JP3684137B2 - 工作機械の位置決め誤差補正方法及び補正装置 - Google Patents

工作機械の位置決め誤差補正方法及び補正装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はNC工作機械において案内面上を移動する移動体に取り付けた工具又は工作物のいずれか一方の位置決め誤差を補正する技術に関するものであり、更に詳しくは移動体と案内面との特定位置での距離を計測して工具又は工作物の位置決め誤差を補正する方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工作機械において案内面上を移動体例えばテーブル或いは往復台等を移動させる場合、案内面と移動体との接触部分での摩耗や摩擦抵抗を減少させるために、通常潤滑剤としての油を案内面上に供給する。このとき潤滑剤としての油は案内面上に油膜を形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で述べた案内面上の油膜は、その厚さが機械の運転状態・環境温度により変化し、また移動体の各位置でそれぞれ異なる厚さとなる。そのため移動体の各位置で案内面と移動体との距離に差が生じ移動体が傾斜し、移動体上の工具又は工作物が変位して位置決めに誤差が生じ、位置決め精度に影響を与えるという問題を有していた。そしてこの問題に対し全く対策が施されていなかった。本発明は従来の技術の有するこのような問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは案内面上の油膜厚さの差により移動体と案内面との距離が異なることにより工具又は工作物の位置の位置決めに生じる誤差を補正する方法及び装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載された本発明の方法は、NC工作機械の移動体上に工具又は工作物のいずれか一方を取り付けて移動位置決めする際の工具又は工作物のいずれか一方の位置の位置決め誤差を補正する方法であって、案内面における移動体の少なくとも2位置での案内面との距離を計測し、該距離から工具又は工作物のいずれか一方の位置の前記2位置を含む平面での変位位置を求め、更に該変位位置に応じた補正量を求め、移動体に該補正量による補正送りを行わせるものである。
請求項1の発明の方法によれば案内面上の少なくとも2位置での移動体との距離を計測し、該距離から工具又は工作物の変位位置を求めて、移動体に補正送りを行うようになしたので、工具又は工作物が変位位置にあっても正確な加工を行うことが出来る。
【0005】
また、請求項2に記載された本発明の装置は、NC工作機械の移動体上に工具又は工作物のいずれか一方を取り付けて移動位置決めする際の工具又は工作物のいずれか一方の位置の位置決め誤差を補正する装置であって、ベッドの案内面上を移動する移動体と、前記移動体の少なくとも2位置に設けられた案内面との距離を計測する変位センサと、該変位センサの出力をもとに前記工具又は工作物のいずれか一方の変位位置を演算する演算回路と、該演算回路の出力に応じた補正量を演算する演算回路とを含み、移動体に前記補正量による補正送りをNC装置で行わせるものである。
【0006】
また、請求項3に記載された本発明の装置は、前記2位置は移動体の進行方向に離れた2位置である。
また、請求項4に記載された本発明の装置は、前記2位置は移動体進行方向と直角方向の離れた2位置である。
請求項1,3,4の発明によれば、機械自体には補正のための装置を全く付加することなく、制御回路のみにて正確な加工を行わせることが出来る。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態として、NC旋盤の刃物台に取り付けた工具の刃先位置の位置決め誤差を補正する場合について図面に基づいて説明する。
図1乃至図3は本発明を適用するNC旋盤の刃物台部分の概略説明図である。旋盤のベッド1の上面には作業者に近い側と遠い側とに水平Z軸方向に延びる2本の平行な案内面1a,1bが設けられている。案内面1a,1b上にはZ軸方向に移動位置決め可能に移動体としての往復台2が載せられていて、往復台2の下面にはナット3が取り付けられている。ナット3はベッド1にZ軸方向に軸架されたボールねじ4と螺合されている。ボールねじ4はベッド1の外端に取着されたサーボモータ5により回転駆動制御させられる。
【0008】
往復台2の上面には刃物台ユニット6が設けられていて、この刃物台ユニット6に工具Tが取り付けられている。そして図示しない主軸の先端に取着されたチャックに把持されている工作物に加工を施す。刃物台ユニット6は一般には往復台2上をZ軸に直角なX軸方向に移動位置決め可能な中台、中台上に固着された刃物台、刃物台の主軸側端面に取り付けられたZ軸に平行な旋回軸回りに旋回割出しを行い工具Tをクランプするタレットから構成されている。
そして刃物台ユニット6は往復台2に設けられたサーボモータ7により中台が図示しないボールねじ及びナットを介してX軸方向に移動位置決めされることにより加工領域に移動される。
【0009】
往復台2のベッド案内面1a,1bとの接触面には、往復台2と案内面1a,1bとの距離を計測する変位センサ11乃至16が取り付けられている。変位センサ11と12は往復台2の裏面でベッド1の案内面1a上面と接触する位置にZ方向に距離azをおいて設けられている。変位センサ13と14は往復台2の裏面でベッド1の案内面1b上面と接触する位置にZ方向に距離azをおいて設けられている。変位センサ15と16は往復台2の内側面でベッド1の案内面1bの外側面と接触する位置にZ方向に距離azをおいて設けられている。なお変位センサとしては、例えば渦電流型,静電容量型などの非接触変位センサを用いることができる。
往復台2と案内面1a,1bとの間には潤滑油が供給され、その潤滑油の油膜厚さにより往復台は浮上させられて、工具Tの刃先位置決め精度に悪影響を及ぼす。油膜厚さは機械の運転状態即ち工具に加わる切削力、工具の送り速度、工具の切り込み深さ、主軸の回転数、潤滑油の供給状態、更には環境温度等により変わる。
【0010】
次に補正値の算出方法を図4,図5,図6にもとづき説明する。
先ず変位センサ11と変位センサ13の計測値を用いて工具Tの刃先位置の補正値を算出する。
【0011】
図4において、変位センサ11と変位センサ13がX軸方向に寸法ax離れていて、変位センサ13の位置から工具Tの刃先位置まで直線にて寸法bxあるものとする。そして変位センサ13の位置において工具Tの刃先位置が水平基準線に対して仰角αを有しているものとし、このときの工具Tの刃先位置をT1とする。この状態で案内面1a,1bに潤滑油を供給し、往復台2の前進で案内面1a側は油膜が厚くなり油膜厚さに差ができ、変位センサ11側が持ち上がったとするそして変位センサ11の計測値と変位センサ13の計測値に寸法hxの差が生じ、この寸法hxにより刃物台ユニット6が角度θx傾いたものとする。角度θxはsinθx=hx/axから求めることができる。
【0012】
ここに寸法axは既知数であり、寸法hxは計測値の差として求めた変位値である。そしてこの傾きにより工具Tの刃先位置がT1位置からT2位置に変位することになる。変位センサ13からT1位置までのX軸方向の寸法はax、変位センサ13からT2位置までのX軸方向の寸法はbx・cos(αx+θx)、従って工具Tの刃先のT1位置からT2位置までのX軸方向変位量xは、
x=ax−bx・cos(αx+θx)……………………………(1)
工具Tの刃先のT1位置における水平基準線からのY軸方向寸法は、bx・sinαx、工具Tの刃先のT2位置における水平基準線からのY軸方向寸法は、bx・sin(αx+θx)。従って工具Tの刃先のT1位置からT2位置までのY軸方向変位量yは、
y=bx・sin(αx+θx)−bx・sinαx
y=bx{sin(αx+θx)−sinαx}……………………(2)
である。
【0013】
通常、旋盤において旋削加工を行う場合には工具Tの刃先のY軸方向位置は工作物の心高位置と一致させる。図5は工具Tの補正量を模式的に示した図であり、工作物の中心0と同じ心高位置に工具Tの変位前の刃先位置がT1として示されている。そして刃物台ユニット6が油膜により浮き上がったときの刃先位置がT2として示されている。刃先位置T1において旋削加工を行うと、加工後の工作物の半径は正しい寸法rとなる。しかし工具Tが刃先位置T2に変位した状態で旋削加工を行うと、加工後の工作物の半径は大きい寸法Rとなり、寸法rよりも大径の工作物となる。
【0014】
そこで工具TのY軸方向変位に起因する補正量δを次の数式に示す。
【数1】
Figure 0003684137
従って工具TのX軸方向全補正量は、次の数式となる。
【数2】
Figure 0003684137
ここにx,yは上述の式(1)(2)の如く求められるので工作物の半径に応じて全補正量を求めることが出来る。
【0015】
次にサーボモータ7にX軸方向の補正送りの指令を発する回路図について図6をもとに説明する。
変位センサ11と13の計測値を受けて演算回路21では、案内面1aと1bにおける往復台2と案内面1a,1bとの距離の寸法差hxを算出し、演算回路22に送る。演算回路22は演算回路21の出力hx及び設定器23に設定された変位センサ11と13の距離axを受けて往復台2の傾き角θxを算出し、演算回路24と演算回路27に送る。演算回路24は演算回路22の出力角度θx、設定器23の設定値ax、設定器25に設定された変位センサ13の位置から工具Tの刃先位置までの距離bx及び設定器26に設定された変位センサ13の位置における工具Tの刃先位置T1の水平面に対する仰角αxを受けて工具Tの刃先T1位置とT2位置でのX軸方向変位量xを算出し、演算回路28に送る。〔xは式(1)に示す〕
【0016】
演算回路27は演算回路22の出力角度θx、設定器25の設定値bx及び設定器26の設定値αxを受けて工具Tの刃先T1位置とT2位置でのY軸方向変位量yを算出し、演算回路28に送る。〔yは式(2)に示す。〕
演算回路28は演算回路24の出力x、演算回路27の出力y及び設定器29に設定された工作物の加工寸法の半径値rを受けて工具TのX軸方向全補正量x+δを算出して制御部29に送る。制御部29は演算回路28の出力である全補正量x+δを受けてサーボモータ駆動部30にX軸方向の補正送りの指令信号を出力し、サーボモータ7を駆動制御する。
【0017】
次に変位センサ11と変位センサ12の計測値を用いて工具Tの刃先位置の補正値を算出する場合について述べる。
図7において変位センサ11と変位センサ12がZ軸方向に寸法az離れていて、変位センサ12の位置から工具Tの刃先位置まで直線にて寸法bzにあるものとする。そして変位センサ12の位置において工具Tの刃先位置が水平基準線に対し仰角αzを有しているものとする。このときの工具Tの刃先位置はT1である。この状態で案内面1a,1bに潤滑油を供給し、往復台2の前進で前側と後側の油膜厚さに差ができ変位センサ11側が持ち上がったとする。そして変位センサ11の計測値と変位センサ12の計測値に寸法hzの差が生じ、この寸法hzにより刃物台ユニット6が角度θz傾いたものとする。角度θzはsinθz=hz/azから求めることが出来る。ここに寸法azは既知数であり、寸法hzは計測値の差として求めた値である。
【0018】
図7に示す如くこの傾きで工具Tの刃先位置がT1位置からT4位置に変位することになる。T1位置とT4位置のY軸方向変位量yzは、
yz=bz{sin(αz+θz)−sinαz}……………………(4)
従って工具TのX軸方向補正量δzは、次のような数式となる。
【数3】
Figure 0003684137
尚この場合T1位置とT4位置は図5に示す如く同一垂直面内にあり、X軸方向変位量としてのxの値は零である。従って回路図としては図6において演算回路24を不要とした形となる。
【0019】
次に変位センサ15と変位センサ16の計測値を用いて工具Tの刃先位置の補正値を算出する場合について述べる。
図8,図9において変位センサ15と変位センサ16がZ軸方向に寸法az離れていて、変位センサ15と変位センサ16からyxの高さ位置に工具Tの刃先位置T1があるものとする。また、工具Tの刃先位置T1と変位センサ15とはX軸方向にCxの距離を有しているものとする。
【0020】
変位センサ15と変位センサ16と刃先位置T1の3点の位置を用いて図8に示す直方体31を想定する。案内面1a,1bに潤滑油を供給し、往復台2の前進で案内面側面の前側の油膜が後側の油膜よれ厚くなり油膜厚さの差により変位センサ15の計測値と変位センサ16の計測値に寸法hの差が生じたとすると、想定した直方体は計測センサ16の位置における垂直線32を中心としてこの寸法hにより刃物台ユニット6が水平面内にて角度θ傾くことになる。角度θは、sinθ=h/azから求めることだ出来る。ここに寸法azは既知数であり、寸法hは計測値の差として求めた値である。
【0021】
図9に示す如くこの傾きで工具Tの刃先位置はT1位置からT5位置に水平に変位することになる。即ち工具Tは工作物の中心に対し心高を変えることなく変位することになり、この状態を図5に示す。変位センサ15とT5位置とのX軸方向の寸法は、cx・cosθ、従って工具TのX軸方向補正量Xxは、
Xx=cx+h−cx・cosθ……………………(6)
となる。
尚この場合工具TはY軸方向に変位しないためY軸方向変位に起因するX軸方向補正量δxは零である。
【0022】
次に変位センサ15と16を用いた場合におけるサーボモータ7にX軸方向の補正送り指令を発する回路図を図10にもとづき説明する。
変位センサ15と16の計測値を受けて演算回路41では案内面1bの側面における往復台2と案内面1bとの距離の寸法差hを算出し、演算回路42に送る。演算回路42は演算回路41の出力h及び設定器43に設定された変位センサ15と16の距離azを受けて往復台2の水平面内での傾き角θをsinθ=h/azより算出し演算回路44に送る。
【0023】
演算回路44は演算回路42の出力角度θ及び設定器45に設定された想定直方体31のX軸方向の辺長さcxを受けて変位センサ15と工具刃先位置T5とのX軸方向の寸法cx・cosθを算出し演算回路46に送る。演算回路46は演算回路44の出力cx・cosθ、設定器45の設定値cx及び演算回路41の出力hを受けて工具TのX軸方向補正量Xxを算出して制御部29に送る。〔Xxは式(6)に示す。〕 制御部29は演算回路46の出力である補正量Xxを受けて、サーボモータ駆動部30にX軸方向の補正送り指令信号を出し、サーボモータ7を駆動制御する。
【0024】
上記説明においては変位センサ11と13によるXY面内での工具Tの変位、変位センサ11と12によるZY面内での工具Tの変位、変位センサ15と16によるXZ面内での工具Tの変位について、それぞれ独立して述べた。
しかしこれら各変位を総合して複合した変位量として補正を行うことにより一層正確に工具Tの刃先を工作物に位置決めすることが出来て、精密加工を実現することが可能となる。
【0025】
次に他の実施例として本発明をマシニングセンタに適用した場合について図11にもとづいて説明する。
マシニングセンタのベース51は上面がT字状をなしていて、水平面上にはZ軸方向に平行な2本の案内面51a,51bを有している。またX軸方向に平行な2本の案内面51c,51dを有している。
2本の案内面51a,51b上にはZ軸方向に移動位置決め可能にコラム52が取り付けられている。コラム52の2本の案内面51c,51d側側面には垂直に2本の案内面52a,52bが設けられていて、この2本の案内面52a,52b上を垂直方向に昇降位置決め可能に主軸頭53が設けられている。
【0026】
主軸頭53には案内面51a,51bに平行に主軸54が回転割出し可能に軸承されていて、主軸54の先端に図示しない工具が装着されている。ベース51上面の2本の案内面51c,51d上には移動体としてのテーブル55がX軸方向に移動位置決め可能に設けられている。テーブル55上には旋回割出し可能に旋回台56が取り付けられている。旋回台56上には工作物を取着するパレット57が載置されている。そしてパレット57に取着された工作物が前記工具によって加工される。以上は一般的な横型マシニングセンタの構成である。
【0027】
テーブル55の下面でベース案内面51c,51dとの接触面にはテーブル55と案内面51c,51dとの距離を計測する変位センサ58乃至61が取り付けられている。そしてテーブル55の移動時に案内面51c,51dに供給される潤滑油の油膜によりテーブル55が浮上させられる。このとき油膜厚さの差によりパレット57上に取着された工作物の位置が変位する。この変位による工作物の位置決め誤差の補正は上述の工具刃先位置の位置決め誤差補正と同様に行う。
【0028】
尚コラム52の下面でベース案内面51a,51bとの接触面にはコラム52と案内面51a,51bとの距離を計測する図示しない変位センサが取り付けられている。また、主軸頭53のコラム案内面52a,52bとの接触面には主軸頭53と案内面52a,52bとの距離を計測する図示しない変位センサが取り付けられている。そしてコラム52,主軸頭53も位置決め誤差の補正が行われる。
このように本発明の位置決め誤差補正方法及び装置はNC旋盤の刃物台に限らずマシニングセンタ,研削盤など工作機械の工具又は工作物の位置決めに広く適用可能であることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているので次に記載する効果を奏する。
請求項1に記載の方法の発明は、案内面上の少なくとも2位置での移動体との距離を計測し、該距離から工具又は工作物の変位位置を求めて、移動体に補正の送りを行うようになしたので、工具又は工作物が変位位置にあっても正確な加工を行うことができる。
【0030】
また請求項2,3,4に記載の装置は機械自体に補正のための装置を全く付加することなく、制御回路のみにて正確な加工を行わせることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した旋盤の概略説明図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B矢視図である。
【図4】変位センサ11と13を用いた場合の補正量算出説明図である。
【図5】X軸方向の補正量算出説明図である。
【図6】変位センサ11と13を用いた場合の補正送り指令回路図である。
【図7】変位センサ11と12を用いた場合の補正量算出説明図である。
【図8】変位センサ15と16を用いた場合の変位説明図である。
【図9】変位センサ15と16を用いた場合の補正量算出説明図である。
【図10】変位センサ15と16を用いた場合の補正送り指令回路図である。
【図11】本発明を適用した他の実施例の概略説明図である。
【符号の説明】
1 ベッド 1a,1b 案内面
11〜16 変位センサ
24,27,28,46 演算回路
T 工具 T1〜T5 工具刃先位置

Claims (4)

  1. NC工作機械の移動体上に工具又は工作物のいずれか一方を取り付けて移動位置決めする際の工具又は工作物のいずれか一方の位置の位置決め誤差を補正する方法であって、案内面における移動体の少なくとも2位置での案内面との距離を計測し、該距離から工具又は工作物のいずれか一方の位置の前記2位置を含む平面での変位位置を求め、更に該変位位置に応じた補正量を求め、移動体に該補正量による補正送りを行わせることを特徴とする工作機械の位置決め誤差補正方法。
  2. NC工作機械の移動体上に工具又は工作物のいずれか一方を取り付けて移動位置決めする際の工具又は工作物のいずれか一方の位置の位置決め誤差を補正する装置であって、ベッドの案内面上を移動する移動体と、前記移動体の少なくとも2位置に設けられ案内面との距離を計測する変位センサと、該変位センサの出力をもとに前記工具又は工作物のいずれか一方の変位位置を演算する演算回路と、該演算回路の出力に応じた補正量を演算する演算回路とを含み、移動体に前記補正量による補正送りをNC装置で行わせることを特徴とする工作機械の位置決め誤差補正装置。
  3. 前記2位置は移動体の進行方向に離れた2位置である請求項2に記載の工作機械の位置決め誤差補正装置。
  4. 前記2位置は移動体進行方向と直角方向の離れた2位置である請求項2に記載の工作機械の位置決め誤差補正装置。
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