JP3682047B2 - シャワー取り付け装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャワー取り付け装置に係り、特に使用者がシャワー本体を、シャワー本体用の受け台を介して広い範囲にわたって角度を調節し、使用するために好適なシャワー取り付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種シャワー取り付け装置の従来技術としては、本発明の出願人によって提案された特許第3313096号の特許発明がある。
【0003】
図6は従来技術の使用状態の斜視図である。
【0004】
この図6に示す従来のシャワー取り付け装置80は、固定スリーブ81と、固定スリーブ用の固定手段82と、可動スリーブ86と、この可動スリーブ86を垂直軸Y−Yの回りに回転可能にかつ所望の角度に固定する第1の調節手段と、可動スリーブ86に形成された長穴88のカバー部材92と、このカバー部材92および長穴88を通して可動スリーブ86の内部に配置されたシャワー本体用の受け台93と、この受け台93を水平軸X−Xの回りに回転可能にかつ所望の角度に固定する第2の調節手段とを備えて構成されている。
【0005】
前記固定スリーブ用の固定手段82は、上面に斜面84を有する傾斜パイプ83と、締め付けボルト85とを有し、既設のシャワー本体掛け具1のフォーク状の部分2に固定スリーブ81を固定し得るように構成されている。
【0006】
前記可動スリーブ86は、水平軸X−X方向に長いスリーブ本体87と、このスリーブ本体87の下部に延設された軸部分(図示せず)とを有している。前記スリーブ本体87には、水平軸X−Xの回りに長い長穴88と、第2の調節手段を構成している摩擦力増圧部材のねじ棒96を嵌合させるねじ穴89と、内部部品を押し出す押し出しスパナ(図示せず)用のピン穴90とが形成されている。この可動スリーブ86は、軸部分を前記固定スリーブ81の上部より内部に向かって差し込み、垂直軸Y−Yの回りに回転可能に取り付けられている。
【0007】
前記第1の調節手段は、締め付けボルト91を有している。そして、固定スリーブ81の側部から内部に向かって形成されたねじ穴に前記締め付けボルト91をねじ込み、この締め付けボルト91により前記可動スリーブ86の軸部分を止めることによって、可動スリーブ86を垂直軸Y−Yの回りに回転しないように固定し得るようになっている。
【0008】
前記カバー部材92は、可動スリーブ86に形成された前記長穴88を覆うようになっている。
【0009】
前記シャワー本体用の受け台93は、受け台本体94と、この受け台本体94の下部に延設された軸部分(図示せず)とを有している。前記受け台本体94の先端部には、シャンク用穴95が形成されていて、このシャンク用穴95にシャワー本体3に続くシャンク4を掛け止めることによって、シャワー本体3を支持するようになっている。前記受け台93の軸部分は、長穴用のカバー部材92から長穴88を通じて可動スリーブ86のスリーブ本体87の内部に配置され、この軸部分の下端部が第2の調節手段を構成している内部部品における回動・摩擦固定ブロック(図示せず)に挿設されていて、この取り付け構造を介してシャワー本体用の受け台93が水平軸X−Xの回りに回転可能に支持されている。
【0010】
前記第2の調節手段は、シャワー本体用の受け台93の前記軸部分を支持している回動・摩擦固定ブロックを含む内部部品(図示せず)と、回転操作用のつまみとねじ棒96とを有する摩擦力増圧部材とを備えている。そして、前記第2の調節手段はねじ棒96を内部部品およびシャワー本体用の受け台93の軸部分の下端部に挿通し、可動スリーブ86の端部に形成されたねじ穴89にねじ込み、前記受け台93の軸部分を止めることによって、シャワー本体用の受け台93を水平軸X−Xの回りに回転しないように固定し得るように構成されている。
【0011】
しかして、既設のシャワー本体掛け具1のフォーク状の部分2に、前記シャワー取り付け装置80を取り付けるには、前記フォーク状の部分2に固定スリーブ81を掛け止め、この固定スリーブ81の下部外側に、固定手段82の傾斜パイプ83を嵌め、傾斜パイプ83の斜面84の頂部を前記フォーク状の部分2に差し込み、傾斜パイプ83の下部側から固定スリーブ81の内部に向かって締め付けボルト85をねじ込み、前記フォーク状の部分2に前記傾斜パイプ83の斜面84を介して固定スリーブ81を固定し、シャワー本体掛け具1にシャワー取り付け装置80全体を取り付ける。
【0012】
ついで、シャワー本体用の受け台93のシャンク用穴95にシャワー本体3のシャンク4を掛け止め、シャワー本体3を使用状態に支持する。なお、図6中、符号5はシャンクに接続されたホースである。
【0013】
この使用状態で、シャワー本体3を垂直軸Y−Yの回りに角度を調節する場合は、第1の調節手段を構成している締め付けボルト91を緩め、可動スリーブ86とこれに付属の部材を垂直軸Y−Yの回りに回転させ、角度を調節した後、締め付けボルト91を締める。これにより、シャワー本体用の受け台93を介してシャワー本体3の垂直軸Y−Yの回りの角度、つまり左右方向の角度を使用者が選択した角度に調節することができる。
【0014】
また、シャワー本体3を水平軸X−Xの回りに角度を調節する場合は、第2の調節手段を構成している摩擦力増圧部材のねじ棒96を緩め、シャワー本体用の受け台93を水平軸X−Xの回りに回転させると、シャワー本体の受け台93が長穴用のカバー部材92と、内部部品の回動・摩擦固定ブロックと一緒に回動する。前述のごとく、シャワー本体用の受け台93を水平軸X−Xの回りに回転させ、角度を調節した後、摩擦力増圧部材のねじ棒96を締め付ける。これにより、シャワー本体用の受け台93を介してシャワー本体3の水平軸X−Xの回りの角度、つまり上下方向の角度を使用者が選択した角度に調節することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のシャワー取り付け装置80には、次のような改善すべき課題があった。
【0016】
すなわち、シャワー本体3を固定スリーブ81と共通の垂直軸Y−Yの回りに回転させ、左右方向の角度を調節し、またシャワー本体3を前記垂直軸Y−Yと直交する水平軸X−Xの回りに回転させ、上下方向の角度を調節するようにしているので、受け台93に支持されたシャワー本体3のホース5が、固定スリーブ81やシャワー本体掛け具1の取り付け壁面に接触しやすい。このため、受け台93に支持されたシャワー本体3における垂直軸Y−Yおよび水平軸X−Xの回りの調節角度が小さく制限されるという課題があった。
【0017】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、シャワー本体用の受け台に支持されたシャワー本体の調節角度を大きく取れるシャワー取り付け装置を提供することにある。
【0018】
また、本発明の他の目的は、シャワー本体用の受け台を支持する旋回取り付け台を第1の垂直軸の回りに回動させかつ所望の角度に定置する第1の調節手段が不回動スラスト座板設置のため回動せず、かつ旋回取り付け台をスムーズに繰り返し回動させ得るシャワー取り付け装置を提供することにある。
【0019】
さらに、本発明の他の目的は、シャワー本体用の受け台を支持する支持軸を、第2の垂直軸と直交する水平軸の回りに回動させかつ所望の角度に定置する第2の調節手段が不回動スラスト座板設置のため回転せず、かつ支持軸をスムーズに回動させることができ、しかも第2の調節手段を容易に分解し、洗浄し得るシャワー取り付け装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では既設のシャワー本体掛け具1に、固定手段17を介して固定台11を固定し、前記固定台11に、第1の調節手段を介して旋回取り付け台23を、第1の垂直軸Y1−Y1の回りに回動可能にかつ使用者の選択した角度に定置可能に取り付け、前記固定台11の中心軸でありかつ旋回取り付け台23の回動の中心軸である第1の垂直軸Y1−Y1に対して、これと直交する水平方向に偏心距離eをおいて第2の垂直軸Y2−Y2を設定し、前記第2の垂直軸Y2−Y2と直交する水平軸X−X上に支持軸取り付けスリーブ29を配置するとともに、この支持軸取り付けスリーブ29を前記旋回取り付け台23に一体に取り付け、この支持軸取り付けスリーブ29に、水平軸X−Xの回りに長い長穴30を形成し、前記支持軸取り付けスリーブ29の内部に、前記長穴30を通して支持軸45の根元部分を配置するとともに、第2の調節手段を介して前記支持軸45を、水平軸X−Xの回りに回動可能にかつ使用者が選択した角度に定置可能に設け、前記支持軸45に、長穴用のカバー部材67をはさんでシャワー本体用の受け台71を取り付け、この受け台71にシャワー本体3のシャンク4を差し込んで取り付け可能に構成している。
【0021】
また、前記目的を達成するため、本発明では前記固定台11の上部に、取り付け軸14を一体に設け、この取り付け軸14に、第1の調節手段を構成している超高分子量ポリエチレン製の座板35とゴム状弾性による高摩擦材製の高摩擦板36とを装着し同取り付け軸14に、ボス部分24に形成された軸嵌合穴26を介して旋回取り付け台23とを取り付け、さらに同取り付け軸14に、第1の調節手段を構成しているゴム状弾性による高摩擦材製の高摩擦板37と超高分子量ポリエチレン製の座板38とスラスト座板39とを装着し、前記取り付け軸14の上端部に形成されたねじ穴16に、第1の調節手段を構成している摩擦力調節部材42のねじ棒44をねじ込み、前記取り付け軸14の回りに旋回取り付け台23を回動可能にかつ使用者が選択した角度に定置可能に取り付けている。
【0022】
さらに、前記目的を達成するため、本発明では前記支持軸45の根元部分に角ブロック46を設け、前記支持軸取り付けスリーブ29の内部に、第2の調節手段を構成している内部部品51を装着するとともに、この内部部品51を、垂直面で二分割され,かつ中央部に支持軸45の角ブロック46を嵌合する角溝53を有し,しかも軸方向の両端部に摺動円錐部54,55を設けた摩擦摺動回動ブロック52と、超高分子量ポリエチレン製で,かつ前記摩擦摺動回動ブロック52の当該摺動円錐部54,55に嵌合する被摺動円錐面58,59を有し,しかも前記摺動円錐部54,55と被摺動円錐面58,59の嵌合を介して摩擦摺動回動ブロック52の外側に配置された摩擦固定環56,57と、ゴム状弾性による高摩擦材製で,かつ当該摩擦固定環56,57の外側に配置された高摩擦板60,61と、高摩擦板61の外側に配置された不回動スラスト座板62とを組み合わせて構成し、前記内部部品51の摩擦摺動回動ブロック52に形成された角溝53に、支持軸取り付けスリーブ29に形成された長穴30を通して支持軸45の角ブロック46を嵌合させて支持軸取り付けスリーブ29に支持軸45を支持し、前記内部部品51と支持軸45の角ブロック46の中心部に、第2の調節手段を構成している摩擦力調節部材64のねじ棒66を挿通しこのねじ棒66を、支持軸取り付けスリーブ29の端部に形成されたねじ穴33にねじ込み、前記支持軸45を水平軸X−Xの回りに回動可能にかつ使用者が選択した角度に定置可能に取り付けている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すもので、図1は分解斜視図、図2は使用状態の斜視図、図3は図2のA1〜A4で囲まれた垂直面で切断した断面図、図4は図3のB−B矢視図、図5は図3のC−C線断面図である。
【0025】
これら図1〜図5に示す実施例のシャワー取り付け装置10は、固定台11と、既設のシャワー本体掛け具1に固定台11を固定する固定手段17と、支持軸取り付けスリーブ用の旋回取り付け台23と、これに取り付けられた支持軸取り付けスリーブ29と、前記旋回取り付け台23を第1の垂直軸Y1−Y1の回りに回動可能にかつ所望の角度に定置する第1の調節手段と、前記支持軸取り付けスリーブ29に内部部品51を介して取り付けられた支持軸45と、この支持軸45を水平軸X−Xの回りに回動可能にかつ所望の角度に定置する第2の調節手段と、前記支持軸取り付けスリーブ29に形成された長穴用のカバー部材67と、前記支持軸45にカバー部材67をはさんで取り付けられたシャワー本体用の受け台71とを備えて構成されている。
【0026】
前記シャワー本体掛け具1は、図2に示すように、フォーク状の部分2を有している。また、このシャワー本体掛け具1はシャワー使用場所の壁面にあらかじめ固定されている。なお、シャワー本体掛け具1は図2に示す形状のものに限らず、フォーク状の部分2を有するものであれば良い。
【0027】
前記固定台11は、緩やかなテーパ面のほぼ逆円錐形に形成された固定台本体12と、これの下端面から内部に向かって形成されたねじ穴13と、固定台本体12の上部に設けられた取り付け軸14と、この取り付け軸14の上端面に、円周方向に180゜の間隔をおいて突設された凸部15と、同取り付け軸14の上端面から内部に向かって形成されたねじ穴16とを有して構成されている。
【0028】
前記固定台用の固定手段17は、固定台11の下端面から内部に向かって形成されたねじ穴13と、上面が斜面19に形成された傾斜パイプ17と、締め付けボルト20とを備えている。前記締め付けボルト20は、つまみ21と、前記固定台11の固定台本体12の下部に形成されたねじ穴13にねじ込むねじ棒22とを有している。
【0029】
前記支持軸取り付けスリーブ用の旋回取り付け台23は、ボス部分24と、このボス部分24から水平方向に延設されたスリーブ取り付け腕25とを有している。前記ボス部分24には、前記固定台11に設けられた取り付け軸14に嵌合する軸嵌合穴26が形成されている。また、ボス部分24には図3に示すように、軸嵌合穴26の下部に座受け穴27が形成され、上部には他の座受け穴28が形成されている。
【0030】
ところで、前記固定台11と、旋回取り付け台23のボス部分24とは、第1の垂直軸Y1−Y1上に設けられている。そして、この第1の垂直軸Y1−Y1に対して水平方向に所要の偏心距離eを有する位置に、第2の垂直軸Y2−Y2が設定されている。
【0031】
前記支持軸取り付けスリーブ29は、前記第2の垂直軸Y2−Y2と直交する水平軸X−X上に配置され、かつ前記旋回取り付け台23のスリーブ取り付け腕25に一体に取り付けられている。前記支持軸取り付けスリーブ29には、長穴30と、係合溝31と、ドレン穴32と、ねじ穴33と、ピン穴34とが形成されている。前記長穴30は、支持軸取り付けスリーブ29の中心軸のほぼ中央部に形成され、水平軸X−Xの回りに長く形成されている。この長穴30には、支持軸45の下端部が挿設される。前記係合溝31は、支持軸取り付けスリーブ29の中心軸の一端部側に形成されている。前記ドレン穴32は、支持軸取り付けスリーブ29の中心軸のほぼ中央部に形成されている。前記ねじ穴33は、支持軸取り付けスリーブ29の中心軸の他端部側に形成されている。前記ピン穴34は、支持軸取り付けスリーブ29の中心軸の他端部に、円周方向に互いに所定の間隔をおいて、この実施例では4個設けられている。このピン穴34には、後述の第2の調節手段を構成している内部部品51を分解するとき、4本のピンを持った押し出しスパナの、各ピンを差し込み、前記内部部品51を押し出すようになっている。
【0032】
前記第1の調節手段は、前記固定台11の上端面に設けられかつ凸部15,15およびねじ穴16を有する取り付け軸14と、座板35と高摩擦板36の組と、他の高摩擦板37と座板38と回動防止用の不回動スラスト座板39の組と、摩擦力調節部材42とを備えている。前記座板35,38は、超高分子量ポリエチレンで形成されている。前記高摩擦板36,37は、ゴム状弾性による高摩擦材で形成されている。前記不回動スラスト座板39は、プラスチックで形成されている。この不回動スラスト座板39には、中央部にねじ通し穴40が形成され、その回りには前記取り付け軸14に設けられた凸部15,15に嵌合する凸部嵌合穴41,41が形成されている。前記摩擦力調節部材42は、つまみ43と、これに取り付けられたねじ棒44とを有している。
【0033】
前記固定台11には、第1の調節手段を構成している部材と、旋回取り付け台23とが次のように取り付けられている。
【0034】
すなわち、固定台11の固定台本体12上に、取り付け軸14を通して、第1の調節手段を構成している座板35と高摩擦板36の組が装着されている。ついで、同取り付け軸14に旋回取り付け台23のボス部分24に形成された軸嵌合穴26を嵌合させ、前記座板35と高摩擦板36をはさんで取り付け軸14に旋回取り付け台23のボス部分24が取り付けられている。さらに、旋回取り付け台23のボス部分24上に、同取り付け軸14を通して、第1の調節手段を構成している高摩擦板37と座板38と不回動スラスト座板39の組が装着されている。ここで、取り付け軸14上に設けられた凸部15,15に、不回動スラスト座板39に形成された凸部嵌合穴41,41を嵌合させ、不回動スラスト座板39の回動を防止する。ついで、不回動スラスト座板39に形成されたねじ通し穴40に摩擦力調節部材42のねじ棒44を通し、このねじ棒44を取り付け軸14に形成されたねじ穴16にねじ込むことによって、固定台11上に取り付け軸14を介して、また第1の垂直軸Y1−Y1に沿って、第1の調節手段を構成している部材と旋回取り付け台23とが取り付けられている。
【0035】
前述のごとく、固定台11上に第1の調節手段を構成している部材と旋回取り付け台23とを取り付けているので、第1の調節手段を構成している摩擦力調節部材42のねじ棒44による締め付け力を緩め、各部材間の摩擦力を減圧することにより、旋回取り付け台23を第1の垂直軸Y1−Y1の回りに回動させることができ、旋回取り付け台23を所望の角度に回動させた後、摩擦力調節部材42のねじ棒44を締め付け、各部材間の摩擦力を増圧することにより、旋回取り付け台23を調節された所望の角度に定置することができる。依って、摩擦力調節部材42のねじ棒44を正または逆方向に回転させることで、第1の垂直軸Y1−Y1に対する不回動スラスト座板39と下部の座受け穴27で構成している部品間の摩擦力が増または減となるので、摩擦力調節部材42のねじ棒44を締め付けることによって、旋回取り付け台23の第1の垂直軸Y1−Y1回りの回動摩擦力を選定すれば、不回動スラスト座板39と下部の座受け穴27間の摩擦力が不変のため、旋回取り付け台23を半永久的に回動することができる。
【0036】
前記受け台用の支持軸45は、中心軸の下部より上部に向かって、角ブロック46と、丸軸47と、角軸48と、中間にくびれ部分50を有する軸部分49とを連ねて構成されている。この支持軸45は、前記支持軸取り付けスリーブ29に形成された長穴30を通して、支持軸取り付けスリーブ29の中心軸上に角ブロック46の中心を配して設置される。そして、この支持軸45は図3に示すように、中心軸を垂直に立てた状態では、第2の垂直軸Y2−Y2上に配置されている。
【0037】
前記第2の調節手段は、支持軸取り付けスリーブ29の内部に組み込まれた内部部品51と、摩擦力調節部材64とを備えている。
【0038】
前記内部部品51は、摩擦摺動回動ブロック52と、摩擦固定環56,57と、高摩擦板60,61と、不回動スラスト座板62とを有して構成されている。前記摩擦摺動回動ブロック52は、硬質プラスチックで形成されている。また、摩擦摺動回動ブロック52は垂直面で二分割されている。さらに、摩擦摺動回動ブロック52の中央部には、前記支持軸45の角ブロック46を嵌合させる角溝53が形成されており、水平軸方向の一方の端部には摺動円錐部54が設けられ、他方の端部には摺動円錐部55が設けられている。前記摩擦固定環56,57は、超高分子量ポリエチレンで形成されている。また、摩擦固定環56には前記摩擦摺動回動ブロック52の一方の摺動円錐部54に嵌合する被摺動円錐面58が形成され、他の摩擦固定環57には同摩擦摺動回動ブロック52の他方の摺動円錐部55に嵌合する被摺動円錐面59が形成されている。前記高摩擦板60,61は、ゴム状弾性による高摩擦材で形成されている。前記不回動スラスト座板62は、ステンレスで形成されている。この不回動スラスト座板62には、前記支持軸取り付けスリーブ29における水平軸X−Xの一方の端部側である開口部側に形成された係合溝31に係合する係合突起63が設けられている。なお、前記内部部品51を構成している各部材は、支持軸取り付けスリーブ29の内部に納まる外径に形成されており、また内部部品51の各部材の中心部および支持軸45の角ブロック46の中心部にはねじ通し穴が形成されている。
【0039】
前記摩擦力調節部材64は、つまみ65と、ねじ棒66とを有している。このねじ棒66は、前記支持軸取り付けスリーブ29における水平軸X−Xの他方の端部側に形成されたねじ穴33にねじ込み得るように形成されている。
【0040】
そして、前記支持軸取り付けスリーブ29には、支持軸45と、第2の調節手段を構成している部材とが次のように取り付けられている。
【0041】
すなわち、第2の調節手段を構成している内部部品51の支持軸45を一時除いて組み立て、この内部部品51を支持軸取り付けスリーブ29の開口部を通じて支持軸取り付けスリーブ29の内部に挿入する。このとき、摩擦摺動回動ブロック52の角溝53を、支持軸取り付けスリーブ29に形成された長穴30に対向させて配置する。また、支持軸取り付けスリーブ29の開口部側に形成された係合溝31に、不回動スラスト座板62に設けられた係合突起63を係合させ、回動を防止する。ついで、前記長穴30を通じて摩擦摺動回動ブロック52の角溝53に、支持軸45の角ブロック46を嵌合させ、支持軸45を好ましくは第2の垂直軸Y2−Y2上に立てる。そして、前記内部部品51と支持軸45の角ブロック46の中心部に形成されたねじ通し穴に、摩擦力調節部材64のねじ棒66を挿通し、このねじ棒66を支持軸取り付けスリーブ29の端部に形成されたねじ穴33にねじ込み、締め付けて組み立てる。
【0042】
前述のごとく、支持軸取り付けスリーブ29に第2の調節手段を構成している部材と支持軸45とを取り付けているので、摩擦力調節部材64のねじ棒66による締め付け力を緩め、内部部品51を構成している部材間の摩擦力を減圧することにより、支持軸45を水平軸X−Xの回りに回動させることができ、支持軸45を所望の角度に回動させた後、摩擦力調節部材64のねじ棒66を締め付け、内部部品51を構成している部材間の摩擦力を増圧することによって、支持軸45を調節された所望の角度に定置することができる。依って、摩擦力調節部材64のねじ棒66を正または逆方向に回転させることによって、内部部品51を構成している部品間の摩擦力が増または減となるので、シャンク用穴74にシャワー本体3を差し込み、上下に動かし、上限で停止させた状態で、シャワー本体3の重量により自然旋回落下しないところで摩擦力調節部材64のねじ棒66を締め付ける。この押し圧力(摩擦力)によりシャワー本体3を希望する位置に定着することができるので、一度摩擦力を調節すると、不回動スラスト座板62により押し圧力、すなわち摩擦力が不変のため、シャワー本体3を半永久的に回動することができる。
【0043】
前記長穴のカバー部材67は、カラー68と、長穴カバー69とを有している。前記長穴カバー69は、支持軸取り付けスリーブ29に形成された長穴30よりも大きく形成されている。前記カラー68と長穴カバー69とにわたって、前記支持軸45の角軸48に嵌合する角穴70が貫設されている。そして、カバー部材67は支持軸45の角軸48にカバー部材67の角穴70を嵌合させることによって、長穴カバー69により支持軸取り付けスリーブ29の長穴30を常に覆い得るようになっている。
【0044】
前記シャワー本体用の受け台71は、水平方向の一端部寄りに形成された嵌合丸穴72と、外側から嵌合丸穴72に向かって形成されたねじ穴73と、他方の端部側に形成されたシャンク用穴74とを有している。前記嵌合丸穴72は、支持軸45の上部に設けられた軸部分49に嵌合する形状に形成されている。そして、この受け台71は前記支持軸45の軸部分49に嵌合丸穴72を嵌合させて装着され、かつ前記ねじ穴73から取り付けねじ75をねじ込み、この取り付けねじ75を支持軸45の軸部分49のくびれ部分50に圧着させることによって、支持軸45に取り付けられている。
【0045】
前述のごとく構成されたこの実施例のシャワー取り付け装置10は、既設のシャワー本体掛け具1に次のように取り付けられ、使用される。
【0046】
まず、既設のシャワー本体掛け具1にシャワー取り付け装置10を固定するには、図2に示すように、シャワー本体掛け具1のフォーク状の部分2間に、その上方から固定台11の固定台本体12を差し込む。
【0047】
ついで、固定台11の下方から固定台本体12に、固定台11の固定手段17を構成している傾斜パイプ18を嵌める。このとき、シャワー本体掛け具1のフォーク状の部分2間に、傾斜パイプ18の斜面19の頂部を配置する。そして、固定台本体12の下部に形成されたねじ穴13に、固定台11の固定手段17を構成している締め付けボルト20のねじ棒22をねじ込み、締め付ける。これにより、シャワー本体掛け具1のフォーク状の部分2の先端部間に、傾斜パイプ18の斜面19の頂部がくさび状に食い込み、シャワー本体掛け具1のフォーク状の部分2の下面に、傾斜パイプ18の斜面19が必ず2点で当接し、シャワー本体掛け具1のフォーク状の部分2間に固定台11のほぼ逆円錐形の固定台本体12が強力に引き付けられる。したがって、シャワー本体掛け具1のフォーク状の部分2にシャワー取り付け装置10の固定台11を堅固に固定することができる。しかも、既製のいかなる形状のシャワー本体掛け具に対しても、前記固定手段17によりシャワー取り付け装置10の固定台11を取り付けることができる。
【0048】
以上のように、シャワー本体掛け具1にシャワー取り付け装置10を固定した状態で、支持軸45に取り付けられたシャワー本体用の受け台71に形成されているシャンク用穴74に、図2に示すように、シャワー本体3のシャンク4を掛け止め、シャワー本体3を使用する。
【0049】
かかる使用時に、シャワー本体3を第1の垂直軸Y1−Y1の回りに角度を調節する場合は、第1の調節手段を構成している摩擦力調節部材42を緩める。ついで、旋回取り付け台23を第1の垂直軸Y1−Y1の回りに回転させると、旋回取り付け台23のスリーブ取り付け腕25を介して支持軸取り付けスリーブ29が旋回し、これと一緒に支持軸45とシャワー本体用の受け台71とシャワー本体3とが旋回する。前記旋回取り付け台23を所望の角度回転させた後、第1の調節手段を構成している摩擦力調節部材42を締め付け、旋回取り付け台23を定置する。これにより、旋回取り付け台23と支持軸取り付けスリーブ29と支持軸45と受け台71を介して、シャワー本体3を第1の垂直軸Y1−Y1回りの角度、つまり左右方向の角度を、使用者が選択した角度に簡単に水平移動することができる。すなわち、摩擦力調節部材42のねじ棒44を正または逆方向に回転させることで、第1の垂直軸Y1−Y1に対する不回動スラスト座板39と下部の座受け穴27で構成している部品間の摩擦力が増または減となるので、摩擦力調節部材42のねじ棒44を締め付けることによって、旋回取り付け台23の第1の垂直軸Y1−Y1回りの回動摩擦力を選定すれば、不回動スラスト座板39と下部の座受け穴27間の摩擦力が不変のため、旋回取り付け台23を半永久的に回動することができる。
【0050】
ところで、この実施例では固定台11の中心軸でありかつ旋回取り付け台23の回転中心軸である第1の垂直軸Y1−Y1に対して、偏心距離eをおいた位置に第2の垂直軸Y2−Y2を設定し、この第2の垂直軸Y2−Y2と直交する水平軸X−X上に支持軸取り付けスリーブ29を配置し、この支持軸取り付けスリーブ29を旋回取り付け台23に一体に取り付けている。また、前記支持軸取り付けスリーブ29に、長穴30を通じて支持軸45の根元部分を挿入して支持している。さらに、前記支持軸45の上端部に、シャワー本体用の受け台71を取り付け、この受け台71のシャンク用穴74にシャワー本体3のシャンク4を取り付けてシャワー本体3を使用するようにしている。
【0051】
したがって、この実施例では図2からも分かるように、第1の垂直軸Y1−Y1の回りに旋回取り付け台23を回転させたとき、シャワー本体3は偏心距離eを回転半径として移動するので、第1の垂直軸Y1−Y1の回りに旋回取り付け台23を大きな角度、回動させても、固定台11やシャワー本体掛け具1の取り付け壁面に対して、シャワー本体3のシャンク4に取り付けられたホース5が接触しないようにすることができる。
【0052】
それ故、必要に応じてシャワー本体3を第1の垂直軸Y1−Y1の回りに広い範囲に調節し、使用することができる。
【0053】
また、この実施例では第1の垂直軸Y1−Y1の回りに旋回取り付け台23を回転させ、所望の角度に固定するための第1の調節手段を、固定台本体12の上部に設けられた取り付け軸14を介して固定台本体12と旋回取り付け台23のボス部分24間に、超高分子量ポリエチレン製の座板35とゴム状弾性による高摩擦材製の高摩擦板36の組を組み付け、旋回取り付け台23のボス部分24と不回動スラスト座板39間に、ゴム状弾性による高摩擦材製の高摩擦板37と超高分子量ポリエチレン製の座板38の組を組み付け、これらの部材の内部を通して前記取り付け軸14に形成されたねじ穴16に摩擦力調節部材42のねじ棒44をねじ込み、締め付けるようにしている。
【0054】
これにより、超高分子量ポリエチレン製の座板35,38とゴム状弾性による高摩擦材製の高摩擦板36,37とを当接させて組み込んだことによる組み合わせ特性を活かして、摩擦力調節部材42を締め付けて旋回取り付け台23を定置したときは緩まず、摩擦力調節部材42の締め付けを緩めて旋回取り付け台23を回動させるときはスムーズに回動させることができる。
【0055】
さらに、この実施例では前記取り付け軸14の上面に、円周方向に所定の間隔をおいて凸部15,15を設け、前記不回動スラスト座板39に、前記凸部15,15に嵌合する凸部嵌合穴41,41を形成し、当該凸部15,15に凸部嵌合穴41,41を嵌合させ、不回動スラスト座板39が回動しないようにしている。
【0056】
その結果、摩擦力調節部材42を締め付けて旋回取り付け台23を固定した使用時に、第1の調節手段が緩んで旋回取り付け台23が回動しないように、安定した状態に保持することができる。
【0057】
なお、不回動スラスト座板39の回動防止手段は、摩擦力調節部材42を締め付け、または緩めつつあるときも不回動スラスト座板39の回動を防止できる。
【0058】
そして、この実施例では固定台本体12の上部に設けられた取り付け軸14に、旋回取り付け台23のボス部分24に形成された軸嵌合穴26を嵌合させ、旋回取り付け台23が取り付け軸14の回りに回動するようにしているので、回動部分に耐久性を持たせることができる。
【0059】
これにより、旋回取り付け台23をスムーズに繰り返し回動させることができる。
【0060】
つぎに、シャワー本体3を水平軸X−Xの回りに角度を調節する場合は、第2の調節手段を構成している摩擦力調節部材64を緩める。ついで、シャワー本体用の受け台71を握って水平軸X−Xの回りに回転させると、第2の調節手段を構成している内部部品51を介して支持軸45が同水平軸X−Xの回りに回転し、この支持軸45と一緒に受け台71とシャワー本体3とが回転する。前記シャワー本体3を所望の角度回転させた後、第2の調節手段を構成している前記摩擦力調節部材64を緩め付け、前記内部部品51を介して支持軸45を固定し、受け台71とシャワー本体3を固定する。これにより、支持軸45と受け台71を介してシャワー本体3を水平軸X−Xの回りの角度、つまり上下方向の角度を、使用者が選択した角度に簡単に調節することができる。すなわち、摩擦力調節部材64のねじ棒66を正または逆方向に回転させることによって、内部部品51を構成している部品間の摩擦力が増または減となるので、シャンク用穴74にシャワー本体3を差し込み、上下に動かし、上限で停止させた状態で、シャワー本体3の重量により自然旋回落下しないところで摩擦力調節部材64のねじ棒66を締め付ける。この押し圧力(摩擦力)によりシャワー本体3を希望する位置に定着することができるので、一度摩擦力を調節すると、不回動スラスト座板62により押し圧力、すなわち摩擦力が不変のため、シャワー本体3を半永久的に回動することができる。
【0061】
前述のごとく、この実施例では固定台11の中心軸である第1の垂直軸Y1−Y1から偏心距離e、離れた第2の垂直軸Y2−Y2と直交する水平軸X−X上に支持軸取り付けスリーブ29を配置し、これに支持軸45を支持し、この支持軸45にシャワー本体用の受け台71を取り付けている。
【0062】
その結果、水平軸X−Xの回りにシャワー本体3の角度を調節する場合において、水平方向偏心距離eがあるので、シャワー本体3を最下限に旋回してもシャワー本体3のシャンク4に取り付けられたホース5が固定台11に接触しない。また、シャワー本体3を最上限に旋回してもシャワー本体3のヘッドの后部がシャワー本体掛け具1の取付け壁面に接触しないようにすることができる。必要に応じてシャワー本体3を水平軸X−Xの回りに大きな角度に調節し、使用することができる。
【0063】
前記シャワー本体3における水平軸X−Xの回りの角度調節時に、支持軸45の移動に追従して長穴用のカバー部材67も移動し、支持軸取り付けスリーブ29に形成された長穴30を長穴カバー69により覆い、シャワー使用中、支持軸取り付けスリーブ29内に浴水が入らないようにカバーする。
【0064】
なお、支持軸取り付けスリーブ29の内部に入ってしまった浴水は、支持軸取り付けスリーブ29に形成されたドレン穴32から排出される。
【0065】
さらに、この実施例では支持軸45における水平軸X−Xの回りの角度を調節する第2の調節手段を、支持軸取り付けスリーブ29内に組み込む内部部品51と、摩擦力調節部材64とで構成している。また、前記内部部品51を、垂直面で二分割に形成しかつ中央部に支持軸45の角ブロック46を嵌合する角溝53を有し,しかも軸方向の両端部に摺動円錐部54,55を設けた摩擦摺動回動ブロック52と、超高分子量ポリエチレン製で前記摩擦摺動回動ブロック52の当該摺動円錐部54,55に嵌合する被摺動円錐面58,59を有し,かつ前記当該摺動円錐部54,55と被摺動円錐面58,59との嵌合を介して摩擦摺動回動ブロック52の外側に配置された摩擦固定環56,57と、ゴム状弾性による高摩擦材製で,かつ当該摩擦固定環56,57の外側に配置された高摩擦板60,61と、前記高摩擦板61の外側に配置された不回動スラスト座板62とを組み合わせて構成している。そして、前記摩擦摺動回動ブロック52に形成された角溝53に、支持軸45の根元部分に設けられた角ブロック46を嵌合している。さらに、前記内部部品51と角ブロック46の中心部に、前記摩擦力調節部材64に設けられたねじ棒66を挿通し、このねじ棒66を支持軸取り付けスリーブ29の端部に形成されたねじ穴33にねじ込み、締め付けて構成している。
【0066】
したがって、この第2の調節手段においても、超高分子量ポリエチレン製の摩擦固定環56,57とゴム状弾性による高摩擦材製の高摩擦板60,61とを当接させて組み込んだことによる組み合わせ特性を活かして、摩擦力調節部材64を締め付けて支持軸45を定置したときは緩まず、摩擦力調節部材64の締め付けを緩めて支持軸45を水平軸X−Xの回りに回動させるときはスムーズに回動させることができる。
【0067】
また、この実施例では支持軸取り付けスリーブ29の開口側の端部に係合溝31を形成し、第2の調節手段の内部部材51を構成している不回動スラスト座板62に、前記係合溝31に係合する係合突起63を設け、係合溝31に係合突起63を係合させ、不回動スラスト座板62が回動しないようにしている。
【0068】
その結果、摩擦力調節部材64を締め付けて支持軸45および受け台71を介してシャワー本体3を固定する使用時に、第2の調節手段が緩んで支持軸45が回転しないように、安定した状態に保持することができる。
【0069】
なお、不回動スラスト座板62の回動防止手段は、摩擦力調節部材64を締め付け、または緩めつつあるときも不回動スラスト座板62の回動を防止できる。
【0070】
ついで、前記支持軸取り付けスリーブ29から、第2の調節手段の内部部材51を抜き出し、支持軸取り付けスリーブ29の内部や内部部品51を洗浄する場合は、第2の調節手段を構成している摩擦力調節部材64を取り外し、支持軸45を抜き取る。そして、支持軸取り付けスリーブ29の端部に形成されたピン穴34に、ピンを有する押し出しスパナの、ピンを差し込み、支持軸取り付けスリーブ29から内部部品51を押し出す。しかして、支持軸取り付けスリーブ29の内部を洗浄し、また内部部品51は分解して、個々に洗浄する。
【0071】
ここで、この実施例では内部部品51の摩擦摺動回動ブロック52を二つに分割して構成してるので、支持軸45を抜き出しやすく、また内部部品51を分解しやすくすることができる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では既設のシャワー本体掛け具1に、固定手段17を介して固定台11を固定し、前記固定台11に、第1の調節手段を介して旋回取り付け台23を、第1の垂直軸Y1−Y1の回りに回動可能にかつ使用者の選択した角度に定置可能に取り付け、前記固定台11の中心軸でありかつ旋回取り付け台23の回動の中心軸である第1の垂直軸Y1−Y1に対して、これと直交する水平方向に偏心距離eをおいて第2の垂直軸Y2−Y2を設定し、前記第2の垂直軸Y2−Y2と直交する水平軸X−X上に支持軸取り付けスリーブ29を配置するとともに、この支持軸取り付けスリーブ29を前記旋回取り付け台23に一体に取り付け、この支持軸取り付けスリーブ29に、水平軸X−Xの回りに長い長穴30を形成し、前記支持軸取り付けスリーブ29の内部に、前記長穴30を通して支持軸45の根元部分を配置するとともに、第2の調節手段を介して前記支持軸45を、水平軸X−Xの回りに回動可能にかつ使用者が選択した角度に定置可能に設け、前記支持軸45に、長穴用のカバー部材67をはさんでシャワー本体用の受け台71を取り付け、この受け台71に、シャワー本体3のシャンク4を差し込んで取り付け可能に構成しているので、シャワー本体3を第1の垂直軸Y1−Y1および水平軸X−Xの回りに大きく回動させても、固定台11や使用場所の壁面に、シャワー本体3を最下限に旋回してもシャワー本体3のシャンク4に取り付けられたホース5が固定台11に接触しない。また、シャワー本体3を最上限に旋回してもシャワー本体3のヘッドの后部がシャワー本体掛け具1の取付壁に接触しないようにすることができるので、必要に応じてシャワー本体3を第1の垂直軸Y1−Y1および水平軸X−Xの回りに大きな角度に調節して使用し得る効果がある。
【0073】
また、本発明では前記固定台11の上部に、取り付け軸14を一体に設け、この取り付け軸14に、第1の調節手段を構成している超高分子量ポリエチレン製の座板35とゴム状弾性による高摩擦材製の高摩擦板36の組を装着し、同取り付け軸14に、ボス部分24に形成された軸嵌合穴26を介して旋回取り付け台23を取り付け、さらに同取り付け軸14に、第1の調節手段を構成しているゴム状弾性による高摩擦材製の高摩擦板37と超高分子量ポリエチレン製の座板38と不回動スラスト座板39の組を装着し、前記取り付け軸14の上端部に形成されたねじ穴16に、第1の調節手段を構成している摩擦力調節部材42のねじ棒44をねじ込み、前記取り付け軸14の回りに旋回取り付け台23を回動可能にかつ使用者が選択した角度に定置可能に取り付けており、超高分子量ポリエチレン製の座板35,38とゴム状弾性による高摩擦材製の高摩擦板36,37とを当接させて組み込んだことによる組み合わせ特性を活かして、摩擦力調節部材42を締め付けて旋回取り付け台23を定置したときは緩まず、摩擦力調節部材42の締め付けを緩めて旋回取り付け台23を回動させるときはスムーズに回動させ得る効果を有する外、固定台本体12の上部に設けられた取り付け軸14に、旋回取り付け台23のボス部分24に形成された軸嵌合穴26を嵌合させ、旋回取り付け台23が取り付け軸14の回りに回動するようにしているので、耐久性が大きく、したがって旋回取り付け台23をスムーズに繰り返し回動させ得る効果がある。
【0074】
さらに、本発明では前記支持軸45の根元部分に角ブロック46を設け、前記支持軸取り付けスリーブ29の内部に、第2の調節手段を構成している内部部品51を装着するとともに、この内部部品51を、垂直面で二分割され,かつ中央部に支持軸45の角ブロック46を嵌合する角溝53を有し,しかも軸方向の両端部に摺動円錐部54,55を設けた摩擦摺動回動ブロック52と、超高分子量ポリエチレン製で,かつ前記摩擦摺動回動ブロック52の当該摺動円錐部54,55に嵌合する被摺動円錐面58,59を有し,しかも前記摺動円錐部54,55と被摺動円錐面58,59の嵌合を介して摩擦摺動回動ブロック52の外側に配置された摩擦固定環56,57と、ゴム状弾性による高摩擦材製で,かつ当該摩擦固定環56,57の外側に配置された高摩擦板60,61と、高摩擦板61の外側に配置された不回動スラスト座板62とを組み合わせて構成し、前記内部部品51の摩擦摺動回動ブロック52に形成された角溝53に、支持軸取り付けスリーブ29に形成された長穴30を通して支持軸45の角ブロック46を嵌合させて支持軸取り付けスリーブ29に支持軸45を支持し、前記内部部品51と支持軸45の角ブロック46の中心部に、第2の調節手段を構成している摩擦力調節部材64のねじ棒66を挿通し、このねじ棒66を支持軸取り付けスリーブ29の端部に形成されたねじ穴33にねじ込み、前記支持軸45を水平軸X−Xの回りに回動可能にかつ使用者が選択した角度に定置可能に取り付けており、超高分子量ポリエチレン製の摩擦固定環56,57とゴム状弾性による高摩擦材製の高摩擦板60,61とを当接させて組み込んだことによる組み合わせ特性を活かして、摩擦力調節部材64を締め付けて支持軸45を定置したときは緩まず、摩擦力調節部材64の締め付けを緩めて支持軸45を水平軸X−Xの回りに回動させるときはスムーズに回動させ得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】同実施例の使用状態の斜視図である。
【図3】図2のA1〜A4で囲まれた垂直面で切断した断面図である。
【図4】図3のB−B矢視図である。
【図5】図3のC−C線断面図である。
【図6】従来技術の使用状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 シャワー本体掛け具
2 フォーク状の部分
3 シャワー本体
4 シャンク
5 ホース
10 シャワー取り付け装置
11 固定台
12 固定台本体
14 取り付け軸
17 固定台の固定手段
23 旋回取り付け台
24 ボス部分
25 スリーブ取り付け腕
26 軸嵌合穴
Y1−Y1 第1の垂直軸
Y2−Y2 第2の垂直軸
e 偏心距離
X−X 第2の垂直軸に対する水平軸
29 支持軸取り付けスリーブ
30 長穴
35 第1の調節手段を構成している座板
36,37 同高摩擦板
38 同座板
39 同不回動スラスト座板
42 同摩擦力調節部材
45 支持軸
46 支持軸の根元部分の角ブロック
51 第2の調節手段を構成している内部部品
52 内部部品の摩擦摺動回動ブロック
53 摩擦摺動回動ブロックの角溝
56,57 内部部品の摩擦固定環
60,61 同高摩擦板
62 同不回動スラスト座板
64 第2の調節手段を構成している摩擦力調節部材
67 長穴のカバー部材
71 シャワー本体用の受け台
74 シャンク用穴

Claims (3)

  1. 既設のシャワー本体掛け具(1)に、固定手段(17)を介して固定台(11)を固定し、
    前記固定台(11)に、第1の調節手段を介して旋回取り付け台(23)を、第1の垂直軸(Y1−Y1)の回りに回動可能にかつ使用者の選択した角度に定置可能に取り付け、
    前記固定台11の中心軸でありかつ旋回取り付け台(23)の回動の中心軸である第1の垂直軸(Y1−Y1)に対して、これと直交する水平方向に偏心距離(e)をおいて第2の垂直軸(Y2−Y2)を設定し、
    前記第2の垂直軸(Y2−Y2)と直交する水平軸(X−X)上に支持軸取り付けスリーブ(29)を配置するとともに、この支持軸取り付けスリーブ(29)を前記旋回取り付け台(23)に一体に取り付け、この支持軸取り付けスリーブ(29)に、水平軸(X−X)の回りに長い長穴(30)を形成し、
    前記支持軸取り付けスリーブ(29)の内部に、前記長穴(30)を通して支持軸(45)の根元部分を配置するとともに、第2の調節手段を介して前記支持軸(45)を、水平軸(X−X)の回りに回動可能にかつ使用者が選択した角度に定置可能に設け、
    前記支持軸(45)に、長穴用のカバー部材(67)をはさんでシャワー本体用の受け台(71)を取り付け、
    この受け台(71)に、シャワー本体(3)のシャンク(4)を差し込んで取り付け可能に構成した、
    ことを特徴とするシャワー取り付け装置。
  2. 前記固定台(11)の上部に、取り付け軸(14)を一体に設け、
    この取り付け軸(14)に、第1の調節手段を構成している超高分子量ポリエチレン製の座板(35)とゴム状弾性による高摩擦材製の高摩擦板(36)とを装着し、同取り付け軸(14)に、ボス部分(24)に形成された軸嵌合穴(26)を介して旋回取り付け台(23)を取り付け、さらに同取り付け軸(14)に、第1の調節手段を構成しているゴム状弾性による高摩擦材製の高摩擦板(37)と超高分子量ポリエチレン製の座板(38)と不回転スラスト座板(39)とを装着し、前記取り付け軸(14)の上端部に形成されたねじ穴(16)に、第1の調節手段を構成している摩擦力調節部材(42)のねじ棒(44)をねじ込み、前記取り付け軸(14)の回りに旋回取り付け台(23)を回動可能にかつ使用者が選択した角度に定置可能に取り付けた、
    ことを特徴とする請求項1記載のシャワー取り付け装置。
  3. 前記支持軸(45)の根元部分に角ブロック(46)を設け、
    前記支持軸取り付けスリーブ(29)の内部に、第2の調節手段を構成している内部部品(51)を装着するとともに、この内部部品(51)を、垂直面で二分割され,かつ中央部に支持軸(45)の角ブロック(46)を嵌合する角溝(53)を有し,しかも軸方向の両端部に摺動円錐部(54),(55)を設けた摩擦摺動回動ブロック(52)と、超高分子量ポリエチレン製で,かつ前記摩擦摺動回動ブロック(52)の当該摺動円錐部(54),(55)に嵌合する被摺動円錐面(58),(59)を有し、しかも前記摺動円錐部(54),(55)と被摺動円錐面(58),(59)の嵌合を介して摩擦摺動回動ブロック(52)の外側に配置された摩擦固定環(56),(57)と、ゴム状弾性による高摩擦材製で,かつ当該摩擦固定環(56),(57)の外側に配置された高摩擦板(60),(61)と、高摩擦板(61)の外側に配置された不回動スラスト座板(62)とを組み合わせて構成し、
    前記内部部品(51)の摩擦摺動回動ブロック(52)に形成された角溝(53)に、支持軸取り付けスリーブ(29)に形成された長穴(30)を通して支持軸(45)の角ブロック(46)を嵌合させて支持軸取り付けスリーブ(29)に支持軸(45)を支持し、
    前記内部部品(51)と支持軸(45)の角ブロック(46)の中心部に、第2の調節手段を構成している摩擦力調節部材(64)のねじ棒(66)を挿通し、このねじ棒(66)を支持軸取り付けスリーブ(29)の端部に形成されたねじ穴(33)にねじ込み、前記支持軸(45)を水平軸(X−X)の回りに回動可能にかつ使用者が選択した角度に定置可能に取り付けた、
    ことを特徴とする請求項1記載のシャワー取り付け装置。
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