIG.
FIG. 10 is a front view of the lock device when the lock pin is in a standby posture holding position.
11 is a cross-sectional view of FIG.
FIG. 12 is a front view of the lock device when the lock pin is in the locking posture lock position.
13A is a cross-sectional view of FIG. 12, and FIG. 13B is an XX cross-sectional view of FIG.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing a process of attaching an attachment.
FIGS. 15A, 15B, and 15C are explanatory views showing an attachment mounting process. FIGS.
[Explanation of symbols]
6
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