JP3690168B2 - Electronic musical instruments - Google Patents

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Description

【０００１】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、鍵や各種スイッチ等の押下操作される複数の操作子を備えた電子楽器に関し、特に、暗い場所でも操作子を視認させると共に、演奏練習等のために押下すべき鍵等の操作子を認識させるようにした電子楽器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、暗いステージでも演奏可能なように、鍵等の操作子全体を照明するようにした鍵盤装置等の電子楽器が知られている（実公昭５７−２５２７８号公報）。この装置では、鍵盤上方に照明組立体が装着され、この照明組立体は内部に設けた発光源の光を外部に放射せしめる透光窓がその下面に設けられる。これにより、鍵盤及び制御盤が照明され、暗い場所でも操作子全体の視認が容易になる。
【０００３】
一方、演奏練習等のために、押下すべき鍵等の操作子を、光を用いて指示表示するようにした電子楽器が知られている（特開昭５４−１２６０１５号公報）。この装置では、表示器を鍵盤近傍に各鍵毎に対応して設けると共に、訓練曲の音階に合致する鍵位置信号を入力し、この入力信号により表示器を動作させることにより、次に押下すべき鍵等として特定された操作子（以下、「特定操作子」と称する）に対応した表示器を順次発光させる。これにより、特定操作子を演奏者に認識させるようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般的には、上記従来の操作子全体を照明するようにした電子楽器は、暗いステージで演奏する上級者に有用であり、上記従来の特定操作子を指示表示するようにした電子楽器は、上達途上にある初、中級者に有用であると考えられ、用途が互いに異なることから、操作子全体を照明する機能及び特定操作子を指示表示する機能の双方を備えるようにする上で、構成上の工夫があまり試みられていないのが実状である。そのため、両機能を同時に備えるためには、操作子全体を照明するための機構と特定操作子を指示表示するための機構とをそれぞれ別個に設ける必要があった。従って、構成が複雑化し、コストも上昇するという問題があり、改善の余地があった。
【０００５】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な構成、低コストでありながら、複数の操作子の視認及び次に操作すべき操作子の認識を容易にすることができる電子楽器を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項１の電子楽器は、複数の操作子（１２１、１２２、２）と、光を発する発光手段（１１４、３１１０、４１１０）とを備え、前記発光手段は、前記複数の操作子を照射することで、前記複数の操作子の視認を補助するための明るさを該複数の操作子に付与する照明機能と、該複数の操作子のうち次に操作すべき操作子として特定された操作子を照射して該特定された操作子を認識させる認識表示機能とを兼ね備え、前記発光手段は、前記照明機能を果たすときは、前記認識表示機能を果たすための照射を行うか否かにかかわらず、前記照明機能を果たすための照射を行うように構成されたことを特徴とする。
【０００７】
この構成により、照明機能を果たすときは、認識表示機能を果たすための照射を行うか否かにかかわらず、発光手段の光により、複数の操作子に明るさが付与されて視認が補助されると共に、認識表示機能を果たすときは、複数の操作子のうち次に操作すべき操作子が照射されて認識されるので、複数の操作子視認のための発光手段が、次に操作すべき操作子の認識表示のための発光手段を兼用することができる。よって、簡単な構成、低コストでありながら、複数の操作子の視認及び次に操作すべき操作子の認識を容易にすることができる。
【０００８】
同じ目的を達成するために本発明の請求項２の電子楽器は、上記請求項１記載の構成において、前記発光手段は、前記複数の各操作子に対応して設けられた複数の発光体（１１４）で成り、該複数の発光体の少なくとも一部（１１４Ｂ）が発光することにより、前記複数の操作子に明るさを付与する共に、前記複数の発光体のうち前記特定された操作子に対応する発光体が発光することにより、前記特定された操作子を認識させることを特徴とする。
【０００９】
この構成により、複数の操作子に明るさを付与する場合は、複数の発光体の少なくとも一部が発光すれば足りるので、前記複数の発光体の少なくとも一部を適切に設定すれば、最小限の発光体を備えるだけで、使用状況に応じた明るさの付与と操作子認識とを効率よく行うことができる。特に、前記少なくとも一部の発光体以外の発光体は、特定された操作子の認識用に支障なく用いることができる。例えば、前記少なくとも一部の発光体を黒鍵に対応するものに限定すると共に、白鍵の音高でのみ構成される練習曲の音高の鍵を特定された操作子とした場合は、黒鍵に対応する発光体が発光することで黒鍵だけでなく白鍵、その他のスイッチ等の操作子全体を明るくすることができ、しかも、白鍵に対応する発光体が順次発光することにより、白鍵の押鍵指示等を支障なく行うことができる。
【００１０】
同じ目的を達成するために本発明の請求項３の電子楽器は、上記請求項２記載の構成において、前記複数の発光体の前記少なくとも一部に発光を指示する一部発光指示手段（４３）と、前記複数の発光体のうち前記特定された操作子に対応する発光体に発光を指示する特定発光指示手段（５）とを備えたことを特徴とする。
【００１１】
この構成により、複数の操作子の視認と特定された操作子の認識の一方または双方を任意に行うことができ、使い勝手を向上することができる。
【００１２】
同じ目的を達成するために本発明の請求項４の電子楽器は、上記請求項３記載の構成において、前記一部発光指示手段による発光指示と前記特定発光指示手段による発光指示とが重複してなされた発光体の発光態様を、前記一部発光指示手段による発光指示と前記特定発光指示手段による発光指示のいずれか一方のみがなされた場合における発光態様と異ならせたことを特徴とする。
【００１３】
この構成により、一部発光指示手段による発光指示と前記特定発光指示手段による発光指示とが重複してなされた場合は、いずれか一方のみがなされた場合とは異なる態様、例えば高輝度で発光体が発光するので、複数の操作子の視認を維持しつつ、特定された操作子であることを容易に認識することができる。
【００１４】
なお、発光態様は、輝度の相違のほか、発光色の相違によっても異ならせることができる。例えば一部発光指示手段のみによる発光指示に対しては赤色で、特定発光指示手段のみによる発光指示に対しては緑色でそれぞれ発光すると共に、両手段による発光指示が重複してなされた場合は黄色で発光するようにすれば、黒鍵の音高を含む練習曲についても特定された操作子の認識をより明確にすることができる。このような発光色の相違は、発光体をＬＥＤ等で構成することで容易に実現可能である。
【００１５】
なお、このほか、一部発光指示手段または特定発光指示手段のいずれか一方による発光指示に対しては持続光とし、両手段による発光指示が重複してなされた場合は点滅光となるようにしてもよい。
【００１６】
同じ目的を達成するために本発明の請求項５の電子楽器は、上記請求項４記載の構成において、前記一部発光指示手段による発光指示及び前記特定発光指示手段による発光指示はいずれも、前記複数の発光体への電力の供給によりなされ、前記複数の発光体の発光態様は、前記一部発光指示手段から供給される電力及び前記特定発光指示手段から供給される電力に基づいて規定されることを特徴とする。
【００１７】
この構成により、複数の発光体の発光態様は、一部発光指示手段及び特定発光指示手段からそれぞれ供給される電力に基づいて規定される。例えば両者から電力が供給された場合は、例えばいずれか一方から電力が供給された場合の２倍等の高輝度で発光するようにすれば、複数の操作子の視認を維持しつつ、特定された操作子であることを容易に認識することができる。
【００１８】
なお、ある操作子に特定発光指示手段から供給される電力は、その操作子に一部発光指示手段から供給される電力よりも大きい値に設定するのが望ましい。これにより、少ない総電力で複数の操作子の視認と特定された操作子の認識を良好に行うことができる。すなわち、複数の操作子の視認のためには、全部ではないにしても、比較的多くの発光体を発光させる必要があるので、供給電力を大きくすると電力消費が大きい。一方、特定された操作子は通常はメロディや和音等の指示によるもので、数が１〜数個と少ないので、供給電力を大きくしても電力消費に与える影響は小さい。従って、上記のように設定するのが望ましい。
【００１９】
なお、一部発光指示手段は黒鍵に対応する発光体、特定発光指示手段は白鍵に対応する発光体にそれぞれ電力を供給するようにした場合であって、白鍵の音高のみで構成される練習曲に基づいて操作子が特定される場合は、上記と反対に、特定発光指示手段から供給される電力を、一部発光指示手段から供給される電力よりも小さい値に設定してもよい。白鍵曲の場合は、特定された操作子としての白鍵に、一部発光指示手段及び特定発光指示手段の双方から電力供給が重複することがないので、白鍵に対応する発光体の輝度が相対的に低くても認識は困難にならない。
【００２０】
同じ目的を達成するために本発明の請求項６の電子楽器は、上記請求項３〜５のいずれか１項に記載の構成において、前記一部発光指示手段は、手動により前記複数の発光体の前記少なくとも一部への発光の指示を許容する手動スイッチ手段（５５）と、前記特定された操作子を規定するための規定データ（２０Ａ）を入力する入力手段（２）とを備え、前記一部発光指示手段による前記複数の発光体の前記少なくとも一部への発光指示は、前記手動スイッチ手段による発光指示の可否と前記入力手段により入力された規定データとに基づいて決定されることを特徴とする。
【００２１】
この構成により、前記特定された操作子を規定するための規定データに基づいて複数の発光体の前記少なくとも一部を適切に発光させることができ、状況に応じた制御が可能になる。
【００２２】
例えば、上記特定された操作子を規定するための規定データとして、自動演奏データに基づいて鍵が特定されることを示すデータが入力された場合（図７に示すＡＭ＝１）は、手動スイッチ手段による発光指示の許容を一律に無効にし、自動演奏データに基づいて演奏される曲のメロディーを構成する音高が白鍵の音高のみである場合にのみ、発光指示を決定するようにしてもよい。また、自動演奏データに基づいて鍵が特定されることを示すデータが入力されない場合（図７に示すＡＭ＝０（マニュアル演奏等））は、手動スイッチ手段による発光指示が許容されていれば、一律に発光指示をするようにしてもよい。これにより、一層実状に即した発光制御が可能になる。
【００２３】
同じ目的を達成するために本発明の請求項７の電子楽器は、上記請求項２記載の構成において、前記複数の発光体の前記少なくとも一部は白鍵以外の操作子に対応する発光体であり、自動演奏データを入力し該入力された自動演奏データに基づいて演奏される曲のメロディーを構成する音高を抽出する音高抽出手段（５）を備え、該音高抽出手段により抽出された音高が白鍵の音高のみで構成される場合は、前記複数の発光体の前記少なくとも一部が発光するように構成したことを特徴とする。
【００２４】
この構成により、自動演奏データに基づいて演奏される曲のメロディーを構成する音高が白鍵の音高のみで構成される場合は、白鍵以外の操作子に対応する発光体が発光する。これにより、白鍵以外の操作子に対応する発光体の発光により複数の操作子を明るく視認することができると共に、白鍵の音高のみで構成される曲のメロディーの押鍵指示を行うことができる。白鍵の音高のみで構成される練習曲の演奏練習には十分実用的である。
【００２５】
なお、この場合は、白鍵に対応する発光体の発光色と前記白鍵以外の操作子に対応する発光体の発光色とを異なる色に設定するのが望ましい。このようにすれば、白鍵以外の操作子に対応する発光体が発光して複数の操作子を明るく視認させているときでも、白鍵に対応する発光体が異なる色で発光するので、押鍵指示の認識が一層容易になる。白鍵の音高のみで構成される練習曲の演奏練習には特に適している。
【００２６】
同じ目的を達成するために本発明の請求項８の電子楽器は、上記請求項２〜７のいずれか１項に記載の構成において、前記複数の発光体の前記少なくとも一部は、黒鍵に対応する発光体であり、自動演奏データを入力し該入力された自動演奏データに基づいて演奏される曲のメロディーを構成する音高を抽出する音高抽出手段（５）と、該音高抽出手段により抽出された音高が黒鍵の音高を含む場合は、前記複数の発光体の前記少なくとも一部の発光を禁止する発光禁止手段（５）とを備えたことを特徴とする。
【００２７】
この構成により、自動演奏データに基づいて演奏される曲のメロディーを構成する音高が黒鍵の音高を含む場合は、黒鍵に対応する発光体の発光が禁止されるので、複数の操作子の視認よりも、特定された操作子の認識が一律に優先される。これにより、例えば黒鍵の音高を含む練習曲の押鍵指示表示を的確に行うことができる。一般に、演奏練習等は暗い場所では行わないので、このように構成しても十分有用である。また、演奏曲が白鍵曲から黒鍵の音高を含む曲に変更された場合でも、黒鍵に対応する発光体が自動的に発光しなくなるので、対応の煩わしさが削減される。
【００２８】
なお、自動演奏データに基づいて演奏される曲のメロディーを構成する音高が黒鍵の音高を含む場合は、黒鍵に対応する発光体の発光を禁止する代わりに、黒鍵に対応する発光体の発光色を変更するように構成してもよい。
【００２９】
同じ目的を達成するために本発明の請求項９の電子楽器は、上記請求項２〜５のいずれか１項に記載の構成において、自動演奏データを入力し該入力された自動演奏データに基づいて操作子を特定する操作子特定手段（５）と、該操作子特定手段により前記自動演奏データに基づいて操作子が特定された場合は、前記複数の発光体の前記少なくとも一部の発光を禁止する発光禁止手段（５）とを備えたことを特徴とする。
【００３０】
この構成により、自動演奏データに基づいて操作子が特定された場合は、複数の発光体の前記少なくとも一部の発光が禁止されるので、複数の操作子の視認よりも、特定された操作子の認識が一律に優先される。これにより、例えば自動演奏データに基づいて演奏練習等する場合に、押鍵指示表示を的確に行うことができる。一般に、演奏練習等は暗い場所では行わず、照明を必要としない場合もあるので、このように構成しても十分に有用である。
【００３１】
同じ目的を達成するために本発明の請求項１０の電子楽器は、上記請求項１記載の構成において、前記発光手段は、前記複数の操作子を照射可能なビーム照射部で成り、前記複数の操作子の視認を補助するための該複数の操作子への照射と、前記特定された操作子を認識させるための該特定された操作子への照射とを、デューティ制御により行うようにしたことを特徴とする。
【００３２】
この構成により、複数の操作子の視認を補助するための照射と、特定された操作子を認識させるための照射とが、デューティ制御により行われる。これにより、単一あるいは少ない数のビーム照射部で複数の操作子の視認及び特定された操作子の認識を容易にすることができるので、省スペース化及び構成の簡単化を図りつつ、複数の操作子の視認及び特定された操作子の認識を容易にすることができる。
【００３３】
これは、例えば複数の操作子全体を照射する時間と、特定された操作子にビーム光を一時略固定する時間とのデューティー比を制御することによって実現することができる。すなわち、例えば、ビーム照射部が照射位置を移動しつつ前記複数の操作子を照射してその照射光の残像により前記複数の操作子の視認を補助するための明るさが付与されると共に、前記ビーム照射部が照射位置を前記特定された操作子に一時略固定することにより前記特定された操作子が認識されるように構成すればよい。ビーム照射部が照射位置を移動しつつ複数の操作子を照射すると、その照射光の残像により前記複数の操作子の視認を補助するための明るさが付与される。一方、ビーム照射部が照射位置を前記特定された操作子に一時略固定することにより、該一時略固定した部位が、上記照射位置を移動しつつ照射した部位に比し、より高い輝度で認識されるので、特定された操作子が認識される。なお、デューティー比の設定態様により、操作子の明るさ及び特定された操作子の指示表示の強弱を容易に設定でき、多彩な対応が可能である。例えば自動演奏データに応じて各時間の設定を変更するようにすれば、曲に応じて適切な視認、認識を行うことができる。
【００３４】
同じ目的を達成するために本発明の請求項１１の電子楽器は、操作される複数の操作子と、該複数の操作子を照射する光照射部と、前記複数の操作子のうち次に操作すべき操作子を特定する操作子特定手段とを備え、前記光照射部は、前記複数の操作子を照射することにより前記複数の操作子を照明する照明機能と、前記操作子特定手段により特定された操作子を照射して該特定された操作子を認識させる認識表示機能とを兼ね備え、前記光照射部は、前記操作子特定手段による操作子の特定結果に応じて前記照明機能及び前記認識表示機能の少なくとも一方として機能するように構成したことを特徴とする。
【００３５】
この構成により、光照射部は、操作子の特定結果に応じて照明機能及び認識表示機能の少なくとも一方として機能するので、光照射部が両機能を兼用することができる。よって、簡単な構成、低コストでありながら、複数の操作子の視認及び次に操作すべき操作子の認識を容易にすることができる。
【００３６】
なお、上記各請求項において、前記特定された操作子は、演奏者による押鍵操作及び所定の操作子指示の少なくとも一方に基づいて特定された操作子としてもよい。押鍵操作により鍵を特定する場合は、自己が押鍵した鍵が明確に視認されるので、演奏練習に役立つ。自動演奏装置からのシーケンサ指示や先生の親機によるリアルタイムでの演奏指示等の、所定の操作子指示に基づいて鍵を特定する場合は、次に押下すべき操作子が容易に視認されるので、演奏練習に役立つ。
【００３７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【００３８】
（第１の実施の形態）
本実施の形態は、後述する黒鍵に対応するＬＥＤを主として鍵盤の照明に用いると共に、白鍵及び黒鍵に対応するＬＥＤを特定された指示鍵の認識表示に用いるようにしたものである。
【００３９】
図１は、本発明の第１の実施の形態に係る電子楽器の全体構成を示すブロック図である。
【００４０】
本電子楽器は、押鍵検出回路３、スイッチ検出回路４、ＲＯＭ６、ＲＡＭ７、タイマ８、表示制御回路９、フロッピディスクドライブ（ＦＤＤ）１０、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）１１、ＣＤ−ＲＯＭ（コンパクトディスク−リード・オンリ・メモリ）ドライブ１２、ＭＩＤＩインターフェイス（ＭＩＤＩＩ／Ｆ）１３、通信インターフェイス（通信Ｉ／Ｆ）１４、音源回路１５、効果回路１６、自動演奏メモリ２０及び表示ユニット１１０が、バス１８を介してＣＰＵ５（特定発光指示手段、音高抽出手段、発光禁止手段、操作子特定手段）にそれぞれ接続されて構成される。
【００４１】
押鍵検出回路３には鍵盤１が接続され、スイッチ検出回路４にはパネルスイッチ２（入力手段）が接続されている。表示制御回路９には例えばＬＣＤ若しくはＣＲＴで構成される表示装置１９が接続されている。ＣＰＵ５にはタイマ８が接続され、ＭＩＤＩＩ／Ｆ１３には他のＭＩＤＩ機器３０が接続されている。通信Ｉ／Ｆ１４には通信ネットワーク３１を介してサーバコンピュータ３２が接続され、音源回路１５には効果回路１６及びサウンドシステム１７が直列に接続されている。
【００４２】
押鍵検出回路３は鍵盤１の後述する各鍵１２１、１２２（図２）の押鍵状態を検出する。パネルスイッチ２は、音色設定、効果付与、選曲等の各種情報を入力するための複数のスイッチ（不図示）を備える。鍵盤１の各鍵１２１、１２２及びパネルスイッチ２の複数のスイッチは、演奏者によって操作される点で共通するので、以下、これらを「操作子」と総称する。
【００４３】
スイッチ検出回路４は、パネルスイッチ２の各スイッチの押下、操作状態を検出する。ＣＰＵ５は、本電子楽器全体の制御を司る。ＲＯＭ６は、ＣＰＵ５が実行する制御プログラムやテーブルデータ等を記憶する。ＲＡＭ７は、各種入力情報及び演算結果等を一時的に記憶する。タイマ８は、不図示のシステムクロック部とテンポクロック部とを有し、タイマ割り込み処理における割り込み時間や各種時間を計時する。表示制御回路９は、表示装置１９に各種情報を表示させる。
【００４４】
ＦＤＤ１０は、記憶媒体であるフロッピディスク（ＦＤ）２１をドライブする。ＦＤ２１には、各種アプリケーションプログラム、及び各種データ等が格納される。外部記憶装置であるＨＤＤ１１は、上記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種データ等を記憶する。ＣＤ−ＲＯＭドライブ１２は、上記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種データ等が格納されているＣＤ−ＲＯＭ（不図示）をドライブする。
【００４５】
ＭＩＤＩＩ／Ｆ１３は、他のＭＩＤＩ機器３０等の外部装置からのＭＩＤＩ信号を入力したり、ＭＩＤＩ信号を外部装置に出力したりする。通信Ｉ／Ｆ１４は、通信ネットワーク３１を介して、例えばサーバコンピュータ３２とデータの送受信を行う。音源回路１５は、自動演奏メモリ２０、ＦＤＤ１０、ＣＤ−ＲＯＭドライブ１２またはＭＩＤＩＩ／Ｆ１３等から入力された自動演奏データ等を楽音信号に変換する。効果回路１６は、音源回路１５から入力される楽音信号に各種効果を付与し、スピーカ等のサウンドシステム１７は、効果回路１６から入力される楽音信号等を音響に変換する。
【００４６】
自動演奏メモリ２０はＲＯＭ等で構成され、音高データ、タッチデータ、符長データ等から成る自動演奏データ２０Ａ（後述する）を格納し、この自動演奏データ２０Ａがパネルスイッチ２の操作に基づきＣＰＵ５によって読み出される。ＣＰＵ５は、上記自動演奏データ２０Ａに基づいて、演奏練習等において次に押鍵すべき鍵（以下、「指示鍵」と称する）を特定し、シーケンサ指示として制御信号を表示ユニット１１０に送出する。
【００４７】
表示ユニット１１０は、後述するように、ＬＥＤ１１４（発光手段、発光体）を有し、ＬＥＤ１１４はＣＰＵ５から発光を指示する制御信号を受けて発光する。これにより、鍵盤１及びパネルスイッチ２の操作子が照明されると共に、指示鍵の指示表示のための照射が行われる。表示ユニット１１０の詳細は後述する。
【００４８】
ＨＤＤ１１には、前述のようにＣＰＵ５が実行する制御プログラムを記憶することができる。ＲＯＭ６に制御プログラムが記憶されていない場合には、このＨＤＤ１１内のハードディスクに制御プログラムを記憶させておき、それをＲＡＭ７に読み込むことにより、ＲＯＭ６に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をＣＰＵ５にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等を容易に行うことができる。
【００４９】
ＣＤ−ＲＯＭドライブ１２によりＣＤ−ＲＯＭから読み出された制御プログラムや各種データは、ＨＤＤ１１内のハードディスクにストアされる。これにより、制御プログラムの新規インストールやバージョンアップ等を容易に行うことができる。なお、このＣＤ−ＲＯＭドライブ１２以外にも、外部記憶装置として、光磁気ディスク（ＭＯ）装置等、様々な形態のメディアを利用するための他の装置を設けるようにしてもよい。
【００５０】
通信Ｉ／Ｆ１４は、上述のように、ＬＡＮ（ローカルエリアネットワーク）やインターネット、電話回線等の通信ネットワーク３１に接続されており、該通信ネットワーク３１を介して、サーバコンピュータ３２と接続される。ＨＤＤ１１内のハードディスクに上記各プログラムや各種パラメータが記憶されていない場合には、通信Ｉ／Ｆ１４は、サーバコンピュータ３２からプログラムやパラメータをダウンロードするために用いられる。クライアントコンピュータとなる本電子楽器は、通信Ｉ／Ｆ１４及び通信ネットワーク３１を介してサーバコンピュータ３２へとプログラムやパラメータのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータ３２は、このコマンドを受け、要求されたプログラムやパラメータを、通信ネットワーク３１を介してコンピュータへと配信し、コンピュータが通信Ｉ／Ｆ３１を介して、これらプログラムやパラメータを受信してＨＤＤ１１内のハードディスクに蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
【００５１】
この他、外部コンピュータ等との間でデータのやりとりを直接行うためのインターフェイスを備えるようにしてもよい。
【００５２】
図２は、本実施の形態に係る電子楽器の鍵後端部近傍を示す部分縦断面図である。本実施の形態では、鍵先端方向、すなわち鍵の演奏者側を前方と称し、鍵後端方向、すなわち鍵の基端部側を後方と称する。
【００５３】
本電子楽器は、鍵ユニット１２０をフレーム１３０に装着し、上ケース１４０をフレーム１３０に接合して成る。鍵ユニット１２０の共通基端部１２４と上ケース１４０との間に表示ユニット１１０が配置される。
【００５４】
図３は、表示ユニット１１０の分解斜視図であり、図４は、表示ユニット１１０の分解平面図である。図４（ａ）は、表示ユニット１１０を上方からみた平面図である。同図（ｂ）は、後述する表示パネル１１２の平面図である。同図（ｃ）は、表示パネル１１２を外した状態で表示ユニット１１０を前方からみた平面図である。同図（ａ）、（ｃ）では、後述する取付基板１１３は省略されている。
【００５５】
図２において、鍵ユニット１２０は、黒鍵１２２のユニット及び２分割された白鍵１２１のユニットをそれらの共通基端部１２４にて互いに積層して成る３層構造となっており、オクターブ毎に構成される。鍵ユニット１２０は、押鍵操作される白鍵１２１、黒鍵１２２が、ヒンジ部１２３を介して共通基端部１２４に各々左右及び上下方向へ揺動自在に支持されて構成される。なお、各鍵１２１、１２２の左右方向への揺動は、不図示の鍵ガイドによって規制される。
【００５６】
本電子楽器の組み付けは、フレーム１３０上に鍵ユニット１２０、表示ユニット１１０、上ケース１４０の順に積層されてなされている。表示ユニット１１０のベース体１１１の底板１１１ｈ後部には、ネジ止め用の貫通孔１１１ｄが複数適所に設けられ（図４（ａ）参照）、鍵ユニット１２０の共通基端部１２４にも同様の貫通孔（図示せず）が設けられている。フレーム１３０上に鍵ユニット１２０の共通基端部１２４及び表示ユニット１１０のベース体１１１を積載し、上記各貫通孔の位置を合わせて上方からネジ１４２をフレーム１３０に螺合することにより、フレーム１３０に鍵ユニット１２０及び表示ユニット１１０が組み付けられる（とも締め）。
【００５７】
上ケース１４０からはボス１４１が下方に突設されている。表示ユニット１１０のベース体１１１の底板１１１ｈ後部には、切り欠き部１１１ｇがボス１４１に対応する位置に設けられ（図４（ａ）参照）、鍵ユニット１２０の共通基端部１２４にも同様の切り欠き部（図示せず）が設けられている。フレーム１３０に鍵ユニット１２０及び表示ユニット１１０が組み付けられた状態で上ケース１４０を被せると、上記各切り欠き部の存在によってボス１４１の下面１４１ａがフレーム１３０に直に当接する。この当接したフレーム１３０の部分には上ケース１４０の取り付け用の孔（図示せず）が設けられており、この孔に下方から不図示のネジを貫通させ、上ケース１４０をフレーム１３０にネジ止め、固定することができる。
【００５８】
表示ユニット１１０は、鍵ユニット１２０に対応してオクターブ毎に構成される。表示ユニット１１０をフレーム１３０に上記のようにして組み付けることにより、表示ユニット１１０は、上ケース１４０の前端部と鍵１２１、１２２の鍵本体後端部との間の開口部分に配置される。
【００５９】
表示ユニット１１０は、図３に示すようにベース体１１１等及び表示パネル１１２から成り、内部に後述する高輝度タイプのＬＥＤ１１４が設けられている。ＬＥＤ１１４は、白鍵１２１に対応するもの（ＬＥＤ１１４Ｗ）と黒鍵１２２に対応するもの（ＬＥＤ１１４Ｂ）とで異なる発光色に設定されている。
【００６０】
表示パネル１１２は、同図及び図４（ｂ）に示すように、音高表示部１１２ａ及び指示鍵表示部１１２ｂから成り、板状に形成されている。音高表示部１１２ａには、１オクターブ分の音高表記１１２ｃ（「ド」、「ド#」、…「シ」）が付されている。各音高表記１１２ｃは半透明で、音高表示部１１２ａのその他の領域は遮光のため黒色不透明になっている。従って、ＬＥＤ１１４が発光すると、それに対応する音高表記１１２ｃの部分を照射光が透過し、演奏者に音高が視認される。これにより、音高表示がなされる。なお、音高表記１１２ｃの表記態様や透過の程度等の設定により、イルミネーションによる装飾的な効果を付与するようにすることも容易である。また、表記は文字のほか、記号、絵等、種々選択可能である。
【００６１】
指示鍵表示部１１２ｂは、上部が光を透過する透明部１１２ｂ’で、下部が黒色不透明とされている。後述するように、この透明部１１２ｂ’を、ＬＥＤ１１４及びベース体１１１の反射面１１１ａからの光が透過し、演奏者は、主に反射面１１１ａからの反射光により、発光したＬＥＤ１１４に対応する鍵を認識する。ＬＥＤ１１４は、上記音高表示機能だけでなく、自動演奏データ２０Ａに基づくシーケンサ指示により特定された次に押鍵すべき指示鍵の認識機能にも兼用され、構成が簡単になっている。なお、透明部１１２ｂ’の下部は、後述するベース体１１１の底板１１１ｈに当接する部分である。
【００６２】
ベース体１１１は、図２に示すように、底板１１１ｈ、上端支持部材１１１ｂ及び中間支持部材１１１ｆから成り、光反射率の高い白色の樹脂等で一体成形されている。なお、上端支持部材１１１ｂまたは中間支持部材１１１ｆを底板１１１ｈとは別体に構成して底板１１１ｈに固定してもよい。
【００６３】
ベース体１１１の上端支持部材１１１ｂには、図３及び図４（ａ）に示すように、複数の挿入孔１１１ｅが各ＬＥＤ１１４に対応して設けられている。図２に示す取付基板１１３は、１オクターブ分の長さに形成された板状の部材であり（図には表現していない）、取付基板１１３には、ＬＥＤ１１４が各鍵１２１、１２２に対応して等間隔に取り付けられている。各ＬＥＤ１１４が上端支持部材１１１ｂの挿入孔１１１ｅを貫通し、取付基板１１３が上端支持部材１１１ｂの後面に接着されて、各ＬＥＤ１１４がベース体１１１に固定される。
【００６４】
黒鍵１２２に対応するＬＥＤ１１４Ｂの照射光は、主に黒鍵１２２に対応する反射面１１１ａを照射するが、隣接する白鍵１２１等、周囲にも照射光が漏れるようにされており、これにより、鍵盤１を主として照明すると共に、音色スイッチ等のパネルスイッチ２の操作子全体に視認のための明るさが付与される。すなわち、ＬＥＤ１１４Ｂは、鍵盤１及びパネルスイッチ２の照明機能を果たす。なお、ＬＥＤ１１４Ｂの照射光をより効率良く操作子全体に拡散させるべく、黒鍵１２２の後端面を白色等の反射率の高い色にしておいてもよい。
【００６５】
ベース体１１１の底板１１１ｈの前部上面は、ＬＥＤ１１４の光を反射する反射面１１１ａとして機能する。反射面１１１ａは、白鍵１２１だけでなく黒鍵１２２にも対応して設けられるが、共通基端部１２４上方に設けられるので、黒鍵１２２に対応する反射面１１１ａも演奏者に視認容易である。また、各鍵１２１、１２２を押鍵しても視認が妨げられない。
【００６６】
反射面１１１ａは、表示ユニット１１０をフレーム１３０に組み付けた状態で、白鍵１２１の白鍵押鍵面１２１ａ（上面）と略面一となるように設定されている。これにより、演奏者には、白鍵１２１に対応する反射面１１１ａが白鍵１２１の基端方向への延長部のように認識されるので、白鍵１２１と反射面１１１ａとの対応関係がより視覚上明瞭となり、視認効果を向上することができる。反射面１１１ａにはさらに、識別溝１１１ｃが刻設されている。識別溝１１１ｃは、各鍵１２１、１２２との対応関係を視覚上より明瞭にするために、各鍵１２１、１２２間の延長対応部分において前後方向に延びている。これにより、演奏者と正対しない低音域及び高音域の鍵であっても、対応する反射面１１１ａを容易に視認することができる。また、識別溝１１１ｃにより白鍵１２１用の反射面１１１ａと黒鍵１２２用の反射面１１１ａとを区別できることから、両者を一体に形成した上で識別溝１１１ｃを形成すればよく、ベース体１１１の製造を容易にすることができる。
【００６７】
表示パネル１１２は、図２に示すように、ベース体１１１の斜め上前方から取り付けられる。上端支持部材１１１ｂ、中間支持部材１１１ｆ及び底板１１１ｈの各前部は面一に形成され、これらの面に表示パネル１１２が接着、固定される。中間支持部材１１１ｆは、表示パネル１１２の支持を補強し、表示パネル１１２の撓みを抑制している。
【００６８】
また、上端支持部材１１１ｂからは前方で表示ユニット１１０の内部に遮光用リブ１１５が中間支持部材１１１ｆに対応して突設されている。リブ１１５は、一端部が上端支持部材１１１ｂに他端部が中間支持部材１１１ｆにそれぞれ接着固定されている。これにより、ＬＥＤ１１４の各照射領域が仕切られ、各照射光が隣接する音高表記１１２ｃへ漏れるのを防止するので、音高表示がより明瞭になる。また、リブ１１５は、一端部が上端支持部材１１１ｂに他端部が中間支持部材１１１ｆにそれぞれ接着固定されているので、表示ユニット１１０を補強している。従って、リブ１１５が、光の漏れ防止機能と表示ユニット１１０の補強機能の双方を果たすので、構成を簡単にすることができる。
【００６９】
なお、リブ１１５は、取付基板１１３から表示ユニット１１０の内部に向かって突設してもよい。例えば、取付基板１１３にＬＥＤ１１４をはんだ付けすると共に、亜鉛板、銅板等のパーティションをはんだ付けして構成することができる。この場合は、げたの歯が並んだような形態となり、各げた間にＬＥＤ１１４が配されることになる。
【００７０】
表示ユニット１１０は、ベース体１１１、表示パネル１１２及びＬＥＤ１４等によるアッセンブリ体としてフレーム１３０に組み付けられるので、製造、組立が容易である。
【００７１】
図５は、本電子楽器の鍵後端部近傍から鍵前端部までを示す部分縦断面図である。
【００７２】
ＬＥＤ１１４による照射範囲は、図４に示す表示ユニット１１０の表示パネル１１２の透明部１１２ｂ’により規定される。すなわち、音高表示部１１２ａと透明部１１２ｂ’との境界線Ｂ（図４、図５）から上方はＬＥＤ１１４の光が遮られるので、境界線Ｂの設定によって白鍵１２１の先端方向における照射範囲の限界位置が定まる。その限界位置は、図５に示すように、押下されない状態における演奏者の指と白鍵１２１との当接点Ｐに設定されている（図５）。これにより、白鍵１２１に関しては、ＬＥＤ１１４の光は演奏者の指に非押鍵時には照射されないが、押鍵すると初めて照射されるので、押鍵したこと及び押鍵した鍵が強く認識される。また、イルミネーションによる電飾的効果も容易に付与することができる。
【００７３】
図６は、表示ユニット１１０の回路構成の一例を示す図である。
【００７４】
ライン４６には、本電子楽器の電源オン時、常に電圧Ｖ１が印加されている。ライン４６には、ライン４６を手動により接続（オン）／遮断（オフ）可能な黒鍵用手動スイッチ４３（一部発光指示手段）が設けられている。黒鍵１２２に対応する各ＬＥＤ１１４Ｂには、逆流防止用のダイオード４４が対応して設けられている。ライン４６に、黒鍵用手動スイッチ４３を介してダイオード４４のアノードが接続され、ダイオード４４のカソードにＬＥＤ１１４Ｂが各々接続されている。ダイオード４４によって、対応するＬＥＤ１１４Ｂ以外のＬＥＤ１１４からの電流の回り込みが防止される。
【００７５】
白鍵１２１及び黒鍵１２２に対応する各ＬＥＤ１１４Ｗ、ＬＥＤ１１４Ｂには、電界効果トランジスタ（以下「ＦＥＴ」という）４１及び逆流防止用のダイオード４２が対応して設けられている。ライン４５には、本電子楽器の電源オン時、常に電圧Ｖ２が印加されている。ライン４５に各ＦＥＴ４１のドレインＤが接続され、ＦＥＴ４１のソースＳにダイオード４２のアノードが接続され、ダイオード４２のカソードにＬＥＤ１１４Ｗ、Ｂが各々接続されている。ＦＥＴ４１のゲートＧにはＣＰＵ５からの制御信号が入力される。ダイオード４２によって、対応するＬＥＤ１１４以外のＬＥＤ１１４からの電流の回り込みが防止される。
【００７６】
電圧Ｖ２は電圧Ｖ１よりも同値以上に設定されている。電圧Ｖ１は、全ＬＥＤ１１４Ｂを発光させるものであるから、高い値に設定すると電力消費が大きい。一方、指示鍵は和音等の指示による場合でも数個と少ないので、発光させるＬＥＤ１１４の数は少なく、指示鍵表示のための電圧Ｖ２を高い値に設定しても電力消費に与える影響は小さい。従って、上記のように設定することにより、少ない総電力で鍵盤１の視認と指示鍵の認識表示を良好に行うことができる。
【００７７】
ＬＥＤ１１４Ｂは、演奏者が黒鍵用手動スイッチ４３をオンすることにより、一斉に発光する。ＬＥＤ１１４Ｂは黒鍵１２２の配置に対応するから、鍵盤１上の全域に均一に配置されている。従って、全ＬＥＤ１１４Ｂが発光することにより、鍵盤１全体が照明されたのと同様の視認効果が得られ、ステージのように暗い場所でも鍵盤１を視認することができる。なお、音色等の操作子にも照射光が届くので、操作子全体の照明にもなる。また、演奏者は、照明の可否を黒鍵用手動スイッチ４３のオンオフで自由に設定できるので、使い勝手が向上している。
【００７８】
各ＦＥＴ４１は、ＣＰＵ５からの発光指示を示す制御信号によりオンとなり、ドレインＤ−ソースＳ間が導通して電圧Ｖ２による電力がＬＥＤ１１４Ｗ、Ｂに供給されることにより、当該ＬＥＤ１１４Ｗ、Ｂが発光する。すなわち、自動演奏メモリ２０からの練習曲等の自動演奏データ２０Ａに基づくＣＰＵ５の制御により、練習曲のメロディに従って指示鍵が特定され、指示鍵に対応するＬＥＤ１１４が順次発光する。これにより、対応するベース体１１の反射面１１ａ及び指示鍵が照射され、指示鍵の認識表示がなされる。
【００７９】
黒鍵用手動スイッチ４３による発光指示とＣＰＵ５の制御信号による発光指示とが同時になされた場合は、ＬＥＤ１１４Ｂには、ダイオード４４、４２を通じて電圧Ｖ１、Ｖ２が略加算された電圧値が供給され、当該ＬＥＤ１１４Ｂは、いずれか一方の発光指示のみの場合よりも高い輝度で発光する。これにより、鍵盤１等の照明を維持しつつ、指示鍵となっている黒鍵１２２を容易に認識させることができる。
【００８０】
なお、上記の場合において、電圧Ｖ１及び電圧Ｖ２を同値に設定してもよい。このようにした場合にも、ＬＥＤ１１４を制御するための電圧を適正に設定すれば、ＬＥＤ１１４Ｂには黒鍵用手動スイッチ４３による発光指示とＣＰＵ５の制御信号による発光指示とが同時になされたときに、両ルートによる電流が加算されることになるので、いずれか一方の発光指示のみの場合よりも明るい発光を得ることができる。
【００８１】
さらに、指示鍵表示を行う曲を、自動演奏メモリ２０からの自動演奏データ２０Ａによって規定されるメロディが白鍵の音高のみで成る練習曲（白鍵曲）に限定する場合は、黒鍵用手動スイッチ４３による発光指示とＣＰＵ５の制御信号による発光指示とが重複することがないので、電圧Ｖ１と電圧Ｖ２との大小関係を上記のように設定する必要はない。この場合でも、上述したように、ＬＥＤ１１４ＷとＬＥＤ１１４Ｂの各発光色を互いに異なる色に設定しているので、支障はない。例えばＬＥＤ１１４Ｗを緑色、ＬＥＤ１１４Ｂを赤色に設定すれば、赤色で鍵盤１等を照明しつつ、白鍵１２１の鍵指示は緑色で行うことになるので、照明と指示鍵表示とがより明瞭に区別して認識される。練習曲には十分に実用的である。
【００８２】
本電子楽器は、通常は次のように動作する。
【００８３】
すなわち、演奏者が必要に応じて黒鍵用手動スイッチ４３をオンすることにより、全ＬＥＤ１１４Ｂが一斉に発光し、鍵盤１及びパネルスイッチ２が照明される。そして、自動演奏メモリ２０から自動演奏データ２０Ａが読み出されると、ＣＰＵ５により指示鍵が特定され、それに対応するＬＥＤ１１４が発光し、表示ユニット１１０の対応する反射面１１１ａが照射され、その反射光が演奏者に視認される。演奏者は、発光を手がかりに次に押鍵すべき指示鍵を認識して演奏の練習をすることができる。これは黒鍵１２２の音高を含む練習曲でも可能である。
【００８４】
これに加えて、指示鍵が白鍵１２１である場合は、上述したようにＬＥＤ１１４Ｗの光が白鍵押鍵面１２１ａにも照射され、より明瞭に指示鍵が視認される。白鍵の音高のみで構成される練習曲の場合は特に視認効果が高いので、演奏の早期上達を図ることができる。さらに、指示鍵となっている白鍵１２１を押下すると、指にＬＥＤ１１４の光が直接照射されて光るので、より視認効果が高まり、目から受ける刺激が記憶にフィードバックされてより学習効果が向上する。白鍵の音高でのみ成る曲の練習には十分に実用的であり、さらにイルミネーションによる電飾的な効果を付与することができる。上記に加えて、ＬＥＤ１１４が発光すると、表示パネル１１２の音高表記１１２ｃを照射光が透過して音高表記１１２ｃが演奏者に認識される。演奏者は、発光を手がかりに指示鍵の音高を強く意識して練習をすることができる。
【００８５】
本実施の形態によれば、黒鍵１２２に対応するＬＥＤ１１４Ｂが一斉に発光することにより、鍵盤１及びパネルスイッチ２を照明する機能を果たすと共に、各鍵１２１、１２２に対応するＬＥＤ１１４が個別に発光することによりそれぞれ指示鍵表示機能を果たすので、表示ユニット１１０が照明機能と指示鍵表示機能とを兼用することができる。よって、簡単な構成、低コストでありながら、操作子全体の視認及び指示鍵の認識を容易にすることができる。
【００８６】
また、黒鍵１２２照射用のＬＥＤ１１４Ｂという最小限の発光体に鍵盤１等の照明機能を果たさせるようにしたので、電力消費を少なくできるだけでなく、白鍵１２１の音高のみで成る練習曲の指示鍵表示にはきわめて適している。
【００８７】
また、黒鍵用手動スイッチ４３により鍵盤１等の照明を任意に得ることができるようにしたので、使い勝手が向上するだけでなく、演奏者の熟練度や使用される状況に応じて適切な対応が可能になる。例えば、照明機能は暗いステージで演奏する上級者に有用であり、指示鍵表示機能は上達途上にある初、中級者に有用であると通常は考えられるので、用途に応じて両機能を併用するかいずれか一方を使用するか選択すればよい。
【００８８】
また、黒鍵用手動スイッチ４３のオンとＣＰＵ５の制御信号による発光指示が重複した場合は、いずれか一方の場合よりもＬＥＤ１１４Ｂがより高い輝度で発光するようにしたので、鍵盤１等の照明機能を維持しつつ、指示鍵となっている黒鍵１２２を容易に認識させることができる。
【００８９】
なお、本実施の形態では、ＬＥＤ１１４Ｂは、黒鍵用手動スイッチ４３のオンとＣＰＵ５の制御信号による発光指示が重複した場合は、いずれか一方の場合よりもより高輝度で発光するようにしたが、発光態様を異ならせることができればよく、上記に限るものではない。例えば、黒鍵用手動スイッチ４３のオンのみによる発光指示に対しては赤色で、ＣＰＵ５の制御信号のみによる発光指示に対しては緑色でそれぞれ発光すると共に、両発光指示が重複してなされた場合は黄色で発光するように構成すれば、黒鍵１２２の音高を含む練習曲についても指示鍵の認識をより明確にすることができる。なお、このほか、両発光指示のいずれか一方に対しては持続光とし、両発光指示が重複した場合は点滅光となるように発光態様を設定してもよい。
【００９０】
（第２の実施の形態）
以下に、本発明の第２の実施の形態を図７〜図１２を用いて説明する。
【００９１】
図７は、表示ユニット１１０の回路構成の一部を示す図である。本実施の形態では、第１の実施の形態における図６に示す黒鍵用手動スイッチ４３を図７に示す回路構成に代えた点が第１の実施の形態と異なる。また、第１の実施の形態では、鍵盤１等を照明するための黒鍵１２２用のＬＥＤ１１４Ｂの発光は、演奏者の意思によってのみなされたが、本第２の実施の形態では、演奏者の意思だけでなく、ＣＰＵ５による制御を加えた点が第１の実施の形態と異なる。指示鍵表示のための発光制御等、その他の構成は第１の実施の形態と同様である。
【００９２】
また、本実施の形態では、ＲＡＭ７に、後述するＡＭ、ＡＷ等のレジスタ値、ｒｕｎ等のフラグ、及びｔ等のカウンタ値が格納される。
【００９３】
図７に示すように、ライン４６を接続（オン）／遮断（オフ）するためのスイッチ部５１がライン４６に設けられている。スイッチ部５１は例えばＦＥＴで構成され、そのゲートＧに入力されるレジスタ値によりドレインＤ−ソースＳ間が導通して電圧Ｖ１による電力がＬＥＤ１１４Ｂに供給される。スイッチ部５１は、入力されるレジスタ値によりオンオフ制御できるものであれば他のスイッチでもよい。
【００９４】
スイッチ部５１のドレインＤからゲートＧの間には、黒鍵用手動スイッチ５５（手動スイッチ手段）、ＦＥＴ５４及び逆流防止用のダイオード５６が直列に接続されている。黒鍵用手動スイッチ５５は第１の実施の形態における黒鍵用手動スイッチ４３と同様の構成のスイッチである。ＦＥＴ５４のドレインＤは黒鍵用手動スイッチ５５に接続されると共に、抵抗Ｒ１を介して接地されている。ＦＥＴ５４のソースＳはダイオード５６のアノードに接続され、ダイオード５６のカソードがスイッチ部５１のゲートＧに接続されている。
【００９５】
また、ＦＥＴ５４のゲートＧにはＮＯＴゲート（インバータ）５３の出力側が接続され、ＮＯＴゲート５３の入力側が抵抗Ｒ２を介して接地されている。スイッチ部５１のゲートＧにはさらに、逆流防止用のダイオード５２のカソードが接続され、ダイオード５２のアノードが抵抗Ｒ３を介して接地されている。ＮＯＴゲート５３には、レジスタ値ＡＭがＣＰＵ５から入力され、ダイオード５２のアノードにはレジスタ値ＡＷがＣＰＵ５から入力される。
【００９６】
ここに、レジスタ値ＡＭは、自動演奏データ２０Ａに基づいて自動演奏及び鍵指示を行うことを「１」で、それ以外の場合を「０」でそれぞれ示す。レジスタ値ＡＷは、自動演奏データ２０Ａに基づき演奏乃至鍵指示がなされるべき曲のメロディが、白鍵の音高のみで構成される（黒鍵の音高を含まない）ことを「１」で、それ以外の場合を「０」でそれぞれ示す。各レジスタ値ＡＭ、ＡＷは、具体的には、パネルスイッチ２における不図示のＡ／Ｍ（オート／マニュアル）スイッチ及び選曲スイッチ（Ａスイッチ）の演奏者による操作に基づいて、後述する図９のモード設定処理を経て決定される。
【００９７】
かかる図７の回路構成により、次のように動作する。
【００９８】
前述したように、ライン４６には、本電子楽器の電源オン時、常に電圧Ｖ１が印加されているから、スイッチ部５１のゲートＧの入力が「１」になればスイッチ部５１がオンとなり、ＬＥＤ１１４Ｂが一斉に発光する。具体的には次のように動作する。
【００９９】
▲１▼ＡＷ＝１であるときは、ダイオード５２を通じてスイッチ部５１のゲートＧに「１」が入力されるから、スイッチ部５１がオンとなる。すなわち、自動演奏曲のメロディが白鍵の音高のみで構成される場合は、黒鍵用手動スイッチ５５のオンオフにかかわらず、ＬＥＤ１１４Ｂが発光する。この態様は、例えば白鍵のみで弾ける曲の練習に適している。
【０１００】
▲２▼ＡＭ＝０（この場合は必ずＡＷ＝０である）で且つ黒鍵用手動スイッチ５５がオンのときは、ダイオード５６を通じてスイッチ部５１のゲートＧに「１」が入力されるから、スイッチ部５１がオンとなる。すなわち、自動演奏データ２０Ａに基づく自動演奏及び鍵指示を行わない場合は、黒鍵用手動スイッチ５５がオンされているときだけＬＥＤ１１４Ｂが発光する。つまり、ＬＥＤ１１４Ｂの発光は演奏者の意思にのみ依存する。この態様は、例えばマニュアル演奏時等に、必要に応じて鍵盤１等の照明だけを行いたい場合に適している。
【０１０１】
▲３▼一方、黒鍵用手動スイッチ５５がオンであっても、ＡＭ＝１で且つＡＷ＝０のときは、スイッチ部５１はオンにならない。すなわち、黒鍵の音高を含む自動演奏曲の自動演奏及び鍵指示を行う場合は、演奏者による黒鍵用手動スイッチ５５のオン操作にかかわらず、ＬＥＤ１１４Ｂは発光しない。これにより、ＬＥＤ１１４Ｂについては、鍵盤１等の照明よりも黒鍵１２２の指示のための発光を優先させることができる。演奏練習は暗い場所では通常行わないので、このようにしても十分有用である。また、この態様は、黒鍵用手動スイッチ５５をオンにしたまま演奏曲を変更する場合等にも便利である。例えば、黒鍵用手動スイッチ５５をオンにしたまま、マニュアル演奏や、白鍵のみで構成される自動演奏曲を練習していた場合に、選曲スイッチを操作して黒鍵の音高を含む自動演奏曲に切り替わったときは、ＬＥＤ１１４Ｂの発光が鍵盤１等を照明するための発光から鍵指示のための発光に自動的に切り替わる。よって、演奏者は演奏曲に応じてスイッチ操作を気にしなくて良く、煩わしさから解放され、練習に打ち込むことができる。
【０１０２】
以下、図８〜図１２を用いて、本実施の形態におけるレジスタ値ＡＭ、ＡＷの算出のほか、音色設定、発音等、自動演奏に関する処理内容を説明する。
【０１０３】
図８は、本実施の形態におけるメイン処理のフローチャートを示す図である。本処理は本電子楽器の電源のオン時に開始される。
【０１０４】
まず、初期化を実行、すなわち各種レジスタを初期化する（ステップＳ８０１）。例えば、ＲＡＭ７に格納された、ＡＭ、ＡＷ等のレジスタ値や後述する自動演奏実行フラグｒｕｎ等の各値を「０」に設定する。次いで、音色パラメータ設定処理を実行し（ステップＳ８０２）、後述する図９のモード設定処理（ステップＳ８０３）、図１１の自動演奏スタートストップ処理（ステップＳ８０４）を順に実行して、さらに不図示の鍵盤演奏処理を実行し（ステップＳ８０５）、前記ステップＳ８０２に戻る。
【０１０５】
図９は、図８のステップＳ８０３で実行されるモード設定処理のフローチャートを示す図である。
【０１０６】
まず、パネルスイッチ２の上記Ａ／Ｍスイッチのオンイベントが有ったか否かを判別し（ステップＳ９０１）、その判別の結果、Ａ／Ｍスイッチのオンイベントが有った場合はレジスタ値ＡＭを「１−ＡＭ」に設定してステップＳ９０３に進む一方、Ａ／Ｍスイッチのオンイベントがない場合は直ちにステップＳ９０３に進む。すなわち、Ａ／Ｍスイッチのオンイベントが有る度毎にレジスタ値ＡＭが「１」または「０」に更新、設定される。
【０１０７】
ステップＳ９０３では、レジスタ値ＡＭが「１」に設定されているか否かを判別し、その判別の結果、ＡＭ＝０である場合はレジスタ値ＡＷを「０」に設定して（ステップＳ９１０）、本処理を終了する一方、ＡＭ＝１である場合は、パネルスイッチ２の上記選曲スイッチのオンイベントが有ったか否かを判別する（ステップＳ９０４）。選曲スイッチは、図示しないが８つのボタンスイッチから成り、各ボタンスイッチが互いに異なる自動演奏曲にそれぞれ対応しており、８つのボタンスイッチのうちオンイベントがあったものにより、１つの曲が選択される。
【０１０８】
前記ステップＳ９０４の判別の結果、選曲スイッチのオンイベントがない場合は前記ステップＳ９１０を実行する一方、オンイベントが有った場合は、オンイベントが８つのボタンスイッチのうちいずれにおけるものであるかを判別してそのスイッチの番号を取得し（ステップＳ９０５）、レジスタ値Ａにその番号を示す値をセットする（ステップＳ９０６）。すなわち、レジスタ値Ａには、上記選曲スイッチの８つのボタンスイッチのうち押下、選択されたボタンスイッチに対応する値（１〜８のいずれか）が設定される。
【０１０９】
ここで、自動演奏メモリ２０内の自動演奏データ２０Ａを説明する。
【０１１０】
図１０は、自動演奏メモリ２０に格納される自動演奏データ２０Ａのデータ構成にポインタレジスタＰｒのデータ構成を併せて示した図である。
【０１１１】
自動演奏データ２０Ａは、各曲毎に、ヘッダデータ及びシーケンスデータにより構成されている。ヘッダデータは、自動演奏データ格納領域の先頭に記憶されるデータであり、初期テンポデータのほか、当該曲のエンドアドレスＡＹやレジスタ値Ａ（曲番号乃至曲名が特定される）等、自動演奏される曲に関する各種情報を含んでいる。
【０１１２】
シーケンスデータは、メロディの各音符に対応するデータ（１ワードと定義する）から構成され、１ワードには、識別データ、音高データＫＤ、タッチデータＫｔ及び符長データＫＬ等が含まれる。識別データには、ワード内に含まれるデータ種別及び各データ種別のワード上のアドレス等が含まれる。音高データＫＤは音高を示すノートナンバを、タッチデータＫｔはキーベロシティ等を、符長データＫＬは音符長をそれぞれ規定するデータである。各曲のシーケンスデータは、先頭アドレスＡＸ（Ｘデータ＝０，０，…０）からエンドアドレスＡＹ（Ｙデータ＝ｙ,ｙ,…ｙ（ｙは１または０））までのワードで構成される。
【０１１３】
ポインタレジスタＰｒは、選択スイッチにより選択された曲番号を規定する上位Ｇ（グループ）ビット（例えば３ビットで構成される）とその曲のシーケンスデータにおける演奏等の処理対象となるデータのアドレスを規定する下位Ｇ（グループ）ビットとから構成される。このポインタレジスタＰｒにより、処理対象がどの曲のどの演奏位置（音符）であるかが規定される。
【０１１４】
図９に戻り、続くステップＳ９０７では、選曲スイッチにより選択された曲のシーケンスデータのエンドアドレスＡＹ（のＹデータ）をタンマコントロールのエンド指示情報として登録する。すなわち、自動演奏データ２０Ａのヘッダデータをサーチし（ステップＳ９０７ａ）、上記設定されたレジスタ値ＡをポインタレジスタＰｒの上位Ｇ（グループ）ビットにセットすると共に（ステップＳ９０７ｂ）、ポインタレジスタＰｒによって規定される曲におけるエンドアドレスＡＹ（のＹデータ）をＲＡＭ８に登録する（ステップＳ９０７ｃ）。このエンドアドレスＡＹは、後述する図１２のステップＳ１２０８の判別処理に使用される。
【０１１５】
次いで、選択された曲が白鍵曲か、すなわち、白鍵の音高のみで構成される曲であるか否かを判別する（ステップＳ９０８）。この判別は、先頭アドレスＡＸからエンドアドレスＡＹで規定されるワード内の音高データＫＤを全てサーチして♯または♭の音高（いわゆる黒鍵の音高）が存在するか否かによりなされ、♯または♭の音高が全く存在しないとき、白鍵曲と判別される。その判別の結果、選択された曲が白鍵曲でない場合は、前記ステップＳ９１０を実行する一方、選択された曲が白鍵曲である場合は、レジスタ値ＡＷを「１」に設定して（ステップＳ９０９）、本処理を終了する。
【０１１６】
本処理によれば、自動演奏を行うか否かによりレジスタ値ＡＭが「１」または「０」に設定され、自動演奏を行う曲が選択され、その選択された曲が白鍵曲か否かによりレジスタ値ＡＷが「１」または「０」に設定される。そして、設定されたレジスタ値ＡＭ、ＡＷは、上述したように図７に示す回路に入力され、スイッチ部５１のオンオフ制御に供される。
【０１１７】
図１１は、図８のステップＳ８０４で実行される自動演奏スタートストップ処理のフローチャートを示す図である。
【０１１８】
まず、パネルスイッチ２の不図示のスタートストップスイッチ（ＳＴ／ＳＰＳＷ）のオンイベントがあったか否かを判別し、（ステップＳ１１０１）、スタートストップスイッチのオンイベントがない場合は直ちに本処理を終了する一方、スタートストップスイッチのオンイベントがあった場合は、自動演奏の実行を許可することを「１」で示す自動演奏実行フラグｒｕｎを「１−ｒｕｎ」に設定する（ステップＳ１１０２）。すなわち、スタートストップスイッチのオンイベントがある度毎に自動演奏実行フラグｒｕｎが「１」または「０」に更新、設定される。
【０１１９】
次いで、自動演奏実行フラグｒｕｎが「１」に設定されているか否かを判別しする（ステップＳ１１０３）。その判別の結果、ｒｕｎ＝１である場合は、今回のスタートストップスイッチのオンイベントが自動演奏を実行するためのイベントであることを意味するので、ステップＳ１１０４に進み、ワード内の符長データＫＬを消化したことをｔｍａｘで示すカウンタｔを「０」にリセットすると共に、ポインタレジスタＰｒのＸデータを全て「０」に設定（Ｘデータ＝０，０，…０）し、ポインタレジスタＰｒの下位ＧビットにこのＸデータ（＝０，０，…０）をセットして、本処理を終了する。一方、前記ステップＳ１１０３の判別の結果、ｒｕｎ＝０である場合は、今回のスタートストップスイッチのオンイベントが自動演奏を解除するためのイベントであることを意味するので、カウンタｔを「０」に設定して（ステップＳ１１０５）、本処理を終了する。
【０１２０】
本処理によれば、自動演奏を実行するためのオンイベントがある度毎に、カウンタｔがリセットされると共に、ポインタレジスタＰｒの下位Ｇビットが曲の先頭アドレスを示すＸデータに設定される。
【０１２１】
図１２は、本実施の形態における発光制御処理のフローチャートを示す図である。本処理は、タイマ処理により所定時間間隔毎（例えばリズムビートの最小単位＝全音符長の１９２分の１毎）に実行される。
【０１２２】
まず、自動演奏実行フラグｒｕｎが「１」に設定されているか否かを判別し（ステップＳ１２０１）、その判別の結果、ｒｕｎ＝０である場合は直ちに本処理を終了する一方、ｒｕｎ＝１である場合は、カウンタｔが「０」に設定されているか否かを判別する（ステップＳ１２０２）。その判別の結果、カウンタｔが「０」に設定されている場合は、今回新たな音符について発音及び発光がなされることを意味するので、自動演奏データ２０Ａにおけるシーケンスデータの読み出しアドレスをポインタレジスタＰｒにより指定し、ポインタレジスタＰｒが指定するワードの音高データＫＤ及びタッチデータＫｔとを音源回路１５に送出する（ステップＳ１２０３）。これにより、当該ワードに対応する（１音符の）発音がなされる。
【０１２３】
次いで、上記送出した音高データＫＤに対応するＬＥＤ１１４に発光開始指示を行い（ステップＳ１２０４）、ステップＳ１２０５に進む。具体的には、図６に示すＦＥＴ４１のゲートＧに発光指示を示すＣＰＵ５の制御信号「１」が入力される。これにより、メロディに対応した指示鍵表示がなされる。一方、前記ステップＳ１２０２の判別の結果、カウンタｔが「０」に設定されていない場合は、発音開始したワードの符長データＫＬが未消化であるので、ステップＳ１２０５に進む。
【０１２４】
ステップＳ１２０５では、カウンタｔがｔｍａｘに達した（ｔ＝ｔｍａｘ）か否か、すなわちポインタレジスタＰｒが指定するワード内の符長データＫＬを消化したか否かを判別する。当初は、カウンタｔがｔｍａｘに達しないので、ｔ＝ｔｍａｘが成立せず、ステップＳ１２０９に進み、ｔ＝ｔ＋１として本処理を終了する。
【０１２５】
一方、前記ステップＳ１２０１、Ｓ１２０２、Ｓ１２０５、Ｓ１２０９の処理を符長データＫＬ分だけ繰り返してカウンタｔがｔｍａｘに達した場合は、前記ステップＳ１２０５からステップＳ１２０６に進んで、発音された音高データＫＤに対応するＬＥＤ１１４に消灯指示を行う（ステップＳ１２０４）。具体的には、図６に示すＦＥＴ４１のゲートＧにＣＰＵ５からの消灯指示を示す制御信号「０」が入力される。
【０１２６】
次いで、カウンタｔを「０」にリセットすると共に、ポインタレジスタＰｒの下位Ｇビットを「１」だけインクリメントする、すなわち、次のワードに処理を移行する（ステップＳ１２０７）。次いで、ポインタレジスタＰｒの下位Ｇビットによって規定されるアドレスが、エンドアドレスＡＹを示すか否かを判別し（ステップＳ１２０８）、ポインタレジスタＰｒの下位Ｇビットによって規定されるアドレスが、エンドアドレスＡＹを示さない場合は、未消化のワードが存在するので、本処理を終了する一方、ポインタレジスタＰｒの下位Ｇビットによって規定されるアドレスが、エンドアドレスＡＹを示す場合は、当該曲のシーケンスデータの全ワードが消化されたので、自動演奏実行フラグｒｕｎを「０」にリセットして（ステップＳ１２１０）、本処理を終了する。
【０１２７】
本処理によれば、自動演奏の実行が許可されているときは、選択された曲が先頭から終わりまで自動演奏されると同時に、メロディに対応するＬＥＤ１１４が発光することにより、指示鍵表示がなされる。
【０１２８】
なお、本処理では、ＬＥＤ１１４の発光時間を音高データＫＤの発音時間と略同一（符長データＫＬ間）としたが、鍵指示が明瞭になされればよく、これに限るものではない。例えば発音時間の所定割合時間、あるいは一定時間に設定してもよい。
【０１２９】
本実施の形態によれば、表示ユニット１１０が照明機能と指示鍵表示機能とを兼用することにより簡単な構成、低コストでありながら、操作子全体の視認及び指示鍵の認識を容易にすることができる点、及び、最小限の発光体に鍵盤１等の照明機能を果たさせるようにして電力消費を少なくした点に関し、第１の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【０１３０】
これに加えて、自動演奏曲が白鍵曲の場合は、黒鍵用手動スイッチ５５のオンオフにかかわらずＬＥＤ１１４Ｂが発光するので、例えば白鍵のみで弾ける曲では、鍵盤１の照明が自動的になされると共に、指示鍵表示もなされる。従って、白鍵曲の練習を円滑に行うことができる。
【０１３１】
また、マニュアル演奏の場合は、黒鍵用手動スイッチ５５がオンされているときだけ、ＬＥＤ１１４Ｂが発光するようにしたので、鍵盤１等の照明は演奏者の意思のみによって行うことができ、使い勝手を向上することができる。
【０１３２】
また、自動演奏曲が黒鍵の音高を含む場合は、演奏者による黒鍵用手動スイッチ５５のオン操作にかかわらず、ＬＥＤ１１４Ｂの発光が禁止される。従って、鍵盤１等の照明よりも黒鍵１２２の指示のための発光が自動的に優先されることから、スイッチ操作を気にしなくて良く、煩わしさから解放され、練習に打ち込むことができる。演奏練習は暗い場所では通常行わないので、このようにしても十分有用であるし、演奏曲を変更する場合等には特に便利である。
【０１３３】
このように、鍵盤１及びパネルスイッチ２を照明するためにＬＥＤ１１４Ｂの発光をさせる上で、黒鍵用手動スイッチ５５による手動操作のほかに、自動演奏データ２０Ａに基づくＣＰＵ５による制御判断を併用するようにしたので、状況に応じた適切な制御が可能になる。
【０１３４】
なお、レジスタ値ＡＭが「１」であるときは、鍵盤１等を照明するためのＬＥＤ１１４Ｂの発光を一律に禁止するようにしてもよい。そのためには、例えば図７に示す回路において、スイッチ部５１のゲートＧとダイオード５２とを遮断し、レジスタ値ＡＷが入力されないように構成すればよい。これにより、自動演奏データ２０Ａに基づき自動演奏及び鍵指示を行う場合、全てのＬＥＤ１１４は鍵指示のためにのみ発光するので、指示鍵表示をより明瞭的確に行うことができる。上記したように、一般に、演奏練習は暗い場所では行わないので、このようにしても十分有用である。特に、このような構成に瞬時に切り替えるためのモード変更手段（例えばスイッチ部５１のゲートＧとダイオード５２とを導通／遮断するスイッチ）を設ければ、より使用勝手が向上する。
【０１３５】
なお、第１、第２の実施の形態において、表示ユニット１１０を設ける位置は、押鍵時を含めて視認が容易で白鍵１２１及び黒鍵１２２双方に適用できれば他の位置でもよい。
【０１３６】
なお、自動演奏曲が黒鍵の音高を含む場合は、演奏者による黒鍵用手動スイッチ５５のオン操作にかかわらず、ＬＥＤ１１４Ｂの発光が禁止されるようにしたが、発光を禁止する代わりに、ＬＥＤ１１４Ｂの発光色を変更するようにしてもよい。この場合、別の信号ラインを用意し、ＬＥＤ１１４Ｂを多色ＬＥＤとして、一方の色は鍵盤１等の照明専用に用い、他方の色は指示鍵表示専用に用いるようにしてもよい。
【０１３７】
（第３の実施の形態）
図１３は、本実施の形態に係る電子楽器の外観図である。
【０１３８】
本発明の第３の実施の形態では、第２の実施の形態における表示ユニット１１０の代わりに光照射部３１１０を備えた点が異なり、その他の構成は第２の実施の形態と同様である。
【０１３９】
光照射部３１１０は、各鍵１２１、１２２に対応するＬＥＤ１１４で構成される。第１の実施の形態では、表示ユニット１１０は、鍵ユニット１２０の共通基端部１２４の上方に配置されていたので、ＬＥＤ１１４は黒鍵１２２の上面の高さと略同じ程度の高さに位置した。第３の実施の形態では、同図に示すように、ＬＥＤ１１４は、黒鍵１２２の上面よりやや高い位置において上ケース１４０に適当な方法で固定されている。これにより、黒鍵１２２に対応するＬＥＤ１１４Ｂの照射光が黒鍵１２２の上面にも照射される。
【０１４０】
本実施の形態における照明及び鍵指示の動作は第２の実施の形態と同様である。指示鍵表示は、各ＬＥＤ１１４を主として直接視認することにより行われる。鍵盤１等の照明は、ＬＥＤ１１４Ｂによる照射光が鍵盤１及びパネルスイッチ２全体に拡散することで達成される。上述したように、ＬＥＤ１１４の照射光が黒鍵１２２の上面にも照射されるので、白鍵１２１及び黒鍵１２２の双方が照らされる。よって、第２の実施の形態に比し、鍵盤１をより効率良く照明することができる。
【０１４１】
本実施の形態によれば、第２の実施の形態の効果に加えて、ＬＥＤ１１４Ｂによる鍵盤１の照明機能をより強化することができる。
【０１４２】
なお、第１〜第３の実施の形態では、黒鍵１２２用の全てのＬＥＤ１１４Ｂを鍵盤１及びパネルスイッチ２の照明のために発光させるようにしたが、これに限るものでなく、必要最小限のＬＥＤを照明に用いればよい。例えばＬＥＤ１１４Ｂの一部を照明用とするほか、パネルスイッチ２の音色等の操作子用にもＬＥＤを別途設け、これを照明用に用いてもよい。
【０１４３】
（第４の実施の形態）
以下に、本発明の第４の実施の形態を図１４〜図１７を用いて説明する。
【０１４４】
図１４は、本実施の形態に係る電子楽器の外観図である。
【０１４５】
第４の実施の形態では、光照射部として、第２の実施の形態における表示ユニット１１０の代わりにレーザ光照射部４１１０を備えている。本実施の形態でも、第２の実施の形態と同様の自動演奏データ２０Ａ（図１０）に基づいて自動演奏及び指示鍵表示を行う。本実施の形態では、レーザ光照射部４１１０の、鍵盤１等を照明するための発光と指示鍵表示のための発光とを、自動演奏データ２０Ａに基づいてＣＰＵ５により制御するようにした。
【０１４６】
レーザ光照射部４１１０は、パネルスイッチ２群が配置された操作パネル部４００２の上部であって、鍵並び方向における略中央に設けられ、照射光が主として上下段の鍵盤１を照射可能にされている。なお、レーザ光照射部４１１０はパネルスイッチ２の全操作子を照射可能な位置に配置して、鍵盤１やパネルスイッチ２の一部だけでなくパネルスイッチ２の全操作子を照明するようにしてもよい。また、全操作子をまんべんなく照明するために、レーザ光照射部４１１０を複数適所に設けるようにしてもよい。
【０１４７】
ペダルキー６０は押下されることによりベース音や打楽器音等を発音させる。フレーム１３０の下面にレーザ光照射部４１１０と同様のレーザ光照射部を設け、後述する鍵盤１に対する処理と同様の手法で、ペダルキー６０を照明及び指示鍵表示するように構成してもよい。
【０１４８】
レーザ光照射部４１１０は、レーザビーム光を照射し、照射方向を高速で移動するための駆動部（図示せず）を備える。この駆動部は、例えば電磁アクチュエータの制御棒に連結されたミラー（鏡）を電流、電圧またはこれら双方によって制御するように構成され、このミラーにレーザービームを当てると、ビームが直線方向に振動する。ミラー及びこれに対応する電磁アクチュエータを２対備えて、２つのミラーの回転軸を互いに直交配置することにより、対応する電磁アクチュエータによる制御によって、リサージュ図形を描くことができる。このような原理を利用して、上記駆動部が構成される。
【０１４９】
この駆動部は、ＣＰＵ５により制御される。後述する図１７のスキャン制御処理により、レーザ光照射部４１１０は、照射方向を高速で移動しつつ鍵盤１全体及びパネルスイッチ２の操作子の一部を照射する（以下、「全スキャン」と称する）と共に、照射方向を指示鍵の所定位置で一時略固定する。
【０１５０】
図１５は、本実施の形態におけるスキャン制御処理の態様の一例を示す図である。
【０１５１】
全スキャンでは、同図に示すように、１回目、２回目というようにスキャンの軌道が少しずつずれていき、ＣＴ回目で全スキャンの１サイクルが終了する。そして、また１回目のスキャン軌道を辿る。この全スキャンでは、照射光の残像により鍵盤１等にその視認を補助するための明るさが付与され、鍵盤１等が照明されたのと同様の効果が得られる。これが照明機能である。このように軌道ずれのピッチをずらしていることで、鍵盤１における照射光の残像を均一にして自然な照明効果を得ることができる。軌道ずれのピッチは、ビーム光の照射面積（あるいはビーム光の直径）を考慮して、各ピッチの軌道が重なり合わないように設定される。なお、同図では、鍵盤１しか示していないが、パネルスイッチ２の一部の操作子も全スキャンの対象となっている。なお、パネルスイッチ２の操作子全部を全スキャンの対象にできるようにレーザ光照射部４１１０を配置するのがより好ましいのはいうまでもない。
【０１５２】
一方、照射方向を指示鍵の所定位置で一時略固定することにより、該一時略固定した部位が、全スキャンした部位に比しより高い輝度で認識されるので、指示鍵が認識される。これが指示鍵表示機能である。例えば同図では、Ｃメジャーの和音（Ｃ、Ｅ、Ｇ鍵）の指示をするため、点Ｐ１、点Ｐ２、点Ｐ３で照射移動が一時停止する。同図では、全スキャンの１回目の軌道中に停止位置を設けたが、視認しやすい適当な位置に設定すればよい。
【０１５３】
図１６は、スキャン制御処理のタイムチャートの一例を示す図である。同図は、指示鍵としてＣメジャーの和音（Ｃ、Ｅ、Ｇ鍵）が特定された場合を例示する。同図（ａ）はＣ鍵、同図（ｂ）はＥ鍵、同図（ｃ）はＧ鍵のタイムチャートをそれぞれ示す。
【０１５４】
同図において、指示鍵停止時間ｔＳＴＰは、レーザ光照射部４１１０による照射位置が各鍵の指示のために停止する時間領域である。指示鍵停止時間ｔＳＴＰは、当該指示鍵に係る符長データＫＬが示す時間中、各鍵毎にｍ回に時分割されて設定されている。そして、今回の指示鍵停止時間ｔＳＴＰから次回の指示鍵停止時間ｔＳＴＰまでの時間間隔が全スキャン時間ｔＳＣＮである。
【０１５５】
指示鍵停止時間ｔＳＴＰ、全スキャン時間ｔＳＣＮ及び回数ｍは、後述する図１７のスキャン制御処理において自動演奏データ２０Ａに基づきＣＰＵ５により算出されるが、通常は、全スキャン時間ｔＳＣＮは、全スキャンが複数サイクル（例えば１０００サイクル）実行可能な時間に設定される。また、指示鍵が単一の場合についていえば、指示鍵停止時間ｔＳＴＰの総時間（ｍ回分）の全スキャン時間ｔＳＣＮの総時間に対する比（デューティ比）は、１：１０〜１：１程度に設定される。このデューティ制御は、鍵盤１等の照明の程度及び指示鍵表示の明瞭さが共に適当になるようになされるのが望ましく、そのためには、レーザ光照射部４１１０の照射移動速度や照度等、各種パラメータを総合的に考慮して設定する必要がある。
【０１５６】
このようにして、自動演奏データ２０Ａ中の選択された曲のシーケンスデータ全てについて指示鍵停止時間ｔＳＴＰ、全スキャン時間ｔＳＣＮ及び回数ｍが算出され、メロディの構成音符の全てについて図１６に示すような形態のタイムチャートに従って処理されることになる。
【０１５７】
図１７は、本実施の形態におけるスキャン制御処理のフローチャートを示す図である。本処理は、本電子楽器の電源オン時、常に実行されている。あるいは、本処理開始用のスイッチを設け、必要に応じて実行させるようにしてもよい。
【０１５８】
まず、全スキャンの実行を開始し（ステップＳ１７０１）、パネルスイッチ２における指示鍵表示を許可するための鍵指示スイッチ（図示せず）がオンされたか否かを判別し（ステップＳ１７０２）、鍵指示スイッチがオンされるまでこの処理を繰り返す。従って、演奏者から指示鍵表示の要求がない限り全スキャンが継続されるので、鍵盤１等が照明された状態が継続する。一方、前記ステップＳ１７０２の判別の結果、鍵指示スイッチがオンされた場合は、ステップＳ１７０３に進み、指示鍵データを抽出する。指示鍵データは、自動演奏メモリ２０からの自動演奏データ２０Ａにおけるシーケンスデータの１ワード（図１０）に含まれるデータであり、選択された曲の各音符の音高データＫＤ及び符長データＫＬが少なくとも含まれる（当初は、先頭アドレスのワードのもの）。
【０１５９】
次いで、当該指示鍵について、指示鍵停止時間ｔＳＴＰ、全スキャン時間ｔＳＣＮ及び回数ｍを算出する（ステップＳ１７０４）。これらの値は、少なくとも同時指示鍵の数（和音構成音数）、音高データＫＤ、符長データＫＬに基づき算出され、さらに、上述したように、レーザ光照射部４１１０の照射移動速度や照度等の各種パラメータをも考慮して算出される。
【０１６０】
次いで、レーザ光照射部４１１０による照射位置を、同時指示された指示鍵のうち第１の指示鍵（Ｃ鍵）の所定位置（図１５の点Ｐ１）で停止する（ステップＳ１７０５）。全スキャンは高速で複数サイクル行われているので、全スキャンの最中に指示鍵の位置は検索可能である。
【０１６１】
次いで、第１の指示鍵に照射位置を停止してから指示鍵停止時間ｔＳＴＰが経過したか否かを判別し（ステップＳ１７０６）、指示鍵停止時間ｔＳＴＰが経過するまでこの処理を繰り返す一方（図１６（ａ）に示す１回目の指示鍵停止時間ｔＳＴＰ）、第１の指示鍵に照射位置を停止してから指示鍵停止時間ｔＳＴＰが経過した場合は、全スキャンを再開する（ステップＳ１７０７）。
【０１６２】
次いで、全スキャンを再開してから全スキャン時間ｔＳＣＮが経過したか否かを判別し（ステップＳ１７０８）、全スキャン時間ｔＳＣＮが経過するまでこの処理を繰り返す（図１６（ａ）に示す１回目の指示鍵停止時間ｔＳＴＰ終了時から同図（ｂ）に示す１回目の指示鍵停止時間ｔＳＴＰ開始時までの全スキャン時間ｔＳＣＮ）。一方、前記ステップＳ１７０８の判別の結果、全スキャンを再開してから全スキャン時間ｔＳＣＮが経過した場合は、当該指示鍵の全て（３鍵）について指示のための停止を各々ｍ回ずつ行ったか否かを判別する（ステップＳ１７０９）。
【０１６３】
その判別の結果、指示のための停止をｍ回行っていない未処理の鍵が存在する場合は、前記ステップＳ１７０５に戻る。例えば、指示鍵が和音でなく単一鍵の場合は、前記ステップＳ１７０９の答えはｍ回目のループで「ＹＥＳ」となる。また、本例のように指示鍵がＣメジャーの和音の場合は、前記和音構成数３個×ｍ回目のループで前記ステップＳ１７０９の答えが「ＹＥＳ」となる。
【０１６４】
前記ステップＳ１７０５の２回目のループでは、レーザ光照射部４１１０による照射位置を、第２の指示鍵（Ｅ鍵）の所定位置（図１５の点Ｐ２）で停止し、以降、第１の指示鍵と同様の処理を実行する。第３の指示鍵についても同様に処理する。本例では、ステップＳ１７０５の４回目のループで、第１の指示鍵について２回目の指示鍵停止時間ｔＳＴＰが訪れる。
【０１６５】
前記ステップＳ１７０９の判別の結果、当該指示鍵について指示のための停止を各々ｍ回ずつ行った場合は、当該曲のシーケンスデータの全ワードを消化したか否かを判別し（ステップＳ１７１０）、その判別の結果、当該曲のシーケンスデータの未消化のワードが存在する場合は、ポインタレジスタＰｒ（図１０）の下位ビットを「１」だけインクリメントして処理対象のワードを１つ進め（ステップＳ１７１１）、前記ステップＳ１７０３に戻る。そして、ステップＳ１７０３の２回目のループでは、次のワードについて指示鍵データを抽出し、以降、同様の処理を繰り返し実行する。そして、前記ステップＳ１７１０の判別の結果、当該曲のシーケンスデータの全ワードを消化した場合は、本処理を終了する。
【０１６６】
本実施の形態によれば、レーザ光照射部４１１０が照明機能と指示鍵表示機能とを兼用することにより簡単な構成、低コストでありながら、鍵盤１等の視認及び指示鍵の認識を容易にすることができる点に関し、第１の実施の形態と同様の効果を奏することができる。また、単一の光照射部で照明機能と指示鍵表示機能とを可能にしたので、省スペース化及び構成の簡単化に資する。
【０１６７】
さらに、照明及び指示鍵表示の強弱等の態様をデューティー制御により容易に設定することができるので、多彩な対応が可能である。例えば曲の雰囲気に応じてデューティー比を変更すれば、演出効果を兼ねたより適切な視認、認識を行うことができる。発光色を可変にすれば、一層多彩な演出が可能になる。
【０１６８】
また、スキャン制御はデューティー制御で行われるので、タッチデータＫｔに応じて指示鍵毎に指示鍵停止時間ｔＳＴＰを設定することにより指示鍵の輝度を調節することも容易であり、例えば輝度の高低によってタッチの強弱を教示することができる。このようにすれば、演奏練習が一層効果的になる。
【０１６９】
なお、指示鍵表示のみを行い照明を行いたくない場合は、指示鍵停止時間ｔＳＴＰにのみレーザ光照射部４１１０を発光させ、全スキャン時間ｔＳＣＮには発光を停止するよう制御すればよい。あるいは、発光を停止する代わりに、照射方向を例えば照射対象物がない上方に向けることで、鍵盤１等を照明しないようにしてもよい。
【０１７０】
なお、スキャン制御は図１７に例示した処理に限らない。本実施の形態では、全スキャン時間ｔＳＣＮ内に全スキャンが複数サイクル行われるようにしたが、例えばＣ鍵の１回目の指示鍵停止時間ｔＳＴＰ開始時から２回目の指示鍵停止時間ｔＳＴＰ開始時までの時間を全スキャンの１サイクル時間として設定してもよい。この場合は、時分割された各指示鍵の指示鍵停止時間ｔＳＴＰは、全スキャンの１サイクル毎に１回ずつ訪れることになる。このような制御でも、デューティ比を適当に設定すれば上記と全く同様の照明及び指示鍵表示が可能である。
【０１７１】
なお、第１〜第４の実施の形態において、指示鍵を白鍵１２１または黒鍵１２２に限定して説明したが、例えばパネルスイッチ２におけるポルタメント、ビブラート等、演奏中に操作される効果用の操作子を指示操作子として特定してもよい。
【０１７２】
なお、指示鍵は、自動演奏メモリ２０からの自動演奏データ２０Ａにより特定するようにしたが、これに限るものでなく、例えば、本電子楽器を親機と接続し、先生が親機で演奏することによるリアルタイムの演奏指示により指示鍵を特定するようにしてもよい。この場合は、次に押下すべき鍵が容易に視認されるので、演奏練習に役立つ。あるいは、演奏者自らが押鍵した鍵を指示鍵として特定し、該鍵に対応するＬＥＤ１１４を発光（第４の実施の形態では指示鍵停止）させるようにしてもよい。この場合は、自己が押下した鍵が明確に視認されるので、押鍵動作を明瞭に確認しつつ練習することができる。
【０１７３】
なお、第１〜第４の実施の形態において、自動演奏データ２０Ａは、自動演奏メモリ２０から得るようにしたが、これに限るものでなく、ＲＯＭ６やＨＤＤ１１に予め格納しておくほか、ＦＤ２１やＣＤ−ＲＯＭ１２等に格納されたものであってもよい。
【０１７４】
なお、自動演奏データ２０Ａが、通信ネットワーク３１、サーバコンピュータ３２を介して他の指示媒体（例えば他人のコンピュータに存する押鍵指示データや発光指示データ）から本機へ送信されるように構成し、これによって、演奏の遠隔教習システムを構築することができる。
【０１７５】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項１の電子楽器によれば、簡単な構成、低コストでありながら、複数の操作子の視認及び次に操作すべき操作子の認識を容易にすることができる。
【０１７６】
本発明の請求項２の電子楽器によれば、最小限の発光体を備えるだけで、使用状況に応じた明るさの付与と操作子認識とを効率よく行うことができる。
【０１７７】
本発明の請求項３の電子楽器によれば、複数の操作子の視認と次に操作すべき操作子の認識の一方または双方を任意に行うことができ、使い勝手を向上することができる。
【０１７８】
本発明の請求項４の電子楽器によれば、複数の操作子の視認を維持しつつ、次に操作すべき操作子であることを容易に認識することができる。
【０１７９】
本発明の請求項５の電子楽器によれば、複数の操作子の視認を維持しつつ、次に操作すべき操作子であることを容易に認識することができる。
【０１８０】
本発明の請求項６の電子楽器によれば、状況に応じた制御が可能になる。
【０１８１】
本発明の請求項７の電子楽器によれば、白鍵以外の操作子に対応する発光体の発光により複数の操作子を明るく視認することができると共に、白鍵の音高のみで構成される曲のメロディーの押鍵指示を行うことができる。白鍵の音高のみで構成される練習曲の演奏練習には十分実用的である。
【０１８２】
本発明の請求項８の電子楽器によれば、例えば黒鍵の音高を含む練習曲の押鍵指示表示を的確に行うことができる。一般に、演奏練習等は暗い場所では行わないので、このように構成しても十分有用である。また、演奏曲が白鍵曲から黒鍵の音高を含む曲に変更された場合でも、黒鍵に対応する発光体が自動的に発光しなくなるので、対応の煩わしさが削減される。
【０１８３】
本発明の請求項９の電子楽器によれば、例えば自動演奏データに基づいて演奏練習等する場合に、押鍵指示表示を的確に行うことができる。一般に、演奏練習等は暗い場所では行わず、照明を必要としない場合もあるので、このように構成しても十分に有用である。
【０１８４】
本発明の請求項１０の電子楽器によれば、単一あるいは少ない数のビーム照射部で複数の操作子の視認及び次に操作すべき操作子の認識を容易にすることができるので、省スペース化及び構成の簡単化を図りつつ、複数の操作子の視認及び次に操作すべき操作子の認識を容易にすることができる。
【０１８５】
本発明の請求項１１の電子楽器によれば、簡単な構成、低コストでありながら、複数の操作子の視認及び次に操作すべき操作子の認識を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第１の実施の形態に係る電子楽器の全体構成を示すブロック図である。
【図２】 同形態に係る電子楽器の鍵後端部近傍を示す部分縦断面図である。
【図３】 同電子楽器の表示ユニットの分解斜視図である。
【図４】 同電子楽器の表示ユニットの分解平面図であり、表示ユニットを上方からみた平面図（同図（ａ））、表示パネルの平面図（同図（ｂ））、及び表示パネルを外した状態で表示ユニットを前方からみた平面図（同図（ｃ））である。
【図５】 同電子楽器の鍵後端部近傍から鍵前端部までを示す部分縦断面図である。
【図６】 同電子楽器の表示ユニットの回路構成の一例を示す図である。
【図７】 本発明の第２の実施の形態に係る電子楽器の表示ユニットの回路構成の一部を示す図である。
【図８】 同形態におけるメイン処理のフローチャートを示す図である。
【図９】 図８のステップＳ８０３で実行されるモード設定処理のフローチャートを示す図である。
【図１０】 同形態において自動演奏メモリに格納される自動演奏データのデータ構成にポインタレジスタのデータ構成を併せて示した図である。
【図１１】 図８のステップＳ８０４で実行される自動演奏スタートストップ処理のフローチャートを示す図である。
【図１２】 同形態における発光制御処理のフローチャートを示す図である。
【図１３】 本発明の第３の実施の形態に係る電子楽器の外観図である。
【図１４】 本発明の第４の実施の形態に係る電子楽器の外観図である。
【図１５】 同形態におけるスキャン制御処理の態様の一例を示す図である。
【図１６】 同形態におけるスキャン制御処理のタイムチャートの一例を示す図である。
【図１７】 同形態におけるスキャン制御処理のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
１ 鍵盤、 ２ パネルスイッチ（複数の操作子）、 ５ ＣＰＵ（特定発光指示手段、音高抽出手段、発光禁止手段、操作子特定手段）、 ６ ＲＯＭ、 ７ ＲＡＭ、 ８ タイマ、 ２０ 自動演奏メモリ、 ２０Ａ 自動演奏データ、 ４１ ＦＥＴ、 ４２ ダイオード、 ４３ 黒鍵用手動スイッチ（一部発光指示手段）、 ４４ ダイオード、 ５５ 黒鍵用手動スイッチ（手動スイッチ手段）、 １１０ 表示ユニット、 １１１ ベース体、 １１１ａ 反射面、 １１４Ｗ （白鍵２１用）ＬＥＤ（発光手段、発光体）、 １１４Ｂ （黒鍵２２用）ＬＥＤ（発光手段、発光体）、 １２０ 鍵ユニット、 １２１ 白鍵（複数の操作子）、 １２２ 黒鍵（複数の操作子）、 １２４ 共通基端部、 １３０ フレーム、 １４０ 上ケース、 ３１１０ 光照射部（発光手段）、４１１０ レーザ光照射部（発光手段）[0001]
[Field of the Invention]
The present invention relates to an electronic musical instrument provided with a plurality of operators that are operated by pressing keys, various switches, and the like, and in particular, allows the operator to be visually recognized even in a dark place and operates keys to be pressed for performance practice. The present invention relates to an electronic musical instrument that recognizes children.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, an electronic musical instrument such as a keyboard device that illuminates the entire operation unit such as a key so that it can be played even in a dark stage is known (Japanese Utility Model Publication No. 57-25278). In this apparatus, an illumination assembly is mounted above a keyboard, and the illumination assembly is provided with a light-transmitting window on the lower surface thereof for radiating light from a light source provided inside. As a result, the keyboard and the control panel are illuminated, and the entire operator can be easily viewed even in a dark place.
[0003]
On the other hand, an electronic musical instrument is known in which an operation element such as a key to be pressed is indicated and displayed using light for performance practice (Japanese Patent Laid-Open No. 54-12615). In this device, a display is provided for each key in the vicinity of the keyboard, and a key position signal that matches the scale of the training song is input, and the display is operated by this input signal, and then pressed. A display corresponding to an operator specified as a power key or the like (hereinafter referred to as “specific operator”) is caused to emit light sequentially. This allows the player to recognize the specific operation element.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in general, the electronic musical instrument that illuminates the entire conventional operation element is useful for an advanced player who performs on a dark stage, and the electronic musical instrument is configured to indicate and display the conventional specific operation element. Is considered to be useful for beginners and intermediate players who are making progress, and since the applications are different from each other, it is necessary to provide both a function for illuminating the entire operation element and a function for indicating and displaying a specific operation element. In fact, there have been few attempts to make structural improvements. Therefore, in order to provide both functions at the same time, it is necessary to provide a mechanism for illuminating the entire operator and a mechanism for indicating and displaying the specific operator. Therefore, there is a problem that the configuration becomes complicated and the cost increases, and there is room for improvement.
[0005]
The present invention has been made to solve the above-described problems of the prior art, and its purpose is to recognize a plurality of operating elements while being simple in structure and low in cost. Next operation An object of the present invention is to provide an electronic musical instrument that can easily recognize an operator.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an electronic musical instrument according to claim 1 of the present invention includes a plurality of operators (121, 122, 2) and a light emitting means (114) for emitting light. 3110, 4110 And the light emitting means includes: By irradiating the plurality of controls, An illumination function for providing brightness to assist the visual recognition of the plurality of operating elements to the plurality of operating elements; As the operator to operate next Combined with a recognition display function for irradiating the specified operator and recognizing the specified operator The light emitting means is configured to perform irradiation to perform the illumination function regardless of whether or not to perform irradiation to perform the recognition display function when performing the illumination function. It is characterized by that.
[0007]
With this configuration, When fulfilling the lighting function, regardless of whether or not to perform irradiation to fulfill the recognition display function, With the light of the light emitting means, brightness is given to a plurality of operating elements to assist visual recognition, When performing the recognition display function, Out of multiple controls Next operation Since the operator is irradiated and recognized, the light emitting means for visually recognizing the plurality of operators is Next operation The light emitting means for recognizing and displaying the operator can also be used. Therefore, while having a simple configuration and low cost, it is possible to visually recognize and Next operation The operator can be easily recognized.
[0008]
In order to achieve the same object, according to a second aspect of the present invention, in the electronic musical instrument according to the first aspect, the light emitting means includes a plurality of light emitters (corresponding to the plurality of operating elements). 114), and at least a part (114B) of the plurality of light emitters emits light to give brightness to the plurality of operators, and to the specified operator among the plurality of light emitters. The specified operation element is recognized when the corresponding light emitter emits light.
[0009]
With this configuration, when providing brightness to a plurality of operating elements, it is sufficient that at least a part of the plurality of light emitters emits light. Therefore, if at least a part of the plurality of light emitters is appropriately set, the minimum By simply providing the light emitter, it is possible to efficiently perform brightness application and operator recognition according to the usage situation. In particular, the light emitters other than the at least some of the light emitters can be used without any problem for the recognition of the specified operator. For example, if at least some of the light emitters are limited to those corresponding to black keys, and the key of the pitch of a practice song composed only of the pitch of a white key is used as the specified controller, When the light emitter corresponding to the key emits light, not only the black key but also the white key, the whole operation element such as other switches can be brightened, and the light emitter corresponding to the white key emits light sequentially, A white key pressing instruction can be performed without any trouble.
[0010]
In order to achieve the same object, the electronic musical instrument according to claim 3 of the present invention is the configuration according to claim 2, wherein the partial light emission instructing means (43) directs light emission to the at least some of the plurality of light emitters. And a specific light emission instructing means (5) for instructing light emission to the light emitter corresponding to the specified operation element among the plurality of light emitters.
[0011]
With this configuration, one or both of visual recognition of a plurality of operating elements and recognition of the specified operating elements can be arbitrarily performed, and usability can be improved.
[0012]
In order to achieve the same object, the electronic musical instrument according to claim 4 of the present invention is the configuration according to claim 3, wherein the light emission instruction by the partial light emission instruction means and the light emission instruction by the specific light emission instruction means overlap. The light emission mode of the light emitting body is different from the light emission mode when only one of the light emission instruction by the partial light emission instruction unit and the light emission instruction by the specific light emission instruction unit is made.
[0013]
With this configuration, when the light emission instruction by the partial light emission instructing means and the light emission instruction by the specific light emission instructing means are made in an overlapping manner, a mode different from the case where only one of them is given, for example, a light emitter with high luminance Since the light is emitted, it is possible to easily recognize the identified operator while maintaining the visual recognition of the plurality of operators.
[0014]
The light emission mode can be changed not only by the difference in luminance but also by the difference in emission color. For example, light is emitted in red for a light emission instruction by only a part of the light emission instruction means, and green in response to a light emission instruction by only the specific light emission instruction means, and yellow if the light emission instruction by both means is duplicated. If the light is emitted, the recognition of the specified operator can be made clearer for the practice music including the pitch of the black key. Such a difference in emission color can be easily realized by configuring the light emitters with LEDs or the like.
[0015]
In addition to this, a continuous light is used for a light emission instruction by either one of the light emission instruction means or the specific light emission instruction means, and a flashing light is given if the light emission instructions by both means are duplicated. Also good.
[0016]
In order to achieve the same object, the electronic musical instrument according to claim 5 of the present invention is the configuration according to claim 4, wherein the light emission instruction by the partial light emission instruction unit and the light emission instruction by the specific light emission instruction unit are both The light emission mode of the plurality of light emitters is defined based on the power supplied from the partial light emission instructing unit and the power supplied from the specific light emission instructing unit. It is characterized by that.
[0017]
With this configuration, the light emission modes of the plurality of light emitters are defined based on the electric power respectively supplied from the partial light emission instruction unit and the specific light emission instruction unit. For example, when power is supplied from both, for example, if light is emitted with high brightness such as twice that when power is supplied from one of them, it is specified while maintaining visibility of a plurality of controls. It can be easily recognized that it is an operator.
[0018]
Note that the power supplied from a specific light emission instructing unit to a certain operator is preferably set to a value larger than the power supplied from the partial light emission instructing unit to that operator. Thereby, it is possible to satisfactorily recognize the plurality of operating elements and recognize the specified operating elements with a small total power. That is, in order to visually recognize a plurality of operating elements, it is necessary to emit a relatively large number of light emitters, if not all, so that the power consumption increases when the supply power is increased. On the other hand, the specified operation element is usually based on an instruction such as a melody or a chord, and since the number is as small as 1 to several, even if the supply power is increased, the influence on the power consumption is small. Therefore, it is desirable to set as described above.
[0019]
The partial light emission instructing means is a light emitter corresponding to the black key, and the specific light emission instructing means is configured to supply power to the light emitter corresponding to the white key. When the operation element is specified based on the practice song to be performed, the power supplied from the specific light emission instruction means is set to a value smaller than the power supplied from the partial light emission instruction means, contrary to the above. Also good. In the case of a white key song, since the power supply from both the light emission instructing means and the specific light emission instructing means does not overlap with the white key as the specified operator, the luminance of the light emitter corresponding to the white key Recognition is not difficult even if is relatively low.
[0020]
In order to achieve the same object, according to a sixth aspect of the present invention, in the electronic musical instrument according to any one of the third to fifth aspects, the partial light emission instructing unit is configured to manually operate the plurality of light emitters. Manual switching means (55) that allows an instruction to emit light to at least a part of the above, and input means (2) for inputting definition data (20A) for defining the specified operation element, The light emission instruction to the at least a part of the plurality of light emitters by the partial light emission instruction means is determined based on whether or not the light emission instruction by the manual switch means is possible and the prescribed data input by the input means. Features.
[0021]
With this configuration, the at least some of the plurality of light emitters can appropriately emit light based on the defining data for defining the specified operator, and control according to the situation is possible.
[0022]
For example, when data indicating that a key is specified based on automatic performance data (AM = 1 shown in FIG. 7) is input as the specifying data for specifying the specified operator, the manual switch The light emission instruction is determined only when the pitch of the melody of the song to be played based on the automatic performance data is only the pitch of the white key. Also good. Further, when data indicating that a key is specified based on automatic performance data is not input (AM = 0 (manual performance or the like) shown in FIG. 7), if the light emission instruction by the manual switch means is permitted, You may make it instruct | indicate a light emission uniformly. This makes it possible to perform light emission control that is more realistic.
[0023]
In order to achieve the same object, according to a seventh aspect of the present invention, in the electronic musical instrument according to the second aspect, at least a part of the plurality of light emitters is a light emitter corresponding to an operator other than a white key. There is provided pitch extraction means (5) for inputting the automatic performance data and extracting the pitch constituting the melody of the song to be played based on the inputted automatic performance data, and extracted by the pitch extraction means. When the pitch is composed only of the pitch of the white key, the at least part of the plurality of light emitters is configured to emit light.
[0024]
With this configuration, when the pitch constituting the melody of the song to be played based on the automatic performance data is composed only of the pitch of the white key, the light emitter corresponding to the operator other than the white key emits light. As a result, a plurality of controls can be viewed brightly by the light emission of the light emitter corresponding to the controls other than the white key, and a key pressing instruction for a melody of a song composed only of the pitch of the white key can be performed. Can do. It is practical enough for practicing a practice song composed of only the pitches of white keys.
[0025]
In this case, it is desirable to set the light emission color of the light emitter corresponding to the white key and the light emission color of the light emitter corresponding to the operator other than the white key to different colors. In this way, even when the light emitters corresponding to the controls other than the white key emit light and the plurality of controls are viewed brightly, the light emitters corresponding to the white key emit light in different colors. It becomes easier to recognize the key instructions. It is particularly suitable for practicing performances of practice songs that consist only of white key pitches.
[0026]
In order to achieve the same object, an electronic musical instrument according to an eighth aspect of the present invention is the configuration according to any one of the second to seventh aspects, wherein the at least some of the plurality of light emitters are black keys. Pitch extraction means (5) which is a corresponding light emitter, inputs automatic performance data, and extracts a pitch constituting a melody of a song to be played based on the input automatic performance data, and the pitch extraction When the pitch extracted by the means includes a pitch of a black key, a light emission prohibiting means (5) for prohibiting light emission of the at least part of the plurality of light emitters is provided.
[0027]
With this configuration, when the pitch of the melody of a song to be played based on the automatic performance data includes the pitch of the black key, the light emitter corresponding to the black key is prohibited from emitting light. The recognition of the specified operator is uniformly prioritized over the visual recognition of the child. Thereby, for example, the key press instruction display of the practice music including the pitch of the black key can be accurately performed. In general, performance practice or the like is not performed in a dark place, and thus this configuration is sufficiently useful. Further, even when the performance song is changed from a white key song to a song including the pitch of the black key, the light emitting body corresponding to the black key does not automatically emit light, so that the troublesomeness of correspondence is reduced.
[0028]
If the pitch of the melody of a song to be played based on the automatic performance data includes the pitch of the black key, it corresponds to the black key instead of prohibiting the light emitter corresponding to the black key from emitting light. You may comprise so that the luminescent color of a light-emitting body may be changed.
[0029]
In order to achieve the same object, an electronic musical instrument according to a ninth aspect of the present invention is the configuration according to any one of the second to fifth aspects, in which automatic performance data is input and based on the input automatic performance data. If the operator is specified based on the automatic performance data by the operator specifying means (5) for specifying the operator and the operator specifying means emits at least a part of the light from the plurality of light emitters. And a light emission prohibiting means (5) for prohibiting.
[0030]
With this configuration, when the operating element is specified based on the automatic performance data, the light emission of the at least part of the plurality of light emitters is prohibited, so that the specified operating element is seen rather than the visual recognition of the plurality of operating elements. The recognition of is uniformly prioritized. Thereby, for example, when performing a performance based on the automatic performance data, the key press instruction display can be performed accurately. In general, performance practice or the like is not performed in a dark place, and there is a case where illumination is not required. Therefore, such a configuration is sufficiently useful.
[0031]
In order to achieve the same object, according to a tenth aspect of the present invention, in the electronic musical instrument according to the first aspect, the light-emitting means includes a beam irradiating unit capable of irradiating the plurality of operating elements. The duty control is performed to irradiate the plurality of operation elements for assisting the visual recognition of the operation elements and to irradiate the specified operation elements to recognize the specified operation elements. It is characterized by.
[0032]
With this configuration, irradiation for assisting the visual recognition of a plurality of operating elements and irradiation for recognizing the specified operating elements are performed by duty control. As a result, it is possible to facilitate the visual recognition of a plurality of operating elements and the recognition of the specified operating elements with a single or a small number of beam irradiation units. The visual recognition of the operation element and the recognition of the specified operation element can be facilitated.
[0033]
This can be realized, for example, by controlling the duty ratio between the time for irradiating the entire plurality of operating elements and the time for temporarily fixing the beam light to the specified operating elements. That is, for example, the beam irradiation unit irradiates the plurality of operating elements while moving the irradiation position, and the brightness for assisting the visual recognition of the plurality of operating elements is provided by an afterimage of the irradiation light, and What is necessary is just to comprise so that the said specified operation element may be recognized when a beam irradiation part temporarily fixes an irradiation position to the said specified operation element temporarily. When the beam irradiation unit irradiates a plurality of operation elements while moving the irradiation position, brightness for assisting the visual recognition of the plurality of operation elements is given by an afterimage of the irradiation light. On the other hand, when the beam irradiation unit temporarily fixes the irradiation position to the specified operator, the temporarily fixed part is recognized with higher brightness than the part irradiated while moving the irradiation position. Therefore, the specified operator is recognized. It should be noted that the brightness of the operating element and the strength of the instruction display of the specified operating element can be easily set according to the setting mode of the duty ratio, and various correspondences are possible. For example, if the setting of each time is changed according to automatic performance data, appropriate visual recognition and recognition can be performed according to the music.
[0034]
In order to achieve the same object, an electronic musical instrument according to an eleventh aspect of the present invention includes a plurality of operating elements to be operated, a light irradiation unit that irradiates the plurality of operating elements, and the plurality of operating elements. Next operator to operate Operating means specifying means for specifying, the light irradiating unit, the plurality of operations Child An illumination function for illuminating the plurality of operating elements by irradiating, and a recognition display function for irradiating the operating element specified by the operating element specifying means to recognize the specified operating element. Combine, The light irradiating unit is configured to function as at least one of the illumination function and the recognition display function in accordance with a result of specifying an operator by the operator specifying unit.
[0035]
With this configuration, the light irradiation unit functions as at least one of the illumination function and the recognition display function according to the result of specifying the operation element, so that the light irradiation unit can serve both functions. Therefore, while having a simple configuration and low cost, it is possible to visually recognize and Next operation The operator can be easily recognized.
[0036]
In the above claims, the specified operation element may be an operation element specified based on at least one of a key pressing operation by a player and a predetermined operation element instruction. When a key is specified by a key pressing operation, the key pressed by the user can be clearly seen, which is useful for performance practice. When a key is specified based on a predetermined operator instruction such as a sequencer instruction from an automatic performance device or a real-time performance instruction from a teacher's master unit, the operator to be pressed next is easily visible. Useful for practice.
[0037]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0038]
(First embodiment)
In this embodiment, an LED corresponding to a black key, which will be described later, is used mainly for illumination of a keyboard, and an LED corresponding to a white key and a black key is used for recognition display of the specified instruction key.
[0039]
FIG. 1 is a block diagram showing the overall configuration of the electronic musical instrument according to the first embodiment of the present invention.
[0040]
The electronic musical instrument includes a key depression detection circuit 3, a switch detection circuit 4, a ROM 6, a RAM 7, a timer 8, a display control circuit 9, a floppy disk drive (FDD) 10, a hard disk drive (HDD) 11, a CD-ROM (compact disk- Read-only memory) drive 12, MIDI interface (MIDII / F) 13, communication interface (communication I / F) 14, tone generator circuit 15, effect circuit 16, automatic performance memory 20 and display unit 110 are connected via bus 18. And connected to the CPU 5 (specific light emission instructing means, pitch extraction means, light emission prohibiting means, operation element specifying means).
[0041]
A keyboard 1 is connected to the key press detection circuit 3, and a panel switch 2 (input means) is connected to the switch detection circuit 4. A display device 19 composed of, for example, an LCD or a CRT is connected to the display control circuit 9. A timer 8 is connected to the CPU 5, and another MIDI device 30 is connected to the MID II / F 13. A server computer 32 is connected to the communication I / F 14 via a communication network 31, and an effect circuit 16 and a sound system 17 are connected to the sound source circuit 15 in series.
[0042]
The key press detection circuit 3 detects the key press state of each key 121, 122 (FIG. 2), which will be described later, of the keyboard 1. The panel switch 2 includes a plurality of switches (not shown) for inputting various information such as timbre setting, effect provision, and music selection. Since the keys 121 and 122 of the keyboard 1 and the plurality of switches of the panel switch 2 are common in that they are operated by the performer, these are hereinafter collectively referred to as “operators”.
[0043]
The switch detection circuit 4 detects pressing and operating states of each switch of the panel switch 2. The CPU 5 controls the entire electronic musical instrument. The ROM 6 stores a control program executed by the CPU 5, table data, and the like. The RAM 7 temporarily stores various input information, calculation results, and the like. The timer 8 has a system clock section and a tempo clock section (not shown), and counts interrupt times and various times in timer interrupt processing. The display control circuit 9 displays various information on the display device 19.
[0044]
The FDD 10 drives a floppy disk (FD) 21 that is a storage medium. The FD 21 stores various application programs, various data, and the like. The HDD 11 as an external storage device stores various application programs including the control program, various data, and the like. The CD-ROM drive 12 drives a CD-ROM (not shown) in which various application programs including the control program and various data are stored.
[0045]
The MIDII / F 13 inputs a MIDI signal from an external device such as another MIDI device 30 or outputs a MIDI signal to the external device. The communication I / F 14 transmits / receives data to / from the server computer 32 via the communication network 31, for example. The tone generator circuit 15 converts the automatic performance data input from the automatic performance memory 20, the FDD 10, the CD-ROM drive 12, the MIDII / F 13 or the like into a musical sound signal. The effect circuit 16 gives various effects to the musical sound signal input from the sound source circuit 15, and the sound system 17 such as a speaker converts the musical sound signal input from the effect circuit 16 into sound.
[0046]
The automatic performance memory 20 is composed of a ROM or the like, and stores automatic performance data 20A (to be described later) composed of pitch data, touch data, note length data, and the like. The automatic performance data 20A is based on the operation of the panel switch 2, and the CPU 5 Read by. Based on the automatic performance data 20A, the CPU 5 specifies a key to be pressed next in performance practice or the like (hereinafter referred to as “instruction key”), and sends a control signal to the display unit 110 as a sequencer instruction.
[0047]
As will be described later, the display unit 110 includes an LED 114 (light emitting unit, light emitter), and the LED 114 emits light in response to a control signal instructing light emission from the CPU 5. As a result, the operation elements of the keyboard 1 and the panel switch 2 are illuminated, and irradiation for displaying the instruction key is performed. Details of the display unit 110 will be described later.
[0048]
The HDD 11 can store a control program executed by the CPU 5 as described above. When the control program is not stored in the ROM 6, the control program is stored in the hard disk in the HDD 11, and by reading it into the RAM 7, the same operation as when the control program is stored in the ROM 6 is performed. It can be made to CPU5. In this way, it is possible to easily add a control program or upgrade a version.
[0049]
The control program and various data read from the CD-ROM by the CD-ROM drive 12 are stored in the hard disk in the HDD 11. As a result, a new installation or version upgrade of the control program can be easily performed. In addition to the CD-ROM drive 12, other devices for using various types of media such as a magneto-optical disk (MO) device may be provided as an external storage device.
[0050]
As described above, the communication I / F 14 is connected to a communication network 31 such as a LAN (local area network), the Internet, or a telephone line, and is connected to the server computer 32 via the communication network 31. When the above programs and various parameters are not stored in the hard disk in the HDD 11, the communication I / F 14 is used to download the programs and parameters from the server computer 32. The electronic musical instrument serving as a client computer transmits a command for requesting downloading of a program and parameters to the server computer 32 via the communication I / F 14 and the communication network 31. Upon receiving this command, the server computer 32 distributes the requested program and parameters to the computer via the communication network 31. The computer receives these programs and parameters via the communication I / F 31, and the HDD 11 Downloading is completed by accumulating on the hard disk.
[0051]
In addition, an interface for directly exchanging data with an external computer or the like may be provided.
[0052]
FIG. 2 is a partial longitudinal sectional view showing the vicinity of the rear end of the key of the electronic musical instrument according to the present embodiment. In the present embodiment, the front end direction of the key, that is, the player side of the key is referred to as the front, and the rear end direction of the key, that is, the base end side of the key is referred to as the rear.
[0053]
This electronic musical instrument is formed by attaching a key unit 120 to a frame 130 and joining an upper case 140 to the frame 130. The display unit 110 is disposed between the common base end portion 124 of the key unit 120 and the upper case 140.
[0054]
3 is an exploded perspective view of the display unit 110, and FIG. 4 is an exploded plan view of the display unit 110. FIG. 4A is a plan view of the display unit 110 as viewed from above. FIG. 2B is a plan view of the display panel 112 described later. FIG. 3C is a plan view of the display unit 110 as seen from the front with the display panel 112 removed. In FIGS. 4A and 4C, a mounting substrate 113 described later is omitted.
[0055]
In FIG. 2, the key unit 120 has a three-layer structure in which a unit of a black key 122 and a unit of a white key 121 divided into two are stacked on each other at their common base end portion 124. Composed. The key unit 120 is configured such that a white key 121 and a black key 122 to be pressed are supported by a common base end portion 124 via a hinge portion 123 so as to be swingable in the left and right and up and down directions. Note that the swing of each key 121, 122 in the left-right direction is restricted by a key guide (not shown).
[0056]
The electronic musical instrument is assembled on the frame 130 by laminating the key unit 120, the display unit 110, and the upper case 140 in this order. A plurality of through holes 111d for screwing are provided at appropriate positions in the rear portion of the bottom plate 111h of the base body 111 of the display unit 110 (see FIG. 4A), and the common base end portion 124 of the key unit 120 is similarly penetrated. A hole (not shown) is provided. The common base end portion 124 of the key unit 120 and the base body 111 of the display unit 110 are stacked on the frame 130, the positions of the respective through holes are aligned, and screws 142 are screwed into the frame 130 from above, whereby the frame 130. The key unit 120 and the display unit 110 are assembled to (and tightened together).
[0057]
A boss 141 projects downward from the upper case 140. A notch 111g is provided at a position corresponding to the boss 141 on the rear portion of the bottom plate 111h of the base body 111 of the display unit 110 (see FIG. 4A), and the common base end portion 124 of the key unit 120 is similar. A notch (not shown) is provided. When the upper case 140 is put on the frame 130 with the key unit 120 and the display unit 110 assembled, the lower surface 141a of the boss 141 comes into direct contact with the frame 130 due to the presence of the notches. A hole (not shown) for attaching the upper case 140 is provided in the abutted portion of the frame 130, and a screw (not shown) is passed through the hole from below, and the upper case 140 is screwed into the frame 130. Can be stopped and fixed.
[0058]
The display unit 110 is configured for each octave corresponding to the key unit 120. By assembling the display unit 110 to the frame 130 as described above, the display unit 110 is disposed in an opening portion between the front end portion of the upper case 140 and the rear end portions of the key bodies of the keys 121 and 122.
[0059]
As shown in FIG. 3, the display unit 110 includes a base body 111 and the like and a display panel 112, and a high-luminance type LED 114 described later is provided inside. The LED 114 is set to have a different emission color for the LED corresponding to the white key 121 (LED 114W) and the LED corresponding to the black key 122 (LED 114B).
[0060]
As shown in FIG. 4 and FIG. 4B, the display panel 112 includes a pitch display portion 112a and an instruction key display portion 112b, and is formed in a plate shape. The pitch display portion 112a has a pitch notation 112c (“do”, “do” for one octave. # "..." Each pitch notation 112c is translucent, and other areas of the pitch display portion 112a are black and opaque because of light shielding. Therefore, when the LED 114 emits light, the irradiation light passes through the corresponding pitch notation 112c, and the pitch is visually recognized by the player. Thereby, a pitch display is made. It is easy to give a decorative effect by illumination by setting the notation mode of the pitch notation 112c, the degree of transmission, and the like. In addition to characters, notation can be selected from symbols, pictures, and the like.
[0061]
The instruction key display portion 112b has a transparent portion 112b ′ that transmits light at the top and a black opaque portion at the bottom. As will be described later, light from the LED 114 and the reflection surface 111a of the base body 111 is transmitted through the transparent portion 112b ′, and the performer plays a key corresponding to the LED 114 that has emitted light mainly by the reflection light from the reflection surface 111a. Recognize The LED 114 is used not only for the pitch display function but also for a function for recognizing an instruction key to be pressed next specified by a sequencer instruction based on the automatic performance data 20A, and has a simple configuration. In addition, the lower part of transparent part 112b 'is a part contact | abutted to the baseplate 111h of the base body 111 mentioned later.
[0062]
As shown in FIG. 2, the base body 111 includes a bottom plate 111h, an upper end support member 111b, and an intermediate support member 111f, and is integrally formed with a white resin having a high light reflectance. The upper end support member 111b or the intermediate support member 111f may be configured separately from the bottom plate 111h and fixed to the bottom plate 111h.
[0063]
As shown in FIGS. 3 and 4A, the upper end support member 111b of the base body 111 is provided with a plurality of insertion holes 111e corresponding to the respective LEDs 114. The mounting board 113 shown in FIG. 2 is a plate-like member having a length of one octave (not shown in the figure), and the LED 114 corresponds to each key 121, 122 on the mounting board 113. And it is attached at equal intervals. Each LED 114 passes through the insertion hole 111e of the upper end support member 111b, the attachment substrate 113 is bonded to the rear surface of the upper end support member 111b, and each LED 114 is fixed to the base body 111.
[0064]
The irradiation light of the LED 114B corresponding to the black key 122 mainly irradiates the reflection surface 111a corresponding to the black key 122, but the irradiation light leaks to the surroundings such as the adjacent white key 121. The keyboard 1 is mainly illuminated, and brightness for visual recognition is given to the entire operation of the panel switch 2 such as a timbre switch. That is, the LED 114B performs the illumination function of the keyboard 1 and the panel switch 2. Note that the rear end surface of the black key 122 may be colored with a high reflectance such as white in order to more efficiently diffuse the irradiation light of the LED 114B throughout the operation element.
[0065]
The front upper surface of the bottom plate 111h of the base body 111 functions as a reflecting surface 111a that reflects the light of the LED 114. The reflective surface 111a is provided not only for the white key 121 but also for the black key 122. However, since the reflective surface 111a is provided above the common base end portion 124, the reflective surface 111a corresponding to the black key 122 is easily visible to the player. is there. Further, even if the keys 121 and 122 are pressed, the visual recognition is not hindered.
[0066]
The reflective surface 111 a is set to be substantially flush with the white key pressing surface 121 a (upper surface) of the white key 121 in a state where the display unit 110 is assembled to the frame 130. Thus, the player recognizes the reflective surface 111a corresponding to the white key 121 as an extension of the white key 121 in the base end direction, so that the correspondence relationship between the white key 121 and the reflective surface 111a is further increased. It becomes clear visually and the visual recognition effect can be improved. An identification groove 111c is further engraved on the reflecting surface 111a. The identification groove 111c extends in the front-rear direction at an extension corresponding portion between the keys 121 and 122 in order to make the correspondence relationship with the keys 121 and 122 visually clear. Thereby, even if it is the key of the low sound range and high sound range which do not face a performer, the corresponding reflective surface 111a can be visually recognized easily. Further, since the reflective surface 111a for the white key 121 and the reflective surface 111a for the black key 122 can be distinguished by the identification groove 111c, it is only necessary to form the identification groove 111c after forming the two together. Manufacturing can be facilitated.
[0067]
As shown in FIG. 2, the display panel 112 is attached from the diagonally upper front of the base body 111. The front portions of the upper end support member 111b, the intermediate support member 111f, and the bottom plate 111h are formed flush with each other, and the display panel 112 is bonded and fixed to these surfaces. The intermediate support member 111f reinforces support of the display panel 112 and suppresses bending of the display panel 112.
[0068]
Further, a light shielding rib 115 protrudes from the upper end support member 111b in front of the intermediate support member 111f inside the display unit 110. One end of the rib 115 is bonded and fixed to the upper end support member 111b and the other end is fixed to the intermediate support member 111f. Thereby, each irradiation area of the LED 114 is partitioned, and each irradiation light is prevented from leaking to the adjacent pitch notation 112c, so that the pitch display becomes clearer. In addition, the rib 115 reinforces the display unit 110 because one end thereof is bonded and fixed to the upper end support member 111b and the other end to the intermediate support member 111f. Therefore, since the rib 115 performs both the light leakage prevention function and the reinforcing function of the display unit 110, the configuration can be simplified.
[0069]
The rib 115 may protrude from the mounting substrate 113 toward the inside of the display unit 110. For example, the LED 114 can be soldered to the mounting substrate 113 and partitions such as a zinc plate and a copper plate can be soldered. In this case, it becomes a form in which the teeth of the bald teeth are arranged, and the LED 114 is arranged between each baldness.
[0070]
Since the display unit 110 is assembled to the frame 130 as an assembly body including the base body 111, the display panel 112, the LEDs 14, and the like, manufacturing and assembly are easy.
[0071]
FIG. 5 is a partial vertical sectional view showing the vicinity of the key rear end portion to the key front end portion of the electronic musical instrument.
[0072]
The irradiation range by the LED 114 is defined by the transparent portion 112b ′ of the display panel 112 of the display unit 110 shown in FIG. That is, since the light of the LED 114 is blocked from the boundary line B (FIGS. 4 and 5) between the pitch display part 112a and the transparent part 112b ′, the irradiation range in the tip direction of the white key 121 by setting the boundary line B The limit position of is determined. As shown in FIG. 5, the limit position is set at a contact point P between the performer's finger and the white key 121 when not pressed (FIG. 5). As a result, regarding the white key 121, the light of the LED 114 is not irradiated when the player's finger is not pressed, but is irradiated for the first time when the key is pressed, so that the pressed key and the pressed key are strongly recognized. Moreover, the illumination effect by illumination can also be provided easily.
[0073]
FIG. 6 is a diagram illustrating an example of a circuit configuration of the display unit 110.
[0074]
A voltage V1 is always applied to the line 46 when the electronic musical instrument is powered on. The line 46 is provided with a black key manual switch 43 (partial light emission instructing means) capable of manually connecting (ON) / blocking (OFF) the line 46. Each LED 114B corresponding to the black key 122 is provided with a diode 44 for preventing backflow. The anode of the diode 44 is connected to the line 46 via the black key manual switch 43, and the LED 114 </ b> B is connected to the cathode of the diode 44. The diode 44 prevents current from flowing from the LEDs 114 other than the corresponding LED 114B.
[0075]
Each LED 114W and LED 114B corresponding to the white key 121 and the black key 122 is provided with a field effect transistor (hereinafter referred to as “FET”) 41 and a diode 42 for preventing backflow. The voltage V2 is always applied to the line 45 when the electronic musical instrument is turned on. The drain D of each FET 41 is connected to the line 45, the anode of the diode 42 is connected to the source S of the FET 41, and the LEDs 114W and B are connected to the cathode of the diode 42, respectively. A control signal from the CPU 5 is input to the gate G of the FET 41. The diode 42 prevents current from flowing from the LEDs 114 other than the corresponding LED 114.
[0076]
The voltage V2 is set to be equal to or higher than the voltage V1. Since the voltage V1 causes all the LEDs 114B to emit light, power consumption is large when the voltage V1 is set to a high value. On the other hand, since there are few instruction keys even when an instruction such as a chord is given, the number of LEDs 114 that emit light is small, and even if the voltage V2 for displaying the instruction key is set to a high value, the influence on the power consumption is small. Therefore, by setting as described above, it is possible to satisfactorily perform the visual recognition of the keyboard 1 and the instruction key recognition display with a small total power.
[0077]
The LEDs 114B emit light all at once when the performer turns on the black key manual switch 43. Since the LEDs 114B correspond to the arrangement of the black keys 122, they are arranged uniformly over the entire keyboard 1. Therefore, when all the LEDs 114B emit light, the same visual effect as when the entire keyboard 1 is illuminated can be obtained, and the keyboard 1 can be visually recognized even in a dark place such as a stage. In addition, since the irradiation light reaches the operation element such as a timbre, the entire operation element is also illuminated. Further, since the performer can freely set whether or not lighting is possible by turning on / off the black key manual switch 43, the usability is improved.
[0078]
Each FET 41 is turned on by a control signal indicating a light emission instruction from the CPU 5, the drain D and the source S are brought into conduction, and power by the voltage V <b> 2 is supplied to the LEDs 114 </ b> W and B, whereby the LEDs 114 </ b> W and B emit light. That is, under the control of the CPU 5 based on the automatic performance data 20A such as practice music from the automatic performance memory 20, the instruction key is specified according to the melody of the practice music, and the LEDs 114 corresponding to the instruction key are sequentially illuminated. Thereby, the reflecting surface 11a and the instruction key of the corresponding base body 11 are irradiated, and the instruction key is recognized and displayed.
[0079]
When the light emission instruction by the black key manual switch 43 and the light emission instruction by the control signal of the CPU 5 are made at the same time, the LED 114B is supplied with a voltage value obtained by substantially adding the voltages V1 and V2 through the diodes 44 and 42. The LED 114B emits light with a higher luminance than when only one of the light emission instructions is given. Thereby, it is possible to easily recognize the black key 122 serving as the instruction key while maintaining illumination of the keyboard 1 or the like.
[0080]
In the above case, the voltage V1 and the voltage V2 may be set to the same value. Even in this case, if the voltage for controlling the LED 114 is set appropriately, the LED 114B is given a light emission instruction by the black key manual switch 43 and a light emission instruction by the control signal of the CPU 5 at the same time. Since the currents from both routes are added, brighter light emission can be obtained than when only one of the light emission instructions is given.
[0081]
Further, when the music for which the instruction key is displayed is limited to a practice music (white key music) in which the melody defined by the automatic performance data 20A from the automatic performance memory 20 is composed only of the pitch of the white key, Since the light emission instruction by the manual switch 43 and the light emission instruction by the control signal of the CPU 5 do not overlap, it is not necessary to set the magnitude relationship between the voltage V1 and the voltage V2 as described above. Even in this case, as described above, the emission colors of the LED 114W and the LED 114B are set to different colors, so there is no problem. For example, if the LED 114W is set to green and the LED 114B is set to red, the key indication of the white key 121 is performed in green while illuminating the keyboard 1 and the like in red. Be recognized. It is practical enough for practice songs.
[0082]
The electronic musical instrument normally operates as follows.
[0083]
That is, when the performer turns on the black key manual switch 43 as necessary, all the LEDs 114B emit light simultaneously, and the keyboard 1 and the panel switch 2 are illuminated. When the automatic performance data 20A is read from the automatic performance memory 20, the instruction key is specified by the CPU 5, the corresponding LED 114 emits light, the corresponding reflective surface 111a of the display unit 110 is irradiated, and the reflected light is played. Visible to the person. The performer can practice the performance by recognizing the instruction key to be pressed next with the light emission as a clue. This can be practiced music including the pitch of the black key 122.
[0084]
In addition, when the instruction key is the white key 121, the light of the LED 114W is also applied to the white key pressing surface 121a as described above, so that the instruction key can be visually recognized more clearly. The practice music composed only of the white key pitch has a particularly high visual effect, so that the performance can be improved early. Further, when the white key 121 that is an instruction key is pressed, the finger is directly irradiated with the light from the LED 114, so that the visual effect is further enhanced, and the stimulus received from the eyes is fed back to the memory to further improve the learning effect. . It is practical enough for practicing songs that consist only of the pitches of white keys, and can also give an electric effect by illumination. In addition to the above, when the LED 114 emits light, the irradiated light is transmitted through the pitch notation 112c of the display panel 112, and the pitch notation 112c is recognized by the player. The performer can practice with a strong consciousness of the pitch of the instruction key using the light emission as a clue.
[0085]
According to the present embodiment, the LEDs 114B corresponding to the black keys 122 emit light all at once, thereby performing the function of illuminating the keyboard 1 and the panel switch 2, and the LEDs 114 corresponding to the keys 121 and 122 individually emit light. Thus, the instruction key display function is achieved, so that the display unit 110 can share both the illumination function and the instruction key display function. Therefore, it is possible to facilitate the visual recognition of the entire operation element and the recognition of the instruction key while having a simple configuration and low cost.
[0086]
In addition, since the minimal light-emitting body called the LED 114B for illuminating the black key 122 performs the illumination function of the keyboard 1 or the like, not only can the power consumption be reduced, but also a practice song composed only of the pitch of the white key 121. It is very suitable for displaying the instruction key.
[0087]
In addition, since the illumination of the keyboard 1 and the like can be arbitrarily obtained by the black key manual switch 43, not only the usability is improved, but also an appropriate response according to the skill level of the performer and the situation of use. Is possible. For example, the lighting function is useful for advanced players who perform on a dark stage, and the instruction key display function is normally considered useful for beginners and intermediates who are making progress. Either one or the other may be selected.
[0088]
Further, when the black key manual switch 43 is turned on and the light emission instruction by the control signal of the CPU 5 is overlapped, the LED 114B emits light with higher brightness than either one, so that the illumination function of the keyboard 1 or the like It is possible to easily recognize the black key 122 serving as the instruction key while maintaining the above.
[0089]
In the present embodiment, the LED 114B emits light with higher brightness than either one when the black key manual switch 43 is turned on and the light emission instruction by the control signal of the CPU 5 overlaps. The light emission mode is not limited to the above as long as the light emission mode can be changed. For example, when a light emission instruction only by turning on the black key manual switch 43 is emitted in red, and when a light emission instruction by only the control signal of the CPU 5 is emitted in green, both light emission instructions are duplicated. If it is configured to emit light in yellow, the instruction key can be recognized more clearly for practice songs including the pitch of the black key 122. In addition, the light emission mode may be set so that either one of the two light emission instructions is sustained light, and if both the light emission instructions are overlapped, the light is blinking.
[0090]
(Second Embodiment)
Below, the 2nd Embodiment of this invention is described using FIGS. 7-12.
[0091]
FIG. 7 is a diagram illustrating a part of the circuit configuration of the display unit 110. This embodiment is different from the first embodiment in that the black key manual switch 43 shown in FIG. 6 in the first embodiment is replaced with the circuit configuration shown in FIG. Further, in the first embodiment, the LED 114B for the black key 122 for illuminating the keyboard 1 and the like was emitted only by the player's intention, but in the second embodiment, the player's intention is Not only the intention but also the control by the CPU 5 is different from the first embodiment. Other configurations such as light emission control for displaying the instruction key are the same as those in the first embodiment.
[0092]
In the present embodiment, the RAM 7 stores register values such as AM and AW described later, flags such as run, and counter values such as t.
[0093]
As shown in FIG. 7, a switch unit 51 for connecting (ON) / blocking (OFF) the line 46 is provided on the line 46. The switch unit 51 is configured by, for example, an FET, and the drain D and the source S are brought into conduction by the register value input to the gate G, and the power by the voltage V1 is supplied to the LED 114B. The switch unit 51 may be another switch as long as it can be turned on / off by an input register value.
[0094]
Between the drain D and the gate G of the switch unit 51, a black key manual switch 55 (manual switch means), an FET 54, and a backflow prevention diode 56 are connected in series. The black key manual switch 55 is a switch having the same configuration as the black key manual switch 43 in the first embodiment. The drain D of the FET 54 is connected to the black key manual switch 55 and grounded through the resistor R1. The source S of the FET 54 is connected to the anode of the diode 56, and the cathode of the diode 56 is connected to the gate G of the switch unit 51.
[0095]
Further, the output side of a NOT gate (inverter) 53 is connected to the gate G of the FET 54, and the input side of the NOT gate 53 is grounded via a resistor R2. The gate of the switch unit 51 is further connected to the cathode of a diode 52 for preventing backflow, and the anode of the diode 52 is grounded via a resistor R3. The register value AM is input from the CPU 5 to the NOT gate 53, and the register value AW is input from the CPU 5 to the anode of the diode 52.
[0096]
Here, the register value AM indicates that automatic performance and key instruction are performed based on the automatic performance data 20A by “1”, and other cases are indicated by “0”. The register value AW is “1” indicating that the melody of a song to be played or key-indicated based on the automatic performance data 20A is composed only of the pitch of the white key (not including the pitch of the black key). The other cases are indicated by “0”. Specifically, the register values AM and AW are shown in FIG. 9 to be described later based on the operation of the A / M (auto / manual) switch (not shown) and the music selection switch (A switch) in the panel switch 2 by the player. Determined through mode setting processing.
[0097]
The circuit configuration shown in FIG. 7 operates as follows.
[0098]
As described above, since the voltage V1 is always applied to the line 46 when the electronic musical instrument is turned on, when the input of the gate G of the switch unit 51 becomes “1”, the switch unit 51 is turned on. The LEDs 114B emit light all at once. Specifically, it operates as follows.
[0099]
(1) When AW = 1, “1” is input to the gate G of the switch unit 51 through the diode 52, so that the switch unit 51 is turned on. That is, when the melody of the automatic performance music is composed only of the pitch of the white key, the LED 114B emits light regardless of whether the black key manual switch 55 is on or off. This mode is suitable for the practice of a song that can be played with only white keys, for example.
[0100]
(2) When AM = 0 (AW = 0 in this case) and the black key manual switch 55 is on, “1” is input to the gate G of the switch unit 51 through the diode 56. The switch unit 51 is turned on. That is, when the automatic performance and key instruction based on the automatic performance data 20A are not performed, the LED 114B emits light only when the black key manual switch 55 is turned on. That is, the light emission of the LED 114B depends only on the player's intention. This mode is suitable when, for example, it is desired to illuminate only the keyboard 1 or the like as necessary during manual performance.
[0101]
(3) On the other hand, even when the black key manual switch 55 is on, the switch 51 is not turned on when AM = 1 and AW = 0. That is, when performing an automatic performance of an automatic performance tune including the pitch of the black key and instructing a key, the LED 114B does not emit light regardless of the on-operation of the black key manual switch 55 by the performer. Thereby, with respect to the LED 114B, it is possible to prioritize the light emission for the instruction of the black key 122 over the illumination of the keyboard 1 or the like. Since performance practice is not usually performed in a dark place, this is also useful. This mode is also convenient when changing the performance music while the black key manual switch 55 is turned on. For example, if you are practicing a manual performance or an automatic performance composed only of white keys with the black key manual switch 55 turned on, the automatic operation including the pitch of the black key is performed by operating the song selection switch. When switching to a performance song, the light emission of the LED 114B automatically switches from the light emission for illuminating the keyboard 1 or the like to the light emission for key instruction. Therefore, the performer does not have to worry about the switch operation according to the performance music, and is freed from bothersomeness and can be put into practice.
[0102]
Hereinafter, processing contents relating to automatic performance, such as tone color setting and sound generation, in addition to calculation of the register values AM and AW in the present embodiment will be described with reference to FIGS.
[0103]
FIG. 8 is a diagram showing a flowchart of the main process in the present embodiment. This process is started when the electronic musical instrument is turned on.
[0104]
First, initialization is executed, that is, various registers are initialized (step S801). For example, the register values such as AM and AW and the automatic performance execution flag “run”, which will be described later, stored in the RAM 7 are set to “0”. Next, a tone parameter setting process is executed (step S802), a mode setting process (step S803) shown in FIG. 9 to be described later, and an automatic performance start / stop process (step S804) shown in FIG. The performance process is executed (step S805), and the process returns to step S802.
[0105]
FIG. 9 is a flowchart of the mode setting process executed in step S803 in FIG.
[0106]
First, it is determined whether or not the A / M switch ON event of the panel switch 2 has occurred (step S901). If the result of the determination is that there is an A / M switch ON event, the register value AM is set. While “1-AM” is set, the process proceeds to step S903. On the other hand, if there is no A / M switch ON event, the process immediately proceeds to step S903. That is, the register value AM is updated and set to “1” or “0” every time there is an A / M switch ON event.
[0107]
In step S903, it is determined whether or not the register value AM is set to “1”. If AM = 0 as a result of the determination, the register value AW is set to “0” (step S910). On the other hand, when AM = 1, it is determined whether or not an on event of the music selection switch of the panel switch 2 has occurred (step S904). The song selection switch is composed of eight button switches (not shown), each button switch corresponding to a different automatic performance song, and one song is selected depending on the on-event of the eight button switches. The
[0108]
As a result of the determination in the step S904, if there is no on event of the music selection switch, the step S910 is executed. On the other hand, if there is an on event, it is determined which of the eight button switches the on event is. The switch number is obtained by discrimination (step S905), and a value indicating the number is set in the register value A (step S906). That is, the register value A is set to a value (any one of 1 to 8) corresponding to the button switch that is pressed and selected among the eight button switches of the music selection switch.
[0109]
Here, the automatic performance data 20A in the automatic performance memory 20 will be described.
[0110]
FIG. 10 is a diagram showing the data structure of the automatic performance data 20A stored in the automatic performance memory 20 together with the data structure of the pointer register Pr.
[0111]
The automatic performance data 20A is composed of header data and sequence data for each song. The header data is data stored at the beginning of the automatic performance data storage area, and is automatically played such as the initial tempo data, the end address AY of the song, and the register value A (song number or song name is specified). Contains various information related to the song.
[0112]
The sequence data is composed of data corresponding to each note of the melody (defined as one word), and one word includes identification data, pitch data KD, touch data Kt, note length data KL, and the like. The identification data includes a data type included in the word, an address on the word of each data type, and the like. The pitch data KD specifies the note number indicating the pitch, the touch data Kt specifies the key velocity, etc., and the note length data KL specifies the note length. The sequence data of each song is composed of words from the start address AX (X data = 0, 0,... 0) to the end address AY (Y data = y, y,... Y (y is 1 or 0)). .
[0113]
The pointer register Pr defines the upper G (group) bit (for example, composed of 3 bits) that defines the song number selected by the selection switch and the address of data to be processed such as performance in the sequence data of the song. Lower G (group) bits. This pointer register Pr defines which performance position (note) of which song is to be processed.
[0114]
Returning to FIG. 9, in the subsequent step S907, the end address AY (Y data) of the sequence data of the music selected by the music selection switch is registered as end instruction information of the tamma control. That is, the header data of the automatic performance data 20A is searched (step S907a), the set register value A is set in the upper G (group) bit of the pointer register Pr (step S907b), and is defined by the pointer register Pr. The end address AY (Y data) of the song is registered in the RAM 8 (step S907c). This end address AY is used for determination processing in step S1208 of FIG.
[0115]
Next, it is determined whether or not the selected song is a white key song, that is, a song composed only of the pitch of the white key (step S908). This determination is made by searching all pitch data KD in the word defined by the end address AY from the start address AX, and whether or not a pitch of # or ♭ (so-called black key pitch) exists. When there is no # or ♯ pitch, it is determined as a white key song. If it is determined that the selected song is not a white key song, step S910 is executed. If the selected song is a white key song, the register value AW is set to “1” ( Step S909), the process ends.
[0116]
According to this process, the register value AM is set to “1” or “0” depending on whether or not automatic performance is performed, and a music for performing automatic performance is selected, and whether or not the selected music is a white key music. As a result, the register value AW is set to “1” or “0”. The set register values AM and AW are input to the circuit shown in FIG. 7 as described above, and are used for on / off control of the switch unit 51.
[0117]
FIG. 11 is a flowchart of the automatic performance start / stop process executed in step S804 of FIG.
[0118]
First, it is determined whether or not there is an on event of a start / stop switch (ST / SPSW) (not shown) of the panel switch 2 (step S1101). If there is no on event of the start / stop switch, this processing is immediately terminated. If there is an ON event of the start / stop switch, the automatic performance execution flag run indicating “1” to permit execution of automatic performance is set to “1-run” (step S1102). That is, the automatic performance execution flag run is updated and set to “1” or “0” each time the start / stop switch is turned on.
[0119]
Next, it is determined whether or not the automatic performance execution flag “run” is set to “1” (step S1103). As a result of the determination, if run = 1, it means that the current start / stop switch on-event is an event for executing automatic performance, so the process proceeds to step S1104, and the note length data KL in the word. Is reset to “0” and all X data in the pointer register Pr is set to “0” (X data = 0, 0,... 0), and the lower order of the pointer register Pr is set. This X data (= 0, 0,... 0) is set in the G bit, and this processing is terminated. On the other hand, if the result of determination in step S1103 is run = 0, it means that the current start / stop switch on-event is an event for canceling the automatic performance, so the counter t is set to “0”. After setting (step S1105), this process is terminated.
[0120]
According to this process, every time there is an on event for executing an automatic performance, the counter t is reset and the lower G bit of the pointer register Pr is set to X data indicating the start address of the song.
[0121]
FIG. 12 is a diagram showing a flowchart of the light emission control process in the present embodiment. This process is executed at predetermined time intervals (for example, the minimum unit of rhythm beat = every 192th of the entire note length) by the timer process.
[0122]
First, it is determined whether or not the automatic performance execution flag “run” is set to “1” (step S1201). If the determination result is “run = 0”, the present process is immediately terminated, while “run = 1”. If there is, it is determined whether or not the counter t is set to “0” (step S1202). If the counter t is set to “0” as a result of the determination, it means that a new note is sounded and emitted this time, so that the sequence data read address in the automatic performance data 20A is set as the pointer register Pr. The pitch data KD and touch data Kt of the word specified by the pointer register Pr are sent to the tone generator circuit 15 (step S1203). As a result, the pronunciation corresponding to the word (one note) is made.
[0123]
Next, a light emission start instruction is given to the LED 114 corresponding to the transmitted pitch data KD (step S1204), and the process proceeds to step S1205. Specifically, a control signal “1” of the CPU 5 indicating a light emission instruction is input to the gate G of the FET 41 shown in FIG. Thereby, the instruction key display corresponding to the melody is made. On the other hand, as a result of the determination in step S1202, if the counter t is not set to “0”, the code length data KL of the word that has started sounding is undigested, and the process proceeds to step S1205.
[0124]
In step S1205, it is determined whether or not the counter t has reached tmax (t = tmax), that is, whether or not the code length data KL in the word designated by the pointer register Pr has been digested. Initially, since the counter t does not reach tmax, t = tmax is not established, and the process proceeds to step S1209, where t = t + 1 and this process ends.
[0125]
On the other hand, when the processing of steps S1201, S1202, S1205, and S1209 is repeated by the length data KL and the counter t reaches tmax, the process proceeds from step S1205 to step S1206 to generate the pitch data KD that is generated. A corresponding LED 114 is instructed to be turned off (step S1204). Specifically, a control signal “0” indicating a turn-off instruction from the CPU 5 is input to the gate G of the FET 41 shown in FIG.
[0126]
Next, the counter t is reset to “0”, and the lower G bit of the pointer register Pr is incremented by “1”, that is, the process proceeds to the next word (step S1207). Next, it is determined whether or not the address defined by the lower G bits of the pointer register Pr indicates the end address AY (step S1208), and the address defined by the lower G bits of the pointer register Pr determines the end address AY. If there is no indication, there is an undigested word, so this processing ends. On the other hand, if the address defined by the lower G bits of the pointer register Pr indicates the end address AY, all of the sequence data of the song is shown. Since the word has been digested, the automatic performance execution flag run is reset to “0” (step S1210), and this process is terminated.
[0127]
According to this process, when automatic performance is permitted, the selected tune is automatically played from the beginning to the end, and at the same time, the LED 114 corresponding to the melody is lit, thereby displaying the instruction key. The
[0128]
In this process, the light emission time of the LED 114 is substantially the same as the sound generation time of the pitch data KD (between the note length data KL), but the key instruction is not limited to this as long as it is clear. For example, the sound generation time may be set to a predetermined ratio time or a fixed time.
[0129]
According to the present embodiment, the display unit 110 combines the illumination function and the instruction key display function, thereby facilitating the visual recognition of the entire operator and the recognition of the instruction key while having a simple configuration and low cost. The same effects as those of the first embodiment can be obtained with respect to the point that power consumption is reduced by allowing the minimum light emitter to perform the illumination function of the keyboard 1 and the like.
[0130]
In addition to this, when the automatic performance music is white key music, the LED 114B emits light regardless of whether the black key manual switch 55 is turned on or off. For example, in the music that can be played with only the white key, the illumination of the keyboard 1 is automatically performed. At the same time, an instruction key is also displayed. Therefore, the practice of white key music can be performed smoothly.
[0131]
In the case of manual performance, since the LED 114B emits light only when the black key manual switch 55 is turned on, the keyboard 1 and the like can be illuminated only by the intention of the performer. Can be improved.
[0132]
Further, when the automatic performance tune includes the pitch of the black key, the LED 114B is inhibited from emitting light regardless of whether the performer turns on the black key manual switch 55. Therefore, since the light emission for instructing the black key 122 is automatically prioritized over the illumination of the keyboard 1 or the like, it is not necessary to worry about the switch operation, and it is freed from troublesomeness and can be put into practice. Since performance practice is not usually performed in a dark place, it is sufficiently useful even in this way, and is particularly convenient when changing the performance music.
[0133]
As described above, in order to illuminate the LED 114B to illuminate the keyboard 1 and the panel switch 2, in addition to manual operation by the black key manual switch 55, control judgment by the CPU 5 based on the automatic performance data 20A is used together. Therefore, appropriate control according to the situation becomes possible.
[0134]
When the register value AM is “1”, the light emission of the LED 114B for illuminating the keyboard 1 or the like may be uniformly prohibited. For this purpose, for example, in the circuit shown in FIG. 7, the gate G of the switch unit 51 and the diode 52 are cut off so that the register value AW is not inputted. Thereby, when performing an automatic performance and a key instruction based on the automatic performance data 20A, since all the LEDs 114 emit light only for the key instruction, the instruction key display can be performed more clearly and accurately. As described above, in general, performance practice is not performed in a dark place. In particular, if mode change means (for example, a switch for conducting / interrupting the gate G of the switch unit 51 and the diode 52) for instantaneously switching to such a configuration is provided, the usability is further improved.
[0135]
In the first and second embodiments, the position where the display unit 110 is provided may be another position as long as the display unit 110 can be visually recognized including when the key is pressed and can be applied to both the white key 121 and the black key 122.
[0136]
When the automatic performance music includes the pitch of the black key, the light emission of the LED 114B is prohibited regardless of the on-operation of the black key manual switch 55 by the performer, but instead of prohibiting the light emission. The emission color of the LED 114B may be changed. In this case, another signal line may be prepared, the LED 114B may be a multi-color LED, and one color may be used exclusively for illumination of the keyboard 1 or the like, and the other color may be used exclusively for instruction key display.
[0137]
(Third embodiment)
FIG. 13 is an external view of the electronic musical instrument according to the present embodiment.
[0138]
The third embodiment of the present invention is different from the second embodiment in that a light irradiation unit 3110 is provided instead of the display unit 110 in the second embodiment, and other configurations are the same as those in the second embodiment.
[0139]
The light irradiation unit 3110 includes LEDs 114 corresponding to the keys 121 and 122. In the first embodiment, since the display unit 110 is disposed above the common base end portion 124 of the key unit 120, the LED 114 is positioned at a height approximately the same as the height of the upper surface of the black key 122. . In the third embodiment, as shown in the figure, the LED 114 is fixed to the upper case 140 by an appropriate method at a position slightly higher than the upper surface of the black key 122. Thereby, the irradiation light of the LED 114 </ b> B corresponding to the black key 122 is also irradiated to the upper surface of the black key 122.
[0140]
The operation of illumination and key instruction in the present embodiment is the same as that in the second embodiment. The instruction key is displayed mainly by directly viewing each LED 114. Illumination of the keyboard 1 or the like is achieved by diffusing light emitted from the LEDs 114B throughout the keyboard 1 and the panel switch 2. As described above, since the irradiation light of the LED 114 is also applied to the upper surface of the black key 122, both the white key 121 and the black key 122 are illuminated. Therefore, the keyboard 1 can be illuminated more efficiently than in the second embodiment.
[0141]
According to the present embodiment, in addition to the effects of the second embodiment, the illumination function of the keyboard 1 by the LED 114B can be further strengthened.
[0142]
In the first to third embodiments, all the LEDs 114B for the black key 122 are made to emit light for illumination of the keyboard 1 and the panel switch 2. However, the present invention is not limited to this. LED may be used for illumination. For example, a part of the LED 114B may be used for illumination, and an LED may be separately provided for an operator such as a tone color of the panel switch 2 and used for illumination.
[0143]
(Fourth embodiment)
Below, the 4th Embodiment of this invention is described using FIGS. 14-17.
[0144]
FIG. 14 is an external view of the electronic musical instrument according to the present embodiment.
[0145]
In 4th Embodiment, the laser beam irradiation part 4110 is provided instead of the display unit 110 in 2nd Embodiment as a light irradiation part. Also in this embodiment, automatic performance and instruction key display are performed based on the automatic performance data 20A (FIG. 10) similar to the second embodiment. In this embodiment, the CPU 5 controls the light emission for illuminating the keyboard 1 and the like and the light emission for displaying the instruction key of the laser light irradiation unit 4110 based on the automatic performance data 20A.
[0146]
The laser beam irradiation unit 4110 is provided in the upper part of the operation panel unit 4002 in which the panel switch 2 group is disposed, and is provided in the approximate center in the key arrangement direction, so that the irradiation light can mainly irradiate the upper and lower keyboards 1. Yes. The laser beam irradiation unit 4110 is arranged at a position where all the operation elements of the panel switch 2 can be irradiated, and illuminates all the operation elements of the panel switch 2 as well as a part of the keyboard 1 and the panel switch 2. Also good. Further, in order to illuminate all the operators uniformly, a plurality of laser beam irradiation units 4110 may be provided at appropriate positions.
[0147]
When the pedal key 60 is pressed, a bass sound or a percussion instrument sound is generated. A laser light irradiation unit similar to the laser light irradiation unit 4110 may be provided on the lower surface of the frame 130, and the pedal key 60 may be configured to illuminate and display an instruction key by a method similar to the processing for the keyboard 1 described later.
[0148]
The laser beam irradiation unit 4110 includes a drive unit (not shown) for irradiating laser beam light and moving the irradiation direction at high speed. The drive unit is configured to control, for example, a mirror (mirror) connected to a control rod of an electromagnetic actuator by current, voltage, or both. When a laser beam is applied to the mirror, the beam vibrates in a linear direction. . By providing two pairs of mirrors and electromagnetic actuators corresponding to the mirrors and arranging the rotation axes of the two mirrors at right angles to each other, a Lissajous figure can be drawn by the control of the corresponding electromagnetic actuators. The drive unit is configured using such a principle.
[0149]
This driving unit is controlled by the CPU 5. By the scan control process of FIG. 17 described later, the laser beam irradiation unit 4110 irradiates the entire keyboard 1 and a part of the operator of the panel switch 2 while moving the irradiation direction at a high speed (hereinafter referred to as “full scan”). In addition, the irradiation direction is temporarily fixed substantially at a predetermined position of the instruction key.
[0150]
FIG. 15 is a diagram illustrating an example of a scan control process according to the present embodiment.
[0151]
In all scans, as shown in the figure, the scan trajectory gradually shifts, such as the first time and the second time, and one cycle of all scans ends at the CT time. Then, the first scan trajectory is followed. In this full scan, brightness for assisting the visual recognition of the keyboard 1 or the like is given to the keyboard 1 or the like by the afterimage of the irradiated light, and the same effect as that obtained when the keyboard 1 or the like is illuminated can be obtained. This is the lighting function. By shifting the pitch of the orbital deviation in this way, the afterimage of the irradiated light on the keyboard 1 can be made uniform and a natural illumination effect can be obtained. The pitch of the orbital deviation is set so that the orbits of each pitch do not overlap in consideration of the irradiation area of the beam light (or the diameter of the beam light). In the figure, only the keyboard 1 is shown, but some controls of the panel switch 2 are also subject to full scanning. Needless to say, it is more preferable to arrange the laser beam irradiation unit 4110 so that all the operators of the panel switch 2 can be subjected to all scanning.
[0152]
On the other hand, by temporarily fixing the irradiation direction at a predetermined position of the instruction key, the temporarily fixed part is recognized with higher luminance than the part that has been scanned, so that the instruction key is recognized. This is the instruction key display function. For example, in the same figure, the irradiation movement is temporarily stopped at the points P1, P2, and P3 in order to instruct the chord of the C major (C, E, G key). Although the stop position is provided in the first trajectory of all scans in the figure, it may be set to an appropriate position that is easy to visually recognize.
[0153]
FIG. 16 is a diagram illustrating an example of a time chart of the scan control process. This figure exemplifies a case where a C major chord (C, E, G key) is specified as the instruction key. FIG. 4A shows a time chart of the C key, FIG. 2B shows an E key, and FIG.
[0154]
In the figure, an instruction key stop time tSTP is a time region in which the irradiation position by the laser light irradiation unit 4110 stops for the instruction of each key. The instruction key stop time tSTP is set to be divided into m times for each key during the time indicated by the code length data KL related to the instruction key. The time interval from the current instruction key stop time tSTP to the next instruction key stop time tSTP is the total scan time tSCN.
[0155]
The instruction key stop time tSTP, the total scan time tSCN, and the number m are calculated by the CPU 5 based on the automatic performance data 20A in the scan control process of FIG. 17 to be described later. Usually, the total scan time tSCN includes a plurality of all scans. A cycle (for example, 1000 cycles) is set to an executable time. In the case of a single instruction key, the ratio (duty ratio) of the total time (m times) of the instruction key stop time tSTP to the total time of the total scan time tSCN is about 1:10 to 1: 1. Is set. This duty control is preferably performed so that the degree of illumination of the keyboard 1 or the like and the clarity of the instruction key display are both appropriate. For this purpose, various control methods such as irradiation moving speed and illuminance of the laser light irradiation unit 4110 are used. It is necessary to set the parameters with comprehensive consideration.
[0156]
In this way, the instruction key stop time tSTP, the total scan time tSCN, and the number m are calculated for all the sequence data of the selected music piece in the automatic performance data 20A, and all the constituent notes of the melody are as shown in FIG. It will be processed according to the time chart of the form.
[0157]
FIG. 17 is a diagram showing a flowchart of scan control processing in the present embodiment. This process is always executed when the electronic musical instrument is powered on. Alternatively, a switch for starting this process may be provided and executed as necessary.
[0158]
First, execution of all scans is started (step S1701), and it is determined whether or not a key instruction switch (not shown) for permitting display of an instruction key on the panel switch 2 is turned on (step S1702). This process is repeated until the switch is turned on. Therefore, all scans are continued unless the player requests display of instruction keys, so that the state where the keyboard 1 and the like are illuminated continues. On the other hand, if the result of determination in step S1702 is that the key instruction switch has been turned on, processing proceeds to step S1703 and instruction key data is extracted. The instruction key data is data included in one word (FIG. 10) of the sequence data in the automatic performance data 20A from the automatic performance memory 20, and the pitch data KD and the note length data KL of each note of the selected song are At least included (initially from the word at the start address).
[0159]
Next, for the instruction key, the instruction key stop time tSTP, the total scan time tSCN, and the number of times m are calculated (step S1704). These values are calculated based on at least the number of simultaneous instruction keys (number of chord components), pitch data KD, and note length data KL. Further, as described above, the irradiation movement speed and illuminance of the laser light irradiation unit 4110 are calculated. It is calculated in consideration of various parameters such as.
[0160]
Next, the irradiation position by the laser beam irradiation unit 4110 is stopped at a predetermined position (point P1 in FIG. 15) of the first instruction key (C key) among the instruction keys instructed simultaneously (step S1705). Since all scans are performed at a high speed for a plurality of cycles, the position of the instruction key can be searched during the entire scan.
[0161]
Next, it is determined whether or not the instruction key stop time tSTP has elapsed since the irradiation position of the first instruction key was stopped (step S1706), and this process is repeated until the instruction key stop time tSTP has elapsed (FIG. 5). When the instruction key stop time tSTP has elapsed since the irradiation position of the first instruction key was stopped after the first instruction key stop time tSTP shown in FIG. 16A, all scans are resumed (step S1707).
[0162]
Next, it is determined whether or not the total scan time tSCN has elapsed since the restart of all scans (step S1708), and this process is repeated until the total scan time tSCN has elapsed (first time shown in FIG. 16A). The total scan time tSCN from the end of the instruction key stop time tSTP to the start of the first instruction key stop time tSTP shown in FIG. On the other hand, as a result of the determination in step S1708, if the entire scan time tSCN has elapsed since the restart of all scans, whether or not the instruction has been stopped m times for all of the instruction keys (3 keys). Is discriminated (step S1709).
[0163]
If there is an unprocessed key that has not been stopped m times as a result of the determination, the process returns to step S1705. For example, when the instruction key is not a chord but a single key, the answer to step S1709 is “YES” in the m-th loop. When the instruction key is a chord of C major as in this example, the answer to step S1709 is “YES” in the loop of 3 chord components × m times.
[0164]
In the second loop of step S1705, the irradiation position by the laser beam irradiation unit 4110 is stopped at a predetermined position (point P2 in FIG. 15) of the second instruction key (E key), and thereafter the first instruction key. The same processing is executed. The same processing is performed for the third instruction key. In this example, in the fourth loop of step S1705, the second instruction key stop time tSTP comes for the first instruction key.
[0165]
As a result of the determination in step S1709, when the instruction key is stopped for instruction m times, it is determined whether or not all the words of the sequence data of the music have been digested (step S1710). If it is determined that there is an undigested word in the sequence data of the song, the lower bit of the pointer register Pr (FIG. 10) is incremented by “1” to advance the word to be processed by one (step S1711). The process returns to step S1703. In the second loop of step S1703, instruction key data is extracted for the next word, and thereafter the same processing is repeatedly executed. If it is determined in step S1710 that all the words in the sequence data of the song have been digested, the process is terminated.
[0166]
According to the present embodiment, the laser light irradiation unit 4110 combines the illumination function and the instruction key display function, so that the keyboard 1 and the like can be easily recognized and the instruction key can be recognized while having a simple configuration and low cost. With respect to the points that can be achieved, the same effects as those of the first embodiment can be obtained. Moreover, since the illumination function and the instruction key display function are made possible with a single light irradiation unit, it contributes to space saving and simplification of the configuration.
[0167]
Furthermore, since the aspect such as the intensity of the illumination and the indication key display can be easily set by the duty control, various correspondences are possible. For example, if the duty ratio is changed according to the atmosphere of the music, more appropriate visual recognition and recognition that also has a production effect can be performed. If the emission color is made variable, a wider variety of effects can be achieved.
[0168]
In addition, since the scan control is performed by duty control, it is easy to adjust the brightness of the instruction key by setting the instruction key stop time tSTP for each instruction key according to the touch data Kt. Can teach the strength of touch. In this way, performance practice becomes more effective.
[0169]
If only the instruction key is displayed and illumination is not desired, the laser light irradiation unit 4110 may be caused to emit light only during the instruction key stop time tSTP, and light emission may be stopped during the entire scan time tSCN. Alternatively, instead of stopping the light emission, the keyboard 1 or the like may not be illuminated by directing the irradiation direction upward, for example, where there is no irradiation object.
[0170]
The scan control is not limited to the process illustrated in FIG. In this embodiment, all the scans are performed in a plurality of cycles within the entire scan time tSCN. For example, from the start of the first instruction key stop time tSTP of the C key to the start of the second instruction key stop time tSTP. May be set as one cycle time for all scans. In this case, the instruction key stop time tSTP of each instruction key divided in time is visited once every cycle of all scans. Even in such control, if the duty ratio is set appropriately, illumination and instruction key display exactly the same as described above can be performed.
[0171]
In the first to fourth embodiments, the instruction key is limited to the white key 121 or the black key 122. However, for example, portamento and vibrato in the panel switch 2 are for effects operated during performance. An operator may be specified as an instruction operator.
[0172]
The instruction key is specified by the automatic performance data 20A from the automatic performance memory 20. However, the instruction key is not limited to this. For example, the electronic musical instrument is connected to the parent device, and the teacher performs on the parent device. The instruction key may be specified by a real-time performance instruction. In this case, the key to be pressed next is easily visually recognized, which is useful for performance practice. Alternatively, a key pressed by the player himself may be specified as an instruction key, and the LED 114 corresponding to the key may be caused to emit light (instruction key stop in the fourth embodiment). In this case, since the key pressed by the user is clearly visually recognized, it is possible to practice while clearly confirming the key pressing operation.
[0173]
In the first to fourth embodiments, the automatic performance data 20A is obtained from the automatic performance memory 20. However, the present invention is not limited to this, and in addition to storing in advance in the ROM 6 and the HDD 11, the FD 21 and the like. It may be stored in the CD-ROM 12 or the like.
[0174]
The automatic performance data 20A is configured to be transmitted from the other instruction medium (for example, key pressing instruction data and light emission instruction data existing in another person's computer) to the apparatus via the communication network 31 and the server computer 32. As a result, a remote learning system for performance can be constructed.
[0175]
【The invention's effect】
As described above, according to the electronic musical instrument of claim 1 of the present invention, , Easy While having a simple structure and low cost, multiple operators Next operation The operator can be easily recognized.
[0176]
According to the electronic musical instrument of the second aspect of the present invention, it is possible to efficiently provide the brightness and recognize the operation element according to the use situation only by providing the minimum light emitter.
[0177]
According to the electronic musical instrument of claim 3 of the present invention, it is possible to visually recognize a plurality of operators. Next operation One or both of the recognition of the operator can be arbitrarily performed, and usability can be improved.
[0178]
According to the electronic musical instrument of claim 4 of the present invention, while the visual recognition of the plurality of operators is maintained, Next operation The operator can be easily recognized.
[0179]
According to the electronic musical instrument of claim 5 of the present invention, while the visual recognition of the plurality of operators is maintained, Next operation The operator can be easily recognized.
[0180]
According to the electronic musical instrument of claim 6 of the present invention, control according to the situation becomes possible.
[0181]
According to the electronic musical instrument of claim 7 of the present invention, a plurality of operating elements can be viewed brightly by the light emission of the light emitter corresponding to the operating element other than the white key, and is configured only with the pitch of the white key. It is possible to give instructions for pressing the melody of the song. It is practical enough for practicing a practice song composed of only the pitches of white keys.
[0182]
According to the electronic musical instrument of the eighth aspect of the present invention, it is possible to accurately perform the key press instruction display of the practice music including, for example, the pitch of the black key. In general, performance practice or the like is not performed in a dark place, and thus this configuration is sufficiently useful. Further, even when the performance song is changed from a white key song to a song including the pitch of the black key, the light emitting body corresponding to the black key does not automatically emit light, so that the troublesomeness of correspondence is reduced.
[0183]
According to the electronic musical instrument of claim 9 of the present invention, for example, when performing a performance based on automatic performance data, it is possible to accurately display a key press instruction. In general, performance practice or the like is not performed in a dark place, and there is a case where illumination is not required. Therefore, such a configuration is sufficiently useful.
[0184]
According to the electronic musical instrument of claim 10 of the present invention, it is possible to visually recognize and operate a plurality of operators with a single or a small number of beam irradiation units. Next operation Since the operator can be easily recognized, a plurality of operators can be visually recognized and saved while saving space and simplifying the configuration. Next operation The operator can be easily recognized.
[0185]
According to the electronic musical instrument of claim 11 of the present invention. , Easy While having a simple structure and low cost, multiple operators Next operation The operator can be easily recognized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing an overall configuration of an electronic musical instrument according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partial longitudinal sectional view showing the vicinity of a key rear end portion of the electronic musical instrument according to the embodiment.
FIG. 3 is an exploded perspective view of a display unit of the electronic musical instrument.
FIG. 4 is an exploded plan view of the display unit of the electronic musical instrument, a plan view of the display unit from above (FIG. 4A), a plan view of the display panel (FIG. 4B), and a display panel; It is the top view (the figure (c)) which looked at the display unit from the front in the state where it removed.
FIG. 5 is a partial longitudinal sectional view showing the vicinity of the key rear end portion to the key front end portion of the electronic musical instrument.
FIG. 6 is a diagram showing an example of a circuit configuration of a display unit of the electronic musical instrument.
FIG. 7 is a diagram showing a part of a circuit configuration of a display unit of an electronic musical instrument according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a diagram showing a flowchart of main processing in the same embodiment.
FIG. 9 is a flowchart of mode setting processing executed in step S803 of FIG.
FIG. 10 is a diagram showing a data configuration of a pointer register together with a data configuration of automatic performance data stored in an automatic performance memory in the same embodiment.
FIG. 11 is a flowchart of automatic performance start / stop processing executed in step S804 of FIG.
FIG. 12 is a view showing a flowchart of light emission control processing in the embodiment.
FIG. 13 is an external view of an electronic musical instrument according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 14 is an external view of an electronic musical instrument according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a diagram illustrating an example of a scan control process according to the embodiment.
FIG. 16 is a diagram showing an example of a time chart of scan control processing in the embodiment.
FIG. 17 is a diagram showing a flowchart of scan control processing in the same embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Keyboard, 2 Panel switch (multiple operation element), 5 CPU (specific light emission instruction | indication means, pitch extraction means, light emission prohibition means, operation element specific means), 6 ROM, 7 RAM, 8 timer, 20 automatic performance memory, 20A automatic performance data, 41 FET, 42 diode, 43 black key manual switch (partial light emission instruction means), 44 diode, 55 black key manual switch (manual switch means), 110 display unit, 111 base body, 111a reflection Surface, 114W (for white key 21) LED (light emitting means, light emitter), 114B (for black key 22) LED (light emitting means, light emitter), 120 key unit, 121 white key (multiple controls), 122 black Key (multiple controls), 124 Common base end, 130 frame, 140 Upper case, 3110 Light irradiation unit (light emitting means), 4110 Laser light irradiation part (light emitting means)

Claims (11)

複数の操作子（１２１、１２２、２）と、
光を発する発光手段（１１４、３１１０、４１１０）とを備え、
前記発光手段は、前記複数の操作子を照射することで、前記複数の操作子の視認を補助するための明るさを該複数の操作子に付与する照明機能と、該複数の操作子のうち次に操作すべき操作子として特定された操作子を照射して該特定された操作子を認識させる認識表示機能とを兼ね備え、
前記発光手段は、前記照明機能を果たすときは、前記認識表示機能を果たすための照射を行うか否かにかかわらず、前記照明機能を果たすための照射を行うように構成されたことを特徴とする電子楽器。A plurality of operators (121, 122, 2);
Light emitting means (114 , 3110, 4110 ) for emitting light,
The light emitting means irradiates the plurality of operators, thereby providing a lighting function for assisting the visual recognition of the plurality of operators to the plurality of operators, and among the plurality of operators Combined with a recognition display function for irradiating an operator specified as an operator to be operated next and recognizing the specified operator ,
When the light emitting means fulfills the illumination function, the light emitting means is configured to perform the illumination for fulfilling the illumination function regardless of whether or not the illumination for fulfilling the recognition display function is performed. Electronic musical instruments. 前記発光手段は、前記複数の各操作子に対応して設けられた複数の発光体（１１４）で成り、該複数の発光体の少なくとも一部（１１４Ｂ）が発光することにより、前記複数の操作子に明るさを付与する共に、前記複数の発光体のうち前記特定された操作子に対応する発光体が発光することにより、前記特定された操作子を認識させることを特徴とする請求項１記載の電子楽器。  The light emitting means includes a plurality of light emitters (114) provided corresponding to the plurality of operators, and at least a part (114B) of the plurality of light emitters emits light, whereby the plurality of operations are performed. The brightness is given to the child, and the specified operator is recognized when the light emitter corresponding to the specified operator emits light among the plurality of light emitters. The electronic musical instrument described. 前記複数の発光体の前記少なくとも一部に発光を指示する一部発光指示手段（４３）と、前記複数の発光体のうち前記特定された操作子に対応する発光体に発光を指示する特定発光指示手段（５）とを備えたことを特徴とする請求項２記載の電子楽器。  A partial light emission instructing means (43) for instructing light emission to at least a part of the plurality of light emitters, and a specific light emission for instructing light emission to a light emitter corresponding to the specified operator among the plurality of light emitters 3. The electronic musical instrument according to claim 2, further comprising instruction means (5). 前記一部発光指示手段による発光指示と前記特定発光指示手段による発光指示とが重複してなされた発光体の発光態様を、前記一部発光指示手段による発光指示と前記特定発光指示手段による発光指示のいずれか一方のみがなされた場合における発光態様と異ならせたことを特徴とする請求項３記載の電子楽器。  The light emission mode of the illuminant in which the light emission instruction by the partial light emission instruction means and the light emission instruction by the specific light emission instruction means are overlapped, the light emission instruction by the partial light emission instruction means and the light emission instruction by the specific light emission instruction means 4. The electronic musical instrument according to claim 3, wherein the electronic musical instrument is different from the light emission mode when only one of the above is performed. 前記一部発光指示手段による発光指示及び前記特定発光指示手段による発光指示はいずれも、前記複数の発光体への電力の供給によりなされ、前記複数の発光体の発光態様は、前記一部発光指示手段から供給される電力及び前記特定発光指示手段から供給される電力に基づいて規定されることを特徴とする請求項４記載の電子楽器。  Both the light emission instruction by the partial light emission instructing means and the light emission instruction by the specific light emission instructing means are made by supplying power to the plurality of light emitters, and the light emission mode of the plurality of light emitters is the partial light emission instruction. 5. The electronic musical instrument according to claim 4, wherein the electronic musical instrument is defined based on electric power supplied from the means and electric power supplied from the specific light emission instructing means. 前記一部発光指示手段は、手動により前記複数の発光体の前記少なくとも一部への発光の指示を許容する手動スイッチ手段（５５）と、前記特定された操作子を規定するための規定データ（２０Ａ）を入力する入力手段（２）とを備え、前記一部発光指示手段による前記複数の発光体の前記少なくとも一部への発光指示は、前記手動スイッチ手段による発光指示の可否と前記入力手段により入力された規定データとに基づいて決定されることを特徴とする請求項３〜５のいずれか１項に記載の電子楽器。  The partial light emission instructing means includes manual switch means (55) for manually allowing light emission to the at least some of the plurality of light emitters, and regulation data for defining the specified operation element ( 20A) and an input means (2) for inputting the light emission instruction to the at least a part of the plurality of light emitters by the partial light emission instruction means. The electronic musical instrument according to any one of claims 3 to 5, wherein the electronic musical instrument is determined on the basis of the prescribed data inputted in step (5). 前記複数の発光体の前記少なくとも一部は白鍵以外の操作子に対応する発光体であり、自動演奏データを入力し該入力された自動演奏データに基づいて演奏される曲のメロディーを構成する音高を抽出する音高抽出手段（５）を備え、該音高抽出手段により抽出された音高が白鍵の音高のみで構成される場合は、前記複数の発光体の前記少なくとも一部が発光するように構成したことを特徴とする請求項２記載の電子楽器。  The at least part of the plurality of light emitters is a light emitter corresponding to an operator other than a white key, and constitutes a melody of a song to be played based on the input automatic performance data. When the pitch extraction means (5) for extracting the pitch is provided, and the pitch extracted by the pitch extraction means is composed only of the pitch of the white key, the at least part of the plurality of light emitters The electronic musical instrument according to claim 2, wherein the electronic musical instrument is configured to emit light. 前記複数の発光体の前記少なくとも一部は、黒鍵に対応する発光体であり、自動演奏データを入力し該入力された自動演奏データに基づいて演奏される曲のメロディーを構成する音高を抽出する音高抽出手段（５）と、該音高抽出手段により抽出された音高が黒鍵の音高を含む場合は、前記複数の発光体の前記少なくとも一部の発光を禁止する発光禁止手段（５）とを備えたことを特徴とする請求項２〜７のいずれか１項に記載の電子楽器。  The at least a part of the plurality of light emitters is a light emitter corresponding to a black key, and inputs the automatic performance data and has a pitch constituting a melody of a song to be played based on the input automatic performance data. When the pitch extraction means (5) to be extracted and the pitch extracted by the pitch extraction means include the pitch of the black key, the light emission prohibition for prohibiting the light emission of at least a part of the plurality of light emitters The electronic musical instrument according to any one of claims 2 to 7, further comprising means (5). 自動演奏データを入力し該入力された自動演奏データに基づいて操作子を特定する操作子特定手段（５）と、該操作子特定手段により前記自動演奏データに基づいて操作子が特定された場合は、前記複数の発光体の前記少なくとも一部の発光を禁止する発光禁止手段（５）とを備えたことを特徴とする請求項２〜５のいずれか１項に記載の電子楽器。  When an operator is specified based on the automatic performance data by the operator specifying means (5) for inputting the automatic performance data and specifying the operator based on the input automatic performance data, and the operator specifying means The electronic musical instrument according to any one of claims 2 to 5, further comprising a light emission prohibiting unit (5) that prohibits light emission of the at least some of the plurality of light emitters. 前記発光手段は、前記複数の操作子を照射可能なビーム照射部で成り、前記複数の操作子の視認を補助するための該複数の操作子への照射と、前記特定された操作子を認識させるための該特定された操作子への照射とを、デューティ制御により行うようにしたことを特徴とする請求項１記載の電子楽器。  The light emitting means includes a beam irradiation unit capable of irradiating the plurality of operators, and irradiates the plurality of operators to assist the visual recognition of the plurality of operators and recognizes the specified operator. 2. The electronic musical instrument according to claim 1, wherein the irradiation of the specified operation element for performing the control is performed by duty control. 操作される複数の操作子と、
該複数の操作子を照射する光照射部と、
前記複数の操作子のうち次に操作すべき操作子を特定する操作子特定手段とを備え、
前記光照射部は、前記複数の操作子を照射することにより前記複数の操作子を照明する照明機能と、前記操作子特定手段により特定された操作子を照射して該特定された操作子を認識させる認識表示機能とを兼ね備え、
前記光照射部は、前記操作子特定手段による操作子の特定結果に応じて前記照明機能及び前記認識表示機能の少なくとも一方として機能するように構成したことを特徴とする電子楽器。A plurality of operators to be operated;
A light irradiation unit for irradiating the plurality of operators;
An operator specifying means for specifying an operator to be operated next among the plurality of operators,
The light irradiation unit illuminates the plurality of operation elements by irradiating the plurality of operation elements, and irradiates the operation elements specified by the operation element specifying means to Combined with a recognition display function to recognize ,
The electronic musical instrument, wherein the light irradiation unit is configured to function as at least one of the illumination function and the recognition display function according to a result of specifying an operation element by the operation element specifying unit.
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