JP3683025B2 - Waste disposal method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物焼却飛灰中の有害金属などを安定化するのに有効な廃棄物処理方法であり、特に鉛(Pb)の溶出抑制が困難な廃棄物焼却飛灰中のPbなどの有害金属を安定化処理するのに有効な廃棄物処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、有害重金属などを含む廃棄物を処分する際には、セメントが処理剤として用いられ、セメントと廃棄物を混合し、水を加えて混練した後、養生固化し、有害金属などの溶出を防ぎ安定化する方法が用いられている。しかしながら、このように、単にセメントで固化する従来の廃棄物の処理方法には種々の問題があり、用途を限定しなければ2次公害が発生する恐れがある。特に、ゴミ焼却の際、電気集塵器やバグフィルターで捕捉された飛灰には、鉛(Pb)などの有害金属が高濃度に含まれているにもかかわらず、従来技術であるセメント処理では充分に溶出を防止できないため、現在では有害金属などの安定化が不充分なまま埋立処理されており、処理後の2次公害の問題が噴出している。
【0003】
このように、今日では、単にセメントによって固化するだけでは有害金属などを含有する廃棄物を、有害金属などが溶出してこない状態に安定化することが困難なことが国内外で明らかとなってきている。そこで、有害金属などが陸上埋立処分時、あるいは海洋投棄処分時においても確実に封入され、有害金属などが再溶出せず、2次公害が発生しない廃棄物の処理方法が望まれていた。
【0004】
このような課題に対し、本発明者らは特開平07−185499号などにおいて、セメント類と還元性の金属、更には、これに硫酸アルミニウムや粉状アルミニウムシリケートなどを構成成分とする処理剤と、この処理剤を用いた廃棄物処理方法を提案している。また、同様な技術として、特公平04−61710号には、水溶性フォスフェート源を含有する処理剤による廃棄物処理方法も開示されている。
【0005】
しかしながら、このような従来技術を用いてさえも、Pbなどの有害金属の溶出を実質的に防止することができない飛灰が存在し、また安定化処理が可能であったとしても、高価な有害金属安定化剤を多量に使用する結果、処理費用が膨大であったり、飛灰処理物が多量に発生するため埋立地の不足を生じるなど、公益に適合しない場合があり、更なる廃棄物処理技術の革新が求められている。上記問題は、一般ゴミなど、廃棄物の焼却飛灰(排ガスから発生するばいじんを集塵器で捕集した灰)において特に顕著である。
【0006】
ここで、一般ゴミの焼却場を例に、焼却方式、飛灰に関する説明をしておく。一般ゴミの焼却設備は、代表的には、焼却炉、排ガスの冷却を目的とした熱交換器や水噴霧装置、塩化水素ガス(HClガス)など酸性ガスの中和を目的とした消石灰吹き込み装置(排ガス誘導管内への吹き込み)、集塵器から構成されており、更にSOx 、NOx 、ダイオキシンなどの有害成分除去装置、機器が付加されていることもある。また、排ガスから発生するはいじんを集塵器などで捕集した飛灰には、粉塵、消石灰とHClガスなど酸性ガスとの反応生成物、および消石灰の未反応残分、有害な低融点金属などが含有されている。この飛灰は、有害金属安定化剤と混合、混練され最終処分廃棄物として埋め立てられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような廃棄物処理の現状を鑑み、最終処分廃棄物である廃棄物焼却飛灰中の種々の有害金属を確実に封入し、有害金属などが再溶出しないように安定化することが可能な廃棄物の処理方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の従来技術における問題点を解決する目的で鋭意検討した結果、上記のような従来技術によっては実質的にPbなどの有害金属の溶出を防止できない飛灰、または多量の有害金属安定化剤を必要とする飛灰には共通の特徴があることを見出した。即ち、比較的容易に有害金属の溶出を防止できる飛灰と比較し、これら処理が困難な飛灰は、アルカリ性化合物を多量に含有することを知見した。多くの飛灰に含有されるアルカリ性化合物は、焼却炉の排ガス処理装置でHClガスの中和を目的として使用される消石灰の未反応分に起因するものと推定されることから、消石灰に加えて水酸化マグネシウムを使用すること、更に好ましくは、消石灰として、従来使用されている消石灰に較べ、反応性の高い消石灰を排ガス処理装置において使用することによって、この排ガスから発生するばいじんを集塵器で捕集した飛灰に含有されるアルカリ性化合物量を低減せしめ、更に、この飛灰に有害金属処理剤を適用することにより、容易にPbなどの有害金属の溶出を防止しうるとの発想に基づき本発明を完成させたものである。
【0009】
即ち本発明は、廃棄物焼却設備に付属する排ガス処理装置に於いて、主にHClガスを中和する目的で消石灰と水酸化マグネシウムとを水酸化マグネシウムが10重量%〜30重量%となるように混合した処理剤を使用する。好ましくは、前記消石灰として30m2/g以上の消石灰を使用することが望ましい。更に、前記のように処理した排ガスから発生するばいじんを集塵器などで捕集した飛灰を、セメント類、中和剤、無機吸着剤、キレート剤、水ガラス、リン酸塩、およびPbなどの有害金属化合物と反応して難溶性あるいは不溶性の化合物を生成する化合物からなる群から選択される1種以上を主たる構成成分とする有害金属安定化剤と、必要に応じて水を添加して混合、混練する廃棄物処理方法を内容とするものである。
【0010】
【作用】
本発明の廃棄物処理方法が、飛灰中の鉛などを安定化する機構は必ずしも明らかではないが、次の様に想定できる。一般的にPb化合物はアルカリ雰囲気中で溶解し易い傾向があることから、飛灰の場合、排ガス中のHClガス中和に使用される消石灰の未反応残分が、Pbの溶出を促進する大きな要因と考えられる。そこで、本発明では、消石灰と水酸化マグネシウムの混合物、特に反応効率の高い高比表面積の消石灰と水酸化マグネシウムの混合物を排ガス処理剤として使用することにより、排ガス中の消石灰の未反応残分を低減せしめること、即ち生成したマグネシウム塩が消石灰の未反応残分と反応して消石灰の残分が減少すること、およびこのようにして処理した排ガスから発生するばいじんを捕集した飛灰に対して有害金属安定化剤を適用することの相乗効果によって、より効果的に飛灰中の有害金属の溶出を防止しうるものと考えられる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明で排ガス処理剤に用いられる消石灰は、通常用いられているJIS特号消石灰でもよいが、比表面積30m2 /g以上の消石灰であれば、HClガスとの反応効率がよく好ましい。消石灰は比表面積が大きいものがより好ましいが、工業的入手の容易性から比表面積30〜60m2 /g程度のものが好ましく、例えば、特公平06−8194号によって開示されている方法などによって作製することができる。具体的には、奥多摩工業株式会社製消石灰「タマカルク」の使用が工業的には好適である。同じく排ガス処理剤に用いられる水酸化マグネシウムは、工業的入手の容易性なもので十分であるが、HClガスとの反応効率を考慮すると、比表面積が大きいものがより好ましい。これらの消石灰や水酸化マグネシウムの使用に際しては、粉状で使用すること、溶媒に分散して使用することなどが考えられ、特にHClガスとの反応性を考慮すると水に分散した状態で使用することが好適な態様である。また使用方法としては、排ガス中へ噴霧する常法に準拠することが好適である。
【0012】
前記排ガス処理剤中の消石灰と水酸化マグネシウムとの混合比率は特に限定を受けないが、排ガス処理剤全体中に水酸化マグネシウムが10重量%から30重量%で十分である。消石灰と水酸化マグネシウムとからなる排ガス処理剤の使用量は、排ガス中のHClガス濃度、排ガスの温度、流量、および最終的に屋外へ排出するHClガス濃度などによって適宜設定しなければならないが、比表面積30m2/g以上の消石灰を使用する場合には、従来一般的に使用されるJIS特号消石灰(比表面積14.5m2/g)に較べ、比表面積が約2倍であることから、HClガスとの反応効率が高く、おおよそJIS特号消石灰の約半分(重量)の添加で最終的に排出するHClガス濃度を同等にできる。この比表面積の大きい消石灰の特徴を利用するためにも、水酸化マグネシウムの混合比率は大きくない方が好ましく、前記のように10重量%から30重量%の範囲が好適である。
【0013】
本発明で、有害金属安定化剤として用いられるものには、下記のようなものがある。
【0014】
まず、セメント類としては、焼き石膏、ポルトランドセメント、早強セメント、ジェットセメント、高炉セメント、アルミナセメントなどが例示できる。
【0015】
中和剤としては、硫酸アルミニウムなどの硫酸塩、非晶質水酸化アルミニウム、塩化鉄などが例示できるが、価格、工業的入手の容易性、実使用の容易さか硫酸塩、水酸化アルミニウム、塩化鉄が好ましく、粉末であることが好ましい。また、これら中和剤は、水溶液として使用したり、更には水分散状態で使用することもできる。水溶液として使用する場合には、中和剤として、塩酸や炭酸、硫酸などの無機酸も使うことができるが、飛灰中のPb化合物と不溶性の化合物を形成しうるリン酸が特に好ましい。
【0016】
無機吸着剤としては、各種活性白土と、合成珪酸、天然珪酸加工物、活性炭などが例示できるが、比表面積200m2 /g以上の粉状アルミニウムシリケート、粉状二酸化珪素が好ましい。更には、工業的入手の容易性から比表面積200〜1000m2 /gのものが好ましい。ただし、比表面積が200m2 /g以上の無機吸着剤は嵩高くハンドリング困難なものが多く、事前に造粒などの加工を行うことが好ましい。
【0017】
キレート剤としては、−OH、−CSSH、−SH、=NH、−COOH、−NH2 など有害金属に対するキレート配位子を構造中に有する化合物、およびそれらの塩などが例示できるが、特に、Pb溶出防止性能の点でジメチルジチオカルバミン酸塩、ジエチルジチオカルバミン酸塩、ジブチルジチオカルバミン酸塩、タンニン酸が好ましい。工業的に入手可能なものとして、株式会社荏原製作所製アッシュクリーンC−300、ミヨシ油脂株式会社製Newエポルバ−800、日本曹達株式会社製ハイジオン、不二サッシ株式会社製アルサイトL−101、オルガノ株式会社製オルガナイト2050、住友化学工業株式会社製スミキレートAC−20、オリエンタル技研株式会社製オリトール、内外化学株式会社製ヒバイブロックなどが例示できる。
【0018】
水ガラスとしては、汎用の水溶性珪酸塩、すなわち珪酸ソーダ、珪酸カリウムなどが例示でき、モル比(SiO2 /M2 O組成比:Mはアルカリ金属)は、市販の0.5〜4.2の範囲で任意に選択することができる。この中で、Pb溶出防止性能、価格を考慮すると珪酸ソーダであることが好ましく、更には、モル比約3のJIS規格3号水ガラスを用いることが好ましい。また、水ガラスに炭酸NaなどCaイオンと反応して不溶性あるいは難溶性のCa化合物を生成する化合物、更には硫酸など水ガラスと反応してゲル化する化合物を適量添加することも鉛溶出防止性能を向上させる目的で有効である。
【0019】
リン酸塩としては、正リン酸塩、正リン酸水素塩および縮合リン酸塩、縮合リン酸水素塩などが例示でき、更にナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩などが例示できるが、水溶性塩であることが好ましく、水溶性のリン酸ソーダが好ましい。
【0020】
その他の、鉛などの有害金属化合物と反応して難溶性あるいは不溶性の化合物を生成する化合物としては、硫化ソーダなどの硫化物、および炭酸塩、シュウ酸塩、硫酸塩、クロム酸塩などが例示できる。工業的に入手可能なものとして、例えば、栗田工業株式会社製アッシュナイトRシリーズなどが例示できる。
【0021】
本発明で用いられる有害金属安定化剤は、上記セメント類、中和剤、無機吸着剤、キレート剤、水ガラス、リン酸塩、およびPbなどの有害金属化合物と反応して難溶性あるいは不溶性の化合物を生成する化合物の内から選択される1種以上を主たる構成成分とするものであるが、不可避的不純物や、その他、飛灰と有害金属安定化剤との混練物の強度を増強するための添加剤、有害金属イオン還元剤、混練物に撥水性を付与するための添加剤などの各種添加剤を含むこともできる。また、構成成分が2種以上の場合、事前に混合して使用することもできるし、別々に飛灰に添加することもできる。選択した2種以上の構成成分相互で反応して有害金属安定化効果を阻害したり、有害ガスが発生するような場合には別々に添加することが好ましい。
【0022】
本発明で用いられる有害金属安定化剤の添加量は、適用する飛灰の性状、および目標とするPb溶出量によって適宜設定しなければならないが、通常、飛灰100重量部に対し、1〜35重量部となる。
【0023】
【発明の効果】
本発明の廃棄物の処理方法を用いて廃棄物焼却時の排ガス、およびこの排ガスから発生するばいじんを捕集した廃棄物焼却飛灰を処理することにより、飛灰中の有害金属、特に鉛が安定化され、溶出量が減少する。
【0024】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(比較例および実施例)
一般ゴミ焼却場に於いて、屋外排気ガス中のHCl濃度を一定にするよう消石灰量を調整しながら焼却設備および排ガス処理装置を運転した場合の排ガスから発生したばいじんを捕集した飛灰を採取し、各種有害金属安定化剤を用いて処理を行った。飛灰は、消石灰として奥多摩工業株式会社製消石灰「タマカルク」を使用した場合(比較例)と、奥多摩工業株式会社製消石灰「タマカルク」80重量%と水酸化マグネシウム20重量%の混合物を使用した場合(実施例)の2種を採取した。なお、前記「タマカルク」の比表面積は35〜40m2 /gである。上記2種の飛灰に対し、各々表1に示す有害金属安定化剤を表1に示す添加量添加、混合し、更に適宜水を添加、混練したものを20℃で7日静置した後、環境庁告示13号(日本)のPb溶出試験を行った。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
以上より、本発明の廃棄物処理方法が廃棄物焼却飛灰中の有害金属の溶出防止に極めて有効であることが明らかとなった。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a waste treatment method effective for stabilizing harmful metals in waste incineration fly ash, and in particular, such as Pb in waste incineration fly ash for which elution suppression of lead (Pb) is difficult. The present invention relates to a waste treatment method effective for stabilizing toxic metals.
[0002]
[Prior art]
Currently, when disposing of waste containing toxic heavy metals, cement is used as a treatment agent. After mixing cement and waste, adding water, kneading, curing and solidifying, and elution of toxic metals, etc. Prevention and stabilization methods are used. However, as described above, there are various problems in the conventional waste treatment method that is simply solidified with cement, and there is a risk that secondary pollution will occur unless the application is limited. In particular, fly ash captured by an electrostatic precipitator or bag filter during incineration of garbage, despite containing high concentrations of harmful metals such as lead (Pb), is a conventional cement treatment. In this case, since elution cannot be sufficiently prevented, the landfill process is being carried out with insufficient stabilization of harmful metals and the like, and the problem of secondary pollution after the process is erupting.
[0003]
In this way, it is now clear at home and abroad that it is difficult to stabilize waste containing toxic metals, etc., simply by solidifying with cement to a state in which toxic metals do not elute. ing. Therefore, there has been a demand for a method for treating waste in which toxic metals and the like are surely enclosed even at landfill disposal or at the time of ocean dumping, and the toxic metals do not re-elute and secondary pollution does not occur.
[0004]
In response to such a problem, the present inventors disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 07-185499, etc., a treating agent containing cements and a reducing metal, and further containing aluminum sulfate, powdered aluminum silicate, and the like as constituents. Have proposed a waste treatment method using this treatment agent. As a similar technique, Japanese Patent Publication No. 04-61710 also discloses a waste treatment method using a treatment agent containing a water-soluble phosphate source.
[0005]
However, even if such conventional technology is used, there is fly ash that cannot substantially prevent the elution of harmful metals such as Pb, and even if stabilization treatment is possible, it is expensive and harmful. As a result of using a large amount of metal stabilizer, processing costs are enormous, and a large amount of fly ash treatment is generated, resulting in insufficient landfill. Technological innovation is required. The above problem is particularly noticeable in the incineration fly ash of waste such as general garbage (ash obtained by collecting dust generated from exhaust gas with a dust collector).
[0006]
Here, the incineration method and fly ash will be described by taking a general garbage incineration site as an example. Typical waste incineration facilities are typically incinerators, heat exchangers and water spraying devices for cooling exhaust gases, and slaked lime blowing devices for neutralizing acidic gases such as hydrogen chloride gas (HCl gas) (Blowing into the exhaust gas induction pipe) and a dust collector, and there may be a device for removing harmful components such as SOx, NOx, dioxin, and equipment. In addition, fly ash collected with dust collectors, etc., generated from exhaust gas is used for dust, reaction products of acidic gas such as slaked lime and HCl gas, unreacted residue of slaked lime, harmful low melting point metal Etc. are contained. This fly ash is mixed and kneaded with a toxic metal stabilizer and landfilled as final disposal waste.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the present state of waste disposal, the present invention reliably encapsulates various harmful metals in waste incineration fly ash, which is the final disposal waste, and stabilizes hazardous metals and the like from re-elution. It is an object of the present invention to provide a waste disposal method that can be used.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive investigations aimed at solving the problems in the above-described conventional technology, the present inventors have found that fly ash, which cannot substantially prevent elution of harmful metals such as Pb, or a large amount of the above-mentioned conventional technology. It has been found that fly ash that requires a toxic metal stabilizer has common characteristics. That is, it has been found that fly ash, which is difficult to treat, contains a large amount of an alkaline compound as compared with fly ash that can prevent elution of harmful metals relatively easily. Alkaline compounds contained in many fly ash are estimated to be caused by unreacted slaked lime used for the purpose of neutralizing HCl gas in incinerator exhaust gas treatment equipment. By using magnesium hydroxide, more preferably, slaked lime as a slaked lime is more reactive than slaked lime that has been used in the past. Based on the idea that by reducing the amount of alkaline compounds contained in the collected fly ash, and further applying a toxic metal treatment agent to the fly ash, it is possible to easily prevent the elution of toxic metals such as Pb. The present invention has been completed.
[0009]
That is, according to the present invention, in the exhaust gas treatment apparatus attached to the waste incineration facility, slaked lime and magnesium hydroxide are mainly contained in an amount of 10% to 30% by weight for the purpose of neutralizing HCl gas. The processing agent mixed in is used. It is preferable to use slaked lime of 30 m 2 / g or more as the slaked lime. Further, the fly ash collected from the exhaust gas treated as described above with a dust collector, etc., cements, neutralizer, inorganic adsorbent, chelating agent, water glass, phosphate, Pb, etc. A harmful metal stabilizer comprising at least one selected from the group consisting of compounds that react with noxious metal compounds to form hardly soluble or insoluble compounds, and water as necessary. The content of the waste treatment method is mixing and kneading.
[0010]
[Action]
The mechanism by which the waste treatment method of the present invention stabilizes lead in fly ash is not necessarily clear, but can be assumed as follows. Since Pb compounds generally tend to dissolve in an alkaline atmosphere, in the case of fly ash, the unreacted residue of slaked lime used for neutralization of HCl gas in the exhaust gas greatly promotes the elution of Pb. It is thought to be a factor. Therefore, in the present invention, by using a mixture of slaked lime and magnesium hydroxide, particularly a mixture of slaked lime and magnesium hydroxide having a high reaction efficiency and a high specific surface area as an exhaust gas treatment agent, the unreacted residue of slaked lime in the exhaust gas is removed. Against the fly ash that collects the dust generated from the exhaust gas treated in this way. It is considered that the elution of harmful metals in fly ash can be more effectively prevented by the synergistic effect of applying the harmful metal stabilizer.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The slaked lime used for the exhaust gas treating agent in the present invention may be JIS specially-used slaked lime that is usually used, but slaked lime having a specific surface area of 30 m 2 / g or more is preferable because of its good reaction efficiency with HCl gas. A slaked lime having a large specific surface area is more preferable, but a specific surface area of about 30 to 60 m 2 / g is preferable from the viewpoint of industrial availability. For example, it is produced by a method disclosed in Japanese Patent Publication No. 06-8194. can do. Specifically, use of slaked lime “Tamakaruku” manufactured by Okutama Kogyo Co., Ltd. is industrially suitable. Similarly, magnesium hydroxide used for the exhaust gas treating agent is sufficient because it is easily available industrially. However, considering the reaction efficiency with HCl gas, one having a large specific surface area is more preferable. When using these slaked lime and magnesium hydroxide, it can be used in powder form, dispersed in a solvent, etc. In particular, considering the reactivity with HCl gas, it is used in a state dispersed in water. Is a preferred embodiment. Further, as a method of use, it is preferable to comply with a conventional method of spraying into exhaust gas.
[0012]
Mixing ratio of slaked lime and magnesium hydroxide in the exhaust gas treatment agent is no particular limitation but, magnesium hydroxide during the entire exhaust gas treatment agent is Ru enough der from 10 wt% 30 wt%. The amount of exhaust gas treatment agent consisting of slaked lime and magnesium hydroxide must be set as appropriate depending on the HCl gas concentration in the exhaust gas, the temperature and flow rate of the exhaust gas, and the HCl gas concentration finally discharged to the outside. When using slaked lime with a specific surface area of 30 m 2 / g or more, the specific surface area is about twice that of JIS special slaked lime (specific surface area 14.5 m 2 / g), which is generally used in the past. The reaction efficiency with HCl gas is high, and the concentration of HCl gas finally discharged can be made equal by adding about half (by weight) of JIS special slaked lime. In order to utilize the characteristics of slaked lime having a large specific surface area, the mixing ratio of magnesium hydroxide is preferably not large, and the range of 10% by weight to 30% by weight is suitable as described above.
[0013]
In the present invention, the following are used as harmful metal stabilizers.
[0014]
First, examples of cements include calcined gypsum, Portland cement, early strength cement, jet cement, blast furnace cement, and alumina cement.
[0015]
Examples of the neutralizing agent include sulfates such as aluminum sulfate, amorphous aluminum hydroxide, iron chloride, etc., but the price, industrial availability, ease of practical use, sulfate, aluminum hydroxide, chloride Iron is preferred and powder is preferred. Further, these neutralizing agents can be used as an aqueous solution, or further in a water-dispersed state. When used as an aqueous solution, inorganic acids such as hydrochloric acid, carbonic acid and sulfuric acid can be used as a neutralizing agent, but phosphoric acid capable of forming an insoluble compound with the Pb compound in fly ash is particularly preferred.
[0016]
Examples of the inorganic adsorbent include various activated clays, synthetic silicic acid, natural silicic acid processed products, activated carbon, and the like, but powdered aluminum silicate and powdered silicon dioxide having a specific surface area of 200 m 2 / g or more are preferable. Furthermore, those having a specific surface area of 200 to 1000 m 2 / g are preferred from the viewpoint of industrial availability. However, many inorganic adsorbents having a specific surface area of 200 m 2 / g or more are bulky and difficult to handle, and it is preferable to carry out processing such as granulation in advance.
[0017]
Examples of the chelating agent include compounds having a chelating ligand for harmful metals such as —OH, —CSSH, —SH, ═NH, —COOH, —NH 2 in the structure, and salts thereof. From the viewpoint of Pb elution prevention performance, dimethyldithiocarbamate, diethyldithiocarbamate, dibutyldithiocarbamate and tannic acid are preferred. As industrially available products, Ashclean C-300 manufactured by Ebara Manufacturing Co., Ltd., New Epolva-800 manufactured by Miyoshi Oil & Fat Co., Ltd., Hydion manufactured by Nippon Soda Co., Ltd., Alcite L-101 manufactured by Fuji Sash Co., Ltd., Organo Examples include Organite 2050 manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd., Sumichel AC-20 manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd., Oritol manufactured by Oriental Giken Co., Ltd.
[0018]
Examples of the water glass include general-purpose water-soluble silicates, that is, sodium silicate, potassium silicate and the like, and the molar ratio (SiO 2 / M 2 O composition ratio: M is an alkali metal) is 0.5 to 4. It can be arbitrarily selected within the range of 2. Among these, considering the Pb elution prevention performance and price, it is preferable to use sodium silicate, and it is more preferable to use JIS standard No. 3 water glass having a molar ratio of about 3. In addition, it is also possible to prevent lead elution by adding an appropriate amount of a compound that reacts with Ca ions such as Na carbonate to form an insoluble or hardly soluble Ca compound in water glass, or a compound that reacts with water glass such as sulfuric acid to gel. It is effective for the purpose of improving.
[0019]
Examples of phosphates include normal phosphates, normal hydrogen phosphates and condensed phosphates, condensed hydrogen phosphates, and the like, and sodium salts, potassium salts, magnesium salts, calcium salts, and the like. A water-soluble salt is preferable, and water-soluble sodium phosphate is preferable.
[0020]
Examples of other compounds that react with harmful metal compounds such as lead to form poorly soluble or insoluble compounds include sulfides such as sodium sulfide, and carbonates, oxalates, sulfates, chromates, etc. it can. As an industrially available product, for example, Ashita R series manufactured by Kurita Kogyo Co., Ltd. can be exemplified.
[0021]
The harmful metal stabilizer used in the present invention reacts with the above-mentioned cements, neutralizers, inorganic adsorbents, chelating agents, water glass, phosphates, and Pb and other harmful metal compounds and is hardly soluble or insoluble. In order to enhance the strength of the kneaded product of fly ash and harmful metal stabilizer, the main component is one or more selected from the compounds that produce the compound. In addition, various additives such as an additive for adding water repellency to the kneaded product may be included. Moreover, when 2 or more types of structural components are used, they can be mixed and used in advance, or can be added separately to the fly ash. When two or more selected components react with each other to inhibit the effect of stabilizing the harmful metal or when harmful gas is generated, it is preferably added separately.
[0022]
Although the addition amount of the harmful metal stabilizer used in the present invention must be appropriately set according to the properties of the fly ash to be applied and the target Pb elution amount, it is usually 1 to 100 parts by weight of the fly ash. 35 parts by weight.
[0023]
【The invention's effect】
By using the waste treatment method of the present invention, exhaust gas generated during incineration of waste, and waste incineration fly ash collected from the exhaust gas generated from the exhaust gas, the harmful metals in the fly ash, particularly lead, are removed. Stabilized and reduced elution volume.
[0024]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be described more specifically with reference to the following examples, but the present invention is not limited thereto.
(Comparative Examples and Examples)
At a general garbage incinerator, fly ash collected from dust generated from exhaust gas when operating incineration equipment and exhaust gas treatment equipment while adjusting the amount of slaked lime so that the HCl concentration in the outdoor exhaust gas is kept constant. Then, treatment was performed using various harmful metal stabilizers. When fly ash uses slaked lime "Tamacalc" manufactured by Okutama Kogyo Co., Ltd. as a slaked lime (comparative example), and a mixture of 80% by weight slaked lime "Tamacalc" manufactured by Okutama Kogyo Co., Ltd. and 20% by weight magnesium hydroxide Two types of (Example) were collected. The specific surface area of the “Tamacalc” is 35 to 40 m 2 / g. After adding the harmful metal stabilizers shown in Table 1 to the above two types of fly ash, adding the amounts shown in Table 1, mixing them, adding water appropriately and kneading them, and allowing them to stand at 20 ° C. for 7 days The Pb dissolution test of Environment Agency Notification No. 13 (Japan) was conducted. The results are shown in Table 1.
[0025]
[Table 1]
[0026]
From the above, it has been clarified that the waste treatment method of the present invention is extremely effective in preventing the elution of harmful metals in waste incineration fly ash.
Claims (7)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05706296A JP3683025B2 (en) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | Waste disposal method |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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