JP3678783B2 - Ultrafine particle fusion product and production method thereof - Google Patents
Ultrafine particle fusion product and production method thereof Download PDFInfo
- Publication number
- JP3678783B2 JP3678783B2 JP2171695A JP2171695A JP3678783B2 JP 3678783 B2 JP3678783 B2 JP 3678783B2 JP 2171695 A JP2171695 A JP 2171695A JP 2171695 A JP2171695 A JP 2171695A JP 3678783 B2 JP3678783 B2 JP 3678783B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ultrafine
- particles
- fusion
- ultrafine particles
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、金属超微粒子の融合体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属粒子や金属酸化物粒子等の化合物粒子には、その粒径を 100nm以下というように超微粒子化すると、通常の粒子(例えば 1μm 以上)とは異なる特性が出現する。これは、全原子数に対して表面に存在する原子数が増加する、すなわち比表面積が増大するために、粒子の特性に対して表面エネルギーの影響を無視できなくなるためである。
【0003】
上述したような超微粒子は、新しい表面現象の発見やその概略の掌握等に適していたり、また超微粒子ではバルクに比べて融点や焼結温度の低下等が起こり、それらの性質を各種分野に応用し得る可能性があるため、超微粒子自体の物性等に関する研究や超微粒子の利用方法に関する研究等が進められている。
【0004】
従来の超微粒子は、例えば以下に示すような物理的方法や化学的方法で作製されている。すなわち、物理的な超微粒子の製造方法としては、不活性ガス中で金属等を蒸発させ、ガスとの衝突により冷却・凝縮させて超微粒子を生成するガス中蒸発法、蒸発源としてスパッタ現象を利用するスパッタリング法、真空下で金属を加熱し、蒸発した金属原子を有機溶剤と共に有機溶剤の凝固点以下に冷却した基板上に共蒸着させて超微粒子を得る金属蒸気合成法、オイル上に金属を蒸着させる流動油上真空蒸発法等が例示される。
【0005】
また、液相を利用した化学的な超微粒子の製造方法としては、高分子界面活性剤を共存させたアルコール中で貴金属塩を還流条件下で還元するコロイド法、金属アルコキシドの加水分解を利用するアルコキシド法、金属塩の混合液に沈殿剤を加えて沈殿粒子を得る共沈法等が、さらに気相を利用した化学的な超微粒子の製造方法としては、金属カルボニル化合物等の熱分解反応により金属超微粒子を得る有機金属化合物の熱分解法、金属塩化物を反応ガス気流中で還元・酸化または窒化して超微粒子を得る金属塩化物の還元・酸化・窒化法、酸化物・含水化物を水素気流中で加熱して還元する水素中還元法、金属塩溶液をノズルより噴霧し熱風乾燥させる溶媒蒸発法等が例示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の超微粒子に対する研究や開発は、主として超微粒子の集合体(超微粉体)に関するものであり、超微粒子単体に対する各種操作や制御に関する研究は十分には行われていない。これは、上述した従来の超微粒子の製造方法にも起因しており、従来の製造方法の多くは超微粒子を集合体として作製するには適するものの、超微粒子を粒子単体として得ることは困難であった。
【0007】
上述したように、従来、超微粒子単体に対する各種操作や制御に関する研究は十分には行われていないため、それらに基く超微粒子の単体からの応用も具体的には進められていない。例えば、超微粒子の単体同士の融合等を制御された条件の下で実現することによって、超微細生成物やバルクとは異なる性質を有する物質等の作製が可能となることが予測される。
【0008】
本発明は、例えば超微粒子の単体からの応用展開を可能にするためになされたもので、融合状態等の制御が可能であると共に、操作性が高い超微粒子融合体およびその製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段と作用】
本発明における第1の超微粒子融合体は、粒径 5 〜 10nm の Al 超微粒子からなる金属超微粒子同士の融合体であって、前記金属超微粒子の構成原子の表面拡散により融合していると共に、前記融合界面に直径3nm以下の前記構成原子のクラスターが存在していることを特徴としている。
【0010】
また、第2の超微粒子融合体は、粒径 10 〜 30nm の Al 超微粒子からなる金属超微粒子同士の融合体であって、前記金属超微粒子同士の結晶面および結晶方位が同一となるよう前記金属超微粒子の原子配置が変化した状態で融合していることを特徴としている。
【0011】
本発明の超微粒子融合体の製造方法は、少なくとも 2つの金属超微粒子に、真空雰囲気中で 1×1019e/cm2 ・sec 以上の電子線を照射して、前記少なくとも 2つの金属超微粒子同士を融合させることを特徴としている。
【0012】
すなわち本発明は、 2つの金属超微粒子に真空雰囲気中で同時に 1×1019e/cm2 ・sec (2A/cm2 )以上の電子線を照射することによって、特別な温度制御を必要としない室温ステージ上で、金属超微粒子同士を溶融させることなく融合させることが可能であること、および当初の金属超微粒子の粒径等に応じて融合状態が制御可能であることを見出したことに基くものである。
【0013】
本発明の超微粒子融合体の出発物質として用いる金属超微粒子としては、例えば粒径が 5〜30nm程度のAl超微粒子が例示される。出発物質としての金属超微粒子の粒径が30nmを超えると、 1×1019e/cm2 ・sec 以上の電子線を照射しても融合現象を誘起することができず、また粒径が 5nm未満の金属超微粒子は作製自体が困難である。このような 2つの金属超微粒子に対して真空雰囲気中にて同時に電子線を照射すると金属超微粒子融合体が生成し、金属超微粒子融合体の融合状態は出発物質としての金属超微粒子の粒径に応じたものとなる。
【0014】
本発明の第1の超微粒子融合体は、上述した金属超微粒子への電子線照射により得られる金属超微粒子融合体であって、出発物質として特に小径のAl超微粒子を用いたものである。すなわち、出発物質であるAl超微粒子の粒径が特に小径であると、具体的には粒径が5〜10nmの範囲であると、電子線照射によりAl超微粒子の構成原子の表面拡散が起こり、直径3nm以下の構成原子のクラスターが生成する。そして、この生成した直径3nm以下のクラスターを介してAl超微粒子同士が融合する。
【0015】
このような第1の超微粒子融合体は、融合界面に直径 3nm以下の構成原子のクラスターが存在しているため、外力に対して融合界面が靭性に富むというような利点や、機能性材料等への応用可能性を有している。
【0016】
また、本発明の第2の超微粒子融合体は、上述した金属超微粒子への電子線照射により得られる金属超微粒子融合体であって、出発物質として比較的大径のAl超微粒子を用いたものである。すなわち、出発物質であるAl超微粒子の粒径が比較的大径であると、具体的には粒径が10〜30nmの範囲であると、電子線照射によりAl超微粒子同士が近付き始めた際に、結晶面および結晶方位を合せて界面エネルギーが極小となるように、Al超微粒子の原子配置が変化する。そして、結晶面および結晶方位が同一となった接点からネッキングが起こって融合体が生成する。この融合体は、当初は元の超微粒子形状をそれぞれ維持しており、電子線の照射時間の経過に伴ってやがて一体化が完成する。
【0017】
このような第2の超微粒子融合体は、当初の超微粒子形状を維持したままで結晶面および結晶方位が同一のエピタキシャル関係を持つ融合界面を有する融合体とすることができるため、界面強度が高いというような利点を有し、構造部材等への応用可能性を有している。
【0018】
本発明の製造方法において、金属超微粒子に照射する電子線の強度は 1×1019e/cm2 ・sec (2A/cm2 )以上とする。照射する電子線強度が 1×1019e/cm2 ・ sec 未満であると、金属超微粒子同士が融合し得るほどに活性化することができない。言い換えると、 1×1019e/cm2 ・sec 以上の強度を有する電子線は、金属超微粒子の局所加熱効果と原子変位誘起(knock-on)効果等をもたらし、これらによって超微粒子融合体を生成することが可能となる。
【0019】
また、金属超微粒子への電子線の照射は真空雰囲気中で行うものとし、具体的には10-5Pa以下の真空雰囲気中で電子線照射を行うことが好ましい。電子線照射時の真空雰囲気が10-5Paを超えると、残留ガス中の不純物原子との化合物が生じ、界面強度が低下するおそれがある。ここで、本発明では真空雰囲気中での1×1019e/cm2・sec以上の電子線照射によって、溶融状態を経ていない金属超微粒子同士の融合体の生成を室温ステージ上で実施することができる。一般に、制御された加熱条件下で電子線を照射することは困難であるため、室温ステージ上での電子線照射により金属超微粒子融合体の生成を可能にすることは意義が大きいと共に、溶融させずに融合体の生成が可能であるため、残留歪やミスフィット転位等の格子欠陥を界面近傍に形成させることがなく、省エネルギー化が可能となる。
【0020】
本発明で出発物質として用いる粒径 5〜30nm程度の金属超微粒子は、例えば以下のようにして作製することができる。ここでは、Al超微粒子を例として説明する。
【0021】
すなわち、θ−Al2 O 3 粒子等の準安定金属酸化物粒子に、真空雰囲気中にて 1×1019e/cm2 ・sec 以上の強度を有する電子線を照射する。 1×1019e/cm2 ・sec 以上の強度を有する電子線は、準安定金属酸化物粒子の局所加熱効果と酸素原子の変位効果等をもたらす。これらによって、安定相であるα−Al2 O 3 やAl2 O 3 の構成金属であるAlからなると共に、出発原料であるθ−Al2 O3 粒子より小径の超微粒子が生成する。このようにして得られるAl超微粒子は、表面酸化物を有しない粒径が 5〜30nm程度で純金属超微粒子であって、いずれも単体として分離可能である。従って、本発明の出発物質としての金属超微粒子として用いることができる。ただし、上記した方法に限らず、超微粒子単体として操作することが可能な金属超微粒子が得られれば、種々の製造方法を適用することができる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
【0023】
実施例1
まず、粒径が 100nm程度の球状θ−Al2 O 3 粒子(純度=99.8%)を用意し、これをアルコールに分散させた後、カーボン支持膜上に塗布、乾燥させた。次いで、上記球状のθ−Al2 O 3 粒子を配置したカーボン支持膜を、 200kVTEM装置(日本電子社製、JEM-2010(商品名))の真空室内に配置された室温ステージ上に設置した。
【0024】
次に、上記真空室内を 1×10-5Paの真空度まで排気した後、カーボン支持膜上に配置された粒径 100nmのθ−Al2 O 3 粒子に、 1.3×1020e/cm2 ・sec(20A/cm2 )の電子線(照射径=250nm)を照射した。そして、この電子線照射によって、θ−Al2 O 3 粒子から直径 5〜10nm程度のAl超微粒子を生成した。
【0025】
上述したAl超微粒子を使用して、Al超微粒子融合体を生成した。具体的には、生成したAl超微粒子を有するカーボン支持膜を、上記TEM装置の真空室内に配置した状態(真空度を含む)を維持し、カーボン支持膜上のAl超微粒子の中から直径が 5nm程度の近接する 2つのAl超微粒子を選択した。そして、この 2つのAl超微粒子に同時に 1.3×1020e/cm2 ・sec(20A/cm2 )の電子線を照射した。
【0026】
電子線の照射を行いながら 2つのAl超微粒子の状態をインサイチューで観察した。この観察結果について、図1の模式図を参照しながら説明する。まず、電子線の照射開始から30秒程度経過したところで、図1(a)に示すように、 2つのAl超微粒子1、2それぞれから構成原子の表面拡散が観察された。この構成原子の表面拡散により、各Al超微粒子1、2の表面には小径のAl原子クラスター3が形成され始める。さらに、電子線を照射し続けると、 2つのAl超微粒子1、2が近付くと共に、それらの表面に形成されたAl原子クラスター3、具体的には直径 2nm程度のAlクラスター3が 2つのAl超微粒子1、2間を埋めていき、電子線の照射開始から 200秒程度経過したところで、図1(b)に示すように、Al原子クラスター3を介してAl超微粒子1、2同士が融合した。
【0027】
このようにして、 2つのAl超微粒子1、2への電子線照射に伴う表面拡散によるAl超微粒子融合体4を得た。この融合は、照射した電子による局所加熱効果と原子変位誘起(knock-on)効果の両方によるものと考えられる。得られたAl超微粒子融合体4は、上述したように融合界面に直径 2nm程度のAl原子クラスター3が存在しており、また基本的には当初のAl超微粒子1、2の結晶構造、形状、塑性を維持していた。
【0028】
実施例2
実施例1と同様に、θ−Al2 O 3 粒子への電子線照射により生成したAl超微粒子を使用して、Al超微粒子融合体を生成した。具体的には、生成したAl超微粒子を有するカーボン支持膜を、TEM装置の真空室内に配置した状態(真空度を含む)を維持し、カーボン支持膜上のAl超微粒子の中から近接する 2つのAl超微粒子を選択した。これらのAl超微粒子は直径約15nmの多重双晶粒である。そして、この 2つのAl超微粒子にTEMの室温ステージ上で、同時に 1.3×1020e/cm2 ・sec(20A/cm2 )の電子線を照射した。
【0029】
電子線の照射を行いながら 2つのAl超微粒子の状態をインサイチューで観察した。この観察結果について、図2の模式図を参照しながら説明する。まず、電子線の照射以前は、図2(a)に示すように、 2つのAl超微粒子5、6は異なる結晶方位を有していた。
【0030】
この状態から 2つのAl超微粒子5、6に電子線を照射すると、 {111}面で囲まれた 2つのAl超微粒子5、6同士が互いに近付き始め、それに伴って明確な双晶境界がなくなり、結晶全体が多面体からドーム構造へと変化していくことが観察された。しかも、図2(b)に示すように、双方の {111}面が平行、すなわちエピタキシー関係を持つよう粒子構成原子全体が湾曲することが観察された。すなわち、 2つのAl超微粒子5、6がお互いに近付くと、積極的に結晶面と方位を合わせて界面エネルギーが極小となるように原子配置を変化させる。
【0031】
さらに、電子線照射を続けると、接点ではネッキングが始まり、電子線の照射開始から 300秒程度経過したところで、図2(c)に示すように、Al超微粒子5、6同士の固体融合体7が生成した。なお、この状態からさらに電子線を照射し続けると、照射開始から 350秒程度経過したところで、固体融合体7は融合一体化した。
【0032】
このようにして、 2つのAl超微粒子5、6への電子線照射に伴う原子の再配列によるAl超微粒子融合体7を得た。この融合は、実施例1と同様に、照射した電子による局所加熱効果と原子変位誘起(knock-on)効果の両方によるものと考えられる。得られたAl超微粒子融合体7は、図2(c)に示した状態では当初の粒子形状(7角形)を維持した上で、エピタキシー関係を有する界面を形成して融合していた。
【0033】
上述した各実施例からも明らかなように、本発明によれば超微粒子の結晶制御を含む融合制御等が室温ステージ上という制御の容易な条件下での電子線照射により実現できるため、ナノメータ径の電子線による様々なマニュピレーションへの展開という大きな可能性を有するものである。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の超微粒子融合体の製造方法によれば、室温ステージ上という制御の容易な条件下で、融合状態等が制御された超微粒子融合体を得ることができる。そして、このような本発明の超微粒子融合体は、融合状態の制御や操作性等を有することから、例えば金属超微粒子単体からの応用展開等に大きく寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における超微粒子融合体の生成過程を模式的に示す図である。
【図2】 本発明の他の実施例における超微粒子融合体の生成過程を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1、2……Al超微粒子
3……Al原子クラスター
4……表面拡散によるAl超微粒子融合体
5、6……Al超微粒子(多重双晶粒)
7……原子の再配列によるAl超微粒子融合体[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a fusion of ultrafine metal particles and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Compound particles such as metal particles and metal oxide particles exhibit characteristics different from normal particles (for example, 1 μm or more) when the particles are made ultrafine so that the particle size is 100 nm or less. This is because the number of atoms existing on the surface increases with respect to the total number of atoms, that is, the specific surface area increases, and therefore the influence of surface energy on the properties of the particles cannot be ignored.
[0003]
Ultrafine particles such as those mentioned above are suitable for discovering new surface phenomena and grasping their outlines, and ultrafine particles have a lower melting point and sintering temperature compared to bulk, and their properties are applied to various fields. Since there is a possibility of application, research on the physical properties of ultrafine particles themselves, research on how to use ultrafine particles, and the like are underway.
[0004]
Conventional ultrafine particles are produced by, for example, the following physical methods and chemical methods. In other words, physical ultrafine particles are produced by evaporating metals, etc. in an inert gas, cooling and condensing by collision with the gas, and generating ultrafine particles. Sputtering method to be used, metal vapor synthesis method to obtain ultrafine particles by heating metal under vacuum and co-evaporating evaporated metal atoms with organic solvent below the freezing point of organic solvent, metal on oil Examples include a vacuum evaporation method on a fluid oil to be deposited.
[0005]
In addition, chemical ultrafine particles can be produced using a liquid phase using a colloidal method in which a noble metal salt is reduced under reflux conditions in alcohol coexisting with a polymer surfactant, or hydrolysis of a metal alkoxide. An alkoxide method, a coprecipitation method in which a precipitant is added to a mixed solution of metal salts to obtain precipitated particles, and a method for producing chemical ultrafine particles using a gas phase include a thermal decomposition reaction of a metal carbonyl compound or the like. Pyrolysis method of organometallic compounds to obtain ultrafine metal particles, reduction, oxidation or nitridation method of metal chlorides to obtain ultrafine particles by reducing, oxidizing or nitriding metal chlorides in a reactive gas stream, oxides and hydrates Examples include a reduction in hydrogen method in which heating is performed in a hydrogen stream and a solvent evaporation method in which a metal salt solution is sprayed from a nozzle and dried in hot air.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, research and development on conventional ultrafine particles are mainly related to an aggregate of ultrafine particles (ultrafine powder), and studies on various operations and controls on single ultrafine particles have not been sufficiently performed. This is due to the above-described conventional method for producing ultrafine particles, and many of the conventional production methods are suitable for producing ultrafine particles as an aggregate, but it is difficult to obtain ultrafine particles as a single particle. there were.
[0007]
As described above, since various studies on various operations and controls for single ultrafine particles have not been sufficiently conducted, application of single ultrafine particles based on them has not been specifically promoted. For example, it is anticipated that it will be possible to produce ultrafine products, substances having properties different from bulk, etc. by realizing the fusion of single ultrafine particles under controlled conditions.
[0008]
The present invention was made, for example, in order to enable application development from a single ultrafine particle, and provides an ultrafine particle fusion product capable of controlling the fusion state and the like and having high operability, and a method for producing the same. The purpose is that.
[0009]
[Means and Actions for Solving the Problems]
The first ultrafine particle fusion in the present invention is a fusion of metallic ultrafine particles composed of Al ultrafine particles having a particle diameter of 5 to 10 nm , and is fused by surface diffusion of constituent atoms of the metallic ultrafine particles. The cluster of constituent atoms having a diameter of 3 nm or less exists at the fusion interface.
[0010]
The second ultrafine particle fusion is a fusion of metal ultrafine particles composed of Al ultrafine particles having a particle diameter of 10 to 30 nm , and the crystal planes and crystal orientations of the metal ultrafine particles are the same. It is characterized by fusion in a state where the atomic arrangement of the metal ultrafine particles is changed.
[0011]
The method for producing an ultrafine particle fusion product of the present invention comprises irradiating at least two metal ultrafine particles with an electron beam of 1 × 10 19 e / cm 2 · sec or more in a vacuum atmosphere, so that the at least two metal ultrafine particles are It is characterized by fusing together.
[0012]
That is, the present invention does not require any special temperature control by simultaneously irradiating two metal ultrafine particles with an electron beam of 1 × 10 19 e / cm 2 · sec (2 A / cm 2 ) or more in a vacuum atmosphere. Based on finding that it is possible to fuse metal ultrafine particles without melting them on a room temperature stage, and that the fusion state can be controlled according to the initial particle size of the metal ultrafine particles. Is.
[0013]
Examples of the metal ultrafine particles used as the starting material of the ultrafine particle fusion of the present invention include Al ultrafine particles having a particle size of about 5 to 30 nm. If the particle size of the metal ultrafine particles as a starting material is more than 30 nm, can not be irradiated with 1 × 10 19 e / cm 2 · sec or more electron beam to induce fusion events, also is the particle diameter 5nm It is difficult to produce the ultrafine metal particles of less than 1. When such two metal ultrafine particles are simultaneously irradiated with an electron beam in a vacuum atmosphere, a metal ultrafine particle fusion is formed, and the fusion state of the metal ultrafine particle fusion is determined by the particle size of the metal ultrafine particles as a starting material. Depending on.
[0014]
The first ultrafine particle fusion of the present invention is a metal ultrafine particle fusion obtained by irradiating the above-mentioned metal ultrafine particles with an electron beam, and particularly uses a small-diameter Al ultrafine particle as a starting material. That is, when the particle diameter of the starting ultrafine Al particle is particularly small, specifically when the particle diameter is in the range of 5 to 10 nm, surface diffusion of constituent atoms of the Al ultrafine particle occurs due to electron beam irradiation. A cluster of constituent atoms with a diameter of 3 nm or less is generated. Then, the Al ultrafine particles are fused through the generated cluster having a diameter of 3 nm or less.
[0015]
In such a first ultrafine particle fusion, a cluster of constituent atoms with a diameter of 3 nm or less exists at the fusion interface, so that the fusion interface is rich in toughness against external forces, functional materials, etc. Has applicability to
[0016]
The second ultrafine particle fusion of the present invention is a metal ultrafine particle fusion obtained by irradiating the above-mentioned metal ultrafine particles with an electron beam, and uses a relatively large-diameter Al ultrafine particle as a starting material. Is. That is, when the particle size of the Al ultrafine particles that are the starting material is relatively large, specifically when the particle size is in the range of 10 to 30 nm, when the Al ultrafine particles begin to approach each other by electron beam irradiation In addition, the atomic arrangement of the Al ultrafine particles changes so that the interface energy is minimized by combining the crystal plane and crystal orientation. Then, necking occurs from the contact where the crystal plane and the crystal orientation are the same, and a fusion product is generated. This fused body initially maintains the original ultrafine particle shape, and the integration is eventually completed as the electron beam irradiation time elapses.
[0017]
Such a second ultrafine particle fusion body can be a fusion body having a fusion interface having an epitaxial relationship with the same crystal plane and crystal orientation while maintaining the original ultrafine particle shape. It has the advantage of being high, and has applicability to structural members and the like.
[0018]
In the production method of the present invention, the intensity of the electron beam applied to the metal ultrafine particles is 1 × 10 19 e / cm 2 · sec (2 A / cm 2 ) or more. If the intensity of the irradiated electron beam is less than 1 × 10 19 e / cm 2 · sec, the metal ultrafine particles cannot be activated to the extent that they can be fused together. In other words, an electron beam having an intensity of 1 × 10 19 e / cm 2 · sec or more brings about a local heating effect and an atomic displacement induction (knock-on) effect of the ultrafine metal particles, and thereby the ultrafine particle fusion is formed. Can be generated.
[0019]
Further, the electron beam irradiation to the ultrafine metal particles is performed in a vacuum atmosphere, and specifically, the electron beam irradiation is preferably performed in a vacuum atmosphere of 10 −5 Pa or less. When the vacuum atmosphere at the time of electron beam irradiation exceeds 10 −5 Pa, a compound with impurity atoms in the residual gas is generated, and the interface strength may be reduced . Here, in the present invention, the fusion of metal ultrafine particles not in a molten state is generated on a room temperature stage by electron beam irradiation of 1 × 10 19 e / cm 2 · sec or more in a vacuum atmosphere. Can do. In general, since it is difficult to irradiate an electron beam under controlled heating conditions, it is significant to enable generation of a metal ultrafine particle fusion by irradiating an electron beam on a room temperature stage. Therefore, it is possible to save energy without forming lattice defects such as residual strain and misfit dislocations in the vicinity of the interface.
[0020]
The ultrafine metal particles having a particle size of about 5 to 30 nm used as a starting material in the present invention can be produced, for example, as follows. Here, Al ultrafine particles will be described as an example.
[0021]
That is, metastable metal oxide particles such as θ-Al 2 O 3 particles are irradiated with an electron beam having an intensity of 1 × 10 19 e / cm 2 · sec or more in a vacuum atmosphere. An electron beam having an intensity of 1 × 10 19 e / cm 2 · sec or more brings about a local heating effect of metastable metal oxide particles and a displacement effect of oxygen atoms. These by, with consists of a constituent metals of a stable phase α-Al 2 O 3 and Al 2 O 3 Al, the small diameter of the super fine particles generated from θ-Al 2 O 3 particles as the starting material. The ultrafine Al particles obtained in this way are pure metal ultrafine particles having a particle size of about 5 to 30 nm that do not have a surface oxide, and any of them can be separated as a simple substance. Therefore, it can be used as ultrafine metal particles as a starting material of the present invention. However, the present invention is not limited to the above-described method, and various manufacturing methods can be applied as long as ultrafine metal particles that can be operated as a single ultrafine particle are obtained.
[0022]
【Example】
Examples of the present invention will be described below.
[0023]
Example 1
First, spherical θ-Al 2 O 3 particles (purity = 99.8%) having a particle size of about 100 nm were prepared, dispersed in alcohol, and then coated on a carbon support film and dried. Next, the carbon support film on which the spherical θ-Al 2 O 3 particles were placed was placed on a room temperature stage placed in a vacuum chamber of a 200 kV TEM device (manufactured by JEOL Ltd., JEM-2010 (trade name)).
[0024]
Next, after the vacuum chamber was evacuated to a vacuum of 1 × 10 −5 Pa, 1.3 × 10 20 e / cm 2 was applied to θ-Al 2 O 3 particles having a particle size of 100 nm arranged on the carbon support film. -Irradiated with an electron beam (irradiation diameter = 250 nm) of sec (20 A / cm 2 ). Then, by this electron beam irradiation, Al ultrafine particles having a diameter of about 5 to 10 nm were generated from the θ-Al 2 O 3 particles.
[0025]
An Al ultrafine particle fusion was produced using the Al ultrafine particles described above. Specifically, the carbon support film having the generated Al ultrafine particles is maintained in a state (including the degree of vacuum) arranged in the vacuum chamber of the TEM apparatus, and the diameter is selected from the Al ultrafine particles on the carbon support film. Two adjacent Al ultrafine particles of about 5 nm were selected. The two Al ultrafine particles were simultaneously irradiated with an electron beam of 1.3 × 10 20 e / cm 2 · sec (20 A / cm 2 ).
[0026]
While irradiating with an electron beam, the state of two Al ultrafine particles was observed in situ. The observation result will be described with reference to the schematic diagram of FIG. First, when about 30 seconds passed from the start of electron beam irradiation, surface diffusion of constituent atoms was observed from each of the two Al
[0027]
In this way, an Al
[0028]
Example 2
In the same manner as in Example 1, an Al ultrafine particle fusion was produced using Al ultrafine particles produced by electron beam irradiation of θ-Al 2 O 3 particles. Specifically, the carbon support film having the generated Al ultrafine particles is maintained in a state (including the degree of vacuum) arranged in the vacuum chamber of the TEM apparatus, and is close to the Al ultrafine particles on the
[0029]
While irradiating with an electron beam, the state of two Al ultrafine particles was observed in situ. The observation result will be described with reference to the schematic diagram of FIG. First, before the electron beam irradiation, as shown in FIG. 2A, the two Al
[0030]
From this state, when the two Al
[0031]
Further, when the electron beam irradiation is continued, necking starts at the contact point, and after about 300 seconds have elapsed from the start of the electron beam irradiation, as shown in FIG. Generated. When the electron beam was further irradiated from this state, the solid fusion body 7 was fused and integrated after about 350 seconds from the start of irradiation.
[0032]
In this way, an Al ultrafine particle fusion 7 was obtained by rearrangement of atoms accompanying electron beam irradiation to the two Al
[0033]
As is clear from each of the above-described embodiments, according to the present invention, fusion control including crystal control of ultrafine particles can be realized by electron beam irradiation under a condition that is easy to control on a room temperature stage. It has great potential to develop into various manipulations by using electron beams.
[0034]
【The invention's effect】
As described above, according to the method for producing an ultrafine particle fusion of the present invention, an ultrafine particle fusion in which the fusion state and the like are controlled can be obtained under the condition of easy control on the room temperature stage. Such an ultrafine particle fusion product of the present invention has a control of fusion state, operability, etc., and thus greatly contributes to, for example, application development from single metal ultrafine particles.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram schematically showing a production process of an ultrafine particle fusion product in one example of the present invention.
FIG. 2 is a diagram schematically showing a production process of an ultrafine particle fusion product in another example of the present invention.
[Explanation of symbols]
1, 2 …… Al
7 ... Al ultrafine particle fusion by atomic rearrangement
Claims (4)
前記金属超微粒子として、直径5〜30nmのAl超微粒子を用いることを特徴とする超微粒子融合体の製造方法。In the method for producing an ultrafine particle fusion product according to claim 3 ,
A method for producing an ultrafine particle fusion product, wherein Al ultrafine particles having a diameter of 5 to 30 nm are used as the metal ultrafine particles.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2171695A JP3678783B2 (en) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | Ultrafine particle fusion product and production method thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2171695A JP3678783B2 (en) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | Ultrafine particle fusion product and production method thereof |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08218163A JPH08218163A (en) | 1996-08-27 |
JP3678783B2 true JP3678783B2 (en) | 2005-08-03 |
Family
ID=12062806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2171695A Expired - Fee Related JP3678783B2 (en) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | Ultrafine particle fusion product and production method thereof |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3678783B2 (en) |
-
1995
- 1995-02-09 JP JP2171695A patent/JP3678783B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08218163A (en) | 1996-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5772754A (en) | Ultrafine particles and production method thereof | |
Vander Wal et al. | Carbon nanotube synthesis upon stainless steel meshes | |
EP0726228B1 (en) | Ultrafine particle-enclosing fullerene and production method thereof | |
Amadi et al. | Nanoscale self-assembly: concepts, applications and challenges | |
JP4866345B2 (en) | Method for selectively producing ordered carbon nanotubes | |
US20080274042A1 (en) | Nanostructured Zinc Oxide and a Method of Producing the Same | |
US8052958B2 (en) | Method for manufacturing metal oxide hollow nanoparticles and metal oxide hollow nanoparticles manufactured by the same | |
Lu et al. | Electron beam induced crystallization in Fe-doped SnO 2 nanoparticles | |
CN107848797A (en) | Spherical nanoparticle hydride and preparation method thereof | |
JP3678783B2 (en) | Ultrafine particle fusion product and production method thereof | |
JP2007084369A (en) | TiC ULTRAFINE PARTICLE-SUPPORTED OR TiO2 ULTRAFINE PARTICLE-SUPPORTED CARBON NANOTUBE, TiC NANOTUBE, AND METHOD FOR PRODUCING THEM | |
JPH09316504A (en) | Superfine al grain | |
Si et al. | Synthesis and structure of multi-layered WS 2 (CoS), MoS 2 (Mo) nanocapsules and single-layered WS 2 (W) nanoparticles | |
JPH08217431A (en) | Fullerene and its production | |
JP3758761B2 (en) | Heterofine particle fusion product and method for producing the same | |
JP3464103B2 (en) | Manufacturing method of ultrafine structure | |
Yu et al. | Synthesis of three-dimensional tungsten oxide cactus-shaped nanostructures supported on carbon nanotubes template | |
JP3426083B2 (en) | Method for producing ultrafine metal particle fusion body and method for producing ultrathin metal film | |
JP3373357B2 (en) | Ultrafine particles and method for producing the same | |
EP3199235B1 (en) | Structure for holding catalyst particles for carbon nanotube production and method for producing same | |
CN110102773A (en) | A kind of preparation method of the order mesoporous Ni nano particle of size tunable | |
JPS6169932A (en) | Method for amorphous promotion of metallic compounds by chemical reaction using lattice fault | |
JP3411497B2 (en) | W ultrafine particles, method for producing the same, and W nanocrystal thin film | |
JPH11269622A (en) | Nb hyperfine particle and production thereof | |
Xie et al. | Fabrication and characterization of Au-nanoparticle/W-nanodendrite structures on Al2O3 substrate |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050215 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050411 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050510 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050511 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520 Year of fee payment: 4 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100520 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110520 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110520 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120520 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120520 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130520 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |