JP3693761B2

JP3693761B2 - Sewing thread for knitted fabric

Info

Publication number: JP3693761B2
Application number: JP19547696A
Authority: JP
Inventors: 忠雄柴田; 正貴杉岡; 憲治清水
Original assignee: Toyobo Co Ltd
Current assignee: Toyobo Co Ltd
Priority date: 1996-07-05
Filing date: 1996-07-05
Publication date: 2005-09-07
Anticipated expiration: 2016-07-05
Also published as: JPH1018140A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、編地用縫い糸に関し、ソックス、ストッキング、パンティストッキング、タイツ、ポロシャツその他の編地製品の製造に際し、編地の縫合（リンキングを含む）に好適に用いられる。
【０００２】
【従来の技術】
編地製品、例えばソックスやストッキング等の丸編み靴下類では、足甲部を踵側から爪先側に筒状に編成した後、針を半分休ませて爪先部裏面および爪先部表面を順に編成し、しかるのち足甲部と爪先部表面とをリンキングミシン、オーバーロックミシンまたはロッソ型ミシン（本縫いとかがり縫いを併用し、リンキングミシンの目刺しを不要にしたイタリアのロッソ社製ミシン）等で縫合している。また、パンティストッキングやタイツの爪先部およびパンティ部等は、掬い縫いミシン、筒形３本針ミシン、オーバーロックミシン等で縫合されている。また、パンティストッキングやタイツの爪先部をトウクローザー（本縫いとオーバーロックを併用し、余分の生地端を切断除去する機構を備える。）で、パンティ部をラインクローザー（トウクローザーと同様の機能を備える）でそれぞれ縫合することも知られている。
【０００３】
そして、これらの縫合には、編地の伸縮性を阻害しないため、巻縮を有するナイロンマルチフィラメント糸、いわゆるウーリーナイロン糸が用いられていた。特に最近では、ミシンの高速化に伴い、７０ｄ／２以上の太くて強力（破断荷重）の大きいウーリーナイロン糸が使用されていた。したがって、上記の縫合部が太い紐状に形成され、厚く、着用感が悪いという問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、編地の伸縮性を阻害せず、しかも高速縫製に十分対応できると共に、従来のウーリーナイロンミシン糸に比べて太さを細くすることができ、ソックス、ストッキング、パンティストッキング、タイツ、ポロシャツその他の編地製品の縫合に使用してこれら編地製品の着用感を改善することが可能な編地用縫い糸を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る編地用縫い糸は、ゴム状弾性糸を芯糸とし、熱可塑性合成繊維糸条をシース糸として上記芯糸上に二重に巻付けて得られたダブルカバリング糸であり、上記ゴム状弾性糸の１４０℃におけるＰＳＤ値（ただし、弾性糸を１００％伸長し、１４０℃で６０秒間の乾熱セットを施した後の永久変形歪み率を１４０℃におけるＰＳＤ値とする。）が７０〜９５％であり、上記ダブルカバリング糸における上撚り数と下撚り数との比率が０．６〜０．９であることを特徴とする。
【０００６】
ダブルカバリング糸の芯糸を構成するゴム状弾性糸は、ゴム糸様の伸縮弾性を備えた繊維糸条であり、ポリエーテル系ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレタンおよびポリエーテルエステル系エラストマー等からなる繊維が例示される。特にポリエステル系ポリウレタンおよびポリエーテルエステル系エラストマーからなる弾性繊維は、編地製品の通常の仕上げ加工中の熱セット工程での熱セット性が良好で、仕上げ後の外観が良好な点で好ましい。なお、熱セット性の尺度となるＰＳＤ値（弾性糸を１００％伸長し、１４０℃で６０秒間の乾熱セットを施した後の永久変形歪み率を１４０℃におけるＰＳＤ値とする。）は４５〜９５％、特に７０〜９０％が好ましく、４５％未満では熱セット効果が少ないため、縫合部分が収縮により波を打ったり厚くなったりして外観が低下し、９５％を超えた場合は熱セットが効き過ぎて伸縮性が失われる。
【０００７】
上記のゴム状弾性糸は、その上にシース糸を二重に巻付けたダブルカバリング糸として使用されるが、ゴム状弾性糸の太さは、１０〜１００デニールが好ましい。ゴム状弾性糸が１０デニールよりも細い場合は、縫い糸として縫い合わせに必要な強力に欠け、かつ編地の伸縮性が不十分になり、反対に１００デニールよりも太い場合は、カバリング糸すなわち縫い糸としての太さが過大になって編地製品の外観および着用感が悪くなる。
【０００８】
一方、上記ゴム状弾性糸の上に巻付けられるシース糸は、ポリエステル系やポリアミド系等の熱可塑性合成繊維糸条であり、特にマルチフィラメント糸条が好ましい。なお、このマルチフィラメント糸条は、巻縮を有するもの、有しないもののいずれでもよい。上記シース糸の太さは、１０〜１００デニールが好ましく、１０デニール未満では縫い糸としての強力に欠け、１００デニールを超えると、縫い糸全体の太さが過大になり、編地製品の外観および着用感が悪くなる。
【０００９】
上記のシース糸は、芯糸（ゴム状弾性糸）の上に二重に巻付けられる。すなわち、芯糸に第１シース糸が所定の下撚り数で巻付けられ、得られたシングルカバリング糸の上に更に第２シース糸が下撚りの反対向きに所定の上撚り数で巻付けられ、トルクのバランスしたダブルカバリング糸が製造される。上記の下撚り数は５００〜３０００回／ｍが好ましく、上撚り数と下撚り数の比率は、０．６〜０．９が好ましい。上記の下撚り数が５００回／ｍ未満の場合は被覆度が低くなって外観品位が悪くなり、反対に３０００回／ｍを超えた場合は、編地用縫い糸としての伸縮性が悪くなって製品の外観品位が低下する。そして、上撚り数と下撚り数との比率が０．６未満の場合は、下撚り方向のトルクによる斜向が現れ、反対に０．９を超えた場合は、上撚り方向のトルクによって斜向が現れ、いずれの場合も外観品位が不良になる。
【００１０】
得られたダブルカバリング糸は、必要に応じて染色されるが、チーズ染めの場合は、上記のダブルカバリング糸をチーズ染め用ボビンに５０〜８０％の巻取りフィード率でソフトに巻取ってチーズ染めし、しかるのち編成用コーンボビンにに巻き返すのが有利である。また、カバリング後に平滑剤を付与して巻き返し、編成後の任意段階で染色することができる。
【００１１】
上記ダブルカバリング糸の縫い糸は、ソックスやストッキングなど靴下類の爪先部分をリンキングミシンまたはロッソ型ミシンで縫合する際、パンティストッキングやタイツの爪先部分およびパンティ部分を掬い縫いミシン、筒型３本針ミシン、オーバーロックミシン、トウクローザーおよびラインクローザー等で縫合する際、その他ポロシャツやスポーツウエア、セーター等の衿や身頃を上記のオーバーロックミシンや本縫いミシン、環縫いミシン等で縫合する際に使用される。なお、上糸と下糸の２本糸で縫合する場合は、その双方に上記ダブルカバリング糸の縫い糸が用いられるが、目的によっては上糸および下糸の一方のみに用いることができる。例えば、大きい伸びを必要とせず、強度が重視される靴下類の爪先部分のロッソ縫いでは、上糸のみに用いてもよい。
【００１２】
この発明の編地用縫い糸は、ゴム状弾性糸を芯糸とし、合成繊維のマルチフィラメント糸をシース糸とするダブルカバリング糸であるから、伸縮性に優れ、かつ強力が大きい。したがって、縫い糸としての強力を従来のウーリーナイロン糸からなる縫い糸と等しくした状態で太さを細くすることができ、そのため編地の縫合部を薄くすることができ、編地製品の外観および着用感が改善される。
【００１３】
【発明の実施の形態】
実施形態１
ダブルカバリング糸の芯糸用ゴム状弾性糸として溶融型ポリエステル系ポリウレタン弾性糸（１０〜１００デニール、１４０℃におけるＰＳＤ値：４５〜９５％）を用い、上記ダブルカバリング糸の第１および第２のシース糸用合成繊維糸条として、ナイロンマルチフィラメント糸（１０〜１００デニール）を用いる。ダブルカバリング機を用い、上記のゴム状弾性糸をドラフト２．５〜４．０で走行させながら、その周囲に第１シース糸を下撚り数５００〜３０００回／ｍでＳ撚り方向に巻付け、続いてこの第１シース糸上に重ねて第２シース糸を上撚り数３００〜２７００回／ｍでＺ撚り方向に巻付け、上撚り数および下撚り数の比率が０．６〜０．９のダブルカバリング糸を製造し、染色用ボビンに巻取フィード率５０〜８０％で巻取り、糸染めした後、縫い糸用コーンボビンに巻き返す。
【００１４】
地編糸としてアクリル・綿の７０／３０混紡糸の双糸（１００〜８００デニール）を用い、添え糸としてシングルカバリング糸またはウーリーナイロン双糸（３０〜２００デニール）を用い、靴下編み機（６〜２６ゲージ）で紳士用ソックスを編成し、その足甲と爪先の縫合をロッソ型ミシンで行う。ただし、ロッソ型ミシンの本縫い用上糸１本、下糸１本およびかがり縫い用縫い糸の上糸１本、下糸１本の合計４本全部に上記ダブルカバリング糸の縫い糸を用いる。ただし、場合によっては本縫いおよびかがり縫いの各上糸のみに用いることもある。そして、縫合後にスチーミングおよび仕上げ熱セットを行って製品とする。
【００１５】
実施形態２
実施形態１と同様にしてダブルカバリング糸を製造し、これにシリコーン系平滑剤を付与しながら縫い糸用コーンボビンに巻き返す。一方、２２〜５０ゲージのストッキング編み機を用い、ウーリーナイロン糸（１０〜２００デニール）でタイツまたはパンティストッキングを編成し、パンティ部をラインクローザーで、また爪先部をトウクローザーでそれぞれ縫合する。ただし、ラインクローザーおよびトウクローザーにおける本縫いおよびオーバーロックの各縫い糸に上記ダブルカバリング糸の縫い糸を用いる。そして、縫合後にプレセット、染色および仕上げ熱セットを順に施して製品とする。
【００１６】
【実施例】
実施例１
実施形態１において、ダブルカバリング糸の芯糸用ゴム状弾性糸として溶融型ポリエステル系ポリウレタン弾性糸（太さ２０デニール、１４０℃におけるＰＳＤ値８０％）を、第１および第２のシース糸用合成繊維糸条として、ナイロンマルチフィラメント糸（１２デニール、５フィラメント）をそれぞれ用い、カバリング時の芯糸ドラフトを３．０に、第１シース糸の下撚り数をＳ１９００回／ｍに、第２シース糸の上撚り数をＺ１３００回／ｍにそれぞれ設定し、上撚り数と下撚り数の比率が０．６８のダブルカバリング糸（３０．７デニール相当）を得、巻取フィード率６０％で染色用ボビンに巻取って酸性染料で染色し、コーンボビンに巻き返して縫い糸とした。
【００１７】
地編糸として綿糸（６０番手／２）を、添え糸としてウーリーナイロン糸（
５０ｄ／２）をそれぞれ用い、１８ゲージの靴下編み機（口径３．５インチ、針数２００本）で紳士用ソックスを編成し、その爪先部をロッソ型ミシンでその全縫い糸に上記ダブルカバリング糸の縫い糸（３０．７デニール相当）を用いて縫合し、しかるのち仕上げ熱セットを１２０℃のスチームで行い、上記の芯糸がＰＳＤ値８０％の永久変形歪みを受けたソックス（実施例１）を製造した。
【００１８】
比較例１
上記実施例１の芯糸用ゴム状弾性糸として、乾式ポリエーテル系ポリウレタン弾性糸（太さ２０デニール、１４０℃におけるＰＳＤ値３０％）を用いる以外は実施例１と同様にして上記の芯糸がＰＳＤ値３０％の永久変形歪みを受けたソックス（比較例１）を製造した。
【００１９】
比較例２
上記実施例１の縫い糸として、ナイロンマルチフィラメント糸の仮撚加工糸（ウーリーナイロン糸、４０デニール）を用いる以外は実施例１と同様にしてソックス（比較例２）を製造した。
【００２０】
上記実施例１および比較例１、２のソックスについて、爪先縫合部の外観品位および着用感を１０名のモニターの官能検査によって４段階に評価した。その結果を下記の表１に示す。なお、１０名の平均値が４点以上を◎で、３点以上４点未満を〇で、２点以上３点未満を△で、また２点未満を×で示した。なおまた、表中のＷＮはウーリーナイロン糸を、またＤＣＹはダブルカバリング糸をそれぞれ意味する。
【００２１】
表１

【００２２】
実施例２
実施例１において、ダブルカバリング糸の芯糸用ゴム状弾性糸として溶融型ポリエステル系ポリウレタン弾性糸（太さ３０デニール、１４０℃におけるＰＳＤ値８０％）を、第１および第２のシース糸用合成繊維糸条として、ナイロンマルチフィラメント糸（３０デニール、１２フィラメント）をそれぞれ用い、カバリング時の芯糸ドラフトを３．０に、第１シース糸の下撚り数をＳ１５００回／ｍに、第２シース糸の上撚り数をＺ１１００回／ｍにそれぞれ設定し、上撚り数と下撚り数の比率が０．７３のダブルカバリング糸（６６．７デニール相当）を得、巻取フィード率９０％でチーズにいったん巻取り、次いでシリコーン系平滑剤を付与しながら縫い糸用ボビンに巻返した。
【００２３】
一方、３５ゲージのストッキング編み機（口径４インチ、針数４００本）を用いてパンティストッキングを編成した。ただし、レッグ部は、芯糸に乾式ポリエーテル系ポリウレタン弾性糸（太さ２０デニール）を、シース糸にナイロンフィラメント糸（１２デニール、７フィラメント）を用いたシングルカバリング糸とナイロンフィラメント糸（１２デニール、７フィラメント）との１×１交編で編成した。また、パンティ部は、芯糸に乾式ポリエーテル系ポリウレタン弾性糸（太さ３０デニール）を、シース糸にウーリーナイロン糸（３０デニール、１０フィラメント）を用いたシングルカバリング糸とウーリーナイロン糸（３０デニール、１０フィラメント）との１×１交編で編成した。また、トウ部は、ウーリーナイロン糸（５０デニール１７フィラメント）で編成した。しかるのち、上記のダブルカバリング糸をラインクローザーおよびトウクローザーの全縫い糸に用い、ラインクローザーでパンティ部を、トウクローザーで爪先部をそれぞれ縫合し、次いでプレセット、染色および１２０℃のスチームによる仕上げ熱セットを順に施して上記の芯糸がＰＳＤ値８０％の永久変形歪みを受けたパンティストッキング（実施例２）を製造した。
【００２４】
比較例３
上記実施例２の芯糸用ゴム状弾性糸として、乾式ポリエーテル系ポリウレタン弾性糸（太さ２０デニール、１４０℃におけるＰＳＤ値３０％）を用いる以外は実施例２と同様にして上記の芯糸がＰＳＤ値３０％の永久変形歪みを受けたソックス（比較例３）を製造した。
【００２５】
比較例４
上記実施例２の縫い糸に代えてウーリーナイロン糸（７０ｄ／２）の縫い糸を用いる以外は実施例２と同様にしてパンティストッキング（比較例４）を製造した。
【００２６】
上記の実施例２および比較例３、４のパンティストッキングについて、前記同様に爪先部およびパンティ部の縫合部の外観品位および着用感を１０名のモニターの官能検査によって４段階に評価した。その結果を下記の表２に示す。なお、表中のＳＣＹはシングルカバリング糸である。
【００２７】
表２

【００２８】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項１に記載された編地用縫い糸は、伸縮性良好なゴム状弾性糸を芯糸とし、合成繊維のマルチフィラメント糸をシース糸とするダブルカバリング糸であり、その上撚り数と下撚り数の比率を０．６〜０．９に限定したものであるから、伸縮性に富み、強力が大きく、しかもトルクのバランスが良好で、実質的にノントルクであって表面が平滑であり、そのため編地をリンキングミシン、オーバーロックミシン、ロッソ型ミシン、掬い縫いミシン、筒形３本針ミシン、トウクローザーおよびラインクローザー等で縫合する際、編立て性が良好であり、かつ編地の伸縮性を阻害することがなく、しかも太さが従来の３／４以下の細い糸の使用が可能になり、そのため縫合部の外観が良好になり、厚さが薄くなり、着用感が改善される。すなわち、ソックス、ストッキング、パンテイストッキング、タイツ、ポロシャツ、スポーツウエア、セーター等の編地製品の縫い糸として好適である。
【００２９】
しかも、上記ダブルカバリング糸の芯糸となるゴム状弾性糸の１４０℃におけるＰＳＤ値を７０〜９５％に限定したものであるから、この縫い糸を用いて縫合した後、常法にしたがって仕上げ熱セットを施した際、縫い糸の熱セット性が特に良好となり、そのため縫合部の熱セット効果が顕著に現れ、外観品位および着用感が一層向上する。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sewing thread for a knitted fabric, and is suitably used for stitching (including linking) of a knitted fabric when manufacturing socks, stockings, pantyhose, tights, polo shirts and other knitted fabric products.
[0002]
[Prior art]
For knitted fabric products such as socks and stockings, after knitting the instep from the heel side to the toe side in a cylinder, the needle is rested halfway and the back of the toe part and the toe part surface are knitted in order. After that, the instep and the toe surface are sewn with a linking machine, overlock sewing machine or Rosso type sewing machine (Italian Rosso sewing machine that uses a lock stitch and overlock stitching and eliminates the need for piercing of the linking machine) are doing. In addition, the pantyhose, the toe portion and the panty portion of the tights are sewn with a sew sewing machine, a cylindrical three-needle sewing machine, an overlock sewing machine, and the like. Also, the pantyhose and tights have a toe closer (with a mechanism that cuts and removes the excess fabric edge using a combination of lock stitching and overlock) and a pantyhose that has the same function as the toe closer. It is also known to stitch together.
[0003]
For these stitches, a nylon multifilament yarn having winding and shrinkage, so-called woolly nylon yarn, has been used in order not to inhibit the stretchability of the knitted fabric. Particularly recently, with the speeding up of the sewing machine, a wooly nylon thread having a thickness of 70 d / 2 or more and a large strength (breaking load) has been used. Therefore, there is a problem in that the above stitched portion is formed in a thick string shape, is thick, and has a poor wearing feeling.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
This invention does not hinder the stretchability of the knitted fabric, can sufficiently cope with high-speed sewing, and can be thinner than conventional woolly nylon sewing threads, socks, stockings, pantyhose, tights, A knitted fabric sewing thread that can be used for sewing polo shirts and other knitted fabric products to improve the feeling of wearing these knitted fabric products.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
Knitting a fabric suture according to the present invention, the rubber-like elastic yarn as a core yarn, a double-covering yarn obtained by winding a double to the core on the yarn of thermoplastic synthetic fiber yarns as the sheath yarn, the The PSD value at 140 ° C. of the rubber-like elastic yarn (however, the permanent deformation strain rate after the elastic yarn is stretched 100% and subjected to dry heat setting at 140 ° C. for 60 seconds is taken as the PSD value at 140 ° C.). 70 to 95%, and the ratio of the number of upper twists and the number of lower twists in the double covering yarn is 0.6 to 0.9.
[0006]
The rubber-like elastic yarn constituting the core yarn of the double covering yarn is a fiber yarn having elastic elasticity like rubber yarn, and examples include fibers made of polyether polyurethane, polyester polyurethane, polyether ester elastomer, etc. Is done. In particular, elastic fibers made of polyester polyurethane and polyether ester elastomer are preferable in that they have good heat setting properties in the heat setting step during normal finishing of knitted fabric products, and the appearance after finishing is good. Incidentally, the PSD value (measured as a PSD value at 140 ° C. after the elastic yarn is stretched 100% and subjected to dry heat setting at 140 ° C. for 60 seconds) is 45 as a measure of heat setting property. ~ 95%, especially 70-90% is preferable, and if it is less than 45%, the heat setting effect is small, so that the appearance of the stitched portion is waved or thickened due to contraction, and the appearance is reduced. The set is too effective and loses elasticity.
[0007]
The rubber-like elastic yarn is used as a double covering yarn in which a sheath yarn is double-wrapped thereon, and the thickness of the rubber-like elastic yarn is preferably 10 to 100 denier. If the elastic elastic thread is thinner than 10 denier, it is not strong enough for stitching as a sewing thread, and the stretch of the knitted fabric is insufficient. On the contrary, if it is thicker than 100 denier, it is used as a covering thread, that is, a sewing thread. The thickness of the fabric becomes excessive, and the appearance and wearing feeling of the knitted fabric product deteriorate.
[0008]
On the other hand, the sheath yarn wound around the rubber-like elastic yarn is a thermoplastic synthetic fiber yarn such as polyester or polyamide, and a multifilament yarn is particularly preferable. In addition, this multifilament yarn may be either with or without winding. The thickness of the sheath yarn is preferably 10 to 100 denier, and if it is less than 10 denier, the sewing thread lacks strength, and if it exceeds 100 denier, the total thickness of the sewing yarn becomes excessive, and the appearance and feeling of wearing of the knitted fabric product Becomes worse.
[0009]
The sheath yarn is wound twice on a core yarn (rubber-like elastic yarn). That is, the first sheath yarn is wound around the core yarn at a predetermined number of lower twists, and the second sheath yarn is further wound around the obtained single covering yarn at a predetermined number of upper twists in the direction opposite to the lower twist. Torque-balanced double covering yarn is produced. The number of lower twists is preferably 500 to 3000 times / m, and the ratio of the number of upper twists to the number of lower twists is preferably 0.6 to 0.9. When the number of twists is less than 500 times / m, the covering degree is low and the appearance quality is deteriorated. On the contrary, when it exceeds 3000 times / m, the stretchability as a knitting yarn is deteriorated. The appearance quality of the product is reduced. When the ratio between the number of upper twists and the number of lower twists is less than 0.6, an oblique direction due to the torque in the direction of the lower twist appears. Direction, and in any case, the appearance quality is poor.
[0010]
The obtained double covering yarn is dyed as necessary. In the case of cheese dyeing, the above double covering yarn is softly wound on a cheese dyeing bobbin at a winding feed rate of 50 to 80% and cheese. It is advantageous to dye and then roll back onto the knitting corn bobbin. Further, after covering, a smoothing agent can be applied and rolled back and dyed at any stage after knitting.
[0011]
The sewing thread of the above-mentioned double covering thread is used when sewing the toe part of socks such as socks and stockings with a linking sewing machine or a rosso sewing machine. Used to sew heels and body parts of polo shirts, sportswear, sweaters, etc. with the above-mentioned overlock sewing machine, main sewing machine, chain stitch sewing machine, etc. when sewing with overlock sewing machines, toe closers, line closers, etc. The In addition, when sewing with two threads of an upper thread and a lower thread, the sewing thread of the above-mentioned double covering thread is used for both, but depending on the purpose, it can be used for only one of the upper thread and the lower thread. For example, it may be used only for the upper thread in the Rosso stitching of the toe portion of socks that does not require a large elongation and the strength is important.
[0012]
The sewn yarn for knitted fabric of the present invention is a double covering yarn having a rubber-like elastic yarn as a core yarn and a synthetic filament multifilament yarn as a sheath yarn, and thus has excellent stretchability and high strength. Therefore, the thickness can be reduced in the state where the strength as the sewing thread is equal to the sewing thread made of the conventional woolly nylon thread, so that the stitched portion of the knitted fabric can be thinned, and the appearance and wearing feeling of the knitted fabric product can be reduced. Is improved.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiment 1
A melt-type polyester polyurethane elastic yarn (10 to 100 denier, PSD value at 140 ° C .: 45 to 95%) is used as the rubber elastic yarn for the core yarn of the double covering yarn, and the first and second of the double covering yarn are used. Nylon multifilament yarn (10 to 100 denier) is used as the synthetic fiber yarn for the sheath yarn. Using a double covering machine, while running the rubber-like elastic yarn at a draft of 2.5 to 4.0, wind the first sheath yarn around it in the S twist direction at a base twist of 500 to 3000 turns / m. Subsequently, the second sheath yarn is overlapped on the first sheath yarn and wound in the Z twist direction at an upper twist number of 300-2700 times / m, and the ratio of the upper twist number and the lower twist number is 0.6-0. No. 9 double covering yarn is manufactured, wound on a dyeing bobbin at a winding feed rate of 50 to 80%, dyed, and then wound around a corn bobbin for sewing yarn.
[0014]
A sock knitting machine (6 ~) using double yarn (100-800 denier) of acrylic / cotton 70/30 blend yarn as ground knitting yarn, single covering yarn or woolen nylon twin yarn (30-200 denier) as splicing yarn Knitting men's socks at 26 gauge) and stitching the instep and toes with a Rosso sewing machine. However, the sewing thread of the above-mentioned double covering thread is used for a total of four upper thread, one lower thread and one upper thread and one lower thread of the sewing thread of the Rosso sewing machine. However, depending on the case, it may be used only for each upper thread of the main stitch and the overlock stitch. Then, after sewing, steaming and finishing heat setting are performed to obtain a product.
[0015]
Embodiment 2
A double covering yarn is produced in the same manner as in the first embodiment, and is wound around a corn bobbin for sewing yarn while applying a silicone-based smoothing agent thereto. On the other hand, using a 22-50 gauge stocking knitting machine, tights or pantyhose is knitted with wooly nylon yarn (10-200 denier), and the panty part is sewn with a line closer and the toe part is stitched with a toe closer. However, the sewing thread of the above-mentioned double covering thread is used for the main sewing thread and the overlock sewing thread in the line closer and the toe closer. Then, a pre-set, a dyeing and a finishing heat set are sequentially applied after stitching to obtain a product.
[0016]
【Example】
Example 1
In the first embodiment, a melt-type polyester polyurethane elastic yarn (thickness 20 denier, PSD value 80% at 140 ° C.) is synthesized as a rubber elastic yarn for the core yarn of the double covering yarn for the first and second sheath yarns. Nylon multifilament yarn (12 denier, 5 filament) is used as the fiber yarn, the core yarn draft during covering is set to 3.0, the number of twists of the first sheath yarn is set to S1900 times / m, the second sheath Set the upper twist number of the yarn to 1300 times / m and obtain a double covering yarn (corresponding to 30.7 denier) with a ratio of the upper twist number to the lower twist number of 0.68, and dye it at a winding feed rate of 60%. It was wound around a bobbin for use and dyed with an acid dye, wound around a corn bobbin and used as a sewing thread.
[0017]
Cotton yarn (60 count / 2) as ground knitting yarn and wooly nylon yarn (as accessory yarn)
50d / 2), knitting a gentleman's socks with an 18 gauge sock knitting machine (caliber 3.5 inches, number of needles 200), and using the Rosso-type sewing machine for the toe part of the double covering thread A sock (Example 1) in which a sewing thread (corresponding to 30.7 denier) is sewn, and then the finishing heat set is performed with steam at 120 ° C., and the core thread is subjected to permanent deformation with a PSD value of 80%. Manufactured.
[0018]
Comparative Example 1
The core yarn is the same as in Example 1 except that a dry polyether polyurethane elastic yarn (thickness 20 denier, PSD value 30% at 140 ° C.) is used as the rubber elastic yarn for the core yarn of Example 1. Produced a sock ( Comparative Example 1 ) having a permanent deformation strain with a PSD value of 30%.
[0019]
Comparative Example 2
A sock (Comparative Example 2 ) was produced in the same manner as in Example 1 except that a false-twisted nylon multifilament yarn (Woolley nylon yarn, 40 denier) was used as the sewing yarn of Example 1 above.
[0020]
The sock Example 1 Contact and Comparative Example 1, 2, and the appearance quality and Wearing toe sewn portion was evaluated in four stages by sensory test monitors ten. The results are shown in Table 1 below. In addition, the average value of 10 persons was indicated by ◎ for 4 points or more, ◯ for 3 points or more and less than 4 points, △ for 2 points or more and less than 3 points, and × for less than 2 points. In the table, WN means wooly nylon yarn, and DCY means double covering yarn.
[0021]
Table 1

[0022]
Example 2
In Example 1, a melt-type polyester polyurethane elastic yarn (thickness of 30 denier, PSD value of 80% at 140 ° C.) was synthesized as the rubber elastic yarn for the core yarn of the double covering yarn for the first and second sheath yarns. Nylon multifilament yarn (30 denier, 12 filament) is used as the fiber yarn, the core yarn draft at the time of covering is set to 3.0, the number of twists of the first sheath yarn to S1500 times / m, the second sheath The number of upper twists of the yarn is set to Z1100 times / m, and a double covering yarn (corresponding to 66.7 denier) having a ratio of the upper twist number to the lower twist number of 0.73 is obtained. And then wound back onto a sewing thread bobbin while applying a silicone-based smoothing agent.
[0023]
On the other hand, pantyhose was knitted using a 35 gauge stocking knitting machine (4 inch diameter, 400 needles). However, the leg part is a single covering yarn and nylon filament yarn (12 denier) using dry polyether polyurethane elastic yarn (20 denier in thickness) as the core yarn and nylon filament yarn (12 denier, 7 filament) as the sheath yarn. , 7 filaments). In addition, the panty part is made of single-covering yarn and wooly nylon yarn (30 denier) using dry polyether polyurethane elastic yarn (thickness 30 denier) as core yarn and woolly nylon yarn (30 denier, 10 filament) as sheath yarn. 10x filament) and 1x1 knitting. The toe part was knitted with wooly nylon yarn (50 denier 17 filaments). After that, the above double covering thread is used for all sewing threads of the line closer and toe closer, the panty part is stitched with the line closer, and the toe part is stitched with the toe closer, and then the heat of finishing by presetting, dyeing and steam at 120 ° C is performed. The pantyhose (Example 2 ) in which the set was applied in order and the core yarn was subjected to permanent deformation with a PSD value of 80% was produced.
[0024]
Comparative Example 3
The core yarn is the same as in Example 2 except that a dry polyether polyurethane elastic yarn (thickness 20 denier, PSD value 30% at 140 ° C.) is used as the rubber elastic yarn for the core yarn of Example 2. Produced a sock ( Comparative Example 3 ) subjected to permanent deformation with a PSD value of 30%.
[0025]
Comparative Example 4
A pantyhose (Comparative Example 4 ) was produced in the same manner as in Example 2 except that a sewing thread of wooly nylon thread (70d / 2) was used instead of the sewing thread of Example 2 above.
[0026]
The pantyhose of Examples 2 Contact and Comparative Examples 3 and 4 were evaluated in four grades by the same manner toe and monitoring of the sensory test of quality of appearance and wearing comfort of the suture portion of the panty portion 10 people. The results are shown in Table 2 below. In the table, SCY is a single covering yarn.
[0027]
Table 2

[0028]
【The invention's effect】
As described above, the knitted fabric sewing thread described in claim 1 is a double covering yarn in which a rubber-like elastic yarn having good stretchability is used as a core yarn, and a multifilament yarn of synthetic fiber is used as a sheath yarn, Furthermore, since the ratio of the number of upper twists and the number of lower twists is limited to 0.6 to 0.9, it is rich in elasticity, large in strength, well balanced in torque, and substantially non-torque. The surface is smooth, so that the knitted fabric is well knitted when stitched with a linking sewing machine, overlock sewing machine, Rosso sewing machine, scoop sewing machine, cylindrical three-needle sewing machine, toe closer, line closer, etc. In addition, it does not hinder the stretchability of the knitted fabric, and it is possible to use a thin thread whose thickness is 3/4 or less of the conventional thickness, so that the appearance of the stitched portion is improved, the thickness is reduced, wear There is improved. That is, it is suitable as a sewing thread for knitted fabric products such as socks, stockings, pantyhose, tights, polo shirts, sportswear, and sweaters.
[0029]
Moreover, since it is obtained by limiting the PSD values at 140 ° C. of the rubber-like elastic yarn as a core yarn of the double covering yarns 70-95%, after sutured using this suture, finishing heat according to a conventional method When set, the heat setting property of the sewing thread becomes particularly good, so that the heat setting effect of the stitching portion appears remarkably, and the appearance quality and wearing feeling are further improved.

Claims

A double-covering yarn obtained by wrapping a rubber-like elastic yarn as a core yarn and a thermoplastic synthetic fiber yarn as a sheath yarn twice around the core yarn, the PSD value of the rubber-like elastic yarn at 140 ° C. (However, the permanent deformation strain rate after the elastic yarn is stretched 100% and subjected to dry heat setting at 140 ° C. for 60 seconds is the PSD value at 140 ° C.) is 70 to 95%, and the double covering described above A sewing thread for knitted fabric, wherein the ratio of the number of upper twists and the number of lower twists in the yarn is 0.6 to 0.9.