JP3689802B2

JP3689802B2 - Tooth enamel remineralization accelerator, oral composition and food and drink

Info

Publication number: JP3689802B2
Application number: JP22332098A
Authority: JP
Inventors: 洋二佐伯; 満高橋
Original assignee: Lotte Co Ltd
Current assignee: Lotte Co Ltd
Priority date: 1998-08-06
Filing date: 1998-08-06
Publication date: 2005-08-31
Anticipated expiration: 2018-08-06
Also published as: JP2000053549A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯牙エナメル質の再石灰化促進剤、その再石灰化促進剤を添加して、あるいは、フノリ及び／又はその抽出物、キシリトールを各別に添加して製造した口腔用組成物及び飲食物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、齲蝕は、ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)やストレプトコッカス・ソブリナス(Streptococcus sobrinus)等の口腔内レンサ球菌（虫歯菌）が歯牙表面に付着し、これらの細菌が持っているグルコシルトランスフェラーゼ酵素の働きでグルカンを産生し、プラーク（歯垢）を形成することから始まる。
そのプラーク中で、上記細菌が食物残渣中の砂糖やデンプン等を代謝することにより生成される酸が、歯牙エナメル質を脱灰し、いわゆる初期の齲蝕状態となる。
【０００３】
唾液にはカルシウムとりん酸塩が存在し、これらが、上記脱灰部分を修復すなわち再石灰化することによって、歯を元の状態に戻す作用をしている。つまり、歯牙表面では、脱灰と再石灰化という相反する現象が常に生起し、通常は所要のバランスを保っている。しかし、そのバランスはプラークが増大すると脱灰の方に傾き、齲蝕が進行する。
【０００４】
歯牙表面のエナメル質を構成する結晶は、六方晶系のハイドロキシアパタイトＣａ_１０（ＰＯ_４）_６ＯＨ_２で、リン酸カルシウムから構成されている。初期の齲蝕で認められる脱灰は歯牙エナメル質無機成分の溶解であり、再石灰化は溶け残った既存のリン酸カルシウム結晶の修復と再成長であるということができる。
【０００５】
従来、齲蝕予防のために、虫歯菌に対する歯牙付着阻害剤、抗菌剤、あるいはまた、虫歯菌のグルカン形成を抑制するグルコシルトランスフェラーゼ酵素阻害剤等が開発されている。しかし、たとえば抗菌剤は虫歯菌のみに抗菌作用を示す特異的な素材ではなく、安全性に問題があり、グルコシルトランスフェラーゼ酵素阻害剤は唾液による影響を受けやすいという問題がある。
【０００６】
また、歯牙の無機成分と類似の結晶構造を有するハイドロキシアパタイトとフッ化物を配合し、歯表層部に吸着したハイドロキシアパタイトを再石灰化する虫歯予防組成物が知られているが（特公平２−３１０４９号公報）、フッ化ナトリウム，モノフルオロリン酸ナトリウムまたはフッ化第一スズ等のフッ化物を口腔用組成物や飲食物に配合することは、安全性の点から問題がある。
【０００７】
さらに、ハイドロキシアパタイトとキシリトールを組み合せ使用することによって、脱灰した歯牙エナメル質を再石灰化することが知られているが（特開平９−１７５９６３号公報）、工業的に製造されたハイドロキシアパタイトは、化学的に安定な化合物で反応性に乏しく、厳密には生体における歯牙を構成するハイドロキシアパタイトとはその結晶構造が異なるため、再石灰化の効果が十分でない。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上記に鑑み、本発明は、口腔用組成物や飲食物に使用しても安全性において問題がなく、しかも、脱灰した歯牙エナメル質の再石灰化を効果的に促進するとともに、それによって齲蝕を積極的に抑制することができる再石灰化促進剤及びそれを含有した口腔用組成物並びに飲食物の提供を目的とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、フノリ及び／又はその抽出物とキシリトールが、上記目的を達成するとの知見を得て本発明を完成した。
【００１０】
すなわち、本発明歯牙エナメル質の再石灰化促進剤は、フノリ及び／又はその抽出物とキシリトールを有効成分とするものである。
【００１１】
また、本発明口腔用組成物及び飲食物は、上記再石灰化促進剤を添加して、あるいはフノリ及び／又はその抽出物、キシリトールを各別に添加して製造してなるものである。
【００１２】
フノリは、カクレイト目(Cryptonemiales)フノリ科(Endocladiaceae)フノリ属(Gloiopeltis) に属するもので、北太平洋を中心とした地域に分布する海藻であり、日本周辺では、フクロフノリ(G.furcata) 、マフノリ(G.tenax) 、ハナフノリ(G.complanata)等が採取されている。
フノリは昔から、味噌汁の具，刺し身のつま，そばのつなぎ剤または海藻サラダ具材等として食用に供されている。また、そのフノリは、「本草綱目」に「鹿角菜」と称され、解熱作用があり、胆石等の結石をとかす等と記載されているところであり、安全性に問題はない。
【００１３】
上記したフノリは、所要の乾燥処理をした後、刻んだものあるいは粉末化したもの、一旦抽出物を得て、それを粒状化または粉末化したもの等を、単独使用することができるのはもちろん、それらを併用してもよい。
【００１４】
フノリの抽出物を得る方法については、特に限定しないが、たとえば水もしくは有機溶剤、特に水と相溶性のある有機溶剤を用いて抽出する。その抽出物は、これをさらに有機溶剤、カラムクロマトグラフィー等により分画し精製して使用に供することができる。
【００１５】
さらに、上記フノリやその抽出物は、適当な液体担体に溶解するか若しくは分散させ、あるいは、適当な粉末担体と混合するか若しくはこれに吸着させ、場合によっては、乳化剤，分散剤，懸濁剤，展着剤，浸透剤，湿潤剤又は安定剤等を添加し、乳剤，水和剤，粉剤又は錠剤等に製剤化して使用に供することも可能である。
【００１６】
上記フノリ及び／又はその抽出物は、それだけを口腔用組成物あるいは飲食物に使用しても、歯牙エナメル質の再石灰化を十分に促進させることができるが、さらに糖アルコールを併用することにより、その再石灰化を著しく促進させることができるとの知見も得た。
【００１７】
キシリトールは、５つの炭素をもった糖アルコールで、植物の特定成分や人間の代謝系の中に広く認められている。また、キシリトールは、プラーク内ｐＨを全く低下させない非酸産生の甘味料であり、キシリトールの習慣的な摂取は、虫歯菌であるストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)やストレプトコッカス・ソブリナス(Streptococcus sobrinus)等の口腔内レンサ球菌数を口腔内から減少させていることも報告されている。
【００１８】
キシリトールは、唾液分泌量を増加させ、また、カルシウムのキャリヤーとして働き、ｐＨの低下をきたさないことにより、所要の再石灰化促進作用があることは、既に知られている。
しかし、キシリトールが、フノリ及び／又はその抽出物との併用により歯牙エナメル質の再石灰化を著しく促進させることを見出したのは、本発明者が最初である。
【００１９】
上記再石灰化促進剤、すなわちフノリ及び／又はその抽出物あるいはさらにキシリトールを含有する口腔用組成物としては、練り歯磨，粉歯磨又は液状歯磨き等の歯磨類、洗口剤、歯肉マッサージクリーム、うがい用錠剤又はトローチ等があげられる。
また、飲食物としては、チューインガム，キャンディ，錠菓，グミゼリー，チョコレート，ビスケット又はスナック等の菓子、アイスクリーム，シャーベット又は氷菓等の冷菓、飲料、パン、ホットケーキ、乳製品、ハム，ソーセージ等の畜肉製品類、カマボコ，チクワ等の魚肉製品、惣菜類、プリン、スープ又はジャム等が挙げられる。
【００２０】
口腔用組成物あるいは飲食物へのフノリ及び／又はその抽出物の添加量としては、０．０１〜１０．０重量％が好適である。
また、フノリ及び／又はその抽出物と併用するキシリトールの添加量は、利用する口腔用組成物あるいは飲食物の種類や形態等により一概に決めることは困難であるが、１〜９５重量％が好ましい。
【００２１】
本発明において、フノリ及び／又はその抽出物とキシリトールを口腔用組成物あるいは飲食物に添加せしめる方法としては、当該製品の製造過程のいかなる時に添加し、また、残余の原料と混合してもよい。
また、フノリ及び／又はその抽出物とキシリトールは、これらを予め混合して、当該口腔用組成物あるいは飲食物に添加してもよいし、別々に添加してもよい。
以下に本発明実施例と試験例について説明するが、本発明の範囲がこれらによって限定されるものではない。
【００２２】
【発明の実施の形態】
実施例１（フノリ抽出物）
５０ｇのフクロフノリを水洗いし、１リットルの熱水で２時間抽出した後、濾過し、不純物を取り除き、その精製濾液を６リットルのメタノール中に入れて抽出物を沈殿させ、遠心分離した後、乾燥、粉砕し、粉末フノリ抽出物８ｇを得た。
【００２３】
実施例２（フノリ抽出物）
５０ｇのフクロフノリを水洗いし、水１リットルに一昼夜浸漬し、濾過し、不純物を取り除き、その濾液を濃縮した後、凍結乾燥、粉砕し、粉末フノリ抽出物５ｇを得た。
【００２４】
再石灰化促進効果試験１
歯科学報Ｖｏｌ．８９，Ｎｏ．９，１４４１〜１４５５（１９８９）．に記載されているヒト抜去歯を用いる再石灰化促進効果確認試験による方法を参考に次のとおり行った。
ヒト抜去歯エナメル質ブロックの表面を、３×４ｍｍの窓を残して、全体をスティッキーワックスで被覆し、これを、５０℃に加温した０．０１Ｍ酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液（ｐＨ４．０）に２日間浸漬し、脱灰層を形成させた（図１参照）。
その後、窓の半分をワックスで被覆し試験用歯牙エナメル質ブロックを調製した。
【００２５】
再石灰化処理は、１ｍＭＣａＣｌ_２，０．６ｍＭＫＨ_２ＰＯ_４、１００ｍＭＮａＣｌを含み、５０ｍＭＫＯＨ溶液で、ｐＨ７．３に調製した再石灰化溶液を用いて次の（１）〜（４）の４種類の溶液を用意し、それを３７℃とし、かつ、その各々に試験用歯牙エナメル質ブロック各１個を２週間浸漬した。ただし、各溶液は２日置きに新しい溶液に交換した。
【００２６】
（１）再石灰化溶液
（２）キシリトールを２０重量％含んだ再石灰化溶液
（３）実施例１の粉末フノリ抽出物を０．０５重量％含んだ再石灰化溶液
（４）実施例１の粉末フノリ抽出物を０．０５重量％、キシリトールを２０重量％含んだ再石灰化溶液
【００２７】
再石灰化処理後、各試験用歯牙エナメル質ブロックのワックスを除去、ポリエステル樹脂(Regolac樹脂) で包埋し、１００μｍの研磨切片を作製し、コンタクトマイクロラジオグラム（ＣＭＲ）を撮影した。
撮影条件は１０ｋＶ、３ｍＡ、照射時間３０分間とし、基準としてアルミ箔ステップウェッジと同時に撮影した。現像は通法に準じ行った。
【００２８】
また、マイクロラジオグラフィー（ＭＲ）による結果の再石灰化度を、視覚的に、次の５段階で評価することとした。
再石灰化度０エナメル質脱灰層に再石灰化が認められない。
再石灰化度１エナメル質脱灰表層で、かすかに再石灰化が認められる。
再石灰化度２エナメル質脱灰表層で、比較的強い再石灰化が認められる。又はエナメル質脱灰表層及び深層で再石灰化が認められる。
再石灰化度３エナメル質脱灰表層から深層にかけて全体的に再石灰化が認められる。
再石灰化度４エナメル質脱灰表層から深層にかけて全体的に強い再石灰化が認められる。
【００２９】
試験用歯牙エナメル質ブロックに脱灰層を形成させた直後のマイクロラジオグラフィー（ＭＲ）の結果と、同ブロックを再石灰化処理後のマイクロラジオグラフィー（ＭＲ）の結果を図１〜５に示す。
【００３０】
図１は脱灰処理直後のＭＲで、再石灰化が認められない（再石灰化度０）。
図２は（１）の再石灰化溶液による処理後のＭＲで、脱灰面全体に、ゆるやかな再石灰化が認められる（再石灰化度１）。
図３は（２）の再石灰化溶液による処理後のＭＲで、エナメル質脱灰表層だけでなく、深層にも再石灰化が認められる（再石灰化度２）。
図４は（３）の再石灰化溶液による処理後のＭＲで、エナメル質脱灰表層に強い再石灰化が認められる（再石灰化度２）。
図５は（４）の再石灰化溶液による処理後のＭＲで、エナメル質脱灰表層および深層の全体に強い再石灰化が認められる（再石灰化度４）。
【００３１】
以上によれば、フノリ抽出物に再石灰化促進効果があることが確認され、しかも、それにキシリトールを併用することにより、その再石灰化促進効果が顕著に高まることが認めらる。
【００３２】
実施例３〜５（チューインガム）
実施例１の粉末フノリ抽出物と糖アルコールを使用し、表１の配合による実施例３〜５及び比較例１のチューインガムを作製した。
【００３３】
【表１】

【００３４】
再石灰化促進効果試験２
実施例３〜５及び比較例１のチューインガムの再石灰化促進効果を、次の手法により評価した。
チューインガムの有効成分の抽出操作は、「食品および代用糖の齲蝕誘発性を総合的に評価するための基礎的研究（課題番号０４３０４０４５）平成５年度科学研究費補助金研究成果報告書（研究代表者山田正）；ｐ８６〜８９」を参考にして行った。
【００３５】
上記実施例３〜５及び比較例１の各チューインガムについて、それを細片化して１０ｇを秤量する。
その各々に、再石灰化促進効果試験１の場合と同じ組成の再石灰化溶液（６０℃）５０ｍｌを加え、ガラス棒でよく擂り潰して含有成分を溶出し、それに、さらに上記再石灰化溶液（６０℃）５０ｍｌを加えて再び溶出操作を行った後、遠心分離により細かいガムベースを取り除くことにより、実施例３〜５及び比較例１の各チューインガムに対応する４種類のチューインガム抽出液を得た。
【００３６】
この４種類のチューインガム抽出液の各々に、試験用歯牙エナメル質ブロック３個ずつを３７℃で２週間浸漬した。この間、２日置きに新しいチューインガム抽出液に交換した。
そして、各試験用歯牙エナメル質ブロックのマイクロラジオグラフィー（ＭＲ）による結果を、再石灰化促進効果試験１におけると同様に再石灰化度を視覚的に５段階で評価し、上記実施例３〜５及び比較例１による再石灰化度を、各３個の試験用歯牙エナメル質ブロックの平均値として算出し、図６にグラフ化して示した。
【００３７】
比較例１のチューインガム（フノリ抽出物無添加）では再石灰化度１．６７で
あるのに対し、実施例３のチューインガム（フノリ抽出物を０．５％添加）は再石灰化度２．６７、実施例４のチューインガム（同０．１％添加）は再石灰化度２．３３、実施例５のチューインガム（同０．０５％添加）は再石灰化度２．００で、フノリ抽出物の濃度依存的に再石灰化促進効果を示した。
【００３８】
実施例６〜８（錠菓）
実施例１の粉末フノリ抽出物と糖アルコールとしてキシリトールを使用し、表２の配合による実施例６〜８及び比較例２の錠菓を作製した。
【００３９】
【表２】

【００４０】
再石灰化促進効果試験３
実施例６〜８及び比較例２の錠菓の再石灰化促進効果を、次の手法により評価した。
錠菓の有効成分の抽出操作は、「食品および代用糖の齲蝕誘発性を総合的に評価するための基礎的研究（課題番号０４３０４０４５）平成５年度科学研究費補助金研究成果報告書（研究代表者山田正）；ｐ８６〜８９」を参考にして行った。
【００４１】
上記実施例６〜８及び比較例２の各錠菓について、それを細片化して１０ｇを秤量する。
その各々に、再石灰化促進効果試験１の場合と同じ組成の再石灰化溶液（６０℃）１００ｍｌを加え溶解し、実施例６〜８及び比較例２の各錠菓に対応する４種類の錠菓抽出液を得た。
【００４２】
上記再石灰化促進効果試験２の場合と同じように、この４種類の錠菓抽出液の各々に、試験用歯牙エナメル質ブロック３個ずつを３７℃で２週間浸漬した。この間、２日置きに新しい錠菓抽出液に交換した。
そして、各試験用歯牙エナメル質ブロックのマイクロラジオグラフィー（ＭＲ）による結果を、再石灰化促進効果試験１におけると同様に、再石灰化度を視覚的に５段階で評価し、上記実施例６〜８及び比較例２による再石灰化度を、各３個の試験用歯牙エナメル質ブロックの平均値として算出し、図７にグラフ化して示した。
【００４３】
比較例２の錠菓（フノリ抽出物無添加）では再石灰化度１．６７であるのに対して、実施例６の錠菓（フノリ抽出物０．５％添加）は再石灰化度３．３３、実施例７の錠菓（フノリ抽出物０．１％添加）は再石灰化度２．６７、実施例８の錠菓（フノリ抽出物０．０５％添加）は再石灰化度２．３３で、フノリ抽出物の濃度依存的に再石灰化促進効果を示した。
【００４４】
以下には実施例９〜１８（数字は重量％）の配合割合を示す。
実施例９（チューインガム）
ガムベース２０．０
キシリトール５５．２
パラチノース２３．７
軟化剤１．０
実施例１の粉末フノリ抽出物０．１
【００４５】
実施例１０（チューインガム）
ガムベース２０．０
キシリトール７５．０
還元麦芽糖３．７
軟化剤１．０
実施例１の粉末フノリ抽出物０．３
【００４６】
実施例１１（キャンディ）
キシリトール４８．０
還元麦芽糖水飴３６．０
実施例１の粉末フノリ抽出物０．５
香料０．５
精製水１５．０
【００４７】
実施例１２（錠菓）
キシリトール７５．０
乳糖２０．０
グリセリン脂肪酸エステル０．２
実施例１の粉末フノリ抽出物０．５
精製水４．３
【００４８】
実施例１３（チョコレート）
カカオマス１５．０
全脂粉乳２５．０
キシリトール４１．２
ココアバター１８．０
乳化剤０．３
香料０．２
実施例１の粉末フノリ抽出物０．３
【００４９】
実施例１４（アイスクリーム）
クリーム（脂肪率４５％）２５．０
牛乳（脂肪率３．７％）３５．０
脱脂粉乳（無糖）２４．３
キシリトール１０．２
コーンシロップ４．７
安定剤０．３
実施例１の粉末フノリ抽出物０．５
【００５０】
実施例１５（飲料）
加糖ブドウ糖液糖０．３
キシリトール８．７
酸味料１．２
香料０．３
実施例１の粉末フノリ抽出物０．５
精製水８９．０
【００５１】
実施例１６（歯磨）
水酸化アルミニウム３５．０
無水ケイ酸１５．０
キシリトール１０．０
ラウリル硫酸ナトリウム１．０
香料０．７
実施例１の粉末フノリ抽出物０．３
精製水３８．０
【００５２】
実施例１７（洗口剤）
キシリトール２０．０
グリセリン１０．０
ラウリル硫酸ナトリウム１．５
香料０．３
実施例１の粉末フノリ抽出物０．０５
精製水６８．１５
【００５３】
実施例１８（洗口剤）
キシリトール７．４
グリセリン１０．０
ラウリル硫酸ナトリウム１．５
香料０．６
実施例２の粉末フノリ抽出物０．５
精製水８０．０
【００５４】
【発明の効果】
本発明歯牙エナメル質の再石灰化促進剤は、フノリ及び／又はその抽出物とキシリトールを有効成分とするものであって、口腔用組成物や飲食物に使用しても安全性において問題がなく、しかも、脱灰した歯牙エナメル質の再石灰化を効果的に促進するとともに、それによって齲蝕を積極的に抑制するとができる。
【００５５】
特に、フノリとキシリトールを併用したので、その効果は極めて顕著である。すなわち、フノリによる表層からの強い再石灰化と、キシリトールによる深層からの再石灰化とが相俟って、歯牙エナメル質の再石灰化促進効果が一層促進される。
【図面の簡単な説明】
【図１】試験用歯牙エナメル質ブロックに脱灰層を形成させた直後のマイクロラジオグラフィー（ＭＲ）の結果を示す図である。
【図２】試験用歯牙エナメル質ブロックに脱灰層を形成させた後、再石灰化溶液による処理後のＭＲの結果を示す図である。
【図３】同じく試験用歯牙エナメル質ブロックに脱灰層を形成させた後、キシリトールを２０重量％含んだ再石灰化溶液による処理後のＭＲの結果を示す図である。
【図４】同じく試験用歯牙エナメル質ブロックに脱灰層を形成させた後、実施例１の粉末フノリ抽出物を０．０５重量％含んだ再石灰化溶液による処理後のＭＲの結果を示す図である。
【図５】同じく試験用歯牙エナメル質ブロックに脱灰層を形成させた後、実施例１の粉末フノリ抽出物を０．０５重量％，キシリトールを２０重量％含んだ再石灰化溶液による処理後のＭＲの結果を示す図である。
【図６】同じく試験用歯牙エナメル質ブロックに脱灰層を形成させた後、再石灰化溶液で抽出した各チューインガム抽出液による処理後のＭＲの結果を示すグラフである。
【図７】同じく試験用歯牙エナメル質ブロックに脱灰層を形成させた後、再石灰化溶液で抽出した各錠菓抽出液による処理後のＭＲの結果を示すグラフである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a composition for oral cavity produced by adding a remineralization accelerator for tooth enamel, a remineralization accelerator thereof, or adding funori and / or an extract thereof and xylitol separately. Related to things.
[0002]
[Prior art]
In general, caries is caused by the action of the glucosyltransferase enzyme in the oral cavity of streptococci such as Streptococcus mutans and Streptococcus sobrinus, which adhere to the tooth surface. It begins with producing glucan and forming plaques.
In the plaque, the acid produced by the bacteria metabolizing sugar, starch, etc. in the food residue decalcifies the tooth enamel, resulting in a so-called initial caries state.
[0003]
Calcium and phosphate are present in saliva, and these act to restore the teeth by restoring or demineralizing the demineralized portion. In other words, contradictory phenomena of decalcification and remineralization always occur on the tooth surface, and the required balance is usually maintained. However, the balance tends to decalcify as plaque increases and caries progresses.
[0004]
The crystal composing the enamel on the tooth surface is hexagonal hydroxyapatite Ca ₁₀ (PO ₄ ) ₆ OH ₂ and is composed of calcium phosphate. It can be said that the decalcification observed in the initial caries is the dissolution of the tooth enamel inorganic component, and the remineralization is the repair and regrowth of the existing undissolved calcium phosphate crystals.
[0005]
Conventionally, for preventing dental caries, tooth adhesion inhibitors, antibacterial agents for caries fungi, and glucosyltransferase enzyme inhibitors for suppressing glucan formation of caries fungi have been developed. However, for example, an antibacterial agent is not a specific material that exhibits antibacterial action only against caries bacteria, but has a problem in safety, and a glucosyltransferase enzyme inhibitor has a problem that it is easily affected by saliva.
[0006]
In addition, a dental caries preventive composition is known in which hydroxyapatite and fluoride having a crystal structure similar to the inorganic component of a tooth are blended to remineralize hydroxyapatite adsorbed on the tooth surface layer (Japanese Patent Publication No. 2). No. 31049), blending fluorides such as sodium fluoride, sodium monofluorophosphate or stannous fluoride into oral compositions and foods and drinks is problematic from the viewpoint of safety.
[0007]
Furthermore, it is known to remineralize demineralized tooth enamel by using a combination of hydroxyapatite and xylitol (Japanese Patent Laid-Open No. 9-175963), but industrially produced hydroxyapatite is It is a chemically stable compound and has low reactivity. Strictly speaking, it has a crystal structure different from that of hydroxyapatite that constitutes a tooth in a living body, so that the effect of remineralization is not sufficient.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above, the present invention has no problem in safety even when used in oral compositions and foods and drinks, and effectively promotes remineralization of decalcified tooth enamel and thereby caries. The object of the present invention is to provide a remineralization accelerator capable of positively suppressing odor, a composition for oral cavity containing the same, and food and drink.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies, the present inventor has obtained the knowledge that funnel and / or an extract thereof and xylitol can achieve the above object, thereby completing the present invention.
[0010]
That is, the remineralization accelerator for tooth enamel of the present invention contains funori and / or an extract thereof and xylitol as active ingredients.
[0011]
Moreover, the composition for oral cavity of the present invention and food and drink are produced by adding the above-mentioned remineralization accelerator or adding funori and / or an extract thereof and xylitol separately.
[0012]
Funori belongs to the genus Endocladiaceae (Gypioemiales), and is a seaweed distributed in the area around the North Pacific, and around Japan, G. furcata, mafnori ( G.tenax), Hanafonori (G.complanata), etc. are collected.
Funori has long been used for food as miso soup, sashimi, sashimi or seaweed salad. In addition, the funnel is referred to as “Kakuno-na” in the “Honchotsuna”, and is described as having antipyretic action and combing stones such as gallstones, and there is no problem in safety.
[0013]
Of course, the above-mentioned funori can be used alone after pulverized or pulverized after the required drying treatment, or once granulated or pulverized from an extract. They may be used in combination.
[0014]
The method for obtaining the funori extract is not particularly limited. For example, extraction is performed using water or an organic solvent, particularly an organic solvent compatible with water. The extract can be further fractionated and purified by an organic solvent, column chromatography or the like for use.
[0015]
Furthermore, the funnel or extract thereof is dissolved or dispersed in a suitable liquid carrier, or mixed with or adsorbed to a suitable powder carrier, and in some cases, an emulsifier, a dispersant, a suspending agent. , Spreading agents, penetrating agents, wetting agents or stabilizers can be added to prepare emulsions, wettable powders, powders or tablets for use.
[0016]
The funnel and / or extract thereof can sufficiently promote remineralization of tooth enamel even if it is used alone in the composition for oral cavity or food and drink. The knowledge that the remineralization can be remarkably promoted was also obtained.
[0017]
Xylitol is a sugar alcohol with 5 carbons and is widely recognized in certain plant components and human metabolic systems. In addition, xylitol is a non-acid producing sweetener that does not lower the pH in the plaque at all, and habitual intake of xylitol is, for example, the decayed fungus Streptococcus mutans and Streptococcus sobrinus It is also reported that the number of streptococci in the oral cavity is decreased from the oral cavity.
[0018]
It is already known that xylitol has a necessary remineralization promoting effect by increasing the amount of saliva secreted and acting as a calcium carrier and not causing a decrease in pH.
However, the inventor is the first to find that xylitol significantly promotes the remineralization of tooth enamel in combination with funori and / or its extract.
[0019]
Examples of oral compositions containing the above remineralization accelerator, that is, funori and / or its extract or further xylitol include toothpastes such as toothpaste, powder toothpaste or liquid toothpaste, mouthwash, gingival massage cream, gargle Tablets or lozenges.
In addition, food and drink include chewing gum, candy, tablet confectionery, gummy jelly, chocolate, biscuits, snacks and other confectionery, ice cream, sherbet, ice confectionery, etc., beverages, bread, hot cakes, dairy products, ham, sausages Examples include livestock products, fish products such as seaweed and chikuwa, side dishes, pudding, soup or jam.
[0020]
The addition amount of funnel and / or extract thereof to the oral composition or food and drink is preferably 0.01 to 10.0% by weight.
Further, the amount of xylitol used in combination with funori and / or its extract is difficult to determine in general depending on the type or form of the oral composition or food and drink used, but is preferably 1 to 95% by weight. .
[0021]
In the present invention, funnel and / or its extract and xylitol may be added to the oral composition or food and drink at any time during the production process of the product, and may be mixed with the remaining ingredients. .
Funori and / or an extract thereof and xylitol may be added to the oral composition or food or drink after mixing them in advance, or may be added separately.
Examples of the present invention and test examples will be described below, but the scope of the present invention is not limited thereto.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Example 1 (Funori extract)
50 g of Fukurofunori was washed with water, extracted with 1 liter of hot water for 2 hours, filtered to remove impurities, the purified filtrate was placed in 6 liter of methanol to precipitate the extract, centrifuged, and dried To obtain 8 g of powder funnel extract.
[0023]
Example 2 (Funori extract)
50 g of Fukuronori was washed with water, immersed in 1 liter of water all day and night, filtered to remove impurities, the filtrate was concentrated, freeze-dried and pulverized to obtain 5 g of powdered Funori extract.
[0024]
Remineralization promotion effect test 1
Dentistry Bulletin Vol. 89, no. 9, 1441-1455 (1989). The remineralization promoting effect confirmation test using human extracted teeth described in 1 was performed as follows with reference to the method.
The surface of the human extracted tooth enamel block was covered with sticky wax, leaving a 3 × 4 mm window, and this was heated to 50 ° C. in 0.01 M acetic acid / sodium acetate buffer (pH 4.0). For 2 days to form a demineralized layer (see FIG. 1).
Thereafter, half of the window was covered with wax to prepare a test tooth enamel block.
[0025]
The remineralization treatment includes the following four types (1) to (4) using a remineralization solution containing 1 mM CaCl _2, 0.6 mM KH ₂ PO ₄ , 100 mM NaCl, adjusted to pH 7.3 with a 50 mM KOH solution. A solution was prepared, which was brought to 37 ° C., and each one tooth enamel block for test was immersed in each for 2 weeks. However, each solution was replaced with a new solution every two days.
[0026]
(1) Remineralization solution (2) Remineralization solution containing 20% by weight of xylitol (3) Remineralization solution containing 0.05% by weight of the powdered funori extract of Example 1 (4) Example 1 Remineralization solution containing 0.05% by weight of powdered funori extract and 20% by weight of xylitol
After the remineralization treatment, the wax of each test tooth enamel block was removed, embedded in a polyester resin (Regolac resin), a 100 μm polished section was prepared, and a contact microradiogram (CMR) was photographed.
The shooting conditions were 10 kV, 3 mA, and the irradiation time was 30 minutes, and shooting was performed simultaneously with the aluminum foil step wedge as a reference. Development was performed according to the customary law.
[0028]
In addition, the recalcification degree as a result of microradiography (MR) was visually evaluated in the following five stages.
Remineralization degree 0 No remineralization is observed in the enamel demineralized layer.
Remineralization degree 1 Remineralization is slightly observed in the enamel demineralized surface layer.
Remineralization degree 2 Remineralization is relatively strong in the enamel demineralized surface layer. Or remineralization is recognized in the enamel demineralized surface layer and the deep layer.
Remineralization degree 3 Remineralization is observed as a whole from the enamel demineralized surface layer to the deep layer.
Remineralization degree 4 Strong remineralization is observed as a whole from the enamel demineralized surface layer to the deep layer.
[0029]
The results of microradiography (MR) immediately after the demineralized layer is formed on the test tooth enamel block and the results of microradiography (MR) after remineralizing the block are shown in FIGS. .
[0030]
FIG. 1 shows MR immediately after the decalcification treatment, and no remineralization is observed (remineralization degree 0).
FIG. 2 shows MR after the treatment with the remineralization solution of (1), and moderate remineralization is observed on the entire demineralized surface (degree of remineralization 1).
FIG. 3 shows MR after the treatment with the remineralization solution in (2). Remineralization is recognized not only in the enamel demineralized surface layer but also in the deep layer (degree of remineralization 2).
FIG. 4 shows MR after the treatment with the remineralization solution in (3), in which strong remineralization is observed in the enamel demineralized surface layer (remineralization degree 2).
FIG. 5 shows MR after the treatment with the remineralization solution in (4), and strong remineralization is observed in the entire enamel demineralized surface layer and the deep layer (degree of remineralization 4).
[0031]
According to the above, it is confirmed that the funori extract has a remineralization promoting effect, and it is recognized that the remineralization promoting effect is remarkably enhanced by using xylitol in combination therewith.
[0032]
Examples 3-5 (chewing gum)
Using the powder funnel extract of Example 1 and sugar alcohol, the chewing gums of Examples 3 to 5 and Comparative Example 1 having the formulations shown in Table 1 were prepared.
[0033]
[Table 1]

[0034]
Remineralization promotion effect test 2
The remineralization promoting effects of the chewing gums of Examples 3 to 5 and Comparative Example 1 were evaluated by the following method.
The extraction operation of the active ingredients of chewing gum is as follows: “Basic research for comprehensive evaluation of caries-inducing properties of foods and sugar substitutes (issue number 04304045)” Tadashi Yamada); p86-89 ".
[0035]
About each chewing gum of the said Examples 3-5 and the comparative example 1, it is cut into pieces and 10 g is weighed.
To each of them, 50 ml of a remineralization solution (60 ° C.) having the same composition as in the case of the remineralization promoting effect test 1 is added, and the mixture is thoroughly ground with a glass rod to elute the contained components. (60 ° C.) After 50 ml was added and the elution operation was performed again, four types of chewing gum extracts corresponding to each of the chewing gums of Examples 3 to 5 and Comparative Example 1 were obtained by removing the fine gum base by centrifugation. .
[0036]
In each of the four types of chewing gum extracts, three test tooth enamel blocks were immersed at 37 ° C. for 2 weeks. During this period, the chewing gum extract was replaced every two days.
And the result by microradiography (MR) of each tooth enamel block for a test was evaluated visually in five stages in the same manner as in the remineralization promotion effect test 1, and the above Examples 3 to 3 were evaluated. 5 and the remineralization degree according to Comparative Example 1 were calculated as an average value of each of three test tooth enamel blocks, and are shown in a graph in FIG.
[0037]
The chewing gum of Comparative Example 1 (no addition of Funori extract) has a remineralization degree of 1.67, whereas the chewing gum of Example 3 (0.5% addition of Funori extract) has a remineralization degree of 2.67. The chewing gum of Example 4 (0.1% addition) had a remineralization degree of 2.33, and the chewing gum of Example 5 (0.05% addition) had a remineralization degree of 2.00. The remineralization promoting effect was shown in a concentration-dependent manner.
[0038]
Examples 6 to 8 (tablets)
Using the powdered funori extract of Example 1 and xylitol as the sugar alcohol, tablet confections of Examples 6 to 8 and Comparative Example 2 having the formulations shown in Table 2 were prepared.
[0039]
[Table 2]

[0040]
Remineralization promoting effect test 3
The remineralization promoting effects of the tablet confections of Examples 6 to 8 and Comparative Example 2 were evaluated by the following method.
The extraction operation of the active ingredients in tablet confections is as follows: “Basic research for comprehensive evaluation of caries-inducing properties of foods and sugar substitutes (issue number 04304045)” Masada Yamada); p86-89 ".
[0041]
About each tablet confectionery of the said Examples 6-8 and the comparative example 2, it is fragmented and 10 g is weighed.
To each of them, 100 ml of a remineralization solution (60 ° C.) having the same composition as in the case of the remineralization promoting effect test 1 was added and dissolved, and four types corresponding to each tablet confection of Examples 6 to 8 and Comparative Example 2 Tablet extract was obtained.
[0042]
As in the case of the remineralization promoting effect test 2, three test enamel blocks were immersed in each of the four types of tablet confectionary extracts at 37 ° C. for 2 weeks. During this period, the tablet extract was replaced every two days.
Then, the results of microradiography (MR) of each test tooth enamel block were evaluated visually in five stages in the same manner as in the remineralization promoting effect test 1, and the above Example 6 -8 and the remineralization degree by the comparative example 2 were calculated as an average value of each three test tooth enamel blocks, and were shown in a graph in FIG.
[0043]
The tablet confectionery of Comparative Example 2 (no addition of Funori extract) has a remineralization degree of 1.67, whereas the tablet confectionery of Example 6 (addition of 0.5% Funori extract) has a remineralization degree of 3 .33, the tablet confectionery of Example 7 (0.1% addition of Funori extract) has a remineralization degree of 2.67, and the tablet confectionery of Example 8 (addition of 0.05% Funori extract) has a remineralization degree of 2. .33 showed a remineralization promoting effect depending on the concentration of Funori extract.
[0044]
The blending ratios of Examples 9 to 18 (numbers are% by weight) are shown below.
Example 9 (chewing gum)
Gum base 20.0
Xylitol 55.2
Palatinose 23.7
Softener 1.0
Powdered funori extract of Example 1 0.1
[0045]
Example 10 (chewing gum)
Gum base 20.0
Xylitol 75.0
Reduced maltose 3.7
Softener 1.0
Powdered funori extract of Example 1 0.3
[0046]
Example 11 (candy)
Xylitol 48.0
Reduced maltose starch syrup 36.0
Powdered funori extract of Example 1 0.5
Fragrance 0.5
Purified water 15.0
[0047]
Example 12 (tablets)
Xylitol 75.0
Lactose 20.0
Glycerin fatty acid ester 0.2
Powdered funori extract of Example 1 0.5
Purified water 4.3
[0048]
Example 13 (chocolate)
Cacaomas 15.0
Whole milk powder 25.0
Xylitol 41.2
Cocoa Butter 18.0
Emulsifier 0.3
Fragrance 0.2
Powdered funori extract of Example 1 0.3
[0049]
Example 14 (Ice Cream)
Cream (fat percentage 45%) 25.0
Milk (fat percentage 3.7%) 35.0
Nonfat dry milk (sugar-free) 24.3
Xylitol 10.2
Corn syrup 4.7
Stabilizer 0.3
Powdered funori extract of Example 1 0.5
[0050]
Example 15 (Beverage)
Sugared glucose liquid sugar 0.3
Xylitol 8.7
Acidulant 1.2
Fragrance 0.3
Powdered funori extract of Example 1 0.5
Purified water 89.0
[0051]
Example 16 (dentifrice)
Aluminum hydroxide 35.0
Silicic anhydride 15.0
Xylitol 10.0
Sodium lauryl sulfate 1.0
Fragrance 0.7
Powdered funori extract of Example 1 0.3
Purified water 38.0
[0052]
Example 17 (Mouthwash)
Xylitol 20.0
Glycerin 10.0
Sodium lauryl sulfate 1.5
Fragrance 0.3
Powdered funori extract of Example 1 0.05
Purified water 68.15
[0053]
Example 18 (Mouthwash)
Xylitol 7.4
Glycerin 10.0
Sodium lauryl sulfate 1.5
Fragrance 0.6
Powdered funori extract of Example 2 0.5
Purified water 80.0
[0054]
【The invention's effect】
The tooth enamel remineralization accelerator of the present invention contains funori and / or its extract and xylitol as active ingredients, and there is no problem in safety even when used for oral compositions and foods and drinks. In addition, it is possible to effectively promote remineralization of the demineralized tooth enamel and thereby positively suppress dental caries.
[0055]
In particular, since funori and xylitol are used in combination, the effect is extremely remarkable. That is, the strong remineralization from the surface layer by funori and the remineralization from the deep layer by xylitol combine to further promote the remineralization promoting effect of the tooth enamel.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing the results of microradiography (MR) immediately after a demineralized layer is formed on a test tooth enamel block.
FIG. 2 is a diagram showing MR results after treatment with a remineralization solution after a demineralized layer is formed on a test tooth enamel block.
FIG. 3 is a diagram showing MR results after treatment with a remineralization solution containing 20% by weight of xylitol after a demineralized layer was formed on a test tooth enamel block.
FIG. 4 shows the MR results after treatment with a remineralization solution containing 0.05% by weight of the powdered funori extract of Example 1 after a demineralized layer was also formed on the test tooth enamel block. FIG.
FIG. 5 shows that after a demineralized layer was formed on a dental enamel block for test, and after treatment with a remineralization solution containing 0.05% by weight of the powdered funori extract of Example 1 and 20% by weight of xylitol. It is a figure which shows the result of MR.
FIG. 6 is a graph showing MR results after treatment with each chewing gum extract extracted with a remineralized solution after a demineralized layer was formed on the test tooth enamel block.
FIG. 7 is a graph showing MR results after treatment with each tablet confectionery extract extracted with a remineralized solution after a demineralized layer was formed on the test tooth enamel block.

Claims

A remineralization accelerator for tooth enamel comprising funori and / or an extract thereof and xylitol as active ingredients.

A composition for oral cavity, which is produced by adding the remineralization accelerator for tooth enamel according to claim 1 or by adding funori and / or an extract thereof and xylitol separately.

A food or drink produced by adding the remineralization accelerator for tooth enamel according to claim 1 or by adding funori and / or an extract thereof and xylitol separately.