JP3693874B2 - 産業廃棄物処理用リサイクル炉 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原料として産業廃棄物を使用し、産業廃棄物を処理すると共に有用物を回収するための銅製錬用反射炉タイプの炉を使用した産業廃棄物処理用リサイクル炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、銅製錬用反射炉タイプの炉をリサイクル炉として使用し、このリサイクル炉に原料としてメッキスラッジなどを主体とする難溶性の産業廃棄物を装入し、産業廃棄物を処理して無害化すると共に、有用物を濃縮してマットとして回収することが行われている。図4に、斯かる産業廃棄物処理のためのリサイクルシステム100の全体構成を示す。
【0003】
リサイクルシステム100は、産業廃棄物が装入される反射炉、即ち、リサイクル炉1と、リサイクル炉1に接続され、排ガスから熱を回収する廃熱ボイラー50と、廃熱ボイラー50にて冷却された排ガスからダストを回収するための電気集塵機60とを有する。電気集塵機60にてダストが回収された排ガスは、排ガスの性状に応じて湿式処理する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリサイクル炉1では、炉本体2の炉短辺壁3の一端にバーナ11を備えた燃焼装置10を設置し、重油や灯油などの液体燃料、天然ガスなどの気体燃料、微粉炭などの固体燃料を燃焼させ、一方、原料としての産業廃棄物は、炉長辺壁に沿って火口端に近い天井壁6に設けられた原料投入口7から炉内へと装入されている。炉内に装入された産業廃棄物は、バーナ11により直接に、或いは、炉天井壁6から反射した熱により溶解される。しかしながら、産業廃棄物は、高融点化合物を含んでおり、原料処理能力の更なる増強が希求されている。
【0005】
本発明の主たる目的は、排ガス量を減少させ、燃焼火炎温度を上昇して輻射伝熱量を増加させ、原料溶解速度の上昇を図り、原料として高融点化合物を含んだ産業廃棄物の処理能力を飛躍的に向上させることのできる、銅製錬用反射炉タイプの産業廃棄物処理用リサイクル炉を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、大幅な炉改造を必要とすることなく、又、操作、メンテナンスも容易な、産業廃棄物を無害化処理することのできる、銅製錬用反射炉タイプの産業廃棄物処理用リサイクル炉を提供することである。
【0007】
本発明の更に他の目的は、従来に比べ、バーナで使用する燃料の使用量を低減することのできる銅製錬用反射炉タイプの産業廃棄物処理用リサイクル炉を提供することである。
【0008】
上記目的は本発明に係る産業廃棄物処理用リサイクル炉にて達成される。要約すれば、本発明は、銅製錬用反射炉タイプの炉本体と、炉本体の一端に設けられた1基以上のバーナとを備え、原料投入口より産業廃棄物を炉本体内へと装入し、産業廃棄物を処理すると共に有用物を回収するリサイクル炉において、
前記少なくとも1基以上のバーナに隣接し且つこのバーナの水平より下方域に位置して酸素ランスを設置し、前記バーナの火炎領域に酸素を吹き込む構成とし、
前記バーナは前記炉本体の一側の短辺壁部に設置し、前記原料投入口は前記炉本体の長辺側壁に隣接した炉天井壁部に、前記バーナが設置された短辺壁部に隣接して設けられ、前記酸素ランスは、少なくとも前記原料投入口に隣接したバーナに付設され、
前記原料投入口に隣接したバーナに付設された前記酸素ランスは、前記原料投入口より装入された原料側へと前記バーナの水平より下方に設置角度(α)が45°、前記バーナと前記酸素ランスの距離(L0)が5〜15cmの移動した位置に配置され、
前記酸素ランスは、酸素吹き出し口が前記バーナの先端よりも炉内へと50〜600mm突き出しており、
前記酸素ランスから炉内への酸素吹き込み速度は、100〜150m/秒であり、
前記バーナ及び前記酸素ランスを包囲してダクトが形成され、そして、このダクトには外部から炉内へと二次燃焼空気が供給される、
ことを特徴とする産業廃棄物処理用リサイクル炉である。
【0012】
本発明の他の実施態様によると、前記酸素ランスには純度90%以上の酸素を供給し、二次燃焼空気中の平均酸素濃度は、23%から30%に維持される。
【0015】
本発明の更に他の実施態様によると、前記原料としての産業廃棄物は、少なくともメッキスラッジ、中和泥、焼却灰等を含み、これらに含まれる有用物を濃縮してマットとして回収される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る産業廃棄物処理用リサイクル炉を図面に則して更に詳しく説明する。
【0017】
実施例1
本発明に係る産業廃棄物処理用リサイクル炉1は、図4を参照して説明したリサイクルシステム100にて使用され、炉本体2としては、銅製錬用反射炉タイプの炉が使用される。上記リサイクルシステム並びに銅製錬用反射炉の構造及びその機能は、当業者には周知であるので、詳しい説明は省略する。本発明の特徴とするところは、リサイクル炉1における原料として装入された産業廃棄物の燃焼態様にあるので、リサイクル炉1における産業廃棄物の燃焼装置構造について詳しく説明する。
【0018】
図1は、本発明の産業廃棄物処理用リサイクル炉1の、銅製錬用反射炉とされる炉本体2の一部の概略構成を示す側面図である。炉本体2の一側短辺壁3の火口部8には、燃焼装置10が設置される。図2は、リサイクル炉1の全体構成を示す平面断面図である。
【0019】
図2にて理解されるように、リサイクル炉本体2の一側の短辺壁3には複数の、本実施例では3つの火口部8が形成され、火口部8にはそれぞれ燃焼装置10(10A、10B、10C)が取り付けられる。本実施例では、燃焼装置10(10A、10B、10C)はそれぞれバーナ11を備えており、炉天井壁部6には、複数の原料投入口7が炉本体2の長手方向に沿って配置されている。原料投入口7は、本実施例では、炉本体の各側の長辺壁5に沿ってそれぞれ3個づつ形成される。炉本体2の他側短壁4には、図2に示すように、リサイクル炉1に隣接して配置されるボイラーに連通したアップテイク部9が形成されている。
【0020】
上記構成のリサイクル炉1にて、本実施例では、図2に示すように、3基の燃焼装置10(10A、10B、10C)のバーナ11のうち、原料投入口に隣接した外側の2基のバーナ11には、原料側の火炎温度を上昇させ、原料溶解速度を増大させるために、酸素ランス12が併設される。この酸素ランス12は、図3に示すように、バーナ11の下方に位置して、バーナ11と平行に配置され、特に、原料投入口7より装入された原料により隣接する位置に設置される。バーナ11に対する酸素ランス12の設置角度は、火炎及び/又は原料の溶解状況によって任意に調整することができる。
【0021】
本実施例では、図3に示すように、原料投入口7は、バーナ11と炉長辺壁5との間に位置して配置されており、従って、酸素ランス12は、炉長辺壁5側にて、バーナ11の水平位置より下方へと設置角度(α)=45°だけ移動した位置に配置されている。この角度(α)は、酸素ランス12の設置位置がバーナ11の設置位置より下方に位置し、原料S側により近接して配置される限り、任意に設定することができる。バーナ11と酸素ランス12との距離(L0)は、5〜15cmとされ、本実施例では、L0=8cmとした。
【0022】
上述のような酸素ランス12をバーナ11の下方領域に設置することは、従来使用されている反射炉を大幅に改造することなく実施することができる。又、バーナ11は、従来と同様の構成のものを使用することが可能である。例えば、バーナ11としては、中外炉工業株式会社製(MB型:内部混合高圧気流式)が好適に使用可能である。
【0023】
上記構成にて、バーナ11では、燃料が一次燃焼空気及び後述の二次燃焼空気と混合され燃焼される。本実施例では燃料として再生油を使用した。
【0024】
又、本発明によれば、バーナ11の下方領域に配置された酸素ランス12から燃焼火炎21中に純酸素22が吹き込まれ、バーナ11は、所謂、アンダーショット方式による酸素富化中にて燃料を燃焼させることとなる。これにより、図3に示すように、原料S側の火炎21aの温度が上昇し、原料溶解温度が増大する。
【0025】
特に、酸素ランス12の酸素吹き出し口とバーナのノズル先端との位置関係及び酸素ランスからの酸素吹き込み速度は重要である。つまり、本発明者らの研究実験の結果によると、原料側の燃焼火炎温度を上げるために、酸素ランス12は、上述のように、バーナ11と水平に、原料側へ角度(α)=45°となるように斜め下の位置に設置し(図3)、且つ、図1に示すように、酸素ランス12の酸素吹き出し口は、バーナ11のノズル先端から距離(L)=50〜600mmとなるように突き出して設置される。酸素ランス12は、本実施例では、材質がSUS310、寸法が15A(Sch20S)×1mLのものを使用した。
【0026】
又、酸素拡散速度を増加させ、短火炎化による強制対流伝達で原料を直接溶解する能力を増大させるために、酸素ランス12からの酸素吹き込み速度はランス先端で100〜150m/秒とすることが重要である。本実施例では酸素ランス12のバーナノズル先端からの突き出し量(L)を300mm、酸素ランス12からの酸素吹き込み速度をランス先端で約130m/秒とすることにより良好な結果を得ることができた。
【0027】
又、図1に示すように、本実施例では、バーナ11及び酸素ランス12をダクト13で包囲し、これらバーナ11及び酸素ランス12の周りを流動するようにして、200℃の温度とされる二次燃焼空気が炉内へと供給される。これにより、燃焼効率が向上すると共に、炉内(火炎)からの輻射熱によって酸素ランスが加熱されても二次燃焼空気によって酸素ランスが冷却されるため、酸素ランスが過熱されず、熱的な溶損、焼損を防止することができる。本発明ではこのような構成とすることにより、ランスの消耗がない。
【0028】
本発明を実施するためには、上述したように、単に、酸素ランス12をダクト13内に設置すればよく、従来リサイクル炉として使用している反射炉に対する大幅な改造は必要とはされない。
【0029】
次に、上記構成の本発明に係るリサイクル炉1に、種々の産業廃棄物を表1に示す割合で調合されたものを原料として装入し、有用物をマットとして得る実施例について説明し、本発明に係るリサイクル炉の作用効果について言及する。
【0030】
なお、酸素ランス12に供給する酸素は、純度90%以上のものとし得るが、本実施例では、図示してはいないが、液体酸素を蒸発器で気化し、酸素圧力調整弁及び酸素流量調整弁などの制御機器を介して酸素ランス12に純酸素を供給した。
【0031】
【表1】
操業条件
(1)酸素富化条件
酸素富化は、バーナ3基のうち2基について行い、バーナ3基の二次燃焼空気の平均酸素濃度の水準は表2に示す3水準とした。表2にてバーナNo.1、2、3は、図2のバーナ10A、10B、10Cに相当する。
【0032】
尚、平均酸素濃度と原料調合割合は、表1に示す通りであった。
【0033】
【表2】
(2)燃焼条件
燃焼条件は、以下のように設定した。
A:通常操業時の空燃比14.5Nm3・Air/kg・Oilを前提とし、各酸素濃度における酸素量と燃焼空気量を設定する。
B:燃焼空気量と酸素量は、排ガス中のCO、O2濃度の管理基準となるように適宜微調整を行う。
C:再生油量はリサイクル炉のアップテイク部の排ガス温度を管理基準温度1400℃より低い温度となるように調整し、それに伴って上記Bの燃焼空気量と酸素量の調整を行う。
【0034】
上記燃焼条件下にて操業されている本発明に従って構成されるリサイクル炉内の燃焼火炎状況を、炉天井点検口から目視観察した炉内の燃焼火炎と原料溶解状況を表3に示す。
【0035】
【表3】
表3から、燃焼火炎は、酸素濃度の上昇と共に赤色系から黄白色系へと変化し、特に、平均酸素濃度24.7%以上になると輝度の高い火炎となり、火炎が高温化したことを示している。
【0036】
原料表面をスジ状に流れる溶体量は、酸素濃度の上昇と共に増加するのが観察された。又、平均酸素濃度26.5%の炉内状況では、原料装入30分後の時点でバーナ側の近傍に溶体の存在が確認された。
【0037】
以上の現象は、本発明に従ったアンダーショット法による酸素富化によって、燃焼火炎の高温化と短炎化が起こり、これらが原料の溶解促進に寄与したものと考えられる。
【0038】
上記燃焼条件にて、酸素濃度と原料処理量比との関係を図5に示す。図5より、原料処理量は、平均酸素濃度の上昇と共に放物線状に増加し、平均酸素濃度約25%で、従来の操業、即ち、酸素富化無しの操業に比較し、約1.25倍の増処理が可能であることが分った。
【0039】
図6は、平均酸素濃度に対する再生油量比を示すものであるが、図6に示すように、再生油量は平均酸素濃度約25%で、酸素富化無しの操業に対して約10%減少している。本発明の処理方法は熱効率が良いことが分る。
【0040】
又、リサイクル炉1内の溶体、即ち、スラグ、マット温度の推移を図7に示すが、図7にて理解されるように、スラグ、マット温度は、それぞれ1400℃、1050℃前後であり、いずれも酸素富化無し操業と顕著な差は見られない。
【0041】
又、図7に示すように、リサイクル炉1のスラグ温度から状態図で判断すると、本発明のリサイクル炉1内においては、融点1552℃のCaO−Al2O3−2SiO2(Anorthite)と融点1100〜1150℃のFeO−SiO2−CaO系スラグが反応して、1350℃前後の均一溶体を形成するものと考えられる。このように、酸素富化による燃焼火炎温度の上昇は、高融点化合物を含む原料の溶解と反応を促進する上で非常に有効である。
【0042】
上記操業時の燃焼状態の指標となる炉内の排ガスの発生量比を図8に示す。図8に示すように、炉発生排ガス量は酸素濃度の上昇と共に減少し、従来操業に対し、平均酸素濃度25%程度で約20%の減少となっている。又、排ガス温度は、油量と燃焼空気量及び酸素量を適宜調整することにより管理基準温度1400℃を維持することができる。
【0043】
更に、上記燃焼条件においての炉の天井壁中央部のレンガ温度推移を図9に示す。図10は、測定個所を示す。
【0044】
図9にて理解されるように、本発明のリサイクル炉1では、レンガ温度は酸素濃度の増加と共に上昇してはいるが、溶損の可能性がない1200℃以下に維持し得ることが理解される。
【0045】
上述より、本発明に係るリサイクル炉によれば、排ガス量を減少させ、燃焼火炎温度を上昇して輻射伝熱量を増加させ、原料溶解速度の上昇を図り、原料処理能力を著しく増強させることができることが分った。しかも、更に、このように、原料処理能力の増大にも拘わらず、炉天井壁のレンガをいたずらに過熱することもないことが分った。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る銅製錬用反射炉タイプの産業廃棄物処理用リサイクル炉は、銅製錬用反射炉タイプの炉本体と、炉本体の一端に設けられた1基以上のバーナとを備え、原料投入口より産業廃棄物を炉本体内へと装入し、産業廃棄物を処理すると共に有用物を回収するリサイクル炉において、少なくとも1基以上のバーナに隣接し且つこのバーナの水平より下方域に位置して酸素ランスを設置し、バーナの火炎領域に酸素を吹き込む構成とし、バーナは炉本体の一側の短辺壁部に設置し、原料投入口は炉本体の長辺側壁に隣接した炉天井壁部に、バーナが設置された短辺壁部に隣接して設けられ、酸素ランスは、少なくとも原料投入口に隣接したバーナに付設され、原料投入口に隣接したバーナに付設された酸素ランスは、原料投入口より装入された原料側へとバーナの水平より下方に設置角度(α)が45°、バーナと酸素ランスの距離(L0)が5〜15cmの移動した位置に配置され、酸素ランスは、酸素吹き出し口がバーナの先端よりも炉内へと50〜600mm突き出しており、酸素ランスから炉内への酸素吹き込み速度は、100〜150m/秒であり、バーナ及び酸素ランスを包囲してダクトが形成され、そして、このダクトには外部から炉内へと二次燃焼空気が供給される、構成とされるので、
(1)排ガス量を減少させ、燃焼火炎温度を上昇して輻射伝熱量を増加させ、原料溶解速度の上昇を図り、原料として高融点化合物を含んだ産業廃棄物の処理能力を飛躍的に向上させることができる。
(2)大幅な炉改造を必要とすることなく、又、操作、メンテナンスも容易な、産業廃棄物を無害化処理することができる。
(3)従来のリサイクル炉に比べ、バーナで使用する燃料の使用量を低減することができる。
といった効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るリサイクル炉の一部の側面断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るリサイクル炉の概略平面断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係るリサイクル炉の一部の正面断面図である。
【図4】リサイクルシステムの概略構成図である。
【図5】酸素濃度と原料処理量との関係を示す図である。
【図6】各酸素濃度における再生油量の関係を示す図である。
【図7】スラグ及びマット温度の推移を示す図である。
【図8】酸素濃度と排ガス量との関係を示す図である。
【図9】リサイクル炉の天井部壁部のレンガ温度の推移を示す図である。
【図10】リサイクル炉の天井部壁部のレンガの温度測定位置を示す図である。
【符号の説明】
1 リサイクル炉
2 炉本体
3 短辺壁部
5 長辺壁部
6 天井壁部
7 原料投入口
8 火口部
10 燃焼装置
11 バーナ
12 酸素ランス
13 ダクト
Claims (3)
- 銅製錬用反射炉タイプの炉本体と、炉本体の一端に設けられた1基以上のバーナとを備え、原料投入口より産業廃棄物を炉本体内へと装入し、産業廃棄物を処理すると共に有用物を回収するリサイクル炉において、
前記少なくとも1基以上のバーナに隣接し且つこのバーナの水平より下方域に位置して酸素ランスを設置し、前記バーナの火炎領域に酸素を吹き込む構成とし、
前記バーナは前記炉本体の一側の短辺壁部に設置し、前記原料投入口は前記炉本体の長辺側壁に隣接した炉天井壁部に、前記バーナが設置された短辺壁部に隣接して設けられ、前記酸素ランスは、少なくとも前記原料投入口に隣接したバーナに付設され、
前記原料投入口に隣接したバーナに付設された前記酸素ランスは、前記原料投入口より装入された原料側へと前記バーナの水平より下方に設置角度(α)が45°、前記バーナと前記酸素ランスの距離(L0)が5〜15cmの移動した位置に配置され、
前記酸素ランスは、酸素吹き出し口が前記バーナの先端よりも炉内へと50〜600mm突き出しており、
前記酸素ランスから炉内への酸素吹き込み速度は、100〜150m/秒であり、
前記バーナ及び前記酸素ランスを包囲してダクトが形成され、そして、このダクトには外部から炉内へと二次燃焼空気が供給される、
ことを特徴とする産業廃棄物処理用リサイクル炉。 - 前記酸素ランスには純度90%以上の酸素を供給し、二次燃焼空気中の平均酸素濃度は、23%から30%に維持されることを特徴とする請求項1の産業廃棄物処理用リサイクル炉。
- 前記原料としての産業廃棄物は、少なくともメッキスラッジ、中和泥、焼却灰等を含み、これらに含まれる有用物を濃縮してマットとして回収されることを特徴とする請求項1又は2の産業廃棄物処理用リサイクル炉。
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Family Applications (1)
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2000
- 2000-01-14 JP JP2000007214A patent/JP3693874B2/ja not_active Expired - Lifetime
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