JP3689971B2

JP3689971B2 - Water suspension antibacterial composition

Info

Publication number: JP3689971B2
Application number: JP11256096A
Authority: JP
Inventors: 稔八木
Original assignee: Kurita Water Industries Ltd
Current assignee: Kurita Water Industries Ltd
Priority date: 1996-05-07
Filing date: 1996-05-07
Publication date: 2005-08-31
Anticipated expiration: 2016-05-07
Also published as: JPH09295907A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は水懸濁状抗菌性組成物に係り、特に工業用抗菌剤である２，２’−ジブロモ−３−ニトリロプロピオンアミド（以下「ＤＢＮＰＡ」と略記する。）の取扱い性等を改善した新規抗菌性組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、紙・パルプ工業における抄紙工程や各種工業における冷却水系には、細菌や真菌によるスライムが発生し、製品の品質低下や生産効率の低下などの障害を引き起こしている。
【０００３】
そこで、これらの微生物による障害を防止するために、各種の抗菌剤が使用されている。特にＤＢＮＰＡは、殺菌力が強いことから広く使用されているが、水に対する溶解度が２５℃で１．５ｇ−ＤＢＮＰＡ／１００ｇ−水と比較的低いことから、従来、ＤＢＮＰＡは一般的には親水性のアルコール系又はグリコール系の有機溶剤或いはこれらの有機溶剤と水との混合溶剤に溶解して使用されている。
【０００４】
なお、ＤＢＮＰＡ以外の抗菌性化合物では、有機溶剤を用いない水懸濁状抗菌性組成物が公知である。例えば、ＤＢＮＰＡ以外の、常温で固体の水難溶性の抗菌性化合物について、平均粒子径を３μｍ以下の微粉とすると共に、分散剤を使用して粘度２００〜５００ｃｐ（２０℃）の水懸濁液とすることにより、比較的安定な水懸濁状抗菌性組成物が得られている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ＤＢＮＰＡを有機溶剤に溶解させた抗菌性組成物は、引火性を有することから、貯蔵又は取り扱い時に注意を要する上に、溶剤コストが高くつくという欠点がある。しかも、有機溶剤を用いた場合であっても、ＤＢＮＰＡの溶解度は高くても３０〜４０重量％と制限があり、抗菌性組成物の調製が容易ではない。
【０００６】
ＤＢＮＰＡを有機溶剤と水との混合溶剤に溶解させたものは、上記引火性の低減とコスト削減のために提案されたものであるが、この抗菌性組成物では、ＤＢＮＰＡが水と反応して分解し、抗菌効果が低下するという問題がある。
【０００７】
一方、ＤＢＮＰＡを、従来のＤＢＮＰＡ以外の抗菌性化合物と同様にして水懸濁液とした場合、ＤＢＮＰＡの比重が大きいために、粘度２００〜５００ｃｐ（２０℃）程度の水懸濁状抗菌性組成物では、長期保存時に層分離を起こし易い。
【０００８】
本発明は上記従来の問題点を解決し、抗菌性化合物としてＤＢＮＰＡを用いた水懸濁状抗菌性組成物であって、層分離等の問題がなく、取り扱い性に優れた水懸濁状抗菌性組成物を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明の水懸濁状抗菌性組成物は、２，２’−ジブロモ−３−ニトリロプロピオンアミドを、分散剤を溶解させた水に添加して湿式粉砕することにより水に懸濁させると共に、増粘剤を添加して粘度を６００〜３０００ｃｐ（２０℃）の範囲としたことを特徴とする。
【００１０】
ＤＢＮＰＡは下記の構造式を有する。
【００１１】
【化１】

【００１２】
本発明の水懸濁状抗菌性組成物は、有機溶剤を用いることなくＤＢＮＰＡを水に懸濁したものであるため、安価で引火性がなく、しかも、粘度が高いためＤＢＮＰＡの沈降分離の問題もなく、ＤＢＮＰＡを８０重量％程度の高濃度とすることができる。また、本発明の水懸濁状抗菌性組成物では、添加した増粘剤が、ＤＢＮＰＡの水による分解を抑制し、水中でのＤＢＮＰＡの化学的安定性に寄与していることが考えられる。更に薬品の金属に対する腐食性が改善されるという効果も奏される。これは、有機溶剤中に比べ、水中の方が腐食の原因となるＢｒがＤＢＮＰＡから解離し難いためと考えられる。
【００１３】
このような本発明の水懸濁状抗菌性組成物は、紙・パルプ工業における抄紙工程又は各種工業における冷却水系に用いる抗菌剤として有効である。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の水懸濁状抗菌性組成物を詳細に説明する。
【００１５】
本発明の水懸濁状抗菌性組成物は、水にＤＢＮＰＡを懸濁させると共に、増粘剤を添加して混合することにより、所定の粘度の懸濁液とすることにより容易に調製することができる。
【００１６】
ＤＢＮＰＡの懸濁に当っては、水に、ＤＢＮＰＡを添加して湿式粉砕する。この粉砕はバッチ式，連続式の何れの方法で行っても良く、装置としてはサンドミル，アトライター，ボールミルなどを使用することができる。
【００１７】
なお、ＤＢＮＰＡは、粉砕混合により粒子径５μｍ以下の微粒子となっていることが懸濁液中のＤＢＮＰＡ粒子の分散安定性の面で好ましい。
【００１８】
本発明において、水懸濁状抗菌性組成物中のＤＢＮＰＡ粒子の沈降防止を目的として添加される増粘剤としては、高分子多糖類（ラムザンガム，キサンタンガム，グアーガム等），セルロース誘導体（メチルセルロース，エチルセルロース，ヒドロキシエチルセルロース等）、合成高分子（ポリビニルアルコール，ポリビニルピロリドン，ポリビニルメチルエーテル，ポリアクリルアミド，カルボキシメチルセルロース等）、無機系化合物（タルク，雲母，スメクタイト・クレー，ベントナイト，マグネシウム・アルミニウム・シリケート等）が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【００１９】
上記湿式粉砕に当っては、粉砕効率を向上させると共に、粉砕後のＤＢＮＰＡ粒子の凝集を防ぐ目的で、分散剤を添加する。従って、ＤＢＮＰＡは、予め分散剤を溶解させた水に添加して粉砕混合する。
【００２０】
用いる分散剤としては、アニオン性，ノニオン性，カチオン性、又は両性の界面活性剤等が挙げられるが、特にアニオン性界面活性剤が好適である。分散剤の添加量は、５重量％以下（純分としての水懸濁状抗菌性組成物中の含有量）とするのが好ましい。
【００２１】
なお、ＤＢＮＰＡと増粘剤は同時に添加しても良く、増粘剤添加後ＤＢＮＰＡを添加、或は、ＤＢＮＰＡを添加後増粘剤を添加しても良い。
【００２２】
本発明において、このような増粘剤は、水懸濁状抗菌性組成物の懸濁液の調製後の粘度が６００〜３０００ｃｐ（２０℃）の範囲になるように添加する。この粘度が６００ｃｐ未満であるとＤＢＮＰＡの比重が大きいため、層分離を起こし易くなる。３０００ｃｐを超える高粘度であると、長期保存時に増粘し易く、また、ポンプ輸送が難しくなるなどの問題が生じる。従って、懸濁液は、粘度が６００〜３０００ｃｐ（２０℃）、特に８００〜１５００ｃｐ（２０℃）となるように調製する。
【００２３】
また、本発明においては、得られる水懸濁状抗菌性組成物に、別の機能を付与する目的で更に次のような添加剤を配合しても良い。ただし、以下に例示するものは配合し得る添加剤の一例であって、本発明において、用いる添加剤は何ら以下のものに限定されるものではない。配合する添加剤が水難溶性である場合には、水懸濁状にして添加しても良い。
【００２４】
腐食防止剤：トリルトリアゾール、ベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾール、モリブデン酸、タングステン酸、ケイ酸、亜硝酸、２−ホスホノブタン−１，２，４−トリカルボン酸、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸、ヘキサメタリン酸、トリポリリン酸、正リン酸及びこれらの塩類、塩化亜鉛、塩酸酸性塩化亜鉛、硫酸亜鉛、リグニンスルホン酸亜鉛、ヒドラジン等
スケール防止剤：ポリアクリル酸、アクリル酸／ヒドロキシエチリデンメタアクリレートの共重合物、アクリル酸／ヒドロキシエチリデンメタアクリレート／アクリル酸メチルの共重合物、アクリル酸／アリルグリシジルエーテル類の共重合物、アクリル酸／２−ヒドロキシ−３−アリロキシ−１−プロパンスルホン酸の共重合物、アクリル酸／イソプレンスルホン酸の共重合物、アクリル酸／ビニルスルホン酸、アクリル酸／アリルスルホン酸の共重合物、マレイン酸又は無水マレイン酸／イソブチレンの共重合物、マレイン酸又は無水マレイン酸／スチレンスルホン酸の共重合物、マレイン酸又は無水マレイン酸／アクリル酸の共重合物、マレイン酸又は無水マレイン酸／アクリレート酸の共重合物、マレイン酸又は無水マレイン酸／２−アクリルアミド−２−メチルプロパンスルホン酸の共重合物、マレイン酸又は無水マレイン酸／アミレン酸の共重合物、マレイン酸又は無水マレイン酸／アリル化蛍光物質（５−アリルベンゾスベレノール等）の共重合物、ポリアクリルアミド、ポリイタコン酸及びこれらの塩類等
ＤＢＮＰＡ以外の抗菌剤：ハロゲン化脂肪族ニトロアルコール（２−ブロモ−２−ニトロ−１，３−プロパンジオール、２，２−ジブロモ−２−ニトロエタノール等）及びこれらのエステル類、イソチアゾロン系化合物（５−クロロ−２−メチル−４−イソチアゾリン−３−オン、４，５−ジクロロ−２−オクチルイソチアゾリン−３−オン、２−オクチルイソチアゾリン−３−オン、１，２−ベンゾイソチアゾロン等）及びこれらの塩類又は包接化合物、アルキレンビスチオシアネート（メチレンビスチオシアネート等）、１，４−ビスブロモアセトキシ−２−ブテン、ヘキサブロモジメチルスルホン、イソフタロニトリル系化合物（５−クロロ−２，４，６−トリフルオロイソフタロニトリル、テトラクロロイソフタロニトリル等）、ジメチルジチオカルバメート、４，５−ジクロロ−１，２−ジチオール−３−オン、３，３，４，４−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−１，１−ジオキシド、トリヨードアリルアルコール、ブロモニトロスチレン、アルデヒド系化合物（グルタルアルデヒド、フタルアルデヒド、イソフタルアルデヒド、テレフタルアルデヒド等）、ジクロログリオキシム、ベンズアルドキシム系化合物（α−クロロベンズアルドキシムアセテート、α−クロロベンズアルドキシム等）、５，５−ジメチルヒダントイン等
消泡剤：シリコン系、非シリコン系消泡剤等
防藻剤：２−メチルチオ−４−エチルアミノ−６−イソプロピルアミノ−Ｓ−トリアジン等
本発明の水懸濁状抗菌性組成物は、必要に応じて上述の添加剤を添加して、例えば以下の配合で調製される。
【００２５】
配合割合（重量％：純分として）
ＤＢＮＰＡ：１〜８０
分散剤：０．１〜５
増粘剤：０．０１〜０．５
スケール防止剤：０〜５０
腐食防止剤：０〜５０
ＤＢＮＰＡ以外の抗菌剤：０〜３０
消泡剤：０〜１０
防藻剤：０〜２０
このようにして得られる本発明の水懸濁状抗菌性組成物は、紙・パルプ工業の抄紙工程や各種工業の冷却水系のスライム防止を目的として、通常の場合、ＤＢＮＰＡ濃度が０．１〜２５ｇ／ｍ³ となるように添加使用される。
【００２６】
【実施例】
以下に製造例、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
【００２７】
なお、以下において粘度はＢ型回転粘度計にて２０℃で測定した。
【００２８】
製造例１：水懸濁状抗菌性組成物の製造
ステンレス製ビーカーに脱塩水３２．８５重量部と分散剤として「ニューコール２４０」（日本乳化剤（株）製：ポリプロピレングリコール硫酸エステルＮａ塩の３０重量％水溶液）２．０重量部を添加し、撹拌して溶解させた。これに、増粘剤としてラムザンガム（三晶（株）製「Ｋ１Ａ１１２」）０．１５重量部を徐々に添加し、添加終了後３０分間十分に撹拌してラムザンガムを溶解させた。その後、ＤＢＮＰＡ６５重量部を添加し、１０分間撹拌した。次に、直径１．３ｍｍのガラスビーズ１５０重量部を添加し、バッチ式卓上サンドミル（カンペ社製）で４５分間撹拌（周速８ｍ／ｓｅｃ）して湿式粉砕した。粉砕後、ガラスビーズと懸濁液とをミルセパレーターにより分離し、懸濁液Ａを得た。得られた懸濁液Ａは、ＤＢＮＰＡ含有率が６５重量％、粘度は８６０ｃｐ（２０℃）、ＤＢＮＰＡの平均粒径は３．５μｍであった。この懸濁液Ａは室温で１ケ月以上又は４０℃で２週間以上安定で、ＤＢＮＰＡ含有率，粘度及びＤＢＮＰＡ粒子の凝集に関して変化がなく、層分離等も引き起こすことなく安定に保存することができた。
【００２９】
別に、比較の水懸濁状抗菌性組成物としてラムザンガムの添加量を０．１重量部にしたこと以外は上記と同様にして懸濁液を調製したところ、粘度が３７３ｃｐ（２０℃）の懸濁液Ｂが得られた。この懸濁液Ｂは、室温で１ケ月後又は４０℃で２週間後には層分離を起こし、製品安定性に問題があることが確認された。
【００３０】
実施例１〜３，比較例１
＜各種配合薬剤の調製及び安定性試験＞
製造例１で製造した懸濁液Ａを用いて表１に示す配合で薬剤を調製した。また、比較例としてプロピレングリコールにＤＢＮＰＡを溶解させた薬剤を調製した。プロピレングリコールに溶解させた場合は、低温時に析出が起こるので、ＤＢＮＰＡの添加量を２０重量％とした。各配合薬剤について、それぞれ４０℃及び室温で保存した場合の安定性を調べ、結果を表１に示した。
【００３１】
。表１に示す通り、いずれの薬剤も試験期間は層分離等もなく安定であることが確認された。
【００３２】
【表１】

【００３３】
＜薬剤の抗菌性試験＞
Pseudomonas aeruginosaを用い、実施例１及び比較例１の薬剤の増殖阻止効果を調べ、結果を表２に示した。
【００３４】
試験条件はｐＨ７の合成培地（リン酸一水素カリウム７ｇ／Ｌ，リン酸二水素カリウム３ｇ／Ｌ，クエン酸ナトリウム０．５ｇ／Ｌ，硫酸マグネシウム０．１ｇ／Ｌ，硝酸ナトリウム１．２ｇ／Ｌ，１０％グルコース２０ｍｌ／Ｌ）に前記菌を１０⁷ 個／ｍｌとなるように接種し、実施例１及び比較例１の薬剤を表２に示すＤＢＮＰＡ濃度となるように添加し、３０℃で２４時間振盪培養した。比較のため薬剤無添加のものについても調べた。
【００３５】
表２より、同一ＤＢＮＰＡ濃度において、実施例１の薬剤は比較例１の薬剤と同等の増殖阻止効果があることが確認された。
【００３６】
【表２】

【００３７】
＜薬剤のＳＵＳ−３０４に対する腐食性試験＞
実施例１の薬剤と比較例１の薬剤各々５０ｍＬに、ＳＵＳ−３０４製のテストピースを浸漬し、４０℃で１４日間静置した後の腐食の状態を観察し、結果を表３に示した。
【００３８】
表３より明らかなように、比較例１の薬剤は腐食が著しいのに対し、実施例１の薬剤では、防食剤を添加しないにも関わらず殆ど腐食が認められない。
【００３９】
【表３】

【００４０】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の水懸濁状抗菌性組成物は、水にＤＢＮＰＡを分散させると共に増粘剤を加えて所定の粘度とすることにより簡単に調製でき、これによれば、
▲１▼ 引火性がないため、貯蔵時や取り扱い時に制約を受けることがない。
▲２▼ 水へのＤＢＮＰＡの添加濃度を高くすることができ、所望の濃度のものを容易に調製できる。
▲３▼ 分散媒コストが低減するため、安価に提供される。
▲４▼ 層分離及びＤＢＮＰＡの化学的分解が防止され、長期間安定に使用することができる。
▲５▼ 防食剤等を添加せずとも金属に対する腐食性が改善され、配管や貯蔵槽の材質選定に苦慮する必要がない。
といった効果が奏され、本発明の水懸濁状抗菌性組成物の工業的有用性は極めて大きい。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a water-suspended antibacterial composition, and in particular, improved handling properties of 2,2′-dibromo-3-nitrilopropionamide (hereinafter abbreviated as “DBNPA”) which is an industrial antibacterial agent. The present invention relates to a novel antibacterial composition.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, slime due to bacteria and fungi has been generated in the papermaking process in the paper and pulp industry and in cooling water systems in various industries, causing problems such as product quality degradation and production efficiency degradation.
[0003]
Therefore, various antibacterial agents are used in order to prevent damage caused by these microorganisms. In particular, DBNPA is widely used because of its strong bactericidal power, but its solubility in water is relatively low at 1.5 g-DBNPA / 100 g-water at 25 ° C., so that DBNPA has generally been hydrophilic in the past. It is used by being dissolved in an alcoholic or glycolic organic solvent or a mixed solvent of these organic solvent and water.
[0004]
For antibacterial compounds other than DBNPA, water-suspended antibacterial compositions that do not use organic solvents are known. For example, for a water-insoluble antibacterial compound that is solid at room temperature other than DBNPA, a fine powder having an average particle size of 3 μm or less is used, and an aqueous suspension having a viscosity of 200 to 500 cp (20 ° C.) using a dispersant is used. As a result, a relatively stable water-suspended antibacterial composition is obtained.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Since the antibacterial composition in which DBNPA is dissolved in an organic solvent has flammability, there are drawbacks in that it requires caution during storage or handling, and the solvent cost is high. Moreover, even when an organic solvent is used, the solubility of DBNPA is limited to 30 to 40% by weight even if it is high, and the preparation of the antibacterial composition is not easy.
[0006]
A solution in which DBNPA is dissolved in a mixed solvent of an organic solvent and water is proposed for reducing the flammability and reducing the cost. However, in this antibacterial composition, DBNPA reacts with water. There is a problem that the antibacterial effect is degraded due to decomposition.
[0007]
On the other hand, when DBNPA is made into an aqueous suspension in the same manner as an antibacterial compound other than the conventional DBNPA, the specific gravity of DBNPA is large, so that the water suspension antibacterial composition has a viscosity of about 200 to 500 cp (20 ° C.). In products, layer separation is likely to occur during long-term storage.
[0008]
The present invention solves the above-mentioned conventional problems, and is a water-suspended antibacterial composition using DBNPA as an antibacterial compound, which has no problems such as layer separation and has excellent handleability. An object is to provide a sex composition.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The water-suspended antibacterial composition of the present invention is suspended in water by adding 2,2′-dibromo-3-nitrilopropionamide to water in which a dispersant is dissolved and wet milling . A thickener is added to make the viscosity in the range of 600 to 3000 cp (20 ° C.).
[0010]
DBNPA has the following structural formula.
[0011]
[Chemical 1]

[0012]
Since the water-suspended antibacterial composition of the present invention is obtained by suspending DBNPA in water without using an organic solvent, it is inexpensive, non-flammable, and has a high viscosity, which causes a problem of sedimentation separation of DBNPA. However, DBNPA can be made as high as about 80% by weight. Moreover, in the water-suspended antibacterial composition of the present invention, it is considered that the added thickener suppresses the decomposition of DBNPA by water and contributes to the chemical stability of DBNPA in water. Furthermore, the effect of improving the corrosiveness of chemicals to metals is also achieved. This is probably because Br, which causes corrosion in water, is less likely to dissociate from DBNPA than in organic solvents.
[0013]
Such a water-suspended antibacterial composition of the present invention is effective as an antibacterial agent used in a papermaking process in the paper and pulp industry or a cooling water system in various industries.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The water-suspended antibacterial composition of the present invention will be described in detail below.
[0015]
The water-suspended antibacterial composition of the present invention can be easily prepared by suspending DBNPA in water and adding a thickener to mix to obtain a suspension having a predetermined viscosity. Can do.
[0016]
Is hitting the suspension of DBNPA, water, wet grinding with addition of DBNPA. This pulverization may be performed by either a batch type or a continuous type, and a sand mill, an attritor, a ball mill, or the like can be used as an apparatus.
[0017]
In addition, it is preferable in terms of dispersion stability of DBNPA particles in the suspension that DBNPA is a fine particle having a particle size of 5 μm or less by pulverization and mixing.
[0018]
In the present invention, as a thickener added for the purpose of preventing sedimentation of DBNPA particles in the water-suspended antibacterial composition, polymer polysaccharides (rhamsan gum, xanthan gum, guar gum, etc.), cellulose derivatives (methylcellulose, ethylcellulose) , Hydroxyethyl cellulose, etc.), synthetic polymers (polyvinyl alcohol, polyvinyl pyrrolidone, polyvinyl methyl ether, polyacrylamide, carboxymethyl cellulose, etc.), inorganic compounds (talc, mica, smectite / clay, bentonite, magnesium / aluminum / silicate, etc.) Although it is mentioned, it is not limited to these.
[0019]
Is hitting on the wet pulverization, thereby improving the grinding efficiency, in order to prevent aggregation of the DBNPA particles after pulverization, it adds a dispersing agent. Therefore, DBNPA is you pulverized mixture was added to water containing dissolved beforehand dispersant.
[0020]
Examples of the dispersant to be used include anionic, nonionic, cationic, and amphoteric surfactants, and anionic surfactants are particularly preferable. The addition amount of the dispersant is preferably 5% by weight or less (content in the water-suspended antibacterial composition as a pure component).
[0021]
In addition, DBNPA and a thickener may be added simultaneously, DBNPA may be added after adding a thickener, or a thickener may be added after adding DBNPA.
[0022]
In the present invention, such a thickener is added so that the viscosity after preparation of the suspension of the water-suspended antibacterial composition is in the range of 600 to 3000 cp (20 ° C.). If this viscosity is less than 600 cp, the specific gravity of DBNPA is large, so that layer separation is likely to occur. When the viscosity is higher than 3000 cp, problems such as easy thickening during long-term storage and difficulty in pumping occur. Therefore, the suspension is prepared so that the viscosity is 600 to 3000 cp (20 ° C.), particularly 800 to 1500 cp (20 ° C.).
[0023]
In the present invention, the following additive may be further added to the obtained water-suspended antibacterial composition for the purpose of imparting another function. However, what is illustrated below is an example of an additive that can be blended, and the additive used in the present invention is not limited to the following. When the additive to be blended is poorly water-soluble, it may be added in the form of a water suspension.
[0024]
Corrosion inhibitors: Tolyltriazole, benzotriazole, methylbenzotriazole, molybdic acid, tungstic acid, silicic acid, nitrous acid, 2-phosphonobutane-1,2,4-tricarboxylic acid, hydroxyethylidene diphosphonic acid, hexametaphosphoric acid, tripolyphosphoric acid , Orthophosphoric acid and their salts, zinc chloride, acidic zinc chloride, zinc sulfate, zinc lignin sulfonate, hydrazine, etc. Scale inhibitors: polyacrylic acid, acrylic acid / hydroxyethylidene methacrylate copolymer, acrylic acid / Hydroxyethylidene methacrylate / methyl acrylate copolymer, acrylic acid / allyl glycidyl ether copolymer, acrylic acid / 2-hydroxy-3-allyloxy-1-propanesulfonic acid copolymer, acrylic acid / isoprene Sulfo Copolymer of acid, copolymer of acrylic acid / vinyl sulfonic acid, copolymer of acrylic acid / allyl sulfonic acid, copolymer of maleic acid or maleic anhydride / isobutylene, copolymer of maleic acid or maleic anhydride / styrene sulfonic acid , Maleic acid or maleic anhydride / acrylic acid copolymer, maleic acid or maleic anhydride / acrylate copolymer, maleic acid or maleic anhydride / 2-acrylamido-2-methylpropanesulfonic acid copolymer , Maleic acid or maleic anhydride / amylene acid copolymer, maleic acid or maleic anhydride / allylated fluorescent substance (such as 5-allylbenzosuberenol), polyacrylamide, polyitaconic acid and salts thereof Antibacterial agents other than DBNPA and the like: halogenated aliphatic nitroalcohol (2-bromo-2 Nitro-1,3-propanediol, 2,2-dibromo-2-nitroethanol, etc.) and their esters, isothiazolone compounds (5-chloro-2-methyl-4-isothiazolin-3-one, 4,5 -Dichloro-2-octylisothiazolin-3-one, 2-octylisothiazoline-3-one, 1,2-benzisothiazolone, etc.) and their salts or inclusion compounds, alkylene bisthiocyanates (methylene bisthiocyanates, etc.), 1, 4-bisbromoacetoxy-2-butene, hexabromodimethylsulfone, isophthalonitrile compounds (5-chloro-2,4,6-trifluoroisophthalonitrile, tetrachloroisophthalonitrile, etc.), dimethyldithiocarbamate, 4 , 5-dichloro-1,2-dithiol-3-one, 3,3,4,4-tetrachlorotetrahydrothiophene-1,1-dioxide, triiodoallyl alcohol, bromonitrostyrene, aldehyde compounds (glutaraldehyde, phthalaldehyde, isophthalaldehyde, terephthalaldehyde, etc.), dichloroglyoxime, Antifoaming agents such as benzaldoxime compounds (α-chlorobenzaldoxime acetate, α-chlorobenzaldoxime, etc.), 5,5-dimethylhydantoin, etc .: Algae control agents such as silicon-based and non-silicone antifoaming agents: 2- The water-suspended antibacterial composition of the present invention such as methylthio-4-ethylamino-6-isopropylamino-S-triazine is prepared by adding the above-mentioned additives as necessary, for example, by the following formulation .
[0025]
Mixing ratio (wt%: pure content)
DBNPA: 1-80
Dispersant: 0.1-5
Thickener: 0.01-0.5
Scale inhibitor: 0-50
Corrosion inhibitor: 0-50
Antibacterial agents other than DBNPA: 0-30
Antifoaming agent: 0 to 10
Anti-algae agent: 0-20
The water suspension antibacterial composition of the present invention thus obtained has a DBNPA concentration of 0.1 to 0.1 in the usual case for the purpose of preventing the slime of the papermaking process of the paper and pulp industry and the cooling water system of various industries. It is added and used so as to be 25 g / m ³ .
[0026]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to production examples, examples and comparative examples. However, the present invention is not limited to the following examples unless it exceeds the gist.
[0027]
In the following, the viscosity was measured at 20 ° C. with a B-type rotational viscometer.
[0028]
Production Example 1: Production of water-suspended antibacterial composition 32.85 parts by weight of demineralized water in a stainless steel beaker and “New Coal 240” (manufactured by Nippon Emulsifier Co., Ltd .: 30 of polypropylene glycol sulfate Na salt) 2.0 parts by weight of an aqueous solution (by weight) was added and dissolved by stirring. To this, 0.15 part by weight of ramzan gum (“K1A112” manufactured by Sanki Co., Ltd.) was gradually added as a thickener, and thoroughly stirred for 30 minutes after the addition was completed to dissolve ramsan gum. Thereafter, 65 parts by weight of DBNPA was added and stirred for 10 minutes. Next, 150 parts by weight of glass beads having a diameter of 1.3 mm were added, and the mixture was wet pulverized by stirring for 45 minutes (peripheral speed 8 m / sec) with a batch type tabletop sand mill (Kampe). After pulverization, the glass beads and the suspension were separated by a mill separator to obtain a suspension A. The obtained suspension A had a DBNPA content of 65% by weight, a viscosity of 860 cp (20 ° C.), and an average particle size of DBNPA of 3.5 μm. This suspension A is stable for more than 1 month at room temperature or for more than 2 weeks at 40 ° C., there is no change in DBNPA content, viscosity and aggregation of DBNPA particles, and it can be stored stably without causing layer separation. It was.
[0029]
Separately, as a comparative water suspension antibacterial composition, a suspension was prepared in the same manner as above except that the addition amount of rhamsan gum was 0.1 part by weight. As a result, a suspension with a viscosity of 373 cp (20 ° C.) was prepared. A turbid liquid B was obtained. This suspension B caused layer separation after 1 month at room temperature or after 2 weeks at 40 ° C., and it was confirmed that there was a problem in product stability.
[0030]
Examples 1 to 3, Comparative Example 1
<Preparation of various compounding drugs and stability test>
Using the suspension A produced in Production Example 1, a drug was prepared with the formulation shown in Table 1. As a comparative example, a drug in which DBNPA was dissolved in propylene glycol was prepared. When dissolved in propylene glycol, precipitation occurs at low temperatures, so the amount of DBNPA added was 20% by weight. Each compounded drug was examined for stability when stored at 40 ° C. and room temperature, and the results are shown in Table 1.
[0031]
. As shown in Table 1, it was confirmed that all the drugs were stable during the test period without layer separation or the like.
[0032]
[Table 1]

[0033]
<Drug antibacterial test>
Using Pseudomonas aeruginosa, the growth inhibitory effects of the drugs of Example 1 and Comparative Example 1 were examined, and the results are shown in Table 2.
[0034]
Test conditions were pH 7 synthetic medium (potassium monohydrogen phosphate 7 g / L, potassium dihydrogen phosphate 3 g / L, sodium citrate 0.5 g / L, magnesium sulfate 0.1 g / L, sodium nitrate 1.2 g / L , 10% glucose 20 ml / L) and inoculating the bacteria to 10 ⁷ cells / ml, and adding the drugs of Example 1 and Comparative Example 1 to the DBNPA concentrations shown in Table 2 at 30 ° C. Cultured with shaking for 24 hours. For comparison, the ones with no drug added were also examined.
[0035]
From Table 2, it was confirmed that at the same DBNPA concentration, the drug of Example 1 had a growth inhibitory effect equivalent to that of the drug of Comparative Example 1.
[0036]
[Table 2]

[0037]
<Corrosion test of drug against SUS-304>
A test piece made of SUS-304 was immersed in 50 mL each of the drug of Example 1 and the drug of Comparative Example 1, and the state of corrosion after being allowed to stand at 40 ° C. for 14 days was observed. The results are shown in Table 3. .
[0038]
Table 3 As is apparent, drug Comparative Example 1 whereas the corrosion that significant, the drug of Example 1, most corrosion is not observed despite no addition of anti-corrosion agent.
[0039]
[Table 3]

[0040]
【The invention's effect】
As detailed above, the water-suspended antibacterial composition of the present invention can be easily prepared by dispersing DBNPA in water and adding a thickener to give a predetermined viscosity.
(1) Since there is no flammability, there are no restrictions during storage or handling.
(2) The concentration of DBNPA added to water can be increased, and a desired concentration can be easily prepared.
(3) Since the cost of the dispersion medium is reduced, it is provided at a low cost.
(4) Layer separation and chemical decomposition of DBNPA are prevented, and it can be used stably for a long time.
▲ 5 ▼ without adding an anti-corrosion agent or the like improves the corrosion resistance to metals, there is no need to suffer from material selection of the piping and storage tanks.
Thus, the industrial utility of the water-suspended antibacterial composition of the present invention is extremely large.

Claims

2,2′-Dibromo-3-nitrilopropionamide is added to water in which a dispersant is dissolved and wet-pulverized to suspend in water, and a thickener is added to adjust the viscosity to 600 to 3000 cp ( A water-suspended antibacterial composition characterized by having a range of 20 ° C.

The water-suspended antibacterial composition according to claim 1, wherein the particle diameter of 2,2'-dibromo-3-nitrilopropionamide in the composition is 5 µm or less.