JP3702841B2 - Protective device for vehicle power supply circuit - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用負荷への電源投入用に半導体スイッチング素子を使用した車両用電源回路の保護装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年の車両用電源回路においては、車両用負荷の電源を入切するためにパワーMOSFETのような半導体スイッチング素子を利用することが一般化しつつある。ところが、このような車両用電源回路にあっては、車両用負荷に故障が発生して大きな負荷電流が流れたり、或いは当該車両用負荷に対する電源供給用リード線が不用意にボディアースされた状態となって過大な短絡電流が流れた場合などに、半導体スイッチング素子に許容値を越える電流が流れて当該半導体スイッチング素子が異常発熱し、場合によっては半導体スイッチング素子が熱破壊する可能性があるため、何らかの対策を施すことが望ましい。特に、車両用負荷がオプション部品(所謂「用品」)と呼ばれる後付け部品であった場合には、例えばユーザー自ら部品取り付けを行ったときに、前記電源供給用リード線の取り回しが不適正な状態になる可能性が高い関係上、そのリード線がドアなどに挟みこまれてボディアース状態となる恐れが多々あり、このため、何らかの対策を施すことが極めて有益となる。
【0003】
このための対策例としては、電源回路に定電流回路を組み込むことにより負荷電流の上限を抑制することが考えられる。しかしながら、このような対策は、負荷電流の定格値が数十mA〜1A程度である場合には、仮に短絡電流が流れた場合であっても半導体スイッチング素子における電力消費が比較的小さいレベルに抑制されるため、異常発熱防止のために簡易放熱設計を施すだけで済むが、負荷電流の定格値が数Aオーダーであったときには、定電流回路が組み込まれていた場合でも半導体スイッチング素子での異常発熱防止のための放熱設計を十分に行わねばならず、コストの高騰や装置全体の大型化を来たすという問題が出てくる。
【0004】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源投入用の半導体スイッチング素子の異常発熱を未然に防止でき、これにより半導体スイッチング素子のための放熱設計を簡易化できてコストの高騰や装置全体の大型化も防止できるようになる車両用電源回路の保護装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載した手段を採用できる。この手段によれば、半導体スイッチング素子での電圧降下量が検出手段により検出されるようになるが、その電圧降下量は負荷電流が増えるのに応じて増大することになる。そして、検出手段が検出する電圧降下量が負荷電流の増加に応じて予め設定された規定値以上に増大したときには、保護手段が半導体スイッチング素子を強制的にオフさせるようになる。従って、負荷電流の増大に応じて半導体スイッチング素子が異常発熱する事態を未然に防止できるようになる。また、このように半導体スイッチング素子が異常発熱する恐れがなくなるから、その放熱設計を簡易化若しくは省略しても支障がなくなり、放熱設計のためにコストが高騰したり装置全体が大型化する事態も防止できるようになる。この場合、車両用負荷として制御回路及びこの制御回路からの指令により動作される負荷回路が設けられているから、制御回路による動作指令の有無に応じて負荷電流が大小変動することになるが、保護手段は、負荷回路の動作指令が出力された状態時(定常時より負荷電流が増大した状態時)に前記規定値を増大させるようになる。この結果、車両用負荷の動作状態に合った負荷電流監視を行うことができ、保護動作の信頼性が向上することになる。
【0006】
前記目的を達成するために請求項2に記載した手段を採用できる。この手段においても、半導体スイッチング素子での電圧降下量が検出手段により検出されるようになり、その電圧降下量は負荷電流が増えるのに応じて増大する。また、検出手段が検出する電圧降下量が負荷電流の増加に応じて規定値以上に増大したときには、保護手段が半導体スイッチング素子を強制的にオフさせるようになる。また、保護手段は、このように半導体スイッチング素子を強制的にオフさせる制御を行った後に一定時間だけ待機し、その待機後に当該半導体スイッチング素子を再オンさせ、この再オン後に前記検出手段により検出された電圧降下量が予め設定された規定値以上となったときに半導体スイッチング素子を強制的にオフさせた状態を保持する構成となっている。このため、半導体スイッチング素子を強制的にオフさせる制御が一時的な原因(例えばノイズの重畳)により誤って行われた場合でも、一定時間後に半導体スイッチング素子を再オンさせる制御が行われる。この結果、保護手段の誤動作により半導体スイッチング素子が強制的にオフされたままになる可能性が低くなり、当該保護手段の動作信頼性が向上するようになる。
【0007】
前記目的を達成するために請求項3に記載した手段を採用できる。この手段においても、半導体スイッチング素子での電圧降下量が検出手段により検出されるようになり、その電圧降下量は負荷電流が増えるのに応じて増大する。また、検出手段が検出する電圧降下量が負荷電流の増加に応じて規定値以上に増大したときには、保護手段が半導体スイッチング素子を強制的にオフさせる。ところで、この手段のように、車載バッテリの出力をスイッチングすることにより一定レベルの電圧を発生して車両用負荷に供給するスイッチング電源回路が設けられていた場合には、そのスイッチング電源回路が負荷側の消費電力を一定にするように働くため、車載バッテリの出力電圧の変動に応じて負荷電流が増減するという事情がある。このため、車載バッテリの出力電圧が変動したときには、検出手段が検出する電圧降下量も通常時の値から変動し、このような変動に起因して保護手段が誤動作したり、過電流からの保護機能が損なわれる可能性が高くなる。
この場合、請求項3記載の手段においては、車載バッテリの出力電圧を検出する電源電圧検出手段を備えており、前記保護手段は、その電源電圧検出手段による検出電圧のレベルに応じて前記規定値を増減するように構成されている。このため、車載バッテリの出力電圧が変動して検出手段が検出する電圧降下量が変動したときでも、保護手段が誤動作したり、保護機能が損なわれたりする可能性が低くなる。従って、負荷電流の増大に応じて半導体スイッチング素子が異常発熱する事態を確実に防止できるようになる。また、このように半導体スイッチング素子が異常発熱する恐れがなくなるから、その放熱設計を簡易化若しくは省略しても支障がなくなり、放熱設計のためにコストが高騰したり装置全体が大型化する事態も防止できるようになる。
【0008】
請求項4記載の手段によれば、半導体スイッチング素子の電圧降下量を検出するための前記検出手段は、半導体スイッチング素子の電源側の電位及び負荷側の電位をそれぞれ検出する第1の電位検出手段及び第2の電位検出手段を備え、各電位検出手段の検出出力の差を前記半導体スイッチング素子の電圧降下量を示す信号として出力する構成となっている。このため、その検出精度を高めることができて、前記保護手段による動作信頼性を向上させ得るようになる。
【0009】
請求項5記載の手段によれば、前記保護手段は、半導体スイッチング素子を強制的にオフさせる制御を行った後に一定時間だけ待機し、その待機後に当該半導体スイッチング素子を再オンさせ、この再オン後に前記検出手段により検出された電圧降下量が予め設定された規定値以上となったときに半導体スイッチング素子を強制的にオフさせた状態を保持する構成となっている。このため、半導体スイッチング素子を強制的にオフさせる制御が一時的な原因(例えばノイズの重畳)により誤って行われた場合でも、一定時間後に半導体スイッチング素子を再オンさせる制御が行われる。この結果、保護手段の誤動作により半導体スイッチング素子が強制的にオフされたままになる可能性が低くなり、当該保護手段の動作信頼性が一段と向上するようになる。
また、請求項6記載の手段によれば、制御回路及びこの制御回路からの指令により動作される負荷回路が設けられていた場合、つまり制御回路による動作指令の有無に応じて負荷電流が大小変動する構成となっていた場合には、保護手段が、負荷回路の動作指令が出力された状態時(定常時より負荷電流が増大した状態時)に前記規定値を増大させるようになる。この結果、車両用負荷の動作状態にあった負荷電流監視を行うことができ、保護動作の信頼性が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を車両用コンピュータ装置に組み込まれる電源装置に適用した第1実施例について図1及び図2を参照しながら説明する。
全体の回路構成を示す図1において、車両用コンピュータ装置1は、その電源端子+Bが車載バッテリ2のプラス側端子に接続されていると共に、グランド端子GNDがボディアースされており、さらに信号入力端子ACCが車両用キースイッチ3のACC接点3aを介して電源端子+Bに接続されている。尚、上記車両用キースイッチ3は、OFF位置、ACC位置、ON位置及びSTART位置を備えた周知構成のもので、上記ACC接点3aは、車両用キースイッチ3がACC位置及びON位置へ操作された各状態でオン状態を保持するようになっている。また、車載バッテリ2のマイナス側端子はボディアースされている。
【0011】
上記車両用コンピュータ装置1内において、その電源端子+Bは、周知の逆接続対策用ダイオード4を順方向に介して電源ライン5に接続されている。この電源ライン5とグランド端子GNDとの間には平滑用コンデンサ6が接続されており、また、上記電源ライン5は、Pチャネル型のパワーMOSFET7(本発明でいう半導体スイッチング素子に相当)を介してスイッチング電源回路であるDC−DCコンバータ8の入力端子8aに接続されている。
【0012】
上記DC−DCコンバータ8は、その出力端子8bから一定レベルの電圧を発生してコンピュータ回路9(車両用負荷に相当)に供給するためのもので、次のような構成となっている(但し、ここでは基本構成のみを示している)。即ち、DC−DCコンバータ8にあっては、入力端子8a及び出力端子8b間に、メインスイッチとなるPチャネル型のパワーMOSFET10、チョークコイル11を直列に接続しており、また、出力端子8bとグランド端子GNDとの間に、抵抗12a及び12bの直列回路より成る出力電圧設定回路12と、出力平滑コンデンサ13とを接続している。さらに、パワーMOSFET10のドレインとグランド端子との間にフリーホイールダイオード14を接続している。
【0013】
そして、DC−DCコンバータ8において、入力端子8a及びグランド端子GND間から給電されるように接続されたスイッチング制御回路15は、出力電圧設定回路12による分圧電圧(抵抗12a及び12bの共通接続点の電圧)が入力されるようになっており、その分圧電圧(DC−DCコンバータ8の出力電圧に相当)と基準電圧との比較に基づいてパワーMOSFET10のゲート制御を行うためのPWM信号を発生する構成となっている。この場合、具体的には図示しないが、上記スイッチング制御回路15は、出力電圧設定回路12による分圧電圧と基準電圧との誤差を増幅する誤差増幅器、一定振幅で連続発振する三角波発振器、この三角波発振器の出力電圧と上記増幅器の出力電圧とを比較するPWMコンパレータ、このPWMコンパレータから出力されるPWM信号に基づいてパワーMOSFET10をオンオフさせる駆動回路などを備えた周知構成のものであり、このような構成によりパワーMOSFET10のオンオフデューティ比をフィードバック制御することにより、出力端子8bから一定レベルの電圧を発生するようになっている。
【0014】
尚、上記コンピュータ回路9は、例えば車載情報処理装置(カーナビゲーション装置など)の中核を構成するために設けられるものであり、その消費電流は、電源電圧(つまりDC−DCコンバータ8の出力電圧)が5Vの状態で2〜3A程度となっている。
【0015】
一方、前記パワーMOSFET7のソース側(電源ライン5)とグランド端子GNDとの間には、抵抗16a及び16bの直列回路より成る第1の分圧回路16(第1の電位検出手段に相当)が接続され、そのMOSFET7のドレイン側(DC−DCコンバータ8の入力端子8a)とグランド端子GNDとの間には、抵抗17a及び17bの直列回路より成る第2の分圧回路17(第2の電位検出手段に相当)が接続されている。これら第1の分圧回路16及び第2の分圧回路17は、本発明でいう検出手段18を構成するものであり、第1の分圧回路16からはパワーMOSFET7のソース側電位に対応した分圧電圧Vsが出力され、第2の分圧回路17からはパワーMOSFET7のドレイン側電位に対応した分圧電圧Vdが出力されるものであり、それら分圧電圧Vs及びVdは電源投入制御マイコン19(保護手段に相当)の信号入力ポートAD0 及びAD1 にそれぞれ入力されるようになっている。
【0016】
また、車両用コンピュータ装置1の信号入力端子ACCとグランド端子GNDとの間には、抵抗20a及び20bの直列回路より成る第3の分圧回路20が接続されており、この分圧回路20による分圧電圧Vacc は電源投入制御マイコン19の信号入力ポートP1に入力されるようになっている。
【0017】
この電源投入制御マイコン19は、その電源が電源ライン5から安定化電源回路(例えば3端子レギュレータ)21を通じて供給される構成となっている。また、電源投入制御マイコン19が有する信号出力ポートP0は、抵抗22を介してnpn型トランジスタ23のベースに接続されている。このトランジスタ23は、そのコレクタが抵抗24を介して前記パワーMOSFET7のゲートに接続されていると共に、エミッタがグランド端子GNDに接続されている。また、トランジスタ23のベース・エミッタ間にはベースバイアス用の抵抗25が接続され、パワーMOSFET7のゲート・ソース間にはゲート電圧発生用の抵抗26が接続されている。
【0018】
上記電源投入制御マイコン19は、ACC接点3aのオンオフに連動してパワーMOSFETをオンオフする制御(コンピュータ回路9の電源を入切する制御)を行う機能、並びに当該パワーMOSFET7のオン状態時における過電流異常を検出する機能を備えたものである。図2のフローチャートには、この電源投入制御マイコン19の動作内容の要部が示されており、以下これについて関連した作用と共に説明する。
【0019】
即ち、図2のフローチャートは、信号入力ポートP1の入力が第3の分圧回路18の分圧電圧Vacc のレベルに立ち上がったとき、つまり、車両用キースイッチ3のACC接点3aがオンされたときに開始されるものであり、まず、内部メモリに記憶されている余裕回数値を「1」にセットする(ステップA1)。次いで、信号出力ポートP0からハイレベル信号を出力することによりトランジスタ23をオンさせる(ステップA2)。すると、このようなトランジスタ23のオンに応じてパワーMOSFET7がオンされるようになり、これによりDC−DCコンバータ8が動作開始されてコンピュータ回路9の電源が投入されるようになる。
【0020】
この後には、信号入力ポートAD0 に与えられている分圧電圧Vs(パワーMOSFET7のソース側電位に対応)をサンプリングしてAD変換するステップA3、信号入力ポートAD1 に与えられている分圧電圧Vd(パワー、MOSFET7のドレイン側電位に対応)をサンプリングしてAD変換するステップA4を順次実行し、それら分圧電圧Vs及びVdの各AD変換値ΔVs及びΔVdの差(ΔVs−ΔVd)が予め設定された規定値以上あるか否かを判断する(ステップA5)。
【0021】
この場合、上記規定値は、パワーMOSFET7に流れる負荷電流が予め定められた上限値Imax (例えば、通常の使用状態で流れる負荷電流の200%電流値)以上となった状態での各AD変換値ΔVs及びΔVdの差に対応した値に設定される。従って、ステップA5においては、パワーMOSFET7bに負荷電流上限値Imax 以上の電流が流れる状態で「YES」と判断され、これ以外の状態で「NO」と判断されることになる。尚、この実施例では、第1の分圧回路16及び第2の分圧回路17の各分圧比が等しい状態に設定されているものとするが、それら分圧比が互いに異なる場合には、電源投入制御マイコン19において各分圧電圧Vs及びVdをAD変換するとき或いはAD変換値ΔVs及びΔVdの差を取るときに、上記分圧電圧の差を吸収する処理或いは演算を行えば良いものである。
【0022】
そして、ステップA5において「NO」と判断したときには、信号入力端子P1に対する入力信号レベルがローレベル(グランド電位レベル)か否かを判断し(ステップA6)、ここで「NO」と判断した場合、つまり、車両用キースイッチ3のACC接点3aがオンされた状態が継続されている場合には、ステップA3以降の制御を再実行する。これに対して、ステップA6において「YES」と判断した場合、つまり、車両用キースイッチ3のACC接点3aがオフされた場合には、信号出力ポートP0からローレベル信号を出力することによりトランジスタ23をオフさせ(ステップA7)、そのまま制御動作を「停止」する。この場合、上記のようなトランジスタ23のオフによりパワーMOSFET7がオフされるようになり、これに応じてDC−DCコンバータ8が動作停止されてコンピュータ回路9の電源が遮断されるという通常遮断動作が行われる。
【0023】
一方、前記ステップA5で「YES」と判断した場合(パワーMOSFET7bに負荷電流上限値Imax 以上の電流が流れた場合)には、信号出力ポートP0からローレベル信号を出力することによりトランジスタ23をオフさせる(ステップA8)。すると、このようなトランジスタ23のオフによりパワーMOSFET7がオフされてDC−DCコンバータ8が動作停止されるようになり、以てコンピュータ回路9の電源が遮断される。
【0024】
このようにコンピュータ回路9の電源を遮断した後には、前記余裕回数値が「2」であるか否かを判断する(ステップA9)。ここで、前記ステップA8(コンピュータ回路9の電源を遮断するためのステップ)が1回だけ実行された状態でステップA9へ移行したときには、余裕回数値は「1」になっているためステップA9で「NO」と判断されることになるが、このように「NO」と判断した場合には、当該余裕回数値を「1」だけインクリメントした後に一定時間だけ待機し(ステップA10、A11)、この後にステップA2へ戻る。
【0025】
従って、ステップA8の実行に応じた電源遮断動作がACC接点3aのオン後に初めて行われたものであった場合には、ステップA2の実行に応じて電源が再投入されるものである。そして、このような電源再投入後に、ステップA5において再度「YES」と判断されるとき、つまり、パワーMOSFET7bに負荷電流上限値Imax 以上の電流が流れる状態が解消していないときには、ステップA8の実行に応じてコンピュータ回路9の電源が遮断された後にステップA9で「YES」と判断されるようになり、この場合には、そのまま制御動作を「停止」することにより、コンピュータ回路9の電源を遮断したままに保持するという異常遮断動作が行われる。
【0026】
以上要するに、上記した本実施例の構成によれば以下に述べるような効果を奏するものである。
即ち、車両用コンピュータ装置1の電源投入に用いられるパワーMOSFET7としては、そのドレイン電流の最大定格が1〜2Aの場合、オン抵抗が0.1〜0.5Ω程度(例えば、VGS=10Vでの値)のものが用いられるのが一般的である。例えば、パワーMOSFET7のオン抵抗を0.2Ωとした場合、負荷電流が2Aであった場合には、当該MOSFET7のソース・ドレイン間の電位差は0.4V、消費電力は0.8Wとなるから、放熱構造なしで使用可能となる。ところが、例えばコンピュータ回路9の故障などにより負荷電流が例えば2倍の4Aになった場合には、パワーMOSFET7のソース・ドレイン間の電位差が0.8Vとなって消費電力が3.2Wに増大するため、放熱構造が必要となってくる。また、コンピュータ装置9やDC−DCコンバータ8などにおいて負荷電流がさらに増大する故障が発生した場合、或いはパワーMOSFET7の後段に設けられた電源供給用リード線が車両ドアに挟みこまれてボディアース状態になるなどして、負荷電流が極端に大きくなる場合に対処するためには、パワーMOSFET7での異常発熱防止並びに熱破損の防止のための放熱設計を十分に行わねばならない。
【0027】
これに対して、本実施例の構成によれば、パワーMOSFET7での電圧降下量、つまり負荷電流が増えるのに応じて増大する性質がある変量を検出手段18により検出すると共に、その検出電圧降下量が予め設定された規定値以上に増大したときには、電源投入制御マイコン19がパワーMOSFET7を強制的にオフさせて電源を遮断するようになる。従って、負荷電流の増大に応じてパワーMOSFET7が異常発熱する事態を未然に防止できるようになる。また、このようにパワーMOSFET7が異常発熱する恐れがなくなるから、その放熱設計を簡易化若しくは省略しても支障がなくなり、結果的に、放熱設計のためにコストが高騰したり装置全体が大型化する事態も防止できるようになる。
【0028】
しかも、パワーMOSFET7の電圧降下量を検出するための前記検出手段18は、当該MOSFET7の電源側の電位及び負荷側の電位をそれぞれ検出する第1の分圧回路16及び第2の分圧回路17を備え、各分圧回路16及び17からそれぞれ出力される分圧電圧Vs及びVdの差を上記電圧降下量を示す信号として出力する構成となっているから、その検出精度を高めることができて、前記電源投入制御マイコン19の動作信頼性を向上させ得るようになる。
【0029】
さらに、本実施例においては、電源投入制御マイコン19は、パワーMOSFET7を強制的にオフさせる制御を行った後に一定時間だけ待機し、その待機後に当該MOSFET7を再オンさせ、この再オン後に前記検出手段18により検出された電圧降下量が予め設定された規定値以上となったときにパワーMOSFET7を強制的にオフさせた状態を保持する構成となっている。このため、そのパワーMOSFET7を強制的にオフさせる制御が一時的な原因(例えばノイズの重畳)により誤って行われた場合でも、一定時間後にパワーMOSFET7を再オンさせる制御が行われるから、電源投入制御マイコン19の誤動作によりパワーMOSFET7が強制的にオフされたままになる可能性が低くなり、当該電源投入制御マイコン19の動作信頼性が一段と向上するようになる。
【0030】
(第2の実施の形態)
図3には本発明の第2実施例が示されており、以下これについて前記第1実施例と異なる部分を説明する。
この例は、車両用負荷としてカーナビゲーション装置を対象としたものである。図3において、車両用コンピュータ装置1内のコンピュータ回路9がカーナビゲーション装置の制御回路として機能し、その端末として例えばDVDユニット27(負荷回路に相当)が設けられている。このDVDユニット27は、DC−DCコンバータ8の出力端子8b及びグランド端子GNDにスイッチ回路28を介して接続されている。コンピュータ回路9は、DVDユニット27を駆動する必要があるとき、つまり、DVDユニット27に装着されたDVD−ROMから地図データなどの格納データを読み込むときに、スイッチ回路28に動作指令を与えてこれをオンさせ、以てDVDユニット27に給電する。尚、コンピュータ回路9は、DVDユニット27からのデータ読み込みが終了したときに、スイッチ回路28に動作停止指令を与えてこれをオフさせる。
【0031】
また、コンピュータ回路9は、スイッチ回路28に動作指令を与えた時点から動作停止指令を与えた時点まで負荷オン信号Son(論理値「H」の信号)を発生する構成となっており、その負荷オン信号Sonは、電源投入制御マイコン19の信号入力ポートP2に入力されるようになっている。
電源投入制御マイコン19は、信号入力ポートP2に負荷オン信号Sonが入力されている期間は、前記規定値(図2中のステップA5において、パワーMOSFET7での電圧降下量を示す(ΔVs−ΔVd)との比較に供されるデータ)を増大させる制御を行う。
【0032】
このような構成とした本実施例によれば、カーナビゲーション装置用のDVDユニット27が動作停止された状態と、コンピュータ回路9からの動作指令によりDVDユニット27が動作された状態とで負荷電流が大小変動することになる。この場合、電源投入制御マイコン19は、コンピュータ回路9から負荷オン信号Sonが出力されている期間(DVDユニット27の動作期間)は、負荷電流の大小判定に供される規定値を増大させる構成となっている。このため、車両用負荷であるカーナビゲーション装置の動作状態に適合した負荷電流監視を行うことができ、保護動作の信頼性が向上するようになる。また、このような機能は、コンピュータ回路9及び電源投入制御マイコン19のプログラムを一部変更するだけで実現できるから、ハードウェア構成の複雑化を招くこともなくなる。
尚、負荷電流が3段階以上に変化する場合、つまりDVDユニット27以外にもコンピュータ回路9により制御される負荷回路がある場合には、負荷回路の動作状態に応じて規定値をさらに多段階に増大させる構成としても良い。
【0033】
(第3の実施の形態)
図4及び図5には、本発明の第3実施例が示されており、以下これについて前記第1及び第2実施例と異なる部分のみ説明する。
この第3実施例における全体の回路構成は図3(第2実施例)と同様であるが、この図3中の第1の分圧回路16が、請求項3記載の発明でいう電源電圧検出手段に相当する(第1の分圧回路16による分圧電圧Vsにより車載バッテリ2の出力電圧を知ることができる)。
【0034】
図4のフローチャートには、電源投入制御マイコン19の動作内容の要部が示されている。この図4において、電源投入制御マイコン19は、信号入力ポートAD0 に与えられている分圧電圧VsをAD変換するステップA3の実行後に規定値変更処理ルーチンA0を実行した後に、ステップA4以降の制御を実行する。
【0035】
この規定値変更処理ルーチンA0では、その後のステップA5において(ΔVs−ΔVd)との比較に供される規定値を、信号入力ポートAD0 及びP2に対する入力信号の状態に応じて図5に示すように増減させる制御を行う。即ち、図5は、横軸に分圧電圧Vsにより示される車載バッテリ2の出力電圧を示し、縦軸に(ΔVs−ΔVd)≧規定値となる状態(パワーMOSFET7がオフされてコンピュータ回路9の電源が遮断される状態)での負荷電流を示している。この図5において、規定値は次に一例を述べるように増減される。
【0036】
▲1▼ 信号入力ポートP2が論理値「H」の期間(負荷オン信号Sonの入力によりコンピュータ回路9及びDVDユニット27の双方に給電されている期間)……
この期間には、車載バッテリ2の出力電圧が13V未満の状態時に、(ΔVs−ΔVd)≧規定値の関係となった状態での負荷電流が2.7Aとなるように設定される。また、車載バッテリ2の出力電圧が13V以上の状態時に、(ΔVs−ΔVd)≧規定値の関係となった状態での負荷電流が2.0Aとなるように設定される。
【0037】
▲2▼ 信号入力ポートP2が論理値「L」の期間(負荷オン信号Sonの入力停止に応じてDVDユニット27に対する給電が停止されている期間)……
この期間には、車載バッテリ2の出力電圧が13V未満の状態時に、(ΔVs−ΔVd)≧規定値の関係となった状態での負荷電流が2.0Aとなるように設定される。また、車載バッテリ2の出力電圧が13V以上の状態時に、(ΔVs−ΔVd)≧規定値の関係となった状態での負荷電流が1.4Aとなるように設定される。
【0038】
ここで、DC−DCコンバータ8は、負荷側に供給する電力(実際には負荷での消費電力に対して一定の損失を加えた電力)を一定にするように働く。このため、例えば、車載バッテリ2の出力電圧が13Vのときに1Aの負荷電流が流れる状態であった場合、バッテリ出力電圧が8V(コンピュータ回路9の最低動作電圧)のときに負荷電流は約1.7A、16V(コンピュータ回路9の最高動作電圧)のときには負荷電流は0.8Aとなり、両者間で2倍以上の電流変化が出てくる。従って、車載バッテリ2の出力電圧が上述のように変動したときには、負荷電流の増減に応じてパワーMOSFET7での電圧降下量を示す(ΔVs−ΔVd)も大きく変動することになる。このような事情下において、規定値を固定した場合には、車載バッテリ2の出力電圧の変動に伴い、電源投入制御マイコン19による電源遮断動作が誤って行われる状態(バッテリ出力電圧の低下により規定値のマージンが少なくなった状態)や、感度不足となって保護装置としての本来の機能を損なってしまう状態(バッテリ出力電圧の上昇により規定値のマージンが過大となった状態)を招く恐れがある。
【0039】
これに対して本実施例では、電源投入制御マイコン19が、車載バッテリ2の出力電圧のレベルに応じて規定値を図5に示すように増減するように構成されているから、車載バッテリ2の出力電圧が変動して、パワーMOSFET7での電圧降下量(ΔVs−ΔVd)が変動したときでも、電源投入制御マイコン19による電源遮断機能が誤動作したり、保護装置としての本来の機能が損なわれたりする可能性が低くなる。従って、負荷電流の増大に応じてパワーMOSFET7が異常発熱する事態を確実に防止できるようになり、前記第1実施例と同様の効果を奏する。
【0040】
尚、本実施例では、前記第2実施例と同様に、コンピュータ回路9からの負荷オン信号Sonの有無に応じて規定値を増減する構成としたが、このような構成は必要に応じて採用すれば良いものである。
また、本実施例では、車載バッテリ2の出力電圧がしきい値電圧である13V以上か或いは未満かに応じて規定値を2段階に切り換える構成としたが、2段階以上のしきい値電圧を設定することにより、規定値を3段階以上に切り換える構成としても良いものである。さらに、車載バッテリ2の出力電圧を変数とした関数計算により、規定値を無段階に切り換える構成としても良いものである。
【0041】
(その他の実施の形態)
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
上記各実施例では、車両用コンピュータ装置1内に設けられた車両用負荷(コンピュータ回路9)を通断電するためのパワーMOSFET7に流れる異常負荷電流を監視する構成としたが、外部に接続された車両用負荷の通電路を形成するための半導体スイッチング素子に流れる異常負荷電流を監視する構成としても良い。パワーMOSFET7での電圧降下量を検出するために、第1の分圧回路16及び第2の分圧回路17からの各分圧電圧Vs及びVdをAD変換した後に、各AD変換値ΔVs及びΔVdの差を取る構成としたが、各分圧電圧Vs及びVdの差をAD変換することにより上記電圧降下量を検出する構成としても良い。半導体スイッチング素子としては、上記実施例で述べたパワーMOSFETに限らず、バイポーラ型のパワートランジスタやIGBTなどを利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の回路構成図
【図2】電源投入制御マイコンの動作内容を示すフローチャート
【図3】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【図5】電源投入制御マイコンによる制御内容を説明するための特性図
【符号の説明】
1は車両用コンピュータ装置、2は車載バッテリ、7はパワーMOSFET(半導体スイッチング素子)、8はDC−DCコンバータ(スイッチング電源回路)、9はコンピュータ回路(車両用負荷、制御回路)、16は第1の分圧回路(第1の電位検出手段、電源電圧検出手段)、17は第2の分圧回路(第2の電位検出手段)、18は検出手段、19は電源投入制御マイコン(保護手段)、27はDVDユニット(負荷回路)を示す。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a protection device for a vehicle power supply circuit using a semiconductor switching element for powering on a vehicle load.
[0002]
[Problems to be solved by the invention]
In recent vehicle power supply circuits, it is becoming common to use a semiconductor switching element such as a power MOSFET in order to turn on / off a vehicle load. However, in such a vehicle power supply circuit, a fault occurs in the vehicle load and a large load current flows, or the power supply lead wire for the vehicle load is inadvertently grounded. If an excessive short-circuit current flows, the current exceeding the allowable value flows to the semiconductor switching element, and the semiconductor switching element generates abnormal heat. In some cases, the semiconductor switching element may be thermally destroyed. It is desirable to take some measures. In particular, when the vehicle load is a retrofit part called an optional part (so-called “goods”), for example, when the user attaches the part by himself / herself, the power supply lead wire is not properly routed. Since there is a high possibility that the lead wire is sandwiched between doors or the like and is in a body ground state, it is extremely useful to take some measures.
[0003]
As a countermeasure example for this purpose, it is conceivable to suppress the upper limit of the load current by incorporating a constant current circuit in the power supply circuit. However, such a measure suppresses the power consumption in the semiconductor switching element to a relatively small level even if a short-circuit current flows if the rated value of the load current is about several tens mA to 1 A. Therefore, only a simple heat dissipation design is required to prevent abnormal heat generation. However, if the load current rating is on the order of several A, an abnormality may occur in the semiconductor switching element even if a constant current circuit is incorporated. It is necessary to sufficiently design the heat dissipation to prevent heat generation, which raises the problem of increasing costs and increasing the size of the entire apparatus.
[0004]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to prevent abnormal heat generation of the semiconductor switching element for power-on, thereby simplifying the heat radiation design for the semiconductor switching element and reducing the cost. It is an object of the present invention to provide a protection device for a power supply circuit for a vehicle that can prevent the soaring of the vehicle and the enlargement of the entire device.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the means described in
[0006]
In order to achieve the object, the means described in
[0007]
In order to achieve the object, the means described in
In this case, in the means described in
[0008]
According to a fourth aspect of the present invention, the detection means for detecting a voltage drop amount of the semiconductor switching element is a first potential detection means for detecting the potential on the power supply side and the potential on the load side of the semiconductor switching element. And a second potential detecting means, and the difference between the detection outputs of the potential detecting means is outputted as a signal indicating the voltage drop amount of the semiconductor switching element. For this reason, the detection accuracy can be improved, and the operation reliability by the protection means can be improved.
[0009]
According to the means of
According to the sixth aspect of the present invention, when a control circuit and a load circuit that is operated by a command from the control circuit are provided, that is, the load current fluctuates depending on the presence or absence of an operation command from the control circuit. In such a configuration, the protection means increases the specified value when the operation command for the load circuit is output (when the load current increases from the steady state). As a result, it is possible to monitor the load current in accordance with the operation state of the vehicle load, and the reliability of the protection operation is improved.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
Hereinafter, a first embodiment in which the present invention is applied to a power supply apparatus incorporated in a vehicle computer apparatus will be described with reference to FIGS.
In FIG. 1 showing the overall circuit configuration, the
[0011]
In the
[0012]
The DC-
[0013]
In the DC-
[0014]
The
[0015]
On the other hand, between the source side (power supply line 5) of the
[0016]
Further, a third
[0017]
The power-on
[0018]
The power-on
[0019]
That is, in the flowchart of FIG. 2, when the input of the signal input port P1 rises to the level of the divided voltage Vacc of the third
[0020]
Thereafter, the divided voltage Vs (corresponding to the source side potential of the power MOSFET 7) applied to the signal input port AD0 is sampled and AD converted, and the divided voltage Vd applied to the signal input port AD1 is sampled. Step A4 for sampling and AD converting (corresponding to power, drain side potential of MOSFET 7) is sequentially executed, and a difference (ΔVs−ΔVd) between the AD conversion values ΔVs and ΔVd of the divided voltages Vs and Vd is set in advance. It is judged whether or not the specified value is exceeded (step A5).
[0021]
In this case, the specified value is each AD conversion value when the load current flowing through the
[0022]
Then, when “NO” is determined in Step A5, it is determined whether or not the input signal level to the signal input terminal P1 is a low level (ground potential level) (Step A6). If “NO” is determined here, That is, when the state where the
[0023]
On the other hand, if “YES” is determined in step A5 (when a current equal to or greater than the load current upper limit value Imax flows through the power MOSFET 7b), the
[0024]
After the
[0025]
Therefore, when the power shut-off operation according to the execution of step A8 is performed for the first time after the
[0026]
In short, according to the configuration of the present embodiment described above, the following effects can be obtained.
That is, the
[0027]
On the other hand, according to the configuration of the present embodiment, the detecting
[0028]
Moreover, the detecting
[0029]
Further, in this embodiment, the power-on
[0030]
(Second Embodiment)
FIG. 3 shows a second embodiment of the present invention. Hereinafter, portions different from the first embodiment will be described.
This example is intended for a car navigation device as a vehicle load. In FIG. 3, a
[0031]
The
The power-on
[0032]
According to this embodiment having such a configuration, the load current is different between the state where the
When the load current changes in three steps or more, that is, when there is a load circuit controlled by the
[0033]
(Third embodiment)
4 and 5 show a third embodiment of the present invention. Hereinafter, only portions different from the first and second embodiments will be described.
The overall circuit configuration of the third embodiment is the same as that of FIG. 3 (second embodiment). The first
[0034]
The main part of the operation content of the power-on
[0035]
In the specified value change processing routine A0, the specified value used for comparison with (ΔVs−ΔVd) in the subsequent step A5 is shown in FIG. 5 in accordance with the state of the input signal to the signal input ports AD0 and P2. Control to increase or decrease. That is, FIG. 5 shows the output voltage of the in-
[0036]
(1) Period in which the signal input port P2 is a logical value “H” (period in which power is supplied to both the
During this period, when the output voltage of the in-
[0037]
(2) Period in which the signal input port P2 is the logical value “L” (period in which the power supply to the
During this period, when the output voltage of the in-
[0038]
Here, the DC-
[0039]
On the other hand, in the present embodiment, the power-on
[0040]
In the present embodiment, as in the second embodiment, the specified value is increased or decreased according to the presence or absence of the load on signal Son from the
In this embodiment, the specified value is switched between two levels according to whether the output voltage of the in-
[0041]
(Other embodiments)
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and the following modifications or expansions are possible.
In each of the above embodiments, the abnormal load current flowing in the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall circuit configuration diagram showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart showing the operation contents of the power-on control microcomputer.
FIG. 3 is a view corresponding to FIG. 1 showing a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a view corresponding to FIG. 2 showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a characteristic diagram for explaining the contents of control by the power-on control microcomputer.
[Explanation of symbols]
1 is a vehicle computer device, 2 is an in-vehicle battery, 7 is a power MOSFET (semiconductor switching element), 8 is a DC-DC converter (switching power supply circuit), 9 is a computer circuit (vehicle load, control circuit), 16 is a first 1 is a voltage dividing circuit (first potential detecting means, power supply voltage detecting means), 17 is a second voltage dividing circuit (second potential detecting means), 18 is a detecting means, 19 is a power-on control microcomputer (protecting means) , 27 indicates a DVD unit (load circuit).
Claims (6)
前記半導体スイッチング素子での電圧降下量を検出する検出手段と、
この検出手段により検出される電圧降下量が予め設定された規定値以上となったときに前記半導体スイッチング素子を強制的にオフさせると共に、前記制御回路から前記負荷回路の動作指令が出力された状態時に前記規定値を増大させる保護手段とを備えたことを特徴とする車両用電源回路の保護装置。 A load circuit which is operated by a command from the control circuit and the control circuit is provided as a vehicle load, respectively for the vehicle power supply circuit including a semiconductor switching element to form a current path for the vehicle load in the on-state In the protection device of
Detecting means for detecting a voltage drop amount in the semiconductor switching element;
The semiconductor switching element is forcibly turned off when the amount of voltage drop detected by the detecting means exceeds a preset specified value, and the operation command for the load circuit is output from the control circuit A protection device for a power supply circuit for a vehicle, comprising: protection means for increasing the specified value at times .
前記半導体スイッチング素子での電圧降下量を検出する検出手段と、
この検出手段により検出される電圧降下量が予め設定された規定値以上となったときに前記半導体スイッチング素子を強制的にオフさせる制御を行った後に一定時間だけ待機し、その待機後に当該半導体スイッチング素子を再オンさせ、この再オン後に前記検出手段により検出された電圧降下量が予め設定された規定値以上となったときに半導体スイッチング素子を強制的にオフさせると共にそのオフ状態を保持する保護手段とを備えたことを特徴とする車両用電源回路の保護装置。 In a protection device for a vehicle power supply circuit including a semiconductor switching element that forms an energization path for a vehicle load in an on state,
Detecting means for detecting a voltage drop amount in the semiconductor switching element;
When the voltage drop detected by the detection means exceeds a predetermined value set in advance, the semiconductor switching element is forcibly turned off and then waits for a certain period of time. Protection that forcibly turns off the semiconductor switching element and maintains the off-state when the element is turned on again and the voltage drop detected by the detection means becomes equal to or greater than a preset specified value after the element is turned on again And a vehicle power supply circuit protection device.
前記半導体スイッチング素子での電圧降下量を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出される電圧降下量が規定値以上となったときに前記半導体スイッチング素子を強制的にオフさせる保護手段と、
前記車載バッテリの出力電圧を検出する電源電圧検出手段とを備え、
前記保護手段は、前記電源電圧検出手段による検出電圧のレベルに応じて前記規定値を増減するように構成されていることを特徴とする車両用電源回路の保護装置。A switching power supply circuit that generates a certain level of voltage by switching the output of the in-vehicle battery and supplies it to the vehicle load, and a semiconductor switching element for power-on interposed between the switching power supply circuit and the in-vehicle battery In a protective device for a vehicle power supply circuit comprising:
Detecting means for detecting a voltage drop amount in the semiconductor switching element;
Protection means for forcibly turning off the semiconductor switching element when the amount of voltage drop detected by the detection means exceeds a specified value;
Power supply voltage detection means for detecting the output voltage of the in-vehicle battery,
The protection device for a vehicle power supply circuit, wherein the protection means is configured to increase or decrease the specified value according to a level of a voltage detected by the power supply voltage detection means.
前記車両用負荷として、制御回路及びこの制御回路からの指令により動作される負荷回路とを備え、As the vehicle load, comprising a control circuit and a load circuit operated by a command from the control circuit,
前記保護手段は、前記制御回路から前記負荷回路の動作指令が出力された状態時に前記規定値を増大させる構成とされていることを特徴とする車両用電源回路の保護装置。The protection device for a vehicle power supply circuit, wherein the protection means is configured to increase the specified value when an operation command for the load circuit is output from the control circuit.
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