JP3681707B2 - Easy-cleavable film, method for producing the same, and bag - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品、医薬品などの包装に使用される易切裂性フィルムおよびその製造方法ならびに食品、医薬品などを包装する袋体に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体スープや粉末スープなどの食品、粉末状の医薬品などを包装する包装材料には、高分子シート材料からなる袋体を用いることがある。高分子シート材料は切裂強度が高いため、保存や輸送時には、袋体の破損による内容物の漏洩、飛散などを防止できる反面、袋体を開封する際には、容易に切り裂くことができないという問題がある。
そこで、袋体の切り裂きを容易にすることを目的として、袋体の端縁のシール部に、ノッチや多数の傷痕などの易開封手段を形成することがある。このような易開封手段を形成すると切裂強度が低下することにより切裂性が向上し、任意の位置から袋体を容易に開封できるようになるが、シール部以外には易開封手段が形成されていないため、切り裂く際の力の方向によっては、所定の方向に確実に切り裂けないことがある。このような場合、切り裂きによって形成された開口部が、所定の大きさよりも小さくなるなどして、袋体の内容物を取り出す際に不具合が生じることがあった。
【0003】
そこで、任意の位置から所定の方向に確実に袋体を切り裂くことができる方法について検討されている。
例えば、特許第2716352号公報では、特定の平均開口径の貫通孔または非貫通孔が、特定の密度で形成されたポリエステル、ナイロンまたは配向性ポリプロピレンからなる多孔質フィルムの片面に、熱融着性高分子フィルムが積層された易裂性フィルムが提案されている。そして、この易裂性フィルムから作製された袋体は、任意の位置から所定の方向に確実に袋体を切り裂くことができるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許第2716352号公報記載の易裂性フィルムでは、任意の位置から所定の方向に確実に切り裂くことができるが、露出したフィルム全面に貫通孔または非貫通孔が形成されているので、熱融着性高分子フィルムが破損した場合に、内容物が貫通孔または非貫通孔を介して漏洩することがあった。また、本来は優れたガスバリア性を備えているフィルムに貫通孔または非貫通孔を形成しているため、酸素、水蒸気などのガス透過性が増加し、袋体の内容物を変質させる恐れが生じていた。
また、貫通孔または非貫通孔がこのように露出したフィルム表層に形成されていると、表層が凹凸となり、フィルムを送出ロールなどによって送出する際に、送出ロールの面とフィルムとが均一に接触せず、フィルムが蛇行して送出されることがある。このような蛇行が発生するとフィルムが所定の位置からずれてしまい、このフィルムを用いて充填包装する場合、充填包装に不良を生じたり、充填包装の生産性が低下したりすることがあった。
【0005】
本発明は、前記事情を鑑みてなされたものであり、任意の位置から所定の方向に確実に切り裂くことができる上に、ガスバリア性を維持し、充填包装の際の生産性が高い易切裂性フィルムおよびその製造方法ならびにこの易切裂性フィルムから形成された袋体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するべく検討を行った結果、以下の易切裂性フィルムおよびその製造方法を発明するに到った。
すなわち、本発明の易切裂性フィルムは、基材と、該基材上に形成され、ポリエチレンを押出ラミネートしてなる中間層と、該中間層上に形成されたシーラント層とを有する易切裂性フィルムであって、前記中間層には、多数の貫通孔および/または非貫通孔が形成されていることを特徴とする。
基材と中間層とシーラント層とを有するフィルムの前記中間層に多数の貫通孔および/または非貫通孔が形成されていると、フィルムをその端縁部から切り裂く際、貫通孔や非貫通孔に沿って切り裂くことができるので、切裂性が向上し、任意の位置から所定の方向に確実に切り裂くことができる。
また、中間層には貫通孔および/または非貫通孔が形成されているが、基材には薄い箇所や孔を設ける必要がないため、ガスバリア性が低下することがない。
また、貫通孔および/または非貫通孔を形成する中間層の上に、シーラント層を形成するので、最終的に得られる易切裂性フィルムの表層は平滑であり、フィルムを送出ロールなどによって送出する際に、送出ロールの面とフィルムとが均一に接触できる。そのため、フィルムが蛇行して送出されることがなく、送出後に充填包装する際にフィルムが所定の位置からずれたり、充填包装に不良を生じたりせず、充填包装の生産性が向上する。
【0007】
本発明の易切裂性フィルムの製造方法は、基材と中間層とを積層する第1ラミネート工程と、該第1ラミネート工程後に、中間層に貫通孔および/または非貫通孔を形成する孔形成工程と、該孔形成工程後に、中間層における基材が積層されていない側の面に、シーラント層を積層する第2ラミネート工程とを有し、前記第1ラミネート工程は、基材上にポリエチレンからなる中間層を押出ラミネート法により形成するものであることを特徴とする。
このような製造方法によれば、各層の積層と、貫通孔および/または非貫通孔の形成とを連続的にでき、効率的である。
【0008】
また、本発明の易切裂性フィルムの製造方法において、前記孔形成工程では、穿孔によって前記貫通孔および/または非貫通孔を形成することが好ましい。
穿孔によって前記貫通孔および/または非貫通孔を形成すると、貫通孔および/または非貫通孔の形成が効率的であるだけでなく、貫通孔および/または非貫通孔の孔形状に乱れがなく、切裂の方向が安定するので、より切裂性の優れた易切裂性フィルムを提供することができる。
【0009】
また、本発明の袋体は、上述した易切裂性フィルムから形成されたものであるので、袋体を開封する際に、任意の位置から所定の方向に確実に切り裂くことができる上に、ガスバリア性も維持し、袋体の内容物を変質させることがない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
はじめに、本発明の易切裂性フィルムの一実施形態について、図1に示す易切裂性フィルム1aの断面図を参照して説明する。
本実施形態の易切裂性フィルム1aは、基材11と中間層12とシーラント層13とを有しており、中間層12に貫通孔14が形成されている。
【0011】
基材11は、機械的強度が高く、酸素、水蒸気などのガスバリア性を備えたものであれば特に制限されず、例えば、ナイロンなどのポリアミド、ポリエステル、配向性ポリプロピレンなどが挙げられる。これらの中でも、特に機械的強度が高い上に、ガスバリア性に優れていることから、ポリアミドが好ましい。なお、この例では基材11は単層からなっているが、異なる複数の材質からなる多層から形成されていてもよい。
基材11の厚さは、10〜30μmであることが好ましい。10μm未満であると、最終的に得られる易切裂性フィルム1aの強度が弱くなり、開封以外の時でも切り裂かれることがある。また、ガスバリア性が低下し、この易切裂性フィルム1aで包装した内容物が変質する可能性が生じる。一方、30μmを超えると、最終的に得られる易切裂性フィルム1aの剛性が高くなり、取扱性が悪化する場合がある。また、コストも増加する。
【0012】
中間層12は、基材11とシーラント層13との間に配された層であって、この中間層12には、多数の貫通孔14が形成されている。
中間層12に使用される材料としては、ポリエチレンが挙げられ、中でも、貫通孔14の形成しやすさ、基材11とのラミネートの容易さから低密度ポリエチレンが好ましい。
中間層12の厚さとしては、10〜30μmであることが好ましい。10μm未満であると、貫通孔14を形成することによる切裂性向上効果が十分に発現しない可能性がある。一方、30μmを超えると、コストが増加し、また、易切裂性も十分には向上しない場合がある。また、中間層12は、この例では単層からなっているが、ポリエチレンであれば異なる複数の材質からなる多層から形成されていてもよい。
【0013】
ここで形成される貫通孔14の孔の外径は適宜設定可能であるが、0.5〜100μmであることが好ましい。外径が0.5μm未満であると、得られる易切裂性フィルム1aの切裂性を十分に向上させることができず、その結果、任意の位置から所定の方向に確実に切り裂けない場合が生じる。一方、100μmを超えると、切裂の方向が安定せず、所望の方向に切り裂けない場合がある。また、外径が大きいと、この易切裂性フィルム1aを製造する方法によっては、中間層12にシーラント層13を貼り合わせる場合に使用する接着剤や、加熱され軟化したシーラント層13がこの貫通孔14に入り込んで、貫通孔14を塞いでしまう可能性がある。
また、貫通孔14の形成密度も、その外径などに応じて適宜設定できるが、1000〜5000個/cm2 であることが好ましい。形成密度が1000個/cm2 未満であると、得られる易切裂性フィルム1aの切裂性を十分に向上させることができない場合がある。一方、5000個/cm2 を超えると、中間層12の強度が低下したり、このような強度低下を防ぐために貫通孔14の外径を小さくする必要が生じたりする。
【0014】
シーラント層13は、中間層12の上に形成され、この例の易切裂性フィルム1aにおいては、最も外側となる層である。
シーラント層13に使用される材料としては、中間層12を被覆し、シーラントとして機能するものであれば特に制限されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンなどが挙げられる。これらの中でも、中間層12とのラミネートの容易さからは、低密度ポリエチレンが好ましい。
シーラント層13の厚さは、20〜50μmであることが好ましい。20μm未満であると、得られる易切裂性フィルム1aを包装材料として使用した際の強度が低下する。一方、50μmを超えると、シーラント層13を中間層12に積層する際に、押出ラミネート法を採用できない場合がある。また、この例のシーラント層13は単層であるが、異なる複数の材質からなる多層であってもよい。
【0015】
なお、基材11、中間層12、シーラント層13のそれぞれには、必要に応じて酸化防止剤、染料、顔料、安定剤、充填剤、帯電防止剤などの添加剤が配合されていてもよい。
【0016】
このような易切裂性フィルム1aにおいては、中間層12に多数の貫通孔14が形成されており、易切裂性フィルム1aをその端縁部から切り裂く際、貫通孔14に沿って切り裂いていくことができるので、切裂性が向上し、任意の位置から所定の方向に確実に切り裂くことができる。
また、貫通孔14は中間層12に形成されていて、基材11には、特にその厚みを部分的に薄くしたり、孔を形成したりする必要がないため、基材11が有するガスバリア性を維持でき、最終的に得られる易切裂性フィルム1aもガスバリア性を備えたものとなる。
また、貫通孔14を形成した中間層12の上に、シーラント層13を形成するので、最終的に得られる易切裂性フィルム1aの表層は平滑であり、この易切裂性フィルム1aを送出ロールなどによって送出する際に、送出ロールのロール面とフィルムとが不均一に接触することによるフィルムの蛇行が発生しない。そのため、送出後に充填包装する際に、所定の位置からずれたり、充填包装に不良を生じたりして、充填包装の生産性に影響を及ばすこともない。
【0017】
なお、易切裂性フィルムは上述した実施形態に限定されない。例えば、図2に示すように、中間層12に貫通孔14が形成されており、さらにこの貫通孔14と連通した非貫通孔15が、基材11に形成されていてもよい。このような形態の易切裂性フィルム1bの製造においては、詳しくは後述するが、中間層12を穿孔する際に使用する針などが中間層12を貫通し、さらに基材11にまで及んでもよいため、穿孔の深さを厳密に制御する必要がなく、貫通孔14の形成が容易かつ効率的となる。ただし、この場合であっても、基材11に形成される非貫通孔15の深さは基材11のガスバリア性に影響を与えない程度であることが好ましい。
また、易切裂性フィルムの切裂性を向上可能な深さで形成されるかぎり、中間層12に形成される孔は図3に示すように非貫通孔16であってもよい。このように孔が非貫通孔16である易切裂性フィルム1cの場合にも、穿孔の深さを中間層12の厚みに厳密に一致させる必要がないので、非貫通孔16の形成が容易かつ効率的となる。
【0018】
次に、図1の易切裂性フィルム1aの製造方法の一実施形態を、図4および図5を参照しながら説明する。ここで図4は、図1の易切裂性フィルム1aの製造方法で使用される易切裂性フィルム製造装置の全体構成を模式的に示す図、図5は、図4の製造装置中、穿孔手段24の拡大図である。
【0019】
この例の易切裂性フィルム製造装置は、基材原反21から送出された基材11上に中間層12を押出ラミネート法により形成する中間層押出機22と、中間層12と基材11とを両側からプレスするロールプレス23a,23bと、中間層12をその露出面側から穿孔する穿孔手段24と、穿孔された中間層12上にシーラント層13を押出ラミネート法により形成するシーラント層押出機26とを備え、さらに、基材11と中間層12とシーラント層13との積層体を両側からプレスするロールプレス27a,27bと、こうして得られた易切裂性フィルム1aを巻き取る巻取りロール28とを有して構成されている。
【0020】
この製造装置を使用して易切裂性フィルム1aを製造する場合、まず、基材原反21から基材11を送出し、この基材11上に、ポリエチレンからなる中間層12を中間層用押出機22でフィルム状に押出ラミネートし、ついで、基材11と中間層12とを、2つのロール23a,23bからなるロールプレスでプレスする第1ラミネート工程を行う。
ついで、中間層12における基材11が貼り合わされていない面側から、穿孔手段24を用いて中間層12を穿孔して貫通孔14を形成する孔形成工程を行う。
ついで、シーラント層13を形成する材料を、中間層12における基材11が貼り合わされていない側の面に、シーラント層押出機26によりフィルム状に押出ラミネートし、その後、基材11と中間層12とシーラント層13との積層体を2つのロール27a,27bからなるロールプレスで両側からプレスする第2ラミネート工程を行う。
このようにして基材11と中間層12とシーラント層13とからなる易切裂性フィルム1aを形成し、これを巻取りロール28で巻き取る。
【0021】
ここで、中間層12に貫通孔14を形成する際には、図5に拡大して示すような穿孔手段24を使用する。この穿孔手段24は、加熱された針31を外周面に有する穿孔ローラ32と、穿孔中のフィルムを下方から支持するローラ33とから構成され、穿孔ローラ32とローラ33は互いに逆方向に回転し、これらの間を基材11上に中間層12が積層されたフィルムが通過するようになっている。この際、中間層12を穿孔ローラ32側に配置し、基材11をローラ33側に配置することにより、中間層12に貫通孔14を形成することができる。
穿孔する際の、針31の温度には特に制限はなく、中間層12の材質や、その際の中間層12の温度などに応じて設定すればよい。すなわち、中間層12が第1ラミネート工程に由来する余熱を有している場合には、必ずしも針31は加熱されている必要はなく、常温であってもよい。このような方法によれば、針31を加熱する必要がなく効率的であるうえ、一定の大きさの貫通孔14を形成しやすいため好ましい。一方、針31の加熱温度を高くしすぎると、針31によって溶融する領域が広くなり、目的とする孔の外径よりも大きな貫通孔14が形成される場合があるので適宜設定する。
また、図1のように中間層12に貫通孔14が形成されており、基材11にはこの貫通孔14と連通した非貫通孔が形成されていない形態の易切裂性フィルム1aを形成する場合には、針13が穿孔する際の深さを中間層12の厚みに応じて制御する必要がある。
【0022】
また、第2ラミネート工程においては、シーラント層13が軟化して貫通孔14の中に押し込まれないように、ロールプレス27a,27bの圧力、ラミネート速度を調整することが好ましい。
【0023】
このような易切裂性フィルム1aの製造方法にあっては、基材11と中間層12とを積層する第1ラミネート工程と、ついで中間層12に貫通孔14を形成する孔形成工程と、ついで中間層12における基材11が貼り合わされていない側の面に、シーラント層13を積層する第2ラミネート工程とを有しているので、各層11,12,13の積層と、貫通孔の形成とを連続的にでき、効率的である。
さらに、この図4のように第1ラミネート工程と第2ラミネート工程とを押出ラミネート法により行うと、従来の押出ラミネート工程中に孔形成工程を単に組み込むだけで容易に易切裂性フィルム1aを製造可能であり、非常に効率的である。
また、孔形成工程を穿孔によって行うと、貫通孔14の形成が効率的であるだけでなく、その孔形状に乱れがなく、切裂の方向が安定するので、より切裂性の優れた易切裂性フィルム1aを提供することができる。
【0024】
また、図2や図3の形態の易切裂性フィルム1b,1cについても、図1の形態の易切裂性フィルム1aを製造する場合と同様に、図4に示した製造装置を使用して、針13が穿孔する際の深さを調整することにより製造可能である。
【0025】
なお、易切裂性フィルム1a,1b,1cを製造する方法としては、上述した方法に限定されず、例えば、熱ラミネート法やドライラミネート法により第2ラミネート工程を行っても良い。また、孔形成工程としても、針13を使用した穿孔によらず、例えば、充填剤を配合することにより引張破断強度の低下した中間層を形成し、これを延伸することにより貫通孔14を形する方法などでもよい。
【0026】
こうして得られた易切裂性フィルム1a,1b,1cの用途には特に制限はなく、切裂性の向上が求められる各種用途に適宜使用できるが、この易切裂性フィルム1a,1b,1cを折り重ね、端縁部をヒートシールする方法などで袋体を形成することにより、袋体を開封する際の切裂性が優れ、かつ、ガスバリア性も維持し、内容物を変質させることのない、特に食品や医薬品などの包装袋として好適な袋体を提供することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の易切裂性フィルムは、任意の位置から所定の方向に確実に切り裂くことができる上、ガスバリア性を維持し、充填包装の際の生産性にも優れている。このような易切裂性フィルムから形成された袋体は、単に切裂性が優れているだけでなく、ガスバリア性も維持し、内容物を変質させることのないため、食品や医薬品などの包装袋として有用である。また、本発明の製造方法によれば、上述のような優れた易切裂性フィルムを非常に効率的に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の易切裂性フィルムの一実施形態を示す断面図である。
【図2】 本発明の易切裂性フィルムの他の実施形態を示す断面図である。
【図3】 本発明の易切裂性フィルムのさらに他の実施形態を示す断面図である。
【図4】 本発明の易切裂性フィルムの製造方法において用いられる易切裂性フィルム製造装置の全体構成の一例を模式的に示す図である。
【図5】 図4の易切裂性フィルム製造装置における穿孔手段の拡大図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c…易切裂性フィルム、
11…基材、12…中間層、13…シーラント層、
14…貫通孔、15,16…非貫通孔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an easily tearable film used for packaging foods, pharmaceuticals and the like, a method for producing the film, and a bag for packaging foods, pharmaceuticals and the like.
[0002]
[Prior art]
A bag made of a polymer sheet material is sometimes used as a packaging material for packaging foods such as liquid soup and powdered soup, and powdered pharmaceuticals. Because the polymer sheet material has high tear strength, it can prevent leakage and scattering of contents due to breakage of the bag during storage and transportation, but it cannot be easily torn when opening the bag. There's a problem.
Therefore, for the purpose of facilitating the tearing of the bag body, easy opening means such as notches and a large number of scratches may be formed in the seal portion at the edge of the bag body. When such an easy-opening means is formed, the tearing strength is reduced and the tearability is improved, so that the bag can be easily opened from any position. Therefore, depending on the direction of the force at the time of tearing, the tearing may not be reliably performed in a predetermined direction. In such a case, the opening formed by the tearing may be smaller than a predetermined size, which may cause problems when taking out the contents of the bag.
[0003]
Then, the method which can cut | disconnect a bag body reliably to a predetermined direction from arbitrary positions is examined.
For example, in Japanese Patent No. 2716352, through-holes or non-through-holes having a specific average opening diameter are heat-fusible on one side of a porous film made of polyester, nylon or oriented polypropylene having a specific density. An easily tearable film in which a polymer film is laminated has been proposed. And it is supposed that the bag body produced from this easily tearable film can cut | disconnect a bag body reliably in a predetermined direction from arbitrary positions.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the easily tearable film described in Japanese Patent No. 2716352, it can be surely torn in a predetermined direction from an arbitrary position. However, since a through hole or a non-through hole is formed on the entire exposed film surface, When the fusible polymer film is broken, the contents may leak through the through hole or the non-through hole. In addition, since a through-hole or non-through-hole is formed in a film that has an excellent gas barrier property, the gas permeability of oxygen, water vapor, etc. increases, and the contents of the bag may be altered. It was.
In addition, if through holes or non-through holes are formed in the exposed film surface layer, the surface layer becomes uneven, and the surface of the delivery roll and the film are in uniform contact when the film is delivered by a delivery roll or the like. Otherwise, the film may meander and be sent out. When such meandering occurs, the film is displaced from a predetermined position, and when filling and packaging using this film, the filling and packaging may be defective or the productivity of filling and packaging may be reduced.
[0005]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and can easily cut in a predetermined direction from an arbitrary position, and also maintains easy gas barrier properties and has high productivity in filling and packaging. An object of the present invention is to provide an adhesive film, a method for producing the same, and a bag formed from the easily tearable film.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of studies to solve the above problems, the present inventors have invented the following easily tearable film and a method for producing the film.
That is, the easy-cleavable film of the present invention has a base material, an intermediate layer formed on the base material by extrusion-laminating polyethylene, and an easy-cut film formed on the intermediate layer. A tearable film, wherein the intermediate layer has a number of through holes and / or non-through holes.
When a large number of through holes and / or non-through holes are formed in the intermediate layer of the film having a base material, an intermediate layer, and a sealant layer, the through holes and non-through holes are formed when the film is torn from the edge portion Therefore, the tearability is improved, and it is possible to surely cut in a predetermined direction from an arbitrary position.
Moreover, although the through-hole and / or the non-through-hole are formed in the intermediate layer, since it is not necessary to provide a thin portion or hole in the base material, the gas barrier property does not deteriorate.
Moreover, since the sealant layer is formed on the intermediate layer that forms the through holes and / or the non-through holes, the surface layer of the easy-cleavable film finally obtained is smooth, and the film is fed by a delivery roll or the like. When doing so, the surface of the delivery roll and the film can be in uniform contact. Therefore, the film does not meander and are sent out, and when filling and packaging after delivery, the film does not deviate from a predetermined position and does not cause defects in the filling and packaging, thereby improving the productivity of filling and packaging.
[0007]
The easy-cleavable film manufacturing method of the present invention includes a first laminating step for laminating a base material and an intermediate layer, and a hole for forming a through hole and / or a non-through hole in the intermediate layer after the first laminating step. And a second laminating step of laminating a sealant layer on a surface of the intermediate layer on which the base material is not laminated after the hole forming step, and the first laminating step is performed on the base material. An intermediate layer made of polyethylene is formed by an extrusion laminating method.
According to such a manufacturing method, lamination of each layer and formation of a through hole and / or a non-through hole can be continuously performed, which is efficient.
[0008]
Moreover, in the manufacturing method of the easily-cleavable film of this invention, it is preferable to form the said through-hole and / or a non-through-hole by a drilling in the said hole formation process.
When the through hole and / or the non-through hole is formed by drilling, not only the formation of the through hole and / or the non-through hole is efficient, but the shape of the through hole and / or the non-through hole is not disturbed, Since the direction of tearing is stable, an easily tearable film with better tearability can be provided.
[0009]
In addition, since the bag of the present invention is formed from the above-described easily-cleavable film, when opening the bag, it can be surely torn in a predetermined direction from any position. The gas barrier property is also maintained and the contents of the bag are not altered.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
First, one embodiment of the easily tearable film of the present invention will be described with reference to a cross-sectional view of the easily
The easy-
[0011]
The
The thickness of the
[0012]
The
The material used for the
The thickness of the
[0013]
Although the outer diameter of the through-
Moreover, the formation density of the through-
[0014]
The
The material used for the
The thickness of the
[0015]
Each of the
[0016]
In such an easy-
Moreover, since the through-
Moreover, since the
[0017]
In addition, an easily tearable film is not limited to embodiment mentioned above. For example, as shown in FIG. 2, a through
Moreover, as long as it forms in the depth which can improve the tearability of an easily tearable film, the hole formed in the intermediate |
[0018]
Next, an embodiment of a method for producing the easily
[0019]
The easily tearable film manufacturing apparatus of this example includes an
[0020]
When manufacturing the easy-
Next, a hole forming step is performed in which the
Next, the material forming the
In this way, an easily
[0021]
Here, when the through
The temperature of the
Moreover, the through-
[0022]
In the second laminating step, it is preferable to adjust the pressures of the roll presses 27a and 27b and the laminating speed so that the
[0023]
In the manufacturing method of such an easily
Further, when the first laminating step and the second laminating step are performed by the extrusion laminating method as shown in FIG. 4, the easily
Further, when the hole forming step is performed by drilling, not only the formation of the through-
[0024]
Further, for the easily
[0025]
As a method for producing easily switching
[0026]
There is no restriction | limiting in particular in the use of the easily
[0027]
【The invention's effect】
As described above, the easy-cleavable film of the present invention can be reliably torn in a predetermined direction from an arbitrary position, maintains a gas barrier property, and is excellent in productivity at the time of filling and packaging. A bag formed from such an easily tearable film not only has excellent tearability, but also maintains gas barrier properties and does not alter the contents. Useful as a bag. Moreover, according to the production method of the present invention, the excellent easily tearable film as described above can be produced very efficiently.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an embodiment of an easily tearable film of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing another embodiment of the easily tearable film of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing still another embodiment of the easy-cleavable film of the present invention.
FIG. 4 is a diagram schematically showing an example of the overall configuration of an easily tearable film manufacturing apparatus used in the method of manufacturing an easily tearable film of the present invention.
5 is an enlarged view of a punching means in the easy-cleavable film manufacturing apparatus of FIG. 4. FIG.
[Explanation of symbols]
1a, 1b, 1c ... easily tearable film,
11 ... Base material, 12 ... Intermediate layer, 13 ... Sealant layer,
14 ... through hole, 15, 16 ... non-through hole
Claims (6)
前記中間層には、多数の貫通孔および/または非貫通孔が形成されていることを特徴とする易切裂性フィルム。An easily tearable film having a base material, an intermediate layer formed on the base material by extrusion-laminating polyethylene , and a sealant layer formed on the intermediate layer,
The easily tearable film, wherein a number of through holes and / or non-through holes are formed in the intermediate layer.
前記第1ラミネート工程は、基材上にポリエチレンからなる中間層を押出ラミネート法により形成するものであることを特徴とする易切裂性フィルムの製造方法。A first laminating step of laminating the base material and the intermediate layer; a hole forming step of forming through holes and / or non-through holes in the intermediate layer after the first laminating step; and A second laminating step of laminating a sealant layer on the surface on which the base material is not laminated,
In the first laminating step, an intermediate layer made of polyethylene is formed on a base material by an extrusion laminating method.
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