JP3700549B2 - Inkjet recording device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクをノズルから噴射して、用紙などに所定の記録を行なうインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、比較的構成が簡単で、高速印字、高品質印字が容易な記録装置として、インクジェット記録装置がよく知られている。
【0003】
この種のインクジェット記録装置は、たとえば、図11に示すように、インクが充填されるインクカートリッジ1が装着されるヘッドホルダ2と、このヘッドホルダ2に取り付けられるインクジェットヘッド3とを備えるヘッドユニットを有している。
【0004】
インクカートリッジ1は、樹脂からなり、インクが含浸されている多孔質材を収容する多孔質材収容室4と、その多孔質材収容室4と画成されるインク室5とを備えており、インク室5には、インク供給口6が形成されている。ヘッドホルダ2は、樹脂からなり、インクカートリッジ1を収容し、その収容した状態において、インク室5のインク供給口6と対向する位置に、連通孔7が形成されている。
【0005】
インクジェットヘッド3は、インクをノズルから液滴として噴射させるための複数の噴射チャンネルを備えるアクチュエータ8と、このアクチュエータ8に接合され、アクチュエータ8の各噴射チャンネルにインクを供給するためのマニホールド9とを備えている。
【0006】
マニホールド9は、樹脂からなり、インクカートリッジ1のインク供給口6に接続されるインク導入路10を有するインク導入部11と、インク導入路10に連続して形成され、アクチュエータ8の各噴射チャンネルにインクを分配供給するインク供給路12を有するインク供給部13とを備えている。
【0007】
ヘッドホルダ2の連通孔7の内周面には、リング状の弾性材料からなるシール部材14が接着固定されており、インク導入部11が、このシール部材14内に挿入されることにより、そのシール部材12を介して、インク導入路10がインク供給口6に接続されている。
【0008】
また、シール部材14とインク供給部13との間には、金属材料からなるベースプレート15が介在されている。このベースプレート15は、インクジェットヘッド3の基準位置を位置決めするものであって、インク供給部13が、このベースプレート15に接着固定されることによって、インクジェットヘッド3が、このベースプレート15に支持されている。なお、このベースプレート15は、シール部材14を介してヘッドホルダ2にも接着固定されている。
【0009】
そして、インクカートリッジ1内のインクは、そのインク供給口6から、マニホールド9内のインク導入路10を介してインク供給路12に供給され、さらに、そのインク供給路12から、アクチュエータ8の各噴射チャンネル内に分配供給される。アクチュエータ8は、圧電セラミック材料などからなり、アクチュエータ8の各噴射チャンネル内に供給されたインクは、アクチュエータ8の変形により、その容積減少時に、ノズルから液滴として噴射され、一方、容積増大時には、インク供給路12から再び噴射チャンネル内にインクが導入される。このような動作が繰り返されることにより、用紙などに所定の印字が形成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記したインクジェットヘッド3において、マニホールド9とアクチュエータ8との接合は、所定の箇所で当て決めによって位置決めした後に、UV接着剤によって接着するとともに、インク流路の周りをシリコーン系ポッティング剤によってシールするようにしている。
【0011】
この接着に用いられるUV接着剤は、UV光の照射により硬化するタイプのものであって、硬化後も比較的軟らかい性状を有し、また、シリコーン系ポッティング剤も、硬化後にはゴム弾性を発現する比較的軟らかい性状を有する。
【0012】
そのため、マニホールド9とアクチュエータ8とは、それほど強固に接着されておらず、たとえば、このインクジェットヘッド3を組み付けた後の工程において、熱履歴や外力が加わることにより、位置ずれを生じるおそれがある。そのような位置ずれが生じると、このインクジェット記録装置の使用時において、マニホールド9とアクチュエータ8との間の隙間に、気泡がトラップされやすくなり、トラップされた気泡は、シリコーン系ポッティング剤との接触面積が大きいため、成長して、いわゆる放置後不吐出の原因となる。
【0013】
本発明は、上記した不具合を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成により、マニホールドとアクチュエータとを確実に固定して、これらの間の位置ずれを防止し、気泡の成長によるいわゆる放置後不吐出を有効に防止することのできる、インクジェット記録装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、インクをノズルから液滴として噴射させるための複数の噴射チャンネルを備えるアクチュエータ、および、前記アクチュエータの各噴射チャンネルにインクを供給するための流路形成部材を備えるインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを支持するベースプレートとを備えるインクジェット記録装置において、前記アクチュエータは、前記複数の噴射チャンネルを形成する複数の溝を一面に有するチャンネル部材と、その複数の溝を覆って前記チャンネル部材の一面に固着されたカバー部材とから構成され、前記カバー部材が前記複数の噴射チャンネルのインク入口端よりも、前記チャンネル部材に対して凸状に延長され、その延長端が、前記ベースプレートに対向配置されるとともに、前記流路形成部材は、前記複数の噴射チャンネルのインク入口端に対し、インクを分配するマニホールドを含み、前記マニホールドは、前記ベースプレートと前記チャンネル部材との間の前記カバー部材の側方において、前記噴射チャンネルにインク供給可能に前記チャンネル部材に接合されるとともに、前記ベースプレートと対向配置されており、前記カバー部材および前記マニホールドは、前記カバー部材の延長端と前記ベースプレートとの間の対向距離に対して、前記マニホールドと前記ベースプレートとの間の対向距離が短くなるように形成され、前記カバー部材の延長端と前記ベースプレートとの間、および、前記マニホールドと前記ベースプレートとの間が、それぞれ接着剤を介して接合されていることを特徴としている。
【0015】
このような構成によると、カバー部材の延長端とベースプレートとの間の対向距離に対して、マニホールドとベースプレートとの間の対向距離が短く、かつ、これらカバー部材の延長端とベースプレートとの間、および、マニホールドとベースプレートとの間が、それぞれ接着剤を介して接合されているので、対向距離のより長いカバー部材の延長端とベースプレートとの間の接着剤が、硬化収縮によって、対向距離のより短いマニホールドとベースプレートとの間の接着剤よりも、大きく収縮するので、カバー部材は、マニホールドよりも、ベースプレートに引きつけられるように接合される。そうすると、マニホールドは、ベースプレートとチャンネル部材との間に配置されているため、チャンネル部材を、常に弾性的に付勢するようになる。そのため、これによってマニホールドとアクチュエータとが確実に固定されるので、たとえば、このインクジェットヘッドを組み付けた後の工程において、熱履歴や外力が加わっても、これらの間に位置ずれが生じることを防止することができる。その結果、このインクジェット記録装置の使用時においても、マニホールドとアクチュエータとの間の位置ずれに起因する気泡の発生を防止することができ、いわゆる放置後不吐出を有効に防止することができる。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記チャンネル部材および前記マニホールドは、前記カバー部材に対して、その両側にそれぞれ配置されていることを特徴としている。
【0017】
このような構成によると、チャンネル部材およびマニホールドは、カバー部材に対して、その両側にそれぞれ配置されているので、各マニホールドからの押圧力は、カバー部材を中心として、各チャンネル部材にバランスよくかかり、より一層、マニホールドとアクチュエータとを確実に固定して、これらの間の位置ずれを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のインクジェット記録装置としてのカラーインクジェットプリンタの一実施形態を示す斜視図である。図1において、このカラーインクジェットプリンタ21は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のカラーインクがそれぞれ充填されるインクカートリッジ22と、用紙23に印字するためのインクジェットヘッド24を備えるヘッドユニット25と、これらインクカートリッジ22およびヘッドユニット25が搭載されるキャリッジ26と、このキャリッジ26を直線方向に往復移動させる駆動ユニット27と、キャリッジ26の往復移動方向に延び、インクジェットヘッド24と対向配置されるプラテンローラ28と、パージ装置29とを備えている。
【0019】
駆動ユニット27は、キャリッジ26の下端部に配置されプラテンローラ28と平行に延びるキャリッジ軸30と、キャリッジ26の上端部に配置されキャリッジ軸30と平行に延びるガイド板31と、そのキャリッジ軸30とガイド板31との間であって、キャリッジ軸30の両端部に配置される2つのプーリ32および33と、これらプーリ32および33の間に掛け渡されるエンドレスベルト34とを備えている。
【0020】
キャリッジ26の下端部には、キャリッジ軸30を挿通可能なキャリッジ軸支持部35が設けられるとともに、キャリッジ26の上端部には、ガイド板31に当接可能なガイド板当接部36が設けられている。また、キャリッジ26の後側面には、エンドレスベルト34が接合されている。
【0021】
そして、一方のプーリ32が、モータ32Aの駆動により正逆回転されると、そのプーリ32の正逆回転に伴って、エンドレスベルト34に接合されているキャリッジ26が、キャリッジ軸30およびガイド板31に沿って、直線方向に往復移動される。
【0022】
用紙23は、インクジェットプリンタ21の側方に設けられた図示しない給紙カセットから給紙され、インクジェットヘッド24と、プラテンローラ28との間に導入されて、インクジェットヘッド24から噴射されるインクにより所定の印字がなされ、その後、排紙される。なお、図1においては、これらの用紙23の給紙機構および排紙機構の図示を省略している。
【0023】
また、パージ装置29は、プラテンローラ28の側方に設けられ、ヘッドユニット25がリセット位置にある時に、インクジェットヘッド24と対向するように配置されている。このパージ装置29は、インクジェットヘッド24のインクの初期導入時におけるインクの滞留や気泡の成長などに起因する噴射不良などを防止するために用いられる。すなわち、このパージ装置29は、インクジェットヘッド24を覆い得る保護キャップ37と、ポンプ38およびカム39と、インク貯留部40とを備えており、ヘッドユニット25がリセット位置にある時に、インクジェットヘッド24を保護キャップ37で覆い、インクジェットヘッド24の内部に溜まる気泡などを含んだ不良インクを、カム39の駆動によりポンプ38によって吸引することにより、インクジェットヘッド24の回復を図るようにしている。なお、吸引された不良インクは、インク貯留部40に貯められる。
【0024】
図2は、キャリッジの要部断面斜視図、図3は、図2においてヘッドユニットおよびインクカートリッジが取り付けられた側面図、図4は、図3における正面図、図5は、ヘッドユニットを下から見た分解斜視図、図6は、ヘッドユニットを上から見た分解斜視図、図7は、図3における要部側断面図、図8は、図7におけるA−A線断面図、図9は、図7における要部拡大断面図、図10は、図8における要部断面図である。次にこれら図2ないし図10を参照して、ヘッドユニット25について詳述する。
【0025】
図2において、キャリッジ26は、ボックス状をなし、ヘッドユニット25を取り付けるための略矩形状の2つの開口部41が下壁42に開口形成されている。各開口部41の前側端部には、係止溝44を有する係止部材43a、43bが設けられるとともに、それと対向する位置において、板ばね45a、45bが、このキャリッジ26の後壁および側壁に取り付けられるようにして設けられている。
【0026】
そして、図3に示すように、このキャリッジ26の各開口部41に、ヘッドユニット25がそれぞれ取り付けられている。すなわち、このヘッドユニット25は、インクジェットヘッド24と、このインクジェットヘッド24が取り付けられるベースプレート46とを備えており、たとえば、図3に示すように、ベースプレート46の前側端部において突出形成される係止突起48(図5および図6参照)を、キャリッジ26の係止溝44に挿入するとともに、ベースプレート46の後端部および側部を板ばね45a、45bに当接させて、この板ばね45a、45bによってベースプレート46を下壁42と係止部材43a、43bとに押し当てることにより、ヘッドユニット25を、インクジェットヘッド24の基準位置をベースプレート46によって位置決めするようにして取り付けている。
【0027】
インクジェットヘッド24は、図7および図8にも示すように、インクを噴出させるノズル75を有するアクチュエータ70と、このアクチュエータ70にインクカートリッジ22からのインクを供給するための流路形成部材としてのジョイントユニット47およびマニホールド71とを備えており、図5および図6にも示すように、アクチュエータ70およびマニホールド71が、ベースプレート46の一方の面に支持されるとともに、ジョイントユニット47が、他方の面に取り付けられている。そして、このインクジェットヘッド24は、図3に示すように、ベースプレート46によってキャリッジ26に取り付けられた状態において、アクチュエータ70およびマニホールド71が、キャリッジ26から下方に臨み、ジョイントユニット47が、キャリッジ26内においてインクカートリッジ22を着脱自在に装着している。
【0028】
また、図2に示すように、このキャリッジ26の2つの開口部41は、隣接して開口形成されており、図4に示すように、2つのヘッドユニット25が、各開口部41にそれぞれ取り付けられている。また、各ヘッドユニット25には、2つのインクカートリッジ22が並行して装着されている。これによって、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4つのインクカートリッジ22が、2つずつに分かれて、各ヘッドユニット25にそれぞれ装着されている。そして、各ヘッドユニット25には、後述するように、1つのジョイントユニット47と、2つのマニホールド71と、1つのアクチュエータ70とが備えられており、各インクカートリッジ22から供給されるインクは、ジョイントユニット47においては、それぞれ独立したインク流路を流れた後、各マニホールド71にそれぞれ供給され、各マニホールド71から、1つのアクチュエータ70に2列で形成される噴射チャンネル74のそれぞれに供給され、各噴射チャンネル部材74から、各色ごとに独立に噴射される。
【0029】
なお、キャリッジ26の両側壁には、図2および図4に示すように、プリンタ21の本体側回路基板と接続されたフレキシブル配線板50が設けられている。
アクチュエータ70とフレキシブル配線板49を介して接続されたCOB(チップ・オン・ボード)基板51が、そのフレキシブル配線板50の先端に設けられた接点と着脱可能に接続される。
【0030】
ジョイントユニット47は、図5および図6に示すように、樹脂からなるアッパジョイント52とロアジョイント53とを備えている。アッパジョイント52には、図7にも示すように、インクカートリッジ22の装着を案内するためのガイド部54が、その前側端部および後側端部において、上向きにそれぞれ突出形成されるとともに、各インクカートリッジ22からのインクが導入される2つのインク導入口部55が、その後側部において、上向きに形成されている。また、このアッパジョイント52には、ベースプレート46に取り付けるための爪部56が、その前側端部および後側端部において、下向きにそれぞれ突出形成されている。各インク導入口部55には、インクカートリッジ22の供給部66(図3および図4参照)に接続するためのシール部材57がそれぞれ設けられている。
また、このアッパジョイント52の下端部には、ヘッドユニット25に取り付けられた状態においてマニホールド71と対向する四隅に、突部86が、ベースプレート46に向けてそれぞれ突出形成されるとともに、アッパジョイント52の下面には、その長さ方向に沿って、2つの上側流路溝61が形成されている。
【0031】
ロアジョイント53には、インクジェットヘッド24にインクを供給するための2つのインク供給筒部58が、その前側部において、下向きに突出形成されており、また、その上面には、その長さ方向に沿って、2つの下側流路溝62が形成されている。
【0032】
そして、図7および図8に示すように、アッパジョイント52には、ロアジョイント53と接合するための接合突起59が形成されるとともに、ロアジョイント53には、アッパジョイント52と接合するための接合溝60が形成されており、この接合突起59が接合溝60の底部に超音波溶着されることにより、これらアッパジョイント52とロアジョイント53とが気密に接合され、これによって、アッパジョイント52の下面に形成される2つの上側流路溝61と、ロアジョイント53の上面に形成される2つの下側流路溝62との間で、2つの互いに独立したインク通過路63が形成される。各インク通過路63は、その一端が、アッパジョイント52の各インク導入口部55内のインク導入路64に連通し、その他端が、ロアジョイント53の各インク供給筒部58内のインク供給路65に連通しており、これらインク導入路64、インク通過路63およびインク供給路65によって、ジョイントユニット47には、2つの独立したインク流路が形成されている。
【0033】
また、各インク通過路63内には、フィルタ82が、インク供給路65の上流側に設けられている。このフィルタ82は、そのフィルタ径が後述するノズル75のノズル径よりも小さく形成されており、インクカートリッジ22の装着時などにおいて生ずるインクの噴射不良の原因となるごみや気泡などを取り除くために設けられている。なお、アッパジョイント52の各インク導入口部55における入口側端部にも、同様にフィルタ94が設けられている。
【0034】
そして、インクカートリッジ22を、アッパジョイント52のガイド部54に沿って案内しながら装着して、インクカートリッジ22の供給部66(図3および図4参照)とインク導入口部55とをシール部材57を介して接続した後に、インクカートリッジ22から供給されるインクは、ジョイントユニット47において、フィルタ94を通過した後、インク導入口部55内のインク導入路64から導入され、インク通過路63を通過後、フィルタ82を介して、インク供給筒部58のインク供給路65からマニホールド71に向けて供給される。
【0035】
ベースプレート46は、金属材料、すなわち、冷間圧延鋼板(SPCC、線膨張率9.5×10−6/℃〜10.9×10−6/℃)からなる矩形板状をなし、図6に示すように、後述する2つのインク供給管83を挿通するための挿通開口部67が、ロアジョイント53の2つのインク供給筒部58と対向する位置において、矩形状に開口形成されるとともに、アッパジョイント52の爪部56が係止される係止孔68が、各爪部56と対向する位置にそれぞれ開口形成されている。また、このベースプレート46の前側端部には、前述したように係止突起48が形成されるとともに、その両側端部には、フレキシブル配線板49を引き回すための凹部69が、それぞれ形成されている。
【0036】
そして、ジョイントユニット47は、アッパジョイント52の爪部56が、ベースプレート46の係止孔68に係止されることにより、樹脂の弾性によりベースプレート46に対して弾性的に取り付けられている。なお、この取り付けにおいては、アッパジョイント52の各突部86が、図9に示すように、ベースプレート46に当接されるので、ベースプレート46は、ジョイントユニット47からの押圧力を、これら突部86を介して、分散して受けるようになる。
【0037】
アクチュエータ70は、図7および図8に示すように、複数の噴射チャンネル74を形成する溝を一面に有する2つのチャンネル部材72と、2つのチャンネル部材72の間に介在され、これら複数の溝を覆うようにして各チャンネル部材72の一面に固着されるカバー部材としてのセンタープレート73とを備えている。
【0038】
各チャンネル部材72は、矩形状をなし、圧電セラミックなどの変形可能な材料から構成されており、噴射チャンネル74を形成するための複数の溝が、インク噴出方向に並行して形成されている。この溝は、チャンネル部材72とセンタープレート73とが固着されることにより、センタープレート73の側面との間で噴射チャンネル74を形成するものであり、これによって形成される噴射チャンネル74は、センタープレート73を挟んで対向状に2列として形成される。
各噴射チャンネル74は、その一端に、インクが流入されるインク入口端76と、その他端に、インクを噴射するノズル75とを有しており、各噴射チャンネル74内には、インクをノズル75から液滴として噴射させるための電極が設けられている。
【0039】
センタープレート73は、各チャンネル部材72よりも長い矩形板状をなし、セラミック材料、すなわち、フォルステライト(線膨張係数10.5×10−6/℃)から構成されている。そして、センタープレート73には、各チャンネル部材72が、その噴射チャンネル74のインク入口端76よりもセンタープレート73がベースプレート46に向かって凸状に延長されるような状態で、その両側面にそれぞれ固着されている。なお、各チャンネル部材72から突出するセンタープレート73の延長端としての上端面90は、図10にも示すように、次に述べるマニホールド71の供給部78のベースプレート接合面89よりも低い位置まで突出されている。
【0040】
なお、各噴射チャンネル74には、図8に示すように、それら各噴射チャンネル74を駆動するためのフレキシブル配線板49が接続されている。すなわち、このフレキシブル配線板49は、各噴射チャンネル74内に設けられる電極にそれぞれ接続されている各端子に、フレキシブル配線板49の端子がそれぞれ接続されるようにして、かつ、2列として形成されている噴射チャンネル74の各列ごとに、それぞれ接続されている。
【0041】
マニホールド71は、図7および図8に示すように、各チャンネル部材72の上方であって、突出形成されるセンタープレート73の両側において、それぞれ配置されており、ジョイントユニット47から供給されるインクを導入する導入部77と、各噴射チャンネル74のインク入口端76に対し、導入部77から導入されたインクを各噴射チャンネル74に分配供給するための供給部78とを備えている。
【0042】
供給部78は、図10にも示すように、その下端面が、チャンネル部材72の上端面に接合されるチャンネル部材接合面87とされ、その側端面が、センタープレート73の側面に接合されるセンタープレート接合面88とされ、また、その上端面が、ベースプレート46と接合されるベースプレート接合面89とされており、チャンネル部材接合面87とセンタープレート接合面88との間には、長さ方向に延びる溝が形成されており、この溝とセンタープレート73の側面との間で、インクを各噴射チャンネル74に分配供給するための供給路80が形成されている。そして、この供給部78は、そのベースプレート接合面89が、センタープレート73の上端面90よりも高くなるように形成されている。
【0043】
また、このマニホールド71には、アクチュエータ70を保持するための保持部81が、その長さ方向両端部において、チャンネル部材72の側面に沿うように突出形成されている。
【0044】
そして、マニホールド71とアクチュエータ70とは、治具を用いて、マニホールド71の保持部81によってアクチュエータ70を保持させて、所定の箇所で当て決めによって位置決めした後に、この保持部81とアクチュエータ70とを、UV接着剤によって接着し、その後、治具から取り外して、図10に示すように、チャンネル部材72の上端面とチャンネル部材接合面87との接合部分、および、センタープレート73の側面とセンタープレート接合面88との接合部分、さらに、図7において供給路80の左右両端外側を、ディスペンサーを用いてシリコーン系ポッティング剤91によってシールすることにより、接合されている。
【0045】
そして、このようにして接合されたアクチュエータ70およびマニホールド71は、ベースプレート46に、次のようにして支持されている。すなわち、図10に示すように、まず、センタープレート73の上端面90における長さ方向中央部分、および、供給部78のベースプレート接合面89における長さ方向中央部分に、ディスペンサーを用いてエポキシ系接着剤92を塗布し、次いで、治具を用いて、ベースプレート46におけるジョイントユニット47が取り付けられる面と反対側の面に、センタープレート73の上端面90および供給部78のベースプレート接合面89を対向配置する。この状態においては、センタープレート73の上端面90とベースプレート46との間の対向距離t2に対して、供給部78のベースプレート接合面89とベースプレート46との間の対向距離t1が短くなるように配置される。その後、UV接着剤によって仮接着した後、治具から取り外して、エポキシ系接着剤92を加熱硬化させる。これによって、センタープレート73の上端面90とベースプレート46との間、および、供給部78のベースプレート接合面89とベースプレート46との間が、それぞれエポキシ系接着剤92によって接着され、これによって、アクチュエータ70がベースプレート46に直接接着されるとともに、マニホールド71もベースプレート46に直接接着される。
【0046】
また、ベースプレート46の一方の面に接着されるマニホールド71と、他方の面に取り付けられるジョイントユニット47との間には、ジョイントユニット47からマニホールド71にインクを供給するための2つのインク供給管83が、ベースプレート46を介して設けられている。すなわち、各インク供給管83は、ゴムやエラストマーなどの弾性材料からなる筒状をなし、図7に示すように、略L字状に屈曲した状態で、その一端が、ロアジョイント53の各インク供給筒部58に接続されるとともに、その他端が、ベースプレート46の挿通開口部67を介して、各マニホールド71の導入部77に接続されている。
【0047】
そして、ジョイントユニット47の各インク供給筒部58内のインク供給路65から供給されるインクは、このインク供給管83をそれぞれ介して、各マニホールド71の導入部77内の導入路79に供給される。導入部77内の導入路79に供給されたインクは、その導入路79に連通する供給部78の供給路80から、各噴射チャンネル74のインク入口端76に分配されながら供給される。
【0048】
そして、各噴射チャンネル74のインク入口端76にインクが供給されると、各噴射チャンネル74は、フレキシブル配線板49からの噴射パルス信号によって、その容積を変化させて、供給されたインクを、その容積減少時にノズル75から液滴として噴射し、一方、容積増大時には、再びマニホールド71の供給路80から導入して、このような動作を繰り返すことによって、用紙23に所定の印字を形成するようにしている。
【0049】
また、ベースプレート46には、図5、図7および図8に示すように、アクチュエータ70およびマニホールド71を覆うヘッドカバー84が取り付けられている。このヘッドカバー84には、アクチュエータ70におけるノズル75を露出させるためのカバー開口部85が形成されており、アクチュエータ70およびマニホールド71は、ノズル75が下方に向かって露出された状態で、このヘッドカバー84によって被覆されている。
【0050】
また、図8に示すように、各噴射チャンネル74の各列に接続されているフレキシブル配線板49のうち、COB基板51により近い方のフレキシブル配線板49は、ベースプレート46の一方の凹部69から、そのままCOB基板51に向かって引き回されており、また、COB基板51により遠い方のフレキシブル配線板49は、ベースプレート46の他方の凹部69から、一旦、ベースプレート46の上面に掛け回されて、図6に示すように、そのベースプレート46の上面とロアジョイント53の下面との間で挟み込んだ後、COB基板51に向かって引き回されている。そして、これらフレキシブル配線板49は、図4に示すように、キャリッジ26の両側壁に設けられるCOB基板51にそれぞれ接続されている。
【0051】
そして、このようなカラーインクジェットプリンタ21では、アクチュエータ70を構成するセンタープレート73が、エポキシ系接着剤92によって、ベースプレート46に直接強固に接着されているので、アクチュエータ70のノズル75の位置は、アクチュエータ70とマニホールド71との接合に関係なく、常にベースプレート46によって、直接位置決めされ、かつ保持されている。そのため、たとえば、ベースプレート46に接合されるマニホールド71に、アクチュエータ70が接合されている場合のように、他の部材からの押圧力や、パージ時あるいは不使用時における保護キャップ37からの押圧力などが、マニホールド71に加わることによって、アクチュエータ70のノズル75の位置ずれを生じることが少なく、良好な印字形成を達成することができる。
【0052】
また、センタープレート73をフォルステライト(線膨張係数10.5×10−6/℃)によって構成するとともに、ベースプレート46を冷間圧延鋼板(SPCC、線膨張率9.5×10−6/℃〜10.9×10−6/℃)によって構成しているので、これらアクチュエータ70側の接合部分であるセンタープレート73の上端面90と、ベースプレート46側の接合部分であるベースプレート46の下面との線膨張係数が実質的に等しく、そのため、たとえば、温度変化によって、これらの間に剥離やひび割れを生じることが少なく、そのような剥離やひび割れに起因するノズル75の位置ずれが、有効に防止されている。
【0053】
また、これらの線膨張率を実質的に等しくすることで、上記したように、これらの間を、1液性の加熱硬化タイプのエポキシ系接着剤92を用いて接着することができる。そのため、2液性の常温硬化タイプのエポキシ系接着剤92を用いた場合に比べて、長いポットライフで、かつ、短い硬化時間において、作業性よく接着することができる。
【0054】
しかも、アクチュエータ70およびマニホールド71は、センタープレート73の上端面90における長さ方向中央部分のみにおいて、ベースプレート46と接着されているので、わずかではあるが、線膨張係数の相違に基づいて、温度変化によって、互いにそりなどが生じるようなことがあっても、そのそりを、長さ方向中央部以外の部分で許容することができる。そのため、そのようなそりに起因するクラックの発生が有効に防止されている。
【0055】
また、このヘッドユニット25では、センタープレート73の上端面90を、ベースプレート46に接着させるとともに、マニホールド71を、ベースプレート46とチャンネル部材72との間のセンタープレート73の側方に配置させているので、簡易な構成によって、アクチュエータ70をベースプレート46に確実に接着させながら、マニホールド71からアクチュエータ70への確実なインクの供給を達成している。
【0056】
また、このヘッドユニット25では、ベースプレート46の一方の面に、マニホールド71およびアクチュエータ70が接合されるとともに、他方の面に、ジョイントユニット47が取り付けられているので、インクカートリッジ22が装着されるジョイントユニット47と、マニホールド71およびアクチュエータ70とが、ベースプレート46を挟んで配置される。そのため、アクチュエータ70は、インクカートリッジ22およびジョイントユニット47からの押圧力などの影響を受けることがより一層少なく、ベースプレート46のみによって確実に位置決め固定される。したがって、アクチュエータ70のノズル75の位置は、ベースプレート46のみによって位置決めされ、位置ずれを生じることがより一層少なく、良好な印字形成を達成している。
【0057】
さらに、ジョイントユニット47からマニホールド71にインクを供給するためのインク供給管83が、ゴムによって形成されているので、インクカートリッジ22およびジョイントユニット47からの押圧力などの影響を、このインク供給管83によって吸収することができるので、マニホールド71およびアクチュエータ70は、より一層、これらインクカートリッジ22およびジョイントユニット47からの影響を受けにくく、ノズル75の位置ずれが、より一層、有効に防止されている。
【0058】
しかも、ジョイントユニット47は、アッパジョイント52の爪部56が、ベースプレート46の係止孔68に係止されることにより、ベースプレート46に対して弾性的に取り付けられているので、インクカートリッジ22およびジョイントユニット47からの押圧力などの影響を、この爪部56と係止孔68との間の係止部分において吸収することができ、マニホールド71およびアクチュエータ70は、より一層、これらインクカートリッジ22およびジョイントユニット47からの影響を受けにくく、ノズル75の位置ずれが、より一層、有効に防止されている。
【0059】
さらに、このようなジョイントユニット47のベースプレート46に対する取り付けにおいては、ロアジョイント53に形成される突部86が、ベースプレート46に当接するように取り付けられているので、インクカートリッジ22およびジョイントユニット47からの押圧力は、ジョイントユニット47から、これら突部86を介して、ベースプレート46に加えられるようになる。そのため、ベースプレート46は、インクカートリッジ22およびジョイントユニット47からの押圧力を分散して受けることができるので、マニホールド71およびアクチュエータ70は、より一層、これらインクカートリッジ22およびジョイントユニット47からの影響を受けにくく、ノズル75の位置ずれが、より一層、有効に防止されている。
【0060】
また、このインクジェットヘッド24では、ベースプレート46に、アクチュエータ70およびマニホールド71を接着する時には、センタープレート73の上端面90とベースプレート46との間の対向距離t2に対して、マニホールド71のベースプレート接合面89とベースプレート46との間の対向距離t1が短くなるように対向配置され、かつ、それらの間がそれぞれエポキシ系接着剤92を介して接着されているので、対向距離のより長いセンタープレート73の上端面90とベースプレート46との間のエポキシ系接着剤92が、硬化収縮によって、対向距離のより短いマニホールド71のベースプレート接合面89とベースプレート46との間のエポキシ系接着剤92よりも、大きく収縮するので、センタープレート73は、マニホールド71よりも、ベースプレート46に引きつけられるように接着される。そうすると、マニホールド71は、ベースプレート46とチャンネル部材72との間に配置されているため、チャンネル部材72を、常に弾性的に付勢するようになる。(図10において、付勢方向を矢印93で示している。)そのため、これによってマニホールド71とアクチュエータ70とが確実に固定されるので、たとえば、このインクジェットヘッド24を組み付けた後の工程において、熱履歴や外力が加わっても、これらの間に位置ずれが生じることを防止することができる。その結果、このカラーインクジェットプリンタ21の使用時においても、マニホールド71とアクチュエータ70との間の位置ずれに起因する気泡の発生を防止することができ、いわゆる放置後不吐出を有効に防止することができる。とりわけ、このようなチャンネル部材72およびマニホールド71は、センタープレート73に対して、その両側にそれぞれ配置されているので、各マニホールド71からの押圧力は、センタープレート73を中心として、各チャンネル部材72にバランスよくかかるので、マニホールド71とアクチュエータ70とは、より一層確実に固定され、これらの間の位置ずれがより一層有効に防止されている。
【0061】
なお、このような接着に用いられる接着剤としては、エポキシ系接着剤92に限定されることはないが、その硬化収縮率が、1〜10%、さらには、3%程度のものが好ましく用いられる。また、センタープレート73の上端面90とベースプレート46との間の対向距離t2は、たとえば、0.75mmであり、また、マニホールド71のベースプレート接合面89とベースプレート46との間の対向距離t1は、たとえば、0.22〜0.33mmであり、これらの対向距離の好適な比率(t2/t1)は、用いられる接着剤の硬化収縮率にもよるが、たとえば、その硬化収縮率が3%程度である場合には、2〜10倍であることが好ましい。この比率があまりに大きいと、接着剤に残留するひずみが大きくなり、接着剤自体の強度に影響を与える場合がある。
【0062】
また、上記の説明においては、ジョイントユニット47側に爪部56を、ベースプレート46側に係止孔68を形成したが、これとは反対に、たとえば、ジョイントユニット47側に係止孔68を、ベースプレート46側に爪部56を形成するようにしてもよい。また、以上の説明においては、ジョイントユニット47側に突部86を形成したが、ベースプレート46に突部86を形成するようにしてもよい。
【0063】
また、アクチュエータ70側の接着部分であるセンタープレート73の上端面90と、ベースプレート46側の接着部分であるベースプレート46の下面との線膨張係数は、上記のように実質的に等しいことが好ましく、実質的に等しい範囲としては、その絶対値に関係なく、温度変化によってこれらの間に剥離やひび割れが生じないような線膨張係数を互いに有している範囲であって、たとえば、一方が他方の3倍程度の範囲とされる。
【0064】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、簡易な構成によって、マニホールドとアクチュエータとを確実に固定して、これらの間の位置ずれを防止することができる。そのため、マニホールドとアクチュエータとの間の位置ずれに起因する気泡の発生を防止することができ、いわゆる放置後不吐出を有効に防止することができる。
【0065】
請求項2に記載の発明によれば、各マニホールドからの押圧力が、カバー部材を中心として、各チャンネル部材にバランスよくかかるので、より一層、マニホールドとアクチュエータとを確実に固定して、これらの間の位置ずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置としてのカラーインクジェットプリンタの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1のカラーインクジェットプリンタのキャリッジの要部断面斜視図である。
【図3】図2においてヘッドユニットおよびインクカートリッジが取り付けられた側面図である。
【図4】図3における正面図である。
【図5】ヘッドユニットを下から見た分解斜視図である。
【図6】ヘッドユニットを上から見た分解斜視図である。
【図7】図3における要部側断面図である。
【図8】図7におけるA−A線断面図である。
【図9】図7における要部拡大断面図である。
【図10】図8における要部断面図である。
【図11】従来のインクジェット記録装置の要部断面図である。
【符号の説明】
21 カラーインクジェットプリンタ
24 インクジェットヘッド
46 ベースプレート
70 アクチュエータ
71 マニホールド
72 チャンネル部材
73 センタープレート
74 噴射チャンネル
75 ノズル
76 インク入口端
78 供給部
87 チャンネル部材接合面
88 センタープレート接合面
89 ベースプレート接合面
90 上端面
91 シリコーン系ポッティング剤
92 エポキシ系接着剤[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ink jet recording apparatus that performs predetermined recording on paper or the like by ejecting ink from nozzles.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, an ink jet recording apparatus is well known as a recording apparatus having a relatively simple configuration and easy high speed printing and high quality printing.
[0003]
As shown in FIG. 11, for example, this type of ink jet recording apparatus includes a head unit including a
[0004]
The
[0005]
The inkjet head 3 includes an
[0006]
The manifold 9 is made of resin and is formed continuously with the ink introduction path 11 having the
[0007]
A
[0008]
A
[0009]
Then, the ink in the
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the ink jet head 3 described above, the manifold 9 and the
[0011]
The UV adhesive used for this bonding is of the type that cures when irradiated with UV light and has a relatively soft property after curing, and the silicone potting agent also exhibits rubber elasticity after curing. It has a relatively soft property.
[0012]
For this reason, the manifold 9 and the
[0013]
The present invention has been made in order to solve the above-described problems. The object of the present invention is to reliably fix the manifold and the actuator with a simple configuration and prevent positional deviation therebetween. Another object of the present invention is to provide an ink jet recording apparatus capable of effectively preventing so-called non-ejection after leaving due to bubble growth.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an invention according to
[0015]
According to such a configuration, the facing distance between the manifold and the base plate is shorter than the facing distance between the extended end of the cover member and the base plate, and between the extended end of the cover member and the base plate, Since the manifold and the base plate are bonded to each other via an adhesive, the adhesive between the extended end of the cover member having a longer opposing distance and the base plate is more resistant to the opposing distance by curing shrinkage. Since it shrinks more than the adhesive between the short manifold and the base plate, the cover member is joined to be attracted to the base plate rather than the manifold. Then, since the manifold is disposed between the base plate and the channel member, the channel member is always elastically biased. Therefore, since the manifold and the actuator are securely fixed by this, for example, in the process after assembling the ink jet head, even if a thermal history or an external force is applied, it is possible to prevent a positional deviation between them. be able to. As a result, even when the ink jet recording apparatus is used, it is possible to prevent the generation of bubbles due to the positional deviation between the manifold and the actuator, and to effectively prevent so-called non-ejection after being left.
[0016]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the channel member and the manifold are respectively disposed on both sides of the cover member.
[0017]
According to such a configuration, since the channel member and the manifold are respectively arranged on both sides of the cover member, the pressing force from each manifold is applied to each channel member in a balanced manner with the cover member as the center. Further, it is possible to securely fix the manifold and the actuator and prevent positional deviation therebetween.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of a color ink jet printer as an ink jet recording apparatus of the present invention. In FIG. 1, a color
[0019]
The
[0020]
A carriage
[0021]
When one
[0022]
The
[0023]
The purge device 29 is provided on the side of the
[0024]
2 is a cross-sectional perspective view of the main part of the carriage, FIG. 3 is a side view in which the head unit and the ink cartridge are attached in FIG. 2, FIG. 4 is a front view in FIG. 3, and FIG. FIG. 6 is an exploded perspective view of the head unit as viewed from above, FIG. 7 is a sectional side view of the main part in FIG. 3, and FIG. 8 is a sectional view taken along line AA in FIG. FIG. 10 is an enlarged cross-sectional view of main parts in FIG. 7, and FIG. 10 is a cross-sectional view of main parts in FIG. Next, the
[0025]
In FIG. 2, the
[0026]
As shown in FIG. 3, the
[0027]
As shown in FIGS. 7 and 8, the
[0028]
As shown in FIG. 2, the two
[0029]
As shown in FIGS. 2 and 4,
A COB (chip-on-board)
[0030]
As shown in FIGS. 5 and 6, the
Further, at the lower end portion of the upper joint 52,
[0031]
The lower joint 53 is formed with two
[0032]
As shown in FIGS. 7 and 8, the upper joint 52 is formed with a
[0033]
Further, a
[0034]
Then, the
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
As shown in FIGS. 7 and 8, the
[0038]
Each
Each
[0039]
The
[0040]
In addition, as shown in FIG. 8, the
[0041]
As shown in FIGS. 7 and 8, the manifold 71 is disposed above each
[0042]
As shown in FIG. 10, the lower end surface of the
[0043]
The manifold 71 is formed with holding
[0044]
And the manifold 71 and the
[0045]
The
[0046]
In addition, two
[0047]
Then, the ink supplied from the
[0048]
Then, when ink is supplied to the
[0049]
Further, as shown in FIGS. 5, 7, and 8, a
[0050]
As shown in FIG. 8, the
[0051]
In such a color
[0052]
The
[0053]
Moreover, by making these linear expansion coefficients substantially equal, as described above, the one-part heat-curing
[0054]
In addition, since the
[0055]
In the
[0056]
In the
[0057]
Furthermore, since the
[0058]
In addition, the
[0059]
Further, in attaching the
[0060]
Further, in the
[0061]
The adhesive used for such bonding is not limited to the epoxy-based
[0062]
In the above description, the
[0063]
Further, it is preferable that the linear expansion coefficients of the
[0064]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the manifold and the actuator can be securely fixed with a simple configuration, and positional deviation between them can be prevented. Therefore, it is possible to prevent the generation of bubbles due to the displacement between the manifold and the actuator, and to effectively prevent so-called non-ejection after being left.
[0065]
According to the second aspect of the present invention, since the pressing force from each manifold is applied to each channel member in a balanced manner with the cover member as the center, the manifold and the actuator are further securely fixed, It is possible to prevent misalignment between them.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of a color ink jet printer as an ink jet recording apparatus of the present invention.
2 is a cross-sectional perspective view of a main part of a carriage of the color inkjet printer of FIG. 1. FIG.
3 is a side view of the head unit and the ink cartridge attached in FIG.
4 is a front view of FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is an exploded perspective view of the head unit as viewed from below.
FIG. 6 is an exploded perspective view of the head unit as viewed from above.
7 is a sectional side view of the main part in FIG. 3. FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
9 is an enlarged cross-sectional view of a main part in FIG.
10 is a cross-sectional view of the main part in FIG. 8. FIG.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a main part of a conventional ink jet recording apparatus.
[Explanation of symbols]
21 Color inkjet printer
24 Inkjet head
46 Base plate
70 Actuator
71 Manifold
72 Channel member
73 Center plate
74 Injection channel
75 nozzles
76 Ink inlet end
78 Supply section
87 Channel member joint surface
88 Center plate joint surface
89 Base plate joint surface
90 Top surface
91 Silicone potting agent
92 Epoxy adhesive
Claims (2)
前記インクジェットヘッドを支持するベースプレートとを備えるインクジェット記録装置において、
前記アクチュエータは、前記複数の噴射チャンネルを形成する複数の溝を一面に有するチャンネル部材と、その複数の溝を覆って前記チャンネル部材の一面に固着されたカバー部材とから構成され、前記カバー部材が前記複数の噴射チャンネルのインク入口端よりも、前記チャンネル部材に対して凸状に延長され、その延長端が、前記ベースプレートに対向配置されるとともに、
前記流路形成部材は、前記複数の噴射チャンネルのインク入口端に対し、インクを分配するマニホールドを含み、前記マニホールドは、前記ベースプレートと前記チャンネル部材との間の前記カバー部材の側方において、前記噴射チャンネルにインク供給可能に前記チャンネル部材に接合されるとともに、前記ベースプレートと対向配置されており、
前記カバー部材および前記マニホールドは、前記カバー部材の延長端と前記ベースプレートとの間の対向距離に対して、前記マニホールドと前記ベースプレートとの間の対向距離が短くなるように形成され、
前記カバー部材の延長端と前記ベースプレートとの間、および、前記マニホールドと前記ベースプレートとの間が、それぞれ接着剤を介して接合されていることを特徴とする、インクジェット記録装置。An actuator including a plurality of ejection channels for ejecting ink as droplets from nozzles, and an inkjet head including a flow path forming member for supplying ink to each ejection channel of the actuator;
In an inkjet recording apparatus comprising a base plate that supports the inkjet head,
The actuator includes a channel member having a plurality of grooves forming one of the plurality of ejection channels on one surface, and a cover member that covers the plurality of grooves and is fixed to one surface of the channel member. The ink inlet ends of the plurality of ejection channels extend in a convex shape with respect to the channel member, and the extended ends are disposed to face the base plate,
The flow path forming member includes a manifold that distributes ink to ink inlet ends of the plurality of ejection channels, and the manifold is located on a side of the cover member between the base plate and the channel member. It is joined to the channel member so that ink can be supplied to the ejection channel, and is disposed opposite to the base plate,
The cover member and the manifold are formed such that a facing distance between the manifold and the base plate is shorter than a facing distance between the extended end of the cover member and the base plate,
An ink jet recording apparatus, wherein an extension end of the cover member and the base plate, and a manifold and the base plate are respectively joined via an adhesive.
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