JP3702578B2 - Crush classification method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
原料粗砕物を粉砕し、所望の粒径乃至重量の粉体を分別する粉砕分級製造方法に関するものである。 例えば、原料粗砕物を粉砕し、所望の粒径分布のみを取り出し利用する電子写真用トナーの製造方法等に用いられる。
【0002】
【従来の技術】
原料粗砕物を粉砕し、所望の粒径乃至重量の粉体を分別する装置として、ホソカワミクロン社製カウンタージェットミルAFGや日本ニューマチック社製IDS粉砕分級機などがある。カウンタージェットミルは容器下方に複数の圧縮空気ノズル2が設けられ、容器に堆積した粉体をノズルから噴出する気体に巻き込み原料粗砕物同士衝突させ粉砕を行い、容器上方の回転ローター3を介しブロワで吸引することで所望のサイズまで粉砕された粉体は回転ローター3を通過する。大きいサイズの粒子は回転ロータ部で戻され下方に落下しさらに粉砕される仕組みとなっている。IDS粉砕分級機は、原料粗砕物を遠心力分級機に供給し、所望の粒径以下の粒子を取り出した後、ノズルより吹き出す気体流に原料粗砕物を分散させ、衝突板に衝突させ粉砕する。粉砕物は原料粗砕物と合流し分級機へ再度供給される。これら装置は粉体一般の粉砕分級に使用させており、電子写真用トナーの製造においても粉砕分級工程として用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
電子写真用トナーは画像を熱定着するために比較的軟化点、ガラス転移点が低い材料を用いる。また、近年高速化や低温定着の要請からさらに低軟化点、低ガラス転移点に向かう傾向にある。
上記の粉砕分級機等でトナー(特に低軟化点、低ガラス転移点のもの)を分級する際、原料の装置への固着や粗大粒子の混入などの問題が発生する。
【0004】
本現象は粉砕物がローターや衝突板等の機内に衝突するエネルギーが熱となり瞬間的に粉体が軟化するため、発生すると考えられる。また軟化しない粉体においても付着性、凝集性が強い場合、同様の現象が想定される。
また、近年のトナーは粉体特性や帯電特性の高性能化の要求により粒子形状の丸め化のコントロールをも要求される。上記の粉砕分級機を用いるとローター通過時の衝突や高速気流エネルギー等により粒子表面形状をする滑らかにすることが可能であり、その観点からもこれらの装置を使用することは有益であるが、同様の問題が発生する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
発明者らは本課題を解決し、安定した製造を行うべく検討した結果、少なくとも1種類の熱可塑性樹脂を含有する原料を混練し、粗砕した原料粗砕物を複数のノズルから噴出する気体流に分散させ、複数の気体流の合流域で原料粗砕物と粉砕物同士を衝突させることにより粉砕し、開口を有する回転部材の開口に粉砕物を分散した気体を通過させ、通過する粉砕物と通過しない粉砕物とに選別し、通過しない粉砕物は原料粗砕物と合流し、また衝突により粉砕する粉砕分級方法において、該原料に一般式(1)で示される化合物を含有させることで本問題を解決した。
【0006】
【化2】
【0007】
(式中、R1 は炭素数10以上のアルキル基またはアルコキシル基を示し、R2 は−X−COOR3 (Xはアルキレン基を示し、R3 は炭素数10以上のアルキル基を示す。)または炭素数10以上のアルキル基を示す。)を含有させることで本問題を解決した。
さらに粉砕工程に粒子同士の衝突を利用することにより固着をより抑制できる。
【0008】
該化合物の離型効果により装置への付着が軽減されると考えられる。僅かずつ付着が生じたとしても回転体の遠心力と滑剤の離型効果によって付着物が剥がれると考えられる。本発明により機内の定期清掃の間隔を延ばし、工業上多大なる利益を実現した。
さらに粉体表面の形状を滑らかにすることができ、丸め化のコントロールも実現した。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる粉砕分級方法においては、原料粗砕物及び粉砕物を気体流に分散させ衝突させる。気体流に原料粗砕物及び粉砕物を分散させる方法としては、容器等に堆積させた原料粗砕物及び粉砕物にノズルより圧縮空気を吹き出し原料粗砕物及び粉砕物を舞い上げさせて分散する方法やホッパー等堆積させた原料粗砕物及び粉砕物にホッパーの底の部分に配管とノズルを設け、ノズルより圧縮気体を吹き出し、
分散させる流す方法やテーブルフィーダー等に粉体を堆積させ、気体の流路にフィードし分散させ流す方法などが挙げられる。
【0010】
衝突させる方法としては、原料粗砕物及び粉砕物を分散した気体流進行方向に衝突板等の部材を対向させ衝突させる方法(日本ニューマチック社製I式ジェットミルなど)や少なくとも一方の面に凹凸を形成させた部材同士の面を10mm以下の間隔で対向させ、この部材面を相対移動させることにより凹部に渦流を発生させ、気体流をこの対向させた隙間を通過させることにより渦流内で粒子同士を衝突させたり、粒子と凹凸面を衝突させる方法や圧縮空気の吹き出しノズルを複数配置し、気体流の合流域で粒子同士を衝突させる方法などが挙げられる。本発明の滑剤添加により装置への固着は抑制されるものの衝突板等に衝突させる方法は衝突時に固着することもあるので渦流内での粒子同士の衝突や気体流合流域での粒子同士の衝突がより好ましい。
【0011】
開口を設けた回転部材を回転させ、粉砕物を分散した気体を回転部材の外側から内側に向けてこの開口を通して流す。回転体を気体が通過する際、粒径の大きい粒子や重量の重たい粒子は外側に戻され、粒径の小さい粒子や重量の軽い粒子のみが気体流に乗り通過する。回転部材の回転により気体流にも回転が生じ、その遠心力で粒径の大きい粒子や重量の重たい粒子は外側へ弾き出され、粒径の小さい粒子や重量の軽い粒子のみが通過すると考えられる。
【0012】
回転部材としては、円筒状や円錐状ローターを用い、スリット状の開口を設けることが一般的である。外側へ弾き出された粒子は原料粗砕物と合流し、再度粉砕される。 これらの装置としては、ホソカワミクロン社製カウンタージェットミルAFGやイノマイザなどがある。カウンタージェットミルは気体流の合流域で粒子同士を衝突させるものであり、イノマイザは回転する粉砕ロータとライナ間の隙間の渦流により粒子同士を衝突させるものである。
【0013】
以上の工程により粉砕分級された粉体の収集方法は特に限定されないが、一般的方法としては、回転部材を通過した粉体はフィルターやサイクロンにより収集できる。回転部材の外側に戻された粉体は重力のみにより回転部材下方に落下堆積させて収集しても良い。また、回転気流によりサイクロンの如く落下堆積させても良い。
【0014】
ホソカワミクロン社製粉砕分級機カウンタージェットミルAFG型(図1)の場合、容器下方に複数の圧縮空気ノズル2が設けられ、容器に堆積した粉体をノズルから噴出する気体に巻き込み粒子同士を衝突させ粉砕を行い、容器上方の回転ローター3を介しブロワで吸引することで所望のサイズまで粉砕された粉体は回転ローター3を通過する。大きいサイズの粒子は回転ロータ部で戻され下方に落下しさらに粉砕される仕組みとなっている。
【0015】
もし、粉体の付着性や凝集性が強いものや衝突エネルギーの熱により溶けやすいものや軟化しやすいものは、回転部材開口を通過する際、回転部材と衝突し、少しずつ付着していく危険がある。
本発明に使用される粉体には一般式(1)で示される化合物を含有させることで本問題を解決した。
【0016】
【化3】
【0017】
(式中、R1 は炭素数10以上のアルキル基またはアルコキシル基を示し、R2 は−X−COOR3 (Xはアルキレン基を示し、R3 は炭素数10以上のアルキル基を示す。)または炭素数10以上のアルキル基を示す。)
R1 はアルキル基またはアルコキシル基であり、炭素数はそれぞれ10以上、好ましくは16以上、更に好ましくは20以上である。R2 は−X−COOR3 好ましくはXが
【0018】
【化4】
−(CH2 )n −
【0019】
で示され、nが6以上の直鎖アルキレン基であり、R3 が炭素数20以上のアルキル基である。あるいは、炭素数10以上、好ましくは16以上のアルキル基である。特に好ましくは炭素数20以上のアルキル基である。R2 が−X−COOR3 のときはR1 はアルコキシル基である(すなわちジエステル)ことが好ましい。具体例としては、ジ−n−デシルケトン、ジ−n−ドデシルケトン、ジ−n−ステアリルケトン、ジ−n−イコシルケトン、ジ−n−ベヘニルケトン、ジ−n−テトラコシルケトン等の脂肪族ケトン;セバシン酸ドデシル、セバシン酸ジステアリル、セバシン酸ジベヘニル等の脂肪酸ジエステル類;ラウリン酸ステアリル、ラウリン酸ベヘニル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸ベヘニル、ベヘン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニル等の脂肪酸モノエステル類等が挙げられる。これらの混合物も好適である。
【0020】
さらに、融点が50℃以上100℃以下であることが特に好ましい。
本発明に用いられる化合物の添加量は粉体の組成や粒径や添加方法により異なり、適度な離型効果を有する範囲で特に限定されないが、1〜20重量%の範囲が好ましく、さらに好ましくは3〜10重量%の範囲である。
粉体中に該化合物を添加し、効果を発現するには少なくとも粉体に含有される熱可塑性樹脂中に該化合物が分散もしくは溶解していなければならない。この場合、熱可塑性樹脂中に該化合物の他に他の添加剤が同時に分散もしくは溶解していても良い。該条件が満たされる限り添加方法に特に制限はない。例えば、各種添加物とバインダー樹脂の混練粉砕物である電子写真用トナーの場合、バインダー樹脂の重合製造段階で添加しても良いし、バインダー樹脂と該化合物を溶媒中で溶解混合した後に溶媒を留去しても良い。また、トナー混練段階で添加しても良い。
【0021】
本発明の効果発現は、一般式(1)で示される化合物の離型効果により分級装置の精度を要求される分級ゾーンへの付着が軽減される為であると考えられる。回転部材を用いることで極僅かに付着したとしても遠心力により付着物は剥がれ、外側へ戻されると考えられる。該化合物を添加することで付着物の剥がれ易さが向上すると考えられる。該化合物がなくても回転部材の回転数を上げて遠心力を強くすれば付着物が剥がれる力は増すが、回転数を変えることにより分級ポイント(回転部材開口を通過するか、外側へ戻されるかの境目の粒径)も変化してしまうため事実上困難である。
【0022】
回転部材の消耗を抑制する目的で回転部材に耐磨耗処理を施す場合がある。耐磨耗処理としては、表面に酸化膜を形成させたり、セラミックをコートしたりする方法があるが、それらの処理は表面に小さな凹凸ができ、付着しやすくなる。そうした場合、本発明はさらに効果を発揮する。
本発明に用いられる粗砕粉体としては、付着性や凝集性が強いもの、衝突等のエネルギーによって溶融や軟化し易いものにおいて効果を発揮する。
【0023】
本発明に用いられる粉体の内、電子写真用トナーを例にすると、トナーの主成分であるバインダー樹脂は熱可塑性樹脂が用いられる。
トナーは熱によって、紙へ溶融定着させるため、バインダー樹脂のガラス転移点やフローテスター軟化点が低い方が低い温度で定着できるので望ましい。しかしながら、ガラス転移点やフローテスター軟化点が低いと上記の如く、衝突等のエネルギーによって溶融や軟化のしやすい方向であり、トナーに望まれる性能と分級製造のしやすさは相反する方向である。すなわち、バインダー樹脂のガラス転移点やフローテスター軟化点が低いトナーにおいて、本発明は効果を特に発揮する。
【0024】
バインダー樹脂としては、トナーに適した公知の種々のものが使用できる。例えば、スチレン系樹脂、塩化ビニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、飽和ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂並びにポリビニルブチラール樹脂等があるが、本発明に用いるのに好ましい樹脂としては、スチレン系樹脂、飽和もしくは不飽和ポリエステル樹脂及びエポキシ樹脂等を挙げることができる。特に好ましくは、スチレン系樹脂とポリエステル樹脂である。
【0025】
スチレン系樹脂としては、ポリスチレン、ポリクロロスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体及びスチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等が挙げられる。
【0026】
ポリエステル樹脂としては、架橋性ポリエステル樹脂と非架橋性ポリエステル樹脂がある。
架橋性ポリエステル樹脂は、2価のカルボン酸単量体と2価のアルコール単量体と3価以上の多価カルボン酸単量体や多価アルコール単量体との重縮合によって得られる。2価のアルコール単量体としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール等のジオール類、ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA等のエーテル化ビスフェノール類、その他の2価のアルコール単量体が挙げられる。2価のカルボン酸単量体としては、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ジフェン酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、これらの酸の無水物もしくは低級アルキルエステルを主成分とするものが挙げられる。3価以上の多価カルボン酸としては、トリメリト酸、シクロヘキサントリカルボン酸、ナフタレントリカルボン酸、ブタントリカルボン酸、ヘキサントリカルボン酸、オクタンテトラカルボン酸、及びこれらの酸の無水物、その他を挙げることができる。3価以上の多価アルコール単量体としては、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
【0027】
非架橋性ポリエステル樹脂は、2価のカルボン酸単量体と2価のアルコール単量体とを主成分とする重縮合によって得られる。2価のアルコール単量体と2価のカルボン酸単量体としては、架橋性ポリエステル樹脂と同様のものが挙げられる。
また、1種類ずつで使用するに限らず、2種以上のバインダー樹脂を併用することもできる。
【0028】
また、光沢性、透明性が要求されるフルカラー用に用いられるバインダー樹脂としては、スチレン系樹脂やポリエステル樹脂の内、非架橋性であり、分子量分布の狭いものが好ましく、非架橋性ポリエステル樹脂がより好ましい。重量平均分子量が数平均分子量の5倍以下のものが好ましく、さらに3倍以下のものがより好ましい。
【0029】
実質的に非架橋性樹脂の性質を失わない程度、すなわち線形ポリマーに対し高々分岐構造を与える程度の範囲内で3価以上の多価カルボン酸単量体や多価アルコール単量体等を約2モル%程度以下添加しても良い。
また、1種類ずつで使用するに限らず、2種以上のバインダー樹脂を併用することもできる。
【0030】
本発明に用いられる熱可塑性樹脂であるバインダー樹脂の軟化点は、フローテスタ法で測定した値が、160℃以下であるものが好ましく、135℃以下であるものが一層好ましい。160℃を越える場合は、充分な低温定着性が得られず、定着強度が悪化する傾向にあるので好ましくない。光沢性、透明性が要求されるフルカラー用に用いられるバインダー樹脂としては、120℃以下であるものが好ましく、110℃以下であるものがより好ましい。軟化点は低いほど定着性の点で優れており、好ましいが軟化点を低下させることに伴い後述のガラス転移点も低下するため、ガラス転移点低下の弊害と合わせ樹脂設計する。
【0031】
また、該バインダー樹脂のガラス転移温度は、示差熱分析装置で測定したときの転移開始(変曲点)が50℃以上75℃以下であるのが好ましい。ガラス転移温度が50℃未満の場合、長期保管時の熱安定性が悪く、トナーの凝集や固化を招き使用上問題がある。さらに75℃以上の場合は、トナーの融着や微粉粉砕にマージンがあるもののガラス転移点を増加させることに伴い軟化点も増加するため、定着性が悪化する傾向がある。トナーの平均粒径は5〜20μmが好適である。
【0032】
本発明は、二成分現像剤用トナー、磁性一成分トナー、非磁性一成分トナー、黒トナー、モノカラートナー、フルカラートナーの製造に用いることができる。トナーの粒径は一般的には、コールターカウンターによる方法が広く用いられている。今回の発明で使用したトナーの平均粒径は、コールターカウンターTA−II型に100μmのアパチャーを使用し、トナー粒子をアイソトンに分散し、第3チャンネル〜第16チャンネルを使用しトナー粒径分布を測定し体積平均により決定した。
【0033】
熱可塑性樹脂であるバインダー樹脂の軟化点はフローテスター法を用いて測定した。フローテスター(島津製作所製CFT500)において、直径1mm長さ10mmのノズルを用い、加熱体を80℃に設定しバインダー樹脂1gを投入する。プラジャーを軽く押し当て、300秒間余熱した後、30kg/平方cmの圧力をかけ、6℃/分の速度で昇温する。昇温によりバインダー樹脂は軟化しノズルからバインダー樹脂が押し出され、プラジャーは下降する。下降の開始から終了までのプラジャーの下降距離の中点に相当するときの温度をもって、軟化点とする。
【0034】
熱可塑性樹脂であるバインダー樹脂のガラス転移点は示差熱分析装置(島津製作所製DT−30型)を用い、バインダー樹脂約20mgを試料セルに投入し測定部にセットし、一度10℃/分の昇温速度で100℃まで加熱し室温まで冷却した後、再び10℃/分で昇温し、このときのDTA曲線の変曲温度部の前後のなめらかな曲線部分それぞれから接線を引き、それら接線同士の交点をもってガラス転移点とする。
【0035】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1
スチレン−ブチルアクリレート共重合体樹脂 100重量部 (フローテスター軟化点130℃ ガラス転移点60℃)
ポリプロピレン 2重量部
帯電制御剤(4級アンモニウム塩) 2重量部
ベヘン酸ベヘニル(融点:76.0℃) 5重量部
を配合し、2軸混練機で混練し、粗砕し、原料粗砕物を得た。
【0036】
本原料粗砕物をホソカワミクロン社製カウンタージェットミル400AFGを用い、粉砕分級を行った。本装置は粉砕された粉体がスリット状の開口を有する回転ローター部で分級され、所望の粒径より大きい粒子は回転ローターを通過せず、粉砕ゾーンへ落下し再度粉砕される構造になっている。
約30kg/時のフィードレートで約10時間で約300kgの粉砕分級物(平均粒径約8.3μmで5μm以下の微粉末を25〜35体積%含む。)を連続で得ることができた。
【0037】
実施例2
分岐型ポリエステル系樹脂 100重量部
(構成モノマー:ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、テレフタル酸、トリメリト酸フローテスター軟化点113℃ ガラス転移点67℃)
顔料 ピグメントブルー 15 5重量部
帯電制御剤(日本カーリット社製LR147) 4重量部
ジステアリルケトン(融点:87.5℃) 5重量部
を配合し、2軸混練機で混練し、粗砕を行い、トナー原料粗砕物を得た。
【0038】
本トナー原料粗砕物をホソカワミクロン社製カウンタージェットミル400AFGを用い、粉砕分級を行った。本装置は粉砕された粉体がスリット状の開口を有する回転ローター部で分級され、所望の粒径より大きい粒子は回転ローターを通過せず、粉砕ゾーンへ落下し再度粉砕される構造になっている。
約30kg/時のフィードレートで約10時間で約300kgの粉砕分級物(平均粒径約8.5μmで5μm以下の微粉末を25〜35体積%含む。)を連続で得ることができた。
【0039】
実施例3
スチレン−ブチルアクリレート共重合体樹脂 100重量部 (フローテスター軟化点130℃ ガラス転移点60℃)
ポリプロピレン 2重量部
帯電制御剤(4級アンモニウム塩) 2重量部
ジステアリルケトン(融点:87.5℃) 5重量部
を配合し、2軸混練機で混練し、粗砕し、トナー原料粗砕物を得た。
【0040】
本トナー原料粗砕物をホソカワミクロン社製カウンタージェットミル400AFGを用い、粉砕分級を行った。本装置は粉砕された粉体がスリット状の開口を有する回転ローター部で分級され、所望の粒径より大きい粒子は回転ローターを通過せず、粉砕ゾーンへ落下し再度粉砕される構造になっている。
約30kg/時のフィードレートで約10時間で約300kgの粉砕分級物(平均粒径約8.4μmで5μm以下の微粉末を25〜35体積%含む。)を連続で得ることができた。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用できる粉砕分級方法の一例を示す図。
【符号の説明】
1 原料フィード
2 粉砕用圧縮空気ノズル
3 分級ロータ
4 粉砕分級物[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pulverized and classified manufacturing method for pulverizing a raw material crushed material and fractionating a powder having a desired particle diameter or weight. For example, the raw material crushed material is pulverized, and only a desired particle size distribution is extracted and used in a method for producing an electrophotographic toner.
[0002]
[Prior art]
As an apparatus for pulverizing raw material crushed material and separating powder having a desired particle size or weight, there are a counter jet mill AFG manufactured by Hosokawa Micron Co., Ltd. and an IDS pulverizing classifier manufactured by Nippon Pneumatic Co., Ltd. The counter jet mill is provided with a plurality of compressed air nozzles 2 below the container, and the powder accumulated in the container is entrapped in the gas ejected from the nozzle to collide with the raw material crushed material, and pulverized. The powder that has been pulverized to a desired size by being sucked in passes through the rotating rotor 3. Large sized particles are returned by the rotating rotor, fall down, and further crushed. The IDS pulverization classifier supplies the raw material crushed material to the centrifugal force classifier, and after taking out particles having a desired particle size or less, disperses the raw material crushed material in the gas flow blown from the nozzle, and collides with the collision plate for pulverization. . The pulverized material joins the raw material crushed material and is supplied again to the classifier. These devices are used for pulverizing and classifying powder in general, and are used as a pulverizing and classifying step in the production of electrophotographic toner.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The electrophotographic toner uses a material having a relatively low softening point and glass transition point in order to thermally fix an image. In recent years, there is a tendency toward a lower softening point and a lower glass transition point due to demands for higher speed and lower temperature fixing.
When classifying toner (especially those having a low softening point and a low glass transition point) with the above pulverization classifier, problems such as sticking of raw materials to the apparatus and mixing of coarse particles occur.
[0004]
This phenomenon is thought to occur because the energy of the pulverized material colliding with the machine such as the rotor and the collision plate becomes heat and the powder softens instantaneously. In addition, the same phenomenon is assumed when the powder that does not soften has strong adhesion and cohesion.
Further, recent toners are required to control the rounding of the particle shape due to the demand for higher performance of powder characteristics and charging characteristics. If the above pulverizer is used, it is possible to make the particle surface shape smooth due to collision when passing through the rotor, high-speed airflow energy, etc., and it is beneficial to use these devices also from that viewpoint, A similar problem occurs.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of studying the present inventors to solve this problem and perform stable production, a gas flow in which a raw material containing at least one kind of thermoplastic resin is kneaded and crushed raw material crushed material is ejected from a plurality of nozzles. Pulverized by colliding raw material crushed material and pulverized material in a confluence region of a plurality of gas flows, passing the gas in which the pulverized material is dispersed to the opening of a rotating member having an opening, In the pulverization classification method in which the pulverized material that does not pass is sorted into the pulverized material that does not pass through, is combined with the raw material crushed material, and is pulverized by collision, this problem is caused by including the compound represented by the general formula (1) in the raw material. Solved.
[0006]
[Chemical formula 2]
[0007]
(In the formula, R 1 represents an alkyl group or alkoxyl group having 10 or more carbon atoms, and R 2 represents —X—COOR 3 (X represents an alkylene group, and R 3 represents an alkyl group having 10 or more carbon atoms.) Or an alkyl group having 10 or more carbon atoms).
Furthermore, sticking can be further suppressed by utilizing collision of particles in the pulverization step.
[0008]
It is considered that the adhesion to the apparatus is reduced by the releasing effect of the compound. Even if the adhesion occurs little by little, it is considered that the adhered material is peeled off due to the centrifugal force of the rotating body and the releasing effect of the lubricant. According to the present invention, the interval of regular cleaning in the machine is extended, and a great industrial advantage is realized.
In addition, the powder surface can be made smoother, and rounding control has been realized.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the pulverization classification method used in the present invention, the raw material crushed material and the pulverized material are dispersed and collided with a gas flow. As a method for dispersing the raw material crushed product and pulverized product in the gas stream, a method of dispersing allowed to rise up to the balloon material crushed product and pulverized product compressed air from a nozzle to the material crushed product and pulverized product deposited on the container or the like Ya Pipes and nozzles are provided at the bottom of the hopper on the raw material crushed material and pulverized material, such as hopper, and compressed gas is blown out from the nozzle.
Examples of such a method include a method of flowing and a method of depositing powder on a table feeder or the like and feeding and dispersing the powder into a gas flow path.
[0010]
As a method of collision, a method of causing a member such as a collision plate to face and collide with a gas flow direction in which raw material crushed material and pulverized material are dispersed (such as I-type jet mill manufactured by Nippon Pneumatic Co., Ltd.), or unevenness on at least one surface The surfaces of the members that are formed are made to face each other at an interval of 10 mm or less, and the member surfaces are moved relative to each other to generate a vortex in the recess, and the gas flow is passed through the opposed gap to cause particles in the vortex. Examples include a method of causing particles to collide with each other, a method of causing particles to collide with an uneven surface, a method of arranging a plurality of compressed air blowing nozzles, and a method of causing particles to collide with each other in a confluence region of gas flow. Although the sticking to the apparatus is suppressed by the addition of the lubricant of the present invention, the method of making it collide with the collision plate or the like sometimes sticks at the time of the collision, so the collision between particles in the vortex or the collision between particles in the gas flow merging area Is more preferable.
[0011]
The rotating member provided with the opening is rotated, and the gas in which the pulverized material is dispersed is flowed through the opening from the outside to the inside of the rotating member. When the gas passes through the rotating body, the particles having a large particle size and the heavy particles are returned to the outside, and only the particles having a small particle size and the light weight pass through the gas flow. The rotation of the rotating member also causes the gas flow to rotate, and the centrifugal force causes particles having a large particle size or heavy particles to be ejected to the outside, so that only particles having a small particle size or light weight pass through.
[0012]
As the rotating member, a cylindrical or conical rotor is generally used, and a slit-shaped opening is provided. The particles ejected to the outside join the raw material crushed material and are pulverized again. Examples of these apparatuses include a counter jet mill AFG and an inomizer manufactured by Hosokawa Micron. In the counter jet mill, the particles collide with each other in a gas flow confluence area, and the inomizer collides the particles with each other by a vortex in the gap between the rotating crushing rotor and the liner.
[0013]
The method of collecting the powder pulverized and classified by the above steps is not particularly limited, but as a general method, the powder that has passed through the rotating member can be collected by a filter or a cyclone. The powder returned to the outside of the rotating member may be collected by dropping and depositing below the rotating member only by gravity. Further, it may be deposited like a cyclone by rotating air current.
[0014]
In the case of Hosokawa Micron's pulverizing and classifying machine counter jet mill AFG type (Fig. 1), a plurality of compressed air nozzles 2 are provided below the container, and the particles accumulated in the container are brought into the gas ejected from the nozzle and the particles collide with each other. The pulverized powder is pulverized to a desired size by sucking with a blower through the rotating rotor 3 above the container, and passes through the rotating rotor 3. Large sized particles are returned by the rotating rotor, fall down, and further crushed.
[0015]
If the powder has strong adhesion or cohesion, or is easily melted or softened by the heat of collision energy, it will collide with the rotating member when passing through the opening of the rotating member, and may adhere gradually. There is.
This problem was solved by including the compound represented by the general formula (1) in the powder used in the present invention.
[0016]
[Chemical 3]
[0017]
(In the formula, R 1 represents an alkyl group or alkoxyl group having 10 or more carbon atoms, and R 2 represents —X—COOR 3 (X represents an alkylene group, and R 3 represents an alkyl group having 10 or more carbon atoms.) Or an alkyl group having 10 or more carbon atoms.)
R 1 is an alkyl group or an alkoxyl group, each having 10 or more carbon atoms, preferably 16 or more, and more preferably 20 or more. R 2 is —X—COOR 3 preferably X is
[Formula 4]
− (CH 2 ) n −
[0019]
Wherein n is a straight-chain alkylene group having 6 or more and R 3 is an alkyl group having 20 or more carbon atoms. Alternatively, it is an alkyl group having 10 or more carbon atoms, preferably 16 or more carbon atoms. Particularly preferred is an alkyl group having 20 or more carbon atoms. When R 2 is —X—COOR 3 , R 1 is preferably an alkoxyl group (ie, a diester). Specific examples include aliphatics such as di-n-decyl ketone, di-n-dodecyl ketone, di-n-stearyl ketone, di-n-icosyl ketone, di-n-behenyl ketone, and di-n-tetracosyl ketone. Ketones; Fatty acid diesters such as dodecyl sebacate, distearyl sebacate, dibehenyl sebacate; fatty acid monoesters such as stearyl laurate, behenyl laurate, stearyl stearate, behenyl stearate, stearyl behenate, behenyl behenate, etc. Is mentioned. Mixtures of these are also suitable.
[0020]
Furthermore, the melting point is particularly preferably 50 ° C. or higher and 100 ° C. or lower.
The addition amount of the compound used in the present invention varies depending on the composition, particle size and addition method of the powder, and is not particularly limited in the range having an appropriate release effect, but is preferably in the range of 1 to 20% by weight, more preferably It is in the range of 3 to 10% by weight.
In order to add the compound to the powder and exhibit the effect, the compound must be dispersed or dissolved in at least the thermoplastic resin contained in the powder. In this case, other additives in addition to the compound may be simultaneously dispersed or dissolved in the thermoplastic resin. The addition method is not particularly limited as long as the conditions are satisfied. For example, in the case of an electrophotographic toner which is a kneaded pulverized product of various additives and a binder resin, it may be added at the stage of polymerization production of the binder resin, or after the binder resin and the compound are dissolved and mixed in the solvent, the solvent is added. It may be distilled off. Further, it may be added at the toner kneading stage.
[0021]
The manifestation of the effect of the present invention is considered to be because adhesion to the classification zone requiring the accuracy of the classification device is reduced by the mold release effect of the compound represented by the general formula (1). Even if it adheres very slightly by using a rotating member, it is considered that the deposit is peeled off by centrifugal force and returned to the outside. It is thought that the ease of peeling of the deposits is improved by adding the compound. Even if the compound is not present, if the rotational force of the rotating member is increased to increase the centrifugal force, the force to peel off the deposit will increase, but the classification point (passes through the opening of the rotating member or is returned to the outside by changing the rotational frequency. Since the particle size of the boundary also changes, it is practically difficult.
[0022]
For the purpose of suppressing the wear of the rotating member, the rotating member may be subjected to wear resistance treatment. As the anti-abrasion treatment, there is a method of forming an oxide film on the surface or coating with ceramic, but these treatments make small irregularities on the surface and are easy to adhere. In such a case, the present invention is more effective.
The crushed powder used in the present invention is effective for those having strong adhesion and cohesion and those that are easily melted or softened by energy such as collision.
[0023]
Taking the electrophotographic toner as an example of the powder used in the present invention, a thermoplastic resin is used as the binder resin which is the main component of the toner.
Since the toner is melt-fixed on paper by heat, it is desirable that the binder resin has a lower glass transition point or flow tester softening point because it can be fixed at a lower temperature. However, when the glass transition point and the flow tester softening point are low, as described above, it is easy to melt and soften due to energy such as collision, and the performance desired for toner and the ease of classification production are contradictory. . That is, the present invention is particularly effective for a toner having a low glass transition point or flow tester softening point of the binder resin.
[0024]
As the binder resin, various known resins suitable for toner can be used. For example, styrene resin, vinyl chloride resin, rosin modified maleic resin, phenol resin, epoxy resin, saturated polyester resin, unsaturated polyester resin, low molecular weight polyethylene, low molecular weight polypropylene, ionomer resin, polyurethane resin, silicone resin, ketone resin , Ethylene-ethyl acrylate copolymer, xylene resin, polyvinyl butyral resin, and the like. Preferred resins for use in the present invention include styrene resins, saturated or unsaturated polyester resins, and epoxy resins. . Particularly preferred are styrene resins and polyester resins.
[0025]
Styrene resins include polystyrene, polychlorostyrene, poly-α-methylstyrene, styrene-chlorostyrene copolymer, styrene-propylene copolymer, styrene-butadiene copolymer, styrene-vinyl chloride copolymer, styrene. -Vinyl acetate copolymer, styrene-maleic acid copolymer, styrene-acrylic acid ester copolymer (styrene-methyl acrylate copolymer, styrene-ethyl acrylate copolymer, styrene-butyl acrylate copolymer) Styrene-octyl acrylate copolymer and styrene-phenyl acrylate copolymer), styrene-methacrylic acid ester copolymer (styrene-methyl methacrylate copolymer, styrene-ethyl methacrylate copolymer, styrene- Butyl methacrylate copolymer, styrene-metac Octyl copolymer Le acid and styrene - phenyl methacrylate copolymer), methyl methacrylate copolymer styrene -α- chloromethyl acrylate and styrene - acrylonitrile - acrylic acid ester copolymers and the like.
[0026]
Examples of the polyester resin include a crosslinkable polyester resin and a non-crosslinkable polyester resin.
The crosslinkable polyester resin is obtained by polycondensation of a divalent carboxylic acid monomer, a divalent alcohol monomer, a trivalent or higher polyvalent carboxylic acid monomer or a polyhydric alcohol monomer. Divalent alcohol monomers include ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, 1,2-propylene glycol, 1,3-propylene glycol, 1,4-butanediol, neopentyl glycol, 1,4-butenediol. Diols such as bisphenol A, etherified bisphenols such as bisphenol A, polyoxyethylenated bisphenol A and polyoxypropylenated bisphenol A, and other divalent alcohol monomers. The divalent carboxylic acid monomer is mainly composed of isophthalic acid, terephthalic acid, adipic acid, sebacic acid, diphenic acid, naphthalenedicarboxylic acid, cyclohexanedicarboxylic acid, anhydrides or lower alkyl esters of these acids. Is mentioned. Examples of the trivalent or higher polyvalent carboxylic acid include trimellitic acid, cyclohexanetricarboxylic acid, naphthalenetricarboxylic acid, butanetricarboxylic acid, hexanetricarboxylic acid, octanetetracarboxylic acid, anhydrides of these acids, and the like. Examples of the trihydric or higher polyhydric alcohol monomer include trimethylolethane, trimethylolpropane, glycerin, and pentaerythritol.
[0027]
The non-crosslinkable polyester resin is obtained by polycondensation containing a divalent carboxylic acid monomer and a divalent alcohol monomer as main components. Examples of the divalent alcohol monomer and the divalent carboxylic acid monomer include those similar to the crosslinkable polyester resin.
Moreover, not only one type but also two or more types of binder resins can be used in combination.
[0028]
In addition, as a binder resin used for full color where glossiness and transparency are required, among styrene resins and polyester resins, those which are non-crosslinkable and have a narrow molecular weight distribution are preferable. More preferred. The weight average molecular weight is preferably 5 times or less of the number average molecular weight, more preferably 3 times or less.
[0029]
About a trivalent or higher polyvalent carboxylic acid monomer or polyhydric alcohol monomer within a range that does not substantially lose the properties of the non-crosslinkable resin, that is, a level that gives a highly branched structure to the linear polymer. About 2 mol% or less may be added.
Moreover, not only one type but also two or more types of binder resins can be used in combination.
[0030]
The softening point of the binder resin, which is a thermoplastic resin used in the present invention, preferably has a value measured by a flow tester method of 160 ° C. or lower, more preferably 135 ° C. or lower. A temperature exceeding 160 ° C. is not preferable because sufficient low-temperature fixability cannot be obtained and the fixing strength tends to deteriorate. As the binder resin used for full color where glossiness and transparency are required, those having a temperature of 120 ° C. or lower are preferable, and those having a temperature of 110 ° C. or lower are more preferable. The lower the softening point is, the better the fixing property is. However, since the glass transition point described later is lowered as the softening point is lowered, the resin is designed in combination with the adverse effect of lowering the glass transition point.
[0031]
The glass transition temperature of the binder resin is preferably such that the transition start (inflection point) is 50 ° C. or higher and 75 ° C. or lower when measured with a differential thermal analyzer. When the glass transition temperature is less than 50 ° C., the thermal stability during long-term storage is poor, causing toner aggregation and solidification, which causes problems in use. Further, when the temperature is 75 ° C. or higher, although there is a margin in toner fusion and fine powder crushing, the softening point increases as the glass transition point increases, and the fixability tends to deteriorate. The average particle size of the toner is preferably 5 to 20 μm.
[0032]
The present invention can be used for the production of two-component developer toner, magnetic one-component toner, non-magnetic one-component toner, black toner, mono-color toner, and full-color toner. In general, a method using a Coulter counter is widely used for the particle size of the toner. The average particle size of the toner used in the present invention is 100 μm aperture for the Coulter Counter TA-II type, the toner particles are dispersed in isotone, and the 3rd to 16th channels are used to determine the toner particle size distribution. Measured and determined by volume average.
[0033]
The softening point of the binder resin, which is a thermoplastic resin, was measured using a flow tester method. In a flow tester (CFT500 manufactured by Shimadzu Corporation), a heating body is set at 80 ° C. using a nozzle having a diameter of 1 mm and a length of 10 mm, and 1 g of binder resin is charged. The plunger is lightly pressed and preheated for 300 seconds, then a pressure of 30 kg / square cm is applied and the temperature is raised at a rate of 6 ° C./minute. As the temperature rises, the binder resin softens, the binder resin is pushed out from the nozzle, and the plunger descends. The temperature corresponding to the midpoint of the descending distance of the plunger from the start to the end of the descent is defined as the softening point.
[0034]
The glass transition point of the binder resin, which is a thermoplastic resin, is measured using a differential thermal analyzer (DT-30 model, manufactured by Shimadzu Corporation). About 20 mg of the binder resin is placed in the sample cell and set in the measuring unit, and once at 10 ° C./min. After heating to 100 ° C. at the rate of temperature increase and cooling to room temperature, the temperature is increased again at 10 ° C./min, and tangent lines are drawn from each of the smooth curve portions before and after the inflection temperature portion of the DTA curve. Let the intersection of each other be the glass transition point.
[0035]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention in detail, this invention is not limited to a following example, unless the summary is exceeded.
Example 1
100 parts by weight of styrene-butyl acrylate copolymer resin (flow tester softening point 130 ° C. glass transition point 60 ° C.)
2 parts by weight of polypropylene, 2 parts by weight of charge control agent (quaternary ammonium salt), 5 parts by weight of behenyl behenate (melting point: 76.0 ° C.), kneaded with a twin-screw kneader, roughly crushed, Obtained.
[0036]
The raw crushed material was subjected to pulverization and classification using a counter jet mill 400AFG manufactured by Hosokawa Micron. This device has a structure in which the pulverized powder is classified by a rotating rotor portion having a slit-shaped opening, and particles larger than a desired particle diameter do not pass through the rotating rotor but fall into the pulverizing zone and are pulverized again. Yes.
It was possible to continuously obtain about 300 kg of pulverized classifieds (average particle size of about 8.3 μm and containing 25 to 35% by volume of fine powder of 5 μm or less) at a feed rate of about 30 kg / hour for about 10 hours.
[0037]
Example 2
Branched polyester resin 100 parts by weight (constituent monomer: polyoxypropylenated bisphenol A, polyoxyethylenated bisphenol A, terephthalic acid, trimellitic acid flow tester softening point 113 ° C glass transition point 67 ° C)
Pigment Pigment Blue 15 5 parts by weight of charge control agent (LR147 manufactured by Nippon Carlit Co., Ltd.) 4 parts by weight of distearyl ketone (melting point: 87.5 ° C.) A toner raw material crushed material was obtained.
[0038]
The toner raw material coarsely pulverized product was pulverized and classified using a counter jet mill 400AFG manufactured by Hosokawa Micron Corporation. This device has a structure in which the pulverized powder is classified by a rotating rotor portion having a slit-shaped opening, and particles larger than a desired particle diameter do not pass through the rotating rotor but fall into the pulverizing zone and are pulverized again. Yes.
About 300 kg of pulverized classifieds (with an average particle diameter of about 8.5 μm and containing 25 to 35% by volume of fine powder of 5 μm or less) was obtained continuously at a feed rate of about 30 kg / hour for about 10 hours.
[0039]
Example 3
100 parts by weight of styrene-butyl acrylate copolymer resin (flow tester softening point 130 ° C. glass transition point 60 ° C.)
2 parts by weight of polypropylene Charge control agent (quaternary ammonium salt) 2 parts by weight Distearyl ketone (melting point: 87.5 ° C.) 5 parts by weight are kneaded with a twin-screw kneader, coarsely crushed, and crude toner raw material Got.
[0040]
The toner raw material coarsely pulverized product was pulverized and classified using a counter jet mill 400AFG manufactured by Hosokawa Micron Corporation. This device has a structure in which the pulverized powder is classified by a rotating rotor portion having a slit-shaped opening, and particles larger than a desired particle diameter do not pass through the rotating rotor but fall into the pulverizing zone and are pulverized again. Yes.
About 300 kg of pulverized classifieds (with an average particle size of about 8.4 μm and containing 25 to 35% by volume of fine powder of 5 μm or less) in about 10 hours at a feed rate of about 30 kg / hour could be obtained continuously.
[0041]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an example of a pulverization classification method that can be used in the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Raw material feed 2 Compressed air nozzle for crushing 3 Classification rotor 4 Crushing classification
Claims (6)
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