JP3677347B2 - Emergency water intake device for water pipe and its installation method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、災害時における水道管等の流水管内の滞水を利用するための流水管の緊急取水装置及びその設置工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、日本各地で地震、台風、大雨やこれらに起因する土砂崩れ等の災害が広範かつ頻繁に発生している。そして、これらの災害により、停電や水道の断水が発生し、復旧するまでに多くの時間がかかり、その間の電気、水道水の確保が大きな問題となっている。特に、水は直接生命に関わり、一時たらずも必要なものであり、その早期の確保が絶対に必要なものである。
【0003】
災害により、配水管である流水管が破損すると、配水池の緊急遮断弁が作動し貯水池からの水の供給を止め、二次的な災害を防止し、破損箇所の流水管を復旧するまで配水が停止することになる。従来の緊急給水システムは、給水車が出動し、必要最小限の水を供給していたが、阪神大震災のような大規模な災害の場合には、給水車が事実上出動出来なかったので、しばらく人力に頼っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の緊急給水システムでは、災害直後からかなりの時間飲料水すら確保出来ない可能性があり、被災者の生命が危険な状態に晒される。さらに、生活に必要な必要最小限の水、例えば、手洗いの水、炊事用水も全く確保出来ないことになり、衛生上大きな問題を抱えることになる。
【0005】
通常災害により、流水管が破損されると、貯水池の緊急遮断弁が作動し貯水池からの水の供給を止め、復旧するまで間配水が停止される。しかし、流水管は地形や伏せ越しに沿うように所定の深さ(例えば1.2〜2m)で地表に沿うように配管されており、貯水池の緊急遮断弁が作動したり、流水管が一部破損して水の流出があったとしても、波の谷の部分にあたる流水管に滞留している水が存在している。しかし、従来この流水管内に滞留している良質な水は利用システムがなく、利用しようとする発想すらないのが実情であり、その利用が望まれる。
【0006】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、災害により貯水池からの配水が止まっても、流水管内に滞留している良質な水を利用することができる流水管の緊急取水装置及びその設置工法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の緊急取水装置は、流水管の敷設状態が波状となり、この波状流水管の谷に位置する前記流水管のほぼ最下点局部に、水封状態で設置される緊急取水装置であり、この緊急取水装置は包囲ケースと、流水管と包囲ケース内とが連通する貫通孔と、前記包囲ケースと連通する分岐管と、この分岐管に設けられた開閉弁と、分岐管の先端部に設けられた外部からの管体を接続可能とするジョイント部と、を有することを特徴としている。
この特徴によれば、断水状態になっても波状流水管の谷には良質な水が残留しており、この緊急取水装置の分岐管に管体を接続し、開閉弁を開放するのみでポンプを用いて水を汲み出せるため、流水管内に水圧がなくても容易にこの良質な残留水を得ることができる。
【0008】
本発明の緊急取水装置は、包囲ケースから分岐した分岐管が、包囲ケースの側面に沿うように上方向に立ち上がるように設けられていることが好ましい。
この構成によれば、分岐管と管体との接続が容易となる。
【0009】
本発明の緊急取水装置は、分岐管が包囲ケースの底面から延設され、上方向に立ち上がるように設けられていることが好ましい。
この構成によれば、包囲ケースの底面から分岐管を延ばすことにより、谷部分に残留する水を残らず汲み出せることになる。
【0010】
本発明の緊急取水装置は、上方に立ち上がる分岐管の下方部にドレン弁が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、ポンプ等で水を汲み上げる前にドレン弁を開放してにごり水分を外部に排出でき、良質な水が得られることになる。なお、ドレン弁は不断水により緊急取水装置を取付ける際の切粉等を外部に排出する機能も有している。
【0011】
本発明の緊急取水装置は、管体のジョイント部としての分岐管の先端と開閉弁とが、マンホール内に露出しており、マンホールは開閉可能な蓋で覆われていることが好ましい。
この構成によれば、緊急取水装置を使用しない時には、マンホールが蓋で塞がれており普段邪魔にならず、使用時には蓋を開放することにより、分岐管への管体の接続と開閉弁の開放操作を簡単に行うことができる。
【0012】
本発明の緊急取水装置は、包囲ケースには空気弁が設置され、包囲ケース内および流水管内が外気に連通可能になっていることが好ましい。
この構成によれば、空気弁が予め緊急取水装置に取付けられているため、水の汲み出し時における水と空気の置換が容易に行われ、どのような状況においてもポンプにより水を排出できる。
【0013】
本発明の緊急取水装置は、包囲ケースには、流水管を挟んで上下に空間が形成されるとともに、両空間は連結され、上方の空間には空気弁が、さらに下方の空間には分岐管が接続されていることが好ましい。
この構成によれば、上方の空間から空気が吸入され、下方の空間から水を汲み出せるため、ポンプを水で汲み出した際に空気を引き込むといった問題がない。
【0014】
本発明の緊急取水装置設置工法は、流水管の敷設状態が波状となり、この波状流水管の谷に位置する前記流水管のほぼ最下点局部に、開閉弁付きの分岐管を有する包囲ケースを前記流水管に対して水封状態で設置し、この包囲ケースを利用して水封状態のまま流水管を切除し、前記流水管と分岐管とを連通させ、流水管内の残留水を前記分岐管の開閉弁の開放により外部に汲み出し可能にすることを特徴としている。
この特徴によれば、請求項1の作用効果に加え、不断水工法により緊急取水装置を容易に取付けることができる。また、この緊急取水装置の取付位置は水道管の敷設マップを見ることにより容易に判明する。
【0015】
本発明の緊急取水装置設置工法は、包囲ケースには予め包囲ケース内を外気に連通可能な空気弁が設置されていることが好ましい。
この構成によれば、包囲ケースを設置し、流水管を切除した時に包囲ケース内と流水管内が空気弁を介して外気と連通可能となるため、別途空気弁の取付作業を行う必要がなくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態をあげて本発明を添付図面に基づいて詳述する。
【0017】
図1は本発明の実施形態を設置する水道の配水施設のフローシート図、図2、図3は本発明の実施形態を示す流水管の緊急取水部における概念図である。図2において、1は流水管の緊急取水装置(以下単に緊急取水装置という)を示し、この緊急取水装置1は、配水管である流水管2の敷設状態が図1のように波状となり、その谷のほぼ最下に位置する流水管2の所定部分に分岐管3を設け、この分岐管3を垂直方向に所定高さ延設すると共に分岐管3の所定位置に取水バルブ4を設けてなるものである。
【0018】
前記流水管2は、貯水池5に緊急時に配水を遮断できるようにその出口に仕切弁6等が設けられているとともに、図2、図3に示すように流水管2の下流側にも所定間隔(例えば100〜200m間隔に)緊急遮断用の仕切弁6が設けられている。この流水管2は地形に合わせて土被1.2〜1.5メートルに埋設されて配管されるから、その形状は地表に沿い波状となる。図1のA−B間、B−C間を見ると、流水管2に谷D、Eができているから、災害により流水管2のいずれかが破損して仕切弁6により遮断され配水されなくなっても、その間の流水管2内には、この谷D、Eを中心として上質の水が溜まっている。また、上述の内容は大口径の流水管2から比較的小口径の流水管2に分岐され仕切弁が設置されている場合も同様で、比較的小口径の流水管2内にも上質の水が溜まっている。
【0019】
図2、図3に基づいて流体取出しの原理を説明すると、まず図2のように地震等の災害によって流水管2の局部Wが破損したような場合、流水管2の局部Wより上方に位置する水はこの局部Wより流出してしまうが、その下方に位置する水は残留すると考えられる。この場合、取水バルブ4を開放し、最下位置の緊急取水装置1の分岐管3からポンプPを利用して残存水を汲み上げることが可能となる。これは前述の破損した局部Wが流水管2内と外気とを連絡する役目を果し、大気が流水管2内の水と置換されることにより外部に水を容易に汲み出すことが可能となるわけである。
【0020】
図3の状態は地震等の災害時に緊急遮断用の仕切弁6が閉塞されたり、何らかの要因で流水管2内に残存した水が密閉状態におかれたような場合であり、この場合直接ポンプで水を汲み上げようとしても水と大気との置換が行われないため、水の汲み出しは不可能である。この緊急取水装置1には空気弁20が形成されているため、分岐管3からポンプPで流水管2内の水を汲み上げると、図3に示されるように大気が空気弁20から流水管2内に侵入し、大気が流水管2内の水と置換されることにより外部に水を容易に汲み出すことができる。
【0021】
ここで緊急取水装置1の設置工法及びその装置の構造を図4〜図8を用いて具体的に説明すると、図4に示されるように、流水管2にはこの流水管2を上下から包囲できる上下2分割の包囲ケース21が水封状態で取付けられる。この包囲ケースは上下方向に略円筒形であり、包囲ケース21の底面と流水管2の間には所定の空間Sが、また流水管2の上方には空間Tが設けられている。そしてこの包囲ケース21の上部には開閉ケース22が、この開閉ケース22の上部には作業ケース23がそれぞれ取付けられている。なお、作業ケース23の上部には適宜所定の機能を有する機構が取付けられている。
【0022】
開閉ケース22には包囲ケース21と作業ケース23を仕切る仕切弁24が設けられている。仕切弁24にはロッド25が取付けられており、ロッド25の操作により仕切弁24を包囲ケース21と作業ケース23の連通、遮断に用いることができる。7は仕切弁24が開閉ケース22から退出した際に収納されるハウジングであって、開閉ケース22の周面に一体に取付けられている。
【0023】
8は包囲ケース21、開閉ケース22及び作業ケース23内を昇降し、流水管2を穿孔する穿孔手段としてのドリルであって、その外径は流水管2の内径よりも小さい径を有しており、さらにその上方にはモーター等で回転される回転軸9を有している。また、図8のように包囲ケース21の底面には孔部10が設けられており、この孔部10から開閉可能な開閉弁である取水バルブ11を備えた分岐管12が下方向から垂直上方に延設されている。また26はドレン弁である。
【0024】
流水管2に各ケースおよび各部材を順に水封状態で設置固定した後、緊急取水装置1を流水管2に付設する作業を行うには、図4に示すように、ロッド25を操作して仕切弁24を開いて包囲ケース21と作業ケース23を連通させる。そして、適宜駆動装置(図示せず)にて回転軸9を回転させながら、ドリル8を下降させて、流水管2を穿孔して貫通孔14を設ける。
【0025】
次に、ドリル8が流水管2を完全に貫通すると、ドリル8内に流水管1の貫通孔14の切取片を収納して、このドリル8は上昇される。その後ロッド25を操作して仕切弁24を閉じ、包囲ケース21と作業ケース23の連通を遮断する(図4)。
【0026】
続いて、図5に示すように、作業ケース23を開閉ケース22から切り離し、ドリル8を作業ケース23から取り外して、代わりに内蓋15と、回転軸9(もしくは別の昇降軸)に形成された固定部とを結合し、再び作業ケース23を開閉ケース22に取付け、ロッド25の操作により仕切弁24を開いて、包囲ケース21と作業ケース23とを連通させる。そして今度は回転軸9を圧入手段として操作して内蓋15を下降させ、包囲ケース21の上方内面所定位置に圧入し、次に回転軸9を上昇させ、内蓋15と回転軸9との結合を外す。
【0027】
最後に、図6に示すように、開閉ケース22、作業ケース23を取り外し、蓋部材17を取付け、これにより、流水管2への緊急取水装置の付設が完了する。このため、流水管2内の給水を止めることなく、不断水のままで緊急取水装置1の取付けが可能になる。
【0028】
図7には、内蓋15の一部断面図が示され、この内蓋15にはほぼ中央に表裏の貫通孔27が穿設されており、その貫通孔27の上部には空気弁16が取付けられている。なお13は環状に突出したシールリングである。
【0029】
このようにして組立られた緊急用取水装置1は図8に示されるように、例えば一部埋戻されたマンホール30内には、取水管としての分岐管12とその上部に取付けられた取水バルブ11、そして空気弁16が露出するように設置され、このマンホールは開閉可能な蓋31によって常時は閉塞されている。なおドレン弁26は、不断水工事の際に発生する夾雑物の排出に使用されるのみならず、水を汲み上げる前に、下方に沈殿したにごり水分を排出する際に使用されるものである。また29はキャップであるが、このキャップを外すことによりこの部分がホースのジョイント部となる。
【0030】
このようにして流水管の谷におけるほぼ最下点に設置された緊急用取水装置1は、一般に常時は使用されないが、地震等の破損もしくは緊急遮断用の仕切弁で流水管内の水の流れが止った場合には、図9に示されるように蓋31が開放され、分岐管12のキャップ29に代えて給水ホース28が接続される。一般に長時間流れのない分岐管12内の水はにごり水状態になっているため、ドレン弁26を開放し、そのにごり水を外へ流出させた後、取水バルブ11を開放してポンプPによって流水管2内の良質な残留水を汲み出す。
【0031】
この実施例は図3に示すように流水管2内に別途空気の流入する箇所がない場合を想定しており、ポンプPによる水の汲み出し量に応じて空気弁16から緊急取水装置1及び流水管2内に空気が流入し、水と空気との置換が行われる。この実施例の場合は、空気流入部と水の取出部が流水管2の上下に分離、すなわち空気弁16が上部の空間Tに、そして分岐管12が下部の空間Sに設けられているため、ポンプPで強力に水を汲み出してもポンプPにより分岐管12を介して空気弁16からの空気が吸込まれることがなく、極めて安定した水の汲み出しが可能となる。
【0032】
図10には他の実施例が示され、空気弁16が予め包囲ケース22にその内部と大気とが連通可能になるように取付けられたものである。このように包囲ケース22に空気弁16を取付けておけば、不断水作業中の空気弁16のメンテナンスも不要なばかりか、不断水で行われる緊急取水装置の設置作業の邪魔にもならない。
【0033】
また、この実施例のように包囲ケース22に対して分岐管12を側部から分岐させ、ドレン用の分岐管12’と分離しておくことも可能であり、またドレン用の分岐管12’やドレン弁26は必ずしも設けなければならないものではない。
【0034】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0035】
例えば実施例では、包囲ケースとして流水管をフランジ部で上下から挟み込む大型のケースを示したが、本発明の説明で使用される包囲ケースとはこれに限らず、サドルのような小型のものも本発明で使用する包囲ケースとしての定義に含まれる。
【0036】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0037】
(a)請求項1の発明によれば、断水状態になっても波状流水管の谷には良質な水が残留しており、この緊急取水装置の分岐管に管体を接続し、開閉弁を開放するのみでポンプを用いて水を汲み出せるため、流水管内に水圧がなくても容易にこの良質な残留水を得ることができる。
【0038】
(b)請求項2の発明によれば、分岐管と管体との接続が容易となる。
【0039】
(c)請求項3の発明によれば、包囲ケースの底面から分岐管を延ばすことにより、谷部分に残留する水を残らず汲み出せることになる。
【0040】
(d)請求項4の発明によれば、ポンプ等で水を汲み上げる前にドレン弁を開放してにごり水分を外部に排出でき、良質な水が得られることになる。なお、ドレン弁は不断水により緊急取水装置を取付ける際の切粉等を外部に排出する機能も有している。
【0041】
(e)請求項5の発明によれば、緊急取水装置を使用しない時には、マンホールが蓋で塞がれており普段邪魔にならず、使用時には蓋を開放することにより、分岐管への管体の接続と開閉弁の開放操作を簡単に行うことができる。
【0042】
(f)請求項6の発明によれば、空気弁が予め緊急取水装置に取付けられているため、水の汲み出し時における水と空気の置換が容易に行われ、どのような状況においてもポンプにより水を排出できる。
【0043】
(g)請求項7の発明によれば、上方の空間から空気が吸入され、下方の空間から水を汲み出せるため、ポンプを水で汲み出した際に空気を引き込むといった問題がない。
【0044】
(h)請求項8の発明によれば、請求項1の作用効果に加え、不断水工法により緊急取水装置を容易に取付けることができる。またこの緊急取水装置の取付位置は水道管の敷設マップを見ることにより容易に判明する。
【0045】
(i)請求項9の発明によれば、包囲ケースを設置し、流水管を切除した時に包囲ケース内と流水管内が空気弁を介して外気を連通可能となるため、別途空気弁の取付作業を行う必要がなくなる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】貯水池から自然落下により配水される水の流水管が、地表に沿うように波状となっているフローシートである。
【図2】本発明の緊急取水部における第1態様の概念図である。
【図3】本発明の緊急取水部における第2態様の概念図である。
【図4】実施例における緊急取水装置の取付作業を示す一部破断面図である。
【図5】図4に続く一部破断面図である。
【図6】図5に続く一部破断面図である。
【図7】実施例の内蓋15の一部破断面図である。
【図8】実施例における緊急取水装置取付完了時の一部破断面図である。
【図9】緊急取水装置の使用状態を示す一部破断面図である。
【図10】図8に対応する他の実施例の緊急取水装置の一部破断面図である。
【符号の説明】
1 緊急取水装置
2 流水管
3 分岐管
4 取水バルブ
5 貯水池
6 仕切弁
7 ハウジング
8 ドリル
9 回転軸
10 孔部
11 取水バルブ(開閉弁)
12 分岐管
12’ 分岐管
15 内蓋
16 空気弁
20 空気弁
21 包囲ケース
22 開閉ケース
23 作業ケース
24 仕切弁
25 ロッド
26 ドレン弁
27 貫通孔
29 キャップ
28 給水ホース(管体)
30 マンホール
31 蓋
D、E 谷
W 局部
P ポンプ
T 空間
S 空間[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to an emergency water intake device for a water pipe and a method for installing the same in order to use stagnant water in the water pipe such as a water pipe during a disaster.
[0002]
[Prior art]
Recently, disasters such as earthquakes, typhoons, heavy rains and landslides caused by these have occurred extensively and frequently in various parts of Japan. And due to these disasters, power outages and water outages occur, and it takes a lot of time to recover, and securing electricity and tap water during that time has become a major problem. In particular, water is directly related to life and is necessary for a long time, and it is absolutely necessary to secure it at an early stage.
[0003]
When a water pipe, which is a water distribution pipe, is damaged due to a disaster, the emergency shutoff valve of the water reservoir operates to stop the supply of water from the reservoir, prevent secondary disasters, and distribute the water until the damaged water pipe is restored. Will stop. In the conventional emergency water supply system, the water supply vehicle was dispatched and supplied the minimum amount of water, but in the case of a large-scale disaster such as the Great Hanshin Earthquake, the water supply vehicle could not actually be deployed. Relied on human power for a while.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional emergency water supply system as described above, there is a possibility that even drinking water cannot be secured for a considerable time immediately after the disaster, and the life of the victim is exposed to a dangerous state. In addition, the minimum amount of water necessary for daily life, such as hand-washing water and cooking water, cannot be ensured at all.
[0005]
If the water pipe is damaged due to a normal disaster, the emergency shutoff valve of the reservoir is activated, the supply of water from the reservoir is stopped, and the water distribution is stopped until it is restored. However, the running water pipe is piped along the ground surface at a predetermined depth (for example, 1.2 to 2 m) along the topography or overcast, and the emergency shutoff valve of the reservoir is activated or the running water pipe is Even if the part breaks down and water flows out, there is water staying in the water pipe corresponding to the valley of the waves. However, there is no utilization system for the high-quality water that has stayed in the water flow pipe in the past, and there is no actual idea to use it, and its utilization is desired.
[0006]
Therefore, the present invention has been made in view of the above circumstances, and even if water distribution from the reservoir stops due to a disaster, an emergency water intake device for a water pipe that can use high-quality water remaining in the water pipe and It is an object to provide the installation method.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the emergency water intake device of the present invention is installed in a water-sealed state at a substantially lowermost point portion of the water flow pipe located in the valley of the water flow pipe, and the laying state of the water flow pipe becomes wavy. The emergency water intake device includes an enclosing case, a through-hole communicating with the flowing water pipe and the inside of the enclosing case, a branch pipe communicating with the enclosing case, and an on-off valve provided on the branch pipe. And a joint portion that is provided at the distal end portion of the branch pipe and that can connect an external pipe body.
According to this feature, good quality water remains in the troughs of the undulating water pipe even when the water is cut off, and the pump is simply connected to the branch pipe of this emergency water intake device and the open / close valve is opened. Since the water can be pumped out, this high-quality residual water can be easily obtained without water pressure in the water pipe.
[0008]
In the emergency water intake device of the present invention, it is preferable that the branch pipe branched from the enclosing case is provided so as to rise upward along the side surface of the enclosing case.
According to this configuration, the branch pipe and the pipe body can be easily connected.
[0009]
In the emergency water intake device of the present invention, it is preferable that the branch pipe is provided so as to extend from the bottom surface of the enclosing case and rise upward.
According to this configuration, by extending the branch pipe from the bottom surface of the enclosing case, water remaining in the valley portion can be pumped out.
[0010]
In the emergency water intake device of the present invention, it is preferable that a drain valve is provided in a lower portion of the branch pipe rising upward.
According to this configuration, the water can be discharged to the outside by opening the drain valve before pumping up water with a pump or the like, and high-quality water can be obtained. The drain valve also has a function of discharging chips and the like when the emergency water intake apparatus is installed due to unrestricted water.
[0011]
In the emergency water intake apparatus of the present invention, it is preferable that the tip of the branch pipe as the joint portion of the pipe body and the on-off valve are exposed in the manhole, and the manhole is covered with a lid that can be opened and closed.
According to this configuration, when the emergency water intake device is not used, the manhole is closed with a lid so that it does not normally get in the way, and when used, the lid is opened to connect the pipe body to the branch pipe and to open / close the valve. The opening operation can be performed easily.
[0012]
In the emergency water intake device of the present invention, it is preferable that an air valve is installed in the enclosing case so that the inside of the enclosing case and the inside of the water pipe can communicate with the outside air.
According to this configuration, since the air valve is previously attached to the emergency water intake device, the water and the air can be easily replaced when the water is pumped, and the water can be discharged by the pump in any situation.
[0013]
In the emergency water intake device of the present invention, a space is formed above and below the enclosing case with the water pipe interposed therebetween, the two spaces are connected, an air valve in the upper space, and a branch pipe in the lower space Are preferably connected.
According to this configuration, since air is sucked from the upper space and water can be pumped from the lower space, there is no problem of drawing air when the pump is pumped with water.
[0014]
In the emergency water intake apparatus installation method of the present invention, the laying state of the water flow pipe is wavy, and an enclosing case having a branch pipe with an open / close valve is provided at the lowest point of the water flow pipe located in the valley of the wave water flow pipe. Installed in a water-sealed state with respect to the water pipe, cut out the water pipe in a water-sealed state using the enclosing case, communicate the water pipe and the branch pipe, and branch the residual water in the water pipe It is characterized by enabling the pumping to the outside by opening the open / close valve of the pipe.
According to this feature, in addition to the function and effect of the first aspect, the emergency water intake device can be easily attached by the continuous water construction method. Moreover, the installation position of this emergency water intake device can be easily found by looking at the water pipe laying map.
[0015]
In the emergency water intake apparatus installation method of the present invention, it is preferable that an air valve capable of communicating with the outside air in the surrounding case is installed in the surrounding case in advance.
According to this configuration, when the enclosing case is installed and the flowing water pipe is removed, the inside of the enclosing case and the flowing water pipe can communicate with the outside air via the air valve, so that it is not necessary to separately perform an air valve mounting operation.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings by way of embodiments.
[0017]
FIG. 1 is a flow sheet diagram of a water distribution facility where an embodiment of the present invention is installed, and FIGS. 2 and 3 are conceptual diagrams in an emergency water intake section of a water pipe showing an embodiment of the present invention. In FIG. 2, 1 indicates an emergency water intake device for a water pipe (hereinafter simply referred to as an emergency water intake device). In this emergency water intake device 1, the laying state of the
[0018]
The
[0019]
The principle of fluid extraction will be described with reference to FIGS. 2 and 3. First, when the local part W of the
[0020]
The state shown in FIG. 3 is a case in which the emergency shut-off
[0021]
Here, the installation method of the emergency water intake apparatus 1 and the structure of the apparatus will be described in detail with reference to FIGS. 4 to 8. As shown in FIG. 4, the
[0022]
The open /
[0023]
[0024]
In order to perform the operation of attaching the emergency water intake device 1 to the
[0025]
Next, when the
[0026]
Subsequently, as shown in FIG. 5, the
[0027]
Finally, as shown in FIG. 6, the opening /
[0028]
FIG. 7 shows a partial cross-sectional view of the
[0029]
As shown in FIG. 8, the emergency water intake device 1 assembled in this way has a
[0030]
In this way, the emergency water intake device 1 installed at almost the lowest point in the valley of the water pipe is generally not used at all times. However, the flow of water in the water pipe is caused by a gate valve for damage such as an earthquake or emergency shutoff. When it stops, the
[0031]
In this embodiment, as shown in FIG. 3, it is assumed that there is no place where the air flows into the
[0032]
FIG. 10 shows another embodiment, in which the
[0033]
Further, as in this embodiment, the
[0034]
Although the embodiments of the present invention have been described with reference to the drawings, the specific configuration is not limited to these embodiments, and modifications and additions within the scope of the present invention are included in the present invention. It is.
[0035]
For example, in the embodiment, a large case in which the water pipe is sandwiched from above and below by the flange portion is shown as the enclosing case, but the enclosing case used in the description of the present invention is not limited to this, and a small case such as a saddle is also included. It is included in the definition of the enclosing case used in the present invention.
[0036]
【The invention's effect】
The present invention has the following effects.
[0037]
(A) According to the invention of claim 1, good quality water remains in the troughs of the undulating water pipe even when the water is cut off, and the pipe is connected to the branch pipe of the emergency water intake device. Since the water can be pumped out by simply opening the pump, this high quality residual water can be easily obtained without water pressure in the water pipe.
[0038]
(B) According to the invention of
[0039]
(C) According to the invention of claim 3, by extending the branch pipe from the bottom surface of the enclosing case, water remaining in the valley portion can be pumped out.
[0040]
(D) According to the invention of
[0041]
(E) According to the invention of
[0042]
(F) According to the invention of
[0043]
(G) According to the invention of
[0044]
(H) According to the invention of
[0045]
(I) According to the invention of claim 9, when the enclosing case is installed and the flowing water pipe is removed, the inside of the enclosing case and the flowing water pipe can communicate with each other through the air valve. There is no need to do.
[0046]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flow sheet in which a water flow pipe distributed by a natural fall from a reservoir is waved along the surface of the earth.
FIG. 2 is a conceptual diagram of a first mode in an emergency water intake of the present invention.
FIG. 3 is a conceptual diagram of a second mode in the emergency water intake section of the present invention.
FIG. 4 is a partially broken cross-sectional view showing the installation work of the emergency water intake device in the embodiment.
FIG. 5 is a partially broken cross-sectional view subsequent to FIG.
6 is a partially broken sectional view subsequent to FIG.
FIG. 7 is a partially broken sectional view of the
FIG. 8 is a partially broken cross-sectional view of the embodiment when the emergency water intake apparatus is completely installed.
FIG. 9 is a partially broken sectional view showing a use state of the emergency water intake device.
FIG. 10 is a partially broken sectional view of an emergency water intake apparatus according to another embodiment corresponding to FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
12 Branch pipe 12 '
30
Claims (9)
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JP12110196A JP3677347B2 (en) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | Emergency water intake device for water pipe and its installation method |
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