JP3684612B2 - Filter regeneration device for internal combustion engine - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はディーゼルエンジン(内燃機関)が排出する排ガス中に含まれるパティキュレート(粒子状物質)を捕集するフィルタの捕集性能を永続するために、フィルタに捕集されたパティキュレートを加熱燃焼させて除去し、フィルタの捕集性能を再生する内燃機関用フィルタ再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンが排出する排ガス中にはパティキュレート(粒子状物質)が含まれ、排気黒煙の原因となっている。また近年、このパティキュレートは発癌性物質を含むとされ排ガス規制の強化が図られつつある。パティキュレートは、主にSOF(Soluble Organic Fraction)、すす、硫黄化合物の3種類からなり、このパティキュレートを排気系で処理する方法の一つとして排ガス排出路にフィルタを配設しフィルタにてパティキュレートを捕集する方式の実用開発が進められている。
【0003】
ところが、このフィルタを用いた排ガス浄化方式は、パティキュレートを捕集し続けるとフィルタは目詰まりを生じて排気ガスの流れが悪くなってエンジン出力の低下あるいはエンジンの停止に至る。従って、適当な時期にフィルタの捕集能力を再生させる必要がある。
【0004】
このフィルタの捕集性能を再生させるタイミングの決定方法としては、フィルタの圧力損失に基づく方式やマイクロ波を利用してフィルタ内の誘電体特性の変化に基づく方式の開発が進められている。
【0005】
一方、フィルタの捕集性能を再生処理する方法としては、フィルタ内でパティキュレートを燃焼除去する方式やフィルタに高圧空気を供給しフィルタ外にパティキュレートを吹き飛ばしてフィルタ外部でパティキュレートを燃焼除去する方式が提案され開発が進められている。フィルタ内で処理する方式は、高温燃焼によるフィルタの機械的破壊の回避が主課題であり、フィルタ外部で処理する方式は、パティキュレートの除去不良の解消が課題である。これら課題の解決、すなわちフィルタの捕集性能の耐久性の確保が実用化の大きな課題である。
【0006】
本発明は、フィルタ内でパティキュレートを燃焼除去する方式に関するものである。パティキュレートは600℃程度から燃焼することが知られている。パティキュレートをこの高温度域に昇温させるにはかなりの加熱エネルギーが必要である。加熱エネルギとして電気を使用する場合、電力源が商用電源の場合は電力料金の大小程度が問題であるが、電力源を車載用電源とした場合は容量不足あるいはバッテリー上がりといった実用上の重要な問題を含有する。この問題を解決するには、フィルタの再生周期をできる限り長時間にしさらには再生時の処理時間の短縮化を図る必要がある。これは、換言すればフィルタ再生時にフィルタに堆積したパティキュレートを可能な限り多くし、かつ可能な限り短時間で堆積したパティキュレートを加熱燃焼させることである。
【0007】
パティキュレートの燃焼温度は、フィルタに堆積したパティキュレート量に依存しパティキュレート量が多くなるにつれて被燃焼量が増すために燃焼温度は高くなる。この燃焼温度を抑制する方策として、フィルタに供給する燃焼用ガスの酸素濃度を低下させることが考えられる。この種の先行技術として、特開平5−332124号公報あるいは特開平6−323130号公報がある。特開平5−332124号公報は、フィルタを通流した後の燃焼用ガスを再びフィルタに供給させるものであり、フィルタ内でのパティキュレート燃焼に対して酸素が消費されるのでフィルタを通流した後の燃焼用ガスは低酸素濃度のガスとなる。この低酸素濃度の燃焼用ガスを再びフィルタに供給することでフィルタ内での酸素量を制限しパティキュレート燃焼を抑制し燃焼温度の高温化を抑制するものである。また、特開平6−323130号公報はフィルタ通流後の燃焼用ガスの酸素濃度を検出する手段を付加し、フィルタ通流後の燃焼用ガスを再びフィルタに供給するタイミングを酸素濃度に応じて制御している。また、検出した酸素濃度が所定レベルに対して低い場合は二次空気を混合し、フィルタ内でのパティキュレート燃焼の促進を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の装置は、フィルタが堆積した多量のパティキュレート量を短時間で加熱燃焼させる時に次のような課題を有している。
【0009】
特開平5−332124号公報に開示された装置においては、燃焼用ガスのフィルタ通流後の温度を検出しその温度が高くなると燃焼用ガスをフィルタに循環供給させてパティキュレートの燃焼温度の高温化を抑制する方策が開示されているが、燃焼用ガス温度とフィルタ内部のパティキュレート燃焼温度との相関を規定することが困難であり、燃焼温度の高温化抑制を主におけば燃焼促進が抑制されて燃焼に長時間を要する課題がある。
【0010】
また、特開平6−323130号公報に開示された装置においては、基本的な目的がフィルタを通流した後の燃焼用ガスの浄化であり、本発明の思想と異なるが、この開示された装置を本発明に使用した場合、検出した酸素濃度がフィルタ内でのパティキュレートの燃焼領域とその燃焼温度分布を的確に捉えれない恐れがあり、酸素濃度に基づいて再びフィルタに供給するフィルタ通流後の燃焼用ガス量を制御する場合、燃焼温度の高温化抑制が制御不能になる恐れがある。
【0011】
本発明は上記課題を解決するもので、フィルタ内に多量に堆積したパティキュレートの燃焼除去に対して燃焼温度の高温化を抑制すると同時に燃焼の促進を図り多量パティキュレートの短時間燃焼を図った、フィルタ通流後の燃焼用ガスを吸引して再びフィルタに供給してパティキュレートを燃焼する改良したフィルタ内処理方式の内燃機関用フィルタ再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の手段は、フィルタが捕集したパティキュレートを加熱燃焼して前記フィルタを再生する内燃機関用フィルタ再生装置において、前記パティキュレートの燃焼用ガスを通流させる構成を、送風手段が供給する前記パティキュレートの燃焼用ガスを前記フィルタの排ガス排出側に供給する供給管と、前記フィルタの排ガス流入側と排出側とに設けた排ガス排気管とそれぞれ接続し前記フィルタをバイパスするバイパス管と、前記バイパス管に設けバイパス路を開閉する第1の開閉手段と、前記フィルタの排ガス排出側の排ガス排気路を開閉する第2の開閉手段と、前記フィルタを通流後の燃焼用ガスを前記送風手段が吸引する吸引管とで構成し、前記フィルタの排ガス排出側と排気トップとの間の排ガス排気路を前記供給管の接続部と前記第2の開閉手段と前記バイパス管の接続部と前記吸引管の接続部とを順次配設した構成としている。
【0013】
また、バイパス管の接続部に略対面する側の排ガス排気路に吸引管の接続部を設けた構成としている。
【0014】
また、排ガス排気路において少なくとも吸引部または吸引管の接続部に対面する領域に排気路仕切り手段を配設した構成としている。
【0015】
さらに、吸引部または吸引管の接続部は排ガス排気路内に延在する管部を有する構成としている。また、排気路仕切り手段は、吸引管の接続部に対面する部位とバイパス管の接続部との間に存在する仕切り部に複数の開穴を設けた構成としている。
【0016】
【作用】
上記構成において、パティキュレートの燃焼用ガスの供給部に対して排ガス排気方向の下流側に設けた吸引部より、フィルタを通流後の燃焼用ガスを送風手段の動作により吸引する。
【0017】
この燃焼用ガスの吸引において、送風手段の送風量が一定の場合、フィルタ内でのパティキュレート燃焼状態に応じてフィルタ通流後の燃焼用ガスの酸素濃度は変化する。たとえば、パティキュレートが燃焼可能温度まで加熱昇温される期間においては、酸素濃度はほとんど低下しない。従って、吸引される燃焼用ガスの酸素濃度はほぼ一定である。パティキュレートの温度が燃焼可能温度に到達し燃焼が始まるとフィルタ内で酸素が消費されるのでフィルタ通流後の燃焼用ガスの酸素濃度は低下する。従って、吸引される燃焼用ガスの酸素濃度も低下し、この酸素濃度が低い燃焼用ガスがフィルタに供給されるのでフィルタ内でのパティキュレート燃焼は供給される酸素量によって制限を受ける。特に、フィルタ内でのパティキュレート燃焼領域において、燃焼用ガス通流方向の下流側に位置する領域のパティキュレートの燃焼は酸素不足により燃焼温度の抑制が大きい。次に送風手段の送風量を増大した場合、フィルタを通流後の燃焼用ガス量に排ガス排出路の排気トップ側からの吸引が生じ、送風手段が吸引する燃焼用ガスは送風量増大前に比べて酸素濃度が高くなる。酸素濃度が高くなった燃焼用ガスをフィルタに供給することで燃焼が促進される。また、燃焼用ガスの供給量が増したことでフィルタ内でのパティキュレート燃焼領域の燃焼用ガス通流方向における上流領域で消費される酸素量が減り上流部での燃焼温度の高温化が抑制されるとともに、下流側へもある程度の酸素が供給されるので燃焼領域の下流側でも酸素量の制限を受けつつ燃焼が進み、全体として燃焼領域が拡大する。この結果フィルタ内に堆積されたパティキュレートの燃焼処理時間が短縮される。
【0018】
送風手段と吸引部との間に設けた空気取り込み部は、排気トップ側からの二次空気吸引が困難な位置に吸引部を設けた場合に、この空気取り込み部から所定の二次空気を吸引してパティキュレートを常時燃焼させるのに必要な燃焼用ガスの最低限の酸素濃度を確保させる。
【0019】
また、排ガス排気路に設けた排気路仕切り板は、吸引する燃焼用ガスの量を制限するとともに排気トップ側からの空気吸引通路を確保し、上述した空気取り込み部と同様に燃焼用ガスの最低限の酸素濃度を確保させている。
【0020】
吸引部は排ガス排気路内に延在する管部を設けたことにより、吸引方向を規定させることができる。また、この管部を排気トップ側に折曲させることで排ガス通流時に排ガスが送風手段の吸気側に通流することを防止し送風手段の性能の保証および空気取り込み部の配設空間の自由設計を可能にできる。
【0021】
排気路仕切り板の設けた複数の開穴は、フィルタを通流後の燃焼用ガスの吸引量を可動部材なしで制限し燃焼用ガスの最低限の酸素濃度を確保している。
【0022】
フィルタ収納空間から検出したマイクロ波検出信号は、パティキュレートの予熱時にはその温度上昇に伴ってマイクロ波吸収度が増し時間的に漸減する。パティキュレートが燃焼可能温度に到達し燃焼が始まると燃焼火炎の存在により、燃焼領域でのマイクロ波吸収が減少し結果的にマイクロ波検出信号は漸増する。この現象に基づいて、パティキュレートの燃焼が始まったことが判定できる。燃焼が始まると酸素の消費が増大するので送風手段の供給する燃焼用ガス量を増大させて酸素供給量を増大し、パティキュレートの燃焼温度を抑制しつつ燃焼を継続促進させる。この結果、フィルタ内のパティキュレート燃焼処理時間の短縮を的確に図ることができる。
【0023】
【実施例】
以下本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、本発明一実施例を示す内燃機関用フィルタ再生装置の構成図である。
【0025】
図1において、1は内燃機関が排出する排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するハニカム構造からなるフィルタ、2はフィルタ1を断熱保持材3を介して収納保持するフィルタ収納部、4はフィルタ1に堆積したパティキュレートを加熱するマイクロ波を発生するマイクロ波供給手段、5はマイクロ波供給手段を駆動する駆動電源部、6、7はそれぞれマイクロ波供給手段4が発生するマイクロ波をフィルタ収納部2に伝送する直線状および環状の矩形導波手段、8は環状の矩形導波手段7の終端に設けたマイクロ波を給電する導波孔であり対向配設(対向側の導波孔は図示していない)している。9は排ガス遮蔽手段であり、低誘電損失の耐熱材料から構成している。
【0026】
10はポンプ、コンプレッサあるいは送風ファンから構成した送風手段であり、加熱されたパティキュレートの燃焼を促進する燃焼用ガスの供給源である。11は送風手段10が供給する燃焼用ガスを搬送する供給管であり、フィルタ1の排ガス排出側の排気ガス排気管12の所定位置に接続している。
【0027】
13はバイパス管であり、その両端はフィルタ1の排ガス流入側と排出側とにそれぞれ設けた排ガス排気管14、12とに接続しフィルタ1をバイパスして配設している。15はバイパス管13のバイパス路を開閉するポペット型のバルブ(第1の開閉手段)である。16はバイパス管12に設けたハニカム構造の酸化触媒体であり、燃焼用ガスを浄化する。
【0028】
17は吸引管であり、フィルタ1の排ガス排出側の排ガス排気路へのバイパス管13の接続位置と排ガス排気管12の排気トップ18との間の所定位置に一端を接続し、他端を送風手段10の吸気側に接続している。
【0029】
19はバルブ(第2の開閉手段)であり、フィルタ1の排ガス排出側の排ガス排気路において、送風手段10が供給する燃焼用ガスを搬送する供給管11の排ガス排気管12への接続部20とバイパス管13の排ガス排気路への接続部21(実施例においてはポペット型のバルブ15の配設位置が該当する)との間に設け、排ガス排気路を開閉する。
【0030】
22はフィルタ収納部2の管壁の所定位置に設けたマイクロ波検出手段であり、配設部近傍のフィルタ収納部内に生じたマイクロ波電磁場強度を検出する。この検出信号は、検波して直流化し制御部23に入力させる。
【0031】
24は温度検出手段であり、フィルタ1に流入する排ガスの温度あるいはフィルタ1に供給したパティキュレートの燃焼用ガスのフィルタ1通流後の温度を検出する。この検出信号は制御部23に入力させる。
【0032】
制御部23は、マイクロ波検出手段22の検出信号に基づいて制御部内で所定の演算処理をし、その演算処理結果に基づいてフィルタ1の再生処理実行タイミングを決定する。また再生処理の実行時には、ポペット型のバルブ15とバルブ19とを駆動する駆動源(図示していない)に制御信号を出力し、ポペット型のバルブ15を開状態、バルブ19を閉状態に制御する。その後、駆動電源部5および送風手段10の動作を制御して、フィルタ1に堆積したパティキュレートを加熱燃焼除去する。パティキュレートの燃焼が終了すると各バルブ15、19を初期の状態、すなわちポペット型のバルブ15は閉状態、バルブ19は開状態に制御する。
【0033】
上記した構成において、フィルタ1に排ガスを通流させている時、制御部23は予め決めた適当な周期でマイクロ波供給手段の駆動電源部5を所定時間の間動作させ、フィルタ1を収納した空間にマイクロ波を伝送する。このときにマイクロ波検出手段22が検出したマイクロ波電磁波強度の信号に基づいてフィルタ1に捕集されているパティキュレート量を制御部23は判定処理する。この判定において、フィルタを再生する時期かどうかの判定が決定される。
【0034】
フィルタ再生時期でない場合、制御部23は次回の駆動電源部5を動作させる時期まで時間カウントする。
【0035】
フィルタ再生時期と判定した場合、制御部23の制御信号によるフィルタ1への排ガス流入の遮断、または内燃機関の停止状態において、フィルタ1に堆積したパティキュレートを加熱燃焼してフィルタ1の捕集性能を再生する。
【0036】
このフィルタ1の再生に対して、制御部23は各バルブ15、19、駆動電源部5および送風手段10の動作を制御する。送風手段10が供給する燃焼用ガスの通流路は供給管11、排ガス排気管12、フィルタ1、排ガス排気管14、バイパス管13、ポペット型のバルブ15、排ガス排気管12であり、ポペット型のバルブ15を経て排ガス排気管12に通流した燃焼用ガスは吸引管17を経て送風手段10に吸引される。すなわち、燃焼用ガスの少なくとも一部はフィルタ1を介して循環する燃焼ガス通流系を構成している。
【0037】
次にフィルタ1に堆積したパティキュレートの加熱燃焼過程の詳細について図2を用いて説明する。以下の制御内容の指令はすべて制御部23が発信する。まずバルブ15、19を所期の状態に設定する。設定の完了は、位置検出手段の信号あるいは時間制御に基づいて判定する。この設定完了後、マイクロ波供給手段4の駆動電源部5を動作させ、マイクロ波供給手段4を駆動する。マイクロ波供給手段4が発生したマイクロ波は直線状導波手段6を経て2分岐して環状導波管7を伝送し対向配設の導波孔8よりフィルタ収納部2の空間に供給される。このマイクロ波供給によりフィルタ1に堆積したパティキュレートが誘電加熱によって昇温する。誘電加熱によるパティキュレートの温度上昇度合はフィルタ1のマイクロ波供給側が幾分か高いが、その加熱領域はフィルタ1のマイクロ波供給側からフィルタ1の略中央側に亘る。
【0038】
パティキュレートの燃焼可能な温度帯への昇温を促進させるためにマイクロ波供給開始時点から予め決めた時間においては燃焼用ガスの供給をしない。この予め決めた時間において、パティキュレートの温度は燃焼可能な温度帯である600℃に対して約100〜150℃低い温度帯まで加熱される。上記の所定時間を経た後、送風手段10の動作を開始させる。送風手段10は10〜20l/分の燃焼用ガスをフィルタ1に供給する。この燃焼用ガスの供給に伴って、ガス通流による冷却作用を伴ってパティキュレートの加熱昇温度合は幾分低下するが、燃焼用ガスの通流によりパティキュレート加熱領域が燃焼用ガス通流方向のフィルタ下流側に幾分拡張される。
【0039】
一方、マイクロ波供給時間帯において、マイクロ波検出手段22が検出する信号の時間的変化を制御部23が監視している。上記のマイクロ波供給に伴ってマイクロ波検出信号は時間経過に伴って漸減する。燃焼用ガスの供給を開始した後もさらにマイクロ波検出信号は漸減する。これはフィルタ収納管2内に存在するマイクロ波の分布がパティキュレート温度上昇に伴ってフィルタ1内部で吸収される量が増し、フィルタ1の側面側に存在するマイクロ波の量が減少するためである。マイクロ波と燃焼用ガスとの同時供給において、パティキュレートの加熱が進み燃焼可能温度帯に達するまでは燃焼用ガス中に含まれる酸素濃度の消費は少ないのでフィルタ1を通流後の燃焼用ガスを吸引してフィルタ1に供給する燃焼用ガス中に含まれる酸素濃度の低下はほとんどない。マイクロ波加熱が進み、マイクロ波によるパティキュレートの加熱領域内の一部が燃焼可能温度に到達しパティキュレートの燃焼が始まる。この燃焼に伴って燃焼用ガス内の酸素が消費されるのでフィルタ通流後の燃焼用ガスの酸素濃度は幾分低下する。この酸素濃度が幾分低下したフィルタ通流後の燃焼用ガスの一部が吸引されて再度フィルタに供給されるのでフィルタに供給される燃焼用ガスに含まれる酸素濃度は幾分か低下するが燃焼を抑制する程の低い酸素濃度ではない。その後、この部分燃焼領域は徐々に拡大し自己発熱による燃焼領域の拡大が可能な状態、いわゆる火種のレベルに達する。この状態を以下ではパティキュレートが燃焼を開始した状態とする。マイクロ波はパティキュレートが燃焼を開始した時点での燃焼領域の存在を受けてその燃焼領域の内部へのマイクロ波侵入が遮断される。この現象に伴ってフィルタ1の側面側のマイクロ波量が増大する。時刻t1がこのタイミングに相当する。この燃焼開始に伴うマイクロ波検出信号の時間的変化の変曲点を生じる時刻t1より、送風手段10が供給する燃焼用ガス量を増大させる。この燃焼用ガス供給量の増大により、広い領域でのパティキュレート燃焼促進に最低限必要な酸素を供給する。フィルタ1内でのパティキュレート燃焼領域の燃焼温度は酸素供給量の制約下での燃焼により、燃焼温度の高温化が抑制される。また、必要最低限の酸素供給を継続しているので燃焼領域拡大は進み、マイクロ波供給側から徐々にパティキュレートが燃焼して除去されていく。この間のマイクロ波検出信号の時間的変化は、上述した現象にパティキュレート除去に伴うフィルタ内部でのマイクロ波吸収度合の減少が加味されて漸増特性となる。
【0040】
フィルタ再生完了(図中の時刻t2)は、時間制御あるいは温度検出手段24の温度信号の時間的変化に基づく制御あるいはマイクロ波検出信号の時間的変化特性に基づいて判定する。時間制御の場合、再生前に判定したフィルタ内へのパティキュレート堆積量に基づいて時間を設定する。通常の場合、時間固定であるが、再生処理タイミングによっては上記固定時間の前後の適当な時間を選択させてもよい。温度信号に基づく制御の場合、温度信号のピーク時刻以後の所定時間経過により再生完了と判定する。マイクロ波信号に基づく制御の場合、マイクロ波信号レベルが予め決めたレベルを越えた時点あるいは、信号レベルの時間的変化量が所定以下の変化になった時点を基準として完了判定処理を実行する。
【0041】
図1の実施例において、パティキュレート燃焼期間中の酸素は排気トップ18側から吸引する。本発明の実施例に示す構成様態は可動部材を含まない簡潔かつ高信頼性の構成としている。このため、吸引管17の排ガス排気管12への接続部と排気トップ18との配設構成が設計の要点である。実施例における吸引管17の接続部は排気トップ18から30cm以内である。また、バイパス管13の排ガス排気管12への接続部と吸引管17の接続部とは排ガス排気管の略対面する領域に配設し、各接続部は適当な間隔、たとえば10cm以上とし、フィルタ通流後の燃焼用ガスの吸引割合を規定させている。
【0042】
本発明は上記した構成および制御内容を基本思想とし、フィルタを通流した後の燃焼用ガスを再度フィルタに供給し燃焼温度の高温化を抑制しつつ燃焼に必要な最低限の酸素量をフィルタに供給し再生の短時間処理を図ったものである。以下に実装構成上の諸課題に対応させた構成上の実施様態を説明する。
【0043】
本発明の他の実施例を図3を用いて説明する。図3の図1との構成上の相違点は、吸引管17の排ガス排気管12への接続部から排気トップ26に至る排気管の長さが長いこと、吸引管17に規定した通流路面積を有する空気取り込み部25を設けたこと、および吸引管17の一端27を排ガス排気管12内に延在させた点である。
【0044】
上記構成によれば、パティキュレート燃焼期間中の酸素を空気取り込み部25から送風手段10の供給する燃焼用ガス量に応じて規定した空気量を吸引しパティキュレートの燃焼を維持させることができる。
【0045】
また、この構成は、排気トップ26側からの酸素の吸引が不十分である場合に対応できると同時に吸引管17の排ガス排気管12への接続部の配設位置および配設構造の設計自由度をも図ることができる。
【0046】
さらには、吸引管17の一端を排ガス排気路12内に延在させ吸引部の開穴を若干排気トップ26側に配向させている。この構成により、排ガス通流時に排ガスが空気取り込み部25から排出されることを防止している。この作用により、空気取り込み部25の配設空間の自由設計を可能にしている。
【0047】
次に本発明のさらに第1の実施例を図4を用いて説明する。図4の図1および図3との相違点は、吸引管17の排ガス排気管12への接続部28に対面する排ガス排気路内に排気仕切り手段29を配設した構成である。また、この排気仕切り手段29は吸引管17の排ガス排気管12への接続部28に対面する部位とバイパス管13の排ガス排気管12への接続部21との間に仕切り部30を延在させ、この仕切り部30に複数の開穴31を設けた構成としている。
【0048】
上記した構成により、バイパス管13を通流したフィルタ通流後の燃焼用ガスの吸引管17への吸引量を規定させている。排気仕切り手段29は排気トップ18から吸引する空気の通流路をより規定し、排気仕切り手段29に設けた複数の開穴31により燃焼用ガスの吸引量を規定させている。このような構成を用いることで、所望の燃焼用ガスの吸引に対する吸引管17およびその排ガス排気管への接続構成の設計自由度を高め可動部材のない最適な燃焼用ガスの吸引構成を実現している。
【0049】
以上のフィルタ再生に関する実施様態は排ガス通流方向とは反対側から燃焼用ガスを供給するものであったが、本発明は排ガス通流方向と同一方向から燃焼用ガスを供給する構成の装置に対しても適用できる。図5はこの実施例を示す。
【0050】
図5において、図1と同一または同一相当部材は同一番号で示す。図において、主要構成要素を再度記述する。1はフィルタ、2はフィルタ収納管、4はマイクロ波供給手段、5はマイクロ波供給手段の駆動電源部、8は導波孔(対向配設した一方の導波孔は図示していない)、10は送風手段、11は送風手段が供給する燃焼用ガスを搬送する供給管、12はフィルタ1の排ガス排出側の排ガス排気管、14はフィルタ1の排ガス流入側の排ガス排気管、17はフィルタ1を通流した後の燃焼用ガスを送風手段10に搬送する吸引管、18は排気トップ、20は排ガス排気路への供給管11の接続部、22はマイクロ波検出手段、23は制御部、24は温度検出手段である。
【0051】
32は放熱防止手段であり、セラミック材料からなるハニカム構造体をフィルタ1の排ガス流入側端面に密着または近接して配設している。この放熱防止手段32のハニカム構造はフィルタ1のハニカム構造に比べて同等以上の大きさの格子構造としている。この放熱防止手段32はフィルタ1の排ガス流入側端面近くに堆積したパティキュレートをフィルタ1内のパティキュレート燃焼熱を利用してより効果的に燃焼除去する作用がある。
【0052】
また、図5の構成に図3及び図4に示した構成要件を適用させることができる。
【0053】
また、図5の構成においてフィルタ1を再生する場合の制御内容は上記した制御内容と同様であるので説明は省略する。
【0054】
図6は本発明の内燃機関用フィルタ再生装置と内燃機関との接続例を示す構成図を示す。図において、33は内燃機関(ディーゼルエンジン)、34は内燃機関33が排出する排ガスを通流させる排気管、35、36は排気管34から2分岐した排気管、37、38は排気管35、36の分岐部39と各排気管の排気トップ40、41との間にそれぞれ配設した本発明の内燃機関用フィルタ再生装置、42は排ガスの通流方向を切り替えるバルブである。
【0055】
上記構成において、バルブ42が図示した位置に制御された状態の場合、排ガスは排気管36に流れ本発明の内燃機関用フィルタ再生装置38のフィルタを通流して大気に排出される。マイクロ波検出信号に基づいて内燃機関用フィルタ再生装置38のフィルタを再生処理するタイミングが来るとバルブ42を切り替えて排ガスを排気管35に通流させる。この後で内燃機関用フィルタ再生装置38のフィルタを再生処理し、内燃機関用フィルタ再生装置37のフィルタが再生処理タイミングに至るまで待機する。内燃機関用フィルタ再生装置37のフィルタを再生処理するタイミングが来るとバルブ42を切り替えて排ガスを排気管36に通流させる。この後で内燃機関用フィルタ再生装置37のフィルタを再生処理し待機する。以上の如く内燃機関用フィルタ再生装置を並列に排気系に組みこみ交互に排ガスを通流させて交互にフィルタを再生する。
【0056】
なお、内燃機関の連続動作時間が少ない場合、内燃機関の排気管34に本発明の内燃機関用フィルタ再生装置を直接配設することもできる。この場合、内燃機関の停止時にフィルタ再生を実行する。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の内燃機関用フィルタ再生装置によれば、以下の効果が得られる。
【0058】
(1)排ガス通流方向に対して反対側から燃焼用ガスを供給してフィルタを再生する装置に対して、フィルタ通流後の燃焼用ガスをバイパス管を介して排ガス排気路に配流させ、その配流位置と排気トップとの間から燃焼用ガスを吸引する構成により、燃焼維持に必要な酸素を排気トップ側から吸引でき、可動部材不要の簡潔な燃焼用ガス吸引構成を提供できる。
【0059】
(2)バイパス管の排ガス排気路への接続部と吸引部の接続部とを略対面する排気路側に配設した構成により、燃焼用ガスの供給量が少ない場合でも吸引量を制限できパティキュレート燃焼維持に必要な最低限の酸素の供給を可能にできる。
【0060】
(3)排気路仕切り手段を配設した構成により、フィルタ通流後の燃焼用ガスの吸引量および排気トップ側からの空気吸入量を可動部材のない簡潔な構造体で最適に規定できるので吸引部と排気トップとの実装構成における設計の自由度が図れる。
【0061】
(4)吸引管の一端を排ガス排気管内に延在させた構成により、排ガス通流時に吸引管先端部に負圧を形成できるので吸引管内への排ガス流入を防止できる。この結果、吸引管に空気取り入れ部を設けた場合、空気取り入れ部からの排ガス流出を解消できるので、空気取り入れ部の配設空間を自由に設計することができる。
【0062】
(5)排気路仕切り手段に複数の開穴を設けることにより、送風手段が吸引するフィルタ通流後の燃焼用ガスの吸引量を可動部材のない簡潔な構造体で規定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施例の内燃機関用フィルタ再生装置を示す構成図
【図2】 本発明の第一の実施例のフィルタ再生時の制御内容を示す図
【図3】 本発明の第二の実施例の内燃機関用フィルタ再生装置の構成図
【図4】 本発明の第三の実施例の内燃機関用フィルタ再生装置の構成図
【図5】 本発明の第四の実施例の内燃機関用フィルタ再生装置の構成図
【図6】 本発明の内燃機関用フィルタ再生装置の内燃機関への接続例を示す構成図
【符号の説明】
1 フィルタ
2 フィルタ収納部
4 マイクロ波供給手段
10 送風手段
11 供給管
12、14、34、35、36 排ガス排気管
13 バイパス管
15 ポペット型のバルブ(第1の開閉手段)
17 吸引管
18、26、40、41 排気トップ
19 バルブ(第2の開閉手段)
20 供給管の接続部(供給部)
21 バイパス管の接続部
22 マイクロ波検出手段
23 制御部(制御手段)
25 空気取り込み部
27 吸引管の延在部
28 吸引管の接続部(吸引部)
29 排気路仕切り手段
31 複数の開穴[0001]
[Industrial application fields]
The present invention heats and burns the particulates collected in the filter in order to perpetuate the collection performance of the filter that collects particulates (particulate matter) contained in the exhaust gas discharged from the diesel engine (internal combustion engine). The present invention relates to a filter regeneration device for an internal combustion engine that regenerates the filter collection performance.
[0002]
[Prior art]
Particulate (particulate matter) is contained in the exhaust gas discharged from the diesel engine, which causes exhaust black smoke. In recent years, these particulates contain carcinogenic substances and exhaust gas regulations are being strengthened. There are mainly three types of particulates: SOF (Soluble Organic Fraction), soot, and sulfur compounds. As one of the methods of treating this particulate in the exhaust system, a filter is installed in the exhaust gas exhaust passage and the particulates are filtered. Practical development of a method for collecting curates is underway.
[0003]
However, in the exhaust gas purification system using this filter, if the particulates are continuously collected, the filter is clogged, the flow of exhaust gas becomes worse, and the engine output is reduced or the engine is stopped. Therefore, it is necessary to regenerate the collecting ability of the filter at an appropriate time.
[0004]
As a method for determining the timing for regenerating the collection performance of the filter, development of a method based on the pressure loss of the filter and a method based on a change in dielectric characteristics in the filter using a microwave is in progress.
[0005]
On the other hand, as a method for regenerating the collection performance of the filter, a method of burning and removing particulates in the filter or a method of supplying high-pressure air to the filter and blowing the particulates outside the filter to burn and remove the particulates outside the filter. A method has been proposed and is being developed. The main problem with the process in the filter is to avoid mechanical destruction of the filter due to high-temperature combustion, and the problem with the process outside the filter is to eliminate defective removal of particulates. The solution of these problems, that is, ensuring the durability of the filter collection performance is a major problem for practical use.
[0006]
The present invention relates to a method for burning and removing particulates in a filter. It is known that particulates burn from about 600 ° C. Considerable heating energy is required to raise the temperature of the particulates to this high temperature range. When electricity is used as the heating energy, when the power source is a commercial power source, the magnitude of the power charge is a problem, but when the power source is an on-vehicle power source, important practical problems such as insufficient capacity or battery exhaustion Containing. In order to solve this problem, it is necessary to make the regeneration period of the filter as long as possible and to shorten the processing time during the regeneration. In other words, this means that the particulates accumulated on the filter during the regeneration of the filter are increased as much as possible, and the particulates deposited in the shortest possible time are heated and burned.
[0007]
The combustion temperature of the particulates depends on the amount of particulates deposited on the filter, and the combustion temperature increases as the amount of combustion increases as the amount of particulates increases. As a measure for suppressing the combustion temperature, it is conceivable to reduce the oxygen concentration of the combustion gas supplied to the filter. As this type of prior art, there is JP-A-5-332124 or JP-A-6-323130. In JP-A-5-332124, the combustion gas after flowing through the filter is supplied again to the filter. Since oxygen is consumed for particulate combustion in the filter, the gas flows through the filter. The later combustion gas is a low oxygen concentration gas. By supplying the low oxygen concentration combustion gas to the filter again, the amount of oxygen in the filter is limited, particulate combustion is suppressed, and the combustion temperature is prevented from increasing. Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-323130 adds means for detecting the oxygen concentration of the combustion gas after passing through the filter, and the timing for supplying the combustion gas after passing through the filter to the filter again according to the oxygen concentration. I have control. When the detected oxygen concentration is lower than the predetermined level, secondary air is mixed to promote particulate combustion in the filter.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-described conventional apparatus has the following problems when a large amount of particulates deposited on the filter is heated and burned in a short time.
[0009]
In the apparatus disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 5-332124, the temperature of the combustion gas after passing through the filter is detected, and when the temperature rises, the combustion gas is circulated and supplied to the filter to increase the combustion temperature of the particulates. However, it is difficult to regulate the correlation between the combustion gas temperature and the particulate combustion temperature inside the filter. There is a problem that it is suppressed and requires a long time for combustion.
[0010]
Further, in the apparatus disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 6-323130, the basic object is purification of combustion gas after flowing through a filter, which differs from the idea of the present invention, but this disclosed apparatus. Is used in the present invention, there is a possibility that the detected oxygen concentration may not accurately capture the particulate combustion region and the combustion temperature distribution in the filter, and after the filter is supplied again to the filter based on the oxygen concentration. When controlling the amount of combustion gas, there is a risk that the suppression of the combustion temperature may become uncontrollable.
[0011]
The present invention solves the above-described problems, and suppresses the increase in the combustion temperature for combustion removal of particulates accumulated in a large amount in the filter, and at the same time, promotes combustion so as to burn a large amount of particulates in a short time. Another object of the present invention is to provide an improved filter processing internal combustion engine filter regeneration device that sucks the combustion gas after passing through the filter and supplies it again to the filter to burn the particulates.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
Means of the present invention for achieving the above objectIn a filter regeneration apparatus for an internal combustion engine that regenerates the filter by heating and burning the particulates collected by the filter, the particulate combustion gas supplied by the blowing means is used for combustion of the particulates. A supply pipe for supplying gas to the exhaust gas discharge side of the filter, a bypass pipe for connecting to the exhaust gas exhaust pipe provided on the exhaust gas inflow side and the discharge side of the filter and bypassing the filter, and a bypass pipe provided in the bypass pipe A first opening / closing means for opening / closing a passage; a second opening / closing means for opening / closing an exhaust gas exhaust path on the exhaust gas discharge side of the filter; and a suction pipe for sucking combustion gas after flowing through the filter by the blowing means. The exhaust gas exhaust path between the exhaust gas exhaust side of the filter and the exhaust top is connected to the connection portion of the supply pipe and the second opening / closing means. It has a configuration in which sequentially disposed a connecting portion of the suction tube and the connection portion of the bypass pipe.
[0013]
Further, the exhaust pipe exhaust passage on the side substantially facing the bypass pipe connection section is provided with a suction pipe connection section.
[0014]
Further, the exhaust passage partitioning means is disposed at least in a region facing the suction portion or the connection portion of the suction pipe in the exhaust gas exhaust passage.
[0015]
Further, the suction part or the connection part of the suction pipe has a pipe part extending into the exhaust gas exhaust passage. Further, the exhaust passage partitioning means has a structure in which a plurality of holes are provided in a partition portion existing between a portion facing the connection portion of the suction pipe and the connection portion of the bypass pipe.
[0016]
[Action]
In the above configuration, the combustion gas after flowing through the filter is sucked by the operation of the air blowing means from the suction portion provided downstream of the particulate combustion gas supply portion in the exhaust gas exhaust direction.
[0017]
In the suction of the combustion gas, when the blown amount of the blowing means is constant, the oxygen concentration of the combustion gas after passing through the filter changes according to the particulate combustion state in the filter. For example, the oxygen concentration hardly decreases during the period in which the particulates are heated to the combustible temperature. Therefore, the oxygen concentration of the combustion gas sucked is substantially constant. When the particulate temperature reaches the combustible temperature and combustion starts, oxygen is consumed in the filter, so the oxygen concentration of the combustion gas after passing through the filter decreases. Therefore, the oxygen concentration of the suctioned combustion gas is also reduced, and the combustion gas having a low oxygen concentration is supplied to the filter, so that particulate combustion in the filter is limited by the amount of oxygen supplied. In particular, in the particulate combustion region in the filter, the combustion of the particulates in the region located downstream in the combustion gas flow direction greatly suppresses the combustion temperature due to insufficient oxygen. Next, when the amount of air blown by the blower is increased, suction from the exhaust top side of the exhaust gas discharge passage occurs in the amount of combustion gas after flowing through the filter, and the combustion gas sucked by the blower before the amount of blown air increases Compared with oxygen concentration. Combustion is promoted by supplying the combustion gas having a high oxygen concentration to the filter. In addition, the increased amount of combustion gas supplied reduces the amount of oxygen consumed in the upstream region of the particulate combustion region in the filter in the flow direction of the combustion gas, and prevents the combustion temperature from increasing in the upstream region. At the same time, since a certain amount of oxygen is also supplied to the downstream side, combustion proceeds while being limited in the amount of oxygen also on the downstream side of the combustion region, and the combustion region is expanded as a whole. As a result, the combustion processing time of the particulates accumulated in the filter is shortened.
[0018]
The air intake section provided between the air blowing means and the suction section sucks the predetermined secondary air from the air intake section when the suction section is provided at a position where secondary air suction from the exhaust top side is difficult. Thus, the minimum oxygen concentration of the combustion gas necessary for constantly burning the particulates is ensured.
[0019]
Further, the exhaust passage partition plate provided in the exhaust gas exhaust passage restricts the amount of combustion gas to be sucked and secures an air suction passage from the exhaust top side. The maximum oxygen concentration is secured.
[0020]
The suction portion is provided with a pipe portion extending in the exhaust gas exhaust passage, whereby the suction direction can be defined. In addition, by bending this pipe part to the exhaust top side, it is possible to prevent the exhaust gas from flowing to the intake side of the blower means when the exhaust gas flows, guaranteeing the performance of the blower means, and freeing the installation space of the air intake part Can be designed.
[0021]
The plurality of holes provided in the exhaust passage partition plate restrict the suction amount of the combustion gas after flowing through the filter without a movable member to ensure the minimum oxygen concentration of the combustion gas.
[0022]
The microwave detection signal detected from the filter housing space increases in the microwave absorption as the temperature rises, and gradually decreases with time during particulate preheating. When the particulate reaches the combustible temperature and combustion starts, the presence of the combustion flame reduces the microwave absorption in the combustion region, and as a result, the microwave detection signal gradually increases. Based on this phenomenon, it can be determined that particulate combustion has started. Since the consumption of oxygen increases when combustion starts, the amount of combustion gas supplied by the blowing means is increased to increase the oxygen supply amount, and the combustion is continuously promoted while suppressing the combustion temperature of the particulates. As a result, it is possible to accurately reduce the particulate combustion processing time in the filter.
[0023]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
[0024]
FIG. 1 is a configuration diagram of a filter regeneration device for an internal combustion engine showing an embodiment of the present invention.
[0025]
In FIG. 1, 1 is a filter having a honeycomb structure that collects particulates contained in exhaust gas discharged from an internal combustion engine, 2 is a filter storage section for storing and holding the
[0026]
[0027]
Reference numeral 13 denotes a bypass pipe. Both ends of the bypass pipe are connected to exhaust
[0028]
[0029]
[0030]
[0031]
[0032]
The
[0033]
In the configuration described above, when the exhaust gas is allowed to flow through the
[0034]
If it is not the filter regeneration time, the
[0035]
When it is determined that the filter regeneration time is reached, the particulate matter accumulated in the
[0036]
For the regeneration of the
[0037]
Next, details of the heating and combustion process of the particulates deposited on the
[0038]
In order to promote the temperature rise of the particulates to the combustible temperature range, the combustion gas is not supplied for a predetermined time from the start of the microwave supply. In this predetermined time, the temperature of the particulates is heated to a temperature range lower by about 100 to 150 ° C. than 600 ° C. which is a combustible temperature range. After the predetermined time has passed, the operation of the blowing means 10 is started. The air blowing means 10 supplies a combustion gas of 10 to 20 l / min to the
[0039]
On the other hand, the
[0040]
Completion of filter regeneration (time t2 in the figure) is determined based on time control or control based on the time change of the temperature signal of the temperature detection means 24 or time change characteristics of the microwave detection signal. In the case of time control, the time is set based on the amount of particulate accumulation in the filter determined before regeneration. Usually, the time is fixed, but depending on the reproduction processing timing, an appropriate time before and after the fixed time may be selected. In the case of the control based on the temperature signal, it is determined that the reproduction is completed when a predetermined time elapses after the peak time of the temperature signal. In the case of control based on a microwave signal, the completion determination process is executed with reference to a time point when the microwave signal level exceeds a predetermined level or a time point change amount of the signal level becomes a predetermined change or less.
[0041]
In the embodiment of FIG. 1, oxygen during the particulate combustion period is sucked from the
[0042]
The present invention is based on the above-described configuration and control contents, and the combustion gas after flowing through the filter is supplied again to the filter, and the minimum oxygen amount necessary for combustion is filtered while suppressing the increase in the combustion temperature. And a short-time processing for regeneration. In the following, an embodiment of the configuration corresponding to various problems in the mounting configuration will be described.
[0043]
Another embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. 3 is different from FIG. 1 in that the length of the exhaust pipe extending from the connection portion of the
[0044]
According to the above configuration, oxygen during the particulate combustion period can be sucked in by the amount of air defined according to the amount of combustion gas supplied by the blowing means 10 from the
[0045]
Further, this configuration can cope with the case where oxygen is not sufficiently sucked from the exhaust top 26 side, and at the same time, the arrangement position of the connection portion of the
[0046]
Furthermore, one end of the
[0047]
Next, a further first embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. 4 differs from FIG. 1 and FIG. 3 in that the exhaust partition means 29 is disposed in the exhaust gas exhaust passage facing the
[0048]
With the above-described configuration, the amount of suction of the combustion gas after passing through the filter that has passed through the bypass pipe 13 into the
[0049]
Although the above-described embodiment relating to filter regeneration is that the combustion gas is supplied from the side opposite to the exhaust gas flow direction, the present invention is an apparatus configured to supply the combustion gas from the same direction as the exhaust gas flow direction. It can also be applied to. FIG. 5 shows this embodiment.
[0050]
In FIG. 5, the same or equivalent members as in FIG. In the figure, the main components are described again. 1 is a filter, 2 is a filter housing tube, 4 is a microwave supply means, 5 is a drive power supply unit of the microwave supply means, 8 is a waveguide hole (one waveguide hole arranged oppositely is not shown), 10 is a blowing means, 11 is a supply pipe for conveying combustion gas supplied by the blowing means, 12 is an exhaust gas exhaust pipe on the exhaust gas exhaust side of the
[0051]
[0052]
Further, the configuration requirements shown in FIGS. 3 and 4 can be applied to the configuration of FIG.
[0053]
Further, since the control contents when the
[0054]
FIG. 6 is a block diagram showing an example of connection between the filter regeneration device for an internal combustion engine of the present invention and the internal combustion engine. In the figure, 33 is an internal combustion engine (diesel engine), 34 is an exhaust pipe through which exhaust gas discharged from the
[0055]
In the above configuration, when the
[0056]
When the continuous operation time of the internal combustion engine is short, the internal combustion engine filter regeneration device of the present invention can be directly disposed in the
[0057]
【The invention's effect】
As described above, according to the filter regeneration device for an internal combustion engine of the present invention, the following effects can be obtained.
[0058]
(1)For the device that regenerates the filter by supplying combustion gas from the opposite side to the exhaust gas flow direction, distribute the combustion gas after passing through the filter to the exhaust gas exhaust passage through the bypass pipe, and its distribution position With the configuration in which the combustion gas is sucked from between the exhaust top and the exhaust top, oxygen necessary for maintaining combustion can be sucked from the exhaust top side, and a simple combustion gas suction configuration that does not require a movable member can be provided.
[0059]
(2)By connecting the bypass pipe to the exhaust gas exhaust path and the suction section on the exhaust path side facing each other, the suction volume can be limited even when the amount of combustion gas supplied is small, and particulate combustion can be maintained. It is possible to supply the minimum necessary oxygen.
[0060]
(3)With the arrangement of the exhaust passage partitioning means, the suction amount of the combustion gas after passing through the filter and the air suction amount from the exhaust top side can be optimally defined with a simple structure having no movable member. Design freedom in the mounting configuration with the top.
[0061]
(4)With the configuration in which one end of the suction pipe extends into the exhaust gas exhaust pipe, a negative pressure can be formed at the tip of the suction pipe when the exhaust gas flows, so that the exhaust gas can be prevented from flowing into the suction pipe. As a result, when the air intake portion is provided in the suction pipe, exhaust gas outflow from the air intake portion can be eliminated, so that the arrangement space of the air intake portion can be freely designed.
[0062]
(5)By providing a plurality of holes in the exhaust passage partitioning means, the suction amount of the combustion gas after passing through the filter sucked by the blower means can be defined by a simple structure having no movable member.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram showing a filter regeneration device for an internal combustion engine according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing control contents during filter regeneration in the first embodiment of the present invention
FIG. 3 is a block diagram of a filter regeneration device for an internal combustion engine according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a block diagram of a filter regeneration device for an internal combustion engine according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a configuration diagram of a filter regeneration device for an internal combustion engine according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a configuration diagram showing an example of connection of the filter regeneration device for an internal combustion engine of the present invention to the internal combustion engine.
[Explanation of symbols]
1 Filter
2 Filter housing
4 Microwave supply means
10 Air blowing means
11 Supply pipe
12, 14, 34, 35, 36 Exhaust gas exhaust pipe
13 Bypass pipe
15 Poppet type valve (first opening / closing means)
17 Suction tube
18, 26, 40, 41 Exhaust top
19 Valve (second opening / closing means)
20 Connection section of supply pipe (supply section)
21 Bypass pipe connection
22 Microwave detection means
23 Control unit (control means)
25 Air intake part
27 Extension of suction tube
28 Suction tube connection (suction part)
29 Exhaust path partitioning means
31 Multiple holes
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101461337B1 (en) * | 2013-09-09 | 2014-11-13 | 두산엔진주식회사 | Selective catalytic reduction system |
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1995
- 1995-05-10 JP JP11146995A patent/JP3684612B2/en not_active Expired - Fee Related
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KR101461337B1 (en) * | 2013-09-09 | 2014-11-13 | 두산엔진주식회사 | Selective catalytic reduction system |
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