JP3698972B2 - Ceiling access door - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建築物、船舶、地下通路等の構築物の天井裏に配設された各種の配線・配管等を保守・点検するために天井板に開口された開口部に装着される天井点検口に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、天井板に開口された開口部に装着される外枠体と、その外枠体の開口部に対し、一方向に長い一対の開閉用アームによって開閉可能に組み付けられる内枠体と、外枠体と内枠体との間に跨って係脱可能に配設され同内枠体を閉じ状態に閉止する閉止手段と、を備えた構造の天井点検口が知られている。
また、この種の天井点検口には、例えば、特開2000−64586号公報等に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、外枠体の外枠部と内枠体の内枠部との間に一方向に長い一対の開閉用アームを配置するためのスペースを確保するために、外枠部と内枠部との間の隙間を所定値以上に大きくする必要がある。そして、外枠部と内枠部との間に設けられた隙間に相当する分だけ外枠体に対し内枠体が水平方向にガタツキやすくなるという問題点があった。
【0004】
この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑み、外枠体に対する内枠体の水平方向のガタツキを防止しながら、外枠体と内枠体との間に開閉用アームを配設するためのスペースを容易に確保することができる天井点検口を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明に係る天井点検口は、天井板の開口部に装着される外枠体と、前記外枠体の開口部に対し一方向に長い一対の開閉用アームによって開閉可能に組み付けられる内枠体と、前記外枠体と前記内枠体との間に跨って係脱可能に配設され同内枠体を閉じ状態に閉止する閉止手段と、を備えた天井点検口であって、前記外枠体は、その外枠部の断面において、前記天井板の開口部の内周面に沿う外下壁部と、その外下壁部から内側に向けて張り出された上段差部と、その段差部から上方に向けて設けられた外上壁部とを有する一方、前記内枠体は、その内枠部の断面において、前記外下壁部の内周面に沿う内下壁部と、その内下壁部から前記上段差部の下面に沿って張り出された中段差部と、前記外上壁部の内周面に沿いかつ前記中段差部から上方に向けて設けられた内上壁部とを有し、前記外下壁部から張り出された上段差部の張り出し寸法に対し、前記内下壁部から張り出された中段差部の張り出し寸法が大きく設定され、これによって前記外上壁部と前記内上壁部との間に構成された隙間内おいて前記開閉用アームが配設されている。
したがって、外枠体に対し内枠体を開放する場合、閉止手段による係合を外した状態で、外枠体に対し内枠体が開閉用アームを介して開放される。
また、外枠体と内枠体において、外枠体の外下壁部から内側に向けて張り出された上段差部の張り出し寸法に対し、内枠体の内下壁部から内側に向けて張り出された中段差部の張り出し寸法が適宜に大きく設定されている。これによって、外枠体の外下壁部と内枠体の内下壁部との間の隙間は可及的に小さく設定しながら、外枠体の外上壁部と内枠体の内上壁部との間には、一対の開閉用アームを配設するための隙間を容易に確保することができる。
さらに、外下壁部と内下壁部との間の隙間を小さくした分だけ外枠体に対する内枠体の水平方向のガタツキを軽減することができる。
また、外枠体は、その外枠部が、外下壁部、上段差部及び外上壁部を備えているため、変形し難くかつ強固となる。また、内枠体においても、その内枠部が、内下壁部、中段差部及び内上壁部を備えているため、変形し難くかつ強固となる。このように、外枠体及び内枠体の強度を高めて耐久性の向上を図ることができる。
【0006】
また、請求項2の発明に係る天井点検口は、請求項1に記載の天井点検口であって、外枠体の上段差部と内枠体の中段差部との間には気密性を有するシール部材が設けられている。
したがって、外枠体の上段差部と内枠体の中段差部との間の隙間を気密性を有するシール部材によって塞ぐことで気密を保つことができる。
【0007】
請求項3の発明に係る天井点検口は、請求項1又は2に記載の天井点検口であって、外枠体には、その外下壁部の下端部において天井板の開口部の下端縁に向けて張り出す係合縁が形成される一方、内枠体には、その内下壁部の下端部において、前記係合縁を覆う張出覆い縁が形成されている。
したがって、外枠体に対し内枠体が閉じられた状態において、内枠体の張出覆い縁によって、外枠体の係合縁を覆って隠蔽することができ、外観意匠が向上する。
【0008】
請求項4の発明に係る天井点検口は、請求項3に記載の天井点検口であって、外枠体の係合縁と、内枠体の張出覆い縁との間には気密性を有するシール部材が設けられている。
したがって、外枠体の係合縁と、内枠体の張出覆い縁との間の隙間を気密性を有するシール部材によって塞ぐことで気密を保つことができる。
【0009】
請求項5の発明に係る天井点検口は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の天井点検口であって、開閉用アームの長手方向の一端部は、内枠体のコーナ部に接近する側において、同内枠体の内上壁部側に回動軸を中心として回動可能に装着され、前記開閉用アームの他端部には、前記内枠体のコーナ部から離反する側において、外枠体の外上壁部側に配設された開口部を有する受止め部に挿脱可能に差し込まれる連結軸が組み付けられている。
したがって、外枠体に対し内枠体を開放する際、内枠体は、その自重に基づいて、開閉用アームの回動軸を支点として下向きに回動する一方、開閉用アームは、その連結軸が外枠体の受止め部に沿って移動しながら、その連結軸を支点として下向きに回動する。これによって、外枠体に対し内枠体を円滑に開放することができる。
【0010】
請求項6の発明に係る天井点検口は、請求項5に記載の天井点検口であって、外枠体の外上壁部に対し、開閉用アームの連結軸が挿脱可能に差し込まれる開口部を有する受止め部が切り欠き状の受止め溝によって形成されている。
したがって、外枠体の外上壁部に対し切り欠き状の受止め溝を形成することによって、開閉用アームの連結軸が挿脱可能が開口部を有する受止め部を容易に構成することができる。
【0011】
請求項7の発明に係る天井点検口は、請求項5に記載の天井点検口であって、外枠体の外上壁部の内側には受止め部材が装着され、その受止め部材には、開閉用アームの連結軸が挿脱可能に差し込まれる開口部を有する受止め部を構成する切り欠き状の受止め溝が形成されている。
したがって、受止め部材に受止め部を構成する切り欠き状の受止め溝を形成することによって、外枠体の外上壁部に直接的に受止め溝を形成する場合と異なり、外上壁部の強度が低下する不具合を防止することができるとともに、受止め溝の加工も容易となる。
【0012】
請求項8の発明に係る天井点検口は、請求項5、又は6、又は7のいずれか一項に記載の天井点検口であって、受止め部は、外枠体の下端部開口縁と、開閉用アームの連結軸の中心とを結ぶ線のほぼ延長線上に設けられ、前記外枠体に対し内枠体が閉止された状態にあるとき、前記開閉用アームの回動軸の中心と前記外枠体の下端部開口縁との距離をL1とし、前記開閉用アームの連結軸と回動軸との中心間距離をL2とする一方、前記外枠体に対し内枠体を開放する際に前記受止め部に沿って移動する前記連結軸の中心と前記外枠体の下端部開口縁までの距離をLとしたときに、L≧L1+L2の関係が確保できるように、前記受止め部の長さが設定されている。
したがって、外枠体に対し内枠体が開放される際、開閉用アームの連結軸が受止め部に沿って不足なく移動することができ、外枠体に対し内枠体を円滑に開放することができる。
【0013】
請求項9の発明に係る天井点検口は、請求項5、又は6、又は7、又は8のいずれか一項に記載の天井点検口であって、外枠体の外上壁部には、受止め部の開口部から開閉用アームの連結軸が抜け出ることを防止するための弾性体よりなる抜止部材が設けられ、前記抜止部材は、その弾性変形によって前記開閉用アームの連結軸を抜け出しを許容する構成にしてある。
したがって、外枠体に対する内枠体の開閉動作時に開閉用アームの連結軸が受止め部の開口部から不測に抜け出ることを防止することができ、外枠体に対し内枠体が離脱・落下する不具合を防止することができる。
【0014】
請求項10の発明に係る天井点検口は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の天井点検口であって、外上壁部と内上壁部との間の隙間内おいて開閉用アームがほぼ水平状態で配設されている。
したがって、外上壁部と内上壁部との高さ寸法をそれぞれ小さくすることが可能となり、その分だけ天井点検口の小型・軽量化を図ることが可能となる。
【0015】
請求項11の発明に係る天井点検口は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の天井点検口であって、外枠体は、その外枠部が縦横の各外枠材によって形成されるとともに、これら縦横の各外枠材が外枠コ−ナ具によって矩形に枠組みされることによって構成され、内枠体は、その内枠部が縦横の各内枠材によって形成されるとともに、これら縦横の各内枠材が内枠コ−ナ具によって矩形に枠組みされることによって構成されている。
したがって、縦横の各外枠材が外枠コ−ナ具によって矩形に枠組みされることによって外枠体が容易に構成される。
また、縦横の各内枠材が内枠コ−ナ具によって矩形に枠組みされることによって内枠体が容易に構成される。
【0016】
請求項12の発明に係る天井点検口は、請求項11に記載の天井点検口であって、内枠体の内上壁部の外側には、外向きに開口する嵌込み溝が凹設され、内枠コ−ナ具は直角状をなす翼片を有し、これら翼片が前記隣接する内枠材の嵌込み溝にそれぞれ差し込まれて固定されることによって内枠体が枠組され、前記内枠コ−ナ具の一方の翼片に対し開閉用アームの長手方向の一端部が回動軸によって回動可能に装着されている。
したがって、内枠コ−ナ具の一方の翼片に対し、回動軸によって開閉用アームの一端部が装着され、同開閉用アームの他端部の連結軸が外枠体の受止め部に挿入されて組み付けられる。このため、外枠体の外上壁部と内枠体の内上壁部との間の隙間内に対する、一対の開閉用アームの組付性の向上を図ることができる。
【0017】
請求項13の発明に係る天井点検口は、請求項11に記載の天井点検口であって、隣接する内枠材の内上壁部のコーナ部近傍には、外側に向けてコーナ係合片がそれぞれ切り起し状に形成され、内枠コ−ナ具は直角状をなしかつ前記各コーナ係合片に対応するスリット状の係合溝がそれぞれ設けられた翼片を有し、これら翼片が、その係合溝において前記コーナ係合片の上方から差し込まれて固定されることによって内枠体が枠組される一方、前記隣接する内枠材のうち、一方の内枠材の内上壁部のコーナ部寄り外側面には、開閉用アームの長手方向の一端部を回動軸によって回動可能に装着するための座部が突設されている。
したがって、隣接する内枠材の内上壁部の各コーナ係合片の上方から内枠コ−ナ具の翼片を、その係合溝において差し込んで固定することによって内枠体を矩形に枠組することができ、内枠体の枠組み作業が容易となる。
また、内上壁部のコーナ部寄り外側面に突設されている座部に対し開閉用アームの長手方向の一端部を回動軸によって回動可能に装着することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
この発明の実施の形態1を図1〜図14にしたがって説明する。
天井点検口を平面で表した図7、及び図7のIII−III線に基づく断面で表した図3において、天井板1に開口された開口部2に装着される天井点検口30は、外枠体31と、その外枠体31の開口部に対し開閉用アーム90によって開閉可能に装着された内枠体51と、外枠体31と内枠体51の間に跨って配設され内枠体51を閉じ状態に閉止する閉止手段をなす下止め部材110及び施錠部材120とを備えている。
なお、説明の便宜上、天井板1の開口部2の中心側を内、反対側を外として説明する。また、図5に示すように、天井板1の上方(奥側)には、その開口部2の近傍において野縁3が配設され、その野縁3上には断面チャンネル状の取付用受け部材4が配設されている。
【0019】
図1、図2、及び図7に示すように、外枠体31は、その外枠部をなす縦横の各外枠材32によって矩形に枠組み構成されている。これら縦横の各外枠材32は、アルミ合金等の軽合金の押出型材や、ステンレス鋼板等の金属板の折曲げ加工材等によって略同一の横断面形状に形成されている。
そして、各外枠材32は、天井板1の開口部2の内周面に沿って略平行する外下壁部33と、その外下壁部33の上端から内側に向けて若干張り出された上段差部34と、その上段差部34の張り出し端部から上方に向けて垂直状に設けられた外上壁部35と、外下壁部33の下端から天井板1の下面に向けて張り出された係合縁38とを備えて断面略W字状に形成されている。
【0020】
また、各外枠材32の外上壁部35の内側の下端部から上端部にわたって蟻溝状をなす嵌込み溝37が内側に開口して形成されている。この嵌込み溝37の上下の開口縁には開口突縁39がそれぞれ形成されている。
図2に示すように、各外枠材32の長手方向の両端面は、45度の角度をもって切断されている。そして、各外枠材32の端部の突き合わせコーナ部において、相互の嵌込み溝37に跨って外枠コ−ナ具40が差し込まれながら、隣接する外枠材32の端部が90度の角度をもって突き合わされ、その外枠コ−ナ具40によって結合されることで、矩形状に枠組み保持された外枠体31が構成される。
【0021】
すなわち、図8と図9に示すように、前記外枠コ−ナ具40は、隣接する外枠材32のコーナ部において、その相互の嵌込み溝37に差し込まれる翼片41を直角状に備え、これら各翼片41の上下部には、切り欠き状の係合部42が形成されている。
そして、各外枠材32の端部がなす4つのコーナ部において、それぞれ外枠コ−ナ具40の各翼片41が各外枠材32の嵌込み溝37に差し込まれる。その後、各外枠材32の嵌込み溝37の開口突縁39の一部39aが、各翼片41の係合部42に向けてかしめられることで、各外枠材32がなす4つのコーナ部が外枠コ−ナ具40によってそれぞれ結合され、これによって外枠体31が矩形に枠組み構成される。
【0022】
図5に示すように、外枠体31は、前記天井板1の下方からその開口部2に嵌込まれ、前記取付用受け部材4に対し支持手段10によって取り付けられる。
外枠体31を枠組み構成している縦横の各外枠材32のうち、一方で対向する両外枠材32(この実施の形態1では図3に向かって左右に位置する両外枠材32)の外上壁部35には、図5に示すように、支持手段10に対する所要数の角孔状の取付孔35aが貫設されている。
支持手段10は、取付孔35aの数に対応する数の吊下部材11と支持ボルト15とを備えている。吊下部材11は、上下方向の吊下片12と、その吊下片12の上端から直角状に折り曲げられた支持片14とを有して略逆L字状をなしている。そして、吊下片12には、外上壁部35の取付孔35aに差し込まれて係合する係止爪13が上向き傾斜状をなして切り起こし状に形成されている。
また、吊下部材11の支持片14にはネジ孔が貫設され、そのネジ孔には支持ボルト15が上下方向に進退可能に螺合されている。
【0023】
すなわち、天井板1の開口部2に外枠体31が嵌込まれると共に、吊下部材11の係止爪13が外枠体31の外上壁部35の取付孔35aに差し込まれて係合される。さらに、取付用受け部材4上に支持ボルト15が、その下端において設置される。この状態において、支持ボルト15がねじ込まれることで、外枠体31の係合縁38が天井板1の下面に当接する位置まで吊り上げられる。これによって、天井板1の開口部2に対し外枠体31が支持手段10によって吊り下げ保持されるようになっている。
なお、吊下部材11を安定よく支持するために、嵌込み溝37の上の開口突縁39に対し吊下部材11の吊下片12の一部が段差に形成されて係合している。
【0024】
図3と図7に示すように、前記外枠体31の枠開口部には、一方向に長い一対の開閉用アーム90によって内枠体51が開閉及び着脱可能に組み付けられ、かつ閉止手段としての下止め部材110及び施錠部材120によって閉じ状態に保持されている。
図1と図2に示すように、内枠体51は、その内枠部をなす縦横の各内枠材52によって矩形に枠組みされて構成されている。縦横の各内枠材52は、アルミ合金等の軽合金の押出型材やステンレス鋼板等の金属板の折曲げ加工材等によって略同一の断面形状に形成されている。
【0025】
前記各内枠材52は、外枠体31の外下壁部33の内側に所定の隙間をもって略平行する内下壁部53と、その内下壁部53の上端から外枠体31の上段差部34の下面に沿って所定の隙間を隔てて張り出された中段差部54と、外上壁部35の内側に所定の隙間をもって略平行しかつ中段差部54の張り出し端から上方に向けて垂直状に設けられた内上壁部55と、内下壁部53の下端から外枠体31の係合縁38を覆うようにして張り出された張出覆い縁58とを備えて断面略W字状に形成されている。
そして、内枠体51の張出覆い縁58によって外枠体31の外下壁部33と内枠体51の内下壁部53との間の隙間が塞がれるようになっている。
【0026】
前記各内枠材52の内上壁部55の外側の下端部から上端部にわたって蟻溝状をなす嵌込み溝57が外側に開口して形成されている。この嵌込み溝57の上下の開口縁には開口突縁59がそれぞれ形成されている。
図2に示すように、各内枠材52の両端面は45度の角度をもって切断され、これら各内枠材52の端部の突き合わせコーナ部において、相互の嵌込み溝57に跨って内枠コ−ナ具70が差し込まれながら、隣接する内枠材52が90度の角度をもって突き合わされ、その内枠コ−ナ具70によって結合されることで、矩形に枠組みされた内枠体51が構成される。
【0027】
すなわち、図10と図11に示すように、内枠コ−ナ具70は、翼片71を直角状に備え、これら各翼片71の上下部には、切り欠き状の係合部72がそれぞれ形成されている。
そして、各内枠材52の端部がなす4つのコーナ部において、それぞれ内枠コ−ナ具70の各翼片71が各内枠材52の嵌込み溝57に差し込まれ、その嵌込み溝57の開口突縁59の一部59aが係合部72に向けてかしめられることで、内枠体51が矩形に枠組み構成される。
また、この実施の形態1において、4つの内枠コ−ナ具70のうち、図7に向かって右側に位置する2つの内枠コ−ナ具70には、その各一方の翼片71において、一対の開閉用アーム90の長手方向の一端部が回動軸91によってそれぞれ回動可能に組み付けられている。これら一対の開閉用アーム90については、後に詳細に説明する。
【0028】
図5と図7に示すように、前記内枠体51の内下壁部53がなす内枠開口部には、その開口部を閉じるようにして内蓋板80が嵌込まれ、その内蓋板80は、所要数の蓋板支持部材81によって支持されている。
図5に示すように、蓋板支持部材81は、内枠体51の内上壁部55の内面に沿って取り付けられる取付部82と、その取付部82下端から内側に向けて張り出された支持部84とを備えて断面略L字状に形成されている。そして、蓋板支持部材81の支持部84の下面には内蓋板80がビス、釘、蓋押え具等の止着手段(図示しない)によって固定されている。
また、この実施の形態1において、厚さ寸法が各種異なる様々な内蓋板80に対応できるように、内枠体51の内上壁部55の内面に沿って蓋板支持部材81が上下方向に移動調整可能に取り付けられるようになっている。
【0029】
すなわち、図5と図6に示すように、内枠体51の内上壁部55には、上下方向の長孔61が形成されるとともに、その内上壁部55の内側には、複数の係止突起88が突設されている。
これに対し、蓋板支持部材81の取付部82の所定位置にはネジ孔が形成されるとともに、取付部82の外側面の上下両端部には、内枠体51の内上壁部55の複数の係止突起88に選択的に掛け止めされて係合する係合突起83がそれぞれ突設されている。
そして、内枠体51の内上壁部55の複数の係止突起88のうち、所望する係止突起88に対し、蓋板支持部材81の係合突起83を掛け止めして係合させる。この状態のもとで、内枠体51の内上壁部55の外側からその長孔61を通して蓋板支持部材81のネジ孔にビス85をねじ込むことによって、内枠体51の内上壁部55の内側に対し、蓋板支持部材81が、所望とする内蓋板80に対応する高さ位置に取り付けられようになっている。
【0030】
図3に示すように、前記外枠体31に対し内枠体51を閉じ状態に保持するため閉止手段をなす下止め部材110と施錠部材120とは、内枠体51の縦横の各内枠材52のうち、一方で相対する両内枠材52にそれぞれ装着されている。
この実施の形態1において、内枠体51の縦横の各内枠材52のうちの一方(図3に向かって右側)の内枠材52の内上壁部55の外側上部に下止め部材110が取り付けられている。この下止め部材110は、内枠材52の内上壁部55の外側にビス112によって取り付けられた基板部111と、その基板部111の上端から内上壁部55の上縁を僅かに越えて略水平状に延出された係合片113と、その係合片113の先端から上向き傾斜状に延出された滑走片114とを一体に備えている。
【0031】
また、下止め部材110が取り付けられる内枠材52と対向する(図3に向かって左側に位置する)内枠材52には、その内上壁部55の内側において施錠部材120が錠ブラッケト125によって回動操作可能に組み付けられている。
図3と図7に示すように、施錠部材120は、上下方向の軸体121と、施錠板130とを一体状に備えている。そして、施錠部材120は、その軸体121において、平断面がほぼΩ状をなす錠ブラケット125の軸受け部に回動可能に嵌挿されて組み付けられている。
【0032】
施錠部材120の施錠板130は、錠ブラッケト125の軸受け部の上方に位置して、かつ軸体121の上端にかしめ部122によって略水平状に固定されている。この施錠板130の先端部は内上壁部55に貫設された貫通孔144を通して外枠体31の外上壁部35に貫設された閉止孔145に挿脱可能に差し込まれる位置まで延出されている。そして、施錠板130は、軸体121と一体状をなして回動操作されることで、外上壁部35の閉止孔145に差し込まれて係合する施錠位置と、その施錠位置から略90度回動されかつ外上壁部35の閉止孔145から抜け出て外れる解錠位置とに配置切り換えされるようになっている。
また、施錠部材120の軸体121の下端部は内蓋板80を貫通して内蓋板80の下面から若干突出している。この軸体121の下端面には、その軸体121と共に施錠板130を回動操作するためのコイン等が差し込まれる回動溝123が凹設されている。
また、軸体121の下端部外周には内蓋板80の貫通孔の下端開口部を塞ぐ塞ぎキャップ140が装着されている。
【0033】
前記したように枠組み構成される外枠体31と内枠体51において、図4に示すように、外枠体31の外下壁部33から内側に向けて張り出された上段差部34の張り出し寸法に対し、内枠体51の内下壁部53から内側に向けて張り出された中段差部54の張り出し寸法が適宜に大きく設定されている。これによって、外枠体31の外上壁部35と内枠体51の内上壁部55との間に構成された隙間内において一方向に長い一対の開閉用アーム90がほぼ水平状態をなして配設されるようになっている。
この実施の形態1において、図1、図2、及び図7に示すように、内枠体51の4つの内枠コ−ナ具70のうち、図7に向かって右側に位置する両内枠コ−ナ具70の各一方の翼片71において、一対の開閉用アーム90の長手方向の一端部が回動軸91によってそれぞれ回動可能に組み付けられている(図10参照)。
また、一対の開閉用アーム90の長手方向の他端部には、外枠体31の外上壁部35の内側に設けられた開口部を有する受止め部に挿脱可能に差し込まれる連結軸100が組み付けられている。
【0034】
すなわち、図1と図2に示すように、一対の開閉用アーム90の長手方向の一端部に設けられる回動軸91は、頭部92と段付き軸部93とを備えている。
一方、内枠コ−ナ具70の一方の翼片71には、外側に突出する軸用座部が形成されている。この座部の中心部には、回動軸91の段付き軸部93の大径軸部が嵌挿される軸孔が貫設されている。
これに対し、開閉用アーム90の一端部寄り部分には、外側が凹みかつ内側に突出する座部が形成され、その座部の中心部には、回動軸91の段付き軸部93の小径軸部が嵌挿される軸孔が貫設されている。そして、内枠コ−ナ具70の一方の翼片71の座部の内側からその軸孔に回動軸91の段付き軸部93の大径軸部が嵌挿され、その段付き軸部93の小径軸部が開閉用アーム90の座部の軸孔に貫挿された状態において、小径軸部の先端部にかしめによってかしめ部96が設けられることで、内枠コ−ナ具70の一方の翼片71の座部と、開閉用アーム90の座部とが相互に当接した状態で、開閉用アーム90が組み付けられている。これによって、開閉用アーム90のほとんどの部分が、内枠材52の内上壁部55の外側面に接触しないように保たれ、開閉用アーム90の回動が円滑かつ軽快になされるようになっている。
【0035】
また、図1と図2に示すように、一対の開閉用アーム90の長手方向の他端部寄り部分に設けられた連結軸100は、頭部101と、段付き軸部102とを備えている。そして、開閉用アーム90の他端部寄り部分に貫設された軸孔に、連結軸100の段付き軸部102の小径軸部が挿通され、その段付き軸部102の小径軸部の先端部にかしめによってかしめ部103が設けられることで、開閉用アーム90に連結軸100が取り付けられている。
一方、外枠体31の外上壁部35の内側には、内枠体51のコーナ部から離反する側において、開閉用アーム90に連結軸100が挿脱可能に差し込まれる開口部を有する受止め部が設けられている。
【0036】
この実施の形態1において、図1と図2に示すように、外枠体31の外上壁部35の内側の所定位置には、嵌込み溝37の上下の開口突縁39の間において受止め部材150が取り付けられている。この受止め部材150は、外上壁部35の内側面に沿ってビス160によって固定される基部151と、その基部151から内側に向けて直角状に折り曲げられその折り曲げ部の先端から外上壁部35の内側面に沿って延出されかつ同外上壁部35の内側面との間に連結軸100の頭部101が差し込み可能な隙間を隔てる延出部152とを備えて平断面ほぼZ字をなしている。
そして、受止め部材150の延出部152には、開閉用アーム90の連結軸100が挿脱可能に差し込まれる受止め部を構成する切り欠き状の受止め溝155が形成されている。
この受止め溝155の一端側(内枠体51のコーナ部から離反する側)には、開閉用アーム90の連結軸100が挿脱される開口部が形成されている。
【0037】
また、図1と図2に示すように、受止め部材150の受止め溝155は、外枠体31の下端部開口縁と、開閉用アーム90の連結軸100の中心とを結ぶ線のほぼ延長線上において傾斜状をなして設けられている。
また、図14において2点鎖線に示すように、外枠体31に対し内枠体51が閉止された状態において、開閉用アーム90の回動軸91の中心と外枠体31の下端部開口縁との距離をL1とし、開閉用アーム90の連結軸100と回動軸91との中心間距離をL2とし、外枠体31に対し内枠体51を開放する際に受止め溝155に沿って移動する連結軸100の中心と外枠体31の下端部開口縁までの距離をLとしたときに、「 L≧L1+L2 」の関係が確保できるように、受止め溝155の溝長さが適宜に設定されている。
【0038】
また、図14において2点鎖線で示すように、外枠体31に対し内枠体51が開閉用アーム90によってほぼ垂下状態をなして開放できるように、開閉用アーム90の連結軸100と回動軸91との中心間距離をL2とし、開閉用アーム90の回動軸91の中心から内枠体51の張出覆い縁58の先端までの距離をAとし、開閉用アーム90の連結軸100の中心から外枠体31の外下壁部33の係合縁38までの距離をBとしたときに、「 L2≧A+B 」の関係が確保できるように、開閉用アーム90のアーム長さが適宜に設定されている。
【0039】
また、外枠体31の外上壁部35には、受止め部材150の受止め溝155の開口部から開閉用アーム90の連結軸100が、その頭部101において抜け出ることを防止するための弾性体よりなる抜止部材170が設けられている。
この実施の形態1において、図1と図2に示すように、抜止部材170は、板ばね材よりなり、かつ弾性的に撓むように、その一端部において外枠体31の外上壁部35の外側面に対し、受止め部材150を締め付けているビス160によって片持ち状に共締めされている。
抜止部材170の自由端部には、外枠体31の外上壁部35に貫設された孔を通しかつ受止め部材150の受止め溝155の開口部を閉じるようにして同外上壁部35の内側に突出する断面半円弧状に抜止部171が形成されている。
そして、開閉用アーム90の連結軸100がその頭部101において抜止部材170の抜止部171に当接して係合することによって、連結軸100の不測の抜け出しが防止されるようになっている。
さらに、抜止部材170の抜止部171による係合力に抗して開閉用アーム90の連結軸100が押し出されることによって、受止め部材150の受止め溝155の開口部を開くようにして抜止部材170が弾性的に撓み、これによって連結軸100の抜け出しを許容する構成にしてある。
【0040】
また、この実施の形態1において、図1に示すように、内枠体51の中段差部54の上面には、外枠体31の上段差部34と内枠体51の中段差部54との間の隙間を塞ぐ気密性のシール部材180が貼り付けられている。
さらに、内枠体51の張出覆い縁58の上面には、外枠体31の係合縁38と、内枠体51の張出覆い縁58との間の隙間を塞ぐ気密性のシール部材181が設けられている。
また、各シール部材180、181は、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン等の気密性を有する合成樹脂、ゴム等よりそれぞれ形成されている。
【0041】
この実施の形態1の天井点検口30は上述したように構成される。したがって、外枠体31に対し閉じ状態に保持された内枠体51を開く場合、まず、図12に示すように、施錠位置にある施錠部材120が所定方向にほぼ90度回動操作されて解錠位置に配置切換される。この状態において、外枠体31に対し内枠体51が、その下止め部材110の係合片113が外枠体31の上縁から外れる方向(図12に向かって左側)において僅かではあるが移動される。
その後、図13に示すように、内枠体51は、その自重に基づいて、開閉用アーム90の回動軸91を支点として下向き(図13に向かって反時計回り方向)に回動しながら、その下止め部材110の滑走片114が外枠体31の上縁に接して斜め下方に滑走する。この際、開閉用アーム90は、その連結軸100が受止め溝155に沿って若干移動しながら、その連結軸100を支点として下向き(図13に向かって時計回り方向)に回動する。
【0042】
引き続いて、図14に示すように、下止め部材110の滑走片114が外枠体31の外上壁部35の上縁を通過した後、図14の2点鎖線で示すように、内枠体51は、その自重に基づいて、開閉用アーム90の回動軸91を支点として回動するとともに、開閉用アーム90は、その連結軸100を支点としてほぼ垂下状をなす位置まで回動し、これによって外枠体31に対し内枠体51がほぼ垂下状をなして開放される。
また、前記とは逆の手順で操作されることで、外枠体31に対し内枠体51が閉じられる。
【0043】
外枠体31と内枠体51において、外枠体31の外下壁部33から内側に向けて張り出された上段差部34の張り出し寸法に対し、内枠体51の内下壁部53から内側に向けて張り出された中段差部54の張り出し寸法が適宜に大きく設定されている。これによって、外枠体31の外下壁部33と内枠体51の内下壁部53との間の隙間は可及的に小さく設定しながら、外枠体31の外上壁部35と内枠体51の内上壁部55との間には、一対の開閉用アーム90を配設するための隙間を容易に確保することができる(図4参照)。
さらに、外下壁部33と内下壁部53との間の隙間を小さくした分だけ外枠体31に対する内枠体51の水平方向のガタツキを軽減することができる。
【0044】
また、外枠体31は、その外枠部をなす縦横の各外枠材32が、外下壁部33、上段差部34、外上壁部35及び係合縁38を備えて断面ほぼW字状をなし、変形し難くかつ強固となる。また、内枠体51においても、その内枠部をなす縦横の各内枠材52が、内下壁部53、中段差部54、内上壁部55及び張出覆い縁58を備えて断面ほぼW字状をなし、変形し難くかつ強固となる。このように、外枠体31及び内枠体51の強度を高めて耐久性の向上を図ることができる。
【0045】
また、この実施の形態1において、図10に示すように、内枠コ−ナ具70の一方の翼片71に対し、回動軸91によって開閉用アーム90の一端部が回動可能に装着され、同開閉用アーム90の他端部の連結軸100が外枠体31の受止め溝155に挿入されて組み付けられる。このため、外枠体31の外上壁部35と内枠体51の内上壁部55との間の隙間内に対する、一対の開閉用アーム90の組付性の向上を図ることができる。
また、開閉用アーム90の連結軸100に対する受止め部としての受止め溝155が受止め部材150に形成され、その受止め部材150が外枠体31の外上壁部35の内側に取り付けられる構成にしてある。このため、外上壁部35に直接的に受止め溝155を形成する場合と異なり、外上壁部35の強度が低下する不具合を防止することができるとともに、受止め溝155の加工も容易となる。
【0046】
また、外枠体31に対し、内枠体51が開閉動作される際、外枠体31の受止め部材150の受止め溝155の開口部は、抜止部材170によって弾性的に閉じられている。したがって、外枠体31に対する内枠体51の開閉動作時に開閉用アーム90の連結軸100が受止め溝155の開口部から不測に抜け出ることを防止することができる。このため、開閉用アーム90の連結軸100が受止め溝155から不測に抜け出ることが原因となって、外枠体31に対し内枠体51が離脱・落下する不具合を防止することができる。
【0047】
また、抜止部材170を弾性変形させながら、開閉用アーム90の連結軸100を受止め溝155の開口部から離脱させることができる。このため、外枠体31に対する内枠体51の脱着操作が容易になされる。さらに、外枠体31に対し内枠体51を取り外すことで、天井板1の内部の配線・配管等の保守点検を容易に行うことができる。
また、外枠体31に対し内枠体51が閉じられた状態において、内枠体51の張出覆い縁58によって、外枠体31の係合縁38が覆われて隠蔽されるため、外観意匠が向上される。
【0048】
また、この実施の形態1において、図1に示すように、内枠体51の中段差部54の上面には、外枠体31の上段差部34と内枠体51の中段差部54との間の隙間を塞ぐ気密性のシール部材180が貼り付けられている。さらに、内枠体51の張出覆い縁58の上面には、外枠体31の係合縁38と、内枠体51の張出覆い縁58との間の隙間を塞ぐ気密性のシール部材181が設けられている。
このため、前記各シール部材180、181によって外枠体31と内枠体51とを2重にシールして気密を保つことができる。
【0049】
また、この実施の形態1において、外枠体31に対し内枠体51が閉止された状態において、開閉用アーム90の回動軸91の中心と外枠体31の下端部開口縁との距離をL1とし、開閉用アーム90の連結軸100と回動軸91との中心間距離をL2とし、外枠体31に対し内枠体51を開放する際に受止め溝155に沿って移動する連結軸100の中心と外枠体31の下端部開口縁までの距離をLとしたときに、「 L≧L1+L2 」の関係が確保できるように、受止め溝155の溝長さが適宜に設定されている。このため、外枠体31に対し内枠体51が開放される際、開閉用アーム90の連結軸100が受止め溝155に沿って不足なく移動することができ、外枠体31に対し内枠体51が円滑に開放される(図14参照)。
【0050】
また、この実施の形態1において、開閉用アーム90の連結軸100と回動軸91との中心間距離をL2とし、開閉用アーム90の回動軸91の中心から内枠体51の張出覆い縁58の先端までの距離をAとし、開閉用アーム90の連結軸100の中心から外枠体31の外下壁部33の係合縁38までの距離をBとしたときに、「 L2≧A+B 」の関係が確保できるように、開閉用アーム90のアーム長さが適宜に設定されている。このため、図14において2点鎖線で示すように、外枠体31に対し内枠体51が開閉用アーム90を介してほぼ垂下状態をなす開放状態まで良好に開放することができる。
【0051】
なお、この発明は前記実施の形態1に限定するものではない。例えば、図15〜図26に示す各実施の形態2〜8のように変更してもよい。
(実施の形態2)
図15と図16に示す実施の形態2においては、外枠体31の外上壁部35の内側に形成される外枠コ−ナ具40に対する嵌込み溝37の開口幅を適宜に狭くし、その嵌込み溝37の一部を開閉用アーム90の連結軸100に対する受止め溝155として機能するように構成したものである。
また、嵌込み溝37の所定位置、言い換えると、受止め溝155の一端部には連結軸100の頭部101に当接してこれ以上の連結軸100の移動を阻止するストッパ部186が設けられている。このストッパ部186は、外枠体31の外上壁部35の一部がカシメ等によって内側(嵌込み溝37側)に向けて突出されることによって容易に設けることができる。
さらに、嵌込み溝37の所定位置、言い換えると、受止め溝155の他端部側において、その嵌込み溝37の上下の両開口突縁39のうち、上側の開口突縁39の一部を切除して連結軸100を挿脱可能な開口部185を形成している。その他の構成は前記実施の形態1と同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
【0052】
(実施の形態3)
また、図17〜図19に示す実施の形態3においては、内枠体51の内枠コ−ナ具70の一方の翼片71に回動軸91によって装着された開閉用アーム90の他端近傍部を上方に向けて傾斜状に屈曲し、その先端部に連結軸100を取り付けている。
一方、外枠体31の外上壁部35の内側に取り付けられた受止め部材150には、開閉用アーム90の連結軸100を挿脱可能に受け止める開口部を上端に有する受止め溝155をほぼL字状に形成したものである。但しこの場合、受止め溝155の上端開口部に対し開閉用アーム90の連結軸100を挿脱する際、外上壁部35の嵌込み溝37の上側の開口突縁39が妨害物とならないようにその上側の開口突縁39の一部を切除187している。その他の構成は前記実施の形態1と同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
【0053】
(実施の形態4)
また、図20と図21に示す実施の形態4においては、外枠体31の外上壁部35の外側面に外枠コ−ナ具40に対する嵌込み溝37を形成したものである。その他の構成は前記実施の形態3と同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
【0054】
(実施の形態5)
また、図22と図23に示す実施の形態5においては、外枠体31の外上壁部35の内側に取り付けられた受止め部材150に対し、開閉用アーム90の連結軸100を挿脱可能に受け止める受止め溝155を実施の形態1とは逆方向の内枠コ−ナ具70に接近する方向に上向き傾斜状に形成するとともに、その受止め溝155の先端を受止め部材150上端に開口したものである。その他の構成は前記実施の形態1と同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
【0055】
(実施の形態6)
また、図24に示す実施の形態6においては、内枠体51の内下壁部53の外側面に第2の内枠コ−ナ具70aに対応する嵌込み溝57aを形成し、内枠体51を強固に枠組み構成したものである。その他の構成は前記実施の形態1と同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
【0056】
(実施の形態7)
また、図25に示す実施の形態7においては、内枠体51の内下壁部53の内側面に第2の内枠コ−ナ具70bに対応する嵌込み溝57bを形成し、内枠体51を強固に枠組み構成したものである。その他の構成は前記実施の形態1と同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
【0057】
(実施の形態8)
また、図26に示す実施の形態8においては、天井板1裏側の所定高さ位置に断面コの字状の取付部材6を配設する一方、外枠体31の外上壁部35に対し上下方向に長い吊下部材11の下端部をネジ18によって固定している。そして、吊下部材11の上部に締付部材24をボルト28とナット29によって上下方向に位置調整可能に締め付けことによって取付部材6の上片6aに対し外枠体31を取り付けたものである。その他の構成は前記実施の形態1又は2と同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
【0058】
(実施の形態9)
また、図27〜図29に示す実施の形態9においては、内枠体51を構成する縦横の各内枠材52のうち、隣接する内枠材52の内上壁部55のコーナ部近傍において、平面形状ほぼL字状のコーナ係合片55aを外側に向けてそれぞれ切り起し状に形成している。
一方、内枠コ−ナ具70の直角状をなす各翼片71の所定位置には、その下端から上端部近傍に向けて各コーナ係合片55aに対応するスリット状の係合溝71aをそれぞれ切り欠き形成している。そして、隣接する内枠材52の内上壁部55の各コーナ係合片55aの上方から内枠コ−ナ具70の各翼片71を、その係合溝71aにおいて差し込んだ状態において、各コーナ係合片55aの先端部を内枠コ−ナ具70の各翼片71に向けてかしめることによって、固定し、内枠体51を矩形に枠組構成したものである。
また、内枠体51の内下壁部53の外側面には、第2の内枠コ−ナ具70aに対応する嵌込み溝57aを形成し、内枠体51を強固に枠組み構成している。
また、内枠体51を構成する縦横の各内枠材52のうち、一方で対向する内枠材52の内上壁部55のコーナ部寄り外側面に座部55bを突設し、その座部55bに対し、開閉用アーム90の長手方向の一端部を回動軸91によって回動可能に装着している。その他の構成は前記実施の形態1又は2と同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
【0059】
(実施の形態10)
また、図30に示す実施の形態10においては、内枠体51を構成する縦横の各内枠材52のうち、所要とする内枠材52の内上壁部55の外側において施錠部材120を錠ブラッケト125によって回動操作可能に組み付けたものである。
施錠部材120の施錠板130は、錠ブラッケト125の軸受け部の上方に位置して、かつ外枠体31の外上壁部35の上縁に係脱可能に係合して、外枠体31に対し内枠体51を施錠する。
また、施錠部材120の軸体121の下端部は、内枠体51の中段差部54及び内蓋板80を貫通して内蓋板80の下面から若干突出している。この軸体121の下端面には、その軸体121と共に施錠板130を回動操作するためのコイン等が差し込まれる回動溝123が凹設されている。その他の構成は前記実施の形態1と同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
【0060】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、外枠体に対する内枠体の水平方向のガタツキを防止することができるとともに、外枠体と内枠体との間に開閉用アームを配設するためのスペースを容易に確保することができる。しかも、外枠体及び内枠体の各枠部の強度を高めて耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の天井点検口の外枠体、内枠体及び開閉用アームの関係を示す図7のI−I線に基づく断面図である。
【図2】同じく外枠体、内枠体及び開閉用アームの関係を示す図1のII−II線に基づく断面図である。
【図3】同じく外枠体、内枠体、下止め部材及び施錠部材の関係を示す図7のIII−III線に基づく断面図である。
【図4】同じく外枠体、内枠体及び開閉用アームの関係を示す図7のIV−IV線に基づく断面図である。
【図5】同じく外枠体の吊下げ手段並びに内枠体の蓋板支持部材を示す図7のV−V線に基づく断面図である。
【図6】同じく内枠体に対し蓋板支持部材によって異なる内蓋板を装着した実施態様を示す断面図である。
【図7】同じく天井点検口全体を簡略化して示す平面図である。
【図8】同じく外枠コ−ナ具を示す斜視図である。
【図9】同じく縦横の各外枠材が外枠コ−ナ具によって枠組みされた外枠体のコーナ部を示す説明図である。
【図10】同じく内枠コ−ナ具を示す斜視図である。
【図11】同じく縦横の各内枠材が内枠コ−ナ具によって枠組みされて内枠体のコーナ部を示す説明図である。
【図12】同じく外枠体に対し内枠体を開放するに先だって施錠部材を解錠した状態を示す断面図である。
【図13】同じく外枠体の外上壁部の上縁に沿って下止め部材を滑走しながら内枠体を所定の開度まで開いた状態を示す説明図である。
【図14】同じく外枠体の外上壁部を下止め部材が通過した後の内枠体を開放状態を示す断面図である。
【図15】この発明の実施の形態2の外枠体、内枠体及び開閉用アームの関係を示す断面図である。
【図16】同じく図15のXVI−XVI線に基づく断面図である。
【図17】この発明の実施の形態3の外枠体、内枠体及び開閉用アームの関係を示す断面図である。
【図18】同じく図17のXVIII−XVIII線に基づく断面図である。
【図19】同じく図17のXIX−XIX線に基づく断面図である。
【図20】この発明の実施の形態4の外枠体、内枠体及び開閉用アームの関係を示す断面図である。
【図21】同じく図20のXXI−XXI線に基づく断面図である。
【図22】この発明の実施の形態5の外枠体、内枠体及び開閉用アームの関係を示す断面図である。
【図23】同じく図22のXXIII−XXIII線に基づく断面図である。
【図24】この発明の実施の形態6を示す断面図である。
【図25】この発明の実施の形態7を示す断面図である。
【図26】この発明の実施の形態8を示す断面図である。
【図27】この発明の実施の形態9の内枠体のコーナ部を示す斜視図である。
【図28】同じく外枠体を破断して内枠体を側面から表した部分断面図である。
【図29】同じく図28のXXIX−XXIX線に基づく断面図である。
【図30】この発明の実施の形態10を示す断面図である。
【符号の説明】
1 天井板
2 開口部
30 天井点検口
31 外枠体
32 外枠材(外枠部)
33 外下壁部
34 上段差部
35 外上壁部
37 嵌込み溝
38 係合縁
40 外枠コ−ナ具
41 翼片
51 内枠体
52 内枠材(内枠部)
53 内下壁部
54 中段差部
55 内上壁部
57 嵌込み溝
58 張出覆い縁
70 内枠コ−ナ具
71 翼片
90 開閉用アーム
91 回動軸
100 連結軸
110 下止め部材(閉止手段)
120 施錠部材(閉止手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a ceiling inspection port that is attached to an opening formed in a ceiling plate in order to maintain and inspect various wirings and pipes disposed on the ceiling of a building such as a building, a ship, and an underground passage. About.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an outer frame body that is attached to an opening portion that is opened in the ceiling plate, an inner frame body that is assembled to the opening portion of the outer frame body so as to be opened and closed by a pair of opening and closing arms that are long in one direction, 2. Description of the Related Art A ceiling inspection port having a structure including a closing unit that is detachably disposed between a frame body and an inner frame body and that closes the inner frame body in a closed state is known.
Further, this type of ceiling inspection port is disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-64586.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in order to secure a space for arranging a pair of long opening / closing arms in one direction between the outer frame portion of the outer frame body and the inner frame portion of the inner frame body, It is necessary to increase the gap between the two to a predetermined value or more. Then, there is a problem that the inner frame is easily rattled in the horizontal direction with respect to the outer frame by an amount corresponding to a gap provided between the outer frame and the inner frame.
[0004]
An object of the present invention is to provide an opening / closing arm between an outer frame body and an inner frame body while preventing the inner frame body from rattling in the horizontal direction with respect to the outer frame body in view of the conventional problems. It is to provide a ceiling inspection port that can easily secure the space.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a ceiling inspection port according to the invention of
Accordingly, when the inner frame body is opened with respect to the outer frame body, the inner frame body is opened with respect to the outer frame body via the opening / closing arm in a state where the engagement by the closing means is released.
In addition, in the outer frame body and the inner frame body, from the inner lower wall portion of the inner frame body toward the inner side with respect to the projecting dimension of the upper stepped portion projecting inward from the outer lower wall portion of the outer frame body. The projecting dimension of the projecting middle step portion is set to be appropriately large. As a result, the gap between the outer lower wall portion of the outer frame body and the inner lower wall portion of the inner frame body is set as small as possible, while the outer upper wall portion of the outer frame body and the inner upper portion of the inner frame body. A gap for arranging the pair of opening and closing arms can be easily secured between the wall portions.
Further, it is possible to reduce the backlash in the horizontal direction of the inner frame relative to the outer frame by an amount corresponding to a reduction in the gap between the outer lower wall and the inner lower wall.
Moreover, since the outer frame part is provided with the outer lower wall part, the upper level | step-difference part, and the outer upper wall part, it is hard to deform | transform and becomes strong. Further, in the inner frame body, since the inner frame portion includes the inner lower wall portion, the middle step portion, and the inner upper wall portion, it is difficult to be deformed and becomes strong. Thus, the strength of the outer frame body and the inner frame body can be increased to improve the durability.
[0006]
The ceiling inspection port according to the invention of
Therefore, airtightness can be maintained by closing the gap between the upper step portion of the outer frame body and the middle step portion of the inner frame body with the sealing member having airtightness.
[0007]
A ceiling inspection port according to the invention of
Therefore, in a state where the inner frame body is closed with respect to the outer frame body, the engagement edge of the outer frame body can be covered and concealed by the overhanging covering edge of the inner frame body, and the appearance design is improved.
[0008]
The ceiling inspection port according to the invention of claim 4 is the ceiling inspection port according to
Therefore, airtightness can be maintained by closing the gap between the engaging edge of the outer frame body and the overhanging covering edge of the inner frame body with the sealing member having airtightness.
[0009]
The ceiling inspection port according to the invention of
Therefore, when the inner frame body is opened with respect to the outer frame body, the inner frame body rotates downward with the pivot shaft of the opening / closing arm as a fulcrum, based on its own weight, while the opening / closing arm is connected to it. While the shaft moves along the receiving portion of the outer frame body, the shaft rotates downward with the connecting shaft as a fulcrum. As a result, the inner frame can be smoothly opened with respect to the outer frame.
[0010]
The ceiling inspection port according to the invention of claim 6 is the ceiling inspection port according to
Therefore, by forming a notch-shaped receiving groove in the outer upper wall portion of the outer frame body, it is possible to easily configure a receiving portion having an opening so that the connecting shaft of the opening / closing arm can be inserted and removed. it can.
[0011]
The ceiling inspection port according to the invention of claim 7 is the ceiling inspection port according to
Therefore, unlike the case where the receiving groove is formed directly on the outer upper wall portion of the outer frame body by forming the notch-shaped receiving groove forming the receiving portion in the receiving member, the outer upper wall The trouble that the strength of the portion is reduced can be prevented, and the receiving groove can be easily processed.
[0012]
The ceiling inspection port according to the invention of
Therefore, when the inner frame body is opened with respect to the outer frame body, the connecting shaft of the opening / closing arm can be moved along the receiving portion without shortage, and the inner frame body is smoothly opened with respect to the outer frame body. be able to.
[0013]
The ceiling inspection port according to the invention of
Therefore, it is possible to prevent the connecting shaft of the opening / closing arm from accidentally coming out of the opening of the receiving portion during the opening / closing operation of the inner frame with respect to the outer frame, and the inner frame is detached / dropped with respect to the outer frame. Can be prevented.
[0014]
A ceiling inspection port according to the invention of
Therefore, the height dimensions of the outer upper wall portion and the inner upper wall portion can be reduced, respectively, and the ceiling inspection port can be reduced in size and weight accordingly.
[0015]
The ceiling inspection opening according to the invention of
Therefore, the outer frame body is easily configured by vertically and horizontally framing each outer frame member being rectangularly framed by the outer frame corner tool.
Further, the inner frame body is easily configured by vertically and horizontally inner frame members being rectangularly framed by the inner frame corner tool.
[0016]
The ceiling inspection port according to the invention of
Therefore, one end of the opening / closing arm is attached to one wing piece of the inner frame corner tool by the rotation shaft, and the connecting shaft at the other end of the opening / closing arm is used as a receiving portion of the outer frame body. Inserted and assembled. For this reason, the assembly | attachment property of a pair of opening-and-closing arm with respect to the inside of the clearance gap between the outer upper wall part of an outer frame body and the inner upper wall part of an inner frame body can be aimed at.
[0017]
A ceiling inspection port according to the invention of
Therefore, the inner frame body is rectangularly framed by inserting and fixing the wing pieces of the inner frame corner tool from above the corner engaging pieces of the inner upper wall portion of the adjacent inner frame material in the engaging grooves. This makes it easier to work on the inner frame.
In addition, one end portion in the longitudinal direction of the opening / closing arm can be rotatably attached to the seat portion projecting from the outer surface of the inner upper wall portion near the corner portion.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Embodiment 1)
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
In FIG. 7 showing the ceiling inspection port in a plane and in FIG. 3 showing the section based on the line III-III in FIG. 7, the
For convenience of explanation, the center side of the
[0019]
As shown in FIGS. 1, 2, and 7, the
Each
[0020]
In addition, a
As shown in FIG. 2, both end surfaces in the longitudinal direction of each
[0021]
That is, as shown in FIG. 8 and FIG. 9, the outer
Then, at the four corner portions formed by the end portions of the
[0022]
As shown in FIG. 5, the
Among the vertical and horizontal
The support means 10 includes a number of
A screw hole is provided in the
[0023]
That is, the
In order to stably support the
[0024]
As shown in FIGS. 3 and 7, an
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0025]
Each of the
A gap between the outer
[0026]
A
As shown in FIG. 2, both end surfaces of each
[0027]
That is, as shown in FIGS. 10 and 11, the inner
In each of the four corner portions formed by the end portions of the
In the first embodiment, of the four inner
[0028]
As shown in FIGS. 5 and 7, an
As shown in FIG. 5, the cover
Further, in the first embodiment, the cover
[0029]
That is, as shown in FIGS. 5 and 6, the inner
On the other hand, screw holes are formed at predetermined positions of the
Then, among the plurality of locking
[0030]
As shown in FIG. 3, the
In the first embodiment, the
[0031]
Further, the
As shown in FIGS. 3 and 7, the locking
[0032]
The locking
The lower end portion of the
A
[0033]
In the
In the first embodiment, as shown in FIGS. 1, 2, and 7, of the four inner
Further, a connecting shaft that is removably inserted into a receiving portion having an opening provided inside the outer
[0034]
That is, as shown in FIGS. 1 and 2, the
On the other hand, one
On the other hand, a seat portion that is recessed outside and protrudes inward is formed near the one end portion of the opening /
[0035]
As shown in FIGS. 1 and 2, the connecting
On the other hand, on the inner side of the outer
[0036]
In the first embodiment, as shown in FIG. 1 and FIG. 2, at a predetermined position inside the outer
The extending
On one end side of the receiving groove 155 (the side away from the corner portion of the inner frame 51), an opening portion through which the connecting
[0037]
As shown in FIGS. 1 and 2, the receiving
Further, as shown by a two-dot chain line in FIG. 14, in the state where the
[0038]
Further, as shown by a two-dot chain line in FIG. 14, the opening /
[0039]
Further, the outer
In the first embodiment, as shown in FIGS. 1 and 2, the retaining
The free end portion of the retaining
The connecting
Further, when the connecting
[0040]
In the first embodiment, as shown in FIG. 1, the
Further, on the upper surface of the
Further, each of the
[0041]
The
Thereafter, as shown in FIG. 13, the
[0042]
Subsequently, as shown in FIG. 14, after the sliding
Further, the
[0043]
In the
Further, the horizontal play of the
[0044]
Further, the
[0045]
Further, in the first embodiment, as shown in FIG. 10, one end portion of the opening /
Further, a receiving
[0046]
When the
[0047]
Further, the connecting
Further, when the
[0048]
In the first embodiment, as shown in FIG. 1, the
For this reason, the
[0049]
In the first embodiment, when the
[0050]
In the first embodiment, the center-to-center distance between the connecting
[0051]
The present invention is not limited to the first embodiment. For example, you may change like each Embodiment 2-8 shown in FIGS.
(Embodiment 2)
In the second embodiment shown in FIGS. 15 and 16, the opening width of the
Further, a
Further, at a predetermined position of the
[0052]
(Embodiment 3)
Further, in the third embodiment shown in FIGS. 17 to 19, the other end of the opening /
On the other hand, the receiving
[0053]
(Embodiment 4)
In Embodiment 4 shown in FIGS. 20 and 21, a
[0054]
(Embodiment 5)
In the fifth embodiment shown in FIGS. 22 and 23, the connecting
[0055]
(Embodiment 6)
Further, in the sixth embodiment shown in FIG. 24, a
[0056]
(Embodiment 7)
In the seventh embodiment shown in FIG. 25, a
[0057]
(Embodiment 8)
Further, in the eighth embodiment shown in FIG. 26, the mounting member 6 having a U-shaped cross section is disposed at a predetermined height position on the back side of the
[0058]
(Embodiment 9)
In the ninth embodiment shown in FIG. 27 to FIG. 29, in the vicinity of the corner portion of the inner
On the other hand, a slit-
In addition, an
Also, among the vertical and horizontal
[0059]
(Embodiment 10)
Further, in the tenth embodiment shown in FIG. 30, the locking
The locking
The lower end portion of the
[0060]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to prevent the inner frame body from rattling in the horizontal direction with respect to the outer frame body, and the opening / closing arm is disposed between the outer frame body and the inner frame body. Therefore, it is possible to easily secure a space. In addition, it is possible to improve the durability by increasing the strength of each frame portion of the outer frame body and the inner frame body.
[Brief description of the drawings]
1 is a cross-sectional view based on the line II in FIG. 7, showing the relationship between the outer frame body, inner frame body and opening / closing arm of a ceiling inspection port according to
2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG. 1, showing the relationship between the outer frame, the inner frame, and the open / close arm.
3 is a cross-sectional view based on the line III-III in FIG. 7 showing the relationship among the outer frame body, the inner frame body, the lower stopper member, and the locking member.
4 is a cross-sectional view based on the line IV-IV in FIG. 7 showing the relationship between the outer frame body, the inner frame body, and the open / close arm.
5 is a cross-sectional view taken along the line VV in FIG. 7 showing a suspension means for the outer frame body and a cover plate support member for the inner frame body.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing an embodiment in which different inner lid plates are similarly attached to the inner frame body depending on the lid plate support member.
FIG. 7 is a plan view showing the entire ceiling inspection port in a simplified manner.
FIG. 8 is a perspective view showing the outer frame corner tool.
FIG. 9 is an explanatory view showing a corner portion of an outer frame body in which the vertical and horizontal outer frame members are similarly framed by an outer frame corner tool.
FIG. 10 is a perspective view showing the inner frame corner tool.
FIG. 11 is an explanatory view showing a corner portion of the inner frame body in which the inner and lower inner frame members are similarly framed by an inner frame corner tool.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a state in which the locking member is unlocked prior to opening the inner frame with respect to the outer frame.
FIG. 13 is an explanatory view showing a state where the inner frame body is opened to a predetermined opening while sliding the lower stopper member along the upper edge of the outer upper wall portion of the outer frame body.
FIG. 14 is a cross-sectional view showing an opened state of the inner frame after the lower stopper member passes through the outer upper wall portion of the outer frame.
FIG. 15 is a cross-sectional view showing a relationship among an outer frame body, an inner frame body, and an opening / closing arm according to a second embodiment of the present invention.
16 is a cross-sectional view based on the XVI-XVI line of FIG.
FIG. 17 is a cross-sectional view showing a relationship among an outer frame body, an inner frame body, and an opening / closing arm according to a third embodiment of the present invention.
18 is a sectional view based on the XVIII-XVIII line of FIG.
19 is a sectional view based on the XIX-XIX line of FIG.
FIG. 20 is a cross-sectional view showing a relationship among an outer frame body, an inner frame body, and an opening / closing arm according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 21 is a cross-sectional view based on the XXI-XXI line of FIG.
FIG. 22 is a cross-sectional view showing a relationship among an outer frame body, an inner frame body, and an opening / closing arm according to a fifth embodiment of the present invention.
23 is a sectional view based on the line XXIII-XXIII in FIG.
FIG. 24 is a cross sectional view showing Embodiment 6 of the present invention.
FIG. 25 is a sectional view showing Embodiment 7 of the present invention.
FIG. 26 is a sectional
FIG. 27 is a perspective view showing a corner portion of an inner frame body according to a ninth embodiment of the present invention.
FIG. 28 is a partial cross-sectional view showing the inner frame body as viewed from the side by similarly breaking the outer frame body.
29 is a sectional view based on the XXIX-XXIX line of FIG. 28. FIG.
FIG. 30 is a sectional
[Explanation of symbols]
1 Ceiling board
2 opening
30 Ceiling inspection port
31 Outer frame
32 Outer frame material (outer frame part)
33 Exterior lower wall
34 Upper step
35 Outer upper wall
37 Insertion groove
38 engagement edge
40 Outer frame corner tool
41 Wings
51 inner frame
52 Inner frame material (inner frame)
53 Inner lower wall
54 Middle step
55 Inner upper wall
57 Insertion groove
58 Overhang covering edge
70 Inner frame corner tool
71 Wings
90 Opening and closing arm
91 Rotating shaft
100 connecting shaft
110 Bottom stop member (closing means)
120 Locking member (closing means)
Claims (13)
前記外枠体の開口部に対し一方向に長い一対の開閉用アームによって開閉可能に組み付けられる内枠体と、
前記外枠体と前記内枠体との間に跨って係脱可能に配設され同内枠体を閉じ状態に閉止する閉止手段と、を備えた天井点検口であって、
前記外枠体は、その外枠部の断面において、前記天井板の開口部の内周面に沿う外下壁部と、その外下壁部から内側に向けて張り出された上段差部と、その段差部から上方に向けて設けられた外上壁部とを有する一方、
前記内枠体は、その内枠部の断面において、前記外下壁部の内周面に沿う内下壁部と、その内下壁部から前記上段差部の下面に沿って張り出された中段差部と、前記外上壁部の内周面に沿いかつ前記中段差部から上方に向けて設けられた内上壁部とを有し、
前記外下壁部から張り出された上段差部の張り出し寸法に対し、前記内下壁部から張り出された中段差部の張り出し寸法が大きく設定され、これによって前記外上壁部と前記内上壁部との間に構成された隙間内おいて前記開閉用アームが配設されている天井点検口。An outer frame attached to the opening of the ceiling plate;
An inner frame that can be opened and closed by a pair of opening and closing arms that are long in one direction with respect to the opening of the outer frame;
A ceiling inspection port provided with a closing means that is detachably disposed between the outer frame body and the inner frame body and closes the inner frame body in a closed state,
The outer frame body includes, in a cross section of the outer frame portion, an outer lower wall portion along an inner peripheral surface of the opening of the ceiling plate, and an upper step portion projecting inward from the outer lower wall portion. While having an outer upper wall portion provided upward from the stepped portion,
In the cross section of the inner frame portion, the inner frame body extends along the inner lower wall portion along the inner peripheral surface of the outer lower wall portion, and along the lower surface of the upper step portion from the inner lower wall portion. A middle step portion, and an inner upper wall portion provided along the inner peripheral surface of the outer upper wall portion and facing upward from the middle step portion,
The projecting dimension of the middle stepped part projecting from the inner lower wall part is set larger than the projecting dimension of the upper stepped part projecting from the outer lower wall part. A ceiling inspection port in which the opening / closing arm is disposed in a gap formed between the upper wall portion and the upper wall portion.
外枠体の上段差部と内枠体の中段差部との間には気密性を有するシール部材が設けられている天井点検口。The ceiling inspection port according to claim 1,
A ceiling inspection port in which an airtight seal member is provided between an upper step portion of the outer frame body and a middle step portion of the inner frame body.
外枠体には、その外下壁部の下端部において天井板の開口部の下端縁に向けて張り出す係合縁が形成される一方、
内枠体には、その内下壁部の下端部において、前記係合縁を覆う張出覆い縁が形成されている天井点検口。The ceiling inspection port according to claim 1 or 2,
While the outer frame body is formed with an engagement edge that protrudes toward the lower end edge of the opening of the ceiling plate at the lower end portion of the outer lower wall portion,
A ceiling inspection port in which an overhang covering edge that covers the engagement edge is formed at the lower end portion of the inner lower wall portion of the inner frame body.
外枠体の係合縁と、内枠体の張出覆い縁との間には気密性を有するシール部材が設けられている天井点検口。The ceiling inspection port according to claim 3,
A ceiling inspection port in which an airtight seal member is provided between an engagement edge of the outer frame body and an overhanging edge of the inner frame body.
開閉用アームの長手方向の一端部は、内枠体のコーナ部に接近する側において、同内枠体の内上壁部側に回動軸を中心として回動可能に装着され、
前記開閉用アームの他端部には、前記内枠体のコーナ部から離反する側において、外枠体の外上壁部側に配設された開口部を有する受止め部に挿脱可能に差し込まれる連結軸が組み付けられている天井点検口。The ceiling inspection port according to any one of claims 1 to 4,
One end portion of the opening / closing arm in the longitudinal direction is attached to the inner upper wall portion side of the inner frame body so as to be rotatable about the rotation axis on the side approaching the corner portion of the inner frame body,
The other end of the opening / closing arm can be inserted into and removed from a receiving portion having an opening disposed on the outer upper wall side of the outer frame on the side away from the corner of the inner frame. Ceiling inspection port with a connecting shaft to be inserted.
外枠体の外上壁部に対し、開閉用アームの連結軸が挿脱可能に差し込まれる開口部を有する受止め部が形成されている天井点検口。The ceiling inspection port according to claim 5,
A ceiling inspection port in which a receiving portion having an opening into which a connecting shaft of an opening / closing arm is detachably inserted is formed on the outer upper wall portion of the outer frame body.
外枠体の外上壁部の内側には受止め部材が装着され、その受止め部材には、開閉用アームの連結軸が挿脱可能に差し込まれる開口部を有する受止め部を構成する切り欠き状の受止め溝が形成されている天井点検口。The ceiling inspection port according to claim 5,
A receiving member is mounted on the inner side of the outer upper wall portion of the outer frame body, and the receiving member has a cut-off portion constituting an opening portion into which the connecting shaft of the opening / closing arm is removably inserted. Ceiling inspection opening with a notch-shaped receiving groove.
受止め部は、外枠体の下端部開口縁と、開閉用アームの連結軸の中心とを結ぶ線のほぼ延長線上に設けられ、
前記外枠体に対し内枠体が閉止された状態にあるとき、前記開閉用アームの回動軸の中心と前記外枠体の下端部開口縁との距離をL1とし、前記開閉用アームの連結軸と回動軸との中心間距離をL2とする一方、
前記外枠体に対し内枠体を開放する際に前記受止め部に沿って移動する前記連結軸の中心と前記外枠体の下端部開口縁までの距離をLとしたときに、
L≧L1+L2の関係が確保できるように、前記受止め部の長さが設定されている天井点検口。The ceiling inspection port according to any one of claims 5, 6, and 7,
The receiving part is provided substantially on an extension line of a line connecting the lower end opening edge of the outer frame body and the center of the connecting shaft of the opening and closing arm,
When the inner frame is in a closed state with respect to the outer frame, the distance between the center of the pivot shaft of the opening / closing arm and the lower edge opening edge of the outer frame is L1, and the opening / closing arm While the center-to-center distance between the connecting shaft and the rotating shaft is L2,
When the distance between the center of the connecting shaft that moves along the receiving portion and the lower end opening edge of the outer frame body is L when the inner frame body is opened with respect to the outer frame body,
A ceiling inspection port in which the length of the receiving portion is set so that a relationship of L ≧ L1 + L2 can be secured.
外枠体の外上壁部には、受止め部の開口部から開閉用アームの連結軸が抜け出ることを防止するための弾性体よりなる抜止部材が設けられ、
前記抜止部材は、その弾性変形によって前記開閉用アームの連結軸を抜け出しを許容する構成にしてある天井点検口。The ceiling inspection port according to any one of claims 5 or 6, or 7, or 8,
The outer upper wall portion of the outer frame body is provided with a retaining member made of an elastic body for preventing the connecting shaft of the opening / closing arm from coming out of the opening of the receiving portion,
The above-mentioned retaining member is a ceiling inspection port configured to allow the connecting shaft of the above-mentioned opening / closing arm to be pulled out by elastic deformation thereof.
外上壁部と内上壁部との間の隙間内おいて開閉用アームがほぼ水平状態で配設されている天井点検口。The ceiling inspection port according to any one of claims 1 to 9,
A ceiling inspection port in which an opening / closing arm is disposed in a substantially horizontal state within a gap between an outer upper wall portion and an inner upper wall portion.
外枠体は、その外枠部が縦横の各外枠材によって形成されるとともに、これら縦横の各外枠材が外枠コ−ナ具によって矩形に枠組みされることによって構成され、
内枠体は、その内枠部が縦横の各内枠材によって形成されるとともに、これら縦横の各内枠材が内枠コ−ナ具によって矩形に枠組みされることによって構成されている天井点検口。The ceiling inspection port according to any one of claims 1 to 10,
The outer frame body is configured such that the outer frame portion is formed by vertical and horizontal outer frame members, and the vertical and horizontal outer frame members are rectangularly framed by outer frame corner tools,
The inner frame body is formed by the inner and lower inner frame members, and the vertical and horizontal inner frame members are rectangularly framed by the inner frame corner tool. mouth.
内枠体の内上壁部の外側には、外向きに開口する嵌込み溝が凹設され、
内枠コ−ナ具は直角状をなす翼片を有し、これら翼片が前記隣接する内枠材の嵌込み溝にそれぞれ差し込まれて固定されることによって内枠体が枠組され、
前記内枠コ−ナ具の一方の翼片に対し開閉用アームの長手方向の一端部が回動軸によって回動可能に装着されている天井点検口。The ceiling inspection port according to claim 11,
On the outside of the inner upper wall portion of the inner frame body, a fitting groove that opens outward is recessed,
The inner frame corner tool has right-angled wing pieces, and these wing pieces are respectively inserted into and fixed to the fitting grooves of the adjacent inner frame members, whereby the inner frame body is framed.
A ceiling inspection opening in which one end of the opening / closing arm in the longitudinal direction is attached to one wing piece of the inner frame corner tool so as to be rotatable by a rotation shaft.
隣接する内枠材の内上壁部のコーナ部近傍には、外側に向けてコーナ係合片がそれぞれ切り起し状に形成され、
内枠コ−ナ具は直角状をなしかつ前記各コーナ係合片に対応するスリット状の係合溝がそれぞれ設けられた翼片を有し、これら翼片が、その係合溝において前記コーナ係合片の上方から差し込まれて固定されることによって内枠体が枠組される一方、
前記隣接する内枠材のうち、一方の内枠材の内上壁部のコーナ部寄り外側面には、開閉用アームの長手方向の一端部を回動軸によって回動可能に装着するための座部が突設されている天井点検口。The ceiling inspection port according to claim 11,
In the vicinity of the corner portion of the inner upper wall portion of the adjacent inner frame member, corner engaging pieces are formed to be cut and raised toward the outside,
The inner frame corner tool has a wing piece having a right-angle shape and provided with slit-like engagement grooves corresponding to the respective corner engagement pieces. While the inner frame is framed by being inserted and fixed from above the engagement piece,
Among the adjacent inner frame members, one end portion in the longitudinal direction of the opening / closing arm is attached to the outer surface near the corner portion of the inner upper wall portion of one inner frame member so as to be rotatable by a rotation shaft. Ceiling inspection opening with a seat.
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