JP3697093B2 - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガスタービン燃焼器に関し、燃焼用空気の吸込の均一化を計り、燃焼効率を高めると共に、燃焼器の冷却性を向上させ、更に燃焼器のメインスワラーやパイロットコーン等の熱応力に弱い構造部分の取付構造を改善して高温度に影響されない構造とし、燃焼ガスの高温化に伴うガスタービン燃焼器の総合的な効率を高めるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
図19はガスタービン燃焼器の全体を示す構成図である。図において、20は燃焼器全体を示し、車室50内に収納されている。21はメイン燃料ノズルであり、円周状に複数本が配置され、油又はガスのメイン燃料が供給される。22はパイロット燃料ノズルであり、複数本のメイン燃料ノズル21の中心に配置され、メイン燃料ノズル21に点火するものである。23は燃焼室、24は尾筒であり、燃焼室23で燃焼した高温ガスが尾筒24からガスタービンに導かれる。62は圧縮機、63は空気出口、64はエアセパレータで外部の空気をガスタービンの翼へ冷却用として供給するもの、65はガスタービンの静翼、66はガスタービンの動翼である。
【0003】
上記構成の燃焼器において、圧縮機62からの空気40は空気出口63から車室内へ流入し、40a,40bで示すように燃焼器20の周囲より燃焼器のステで形成される空間から燃焼器20内に流入し燃焼に供される。この時の空気40の流れは空気出口63に近い空気40aと空気出口63から遠い空気40bとでは流量、圧力が異なっており、燃焼器20へ流入する空気は周囲により不均一となる。この結果燃焼器内筒内で空気に偏流が起こり、燃料の流れも不均一となってNOX 排出量が多くなる。
【0004】
図20は上記に説明のガスタービン燃焼器の全体を示し、このような燃焼器においては種々の解決すべき課題をかかえており、これらの構造部分を示した図である。図において、(X−1)及び(X−2)は燃料ノズルへの空気吸込部分、(X−3)はメインスワラーの取付構造部分、(X−4)はパイロットコーンの取付構造部分、(X−5)は尾筒の冷却構造部分であり、これらの各部はガスタービン燃焼器の高温化、高効率化に対し、種々の問題点が存在する。次にこれら各部分の現状の問題点について順次詳しく説明する。
【0005】
まず(X−1)の空気吸込部分について説明する。図21は燃焼ノズル部分の断面図であり、図において、圧縮機からの空気は40a,40bで示すように燃焼器20の周囲より流入し、ステ25で形成される空間より燃焼器20内に流入し、燃焼に供されるが、空気40は圧縮機に遠い側の空気流れ40bと圧縮機に近い40aとでは空間の形状、流路が異なっており、そのため燃焼室23への空気流入量は周囲において不均一となり偏流が生じてしまう。空気の偏流が生ずると燃料の燃焼室内の流れも不均一となり、NOX 量も多く発生する。従って、燃焼器への空気の流入は周囲において均一に流入することが要求される。
【0006】
又、図21の燃焼器はトップハット型を採用した燃焼器であり、車室50には外筒ケーシング51が燃料ノズルの挿入部分を覆って取付けられている。一方、図19で示した燃焼器は空気吸込部分が円筒状の車室50のケーシングで形成される空間に配置されている。図21の例では空気吸込部分であるステ25の周囲は円筒状の外筒ケーシング51で周囲が覆われ、外筒ケーシング51がハット状に外側へ突出する形状となっている。この型式の燃焼器では車室50の外筒ケーシング51のセンタ61と燃焼器センタ60とは同一ではなく、外筒ケーシング51に対して燃焼器が少し傾斜して取付けられている。この理由は詳しい説明は省略するが、内筒からの燃焼ガスが尾筒を通ってガスタービン燃焼通路へ導く際にそのガス流れにより温度分布をできるだけ均一にする必要があり、燃焼器の取付位置を最適に決定するために外筒ケーシング51のセンタ61から燃焼器センタ60が傾斜している。
【0007】
上記のような燃焼器の配置により、空気吸込部であるステ25の周囲は外筒ケーシング51とステ25とで形成される空間の面積が異なっており、空気の吸込は周囲によって不均一となる原因となっている。この型式の燃焼器では、外筒ケーシング51が整流筒の機能をある程度はたすので、図19に示す燃焼器よりは燃焼器への空気の流れはある程度周囲では整流効果を有するが、吸込んだ空気が反転してステ25の周囲よりノズル部へ流入する流れを更に均一な流れとするために改善することが望まれていた。
【0008】
次に(X−2)の空気吸込部分の問題点につき説明する。図22は上記に説明の燃焼器10の内筒部分の側面図である。図において内筒28内には高温燃焼ガス161が流れており、高温となるので、周囲には図示省略の細かい冷却孔が多数設けられており、これら冷却孔より流入した空気も内筒28を冷却した後、内部に流入し、燃焼ガス中に混入される。一方、燃焼ガス中には内筒28内で未燃分の燃料が残っており、この未燃分があるとNOX の発生量が多くなるので、これを燃焼させる必要がある。そのために内筒28には図示のように空気孔10−1,10−2,10−3が設けられており、これら空気孔10−1,10−2,10−3はそれぞれ各位置において円周方向に均等に6カ所ずつ配分されている。
【0009】
上記構成の内筒においては、メイン燃料ノズル21で燃焼した高温燃焼ガス161は内筒28内を流れ、尾筒24へ流出するが、高温燃焼ガス161には未燃分の燃料が存在するので最初の空気孔10−1の周囲6ヶ所及び2列目の空気孔10−2の周囲6ヶ所から空気130がそれぞれ流入し、内筒28内で未燃分の燃焼に供される。更に、後流の3列目の空気孔10−3の周囲6ヶ所から空気131が流入し、空気130の流入でも未だ燃焼しない残りの未燃カーボン分を燃焼させるようにしている。
【0010】
燃焼器20に流入する空気量は、燃焼器のノズル部で燃焼に供されるために流入する空気と、冷却のために内筒周囲の細孔より流入する空気と、前述の空気孔10−1,10−2,10−3から流入する空気130,131が全量の空気である。これら全量の空気を100%とすると従来の燃焼器では一例として空気孔10−1,10−2の流入量はそれぞれ約14%程度、空気孔10−3から流入する空気量は約19〜20%程度である。これらを空気孔10−1,10−2,10−3の比率で表すと1:1:(1.3〜1.4)程度となっており、内筒28の後段の空気孔10−3から流入する空気量が多くなっている。しかしながら空気10−3から流入する空気が過多になると、燃焼されずに高温燃焼ガスの火炎を冷却することになり、これにより有色の煙が発生してしまう。
【0011】
次に、(X−3)のメインスワラー部分の問題点について説明する。 従来のガスタービンのマルチ型予混合燃焼器においては、中央に位置するパイロットスワラーの周囲に8個のメインスワラーを配置し、これらメインスワラーを1.6mm前後の薄板固定片で燃焼器本体周囲に溶接で固定して取付けている。図23はこのような従来の燃焼器のスワラー部分を示す図、図24は図23におけるH−H矢視図である。これら図において20は燃焼器本体、31は中心のパイロットスワラーであり、先端にコーン33が取付けられている。32はメインスワラーであり、パイロットスワラー31の周囲に8個が配置されている。34は円形の基板であり、中心部にパイロットスワラー31を挿通し、支持する穴、その周囲にはメインスワラー32を挿通し支持する8個の穴が明けられており、その周囲は燃焼器本体20の内壁に溶接で固定されている。
【0012】
35は固定金具であり、板金製で、図24に示すようにそれぞれ8個のメインスワラー32を燃焼器本体20の端部周囲36の内壁にそれぞれ溶接で固定している。図24のH−H矢視図において、メインスワラー32が燃焼器の端部周囲36に固定金具35で取付けられている状態を示している。メインスワラー32には図示省略しているが、メイン燃料ノズルの先端が挿通され、中心のパイロットスワラー3にはパイロット燃料ノズルが挿通されており、メイン燃料ノズルから噴射される燃料は、パイロットスワラー31のコーン33からの空気と混合してパイロット燃料ノズルからのパイロット燃料の燃焼により、点火されて燃焼に供される。このような燃焼器本体20はガスタービンの車室内のロータ周囲に数10個、例えばロータ周囲に円形に16個が配置され、高温の燃焼ガスをガスタービンの燃焼ガス通路に供給し、ロータを回転させるものである。
【0013】
このような溶接構造のガスタービンにおいては、運転中の振動や熱応力によって変形を生じ、固定金具35の溶接部に割れが生じ、補修作業を行う必要が度々発生し、固定金具35の取替えや溶接作業をしなければならない。この固定金具35の取付部は溶接の作業スペースに乏しく、良好な溶接を施工するには悪条件であり、作業者に高度の技能を要求することになる。又、溶接構造であるため製造時の加工精度に問題があり、取付け時の微調整ができず、精度を維持するのに限度があった。
【0014】
次に、(X−4)のパイロットコーン部分の問題点について説明する。図23で説明の燃焼器においてはメインスワラー32の中心部にはメインノズルが挿通され、メインノズルから噴出するメイン燃料にメインスワラーからの空気とを予混合させ、一方パイロットスワラー31の中心部にはパイロットノズルが挿通され、パイロットノズルからのパイロット燃料とパイロットスワラ−31からの空気とでパイロット燃料を燃焼させ、燃焼筒内でメイン予混合燃料に点火させ、燃焼させて高温の燃焼ガスを発生させる。
【0015】
図25は図23におけるパイロットコーン33の詳細を示す図で従来のパイロットコーンの取付部の断面図である。図において、パイロットコーン33の周囲にはコーンリング38が溶接W2で取付けられている。コーンリング38は基板39と一体の取付材39bに溶接W1で取付けられている。パイロットコーン33は又基板39の円筒部39a内に挿入され、溶接W3で基板39に固定されている。パイロットスワラー31の端部31aはパイロットコーン33に挿入され、溶接W4でパイロットコーン33と結合されている。なお、矢印は溶接方向を示している。このようにパイロットコーン33はコーンリング38を介した溶接W1及び溶接W3とで基板39に取付けられ、パイロットスワラー31は溶接W4でパイロットコーン33と結合されている。基板39は前述のように中心のパイロットスワラー31及びパイロットコーン33と8個のメインスワラー32を上記のように溶接で固定し、基板ブロックに保持している。
【0016】
上記に説明の溶接取付構造においては、その組立順序はまず、コーンリング38が基板39の取付材39b周囲に溶接W1で取付けられ、次にパイロットコーン33を溶接W2でコーンリング38に取付ける。続いてパイロットコーン33の端部周囲を溶接W3で基板39に取付ける。その後パイロットスワラー31をパイロットコーン33端部に挿入し、周囲を溶接W4でパイロットコーン33に取付けている。従ってこの溶接構造ではパイロットコーン33を取外す場合には溶接W2とW3,W4を取外す必要があるが、溶接W2,W3の場所はメインスワラー32が配置されており、狭くて作業スペースがなく、そのため基板ブロック全体を解体しなければならない。そのために溶接の精度も低下し、高温ガスの熱応力の影響を受けやすくなっている。
【0017】
パイロットスワラー31やパイロットコーン33は絶えず高温の燃焼ガスの影響を受け、前述のようにその基板ブロックは薄い板全構造であり、熱応力の歪によって溶接個所の割れが生じ、再々補修作業を行う必要があり、高度な溶接作業が要求されており、このような溶接構造の改善が望まれていた。
【0018】
次に、(X−5)の尾筒冷却部分の問題点について説明する。近年のガスタービンの高温化に伴い燃焼ガスが1500°C程度の高温度となる燃焼器が実現するようになってきており、その冷却方式も空気冷却方式から蒸気冷却方式の採用が検討されている。図26は蒸気冷却方式の代表的な燃焼器の一例を示す図であり、本出願人が開発したものである。図26(a)において、20は燃焼器本体であり、燃焼筒と尾筒24からなっている。22は燃焼筒の中心部に配置されたパイロット燃料ノズル、21はメイン燃料ノズルであり、パイロット燃料ノズル22の周囲に8本が配置されている。26はメイン燃料供給口であり、メイン燃料ノズルに燃料141を供給するもの、27はパイロット燃料供給口であり、パイロット燃料ノズル22へパイロット燃料140を供給するものである。
【0019】
125は冷却蒸気供給管で冷却用の蒸気133が供給される。126は冷却蒸気回収管で、燃焼器の尾筒24を冷却した冷却後の蒸気134を回収する管である。127は冷却蒸気供給管であり尾筒出口部より冷却用蒸気132を供給し、後述するように尾筒24を冷却するためのものである。
【0020】
図26(b)は尾筒24の壁の一部を示し、壁20a内部には多数の蒸気通路150が設けられており、これら通路の内部を蒸気が通って壁20a内を冷却する構造となっでいる。図26(c)は(b)におけるJ−J断面図であり、蒸気通路150には蒸気供給穴150aと蒸気回収穴150bとが設けられ、蒸気が供給され、蒸気通路150内を流れて壁20aを冷却し、冷却後の蒸気が回収される。
【0021】
上記構成の燃焼器においてメイン燃料141はメイン燃料供給口26から8個のメインノズル21に供給され、一方パイロット燃料140はパイロット燃料供給口27からパイロットノズル21に供給され燃焼し、周囲のメインノズル21から噴出する燃料に点火させてメイン燃料が燃焼し、その燃焼ガスは燃焼筒から高温の燃焼ガスとなって尾筒を通り、図示省略のガスタービンの燃焼ガス通路へ供給され、動翼・静翼間を流れて仕事をしてロータを回転させる。このような燃焼器はロータ周囲に複数個、機種や型式により異なるが例えば、16個が配置されており、各燃焼器の尾筒24出口においては1500°C程度の高温ガスが通過しており、そのため燃焼器本体20は空気又は蒸気で冷却する必要がある。
【0022】
図26における燃焼器では蒸気冷却方式を採用しており、図示省略の蒸気源から抽気された冷却用蒸気132,133はそれぞれ冷却蒸気供給管125,127から供給され、尾筒24の壁20a内に設けられた複数の蒸気通路150内を流れ、壁面を蒸気で冷却しながら冷却蒸気回収管126に集り、冷却により高温となった蒸気は回収蒸気13として回収され、図示省略の蒸気源に戻され、有効利用される。
【0023】
図27は図26(a)におけるK−K矢視図であり、尾筒24の出口部を示し、160は燃焼ガス通路で1500°C程度の高温の燃焼ガスが放出される。出口部の周囲にはガスタービン燃焼ガス通路と接続するためのフランジ71が形成されている。図28は図27におけるL−L矢視図であり、従来の尾筒出口部の蒸気冷却構造を示している。図において壁20a内には前述したように多数の蒸気通路150が平行に設けられ、蒸気通路150のフランジ71側にはキャビティ75が全周に設けられており、多数の蒸気通路150はこのキャビティ75に連通している。
【0024】
尾筒外周囲の壁20aとフランジ7との間の全周囲には部材72で覆われてマニホールド73が形成され、マニホールド73とそれぞれの蒸気通路150とは蒸気供給穴74で連通している。蒸気通路150のフランジ71側はキャビティ75に連通しており、キャビティ75はフランジ71の内周部に形成されている。
【0025】
上記の蒸気冷却構造において、燃焼ガス通路160内には1500°C程度の高温の燃焼ガス161が流出しており、一方、外側のマニホールド73側の車室の空気温度は400〜450°C程度である。高温の燃焼ガス161にさらされる壁20aの内周面と出口部の内周面はマニホールド73より蒸気供給穴74を通り、蒸気通路150に流入する冷却用蒸気132で充分に冷却されているが、キャビティ75内の蒸気は高温の燃焼ガス161にさらされない20bの部分も冷却しており、更に20cの部分はマニホールド73内の蒸気でも冷却されている。従って内側の壁20aに比べ、20b,20cの部分は過冷却となっおり、両者の間で熱応力に差が生じてこの部分の周囲に無理な力が発生し、場合によっては割れ、等が発生する恐れがある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように従来のガスタービン燃焼器においては、図20に基づいて説明したように、(X−1)及び(X−2)の空気吸込部分での空気吸込の不均一性、(X−3)のメインスワラーの取付部及び(X−4)のパイロットコーンの取付部での溶接組立の加工順序及び加工精度に伴う熱応力の影響、(X−5)の尾筒冷却部分の冷却の不均一性による熱応力の影響等が、ガスタービン燃焼器の高温化、高効率化を促進するための障害となっており、実用化するためには、これら(X−1)〜(X−5)の各部でのより一層の改善が強く望まれていた。
【0027】
そこで本発明では、ガスタービン燃焼器の高温化による性能向上において、燃焼器における(X−1)の空気吸込部分での空気の吸込を均一化すると共に燃焼用空気量の最適化を計り、(X−4)のパイロットコーン部分の熱応力の特に厳しい部分での熱応力の影響を緩和させる取付構造を採用し、更に(X−5)尾筒冷却部分での冷却の均一性を確保できる冷却構造を採用することにより、燃焼器の高温化に伴う障害を総合的に解決して高性能化を実現することのできる燃焼器を提供することを課題としてなされたものである。また、併せ(X−2)、(X−3)における問題解決も検討した。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述の課題を解決するために次の(1)乃至()の手段を提供する。
【0029】
(1)第1の手段は、下記のガスタービン燃焼器を提供する。
すなわち、燃料の入口側から順次連接された燃焼器内筒、接続筒、及び尾筒で構成され、前記内筒の中心にはパイロットスワラー、その周囲に複数のメインスワラーがそれぞれ配置され、且つ同パイロットスワラー及びメインスワラーの先端部がそれぞれ円形の基板に挿通されるとともに同基板は前記内筒の内周面に固定され、前記尾筒の出口部はガスタービン入口部に連結されて構成されたガスタービン燃焼器において、前記内筒には燃焼器への空気流入を均一にする空気流入手段、前記パイロット又はメインスワラーには保持手段及び前記尾筒出口部には冷却手段をそれぞれ具備した。
【0030】
上記の構成により、空気流入手段が燃焼器へ流入する空気を均一に流入させるので燃焼が良好となり、NOx の発生量も少く、燃焼によって生ずる白煙も抑えることができる。本発明ではガスタービンの高温化に伴う燃焼の均一性や熱応力の厳しい部分の構造部分の改良、尾筒出口部での熱応力の発生を防ぐ冷却構造を採用することによりガスタービン燃焼器の燃焼ガスの高温化による性能向上が可能となるものである。
【0031】
また、前記空気流入手段は、前記燃料入口側の内筒周囲を、所定の間隔を保って取り付けられた複数のステイによって所定の空間を保って覆って設けられた整流筒を有し、同整流筒はフランジでボルト連結される2分割で構成される円筒形状であり、一端が前記車室壁に固定され、他端が開口している。
【0032】
そのため、圧縮機からの空気は整流筒の他端の開口から燃焼器周囲に流入し、この整流筒と燃焼器内筒周囲との一定の隙間を通り整流されて周囲において均一な流入量となり、複数のステで形成される隙間から燃焼室内に流入する。流入した空気は周囲において一様な流れであり、空気の偏流がなくなり、ノズル出口での燃料濃度も均一となって良好な燃焼がなされ、NOX 量の増加も抑えることができる。又、上記整流筒は燃焼器の空気流入部の周囲の車室内空間が広い型式の燃焼器や、空気流入部分の周囲がケーシングで覆われている、いわゆるトップハット型の燃焼器のいずれにも適用することができ、同様の効果を奏することができる。
【0033】
そしてさらに、前記整流筒の一端周囲には、径が徐々に縮小する傾斜部を有するガスタービン燃焼器である
【0034】
したがってさらに、整流筒の一端周囲が径が小さくなる傾斜部を有しているので、流入した空気はこの傾斜部の周面に当たり、流れをスムーズに燃焼室内へ向く流れに変えるため均一な空気の流れが燃焼器の中心部に向かって流れ、整流効果が増して上記の均一な空気の流れの効果がより一層確実となるものである。
【0035】
第2の手段としては、上記の第1の手段のガスタービン燃焼器において、前記保持手段は、前記パイロットスワラー出口側のコーン入口側端部の外径がほぼ前記パイロットスワラーの出口端部外径と等しく同コーン入口端部は同パイロットスワラー出口端部と当接し、コーン内側から溶接を施して同パイロットスワラーとコーンとが結合されて構成されているガスタービン燃焼器を提供する
【0036】
第2の手段においては、パイロットスワラーやメインスワラーの熱応力の影響を最も受けやすい構造部分の熱応力を吸収し、補修点検が容易で高精度の溶接が可能な構造とすることにより溶接割れ、等の不具合を抑えることができる。又、パイロットスワラーが基板中心の円筒部に挿通され、パイロットコーンの後端が当接し、パイロットコーンの内側から溶接が施され結合されている。従ってパイロットコーンが運転中に焼損し、その取り替えが必要となった場合にはパイロットコーンの内側から溶接部を取外し、コーンと基板の取付材との溶接も内側から外すことにより、パイロットコーンのみを容易に取出すことができ、その取り替え作業も容易になされる。従来はパイロットコーンを取外す場合には基板ブロックごとにスワラー全体を分解しないと取外すことができなかったが、本発明ではパイロットスワラーを基板に取付けた後パイロットコーンを後付けで溶接する構造とし、この溶接もコーンの内側より施され、取外しを容易な構造としたので補修、取り替えを可能とし、作業性も改善される。このような溶接構造によれば作業性が良いので溶接の精度も向上し、ガスタービンを高温化に対して信頼性が向上する。
【0037】
また、第3の手段として、第1の手段のガスタービン燃焼器において、前記冷却手段は、前記尾筒出口部の外周囲を覆い端部フランジとで密閉した蒸気用マニホールドを形成し、前記尾筒を構成する壁内部に前記接続筒側から前記尾筒端部フランジ近辺まで延びる複数の蒸気通路を形成し、同複数の蒸気通路は前記端部フランジ近辺内部全周に形成したキャビティに連通すると共に前記蒸気用マニホールドに連通させて構成され、前記蒸気用マニホールドは内部をリブで仕切り、一方の前記端部フランジ側を空洞とし、同空洞は少くとも前記キャビティの外側を覆うように構成し、他方を蒸気用としたガスタービン燃焼器を提供する
【0038】
第3の手段においては、尾筒の冷却手段により、蒸気冷却を採用する場合には、尾筒出口部の冷却の不均一性をなくし、出口端部を均一に冷却して熱応力による割れ、等を防止することができる。また、フランジ側外周囲に空洞が設けられており、この空洞がキャビティの外側を覆っている。従って、キャビティの外側が空洞内の空気層に接することとなり、蒸気用マニホールドの蒸気で冷却されることがない。従来はこの部分がキャビティ内の蒸気とマニホールド内の蒸気とで冷却され、過冷却となっており、尾筒出口部の内周面と外側構成部品との間で温度差が生じ、熱応力が発生したが、本発明では過冷却をなくしたので尾筒出口部構成部品の温度差を軽減し、熱応力の緩和を図ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。本発明の構成は、先に図20で説明したガスタービン燃焼器の諸問題を解決したものであり、図1はその全体の構成を示している。図1において(X−1)部分を実施の第1形態、(X−2)部分を検討例1、(X−3)部分を検討例2、(X−4)部分を実施の第形態、(X−5)部分を実施の第形態とし、以下に順を追って詳しく説明する。
【0040】
まず、燃焼器の(X−1)部分である実施の第1形態について、図2乃至図6により説明する。図2は本発明の特徴である整流筒を装着した図であり、図3は図2におけるA−A断面図、図4は整流筒の斜視図である。まず図2において、燃焼器20は車室50内に収納されており、内筒28には周囲に所定間隔を保って複数のステ25が取付けられている。これらステ25の周囲には所定の空間を保って整流筒11がかぶせられている。整流筒11は、ステ25の先端部付近で車室50側に整流筒11の取付フランジ5によって、ボルト6により取付けられ、固定されている。
【0041】
図3において整流筒11は半円形状の円筒1、円筒2を組合せて構成されている。円筒1にはフランジ3a,3b,3c,3d(図2参照)が設けられ、同様に円筒2にもフランジ4a,4b,4c,4d(4b,4dは図示省略)が設けられている。これらフランジは3aと4a、3bと4b、3cと4c、3dと4dとがそれぞれ合わされてボルトナット7で連結され、円筒状の整流筒11を構成している。
【0042】
円筒状の整流筒11の一端周囲には、図3に示すように複数の取付フランジ5が形成されており、図2に示すように車室50側にボルト6により取付けられている。又、整流筒11の他端は空気の流入側として開口している。整流筒11の取付フランジ5側も開口しているが、この開口部にはメイン燃料ノズル21、パイロット燃料ノズル22が挿通されている。このような形状の整流筒11のみの外観を図4に示している。
【0043】
上記構成のガスタービンの燃焼器においては、圧縮機からの空気40a,40bは燃焼器20の内筒28周囲を通り、内筒28と整流筒11との一定の隙間から流入し、整流筒11の傾斜して径が縮小する傾斜部11aの周囲で流れが変えられて整流され、スティ25が形成する隙間から一様な流れとなって流入し、内筒28内に均一に流入する。
【0044】
従来はこのような整流筒11がなかったので燃焼器の周囲より流入する空気は車室50の壁面と燃焼器との広い空間からステ25の隙間へ流入するため、流入する場所によって空間部が広い所や狭い所があり、流入する空気も均一には流入しなかった。
【0045】
これに対し、本実施の形態のように、整流筒11により空気が流入するステ25の隙間周囲を一定の空間を保って覆い、空気が一定の圧力、速度を保った状態でこの空間部を通り、ステ25で形成される隙間より燃焼器内へ流入し、かつ整流筒11の傾斜部11aでその流れ方向をなめらかに変えて内部に均一に流入するので、内筒28への空気が偏流することなく、燃焼器20のノズル出口での燃料濃度の均一化が計れ、これによりNOX 発生を抑えることができる。
【0046】
図5は本発明の実施の第1形態の他の例を示し、整流筒11をトップハット型の燃焼器に適用したものである。図5において車室50には外筒ケーシング51が外側に突出して設けられており、燃焼器の内筒の取付部を構成している。このような燃焼器取付構造は一般にはトップハット型と呼ばれており、燃焼器のメイン燃料ノズル周囲で内筒を支持しているステ25の周囲を外筒ケーシング51及び外筒ケーシング蓋51aとで囲んで覆っている。このような外筒ケーシング51は燃焼器の数だけロータ周囲に突出して配置され、車室50の延長部分を構成している。
【0047】
整流筒11は円筒形状で、前述のように2分割で構成されている。整流筒11には円形状に取付フランジ5が形成されており、所定の間隔でボルト6により内筒取付フランジ52に連結され、取付フランジ5に続く部分に傾斜部11aが形成されている。整流筒11は円筒形状であり、燃焼器センタ60と同軸に取付けられ、外筒ケーシング51の内周壁面と接触しない程度の隙間を保ってステ25の周囲を均一の寸法となるように覆い、空気吸込空間を覆っている。
【0048】
上記構成の燃焼器において、圧縮機からの空気80は整流筒11の開口部より流入し、整流筒と内筒間の隙間の周囲で均一な流れ80aとなって傾斜部11aとステ25とで形成される空間内に反転して80bとして流入する。この流れ80bの反転は整流筒11の傾斜部11aより流れ80bがスムーズに方向を変えて空間内へ流入するのでスワラー部に均一な流れとなって流入し、均一な旋回流を生成し、燃焼性能を良好にする。
【0049】
図6は本発明の実施の第1形態における更に別の応用例を示したもので、燃焼器のトップハットの構造部が分割された構造である。即ち、外筒ケーシング151には外筒ケーシング蓋151aが取外し可能にボルト152で取付けられており、ボルト152を外し、外筒ケーシング蓋151aを燃焼器ごと一体的に取外し可能とした構造である。
【0050】
図6において整流筒11は取付フランジ5が内筒取付フランジ52と一体的にボルト16により外筒ケーシング蓋151aに締付けられた構成となっており、整流筒11を取付けるための専用のボルトが不要となり、その分取付部の構造が簡素化される。その他の構成は図5と同じであり、図5の例と同様の効果を奏するものである。
【0051】
次に、図1における燃焼器の(X−2)部分である検討例1について、図7乃至図10により説明する。図7は燃焼器の内筒部分を示し、図において内筒28内には、パイロットノズル及びメインノズルからの燃料が空気と共に燃焼し、高温燃焼ガス161となって流入する。内筒28には従来と同じように前流側に空気孔10−1が周囲6ヶ所に均等に設けられ、又空気孔10−1の後流側にも空気穴10−2が周囲6ヶ所に均等に配置されており、これらの空気孔10−1,10−2の配置は図22に示す従来例と同じである。本検討例1では後流側の空気孔10−3は周囲に3ヶ所のみ設けられ、従来の6ヶ所より少なくなっている。
【0052】
図8は空気穴10−3の配置を示す図であり、(a)は図7におけるB−B断面図、(b)は(a)の変形例を示す図である。図8(a)において、内筒28の周囲には空気孔10−3a,10−3c,10−3dが均等に3ヶ所配置されている。図8(b)は同じく3ヶ所の空気孔を均等に配置するために、従来の6ヶ所の空気孔10−3a,10−3b、10−3c,10−3d,10−3e,10−3fのうち10−3b,10−3d,10−3fを栓14でふさぎ、10−3a、10−3c、10−3eのみ残して図8(a)と同じ配置の3ヶ所としたもである。
【0053】
図9は図8(b)におけるC−C断面図であり、空気孔10−3bには、この孔径よりもやや小さな径を有し、周囲にフランジ14aを有する栓14が嵌入され、溶接等で固定されてふたをして空気孔10−3bを閉じた状態を示している。このような栓14を用いると従来の内筒をそのまま用い、改修により本検討例1の構成が容易に得られる。
【0054】
上記構成の検討例1においては、燃焼器20全体に流入する空気は、従来例でも説明したように、ノズル部に流入して燃焼に供される空気、内筒表面の細孔より流入して内筒を冷却する空気及び空気孔10−1,10−2,10−3より導入される空気で全量となっている。この全量の空気を100%として空気孔10−1,10−2から流入する空気量はそれぞれ従来と同じ14%程度とし、空気孔10−3から流入する空気量は、従来の6ヶ所の空気孔から3ヶ所に減少し、7〜12%程度となるように押えている。
【0055】
これらの空気孔10−1,10−2,10−3を従来と同様に比率で表すと1:1:(0.5〜0.85)程度の比率となり、従来の1:1:(1.3〜1.4)と比べると内筒後流側の空気孔10−3から流入する空気流入量をほぼ半減している。この結果、内筒28の後流側の空気孔10−3から流入する空気131は、高温燃焼ガス161で未燃となったカーボンを燃焼させるのに充分消費されるが、高温燃焼ガスが冷却される程多くはない適量の空気量となり、その結果、燃焼効率が良好となり、排ガスからの青色の煙の発生が防げるようになる。
【0056】
上記の検討例1により発生する煙の色を従来の燃焼器と比較して図10に示す。図において、横軸は負荷、縦軸は煙の可視程度を示す数値(BSN)であり、この数値が大きい程煙の色が人間の眼で識別されやすくなって色が濃くなり、この数値が小さい程見えにくく、煙の色が薄いことを示している。この結果によれば、図22に示す従来の構造の燃焼器による煙の色X2 よりも本検討例1の煙の色X1 の方がより煙の色が薄くなり、煙の発生を抑える効果があることがわかる。
【0057】
次に図1における燃焼器の(X−3)部分である検討例2について図11乃至図14により説明する。図11において燃焼器本体20には中心にパイロットスワラー31とその先端のコーン33が配設されており、その周囲に8個のメインスワラー32が配置され、円形状の基板34にこれらスワラー31,32が取付けられ、基板34の周囲は燃焼器本体20の内壁に溶接されている。これらの構造は従来のものと同じである。又、メインスワラー32の外周部にはブロック17が取付けられ、メインスワラー32の端部は、ボルト12が座金13を介して燃焼器本体20の端部周囲36の外側からブロック17に挿通されて螺合し、固定されている。
【0058】
図12は上記のD部の拡大図であり、メインスワラー32にはブロック17が溶接で取付けられており、燃焼器本体20の端部周囲36の内壁には取付用の肉盛を行った取付座36aが形成され、又、対応する端部周囲36の外表面には座金13が当接する凹部36bが形成され、ボルト12が座金13を介して端部周囲36に明けられたボルト穴より挿入され、ブロック17に螺合してメインスワラー32を燃焼器本体20に固定している。
【0059】
図13は図11におけるE−E矢視図であり、ブロック17は8個のメインスワラー32のそれぞれの周囲に沿って溶接で取付けられており、各メインスワラー32のブロック17はそれぞれ2本のボルト12で燃焼器本体20の端部周囲36に固定されている状態を示している。各2本のボルト12は共通の1個の座金13を介してブロック17に螺合されている。
【0060】
図14は図13におけるF部を示し、ボルト12、座金13の拡大詳細図であり、凹部36bは端部周囲36の外表面に曲面ではなく直線状の座を形成しており、座金13は直線形状の平板からなり2本のボルト12はそれぞれ平行に穿設されたボルト穴36cに挿通され、ブロック17に螺合してブロック17に取付けられたメインスワラー32を燃焼器本体20に支持している。又、廻り止め溶接18によりボルト12の廻り止めが施されている。このような構造にすることによりボルト取付部の製作を容易にし、座金13がフラットで凹部36bに当接しているので、ボルトのゆるみや廻り止めに対し効果的となる。更に、加工、取付精度も良好にすることができる。
【0061】
以上説明したように、従来のガスタービン燃焼器においては、運転中の振動や熱応力等でメインスワラー32を取付けている固定金具35の溶接部に割れが生ずることが多く、又、薄肉板金の溶接構造であり、取付、組立上の精度に問題があり、更に溶接部と板金の残留歪みにより変形が生じ、メインスワラー32とその内部のメインノズルとが接触し、摩耗を増長させていた。更に、又固定金具35の取付部は溶接の作業スペースに乏しく、良好な溶接を施工する困難で高い技能が要求されている。
【0062】
これに対し、本検討例2の構造によれば、ボルト12と座金13とによりメインスワラー32に固定されたブロック17に結合するようにしたので組立精度も向上し、溶接による歪み、等もなく、又、狭い場所での溶接作業も不要となる。又平板状の座金13を凹部36bに当接させ、2本のボルト12でメインスワラー32を燃焼器本体20に固定するのでボルト12のゆるみがなく、正確な位置調整が可能となる。更に取換え等のメインテナンスも容易となり、上記の欠点がすべて改善されるものである。
【0063】
次に、図1における燃焼器の(X−4)部分である実施の第形態について図15乃至図17により説明する。図15は燃焼器内のパイロットコーンの取付部を示し、図23の従来例に相当する図であり、図16は図15におけるG部詳細図である。図16は燃焼器のパイロットコーン取付構造を示す断面図であり、図15におけるG部詳細に相当する図であり、図25に示す従来のものと対応する図である。
【0064】
図において、パイロットスワラ31、パイロットコーン33、メインスワラー32、基板39、円筒部39a、取付材39b、コーンリング38は図25に示す従来の構造と同じ機能を有するので同一の符号を用い、詳しい説明は省略し、そのまま引用して説明するが、本発明の特徴部分は符号31a,33aで示す形状部分、及び溶接X1〜X4の部分にあり、以下に詳しく説明する。
【0065】
図16において、パイロットスワラー端部31aは、従来はパイロットコーン33aの端部内周囲に接して挿入される構造であったが、本発明では基板39の円筒部39aに挿入する構造としている。そのためにパイロットコーン33の端部33aは、従来の基板39の円筒部39aよりも長い円筒部を有し、本発明では、パイロットコーン端部33aはパイロットスワラー31の端部31aの外径とほぼ等しくし、31aの周端部に接して溶接される構造である。
【0066】
上記の溶接構造において、組立順序はまず、パイロットスワラー31が基板39の円筒部39a内に挿入され、溶接X1でその周囲に取付けられる。次に基板39と一体の取付材39bの周囲に溶接X2でコーンリング38を取付ける。その後パイロットコーン33の端部33aをパイロットスワラー31の端部31aの周端部に当接した状態で溶接X3でパイロットコーン33をコーンリング38へ取付け、その後パイロットスワラ端部31aとパイロットコーン端部33aの当接部全周をコーン内側から溶接X4で取付ける。なお、溶接X3,X4はどちらを先にしても良く、順序が逆になっても良い。又、矢印は溶接方向を示している。
【0067】
上記のような溶接構造によれば、補修を行う際にはパイロットコーン33の内側から溶接X4を外すと共にコーン出口の溶接X3を外すことによりパイロットコーン33が容易に取外すことができる。従来は溶接W3,W4が作業スペースがなく基板ブロック全体を解体しなければパイロットコーン33が取外せなかったが、本実施の第形態においては、溶接組立の精度向上による溶接強度の向上と取外しの作業性が著しく改善されるものである。
【0068】
図17は従来のパイロットコーン33の溶接取付構造と本発明の実施の第形態による溶接取付構造とを対比させて示した拡大詳細図であり、(a)は従来の構造を、(b)は本発明の構造を示している。両図において、パイロットコーン33の端部は従来は基板39の円筒部39a内に挿入されているのに対し、本実施の第形態ではパイロットスワラー31の端部31aに当接している構造である。
【0069】
そのために(b)においてはパイロットコーン33は溶接X4でパイロットスワラー31を介して基板39に支持されており、その取外しも溶接X4を矢印で示すようにパイロットコーン33内側から作業をしてパイロットスワラー31から取外すだけで容易に取出せることがわかる。
【0070】
本実施の第形態によれば、上記に説明したように、パイロットスワラー31をまず基板39に取付け、その後パイロットコーン33を後付けする溶接構造とし、その溶接X4もパイロットコーン33の内側から行うようにしたので、補修や、パイロットコーン33のみの取外しを容易とし、作業性が著しく改善され、補修のための多大な労力と時間も節約され、溶接の精度が向上することにより熱応力による歪を最少限度に抑えることができる。
【0071】
次に、図1における燃焼器の(X−5)部分である実施の第形態について、図18により説明する。図18は本発明の実施の第形態に係る燃焼器尾筒出口部蒸気冷却構造の断面図であり、図26に示す尾筒24出口部に適用される構造である。本発明の図18は尾筒出口部の断面図であり、従来例の図28に示す断面図に対応する図である。
【0072】
図18において、尾筒出口部の壁20a内には従来と同じく多数の蒸気通路150が設けられており、フランジ71側にはキャビティ75が設け、キャビティ75は出口部のフランジ71内側全周に設けられている。尾筒出口部の壁20a外周囲とフランジ71との間の全周囲には部材72で覆われてマニホールド73と空洞77がリブ76で仕切られて形成されている。マニホールド73は図示省略の冷却蒸気供給管に接続され、空洞77はリブ76でマニホールド73とは仕切られており、この空洞77で空気層が形成されている。
【0073】
上記の冷却構造において、冷却用蒸気132は図示省略の冷却蒸気供給管からマニホールド73内に導かれ、ここから蒸気供給穴74を通して蒸気通路150内を流れ、1500°Cの高温燃焼ガス161にさらされる壁20a内を冷却し、又、キャビティ75内に流入した蒸気は高温ガスにさらされる端部20b,20cも冷却する。キャビティ75内の蒸気で冷却される20bの部分はフランジ側面では車室側の400〜450°C程度の空気にさらされ、又20cの部分は空洞77内の空気層にさらされ、直接冷却用蒸気132にさらされることがない。従って、この20bの部分は従来では冷却用蒸気132に直接さらされて過冷却となっていたが、本実施の第形態においてはこのような過冷却が防止される。
【0074】
以上説明の実施の第形態によれば、燃焼器尾筒出口部の高温燃焼ガス161に直接さらされる内部壁面は、マニホールド73から蒸気供給穴74を通って蒸気通路150内に流れる冷却用蒸気132で充分に冷却される。一方、出口端部のキャビティ75内の蒸気は、高温燃焼ガス161にさらされる壁面を冷却するが、高温燃焼ガス161に直接さらされない部分20cは冷却しない。この20cの部分は空洞77内の空気層に接しており、この部分が過冷却となることがない。従って尾筒出口部における内周面と外周構成部品の温度差を軽減し、熱応力の緩和を図ることができる。
【0075】
なお、本実施の第形態では、図26において尾筒24出口部の冷却蒸気供給管127及び燃焼筒側の冷却蒸気供給管125からそれぞれ蒸気を供給し、冷却蒸気回収管126から回収する冷却用蒸気の流れの例で説明したが、蒸気の供給と回収とを逆にし、126から供給し、125,127から回収するようにしても同様の効果があることはもちろんである。
【0076】
【発明の効果】
(1)請求項1の発明によれば、燃料の入口側から順次連接された燃焼器内筒、接続筒、及び尾筒で構成され、前記内筒の中心にはパイロットスワラー、その周囲に複数のメインスワラーがそれぞれ配置され、且つ同パイロットスワラー及びメインスワラーの先端部がそれぞれ円形の基板に挿通されるとともに同基板は前記内筒の内周面に固定され、前記尾筒の出口部はガスタービン入口部に連結されて構成されたガスタービン燃焼器において、前記内筒には燃焼器への空気流入を均一にする空気流入手段、前記パイロット又はメインスワラーには保持手段及び前記尾筒出口部には冷却手段をそれぞれ具備したことを基本的な構成としている。このような構成により、空気流入手段が燃焼器へ流入する空気を均一に流入させるので燃焼が良好となり、NOx の発生量も少く、燃焼によって生ずる白煙も抑えることができる。本発明ではガスタービンの高温化に伴う燃焼の均一性や熱応力の厳しい部分の構造部分の改良、尾筒出口部での熱応力の発生を防ぐ冷却構造を採用することによりガスタービン燃焼器の燃焼ガスの高温化による性能向上が可能となる。
【0077】
また、燃料入口側の内筒周囲を、所定の間隔を保って取り付けられた複数のステイによって所定の空間を保って覆う円筒形状であって、フランジでボルト連結される2分割に構成された整流筒を設けたので、圧縮機からの空気は整流筒の他端の開口から燃焼器周囲に流入し、この整流筒と燃焼器内筒周囲との一定の隙間を通り整流されて周囲において均一な流入量となり、複数のステで形成される隙間から燃焼室内に流入する。流入した空気は周囲において一様な流れであり、空気の偏流がなくなり、ノズル出口での燃料濃度も均一となって良好な燃焼がなされ、NOX 量の増加も抑えることができる。
【0078】
そしてさらに、整流筒の一端周囲が径が小さくなる傾斜部を有しているので、流入した空気はこの傾斜部の周面に当たり、流れをスムーズに燃焼室内へ向く流れに変えるので均一な空気の流れが燃焼器の中心部に向かって流れ、整流効果が増して上記の均一な空気の流れの効果がより一層確実となるものである。
【0079】
(2)請求項2の発明によれば、請求項1に記載のガスタービン燃焼器において、パイロットスワラーが基板中心の円筒部に挿通され、パイロットコーンの後端が当接し、パイロットコーンの内側から溶接が施され結合されている。従って、請求項1の発明の効果に加え、パイロットスワラーやメインスワラーの熱応力の影響を最も受けやすい構造部分の熱応力を吸収し、補修点検が容易で高精度の溶接が可能な構造とすることにより溶接割れ、等の不具合を抑えることができるとともに、パイロットコーンが運転中に焼損し、その取り替えが必要となった場合にはパイロットコーンの内側から溶接部を取外し、コーンと基板の取付材との溶接も内側から外すことにより、パイロットコーンのみを容易に取出すことができ、その取り替え作業も容易になされる。このような溶接構造によれば作業性が良いので溶接の精度も向上し、ガスタービンを高温化に対して信頼性が向上する。
【0080】
(3)請求項3の発明によれば、請求項1に記載のガスタービン燃焼器において、フランジ側外周囲に空洞が設けられており、この空洞がキャビティの外側を覆っている。従って、請求項1の発明の効果に加え、尾筒の冷却手段により、蒸気冷却を採用する場合には尾筒出口部の冷却の不均一性をなくし、出口端部を均一に冷却して熱応力による割れ、等を防止することができるとともに、キャビティの外側が空洞内の空気層に接することとなり、蒸気用マニホールドの蒸気で冷却されることがない。従来はこの部分がキャビティ内の蒸気とマニホールド内の蒸気とで冷却され、過冷却となっており、尾筒出口部の内周面と外側構成部品との間で温度差が生じ、熱応力が発生したが、本発明では過冷却をなくしたので尾筒出口部構成部品の温度差を軽減し、熱応力の緩和を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の全体を示すガスタービン燃焼器の構成図である。
【図2】 本発明の実施の第1形態に係るガスタービン燃焼器の整流筒の取付状態を示す断面図である。
【図3】 図1におけるA−A矢視図である。
【図4】 図2に示す整流筒の斜視図である。
【図5】 本発明の実施の第1形態に係る他の型式の燃焼器に整流筒を取付けた状態を示す断面図である。
【図6】 本発明の実施の第1形態に係る更に異なる型式の燃焼器に整流筒を取付けた状態を示す断面図である。
【図7】 本発明に係り検討された検討例1のガスタービン燃焼器の内筒の側面図である。
【図8】 図7における断面図で、(a)はB−B断面、(b)はその変形例を示す。
【図9】 図8(b)におけるC−C断面図である。
【図10】 検討例1に係る効果を示す図で、煙の可視度と負荷との関係を示す図である。
【図11】 本発明に係り検討された検討例2のガスタービン燃焼器のメインスワラーの一部断面図である。
【図12】 図11におけるD部詳細図である。
【図13】 図11におけるE−E矢視図である。
【図14】 図13におけるF部詳細図である。
【図15】 本発明の実施の第形態に係るガスタービン燃焼器のパイロットコーン部分を示す側面図である。
【図16】 図15におけるG部詳細図である。
【図17】 本発明の実施の第形態に係るパイロットコーン取付構造と従来例との対比を示し、(a)が従来例、(b)が本発明の例である。
【図18】 本発明の実施の第形態に係るガスタービン燃焼器の尾筒部の断面図である。
【図19】 ガスタービン燃焼器の代表的な構成を示す全体図である。
【図20】 従来のガスタービン燃焼器の全体を示す配置図である。
【図21】 従来のガスタービン燃焼器のトップハット型の例を示す断面図である。
【図22】 従来のガスタービン燃焼器の内筒を示す側面図である。
【図23】 従来のガスタービン燃焼器のパイロットコーン近辺の側面図である。
【図24】 図23におけるH−H矢視図である。
【図25】 従来のガスタービン燃焼器のパイロットコーンの取付部を示す断面図である。
【図26】 従来のガスタービン燃焼器の尾筒の冷却構造を示し、(a)が全体図、(b)は尾筒の壁の一部を示す斜視図、(c)が(b)におけるJ−J断面図である。
【図27】 図26におけるK−K断面図である。
【図28】 図26におけるL−L断面図である。
【符号の説明】
1,2 円筒
3a,3b,3c,3d フランジ
4a,4b,4c,4d フランジ
5 取付フランジ
6,7,12,16 ボルト
10−1,10−2,10−3 空気穴
11 整流筒
11a 傾斜部
13 座金
14 栓
17 ブロック
20 燃焼器
21 メイン燃料ノズル
22 パイロット燃料ノズル
23 燃焼室
24 尾筒
25 ステ
28 内筒
30 冷却用蒸気
31 パイロットスワラー
32 メインスワラー
33 コーン
34,39 基板
36a 取付座
38 コーンリング
50 車室
51,151 外筒外側ケーシング
51a,151a 外筒外側ケーシング蓋
52 内筒取付フランジ
71 フランジ
73 マニホールド
74 蒸気供給穴
75 キャビティ
76 リブ
77 空洞

Claims (3)

  1. 燃料の入口側から順次連接された燃焼器内筒、接続筒、及び尾筒で構成され、前記内筒の中心にはパイロットスワラー、その周囲に複数のメインスワラーがそれぞれ配置され、且つ同パイロットスワラー及びメインスワラーの先端部がそれぞれ円形の基板に挿通されるとともに同基板は前記内筒の内周面に固定され、前記尾筒の出口部はガスタービン入口部に連結されて構成されたガスタービン燃焼器において、前記内筒には燃焼器への空気流入を均一にする空気流入手段、前記パイロット又はメインスワラーには保持手段及び前記尾筒出口部には冷却手段をそれぞれ具備し、前記空気流入手段は、前記燃料入口側の内筒周囲を、所定の間隔を保って取り付けられた複数のステイによって所定の空間を保って覆って設けられた整流筒を有し、同整流筒はフランジでボルト連結される2分割で構成される円筒形状であり、一端が前記車室壁に固定され、他端が開口しており、前記整流筒の一端周囲には、径が徐々に縮小する傾斜部を有してなることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  2. 前記保持手段は、前記パイロットスワラー出口側のコーン入口側端部の外径がほぼ前記パイロットスワラーの出口端部外径と等しく同コーン入口端部は同パイロットスワラー出口端部と当接し、コーン内側から溶接を施して同パイロットスワラーとコーンとが結合されて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン燃焼器。
  3. 前記冷却手段は、前記尾筒出口部の外周囲を覆い端部フランジとで密閉した蒸気用マニホールドを形成し、前記尾筒を構成する壁内部に前記接続筒側から前記尾筒端部フランジ近辺まで延びる複数の蒸気通路を形成し、同複数の蒸気通路は前記端部フランジ近辺内部全周に形成したキャビティに連通すると共に前記蒸気用マニホールドに連通させて構成され、前記蒸気用マニホールドは内部をリブで仕切り、一方の前記端部フランジ側を空洞とし、同空洞は少くとも前記キャビティの外側を覆うように構成し、他方を蒸気用としたことを特徴とする請求項1に記載のガスタービン燃焼器。
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