JP3681704B2 - Hydraulic control device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、油圧ショベルや油圧クレーン等の建設機械の油圧制御システムに用いられる油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、油圧ショベルや油圧クレーン等の建設機械には、多連型の油圧制御システムが採用されている。このシステムは、1つの給油ポンプから吐出される加圧された流体を複数の油圧制御装置に供給し、各油圧制御装置に接続されているアクチュエータを駆動するというものである。
【0003】
上記の油圧制御システムでは、ロードセンシング機能を備えるものが知られている(例えば、特開平6−58305号公報参照)。この機能は次のようなものである。
【0004】
油圧制御システムにおいて可変容量形の油圧ポンプを使用し、各アクチュエータに供給する加圧された流体の圧力のうち最高のもの(以下、最高負荷圧力PLSという)をフィードバック制御量として取り扱う。そして、上記油圧ポンプの吐出圧Pと上記最高負荷圧力PLSの差が一定となるように上記油圧ポンプを制御する。
【0005】
上記ロードセンシング機能を備える油圧制御装置は、パイロット圧力として供給される流体の圧力または手動操作量に応じて開口する絞りと、当該絞りの前後の差圧を一定に制御するコンペンセータと、加圧された流体の出力ポートと各ポンプポートとの間に配置された逆止弁とを有する。この逆止弁は、加圧された流体の逆流を防止するものである。
【0006】
図12は、従来の油圧制御装置500の断面図である。この油圧制御装置500は、ロードセンシング機能を備える多連型の油圧制御システムで使用されるものである。油圧制御装置500は、本体501と、スプール弁502と、当該スプール弁502と交わる各流路530〜538と、ポンプポート510と、圧力室515に連通する最高負荷圧力ポート(PLSポート)513と、タンクポート511と、圧力室515に備えられたバネ514によって図面下向きに付勢されたコンペンセータ507と、当該コンペンセータ507と一体に形成されているシャトル弁504と、逆止弁503a,503bと、リリーフ弁505,506とを有する。
【0007】
スプール弁502は、図示するように複数の小径部と、絞りとして働く切欠部とを備える。スプール弁502は、左側にスライドすることにより、ポンプポート510と流路530とを連通し、スライド量の増加に伴い流路530に多くの流体を供給する。また、スプール弁502が左側にスライドすることにより、流路531と流路533とが連通され、流路533と流路535,536とが遮断され、流路532と流路534とが遮断され、流路534が流路537および流路538に連通される。ここで、流路537は、タンクポート511に繋がるものであり、流路538は、リリーフ弁505に繋がるものである。
【0008】
スプール弁502を図面左側にスライドさせた場合、ポンプポート510の圧力は、流路530、コンペンセータ507、逆止弁503b、流路531、および、流路533を介して、ポートAに出力される。このポートAは、図示しないアクチュエータに接続されている。この場合、上記図示しないアクチュエータからポートBに戻ってくる流体は、流路534および流路537を介してタンクポート511に排出される。なお、突発的に高い圧力が発生した場合には、リリーフ弁505が作動してスプール弁502の故障を防ぐようになっている。
【0009】
PLSポート513には、上記圧力PLSが供給される。この圧力PLSは、上述したように、多連型の油圧制御システムを構成する各油圧制御装置に供給される流体の油圧のうち最高の圧力である。
【0010】
PLSポート513は、圧力室515に連通している。上述したように、この圧力室515にはバネ514が納められており、このバネ514によって、コンペンセータ507が下側に付勢されている。
【0011】
コンペンセータ507は、最高負荷圧力PLSが作用して生じる力PLS×S(但し、Sはコンペンセータ507の上面の面積)と、コンペンセータ507の上昇に応じて増加するバネの弾性力Fとを加えた力(以下、PLS×S+Fと表す)によって下側に付勢されている。コンペンセータ507は、流路530に供給される流体の圧力P2によってコンペンセータ507の下面(面積S)に作用する力P2×Sが、上記PLS×S+Fより大きくなった場合に上昇する。コンペンセータ507は、上昇に伴い開口する絞りを備え、当該コンペンセータ507の入口の圧力(すなわち、流路530内の圧力P2)が圧力PLSと同等程度の圧力となるように調整する。コンペンセータ507を通過した流体は、逆止弁503a,503bを介して、流路531,532に流れ込む。なお、当該場合において、流路531,532は、スプール弁502が図面左右へ移動することによって生じる開口部を通じて、流路533,534と連通する。
【0012】
シャトル弁504は、コンペンセータ507と一体形成されている。シャトル弁504は、コンペンセータ507から上方に延びる縦孔520と、当該縦孔520と交差する横孔521とを備える。この横孔521は、コンペンセータ507と共にシャトル弁504が所定量だけ上昇した場合にのみ、PLSポート513および圧力室515と連通するように形成されている。流路530内の圧力P2の上昇に伴って、シャトル弁504が上記所定量だけ上昇すると、流路530とPLSポート513とが上記縦孔520および横孔521を介して連通し、流路530内の圧力P2が最高負荷圧力PLSになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、油圧制御装置500では、コンペンセータ507とポートAおよびBとの間に、コンペンセータ507を通過した流体の逆流を防止する逆止弁503a,503bを備える。当該逆止弁503aおよび503bを配置するためには、ある程度のスペースが必要となるため、油圧制御装置500の小型化の妨げとなっていた。
【0014】
また、上記油圧制御装置500では、流路530内の圧力P2が他の連の最高負荷圧力PLSよりも大きくなっても、直ちに最高負荷圧力PLSの更新は行われない。すなわち、流路530内の油圧によってコンペンセータ507の底面(面積S)に作用する力(P2×S)が、圧力PLSによってコンペンセータ507の上面(面積S)に作用する力(PLS×S)と前記所定量だけ上昇した位置でのバネ514の弾性力Fとを加えた力(PLS×S+F)よりも大きくなり、且つコンペンセータ507が一定量ストロークした場合に、最高負荷圧力PLSが更新される。
【0015】
この結果、ロードセンシング機能を備える多連型の油圧制御システムにおいて、ポンプの傾転制御に必要な信号圧力である最高負荷圧力PLSと、油圧制御装置内500に実際に生じている最高負荷圧力との間に偏差が生じる時間が長くなり、そのため、油圧制御装置500およびポンプを含めたシステムにおいて、ハンチングが発生し易くなる。
【0016】
本発明の目的は、ロードセンシング機能を備える多連型の油圧制御システムに使用される油圧制御装置であって、小型で、且つ、上記最高負荷圧力PLSと実際の油圧装置内の最高負荷圧力との偏差が生じる時間を短くする機能を備えた油圧制御装置を提供することである。また、最高負荷圧力発生機構を安定化し、フィードバックシステムとしてハンチングの発生を防止する機能を備えた油圧制御装置を提供することにもある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記目的を達成するため、本願に係る油圧制御装置は、可変容量形ポンプで制御される複数のアクチュエータを有し、当該アクチュエータの負荷圧力の中の最高負荷圧力を検出し、可変容量形ポンプの吐出圧力が上記検出した最高負荷圧力よりも所定値だけ高くなるように制御するロードセンシング機能を備える多連型の油圧制御システムに使用され、当該システム内の最高負荷圧力が供給される最高負荷圧力ポートを備える油圧制御装置において、
可変オリフィスを介して、ポンプポート(120)と連通する第1流路(130)が入力ポートに接続され、所定のアクチュエータに接続される油圧制御装置の出力ポートに連通する第2流路(131,132)が出力ポートに接続され、第2流路(131,132)内の圧力に応じて第1流路(130)の圧力を制御するために開口量が変化する第1の絞り(159)と、当該第1の絞り(159)を閉じる方向に力を作用させる圧力室(1 64)とを有するコンペンセータ(102)と、
当該コンペンセータ(102)に内蔵され、最高負荷圧力ポート(183)に供給される他の連の最高負荷圧力と第2流路(131,132)内の圧力との圧力差に応じて、上記可変オリフィスおよびコンペンセータ(102)とは独立して作動する切換弁であって、第2流路(131,132)内の圧力が当該システム内の他の連の最高負荷圧力よりも高い場合に、コンペンセータ(102)の圧力室(164)と第2流路(131,132)とを連通して、第2流路(131,132)の圧力に応じて第1流路(130)の圧力を制御するとともに、第1流路(130)に繋がる第1孔(156)と最高負荷圧力ポートに繋がる第2孔(151)とを連通して第1流路(130)の圧力を第2流路(131,132)の圧力まで調圧作用によって減圧し、当該減圧された圧力を最高負荷圧力ポート(183)に供給し、第2流路(131,132)内の圧力が当該システム内の他の連の最高負荷圧力よりも低い場合に、前記の第1孔(156)を閉じるとともに、前記の第2孔(151)とコンペンセータ(102)の圧力室(164)とを連通してコンペンセータ(102)の圧力室(164)に当該システム内の他の連の最高負荷圧力を導いて、前記第1の絞り(159)を閉じる方向に作用させて第1流路(130)の圧力を制御する切換弁(155)と、
当該切換弁(155)と最高負荷圧力ポート(183)とを接続する流路の途中に切換弁の作動速度を制限する第2の絞り(149)とを設けたことを特徴とする。
【0018】
また、上記油圧制御装置において、切換弁が移動する孔(154)をコンペンセータ(102)の軸方向と交差する方向に設け、当該孔(154)からコンペンセータ(102)の外周に向けて上記第2孔(151)を貫通させて設け、当該第2孔(151)の外周端を含むコンペンセータ(102)の外周に環状の隙間を設けて上記第2の絞り(149)を構成することもできる。
【0019】
さらに、上記油圧制御装置において、第2流路(131,132)から第1流路(130)への加圧された流体の逆流を遮断する逆止弁を、上記コンペンセータ(102)の入力ポートと出力ポートの間に備えることもできる。
【0020】
すなわち、本発明の油圧制御装置は、ロードセンシング機能を備える多連型の油圧制御システムで使用される。この油圧制御装置は、当該システム内の最高負荷圧力が供給される最高負荷圧力ポート(183)を備える。この油圧制御装置の特徴とするところは、当該油圧制御装置が備えるコンペンセータ(102)に、従来の油圧制御装置が備える逆止弁(例えば、図12に示した従来の油圧制御装置500の逆止弁503a,503b)に相当する機能を持たせた点、および当該コンペンセータに内蔵され、コンペンセータとは独立して動作することにより、最高負荷圧力の調節を常時行う切換弁(155;シャトル弁)を備えた点、切換弁(155)は、第1流路(130)の圧力を第2流路(131,132)の圧力にまで減圧し、当該圧力を絞り機能で絞りながら最高負荷圧力ポート(183)へ導く点であり、最高負荷圧力は、第1流路の圧力、すなわちポンプ圧力から切換弁の減圧作用を伴って直接に導かれる。
【0021】
また、コンペンセータ(102)に逆止弁の機能を付加したので、部品点数が減り、装置の小型化を図ることができる。さらに、独立動作する切換弁(155)を備えたので、油圧制御システム内の最高負荷圧力の更新を常時行うことができ、油圧制御システムにおける最高負荷圧力と実際の油圧制御装置内の最高負荷圧力との間に偏差が生じるのを防止することができる。
【0022】
その上、切換弁(155)の作動にダンピング力が付加されるようにして、この作動によって出力されるフィードバック信号を安定化し、システムのハンチングを防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る油圧制御装置100,200,300を使用した多連式の油圧制御システム1の構成を油圧系統図で示したものである。図2は、油圧制御装置100の断面図であって、油圧制御装置100の具体的な構成を図示している。図3は、図2に示した調整弁110近傍を拡大して構成を詳細に示す断面図である。
【0024】
可変容量形ポンプ制御部10から伸びる給油ライン50は、各油圧制御装置100,200,300のポンプポート120,220,320に接続されている。各油圧制御装置100,200,300のタンクポート121,221,321は、排油ライン51を介して排油タンク16に接続されている。各油圧制御部100,200,300の最高負荷圧力PLSポート(以下、「PLSポート」という。)183,283,383は、PLSライン18に接続されている。PLSライン18は、可変容量形ポンプ制御部10の入力部20に接続されている。この入力部20は、最高負荷圧力PLSが入力されるようになっている。
【0025】
なお、PLSライン18には、絞り弁21が設けられている。この絞り弁21は、切換弁103に作用する圧力を制御するために、回路内に常に加圧された油(以下、適宜「作動油」という。)の流れが生じるようにするものである。この絞り弁21によって、回路内を流れる作動油のうち微量の作動油(1%程度)が、排油タンク16に戻されるようになっている。この絞り弁21は、可変容量形ポンプの傾転を制御するための切換弁(以下、「切換弁」という。)14内に、同様の機能を有する構造として設けることもできる。
【0026】
(1) 可変容量形ポンプ制御部によるロードセンシング機能
可変容量形ポンプ制御部10は、入力部20に入力される最高負荷圧力PLSの値をフィードバック制御量として用い、当該最高負荷圧力PLSの値と可変容量形ポンプ11の吐出圧Pとの差(基準差圧Pref)が常に一定となるように、可変容量形ポンプ11の吐出圧Pを制御する。
【0027】
可変容量形ポンプ制御部10は、可変容量形ポンプ11と、傾転制御装置13と、切換弁14と、タンク15とにより構成される。
【0028】
可変容量形ポンプ11は、フィードバックレバー12を備える。このフィードバックレバー12は、図中反時計回りの方向に操作されることにより、吐出量を減少させるようになっている。フィードバックレバー12の上端部は、傾転制御装置13の制御棒に接続されている。この制御棒には、バネ13aが備えられている。
【0029】
傾転制御装置13の制御棒には、給油ライン50の分岐管内の圧力により図中右向きの力と、切換弁14の下部ポート14aから導かれる圧力により図中左向きの力と、スプリング力とが作用する。したがって、かかる力の相互作用によって、制御棒が左右に動くようになっている。
【0030】
切換弁14は、3つのポートを備えており、2つの状態に切り換えることができる。当該切換弁14は、可変容量形ポンプ11の吐出圧Pに基づく力にバネ13aによる力を加えた力と、最高負荷圧力PLSに所定の基準圧力Prefを付加した圧力(PLS+Pref)に基づく力との関係(強弱)に応じて切り換わるようになっている。
【0031】
可変容量形ポンプ11は、上記圧力Prefに相当するスプリングを備えている。可変容量形ポンプ11の吐出圧Pが上記圧力(PLS+Pref)よりも高い場合、切換弁14は図中左側の接続状態に切り換る。そして、傾転制御装置13の右側のポートに可変容量形ポンプ11から吐出された作動油が送り込まれ、傾転制御装置13の制御棒が図中左側に移動する。これにより、可変容量形ポンプ11のフィードバックレバー12が反時計回りに動いて、可変容量形ポンプ11の吐出量が減少する。
【0032】
一方、上記圧力(PLS+Pref)が吐出圧Pよりも高い場合、切換弁14は図中右側の接続状態に切り換る。そして、傾転制御装置13の右側のポートからタンク15に作動油が抜け、傾転制御装置13の制御棒が右側に移動する。これにより、可変容量形ポンプ11のフィードバックレバー12が時計方向に動いて、可変容量形ポンプ11の吐出量が増加する。
【0033】
このような切換弁14の動作により、PLSライン18に生じる最高負荷圧力と可変容量形ポンプ11から吐出される吐出圧Pとの差は、常に所定の基準値Prefに維持される。
【0034】
(2) 油圧制御装置
油圧制御システム1は、油圧制御装置100,200,300を備える。各油圧制御装置100,200,300の構成は、同じである。以下、油圧制御装置100についてのみ説明する。
【0035】
油圧制御装置100は、大きく分けて、スプール弁101と、一体型油圧調整弁(以下、「調整弁」という。)110とにより構成される。
【0036】
スプール弁101は、そのスライド量に応じて可変オリフィス101a,101bを開き、ポンプポート120に供給される作動油を可変オリフィス101a,101bを介して調整弁110に出力する。また、スプール弁101は、スライドの向き(左右)に応じて、調整弁110から出力される作動油をポートA1(油圧制御装置の出力ポート)またはポートB1(油圧制御装置の出力ポート)に出力する。
【0037】
調整弁110は、従来より知られている油圧制御装置のコンペンセータ(例えば、図12の従来の油圧制御装置500のコンペンセータ507)、逆止弁(例えば、図12の従来の油圧制御装置500の逆止弁503a,503b)および切換弁(例えば、図12の従来の油圧制御装置500のシャトル弁504)に相当する機能を有する。
【0038】
調整弁110は、コンペンセータ102と、切換弁103とにより構成されている。コンペンセータ102は、2つのポートを備えており、2つの状態を切り換えることができる。
【0039】
切換弁103は、上記コンペンセータ102の内部に配置されている。切換弁103は、4つのポートを備えており、2つの状態を切り換えることができる。切換弁103は、コンペンセータ102に対して独立して機能する。
【0040】
上記コンペンセータ102は、以下に示す合計圧力(PLS+F/S、またはP31+F/S;但し、Sは、作用面の面積)の高低により切り換わる。コンペンセータ102が作動することにより、コンペンセート部(第1の絞り)159の開口面積が制御され、調整弁110に供給される作動油の圧力P21が制御されるようになっている。ここで、合計圧力とは、切換弁103によって選択して出力される最高負荷圧力PLS(後に詳述)とバネ165(図2参照)とを合計した圧力、または、第2流路131,132(図2参照)内の圧力P31に当該調整弁110に備えられたバネ(図2に示すバネ165)の弾性力Fにより加算される圧力とを合計した圧力である。
【0041】
圧力P21が上記合計圧力(PLS+F/S)以下の場合には、入力ポート102aと出力ポート102bの間が閉じられる方向に作用する。その結果、開口面積が小さくなり、P21=(PLS+F/S)となるように制御される。すなわち、図において第1の絞り159が絞られた状態となる。
【0042】
また、圧力P21が上記合計圧力(PLS+F/S)よりも高い場合には、入力ポート102aは、圧力P21の値に応じて開口する第1の絞り159および逆止弁159a(係止部159a)を介して出力ポート102bに接続される。このとき、第1の絞り159の開きが大きくなり、P21=(P31+F/S)となる。
【0043】
切換弁103は、PLSポート183に導かれる最高負荷圧力PLSと、上記コンペンセータ102の出力ポート102bから出力される作動油の圧力P31との高低によって切り換る。
【0044】
最高負荷圧力PLSが圧力P31よりも高い場合、PLSポート183から伸びるラインが、コンペンセータ102の入力部102cに接続される。一方、最高負荷圧力PLSが圧力P31よりも低い場合、調整弁110に供給された作動油(圧力P21)は、最高負荷圧力PLSポート183に供給される。また、後述するように圧力P21が減圧されて圧力P31と同等の圧力となる。それにより、油圧制御システム1内の最高負荷圧力PLSが圧力P31に更新され、圧力P31が最高負荷圧力PLSとなる。さらに、コンペンセータ102の入力部102cに、コンペンセータ102の出力ポート102bから伸びるラインが接続される。
【0045】
(3) 油圧制御装置の具体的な構成
以下、油圧制御装置100の具体的な構成、および機能について詳細に説明する。
【0046】
図2に示すように、油圧制御装置100は、本体105と、スプール弁101と、当該スプール弁101と交わる各流路130〜136と、ポンプポート120と、タンクポート121a,121bと、PLSポート183と、バネ165により図中下向きに付勢された調整弁110と、リリーフ弁140,141と、ポートA1(出力ポート)およびポートB1(出力ポート)とを備えている。なお、油圧制御装置100の特徴部分である調整弁110およびその近傍の構成については、後に拡大図(図3〜図8)を用いて詳細に説明する。
【0047】
スプール弁101は、図示するように複数の小径部と、絞りとして働く切欠部とを備えている。スプール弁101が図中左側にスライドすることにより、ポンプポート120と第1流路130とが連通される。そして、スプール弁101のスライド量の増加に伴い可変オリフィス101a、101b(図1)の開度が大きくなり、多くの作動油が流れる。
【0048】
また、スプール弁101のスライドに伴って、第2流路132と流路134とが連通され、流路133と流路135とが連通される。流路135は、タンクポート121bおよびリリーフ弁140に繋がっている。さらに、スプール弁101のスライドに伴って、流路134と流路136とが遮断され、第2流路131と流路133とが遮断される。流路136は、タンクポート121aおよびリリーフ弁141に繋がっている。
【0049】
したがって、スプール弁101が図中左側にスライドされた場合、ポンプポート120に供給された作動油は、第1流路130、調整弁110の第1の絞り159、第2流路132および流路134を介してポートA1に供給される。ポートA1は、図示しないアクチュエータに接続されている。このアクチュエータからポートB1に戻ってくる作動油は、流路133を介してタンクポート121bに排出される。なお、突発的に高い圧力が発生した場合には、リリーフ弁140が動作してスプール弁101等の故障を防止する。
【0050】
また、スプール弁101が図中右側にスライドされることにより、ポンプポート120と第1流路130とが連通される。そして、スプール弁101のスライド量の増加に伴い可変オリフィス101a、101bの開度が大きくなり、多くの作動油が供給される。
【0051】
また、スプール弁101のスライドに伴って、第2流路131と流路133とが連通され、流路133と流路135とが連通される。流路135は、タンクポート121bおよびリリーフ弁140に繋がっている。さらに、スプール弁101のスライドに伴って、第2流路132と流路134とが遮断され、流路134と流路136とが連通される。流路136は、ポート121aおよびリリーフ弁141に繋がっている。
【0052】
スプール弁101が図中右側にスライドされた場合、ポンプポート120に供給される作動油は、第1流路130、調整弁110の第1の絞り159、第2流路131、流路133を介してポートB1に供給される。ポートB1は、図示しないアクチュエータに接続されている。このアクチュエータからポートA1に戻ってくる作動油は、流路134を介してタンクポート121aに排出される。なお、突発的に高い圧力が発生した場合には、リリーフ弁141が動作してスプール弁101等の故障を防ぐ。
【0053】
スプール弁101の形状および動作は、油圧制御装置100の特徴部分でないため、これ以上の説明は省く。
【0054】
図3に示すように、油圧制御装置100の本体105には、直径D1,深さL1の第1シリンダ部、直径D2,深さL2の第2シリンダ部および直径D3,深さL3の第3シリンダ部が同軸上に連続して設けられている。第1シリンダ部の側部には、PLSポート183が設けられている。第1シリンダ部から第2シリンダ部にかけての連結部は、テーパ状に加工されている。第2シリンダ部と第3シリンダ部の連結部には、段差が設けられている。第2シリンダ部の下部側面には、第2流路131および流路132に繋がる開口部が設けられている。
【0055】
本体105との間で調整弁110を収納するスリーブ170は、下方に開口部を有する直径D2の略円筒状の形状を有する。スリーブ170は、押え部材170aによって本体105に固定されている。
【0056】
図示するように、第1シリンダ部と本体105との間には、シール173およびシール174によって気密な空間が形成されている。また、スリーブ170は、貫通孔172を備えている。この貫通孔172は、上記気密な空間を区画する面に設けられている。PLSポート183に供給される最高負荷圧力PLSは、貫通孔172を通じてスリーブ170の内側へと導かれる。
【0057】
調整弁110は、直径D4の円柱状のピストンにより構成されており、その下部に直径D3の第1の絞り159を備えている。
【0058】
図示するように、調整弁110は、本体105に設けられたケーシング孔106に取付けられたスリーブ170内に収納されている。このスリーブ170の圧力室164には、PLSポート183または第1流路130から油圧制御システム1内で最大の圧力PLSが供給される。この図では、他の連が最高負荷圧力の場合を示しており、PLSポート183の圧力が圧力室164に作用している。
【0059】
したがって、調整弁110は、最高負荷圧力PLSが作用して生じる力PLS×SD4(但し、SD4は、最高負荷圧力PLSが作用する調整弁110の直径D4の上面の面積)に、当該調整弁110の位置に応じて決まるバネ165の弾性力Fを加算した力(PLS×SD4+F)で下向きに付勢されている。また、調整弁110は、第1流路130に流れ込む作動油により、力P21×SD3(但し、P21は、第1流路130内の圧力。SD3は、圧力P21が作用する調整弁110の直径D3の下面の面積)で上向きに付勢されている。
【0060】
図4はコンペンセータの構成を詳細に示す図であり、(a) は正面図、(b) は側面図、(c) はC−C断面図、(d) はD−D断面図である。図5はコンペンセータの構成を示す斜視図である。調整弁110のコンペンセータ102は、孔150(流路)、横孔151(第2孔)、連通溝152、孔154、第1孔156、小径部153、切換弁155、係止部157および第2の絞り149(環状隙間)を有している。調整弁110は、大きく分けて、切換弁と、逆止弁として機能する環状の係止部157と、第1の絞り159とにより構成される。切換弁155は、孔150、横孔151(他の連の最高負荷圧力を導く流路)、連通溝152、小径部153(第2孔に通じる流路)、孔154、第2の絞り149、第1孔156を連通、遮断するように構成される。
【0061】
連通溝152は、小径部153の適当な箇所から軸方向に延びている。横孔151は、連通溝152と交わるように設けられており、その外周は第2の絞り149となる環状隙間と連通している。孔154は、孔151,150および第1の絞り159と連通する第1孔156と交わるように横向きに設けられている。調整弁110の円柱状小径部153は、少なくとも、調整弁110が上下移動してもスリーブ170の貫通孔172と常に連通する範囲に設けられている。
【0062】
係止部157は、環状の突起部であり、第1の絞り159の上部に設けられている。係止部157は、図に示すように上方に行くほど直径が大きくなるテーパ状に加工されており、本体105の直径D3,深さL3の第3シリンダ部の上端角部(円錐状部)に当接するように設計されている。
【0063】
調整弁110のコンペンセータ102は、図3に示すように、側部は、係止部157が第2シリンダ部と第3シリンダ部の段差部分に接している状態で、第1流路130と第2流路131,132との間を完全に閉塞するために十分な長さを有する。また、この状態で、上記孔154は、係止部157が第2シリンダ部と第3シリンダ部の段差部分に接している状態であっても、図示する位置、すなわち、スリーブ170よりも下側の位置にまで降りてこない場所に設けられている。
【0064】
なお、上記側部には、切欠部160および流路161が設けられている。これらは、第2流路132、131および孔154とを連通させる。
【0065】
第1流路130内の圧力が第2流路132および第2流路131の圧力より低下した場合、係止部157は、第1流路130と第2流路131および第2流路132との間を遮断し、第2流路131および第2流路132から第1流路130へと作動油が逆流するのを防止する。このとき、第2シリンダ部と第3シリンダ部の段差部分に設けられた円錐状の角部は、弁座として機能する。
【0066】
係止部157の下側には、上記第1の絞り159が設けられている。この第1の絞り159によって、第1流路130が第2流路131および第2流路132に連通される。この第1の絞り159は、調整弁110の上昇に伴い開口面積が増加する。
【0067】
第1の絞り159は、その前後の差圧、すなわち、第1流路130に流れる作動油の圧力P21と、第2流路131,132の圧力P31との差が一定となるように働く。
【0068】
なお、上記調整弁110において、最高負荷圧力PLSの作用する面の面積SD4と、第1流路130内を流れる圧力P21が作用する面の面積SD3との大小関係を調節することで、負荷圧に対する流量制御特性を調整することができる。
【0069】
すなわち、SD4>SD3(例えば、SD4をSD3に比べて1%〜10%程度大きくする)とすれば、負荷圧に依存して第1の絞り159による補正量が制限される。また、SD4<SD3(例えば、SD4をSD3に比べて1%〜10%程度小さくする)とすれば、SD4=SD3の場合に制御される流量よりも多い作動油が分流し、第1の絞り159による過剰補正が行われる。さらに、SD4=SD3とすれば、流量制御特性が負荷圧に依存しない標準的なロードセンシングシステムが構成される。
【0070】
図6は、調整弁の備える切換弁155の斜視図である。切換弁155には、円柱状の小径部155aと、この小径部155aから一方に離れた所定位置の油圧バランス用油溝155bと、他方の端部の大径部155cとが設けられている。なお、上記小径部155aの位置および長さは、図3において、切換弁155が孔154の左側にあるときに第1孔156と横孔151とが連通し、切換弁155が孔154の右側にあるときに横孔151と孔150とが連通するように設定されている。大径部155cは、切換弁155が孔150と流路161との連通を塞ぐ位置に形成されている。
【0071】
図3に示すように、PLSポート183の作動油は、スリーブ170の小径部171、貫通孔172、コンペンセータ102の小径部153、連通溝152、第2の絞り149を経て孔154へ導かれ、その流体圧力は切換弁155の一端に作用する。切換弁155の他端面と孔154の底部とで形成される油室は、流路161と切欠部160を介して第2流路132(131)と連通しており、この切換弁155の他端面には第2流路132の負荷圧力が作用する。したがって、切換弁155は一端面に作用する最高負荷圧力ポート183の流体圧力(他の連の最高負荷圧力)と、他端面に作用する当該連の負荷圧力との差圧に応じて孔154内で移動する。
【0072】
第2流路132の負荷圧力が他の連の負荷圧力より高い場合には、切換弁155が孔154の図の左方へ移動し、他端面の油室と孔150(流路)とを連通し第2流路132の圧力をコンペンセータの圧力室164に導き、第1流路130の流体圧力を第2流路132の負荷圧力にばね165の押圧力を付加した圧力に調圧するとともに、第1流路130に接続する第1孔156と最高負荷圧力ポート183に繋がる横穴151(第2孔)とを切換弁の小径部155aを介して連通させ、第1流路130の作動油を最高負荷圧力ポート183へ導く。このとき、切換弁155は最高負荷圧力ポート183の流体圧力が第2流路132の負荷圧力と等しくなるように、前記第1孔156と横孔151とを連通する絞り部の開度を調整する。すなわち、切換弁155は、第1流路130の流体圧力を第2流路の圧力と等しくなるまで減圧して、最高負荷圧力ポート183に導く機能を備える。
【0073】
第2流路132の負荷圧力が他の連の最高負荷圧力より低い場合には、切換弁155は孔154の右方へ移動し、第1孔156を塞ぐとともに、孔150が流路161との連通を絶ち、横孔151(第2孔)と連通する。したがって、コンペンセータの圧力室164には、最高負荷圧力ポートの流体圧力(他の連の最高負荷圧力)が導かれ、第1流路130の流体圧力を他の連の最高負荷圧力にばね165の押圧力を付加した圧力に調圧する。
【0074】
なお、切換弁155と最高負荷圧力ポート183とを連通する流路の途中に第2の絞り149を設けたので、切換弁155の移動時にダンピング力が作用し、その移動速度が制限されるので、PLSポート183からポンプ11のレギュレータ(切換弁14)へのフィードバック機構に減衰力を付加し、システムの安定性を向上させている。しかも、このような減衰機能を持たせることにより、切換弁155のハンチングを防止することもできる。
【0075】
このように、高圧選択のPLSポート183と連通する切換弁155による減圧機能と、第2の絞り149による減衰機能を持たせている。この第2の絞り149の容積を調整すれば、圧力伝達速度を変更することができ、システムがフィードバック系であるので、伝達速度を任意に選択することによりシステムに応じた安定化を図ることができる。
【0076】
図3では、他の連の最高負荷圧力PLSが作用しているので、切換弁155は図の右端に移動した状態である。なお、他の連の最高負荷圧力PLSが低い場合(例えば、図7)には、第2流路132内の作動油(この作動油の圧力はP21)は、切欠部160、流路161を介して孔154の図示する右側の部屋に供給される。これにより、図3において、切換弁155は、圧力の大小関係に応じて左右に移動する。このように、切換弁155は、第1の絞り159とは独立して作動する。
【0077】
図3に示すように、切換弁155は、孔154内に気密な状態で左右に摺動するように収納されている。孔150は、孔154と交わり、圧力室164に連通するように縦向きに設けられている。第1孔156は、孔154と交わり、第1流路130と連通するように縦向きに設けられている。
【0078】
図7は、他の連の最高負荷圧力が低い場合の調整弁の状態を示す断面図であり、第2流路132内の圧力P31の方がシステム1内の他の連の最高負荷圧力PLSよりも高い場合における切換弁155の状態を示す図である。
【0079】
この場合において、第1の絞り159上に設けた第1孔156が切換弁155を介して横穴151,152に接続され、第1流路130内の作動油(この作動油の圧力はP11)がPLSポート183に供給される。また、第2流路132内の作動油(この作動油の圧力はP21)は、切欠部160、流路161を介して圧力室164に導かれる。この時、切換弁155は、図示するように、第1孔156から作用する圧力と、流路161から作用する圧力とのバランスする位置となる。これは、第1孔156と横穴151とが連通する部分の面積が調整されるためである。これにより、油圧制御システム1の最高負荷圧力PLSが圧力P31に更新される。
【0080】
この最高負荷圧力PLSの圧力P31への減圧は、以下のようにしてなされる。すなわち、第1流路130からPLSポート183に供給された作動油は、面積が調整された絞り部を通過し、PLSライン18および絞り弁21を経て排油ライン51に流出する(図1)。その際に作動油の圧力が減圧される。言い換えると、孔154の左側部分に導かれる圧力が右側に導かれる圧力P31と同等の圧力となり、切換弁155に働く力がバランスされるためである。この場合において、切換弁155の小径部155aは、孔150と横穴151とを連通させないように設定されている。
【0081】
図8は、他の連の最高負荷圧力が高い場合の調整弁の状態を示す断面図であり、最高負荷圧力PLSが第2流路132の圧力P21よりも高い場合における切換弁155の状態を示す図である。
【0082】
この場合、第1の絞り159上に設けた第1孔156は、切換弁155によって閉じられており,PLSポート183を介して供給される作動油(この作動油の圧力は最高負荷圧力PLS)は、横穴151および孔150を介して圧力室164へと導かれることになる。
【0083】
この場合において、調整弁110は、実際には、第1流路130内の圧力P11の大きさに応じた分だけ第1の絞り159の開口量を調整するように上昇している。すなわち、圧力室164の圧力が、調整弁110に作用する油の力とバネ165のバネ力を合わせた力とバランスするように、第1の絞り159の開口量が調整される。つまり、図示するように、係止部157が所定量上昇して第1流路130から第2流路131へ絞られた作動油が供給されることとなる。
【0084】
以上のように、上記調整弁110を採用しているから、第1の絞り159による圧力調整動作とは独立して、常時最高負荷圧力PLSの調節を行うことができるようになる。また、第1の絞り159の上側に逆止弁として機能する係止部157を備えているから、圧力制御装置100の小型化を図ることができる。
【0085】
(4) 実際の駆動例
図9ないし図11は、上記油圧制御装置100,200,300を用いる油圧制御システム1における実際の動作状態を説明するための図である。理解の容易のため、油圧制御装置200および油圧制御装置300の各部を表す参照番号には、既に説明した油圧制御装置100の対応する部位を示す参照番号を200番台および300番台に置き換えたものを採用する。また、作動油の圧力も同様に、下1桁を2番台、3番台に置き換えて説明する。
【0086】
図9は、油圧制御装置100(第1連)のみが動作している状態を表す図である。具体的には、油圧制御装置100のスプール弁101が右へ所定量だけスライドし、残りの2つの油圧制御装置200,300のスプール弁201,301を中立位置にした状態を表す。
【0087】
この場合において、油圧制御装置100には、可変容量形ポンプ11から例えば80リットル/分の作動油が供給される。また、油圧制御装置100には、例えば5MPaの負荷が接続(B1に作用)されている。したがって、第2流路131内の圧力P31は、5MPaである。
【0088】
また、油圧制御装置200(第2連)には、例えば20MPaの負荷が接続(B2に作用)されている。したがって、流路231内の圧力P32は、20MPaである。油圧制御装置300(第3連)は無負荷状態である。当該状況下において、第1の絞り159は、図示する最大開口位置で均衡する(拡大図を参照)。
【0089】
油圧制御装置100のみが制御状態であるため、供給される作動油の圧力が最大となり、切換弁155が左端から僅かに右寄りの位置で釣り合い、第1流路130内の圧力P21がわずかに減圧されてP31となる。このP31が最高負荷圧力PLS(=P41)となる。
【0090】
図10は、上記図9の状態で、油圧制御装置200のスプール弁201を右側に所定量だけスライドさせた状態を表す。油圧制御装置200には、可変容量形ポンプ11から例えば90リットル/分の作動油が供給される。
【0091】
前述のように油圧制御装置200には、20MPaの負荷が接続されており、スプール弁201のスライドにより流路231と流路233とが連通し、流路231、切欠部260、流路261(図10では図示していないが、図2および図3にならい参照符号の番号を200番台に置き換える。以下、同様。)を介して、孔254(図3の154)の右端部に前記負荷圧力が作用する。このため、切換弁255は左方へ移動して孔250を介して圧力室264に前記負荷圧力が導かれる。
【0092】
また、孔256、切換弁255の小径部255a、孔251、孔252を介して、流路230(絞り259の入口ポート)とPLSポート283とが接続される。
【0093】
さらに、スプール弁201のスライドにより、可変オリフィスを介してポンプポート220と流路230とが連通する。このとき、ポンプポート220には油圧制御装置100の負荷に対応する圧力しか生じていないから、流路230の圧力P22<P42(圧力室264の圧力)となる。そのため、調整弁210は下降して係止部257が本体205のシート部に当接し、流路232から流路230への逆流が防止される。
【0094】
調整弁210が流路230と流路231との連通を遮断することにより、流路230の作動油の流れはなくなる。このため、流路230の圧力P22は、ポンプポート220の圧力P12と等しくなる。
【0095】
流路230は、図7に示すようにPLSポート283と連通する。図1に示すように、PLSポート283はPLSライン18を介して油圧制御装置100のPLSポート183と連通しているから、流路230の圧力P22(=P12)は、PLSポート183に導かれ、さらに、孔172、小径部153、連通溝152から孔154の左側と、横穴151から切換弁155の小径部155aに導かれる。
【0096】
一方、上記孔154の右側には、第2流路131の圧力P31が作用しているが、P22(=P12)>P31である。このため、切換弁155は、図8に示すように右側に移動して、横穴151と第1孔156との連通を遮断すると共に、横穴151と孔150とを連通させる。したがって、圧力室164には、PLSポート183の圧力P22(=P12)が導かれる。
【0097】
圧力室164に導かれた圧力P22は、ポンプポート120の圧力P11(=P12)と等しい。また、第1流路130の圧力P21<P22(圧力室164の圧力=P11)である。このため、調整弁110が下降して第1の絞り159の開口面積が小さくなる。したがって、第1流路130から第2流路131への流れが制限され、第1流路130の圧力P21およびポンプポート120の圧力P11が上昇する。
【0098】
上昇したポンプポート120の圧力P11は、油圧制御装置200のPLSポート283から油圧制御装置100の圧力室164へ導かれる圧力P22と同じである。したがって、上述したと同様に、連鎖的にポンプポート120、220の圧力が上昇し、この圧力が油圧制御装置200の負荷圧力を超えて、流路230の圧力P22(=P11,P21)>流路231の圧力P32(20MPa)+F/SD4(Fはバネ265により加えられる圧力、SD4は調整弁210の上部面積)になると、調整弁210が上昇して流路230と流路231とが連通される。つまり、油圧制御装置200のアクチュエータに作動油が供給され、当該アクチュエータが駆動される。
【0099】
この場合、切換弁255の左端部に作用する圧力は、右端部に作用する圧力よりもF/SD4だけ大きくなり、切換弁255は右側へ移動する。一方、この場合、孔256と切換弁小径部255aとを連通する流路の開口面積は小さくなるので、切換弁255の左端部に作用する圧力は減圧され、当該左端部の圧力P22−F/SD4=P32となったところで、切換弁255の左端部に作用する圧力と右端部の圧力P32とが釣り合い、その位置で切換弁255が保持される。
【0100】
したがって、PLSポート283は、流路230との接続状態が維持され、このPLSポート283には流路231の圧力P32(負荷圧力)まで減圧された圧力が導かれる。このPLSポート283は、PLSライン18を介して油圧制御装置100の圧力室164と連通しているから、調整弁110が油圧制御装置200の負荷圧力に応じて制御される。
【0101】
このように、調整弁110、210、310を各油圧制御装置の最高負荷圧力に応じて制御することで、各油圧制御装置に接続されるアクチュエータを同時に操作することができる。
【0102】
なお、図11は、上記図10の状態における状態の推移を表すものである。油圧制御装置100において、圧力室164内の圧力P41は、さらに上昇する。結果的にP41+F/S=P21(ここで、F/Sはバネ力)となるが、圧力P41が上昇するのに伴い、圧力P21も上昇する。このように連鎖的に上昇した後、第1の絞り159は下降し始め、コンペン動作が行われる。
【0103】
最終的には油圧制御装置200の絞り259も開き、圧力P32(20MPa)が圧力P42に導かれ、P22=P32(20MPa)+F/SD4(Fは、バネ265により加えられる圧力、SD4は、調整弁110の上部面積)となる。
【0104】
この場合、絞り259は、全開している。また、油圧制御装置100の第1の絞り159が動作するのに伴って圧力PLSが20MPaとなるため、油圧制御装置200は、作動油を供給することができるようになる。切換弁255は、左端の圧力がP22−F/SD4=P32となるように調圧を行い、左端よりわずかに離れた位置で釣り合う。
【0105】
なお、このように構成された油圧制御システム1によれば、負荷の変動や、ポンプ流量の変動、中立からのインチング動作に対して、シリンダを用いて負荷を制御する機械での寸落(一定範囲の急激な下降)を防止することができる。これにより、ロードセンシング機能の安定性を向上させることができる。
【0106】
また、上述した実施形態は一実施形態であり、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0107】
【発明の効果】
本発明に係る油圧制御装置によれば、コンペンセータとは独立して動作する切換弁(シャトル弁)が備えられているため、当該油圧制御システム内で可変容量形ポンプの傾転制御を行うための最高負荷圧力の更新を常時行うことができる。したがって、ポンプに与えられる最高負荷圧力と実際の油圧装置内の最高負荷圧との偏差が生じる時間を短くしてハンチングの発生を抑制することができる。
【0108】
また、切換弁(シャトル弁)の作動にダンピング力が付加されるようにして、この作動によって出力されるフィードバック信号を安定化し、システムのハンチングを防止することができる。
【0109】
さらに、切換弁(シャトル弁)がコンペンセータに内蔵されているので、装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る油圧制御システムを油圧系統図で示したものである。
【図2】 油圧制御装置の構成を表す断面図である。
【図3】 調整弁の構成を詳細に示す断面図である。
【図4】 コンペンセータの構成を詳細に示す図であり、(a) は正面図、(b) は側面図、(c) はC−C断面図、(d) はD−D断面図である。
【図5】 コンペンセータの構成を示す斜視図である。
【図6】 調整弁の備える切換弁の斜視図である。
【図7】 他の連の最高負荷圧力が低い場合の調整弁の状態を示す断面図である。
【図8】 他の連の最高負荷圧力が高い場合の調整弁の状態を示す断面図である。
【図9】 油圧制御システムにおける油圧制御装置の実際の動作状態を説明するための図である。
【図10】 油圧制御システムにおける油圧制御装置の実際の動作状態を説明するための図である。
【図11】 油圧制御システムにおける油圧制御装置の実際の動作状態を説明するための図である。
【図12】 従来の油圧制御装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1…油圧制御システム
10…ポンプ
14…切換弁
18…PLSライン
100…油圧制御装置
101…スプール弁
102…コンペンセータ
103…切換弁
105…本体
110…調整弁
120…ポンプポート
130…第1流路
131…第2流路
132…第2流路
133…流路
134…流路
149…第2の絞り
151…横孔(第2孔)
152…連通溝
153…小径部
154…孔
155…切換弁
156…第1孔
157…係止部
159…第1の絞り
164…圧力室
170…スリーブ
171…小径部
172…孔
183…PLSポート
200…油圧制御装置
300…油圧制御装置
A1…ポート
B1…ポート[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hydraulic control device used in a hydraulic control system for construction machines such as a hydraulic excavator and a hydraulic crane.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, multiple hydraulic control systems have been adopted for construction machines such as hydraulic excavators and hydraulic cranes. This system supplies pressurized fluid discharged from one oil pump to a plurality of hydraulic control devices, and drives actuators connected to the respective hydraulic control devices.
[0003]
Among the hydraulic control systems described above, those having a load sensing function are known (for example, see JP-A-6-58305). This function is as follows.
[0004]
A variable displacement type hydraulic pump is used in the hydraulic control system, and the highest pressure of the pressurized fluid supplied to each actuator (hereinafter referred to as the maximum load pressure PLS) is handled as a feedback control amount. The hydraulic pump is controlled so that the difference between the discharge pressure P of the hydraulic pump and the maximum load pressure PLS is constant.
[0005]
The hydraulic control device having the load sensing function is pressurized by a throttle that opens according to the pressure of a fluid supplied as a pilot pressure or a manual operation amount, and a compensator that controls a differential pressure before and after the throttle to be constant. And a check valve disposed between each fluid output port and each pump port. This check valve prevents the backflow of the pressurized fluid.
[0006]
FIG. 12 is a cross-sectional view of a conventional
[0007]
As shown in the drawing, the
[0008]
When the
[0009]
The pressure PLS is supplied to the
[0010]
The
[0011]
The
[0012]
The
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the
[0014]
In the
[0015]
As a result, in a multiple hydraulic control system having a load sensing function, the maximum load pressure PLS which is a signal pressure necessary for the tilt control of the pump, and the maximum load pressure actually generated in the
[0016]
An object of the present invention is a hydraulic control device used in a multiple-type hydraulic control system having a load sensing function, which is small in size and has the maximum load pressure PLS and the maximum load pressure in an actual hydraulic device. It is an object of the present invention to provide a hydraulic control device having a function of shortening the time during which the deviation occurs. Another object of the present invention is to provide a hydraulic control device having a function of stabilizing the maximum load pressure generating mechanism and preventing the occurrence of hunting as a feedback system.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, in order to achieve the above object, a hydraulic control device according to the present application has a plurality of actuators controlled by a variable displacement pump, detects the highest load pressure among the load pressures of the actuator, Used in a multiple-type hydraulic control system with a load sensing function that controls the pump discharge pressure so that it is higher than the detected maximum load pressure by a specified value. In a hydraulic control device having a load pressure port,
Pump port via variable orifice(120)1st flow path communicating with(130)Is connected to the input port and is connected to the output port of the hydraulic control device connected to the predetermined actuator.(131,132)Is connected to the output port and the second flow path(131,132)1st flow path according to the pressure inside(130)The amount of opening changes to control the pressure ofFirstAperture(159) and a pressure chamber (1) for applying a force in a direction to close the first throttle (159). 64) andCompensator with(102)When,
Depending on the pressure difference between the maximum load pressure of the other series that is built in the compensator (102) and is supplied to the maximum load pressure port (183) and the pressure in the second flow path (131, 132),The above variable orifice and compensator(102)Operates independently ofA switching valve that, Second flow path(131,132)If the pressure in the system is higher than the maximum load pressure of the other series in the system,The pressure chamber (164) of the compensator (102) communicates with the second flow path (131, 132), and the pressure of the first flow path (130) is controlled according to the pressure of the second flow path (131, 132). And controlling the first hole (156) connected to the first flow path (130) and the second hole (151) connected to the maximum load pressure port.First flow path(130)Pressure of the second flow path(131,132)Pressure regulation up toforThe pressure is reduced by the maximum load pressure port.(183)To supplyWhen the pressure in the second flow path (131, 132) is lower than the maximum load pressure of the other series in the system, the first hole (156) is closed and the second hole ( 151) and the pressure chamber (164) of the compensator (102) communicate with each other to introduce the maximum load pressure of the other series in the system to the pressure chamber (164) of the compensator (102). 159) is applied in the closing direction to control the pressure in the first flow path (130).Switching valve(155),
The switching valve(155) and a second throttle (149) for limiting the operating speed of the switching valve is provided in the middle of the flow path connecting the maximum load pressure port (183).It is characterized by that.
[0018]
Further, in the hydraulic control device, a hole through which the switching valve moves(154)The compensator(102)Provided in a direction intersecting the axial direction of(154)Compensator from(102)Toward the outer periphery of the second hole(151)The second hole(151)Compensator including the outer peripheral edge of(102)An annular gap is provided on the outer periphery of theSecondAperture(149)Can also be configured.
[0019]
Furthermore, in the hydraulic control device, the second flow path(131,132)To the first flow path(130)A check valve that shuts off the backflow of pressurized fluid to the compensator(102)It can also be provided between the input port and the output port.
[0020]
That is, the hydraulic control device of the present invention is used in a multiple hydraulic control system having a load sensing function. This hydraulic control device has a maximum load pressure port to which the maximum load pressure in the system is supplied.(183)Is provided. This hydraulic control device is characterized by a compensator provided in the hydraulic control device.(102)In addition, a function corresponding to a check valve (for example, the
[0021]
Also compensator(102)Since the check valve function has been added to the above, the number of parts can be reduced and the apparatus can be miniaturized. In addition, it operates independentlySwitchingvalve(155)The maximum load pressure in the hydraulic control system can be updated at all times to prevent deviation between the maximum load pressure in the hydraulic control system and the maximum load pressure in the actual hydraulic control system. can do.
[0022]
Moreover,Switchingvalve(155)By adding a damping force to the operation of the system, the feedback signal output by the operation can be stabilized and hunting of the system can be prevented.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a hydraulic system diagram showing a configuration of a multiple
[0024]
An
[0025]
A
[0026]
(1) Load sensing function by variable displacement pump controller
The variable displacement
[0027]
The variable displacement
[0028]
The
[0029]
The control rod of the
[0030]
The switching
[0031]
The
[0032]
On the other hand, when the pressure (PLS + Pref) is higher than the discharge pressure P, the switching
[0033]
By such an operation of the switching
[0034]
(2) Hydraulic control device
The
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
The regulating
[0038]
The regulating
[0039]
The switching
[0040]
The
[0041]
When the pressure P21 is equal to or lower than the total pressure (PLS + F / S), the pressure acts between the
[0042]
When the pressure P21 is higher than the total pressure (PLS + F / S), the
[0043]
The switching
[0044]
When the maximum load pressure PLS is higher than the pressure P31, a line extending from the
[0045]
(3) Specific configuration of hydraulic control device
Hereinafter, a specific configuration and function of the
[0046]
As shown in FIG. 2, the
[0047]
As shown in the figure, the
[0048]
As the
[0049]
Therefore, when the
[0050]
Further, when the
[0051]
As the
[0052]
When the
[0053]
Since the shape and operation of the
[0054]
As shown in FIG. 3, the
[0055]
A
[0056]
As shown in the drawing, an airtight space is formed between the first cylinder portion and the
[0057]
The regulating
[0058]
As shown in the figure, the
[0059]
Therefore, the regulating
[0060]
4A and 4B are diagrams showing the configuration of the compensator in detail, wherein FIG. 4A is a front view, FIG. 4B is a side view, FIG. 4C is a CC cross-sectional view, and FIG. FIG. 5 is a perspective view showing the configuration of the compensator. The
[0061]
The
[0062]
The locking
[0063]
As shown in FIG. 3, the
[0064]
Note that a
[0065]
FirstThe pressure in the
[0066]
Below the locking
[0067]
[0068]
In the regulating
[0069]
That is, if SD4> SD3 (for example, if SD4 is increased by about 1% to 10% compared to SD3), it depends on the load pressure.FirstThe correction amount by the
[0070]
FIG. 6 is a perspective view of the switching
[0071]
As shown in FIG.PLS port 183The hydraulic oil of the sleeve
[0072]
When the load pressure of the
[0073]
When the load pressure of the
[0074]
It should be noted that the second valve is in the middle of the flow path connecting the switching
[0075]
Thus, the pressure reducing function by the switching
[0076]
In FIG. 3, since the maximum load pressure PLS of the other series is acting, the switching
[0077]
As shown in FIG. 3, the switching
[0078]
FIG. 7 is a cross-sectional view showing the state of the regulating valve when the maximum load pressure of another series is low,Second6 is a diagram illustrating a state of the switching
[0079]
In this case,FirstProvided on the
[0080]
The maximum load pressure PLS is reduced to the pressure P31 as follows. That is,FirstThe hydraulic oil supplied from the
[0081]
FIG. 8 is a cross-sectional view showing the state of the regulating valve when the maximum load pressure of another series is high, and the maximum load pressure PLS isSecondIt is a figure which shows the state of the switching
[0082]
in this case,FirstProvided on the
[0083]
In this case, the regulating
[0084]
As described above, since the
[0085]
(4) Actual drive example
9 to 11 are diagrams for explaining actual operation states in the
[0086]
FIG. 9 is a diagram illustrating a state in which only the hydraulic control device 100 (first station) is operating. Specifically, the
[0087]
In this case, the
[0088]
In addition, a load of 20 MPa, for example, is connected to the hydraulic control device 200 (second series) (acts on B2). Therefore, the pressure P32 in the
[0089]
Since only the
[0090]
FIG. 10 shows a state where the
[0091]
As described above, a load of 20 MPa is connected to the
[0092]
Further, the flow path 230 (inlet port of the restriction 259) and the
[0093]
Further, the slide of the
[0094]
The regulating valve 210 blocks the communication between the
[0095]
The
[0096]
On the other hand, on the right side of the
[0097]
The pressure P22 guided to the
[0098]
The increased pressure P11 of the
[0099]
In this case, the pressure acting on the left end of the switching
[0100]
Therefore, the
[0101]
Thus, by controlling the regulating
[0102]
FIG. 11 shows the transition of the state in the state of FIG. In the
[0103]
Finally, the
[0104]
In this case, the
[0105]
In addition, according to the
[0106]
Further, the above-described embodiment is an embodiment, and various modifications can be made without departing from the scope of the present invention, and the present invention is not limited to the above-described embodiment.
[0107]
【The invention's effect】
According to the hydraulic control device of the present invention, since the switching valve (shuttle valve) that operates independently of the compensator is provided, the tilt control of the variable displacement pump is performed in the hydraulic control system. The maximum load pressure can be constantly updated. Therefore, it is possible to suppress the occurrence of hunting by shortening the time during which the deviation between the maximum load pressure applied to the pump and the actual maximum load pressure in the hydraulic device is generated.
[0108]
Further, a damping force is added to the operation of the switching valve (shuttle valve), the feedback signal output by this operation can be stabilized, and the system hunting can be prevented.
[0109]
Furthermore, since the switching valve (shuttle valve) is built in the compensator, the apparatus can be miniaturized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a hydraulic system diagram showing a hydraulic control system according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating a configuration of a hydraulic control device.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a detailed configuration of a regulating valve.
FIG. 4 is a diagram showing the configuration of the compensator in detail, (a) is a front view, (b) is a side view, (c) is a CC cross-sectional view, and (d) is a DD cross-sectional view. .
FIG. 5 is a perspective view showing a configuration of a compensator.
FIG. 6 is a perspective view of a switching valve provided in the adjustment valve.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing the state of the regulating valve when the maximum load pressure of another series is low.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing the state of the regulating valve when the maximum load pressure of another series is high.
FIG. 9 is a diagram for explaining an actual operation state of the hydraulic control device in the hydraulic control system.
FIG. 10 is a diagram for explaining an actual operation state of the hydraulic control device in the hydraulic control system.
FIG. 11 is a diagram for explaining an actual operation state of the hydraulic control device in the hydraulic control system.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a configuration of a conventional hydraulic control device.
[Explanation of symbols]
1 ... Hydraulic control system
10 ... Pump
14 ... Switching valve
18 ... PLS line
100 ... Hydraulic control device
101 ... Spool valve
102 ... Compensator
103 ... switching valve
105 ... Body
110 ... Regulating valve
120 ... Pump port
130 ...FirstFlow path
131 ...SecondFlow path
132 ...SecondFlow path
133 ... flow path
134 ... flow path
149 ...SecondAperture
151 ... Horizontal hole(Second hole)
152 ... Communication groove
153: Small diameter part
154 ... hole
155 ... Switching valve
156 ...FirstHole
157 ... Locking part
159 ...FirstAperture
164 ... Pressure chamber
170 ... Sleeve
171 ... Small diameter part
172 ... hole
183 ... PLS port
200 ... Hydraulic control device
300 ... Hydraulic control device
A1 ... Port
B1 ... Port
Claims (3)
当該システム内の最高負荷圧力が供給される最高負荷圧力ポートを備える油圧制御装置において、
可変オリフィスを介して、ポンプポートと連通する第1流路が入力ポートに接続され、所定のアクチュエータに接続される油圧制御装置の出力ポートに連通する第2流路が出力ポートに接続され、第2流路内の圧力に応じて第1流路の圧力を制御するために開口量が変化する第1の絞りと、当該第1の絞りを閉じる方向に力を作用させる圧力室とを有するコンペンセータと、
当該コンペンセータに内蔵され、最高負荷圧力ポートに供給される他の連の最高負荷圧力と第2流路内の圧力との圧力差に応じて、上記可変オリフィスおよびコンペンセータとは独立して作動する切換弁であって、第2流路内の圧力が当該システム内の他の連の最高負荷圧力よりも高い場合に、コンペンセータの圧力室と第2流路とを連通して、第2流路の圧力に応じて第1流路の圧力を制御するとともに、第1流路に繋がる第1孔と最高負荷圧力ポートに繋がる第2孔とを連通して第1流路の圧力を第2流路の圧力まで調圧作用によって減圧し、当該減圧された圧力を最高負荷圧力ポートに供給し、第2流路内の圧力が当該システム内の他の連の最高負荷圧力よりも低い場合に、前記の第1孔を閉じるとともに、前記の第2孔とコンペンセータの圧力室とを連通してコンペンセータの圧力室に当該システム内の他の連の最高負荷圧力を導いて、前記第1の絞りを閉じる方向に作用させて第1流路の圧力を制御する切換弁と、
当該切換弁と最高負荷圧力ポートとを接続する流路の途中に切換弁の作動速度を制限する第2の絞りとを設けたことを特徴とする油圧制御装置。It has multiple actuators controlled by a variable displacement pump, detects the maximum load pressure among the load pressures of the actuator, and the discharge pressure of the variable displacement pump is higher than the detected maximum load pressure by a predetermined value. Used in multiple hydraulic control system with load sensing function to control
In a hydraulic control device having a maximum load pressure port to which the maximum load pressure in the system is supplied,
A first flow path communicating with the pump port is connected to the input port via the variable orifice, and a second flow path communicating with the output port of the hydraulic control device connected to the predetermined actuator is connected to the output port. compensator having a first aperture opening amount to control the pressure in the first flow path is changed in accordance with the pressure in the second flow path, and a pressure chamber applying a force to the first direction to close the aperture When,
Built in the compensator, in response to a pressure difference between the pressure of the maximum load maximum load pressure of the other communication to be supplied to the pressure port and the second passage, the switching operating independently of the aforementioned variable orifice and the compensator When the pressure in the second flow path is higher than the maximum load pressure of the other series in the system, the pressure chamber of the compensator and the second flow path are communicated, and the second flow path The pressure in the first flow path is controlled according to the pressure, and the first hole connected to the first flow path and the second hole connected to the maximum load pressure port are communicated to control the pressure in the first flow path. the depressurized by for up regulating pressure acting pressure, supplying the vacuum pressure in the maximum load pressure port, if the pressure of the second flow path is lower than the other maximum load pressure communicating within the system, While closing the first hole, the second hole and the compensation Led to the other maximum load pressure communicated in the system to the pressure chamber of the compensator communicates the pressure chamber of the motor, controls the pressure of the first flow path is caused to act in the direction of closing the first aperture A switching valve ;
A hydraulic control apparatus comprising a second throttle for limiting an operating speed of the switching valve in a middle of a flow path connecting the switching valve and the maximum load pressure port .
切換弁が移動する孔をコンペンセータの軸方向と交差する方向に設け、当該孔からコンペンセータの外周に向けて上記第2孔を貫通させて設け、当該第2孔の外周端を含むコンペンセータの外周に環状の隙間を設けて上記第2の絞りが構成されている油圧制御装置。The hydraulic control device according to claim 1 ,
A hole through which the switching valve moves is provided in a direction intersecting the axial direction of the compensator, the second hole is provided through the hole toward the outer periphery of the compensator, and the outer periphery of the compensator including the outer peripheral end of the second hole is provided. A hydraulic control device in which the second throttle is configured by providing an annular gap.
さらに、第2流路から第1流路への加圧された流体の逆流を遮断する逆止弁を、上記コンペンセータの入力ポートと出力ポートの間に備える油圧制御装置。The hydraulic control device according to claim 1,
Furthermore, a hydraulic control device comprising a check valve between the input port and the output port of the compensator for blocking back flow of pressurized fluid from the second flow path to the first flow path.
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