JP3694294B2 - In-situ purification method for contaminated soil and / or groundwater - Google Patents

In-situ purification method for contaminated soil and / or groundwater Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、揮発性有機塩素化合物または硝酸性窒素による汚染土壌およびまたは地下水の浄化工法に係り、詳しくは、揮発性有機塩素化合物または硝酸性窒素による汚染土壌およびまたは地下水汚染の原位置浄化を行う際の浄化剤の注入、拡散方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、揮発性有機塩素化合物や硝酸性窒素による地下水汚染に対して、揚水後に水処理を行うことで、その浄化を図る工法がとられている(例えば、特許文献1参照)。
また、帯水層に温水を循環させ、地盤の熱伝導により粘性土を加熱し、揮発性有機塩素化合物の土からの脱着を促進すると共に吸引除去を行い浄化する工法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
また、鉄粉や生分解性高分子(脂肪族ポリエステル樹脂、デンプン系高分子およびタンパク質)を利用した透過性浄化壁による対策工法が知られている(例えば、特許文献3参照)。
また、土壌およびまたは地下水に水素供与体を供給して土壌およびまたは地下水中の有機塩素化合物を微生物の作用で分解する方法において、水素供与体と共に、酢酸、ギ酸およびそれらの塩よりなる群から選ばれる1種または2種以上の分解抑制剤を供給する方法が知られている(例えば、特許文献4参照)。
【0004】
また、土壌およびまたは地下水に水素供与体を供給し、土壌およびまたは地下水中の有機塩素化合物を微生物の作用で分解するイン・シチュ・バイオレメディエーションにおいて、有機塩素化合物を分解すると共に、土壌およびまたは地下水に供給された水素供与体の分解を促進して、水素供与体やその中間生成物による二次汚染を防止する方法が知られている(例えば、特許文献5参照)。
【0005】
また、汚染土壌の温度を分解微生物の増殖および分解至適温度より低い温度に維持して、分解微生物の分解活性の大きさおよび持続時間を調整する方法が知られている(例えば、特許文献6参照)。
【特許文献1】
特公平6−96143号公報
【特許文献2】
特開2001−54784号公報
【特許文献3】
特開平11―156351号公報
【特許文献4】
特開2000−107743号公報
【特許文献5】
特開2000−259611号公報
【特許文献6】
特開平9−267083号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1では、汚染物質の移動を目的とするものであって、原位置浄化剤の注入に係る技術ではない。加えて、特許文献1では、地盤の不均一性や物質の移動速度が遅いなど多くの課題があり、環境基準値以下まで浄化するのに長期間を必要とするという問題がある。
また、特許文献2では、浄化対象区域は吸引井戸近傍に限定され、吸引を止めると浄化効果はなくなるという問題がある。
【0007】
また、特許文献3では、浄化剤が固体であるため、浄化対象区域はその近傍と下流に限られるという問題がある。
また、特許文献4,5,6では、浄化剤が、汚染範囲外に拡散するおそれがあり、汚染地域に長時間滞留しないため、効果が持続せず、連続的に大量に使用する必要があるという問題がある。
【0008】
また、過マンガン酸カリウムの注入によって汚染物質の浄化を図る工法も知られているが、汚染範囲外に拡散するおそれがあり、また汚染地域に長期間滞留しないため、効果が持続しないという問題がある。
なお、オゾンや過酸化水素などの酸化剤の注入によって汚染物質の浄化を図る工法も知られているが、浄化剤そのものの毒性が強く、汚染範囲外に拡散するおそれがあり、酸化剤の浄化効果の持続期間そのものが非常に短いという問題がある。
【0009】
また、単なる水素供与体による嫌気状態での脱塩素化反応では、DCE(ジクロロエチレン)やVC(ビニルクロライド)が蓄積するおそれがあるという問題がある。
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、揮発性有機塩素化合物または硝酸性窒素による汚染土壌およびまたは地下水汚染の原位置浄化を行う際の浄化剤の注入、拡散を確実に行い、浄化剤の効果を持続させることが可能な汚染土壌およびまたは地下水の原位置浄化工法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、10〜40℃の融点を持つ浄化剤を、加熱により粘性を5.0mpa・s以下とし、揮発性有機塩素化合物または硝酸性窒素による汚染土壌中または地下水中に、圧力1〜5kgf/cm 2 で薬液注入工法を用いて加圧注入し、前記汚染土壌中およびまたは地下水中に拡散し、固形化後、嫌気性条件下で増殖した微生物により分解されることを特徴とする
【0012】
本発明は、土壌中およびまたは地下水中の温度以上の融点を持つ浄化剤を加熱し、液化させて粘性を低下させ、揮発性有機塩素化合物または硝酸性窒素による汚染土壌およびまたは地下水中に液体状態で拡散させた後、温度低下に伴い固形化させ、浄化剤の移動、固定をコントロールすることができる、揮発性有機塩素化合物または硝酸性窒素による汚染土壌およびまたは地下水汚染の原位置浄化を行う際の注入、拡散方法に関する発明である。
【0013】
本発明では、揚水リチャージ工法と併用することで、単なる嫌気状態での脱塩素化反応だけでなく、移動速度のコントロールと好気分解の促進を行うことができる。
本発明では、10℃〜40℃の融点を持つ浄化剤が液体から固体となる時間を地盤温度中で5分以上とするために、浄化剤の注入温度は浄化剤の融点+20℃以上とした。また、加熱する温度としては、操作性、作業環境などの面から70℃が限界である。
【0014】
なお、本発明に適用できる浄化剤は、加熱の限界70℃まで温度をあげても粘性の低下しないもの(例えば、粘度が1000mpa・s以上)は、本発明では使用できない。また、温水と混合した状態では、注入後に拡散することを要するため、例えば、5.0mpa・s以下となっている必要がある。
揮発性有機塩素化合物または硝酸性窒素による汚染土壌およびまたは地下水に供給された液状化した浄化剤は、汚染土壌およびまたは地下水中で固形化し、汚染土壌およびまたは地下水中の有機塩素化合物、硝酸性窒素を生物の作用で分解される。有機塩素化合物としては、TCE(トリクロロエチレン)、PCE(テトラクロロエチレン)の他、DCE(ジクロロエチレン)、四塩化炭素、ジクロロメタンが含まれる。
【0015】
温水と共に液状化した浄化剤を、揮発性有機塩素化合物または硝酸性窒素による汚染土壌およびまたは地下水中に供給すると、液状化した浄化剤は温水と共に広範囲に拡散させる。
その場合、汚染状況に伴い、温水の温度と注入量(注入圧)を変化することで、浄化剤の相変化をコントロールする。温度低下に伴い、浄化剤を汚染土壌およびまたは地下水中に拡散後、固定することができる。
【0016】
固定された浄化剤は、長期間に渡って浄化剤の周囲に水素イオンを放出し、同時に地下水の有機炭素濃度を0.1〜1000mg/lの範囲で上昇することができる。
本発明においては、浄化剤は水素供与体であり、微生物によって分解されて分子状水素と有機酸あるいは微生物利用可能な有機物とを生成し得る有機化合物である。
【0017】
水素供与体としては、例えば、有機酸、有機酸塩、アルコールおよびタンパク質・バイオサーファクタントよりなる群から選ばれる1種または2種以上から成るものが適用可能である。
有機酸としては、例えば、ステアリン酸を始めとするカルボン酸やその塩あるいは、ポリ-3-ヒドロキシアルカノエート、ポリ-3-ヒドロキシ酪酸、ポリビニルアルコールなどがあげられる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る地下水の原位置浄化工法を示す概念図である。
本実施形態では、帯水層1に汚染物質7が存在する場合の原位置浄化方法に適用した例を示す。
先ず、地盤中に計測井戸2を設け、帯水層1中の汚染物質7の存在確認を行う。
【0020】
次に、後述する事前の注入試験を行い、浄化剤の注入圧力、浄化剤が固化する時間と加熱条件を決定する。また、必要に応じて、揚水井戸6を設ける。
次に、汚染箇所に設置した注入パイプまたは井戸3を通じ圧力をかけ、加熱して液状化された浄化剤5を地盤中に注入し、浸透拡散させる。
次に、注入された液状化した浄化剤5は、地盤の温度が通常5℃〜20℃範囲であるため、徐々に冷却され、融点以下になった時点で対象地盤中の分散したところで固形化する。
【0021】
ここで、浄化剤5は、固化するまでに10分以上を要するものが選択される。この際、対象地盤の透水係数、注入する浄化剤5の温度特性(融点、粘度変化、溶解度変化)、浄化剤5の濃度、注入量、注入圧、加熱温度を適正に設定することで、1箇所の注入パイプまたは井戸3から0.5〜5mの範囲まで任意に浄化剤の拡散領域をコントロールすることができる。
【0022】
加熱条件は以下の手順で求める。
地盤の透水性、温度と地下水位、粘性、間隙比、注入パイプまたは井戸3などを、注入試験による浄化剤5の固化時間と影響範囲(0.5〜5m)により決定し、浄化剤5の加熱条件と注入圧力を決定する。
例えば、浄化剤5として炭素数16のn−ヘキサデカン(融点18℃)を使用した場合について説明する。
【0023】
30℃,50℃,70℃に加熱し、液体となったn−ヘキサデカンを温水と混合し、使用する。対象地盤の深さ1mあたり0.2kg/cm2以下の注入圧で圧力を変化させながら、それぞれ30℃,50℃,70℃で標準砂注入試験と注入対象土への注入試験を行う。例えば、図2に示すように、対象土への注入試験の結果からグラフを作成し、影響範囲等の条件を決定する。
【0024】
図3,図4に30℃,50℃,70℃で標準砂注入試験と注入対象土への注入試験を示す。
注入法としては、液状にした浄化剤5を圧送ポンプ(注入ポンプ)で注入する。
その他のコンプレッサー等、本発明で好適なものを用いて強制的に注入することも可能である。注入後、地盤加熱することでさらに影響範囲を広げることが可能である。
【0025】
加熱方法としては、温水の利用やマイクロウェーブ、ヒーターを使用する。
浄化剤5の注入完了の確認は、薬液注入工法と同様に一般的に、掘削により掘り出した試験体によって確認するか、色素判別法(あらかじめ注入材に色素を混入または試薬を散布する)を行うことで確認する。
また、有機系の注入剤の必須測定項目として、近傍の地下水中のCOD濃度を測定しその変化から推定する方法もあるが、これは、補助的なものである。
【0026】
また、PCE、TCEは、放出された水素イオンあるいは水素の作用により、脱塩素分解される。浄化剤5はPCE、TCEなどの分解微生物の基質として利用される。
また、有機炭素濃度の上昇により、地下水中の微生物活性が向上し、硝酸還元菌の増殖に伴い硝酸性窒素が消費され、嫌気性微生物群の活性向上により、PCE、TCEなどの有機塩素化合物が水素置換脱塩素される。
【0027】
次に、図3,図4により、30℃,50℃,70℃で標準砂注入試験と注入対象土への注入試験を示す。
本実施例に用いる注入試験装置10は、図3,図4に示すように、標準砂注入試験を準拠して作製されている。
この注入試験装置10は、プレパクトコンクリート用のような細孔(例えば、孔径φ2mm)15とコック17を備えた排水パイプ16を取り付けた上蓋13と、コック20を備えた注入用パイプ19を取り付けた底盤18とを有し、ボルト21によって締結されているマイターボックス11と、浄化剤5の投入口26を備えた圧力、加熱タンク25と、圧力、加熱タンク25に管路28を介して連絡するコンプレッサー27と、圧力、加熱タンク25と注入用パイプ19とを連絡する管路29と、管路29に設けた圧力計30と、管路29に設けた排水管路31と、圧力、加熱タンク25と管路29とに連絡する排気管路32とを備えている。
【0028】
この注入試験装置10では、マイターボックス11の中に標準砂12を緩い状態(間隙比0.85前後)、密な状態(間隙比0.65前後)にそれぞれ充填する。
ここで、浄化剤5の注入に際し、水みちができないよう砂層の下に2cm程度小石22を敷きならべ荒目の金網23をおき上部には砂の流出を防ぐために布24をかぶせて上蓋13をする。
【0029】
次に、マイターボックス11内に3層または5層に分け各層を水締めしながら突き固めた標準砂12に、下端の注入用パイプ19より液体状の浄化剤5を、圧力、加熱タンク25から注入し、標準砂12内に浸透させる。
次に、マイターボックス11の上部からの溢出水が浄化剤5の色に変わったときに注入をやめ、それまでに要した時間を注入時間とし、注入圧力もそれぞれ変化させて試験をする。
【0030】
浄化剤5の温度が低くなるにしたがって、浄化剤5の粘性が大きくなり浸透性が低下するので、浸透可能の限度を判定する。また、マイターボックス11そのものの温度変化を測定しておく必要がある。
次に、対象土への注入試験について説明する。
現場から採取した土に対して、上述した標準砂注入試験に準じた試験を行う。この際、試料はなるべく乱さないものを使用することが望ましい。土質によっては乱さない状態で採取することは難しいものもあるが、このような場合には3層あるいは5層にわけて突き固めて作成する。
【0031】
標準砂注入試験から各加熱温度で計測された注入時間と注入圧力、モールドの影響範囲をもちいて、影響範囲を算出する。
算出にはKarolの式やPirsonの式が知られているが、現場での試験施工の結果と合わせて判断する必要がある(n−ヘキサデカンをシルト質土壌で使用)。
【0032】
本発明においては、地盤加熱併用による浄化効果の促進を図ることができる。
上述のように、浄化剤5の注入を行い、その後放置しておいても十分な浄化効果は得られるが、さらに地盤加熱を併用することで、浄化効果を促進することができる。
例えば、図1における注入パイプまたは井戸3よりほぼ連続的に温水を注入し、浄化対象エリア内の地盤温度を25℃〜40℃の範囲にコントロールすることにより、浄化対象箇所の加温に伴い以下の効果が期待できる。
【0033】
PCE、TCEなどの揮発性有機物質(VOC)の地下水、土壌内での移動性が増し、浄化剤との接触回数が増え、浄化速度が向上する。
地盤の加温により、地盤中の微生物が活性化され、地盤中が嫌気性雰囲気となりVOCの分解速度が促進される。
地盤を25℃〜35℃の範囲に加温することで脱窒菌が活性化し、硝酸性窒素の脱窒速度が向上する。
【0034】
地盤の加熱により水素供与体の移動性、溶解度が増加し、より微生物に接触しやすくなる。この結果、硝酸性窒素、VOC共に浄化効果が高まる。
また、本発明においては、例えば、図5,図6に示すように、揚水井戸6からのリチャージを行うことも可能である。
図5は、浄化剤5の粘性が小さい場合の浸透状況を示し、図6は、浄化剤5の粘性が大きい場合(割裂注入)の浸透状況を示す。
【0035】
注入パイプまたは井戸3からの温水リチャージと揚水循環することで、以下の効果が期待できる。
地下水の流速が向上し、地盤中からの除去速度が向上し、汚染物質7と浄化剤5との接触効率が向上する。
ここで、工法としては下のような既知の工法が考えられる。
【0036】
注入パイプまたは井戸3からの温水または蒸気の注入と、揚水井戸6からの温水の揚水リチャージ循環を行う。
注入パイプまたは井戸3、地盤中に電気ヒーターを設置し、浄化対象エリアを直接加熱する。
注入パイプまたは井戸3または計測井戸2の内部より水平方向にマイクロ波を照射し、地下水を直接加熱する。
【0037】
なお、上記実施形態においては、本発明を地下水の原位置浄化工法に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、汚染土壌の原位置浄化工法あるいは汚染土壌および地下水の原位置浄化工法に適用しても良い。
【0038】
【実施例】
(実施例1)
○地盤条件
砂層でのVOC汚染、低〜中圧で注入し、十分に拡散した(拡散範囲40〜100cm程度)。
○ 実験方法
実験条件:揚水リチャージなし
注入圧力:1〜2.5kg/cm2
注入量:5%溶液2m3
浄化剤:生分解性ポリマー(炭素数10で分解して酢酸を放出する)
栄養塩類:窒素、リンなど
地盤温度:15℃
注入温度:55℃
○ 結果
汚染地下水に対し、浄化剤を拡散後、固定させることができた。
【0039】
浄化剤と栄養塩類の働きにより、図7に示すように、VOCを浄化することができた。
図7に示すように、50日後にcis−DCEが基準値以下となった。
図8に示すように、TOC(総有機物量)濃度が浄化剤注入後一時的に高くなったが、20日後からは低濃度に推移した。
【0040】
(実施例2)
○地盤条件
砂質シルトを主体とし、一部にレンズ状に砂層が存在する。浄化剤は、温水により加熱し、流動化させた後に、高圧ポンプで注入し、地盤中には不均一に拡散した(拡散範囲10cm〜150cm)。
【0041】
注入後、温水注入による地盤加熱により、浄化促進を行った。
○ 実験方法
実験条件:揚水リチャージを実施。40日目に温水(40℃)を用いたリチャージを実施。
注入圧力:3〜5kg/cm2
注入量:10%溶液1m3
浄化剤:生分解性ポリマ−(炭素数10で分解して酢酸を放出する)
栄養塩類:窒素、リンなど
地盤温度:15℃
注入温度:65℃
○ 結果
不均一地盤において割裂注入したものの拡散範囲が狭かった。浄化速度が遅いため、40日後に温水の注入を実施した。そのため、さらに拡散した浄化剤から水素が放出し、それによって有機塩素化合物の分解、浄化が進行した(図9,図10参照)。
【0042】
(実施例3)
加温により固体水素供与体によるVOCの浄化効果が促進されることを確認した。
○ 実験方法
初期濃度:cis−DCE 9.2mg/l、TCE 0.45mg/l、PCE 0.17mg/l
浄化剤:生分解性ポリマー(炭素数9で、分解して酢酸を発生)
栄養塩類:窒素、リンなど
培養方法:密閉ガラス瓶で、15℃、20℃、30℃で静置培養
○ 結果
汚染箇所で採取した地下水に有機物を添加することで、TCE,PCEを分解することができた(図11,図12,図13,図14参照)。
【0043】
図12に示すように、cis−DCEは、図11に示すTCE、図13に示すPCEなどと比べ分解速度が遅いが、培養温度を30℃とした場合には明らかな減少が認められた。
図11,図12,図13,図14から明らかなように、培養温度を15℃→20℃→30℃と上昇させることにより、VOC類の分解速度を向上させることができた。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、水素供与体をはじめとする浄化剤の相変化をコントロールし、地下水中で移動、固定化することで、広範囲に広がった地下水汚染物質を廉価で迅速に浄化することができる。
本発明によれば、地盤の不均一性により汚染物質と浄化剤の接触効率が著しく悪く、浄化完了まで時間を要する汚染地域において、浄化期間の短縮化を図ることができる。
【0045】
また、本発明によれば、注入井戸の必要設置本数を減らし、井戸設置コストを下げることができる。
また、本発明によれば、浄化剤の効果を持続させ、影響範囲をコントロールすることができる。
また、本発明によれば、嫌気状態を作り出すだけでなく、DCE(ジクロロエチレン)やVC(ビニルクロライド)の浄化促進を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る地下水の原位置浄化工法を示す概念図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る地下水の原位置浄化工法における浄化剤の注入時の加熱温度と移動距離との関係を示すグラフである。
【図3】本発明の一実施形態に係る地下水の原位置浄化工法に適用する標準砂注入試験を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る地下水の原位置浄化工法に適用する標準砂注入試験を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る地下水の原位置浄化工法を示す概念図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る地下水の原位置浄化工法を示す概念図である。
【図7】本発明の実施例1におけるVOC濃度変化を示すグラフである。
【図8】本発明の実施例1におけるTOC濃度変化を示すグラフである。
【図9】本発明の実施例2におけるVOC濃度変化を示すグラフである。
【図10】本発明の実施例2におけるTOC濃度変化を示すグラフである。
【図11】本発明の実施例3におけるTCE濃度変化を示すグラフである。
【図12】本発明の実施例3におけるcis−DCE濃度変化を示すグラフである。
【図13】本発明の実施例3におけるPCE濃度変化を示すグラフである。
【図14】本発明の実施例3におけるORP(酸化還元電位)変化を示すグラフである。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for purifying soil and / or groundwater contaminated with volatile organic chlorine compounds or nitrate nitrogen, and in particular, performs in situ purification of soil and / or groundwater contaminated with volatile organic chlorine compounds or nitrate nitrogen. The present invention relates to a method for injecting and diffusing a cleaning agent.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, with respect to groundwater contamination by volatile organic chlorine compounds and nitrate nitrogen, a method of purifying the water by performing water treatment after pumping has been employed (see, for example, Patent Document 1).
Also known is a method of circulating hot water through the aquifer, heating the viscous soil by heat conduction of the ground, promoting the desorption of volatile organochlorine compounds from the soil and purifying them by suction removal (for example, , See Patent Document 2).
[0003]
In addition, a countermeasure method using a permeable purification wall using iron powder or biodegradable polymer (aliphatic polyester resin, starch polymer and protein) is known (for example, see Patent Document 3).
In addition, in a method for decomposing organochlorine compounds in soil and / or groundwater by the action of microorganisms by supplying a hydrogen donor to soil and / or groundwater, the hydrogen donor is selected from the group consisting of acetic acid, formic acid and salts thereof. There is known a method for supplying one or two or more kinds of decomposition inhibitors (for example, see Patent Document 4).
[0004]
In in-situ bioremediation, in which hydrogen donors are supplied to soil and / or groundwater, and organic chlorine compounds in soil and / or groundwater are decomposed by the action of microorganisms, organic chlorine compounds are decomposed, and soil and / or groundwater There is known a method for preventing the secondary contamination by the hydrogen donor and its intermediate product by accelerating the decomposition of the hydrogen donor supplied to (see, for example, Patent Document 5).
[0005]
Further, a method is known in which the temperature of contaminated soil is maintained at a temperature lower than the optimum temperature for the growth and decomposition of decomposing microorganisms, and the magnitude and duration of decomposing activity of the decomposing microorganisms are adjusted (for example, Patent Document 6). reference).
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 6-96143 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 2001-54784 [Patent Document 3]
JP-A-11-156351 [Patent Document 4]
JP 2000-107743 A [Patent Document 5]
JP 2000-259611 A [Patent Document 6]
JP-A-9-267083 [0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, Patent Document 1 is intended to move pollutants and is not a technique related to in-situ purification agent injection. In addition, in Patent Document 1, there are many problems such as non-uniformity of the ground and slow movement speed of the substance, and there is a problem that a long period of time is required to purify to an environmental standard value or less.
Further, in Patent Document 2, the purification target area is limited to the vicinity of the suction well, and there is a problem that the purification effect is lost when the suction is stopped.
[0007]
Moreover, in patent document 3, since a purification | cleaning agent is solid, there exists a problem that a purification object area is restricted to the vicinity and downstream.
Moreover, in patent document 4,5,6, since a purification | cleaning agent may spread | diffuse out of the contamination range, and since it does not stay for a long time in a contaminated area, an effect is not maintained and it is necessary to use it in large quantities continuously. There is a problem.
[0008]
In addition, there is a known method of purifying pollutants by injecting potassium permanganate, but there is a risk that it will diffuse out of the contaminated area, and it will not stay in the contaminated area for a long time, so the effect will not continue. is there.
It is also known to purify pollutants by injecting oxidants such as ozone and hydrogen peroxide, but the purifiers themselves are highly toxic and may diffuse out of the contamination range. There is a problem that the duration of the effect itself is very short.
[0009]
In addition, there is a problem that DCE (dichloroethylene) and VC (vinyl chloride) may accumulate in the dechlorination reaction in an anaerobic state with a simple hydrogen donor.
The present invention has been made in order to solve such a conventional problem, and its purpose is to purify the in-situ purification of soil contaminated with volatile organic chlorine compounds or nitrate nitrogen and / or groundwater contamination. It is an object of the present invention to provide an in-situ purification method for contaminated soil and / or groundwater that can reliably inject and diffuse water and maintain the effect of the purification agent.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is that the purifier having a melting point of 10 to 40 ° C. is heated to a viscosity of 5.0 mpa · s or less, and is contaminated with volatile organic chlorine compounds or nitrate nitrogen in soil or groundwater . Pressurized injection using a chemical solution injection method at a pressure of 1 to 5 kgf / cm 2 , diffuses into the contaminated soil and / or groundwater, and is solidified and then decomposed by microorganisms grown under anaerobic conditions to.
[0012]
The present invention is to heat a cleaning agent having a melting point equal to or higher than that in soil and / or ground water, to reduce the viscosity by liquefying, and in a contaminated soil and / or ground water with volatile organic chlorine compounds or nitrate nitrogen In-situ purification of contaminated soil and / or groundwater contamination with volatile organochlorine compounds or nitrate nitrogen, which can be solidified as the temperature drops and control the movement and fixation of the purification agent after being diffused by It is invention regarding the injection | pouring and diffusion method of this.
[0013]
In the present invention, by using in combination with the pumped water recharge method, not only the dechlorination reaction in an anaerobic state but also the movement speed can be controlled and the aerobic decomposition can be promoted.
In the present invention, in order to make the time for the purifier having a melting point of 10 ° C. to 40 ° C. from liquid to solid to be 5 minutes or more in the ground temperature, the injection temperature of the purifier is set to the melting point of the purifier + 20 ° C. or more. . The heating temperature is limited to 70 ° C. in terms of operability and work environment.
[0014]
In addition, the purifier which can be applied to the present invention cannot be used in the present invention if the viscosity does not decrease even when the temperature is raised to the heating limit of 70 ° C. (for example, the viscosity is 1000 mpa · s or more). Moreover, in the state mixed with warm water, since it needs to diffuse after injection | pouring, it needs to be 5.0 mpa * s or less, for example.
The liquefied cleaning agent supplied to soil and / or groundwater contaminated with volatile organochlorine compounds or nitrate nitrogen is solidified in the contaminated soil and / or groundwater, and organic chlorine compounds and nitrate nitrogen in the contaminated soil and / or groundwater. Is decomposed by the action of living organisms. Examples of the organic chlorine compound include TCE (trichloroethylene) and PCE (tetrachloroethylene), DCE (dichloroethylene), carbon tetrachloride, and dichloromethane.
[0015]
When the purification agent liquefied with warm water is supplied to soil contaminated with volatile organic chlorine compounds or nitrate nitrogen and / or groundwater, the liquefied purification agent diffuses widely with warm water.
In that case, the phase change of the purifier is controlled by changing the temperature of the hot water and the injection amount (injection pressure) according to the contamination status. As the temperature decreases, the purification agent can be fixed after being diffused into contaminated soil and / or groundwater.
[0016]
The fixed purification agent can release hydrogen ions around the purification agent for a long period of time, and at the same time, increase the organic carbon concentration of groundwater in the range of 0.1 to 1000 mg / l.
In the present invention, the cleaning agent is a hydrogen donor, which is an organic compound that can be decomposed by microorganisms to generate molecular hydrogen and organic acids or organic substances that can be used by microorganisms.
[0017]
As the hydrogen donor, for example, one consisting of one or more selected from the group consisting of organic acids, organic acid salts, alcohols and proteins / biosurfactants is applicable.
Examples of the organic acid include carboxylic acids such as stearic acid and salts thereof, poly-3-hydroxyalkanoate, poly-3-hydroxybutyric acid, and polyvinyl alcohol.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described below with reference to embodiments shown in the drawings.
FIG. 1 is a conceptual diagram showing an in-situ purification method for groundwater according to an embodiment of the present invention.
In this embodiment, the example applied to the in-situ purification method in case the contaminant 7 exists in the aquifer 1 is shown.
First, the measurement well 2 is provided in the ground, and the presence of the contaminant 7 in the aquifer 1 is confirmed.
[0020]
Next, a preliminary injection test to be described later is performed to determine the injection pressure of the cleaning agent, the time during which the cleaning agent solidifies, and the heating conditions. Moreover, the pumping well 6 is provided as needed.
Next, pressure is applied through an injection pipe or well 3 installed in the contaminated area, and the heating agent liquefied by heating is injected into the ground and diffused.
Next, since the injected liquefied purification agent 5 is usually in the range of 5 ° C. to 20 ° C., the ground temperature is gradually cooled, and when it becomes below the melting point, it is solidified when dispersed in the target ground. To do.
[0021]
Here, the purification agent 5 is selected to require 10 minutes or more to solidify. At this time, by appropriately setting the water permeability coefficient of the target ground, the temperature characteristics of the purifying agent 5 to be injected (melting point, viscosity change, solubility change), the concentration of the purifying agent 5, the injection amount, the injection pressure, and the heating temperature, 1 It is possible to arbitrarily control the diffusion region of the purifier from the injection pipe or well 3 in the range to a range of 0.5 to 5 m.
[0022]
The heating conditions are determined by the following procedure.
The water permeability of the ground, temperature and groundwater level, viscosity, gap ratio, injection pipe or well 3 etc. are determined by the solidification time of the cleaning agent 5 and the influence range (0.5 to 5 m) by the injection test. Determine heating conditions and injection pressure.
For example, a case where n-hexadecane having 16 carbon atoms (melting point: 18 ° C.) is used as the purifier 5 will be described.
[0023]
The n-hexadecane heated to 30 ° C., 50 ° C., and 70 ° C. to become liquid is mixed with warm water and used. While changing the pressure at an injection pressure of 0.2 kg / cm 2 or less per 1 m depth of the target ground, a standard sand injection test and an injection test to the injection target soil are performed at 30 ° C., 50 ° C., and 70 ° C., respectively. For example, as shown in FIG. 2, a graph is created from the result of the injection test on the target soil, and conditions such as the influence range are determined.
[0024]
3 and 4 show the standard sand injection test and the injection test to the soil to be injected at 30 ° C, 50 ° C and 70 ° C.
As an injection method, the liquid purification agent 5 is injected by a pressure pump (infusion pump).
It is also possible to forcibly inject using other compressors suitable for the present invention. After the injection, the influence range can be further expanded by heating the ground.
[0025]
As a heating method, use of hot water, a microwave, or a heater is used.
Confirmation of the completion of the injection of the cleaning agent 5 is generally performed by using a test body excavated by excavation or by a pigment discrimination method (mixing a pigment in the injection material or spraying a reagent in advance) in the same manner as the chemical solution injection method. Confirm with that.
In addition, as an essential measurement item for organic injections, there is a method of measuring the COD concentration in the nearby groundwater and estimating it from the change, but this is auxiliary.
[0026]
PCE and TCE are dechlorinated and decomposed by the action of the released hydrogen ions or hydrogen. The cleaning agent 5 is used as a substrate for decomposing microorganisms such as PCE and TCE.
In addition, microbial activity in groundwater is improved due to the increase in organic carbon concentration, nitrate nitrogen is consumed with the growth of nitrate-reducing bacteria, and organic chlorine compounds such as PCE and TCE are improved due to improved activity of anaerobic microorganisms. Hydrogen substitution dechlorination.
[0027]
Next, FIG. 3 and FIG. 4 show the standard sand injection test and the injection test into the soil to be injected at 30 ° C., 50 ° C., and 70 ° C.
As shown in FIGS. 3 and 4, the injection test apparatus 10 used in this example is manufactured in accordance with a standard sand injection test.
The injection test apparatus 10 is provided with an upper lid 13 provided with a drain pipe 16 provided with a pore (for example, hole diameter φ2 mm) 15 and a cock 17 as in prepact concrete, and an injection pipe 19 provided with a cock 20. A miter box 11 having a bottom plate 18 and fastened by a bolt 21, a pressure / heating tank 25 provided with an inlet 26 for the purifying agent 5, and the pressure / heating tank 25 communicated with each other via a conduit 28. , A pressure line 30 connecting the pressure and heating tank 25 and the injection pipe 19, a pressure gauge 30 provided in the pipe line 29, a drain line 31 provided in the pipe line 29, pressure and heating An exhaust line 32 communicating with the tank 25 and the line 29 is provided.
[0028]
In this injection test apparatus 10, the miter box 11 is filled with standard sand 12 in a loose state (gap ratio around 0.85) and a dense state (gap ratio around 0.65).
Here, when the cleaning agent 5 is injected, a coarse wire mesh 23 is placed on the top of the pebbles 22 under the sand layer so that water does not flow, and the upper lid 13 is covered with a cloth 24 to prevent the sand from flowing out. To do.
[0029]
Next, the liquid cleaning agent 5 is supplied from the pressure and heating tank 25 to the standard sand 12 which is divided into three or five layers in the miter box 11 and tamped while water-tightening, and from the injection pipe 19 at the lower end. Inject and infiltrate into standard sand 12.
Next, when the overflow water from the upper part of the miter box 11 changes to the color of the purifier 5, the injection is stopped, the time required until that time is set as the injection time, and the injection pressure is also changed.
[0030]
As the temperature of the cleaning agent 5 decreases, the viscosity of the cleaning agent 5 increases and the permeability decreases. Moreover, it is necessary to measure the temperature change of the miter box 11 itself.
Next, an injection test for the target soil will be described.
A test according to the standard sand injection test described above is performed on the soil collected from the site. At this time, it is desirable to use a sample that is not disturbed as much as possible. Depending on the soil, there are things that are difficult to collect in an undisturbed state, but in such a case, it is divided into 3 layers or 5 layers and then created.
[0031]
The influence range is calculated using the injection time and injection pressure measured at each heating temperature from the standard sand injection test and the influence range of the mold.
For the calculation, the Karol equation and the Pirson equation are known, but it is necessary to judge together with the result of the on-site test construction (using n-hexadecane in silty soil).
[0032]
In this invention, promotion of the purification effect by ground heating combined use can be aimed at.
As described above, a sufficient purifying effect can be obtained by injecting the purifying agent 5 and leaving it thereafter, but the purifying effect can be further promoted by using ground heating together.
For example, by injecting hot water almost continuously from the injection pipe or well 3 in FIG. 1 and controlling the ground temperature in the area to be purified within a range of 25 ° C. to 40 ° C. Can be expected.
[0033]
The mobility of volatile organic substances (VOC) such as PCE and TCE in groundwater and soil is increased, the number of contact with the purifier is increased, and the purification rate is improved.
By heating the ground, microorganisms in the ground are activated, the ground becomes an anaerobic atmosphere, and the VOC decomposition rate is accelerated.
Denitrifying bacteria are activated by heating the ground in the range of 25 ° C. to 35 ° C., and the denitrification rate of nitrate nitrogen is improved.
[0034]
Heating the ground increases the mobility and solubility of the hydrogen donor, making it easier to contact microorganisms. As a result, the purification effect of both nitrate nitrogen and VOC is enhanced.
In the present invention, for example, as shown in FIGS. 5 and 6, recharging from the pumping well 6 can be performed.
FIG. 5 shows the penetration state when the viscosity of the cleaning agent 5 is small, and FIG. 6 shows the penetration state when the viscosity of the cleaning agent 5 is high (split injection).
[0035]
The following effects can be expected by recharging the hot water from the injection pipe or the well 3 and circulating the pumped water.
The flow rate of groundwater is improved, the removal rate from the ground is improved, and the contact efficiency between the pollutant 7 and the purifier 5 is improved.
Here, as the construction method, the following known construction methods can be considered.
[0036]
Injection of hot water or steam from the injection pipe or well 3 and pumping of hot water from the pumping well 6 are performed.
An electric heater is installed in the injection pipe or well 3, and the ground, and the area to be purified is directly heated.
A microwave is irradiated in the horizontal direction from the inside of the injection pipe or the well 3 or the measurement well 2 to directly heat the groundwater.
[0037]
In the above embodiment, the case where the present invention is applied to the in-situ purification method for groundwater has been described. However, the present invention is not limited thereto, and the in-situ purification method for contaminated soil or the in-situ purification of contaminated soil and groundwater is described. You may apply to a construction method.
[0038]
【Example】
(Example 1)
O Ground conditions VOC contamination in the sand layer, injected at low to medium pressure, and sufficiently diffused (diffusion range 40 to 100 cm).
○ Experimental method Experimental conditions: No pumping recharge Injection pressure: 1 to 2.5 kg / cm 2
Injection volume: 5% solution 2m 3
Cleaner: Biodegradable polymer (decomposes at 10 carbon atoms and releases acetic acid)
Nutrients: Nitrogen, phosphorus, etc. Ground temperature: 15 ° C
Injection temperature: 55 ° C
○ Result It was possible to fix the contaminated groundwater after diffusion of the cleaning agent.
[0039]
As shown in FIG. 7, VOC could be purified by the action of the cleaning agent and nutrients.
As shown in FIG. 7, cis-DCE became below the reference value after 50 days.
As shown in FIG. 8, the TOC (total organic matter) concentration temporarily increased after the injection of the cleaning agent, but it changed to a low concentration after 20 days.
[0040]
(Example 2)
○ Ground conditions Mainly sandy silt, partly lenticular sand layer. The purifier was heated with warm water and fluidized, and then injected with a high-pressure pump, and diffused unevenly in the ground (diffusion range 10 cm to 150 cm).
[0041]
After injection, purification was promoted by ground heating by hot water injection.
○ Experimental method Experimental conditions: Recharge pumping. Recharge with warm water (40 ° C) on the 40th day.
Injection pressure: 3-5 kg / cm 2
Injection amount: 10% solution 1m 3
Cleaner: Biodegradable polymer (decomposes at 10 carbon atoms and releases acetic acid)
Nutrients: Nitrogen, phosphorus, etc. Ground temperature: 15 ° C
Injection temperature: 65 ° C
○ Results Diffusion range of the split injection in the non-uniform ground was narrow. Due to the slow purification rate, hot water was injected after 40 days. Therefore, hydrogen was further released from the diffused purifier, and the decomposition and purification of the organochlorine compound proceeded (see FIGS. 9 and 10).
[0042]
(Example 3)
It was confirmed that the effect of purifying VOC by the solid hydrogen donor was promoted by heating.
○ Experimental method Initial concentration: cis-DCE 9.2 mg / l, TCE 0.45 mg / l, PCE 0.17 mg / l
Cleaner: Biodegradable polymer (C9, decomposes to generate acetic acid)
Nutrient salts: Nitrogen, phosphorus, etc. Culture method: Static culture in sealed glass bottles at 15 ° C, 20 ° C, 30 ° C ○ As a result, TCE and PCE can be decomposed by adding organic substances to groundwater collected at contaminated sites (See FIGS. 11, 12, 13, and 14).
[0043]
As shown in FIG. 12, cis-DCE has a slower decomposition rate than TCE shown in FIG. 11, PCE shown in FIG. 13, and the like, but a clear decrease was observed when the culture temperature was 30 ° C.
As is apparent from FIGS. 11, 12, 13, and 14, the decomposition rate of VOCs could be improved by increasing the culture temperature from 15 ° C. → 20 ° C. → 30 ° C.
[0044]
【The invention's effect】
According to the present invention, by controlling the phase change of a purifier such as a hydrogen donor, and moving and fixing in a groundwater, it is possible to purify a wide range of groundwater pollutants at a low cost and quickly. .
According to the present invention, the contact efficiency between the pollutant and the purifying agent is remarkably deteriorated due to the unevenness of the ground, and the purification period can be shortened in the contaminated area that requires time until the completion of the purification.
[0045]
In addition, according to the present invention, the required number of injection wells can be reduced, and the cost of well installation can be reduced.
Moreover, according to this invention, the effect of a purifier can be maintained and the influence range can be controlled.
Moreover, according to the present invention, not only an anaerobic state can be created, but also purification of DCE (dichloroethylene) and VC (vinyl chloride) can be promoted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a conceptual diagram showing an in-situ purification method for groundwater according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a graph showing a relationship between a heating temperature and a moving distance at the time of injecting a purifying agent in the in-situ purification method for groundwater according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a standard sand injection test applied to an in-situ purification method for groundwater according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an explanatory view showing a standard sand injection test applied to an in-situ purification method for groundwater according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a conceptual diagram showing an in-situ purification method for groundwater according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a conceptual diagram showing an in-situ purification method for groundwater according to an embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a graph showing changes in VOC concentration in Example 1 of the present invention.
FIG. 8 is a graph showing a change in TOC concentration in Example 1 of the present invention.
FIG. 9 is a graph showing changes in VOC concentration in Example 2 of the present invention.
FIG. 10 is a graph showing a change in TOC concentration in Example 2 of the present invention.
FIG. 11 is a graph showing changes in TCE concentration in Example 3 of the present invention.
FIG. 12 is a graph showing changes in cis-DCE concentration in Example 3 of the present invention.
FIG. 13 is a graph showing changes in PCE concentration in Example 3 of the present invention.
FIG. 14 is a graph showing an ORP (redox potential) change in Example 3 of the present invention.

Claims (1)

10〜40℃の融点を持つ浄化剤を、加熱により粘性を5.0mpa・s以下とし、揮発性有機塩素化合物または硝酸性窒素による汚染土壌中または地下水中に、圧力1〜5kgf/cm 2 で薬液注入工法を用いて加圧注入し、前記汚染土壌中およびまたは地下水中に拡散し、固形化後、嫌気性条件下で増殖した微生物により分解されることを特徴とする汚染土壌およびまたは地下水の原位置浄化工法。 A cleaner having a melting point of 10 to 40 ° C. is heated to a viscosity of 5.0 mpa · s or less, and is contaminated with volatile organic chlorine compounds or nitrate nitrogen in soil or groundwater at a pressure of 1 to 5 kgf / cm 2 . Contaminated soil and / or groundwater characterized by being injected under pressure using a chemical solution injection method , diffused into the contaminated soil and / or groundwater, solidified and then decomposed by microorganisms grown under anaerobic conditions In-situ purification method.
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