JP3693023B2

JP3693023B2 - Judgment method of reusability of refrigerant equipment or refrigerant piping

Info

Publication number: JP3693023B2
Application number: JP2002032831A
Authority: JP
Inventors: 繁治平良
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 2002-02-08
Filing date: 2002-02-08
Publication date: 2005-09-07
Anticipated expiration: 2022-02-08
Also published as: JP2003240392A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷媒使用機器または冷媒配管の再利用可能性の判断方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、オゾン層の破壊が問題となったことから、冷媒として使用されるＨＣＦＣの全廃に向けた削減が始まっている。今後、世界的にＨＣＦＣ系冷媒（ＨＣＦＣ２２など）の段階的な削減を進めることになっており、これに代えてＨＦＣ系冷媒などの代替冷媒を使用する必要がある。
【０００３】
このような状況において、既設の冷媒使用機器（空気調和機など）を代替冷媒を用いたものに変更するケースが増えている。
ところで、マンションやビル等の建物内に配備されているマルチタイプの空気調和機や、個人宅において全館空調を行う空気調和機（ハウジングエアコン）では、室内機と室外機とを結ぶ冷媒配管が壁面に埋設されていたり、天井裏に通っていたりする。このような場合に、既設の空気調和機を撤去して新しい空気調和機を設置するためには、既設の冷媒配管を新しい空気調和機で流用（再利用）できるか否かが設置コスト上の重要なファクターとなってくる。既設配管を取り替える工事には、多大な時間と費用がかかるからである。また、流用できる場合においても、既設の冷媒配管の洗浄が必要となるか否かが、設置コスト削減のファクターとなる。
【０００４】
一般に、既設配管には、不純物を含む冷凍機油が配管に付着して残っている。この残油の汚れが激しければ、新たに使用する冷媒に残留不純物が溶け込み、膨張機構である減圧器（膨張弁やキャピラリーチューブ）が詰まって作動しなくなったり冷凍機油が劣化したりする恐れが高い。特に、ＨＦＣ系冷媒に対して用いられる冷凍機油は、エーテル油やエステル油等の合成油であり、その極性の高さから既設配管の残留不純物を溶かしやすい性質を有している。したがって、新しい空気調和機においてＨＦＣ系冷媒を使う場合には、既設配管の残留不純物によって新しい空気調和機の減圧器に不具合が発生する恐れが高い。
【０００５】
このため、現状においては、１０年〜２０年の間使っている既設配管を流用しようとする場合には、洗浄機を用いて配管内を洗浄する作業が行われている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、既設配管を洗浄する洗浄機は非常に高価なものであり、また、洗浄にかかる費用も安くはない。
また、取り外した既設の冷媒使用機器についても、環境への配慮から、再利用できるものは可能な限り再利用することが望ましい。既設の機器の中には、洗浄すれば再利用できるものや、圧縮機などの一部の部品だけを取り替えれば再利用できるものなどが存在する。
【０００７】
本発明の課題は、冷媒使用機器または冷媒配管を再利用することを目的とした冷媒使用機器または冷媒配管の再利用可能性についての簡易な判断方法を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
請求項１に係る冷媒使用機器または冷媒配管の再利用可能性の判断方法は、冷媒使用機器または冷媒配管の再利用可能性について判断を行う判断方法であって、第１ステップと、第２ステップとを備えている。第１ステップでは、冷媒使用機器または冷媒配管の内部に残る残留物をチェックツールに付ける。第２ステップでは、残留物を付けたチェックツールの色に基づき、冷媒使用機器または冷媒配管の再利用可能性について判断を行う。チェックツールは、残留物を付ける第１手段と、第２手段とを有している。第２手段は、冷媒使用機器または冷媒配管の利用に際して洗浄処理が不要である正常色と、冷媒使用機器または冷媒配管の利用に際して洗浄処理が必要となる境界にある境界色とを示す。第１ステップでは、第１手段に残留物を付ける。第２ステップでは、第１手段の色を第２手段の正常色および境界色と比較して判断を行う。
【０００９】
本発明者は、交換あるいは再利用する冷媒使用機器や冷媒配管内の残留物のサンプルを多く収集し、冷媒使用機器または冷媒配管が再利用可能であるか否かの判断や洗浄が必要か否かの判断が、残油等の残留物の色によって判断できることを見いだした。
そして、本発明者は、チェックツールを用い、このチェックツールに付けた冷媒使用機器または冷媒配管内の残留物の色をサンプル等と比較することで、高い精度で冷媒使用機器または冷媒配管の利用可能性の判断ができることを見いだした。
【００１０】
この見地に基づき、ここでは、冷媒使用機器または冷媒配管の残留物が付けられたチェックツールの色から、冷媒使用機器または冷媒配管の利用可能性について判断を行っている。これにより、チェックツールを用いて冷媒使用機器または冷媒配管の利用可能性を色によって簡易に判断することができるようになり、冷媒使用機器または冷媒配管の内部がそれほど汚れておらず洗浄の必要がない場合に無駄な洗浄作業を行ったり、洗浄しても使えないくらい冷媒使用機器または冷媒配管の内部が汚れているにもかかわらず洗浄作業だけをして再利用してしまったりする不具合が抑制されるようになる。
【００１１】
さらに、ここでは、不純物が付いた第１手段の色が境界色と比較して良好なものである場合に、さらに第１手段の色を正常色と比較することによって、より安心して冷媒使用機器または冷媒配管を洗浄無しに利用することができるようになる。
なお、チェックツールの第１手段と第２手段とは、別体であってもよいし、両者が一体化されていてもよい。
【００１２】
請求項２に係る冷媒使用機器または冷媒配管の再利用可能性の判断方法は、請求項１に記載の判断方法であって、第２手段において、正常色を示す部分と境界色を示す部分とは分けられている。
請求項３に係る冷媒使用機器または冷媒配管の再利用可能性の判断方法は、請求項２に記載の判断方法であって、第２手段において、正常色を示す部分と境界色を示す部分とは線により分けられている。
【００１３】
請求項４に係る冷媒使用機器または冷媒配管の再利用可能性の判断方法は、請求項２又は３に記載の判断方法であって、第２手段において、正常色を示す部分と境界色を示す部分とは隣り合っている。
請求項５に係る冷媒使用機器または冷媒配管の再利用可能性の判断方法は、請求項２から４のいずれかに記載の判断方法であって、第２手段の正常色を示す部分と境界色を示す部分とは、それぞれ、第１手段と隣り合っている。
【００１４】
請求項６に係る冷媒使用機器または冷媒配管の再利用可能性の判断方法は、冷媒使用機器または冷媒配管の再利用可能性について判断を行う判断方法であって、第１ステップと、第２ステップとを備えている。第１ステップでは、冷媒使用機器または冷媒配管の内部に残る残留物をチェックツールに付ける。第２ステップでは、残留物を付けたチェックツールの色に基づき、冷媒使用機器または冷媒配管の再利用可能性について判断を行う。チェックツールは、残留物を付ける第１手段と、第２手段とを有している。第２手段は、冷媒使用機器または冷媒配管の洗浄が必要か否かの判断の基準となる第１境界色と、冷媒使用機器または冷媒配管の使用が可能か否かの判断の基準となる第２境界色とを示す。第１ステップでは、第１手段に残留物を付ける。第２ステップでは、第１手段の色を第２手段の第１境界色および第２境界色と比較して判断を行う。
【００１５】
本発明者は、交換あるいは再利用する冷媒使用機器や冷媒配管内の残留物のサンプルを多く収集し、冷媒使用機器または冷媒配管が再利用可能であるか否かの判断や洗浄が必要か否かの判断が、残油等の残留物の色によって判断できることを見いだした。
そして、本発明者は、チェックツールを用い、このチェックツールに付けた冷媒使用機器または冷媒配管内の残留物の色をサンプル等と比較することで、高い精度で冷媒使用機器または冷媒配管の利用可能性の判断ができることを見いだした。
【００１６】
この見地に基づき、ここでは、冷媒使用機器または冷媒配管の残留物が付けられたチェックツールの色から、冷媒使用機器または冷媒配管の利用可能性について判断を行っている。これにより、チェックツールを用いて冷媒使用機器または冷媒配管の利用可能性を色によって簡易に判断することができるようになり、冷媒使用機器または冷媒配管の内部がそれほど汚れておらず洗浄の必要がない場合に無駄な洗浄作業を行ったり、洗浄しても使えないくらい冷媒使用機器または冷媒配管の内部が汚れているにもかかわらず洗浄作業だけをして再利用してしまったりする不具合が抑制されるようになる。
【００１７】
さらに、ここでは、第１手段の色を第２手段の第１境界色と比較することによって冷媒使用機器または冷媒配管の利用において洗浄作業が必要か否かの判断をすることができる。また、第１手段の色を第２手段の第２境界色と比較することによって冷媒使用機器または冷媒配管の利用自体が可能か否かの判断をすることができる。すなわち、ここでは、第１手段の色を第２手段の第２境界色と比較することで、冷媒使用機器または冷媒配管を廃棄して取り替える必要があるか否かについても判断できる。
【００１８】
請求項７に係る冷媒使用機器または冷媒配管の再利用可能性の判断方法は、請求項１から６のいずれかに記載の判断方法であって、第３ステップをさらに備えている。第３ステップでは、酸あるいはアルカリにより色が変化するｐＨ分析ツールを使い、冷媒使用機器または冷媒配管の利用可能性について、補完的に判断を行う。
【００１９】
【発明の実施の形態】
図１に、室外機１０および室内機１１を有する空気調和機の冷媒回路図を示す。四路切換弁２の１次ポートには、圧縮機１の吐出側および吸込側が接続されている。また、四路切換弁２の２次ポートには、室外熱交換器３、膨張弁４、および室内熱交換器５が順に接続されている。また、冷媒回路には、液閉鎖弁６およびガス閉鎖弁７が設けられている。
【００２０】
室外機１０と室内機１１との間は、冷媒連絡配管９によって結ばれている。この配管９は、マンション、ビル、全館空調システムの住宅などにおいては、壁や天井の裏側に埋設されている。
このようなビル等に設置されている空気調和機は、現状においては、冷媒としてＨＣＦＣ２２が用いられているものが多い。これをＨＦＣ系冷媒を用いた空気調和機に入れ替える際に、以下に示す本発明の一実施形態に係る判断方法を用いれば、無駄な洗浄作業を行ってしまうことがなくなり、コストの削減につなげることができる。
【００２１】
＜既設配管の再利用における洗浄作業の要否に関する判断方法＞
既設の空気調和機を撤去する際には、まず、ポンプダウン運転等によって液冷媒を室外熱交換器３に集めて回収する。これにより既設の配管９内にあった冷媒や冷凍機油が除去されるが、配管９の内面には、少なくとも幾らかのコンタミ物質を含む残油が付着して残る。
【００２２】
この残油の汚れ具合を、図２に示すチェックシート３０によって簡易にチェックすることで、既設の配管９の再利用における洗浄作業の要否に関する判断を行う。
チェックシート３０は、名刺サイズの小型のツールであり、既設の配管９の設置場所において使うことができるようになっている。このチェックシート３０は、洗浄要否基準色を示す第１部３１と、正常油色を示す第２部３２と、残油を付着させるための採取部３３と、使用についての説明を示す説明部３４とが、一体になっているシートである。第１部３１の洗浄要否基準色は、配管９を再利用するに際して配管９の洗浄処理が必要であるか否かを判断する基準になる色であり、これよりも残油の色が濃ければ洗浄が必要、薄ければ洗浄が不要と判断することができる基準色である。第２部３２の正常油色は、配管９を洗浄処理なしに再利用することができる残油の色を表している。したがって、残油の色が第１部３１の洗浄要否基準色よりも第２部３２の正常油色に近ければ、配管洗浄することなく配管９の再利用を行うことができることになる。これらの第１部３１および第２部３２は、互いに隣り合っているとともに、それぞれ採取部３３と隣り合って配置されている。
【００２３】
チェックシート３０の採取部３３は、脱脂綿あるいは布から構成されており、例えば使用者が配管９の内面をチェックシート３０で拭う動作をすることで配管９内の残油が付着する。この採取部３３に付着した残油の色を第１部３１の洗浄要否基準色と比較することによって、配管９を再利用するに際して洗浄が必要か否かを判断することができる。
【００２４】
既設の空気調和機の室外機１０や室内機１１を撤去する際に、このチェックシート３０を現地に持っていけば、簡単に既設の冷媒連絡配管９の流用（再利用）について判断をすることができる。使用者は、まずチェックシート３０の採取部３３を配管９の内面に押しつけるなどして配管９内の残油を採取部３３に付着させ、次に採取部３３に付いた残油の色を第１部３１の洗浄要否基準色や第２部３２の正常油色と比較する。そして、採取部３３の残油の色が第１部３１の洗浄要否基準色よりも第２部３２の正常油色に近ければ、配管９の再利用において配管洗浄の必要がないと判断でき、採取部３３の残油の色が第１部３１の洗浄要否基準色よりも濃ければ、配管９の再利用において配管洗浄の必要があると判断できる。
【００２５】
なお、チェックシート３０の第１部３１の洗浄要否基準色や第２部３２の正常油色は、数多く蓄積されてきた既設配管内の残油のデータから決められているものである。このチェックシート３０を使えば、既設配管の流用における配管洗浄の要否を極めて高い精度で正しく判断することが可能である。
【００２６】
＜本実施形態の洗浄作業要否の判断方法を用いるメリット＞
（１）
従来においては、既設配管の汚れ具合を確認することに時間や大きなコストがかかることから、そのような汚れ具合の確認作業をすることなく、無条件に既設配管を洗浄して再利用する方法が採られている。
これに対し、本実施形態の判断方法を用いれば、既設の配管９の設置場所である現地において使うことのできる簡易なチェックシート３０によって、その場で、簡易に且つ高い精度で、冷媒連絡配管９の再利用に対する配管洗浄作業の要否を判断することができる。
そして、チェックシート３０を使って既存の冷媒連絡配管９をチェックすることで、既設の配管９内の残油がそれほど汚れておらず洗浄の必要がない場合には、無駄な配管洗浄作業を省略して、配管９の再利用にかかるコストを削減することができるようになる。
【００２７】
（２）
ここでは、配管洗浄の要否を判断するための洗浄要否基準色を示す第１部３１をチェックシート３０に設けるとともに、正常油色を示す第２部３２をチェックシート３０に設けている。したがって、チェックシート３０の使用者は、採取部３３に付けた残油の色が第１部３１の洗浄要否基準色よりも薄いと視認して配管洗浄が不要であると判断できるとともに、採取部３３に付けた残油の色が第１部３１の洗浄要否基準色よりも第２部３２の正常油色に近いと視認することで配管洗浄の不要判断をより確実なものとすることができる。
【００２８】
（３）
チェックシート３０では、第１部３１や第２部３２と採取部３３とが近接配置されているため、洗浄要否基準色や正常油色と採取部３３に付いた残油の色とを見比べる作業が容易となっている。
なお、既設の空気調和機で使われていた冷凍機油の種類により若干の差異はあるが、概ね、第１部３１の洗浄要否基準色は赤に近いオレンジ色に若干黒みがかかった色となり、第２部３２の正常油色は透明に近い黄色に赤みがかかった色となる。
【００２９】
＜既設配管内の残油が極度に汚れている場合について＞
上記のチェックシート３０によって、採取部３３に付いた残油の色に基づき配管洗浄作業の必要性について判断することができる。チェックシート３０の使用者は、残油の色が第１部３１の洗浄要否基準色よりも少し濃いようであれば、既設の配管９を洗浄して再利用することを決定できる。
【００３０】
しかし、採取部３３に付けた残油の色が非常に濃く残油の劣化が激しいと思われる場合には、図３に示す色見本表４０を使って配管９が再利用できるか廃棄しなければならないかを判断することになる。すなわち、チェックシート３０に加えて色見本表４０を用意しておき、両方を使って既設の冷媒連絡配管９の再利用に関する判断を行うことが望ましい。
【００３１】
図３の色見本表４０は、ＡＳＴＭ（American Standard Test Method）色符号を印刷したシートであり、“１”〜“８”の色符号の上に色表示部４１〜４８が配置されている。色表示部４１に示される色は薄い黄色であり、色符号の番号が増えるにしたがって赤みが増し、色表示部４４に示される色はオレンジ色である。また、さらに色符号の番号が増えると、赤みに加えて黒みがかかってくる。そして、色表示部４８に示される色は赤黒い色となっている。なお、チェックシート３０の第１部３１の洗浄要否基準色は、色見本表４０の色表示部４４に示される色に相当する。
【００３２】
配管９の再利用についてチェックする人は、残油の色が色見本表４０の色符号１〜３の色に相当する場合には配管洗浄なしに配管９を再利用することができ、残油の色が色符号４〜８の色に相当する場合には配管洗浄を施した上で配管９を再利用することができ、残油の色が色符号８の色よりも濃く黒みが強い場合には配管９を再利用することができないという判断をすることになる。すなわち、チェックシート３０の採取部３３に付けた残油の色が非常に濃く残油の劣化が激しいと思われる場合には、色見本表４０の色表示部４８の色と残油の色とを比較し、残油の色が色表示部４８の色（ＡＳＴＭ色符号８の色）よりも濃ければ既設の配管９を廃棄して新しい冷媒配管を敷設することを決定することになる。これは、残油の色が色表示部４８の色（ＡＳＴＭ色符号８の色）よりも濃く黒色に近い色となっている場合には、既設の空気調和機における圧縮機摺動材などの潤滑不良による摩耗粉などが残油の黒色の主成分であり、圧縮機、冷媒系部品、および冷媒配管は洗浄しても付着物（異物）が除去できないことが多いためである。
【００３３】
＜既設の空気調和機の圧縮機が動かなくなっている場合について＞
従来においては、圧縮機が動かなくなっている場合であっても、それほど古くなければ既設の冷媒配管を洗浄して再利用することが行われている。
しかしながら、冷媒が漏れていたことで配管内の温度があがって圧縮機のモータが焼き付いていた場合などは、配管内で酸化が進んでいる恐れが高いため、洗浄しても既設の冷媒配管を使うことは好ましくない。
【００３４】
これに対しても、上記のように残油の色を色見本表４０を使ってチェックすることが有効である。配管９内の酸化が進んでいる場合には、残油の色がＡＳＴＭ色符号８の色よりも黒ずむように変化しているはずだからである。
このように、上記のチェックシート３０や色見本表４０を使った判断方法を用いれば、圧縮機１のモータが焼き付いて配管洗浄を行っても使えないくらい既設配管９内が酸化しているにもかかわらず洗浄作業だけをして既設配管９を再利用してしまったりする不具合が抑制される。
【００３５】
＜変形例＞
（Ａ）
チェックシート３０や色見本表４０の代わりに、酸あるいはアルカリにより色が変化するリトマス紙を用いて既設の配管９の再利用に関する判断を行うことも考えられる。リトマス紙等のｐＨ分析ツールを使えば、配管９内の残油の全酸価の値がわかるため、これを基準として配管９の再利用の可能性や再利用時に洗浄が必要か否かといった判断を行うことができる。特に、リトマス紙等のｐＨ分析ツールを使うと、配管９の酸化劣化（フッ酸、蟻酸、塩酸などの発生）を精度良く簡易に判定することができる。
また、このリトマス紙等のｐＨ分析ツールを使った配管９の再利用に関する判断を、チェックシート３０や色見本表４０による判断に対して補完的に加えることも好ましい。この場合には、残油の劣化の程度が２重にチェックされ、配管９の再利用に関する判断がより正確なものとなる。
【００３６】
（Ｂ）
上記実施形態のチェックシート３０や色見本表４０は、配管９を洗浄した後に、配管９が所定のレベルまできれいになっているか否かをチェックする検査において用いることも可能である。再利用できると判断された配管９を洗浄した後に、チェックシート３０等を用いて配管９内の汚れ具合を確認することで、新しい空気調和機をより安心して使うことができるようになる。
【００３７】
（Ｃ）
上記のチェックシート３０では洗浄要否基準色を示す第１部３１および正常油色を示す第２部３２を設けているが、これらに加えて、あるいは第２部３２に代えて、廃棄要否基準色を示す第３部をチェックシート３０に設けることも考えられる。廃棄要否基準色は、第１部３１の洗浄要否基準色よりも劣化した油の色に相当するものであって、洗浄しても使えないほど配管９内の残油が劣化しているのか、それとも洗浄処理を行うことで配管９を再利用することができるのかを見極めるための基準色である。具体的には、廃棄要否基準色は、上記の色見本表４０の色表示部４８の色（ＡＳＴＭ色符号８の色）に近い色となる。
【００３８】
このように、洗浄要否基準色および廃棄要否基準色を示すチェックシートを使えば、色見本表４０を使わなくても、配管９を廃棄しなければならないか否かを判断することができるようになる。すなわち、このチェックシートを使う使用者は、採取部３３に付着させた配管９内の残油の色が廃棄要否基準色よりも濃ければ、配管９は洗浄しても使用することができず廃棄しなければならないと判断し、採取部３３の色が洗浄要否基準色よりも濃く且つ廃棄要否基準色よりも薄ければ、配管９は洗浄することによって再利用することができると判断することになる。
【００３９】
（Ｄ）
上記のチェックシート３０では第１部３１や第２部３２と採取部３３とを一体化しているが、第１部３１や第２部３２と採取部３３とが別体となっているツールを用いることも可能である。
また、採取部３３に相当する綿棒やウエス等を色見本表４０とともに用い、それらによって配管９の再利用に関する判断を行うようにしてもよい。
【００４０】
（Ｅ）
撤去する既設の空気調和機のリサイクルやリユースができるか否かの判断に、チェックシート３０や色見本表４０を使用することもできる。撤去した空気調和機の配管部分の残油が激しく酸化していると既設の空気調和機の部品は一切リサイクルできない場合が多いが、残油の汚れの程度が小さいときには圧縮機を除けば他は再利用できる場合もあるからである。
【００４１】
【発明の効果】
本発明では、冷媒使用機器または冷媒配管の残留物が付けられたチェックツールの色から冷媒使用機器または冷媒配管の利用可能性について判断を行っている。これにより、チェックツールを用いて冷媒使用機器または冷媒配管の利用可能性を色によって簡易に判断することができるようになり、冷媒使用機器または冷媒配管の内部がそれほど汚れておらず洗浄の必要がない場合に無駄な洗浄作業を行ったり、洗浄しても使えないくらい冷媒使用機器または冷媒配管の内部が汚れているにもかかわらず洗浄作業だけをして再利用してしまったりする不具合（少なくともいずれかの不具合）が抑制されるようになる。
【００４２】
また、第２手段が正常色と境界色とを示すときには、不純物が付いた第１手段の色が境界色と比較して良好なものである場合、さらに第１手段の色を正常色と比較することによって、より安心して冷媒使用機器または冷媒配管を洗浄無しに利用することができるようになり、第２手段が第１境界色と第２境界色とを示すときには、第１手段の色を第２手段の第１境界色と比較することによって冷媒使用機器または冷媒配管の利用において洗浄作業が必要か否かの判断をすることができ、第１手段の色を第２手段の第２境界色と比較することによって冷媒使用機器または冷媒配管の利用自体が可能か否かの判断をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る再利用に関する判断対象となる冷媒連絡配管を含む空気調和機の冷媒回路図。
【図２】チェックシートの平面図。
【図３】色見本表の平面図。
【符号の説明】
９冷媒連絡配管（冷媒配管）
１０室外機（冷媒使用機器）
１１室内機（冷媒使用機器）
３０チェックシート（チェックツール）
３１第１部（第２手段）
３２第２部（第２手段）
３３採取部（第１手段）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for determining reusability of refrigerant-using equipment or refrigerant piping.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the destruction of the ozone layer has become a problem, and therefore reduction toward the total elimination of HCFC used as a refrigerant has begun. In the future, HCFC refrigerants (HCFC22, etc.) will be gradually reduced worldwide, and it is necessary to use alternative refrigerants such as HFC refrigerants instead.
[0003]
In such a situation, there are an increasing number of cases where existing refrigerant-using devices (such as air conditioners) are changed to those using alternative refrigerants.
By the way, in multi-type air conditioners deployed in buildings such as condominiums and buildings, and air conditioners (housing air conditioners) that air-condition the entire building in a private house, the refrigerant piping that connects the indoor units to the outdoor units is a wall surface. It is buried in the ground or passes through the ceiling. In such a case, in order to remove the existing air conditioner and install a new air conditioner, whether or not the existing refrigerant pipe can be diverted (reused) with the new air conditioner depends on the installation cost. It becomes an important factor. This is because it takes a lot of time and money to replace the existing piping. In addition, even when diversion is possible, whether or not the existing refrigerant piping needs to be cleaned is a factor for reducing the installation cost.
[0004]
Generally, in existing piping, refrigeration oil containing impurities remains attached to the piping. If the residual oil is very dirty, residual refrigerant may be dissolved in the newly used refrigerant, and the decompressor (expansion valve and capillary tube) that is the expansion mechanism may become clogged and not operate or the refrigeration oil may deteriorate. high. In particular, the refrigerating machine oil used for the HFC-based refrigerant is a synthetic oil such as ether oil or ester oil, and has a property of easily dissolving residual impurities in existing piping due to its high polarity. Therefore, when using an HFC-based refrigerant in a new air conditioner, there is a high risk that a defect in the new air conditioner decompressor will occur due to residual impurities in the existing piping.
[0005]
For this reason, when it is going to divert the existing piping currently used for 10 to 20 years, the operation | work which wash | cleans the inside of piping using the washing machine is performed.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the washing machine for washing the existing piping is very expensive, and the cost for washing is not low.
In addition, it is desirable to reuse the reusable equipment that has been removed, as much as possible, in consideration of the environment. Some existing equipment can be reused by cleaning, and others can be reused by replacing only some parts such as compressors.
[0007]
The subject of this invention is providing the simple judgment method about the reusability of the refrigerant | coolant using apparatus or refrigerant | coolant piping aiming at reusing a refrigerant | coolant using apparatus or refrigerant | coolant piping.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The method for determining the reusability of the refrigerant using device or the refrigerant pipe according to claim 1 is a determination method for determining the reusability of the refrigerant using device or the refrigerant pipe, the first step and the second step. And. In the first step, the residue remaining inside the refrigerant using device or the refrigerant pipe is attached to the check tool. In the second step, the reusability of the refrigerant using device or the refrigerant pipe is determined based on the color of the check tool with the residue. The check tool has a first means for attaching a residue and a second means. The second means indicates a normal color that does not require a cleaning process when using the refrigerant-using device or the refrigerant pipe, and a boundary color that is at a boundary that requires a cleaning process when using the refrigerant-using device or the refrigerant pipe. In the first step, a residue is applied to the first means. In the second step, the determination is made by comparing the color of the first means with the normal color and the boundary color of the second means.
[0009]
The inventor collects a large number of samples of refrigerant-use equipment and refrigerant pipes to be replaced or reused, and whether or not the refrigerant-use equipment or refrigerant pipes can be reused or whether washing is necessary. It was found that this can be judged by the color of the residue such as residual oil.
Then, the inventor uses the check tool and compares the color of the residue in the refrigerant use device or the refrigerant pipe attached to the check tool with a sample or the like, thereby using the refrigerant use device or the refrigerant pipe with high accuracy. We found that we could judge the possibility.
[0010]
Based on this point of view, the availability of the refrigerant-using device or the refrigerant pipe is determined from the color of the check tool to which the refrigerant-using device or refrigerant pipe residue is attached. This makes it possible to easily determine the availability of refrigerant-using equipment or refrigerant piping by color using a check tool, and the inside of the refrigerant-using equipment or refrigerant piping is not so dirty and needs to be cleaned. Suppresses the problem of wasteful cleaning work when not available, and reuse of the equipment only when the cleaning equipment or refrigerant piping is dirty so that it cannot be used even after cleaning. Will come to be.
[0011]
Furthermore, here, when the color of the first means with impurities is better than the boundary color, the refrigerant using equipment can be more safely compared by comparing the color of the first means with the normal color. Alternatively, the refrigerant pipe can be used without cleaning.
In addition, the 1st means and 2nd means of a check tool may be a different body, and both may be integrated.
[0012]
The method for determining the reusability of the refrigerant-using device or the refrigerant pipe according to claim 2 is the determination method according to claim 1, wherein in the second means, a portion showing a normal color and a portion showing a boundary color Are divided.
The method of determining the reusability of the refrigerant use device or the refrigerant pipe according to claim 3 is the determination method according to claim 2, wherein in the second means, a portion showing a normal color and a portion showing a boundary color; Are separated by lines.
[0013]
The determination method of the reusability of the refrigerant use device or the refrigerant pipe according to claim 4 is the determination method according to claim 2 or 3, wherein in the second means, the normal color portion and the boundary color are indicated. The parts are next to each other.
The method for determining the reusability of the refrigerant-using device or refrigerant pipe according to claim 5 is the determination method according to any one of claims 2 to 4, wherein the portion indicating the normal color and the boundary color of the second means Are respectively adjacent to the first means.
[0014]
The method for determining the reusability of the refrigerant using device or the refrigerant pipe according to claim 6 is a determination method for determining the reusability of the refrigerant using device or the refrigerant pipe, the first step and the second step. And. In the first step, the residue remaining inside the refrigerant using device or the refrigerant pipe is attached to the check tool. In the second step, the reusability of the refrigerant using device or the refrigerant pipe is determined based on the color of the check tool with the residue. The check tool has a first means for attaching a residue and a second means. The second means is a first boundary color that is a criterion for determining whether or not the refrigerant-using device or the refrigerant piping needs to be cleaned, and a criterion that determines whether the refrigerant-using device or the refrigerant piping is usable. Two border colors are shown. In the first step, a residue is applied to the first means. In the second step, the determination is made by comparing the color of the first means with the first boundary color and the second boundary color of the second means.
[0015]
The inventor collects a large number of samples of refrigerant-use equipment and refrigerant pipes to be replaced or reused, and whether or not the refrigerant-use equipment or refrigerant pipes can be reused or whether washing is necessary. It was found that this can be judged by the color of the residue such as residual oil.
Then, the inventor uses the check tool and compares the color of the residue in the refrigerant use device or the refrigerant pipe attached to the check tool with a sample or the like, thereby using the refrigerant use device or the refrigerant pipe with high accuracy. We found that we could judge the possibility.
[0016]
Based on this point of view, the availability of the refrigerant-using device or the refrigerant pipe is determined from the color of the check tool to which the refrigerant-using device or refrigerant pipe residue is attached. This makes it possible to easily determine the availability of refrigerant-using equipment or refrigerant piping by color using a check tool, and the inside of the refrigerant-using equipment or refrigerant piping is not so dirty and needs to be cleaned. Suppresses the problem of wasteful cleaning work when not available, and reuse of the equipment only when the cleaning equipment or refrigerant piping is dirty so that it cannot be used even after cleaning. Will come to be.
[0017]
Further, here, it is possible to determine whether or not a cleaning operation is necessary in using the refrigerant-using device or the refrigerant piping by comparing the color of the first means with the first boundary color of the second means. Further, by comparing the color of the first means with the second boundary color of the second means, it is possible to determine whether or not the refrigerant using device or the refrigerant pipe itself can be used. That is, here, by comparing the color of the first means with the second boundary color of the second means, it is also possible to determine whether or not the refrigerant-using device or the refrigerant pipe needs to be discarded and replaced.
[0018]
The method for determining the reusability of the refrigerant using device or the refrigerant pipe according to claim 7 is the determination method according to any one of claims 1 to 6, further comprising a third step. In the third step, a pH analysis tool whose color is changed by acid or alkali is used to make a complementary determination as to the availability of the refrigerant using device or the refrigerant piping.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows a refrigerant circuit diagram of an air conditioner having an outdoor unit 10 and an indoor unit 11. A discharge port and a suction side of the compressor 1 are connected to the primary port of the four-way switching valve 2. An outdoor heat exchanger 3, an expansion valve 4, and an indoor heat exchanger 5 are sequentially connected to the secondary port of the four-way switching valve 2. The refrigerant circuit is provided with a liquid closing valve 6 and a gas closing valve 7.
[0020]
The outdoor unit 10 and the indoor unit 11 are connected by a refrigerant communication pipe 9. The pipe 9 is embedded on the back side of a wall or a ceiling in a condominium, a building, a residence of an entire air conditioning system, or the like.
Many air conditioners installed in such buildings and the like currently use HCFC 22 as a refrigerant. When this is replaced with an air conditioner using an HFC-based refrigerant, if the determination method according to an embodiment of the present invention shown below is used, unnecessary cleaning work will not be performed, leading to cost reduction. be able to.
[0021]
<Judgment method for necessity of cleaning work in reuse of existing piping>
When removing the existing air conditioner, first, the liquid refrigerant is collected in the outdoor heat exchanger 3 and recovered by a pump-down operation or the like. As a result, the refrigerant and the refrigerating machine oil in the existing pipe 9 are removed, but residual oil containing at least some contaminants remains on the inner surface of the pipe 9.
[0022]
By simply checking the degree of contamination of the residual oil by using the check sheet 30 shown in FIG. 2, it is determined whether or not the cleaning work is necessary when the existing pipe 9 is reused.
The check sheet 30 is a small business card-sized tool, and can be used at the place where the existing pipe 9 is installed. The check sheet 30 includes a first part 31 indicating a reference color for necessity of cleaning, a second part 32 indicating a normal oil color, a sampling part 33 for attaching residual oil, and an explanatory part for explaining the use. 34 is an integrated sheet. The reference color for necessity of cleaning in the first part 31 is a color used as a reference for determining whether or not the pipe 9 needs to be cleaned when the pipe 9 is reused, and the residual oil is darker than this. It is a reference color that can be determined that cleaning is necessary if it is thin, and cleaning is unnecessary if it is thin. The normal oil color of the second part 32 represents the color of the residual oil that can be reused without cleaning the pipe 9. Therefore, if the color of the residual oil is closer to the normal oil color of the second part 32 than the reference necessity color of the first part 31, the pipe 9 can be reused without cleaning the pipe. The first part 31 and the second part 32 are adjacent to each other and are adjacent to the sampling part 33.
[0023]
The collecting part 33 of the check sheet 30 is made of absorbent cotton or cloth. For example, when the user performs an operation of wiping the inner surface of the pipe 9 with the check sheet 30, the residual oil in the pipe 9 adheres. By comparing the color of the residual oil adhering to the sampling part 33 with the reference color for necessity of cleaning of the first part 31, it is possible to determine whether or not cleaning is necessary when the pipe 9 is reused.
[0024]
When removing the outdoor unit 10 or the indoor unit 11 of the existing air conditioner, if the check sheet 30 is brought to the site, it is easy to determine whether the existing refrigerant communication pipe 9 is diverted (reused). Can do. The user first attaches the residual oil in the pipe 9 to the sampling part 33 by pressing the sampling part 33 of the check sheet 30 against the inner surface of the pipe 9, and then sets the color of the residual oil attached to the sampling part 33 to the first color. Compared with the reference color for necessity of cleaning of the first part 31 and the normal oil color of the second part 32. And if the color of the residual oil of the collection part 33 is closer to the normal oil color of the second part 32 than the reference color required for cleaning of the first part 31, it can be determined that there is no need for pipe cleaning in reuse of the pipe 9. If the color of the residual oil in the collection part 33 is darker than the reference color for necessity of cleaning in the first part 31, it can be determined that the pipe 9 needs to be cleaned in the reuse of the pipe 9.
[0025]
The reference color for necessity of cleaning of the first part 31 of the check sheet 30 and the normal oil color of the second part 32 are determined from the data of the residual oil in the existing pipes that have been accumulated. If this check sheet 30 is used, it is possible to accurately determine whether or not pipe cleaning is required when diverting existing pipes with extremely high accuracy.
[0026]
<Advantage of Using the Method for Determining Necessity of Cleaning Work of this Embodiment>
(1)
Conventionally, since it takes time and large costs to check the degree of contamination of existing pipes, there is a method for cleaning and reusing existing pipes unconditionally without checking the degree of dirt. It is taken.
On the other hand, if the determination method of this embodiment is used, the refrigerant communication pipe can be simply and highly accurately on the spot by using a simple check sheet 30 that can be used at the site where the existing pipe 9 is installed. Therefore, it is possible to determine whether or not the pipe cleaning work is necessary for the reuse of 9.
Then, by checking the existing refrigerant communication pipe 9 using the check sheet 30, if the residual oil in the existing pipe 9 is not so dirty and need not be cleaned, the unnecessary pipe cleaning work is omitted. Thus, the cost for reusing the pipe 9 can be reduced.
[0027]
(2)
Here, a first portion 31 indicating a reference color for cleaning necessity for determining whether pipe cleaning is required is provided on the check sheet 30, and a second portion 32 indicating a normal oil color is provided on the check sheet 30. Therefore, the user of the check sheet 30 can visually recognize that the color of the residual oil attached to the sampling unit 33 is lighter than the cleaning necessity reference color of the first unit 31 and determine that the pipe cleaning is unnecessary. By making sure that the color of the residual oil attached to the part 33 is closer to the normal oil color of the second part 32 than the reference color required for cleaning of the first part 31, it is possible to make the pipe cleaning unnecessary determination more reliable. Can do.
[0028]
(3)
In the check sheet 30, the first part 31, the second part 32, and the collection unit 33 are arranged close to each other, so the reference color or normal oil color required for cleaning is compared with the color of the residual oil attached to the collection unit 33. Work is easy.
Although there are some differences depending on the type of refrigerating machine oil used in the existing air conditioner, the reference color for necessity of cleaning in the first part 31 is generally an orange color close to red and a slightly blackish color. The normal oil color of the second part 32 is a yellowish red color that is nearly transparent.
[0029]
<When residual oil in existing piping is extremely dirty>
Based on the color of the residual oil attached to the sampling unit 33, the necessity for the pipe cleaning work can be determined by the check sheet 30 described above. The user of the check sheet 30 can decide to clean the existing pipe 9 and reuse it if the color of the residual oil seems to be a little darker than the cleaning necessity reference color of the first part 31.
[0030]
However, if the color of the residual oil applied to the sampling section 33 is very dark and the residual oil seems to be severely deteriorated, the pipe 9 can be reused or discarded using the color sample table 40 shown in FIG. It will be judged whether it is necessary. That is, it is desirable to prepare the color sample table 40 in addition to the check sheet 30 and make a determination regarding the reuse of the existing refrigerant communication pipe 9 using both.
[0031]
The color sample table 40 of FIG. 3 is a sheet on which ASTM (American Standard Test Method) color codes are printed, and color display portions 41 to 48 are arranged on the color codes “1” to “8”. The color displayed on the color display unit 41 is light yellow, redness increases as the number of the color code increases, and the color displayed on the color display unit 44 is orange. Further, when the number of color codes is further increased, blackness is applied in addition to redness. The color displayed in the color display section 48 is a red-black color. The reference color for necessity of cleaning of the first part 31 of the check sheet 30 corresponds to the color shown in the color display part 44 of the color sample table 40.
[0032]
The person who checks the reuse of the pipe 9 can reuse the pipe 9 without washing the pipe when the color of the residual oil corresponds to the colors 1 to 3 in the color sample table 40. If the color corresponds to the color code 4 to 8, the pipe 9 can be reused after pipe cleaning, and the residual oil color is darker and darker than the color code 8 Therefore, it is determined that the pipe 9 cannot be reused. That is, when the color of the residual oil attached to the sampling part 33 of the check sheet 30 is very dark and the residual oil seems to be severely deteriorated, the color of the color display part 48 of the color sample table 40 and the color of the residual oil If the color of the residual oil is darker than the color of the color display section 48 (the color of ASTM color code 8), it is determined that the existing pipe 9 is discarded and a new refrigerant pipe is installed. If the color of the residual oil is darker than the color of the color display portion 48 (the color of ASTM color code 8), such as the compressor sliding material in the existing air conditioner This is because wear powder or the like due to poor lubrication is the black main component of the residual oil, and deposits (foreign matter) often cannot be removed by washing the compressor, refrigerant system parts, and refrigerant piping.
[0033]
<When the compressor of an existing air conditioner is stuck>
Conventionally, even if the compressor has stopped moving, the existing refrigerant pipe is washed and reused if it is not so old.
However, if the refrigerant leaks and the temperature in the piping rises and the compressor motor is burned out, there is a high risk of oxidation in the piping. It is not preferable to use it.
[0034]
Again, it is effective to check the color of the residual oil using the color sample table 40 as described above. This is because when the oxidation in the pipe 9 is advanced, the color of the residual oil should be changed to be darker than the color of the ASTM color code 8.
As described above, if the determination method using the check sheet 30 or the color sample table 40 is used, the inside of the existing pipe 9 is oxidized to such an extent that the motor of the compressor 1 is burned and cannot be used even if the pipe is washed. Nevertheless, it is possible to suppress a problem that only the cleaning work is performed and the existing pipe 9 is reused.
[0035]
<Modification>
(A)
Instead of the check sheet 30 and the color sample table 40, it may be possible to make a judgment on reuse of the existing pipe 9 using litmus paper whose color changes due to acid or alkali. If a pH analysis tool such as litmus paper is used, the value of the total acid value of the residual oil in the pipe 9 can be obtained. Based on this, the possibility of reuse of the pipe 9 and whether or not cleaning is required when reused. Judgment can be made. In particular, when a pH analysis tool such as litmus paper is used, the oxidative deterioration (generation of hydrofluoric acid, formic acid, hydrochloric acid, etc.) of the pipe 9 can be easily and accurately determined.
Further, it is also preferable to add a determination regarding the reuse of the pipe 9 using a pH analysis tool such as litmus paper to the determination based on the check sheet 30 or the color sample table 40. In this case, the degree of deterioration of the residual oil is checked twice, and the judgment regarding the reuse of the pipe 9 becomes more accurate.
[0036]
(B)
The check sheet 30 and the color sample table 40 of the above embodiment can be used in an inspection for checking whether or not the pipe 9 is cleaned to a predetermined level after the pipe 9 is washed. After cleaning the pipe 9 that has been determined to be reusable, a new air conditioner can be used more safely by checking the degree of contamination in the pipe 9 using the check sheet 30 or the like.
[0037]
(C)
In the check sheet 30, the first part 31 indicating the cleaning necessity reference color and the second part 32 indicating the normal oil color are provided. In addition to these, or in place of the second part 32, the necessity for disposal is provided. It is also conceivable to provide the check sheet 30 with a third part indicating the reference color. The disposal necessity standard color corresponds to the color of oil deteriorated more than the washing necessity standard color of the first part 31, and the residual oil in the pipe 9 is deteriorated so that it cannot be used even after washing. Or a reference color for determining whether the pipe 9 can be reused by performing the cleaning process. Specifically, the discard necessity reference color is a color close to the color (the color of ASTM color code 8) of the color display section 48 of the color sample table 40 described above.
[0038]
In this way, if the check sheet indicating the cleaning necessity reference color and the disposal necessity reference color is used, it is possible to determine whether or not the pipe 9 should be discarded without using the color sample table 40. It becomes like this. That is, the user using this check sheet cannot use the pipe 9 even if it is washed if the color of the residual oil in the pipe 9 attached to the sampling part 33 is darker than the reference color for disposal. If it is determined that it should be discarded, and if the color of the collection unit 33 is darker than the reference color required for cleaning and lighter than the reference color required for disposal, it is determined that the pipe 9 can be reused by cleaning. Will do.
[0039]
(D)
In the check sheet 30 described above, the first part 31, the second part 32, and the sampling part 33 are integrated. However, a tool in which the first part 31, the second part 32, and the sampling part 33 are separated is used. It is also possible to use it.
Further, a cotton swab, waste, or the like corresponding to the collection unit 33 may be used together with the color sample table 40 to make a determination regarding reuse of the pipe 9.
[0040]
(E)
The check sheet 30 and the color sample table 40 can also be used to determine whether the existing air conditioner to be removed can be recycled or reused. If the residual oil in the pipes of the removed air conditioner is violently oxidized, the parts of the existing air conditioner cannot be recycled at all.However, if the residual oil is not very dirty, except for the compressor, This is because it can be reused.
[0041]
【The invention's effect】
In the present invention, the availability of the refrigerant using device or the refrigerant pipe is determined from the color of the check tool to which the refrigerant using device or the refrigerant pipe residue is attached. This makes it possible to easily determine the availability of refrigerant-using equipment or refrigerant piping by color using a check tool, and the inside of the refrigerant-using equipment or refrigerant piping is not very dirty and needs to be cleaned. If there is no wasteful cleaning work, or if the inside of the refrigerant equipment or refrigerant piping is dirty enough that it cannot be used even after cleaning, it will be reused after being cleaned only (at least Any defect) is suppressed.
[0042]
When the second means indicates the normal color and the boundary color, if the color of the first means with impurities is better than the boundary color, the color of the first means is further compared with the normal color. by, Ri name to be able to use the refrigerant used equipment or refrigerant piping without cleaning and safer, when the second means indicates a first border color and the second border color, the color of the first means the can is cleaning work in the use of the refrigerant used equipment or refrigerant pipe by comparing the first border color of the second means for the necessary determination of whether a second color of the first means second means By comparing with the boundary color, it is possible to determine whether or not the refrigerant using device or the refrigerant pipe can be used.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a refrigerant circuit diagram of an air conditioner including a refrigerant communication pipe that is a determination target regarding reuse according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a check sheet.
FIG. 3 is a plan view of a color sample table.
[Explanation of symbols]
9 Refrigerant communication piping (refrigerant piping)
10 Outdoor units (equipment using refrigerant)
11 Indoor unit (equipment using refrigerant)
30 Check sheet (check tool)
31 Part 1 (Second Means)
32 Part 2 (Second Means)
33 Collection unit (first means)

Claims

A determination method for determining the reusability of the refrigerant use device (10, 11) or the refrigerant pipe (9),
A first step of attaching to the check tool (30) a residue remaining inside the refrigerant use device (10, 11) or the refrigerant pipe (9);
A second step of determining the availability of the refrigerant use device (10, 11) or the refrigerant pipe (9) based on the color of the check tool (30) with the residue;
Equipped with a,
The check tool (30) has first means (33) for attaching the residue and second means (31, 32),
The second means (31, 32) includes a normal color that does not require a cleaning process when the refrigerant use device (10, 11) or the refrigerant pipe (9) is used, and the refrigerant use device (10, 11) or the refrigerant. The boundary color at the boundary where the cleaning process is necessary when using the pipe (9),
In the first step, the residue is attached to the first means (33),
In the second step, the color is determined by comparing the color of the first means (33) with the normal color and boundary color of the second means (31, 32).
Judgment method of reusability of refrigerant equipment or refrigerant piping.

In the second means (31, 32), the portion showing the normal color and the portion showing the boundary color are separated.
The determination method of the reusability of the refrigerant | coolant using apparatus or refrigerant | coolant piping of Claim 1.

In the second means (31, 32), the portion indicating the normal color and the portion indicating the boundary color are separated by a line.
A method for determining reusability of the refrigerant-using device or refrigerant pipe according to claim 2.

In the second means (31, 32), the portion showing the normal color and the portion showing the boundary color are adjacent to each other.
The method for judging reusability of the refrigerant-using device or refrigerant pipe according to claim 2 or 3.

The portion indicating the normal color and the portion indicating the boundary color of the second means (31, 32) are adjacent to the first means (33), respectively.
The determination method of the reusability of the refrigerant | coolant using apparatus or refrigerant | coolant piping in any one of Claim 2 to 4.

A determination method for determining the possibility of reusing refrigerant-use equipment or refrigerant piping,
A first step of attaching a residue remaining in the refrigerant using device or refrigerant pipe to a check tool;
A second step of determining the availability of the refrigerant using device or refrigerant piping based on the color of the check tool with the residue;
Equipped with a,
The check tool has first means for attaching the residue, and second means,
The second means includes a first boundary color serving as a criterion for determining whether or not the refrigerant using device or the refrigerant pipe needs to be cleaned, and a criterion for determining whether or not the refrigerant using device or the refrigerant pipe can be used. And the second boundary color
In the first step, the residue is attached to the first means (33),
In the second step, the determination is made by comparing the color of the first means (33) with the first boundary color and the second boundary color of the second means (31, 32) .
Judgment method of reusability of refrigerant equipment or refrigerant piping.

Third step, using a pH analysis tool whose color changes depending on acid or alkali, and making a complementary determination as to the availability of the refrigerant use device (10, 11) or the refrigerant pipe (9).
The determination method of the reusability of the refrigerant use apparatus or refrigerant | coolant piping in any one of Claim 1 to 6 further equipped with these.