JP3689624B2 - 情報記録媒体、情報記録方法及び情報再生方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像情報や音声情報等を記録する情報記録媒体と、情報記録媒体に記録された情報を再生する情報再生方法と、情報記録媒体に記録された情報を再生する情報再生装置とに関し、特に、著作権を保護すべきコンテンツ情報が記録された情報記録媒体と、情報記録媒体に記録された著作権を保護すべきコンテンツ情報を再生する情報再生方法と、情報記録媒体に記録された著作権を保護すべきコンテンツ情報を再生する情報再生装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、音声情報の記録媒体として、コンパクトカセットテープやアナログレコードなどのアナログ信号で記録する記録媒体から、CD(Compact Disc)やMD(Mini Disc)などのディジタル信号で記録する記録媒体が主流になってきている。また、映像信号を記録するための記録媒体として、MPEG1と呼ばれる圧縮方式で圧縮された映像信号をCDに記録するビデオCD、さらには4.7GBの大容量を有する光ディスクにMPEG2と呼ばれる高品位な圧縮方式による圧縮映像信号を記録するDVD(Digital Video Disc)などのディジタル記録媒体が開発され、映像情報や音声情報を記録するための記録媒体として商品化されている。
【0003】
図7は、第1の従来例の光ディスク再生装置400の内部構成を示すブロック図であり、光ディスク再生装置400は、光ディスク201から読み出した情報データに対して誤り訂正処理や伸長処理を施すことにより、所望の映像信号や音声信号を復号して出力する。
【0004】
図7において、光ディスク再生装置400には光ディスク201が搭載され、光ディスク再生装置400は、スピンドルモータ202と、光学ヘッド203と、ヘッドアンプ204と、アナログ処理部205と、光ディスクコントローラ206と、誤り訂正用メモリ207と、オーディオ及びビデオデコーダ(以下、AVデコーダという。)209と、オーディオ及びビデオ信号処理用メモリ(以下、AV信号処理用メモリという。)210と、サーボ制御部211と、CPU212と、CPUバス213とを備えて構成される。
【0005】
スピンドルモータ202は、サーボ制御部211からの制御信号に基づいて光ディスク201を回転させる。光学ヘッド203は、光ピックアップであり、レーザダイオードを駆動することにより発生されたレーザ光を光ディスク201に照射し、光ディスク201からの反射光を受光した後光電変換し、光電変換後の再生信号をヘッドアンプ204を介してアナログ処理部205に出力する。アナログ処理部205は、AGCと、イコライジングと、データスライスと、PLLとの機能を有し、入力される再生信号に対して所定のアナログ信号処理を実行した後、処理後の再生信号を光ディスクコントローラ206に出力する。次いで、光ディスクコントローラ206は、入力される再生信号を再生ディジタルデータにA/D変換した後、再生データを復調し、誤り訂正用メモリ207をバッファメモリとして用いて、復調された再生データに対して誤り訂正処理などを行って、処理後の再生データをAVデコーダ209に出力する。さらに、AVデコーダ209は、入力される再生データに基づいて、映像データ及び音声データに対する伸長処理に用いられる伸張用バッファメモリであるAV信号処理用メモリ210を用いて、上記入力される再生データに圧縮されている映像データ及び音声データに対して伸長処理を含む復号処理を施し、処理後の映像信号及び音声信号を出力する。
【0006】
サーボ制御部211は、アナログ処理部205、光ディスクコントローラ206及びCPU212からの信号に基づいて、スピンドルモータ202、光学ヘッド203及び光ディスクコントローラ206などを制御することにより、光ディスク201からのデータの読み出し等において光学ヘッド203のフォーカスやトラッキングなどのサーボ制御を行う。サーボ制御部211とアナログ処理部205と光ディスクコントローラ206とAVデコーダ209は、CPUバス213を介してCPU212に接続され、CPU212は、CPUバス213を介してアナログ処理部205、光ディスクコントローラ206、AVデコーダ209及びサーボ制御部211を制御することにより、光ディスク再生装置400の全体の動作を制御する。
【0007】
第1の従来例の光ディスク再生装置の動作について、図7を参照して簡単に説明する。CPU212は所定のシーケンスに基づいて、光ディスク201から光学ヘッド203を用いてデータを読み出した後、再生データがヘッドアンプ204及びアナログ処理部205を介して光ディスクコントローラ206に出力され、次いでエラー訂正が施された再生データを誤り訂正用メモリ207に格納されるように制御する。このとき、CPU212は誤り訂正用メモリ207に格納された再生データのうち、制御情報やデータの識別情報を読み出し、サーボ制御部211及びAVデコーダ209を制御することにより、映像データ及び音声データの再生を行っている。
【0008】
一方、パーソナルコンピュータの高性能化やハードディスクの大容量化に伴い、パーソナルコンピュータのアプリケーションプログラムも大容量化が進んでいる。DVDは、その大容量の特徴を活かし、映像データや音声データを記録するための記録媒体としてだけでなく、パーソナルコンピュータのアプリケーションソフトウェア等の頒布媒体としても活用されており、パーソナルコンピュータの周辺装置としてのDVDドライブ装置の普及が急激に進んでいる。さらに、パーソナルコンピュータ用としてMPEGの伸長処理機能を備えたAVデコーダカードや、パーソナルコンピュータのメインプロセッサのソフトウェア処理により、MPEG伸長処理機能を行うプログラムなども商品化されている。
【0009】
しかしながら、DVDドライブ装置とAVデコーダカードを用いて、パーソナルコンピュータでDVDの映像データや音声データを再生するシステムでは、これらの装置間は一般的なコンピュータバスの通信路により接続されていることから、当該通信路を介して伝送されるデータの不正コピーや、データを改ざんされて頒布されるなどの行為が行われ、著作権者の権利を保護することが極めて困難となるという問題点があった。
【0010】
この問題点を解決するために、著作権を有するデータを暗号化して記録することが、例えば特開平7−249264号の公報(以下、第2の従来例という。)において提案されている。第2の従来例の図3に図示されたCD−ROMでは、暗号化されたデータセクタとは異なるセクタのメインデータ領域に暗号鍵を記録する方式が提案されている。この第2の従来例では、記録時に暗号化されたデータとその暗号鍵をCD−ROMに記録する一方、再生時にはパーソナルコンピュータから再生装置に対して暗号鍵の読み出し命令を行った後に暗号化データを読み出して、先に読み出した暗号鍵を用いて上記暗号化データを復号することにより、データの再生を行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第2の従来例では、暗号鍵が一般的な読み出し命令(Readコマンド)によって読み出すことができるセクタのメインデータ領域に記録されているため、暗号鍵を一般のパーソナルコンピュータから容易に読み出すことができる。従って、暗号鍵と暗号化データをユーザが読み出すことができるために、暗号の解読を行われる危険性が高いという問題点があるとともに、暗号鍵と暗号化データを例えばハードディスクメモリにコピーされて不正な複製を作成することが可能となるという問題点があった。
【0012】
また、セクタのメインデータ領域のすべてを暗号化して記録されているために、DVDプレイヤのように、セクタのメインデータ中に含まれる、コンテンツの識別情報やコンテンツのコピー制御情報等が含まれるコンテンツ制御情報を、DVDプレイヤの制御のためにCPUにより光ディスクから読み出そうとすると、一度暗号化されたデータを復号してからでないと正しい情報を得ることはできない。
【0013】
上述した問題点に対して、コンテンツ制御情報が含まれる領域を平文のまま記録してしまうと、コピー制御情報が不正に改ざんされた場合、不正な再生が行われることになる。
【0014】
本発明の目的は以上の問題点を解決し、デスクランブル処理に用いる鍵情報を容易に読み出されないことを実現するためのデータ構造を有する情報記録媒体を提供することにある。
【0015】
また、本発明の別の目的は以上の問題点を解決し、DVDプレイヤなどの情報再生装置において、情報再生装置を制御するCPUが容易にコピー制御情報等を読み出し、情報再生装置の制御を容易に行うことができるとともに、情報記録媒体に記録されたコピー制御情報等が不正に改ざんされた場合にデータの再生を防止することができる情報記録媒体を提供することにある。
【0016】
さらに、本発明のさらなる目的は以上の問題点を解決し、DVDプレイヤなどの情報再生装置において、情報再生装置を制御するCPUが容易にコピー制御情報等を読み出し、情報再生装置の制御を容易に行うことができるとともに、情報記録媒体に記録されたコピー制御情報等が不正に改ざんされた場合にデータの再生を防止することができる情報再生方法及び情報再生装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る情報記録媒体は、著作権を保護すべきコンテンツ情報と、暗号化鍵情報とが少なくとも記録された情報記録媒体であって、
上記コンテンツ情報の一部はスクランブルされて記録され、
上記スクランブルされて記録されたコンテンツ情報の一部は、上記暗号化鍵情報をスクランブルされていないコンテンツ情報の一部を用いて変換することによって得られるスクランブル鍵情報を用いてスクランブルされていることを特徴とする。
【0018】
また、上記情報記録媒体において、上記スクランブル鍵情報を作成する際に用いられるスクランブルされていないコンテンツ情報の一部は、少なくともコピー制御情報を含むことを特徴とする。
【0019】
さらに、上記情報記録媒体は複数のセクタに分割された記録領域を有し、上記コンテンツ情報は複数のデータに分割されて上記各セクタに記録され、上記スクランブル鍵情報を作成する際に用いられるスクランブルされていないコンテンツ情報の一部は、コピー制御情報及びセクタ毎に変化するコンテンツ情報の一部を含むことを特徴とする。
【0020】
本発明に係る情報再生方法は、暗号化鍵情報とコンテンツ情報とが少なくとも記録され、コンテンツ情報の一部がスクランブルされて記録されている情報記録媒体に記録された情報を再生する情報再生方法であって、
所定の鍵情報を用いて、上記情報記録媒体上に記録された暗号化鍵情報を、復号された鍵情報に復号するステップと、
上記コンテンツ情報のうちスクランブルされていないコンテンツ情報を用いて、上記復号された鍵情報を変換後の復号された鍵情報に変換するステップと、
上記変換後の復号された鍵情報を用いて、上記スクランブルされて記録されたコンテンツ情報をデスクランブルするステップとを含むことを特徴とする。
【0021】
本発明に係る情報再生装置は、暗号化鍵情報とコンテンツ情報とが少なくとも記録され、上記コンテンツ情報の一部はスクランブルされて記録されている情報記録媒体に記録された情報を再生する情報再生装置であって、
所定の鍵情報を用いて、上記情報記録媒体に記録された暗号化鍵情報を、復号された鍵情報に復号する暗号化鍵情報復号手段と、
上記コンテンツ情報のうちスクランブルされていないコンテンツ情報を用いて、上記暗号化鍵情報復号手段から出力される復号された鍵情報を変換後の復号された鍵情報に変換する鍵情報変換手段と、
上記鍵情報変換手段から出力される変換後の復号された鍵情報を用いて、上記スクランブルされて記録されたコンテンツ情報をデスクランブルするデスクランブル手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】
本発明に係る情報記録媒体は、データ記録領域を少なくとも有し、著作権を保護すべきコンテンツ情報が記録された情報記録媒体であって、
上記データ記録領域には、暗号化鍵情報とコンテンツ情報とが少なくとも記録され、
上記データ記録領域に記録されるコンテンツ情報の一部はスクランブルされて記録され、
上記スクランブルされて記録されたコンテンツ情報の一部は、上記暗号化鍵情報をスクランブルされていないコンテンツ情報の一部を用いて変換することによって得られるスクランブル鍵情報を用いてスクランブルされていることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る情報記録媒体は、データ記録領域とリードイン領域とを少なくとも有し、著作権を保護すべきコンテンツ情報が記録された情報記録媒体であって、
上記データ記録領域には第1の暗号化鍵情報とコンテンツ情報とが少なくとも記録され、
上記リードイン領域には第2の暗号化鍵情報が記録され、
上記データ記録領域に記録されるコンテンツ情報の一部はスクランブルされて記録され、
上記スクランブルされて記録されたコンテンツ情報は、上記第2の暗号化鍵情報をスクランブルされていないコンテンツ情報の一部を用いて変換することによって得られるスクランブル鍵情報を用いてスクランブルされていることを特徴とする。
【0024】
また、上記情報記録媒体において、上記スクランブル鍵情報を作成する際に用いられるスクランブルされていないコンテンツ情報の一部は、少なくともコピー制御情報を含むことを特徴とする。
【0025】
さらに、上記情報記録媒体は複数のセクタに分割された記録領域を有し、上記コンテンツ情報は複数のデータに分割されて上記各セクタに記録され、上記スクランブル鍵情報を作成する際に用いられるスクランブルされていないコンテンツ情報の一部は、コピー制御情報及びセクタ毎に変化するコンテンツ情報の一部とを含むことを特徴とする。
【0026】
本発明に係る情報再生方法は、データ記録領域とリードイン領域とを少なくとも有し、上記データ記録領域には第1の暗号化鍵情報とコンテンツ情報とが少なくとも記録され、上記リードイン領域には第2の暗号化鍵情報が記録され、データ記録領域に記録されるコンテンツ情報の一部はスクランブルされて記録されている情報記録媒体に記録された情報を再生する情報再生方法であって、
所定の鍵情報を用いて、上記データ記録領域に格納された第1の暗号化鍵情報を第1の鍵情報に復号するステップと、
上記第1の鍵情報を用いて、上記リードイン領域に格納された第2の暗号化鍵情報を第2の鍵情報に復号するステップと、
上記データ記録領域のスクランブルされていないコンテンツ情報を用いて、上記第2の鍵情報を変換後の第2の鍵情報に変換するステップと、
上記変換後の第2の鍵情報を用いて、上記スクランブルされて記録されたコンテンツ情報をデスクランブルするステップとを含むことを特徴とする。
【0027】
本発明に係る情報再生装置は、データ記録領域とリードイン領域とを少なくとも有し、上記データ記録領域には第1の暗号化鍵情報とコンテンツ情報とが少なくとも記録され、上記リードイン領域には第2の暗号化鍵情報が記録され、上記データ記録領域に記録されるコンテンツ情報の一部はスクランブルされて記録されている情報記録媒体に記録された情報を再生する情報再生装置であって、
所定の鍵情報を用いて、上記データ記録領域に格納された第1の暗号化鍵情報を第1の鍵情報に復号する第1の鍵情報復号手段と、
上記第1の鍵情報復号手段から出力される第1の鍵情報を用いて、上記リードイン領域に格納された第2の暗号化鍵情報を第2の鍵情報に復号する第2の鍵情報復号手段と、
上記コンテンツ情報のうちスクランブルされていないコンテンツ情報を用いて、上記第2の鍵情報復号手段から出力される第2の鍵情報を変換後の第2の鍵情報に変換する鍵変換手段と、
上記鍵変換手段から出力される変換後の第2の鍵情報を用いて、上記スクランブルされて記録されたコンテンツ情報をデスクランブルするデスクランブル処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0028】
また、上記情報再生装置において、上記変換後の第2の鍵情報に変換する際に用いるスクランブルされていないコンテンツ情報は、少なくともコピー制御情報を含むことを特徴とする。
【0029】
本発明に係る情報記録媒体は、リードイン領域とデータ記録領域とを少なくとも有し、著作権を保護すべきコンテンツ情報が記録された情報記録媒体であって、
上記リードイン領域には第1の暗号化鍵情報が記録され、
上記データ記録領域には第2の暗号化鍵情報とコンテンツ情報とが少なくとも記録され、
上記データ記録領域に記録されるコンテンツ情報の一部はスクランブルされて記録され、
上記スクランブルされて記録されたコンテンツ情報は、上記第2の暗号化鍵情報をスクランブルされていないコンテンツ情報の一部を用いて変換することによって得られるスクランブル鍵情報を用いてスクランブルされていることを特徴とする。
【0030】
また、上記情報記録媒体において、上記データ記録領域は複数のセクタに分割され、上記各セクタはセクタを識別する情報を記録するセクタヘッダ領域とコンテンツ情報を記録するメインデータ領域とから構成され、
上記セクタヘッダ領域には第2の暗号化鍵情報が記録され、
上記メインデータ領域には上記コンテンツ情報の一部がスクランブルされて記録され、
上記スクランブルされて記録されたコンテンツ情報の一部は、上記第2の暗号化鍵情報をセクタ毎のスクランブルされていないコンテンツ情報の一部を用いて変換することによって得られるスクランブル鍵情報を用いてスクランブルされていることを特徴とする。
【0031】
さらに、上記情報記録媒体において、上記スクランブル鍵情報を作成する際に用いられるスクランブルされていないコンテンツ情報の一部は、少なくともコピー制御情報を含むことを特徴とする。
【0032】
またさらに、上記情報記録媒体において、上記スクランブル鍵情報を作成する際に用いられるスクランブルされていないコンテンツ情報の一部は、コピー制御情報と、セクタ毎に変化するコンテンツ情報の一部とを少なくとも含むことを特徴とする。
【0033】
またさらに、上記情報記録媒体において、上記セクタヘッダ領域に記録される第2の暗号化鍵情報は、上記リードイン領域に記録される第1の暗号化鍵情報を用いて、所定の第2の鍵情報を暗号化した情報であることを特徴とする。
【0034】
本発明に係る情報再生方法は、リードイン領域とデータ記録領域とを少なくとも有し、上記リードイン領域には第1の暗号化鍵情報が記録され、上記データ記録領域には第2の暗号化鍵情報とコンテンツ情報とが少なくとも記録され、上記データ記録領域に記録されるコンテンツ情報の一部はスクランブルされて記録されている情報記録媒体に記録された情報を再生する情報再生方法であって、
所定の鍵情報を用いて、上記リードイン領域に格納された第1の暗号化鍵情報を第1の鍵情報に復号するステップと、
上記第1の鍵情報を用いて、上記データ記録領域に格納された第2の暗号化鍵情報を第2の鍵情報に復号するステップと、
上記データ記録領域のスクランブルされていないコンテンツ情報を用いて、上記第2の鍵情報を変換後の第2の鍵情報に変換するステップと、
上記変換後の第2の鍵情報を用いて、スクランブルされて記録されたコンテンツ情報をデスクランブルするステップとを含むことを特徴とする。
【0035】
本発明に係る情報再生装置は、リードイン領域とデータ記録領域とを少なくとも有し、上記リードイン領域には第1の暗号化鍵情報が記録され、上記データ記録領域には第2の暗号化鍵情報とコンテンツ情報とが少なくとも記録され、上記データ記録領域に記録されるコンテンツ情報の一部はスクランブルされて記録されている情報記録媒体に記録された情報を再生する情報再生装置であって、
所定の鍵情報を用いて、上記リードイン領域に格納された第1の暗号化鍵情報を第1の鍵情報に復号する第1の鍵情報復号手段と、
上記第1の鍵情報復号手段から出力される第1の鍵情報を用いて、上記データ記録領域に格納された第2の暗号化鍵情報を第2の鍵情報に復号する第2の鍵情報復号手段と、
上記データ記録領域のスクランブルされていないコンテンツ情報を用いて、上記第2の鍵情報復号手段から出力される第2の鍵情報を変換後の第2の鍵情報に変換する鍵情報変換手段と、
上記鍵情報変換手段から出力される変換後の第2の鍵情報を用いて、上記スクランブルされて記録されたコンテンツ情報をデスクランブルするデスクランブル手段とを備えたことを特徴とする。
【0036】
また、上記情報再生装置において、上記コンテンツ情報のうちスクランブルされていない部分は、少なくともコピー制御情報を含むことを特徴とする。
【0037】
【発明の実施形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態である、光ディスク、光ディスクに記録された情報を再生する方法、及び光ディスクに記録された情報を再生する装置について説明する。ここで、光ディスクとは、CD、ビデオCD、CD−ROM、CD−R、CD−RW、MD、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RWなどの光ディスク又は光磁気ディスクを含む。
【0038】
<第1の実施形態>
図1は、本発明に係る第1の実施形態である光ディスク201のデータ構造を示す階層図であり、図2は、図1の光ディスク201の各記録領域を示す平面図である。
【0039】
図1において、100Aは光ディスク201全体の情報記録領域の構造を示しており、制御情報を記録するためのリードイン領域100と、コンテンツ制御情報134とコンテンツデータ135からなるコンテンツ情報138を記録するためのデータ記録領域101と、リードアウト領域102とから構成されている。図2に示すように、光ディスク201は、その中央部に回転駆動孔201hを有し、その内側から順次、リードイン領域100と、データ記録領域101と、リードアウト領域102とが配置されている。
【0040】
図1において、リードイン領域100は、図3の光ディスク再生装置200が光ディスク201を再生するために必要とする情報が記録されるコントロールデータ領域110を含み、コントロールデータ領域110は100Bで示すように物理情報セクタ111と、第2の暗号化鍵情報格納セクタ150等から構成される。ここで、物理情報セクタ111には、ディスク径、ディスク構造、記録密度などの光ディスク201の物理情報が記録されており、第2の暗号化鍵情報格納セクタ150には、所定の第2の鍵情報に対して暗号を施した第2の暗号化鍵情報が記録されている。
【0041】
データ記録領域101には、第1の暗号化鍵情報を記録するためのスクランブル情報セクタ151と、圧縮された映画や音楽等のコンテンツ情報138がスクランブル処理された後スクランブルファイル130として記録されている。データ記録領域101において、図1の100Aに示すように、第1の暗号化鍵情報は、スクランブル情報ファイル120として記録され、著作権を保護すべきコンテンツ情報138の場合にはスクランブルされてスクランブルファイル130として記録され、著作権がフリーなコンテンツ情報138はスクランブルされずに、非スクランブルファイル140として記録されている。
【0042】
データ記録領域101は、セクタと呼ばれる単位で区切られ、すなわち、複数のセクタに分割され、データ記録領域101に記録される各ファイルは、100C、100D及び100Eで示すように、複数のスクランブル情報セクタ151と、複数のスクランブルセクタ152と、複数の非スクランブルセクタ153とで構成される。ここで、各スクランブルセクタ152と各非スクランブルセクタ153はそれぞれ、100F及び100Gに示すように、セクタを識別するためのアドレス情報161等を記録するための12バイトのセクタヘッダ領域131,141と、コンテンツ情報138を記録するための2048バイトのメインデータ領域132,142とから構成される。また、100Cで示されたスクランブル情報セクタ151も、これらの各スクランブルセクタ152と各非スクランブルセクタ153と同様に、セクタヘッダ領域と、メインデータ領域を有する。
【0043】
さらに、各セクタのセクタヘッダ領域131,141には、上述のアドレス情報161に加え、スクランブルフラグ162が記録されている。セクタヘッダ領域131,141に記録されるスクランブルフラグ162は、そのセクタのメインデータ領域132,142の所定領域がスクランブルされているか否かを示すフラグであり、情報がスクランブルされているスクランブルセクタには“1”のスクランブルフラグ162が記録される一方、情報がスクランブルされていない非スクランブルセクタには“0”のスクランブルフラグ162が記録される。
【0044】
さらに、リードイン領域100に記録されている第2の暗号化鍵情報格納セクタ150内の第2の暗号化鍵情報は、データ記録領域101のスクランブル情報ファイル120に含まれる第1の暗号化鍵情報を所定の固定鍵情報を用いて復号した結果である第1の鍵情報を用いて第2の鍵情報に復号され、復号された第2の鍵情報は、コンテンツ情報138内のコピー制御情報136や参照データ137を用いて変換され、変換後の第2の鍵情報は、メインデータのデスクランブル処理に用いられるデスクランブル鍵情報となる。本実施形態においては、このデスクランブル鍵情報は、デスクランブル回路208に対応するスクランブル回路で暗号化するときに用いるスクランブル鍵情報と同一である。なお、参照データ137は、コンテンツデータ135の一部のデータである。
【0045】
また、図1の100Hに示すように、スクランブルセクタ152のメインデータ領域132は、メインデータ領域132のすべてをスクランブルして記録するものではなく、コンテンツ制御情報134が含まれる領域やコンテンツデータの一部を除いてスクランブルされている。コピー制御情報136は、コンテンツ情報138のコピー制限回数や再生時のダウンサンプリング制御等の情報を含んでいる。このスクランブルされたコンテンツデータは、復号された第2の鍵情報を、コンテンツ制御情報134に含まれるコピー制御情報136及び圧縮されたコンテンツデータ135の一部(例えば、図1の100Hに示される参照データ137)を用いて変換して得られる、変換後の第2の鍵情報であるスクランブル鍵情報を用いて、所定の領域のコンテンツ情報138の一部がスクランブルされて記録されている。
【0046】
図3は、図1及び図2の光ディスク201に記録された情報を再生するための光ディスク再生装置200の内部構成を示すブロック図であり、図3を参照して、光ディスク再生装置200について以下に説明する。
【0047】
本実施形態の光ディスク再生装置200は、光ディスク201から読み出した再生データをデスクランブル処理や伸長処理を施すことにより、所望の映像信号や音声信号を復号して出力する。図3において、図7と同様の構成を有するものは同一の符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
【0048】
図3において、光ディスク再生装置200には光ディスク201が搭載され、光ディスク再生装置200は、スピンドルモータ202と、光学ヘッド203と、ヘッドアンプ204と、アナログ処理部205と、光ディスクコントローラ206と、誤り訂正用メモリ207と、デスクランブル回路208と、AVデコーダ209と、AV信号処理用メモリ210と、サーボ制御部211と、CPU212と、CPUバス213とを備えて構成される。すなわち、図3の光ディスク再生装置200は、図7の光ディスク再生装置400と比較して、光ディスクコントローラ206とAVデコーダ209との間に、スクランブルされて記録されている情報にデスクランブル処理を施すデスクランブル回路208を挿入したことを特徴としている。
【0049】
図3において、光ディスクコントローラ206は処理後の再生データをデスクランブル回路208に出力する。デスクランブル回路208は、入力される処理後の再生データに対してデスクランブル処理を施した後、処理後の再生データをAVデコーダ209に出力する。また、サーボ制御部211とアナログ処理部205と光ディスクコントローラ206とデスクランブル回路208とAVデコーダ209は、CPUバス213を介してCPU212に接続され、CPU212は、CPUバス213を介してアナログ処理部205、光ディスクコントローラ206、デスクランブル回路208、AVデコーダ209及びサーボ制御部211を制御することにより、光ディスク再生装置200の全体の動作を制御する。
【0050】
デスクランブル回路208には、データ記録領域101に記録されているスクランブル情報ファイル120の第1の暗号化鍵情報と、リードイン領域100の第2の暗号化鍵情報格納セクタ150に含まれる第2の暗号化鍵情報と、コンテンツ情報138の一部であるコピー制御情報や参照データ137とが入力される。デスクランブル回路208は、所定の固定鍵情報を用いて、入力された第1の暗号化鍵情報を第1の鍵情報に復号した後、上記第1の鍵情報を用いて、入力された第2の暗号化鍵情報を第2の鍵情報に復号する。次いで、デスクランブル回路208は、入力されるコンテンツ情報138の一部を用いて、例えば2つの変数を有する高次式などの所定の変換式を利用して、上記第2の鍵情報を、変換後の第2の鍵情報であるデスクランブル鍵情報に変換する。さらに、デスクランブル回路208は、上記デスクランブル鍵情報を用いて、図1の100Dで示された構造を有する複数のスクランブルセクタ152内のメインデータに対してデスクランブル処理を実行する。
【0051】
図4は、図3のデスクランブル回路208の内部構成を示すブロック図であり、デスクランブル回路208の構成及び動作について以下に説明する。
【0052】
図4において、デスクランブル回路208は、第1の信号選択部301と、固定鍵情報メモリ302と、第2の信号選択部303と、第1の鍵情報復号器304と、第2の鍵情報復号器305と、データデスクランブル処理器306と、第3の信号選択部307と、第1の鍵情報変換器311及び第2の鍵情報変換器312を備えてなる鍵変換部310とを備えて構成される。ここで、第1と第2と第3の信号選択部301,303,307はそれぞれ、例えばマルチプレクサ又はスイッチ回路で構成される。
【0053】
図4において、第1の信号選択部301は、CPUバス213を介してCPU212から入力される復号モードの設定情報に応じて、光ディスクコントローラ206からデスクランブル回路208に入力される各データの内部での出力先を選択する。具体的には、第1の信号選択部301は、入力されるデータがリードイン領域100に記録された第2の暗号化鍵情報であるときは、入力される第2の暗号化鍵情報を第2の鍵情報復号器305に出力する一方、入力されるデータがデータ記録領域101に記録された各セクタデータであるときは、入力される各セクタデータを第2の信号選択部303に出力する。固定鍵情報メモリ302は、第1の暗号化鍵情報の復号に用いる所定の固定鍵を記憶する。第2の信号選択部303は、第1の信号選択部301から出力されるセクタデータを入力して、セクタデータのセクタ内の位置に応じて、すなわちセクタデータのデータ数を計数した計数値に応じて、出力先を選択する。図1に示すように、セクタデータは、データ記録領域101において、その記録されるセクタデータの種類がセクタ内の位置に応じて決められているので、上記セクタデータのデータ数を計数した計数値に基づいて、第2の信号選択部303は、図4に示すように、
(a)入力されるセクタデータが第1の暗号化鍵情報であるときは、入力される第1の暗号化鍵情報を第1の鍵情報復号器304に出力し、
(b)入力されるセクタデータがコピー制御データであるときは、入力されるコピー制御データを鍵変換部310内の第1の鍵情報変換器311に出力し、
(c)入力されるセクタデータが参照データであるときは、入力される参照データを鍵変換部310内の第2の鍵情報変換器312に出力し、
(d)入力されるセクタデータがスクランブルフラグであるときは、入力されるスクランブルフラグを第3の信号選択部307に出力し、
(e)入力されるセクタデータがメインデータであるときは、入力されるメインデータをデータデスクランブル処理器306及び第3の信号選択部307に出力する。
【0054】
また、第1の鍵情報復号器304は、固定鍵情報メモリ302から読み出される固定鍵情報を用いて、第2の信号選択部303から出力されるデータ記録領域101内のスクランブル情報ファイル120に含まれる第1の暗号化鍵情報に対して、例えばDES暗号方式、RSA暗号方式などの公知の暗号方式の復号方法で復号処理を実行することにより、第1の暗号化鍵情報を第1の鍵情報に復号して第2の鍵情報復号器305に出力する。次いで、第2の鍵情報復号器305は、第1の鍵情報復号器304から出力される復号された第1の鍵情報を用いて、第1の信号選択部301から入力されるリードイン領域112内の第2の暗号化鍵情報格納セクタ150に格納された第2の暗号化鍵情報に対して、第1の鍵情報復号器304と同様に、例えばDES暗号方式、RSA暗号方式などの公知の暗号方式の復号方法で復号処理を実行することにより、第2の暗号化鍵情報を第2の鍵情報に復号して鍵変換部310内の第1の鍵情報変換器311に出力する。
【0055】
さらに、鍵変換部310は、第1と第2の鍵情報変換器311,312を備えて構成され、第2の信号選択部303から出力されるコピー制御情報と参照データとを用いて、第2の鍵情報復号器305から出力される第2の鍵情報を、変換後の第2の鍵情報であるデスクランブル鍵情報に変換してデータデスクランブル処理器306に出力する。ここで、第1の鍵情報変換器311は、第2の信号選択部303から出力されるコピー制御情報を用いて、例えば、入力される2つのデータを2つの変数とする高次式に代入してその高次式の値を計算する方法など、所定の高次式などの所定の第1の変換式を利用して、第2の鍵情報復号器305から出力される第2の鍵情報を、第1の鍵情報変換後の第2の鍵情報に変換して第2の鍵情報変換器312に出力する。次いで、第2の鍵情報変換器312は、第2の信号選択部303から出力される参照データを用いて、第1の鍵情報変換器311と同様に、例えば、入力される2つのデータを2つの変数とする高次式に代入してその高次式の値を計算する方法など、所定の高次式などの所定の第2の変換式を利用して、第1の鍵情報変換器311から出力される第1の鍵情報変換後の第2の鍵情報を、第2の鍵情報変換後の第2の鍵情報である変換後の第2の鍵情報に変換してデータデスクランブル処理器306に出力する。
【0056】
またさらに、データデスクランブル処理器306は、鍵変換部310内の第2の鍵情報変換器312から出力されるデスクランブル鍵情報を用いて、第2の信号選択部303から出力されるメインデータに対して、データのデスクランブル処理を実行することにより、デスクランブル処理後のメインデータを発生して第3の信号選択部307に出力する。ここで、データのデスクランブル処理は、例えばM系列信号などの所定長の擬似ランダムパターン信号を、送信機側と同様に、有限長のシフトレジスタと加算器とを用いて発生させた後、発生された擬似ランダムパターン信号と入力データとの排他的論理和を演算することにより実行される。
【0057】
次いで、第3の信号選択部307は、第2の信号選択部303から出力されるスクランブルフラグと、内部で計数されるセクタデータのデータ数の計数値とに基づいて、第2の信号選択部303から出力されるデスクランブル処理が施されていないメインデータと、データデスクランブル処理器306から出力されるデスクランブル処理が施されたメインデータとのうちの1つを選択して、選択されたメインデータをAVデコーダ209に出力する。ここで、スクランブルフラグが“1”でありかつ非スクランブルデータ163の記憶領域でないとき、すなわち、メインデータがスクランブルされているときは、第3の信号選択部307は、データデスクランブル処理器306から出力されるデスクランブル処理が施されたメインデータを選択してAVデコーダ209に出力する。一方、スクランブルフラグが“1”でありかつ非スクランブルデータ163の記憶領域であるとき、もしくは、スクランブルフラグが“0”であるとき、すなわち、メインデータがスクランブルされていないときは、第3の信号選択部307は、第2の信号選択部303から出力されるデスクランブル処理が施されていないメインデータを選択してAVデコーダ209に出力する。
【0058】
以上のように構成された、本実施形態に係る光ディスク再生装置200の動作について、図3及び図4を用いて説明する。
【0059】
光ディスク再生装置200は、電源投入時に光ディスク201が挿入されている場合、もしくは新たに光ディスク201が挿入されたときには、CPU212は、光学ヘッド203からリードイン領域100のコントロールデータ領域110の第2の暗号化鍵情報格納セクタ150(図1参照。)に格納された情報データを光ディスク201から読み出すようにサーボ制御部211を制御する。読み出された情報データの電気信号は、ヘッドアンプ204、アナログ処理部205、光ディスクコントローラ206によりそれぞれ、増幅され、復調処理を施され、エラー訂正が施される。そして、CPU212は、処理後の第2の暗号化鍵情報のデータを誤り訂正用メモリ207に記憶する。
【0060】
次いで、CPU212は、スクランブル情報ファイル(第1の暗号化鍵情報)120(図1参照。)が格納されたセクタを光ディスク201から読み出すように、サーボ制御部211を制御する。読み出された情報データの電気信号は、ヘッドアンプ204、アナログ処理部205、光ディスクコントローラ206によりそれぞれ、増幅され、復調処理を施され、エラー訂正が施される。このとき、デスクランブル回路208では、CPU212からの復号モード設定情報により第1の暗号化鍵情報の復号モードが設定され、光ディスクコントローラ206から入力された第1の暗号化鍵情報は、第1の信号選択部301及び第2の信号選択部303により、第1の鍵情報復号器304に転送される。そして、転送された第1の暗号化鍵情報は、第1の鍵情報復号器304により、固定鍵情報メモリ302から読み出される固定鍵情報を用いて復号処理が実行され、復号された第1の鍵情報は第2の鍵情報復号器305に出力される。なお、この第1の鍵情報を復号する第1の暗号化鍵情報の復号モードでは、デスクランブル回路208からはデータは出力されない。
【0061】
次いで、すでに誤り訂正用メモリ207に記憶されている第2の暗号化鍵情報が読み出され、デスクランブル回路208の第1の信号選択部301を介して第2の鍵情報復号器305に出力される。第2の鍵情報復号器305には、上述のように、すでに第1の鍵情報復号器304で復号された第1の鍵情報が入力されており、第2の鍵情報復号器305は、復号された第1の鍵情報を用いて、入力される第2の暗号化鍵情報に対して復号処理を実行することにより、第2の暗号化鍵情報を第2の鍵情報に復号して鍵変換部310の第1の鍵情報変換器311に出力する。
【0062】
次いで、装置使用者の操作等に応じてファイルが選択され、映像信号や音声信号を再生する動作を説明する。
【0063】
CPU212は、サーボ制御部211、光学ヘッド203、アナログ処理部205、及び光ディスクコントローラ206を制御することにより、光ディスク201から所望の情報データを読み出し、エラー訂正後の情報データを誤り訂正用メモリ207に格納する。また、CPU212はデスクランブル回路208に対してデータのデスクランブルモードを設定するとともに、AVデコーダ209に必要な情報を設定した後に、エラー訂正後の情報データを誤り訂正用メモリ207からデスクランブル回路208に転送する。
【0064】
デスクランブル回路208においては、復号モード設定情報としてデータのデスクランブルモードに設定されることから、入力されるセクタデータは、第1の信号選択部301により第2の信号選択部303に転送される。第2の信号選択部303は、入力されるセクタデータのデータ数を計数し、計数値に基づいて入力されるセクタデータを以下のように出力する。
(a)上記計数値がコピー制御情報が含まれるデータ位置の場合には、入力されるセクタデータを第1の鍵情報変換器311に出力する。
(b)上記計数値が参照データが含まれるデータ位置の場合には、入力されるセクタデータを第2の鍵情報変換器312に出力する。
(c)上記計数値がメインデータが含まれるデータ位置の場合には、入力されるセクタデータをデータデスクランブル処理器306及び第3の信号選択部307に出力する。
【0065】
第2の鍵情報復号器305から出力される復号された第2の鍵情報は、メインデータに含まれるコピー制御情報を用いて、第1の鍵情報変換器311により第1の鍵情報変換後の第2の鍵情報に変換された後、第2の鍵情報変換器312に出力される。次いで、第1の鍵情報変換器311から出力される第1の鍵情報変換後の第2の鍵情報は、メインデータに含まれる参照データを用いて、第2の鍵情報変換器312により変換後の第2の鍵情報であるデスクランブル鍵情報に変換された後、データデスクランブル処理器306に出力される。さらに、データデスクランブル処理器306に入力されたメインデータは、鍵変換部310から出力されるデスクランブル鍵情報を用いて、デスクランブル処理を施され、デスクランブル処理後のメインデータが第3の信号選択部307に出力される。
【0066】
第3の信号選択部307は、第2の信号選択部303により選択されたスクランブルフラグを受信するとともに、内部でセクタデータのデータ数を計数し、スクランブルフラグと計数値とに基づいて選択信号を発生し、当該発生した選択信号に基づいて、データデスクランブル処理器306からのメインデータと、第2の信号選択部303からのメインデータとのうちのいずれか1つを選択的に出力する。ここで、上記発生された選択信号により、スクランブルフラグが“1”でかつセクタデータのデータ数の計数値が非スクランブルデータ163の記録領域を示している場合は、第2の信号選択部303から出力されたデスクランブル処理が施されていないメインデータが第3の信号選択部307から出力される一方、スクランブルフラグが“1”でかつセクタデータのデータ数の計数値がスクランブルデータ164の記憶領域を示している場合、データデスクランブル処理器306から出力されたメインデータが第3の信号選択部307から出力される。さらに、上記発生された選択信号により、スクランブルフラグが“0”の場合には、セクタデータのデータ数の計数値に関わらず、第2の信号選択部303から出力されたデスクランブル処理を施されていないメインデータが第3の信号選択部307から出力される。
【0067】
このように、スクランブルフラグ及びセクタデータのデータ数の計数値に応じてデスクランブル処理が施されたメインデータは、デスクランブル回路208からAVデコーダ209に出力される。AVデコーダ209は、多重化されたオーディオとビデオの圧縮データを分離して、それぞれ伸長処理を施した後、伸張処理後の映像信号及び音声信号を出力する。
【0068】
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の特有の効果を有する。
【0069】
まず、コピー回数の制限や再生時のダウンサンプリング制御情報などのコンテンツ制御情報134を、例えばDVDプレイヤである光ディスク再生装置200のシステムコントロール手段であるCPU212(図3参照。)が読み込んで、光ディスク再生装置200の制御を行う際に、コンテンツ制御情報はスクランブルされずに記録されているので、容易に参照することができる。
【0070】
また、コンテンツ制御情報134は、上記の観点からスクランブルされずに記録しているが、不正にコンテンツ制御情報134を改ざんした場合、鍵変換部310を備えており正しいデスクランブル鍵情報を生成することはできないので、不正な再生を防止することができる。
【0071】
さらに、コンテンツ制御情報134を用いて、第2の暗号化鍵情報からスクランブル鍵情報を得る際に、さらにセクタ単位で変化しやすいコンテンツデータを用いているので、コンテンツ制御情報134が図1に示すように上述のファイル単位に記録され、かつ第2の暗号化鍵情報がディスク単位で記録されたとしても、スクランブル鍵情報がセクタ毎に変化するので、スクランブルによるコンテンツの保護強度を高くすることができる。
【0072】
<第2の実施形態>
図5は、本発明に係る第2の実施形態である光ディスク201のデータ構造を示す階層図であり、図6は、第2の実施形態で用いるデスクランブル回路208aの内部構成を示すブロック図である。図5及び図6において、図1及び図4と同様のものについては同一の符号を付している。以下、第2の実施形態に係る光ディスク201のデータ構造及びデスクランブル回路208aの構成及び動作について、特に、第1の実施形態と異なる部分を詳細に説明する。
【0073】
第1の実施形態では、第1の暗号化鍵情報は、図1に示すように、スクランブル情報ファイル120としてデータ記録領域101に格納されていたが、本実施形態では、図5に示すように、リードイン領域100のコントロールデータ領域110のスクランブル情報セクタ112に格納される。また、第1の実施形態では、第2の暗号化鍵情報は、図1に示すように、リードイン領域100のコントロールデータ領域110の第2の暗号化鍵情報格納セクタ150に格納されていたが、本実施形態では、図5に示すように、データ記録領域101のスクランブルファイル130のスクランブルセクタ152のセクタヘッダ領域131にアドレス情報、スクランブルフラグと共に格納されている。
【0074】
以上のように構成された光ディスク201に記録された情報を再生するための光ディスク再生装置200について、図6を参照して説明する。本実施形態では、図4のデスクランブル回路208に代えて、図6のデスクランブル回路208aを備えたことを特徴としている。具体的には、図6のデスクランブル回路208aにおいて、図4のデスクランブル回路208に比較して以下の点が異なる。
【0075】
(a)第1の信号選択部301に代えて、第1の信号選択部301aを備えるとともに、第2の信号選択部303に代えて、第2の信号選択部303aを備える。
(b)図4のデスクランブル回路208では、第1の暗号化鍵情報は、第1と第2の信号選択部301,303により選択された後、第1の鍵情報復号器304に出力されているが、図6のデスクランブル回路208aでは、第1の暗号化鍵情報は、第1の信号選択部301aにより選択された後、第1の鍵情報復号器304に出力されている。
(c)図4のデスクランブル回路208では、第2の暗号化鍵情報は、第1の信号選択部301により選択された後、第2の鍵情報復号器305に出力されているが、図6のデスクランブル回路208aでは、第2の暗号化鍵情報は、第1と第2の信号選択部301a,303aにより選択された後、第2の鍵情報復号器305に出力されている。
【0076】
すなわち、図6のデスクランブル回路208aは、光ディスクコントローラ206から入力される、リードイン領域100のスクランブル情報セクタ112に記録されている第1の暗号化鍵情報を復号するとともに、図5の110Cで示したデータ構造を有するセクタデータに対して、第2の暗号化鍵情報の復号処理及びメインデータのデスクランブル処理を実行する。
【0077】
次いで、デスクランブル回路208aの動作において、図6を参照して第1の実施形態に係る図4のデスクランブル回路208との相違点について詳細に説明する。
【0078】
第1の信号選択部301aは、入力されるデータがリードイン領域100のコントロールデータ領域110のスクランブル情報セクタ112に記録された第1の暗号化鍵情報であるときは、入力される第1の暗号化鍵情報を第1の鍵情報復号器304に出力する一方、入力されるデータがデータ記録領域101に記録された各セクタデータであるときは、入力される各セクタデータを第2の信号選択部303aに出力する。次いで、第2の信号選択部303aは、第1の信号選択部301aから出力されるセクタデータを入力して、セクタデータのセクタ内の位置に応じて、すなわちセクタデータのデータ数を計数した計数値に応じて、出力先を選択する。図1に示すように、セクタデータは、データ記録領域101において、その記録されるセクタデータの種類がセクタ内の位置に応じて決められているので、上記セクタデータのデータ数を計数した計数値に基づいて、第2の信号選択部303aは、図6に示すように、
(a)入力されるセクタデータが第2の暗号化鍵情報であるときは、入力される第2の暗号化鍵情報を第2の鍵情報復号器305に出力し、
(b)入力されるセクタデータがコピー制御データであるときは、入力されるコピー制御データを鍵変換部310内の第1の鍵情報変換器311に出力し、
(c)入力されるセクタデータが参照データであるときは、入力される参照データを鍵変換部310内の第2の鍵情報変換器312に出力し、
(d)入力されるセクタデータがスクランブルフラグであるときは、入力されるスクランブルフラグを第3の信号選択部307に出力し、
(e)入力されるセクタデータがメインデータであるときは、入力されるメインデータをデータデスクランブル処理器306及び第3の信号選択部307に出力する。
【0079】
以上のように構成された本実施形態に係る光ディスク再生装置200の動作について、図3及び図6を用いて説明する。なお、図3においては、デスクランブル回路208はデスクランブル回路208aに置き換えられる。
【0080】
光ディスク再生装置200は電源投入時に光ディスク201が挿入されている場合、もしくは新たに光ディスク201が挿入された時には、リードイン領域100のコントロールデータ領域110のスクランブル情報セクタ112に記録されている第1の暗号化鍵情報に対して復号処理を実行する。CPU212はサーボ制御部211を制御して、光学ヘッド203を用いて光ディスク201からリードイン領域100のコントロールデータ領域110のスクランブル情報セクタ112の情報データを読み出すよう制御する。読み出された情報データの電気信号は、ヘッドアンプ204、アナログ処理部205、光ディスクコントローラ206によりそれぞれ、増幅され、復調処理を施され、エラー訂正が施された後、エラー訂正処理後の情報データは誤り訂正用メモリ207に格納される。また、CPU212は、デスクランブル回路208aに対して復号モード設定情報として第1の暗号化鍵情報の復号モードを設定し、光ディスクコントローラ206からエラー訂正処理後のスクランブル情報セクタ112内の第1の暗号化鍵情報のデータをデスクランブル回路208aに転送するよう制御する。
【0081】
デスクランブル回路208aでは、第1の暗号化鍵情報の復号モードが設定されることから、入力されたスクランブル情報セクタ112内の第1の暗号化鍵情報のデータは、第1の信号選択部301aにより第1の鍵情報復号器304に転送され、転送された第1の暗号化鍵情報は、第1の鍵情報復号器304により、固定鍵情報メモリ302から読み出される固定鍵情報を用いて復号処理が施され、第1の暗号化鍵情報は第1の鍵情報に復号された後、第2の鍵情報復号器305に出力される。なお、この第1の暗号化鍵情報の復号モードでは、デスクランブル回路208aからはデータは出力されない。
【0082】
次いで、装置使用者の操作等に応じてファイルが選択され、映像信号や音声信号を再生する動作を説明する。
【0083】
CPU212は、サーボ制御部211、光学ヘッド203、アナログ処理部205及び光ディスクコントローラ206を制御して、光ディスク201から所望の情報データを読み出した後、エラー訂正後の情報データを誤り訂正用メモリ207に格納する。また、CPU212はデスクランブル回路208aに対してデータのデスクランブルモードを設定するとともに、AVデコーダ209に必要な情報データを設定した後に、エラー訂正後の情報データを誤り訂正用メモリ207からデスクランブル回路208aに転送する。
【0084】
デスクランブル回路208aでは、復号モード設定情報としてデータのデスクランブルモードに設定されることから、第1の信号選択部301aにより、入力されるセクタデータは、第2の信号選択部303aに転送される。第2の信号選択部303aは、入力されるセクタデータのデータ数を計数し、上記計数値に応じて入力されるセクタデータを以下のように選択的に出力する。
(a)上記計数値がセクタヘッダ領域131の第2の暗号化鍵情報133の場合に、セクタデータ内の第2の暗号化鍵情報133を第2の鍵情報復号器305に出力する。
(b)上記計数値がコピー制御情報136が含まれるデータ位置の場合に、セクタデータ内のコピー制御情報136を第1の鍵情報変換器311に出力する。
(c)上記計数値が参照データ137が含まれるデータ位置の場合に、セクタデータ内の参照データ137を第2の鍵情報変換器312に出力する。
(d)上記計数値がメインデータが含まれるデータ位置の場合に、メインデータをデータデスクランブル処理器306及び第3の信号選択部307に出力する。
【0085】
第2の鍵情報復号器305に入力された第2の暗号化鍵情報は、第1の鍵情報復号器304から出力される第1の鍵情報を鍵として用いて第2の鍵情報に復号され、復号された第2の鍵情報は、鍵変換部310内の第1の鍵情報変換器311に出力される。
【0086】
次いで、復号された第2の鍵情報は、メインデータに含まれるコピー制御情報136を用いて、第1の鍵情報変換器311により第1の鍵情報変換後の第2の鍵情報に変換された後、第2の鍵情報変換器312に出力される。上記第1の鍵情報変換後の第2の鍵情報は、メインデータに含まれる参照データを用いて、第2の鍵情報変換器312により変換後の第2の鍵情報に変換され、変換された第2の鍵情報は、デスクランブル鍵情報としてデータデスクランブル処理器306に出力される。そして、データデスクランブル処理器306に入力されたメインデータは、鍵変換部310内の第2の鍵情報変換器312から出力されるデスクランブル鍵情報を用いて、デスクランブル処理が施され、デスクランブル処理後のメインデータは第3の信号選択部307に出力される。
【0087】
次いで、第3の信号選択部307は、第2の信号選択部303aから出力されるスクランブルフラグと、内部で計数されるセクタデータのデータ数の計数値とに基づいて、第2の信号選択部303aから出力されるデスクランブル処理が施されていないメインデータと、データデスクランブル処理器306から出力されるデスクランブル処理が施されたメインデータとのうちの1つを選択して、選択されたメインデータをAVデコーダ209に出力する。ここで、スクランブルフラグが“1”でありかつ非スクランブルデータ163の記憶領域でないとき、すなわち、メインデータがスクランブルされているときは、第3の信号選択部307は、データデスクランブル処理器306から出力されるデスクランブル処理が施されたメインデータを選択してAVデコーダ209に出力する。一方、スクランブルフラグが“1”でありかつ非スクランブルデータ163の記憶領域であるとき、もしくは、スクランブルフラグが“0”であるとき、すなわち、メインデータがスクランブルされていないときは、第3の信号選択部307は、第2の信号選択部303aから出力されるデスクランブル処理が施されていないメインデータを選択してAVデコーダ209に出力する。
【0088】
なお、本実施形態においては、第2の暗号化鍵情報は、1つのスクランブルセクタ152内に格納してもよいし、複数のデータに分割して複数のスクランブルセクタ152のスクランブルファイル130に格納してもよい。
【0089】
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、第2の暗号化鍵情報をセクタ単位又はファイル単位に記録することができるので、第2の暗号化鍵情報をセクタ単位又はファイル単位で変更することができ、スクランブルによる著作権保護の強度をさらに強めることができる。
【0090】
<変形例>
以上の実施形態においては、光ディスク、光ディスクに記録された情報を再生する方法、及び光ディスクに記録された情報を再生する装置について説明しているが、本発明はこれに限らず、フロッピーディスクなどの磁気記録媒体と、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMなどのメモリとを含む情報記録媒体、当該情報記録媒体に記録された情報を再生する方法、及び当該情報記録媒体に記録された情報を再生する装置に適用することができる。
【0091】
以上の実施形態においては、スクランブルされて記録されたコンテンツ情報138の一部は、第1と第2の暗号化鍵情報をスクランブルされていないコンテンツ情報138の一部を用いて変換することによって得られるスクランブル鍵情報を用いてスクランブルされているが、本発明はこれに限らず、スクランブルされて記録されたコンテンツ情報138の一部は、第1と第2の暗号化鍵情報のうちの少なくとも一方をスクランブルされていないコンテンツ情報138の一部を用いて変換することによって得られるスクランブル鍵情報を用いてスクランブルされてもよい。
【0092】
以上の実施形態においては、第1と第2の鍵情報復号器304,305を備えているが、本発明はこれに限らず、第1と第2の鍵情報復号器304,305のうちの少なくとも一方を備えるようにしてもよい。ここで、第1の鍵情報復号器304のみを備えるときは、第1の鍵情報復号器304により復号された第1の鍵情報は鍵変換部310に出力される。また、第2の鍵情報復号器305のみを備えるときは、第2の鍵情報復号器305は、固定鍵情報メモリ302から読み出された固定鍵情報を用いて、第2の暗号化鍵情報を第2の鍵情報に復号して鍵変換部310に出力する。
【0093】
以上の実施形態においては、鍵変換部310は、第1と第2の鍵情報変換器311,312を備えているが、本発明はこれに限らず、第1と第2の鍵情報変換器311,312のうちの少なくとも一方を備えてもよい。すなわち、第2の鍵情報復号器305から出力される復号された第2の鍵情報は、コンテンツ情報138の一部である、例えばコピー制御情報136と参照データ137のうちの少なくとも一方を用いて変換して、変換後の第2の鍵情報をデスクランブル鍵情報として用いてもよい。
【0094】
以上の実施形態においては、鍵情報復号器304,305はそれぞれ、所定の鍵情報を用いて、所定の暗号化鍵情報を復号された鍵情報に復号しているが、本発明はこれに限らず、鍵情報復号器304,305はそれぞれ、所定の鍵情報を用いて、所定の変換式を利用して、所定の暗号化鍵情報を変換後の暗号化鍵情報に変換してもよい。
【0095】
以上の実施形態においては、鍵情報変換器311,312はそれぞれ、所定の情報を用いて、所定の変換式を利用して、所定の暗号化鍵情報を変換後の暗号化鍵情報に変換しているが、本発明はこれに限らず、鍵情報変換器311,312はそれぞれ、所定の鍵情報を用いて、所定の暗号化鍵情報を復号された鍵情報に復号してもよい。
【0096】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明に係る情報記録媒体によれば、著作権を保護すべきコンテンツ情報と、暗号化鍵情報とが少なくとも記録された情報記録媒体であって、上記コンテンツ情報の一部はスクランブルされて記録され、上記スクランブルされて記録されたコンテンツ情報の一部は、上記暗号化鍵情報をスクランブルされていないコンテンツ情報の一部を用いて変換することによって得られるスクランブル鍵情報を用いてスクランブルされている。従って、本発明によれば、以下のような特有の効果を有する。
【0097】
まず、コピー回数の制限や再生時のダウンサンプリング制御情報などのコンテンツ制御情報であるコンテンツ情報の一部を、例えばDVDプレイヤである情報再生装置のシステムコントロール手段が読み込んで、情報再生装置の制御を行う際に、コンテンツ制御情報はスクランブルされずに記録されているので、容易に参照することができる。
【0098】
また、コンテンツ制御情報などのコンテンツ情報の一部はスクランブルされずに記録しているが、不正にコンテンツ制御情報などのコンテンツ情報の一部を改ざんした場合、正しいデスクランブル鍵情報を生成することはできないので、不正な再生を防止することができる。
【0099】
さらに、コンテンツ制御情報などのコンテンツ情報の一部を用いて、暗号化鍵情報からスクランブル鍵情報を得る際に、さらにセクタ単位で変化しやすいコンテンツデータを用いているので、コンテンツ制御情報などのコンテンツ情報の一部がファイル単位に記録され、かつ暗号化鍵情報がディスク単位で記録されたとしても、スクランブル鍵情報がセクタ毎に変化するので、スクランブルによるコンテンツの保護強度を高くすることができる。
【0100】
さらに、スクランブルされないデータを参照データとしてスクランブル鍵情報の生成に用いているので、例えば暗号化鍵情報やコピー制御情報がファイル単位で設定されたとしてもスクランブル鍵情報はセクタ単位で変化するので、不正な攻撃に対しても強いという効果がある。
【0101】
またさらに、暗号化鍵情報をセクタ単位又はファイル単位に記録したとき、暗号化鍵情報をセクタ単位又はファイル単位で変更することができ、スクランブルによる著作権保護の強度をさらに強めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施形態である光ディスク201のデータ構造を示す階層図である。
【図2】 図1の光ディスク201の各記録領域を示す平面図である。
【図3】 図1及び図2の光ディスク201に記録された情報を再生するための光ディスク再生装置200の内部構成を示すブロック図である。
【図4】 図3のデスクランブル回路208の内部構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明に係る第2の実施形態である光ディスク201のデータ構造を示す階層図である。
【図6】 第2の実施形態で用いるデスクランブル回路208aの内部構成を示すブロック図である。
【図7】 第1の従来例の光ディスク再生装置400の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100…リードイン領域、
101…データ記録領域、
102…リードアウト領域、
110…コントロールデータ領域、
111…物理情報セクタ、
112…スクランブル情報セクタ、
120…スクランブル情報ファイル、
130…スクランブルファイル、
140…非スクランブルファイル、
131、141…セクタヘッダ領域、
132、142…メインデータ領域、
133…第2の暗号化鍵情報、
134…コンテンツ制御情報、
135…コンテンツデータ、
136…コピー制御情報、
137…参照データ、
138…コンテンツ情報、
150…第2の暗号化鍵情報格納セクタ、
151…スクランブル情報セクタ、
152…スクランブルセクタ、
153…非スクランブルセクタ、
161…アドレス情報、
162…スクランブルフラグ、
163…非スクランブルデータ、
164…スクランブルデータ、
200、400…光ディスク再生装置、
201…光ディスク、
202…スピンドルモータ、
203…光学ヘッド、
204…ヘッドアンプ、
205…アナログ処理部、
206…光ディスクコントローラ、
207…誤り訂正用メモリ、
208,208a…デスクランブル回路、
209…AVデコーダ、
210…AV信号処理用メモリ、
211…サーボ制御部、
212…CPU、
213…CPUバス、
301,301a…第1の信号選択部、
302,302a…固定鍵情報メモリ、
303…第2の信号選択部、
304…第1の鍵情報復号器、
305…第2の鍵情報復号器、
306…データデスクランブル処理器、
307…第3の信号選択部、
310…鍵変換部、
311…第1の鍵情報変換器、
312…第2の鍵情報変換器。
Claims (3)
- 著作権を保護すべきコンテンツ情報と、暗号化鍵情報とが少なくとも記録された情報記録媒体であって、
上記コンテンツ情報の一部はスクランブルされて記録され、
上記スクランブルされて記録されたコンテンツ情報は、上記暗号化鍵情報をスクランブルされていないコンテンツ情報の一部を用いて変換することによって得られるスクランブル鍵情報を用いてスクランブルされ、
上記スクランブルされていないコンテンツ情報の一部は、少なくともコピー制御情報を含むことを特徴とする情報記録媒体。 - 暗号化鍵情報を有する情報記録媒体にコンテンツ情報の一部をスクランブルして記録する情報記録方法であって、
上記暗号化鍵情報とスクランブルされないコンテンツ情報の一部とに基づいてスクランブル鍵情報を生成するステップと、
上記スクランブル鍵情報を用いて、コンテンツ情報の一部をスクランブルするステップと、
上記スクランブルされたコンテンツ情報と、スクランブルされていないコンテンツ情報とを情報記録媒体上に記録するステップとを含み、
上記スクランブルされないコンテンツ情報の一部は、少なくともコピー制御情報を含むことを特徴とする情報記録方法。 - 暗号化鍵情報と、コンテンツ情報の一部がスクランブルされて記録されたコンテンツ情報とを有する情報記録媒体に記録された情報を再生する情報再生方法であって、
所定の鍵情報を用いて、上記情報記録媒体上に記録された暗号化鍵情報を、復号された鍵情報に復号するステップと、
上記復号化された鍵情報と、上記コンテンツ情報のうちスクランブルされていないコンテンツ情報とを用いてデスクランブル鍵情報を生成するステップと、
上記デスクランブル鍵情報を用いて、上記スクランブルされて記録されたコンテンツ情報をデスクランブルするステップとを含み、
上記スクランブルされないコンテンツ情報の一部は、少なくともコピー制御情報を含むことを特徴とする情報再生方法。
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