JP3681132B2

JP3681132B2 - Zoom finder

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Publication number: JP3681132B2
Application number: JP09310996A
Authority: JP
Inventors: 和則大野
Original assignee: Fujinon Corp
Current assignee: Fujinon Corp
Priority date: 1996-03-22
Filing date: 1996-03-22
Publication date: 2005-08-10
Anticipated expiration: 2016-03-22
Also published as: JPH09258114A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はスチルカメラや電子スチルカメラに搭載されるズームファインダーに関し、特に小型のコンパクトカメラに好適なズームファインダーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年種々のズームレンズ付きカメラが開発され、それに伴いズームファインダーも種々のタイプのものが知られている。さらに、最近では、カメラの小型化促進の要求に応じて、それに搭載されるズームファインダーも狭いスペースで構成することが必要となってきている。このため狭いスペースに収容し得る正立系の実像式ズームファインダーが多用されているが、実像式ファインダーは高価であり、カメラの低廉化という要求にはそぐわない。そのため、安価で、狭いスペースに搭載可能なズームファインダーが求められている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
安価なズームファインダーとしては、従来、例えば特開平2-116811号公報に開示された４枚レンズ構成のアルバタ式逆ガリレオズームファインダーが広く知られている。このタイプのズームファインダーは、視野枠表示系として固定のハーフレンズと、接眼レンズ近傍に配設した視野枠のレチクルとを有し、これら両者を所定の距離だけ隔てて配置することが必要となるため、ファインダー全長が比較的長くなり対物レンズも大型化することとなるので、コンパクトなカメラに搭載するものとしては必ずしも適当ではない。
【０００４】
また特開昭63-158516号公報に記載された技術、は本発明のものと同じ３枚レンズ構成であるが、接眼レンズに４５゜のハーフコート面を用いるためレンズ系全体がどうしても厚くなり、ファインダーが上記従来技術と同様に大型化し、安価に製造することが困難である。
【０００５】
また視野枠表示のないズームファインダーとしては、例えば特開昭61-160712号公報や特開昭61-167918号公報に開示されたものが知られている。これらのファインダーはいずれも移動レンズ群が２群必要であり、また、視野枠表示機能を付加しようとするとファインダー全長が長くなってカメラ全体が大型化してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、安価な逆ガリレオタイプの構成としつつコンパクト化を図り得るズームファインダーを提供することを目的とするものである。
さらに、ファインダーの視野内に撮影視野内外情報を良好に表示し得るズームファインダーを提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明のズームファインダーは、物体側から順に、正の屈折力を有する対物レンズと、光軸上で移動可能な負の屈折力を有する移動レンズと、物体側に凹面を有する接眼レンズを配列してなるズームファインダーにおいて、該接眼レンズの物体側の面の近軸曲率半径をＲ₅、眼側の面の近軸曲率半径をＲ₆とし、該接眼レンズの中心厚をｄ₅としたとき、
（１）０．６＜Ｒ₅／Ｒ₆＜０．９
且つ、Ｒ₅＜０．０
（２）−１．８＜ｄ₅／Ｒ₅＜−１．４
なる条件式（１）、（２）を満足することを特徴とするものである。
【０００７】
また、前記接眼レンズの物体側の面の少なくとも一部がハーフコート面とされ、かつ該接眼レンズの眼側の面の、ファインダー視野光束により決まるファインダー視野の有効寸法領域より外側に反射面が形成され、
該接眼レンズの物体側に、撮影視野に関する視野内外表示情報を表示するためのレチクルが配設され、該レチクル配設位置もしくはその近傍を通過した物体側からの光により形成される該レチクルの像が、該接眼レンズにより撮影視野領域の境界域を識別し得る位置に表示するのが好ましい。
また、該接眼レンズの眼側の面に形成された反射面は、光軸上に曲率の中心を有する球面または非球面で構成するのが好ましい。
【０００８】
また、該接眼レンズにおいて、該レチクル配設位置もしくはその近傍を通過してから入射した光束が内面反射される反射面を少なくとも２面以上設けるのが好ましい。
さらに、該レチクル配設位置もしくはその近傍を通過した光束が入射する該接眼レンズの光入射面、または該レチクルから該光入射面までの光路に配された光学部材の光入射面を、該レチクルの表示像を視度補正するためのレンズ作用をなす曲面とするのが好ましい。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図１〜３には実施例１〜３に係るコンパクトな３枚レンズ構成のズームファインダーが示されている。すなわち、これらのファインダーは、物体側より順に、正の屈折力を有する対物レンズＬ₁と、負の屈折力を有する移動レンズＬ₂と、物体側に凹面を有し、負の屈折力を有する接眼レンズＬ₃とからなり、ズーミング時には移動レンズＬ₂が各図に示される移動軌跡にしたがって光軸Ｘに沿って移動することにより、ファインダー倍率を変化させるようにしている。
【００１０】
なお、光軸Ｘと平行にファインダーに入射した平行光束はアイポイント位置Ｅ.Ｐ.に結像される。
また、いずれの実施例においても、対物レンズＬ₁は、物体側に強い曲率の面を有する両凸レンズであり、移動レンズＬ₂は、眼側に強い曲率の面を有する両凹レンズであり、接眼レンズＬ₃は、物体側に強い曲率の凹面を有するメニスカスレンズである。
【００１１】
また、該接眼レンズＬ₃の物体側の面の近軸曲率半径をＲ₅、眼側の面の近軸曲率半径をＲ₆とし、該接眼レンズＬ₃の中心厚をｄ₅としたとき、
（１）０．６＜Ｒ₅／Ｒ₆＜０．９
且つ、Ｒ₅＜０．０
（２）−１．８＜ｄ₅／Ｒ₅＜−１．４
なる条件式（１）、（２）を満足する。
【００１２】
このように、接眼レンズＬ₃の物体側の面を曲率の強い凹面として構成し、接眼レンズＬ₃の前側焦点位置をできるだけ接眼位置に近づけることにより、正の対物レンズＬ₁と負の移動レンズＬ₂の合成焦点位置までの距離を短くすることができ、移動レンズＬ₂の広角端側から望遠端側への移動量を小さくすることができ、ファインダー全体としてレンズ長を短いものとすることができる。
【００１３】
次に、上記条件式（１),(２)の技術的意義について説明する。
条件式(１)は、接眼レンズＬ₃の、物体側の面の近軸曲率半径Ｒ₅と眼側の面の近軸曲率半径Ｒ₆との比Ｒ₅／Ｒ₆を規定するものである。
【００１４】
この条件式（１）の下限を下まわると屈折力が強い正のメニスカスレンズとなるので、さらに小型化が可能ではあるが、対物レンズＬ₁と移動レンズＬ₂各々の屈折力が強くなり、かつ接眼レンズＬ₃の物体側の面の曲率も強くなりすぎることとなる。これにより、ファインダー系の性能、特に球面収差、像面湾曲、歪曲収差がレンズ面の非球面化によっても補正できなくなる。また、視野枠を表示するために接眼レンズＬ₃の物体側の面をハーフコート化する場合にも反射角度が大きくなりすぎ、表示のための光束に対し、接眼レンズ光軸の垂直平面上で拡散度が強くなりすぎて光束を制御することが困難となる。
【００１５】
一方、この条件式（１）の上限を上回ると、接眼レンズＬ₃の物体側の面の曲率半径が大きくなりすぎて接眼レンズＬ₃の前側焦点位置が物体側に離れた位置となり、この結果、接眼レンズＬ₃と移動レンズＬ₂との間隔が大きくなり、ファインダー全体が大型化するので好ましくない。また、接眼レンズＬ₃の物体側の面の曲率半径が大きくなりすぎ、視野枠表示系の光束とファインダー系光束との距離が十分とれなくなり、視野枠表示用のレチクル位置がファインダー光軸に接近しすぎて表示系として成立しなくなる虞れがある。
【００１６】
次に、条件式（２）は、接眼レンズＬ₃の物体側の面の近軸曲率半径Ｒ₅と接眼レンズＬ₃の中心厚ｄ₅との比ｄ₅／Ｒ₅を規定するものである。
この条件式（２）の上限を上回ると、接眼レンズＬ₃の中心厚が小さくなったり接眼レンズＬ₃の物体側面の曲率半径Ｒ₅が負に大きくなったりして、その前側焦点位置が接眼レンズＬ₃から遠くなり、該接眼レンズＬ₃と移動レンズＬ₂との間隔が拡がってファインダー系全体が大きくなる。また、物体側面の曲率半径Ｒ₅が負に大きくなると球面収差や像面湾曲が大きくなりファインダー性能が劣化する。
【００１７】
一方、条件式（２）の下限を下回ると、接眼レンズＬ₃の中心厚が大きくなり、収差補正上は好ましいが、対物レンズＬ₁が径大化するのでＲ₅を負に小さくしすぎると逆に収差が劣化する。このためファインダー系が大型化しがちであり、コンパクト化の実現が難しくなる。また、中心厚が大きくなると製造コストも上昇し、好ましくない。
【００１８】
以下、各実施例をデータを用いて詳細に説明する。
＜実施例１＞
この実施例１にかかるズームファインダーは、前述したように図１に示す如き構成とされており、このズームファインダーの各レンズ面の曲率半径Ｒ（mm）、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔ｄ（mm）、各レンズのｄ線における、屈折率Ｎおよびアッベ数νの値は表１に示すようになっている。
なお表中の数字は物体側からの順番を表すものである（表４、表７、表１０および表１２において同じ）。
また、表１中のＲ値の右側に＊が付された面は非球面とされており、下記式（Ａ）で表される非球面形状であることを意味するものである（表４、表７、表１０および表１２において同じ）。
【００１９】
【数１】

【００２０】
また、表２には、上式(Ａ)に示される非球面の各定数Ｃ，Ｋ，ａ₂〜ａ₅の値を示す。
さらに、表３には、広角端（Ｗ）、中間（Ｍ）および望遠端（Ｔ）の各位置における、ファインダー倍率および各レンズＬ₁、Ｌ₂、Ｌ₃の間隔ｄ₂、ｄ₄が示されている。
【００２１】
【表１】

【００２２】
【表２】

【００２３】
【表３】

【００２４】
また、上記表３の下段に示すように、Ｒ₅/Ｒ₆＝0.8008、ｄ₅/Ｒ₅＝-1.5532に設定されており、上式(１),(２)は全て満足されている。
【００２５】
＜実施例２＞
この実施例２にかかるズームファインダーは、前述したように図２に示す如き構成とされており、このズームファインダーの各レンズ面の曲率半径Ｒ（mm）、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔ｄ（mm）、各レンズのｄ線における、屈折率Ｎおよびアッベ数νの値は表４に示すようになっている。
また、表５には、上式(Ａ)に示される非球面の各定数Ｃ，Ｋ，ａ₂〜ａ₅の値を示す。
さらに、表６には、広角端（Ｗ）、中間（Ｍ）および望遠端（Ｔ）の各位置における、ファインダー倍率および各レンズＬ₁、Ｌ₂、Ｌ₃の間隔ｄ₂、ｄ₄が示されている。
【００２６】
【表４】

【００２７】
【表５】

【００２８】
【表６】

【００２９】
また、上記表６の下段に示すように、Ｒ₅／Ｒ₆＝0.7938、ｄ₅／Ｒ₅＝-1.5133に設定されており、上式(１),(２)は全て満足されている。
【００３０】
＜実施例３＞
この実施例３にかかるズームファインダーは、前述したように図３に示す如き構成とされており、このズームファインダーの各レンズ面の曲率半径Ｒ（mm）、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔ｄ（mm）、各レンズのｄ線における、屈折率Ｎおよびアッベ数νの値を表７に示す。
【００３１】
また、表８には、上式(Ａ)に示される非球面式の各定数Ｃ，Ｋ，ａ₂〜ａ₅の値を示す。
さらに、表９には、広角端（Ｗ）、中間（Ｍ）および望遠端（Ｔ）の各位置における、ファインダー倍率および各レンズＬ₁、Ｌ₂、Ｌ₃の間隔ｄ₂、ｄ₄が示されている。
【００３２】
【表７】

【００３３】
【表８】

【００３４】
【表９】

【００３５】
また、上記表９の下段に示すように、Ｒ₅／Ｒ₆＝0.7955、ｄ₅／Ｒ₅＝-1.6899に設定されており、上式(１),(２)は全て満足されている。
また、図４〜図６は上記実施例１のズームファインダーの、図７〜図９は上記実施例２のズームファインダーの、図１０〜図１２は上記実施例３のズームファインダーの各々広角端、中間および望遠端における諸収差（球面収差、像面湾曲および歪曲収差）を示す収差図である。これらの収差図から明らかなように、上述した各実施例のズームファインダーによれば、広角端から望遠端のいずれの位置においても各収差の補正を良好なものとすることができる。
【００３６】
次に、実施例４〜６により、視野枠光学系を付加したズームファインダーについて説明する。なお、実施例４は上述した実施例１の光学系に視野枠表示光学系を付加したものであって図１３〜１５に、実施例５は上述した実施例２の光学系に視野内枠表示光学系を付加したものであって図１６および１７に、実施例６は上述した実施例３の光学系に視野枠表示光学系を付加したものであって図１８〜２０に各々示されている。これら実施例４〜６のものでは、実施例１〜３における接眼レンズＬ₃が接眼レンズＬ₃′に置き替えられている。
【００３７】
これらのズームファインダーの接眼レンズＬ₃′は以下の如き特徴を有している。
すなわち、この接眼レンズＬ₃′の物体側の面の一部がハーフコート面１３、２３、４３とされ、かつ該接眼レンズＬ₃′の眼側の面の、ファインダー視野光束により決まるファインダー視野有効寸法領域より外側に反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４が形成され、該接眼レンズＬ₃′の物体側に撮影視野枠を形成するためのレチクル１６、２６、４６が配設され、該レチクル１６、２６、４６の配設位置もしくはその近傍を通過した物体側からの光により形成される該レチクル１６、２６、４６の像が、該接眼レンズＬ₃′により、ファインダー視野中の撮影視野の境界域に表示されるように構成されている。
【００３８】
すなわち、接眼レンズＬ₃′の物体側の面をハーフコート化することで光の内面反射を可能とし、視野枠表示の光束をファインダー光軸外から取り込むことを可能としている。このとき接眼レンズＬ₃′の眼側の面に反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４を少なくとも１面配設し、この反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４で反射させた物体側からの光束を該ハーフコート面１３、２３、４３に入射させる。接眼レンズＬ₃′の眼側の面に視野表示レチクルを配設するアルバタ式の構成も考えられるが、この場合には接眼レンズＬ₃′の物体側の面の曲率が大きく、発散系となるので成立しない。
【００３９】
したがって、レチクル１６、２６、４６は接眼レンズＬ₃′よりも物体側に配設し、接眼レンズＬ₃′の眼側の反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４と上記ハーフコート面１３、２３、４３によりレチクルからの光束を眼側に反射させる必要がある。
また、上記反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４をファインダー視野光路の外側に配設して、視野光束のけられを防止することが必要となる。
【００４０】
また、レチクル１６、２６、４６をファインダー系の対物レンズＬ₁付近に配設することで、レチクル１６、２６、４６の採光性を上げることができ、これと同時に、レチクル１６、２６、４６の像の、その後の光学系による拡大率があまり大きくならないようにすることができる。この拡大率が大きくなりすぎると位置決めの精度が悪くなり、またレチクル１６、２６、４６の線巾を細くしなければならずレチクル１６、２６、４６の加工が困難となる。
また、該接眼レンズＬ₃′の眼側の反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４は、光軸上に曲率の中心を有する球面または非球面で構成されている。
【００４１】
これは、視野枠表示光学系を効率よく構成するための条件であり、球心をファインダー光軸Ｘ上に配することで、この表示光学系の結像性能を良好とすることが容易となる。なお、この反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４の曲率半径は、ファインダー系の、接眼レンズＬ₃′の眼側の面と同じ曲率を有するようにする。また、この反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４の球心も、ファインダー系の、接眼レンズＬ₃′の眼側の面の球心と同一位置に配されていてもよいが、この場合には、この表示光学系の焦点距離が短くなりすぎてレチクル１６、２６、４６の像の拡大率が大きくなりすぎるという問題がある。また、適正な倍率にするためには、この反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４を接眼レンズＬ₃′の眼側の面よりも曲率半径の大きい面とするのが好ましい。さらに、この反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４を非球面で構成すれば視野枠表示光学系の結像性能は良好となる。
【００４２】
また、該接眼レンズＬ₃′において、該レチクル１６、２６、４６から入射した光束が内面反射される反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４を少なくとも２面以上有するようにする。
この条件は、視野枠表示光学系の焦点距離を長くして拡大率を小さくするために、接眼レンズＬ₃′の厚みを利用し、レンズ外周部分に反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４を配設して、光路上の距離を確保するねらいがある。これによって、視野枠表示レチクル１６、２６、４６の像の拡大率が適度に抑制される。
【００４３】
また、上述した如く、接眼レンズＬ₃′の眼側の反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４を、光軸上に曲率の中心を有する球面もしくは非球面で構成すると、このレチクル１６、２６、４６の配設位置がファインダー光軸Ｘに近づきすぎて移動レンズＬ₂の動きの妨げになったり、ファインダー系光束内に位置してけられることになってしまう。このような事態を防止するため、ファインダー光軸Ｘからレチクル位置が遠ざかるようこの反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４の少なくとも１面をファインダー光軸Ｘの垂直面から少し傾けて配設することが必要となる。また、接眼レンズＬ₃′に反射面１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４を２面以上設けるようにすると、接眼レンズＬ₃′内で光路の距離をかせぐことができるので、接眼レンズＬ₃′からレチクル１６、２６、４６までの距離を短くすることができ、レチクル１６、２６、４６を物体側の対物レンズ付近に配設することができる。
【００４４】
また、該レチクル１６、２６、４６からの光束が入射する該接眼レンズＬ₃′の光入射面、または該レチクル１６、２６、４６から該光入射面までの光路に配された光学部材の光入射面を、該レチクル１６、２６、４６の表示像を視度補正するためのレンズ作用をなす曲面とする。
【００４５】
この条件は、視野枠表示光学系を眼で認識できるようにするために視度を適正化する条件である。この条件を有していないと、この表示光学系の結像位置が対物レンズＬ₁よりさらに物体側となってしまい好ましくない。この対物レンズＬ₁を透過させることによりこの対物レンズＬ₁の直前に位置せしめることは可能であるが、この場合には、視野光束内に入り込んで透過型の視野枠表示レチクルとすることが困難となるので、結局このレチクル１６、２６、４６には色つきコートを施されなければならず、表示の明るさを十分に確保することが難しくなる。
【００４６】
さらに、実施例３〜６のズームファインダーでは上述した如き各特徴部分を備えた接眼レンズＬ₃′を一体的に形成しており、これにより光学部材の組立精度や部品点数が増加するのを防止し、しかも構成の複雑化を防止することで、ズームファインダーを安価にかつ高精度で製造できるようにしている。
なお、このような特徴を有する実施例３〜６のズームファインダーによれば、ファインダー倍率を０．３８〜０．６５程度で、ズーム比を１．８倍程度とすることができた。また、３枚構成のズームファインダーをレンズ長２５mm程度の固定ファインダー並のサイズに形成することができ、しかも視野枠表示機能を持たせることを可能としている。
【００４７】
特に視野枠表示については、アルバタ式のファインダーでは困難であったライカサイズとパノラマサイズとの視野枠切換等を容易に行うことができる。
また、本実施例では対物レンズＬ₁を１枚のレンズで構成しているが、これを分割した２枚のレンズで構成すれば、ファインダーはやや大型化するものの、さらにズーム比を大きくでき、また性能面での向上を図ることも可能となる。
【００４８】
以下、実施例４〜６の各々についてさらに詳しく説明する。
＜実施例４＞
図１３は、本実施例において用いられる視野枠表示機能を有する接眼レンズＬ₃′を示す概略断面図である。
この接眼レンズＬ₃′に対し、光源Ｏからの発散光束は、前面の外周部分（平面）１５に入射し、後面の外周部分に形成された反射面（光束に対し凹面）１４で内面反射され、前面の中央部分に形成されたハーフコート面（光束に対し凸面）１３で内面反射され、後面の中央部分（外に凸面）１２から外部に射出され、平行光束となってアイポイントＥ.Ｐ.に入射する。なお、本来のファインダー光学系の光束は光軸Ｘに沿って接眼レンズＬ₃′の前面の中央部分に形成されたハーフコート面１３に入射し、このハーフコート面１３を透過した光束は後面の中央部分１２から外部に射出され、上記視野枠表示用の光束と重ね合わされてアイポイントＥ.Ｐ.に入射する。
【００４９】
この接眼レンズＬ₃′の視野枠表示系の光軸上の各レンズ面の曲率半径Ｒ（mm）、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔ｄ（mm）、各レンズのｄ線における、屈折率Ｎおよびアッベ数νの値は表１０に示すようになっている。なお、表１０の下段にはこの視野枠表示系の焦点距離ｆ′およびバックフォーカスｌ′が示されている。
また、表１１には、前述した非球面式(Ａ)に示される非球面の各定数Ｃ，Ｋ，ａ₂〜ａ₅の値を示す。
【００５０】
【表１０】

【００５１】
【表１１】

【００５２】
また、図１４は上記実施例４のズームファインダーに係る接眼レンズＬ₃′の視野枠表示系の諸収差（球面収差、像面湾曲および歪曲収差）を示す収差図である。なお、図１４に示す球面収差図は、実際には中心光束がカットされたものとなる。これらの収差図から明らかなようにこの接眼レンズＬ₃′の視野枠表示系によれば諸収差を良好なものとすることができる。
【００５３】
さらに、図１５は上述した実施例１の構成において、接眼レンズＬ₃を図１３に示す接眼レンズＬ₃′に代えたファインダー光学系（望遠端）を示すものである。ただし、この図１５に示す接眼レンズＬ₃′は、前面の外周部に、光軸Ｘから離れた位置に配されたレチクル（中抜きとされている；以下同じ）１６からの光束を内面反射により接眼レンズＬ₃′の中央部分に導くためのつば部を付加している。
【００５４】
したがって、レチクル１６からの透過光束はつば部前面１７から入射し、つば部の後側面１８および前側面１９において内面反射され、さらに反射面１４およびハーフコート面１３で内面反射され、接眼レンズＬ₃′の後面の中央部分１２からアイポイントＥ.Ｐ.方向に射出される。
なお、実際には、レチクル１６は視野枠の４角に対応して４個設けられており、この接眼レンズＬ₃′は、これら４個のレチクル１６を透過した各光束を各々アイポイントＥ.Ｐ.に導くものであるが、図１５においては１個のレチクル１６の透過光に対しての光路のみが代表して描かれている（後述する図１６および図２０において同じ）。
【００５５】
＜実施例５＞
図１６は、本実施例のズームファインダーを示す側面図（Ａ）および平面図（Ｂ）であり、上述した実施例２のズームファインダー（広角端）において、接眼レンズＬ₃を接眼レンズＬ₃′に代えて構成した光学系を示している。
また、図１７は、本実施例のズームファインダーで用いられる接眼レンズＬ₃′の前面（物体側の面）を示す斜視図（Ａ）および後面（眼側の面）を示す斜視図（Ｂ）である。
【００５６】
図１６および１７に示すように、レチクル２６を透過した光束は、接眼レンズＬ₃′の前面（平面）２７に入射し、後面に形成された反射面（平面）２４Ａで反射され、さらに、後面の外周部の反射面（平面）２４Ｂで反射され、この後上記前面（平面）２７および後面の反射面（曲面）２４Ａで反射され、前面中央穴の内部に形成されたハーフコート面（曲面）２３で反射され、後面の中央部（曲面）２２から射出される。
なお、反射面２４Ａおよび反射面２４Ｂはアルミコーティング（蒸着）により形成されている。
【００５７】
また、上記入射面２７および反射面２４Ｂは各々４面ずつ形成され、また、接眼レンズＬ₃′全体としても上下、左右共に対称形をなす４分割形状とされており、４個配されたレチクル２６からの光束の各々に対応するように形成されている。
なお、前面側の中央穴近傍の角部分には切り欠き３１が設けられており、本来のファインダー系の光束にけられが生じないようにしている。
【００５８】
＜実施例６＞
図１８は、本実施例において用いられる視野枠表示機能を有する接眼レンズＬ₃′を示す概略断面図である。
光源Ｏからの発散光束は、この接眼レンズＬ₃′のつば部前面（平面）４５に入射し、つば部の内面において２回反射し、さらに、レンズ後面の外周部分に形成された反射面（光束に対し凹面）４４で内面反射され、レンズ前面の中央部分に形成されたハーフコート面（光束に対し凸面）４３で内面反射され、レンズ後面の中央部分（外に凸面）から外部に射出され、平行光束となってアイポイントＥ.Ｐ.に入射する。なお、本来のファインダー光学系の光束は光軸Ｘに沿って接眼レンズＬ₃′の前面の中央部分に形成されたハーフコート面４３に入射し、このハーフコート面４３で反射された光束は後面の中央部分４２から外部に射出され、上記視野枠表示用の光束と重ね合わされてアイポイントＥ.Ｐ.に入射する。
【００５９】
この接眼レンズＬ₃′の視野枠表示系の光軸上における各レンズ面の曲率半径Ｒ（mm）、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔ｄ（mm）、各レンズのｄ線における、屈折率Ｎおよびアッベ数νの値は表１２に示すようになっている。なお、表１２の下段にはこの視野枠表示系の焦点距離ｆ′およびバックフォーカスｌ′が示されている。
また、表１３には、前述した非球面式(Ａ)に示される非球面の各定数Ｃ，Ｋ，ａ₂〜ａ₅の値を示す。
【００６０】
【表１２】

【００６１】
【表１３】

【００６２】
また、図１９は上記実施例６の接眼レンズＬ₃′の視野枠表示系の諸収差（球面収差、像面湾曲および歪曲収差）を示す収差図である。なお、図１９に示す球面収差図は、実際には中心光束がカットされたものとなる。これらの収差図から明らかなようにこの接眼レンズＬ₃′の視野枠表示系によれば諸収差を良好なものとすることができる。
【００６３】
さらに、図２０は上述した実施例３の構成において、接眼レンズＬ₃を図１８に示す接眼レンズＬ₃′に代えたファインダー光学系（望遠端）を示すものである。なお、図１８にも示されているように、この図２０に示す接眼レンズＬ₃′は、前面の外周部に、光軸Ｘから離れた位置に配されたレチクル４６からの光束を内面反射により接眼レンズＬ₃′の中央部分に導くためのつば部を付加している。
【００６４】
したがって、レチクル４６からの透過光束はつば部前面４７から入射し、つば部の後側面４８および前側面４９において内面反射され、さらに反射面４４およびハーフコート面４３で反射され、接眼レンズＬ₃′の後面の中央部分４２から射出される。
なお、本発明のズームファインダーとしては上記実施例のものに限られるものではなく、例えば各レンズ群を構成するレンズの形状、および非球面レンズやプラスチックレンズの枚数は適宜選択し得る。
【００６５】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明のズームファインダーによれば、正の対物レンズ、負の移動レンズおよび物体側に凹面を有する接眼レンズよりなる３枚構成の逆ガリレオタイプのズームファインダーにおいて、接眼レンズの両面の曲率半径の比、および接眼レンズの焦点距離と接眼レンズの中心厚の比を、ファインダー系の小型化を図りつつ諸収差の補正を良好なものとし得る範囲に設定している。
これにより、コンパクトで諸収差を良好とし得る安価なズームファインダーを得ることができる。
また、上記接眼レンズのファインダー光束領域の外部表面に反射面を設け、ファインダー系の光軸から離れた位置に配した、視野内外情報表示用のレチクルからの光束がこの接眼レンズ内に入射した後、該反射面で内面反射されて、ファインダー光束の光軸方向に導かれるように構成することで、視野内外情報をファインダー視野内に良好に表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例１に係るズームファインダー基本構成を示す概略図
【図２】本発明の実施例２に係るズームファインダー基本構成を示す概略図
【図３】本発明の実施例３に係るズームファインダー基本構成を示す概略図
【図４】実施例１に係るズームファインダーの広角端における収差図
【図５】実施例１に係るズームファインダーの中間における収差図
【図６】実施例１に係るズームファインダーの望遠端における収差図
【図７】実施例２に係るズームファインダーの広角端における収差図
【図８】実施例２に係るズームファインダーの中間における収差図
【図９】実施例２に係るズームファインダーの望遠端における収差図
【図１０】実施例３に係るズームファインダーの広角端における収差図
【図１１】実施例３に係るズームファインダーの中間における収差図
【図１２】実施例３に係るズームファインダーの望遠端における収差図
【図１３】実施例４に係るズームファインダーのうち接眼レンズを示す概略断面図
【図１４】図１３に示す接眼レンズの視野枠表示系の収差図
【図１５】実施例４に係るズームファインダー基本構成を示す概略図
【図１６】実施例５に係るズームファインダー基本構成を示す概略図
【図１７】図１６に示す接眼レンズの外部形状を示す斜視図
【図１８】実施例６に係るズームファインダーのうち接眼レンズを示す概略断面図
【図１９】図１８に示す接眼レンズの視野枠表示系の収差図
【図２０】実施例６に係るズームファインダー基本構成を示す概略図
【符号の説明】
Ｌ₁ 対物レンズ
Ｌ₂ 移動レンズ
Ｌ₃ 、Ｌ₃′ 接眼レンズ
Ｒ₁〜Ｒ₆ レンズ面の曲率半径
ｄ₁〜ｄ₆ レンズ面間隔（レンズ厚）
Ｘ光軸
Ｅ.Ｐ. アイポイント
１３、２３、４３ハーフコート面
１４、２４Ａ、２４Ｂ、４４反射面
１６、２６、４６レチクル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a zoom finder mounted on a still camera or an electronic still camera, and more particularly to a zoom finder suitable for a small compact camera.
[0002]
[Prior art]
In recent years, various cameras with zoom lenses have been developed, and accordingly, various types of zoom finders are known. Furthermore, recently, in response to the demand for miniaturization of cameras, it is necessary to configure the zoom finder mounted on the camera in a narrow space. For this reason, an erecting real image type zoom finder that can be accommodated in a narrow space is widely used. However, the real image type finder is expensive and does not meet the demand for a low-cost camera. Therefore, an inexpensive zoom finder that can be mounted in a narrow space is required.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
As an inexpensive zoom finder, for example, an Alberta type reverse Galileo zoom finder disclosed in, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 2-116811 has been widely known. This type of zoom finder has a fixed half-lens as a field frame display system and a field frame reticle disposed in the vicinity of the eyepiece, and it is necessary to dispose them both by a predetermined distance. For this reason, the overall length of the finder is relatively long and the objective lens is also enlarged, so that it is not necessarily suitable for mounting on a compact camera.
[0004]
The technique described in Japanese Patent Laid-Open No. 63-158516 has the same three-lens configuration as that of the present invention, but the entire lens system is inevitably thick because a 45 ° half coat surface is used for the eyepiece. The viewfinder becomes large as in the prior art, and is difficult to manufacture at a low cost.
[0005]
As zoom finders without a field frame display, for example, those disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 61-160712 and 61-167918 are known. Each of these viewfinders requires two moving lens groups, and when a field frame display function is added, the overall length of the viewfinder becomes longer and the entire camera becomes larger.
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a zoom finder that can be made compact while having an inexpensive inverse Galileo type configuration.
It is another object of the present invention to provide a zoom finder that can favorably display information on the inside and outside of the photographic field within the field of view of the finder.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In the zoom finder of the present invention, in order from the object side, an objective lens having a positive refractive power, a moving lens having a negative refractive power movable on the optical axis, and an eyepiece having a concave surface on the object side are arranged. In the zoom finder, the paraxial radius of curvature of the object side surface of the eyepiece is expressed as R _Five , The paraxial radius of curvature of the eye side surface is R ₆ And the center thickness of the eyepiece is d _Five When
(1) 0.6 <R _Five / R ₆ <0.9
And R _Five <0.0
(2) -1.8 <d _Five / R _Five <-1.4
The following conditional expressions (1) and (2) are satisfied.
[0007]
Further, at least a part of the object side surface of the eyepiece is a half-coated surface, and a reflection surface is formed outside the effective size region of the finder field determined by the finder field light flux on the eye side surface of the eyepiece. And
An image of the reticle formed by light from the object side passing through the reticle placement position or in the vicinity thereof is provided on the object side of the eyepiece with a reticle for displaying in-field / outside display information regarding the field of view. However, it is preferable that the eyepiece is displayed at a position where the boundary region of the photographing visual field region can be identified.
The reflecting surface formed on the eye side surface of the eyepiece is preferably a spherical surface or an aspherical surface having a center of curvature on the optical axis.
[0008]
Further, in the eyepiece, it is preferable to provide at least two reflecting surfaces on which the luminous flux incident after passing through the reticle arrangement position or the vicinity thereof is internally reflected.
Further, the light incident surface of the eyepiece on which the light beam that has passed through or near the reticle installation position is incident, or the light incident surface of an optical member disposed on the optical path from the reticle to the light incident surface is provided on the reticle. It is preferable that the display image is a curved surface having a lens function for diopter correction.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIGS. 1 to 3 show a zoom finder having a compact three-lens configuration according to first to third embodiments. In other words, these viewfinders have an objective lens L having a positive refractive power in order from the object side. ₁ And a moving lens L having negative refractive power ₂ And an eyepiece L having a concave surface on the object side and having a negative refractive power _Three Moving lens L during zooming ₂ Is moved along the optical axis X according to the movement trajectory shown in each figure, thereby changing the finder magnification.
[0010]
Note that a parallel light beam incident on the finder parallel to the optical axis X is imaged at the eye point position EP.
In any of the embodiments, the objective lens L ₁ Is a biconvex lens having a surface with a strong curvature on the object side, and a moving lens L ₂ Is a biconcave lens having a surface with a strong curvature on the eye side, and an ocular lens L _Three Is a meniscus lens having a concave surface with a strong curvature on the object side.
[0011]
The eyepiece L _Three The paraxial radius of curvature of the object side surface of R _Five , The paraxial radius of curvature of the eye side surface is R ₆ And the eyepiece L _Three The center thickness of d _Five When
(1) 0.6 <R _Five / R ₆ <0.9
And R _Five <0.0
(2) -1.8 <d _Five / R _Five <-1.4
The following conditional expressions (1) and (2) are satisfied.
[0012]
Thus, the eyepiece L _Three The object side surface of the lens is configured as a concave surface having a strong curvature, and the eyepiece lens L _Three By moving the front focal position of the lens as close as possible to the eyepiece position, the positive objective lens L ₁ And negative moving lens L ₂ The distance to the combined focal position of the moving lens L can be shortened. ₂ The amount of movement from the wide-angle end side to the telephoto end side can be reduced, and the overall length of the finder can be reduced.
[0013]
Next, the technical significance of the conditional expressions (1) and (2) will be described.
Conditional expression (1) is the eyepiece lens L _Three The paraxial radius of curvature R of the object side surface _Five And paraxial radius of curvature R of the eye side ₆ Ratio R _Five / R ₆ It prescribes.
[0014]
If the lower limit of conditional expression (1) is not reached, a positive meniscus lens having a strong refractive power is obtained. ₁ And moving lens L ₂ Each refractive power becomes strong, and eyepiece L _Three The curvature of the object side surface becomes too strong. This makes it impossible to correct the performance of the viewfinder system, particularly spherical aberration, curvature of field, and distortion even if the lens surface is aspherical. In addition, an eyepiece L for displaying the field frame _Three Even when the object side surface is half-coated, the reflection angle becomes too large, and the diffusivity becomes too strong on the vertical plane of the optical axis of the eyepiece lens to control the light beam. It becomes difficult.
[0015]
On the other hand, if the upper limit of the conditional expression (1) is exceeded, the eyepiece L _Three The radius of curvature of the object side surface of the eyepiece is too large and the eyepiece L _Three The front focal position of the lens is away from the object side. As a result, the eyepiece L _Three And moving lens L ₂ This is not preferable because the distance between the finder and the entire viewfinder becomes large. Eyepiece L _Three The radius of curvature of the object-side surface becomes too large, and the distance between the light flux of the field frame display system and the finder system light beam is not sufficient, and the reticle position for the field frame display is too close to the finder optical axis as a display system. There is a risk that it will not be established.
[0016]
Next, conditional expression (2) is the eyepiece lens L _Three The paraxial radius of curvature R of the object side surface _Five And eyepiece L _Three Center thickness d _Five Ratio d _Five / R _Five It prescribes.
If the upper limit of this conditional expression (2) is exceeded, the eyepiece L _Three The center thickness of the eyepiece becomes smaller or the eyepiece L _Three Radius of curvature R of the object side _Five Or the front focal position of the eyepiece L _Three Away from the eyepiece L _Three And moving lens L ₂ The distance between and the finder system increases and the entire viewfinder system becomes larger. Also, the radius of curvature R of the object side surface _Five When becomes negatively larger, spherical aberration and curvature of field become larger, and the viewfinder performance deteriorates.
[0017]
On the other hand, below the lower limit of conditional expression (2), the eyepiece L _Three The center thickness of the objective lens L is large, which is preferable in terms of aberration correction. ₁ Since the diameter is increased, R _Five On the other hand, if the value is made too small, the aberration deteriorates. For this reason, the viewfinder system tends to be large, and it is difficult to realize a compact size. Further, an increase in the center thickness is not preferable because the manufacturing cost increases.
[0018]
Hereinafter, each example will be described in detail using data.
<Example 1>
The zoom finder according to the first embodiment is configured as shown in FIG. 1 as described above. The radius of curvature R (mm) of each lens surface of the zoom finder, the center thickness of each lens, and the distance between the lenses. Table 1 shows values of the refractive index N and the Abbe number ν at the air gap d (mm) and the d-line of each lens.
The numbers in the table represent the order from the object side (same in Table 4, Table 7, Table 10 and Table 12).
Further, the surface marked with * on the right side of the R value in Table 1 is an aspheric surface, which means that it has an aspheric shape represented by the following formula (A) (Table 4, Same in Table 7, Table 10 and Table 12).
[0019]
[Expression 1]

[0020]
Table 2 shows the constants C, K, a of the aspheric surface shown in the above formula (A). ₂ ~ A _Five Indicates the value of.
Further, Table 3 shows the finder magnification and each lens L at the wide-angle end (W), middle (M), and telephoto end (T) positions. ₁ , L ₂ , L _Three Interval d ₂ , D _Four It is shown.
[0021]
[Table 1]

[0022]
[Table 2]

[0023]
[Table 3]

[0024]
In addition, as shown in the lower part of Table 3 above, R _Five / R ₆ = 0.8008, d _Five / R _Five = -1.5532, and the above formulas (1) and (2) are all satisfied.
[0025]
<Example 2>
The zoom finder according to the second embodiment is configured as shown in FIG. 2 as described above. The radius of curvature R (mm) of each lens surface of the zoom finder, the center thickness of each lens, and the distance between the lenses. Table 4 shows the values of the refractive index N and the Abbe number ν at the air gap d (mm) and the d-line of each lens.
Table 5 also shows the aspherical constants C, K, a shown in the above formula (A). ₂ ~ A _Five Indicates the value of.
Further, Table 6 shows the finder magnification and each lens L at the wide-angle end (W), middle (M), and telephoto end (T) positions. ₁ , L ₂ , L _Three Interval d ₂ , D _Four It is shown.
[0026]
[Table 4]

[0027]
[Table 5]

[0028]
[Table 6]

[0029]
In addition, as shown in the lower part of Table 6, R _Five / R ₆ = 0.7938, d _Five / R _Five = -1.5133, and the above expressions (1) and (2) are all satisfied.
[0030]
<Example 3>
The zoom finder according to the third embodiment is configured as shown in FIG. 3 as described above. The radius of curvature R (mm) of each lens surface of the zoom finder, the center thickness of each lens, and the distance between the lenses. Table 7 shows values of the refractive index N and the Abbe number ν in the air gap d (mm) and the d-line of each lens.
[0031]
Table 8 shows the constants C, K, a of the aspherical formula shown in the above formula (A). ₂ ~ A _Five Indicates the value of.
Further, Table 9 shows the finder magnification and each lens L at the wide-angle end (W), middle (M), and telephoto end (T) positions. ₁ , L ₂ , L _Three Interval d ₂ , D _Four It is shown.
[0032]
[Table 7]

[0033]
[Table 8]

[0034]
[Table 9]

[0035]
In addition, as shown in the lower part of Table 9, R _Five / R ₆ = 0.7955, d _Five / R _Five = -1.6899, and the above equations (1) and (2) are all satisfied.
4 to 6 show the zoom finder of the first embodiment, FIGS. 7 to 9 show the zoom finder of the second embodiment, and FIGS. 10 to 12 show the zoom finder of the third embodiment. It is an aberration diagram showing various aberrations (spherical aberration, curvature of field and distortion) at the intermediate and telephoto ends. As apparent from these aberration diagrams, according to the zoom finder of each of the above-described embodiments, it is possible to satisfactorily correct each aberration at any position from the wide-angle end to the telephoto end.
[0036]
Next, a zoom finder to which a field frame optical system is added will be described with reference to Examples 4 to 6. In addition, Example 4 is obtained by adding a field frame display optical system to the optical system of Example 1 described above. FIGS. 13 to 15 and Example 5 show field frame display in the optical system of Example 2 described above. FIGS. 16 and 17 show an example in which an optical system is added, and Example 6 shows an example in which a field frame display optical system is added to the optical system in Example 3 described above, and is shown in FIGS. . In these Examples 4 to 6, the eyepiece lens L in Examples 1 to 3 _Three Is eyepiece L _Three It is replaced by ′.
[0037]
These zoom viewfinder eyepieces L _Three 'Has the following characteristics.
That is, this eyepiece L _Three A part of the object side surface of ′ is half-coated

surfaces

13, 23, 43, and the eyepiece L _Three

Reflective surfaces

14, 24A, 24B, and 44 are formed outside the effective size area of the finder field determined by the finder field light flux on the surface of the eye of ′, and the eyepiece L _Three Reticles 16, 26, and 46 for forming a photographing field frame are disposed on the object side of ′, and are formed by light from the object side that has passed through or near the position where the

reticles

16, 26, and 46 are disposed. Images of the

reticles

16, 26, 46 are represented by the eyepiece L _Three By ′, the image is displayed in the boundary area of the photographing field in the finder field.
[0038]
That is, eyepiece L _Three The surface on the object side of ′ is half-coated so that light can be reflected on the inner surface, and the luminous flux of the field frame display can be taken from outside the finder optical axis. At this time eyepiece L _Three ′ Is provided with at least one reflecting

surface

14, 24A, 24B, 44 on the eye-side surface, and the light flux from the object side reflected by the reflecting

surfaces

14, 24A, 24B, 44 is reflected on the half-coated

surface

13, 23 and 43. Eyepiece L _Three An Arbata type configuration in which a field-of-view display reticle is arranged on the eye side surface of ′ is also conceivable, but in this case, an eyepiece L _Three This is not possible because the curvature of the object side surface of ′ is large and becomes a divergent system.
[0039]
Accordingly, the

reticles

16, 26, and 46 are the eyepiece lenses L. _Three The eyepiece L is arranged on the object side of the ′ _Three It is necessary to reflect the light beam from the reticle to the eye side by the reflecting

surfaces

14, 24 A, 24 B, 44 on the eye side and the half-coated

surfaces

13, 23, 43.
Further, it is necessary to arrange the reflecting

surfaces

14, 24A, 24B, and 44 outside the viewfinder visual field optical path to prevent the field luminous flux from being scattered.
[0040]
In addition, the

reticles

16, 26, and 46 are used as finder objective lenses L. ₁ By arranging it in the vicinity, it is possible to increase the daylighting of the

reticles

16, 26, 46, and at the same time, the magnification of the images of the

reticles

16, 26, 46 by the subsequent optical system is not so large. can do. If this enlargement ratio is too large, the positioning accuracy is deteriorated, and the line widths of the

reticles

16, 26, and 46 must be reduced, making it difficult to process the

reticles

16, 26, and 46.
The eyepiece L _Three The eye-

side reflecting surfaces

14, 24A, 24B, 44 of ′ are constituted by spherical or aspherical surfaces having a center of curvature on the optical axis.
[0041]
This is a condition for efficiently constructing the field frame display optical system. By arranging the spherical center on the finder optical axis X, it becomes easy to improve the imaging performance of the display optical system. . The curvature radii of the reflecting

surfaces

14, 24A, 24B, and 44 are based on the viewfinder eyepiece L. _Three It has the same curvature as the surface of the eye side of ′. The spherical centers of the reflecting

surfaces

14, 24A, 24B, and 44 are also finder type eyepieces L. _Three ′ May be arranged at the same position as the spherical center of the eye-side surface, but in this case, the focal length of the display optical system becomes too short, and the magnification ratio of the images of the

reticles

16, 26, 46 is increased. There is a problem of becoming too large. In order to obtain an appropriate magnification, the reflecting

surfaces

14, 24A, 24B, and 44 are attached to the eyepiece lens L. _Three It is preferable to use a surface having a larger radius of curvature than the surface on the eye side. Further, if the reflecting

surfaces

14, 24A, 24B, and 44 are formed of aspherical surfaces, the imaging performance of the field frame display optical system is improved.
[0042]
The eyepiece L _Three ′, At least two reflecting

surfaces

14, 24 A, 24 B, 44 on which the light beams incident from the

reticles

16, 26, 46 are internally reflected are provided.
This condition is obtained by increasing the focal length of the field frame display optical system and reducing the enlargement ratio. _Three By using the thickness of ′, the reflecting

surfaces

14, 24A, 24B, and 44 are disposed on the outer peripheral portion of the lens to secure a distance on the optical path. Thereby, the enlargement ratio of the image of the field

frame display reticles

16, 26, and 46 is moderately suppressed.
[0043]
Further, as described above, the eyepiece lens L _Three When the reflecting

surfaces

14, 24A, 24B, 44 on the eye side of ′ are constituted by spherical or aspherical surfaces having the center of curvature on the optical axis, the positions of the

reticles

16, 26, 46 are arranged on the finder optical axis X. Moving lens L too close ₂ It will be a hindrance to the movement of the camera, or will be positioned in the viewfinder system light flux. In order to prevent such a situation, at least one of the reflecting

surfaces

14, 24A, 24B, and 44 may be slightly tilted from the vertical surface of the finder optical axis X so that the reticle position is away from the finder optical axis X. Necessary. Eyepiece L _Three When two or more reflecting

surfaces

14, 24A, 24B, and 44 are provided on ′, the eyepiece lens L _Three Since the distance of the optical path can be increased within ′, the eyepiece L _Three ′ To the

reticles

16, 26, 46 can be shortened, and the

reticles

16, 26, 46 can be arranged in the vicinity of the objective lens on the object side.
[0044]
Further, the eyepiece lens L on which the light beams from the

reticles

16, 26, and 46 are incident. _Three ′, Or the light incident surface of the optical member disposed on the optical path from the

reticle

16, 26, 46 to the light incident surface, to correct the diopter of the display image of the

reticle

16, 26, 46. It is assumed that the curved surface has the lens action.
[0045]
This condition is a condition for optimizing the diopter so that the field frame display optical system can be recognized by the eyes. If this condition is not satisfied, the imaging position of the display optical system is the objective lens L. ₁ Further, it becomes the object side, which is not preferable. This objective lens L ₁ This objective lens L can be transmitted through ₁ However, in this case, it is difficult to enter the field light flux to make a transmissive field frame display reticle. It is difficult to ensure sufficient brightness of the display because it has to be coated.
[0046]
Furthermore, in the zoom finders of Examples 3 to 6, the eyepiece lens L having the above-described characteristic portions is used. _Three ′ Is integrally formed, thereby preventing an increase in the assembly accuracy and the number of parts of the optical member, and further preventing the complication of the configuration, so that the zoom finder can be manufactured at low cost and with high accuracy. I am doing so.
In addition, according to the zoom finders of Examples 3 to 6 having such characteristics, the finder magnification was about 0.38 to 0.65 and the zoom ratio was about 1.8 times. In addition, the zoom finder having three lenses can be formed in the same size as a fixed finder having a lens length of about 25 mm, and can be provided with a field frame display function.
[0047]
In particular, for the field frame display, it is possible to easily switch the field frame between the Leica size and the panorama size, which was difficult with the Arbata finder.
In this embodiment, the objective lens L ₁ Is made up of a single lens, but if it is made up of two separate lenses, the viewfinder will be slightly larger, but the zoom ratio can be further increased, and performance can be improved. It becomes possible.
[0048]
Hereinafter, each of Examples 4 to 6 will be described in more detail.
<Example 4>
FIG. 13 shows an eyepiece lens L having a field frame display function used in this embodiment. _Three It is a schematic sectional drawing which shows'.
This eyepiece L _Three On the other hand, the divergent light beam from the light source O is incident on the outer peripheral portion (plane) 15 of the front surface and is internally reflected by the reflecting surface (concave surface with respect to the light beam) 14 formed on the outer peripheral portion of the rear surface. The inner surface is reflected by the half coat surface (convex surface with respect to the light beam) 13 formed on the inner surface, is emitted to the outside from the central portion (outward convex surface) 12 of the rear surface, and enters the eye point EP as a parallel light beam. Note that the light beam of the original finder optical system is the eyepiece L along the optical axis X. _Three The light beam that has entered the half-coating surface 13 formed at the center portion of the front surface of ′ and transmitted through the half-coating surface 13 is emitted to the outside from the central portion 12 of the rear surface, and is superimposed on the light flux for display of the field frame. Incident to eye point E.P.
[0049]
This eyepiece L _Three ′, The radius of curvature R (mm) of each lens surface on the optical axis of the field frame display system, the center thickness of each lens and the air gap d (mm) between the lenses, the refractive index N at the d-line of each lens, and The value of the Abbe number ν is as shown in Table 10. The lower part of Table 10 shows the focal length f ′ and the back focus l ′ of this field frame display system.
Table 11 shows the constants C, K, a of the aspheric surface shown in the above-mentioned aspheric formula (A). ₂ ~ A _Five Indicates the value of.
[0050]
[Table 10]

[0051]
[Table 11]

[0052]
FIG. 14 shows an eyepiece lens L according to the zoom finder of Example 4 above. _Three It is an aberration diagram showing various aberrations (spherical aberration, curvature of field and distortion) of the field frame display system of '. Note that the spherical aberration diagram shown in FIG. 14 is actually obtained by cutting the central beam. As is apparent from these aberration diagrams, this eyepiece lens L _Three According to the field frame display system of ′, various aberrations can be improved.
[0053]
Further, FIG. 15 shows an eyepiece lens L in the configuration of the first embodiment described above. _Three Is an eyepiece L shown in FIG. _Three It shows a viewfinder optical system (telephoto end) in place of '. However, the eyepiece L shown in FIG. _Three ′ Denotes an eyepiece lens L by internal reflection of a light beam from a reticle (which is hollowed out; hereinafter the same) 16 disposed on the outer peripheral portion of the front surface at a position away from the optical axis X. _Three A collar portion for leading to the central portion of ′ is added.
[0054]
Therefore, the transmitted light beam from the reticle 16 enters from the front surface 17 of the collar portion, is internally reflected at the rear side surface 18 and the front side surface 19 of the collar portion, and is further internally reflected by the reflective surface 14 and the half coat surface 13. _Three 'Is ejected from the central portion 12 of the rear surface in the direction of the eye point EP.
Actually, four reticles 16 are provided corresponding to the four corners of the field frame. _Three 'Indicates the light beams transmitted through these four reticles 16 to the eye point E.P. In FIG. 15, only the optical path for the transmitted light of one reticle 16 is representative. (The same applies to FIGS. 16 and 20 described later).
[0055]
<Example 5>
FIG. 16 is a side view (A) and a plan view (B) showing the zoom finder of the present embodiment. In the zoom finder (wide-angle end) of the above-described embodiment 2, the eyepiece L _Three Eyepiece L _Three An optical system configured in place of 'is shown.
FIG. 17 shows an eyepiece lens L used in the zoom finder of this embodiment. _Three 2A is a perspective view showing a front surface (object-side surface) and a perspective view showing a rear surface (eye-side surface).
[0056]
As shown in FIGS. 16 and 17, the light beam that has passed through the reticle 26 is transmitted through the eyepiece lens L. _Three ′ Is incident on the front surface (plane) 27, reflected by the reflection surface (plane) 24 A formed on the rear surface, and further reflected by the reflection surface (plane) 24 B on the outer peripheral portion of the rear surface. 27 and the reflecting surface (curved surface) 24A on the rear surface, reflected by the half coat surface (curved surface) 23 formed inside the front center hole, and emitted from the center portion (curved surface) 22 of the rear surface.
The reflective surface 24A and the reflective surface 24B are formed by aluminum coating (evaporation).
[0057]
Each of the incident surface 27 and the reflecting surface 24B is formed by four surfaces, and the eyepiece L _Three ′ As a whole has a four-divided shape that is symmetrical in the vertical and horizontal directions, and is formed so as to correspond to each of the light beams from the four reticles 26 arranged.
In addition, a notch 31 is provided at a corner near the central hole on the front side so that the original viewfinder system does not get squeezed.
[0058]
<Example 6>
FIG. 18 shows an eyepiece lens L having a field frame display function used in this embodiment. _Three It is a schematic sectional drawing which shows'.
The divergent light beam from the light source O is the eyepiece lens L. _Three ′ Is incident on the front surface (flat surface) 45 of the collar, is reflected twice on the inner surface of the collar portion, and is further internally reflected by the reflecting surface (concave surface with respect to the light beam) 44 formed on the outer peripheral portion of the rear surface of the lens. The inner surface is reflected by a half-coating surface (convex surface with respect to the light beam) 43 formed in the central portion of the lens, and is emitted to the outside from the central portion (outward convex surface) of the rear surface of the lens to become a parallel light beam at the eye point E.P. Incident. Note that the light beam of the original finder optical system is the eyepiece L along the optical axis X. _Three The light beam incident on the half-coating surface 43 formed at the central portion of the front surface of ′ and reflected by the half-coating surface 43 is emitted to the outside from the central portion 42 of the rear surface, and is superimposed on the light beam for displaying the field frame. To the eye point EP.
[0059]
This eyepiece L _Three ′, The radius of curvature R (mm) of each lens surface on the optical axis of the field frame display system, the center thickness of each lens and the air gap d (mm) between each lens, the refractive index N and the refractive index N at the d-line of each lens, and The value of the Abbe number ν is as shown in Table 12. The lower part of Table 12 shows the focal length f ′ and the back focus l ′ of this field frame display system.
Table 13 shows the constants C, K, a of the aspheric surface shown in the above-mentioned aspheric formula (A). ₂ ~ A _Five Indicates the value of.
[0060]
[Table 12]

[0061]
[Table 13]

[0062]
FIG. 19 shows the eyepiece lens L of Example 6 above. _Three It is an aberration diagram showing various aberrations (spherical aberration, curvature of field and distortion) of the field frame display system of '. Note that the spherical aberration diagram shown in FIG. 19 is actually the center light beam cut. As is apparent from these aberration diagrams, this eyepiece lens L _Three According to the field frame display system of ′, various aberrations can be improved.
[0063]
Further, FIG. 20 shows an eyepiece lens L in the configuration of the third embodiment described above. _Three The eyepiece lens L shown in FIG. _Three It shows a viewfinder optical system (telephoto end) in place of '. As shown in FIG. 18, the eyepiece lens L shown in FIG. _Three ′ Indicates that the light beam from the reticle 46 arranged at a position away from the optical axis X on the outer peripheral portion of the front surface is reflected by the inner surface of the eyepiece L _Three A collar portion for leading to the central portion of ′ is added.
[0064]
Therefore, the transmitted light beam from the reticle 46 is incident from the front surface 47 of the collar portion, is internally reflected at the rear side surface 48 and the front side surface 49 of the collar portion, is further reflected by the reflective surface 44 and the half coat surface 43, and the eyepiece L _Three It is ejected from the central portion 42 on the rear surface of ′.
Note that the zoom finder of the present invention is not limited to the above-described embodiment, and for example, the shape of the lenses constituting each lens group and the number of aspherical lenses or plastic lenses can be selected as appropriate.
[0065]
【The invention's effect】
As described above, according to the zoom finder of the present invention, in the reverse Galileo type zoom finder having three lenses including a positive objective lens, a negative moving lens, and an eyepiece having a concave surface on the object side, both surfaces of the eyepiece The ratio of the curvature radius and the ratio of the focal length of the eyepiece lens to the center thickness of the eyepiece lens are set in a range in which various aberrations can be corrected satisfactorily while downsizing the finder system.
Thereby, an inexpensive zoom finder which is compact and can improve various aberrations can be obtained.
In addition, a reflecting surface is provided on the outer surface of the finder luminous flux area of the eyepiece lens, and the luminous flux from the reticle for displaying information inside and outside the field of view, which is arranged at a position away from the optical axis of the finder system, enters the eyepiece lens. By configuring so that the light is internally reflected by the reflecting surface and guided in the direction of the optical axis of the finder beam, it is possible to display the inside / outside information of the field of view well in the field of view of the finder.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a basic configuration of a zoom finder according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is a schematic diagram showing a basic configuration of a zoom finder according to Embodiment 2 of the present invention.
FIG. 3 is a schematic diagram showing a basic configuration of a zoom finder according to Embodiment 3 of the present invention.
FIG. 4 is an aberration diagram at the wide-angle end of the zoom finder according to Example 1;
FIG. 5 is an aberration diagram in the middle of the zoom finder according to Example 1;
FIG. 6 is an aberration diagram at the telephoto end of the zoom finder according to Example 1;
FIG. 7 is an aberration diagram at the wide-angle end of the zoom finder according to Example 2;
FIG. 8 is an aberration diagram in the middle of the zoom finder according to Example 2;
FIG. 9 is an aberration diagram at the telephoto end of the zoom finder according to Example 2;
FIG. 10 is an aberration diagram at the wide-angle end of the zoom finder according to Example 3;
FIG. 11 is an aberration diagram in the middle of the zoom finder according to Example 3;
FIG. 12 is an aberration diagram at the telephoto end of the zoom finder according to Example 3;
FIG. 13 is a schematic sectional view showing an eyepiece in the zoom finder according to Example 4;
FIG. 14 is an aberration diagram of the field frame display system of the eyepiece shown in FIG.
FIG. 15 is a schematic diagram illustrating a basic configuration of a zoom finder according to a fourth embodiment.
FIG. 16 is a schematic diagram illustrating a basic configuration of a zoom finder according to a fifth embodiment.
17 is a perspective view showing an external shape of the eyepiece shown in FIG.
FIG. 18 is a schematic cross-sectional view showing an eyepiece in the zoom finder according to Example 6;
FIG. 19 is an aberration diagram of the field frame display system of the eyepiece shown in FIG.
20 is a schematic diagram showing a basic configuration of a zoom finder according to Embodiment 6. FIG.
[Explanation of symbols]
L ₁ Objective lens
L ₂ Moving lens
L _Three , L _Three ′ Eyepiece
R ₁ ~ R ₆ Radius of curvature of lens surface
d ₁ ~ D ₆ Lens surface distance (lens thickness)
X optical axis
EP Eyepoint
13, 23, 43 Half coat surface
14, 24A, 24B, 44 Reflecting surface
16, 26, 46 reticle

Claims

In order from the object side, in a zoom finder comprising an objective lens having a positive refractive power, a moving lens having a negative refractive power movable on the optical axis, and an eyepiece having a concave surface on the object side,
The paraxial radius of curvature of the object-side surface of the eyepiece is R ₅ , the paraxial radius of curvature of the eye-side surface is R ₆ , the center thickness of the eyepiece is d _5, and the focal length of the eyepiece is f ₃
(1) 0.6 <R ₅ / R ₆ <0.9
R ₅ <0.0
(2) −1.8 <d ₅ / R ₅ <−1.4
A zoom finder that satisfies the following conditional expressions (1) and (2).

The object-side surface of the eyepiece is a half-coated surface, and the eye-side surface of the eyepiece is formed with a reflecting surface outside the effective size region of the finder field determined by the finder field light flux,
An image of the reticle formed by light from the object side passing through the reticle placement position or in the vicinity thereof is provided on the object side of the eyepiece with a reticle for displaying in-field / outside display information regarding the field of view. The zoom finder according to claim 1, wherein the zoom finder is displayed at a position at which a boundary region of the photographing visual field region can be identified by the eyepiece.

3. The zoom finder according to claim 2, wherein the reflecting surface formed on the eye side surface of the eyepiece is formed of a spherical surface or an aspherical surface having a center of curvature on the optical axis.

4. The zoom finder according to claim 2 or 3, wherein the eyepiece has at least two reflecting surfaces on which the light beam incident through the reticle arrangement position or its vicinity is internally reflected. .

A light incident surface of the eyepiece on which a light beam that has passed through or near the reticle placement position is incident, or a light incident surface of an optical member disposed on an optical path from the reticle to the light incident surface is displayed on the reticle. The zoom finder according to any one of claims 2 to 4, wherein the zoom finder is a curved surface having a lens function for correcting diopter of an image.