JP3701462B2

JP3701462B2 - Engine starter

Info

Publication number: JP3701462B2
Application number: JP08738998A
Authority: JP
Inventors: 茂明久和原; 満中村; 和宏佐藤; 敬三清水; 太郎木原
Original assignee: Honda Motor Co Ltd; Starting Industrial Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd; Starting Industrial Co Ltd
Priority date: 1998-03-31
Filing date: 1998-03-31
Publication date: 2005-09-28
Anticipated expiration: 2018-03-31
Also published as: JPH11280625A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セルスタータ機構によって始動するエンジン始動装置の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
エンジン始動装置は、ケースに収納されたセルスタータ機構で、クランク軸を始動する形式のものが多種類あり、例えば、▲１▼実公平６−２３７３９号公報「エンジンのセルスタータ取付構造」や▲２▼特開平２−１０８８５４号公報「エンジンの始動装置」がある。
【０００３】
上記▲１▼は、その公報の第１図及び第３図によれば、エンジン用ファンカバー３（番号は公報に記載されたものを引用した。以下同じ。）の吸気孔４の周りに多数の支柱５…を設け、これらの支柱５…の先端に支持金６を設け、この支持金６にセルスタータＡを多数のねじ１０…で結合し、セルスタータＡの出力側をクランク軸１に連結するというものである。セルスタータＡのモータＭは、支柱５…の外側に並べて配置したものである。ファン２が回転すると、外気は各支柱５…の間から吸引されて、吸気孔４からファンカバー３へ入り、エンジンＥを冷却する。
さらに▲１▼は、その公報の第２図によれば、多数のねじ１０…を外して、セルスタータＡの取付方位を１８０゜振替えることができる。
【０００４】
上記▲２▼は、その公報の第１図〜第３図によれば、リコイルスタータ１４とスタータモータ１６とバッテリ１７とを一体的に組立ててユニットとし、このユニットをエンジン用ファンケース１９の吸気孔位置に４個のボルト５９…で取付けるというものである。スタータモータ１６は、反エンジン側に向いてリコイルスタータケース２７の側壁と並べて配置したものである。
さらに▲２▼は、その公報の第３図及び第７図によれば、リコイルスタータケース２７の側壁に、外気を取入れるスリット状の外気取入れ孔を多数開けたものである。冷却ファン２３が回転すると、外気はリコイルスタータケース２７の側壁に開けた多数の外気取入れ孔から吸引されて、ファンケース１９に入り、エンジン本体１１を冷却する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記▲１▼は、モータＭを支柱５…の外側に並べて配置したものである。この結果、モータＭはエンジンＥ側に突出する。一般にエンジンＥは、性能によって形状や大きさが異なる。エンジンＥとモータＭの干渉を避けると、クランク軸１を中心としたモータＭの取付け方位が限定されることがある。また、モータＭをエンジンＥと干渉しない位置まで離す必要があり、改良の余地がある。
【０００６】
上記▲２▼は、リコイルスタータケース２７の側壁に、多数の外気取入れ孔を開けたものである。しかし、リコイルスタータケース２７の周りには、スタータモータ１６とバッテリ１７を並べて取付けてある。スタータモータ１６やバッテリ１７があれば、この位置に、外気取入れ孔を開けられない。この結果、外気をリコイルスタータケース２７の全周囲から取入れることはできない。取入れた外気の流れにムラがあると、冷却性能にもムラが起こり易くなり、冷却性能を高めるためには改良の余地がある。
しかも、外気取入れ孔の配置が偏ると、複数の外気取入れ孔の総開口面積を増すことは困難である。総開口面積が小さいと、冷却性能に影響を及ぼすので、冷却性能を高めるためには改良の余地がある。
【０００７】
そこで、本発明の目的は、（１）エンジンに対して自由な方位に取付け可能で、しかも、（２）エンジンを冷却するのに十分な外気を、均一に取入れ可能なエンジン始動装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項１の発明は、カップ状アウタケースに略平板状インナケースを重ねて空間を形成し、この空間にセルスタータ機構を収納したエンジン始動装置において、アウタケースにスタータモータを取付けるモータ取付座を形成し、このモータ取付座とほぼ同方位にてインナケースからエンジン側へ第１のルーバを延ばし、また、アウタケースからエンジン側へ壁部を延ばし、この壁部に第２のルーバを形成し、これらの第１・第２のルーバでケース全周からの空気取入れを可能にしたことを特徴とする。
【０００９】
反エンジン側にスタータモータを向けたので、スタータモータがエンジン側へ突出することはない。従って、エンジンの形状や大きさにかかわらず、エンジンとスタータモータとが互いに干渉しあうことはない。このため、クランク軸を中心としたスタータモータの取付け方位を自由に設定することができる。
【００１０】
さらには、スタータモータを取付けた方位で、インナケースからエンジン側へ延びた第１のルーバを通って外気を取入れることができる。また、スタータモータの無い方位で、アウタケースからエンジン側へ延びた壁部の、第２のルーバを通って外気を取入れることができる。
この結果、第１・第２のルーバでケース全周から外気を取入れることができる。全周にわたって外気を取入れるので、取入れた外気の流れ方にムラがない。しかも、全周から外気を取入れることができるので、外気取入れのための総開口面積を十分に確保することができる。
【００１１】
請求項２の発明は、エンジン始動装置をエンジン側に取付けるためのボルト孔を、ケースに共通のピッチサークル上に１２０゜間隔で３個設けたことを特徴とする。
【００１２】
ボルト孔が、共通のピッチサークル上に１２０゜間隔で３個であれば、少ないボルトで、しかも、バランス良く、エンジン始動装置を取付けることができる。さらには、エンジンを配置する環境に応じて、第１のルーバの外気の流れ方と第２のルーバの外気の流れ方のバランスが変化し得るものの、流れ方のバランスに応じて、エンジン始動装置を１２０゜間隔で最適な取付け角度で取付けることができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図１は本発明に係るエンジン始動装置を取付けたエンジンの側面図であり、エンジン１のクランク軸中心Ｏ₁に中心を合せてエンジン始動装置２０を３個の取付ボルトＢ１，Ｂ２，Ｂ３でエンジン１側に取付けたことを示す。
エンジン１は、４サイクルガソリンエンジンからなり、図示せぬクランク軸を図表裏方向に向けた水平置き形式のエンジン（ホリゾンタルエンジン）である。
図中、２はエアクリーナ、３は気化器、４は燃料タンクである。
【００１４】
図２は本発明に係るエンジン始動装置の側面図である。
エンジン始動装置２０は、ケース２１に上記図１に示す取付ボルトＢ１，Ｂ２，Ｂ３を通すための、３個のボルト孔２２ｈ，２２ｉ，２２ｊを、出力軸中心Ｏ₂を中心とした共通のピッチサークルｄ上に１２０゜間隔で設けたものであり、このうち、最上部の１個を第１ボルト孔２２ｈとし、図反時計廻りに見て他を第２ボルト孔２２ｉと第３ボルト孔２２ｊとする。
【００１５】
さらにケース２１は、第１ボルト孔２２ｈの近傍にリコイルスタータ機構の始動用ロープ引出し口２２ｋを配置し、この始動用ロープ引出し口２２ｋが第１・第２ボルト孔２２ｈ，２２ｉ間にあるときに、第１・第３ボルト孔２２ｈ，２２ｊ間にセルスタータ機構のスタータモータ３１を配置したことを特徴とする。
ここで、第１ボルト孔２２ｈの方位をＤ₀、始動用ロープ引出し口２２ｋの方位をＤ₁、スタータモータ３１の方位をＤ₂としたとき、次の（１）〜（３）の関係になる。
（１）始動用ロープ引出し口２２ｋの方位Ｄ₁は、第１ボルト孔２２ｈの方位Ｄ₀から第２ボルト孔２２ｉ側へ角度θ₁（約２０゜）だけ寄せた方位にある。
（２）スタータモータ３１の方位Ｄ₂は、第１ボルト孔２２ｈの方位Ｄ₀から第３ボルト２２ｊ孔側へ角度θ₂（約７０゜）だけ寄せた方位にある。
（３）始動用ロープ引出し口２２ｋの方位Ｄ₁と、スタータモータ３１の方位Ｄ₂との間の角度θ₃はθ₁＋θ₂であり、概ね９０゜になる。
【００１６】
図３は図２の３−３線断面図である。
エンジン始動装置２０は、ケース２１と、そのケース内空間（空間）Ｓに収納したセルスタータ機構３０並びにリコイルスタータ機構４０とからなる。ケース２１は、カップ状アウタケース２２に略平板状インナケース２３を重ねてビス２４…で止めたものであり、ケース内空間Ｓを形成する。
ここで、「セルスタータ機構３０」とは、スタータモータ３１を廻してクランク軸を始動する自動始動機構（セルフスタータ）を言う。また、「リコイルスタータ機構」とは、ケース２１内に自動的に巻き込まれる始動用ロープ４１によってクランク軸を始動する、ロープ始動機構を言う。
【００１７】
セルスタータ機構３０は、スタータモータ（始動電動機）３１と、スタータモータ３１の出力軸３１ａに取付ける第１小ギヤ３２と、第１小ギヤ３２と噛み合う第１大ギヤ３３と、第１大ギヤ３３に第１ワンウエイクラッチ３４を介して連結する第２小ギヤ３５と、第２小ギヤ３５と噛み合う第２大ギヤ３６と、第２大ギヤ３６にラバーダンパ３７を介して連結する出力軸３８とからなる。
【００１８】
一方、リコイルスタータ機構４０は、始動用ロープ４１を巻き付けるロープ巻き付けプーリ４２と、ロープ巻き付けプーリ４２を元の位置に自動復帰させるリターンスプリング４３と、ロープ巻き付けプーリ４２に第２ワンウエイクラッチ４４を介して連結する前記第２大ギヤ３６と、第２大ギヤ３６にラバーダンパ３７を介して連結する前記出力軸３８とからなる。
【００１９】
第１大ギヤ３３と第２小ギヤ３５とは、第１中間軸５１上に並べて回転自在に取付けたものである。第２大ギヤ３５と略筒状の出力軸３８とは、第２中間軸５２上に並べて回転自在に取付けたものである。ロープ巻き付けプーリ４２は、支軸部２２ｂに回転自在に取付けたものである。
なお、第２中間軸５２は中心が出力軸中心Ｏ₂に合致して、アウタケース２２にボルト５３で止めたスリーブ状の軸である。支軸部２２ｂは中心が出力軸中心Ｏ₂に合致して、アウタケース２２の内底壁２２ａから突出させたものである。
【００２０】
第１ワンウエイクラッチ３４は、第１大ギヤ３３から第２小ギヤ３５への動力伝達が可能で、第２小ギヤ３５から第１大ギヤ３３への動力伝達が不能な一方向クラッチである。また、第２ワンウエイクラッチ４４は、ロープ巻き付けプーリ４２から第２大ギヤ３６への動力伝達が可能で、第２大ギヤ３６からロープ巻き付けプーリ４２への動力伝達が不能な一方向クラッチである。ラバーダンパ３７は、第２大ギヤ３６と出力軸３８との間の脈動や振動を緩和する役割を果たす。図中、５４はエンジンが停止するときにロープ巻き付けプーリ４２の逆転作用を防止するラチェットガイドである。
【００２１】
アウタケース２２は、内底壁２２ａにモータ取付座２２ｃを形成し、このモータ取付座２２ｃにスタータモータ３１の前部（出力側）をボルト５５で取付け、さらに、スタータモータ３１の後部をアウタケース２２から後方へ突出し、その突出した部分をモータカバー５６で覆ったものである。５７はカバー止めビスである。
さらにアウタケース２２は、エンジン側（図左側）へ壁部２２ｄを延ばし、壁部２２ｄに想像線にて示す第２のルーバ２２ｅを形成し、壁部２２ｄの先端にフランジ２２ｆを形成し、フランジ２２ｆの一部に３個の取付脚部２２ｇ…（この図では１個のみ示す。また、…は複数を示す。以下同じ。）を形成したものである。取付脚部２２ｇ…は第１〜第３ボルト孔２２ｈ，２２ｉ，２２ｊを有する。２２ｍは第２のルーバ２２ｅの隙間からなる第２外気取入れ口である。
【００２２】
インナケース２３は、出力軸３８が突出する外面２３ａからエンジン側（図左側）へ第１のルーバ２３ｂを延ばしたものである。第１のルーバ２３ｂは、取付脚部２２ｇの端面から突出しない長さに形成したものである。
【００２３】
以上の説明から明らかなように、本発明は、インナケース２３の外面２３ａからエンジン側へ第１のルーバ２３ｂを延ばし、アウタケース２２の壁部２２ｄをエンジン側へ延ばし、壁部２２ｄに第２のルーバ２２ｅを形成し、壁部２２ｄの先端に取付脚部２２ｇを形成したことを特徴とする。
第１・第２のルーバ２３ｂ，２２ｅの配列については後述する。スタータモータ中心（並びにモータ取付座中心）はＯ₃、第１中間軸中心はＯ₄である。
【００２４】
図４は本発明に係るエンジン始動装置の平面図であり、インナケース２３の外面２３ａからエンジン側へ第１のルーバ２３ｂを延ばし、アウタケース２２の壁部２２ｄに第２のルーバ２２ｅを形成し、アウタケース２２の外面に始動用ロープ引出し口２２ｋを形成したことを示す。
４５はグリップであり、始動用ロープ４１（図３参照）の先端に結び付けたものであって、この図では始動用ロープ引出し口２２ｋに掛かっている状態を示す。
【００２５】
図５は本発明に係るエンジン始動装置の背面図であり、インナケース２３には、スタータモータ３１の方位Ｄ₂、すなわち、モータ取付座２２ｃの方位とほぼ同方位にて、第１のルーバ２３ｂを形成し、また、アウタケース２２には、第１のルーバ２３ｂの無い部分に、第２のルーバ２２ｅを形成したことを示す。
【００２６】
具体的には、第１・第２のルーバ２３ｂ，２２ｅは、出力軸中心Ｏ₂を中心とした円上に放射状に配列したものであって、しかも、第１のルーバ２３ｂは、第１小ギヤ３２及び第１大ギヤ３３を配置した部分（図３に示すスタータモータ３１並びにモータ取付座２２ｃの方位Ｄ₂の部分と、第１中間軸５１の方位Ｄ₃の部分）に配列し、第２のルーバ２２ｅは、残りの部分に配列したものである。この結果、第１のルーバ２３ｂの隙間である多数の第１外気取入れ２３ｃ…と、第２のルーバ２２ｅの隙間である多数の第２外気取入れ２２ｍ…とが、ケース２１の全周にわたって形成されることになる。従って、第１・第２のルーバ２３ｂ，２２ｅでケース２１の全周にわたる空気取入れが可能である。
【００２７】
ところで、第１・第２のルーバ２３ｂ，２２ｅで全周にわたる空気取入れ量を概ね均一にするために、第１・第２外気取入れ口２３ｃ…，２２ｍ…のピッチや開口面積が決定される。なお、第２外気取入れ口２２ｍの高さは、図２に示すｈである。
【００２８】
図６は本発明に係るエンジン始動装置をエンジンに取付けた状態の要部断面図であり、クランク軸中心Ｏ₁と出力軸中心Ｏ₂とを一致させて、エンジン始動装置２０を配置したことを示す。
エンジン１は、例えば負荷としての発電機１１を駆動する発電機駆動エンジンであり、クランク軸１ａの一端側に、発電機１１並びに空冷ファン１２を備えるとともに、これらの発電機１１と空冷ファン１２とを囲うファンカバー１３と、このファンカバー１３に連なりエンジン本体１ｂを囲うシュラウド（空冷ダクト）１４とを備える。
【００２９】
発電機１１は、エンジン本体１ｂに取付けたコア１１ａ並びにコイル１１ｂと、クランク軸１ａにボス１５を介して取付けたカップ状のアウタロータ１１ｃと、アウタロータ１１ｃに固定した磁石１１ｄとからなる。
さらに、クランク軸１ａは前記ボス１５を介して、空冷ファン（ファンロータ）１２と出力軸連結用カップリング１６とを取付けたものである。これらの発電機１１と空冷ファン１２とカップリング１６とはクランク軸中心Ｏ₁に配列した。
【００３０】
ファンカバー１３は、クランク軸中心Ｏ₁に吸気口１３ａを形成し、この吸気口１３ａの周囲に３個の取付座１３ｂ…（この図では１個のみ示す。）を設け、これらの取付座１３ｂ…にエンジン始動装置２０の取付脚部２２ｇ…をボルト止めしたものである。エンジン始動装置２０のアウタケース２２における壁部２２ｄ（図３参照）の径と吸気口１３ａの径とは概ね同一である。
また、カップ状のカップリング１６は吸気口１３ａから突出し、クランク軸中心Ｏ₁において、第３ワンウエイクラッチ１７を介してエンジン始動装置２０の出力軸３８と連結したものである。第３ワンウエイクラッチ１７は、出力軸３８からカップリング１６への動力伝達が可能で、カップリング１６から出力軸３８への動力伝達が不能な一方向クラッチである。
【００３１】
次に、上記構成のエンジン始動装置の作用を説明する。
図３において、スタータモータ３１を始動すると、スタータモータ３１の動力は第１小ギヤ３２→第１大ギヤ３３→第１ワンウエイクラッチ３４→第２小ギヤ３５→第２大ギヤ３６→ラバーダンパ３７→出力軸３８→第３ワンウエイクラッチ１７→カップリング１６→図６の空冷ファン１２→ボス１５の経路でクランク軸１ａに伝わり、クランク軸１ａを廻すことができる。
【００３２】
一方、グリップ４５（図１参照）で始動用ロープ４１を引張ると、引張り力はロープ巻き付けプーリ４２→第２ワンウエイクラッチ４４→第２大ギヤ３６→ラバーダンパ３７→出力軸３８→第３ワンウエイクラッチ１７→カップリング１６→図６の空冷ファン１２→ボス１５の経路でクランク軸１ａに伝わり、クランク軸１ａを廻すことができる。
【００３３】
次に外気によるエンジン冷却作用を説明する。
図６において、クランク軸１ａが回転すると、アウタロータ１１ｃ及び空冷ファン１２も回転する。空冷ファン１２が廻って吸気側が負圧になると、外気は第１・第２のルーバ２３ｂ，２２ｅから取入れられて吸気口１３ａに入り、ファンカバー１３を通ってシュラウド１４に流れ、発電機１１やエンジン１を冷却する。
【００３４】
ところで、図３及び図５に示すように、スタータモータ３１並びにモータ取付座２２ｃの方位Ｄ₂においては、第１のルーバ２３ｂを通って外気を取入れることができ、また、スタータモータ３１やモータ取付座２２ｃの無い方位においては、第２のルーバ２２ｅを通って外気を取入れることができる。
この結果、第１・第２のルーバ２３ｂ，２２ｅでケース２１の全周にわたって外気を取入れることができる。全周にわたって外気を取入れるので、取入れた外気の流れ方にムラがない。しかも、全周から外気を取入れることができるので、外気取入れのための総開口面積を十分に確保することができる。従って、エンジンを外気で冷却するための性能を高めることができる。
【００３５】
さらには、エンジンを配置する環境に応じて、第１のルーバ２３ｂの外気の流れ方と第２のルーバ２２ｅの外気の流れ方の、バランスが変化する。バランスが変わると、流れ方にムラが発生し得る。これに対して、図２に示すように、ケース２１はエンジン側に取付けるための３個のボルト孔２２ｈ〜２２ｊを、共通のピッチサークルｄ上に１２０゜間隔で設けたものである。従って、外気の流れ方のバランスを配慮して、エンジン始動装置２０を１２０゜間隔で最適な取付け角度で取付けることができる。
【００３６】
なお、上記本発明の実施の形態において、エンジン始動装置２０はエンジン１の形態や設置形態に関わらず取付けが可能である。例えば、水平置き形式のエンジンの他に鉛直置き形式のエンジン（バーチカルエンジン）に取付けることもできる。
また、エンジン始動装置２０の出力軸３８は、クランク軸１ａと直接に連結してもよい。
さらに、発電機１１の有無は任意である。
【００３７】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項１の発明では、アウタケースにスタータモータを取付けるモータ取付座を形成したので、このモータ取付座にスタータモータを取付ければ、スタータモータが反エンジン側を向く。この結果、スタータモータがエンジン側へ突出することはない。エンジン側へ突出しないので、エンジンの形状や大きさにかかわらず、エンジンとスタータモータとが互いに干渉しあうことはない。このため、クランク軸を中心としたスタータモータの取付け方位を自由に設定することができる。
【００３８】
さらには、アウタケースにスタータモータを取付けるモータ取付座を形成し、このモータ取付座とほぼ同方位にてインナケースからエンジン側へ第１のルーバを延ばし、また、アウタケースからエンジン側へ壁部を延ばし、この壁部に第２のルーバを形成したので、スタータモータを取付けた方位においては、インナケースからエンジン側へ延びた第１のルーバを通って外気を取入れることができ、また、スタータモータの無い方位においては、アウタケースからエンジン側へ延びた壁部の第２のルーバを通って外気を取入れることができる。
この結果、第１・第２のルーバでケース全周から外気を取入れることができる。全周にわたって外気を取入れるので、取入れた外気の流れ方にムラがない。しかも、全周から外気を取入れることができるので、外気取入れのための総開口面積を十分に確保することができる。従って、エンジンを外気で冷却するための性能を高めることができる。
【００３９】
このように、エンジンに対してエンジン始動装置を自由な方位に取付けることができ、しかも、エンジンを冷却するのに十分な外気を、ケース全周にわたって均一に取入れることができる。
【００４０】
請求項２の発明では、ケースに、エンジン側に取付けるためのボルト孔を、共通のピッチサークル上に１２０゜間隔で３個設けたので、少ないボルトで、しかも、バランス良く、エンジン始動装置を取付けることができる。
さらには、エンジンを配置する環境に応じて、第１のルーバの外気の流れ方と第２のルーバの外気の流れ方のバランスが変化し得るものの、流れ方のバランスに応じて、エンジン始動装置を１２０゜間隔で最適な取付け角度で取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るエンジン始動装置を取付けたエンジンの側面図
【図２】本発明に係るエンジン始動装置の側面図
【図３】図２の３−３線断面図
【図４】本発明に係るエンジン始動装置の平面図
【図５】本発明に係るエンジン始動装置の背面図
【図６】本発明に係るエンジン始動装置をエンジンに取付けた状態の要部断面図
【符号の説明】
１…エンジン、１ａ…クランク軸、１ｂ…エンジン本体、１２…空冷ファン、１３…ファンカバー、１３ａ…吸気口、１４…シュラウド（空冷ダクト）、２０…エンジン始動装置、２１…ケース、２２…アウタケース、２２ｃ…モータ取付座、２２ｄ…ケースの壁部、２２ｅ…第２のルーバ、２２ｈ〜２２ｊ…第１・第２・第３ボルト孔、２２ｍ…第２外気取入れ口、２３…インナケース、２３ｂ…第１のルーバ、２３ｃ…第１外気取入れ口、３０…セルスタータ機構、３１…スタータモータ、４０…リコイルスタータ機構、ｄ…ピッチサークル、Ｓ…空間（ケース内空間）。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an improvement of an engine starter that is started by a cell starter mechanism.
[0002]
[Prior art]
There are many types of engine starters which are cell starter mechanisms housed in a case and which start a crankshaft. For example, (1) Actual Japanese Utility Model Publication No. 6-23739 “Engine Cell Starter Mounting Structure” and (2) Japanese Patent Laid-Open No. 2-108854, “Engine starter”.
[0003]
According to FIGS. 1 and 3 of the publication, there is a large number of the above (1) around the intake hole 4 of the engine fan cover 3 (the numbers are those cited in the publication; the same applies hereinafter). Are provided, and a support metal 6 is provided at the tip of these support columns 5. The cell starter A is coupled to the support metal 6 with a plurality of screws 10. The output side of the cell starter A is connected to the crankshaft 1. It is to connect. The motor M of the cell starter A is arranged side by side outside the support columns 5. When the fan 2 rotates, outside air is sucked from between the columns 5 and enters the fan cover 3 through the intake holes 4 to cool the engine E.
Further, in (1), according to FIG. 2 of the publication, the mounting direction of the cell starter A can be changed by 180 ° by removing a number of screws 10.
[0004]
According to FIGS. 1 to 3 of the publication, the above (2) is a unit in which the recoil starter 14, the starter motor 16 and the battery 17 are integrally assembled, and this unit is an intake air of the engine fan case 19. The bolts are attached to the hole positions with four bolts 59. The starter motor 16 is arranged side by side with the side wall of the recoil starter case 27 facing the non-engine side.
Furthermore, according to FIG. 3 and FIG. 7 of the publication, (2) has a large number of slit-like outside air intake holes for taking outside air in the side wall of the recoil starter case 27. When the cooling fan 23 rotates, the outside air is sucked from a large number of outside air intake holes formed in the side wall of the recoil starter case 27 and enters the fan case 19 to cool the engine body 11.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the above (1), the motor M is arranged side by side on the outside of the support column 5. As a result, the motor M protrudes to the engine E side. In general, the shape and size of the engine E vary depending on performance. If the interference between the engine E and the motor M is avoided, the mounting direction of the motor M around the crankshaft 1 may be limited. Further, it is necessary to move the motor M to a position where it does not interfere with the engine E, and there is room for improvement.
[0006]
In the above (2), a large number of outside air intake holes are formed in the side wall of the recoil starter case 27. However, around the recoil starter case 27, the starter motor 16 and the battery 17 are mounted side by side. If there is a starter motor 16 or a battery 17, an outside air intake hole cannot be opened at this position. As a result, outside air cannot be taken from the entire periphery of the recoil starter case 27. If the flow of outside air taken in is uneven, the cooling performance tends to be uneven, and there is room for improvement in order to improve the cooling performance.
In addition, if the arrangement of the outside air intake holes is biased, it is difficult to increase the total opening area of the plurality of outside air intake holes. If the total opening area is small, the cooling performance is affected, so there is room for improvement in order to increase the cooling performance.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide an engine starter that can be (1) mounted in a free orientation with respect to the engine, and (2) can uniformly take in outside air sufficient to cool the engine. There is.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an invention according to claim 1 is an engine starter in which a substantially flat inner case is formed on a cup-like outer case to form a space, and a cell starter mechanism is accommodated in this space. A motor mounting seat for mounting the motor is formed, the first louver is extended from the inner case to the engine side in substantially the same orientation as the motor mounting seat, and the wall portion is extended from the outer case to the engine side. A second louver is formed, and these first and second louvers enable air intake from the entire circumference of the case.
[0009]
Since the starter motor is directed to the non-engine side, the starter motor does not protrude to the engine side. Therefore, the engine and the starter motor do not interfere with each other regardless of the shape and size of the engine. For this reason, the mounting orientation of the starter motor around the crankshaft can be freely set.
[0010]
Furthermore, outside air can be taken in through the first louver extending from the inner case to the engine side in the direction in which the starter motor is attached. Moreover, outside air can be taken in through the 2nd louver of the wall part extended from the outer case to the engine side in the direction without a starter motor.
As a result, the outside air can be taken in from the entire case by the first and second louvers. Since the outside air is taken in all around, there is no unevenness in the way the outside air flows. In addition, since the outside air can be taken in from the entire circumference, the total opening area for taking in the outside air can be sufficiently secured.
[0011]
The invention of claim 2 is characterized in that three bolt holes for mounting the engine starting device on the engine side are provided at intervals of 120 ° on a pitch circle common to the case.
[0012]
If there are three bolt holes at 120 ° intervals on a common pitch circle, the engine starter can be mounted with a small number of bolts in a well-balanced manner. Furthermore, although the balance between the flow of the outside air of the first louver and the flow of the outside air of the second louver can be changed according to the environment in which the engine is arranged, the engine starter according to the balance of the flow Can be mounted at an optimal mounting angle at intervals of 120 °.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. The drawings are viewed in the direction of the reference numerals.
FIG. 1 is a side view of an engine to which an engine starter according to the present invention is attached. The engine starter 20 is centered on a crankshaft center O ₁ of the engine 1 with three mounting bolts B1, B2, and B3. It shows that it was attached to 1 side.
The engine 1 is a four-cycle gasoline engine, and is a horizontally placed engine (horizontal engine) with a crankshaft (not shown) facing in the direction of the front and back.
In the figure, 2 is an air cleaner, 3 is a vaporizer, and 4 is a fuel tank.
[0014]
FIG. 2 is a side view of the engine starting device according to the present invention.
The engine starter 20 has a common pitch centered around the output shaft center O ₂ with three bolt holes 22h, 22i, 22j for passing the mounting bolts B1, B2, B3 shown in FIG. These are provided on the circle d at intervals of 120 °. Among them, one of the uppermost portions is a first bolt hole 22h, and the other is viewed counterclockwise, and the other is a second bolt hole 22i and a third bolt hole 22j. And
[0015]
Further, the case 21 has a recoil starter mechanism starting rope lead-out port 22k disposed in the vicinity of the first bolt hole 22h, and the starting rope lead-out port 22k is located between the first and second bolt holes 22h, 22i. The starter motor 31 of the cell starter mechanism is disposed between the first and third bolt holes 22h and 22j.
Here, when the direction of the first bolt hole 22h is D ₀ , the direction of the starting rope lead-out port 22k is D ₁ , and the direction of the starter motor 31 is D ₂ , the following relationships (1) to (3) are satisfied. Become.
(1) The direction D ₁ of the starting rope lead-out port 22k is in the direction shifted by the angle θ ₁ (about 20 °) from the direction D ₀ of the first bolt hole 22h toward the second bolt hole 22i.
(2) the orientation D ₂ of the starter motor 31 is from the direction D ₀ of the first bolt holes 22h on the third bolt 22j angle theta ₂ (approximately 70 °) to the hole side only asked azimuth.
(3) the orientation D ₁ of the starter rope outlet 22k, the angle theta ₃ between the direction D ₂ of the starter motor 31 is θ ₁ + θ _2, generally at 90 °.
[0016]
3 is a cross-sectional view taken along line 3-3 of FIG.
The engine starter 20 includes a case 21, a cell starter mechanism 30 and a recoil starter mechanism 40 housed in a space (space) S within the case. The case 21 is formed by stacking a substantially flat inner case 23 on a cup-shaped outer case 22 and fastening it with screws 24.
Here, the “cell starter mechanism 30” refers to an automatic start mechanism (self-starter) that rotates a starter motor 31 to start a crankshaft. The “recoil starter mechanism” refers to a rope starting mechanism that starts a crankshaft by a starting rope 41 that is automatically wound into the case 21.
[0017]
The cell starter mechanism 30 includes a starter motor (starting motor) 31, a first small gear 32 attached to the output shaft 31 a of the starter motor 31, a first large gear 33 that meshes with the first small gear 32, and a first large gear 33. A second small gear 35 connected to the second small gear 35 via a first one-way clutch 34, a second large gear 36 meshing with the second small gear 35, and an output shaft 38 connected to the second large gear 36 via a rubber damper 37. Become.
[0018]
On the other hand, the recoil starter mechanism 40 includes a rope winding pulley 42 around which the starting rope 41 is wound, a return spring 43 that automatically returns the rope winding pulley 42 to its original position, and the rope winding pulley 42 via the second one-way clutch 44. The second large gear 36 to be connected and the output shaft 38 connected to the second large gear 36 via a rubber damper 37 are included.
[0019]
The first large gear 33 and the second small gear 35 are mounted on the first intermediate shaft 51 so as to be rotatable. The second large gear 35 and the substantially cylindrical output shaft 38 are mounted on the second intermediate shaft 52 so as to be freely rotatable. The rope winding pulley 42 is rotatably attached to the support shaft portion 22b.
The second intermediate shaft 52 is a sleeve-shaped shaft whose center coincides with the output shaft center O ₂ and is fixed to the outer case 22 with a bolt 53. Spindle portion 22b the center is matched with the output shaft center O _2, in which is protruded from the inner bottom wall 22a of the outer case 22.
[0020]
The first one-way clutch 34 is a one-way clutch that can transmit power from the first large gear 33 to the second small gear 35 and cannot transmit power from the second small gear 35 to the first large gear 33. The second one-way clutch 44 is a one-way clutch that can transmit power from the rope winding pulley 42 to the second large gear 36 and cannot transmit power from the second large gear 36 to the rope winding pulley 42. The rubber damper 37 serves to alleviate pulsation and vibration between the second large gear 36 and the output shaft 38. In the figure, reference numeral 54 denotes a ratchet guide for preventing the reverse action of the rope winding pulley 42 when the engine is stopped.
[0021]
The outer case 22 has a motor mounting seat 22c formed on the inner bottom wall 22a, the front portion (output side) of the starter motor 31 is mounted on the motor mounting seat 22c with a bolt 55, and the rear portion of the starter motor 31 is mounted on the outer case. 22 protrudes rearward and is covered with a motor cover 56. 57 is a cover fixing screw.
Further, the outer case 22 extends the wall portion 22d toward the engine side (the left side in the figure), forms a second louver 22e indicated by an imaginary line on the wall portion 22d, and forms a flange 22f at the tip of the wall portion 22d. A part of 22f is formed with three mounting leg portions 22g (only one is shown in this figure. Also, ... indicates a plurality. The same applies hereinafter). The mounting legs 22g ... have first to third bolt holes 22h, 22i, 22j. 22m is the 2nd external air intake which consists of the clearance gap between the 2nd louvers 22e.
[0022]
The inner case 23 is obtained by extending a first louver 23b from the outer surface 23a from which the output shaft 38 projects to the engine side (left side in the figure). The 1st louver 23b is formed in the length which does not protrude from the end surface of the attachment leg part 22g.
[0023]
As apparent from the above description, in the present invention, the first louver 23b extends from the outer surface 23a of the inner case 23 to the engine side, the wall portion 22d of the outer case 22 extends to the engine side, and the second wall portion 22d The louver 22e is formed, and the mounting leg portion 22g is formed at the tip of the wall portion 22d.
The arrangement of the first and second louvers 23b and 22e will be described later. The starter motor center (and the motor mounting seat center) is O ₃ , and the first intermediate shaft center is O ₄ .
[0024]
FIG. 4 is a plan view of the engine starting device according to the present invention. The first louver 23b is extended from the outer surface 23a of the inner case 23 to the engine side, and the second louver 22e is formed on the wall portion 22d of the outer case 22. This shows that the starting rope lead-out port 22k is formed on the outer surface of the outer case 22.
Reference numeral 45 denotes a grip, which is connected to the tip of the starting rope 41 (see FIG. 3), and shows a state of being hooked on the starting rope drawing port 22k.
[0025]
FIG. 5 is a rear view of the engine starter according to the present invention. The inner case 23 has a first louver 23b in the direction D ₂ of the starter motor 31, that is, substantially in the same direction as the direction of the motor mounting seat 22c. In addition, it is shown that the second louver 22e is formed on the outer case 22 in a portion where the first louver 23b is not provided.
[0026]
Specifically, the first and second louvers 23b and 22e are arranged radially on a circle centered on the output shaft center O ₂ , and the first louver 23b has the first small louver 23b. The gear 32 and the first large gear 33 are arranged in a portion (a portion of the starter motor 31 and the direction D ₂ of the motor mounting seat 22c shown in FIG. 3 and a portion of the direction D ₃ of the first intermediate shaft 51). Two louvers 22e are arranged in the remaining portion. As a result, a large number of first outside air intakes 23c, which are gaps between the first louvers 23b, and a large number of second outside air intakes 22m, which are the gaps between the second louvers 22e, are formed over the entire circumference of the case 21. Will be. Accordingly, the first and second louvers 23b and 22e can take in air over the entire circumference of the case 21.
[0027]
By the way, in order to make the air intake amount over the entire circumference substantially uniform by the first and second louvers 23b and 22e, the pitch and the opening area of the first and second outside air intake ports 23c. The height of the second outside air inlet 22m is h shown in FIG.
[0028]
FIG. 6 is a cross-sectional view of the main part of the engine starter according to the present invention attached to the engine. The engine starter 20 is arranged with the crankshaft center O ₁ and the output shaft center O ₂ aligned. Show.
The engine 1 is a generator drive engine that drives a generator 11 as a load, for example, and includes a generator 11 and an air cooling fan 12 on one end side of the crankshaft 1a. And a shroud (air cooling duct) 14 that is connected to the fan cover 13 and surrounds the engine body 1b.
[0029]
The generator 11 includes a core 11a and a coil 11b attached to the engine body 1b, a cup-shaped outer rotor 11c attached to the crankshaft 1a via a boss 15, and a magnet 11d fixed to the outer rotor 11c.
Further, the crankshaft 1 a is provided with an air cooling fan (fan rotor) 12 and an output shaft coupling coupling 16 attached via the boss 15. From these generators 11 and cooling fan 12 and the coupling 16 are arranged in the crankshaft center O _1.
[0030]
Fan cover 13, an intake port 13a formed in the crank shaft center O _1, three of the mounting seat 13b around the intake port 13a ... (only one in this figure shows.) Provided, these mounting seats 13b Are bolted to the mounting leg portions 22g of the engine starting device 20. The diameter of the wall 22d (see FIG. 3) in the outer case 22 of the engine starter 20 and the diameter of the intake port 13a are substantially the same.
Further, a cup-shaped coupling 16 protrudes from the intake port 13a, the crank shaft center O _1, is obtained via the third one-way clutch 17 is connected to the output shaft 38 of the engine starting device 20. The third one-way clutch 17 is a one-way clutch that can transmit power from the output shaft 38 to the coupling 16 but cannot transmit power from the coupling 16 to the output shaft 38.
[0031]
Next, the operation of the engine starter configured as described above will be described.
In FIG. 3, when the starter motor 31 is started, the power of the starter motor 31 is as follows: first small gear 32 → first large gear 33 → first one-way clutch 34 → second small gear 35 → second large gear 36 → rubber damper 37 → It is transmitted to the crankshaft 1a through the path of the output shaft 38 → the third one-way clutch 17 → the coupling 16 → the air cooling fan 12 → the boss 15 in FIG.
[0032]
On the other hand, when the starting rope 41 is pulled by the grip 45 (see FIG. 1), the pulling force is the rope winding pulley 42 → second one-way clutch 44 → second large gear 36 → rubber damper 37 → output shaft 38 → third one-way clutch 17 → Coupling 16 → Air cooling fan 12 in FIG. 6 → Boss 15 is transmitted to the crankshaft 1a so that the crankshaft 1a can be turned.
[0033]
Next, the engine cooling action by outside air will be described.
In FIG. 6, when the crankshaft 1a rotates, the outer rotor 11c and the air cooling fan 12 also rotate. When the air cooling fan 12 turns and the intake side becomes negative pressure, the outside air is taken in from the first and second louvers 23b and 22e, enters the intake port 13a, flows to the shroud 14 through the fan cover 13, and the generator 11 and The engine 1 is cooled.
[0034]
Meanwhile, as shown in FIGS. 3 and 5, in the direction D ₂ of the starter motor 31 and a motor mounting seat 22c, through the first louver 23b can be incorporated outside air, also, the starter motor 31 and a motor In the direction without the mounting seat 22c, outside air can be taken in through the second louver 22e.
As a result, the first and second louvers 23b and 22e can take outside air over the entire circumference of the case 21. Since the outside air is taken in all around, there is no unevenness in the way the outside air flows. In addition, since the outside air can be taken in from the entire circumference, the total opening area for taking in the outside air can be sufficiently secured. Therefore, the performance for cooling the engine with outside air can be enhanced.
[0035]
Furthermore, the balance between the way the outside air flows in the first louver 23b and the way the outside air flows in the second louver 22e changes according to the environment in which the engine is placed. If the balance changes, the flow may be uneven. On the other hand, as shown in FIG. 2, the case 21 is provided with three bolt holes 22h to 22j for mounting on the engine side on a common pitch circle d at intervals of 120 °. Therefore, the engine starter 20 can be mounted at an optimal mounting angle at intervals of 120 ° in consideration of the balance of the flow of outside air.
[0036]
In the above-described embodiment of the present invention, the engine starting device 20 can be attached regardless of the form or installation form of the engine 1. For example, in addition to a horizontally mounted engine, the engine can be attached to a vertically mounted engine (vertical engine).
Further, the output shaft 38 of the engine starter 20 may be directly connected to the crankshaft 1a.
Furthermore, the presence or absence of the generator 11 is arbitrary.
[0037]
【The invention's effect】
The present invention exhibits the following effects by the above configuration.
According to the first aspect of the present invention, since the motor mounting seat for attaching the starter motor to the outer case is formed, if the starter motor is mounted on the motor mounting seat, the starter motor faces away from the engine. As a result, the starter motor does not protrude toward the engine side. Since it does not protrude to the engine side, the engine and the starter motor do not interfere with each other regardless of the shape and size of the engine. For this reason, the mounting orientation of the starter motor around the crankshaft can be freely set.
[0038]
Further, a motor mounting seat for attaching the starter motor to the outer case is formed, the first louver is extended from the inner case to the engine side in substantially the same orientation as the motor mounting seat, and the wall portion from the outer case to the engine side. Since the second louver is formed on this wall portion, outside air can be taken in through the first louver extending from the inner case to the engine side in the orientation in which the starter motor is attached. In the direction without the starter motor, outside air can be taken in through the second louver on the wall portion extending from the outer case to the engine side.
As a result, the outside air can be taken in from the entire case by the first and second louvers. Since the outside air is taken in all around, there is no unevenness in the way the outside air flows. In addition, since the outside air can be taken in from the entire circumference, the total opening area for taking in the outside air can be sufficiently secured. Therefore, the performance for cooling the engine with outside air can be enhanced.
[0039]
In this way, the engine starting device can be mounted in any orientation with respect to the engine, and outside air sufficient to cool the engine can be uniformly taken in over the entire circumference of the case.
[0040]
According to the second aspect of the present invention, since three bolt holes for mounting on the engine side are provided on the common pitch circle in the case at intervals of 120 °, the engine starter is mounted with a small number of bolts in a well-balanced manner. be able to.
Furthermore, although the balance between the flow of the outside air of the first louver and the flow of the outside air of the second louver can be changed according to the environment in which the engine is arranged, the engine starter according to the balance of the flow Can be mounted at an optimal mounting angle at intervals of 120 °.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of an engine equipped with an engine starter according to the present invention. FIG. 2 is a side view of the engine starter according to the present invention. FIG. 5 is a rear view of the engine starting device according to the present invention. FIG. 6 is a cross-sectional view of the main part of the engine starting device according to the present invention attached to the engine.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Engine, 1a ... Crankshaft, 1b ... Engine main body, 12 ... Air cooling fan, 13 ... Fan cover, 13a ... Inlet, 14 ... Shroud (air cooling duct), 20 ... Engine starter, 21 ... Case, 22 ... Outer Case, 22c ... Motor mounting seat, 22d ... Case wall, 22e ... Second louver, 22h-22j ... First, second and third bolt holes, 22m ... Second outside air intake port, 23 ... Inner case, 23b ... first louver, 23c ... first outside air intake port, 30 ... cell starter mechanism, 31 ... starter motor, 40 ... recoil starter mechanism, d ... pitch circle, S ... space (inside case space).

Claims

In the engine starting device in which a substantially flat inner case is overlapped with a cup-shaped outer case to form a space, and a cell starter mechanism is housed in this space, a motor mounting seat for mounting a starter motor is formed on the outer case, and this motor mounting The first louver extends from the inner case to the engine side in substantially the same orientation as the seat, and the wall portion extends from the outer case to the engine side, and a second louver is formed on the wall portion. An engine starter characterized in that air can be introduced from the entire circumference of the case with the second louver.

2. The engine starter according to claim 1, wherein the case is provided with three bolt holes for mounting on the engine side at intervals of 120 [deg.] On a common pitch circle.