JP3686981B2 - 木質材料の水分センサー及び自動水分率測定装置 - Google Patents

木質材料の水分センサー及び自動水分率測定装置 Download PDF

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Description

[技術分野]
無垢、集成材等の木質材料加工工場などにおいて、生産する木製品の含水率を連続的に測定し、適切に選別する装置に関する発明である。
[背景技術]
従来の木材水分センサーは測定方式から分類すると、高周波抵抗方式、高周波容量方式、直流抵抗方式等が有る。高周波抵抗方式、高周波容量方式は非破壊であるため、材料の表面を傷つけずに測定が可能であり、かつ電界深度が直流抵抗式に比べて深いため、材料のある程度の深部の水分を検知することが可能である。また、電源をAC電源としたものが多く、オンライン測定に適した器種(連続型自動水分測定装置 林産試場報第7巻第5号1993年等)もある。
又、電極の構造から観ると、図13のように、木材(以下材という)のように同一平面上に陽極及び陰極を配置する方法と、図14のように材をはさんで陽極と陰極を対向させる方法が主流である。前者の場合は、一般的に電界深度は浅いので、比較的表面層の水分しか検出出来ない。後者の場合は電極間距離が一定でないと、出力される信号は不安定なものとなり、測定精度は落ちる。
又、測定の際、高周波式は、材の表面の形状に影響され、電極の先端部と材料の表面が密着することが必要で、隙間があると、エアギャップにより、見かけの水分値が過小となる傾向がある。また、比重の影響を受けやすく、測定材料の比重のバラツキが指示値のバラツキとして、出やすい傾向がある。
直流抵抗方式は比較的比重の影響を受けがたく、材の表面形状の影響を受けがたいものの、大半が針電極等を用いる破壊式であるため、材の表面を傷つけるため、測定部位がある程度限定される、従って、連続測定は不向きである。かつ、電界深度が浅いため、測定材料の比較的薄いものに限定される。
本願発明では上記の事情を鑑み、本発明は材料を傷付けることなく変形した材料にも密着させ、測定深度が深くなるような電極構造を持つ、材料全体に対して測定精度の良い自動水分率測定装置および選別装置を提供することを目的とする。
電極の構造から観ると、高周波方式、直流方式とも同一平面上に陽極及び陰極を配置する方法と、陽極と陰極を対向する方法が主流である。前者の場合は、一般的に電界深度は浅いので、比較的表面層の水分しか検出できない。後者の場合は電界深度については十分であるが、電極間距離および測定材料のサイズが一定でないと、出力される信号は不安定なものとなり、寸法や形状が不安定な材料や変形を起こしている材料、すなわち乾燥材に対して測定精度が落ちる。
上記で述べたような乾燥材を測定する場合には、センサー位置が固定状態での測定が困難であり、電極の先端部と材料の表面が密着することが必要となる。すなわち隙間があると、エアギャップにより、見かけの水分値が過小となったり、測定材料の比重が影響を及ぼし始め指示値のバラツキとして出やすくなる。
密着方法は、連続測定を行うためには材の表面を傷つけないようにすることが必要で、かつ正確に測定するために材の中央部に位置させることが必要となる。さらには耐久性も必要となる。
高周波抵抗方式、高周波容量方式は非破壊であるため、材料の表面を傷つけずに測定が可能である。しかし乾燥過程での材料は材内水分の変動によってもたらされる各種応力によってそり、ねじれ等の形状の変化生じているため従来のセンサーではその変形に追従し材の中央部に位置することが非常に困難となる。
また連続測定を行う場合、出力信号を安定させるためにはその走行している被測定材を上下、左右方向にふらつかせないようにすることが必要となる。
乾燥過程での材料は、材内の水分分布が長さ方向で異なっており、かつ各側面毎に水分分布の状態が異なっている。このため単一センサーの固定式では測定精度が落ち、材料全体の水分状態を推定することが困難となる。
また複数のセンサーで連続測定する際、各センサー間で相互干渉を生じ、水分測定に大きな誤差が生じる。
このため各面の水分センサーを相互干渉が生じないように考慮することが必要となる。各センサー位置をずらすことは各センサーの測定開始時期のずれを生じせしめ、被測定材の各部位の水分値を推測することが困難となる。
更に、乾燥設備を持った製材工場に於いて、乾燥過程における柱材(105cm角〜120cm角)は水分の分布が大きく、それに起因する応力の分布等により、幅そり、縦そり、ねじれ等の形状の変化をもたらし克つ、各面毎に含まれる水分量が異なる事が判っている。
このような柱材の含有水分率を正確に測定する装置はまだ開発されていない。
[発明の開示]
本発明の水分センサー及び自動水分率測定装置は、前述した従来の水分センサーの欠点を解決し、材の各面で乾燥状態の異なる柱材の含有水分率(又は水分値)を正確に測定できるようにするため、測定方法として、高周波容量式を用いている。
更に、図1に示すように電極1(材料に接する側)と電極2(接地側)を立体的に配した構造とし、電極1の形状は図に示すようにR加工を施したローラ型とした。次に被測定材を安定して移動させるためにエアーシリンダー及び水平方向の移動にはラック&ピニオンを採用した。
更に、この方式のセンサーを被測定材の背割面の反対面及びその面と直角の両側面の3側面に位置をずらして配した。次に各センサーからの検出信号を同期化するために図5A・5Bの15、16、17のような上記挟圧装置の片端に組み込んだエンコーダーを用い同期信号を得た後、さらに材料の長さ方向に位置を合わせるために、各水分センサーからの信号を図6のコントローラ内の計測制御部41で同期させた。
そして、得られた水分率と所定の閾値とを比較する比較手段を備え、該比較手段の出力により、被測定材料の選別を行なったり、被測定材料に対するマーキングを行なうようにした。
本願発明のセンサーは、非破壊、広範な水分測定、連続測定を目指して、測定方式は高周波方式とした。高周波方式には抵抗式と容量式とがあるが、高周波抵抗式は使用周波数域によらず精度よく測れる水分測定範囲が維持飽和点程度までで、高含水率材の場合には誤差が大きくなるため、広範な水分測定が可能な周波数域をもちいた容量式を採用した。
電界深度と、測定精度の向上を図るため以下の手段を施した。図1に示すように陽極と陰極を立体的に配することにより、電界深度は深くなり、深部の水分を検知することが可能となった。陽極1から発せられる電界は、その対面にある陰極2との間が最も電界密度が大で、その反対面に於いては、若干電界度が小さいものの、無限遠に飛ぶ電界も存在する。即ち、被測定物の厚みが厚ければ厚いほど被測定物を通過する電界も比率的に多くなりその効果は大となる。
乾燥過程でのそり、ねじれ等の形状の変化に追従すべく、柱等のカップ量(図3参照の断面のそり)に合わせて接触して走行するように水分測定電極にR加工を施した。しかしながら木材に追従するための接触方式はこの方式に限らず板バネや刷毛状の電極、導電性ゴム等を用いたローラーでも構わない。
次に長さ方向に移動する被測定材は、エアシリンダー及びラック&ピニオンを採用することで測定センサーと指示ローラー間でふらつきがなくなり、安定した水分測定が可能となった。しかしながら上記測定を可能とする手段として、油圧やモーターを用いた密着方式を用いても構わない。
また単一のセンサーでは1側面のみのデータとなり実用上かなり、測定精度が落ちる。2側面に対してセンサーを配した場合、かなりの測定精度の向上が見られる。また3側面に対してセンサーを配することにより、さらに測定精度を向上させることができる。
各水分センサー間の相互干渉が生じないようにする手段として各センサー位置をずらして配置する事により対処したが、同一位置で発振部を1つとし、各センサーの電極をスイッチで瞬時に切り替える方法でも構わない。
本発明により、水分測定が材料全体に対して連続的に精度良く測定可能となり、従来の水分品質管理及び仕分け作業が高速でかつ正確に行えることになる。また自動化も可能であるため大幅な省力化となる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の水分センサーの電極構成図。
図2は本発明の水分センサーの回路図。
図3は本発明の水分センサーの配置例を示す図。
図4は図3のA視図。
図5Aは本発明の自動水分率測定装置の平面図。
図5Bは本発明の自動水分率測定装置の側面図。
図6は本発明の自動水分率測定装置のシステムブロック図。
図7は本発明の自動水分率測定装置により、柱材の水分率を求める方法を説明する図。
図8A−8Fは水分センサーの配置例を示す図。
図8Gは図8Fの場合の水分センサーの平面配置図。
図9Aは水分センサー3個使用時の本発明の自動水分率測定装置の測定精度を示す図。
図9Bは水分センサー2個使用時の本発明の自動水分率測定装置の測定精度を示す図。
図10は本発明の自動水分率測定装置による実際の測定結果を示す図。
図11Aは、柱材の水分率を1個の水分センサーで測定した際の実施例を示す図。
図11Bは、柱材の水分率を2個の水分センサーで測定した際の実施例を示す図。
図11Cは、柱材の水分率を3個の水分センサーで測定した際の実施例を示す図。
図12A,12Bは水分センサー2個の場合の配置例を示す図。
図13は従来の水分センサーの電極と被測定材との関係を示す図。
図14は従来の水分センサーの電極と被測定材との関係を示す図。
[発明を実施するための最良の形態]
図1に本発明の木質材料の水分率測定装置(水分センサーという)の電極の構成を示す。1は材に接触する電極(第1電極)である。回転軸を中心に回転する円柱状形態を有している。この第1電極の径は、端部より中央にゆくにしたがいその直径が徐々に大きくなるように形成されている。即ち、樽の外形のような形状(樽状)にR加工された外形を有しており、材のそりに対応できるようになっている。2は他の電極(第2電極)であり、支柱3により電極1と一定の距離を隔てて対向するように設けられる。第2電極は平面であっても曲面であってもよい。4は電線であり、発振部5の一つの出力端と電極1とを接続するものである。発振部5は電極2の中に組み込まれており、発振部5の出力の他端は電極2に接続されている。第2電極は接地されている。
電極1から発せられる電界は、その対面にある電極2との間が最も電界密度が大で、その反対面、即ち材に接する側に於いては、電界密度が小さいものの、無限遠に飛ぶ電界も存在する。即ち、電界分布が大幅に広くなり、被測定物の厚みが厚い程、被測定物を通過する電界も多くなり、図1のように電極1,2を立体的に配置することで、電界深度をより深くすることができ、材の深部の水分を検出できるようになった。
図2は本発明の水分センサーの回路図である。本発明の水分測定方法は、非破壊、連続測定、広い測定範囲を実現し、更に未乾燥材の測定をも可能とするため高周波容量式とした。発振部5は0.1MHz〜20MHzの発振周波数で発振する。該発振周波数は被測定材の樹種により望ましい範囲があり、杉や桧のような針葉樹では0.3MHz〜1.2MHzが望ましい。さらに望ましくは杉材では1.0MHz±0.2MHzであり桧材では0.5MHz±0.2MHzである。これらの周波数は樹種に応じて自動的に又はオペレーターにより例えばスイッチなどにより発振回路が切替えられ、それにより選択される。電極1,2は発振部5に接続されている。電極1,2間の静電容量により発振周波数は変化する。発振部5はLとC又はCとRからなる発振回路部を有し、電極1,2は容量Cと並列に接続されている。
電極1に木材等の誘電材料を近づけたり、接触させたりすると発振周波数がずれる。そこで、周波数の変移量を比較回路6で検出し、その出力が検出信号として計測制御部へ送られる。検出信号はCPU54、ROM55、RAM56等からなる計測制御部(図6)で処理し、木材の含水率(水分値)を求める。
求められた水分値は材の選別装置やマーキング装置の制御信号に使用され、必要に応じて表示もされる。
図3に本発明の水分センサーの電極の配置を示す。図4は図3のA視図である。8は柱材であり、3つの水分センサー20,21,22の電極1が柱材8の背割り面を除く3つの面に押し当てられるようにセットされる。電極1は樽状に形成されているので、柱材8にそりがあっても、そりの形状に沿うようになっている。従って、柱材8の表面と電極1間の距離が小さく保たれ、電極1から発生し、柱材8を通過する電界の分布を一様に保つことができ、測定精度の向上を図ることができる。
各水分センサーは、図4に示すように、それぞれの電極が発生する電界が互いに影響を及ぼさないように所定の距離を隔てて配置される。
電極1が回転するようになっていて、柱材8を一定方向に移動させると、電極1が回転するので、柱材8の各面を連続的に測定できる。
図5Aは本発明の水分センサーを使用して柱材の含有水分率を連続的に測定する自動水分率測定装置の一実施例の平面図である。図5Bは図5Aの側面図である。
図5Aの自動水分率測定装置の構成と動作を説明する。
柱材の背割り面を下にして被測定材料である柱材8を搬送装置7により自動水分率測定装置の入口まで移動すると、昇降機9がインバーター制御された駆動モータ10を下降し、柱材8を上下に挟み、一定速度で左方向に搬送する。
図中101,102,103はセンサーとエンコーダーを組み合わせたセンサーユニットである。11−14は光電スイッチであり、15−17はエンコーダー(ロータリーエンコーダー)、20−22は水分センサーを示す。水分センサー20−22の被測定材と、相互の位置関係は図4に対応している。
柱材8が送られ、光電スイッチ11の光軸を遮ると光電スイッチ11がON状態になり、エアシリンダー18に圧力がかかり、第1の水分センサー20を搭載した計測部と指示ローラ31で柱材8を水平方向に挟み込む。
柱材8が支持ローラ31に接触することで支持ローラ31内に組み込まれたエンコーダー15が支持ローラの回転に同期して回転し、水分センサー20からの検出信号の位置同期信号として送られる。(図6参照)更に柱材8が左に送られ、光電スイッチ12の光軸を遮ると光電スイッチ12がON状態になる。
光電スイッチ12がON状態になると、エアシリンダー19に圧力がかかり、第2の水分センサー21を搭載した計測部を下降させ、柱材8を下方に押しつける。この時、水分センサー21の下方に設けられた支持ローラ32が柱材8の下面に接触し、支持ローラ32内に組み込まれたエンコーダー16が回転し、水分センサー21からの検出信号の位置同期信号として送られる。
更に柱材8が左に送られ、光電スイッチ13の光軸を遮ると光電スイッチ13がON状態になる。光電スイッチ13がON状態になると、エアシリンダー23が作動し、第3の水分センサー22を搭載した計測部を移動させ、対向して配置された支持ローラ33と共に柱材8を水平方向に挟み込む。支持ローラ33が柱材8の側面に接触し、支持ローラ33内に組み込まれたエンコーダー17が回転し、水分センサー22からの検出信号の位置同期信号として送られる。
水分センサー20からの信号は、光電スイッチ11−14に同期して適当な位置で出力されるようになっている。この実施例では、光電スイッチ11,12がON状態にある時、水分センサー20の信号が出力され、光電スイッチ12,13がON状態にある時、水分センサー21の信号が出力され、光電スイッチ13,14がON状態にある時、水分センサー22の信号が出力される。
他の実施例として、光電スイッチ11,12,13のそれぞれがON状態になってから所定の時間経過後に水分センサー20,21,22の信号が出力されるようにしてもよい。
柱材8の終端部が光電スイッチ12の光軸部を通過し、光が通過するようになると光電スイッチ11がOFFになる。この時、エアシリンダー18が戻り、柱材を押しつけている第1の水分センサー20を搭載した計測部を解放状態にする。
同様に、柱材8の終端部が光電スイッチ12の光軸部を通過し、光が通過するようになると光電スイッチ12がOFFになる。この時、エアシリンダー19が上昇し、柱材を押しつけている第2の水分センサー21を搭載した計測部を解放状態にする。
更に、柱材8の終端部が光電スイッチ13の光軸部を通過し、光が通過するようになると光電スイッチ13がOFFになる。この時、エアシリンダー23が戻り、柱材を押しつけている第3の水分センサー22を搭載した計測部を解放状態にする。柱の先端部が光電スイッチ14の光軸を通過したら、光電スイッチ14がON状態になり、昇降機24がインバーター制御された駆動モータ25を下降させ、柱材を上下に挟み込み、排出する。
上記の各水分センサーと支持ローラは、エアシリンダーとラック&ピニオンにより被測定材を挟み込む機構になっており、水分センサーの第1電極と支持ローラは、被測定材の各側面の中央部に接触するようになっている。挟み込む圧力の大きさは、エアシリンダーに供給する空気圧を圧力調整用レギュレータにより任意に調整できる。
本発明の水分センサーの電極は電界深度を深くとることのできる構造となっている。この為、各測定面の水分センサーを同一位置に配置すると、各水分センサー間で干渉が生じ、測定値に大きな誤差が生じる。そこで、相互干渉が生じない距離、約50cm間隔にそれらの水分センサーを配置し、エンコーダーにより、各水分センサーからの検出信号の位置同期をとっている。このような構成により、干渉を受けないで、各面の独立した電界深度の深い検出信号が得られ、高精度に被測定材全体の水分率を測定できる。
図6に本発明の自動水分率測定装置のシステムブロック図を示す。
光電スイッチ11,12,13,14からの信号は搬送制御部42に入力され、駆動部43への信号を出力する。
駆動部43は、被測定材を搬送する搬送装置7を含むコンベア機構部と、被測定材に電極を押しつける電極機構部で構成されている。搬送速度は作業性に対応できるよう可変式となっており、コンベア機構部と、電極機構部は搬送制御部42からの制御信号により駆動される。
エンコーダー15,16,17は被測定材の移動量に比例したパルス数を発生させ、それらの信号は位置同期信号として水分センサーの測定の制御を行なう。水分センサー20,21,22からの信号は計測制御部41のメモリ51,52,53にそれぞれ格納される。
水分センサー20,21,22には光電スイッチ11,12,13,14の出力信号とエンコーダー15,16,17を組み合わせた信号が入力されており、計測開始にふさわしい位置に材が来た時から水分センサーを動作させたり、あるいは、水分センサーの出力を計測制御部41に送るように制御されている。
本発明の一実施例に於いては、柱材1本分の測定が終了すると、予めROM55に登録されている検出信号−水分率変換テーブルにより検出信号を水分値に変換する。
一般に、木材の含有水分値Yは、検出値をxとすると、式1で表される。
Y=ax3+bx2+cx+d −−−−−−(1)
係数a,b,c,dは木材の種類によって異なり、事前に最小自乗法等により各係数を求めておく。そこで、木材の種類によって異なる係数a,b,c,dと、数1によって表されている検出値xとの関係の一部または全部を検出信号−水分率変換テーブルとしてROM55に登録しておき、測定する木材の種類に応じて係数a,b,c,dを選択し、水分値Yを求める。この制御はすべてCPU54により行う。
本発明に於いては、図7に示すように、柱材の同じ断面位置(S11,S21,S31),(S12,S22,S32),……(S1n,S2n,S3n)での各水分センサー20,21,22の出力の平均値M1,M2,M3,…Mnを求め、更に各平均値M1,M2,M3,…Mnの平均値を求めて被測定材の水分率とする。
各水分センサーから送られる位置同期された検出信号はRAM56に随時格納される。計測制御部41のメモリとCPU54はバス57で接続されている。
計測制御部41で算出された被測定材の水分率は、予め設定された閾値により等級を判別し、水分率の程度を示す区分信号に変換して搬送制御部42に入力する。搬送制御部42では、この区分信号を受けて被測定材の振り分けを行う選別装置44や等級に応じて被測定材の表面にマーキングを行うマーキング装置45への制御信号を出力する。
また、本発明の自動水分率測定装置の他の実施例では、水分センサーを、板材の異なる場所を押さえるように適当な間隔即ち、測定値に影響を及ぼすような電界の干渉を生じない間隔で配置することで、板材であっても精度良く含有水分率を測定できる。その間隔は同一平面上では10cm以上である。好ましくは15cm以上である。この場合の水分センサーの配置例を図8A〜8Fに示す。図8Fの場合図5のセンサーユニット101と103をセンサーユニット102と同じ向きに設置し、その平面的配置を図8Gのようにし、搬送される板材の異なる部分を測定するように構成する。図8A−8Eの場合も同様に、それぞれのセンサー位置に応じてセンサーユニット101〜103の位置を変更することで、図8A−8Eの計測も可能となる。
また、本発明の他の実施例においては、被測定材が搬送中にリアルタイムで被測定材の同一断面位置での水分率を求め、統計処理して最終的な値である水分率を求めるようにしてもよい。
図9A,9Bは、それぞれ水分センサーを3個使用した場合と2個使用した場合の本発明の自動水分率測定装置の測定精度を示す。
横軸(X軸)はJIS規格に準じて求めた全乾法水分%を示し、縦軸(Y軸)は本装置の検出信号を水分表示に変換した値を示す。X印は柱材1本の測定データである。
後述する図11A,11B,11Cの比較において、3センサーを実装する場合は1センサー実装する場合のバラツキの約1/4となり、2センサーを実装する場合はバラツキは1センサーの場合と3センサーの中間となり、水分センサーの複数化の顕著な効果がみられ、図9Aに示す通り、3センサーを使用した場合、全乾法水分%に対する標準偏差は1.6%となり、実用精度を満たす。2センサーの場合の標準偏差は図9Bに示すように1.8%であり、この場合も実用精度を満たす。
図10に本発明の自動水分率測定装置の測定結果の一例を示す。縦軸が検出信号のレベルであり、横軸は測定位置を示す。
図11A,11B,11Cは柱材の含有水分率を水分センサー1個で測定した場合と、2個及び3個で測定した場合の違いを示す。縦軸は度数(データ数)を示し、横軸は全乾法との差を%で示す。
柱材の場合、乾燥室中の桟積み状態や、風速、換気状態等により柱材の各側面の乾燥状態が異なり、含有水分量にばらつきが生じる。従って、被測定材が柱材の場合、一側面に設定された水分センサー1個のデータは図11Aのようになり、含有水分率を高い精度で測定できない。しかし、水分センサーを2個以上用い、柱材の少なくとも2つの側面の測定結果を用いると、図11B,11Cのように、含有水分率をほぼ正確に求めることができる。水分センサー2個の場合であっても、精度は、1個の場合よりはかなり良くなり、実用に堪える。水分センサーを2個用いた場合は、図12A,12Bのようにセンサーを配置する。
集成材用の木取材(cut stock for laminated lumber)又は間柱材のように厚みが50m/m以下の板材の場合では、乾燥状態が良好であれば含有水分量のばらつきは少ない。従って、その場合は、水分センサー1個であっても実用的な精度での測定が可能である。
この場合は、Figs.5A,5Bのセンサーユニット102のみを使用して測定することができる。
本発明は上記実施例に限らず、特許請求の範囲の記載に含まれるいかなる実施例をも含むものである。

Claims (11)

  1. 高周波発振回路の容量Cに並列に設けられた第1,第2の電極間の静電容量による発振周波数の変移から被測定材の含有水分率を求める高周波容量式の水分センサーに於いて、第1の電極は被測定材に接触するようになっており、第2の電極は接地電極で、第1の電極と一定の距離を隔てて対向するように配置され,被測定材から遠ざかる方向に第1の電極,第2の電極の順に並んで設けられていることを特徴とした木質材料の水分センサー。
  2. 請求項1の水分センサーに於いて、被測定材に接触するよう設けられた第1の電極は回転軸を中心に回転する樽状形態であって,該第1の電極の径は、端部より中央にゆくにしたがい直径が徐々に大きくなるように形成されていることを特徴とした木質材料の水分センサー。
  3. 高周波発振回路の容量Cに並列に設けられた第1,第2の電極間の静電容量による発振周波数の変移から被測定材の含有水分率を求める高周波容量式の水分センサーと、被測定材を所定の速度で搬送する搬送装置とを含む自動水分率測定装置に於いて、第1の電極は被測定材に接触するようになっており、第2の電極は接地電極で、第1の電極と一定の距離を隔てて対向するように配置され,被測定材から遠ざかる方向に第1の電極,第2の電極の順に並んで設けられていることを特徴とした木質材料の自動水分率測定装置。
  4. 請求項3の自動水分率測定装置に於いて、被測定材に接触するよう設けられた第1の電極は回転軸を中心に回転する樽状形態であって,該第1の電極の径は、端部より中央にゆくにしたがい直径が徐々に大きくなるように形成されていることを特徴とした木質材料の自動水分率測定装置。
  5. 請求項3の自動水分率測定装置に於いて、該自動水分率測定装置は互いに電界が相互干渉をしないように所定の距離に配置された複数の水分センサーを含み、被測定材の表面にそれぞれの第1の電極を接触するように構成し、該被測定材を移動させながら連続的に測定する手段、前記被測定材の複数の同一断面位置に於けるそれぞれの測定値から前記被測定材の水分率を求める手段とを含む木質材料の自動水分率測定装置。
  6. 請求項5の自動水分率測定装置に於いて、水分センサーは3個であり、柱材の背割りの反対面及びその面と直角方向の両側面の3面にそれぞれの第1の電極を接触するように構成したことを特徴とした木質材料の自動水分率測定装置。
  7. 請求項5の自動水分率測定装置に於いて、水分率を求める手段は、柱材の同一断面位置に於けるそれぞれの水分センサーの測定値の平均値を求める手段と複数の断面位置での該平均値の平均を求める手段とを含む。
  8. 請求項5の自動水分率測定装置に於いて、該自動水分率測定装置は、被測定材をはさんで各水分センサーと対向する位置に被測定材に接触するように設けられたローラを含み、更に該ローラの回転に同期してパルスを出力するエンコーダーを含み、各水分センサーの第1の電極と該ローラによって柱材の側面をはさんで押さえるように構成され、水分センサーの配置関係と、各エンコーダーの出力から柱材の前記同一断面位置を求める手段を含む。
  9. 請求項5の自動水分率測定装置に於いて、各水分センサーの第1の電極は、柱材の中央部に接触するように構成されたことを特徴とした木質材料の自動水分率測定装置。
  10. 請求項5の自動水分率測定装置は更に、得られた水分率と所定の閾値とを比較する比較手段、該比較手段の出力により、被測定材の選別を行う手段とを含む。
  11. 請求項5の自動水分率測定装置は更に、得られた水分率と所定の閾値とを比較する比較手段、該比較手段の出力により、被測定材にマーキングを行う手段とを含む。
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