JP3693808B2 - 曝気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は幼魚等の成育のための養殖池を十分な溶存酸素を含みかつ好適な水温に維持できるようにした簡易型の曝気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の幼魚等を成育する養殖池等の用水の曝気装置は図示を省略するが、FRP製タンクに通気口と循環水配管とを設け、前記タンクの内部に波型を賦形した充填材ブロックを設置し、充填材ブロックに循環水を流下させることによってを曝気している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の曝気装置においては、FRP製タンクに設けた通気口が小さいことにより溶存酸素量がばらついてしまうという問題点と、幼魚等を成育する養殖池には地下水等を使用するのが一般的であり、この場合は、地下水の温度のままでは養殖池等の水温が高過ぎたり又は低過ぎたりして、養殖中の幼魚等の成育が不良となったり幼魚等が死んでしまうという問題点がある。又、専用の曝気装置を製作すれば高価となってしまうという問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであって、請求項1の発明の曝気装置は、密閉型の熱交換器を備えた市販の密閉型冷却塔装置からファン及びファン取り付け部材を除去しかつ除去した跡に蓋をしてなる曝気装置であって、前記曝気装置は少なくとも、枠体と、下部水槽と、下部水槽に載置される充填材ブロックに囲まれた密閉型の熱交換器と、架台と、循環水入口管と、循環水出口管とからなるとともに、前記熱交換器を含む密閉型回路中の水温の調節手段を備え、充填材ブロックによって曝気装置の循環水を曝気するとともに、前記調節手段よって加熱又は冷却された前記熱交換器を介して曝気装置の循環水を加熱又は冷却するようにしたことを特徴とする。即ち、市販の装置を用いてなり、かつ養殖池等の水を十分な溶存酸素を含みかつ好適な水温に維持できる曝気装置である。
【0005】
ここで、上記曝気装置はルーバーが充填材ブロックの外側に設けられてあってもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1を用いて本発明を詳細に説明する。図1は本発明の曝気装置の一実施例を示す全体模式図である。図1の曝気装置Aにおいて、図示を省略しているが枠体があり、1は下部水槽、2,2は密閉型の熱交換器、2a,2aは前記熱交換器を囲んだ充填材ブロック、3は架台、4は循環水入口管、5は循環水出口管、6はファン取り付け部材を除去した跡にした蓋であり、前記蓋6以外のものは密閉型の熱交換器2をを備えた市販の密閉型冷却塔用の部材及びその配管資材等を転用して組立てられている。そして、8は熱交換器2,2を含む密閉回路中に設けられた水温調節装置、9はポンプである。
【0007】
上記曝気装置Aにおいてルーバー7,7が示されているが、ルーバー7,7は必須のものではなくて、必要に応じて設ければよい。
【0008】
曝気装置Aを詳細に説明する。図示を省略しているが枠体は市販の冷却塔用の枠体を転用すればよい。次に周縁に側板立上がり1aを有する下部水槽1が架台3の上に載置されており、下部水槽1の底部1bに配した置き台1c,1cの上に熱交換器2,2と前記熱交換器2,2を囲う充填材ブロック2a,2aが載置されている。熱交換器2,2と充填材ブロック2a,2aとは通常の市販の密閉型冷却塔に使用されるものでよい。
【0009】
曝気装置Aの上側には循環水入口管4が配管され、この循環水は熱交換器2,2の上部の散水層等を経て充填材ブロック2a,2aと熱交換器2,2とを流下していく。又、下部水槽1の底部1bのほぼ中央に有底の陥没部1dが形成されており、この陥没部1dの側面から循環水出口管5が導出されている。
【0010】
図示していないが、上記循環水出口管5の終端が養殖池等への給水管となり、上記循環水入口管4の始端が同じく養殖池等からの排水管となり、循環ポンプによって循環する。
【0011】
次に、熱交換器2,2を含む密閉回路は、ポンプ9とポンプ吐出配管21と密閉回路中の水温調節装置8と前記調節装置8からの吐出配管22,22と熱交換器2,2と熱交換器2,2からの戻り水配管23,23とから形成される。従って、熱交換器2,2には水温調節装置8によって加熱又は冷却された水が通水され、冷却塔の循環水入口管4から供給される地下水は、前記加熱又は冷却された水を介して加熱又は冷却された熱交換器2,2と接触する際に温度上昇又は温度下降しかつ充填材ブロック2aで曝気されて養殖池等に送られるから、養殖池の水は溶存酸素を十分に含みかつ養殖池に好ましい水温となる。
【0012】
次に水温調節装置8の一例を説明する。ポンプ吐出配管21の後段に配される水温調節装置8は、前記吐出配管21及び水温調節装置8の吐出配管22,22に比べてやや断面積を大きめにして流速を緩めた水路容器8aと、熱水源8cと、熱水源8cを通断する電磁弁8bと、冷水源8hと、冷水源8hを通断する電磁弁8gと、からなり、電磁弁8bと電磁弁8gの開閉は、水路容器8aの2次側に設けた水温センサー8dからの検出温度と前記水路容器8aの2次側の水温の設定温度(図示せず)を比較制御する温度調節器8eによって制御されるようになっている。
【0013】
又、水温調節装置8には、上記2次側の水温の設定温度と曝気装置Aの循環水出口管5の水温、即ち養殖池等向けの好ましい水温との関係が予め把握できていない場合は、水温センサー8fを用いて循環水出口管5内の水温を検出して温度調節器8に追加入力し、前記2次側の水温の設定温度を自動的に上げ下げする等の処理も可能としてある。更に熱水源8cや冷水源8hから水路容器8aに熱水又は冷水が注入された後の密閉配管内の圧力上昇を吸収する方策も施されている。
【0014】
地下水の温度は11℃前後とされ、幼魚用の養殖池に好ましい水温は約6〜12℃程度とされているので、養殖池までの温度低下を見込んで、環水出口管5の水温を前記約6〜12℃程度から若干高い水温となるように設定すればよい。循環水出口管5の水温を地下水の温度より低くしたい場合は、水温調節装置8で冷却動作を行い、逆に循環水出口管5の水温を地下水の温度より高くしたい場合は、水温調節装置8では加熱動作を行なう。又、水温調節装置8の加熱源は熱水に限られるものではなく、蒸気や電熱源であってもよい。
【0015】
ルーバー7,7は通常、流下水を曝気するのに十分な通気口を有しているから、必要な時のみ設ければよく、例えば夏場の遮光や防塵のために設けてもよく、寒冷地の冬場にルーバー7,7が結氷して通気口を妨げる場合などはルーバー7,7を取り外す等した方がよい。
【0016】
また、水温調節装置8、ポンプ吐出配管21、前記水温調節装置8の吐出配管22,22及び戻り水配管23,23に保温手段を設ける等は、必要に応じ考慮しなくてはならない。
【0017】
次に本発明の曝気装置Aの作用を説明する。曝気装置Aの運転状態において、密閉回路の水温調節装置8から吐出配管22,22を経て加熱又は冷却された水が熱交換器2,2に送られ、熱交換器2,2は循環水入口管4からの流下水の温度より高温又は低温の状態になっている。
【0018】
前記流下水は、水温調節装置8により流下水の温度を上回る温度により暖められた熱交換器2,2の表面と接触し暖められるとともに充填材ブロック2a,2aにおいて曝気されて養殖池へ供給される。又、他方、前記流下水は、水温調節装置8により流下水の温度を下回る温度により冷やされた熱交換器2,2の表面と接触し冷やされるとともに充填材ブロック2a,2aにおいて曝気されて養殖池へ供給される。熱交換器2,2内を通過する水は熱交換後、冷やされたり暖められたりして再度ポンプ9を通り、水温調節装置8によって調節されることを繰り返して、養殖池等の溶存酸素は十分含まれかつ養殖池等の水温は最適状態を維持でき、安全に幼魚は成育する。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、少なくとも、枠体と下部水槽と充填材ブロックに囲まれた密閉型の熱交換器と架台と循環水入口管と循環水出口管とからなるとともに、密閉型回路中の水温の調節手段を備え、前記調節手段よって前記熱交換器を介して曝気装置の循環水を加熱又は冷却するようにしたことを特徴とする曝気装置を提供できるから、曝気が十分できて溶存酸素量を十分含みかつ幼魚等を成育する養殖池等の水温を幼魚等の成育に良好な状態に確保できるという効果を奏するとともに、市販の密閉型冷却塔用部材を転用してまかなえるから曝気装置の費用が安価となり設置作業も簡便化できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の曝気装置の一実施例を示す全体模式図である。
【符号の説明】
A 曝気装置
1 下部水槽
2,2 熱交換器
2a,2a 充填材ブロック
3 架台
4 循環水入口管
5 循環水出口管
6 蓋
7,7 ルーバー
8 水温調節装置
Claims (2)
- 密閉型の熱交換器(2)を備えた市販の密閉型冷却塔装置からファン及びファン取り付け部材を除去しかつ除去した跡に蓋(6)をしてなる曝気装置(A)であって、
前記曝気装置(A)は少なくとも、枠体と、下部水槽(1)と、下部水槽(1)に載置される充填材ブロック(2a)に囲まれた密閉型の熱交換器(2)と、架台(3)と、循環水入口管(4)と、循環水出口管(5)とからなるとともに、
前記熱交換器(2)を含む密閉型回路中の水温の調節手段(8)を備え、充填材ブロック(2a)によって曝気装置(A)の循環水を曝気するとともに、前記調節手段(8)よって加熱又は冷却された前記熱交換器(2)を介して曝気装置(A)の循環水を加熱又は冷却するようにしたことを特徴とする曝気装置。 - 曝気装置(A)が充填材ブロック(2a)の外側に設けられるルーバー(7)をも含んでなることを特徴とする前記請求項1記載の曝気装置。
Priority Applications (1)
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JP08838798A JP3693808B2 (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 曝気装置 |
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JP08838798A JP3693808B2 (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 曝気装置 |
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JPH11276019A JPH11276019A (ja) | 1999-10-12 |
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Family Applications (1)
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1998
- 1998-04-01 JP JP08838798A patent/JP3693808B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11276019A (ja) | 1999-10-12 |
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