JP3679744B2 - 画像合成方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は画像合成技術に関し、とくに、二次元画像と立体画像を合成する方法と装置および関連するコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
PC(パーソナルコンピュータ)が普及し、一般ユーザが広くコンピュータに接する機会をもつようになった。同様のIT化はカメラの世界でも長足の進歩を遂げ、デジタルカメラはメガピクセルの製品が常識的になった。個人表現のためのデジタルカメラと、表現ツールとしてのPCの結びつきにより、個人が自分の撮った写真を画像処理その他の方法で編集し、友人に送ったり、ローカルまたはリモートのディスクへ保存して電子アルバムを生成したり、自分のホームページへアップするなど、ユーザ主導型のデジタル画像文化も浸透しつつある。今後、インターネット利用の新たなステージともいえるブロードバンド時代に入っていくとき、画像データの利用と流通は、コンテンツの充実という形で飛躍的に広がるものと思われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
こうした状況下、近い将来、画像コンテンツのひとつの形態として、擬似三次元画像(以下単に「立体画像」ともいう)が技術的に注目され、かつ相当の市場を獲得することが考えられる。立体画像は、よりリアルな画像を求めるユーザの希望を叶え、ユーザは単にそれを鑑賞するにとどまらず、そのクリエーションへ参画できる技術的状況が整った。これは従来考えられなかった画像とユーザの関わり方といってよい。
【0004】
本発明者はそうした現状に着目して本発明をなしたものであり、その目的は、立体画像の特質を活かしつつ画像コンテンツを充実させることのできる画像合成技術を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、画像合成方法に関する。この方法は、二次元画像と、複数の視点が想定され、かつ背景および物体から構成される立体画像とを取得する工程と、取得された二次元画像と立体画像を重ねたとき、二次元画像の画素のうち物体を構成する画素と重なるものについては、前者を後者によって置換することにより、二次元画像を物体の部分について立体化する工程とを含む。
【0006】
「前者」とは二次元画像の画素のうち前記物体を構成する画素と重なる画素、「後者」とは、その重なる画素であって立体画像側に含まれるものである。「二次元画像」の例は、一般的なデジタルカメラによる写真である。「物体」、すなわちオブジェクトは、写真でいえば被写体のように実体のある部分であるが、仮想的な模様などであってもよく、要するに背景と区別される領域をいう。この方法によれば、二次元画像のうち所望の領域、すなわち物体の存在領域をその物体の画像で置き換えることができ、さらにその物体の部分が立体視できるため、二次元画像に特殊効果を加えることができる。
【0007】
本発明の別の態様も画像合成方法に関し、二次元画像と、複数の視点が想定された立体画像とを取得する工程と、その立体画像のうち二次元画像よりも後方に再生されるべき画素を選択して初期画像を生成する工程と、二次元画像のうち注目領域を選択し、これにより初期画像を上書きして中間画像を生成する工程と、立体画像のうち二次元画像よりも前方に再生されるべき画素を選択し、これにより中間画像を上書きして完成画像を生成する工程とを含む。「注目領域」は初期画像よりも小さいことを条件としてもよい。
【0008】
この方法によれば、二次元画像に対して遠景と近景を立体的に付加することができる。また、奥行きが大きい領域を先に描き、次第に前景を重ね描きしていくことにより、比較的小さな計算負荷で自然な画像を生成することができる。
【0009】
本発明のさらに別の態様も画像合成方法であり、ユーザの保有する二次元画像と、特殊効果を有する立体画像とを取得する工程と、その二次元画像の少なくとも一部の画素を立体画像の画素によって置換する工程と、置換によって得られた、少なくとも一部が立体化された二次元画像をユーザへ提供する工程とを含む。この方法はユーザ側のローカルな環境で実現することもできるし、ネットワークを経たサーバ側で実現してもよい。実現はハードウエア、ソフトウエア、それらの連携、いずれであってもよい。「ユーザへ提供する」とは、ユーザへ送信する、ユーザからアクセス可能な記憶装置へ格納する、ユーザが望む形態でプリンタその他のデバイスや装置へ出力する、ユーザの指定するネットワークアドレスへ電子メールその他のメッセージに添付または内包して配信する、など、その形はさまざまである。
【0010】
本発明のさらに別の態様は、画像合成装置に関する。この装置は、二次元画像と、複数の視点が想定され、かつ背景および物体から構成される立体画像とを取得する画像取得部と、取得された二次元画像と立体画像を重ねたとき、二次元画像の画素のうち前記物体を構成する画素と重なるものについては、前者を後者によって置換することにより、二次元画像を前記物体の部分について立体化して完成画像を生成する画素置換部とを含む。
【0011】
本発明のさらに別の態様も画像合成装置に関し、この装置は、二次元画像と、複数の視点が想定された立体画像とを取得する画像取得部と、立体画像のうち二次元画像よりも後方に再生されるべき画素を選択して初期画像を生成する第1置換部と、二次元画像のうち注目領域を選択し、これにより初期画像を上書きして中間画像を生成する第2置換部と、立体画像のうち二次元画像よりも前方に再生されるべき画素を選択し、これにより中間画像を上書きして完成画像を生成する第3置換部とを含む。
【0012】
本発明のさらに別の態様も画像合成装置に関する。この装置は、クライアントサーバシステムを構成するサーバ側の装置であって、クライアントからユーザの保有する二次元画像を取得する画像取得部と、二次元画像の少なくとも一部の画素を、特殊効果を有する立体画像の画素によって置換する画素置換部と、置換によって得られた完成画像をユーザへ提供する画像提供部とを含む。
【0013】
この装置はさらに、立体画像を複数保持する立体画像保持部と、保持された立体画像をユーザによって選択可能な状態で表示する選択受付部とを含み、ユーザが選択した立体画像とそのユーザの保有する二次元画像とが画素置換部によって処理されてもよい。この構成であれば、ユーザは立体画像をあたかも写真に対する額のような感覚で選ぶことができ、サービスの付加価値が高まる。
【0014】
以上の画像合成装置は、完成画像を所定の目的に向けた出力形態、例えば前述の記憶装置への格納、電子メールの送信などを目的として出力する出力処理部をさらに含んでもよい。
【0015】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、伝送媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好適な実施の形態を適宜図面を参照して説明する。図1は、立体画像がユーザの目に立体的に見える原理を示す。立体表示装置60は、液晶パネル61と、立体表示のための画像分離手段であるパララックスバリア62よりなる。同図における立体表示装置60は二眼式の装置で、右目画像63と左目画像64が液晶パネル61において一列おきに交互に表示されている。この状態でパララックスバリア62を介してこの画像を見ると、右目画像63および左目画像64はそれぞれユーザの右目および左目に正しく届き、立体視が可能となる。
【0017】
図2は、左目画像21と右目画像22から立体画像23を生成する手順を示す。図1のごとく、左目画像21および右目画像22は、それぞれそれらの画素の1/2がユーザの目に投ずるにすぎない。いま仮に、液晶パネル61の偶数列が左目用の画素列であり、奇数列が右目用の画素列である場合、左目画像21から偶数列の画素を取り出し、右目画像22から奇数列の画素を取り出し、それらを並置することにより、立体画像23が形成される。この立体画像23は、表示の段階では右目用の画素と左目用の画素を1画素毎に交互に並び替える必要があるが、以下、説明の簡単のために同図のごとく並置した状態を図示する。いずれにせよ、立体画像23は、左目画像21および右目画像22の1枚分のサイズと等しく、画像の配信や記録の際に好都合である。
【0018】
図3は、実施の形態によって二次元画像11に立体画像23が合成される様子を示す。同図において、二次元画像11はユーザがデジタルカメラなどで撮影した二次元画像であり、立体画像23はその二次元画像11に特殊な効果を与えるためにあらかじめ準備された画像である。これらの画像のサイズは等しく、行方向および列方向の画素数はそれぞれ2mおよびn個である。立体画像23は、「物体」に相当するハート形の模様とそれ以外の背景から構成される。
【0019】
二次元画像11と立体画像23が合成されて、最終的に完成された画像13(この画像を以降「完成画像13」と呼ぶ)が生成される大略は以下のとおりである。すなわち、立体画像23を二次元画像11に仮想的に重ねあわせたとき、ハート形の存在する領域については、その画素によって二次元画像11の同じ位置にある画素を置換し、結果的に二次元画像11に立体画像23のハート形が上書きされる状態を作る。このとき、左目画像21に由来するハート形については、二次元画像11の偶数列のみを置き換え、同様に右目画像22に由来するハート形については奇数列の画素のみを置換する。
【0020】
図4は、そうして得られた完成画像13をユーザが観察する様子を示す。同図のごとく、二次元画像11である元の写真は平面的に見えるが、それよりもユーザに近い位置にいろいろな奥行きを持ったハート形が浮かんでいるように見える。元の左目画像21と右目画像22において、より大きな変位が与えられたハート形ほどユーザに近い位置に認識される。この処理の結果、ユーザは自分が撮影した二次元的な写真に立体的な装飾を施すことができ、好みに応じて娯楽性および創作性の高い写真を生成することができる。
【0021】
立体画像23は、ハート形その他の模様に限られず、たとえば写真でいうフレームの部分に相当してもよく、その場合、フレーム部分が飛び出した特殊な写真が実現できる。このとき、その完成画像13を液晶パネル61に表示したとき、あたかも現実の写真フレームを見ているような効果が得られる。
【0022】
図5は、この実施の形態に係る画像合成装置100の構成を示す。画像合成装置100は、ユーザのパーソナルコンピュータなどローカルな場所で実現されてもよく、ユーザがネットワークを介して画像合成サービスを受けるためのサーバであってもよい。その構成は、ハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、それらの組合せのいずれによって実現されてもよく、ここでは結果的に実現される機能をブロック化して示している。たとえば、各構成はCPUおよび画像合成機能のあるプログラムによって実現できる。図5における各構成は機能に着目しており、必ずしもハードウエアのコンポーネントに相当しない。
【0023】
画像合成装置100は、デジタルカメラ102から二次元画像を取得し、立体画像保持部106から立体画像を取得する画像取得部104と、取得されたそれらの画像を入力して画像合成処理を行う画素置換部108と、合成後の完成画像を入力し、これをユーザへ提供する画像提供部110を含む。
【0024】
立体画像保持部106には、あらかじめいろいろな模様やフレームが立体画像として多数準備されている。ユーザは、自分の二次元画像に合成すべき立体画像を選択受付部118に指示することにより選択する。選択された立体画像は画像取得部104へ提供される。画像提供部110は出力処理部112を含み、出力処理部112は完成画像を完成画像保持部114へ保存したり、電子メールへ添付してユーザが希望するあて先へ送信したり、ユーザによって運営されるホームページへ掲載するなど、ユーザの希望に沿った出力形態にて出力する。
【0025】
GUI(グラフィカルユーザインタフェイス)116は、デジタルカメラ102からの二次元画像の入力、選択受付部118におけるユーザの選択、画像提供部110における出力形態の指定など、ユーザが画像合成装置100との間で持つべきやりとりを仲介する。
【0026】
図6は、画像合成装置100による画像合成処理の手順を示す。ここでは、画素の置換による画像の合成に関する処理のみが記述されている。同図においてパラメータh、i、j、kは、図3に示すごとく、それぞれ、二次元画像における画素の列番号、二次元画像における画素の行番号、立体画像における画素の列番号、立体画像における画素の行番号である。
【0027】
図6のごとく、まず画像取得部104に対して二次元画像の読込(S10)と立体画像の読込(S12)が行われる。つづいてパラメータkが0にセットされ(S14)、同様にjが0にセットされる(S16)。k<nの間はループ1(S18〜S30)が連続的に実行される。また、j<2mの間はループ2(S20〜S26)が連続的に実行される。このことから、処理は立体画像のすべての画素に関して行われることがわかる。
【0028】
まず、立体画像の画素データ(0,0)が「背景」に含まれるか否かが判定され(S22)、含まれる場合(S22のYES)その画素についてはなにも行われずjがインクリメントされる(S24)。列方向の処理は、j=2mになるまでループ2において行われる。一方、行方向の処理はk=nになるまでループ1において行われる。
【0029】
S22に戻り、いま問題となる立体画像の画素データが「背景」に含まれない場合(S22のNO)、すなわちその画素が物体であるいずれかのハート形に含まれるとき、処理はS40に進む。ここでは、jとmの大小が比較される。図3のごとく、j<mの場合(S40のYES)、この画素は元の左目画像に含まれており、立体画像の画素データ(j,k)によって、二次元画像の対応する位置に存在する画素のデータ(2j+1,k)が置換される(S42)。S40において「NO」の場合、すなわちいま問題となる画素が元の右目画像に含まれる場合、立体画像の画素データ(j,k)によって元の二次元画像の画素データ(2j−2m,k)が置き換えられる(S44)。以上の処理により、立体画像のハート形の部分の画素がいずれの対応する右目画像または左目画像の該当画素と置き換わる。この処理をループ1、パラメータkのインクリメント(S28)、ループ2をとおして行うことにより、最終的に完成画像13が生成され、出力される(S32)。
【0030】
図7は、別の実施の形態による画像の合成の様子を模式的に示す。二次元画像41はユーザが撮影した写真であり、人の顔が映し出されている。一方、それと合成すべき立体画像42は恐竜が口が開いた様子を立体化している。ここでは両画像を合成することにより、人が恐竜に飲み込まれるような立体写真を生成するものである。
【0031】
この実施の形態においても、二次元画像41と立体画像42の奥行きに注目し、より遠景に存在する画像から順にそれ以前に生成された画像へ上書きすることにより、自然な完成画像を得る。ここでは、二次元画像41について想定された奥行きに対し、立体画像42においてより遠くに存在する部分を先に描き、つづいて二次元画像41のうち注目領域である人の顔を遠景画像に上書きし、最後に人の顔よりも小さな奥行きを持つ部分が立体画像42から選択され、それまでに生成された画像に上書きされる。
【0032】
これら3段階の処理のそれぞれにおいて得られる画像が、同図では、遠景にあたる初期画像431、人の顔まで処理が終わった中間画像432、および最終的な完成画像433として描かれている。初期画像431においては、コンピュータグラフィックスで既知のように、人の顔が存在する奥行きに立てられた仮想平面によって立体画像42の恐竜の画像が切断され、描かれている。
【0033】
ここで、初期画像431に対して人の顔を合成する際、二次元画像41全体を上書きしてしまうと、初期画像431がすべて失われるため、二次元画像41のうち注目領域である人の顔のみを抽出して上書きする。このため、二次元画像41に関する処理を行う際、初期画像431よりも小さな領域が選択される。
【0034】
図7の処理に必要な装置の構成は、ほぼ図5のものと同じであるが、画素置換部108の構成が3段階に分かれている点が異なる。図8は、この実施の形態における画素置換部108の構成を示す。第1置換部130は、立体画像42のうち、二次元画像41よりも後方に再生されるべき画素を選択して初期画像431を生成する。第2置換部132は、二次元画像42から注目領域を選択し、これにより初期画像431を上書きして中間画像432を生成する。第3置換部134は、立体画像42のうち二次元画像41よりも前方に再生されるべき画素を選択し、これにより中間画像432を上書きして完成画像433を生成する。生成された完成画像433は画像提供部110へ出力される。
【0035】
図9は、この実施の形態における画像合成処理の手順を示す。ただしこの手順は先の実施の形態において、図6で説明した手順を拡張したものであるから、表記の簡単のため、ここでは処理の概要のみを示す。同図のごとく、まず二次元画像41および立体画像42の読み込みが行われる(S10、S12)。つづいて、二次元画像41の奥行きに想定された平面によって、立体画像42を遠景および前景に分割する(S100)。つぎに画素変換部108により、初期画像431の生成(S102)、中間画像432の生成(S104)、完成画像433の生成(S106)が行われ、完成画像433が画像提供部110から所期の目的に向けて出力される(S108)。
【0036】
図10は、以上の実施の形態に係る画像合成装置100によって実際に画像を合成するためのGUI116の表示イメージである。GUI116によって表示される画面300は、処理の対象となる二次元画像を表示する領域302と、それに合成すべき立体画像をフレームとして表示するための領域304と、それらを合成して得られる完成画像をプレビューするための領域306を含む。また、ユーザが二次元画像をファイルから読み込むためのボタン312、フレームとなる立体画像を選択するための指示領域308、および生成された完成画像の出力形態を指示するためのボタン群310が表示されている。このボタン群310は、たとえば完成画像をファイルに保存したり、電子メールに添付して送信したり、ユーザのホームページに掲載するためのボタンを供えている。このGUI116の機能は、図5において画像合成装置100に内蔵されるとしたが、当然ながらネットワークを介して、たとえばWebサーバの有するCGI(Common Gateway Interface)などの遠隔の機能によって実現されてもよい。
【0037】
図11は、実施の形態に係る画像合成装置100を含むネットワークシステム500の全体構成を示す。このネットワークシステム500は、ユーザ端末502とWebサーバ508を含み、これらがインターネット504で接続されている。ユーザ端末502はデジタルカメラ102はスキャナ506などの画像入力装置から二次元画像を取得し、これをWebサーバ508へ送信する。
【0038】
Webサーバ508は、受信した二次元画像に対して立体的なフレームを付けたり、立体的な特殊効果を施したうえで、これをユーザへ送信し、または内部の記憶装置に格納し、ユーザによるアクセスを待つ。Webサーバ508は、httpd(hyper text transfer protocol daemon)など、Webサーバとして必要な機能のほか、いずれかの実施の形態に係る画像合成装置100の機能を内蔵する。
【0039】
画像合成装置100は図5同様の構成であるが、完成画像保持部114がユーザ別画像保持部114aに拡張され、ユーザ別に完成画像が保持されている。これにより、ユーザはローカルに完成画像を持つ必要がなく、必要なときはいつでもWebサーバ508へアクセスすることにより所望の完成画像を見ることができる。したがって、このシステムは、ユーザから見れば、遠隔に置かれた電子立体アルバムと考えることができる。
【0040】
Webサーバ508はさらに課金部510を含む。課金部510は、ユーザに対して様々な立体画像を提供するサービス、画像合成サービス、およびユーザの画像を保管するサービスに対して課金情報を生成し、図示しない電子決済システムによる決済を支援する。
【0041】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、さらにさまざまな変形例や改良例が存在することは当業者には理解されるところである。以下そうした例を挙げる。
【0042】
実施の形態では、二次元画像そのものは立体化しなかった。しかしながら、これも立体化することが可能である。ひとつの方法として、二次元画像をコピーしたうえで、2枚の画像上で対応しあう画素に人為的な変位を持たせ、立体画像と同様の視差をもたせることができる。この方法によれば、もともと準備されたフレームのような立体画像以外にユーザがデジタルカメラで撮影した二次元画像の部分にも立体感を持たせることができ、サービスの幅が広がる。二次元画像を擬似的に立体画像へ変換する場合、さまざまな奥行き関係が生じる。たとえば、遠景から順に立体画像、二次元画像、立体画像、二次元画像といった複雑な完成画像を生成することも可能である。
【0043】
実施の形態では2眼式の立体画像で説明を行ったが、当然ながら、2を超える視点数の立体画像でも同様の画像合成が可能である。
実施の形態では、二次元画像と立体画像が当初より同じサイズであることを仮定したが、当然ながらこれらのサイズが異なることもある。その場合、図10に示したGUI116の機能として、二次元画像や立体画像の一部切り出しのための位置指定や画素数の選択が可能な編集機能を付加してもよい。とくに、表示画素数が決まっている場合、表示機器の型番などからその画素数が選択できるようになっていてもよい。
【0044】
また、図10においてはフレームは既成のものであったが、物体の位置と立体感の強さを選択することで自由に作成できるものであってもよい。
【0045】
実施の形態では、画像合成装置100の機能はユーザのパーソナルコンピュータなどのローカルな環境、またはWebサーバなどネットワークを介した遠隔の環境で実現された。これら以外にも、画像合成装置100はたとえば野外や娯楽施設に設置する機器として設計されてもよい。その場合、作成された完成画像のデータは、ハードディスクのような記憶装置だけでなく、各種メモリカードや、携帯電話のようなメモリを内蔵する装置などへ格納されてもよい。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、自然で娯楽性の高い画像合成が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 立体視の原理を説明する図である。
【図2】 左目画像および右目画像から生成された立体画像を模式的に示す図である。
【図3】 実施の形態における、二次元画像と立体画像の合成を模式的に示す図である。
【図4】 合成の結果得られた完成画像をユーザが見る様子を模式的に示す図である。
【図5】 実施の形態に係る画像合成装置の構成図である。
【図6】 図5の画像合成装置による処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】 別の実施の形態による画像の合成を模式的に示す図である。
【図8】 図7の実施の形態を実現する画素置換部の構成を示す図である。
【図9】 図7の画像合成の手順を示すフローチャートである。
【図10】 いずれかの実施の形態に係る画像合成装置のGUIを示す図である。
【図11】 いずれかの実施の形態に係る画像合成装置を含むネットワークシステム全体を示す構成図である。
【符号の説明】
11,41 二次元画像、 23,42 立体画像、 13,433 完成画像、 100 画像合成装置、 102 デジタルカメラ、 104 画像取得部、 106 立体画像保持部、 108 画素置換部、 110 画像提供部、 112 出力処理部、 114 完成画像保持部、 116 GUI、 130 第1置換部、 132 第2置換部、 134 第3置換部、 431 初期画像、 432 中間画像、 500 ネットワークシステム、508 Webサーバ。

Claims (3)

  1. 二次元画像と、複数の視点が想定された立体画像とを取得する工程と、
    前記立体画像のうち前記二次元画像よりも後方に再生されるべき画素を選択して初期画像を生成する工程と、
    前記二次元画像のうち注目領域を選択し、これにより初期画像を上書きして中間画像を生成する工程と、
    前記立体画像のうち前記二次元画像よりも前方に再生されるべき画素を選択し、これにより中間画像を上書きして完成画像を生成する工程と、
    を含むことを特徴とする画像合成方法。
  2. 二次元画像と、複数の視点が想定された立体画像とを取得する画像取得部と、
    前記立体画像のうち前記二次元画像よりも後方に再生されるべき画素を選択して初期画像を生成する第1置換部と、
    前記二次元画像のうち注目領域を選択し、これにより初期画像を上書きして中間画像を生成する第2置換部と、
    前記立体画像のうち前記二次元画像よりも前方に再生されるべき画素を選択し、これにより中間画像を上書きして完成画像を生成する第3置換部と、
    を含むことを特徴とする画像合成装置。
  3. 前記完成画像を所定の目的に向けた出力形態にて出力する出力処理部をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の装置。
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