JP3697611B2 - 地中弁室上部構造 - Google Patents

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、既設地中弁室が永年の使用に於いて、構成材料が下部のコンクリート擁壁部が健全であるに係わらず頭部、即ち鉄蓋部の破損が多く、道路改修時等に交換作業に便をなすことを得るべくなした構成に係る。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の対応には従前どうりの同種の鉄蓋を交換材料として使用している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的とするところは、交換作業を行う当該製品は経年が永く、機能的に現在品に劣る点が多く、このため、交換前の頭部と異なる鉄蓋を既存のコンクリート擁壁部上部に簡単な作業で取付けることを得る方式を提供することを解決すべき技術的課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための技術的手段は、地中弁室を構成する既設のコンクリート擁壁部の上面の形状に嵌合する盤体から成り、該盤体外面と同心状に上方向に筒部を植設し、該筒部を挿入することを得るスカートを下方向に有する鉄蓋から成る地中弁室上部構造とするものである。
【０００５】
【作用】
本発明の作用を説明すると、既設地中弁室の頭部（鉄蓋）が破損、又は道路改修に伴って古くなった頭部（鉄蓋）を交換するに際し、該頭部（鉄蓋）を撤去し、残された健全なコンクリート擁壁上面に盤体を載置し、該盤体の筒部をガイドとして新規の鉄蓋のスカート部を係合することにより作業を完結するものである。尚、前記盤体と鉄蓋は予め結合しておいても可とするものであり、この場合は単純に全体をコンクリート擁壁上面に載置するだけとなるものである。
【０００６】
【実施例】
本発明の実施例を図面に基ずいて説明すると、図１に於いて１はずれ止め段部２を有するコンクリート擁壁、３は該コンクリート擁壁１の上面を覆い、外周にスカート４を有し、ずれ止め段部２と係合する段部５を有し、筒部６を一体に有する盤体、７は開閉する蓋体９を収納し、前記盤体３の筒部６に係合するスカート部８を有する鉄蓋組であり、図３に於いては該鉄蓋組７を、スカースカート部８を有し内ネジ１１を有する基台１０、該内ネジ１１と対応する外ネジ１３を有し開閉する蓋体９を収納する本体１２から成るネジ上下式鉄蓋組１４に組替えた状態を示すものである。尚、止めネジ１５は本体１２の旋回に伴う共回りを防ぐものである。
【０００７】
【発明の効果】
以上の如く本発明によれば、既設地中弁室に於いて頭部を交換する際、既設頭部を撤去後残された健全なコンクリート擁壁上面に鉄蓋組を組み込む盤体を載置するものであり、作業性は極めて良いものであり、更に、図３のネジ上下式鉄蓋組と組合せると路面高さの変化に対応して設置高さの変更が簡単に設定出来るものであり、構成も簡単で壊れ難い構造であり、有用性高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明を実施した地中弁室上部構造の各部及びコンクリート擁壁上面部を分離状態とし、一部断面とした斜視図。
【図２】 図１の組付け状態の正面断面図。
【図３】 図２の鉄蓋組をネジ上下式鉄蓋組に組替えた状態の正面断面図。
【符号の説明】
１、 コンクリート擁壁 １２、 本体
３、 盤体 １３、 外ネジ
７、 鉄蓋組 １４、 ネジ上下式鉄蓋組
９、 蓋体基台
１０、 基台
１１、 内ネジ
７、 蓋

Claims (1)

1. 地中弁室を構成する既設のコンクリート擁壁部の上面の形状に嵌合する盤体から成り、該盤体外面と同心状に上方向に筒部を植設し、該筒部を挿入することを得るスカートを下方向に有する鉄蓋から成る地中弁室上部構造。

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