JP3678045B2 - 蓄電池の充電方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は蓄電池、特に鉛蓄電池の充電方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉛蓄電池の充電方法として様々な充電方法が用いられてきている。充電においては放電電気量に見合った充電電気量が必要であるが、必要以上の電気量で充電を行った場合には過充電となって電池の容量が低下する。鉛蓄電池においては過充電によって特に正極板を構成する正極格子体の酸化腐食や電解液中の水分減少によって劣化が進行する。このような過充電による劣化を抑制するために、従来から充電電圧をある一定の値以下で充電制御を行う定電圧充電方式が用いられている。このような定電圧充電方式は充電制御電圧を負極板から水素ガスが発生する電圧以下とすることにより、充電中における水分減少を抑制することができるとともに、充電末期電流を抑制できるので正極格子体の酸化腐食を抑制できることから、鉛蓄電池の充電方法として広く一般的に用いられてきている。特に密閉形の鉛蓄電池においては電解液への補水ができないことから,殆どこの方式が用いられている。
【0003】
近年、環境と福祉の観点から電動三輪車、電動車椅子等の電動車両が広く普及し始めている。鉛蓄電池は比較的安価なことから、これらの電動車両に用いる主電源として採用されつつある。このようなサイクル用途に用いられる鉛蓄電池の充電方法としては前記したような定電圧充電方式が用いられるのが一般的であった。
【0004】
しかしながら、定電圧充電方式を電動車両用途の鉛蓄電池に用いた場合、一部の車両で蓄電池の短寿命が散見されはじめてきている。このような短寿命現象の発生は車両ユーザーの使用形態に深く関連することがわかってきた。特に使用時間が短く、充電時間が長い場合に短寿命となる確率が高いことが判明した。このような場合には充電制御電圧を下げたり、充電時間を短く制限することが考えられるが、このような変更を行なうと、使用時間が長く、充電時間が短い場合には充電電気量が確保されず、早期に短寿命となる。このようにユーザーの使用形態によって、最適な充電方法を選択することが必要である。しかしながら前述したような電動車両は広く一般の消費者に使用されるものであり、自分の使用形態に応じて充電方法を選択することは事実上、不可能であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記したような様々な使用形態においても最適な蓄電池の充電方法を提供することを目的とする。
【0006】
前記した課題を解決するために本発明の請求項1の発明は、蓄電池の充電方法であって、蓄電池を前充電した後の蓄電池電圧Vba1を測定し、この蓄電池電圧Vba1が第1の設定電圧V1より低く、かつ第1の設定電圧V1よりも低い第2の設定電圧V2よりも高い場合に、第1の充電制御による充電1を行い、前記蓄電池電圧Vba1が第2の設定電圧V2よりも低く、かつ第2の設定電圧V2よりも低い第3の設定電圧V3よりも高い場合に第2の充電制御による充電2を行い、前記蓄電池電圧Vba1が第3の設定電圧V3よりも低い場合に活性充電を行った後に第2の充電制御による充電2を行うとともに、前記充電1において蓄電池を第1の充電電圧Vch1で定電圧充電し、充電電流が所定の値Iaまで低下した後に蓄電池を前記第1の充電電圧Vch1よりも低い第2の充電電圧Vch2で定電圧充電するとともに、充電2において蓄電池を第3の充電電圧Vch3で定電圧充電し、充電電流が所定の値Ibまで低下した後に所定の充電電流Icで定電流充電を所定時間行った後に第3の充電電圧よりも低い第4の充電電圧Vch4で定電圧充電することを特徴とする蓄電池の充電方法を示すものである。本発明の請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記活性充電とこれに引き続き蓄電池電圧Vba2を測定するサイクルを前記蓄電池電圧Vba2が前記第2の設定電圧V2と前記第3の設定電圧V3との間の値になるまで所定回数Nを限度として繰り返し、前記蓄電池電圧Vba2が前記第2の設定電圧V2と前記第3の設定電圧V3との間になった場合に蓄電池を前記第2の充電制御による充電2を行うことを特徴とするものである。また、本発明の請求項3の発明は、請求項1もしくは請求項2の構成において、前充電後に測定される蓄電池電圧Vba1が第1の設定電圧V1より高い、もしくは第3の設定電圧V3より低い第4の設定電圧V4よりも低い場合に以降の蓄電池の充電操作を休止することを特徴とするものである。さらに、本発明の請求項4の発明は、請求項1、2もしくは3の構成において、蓄電池の前充電に先立ち、蓄電池電圧Vba0を測定し、このVba0値が第5の設定電圧V5よりも低い場合、前充電時の充電電流IpがImax以下、Imin(Imin>0)以上である場合に、前充電後の蓄電池電圧Vba1測定を行い、Ip>Imaxである場合に充電器異常を表示して以降の充電操作を停止し、Ip<Iminである場合に電池異常として以降の充電操作を停止するとともに、前記Vba0値が第5の設定電圧V5以上の場合、前記充電電流Ip>Imaxで充電器異常を表示して以降の充電操作を停止し、前記充電電流IpがImax以内の場合に前充電後の蓄電池電圧Vba1測定を行うことを特徴とするものである。
そして、本発明の請求項5の発明は、蓄電池の充電方法であって、蓄電池を前充電した後の蓄電池電圧Vba1を測定し、この蓄電池電圧Vba1が第1の設定電圧V1より低く、かつ第1の設定電圧V1よりも低い第2の設定電圧V2よりも高い場合に、第1の充電制御による充電1を行い、前記蓄電池電圧Vba1が第2の設定電圧V2よりも低く、かつ第2の設定電圧V2よりも低い第3の設定電圧V3よりも高い場合に第2の充電制御による充電2を行い、前記蓄電池電圧Vba1が第3の設定電圧V3よりも低い場合に活性充電を行った後に第2の充電制御による充電2を行うとともに、蓄電池の前充電に先立ち、蓄電池電圧Vba0を測定し、このVba0値が第5の設定電圧V5より低い場合、前充電時の充電電流IpがImax以下、Imin(Imin>0)以上である場合に、前充電後の蓄電池電圧Vba1測定を行い、Ip>Imaxである場合に充電器異常を表示して以降の充電操作を停止し、Ip<Iminである場合に電池異常として以降の充電操作を停止するとともに、前記Vba0値が第5の設定電圧V5以上の場合、前記充電電流Ip>Imaxで充電器異常を表示して以降の充電操作を停止し、前記充電電流IpがImax以内の場合に前充電後の蓄電池電圧Vba1測定を行うことを特徴とする蓄電池の充電方法を示すものである。そして、本発明の請求項6の発明は、請求項1、2、3、4あるいは5の構成において、蓄電池の雰囲気温度Tを測定し、雰囲気温度Tに対して前記Vch1、Vch2、Vch3およびVch4値が負特性を有することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明による蓄電池の充電方法を図面を用いて説明する。
【0008】
図1は本発明による蓄電池の充電方法を示すフロー図である。なお、充電される電池は密閉形鉛蓄電池である。
【0009】
まず、蓄電池はその開路状態での蓄電池電圧Vba0が測定されるとともに、蓄電池周辺の雰囲気温度Taが測定される。この温度測定は例えばサーミスタ等を用いて行われる。この電池電圧Vba0が測定された後に前充電が充電電流Ipで所定時間行われる。本発明においてこの時の充電電流Ipが測定されて充電器異常や電池の異常を検出することができる。すなわち、前充電に先立って測定された蓄電池電圧Vba0が第5の設定電圧V5未満、かつ、前充電時の充電電流IpがImaxより,大きいかIminより小さい場合には以降の充電操作を行わない。これにより特に内部短絡した蓄電池や顕著な過放電によって劣化した蓄電池を検出することができる。また同様に前充電に先立って測定された蓄電池電圧Vba0が第5の設定電圧V5以上の場合には蓄電池自体は正常と判定するが充電電流IpがImaxより大きくなった場合には充電器異常と判定し以降の充電操作を停止する。
【0010】
前記した前充電が終了した後、ある時間間隔をおいて開路時の蓄電池電圧Vba1が測定される。本発明においてはこの蓄電池電圧Vba1の値を持って蓄電池の状態、特に放電状態を判別するものである。ここで蓄電池電圧Vba1は前充電からある時間間隔を経た後に測定することが好ましい。例えば蓄電池を充電してその時の充電電圧値をもって放電状態を判別する方法が考えられるが蓄電池が過放電されたり、長期間放置された場合には蓄電池の充電電圧が上昇して逆に充電された状態として判別する恐れがある。また、前充電を行なわずに開路状態の蓄電池電圧だけで判別する方法も考えられる。しかしながら、例えば同じ放電状態の蓄電池でも、その後の保存状態によって蓄電池の開路電圧にばらつきが発生し、結果として放電状態の判定のばらつきが大きくなる。さらにこの現象について説明するならばある放電状態の鉛蓄電池を放置した場合、特に負極活物質の表面は自己放電によって硫酸鉛のごく薄い層によって被覆される。このような層は自己放電量自体は少なく、結果として放置前後の放電状態はそれほど変化しないにもかかわらず、負極の電位自体はアノディックに移行して蓄電池電圧を低下させるためである。このような場合、ただ単に蓄電池の開路電圧で放電状態を判別すると実際の放電状態よりも放電深度が深いと判定することになり、適切な充電ができないことによる。さらに放電直後は電解液の濃度分極により蓄電池電圧は安定しておらず、この安定していない電圧で放電状態を判別すると判別精度を著しく低下させる。本発明は前充電後に間隔を置いて開路状態の蓄電池電圧Vba1を測定することにより、判定のバラツキを抑制して正確は放電状態の判定を可能とするものである。この前充電によって微少な自己放電によって生成した硫酸鉛の薄層は還元され、また放電直後の濃度分極の解消が促進され、実際の放電状態を反映した開路状態の蓄電池電圧を得ることができる。
【0011】
本発明は前充電後の蓄電池電圧Vba1の値によって、以降の充電操作を制御するものである。すなわち、蓄電池電圧Vba1が第1の設定電圧V1とこの第1の設定電圧V1よりも低い第2の設定電圧V2の間にある場合には蓄電池の放電状態は浅いと判別してそれに適した第1の充電制御による充電1を行なう。蓄電池電圧Vba1が第2の設定電圧V2とこの第2の設定電圧V2よりも低い第3の設定電圧V3の間にある場合には蓄電池の放電状態は深いと判別してそれに適した第2の充電制御による充電2を行なう。蓄電池電圧Vba1が第3の設定電圧V3よりもさらに低い場合には蓄電池は過放電等によって充電受け入れ性が低下した状態と判別して活性充電を行なうものである。この活性充電は例えば定電流で短時間行なうことにより過放電によって生じた正極の不働態層や長期放置によって形成された充電受入れ性に劣る粗大化した硫酸鉛をそれぞれ充電して回復させることができる。この活性充電後は放電が深い蓄電池として第2の充電制御による充電2を行なう。また過放電や放置の程度によっては1回の活性充電で回復しない場合があるので活性充電後の開路状態の蓄電池電圧Vba2を測定してこの蓄電池電圧Vba2が第3の設定電圧V3以上となるまで活性充電とその後に続く蓄電池電圧Vba2測定を所定回数(N回)を限度として繰り返し行なった後に蓄電池は第2の充電制御による充電2で充電される。活性充電の繰り返し回数が所定回数(N回)で蓄電池電圧Vba2が第3の設定電圧V3に満たない場合には電池の異常もしくは寿命に到達したと判別して以降の充電操作を停止するものである。充電時の安全をより考慮して前充電後の蓄電池電圧Vba1が第1の設定電圧V1よりも高くなった場合や、蓄電池電圧Vba1が第3の設定電圧V1よりも低い第4の設定電圧V4よりもさらに低い場合には充電器異常もしくは蓄電池の異常・寿命到達と判定して以降の充電操作を停止させることが望ましい。
【0012】
次に前記した第1の充電制御による充電1と第2の充電制御による充電2の好ましい実施形態を図2および図3に示す。
【0013】
図2は第1の充電制御による充電1の充電パターンを示す図である。充電1においては当初第1の制御電圧Vch1によって定電圧充電(初期充電電流:Ii(A))が行われる。蓄電池の充電電圧が制御電圧Vch1に到達した後、定電圧制御が行なわれ充電電流は減衰する。充電電流値が所定の値Iaまで低下した時点で充電の制御電圧Vch1をこれよりも低いVch2に低下させる。これにより浅い放電に続く充電での過充電を防止して蓄電池の寿命低下を抑制することができる。
【0014】
図3は第2の充電制御による充電2の充電パターンを示す図である。充電2においては当初第3制御電圧Vch3によって定電圧充電(初期充電電流:Ii(A))が行われる。この定電圧充電の間,蓄電池の充電電圧は制御電圧Vch3に到達した後,定電圧制御が行なわれ充電電流は減衰する。充電電流が所定の値Ibまで低下した後に電流値Icで定電流充電を所定時間行なう。ここでIb値とIc値を同一の値とすることももちろん可能である。この電流値Icでの定電流充電により、深い充電時の充電不足を抑制し,蓄電池の寿命性能を有効に引き出すことができる。この定電流の後は第3の制御電圧Vch3よりも低い第4の制御電圧Vch4で充電が行われる。
【0015】
ここで第1の充電制御および第2の充電制御での当初の制御電圧値Vch1と制御電圧Vch3はいずれも同じ値とすることもできる。また、充電時の雰囲気温度による充電受入れ性を考慮して充電開始前に測定した雰囲気温度Taに対してVch1値とVch3値に負特性を有するよう、制御することが本発明の効果を得る上で好ましい。また第2の制御電圧Vch2と第4の制御電圧Vch4とを同じ値にしてこの部分の充電制御部を第1の充電制御と第2の充電制御とで共有することも可能であり、充電器のコストを低減する意味で非常に有効である。また、第2の制御電圧Vch2と第4の制御電圧Vch4についても雰囲気温度Taに対して負特性を有するよう制御することが好ましい。
【0016】
【実施例】
<実施例1>
本発明の実施例について説明する。
【0017】
発明の実施の形態での充電方法を用いて公称電圧24V,10時間率定格容量28Ahの密閉形鉛蓄電池の充放電サイクル寿命試験を行なった。
ここで各種設定値として以下の通りとした。
【0018】
【0019】
【0020】
ここで放電条件としては条件A:放電▲1▼(7A定電流で2.4時間放電(定格容量の60%放電))で行なうもの(図4中の符号A)と条件B:放電▲2▼((7A定電流で22分(定格容量の10%放電))で行なうもの(図4中の符号B)の2種類で行なった。また条件C:奇数サイクルの放電を放電▲1▼とし、偶数サイクルの放電を放電▲2▼で行なう試験も行なった(図4中の符号C)。
【0021】
次に同じ24V28Ahの電池について、比較例として条件D:放電▲1▼による放電を行なった後に発明の実施の形態における充電制御1による充電を単独で行なうもの(図4中の符号D)と条件E:放電▲1▼による放電を行なった後に充電制御2による充電を単独で行なうもの(図4中の符号E)、条件F:放電▲2▼による放電を行なった後に発明の実施の形態における充電制御1による充電を単独で行なうもの(図4中の符号F)と条件G:放電▲2▼による充電を行なった後に充電制御2による充電を単独で行なうもの(図4中の符号G)の試験を併せて行なった。なお、いずれも充電時間は12時間とした。また、蓄電池の容量は20サイクル毎に蓄電池を7Aで21Vまで完全放電することにより測定した。これらの結果を図4に示す。
【0022】
図4の結果から本発明の充電方法によれば密閉形鉛蓄電池の放電深度が変化してもこれを検知して常に適切な充電を行なうことができ、密閉形鉛蓄電池の寿命を450〜500サイクルと安定してばらつきなく有効に発揮できることが確認できた。一方、比較例によれば放電深さと充電方法により寿命は大きく影響を受け、150〜500サイクルと非常にばらつきも大きく、安定しなかった。これは機器の使用者の使用形態のばらつきにより短寿命が発生することを示している。
【0023】
<実施例2>
次に実施例1での24V28Ahの密閉形鉛蓄電池について2Ωの定抵抗を24時間接続した後に25℃中で1ヵ月間放置することによって過放電した電池を作成し、実施例1における本発明の実施の形態による充電と7A定電流放電(終止電圧21V)とを繰り返すサイクルを5回行なった(条件H,図5中の符号H)。比較例の条件Iとしては前記の同様の過放電した電池を本発明の実施の形態による充電方法から充電制御2を単独で行なう充電と7A定電流放電(終止電圧21V)とを繰り返すサイクルを5回行なった(図5中の符号I)。これらの結果を図5に示す。図5に示した結果から本発明の充電方法によれば1サイクル目から充分な放電容量が得られている一方で、比較例では3サイクル目でようやく本発明での1サイクル目の水準の放電容量が得られた。このように本発明の充電方法によれば蓄電池の過放電状態をも検知して活性充電を行なうことにより比較的少ない回数で充分な回復容量を得ることができる。これは機器の使用者にとって意図しない容量低下を防止することができるので非常に有用である。
【0024】
【発明の効果】
前記したように本発明の充電方法によれば蓄電池、特に密閉形鉛蓄電池の使用者による放電深度のばらつきが発生してもこれを検知して放電深度に見合った適切な充電が行われ、結果として、密閉形鉛蓄電池の寿命特性を高めることができ、工業上、極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による蓄電池の充電フローを示す図
【図2】本発明の実施の形態による蓄電池の充電フロー中、第1の充電制御による充電パターンを示す図
【図3】本発明の実施の形態による蓄電池の充電フロー中、第2の充電制御による充電パターンを示す図
【図4】本発明の実施の形態による充電方法と比較例の充電方法を用いた場合の密閉形鉛蓄電池のサイクル寿命特性を示す図
【図5】本発明の実施の形態による充電方法と比較例の充電方法を用いた場合の過放電された密閉形鉛蓄電池の容量回復特性を示す図
Claims (6)
- 蓄電池の充電方法であって、蓄電池を前充電した後の蓄電池電圧Vba1を測定し、この蓄電池電圧Vba1が第1の設定電圧V1より低く、かつ第1の設定電圧V1よりも低い第2の設定電圧V2よりも高い場合に、第1の充電制御による充電1を行い、前記蓄電池電圧Vba1が第2の設定電圧V2よりも低く、かつ第2の設定電圧V2よりも低い第3の設定電圧V3よりも高い場合に第2の充電制御による充電2を行い、前記蓄電池電圧Vba1が第3の設定電圧V3よりも低い場合に活性充電を行った後に第2の充電制御による充電2を行うとともに、前記充電1において蓄電池を第1の充電電圧Vch1で定電圧充電し、充電電流が所定の値Iaまで低下した後に蓄電池を前記第1の充電電圧Vch1よりも低い第2の充電電圧Vch2で定電圧充電するとともに、充電2において蓄電池を第3の充電電圧Vch3で定電圧充電し、充電電流が所定の値Ibまで低下した後に所定の充電電流Icで定電流充電を所定時間行った後に第3の充電電圧よりも低い第4の充電電圧Vch4で定電圧充電することを特徴とする蓄電池の充電方法。
- 前記活性充電とこれに引き続き蓄電池電圧Vba2を測定するサイクルを前記蓄電池電圧Vba2が前記第2の設定電圧V2と前記第3の設定電圧V3との間の値になるまで所定回数Nを限度として繰り返し、前記蓄電池電圧Vba2が前記第2の設定電圧V2と前記第3の設定電圧V3との間になった場合に蓄電池を前記第2の充電制御による充電2を行うことを特徴とする請求項1に記載の蓄電池の充電方法。
- 前充電後に測定される蓄電池電圧Vba1が第1の設定電圧V1より高い、もしくは第3の設定電圧V3より低い第4の設定電圧V4よりも低い場合に以降の蓄電池の充電操作を休止することを特徴とする請求項1もしくは2に記載の蓄電池の充電方法。
- 蓄電池の前充電に先立ち、蓄電池電圧Vba0を測定し、このVba0値が第5の設定電圧V5よりも低い場合、前充電時の充電電流IpがImax以下、Imin(Imin>0)以上である場合に、前充電後の蓄電池電圧Vba1測定を行い、Ip>Imaxである場合に充電器異常を表示して以降の充電操作を停止し、Ip<Iminである場合に電池異常として以降の充電操作を停止するとともに、前記Vba0値が第5の設定電圧V5以上の場合、前記充電電流Ip>Imaxで充電器異常を表示して以降の充電操作を停止し、前記充電電流IpがImax以内の場合に前充電後の蓄電池電圧Vba1測定を行うことを特徴とする請求項1、2あるいは3に記載の蓄電池の充電方法。
- 蓄電池の充電方法であって、蓄電池を前充電した後の蓄電池電圧Vba1を測定し、この蓄電池電圧Vba1が第1の設定電圧V1より低く、かつ第1の設定電圧V1よりも低い第2の設定電圧V2よりも高い場合に、第1の充電制御による充電1を行い、前記蓄電池電圧Vba1が第2の設定電圧V2よりも低く、かつ第2の設定電圧V2よりも低い第3の設定電圧V3よりも高い場合に第2の充電制御による充電2を行い、前記蓄電池電圧Vba1が第3の設定電圧V3よりも低い場合に活性充電を行った後に第2の充電制御による充電2を行うとともに、蓄電池の前充電に先立ち、蓄電池電圧Vba0を測定し、このVba0値が第5の設定電圧V5より低い場合、前充電時の充電電流IpがImax以下、Imin(Imin>0)以上である場合に、前充電後の蓄電池電圧Vba1測定を行い、Ip>Imaxである場合に充電器異常を表示して以降の充電操作を停止し、Ip<Iminである場合に電池異常として以降の充電操作を停止するとともに、前記Vba0値が第5の設定電圧V5以上の場合、前記充電電流Ip>Imaxで充電器異常を表示して以降の充電操作を停止し、前記充電電流IpがImax以内の場合に前充電後の蓄電池電圧Vba1測定を行うことを特徴とする蓄電池の充電方法。
- 蓄電池の雰囲気温度Tを測定し、雰囲気温度Tに対して前記Vch1、Vch2、Vch3およびVch4値が負特性を有することを特徴とする請求項1、2、3、4もしくは5に記載の蓄電池の充電方法。
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