JP3681988B2 - OFDM communication apparatus and OFDM communication method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重方式)通信装置及びOFDM通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図18は、従来のOFDM通信装置の構成を示すブロック図である。この図において、OFDM通信装置は、アンテナ1と、アンテナ1を介して無線信号を受信する無線部2と、無線部2で受信された無線信号をフーリエ変換して周波数分割多重された信号を取り出すFFT(First Fourier Transform)部2と、FFT部2で取り出された周波数分割多重された信号に対して復調処理を行う復調部4と、FFT部2におけるフーリエ変換前の信号とフーリエ変換後の信号に基づいて通信を行うための変調方式を選択する変調方式選択部5と、を備えて構成されている。
【0003】
このような構成のOFDM通信装置において、無線部2からの無線信号がFFT部3にてフーリエ変換されて、複数のサブキャリアにより伝送された符号分割多重信号が得られる。そして、複数のサブキャリアにより伝送された符号分割多重信号が復調部4に入力されて復調処理された後、受信信号が得られる。また、フーリエ変換前の信号とフーリエ変換後の信号は変調方式選択部5に入力されて、通信を行うための変調方式が選択される。ここで、変調方式には、例えば2相PSK(Phase Shift Keying)、4相PSK、8相PSK、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)がある。
【0004】
図19は、OFDM通信装置のフレームフォーマットを示す図である。変調方式の選択はこのフレームフォーマットの伝送路推定プリアンブルを用いて行われる。この場合、変調方式の選択では、マルチパスの遅延時間情報と信号対熱雑音比情報の2つの関数が生成されるとともに、図20に示すマップが生成されて、どの変調方式を用いて通信するかが決定される。なお、この図に示す横軸はCNR(Carrier to Noise ratio:信号対熱雑音比)であり、縦軸は遅延分散である。信号対熱雑音比が大きいときには、変調方式として16QAMが選択され、小さくなる順に8相PSK、4相PSK、2相PSKが選択される。
【0005】
図21は、変調方式選択部5の構成を示すブロック図である。この図において、変調方式選択部5は、絶対値検出部6、9、12及び15と、遅延部7及び13と、減算部8及び14と、平均化部10、16及び17と、大小比較部11及び20と、選択部19と、除算部18とを備えて構成される。
【0006】
変調方式選択部5の構成のうち、絶対値検出部6及び9と、遅延部7と、減算部8及び平均化部10とからなる部分でマルチパスの遅延時間情報が得られ、絶対値検出部12及び15と、遅延部13と、減算部14と、平均化部16及び17とからなる部分で信号対熱雑音比情報(CNR)が得られる。
【0007】
遅延部7は、絶対値検出部6より出力されるフーリエ変換後の符号分割多重信号を1サブキャリア分遅延させる。減算部8は、絶対値検出部6より出力されるフーリエ変換後の信号と遅延部7で1サブキャリア分遅延された信号の減算を行う。絶対値検出部9は、減算部8の出力の絶対値を検出し出力する。平均化部10は、複数のサブキャリアに対する絶対値検出部9の出力の平均を求める。大小比較部11は、所定の閾値Th3と平均化部10の出力とを比較してその結果を出力する。選択部19は、大小比較部11の比較結果に基づいて信号対熱雑音比情報に関する閾値値を選択する。ここで、信号対熱雑音比に関する閾値は、例えばこの図に示すように、閾値Th1と閾値Th2の2種類用意されており、2つの閾値の両方とも超えた場合は16QAM、小さい方のみ超えた場合はQPSK、両方とも超えない場合はBPSKが選択される。
【0008】
遅延部13は、絶対値検出部12より出力されるフーリエ変換前の信号を1シンボル分遅延させる。減算部14は、絶対値検出部12より出力されるフーリエ変換前の信号振幅値と、1シンボル分遅延されたフーリエ変換前の信号振幅値の減算を行う。絶対値検出部15は減算結果の絶対値を検出する。この絶対値検出部15で、2シンボル挿入された伝送路推定用プリアンブル間の振幅差の絶対値に関する情報が得られる。平均化部17は、2シンボル挿入された伝送路推定用プリアンブル間の振幅差の絶対値に関する情報より、伝送路推定用プリアンブル1シンボル分平均化する。平均化部16は、2シンボル挿入された伝送路推定用プリアンブル間の信号振幅の平均を求める。除算部18は、2シンボル挿入された伝送路推定用プリアンブル間の信号振幅差の絶対値を伝送路推定用プリアンブルの信号振幅で除算する。この除算結果が信号対熱雑音比に関する情報となる。
【0009】
次に、上記構成のOFDM通信装置の動作を説明する。
ここで、マルチパスの遅延時間情報は、隣接サブキャリア間の受信レベル差により生成される。マルチパスの遅延時間が短い場合には隣接サブキャリア間のレベル差が小さくなるが、マルチパスの遅延時間が長い場合には隣接サブキャリア間のレベル差が大きくなる。一般的にマルチパスの遅延時間が長くなると、前のシンボルとの干渉が大きくなるため、図20に示すように信号対熱雑音比(CNR)に関する閾値として値の小さいものが選択される。
【0010】
図21において、フーリエ変換後の信号は絶対値検出部6に入力され、ここで信号振幅が検出された後、減算部8で1サブキャリア分遅延された信号振幅との差が求められる。そして、減算部8からの信号振幅の差分は絶対値検出器9に入力されて、その絶対値が検出されて隣接サブキャリア間のレベル差の絶対値に関する情報が得られる。この情報は平均化部10に入力される。平均化部10では、複数のサブキャリアの平均化が行われる。
【0011】
そして、複数のサブキャリアの平均化値は大小比較部11に入力されて閾値Th3と大小比較され、信号対熱雑音比情報に関する閾値Th1、Th2を選択する情報が出力される。この情報が選択部19入力されて、閾値Th1又は閾値Th2のいずれか一方が選択される。選択された閾値は大小比較部20に入力される。
【0012】
一方、信号対熱雑音比に関する情報は、2シンボル挿入された伝送路推定用プリアンブル間の振幅差の絶対値を伝送路推定用プリアンブルの信号振幅で除算することで得られる。
【0013】
図21において、フーリエ変換前の信号は絶対値検出部12に入力され、ここで信号振幅が検出される。絶対値検出部12で検出された信号振幅は減算部14に入力されて、遅延部13で1シンボル分遅延された信号振幅との差が求められる。そして、減算部14で求められた差分の信号振幅が絶対値検出部15に入力されてその絶対値が検出され、これにより2シンボル挿入された伝送路推定用プリアンブル間の振幅差の絶対値に関する情報が得られる。
【0014】
2シンボル挿入された伝送路推定用プリアンブル間の振幅差の絶対値に関する情報は平均処理部17に入力されて、伝送路推定用プリアンブル1シンボル分に平均化される。この平均化された値が除算部18に入力される。除算部18には、平均化部17からの伝送路推定用プリアンブル1シンボル分に平均化された情報と平均化処理部16からの伝送路推定用プリアンブルの受信振幅とが入力されて、伝送路推定用プリアンブルの受信振幅が伝送路推定用プリアンブル1シンボル分に平均化された情報で除算され、信号対熱雑音比に関する関数が得られる。除算部18で得られた信号対熱雑音比に関する関数が大小比較部20に入力される。そして、選択部19によって選択された信号対熱雑音比に関する閾値と大小比較されて、変調方式を選択する情報が出力される。
なお、実際の装置では、変調方式の選択のみならず、誤り訂正の符号化率の選択も同時に適応的に行われている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のOFDM通信装置においては、変調方式を選択する変調方式選択部5おいて、信号対熱雑音比(CNR)を生成する側の回路の規模が非常に大きくなり、装置の小型化及び省電力化を阻害している問題がある。すなわち、信号対熱雑音比を生成する側の回路に除算部18が必要であることと、1シンボル分遅延させた演算を行う必要から、1サブキャア分遅延させた演算を行う遅延時間情報を求める側の回路より回路規模が大きくなる。この場合、除算部18のみならず遅延部12及び減算部14も、遅延時間情報を求める側の回路の遅延部7及び減算部8より回路規模が大きくなる。
【0016】
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、変調方式又は誤り訂正の符号化率の選択を行う回路の規模の低減を図って、装置の小型化及び省電力化が図れるOFDM通信装置及びOFDM通信方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のOFDM通信装置は、受信信号の受信レベルを示す受信レベル情報を得る受信処理手段と、前記受信信号のフレーム同期タイミングの誤差を示すタイミング誤差情報を得る同期処理手段と、前記受信処理手段によって得られた受信レベル情報と前記同期処理手段によって得られたタイミング誤差情報とに基づいて通信状況に応じた変調方式又は誤り訂正の符号化率を選択する選択手段と、を具備する構成を採る。
【0018】
この構成によれば、変調方式又は誤り訂正の符号化率の選択において、信号対熱雑音比(CNR)の代わりにそれと同等の受信レベル情報を用いるので、信号対熱雑音比を生成する回路が不要となり、その分、回路規模の低減が図れ、装置の小型化及び省電力化が図れる。また、的確な変調方式又は誤り訂正の符号化率が選択できることから、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【0030】
また、この構成によれば、受信信号のフレーム同期タイミングの誤差を示すタイミング誤差情報を用いることで、マルチパスの遅延時間情報を得る主な回路が不要となるので、さらに装置の小型化及び省電力化が図れる。また、的確な変調方式又は誤り訂正の符号化率が選択できることから、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【0031】
また、本発明の基地局装置は、上記いずれかのOFDM通信装置を具備する構成を採る。
【0032】
本発明によれば、装置の小型化と省電力化が図れ、また伝送効率と誤り率特性の両立が図れる基地局装置を提供できる。
【0033】
また、本発明の端末装置は、上記いずれかのOFDM通信装置を具備する構成を採る。
【0034】
本発明によれば、装置の小型化と省電力化が図れ、また伝送効率と誤り率特性の両立が図れる端末装置を提供できる。
【0035】
本発明のOFDM通信方法は、受信信号の受信レベルを示す受信レベル情報を得る受信処理ステップと、前記受信信号のフレーム同期タイミングの誤差を示すタイミング誤差情報を得る同期処理ステップと、前記受信処理ステップで得た受信レベル情報と前記同期処理ステップで得たタイミング誤差情報とに基づいて通信状況に応じた変調方式又は誤り訂正の符号化率を選択する選択ステップと、を具備するようにした。
【0049】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、信号対熱雑音比に関する情報を生成せず、RSSI信号(Received Signal Strength Indicator)を利用して変調方式又は誤り訂正の符号化率の選択を行うようにすることで、変調方式又は誤り訂正の符号化率の選択を行う回路の規模の低減を図るものである。
【0050】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図である。なお、この図において、前述した図18と共通する部分には同一の符号を付けて、詳しい説明を省略する。
【0051】
本実施の形態のOFDM通信装置は、信号対熱雑音比(CNR)を生成せず、中間周波数信号を対数増幅して検波したRSSI(Received Signal Strength Indicator)信号(受信レベル情報)を用いて変調方式の選択を行うものである。RSSI信号は、受信信号のレベルそのものを表したものであるので、信号対熱雑音比と等価であり、これを用いて変調方式の選択処理を行うことは不可能ではない。
【0052】
このRSSI信号は、本処理に用いなくても送信電力制御やアンテナとしてセクタアンテナを用いた場合のセクタ切り変え処理等に従来から用いられているものである。このRSSI信号を利用することで新たな回路を追加しなくて済み、除算器等が必要な信号対雑音比の生成回路を用いる従来のOFDM通信装置と比べて回路規模の大幅な低減が可能となる。
【0053】
図2は、本実施の形態のOFDM通信装置における変調方式選択部30の構成を示すブロック図である。なお、この図において前述した図21と共通する部分には同一の符号を付けて、詳しい説明を省略する。
【0054】
図2において、変調方式選択部30は、絶対値検出部6及び9と、絶対値検出部6からの信号振幅を示す信号を1サブキャリア分遅延させる遅延器7と、絶対値検出部6からの信号振幅と遅延部7で1サブキャリア分遅延された信号振幅の減算を行う減算部8と、減算部8の出力の絶対値を検出する絶対値検出部9と、複数のサブキャリアに対する絶対値検出部9の出力の平均化を行う平均化部10と、閾値Th3と平均化部10の出力とを比較し、その結果を出力する大小比較部11と、大小比較部11の比較結果に基づいて変調方式選択情報に関する閾値値を選択する選択部19と、を備えて構成される。
【0055】
ここで、RSSI信号に関する閾値を例えば図3に示すように2種類用意しておき、2つの閾値を両方とも超えた場合は16QAM、小さい方のみ超えた場合はQPSK、両方とも超えない場合はBPSKを選択する。すなわち、RSSI信号のレベルが高いときは16QAMを選択し、16QAMでは一定の品質を保てないレベルになるとQPSKを選択し、さらにQPSKでは一定の品質を保てないときにはBPSKを選択する。
【0056】
従来技術でも述べたように、マルチパスの遅延時間情報は、隣接サブキャリア間の受信レベル差により生成することができる。そして、遅延時間が短い場合には隣接サブキャリア間のレベル差が大きくなるが、遅延時間が長い場合には隣接サブキャリア間のレベル差が大きくなる。
【0057】
次に、上記構成の変調方式選択部30の動作を説明する。
まず、フーリエ変換された信号は、絶対値検出部6で信号の振幅が検出される。そして、現時点で検出された信号振幅と遅延部7で1サブキャリア分遅延された信号振幅との差がとられた後、その差分の絶対値が検出されて、隣接サブキャリア間のレベル差の絶対値に関する情報が得られる。
【0058】
そして、複数のサブキャリアに対応する絶対値検出部9の出力の平均を求める処理が行われた後、平均化処理部10の出力と閾値Th3とが比較されて、この比較結果に基づいて受信レベル情報に関する閾値Th1又は閾値Th2のいずれか一方が選択される。ここで、一般的にマルチパスの遅延時間が長くなると、前のシンボルとの干渉が大きくなるので、図3に示すように、受信レベル情報に関する閾値を大きな値に設定する。本発明では、信号対熱雑音比(CNR)を示す関数を生成せず、RSSI信号を用いて閾値を変えるようにしており、このRSSI信号は、無線部2(図1参照)より得られるので、特別に受信レベル生成処理を行う必要はない。無線部2からのRSSI信号は、大小比較部21で選択部19にて選択された閾値(Th1又はTh2)と比較され、通信を行うための変調方式を選択する情報が得られる。
【0059】
このように、本実施の形態のOFDM通信装置では、RSSI信号とマルチパスの遅延時間に関する情報を用いて変調方式の選択を行うので、信号対熱雑音比を生成する回路が不要となり、回路規模の低減が可能となる。したがって、装置の小型化及び省電力化を実現できる。
【0060】
なお、上記実施の形態1においては、マルチパスの遅延時間に関する閾値を2種類設定したが、この閾値の数に限定はなく、任意の数を設定可能である。
【0061】
また、上記実施の形態1においては、3つの変調方式を選択する場合について説明したが、これに限定されず、変調方式の選択数をさらに増加させることも可能であり、また誤り訂正の符号化率も選択範囲に加えることも可能である。
【0062】
また、上記実施の形態1においては、変調方式の選択のみ行ったが、誤り訂正の符号化率の選択を行うようにしてもよい。このようにすることにより、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【0063】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図である。なお、この図において上述した実施の形態1と共通する部分には同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
【0064】
本実施の形態のOFDM装置は、空間ダイバーシチを行う2本のアンテナ1、22を具備し、これらによって受信した信号のレベルを平均し、その値を用いて変調方式の選択を行うようにしたものである。受信レベルが低い場合には重畳される熱雑音も大きくなることから、受信レベル検出精度が低下して変調方式の選択に誤差が生じる。しかし、2本のアンテナ1、22を用いて、これらで受信した信号のレベルを平均化することで、受信レベルの精度向上が図れ、実施の形態1のOFDM通信装置よりもさらに高精度な変調方式の選択が可能となる。
【0065】
本実施の形態のOFDM通信装置は、2本のアンテナ1、22を使用することから、無線部2及びFFT部3と同一の無線部23とFFT部24を有しているRSSI信号に関する閾値は、例えば図3に示すように2種類用意しており、2つの閾値を両方とも超えた場合は16QAM、小さい方のみ超えた場合はQPSK、両方とも超えない場合はBPSKを選択するようにしている。すなわち、RSSI信号のレベルが高いときは16QAMを選択し、16QAMでは一定の品質を保てないレベルになるとQPSKを選択し、さらにQPSKでは一定の品質を保てないときにはBPSKを選択する。
【0066】
また、無線部2、23からのRSSI信号を平均化する平均化部25と、FFT部3、24からの符号分割多重信号の絶対値を検出する絶対値検出部26、27と、絶対値検出部26、27からの信号振幅を比較する大小比較部28と、大小比較部28の比較結果から信号レベルの大きい方を選択する選択部29と、選択された信号とRSSI信号の平均値を元に変調方式を選択する変調方式選択部30と、実施の形態1のOFDM通信装置と同様の復調部4とを備えている。変調方式選択部30は、実施の形態1と同様の構成及び機能を有している。
【0067】
このような構成において、アンテナ1及び22を介して無線部2及び23で受信された無線信号がFFT部3及び24にてフーリエ変換処理されて符号分割多重信号が得られる。得られた各符号分割多重信号は、絶対値検出部26及び27で絶対値検出されて信号振幅が得られ、大小比較部28にて比較される。この場合、大小比較部28からは、各サブキャリア毎に受信レベルの大きな方のアンテナを示す情報が出力される。
【0068】
選択部29は、大小比較部28からの情報を元に受信レベルの大きい方の無線系列を選択する。例えば、アンテナ1で捉えた無線信号の受信レベルがアンテナ22で捉えた無線信号の受信レベルより高ければ、無線部2、FFT部3の無線系列を選択する。
一方、無線部2及び23からの各RSSI信号は平均化部25で平均化されて、その結果が変調方式選択部30に入力される。変調方式選択部30の動作は実施の形態1のOFDM通信装置と同様であるので省略する。
【0069】
このように、本実施の形態のOFDM通信装置は、2本のアンテナ1、22で得た2つのRSSI信号を平均した信号を用いて変調方式の選択を行うので、実施の形態1のOFDM通信装置よりも受信レベルの精度向上が図れ、変調方式の選択を高精度に行うことが可能となる。また、通信状況に応じて、的確な変調方式が選択できることから、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【0070】
なお、上記実施の形態2では、アンテナの本数を2としたが、この数に限定されず、任意の数のアンテナを用いても構わない。
【0071】
また、上記実施の形態2においては、変調方式の選択のみ行ったが、誤り訂正の符号化率の選択を行うようにしてもよい。このようにすることにより、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【0072】
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図である。なお、この図において上述した実施の形態1及び2のOFDM通信装置と共通する部分には同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
本実施の形態のOFDM通信装置は、2本のアンテナ1、22で受信した信号の受信レベルのうち最も大きいものを選択することにより、特にマルチパスの遅延時間が短い場合においては、上述した実施の形態2のOFDM通信装置よりも変調方式の選択を高精度に行うことが可能となる。
【0073】
マルチパスの遅延時間が短い場合には全サブキャリアの受信レベルが落ち込むことがあり、受信レベルの検出精度が大きく低下してしまう。このような場合に、受信レベルの最も大きいアンテナの受信レベル情報を選択することにより、受信レベルの検出精度の低下を防ぐことができる。
【0074】
図5において、大小比較部31が2本のアンテナ1、22で受信した信号の受信レベルの比較を行い、大きい方の信号を出力する。なお、2本のアンテナ1、22で受信した信号のうち大きい方の信号を用いること以外は、実施の形態2のOFDM通信装置と同様であるので、他の部分の説明は省略する。
【0075】
このように、本実施の形態のOFDM通信装置は、2本のアンテナ1、22で受信した信号の受信レベルのうち最も大きいものを選択することにより、特にマルチパスの遅延時間が短い場合においては、実施の形態2のOFDM通信装置よりも変調方式の選択を高精度に行うことが可能となる。また、通信状況に応じて、的確な変調方式が選択できることから、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【0076】
なお、上記実施の形態3においては、変調方式の選択のみ行ったが、同時に誤り訂正の符号化率の選択を行うようにしてもよい。このようにすることにより、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【0077】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係るOFDM通信装置は、上述した実施の形態2及び3のOFDM通信装置に対して、2つの無線系統(以下、2ブランチという)で検出したRSSI信号を平均した結果を使用するか、または大きい方を使用するかを、2ブランチで検出したRSSI信号の差によって選択可能とすることにより、実施の形態2及び3のOFDM通信装置に対して、任意のマルチパスの遅延分散が大きい場合でも小さい場合でもRSSI信号の精度を向上できる点にある。
【0078】
マルチパスの遅延分散が大きい場合、全サブキャリアの受信レベルがかたまって落ち込むことは殆どなく、全サブキャリアの平均レベルの2ブランチ間の差は小さいため、2ブランチのRSSI信号を平均した方がRSSI検出精度はよい。しかしながら、マルチパスの遅延分散が小さい場合、全サブキャリアの受信レベルがかたまって落ち込むことが多いので、全サブキャリアの平均レベルの2ブランチ間の差は大きいため、2ブランチのRSSI信号のうち大きい方を選択した方がRSSI検出精度はよい。
【0079】
図6は、本実施の形態に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図である。なお、上述した実施の形態2及び3のOFDM通信装置と共通する部分には同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
この図において、RSSI生成部32は、2ブランチ間のRSSI信号の差の絶対値を求め、その値が所定の閾値を超えた場合に2ブランチのRSSI信号のうち大きい方を選択した結果を出力し、そうでない場合は2ブランチのRSSI信号を平均した結果を出力する。
【0080】
図7は、RSSI生成部32の構成を示すブロック図である。この図において、RSSI生成部32は、2ブランチのRSSI信号の平均を求める平均化部33と、2ブランチ間のRSSI信号の差の絶対値を求めるとともに、大小比較してその結果(大小比較結果)を出力する大小比較部34と、2ブランチ間のRSSI信号の差の絶対値と所定の閾値Th7を比較し、その結果を出力する大小比較部35と、2ブランチ間のRSSI信号の差の絶対値が所定の閾値を超えた場合には、2ブランチのRSSI信号のうち大きい方を選択して出力し、2ブランチ間のRSSI信号の差の絶対値が所定の閾値を超えない場合には、2ブランチのRSSI信号を平均した結果を選択して出力する選択部36とを備えている。
【0081】
このように、本実施の形態のOFDM通信装置は、2ブランチで検出したRSSI信号を平均した結果を使用するか、大きい方を使用するかを、2ブランチで検出したRSSI信号の差によって選択可能とするので、実施の形態2及び3のOFDM通信装置に対して任意のマルチパスの遅延分散が大きい場合でも小さい場合でもRSSI信号の精度の向上が図れる。
【0082】
なお、上記実施の形態4においては、変調方式の選択のみ行ったが、誤り訂正の符号化率の選択を行うようにしてもよい。このようにすることにより、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【0083】
(実施の形態5)
図8は、本発明の実施の形態5に係るOFDM通信装置の変調方式選択部の構成を示すブロック図である。なお、この図において上述した実施の形態1のOFDM通信装置の変調方式選択部30と共通する部分には同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
【0084】
本実施の形態のOFDM通信装置は、受信信号の信号レベルが所定レベル以下のサブキャリアについては、変調方式を選択する処理に用いないようしたものである。このようにすることで、上述した実施の形態1から実施の形態4の各OFDM通信装置よりもさらに、変調方式の選択を高精度に行うことが可能となる。
【0085】
ここで、図9はマルチパス環境下での受信信号を示す波形図である。この図において、マルチパス環境下では受信レベルが落ち込むサブキャリアが発生することがある。このサブキャリアは信号対熱雑音比が劣化しているので、これを使用してマルチパスの遅延時間情報の生成を行うとマルチパスの遅延時間情報の検出精度が低下してしまうことになる。そこで、受信レベルが所定の閾値Th4より下回ったサブキャリアをマルチパスの遅延時間情報生成回路に入力しないようにすることで、マルチパスの遅延時間情報の検出精度の低下を防止することが可能となる。
【0086】
図8において、絶対値検出部37は、フーリエ変換後の信号の絶対値を検出する。大小比較部38は、絶対値検出部37の出力と所定の閾値Th4とを比較し、絶対値検出部37の出力が閾値Th4より小さければ、現時点でのサブキャリアからの信号を取り込まないようにする選択信号を選択部39に入力する。選択部39は、大小比較部38より選択信号が入力されると、絶対値検出部37の出力(即ち、現時点でのサブキャリアからの信号)を後の回路(マルチパスの遅延時間検出回路)に入力しないようにする。マルチパスの遅延時間検出回路については、上述した実施の形態1のOFDM通信装置と同様であるので、説明は省略する。
【0087】
このように、本実施の形態のOFDM装置は、受信信号の信号レベルが所定レベル以下のサブキャリアについては、変調方式を選択する処理に用いないようにするので、上述した実施の形態1から実施の形態3の各OFDM通信装置よりも更に変調方式の選択を高精度に行うことが可能となる。
【0088】
なお、上記実施の形態5においては、変調方式の選択のみ行ったが、誤り訂正の符号化率の選択を行うようにしてもよい。このようにすることにより、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【0089】
(実施の形態6)
図10は、本発明の実施の形態6に係るOFDM通信装置の変調方式選択部の構成を示すブロック図である。なお、この図において上述した実施の形態5のOFDM通信装置と共通する部分には同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
【0090】
本実施の形態のOFDM通信装置は、特定のサブキャリアを、変調方式を選択する処理に用いないようにして、隣接チャネル干渉波、直流オフセット等が存在する場合でも、変調方式の選択を高精度に行うことを可能としたものである。図11に示すように、隣接チャネル干渉波が存在する場合や、図12に示すように、アナログフィルタによる群遅延偏差や振幅偏差が存在する場合、両端のサブキャリアの品質が劣化する。また、直流オフセットが存在する場合は、直流に配置されるサブキャリアの品質が劣化する。
【0091】
このように、チャネルを構成するサブチャネルの両端の例えば1本乃至3本のサブキャリアや、直流に配置されるサブキャリアをマルチパスの遅延時間情報の検出に用いると検出精度が悪化してしまう。そこで、両端のサブキャリアおよび直流に配置されるサブキャリアをマルチパスの遅延時間情報検出に使用しないようにすることで、隣接チャネル干渉波等が存在する場合であっても、変調方式の選択を高精度に行うことが可能となる。
図10において、本実施の形態では、両端のサブキャリアと直流に配置されるサブキャリアの絶対値情報を選択部39に入力しないようにする選択部40を絶対値検出部37と選択部39との間に設けている。選択部39以外の各部は、上述した実施の形態1から実施の形態5の各OFDM通信装置と同様であるので、説明は省略する。
【0092】
このように、本実施の形態のOFDM装置は、特定のサブキャリア即ち両端のサブキャリアおよび直流に配置されるサブキャリアを、変調方式を選択する処理に用いないので、隣接チャネル干渉波、直流オフセットが存在する場合でも、変調方式の選択を高精度に行うことが可能となる。
【0093】
なお、上記実施の形態6においては、両端のサブキャリアと直流に配置されるサブキャリアを使用しないようにする場合について説明したが、これらに限定されず、固定的に使用しないサブキャリアを任意に設定できるようにしても構わない。
【0094】
また、上記実施の形態6においては、変調方式の選択のみ行ったが、誤り訂正の符号化率の選択を行うようにしてもよい。このようにすることにより、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【0095】
(実施の形態7)
図13は、本発明の実施の形態7に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図である。なお、この図において上述した実施の形態1及び6のOFDM通信装置と共通する部分には同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
本実施の形態のOFDM通信装置は、サブキャリアを、変調方式を選択する処理に用るか否かの選択に使用する閾値の値を変更できるようにして、上述した実施の形態5のOFDM通信装置よりも更に変調方式の選択を高精度に行うことを可能としたものである。
【0096】
サブキャリアを、変調方式を選択する処理に用るか否かの選択に使用する閾値の最適値は受信レベルによって異なる。すなわち、RSSI信号のレベルが低い場合には、サブキャリアに重畳されている熱雑音レベルが大きくなるため、閾値を大きい値にしてレベルの低いサブキャリアを変調方式の選択に使用しないようにする必要がある。本実施の形態では、この閾値をRSSI信号のレベルに従って値を変化させるようにした。
【0097】
図13において、大小比較部41は、RSSI信号と所定の閾値Th6とを比較し、RSSI信号のレベルが閾値Th6より小さい場合は大きい方の閾値を選択する選択信号を出力し、閾値Th6より大きい場合は小さい方の閾値を選択する選択信号を出力する。選択部42は、大小比較部41からの選択信号に従って閾値Th4又は閾値Th5のいずれか一方を選択する。この場合、閾値Th4>閾値Th5とすると、RSSI信号のレベルが閾値Th6より小さければ閾値Th4を選択し、RSSI信号のレベルが閾値Th6より大きければ閾値Th5を選択する。
【0098】
このように、本実施の形態のOFDM通信装置は、サブキャリアを、変調方式を選択する処理に用いるか否かの選択に使用する閾値を可変としたので、実施の形態6のOFDM通信装置よりもさらに変調方式の選択を高精度に行うことができる。また、通信状況に応じて、的確な変調方式が選択できることから、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【0099】
なお、上記実施の形態7では、閾値を2種類(Th4、Th5)設定したが、この数に限定されず、任意の数の閾値を設定しても構わない。
【0100】
また、上記実施の形態7においては、変調方式の選択のみ行ったが、誤り訂正の符号化率の選択を行うようにしてもよい。このようにすることにより、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【0101】
(実施の形態8)
図14は、本発明の実施の形態8に係るOFDM通信装置の変調方式選択部の構成を示すブロック図である。なお、この図において上述した実施の形態1のOFDM通信装置と共通する部分には同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
【0102】
本実施の形態のOFDM通信装置は、マルチパスの遅延時間情報として、検出タイミング誤差情報を用いている点が実施の形態1から実施の形態6のOFDM通信装置と異なっている。検出タイミング情報を用いることで、上記各実施の形態のOFDM通信装置よりも更に回路規模の削減が可能となる。例えば、実施の形態1のOFDM通信装置と比べて、絶対値検出部6、遅延部7、減算部8、絶対値検出部9及び平均化部10が不要となる。
【0103】
図16は、遅延分散が150nsecの場合と250nsecの場合における同期検出特性のシミュレーション結果である。この図に示すように、マルチパスの遅延時間が長くなるに従ってタイミング誤差は大きくなる。図示せぬ同期部で検出されたタイミングでフレーム同期処理が行われるため、その際に得られる検出タイミング誤差情報に用いることができる。
【0104】
図14において、大小比較部11は、検出タイミング誤差情報と所定の閾値Th3とを比較し、その結果から変調方式の選定を行うための閾値を選択する選択信号を出力する。選択部19は、大小比較部11からの選択信号に従って閾値Th1又は閾値Th2のいずれか一方を選択する。大小比較部21は、選択された閾値とRSSI信号とを比較して変調方式を選択する変調方式選択情報を出力する。
【0105】
なお、図15は、検出タイミング誤差情報が得られるフレーム同期処理部の構成を示すブロック図であり、平均化部43、メモリ44及び減算部45を有して構成される。この構成において、まずFFT部3(図1参照)より入力される検出タイミング情報は、平均化部43によって平均化される。次いで、平均化部43にて平均されたタイミング情報はメモリ44に格納される。最後に、FFT部3より入力される検出タイミング情報は、減算部45によりメモリ44に格納されたタイミング情報と減算され、タイミング誤差情報が得られる。
【0106】
このように、本実施の形態のOFDM通信装置は、マルチパスの遅延時間情報として検出タイミング誤差情報を用いるので、実施の形態1から実施の形態6の各OFDM通信装置よりも更に回路規模の削減が可能となる。
【0107】
なお、上記実施の形態8においては、変調方式の選択のみ行ったが、誤り訂正の符号化率の選択を行うようにしてもよい。このようにすることにより、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【0108】
(実施の形態9)
図17は、本発明の実施の形態9に係るOFDM通信装置の変調方式選択部の構成を示すブロック図である。なお、この図において前述した実施の形態8のOFDM通信装置の変調方式選択部と共通する部分には同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
本実施の形態のOFDM通信装置は、時間的に遅いタイミング誤差が発生したときの検出タイミング誤差情報のみを用いることにより、実施の形態8のOFDM通信装置よりも更に遅延分散情報を精度よく生成できるようにしたものである。
【0109】
時間的に遅いタイミング誤差が発生する原因は主にマルチパスであるが、時間的に早いタイミング誤差が発生する原因は、主にマルチパス以外の要因(例えば熱雑音)である。したがって、時間的に遅いタイミング誤差が発生した場合の検出タイミング誤差情報のみを用いる方が遅延分散情報を精度よく生成することが可能である。
【0110】
時間的に遅いタイミング誤差が発生した場合の検出タイミング誤差情報のみを用いて遅延分散情報を生成する以外は、実施の形態8のOFDM通信装置の変調方式選択部と同じである。図17において、スイッチ46は、検出タイミング誤差情報の極性ビットが時間的に遅い場合を示す論理のときのみ、検出タイミング誤差情報を大小比較部11に入力するものである。
【0111】
このように、本実施の形態のOFDM通信装置は、時間的に遅いタイミング誤差が発生した場合の検出タイミング誤差情報のみを用いるので、実施の形態8のOFDM通信装置よりも更に遅延分散情報を精度よく生成することができる。
【0112】
なお、上記実施の形態9においては、変調方式の選択のみ行ったが、誤り訂正の符号化率の選択を行うようにしてもよい。このようにすることにより、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、信号対熱雑音比に関する情報を生成せず、受信レベル情報を用いて、これとマルチパスの遅延時間情報の両方を用いて通信を行うための変調方式又は誤り訂正の符号化率を選択するための処理を行うので、変調方式又は誤り訂正の符号化率の選択を行う回路の回路規模を低減することができ、これによって装置の小型化及び省電力化を図ることができる。また、通信状況に応じて、的確な変調方式又は誤り訂正の符号化率が選択できることから、伝送効率と誤り率特性の両立も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係るOFDM通信装置の変調方式選択部の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1に係るOFDM通信装置における変調方式の選択方法を説明するための図
【図4】本発明の実施の形態2に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態3に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態4に係るOFDM通信装置の構成を示すブロック図
【図7】実施の形態4に係るOFDM通信装置のRSSI生成部の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態5に係るOFDM通信装置の変調方式選択部の構成を示すブロック図
【図9】マルチパス環境下での受信信号を示す図
【図10】本発明の実施の形態6に係るOFDM通信装置の変調方式選択部の構成を示すブロック図
【図11】隣接チャネル干渉波存在下での受信信号を示す図
【図12】アナログフィルタによる劣化が存在する場合の受信信号を示す図
【図13】本発明の実施の形態7に係るOFDM通信装置の変調方式選択部の構成を示すブロック図
【図14】本発明の実施の形態8に係るOFDM通信装置の変調方式選択部の構成を示すブロック図
【図15】OFDM通信装置のフレーム同期処理部の構成を示すブロック図
【図16】遅延分散波形の一例を示す図
【図17】本発明の実施の形態9に係るOFDM通信装置の変調方式選択部の構成を示すブロック図
【図18】従来のOFDM通信装置の構成を示すブロック図
【図19】OFDM通信装置におけるフレームフォーマットを示す図
【図20】従来のOFDM通信装置における変調方式の選択方法を説明するための図
【図21】従来のOFDM通信装置の変調方式選択部の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1、22 アンテナ
2、23 無線部
3、24 FFT部
4 復調部
6、9、26、27、37 絶対値検出部
7 遅延部
8 減算部
10、25、33、43 平均化部
11、21、28、31、34、35、38、41 大小比較部
19、29、36、39、40、42 選択部
10、33、43 平均化部
30 変調方式選択部
32 RSSI生成部
44 メモリ
46 スイッチ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing) communication apparatus and an OFDM communication method.
[0002]
[Prior art]
FIG. 18 is a block diagram showing a configuration of a conventional OFDM communication apparatus. In this figure, an OFDM communication apparatus takes out an antenna 1, a
[0003]
In the OFDM communication apparatus having such a configuration, a radio signal from the
[0004]
FIG. 19 is a diagram illustrating a frame format of the OFDM communication apparatus. The modulation method is selected using the transmission path estimation preamble of this frame format. In this case, in selecting a modulation method, two functions of multipath delay time information and signal-to-thermal noise ratio information are generated, and a map shown in FIG. 20 is generated to communicate using which modulation method. Is decided. The horizontal axis shown in this figure is CNR (Carrier to Noise ratio), and the vertical axis is delay dispersion. When the signal-to-thermal noise ratio is large, 16QAM is selected as the modulation method, and 8-phase PSK, 4-phase PSK, and 2-phase PSK are selected in ascending order.
[0005]
FIG. 21 is a block diagram illustrating a configuration of the modulation
[0006]
Among the configurations of the modulation
[0007]
The
[0008]
The
[0009]
Next, the operation of the OFDM communication apparatus having the above configuration will be described.
Here, the multipath delay time information is generated based on a reception level difference between adjacent subcarriers. When the multipath delay time is short, the level difference between adjacent subcarriers becomes small, but when the multipath delay time is long, the level difference between adjacent subcarriers becomes large. In general, as the multipath delay time increases, interference with the previous symbol increases, and therefore, a threshold having a small value is selected as the threshold for the signal-to-thermal noise ratio (CNR) as shown in FIG.
[0010]
In FIG. 21, the signal after Fourier transform is input to the absolute
[0011]
The average values of the plurality of subcarriers are input to the
[0012]
On the other hand, the information on the signal-to-thermal noise ratio is obtained by dividing the absolute value of the amplitude difference between the transmission path estimation preambles inserted with two symbols by the signal amplitude of the transmission path estimation preamble.
[0013]
In FIG. 21, the signal before Fourier transform is input to the
[0014]
Information regarding the absolute value of the amplitude difference between the transmission path estimation preambles inserted with two symbols is input to the averaging
In an actual apparatus, not only the modulation method but also the error correction coding rate is selected adaptively.
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional OFDM communication apparatus, the scale of the circuit on the side that generates the signal-to-thermal noise ratio (CNR) in the modulation
[0016]
The present invention has been made in view of the above points, and an OFDM communication apparatus capable of reducing the scale of a circuit for selecting a modulation scheme or a coding rate for error correction, thereby reducing the size and power consumption of the apparatus, and An object of the present invention is to provide an OFDM communication method.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
The OFDM communication apparatus of the present invention receives reception level information indicating the reception level of a received signal.Receiving processing means for obtaining timing error information indicating an error in frame synchronization timing of the received signal, reception level information obtained by the receiving processing means, and timing error obtained by the synchronizing processing means informationAnd a selection means for selecting a modulation scheme or an error correction coding rate according to the communication status.
[0018]
According to this configuration, since the reception level information equivalent to the signal-to-thermal noise ratio (CNR) is used instead of the signal-to-thermal noise ratio (CNR) in the selection of the modulation scheme or the error correction coding rate, the circuit for generating the signal-to-thermal noise ratio is provided. The circuit scale can be reduced correspondingly, and the apparatus can be reduced in size and power can be saved. In addition, since an appropriate modulation scheme or coding rate for error correction can be selected, both transmission efficiency and error rate characteristics can be achieved.
[0030]
Also,According to this configuration,Indicates the frame synchronization timing error of the received signalBy using the timing error information, a main circuit for obtaining multipath delay time information becomes unnecessary, and the apparatus can be further reduced in size and power consumption. In addition, since an appropriate modulation scheme or coding rate for error correction can be selected, both transmission efficiency and error rate characteristics can be achieved.
[0031]
Further, the base station apparatus of the present invention employs a configuration including any of the above OFDM communication apparatuses.
[0032]
According to the present invention, it is possible to provide a base station apparatus capable of reducing the size and power consumption of the apparatus and achieving both transmission efficiency and error rate characteristics.
[0033]
Further, the terminal device of the present invention employs a configuration including any of the above OFDM communication devices.
[0034]
According to the present invention, it is possible to provide a terminal device capable of reducing the size and power consumption of the device and achieving both transmission efficiency and error rate characteristics.
[0035]
The OFDM communication method of the present invention provides reception level information indicating the reception level of a received signal.A reception processing step for obtaining timing error information indicating an error in frame synchronization timing of the received signal, reception level information obtained in the reception processing step, and timing error information obtained in the synchronization processing step And a selection step of selecting a modulation scheme or an error correction coding rate according to the communication status.
[0049]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The essence of the present invention is that modulation is performed by selecting a modulation scheme or an error correction coding rate using an RSSI signal (Received Signal Strength Indicator) without generating information on a signal-to-thermal noise ratio. It is intended to reduce the scale of a circuit for selecting a method or an error correction coding rate.
[0050]
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of an OFDM communication apparatus according to Embodiment 1 of the present invention. In this figure, parts common to those in FIG. 18 described above are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
[0051]
The OFDM communication apparatus according to the present embodiment does not generate a signal-to-thermal noise ratio (CNR), and modulates using an RSSI (Received Signal Strength Indicator) signal (reception level information) obtained by logarithmically amplifying an intermediate frequency signal and detecting it. A method is selected. Since the RSSI signal represents the level of the received signal itself, it is equivalent to the signal-to-thermal noise ratio, and it is not impossible to select the modulation method using this.
[0052]
Even if this RSSI signal is not used for this processing, it is conventionally used for transmission power control, sector switching processing when a sector antenna is used as an antenna, and the like. By using this RSSI signal, it is not necessary to add a new circuit, and the circuit scale can be greatly reduced as compared with a conventional OFDM communication apparatus using a signal-to-noise ratio generation circuit that requires a divider or the like. Become.
[0053]
FIG. 2 is a block diagram illustrating a configuration of the modulation
[0054]
In FIG. 2, the modulation
[0055]
Here, two types of threshold values relating to the RSSI signal are prepared as shown in FIG. 3, for example, when both threshold values are exceeded, 16 QAM, when only the smaller one is exceeded, QPSK is obtained, and when both values are not exceeded, BPSK is provided. Select. That is, 16QAM is selected when the level of the RSSI signal is high, QPSK is selected when the quality is not maintained at 16QAM, and BPSK is selected when the quality is not maintained at QPSK.
[0056]
As described in the prior art, the multipath delay time information can be generated based on a reception level difference between adjacent subcarriers. When the delay time is short, the level difference between adjacent subcarriers increases, but when the delay time is long, the level difference between adjacent subcarriers increases.
[0057]
Next, the operation of the modulation
First, the amplitude of the signal subjected to Fourier transform is detected by the
[0058]
Then, after the process of obtaining the average of the outputs of the
[0059]
As described above, in the OFDM communication apparatus according to the present embodiment, since the modulation scheme is selected using the information regarding the RSSI signal and the multipath delay time, a circuit for generating a signal-to-thermal noise ratio becomes unnecessary, and the circuit scale is increased. Can be reduced. Therefore, it is possible to reduce the size and power consumption of the device.
[0060]
In the first embodiment, two types of threshold values related to the multipath delay time are set. However, the number of threshold values is not limited, and an arbitrary number can be set.
[0061]
In the first embodiment, the case of selecting three modulation schemes has been described. However, the present invention is not limited to this, and the number of modulation scheme selections can be further increased. Rate can also be added to the selection.
[0062]
In the first embodiment, only the modulation scheme is selected, but the error correction coding rate may be selected. By doing so, both transmission efficiency and error rate characteristics can be achieved.
[0063]
(Embodiment 2)
FIG. 4 is a block diagram showing a configuration of an OFDM communication apparatus according to
[0064]
The OFDM apparatus according to the present embodiment includes two
[0065]
Since the OFDM communication apparatus according to the present embodiment uses two
[0066]
Also, an averaging
[0067]
In such a configuration, the radio signals received by the
[0068]
The
On the other hand, the RSSI signals from the
[0069]
As described above, since the OFDM communication apparatus according to the present embodiment selects a modulation scheme using a signal obtained by averaging two RSSI signals obtained by the two
[0070]
In the second embodiment, the number of antennas is 2, but the number is not limited to this number, and an arbitrary number of antennas may be used.
[0071]
In the second embodiment, only the modulation method is selected, but the error correction coding rate may be selected. By doing so, both transmission efficiency and error rate characteristics can be achieved.
[0072]
(Embodiment 3)
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of an OFDM communication apparatus according to
The OFDM communication apparatus according to the present embodiment selects the highest one of the reception levels of the signals received by the two
[0073]
When the multipath delay time is short, the reception level of all subcarriers may drop, and the detection accuracy of the reception level is greatly reduced. In such a case, by selecting the reception level information of the antenna having the highest reception level, it is possible to prevent a decrease in detection accuracy of the reception level.
[0074]
In FIG. 5, the
[0075]
As described above, the OFDM communication apparatus according to the present embodiment selects the largest received level of the signals received by the two
[0076]
In the third embodiment, only the modulation method is selected, but the error correction coding rate may be selected at the same time. By doing so, both transmission efficiency and error rate characteristics can be achieved.
[0077]
(Embodiment 4)
The OFDM communication apparatus according to
[0078]
When the multipath delay spread is large, the reception levels of all subcarriers hardly collect and drop, and the difference between the two branches of the average level of all subcarriers is small. Therefore, it is better to average the RSSI signals of two branches. The RSSI detection accuracy is good. However, when the multipath delay dispersion is small, the reception level of all subcarriers often falls and drops, so the difference between the two branches of the average level of all subcarriers is large, so the RSSI signal of two branches is large. The RSSI detection accuracy is better when one is selected.
[0079]
FIG. 6 is a block diagram showing a configuration of the OFDM communication apparatus according to the present embodiment. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the part which is common in the OFDM communication apparatus of
In this figure, the
[0080]
FIG. 7 is a block diagram illustrating a configuration of the
[0081]
As described above, the OFDM communication apparatus according to the present embodiment can select whether to use the result obtained by averaging the RSSI signals detected in the two branches or to use the larger one based on the difference between the RSSI signals detected in the two branches. Therefore, the accuracy of the RSSI signal can be improved regardless of whether the delay dispersion of any multipath is large or small with respect to the OFDM communication apparatuses of the second and third embodiments.
[0082]
In the fourth embodiment, only the modulation scheme is selected, but the error correction coding rate may be selected. By doing so, both transmission efficiency and error rate characteristics can be achieved.
[0083]
(Embodiment 5)
FIG. 8 is a block diagram showing the configuration of the modulation scheme selection unit of the OFDM communication apparatus according to
[0084]
In the OFDM communication apparatus according to the present embodiment, subcarriers whose received signal level is equal to or lower than a predetermined level are not used in the process of selecting a modulation scheme. By doing in this way, it becomes possible to select the modulation scheme with higher accuracy than the OFDM communication apparatuses of the first to fourth embodiments described above.
[0085]
Here, FIG. 9 is a waveform diagram showing a received signal in a multipath environment. In this figure, subcarriers in which the reception level drops may occur in a multipath environment. Since this subcarrier has a degraded signal-to-thermal noise ratio, if multipath delay time information is generated using this subcarrier, the detection accuracy of the multipath delay time information will be reduced. Therefore, it is possible to prevent a decrease in detection accuracy of multipath delay time information by preventing subcarriers whose reception level is lower than the predetermined threshold Th4 from being input to the multipath delay time information generation circuit. Become.
[0086]
In FIG. 8, an
[0087]
As described above, since the OFDM apparatus according to the present embodiment does not use the subcarrier whose received signal level is equal to or lower than the predetermined level in the process of selecting the modulation scheme, the first embodiment described above is implemented. The modulation scheme can be selected with higher accuracy than each OFDM communication apparatus of the third embodiment.
[0088]
In the fifth embodiment, only the modulation method is selected, but the error correction coding rate may be selected. By doing so, both transmission efficiency and error rate characteristics can be achieved.
[0089]
(Embodiment 6)
FIG. 10 is a block diagram showing the configuration of the modulation scheme selection unit of the OFDM communication apparatus according to
[0090]
The OFDM communication apparatus according to the present embodiment does not use a specific subcarrier for the process of selecting a modulation method, and even when there is an adjacent channel interference wave, a DC offset, etc., the modulation method is selected with high accuracy. It is possible to do this. As shown in FIG. 11, the quality of subcarriers at both ends deteriorates when there is an adjacent channel interference wave or when there is a group delay deviation or amplitude deviation due to an analog filter as shown in FIG. In addition, when there is a DC offset, the quality of subcarriers arranged in DC deteriorates.
[0091]
As described above, when, for example, one to three subcarriers at both ends of a subchannel constituting a channel or subcarriers arranged in a direct current are used for detecting multipath delay time information, detection accuracy deteriorates. . Therefore, by not using the subcarriers at both ends and the subcarriers arranged in the direct current for detecting the delay time information of the multipath, it is possible to select the modulation method even when there is an adjacent channel interference wave or the like. It becomes possible to carry out with high precision.
In FIG. 10, in the present embodiment, the
[0092]
As described above, the OFDM apparatus according to the present embodiment does not use specific subcarriers, that is, subcarriers at both ends and DC subcarriers, for processing for selecting a modulation scheme, so that adjacent channel interference waves and DC offsets are not used. Even in the case where there is, it is possible to select the modulation method with high accuracy.
[0093]
In the sixth embodiment, the case where the subcarriers at both ends and the subcarriers arranged in the direct current are not used has been described. However, the present invention is not limited to these, and subcarriers that are not used in a fixed manner are arbitrarily selected. It may be possible to set.
[0094]
In the sixth embodiment, only the modulation method is selected, but the error correction coding rate may be selected. By doing so, both transmission efficiency and error rate characteristics can be achieved.
[0095]
(Embodiment 7)
FIG. 13 is a block diagram showing a configuration of an OFDM communication apparatus according to
The OFDM communication apparatus according to the present embodiment can change the threshold value used for selecting whether or not the subcarrier is used for the process of selecting the modulation scheme, and can perform the OFDM communication according to the fifth embodiment described above. This makes it possible to select a modulation method with higher accuracy than the apparatus.
[0096]
The optimum threshold value used for selecting whether or not to use a subcarrier for the process of selecting a modulation scheme differs depending on the reception level. That is, when the RSSI signal level is low, the thermal noise level superimposed on the subcarrier increases, so it is necessary to set the threshold value to a large value so that the low level subcarrier is not used for selecting the modulation scheme. There is. In the present embodiment, the threshold value is changed according to the level of the RSSI signal.
[0097]
In FIG. 13, the
[0098]
As described above, the OFDM communication apparatus according to the present embodiment makes the threshold used for selecting whether or not to use the subcarrier for the process of selecting the modulation scheme variable. In addition, the modulation method can be selected with high accuracy. In addition, since an appropriate modulation method can be selected according to the communication status, both transmission efficiency and error rate characteristics can be achieved.
[0099]
In the seventh embodiment, two types of threshold values (Th4 and Th5) are set. However, the number is not limited to this number, and an arbitrary number of threshold values may be set.
[0100]
In the seventh embodiment, only the modulation scheme is selected, but the error correction coding rate may be selected. By doing so, both transmission efficiency and error rate characteristics can be achieved.
[0101]
(Embodiment 8)
FIG. 14 is a block diagram showing the configuration of the modulation scheme selection unit of the OFDM communication apparatus according to
[0102]
The OFDM communication apparatus according to the present embodiment is different from the OFDM communication apparatuses according to the first to sixth embodiments in that detection timing error information is used as multipath delay time information. By using the detection timing information, the circuit scale can be further reduced as compared with the OFDM communication apparatuses according to the above embodiments. For example, the absolute
[0103]
FIG. 16 shows the simulation results of the synchronization detection characteristics when the delay dispersion is 150 nsec and 250 nsec. As shown in this figure, the timing error increases as the multipath delay time increases. Since the frame synchronization processing is performed at the timing detected by the synchronization unit (not shown), it can be used for detection timing error information obtained at that time.
[0104]
In FIG. 14, the
[0105]
FIG. 15 is a block diagram illustrating a configuration of a frame synchronization processing unit from which detection timing error information is obtained, and includes an averaging
[0106]
As described above, the OFDM communication apparatus according to the present embodiment uses the detection timing error information as the multipath delay time information. Therefore, the circuit scale can be further reduced as compared with the OFDM communication apparatuses according to the first to sixth embodiments. Is possible.
[0107]
In the eighth embodiment, only the modulation scheme is selected, but the error correction coding rate may be selected. By doing so, both transmission efficiency and error rate characteristics can be achieved.
[0108]
(Embodiment 9)
FIG. 17 is a block diagram showing the configuration of the modulation scheme selection unit of the OFDM communication apparatus according to
The OFDM communication apparatus according to the present embodiment can generate delay dispersion information with higher accuracy than the OFDM communication apparatus according to the eighth embodiment by using only the detection timing error information when a timing error that is late in time occurs. It is what I did.
[0109]
Although the cause of the timing error that occurs in time is mainly multipath, the cause of the occurrence of the timing error that is early in time is mainly a factor other than multipath (for example, thermal noise). Therefore, it is possible to generate delay dispersion information with higher accuracy by using only detection timing error information when a timing error that is late in time occurs.
[0110]
This is the same as the modulation scheme selection unit of the OFDM communication apparatus according to the eighth embodiment except that the delay dispersion information is generated using only the detection timing error information when a timing error that is late in time occurs. In FIG. 17, the
[0111]
As described above, since the OFDM communication apparatus according to the present embodiment uses only the detection timing error information when a timing error that is late in time occurs, the delay dispersion information is more accurate than the OFDM communication apparatus according to the eighth embodiment. Can be generated well.
[0112]
In the ninth embodiment, only the modulation scheme is selected, but the error correction coding rate may be selected. By doing so, both transmission efficiency and error rate characteristics can be achieved.
[0113]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, modulation for performing communication using reception level information and both of this and multipath delay time information without generating information on the signal-to-thermal noise ratio. Since the process for selecting the coding method or the error correction coding rate is performed, the circuit scale of the circuit for selecting the modulation method or the error correction coding rate can be reduced, thereby reducing the size and the size of the apparatus. Electricity can be achieved. In addition, since an appropriate modulation scheme or error correction coding rate can be selected according to the communication status, both transmission efficiency and error rate characteristics can be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of an OFDM communication apparatus according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a configuration of a modulation scheme selection unit of the OFDM communication apparatus according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 3 is a diagram for explaining a modulation scheme selection method in the OFDM communication apparatus according to the first embodiment of the present invention;
FIG. 4 is a block diagram showing a configuration of an OFDM communication apparatus according to
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of an OFDM communication apparatus according to
FIG. 6 is a block diagram showing a configuration of an OFDM communication apparatus according to
7 is a block diagram showing a configuration of an RSSI generation unit of an OFDM communication apparatus according to
FIG. 8 is a block diagram showing a configuration of a modulation scheme selection unit of an OFDM communication apparatus according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a diagram illustrating a received signal in a multipath environment.
FIG. 10 is a block diagram showing a configuration of a modulation scheme selection unit of an OFDM communication apparatus according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a diagram showing a received signal in the presence of an adjacent channel interference wave;
FIG. 12 is a diagram showing a received signal when degradation due to an analog filter exists
FIG. 13 is a block diagram showing a configuration of a modulation scheme selection unit of an OFDM communication apparatus according to a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a block diagram showing a configuration of a modulation scheme selection unit of an OFDM communication apparatus according to an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a block diagram showing a configuration of a frame synchronization processing unit of the OFDM communication apparatus.
FIG. 16 is a diagram showing an example of a delay dispersion waveform
FIG. 17 is a block diagram showing a configuration of a modulation scheme selection unit of an OFDM communication apparatus according to a ninth embodiment of the present invention.
FIG. 18 is a block diagram showing a configuration of a conventional OFDM communication apparatus
FIG. 19 is a diagram showing a frame format in the OFDM communication apparatus.
FIG. 20 is a diagram for explaining a modulation method selection method in a conventional OFDM communication apparatus;
FIG. 21 is a block diagram illustrating a configuration of a modulation scheme selection unit of a conventional OFDM communication apparatus.
[Explanation of symbols]
1,22 Antenna
2,23 Radio unit
3, 24 FFT section
4 Demodulator
6, 9, 26, 27, 37 Absolute value detector
7 Delay part
8 Subtraction part
10, 25, 33, 43 Averaging unit
11, 21, 28, 31, 34, 35, 38, 41 Size comparison unit
19, 29, 36, 39, 40, 42 selector
10, 33, 43 Averaging unit
30 Modulation method selector
32 RSSI generator
44 memory
46 switch
Claims (8)
前記受信信号のフレーム同期タイミングの誤差を示すタイミング誤差情報を得る同期処理手段と、
前記受信処理手段によって得られた受信レベル情報と前記同期処理手段によって得られたタイミング誤差情報とに基づいて通信状況に応じた変調方式又は誤り訂正の符号化率を選択する選択手段と、
を具備することを特徴とするOFDM通信装置。Reception processing means for obtaining reception level information indicating the reception level of the received signal ;
Synchronization processing means for obtaining timing error information indicating an error in frame synchronization timing of the received signal;
A selection unit that selects a modulation scheme or an error correction coding rate according to a communication situation based on the reception level information obtained by the reception processing unit and the timing error information obtained by the synchronization processing unit ;
An OFDM communication apparatus comprising:
選択する変調方式の多値数を、前記タイミング誤差情報に示された誤差の増大に伴って低減させるとともに、選択する変調方式の多値数を、前記タイミング誤差情報に示された誤差の低減に伴って増大させる、The multi-level number of the modulation scheme to be selected is reduced as the error indicated in the timing error information increases, and the multi-level number of the modulation scheme to be selected is reduced to the error indicated in the timing error information. Increase with
ことを特徴とする請求項1記載のOFDM通信装置。The OFDM communication apparatus according to claim 1.
前記選択手段は、The selection means includes
前記フレーム同期タイミングが前記正しいタイミングよりも遅いことが前記タイミング誤差情報において示された場合のみ、前記タイミング誤差情報を用いる、The timing error information is used only when the timing error information indicates that the frame synchronization timing is later than the correct timing.
ことを特徴とする請求項1記載のOFDM通信装置。The OFDM communication apparatus according to claim 1.
前記受信信号のフレーム同期タイミングの誤差を示すタイミング誤差情報を得る同期処理ステップと、A synchronization processing step for obtaining timing error information indicating an error in frame synchronization timing of the received signal;
前記受信処理ステップで得た受信レベル情報と前記同期処理ステップで得たタイミング誤差情報とに基づいて通信状況に応じた変調方式又は誤り訂正の符号化率を選択する選択ステップと、A selection step of selecting a modulation scheme or an error correction coding rate according to a communication situation based on the reception level information obtained in the reception processing step and the timing error information obtained in the synchronization processing step;
を具備することを特徴とするOFDM通信方法。An OFDM communication method comprising:
選択する変調方式の多値数を、前記タイミング誤差情報に示された誤差の増大に伴って低減させるとともに、選択する変調方式の多値数を、前記タイミング誤差情報に示された誤差の低減に伴って増大させる、The multi-level number of the modulation scheme to be selected is reduced as the error indicated in the timing error information increases, and the multi-level number of the modulation scheme to be selected is reduced to the error indicated in the timing error information. Increase with
ことを特徴とする請求項6記載のOFDM通信方法。The OFDM communication method according to claim 6.
前記選択ステップは、The selection step includes
前記フレーム同期タイミングが前記正しいタイミングよりも遅いことが前記タイミング誤差情報において示された場合のみ、前記タイミング誤差情報を用いる、The timing error information is used only when the timing error information indicates that the frame synchronization timing is later than the correct timing.
ことを特徴とする請求項6記載のOFDM通信方法。The OFDM communication method according to claim 6.
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