JP3676611B2 - シリンダ錠装置用ロータ組立体の保護構造 - Google Patents
シリンダ錠装置用ロータ組立体の保護構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダ体に回動可能に嵌合されるロータと、該ロータに組み込まれる複数のタンブラーと、各タンブラーおよびロータ間に設けられる複数のばねとを組み立てて成るシリンダ錠装置用ロータ組立体を、シリンダ体への装着前に保護するための保護構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなシリンダ錠装置用ロータ組立体は、シリンダ体への装着によりシリンダ錠装置を構成するのであるが、シリンダ体側と、ロータ組立体側とを相互に別の工場で組立てる場合に、シリンダ体側を組立てた工場までロータ組立体を搬送することになり、その搬送時におけるロータからの各タンブラーの離脱や、異物のロータ組立体への付着を防止するためにロータ組立体を保護する必要があり、従来では、軟質の合成樹脂から成るチューブをロータ組立体に嵌装するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のチューブを用いた保護構造では、チューブがロータ組立体から簡単に外れてしまい、ロータから各タンブラーが離脱したり、異物がロータ組立体に付着したりすることによる不良品の発生を確実に防止することができなかった。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ロータ組立体を確実に保護し得るようにしたシリンダ錠装置用ロータ組立体の保護構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、キー挿入孔を中心部に有して横断面円形の棒状に形成されるとともにシリンダ体に嵌合されて、該キー挿入孔に挿入した正規のキーの操作により鎖錠位置及び解錠位置間を回動し得るロータと、前記シリンダ体の内面に設けられる係合溝に係合すべく前記ロータの外面から一部を突出する突出位置ならびに前記係合溝との係合を解除して前記ロータ内に収納される収納位置間での移動を可能として前記ロータに組み込まれる複数のタンブラーと、各タンブラーを前記突出位置側に付勢するばね力を発揮して各タンブラーおよびロータ間に設けられる複数のばねとを組み立てて成るシリンダ錠装置用ロータ組立体を、該組立体の組立後で且つシリンダ体への装着前の間、覆って保護するための保護構造であって、前記各タンブラーが突出位置にある状態での前記ロータ組立体を覆うことを可能として合成樹脂により筒状に形成されるとともに前記ロータ組立体に嵌装される保護部材が、前記キー挿入孔への前記正規のキーの挿入に伴なって前記各タンブラーが収納位置に移動するのに応じて前記ロータとの係合を解除することを可能として、該ロータに弾発係合され、そのロータとの係合を解除して前記保護部材を前記ロータ組立体より取り外した後に、該ロータ組立体のシリンダ体への装着が可能となることを特徴とする。
【0006】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、ロータ組立体に保護部材が嵌装され、キー挿入孔への正規のキーの挿入に伴なって各タンブラーが収納位置に移動するのに応じてロータとの係合を解除することを可能として保護部材がロータに弾発係合されるので、ロータ組立体のシリンダ体への装着直前にキー挿入孔に正規のキーを挿入しない限り、ロータ組立体から保護部材が外れてしまうことがなく、従って、そのロータ組立体の組立後で且つシリンダ体への装着前の間にタンブラーがロータから離脱したり或いは異物がロータ組立体に付着したりすることを保護部材により確実に防止することができる。
【0007】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記キー挿入孔を前端に開口せしめた前記ロータの後部外面に、環状溝と、該環状溝およびロータの後端間を結んで軸方向に延びる逃し溝とが設けられ、前記各タンブラーが突出位置にある状態では前記ロータとの軸線まわりの相対回動を阻止されつつ前記ロータ組立体に後方側から嵌装される前記保護部材の後部に、前記環状溝に弾発係合する係合爪が、前記各タンブラーの収納位置への移動に応じて前記保護部材およびロータを相対回動せしめることにより前記逃し溝からロータの後方側に離脱し得るようにして設けられることを特徴とする。
【0008】
このような請求項2記載の発明の構成によれば、保護部材でロータ組立体を保護する際には、ロータ組立体にその後方側から保護部材を嵌装すればよく、係合爪がロータの環状溝に弾発係合し、しかもキー挿入孔に正規のキーを挿入しない状態で各タンブラーが突出位置にあるときには、保護部材およびロータの相対回動が阻止されているので係合爪が逃し溝からロータの後方側に離脱してしまうことはなく、保護部材のロータ組立体への装着を容易としつつロータ組立体の保護を確実なものとすることができる。また保護部材をロータ組立体から外すときには、キー挿入孔に正規のキーを挿入して各タンブラーを収納位置に移動せしめるのに応じて、係合爪が逃し溝に対応する位置となるように保護部材およびロータを相対回動せしめ、係合爪を逃し溝からロータの後方側に離脱させるようにすればよく、保護部材のロータ組立体からの取り外しも容易である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図8は本発明の一実施例を示すものであり、図1は乗用車両の車室内の前部を示す正面図、図2は図1の2−2線に沿う方向でのシリンダ錠装置の断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は保護部材の一部切欠き側面図、図5は図4の5矢視図、図6はロータ組立体への保護部材の装着状態を示す断面図、図7は図6の7−7線断面図、図8はキー挿入時の図6に対応した断面図である。
【0011】
先ず図1において、乗用車両の車室内前部に配置されるインストルパネル11に、助手席12の前方に位置するようにしてグローブボックス13が設けられ、該グローブボックス13のリッド14を閉鎖状態に維持するリッドロック装置15は、リッド14の正面に設けられる操作ノブ16の操作によりリッド14の閉鎖状態を解除するように作動する。而して操作ノブ16は、操作ノブ16に隣接してリッド14に設けられているシリンダ錠装置17が鎖錠状態にあるときには操作不能であり、シリンダ錠装置17を解錠状態とすることにより操作ノブ16の操作が可能となる。
【0012】
図2において、シリンダ錠装置17は、前記リッド14に固定されるシリンダ体18を備えるものであり、該シリンダ体18に設けられたシリンダ孔19に、横断面円形の棒状に形成されるロータ20が、鎖錠位置と、該鎖錠位置からたとえば90度回動した解錠位置との間で回動することを可能として嵌合され、該ロータ20の前端はシリンダ体18の前端よりも前方に突出される。しかもロータ20の後端外周には、シリンダ孔19へのロータ20の嵌合を容易とするためのテーパ部21が設けられており、ロータ20の後部外面には環状溝22が設けられる。一方、シリンダ体18の後端外面には環状の装着溝23が設けられ、該装着溝23の一部をシリンダ体18の後端面およびシリンダ孔19の内面に開放する切欠き24がシリンダ体18の後端部に設けられる。前記装着溝23には、前記切欠き24からシリンダ孔19の内方に突出する三角形状の突部25aを有するスプリング25が装着されており、前記ロータ20の環状溝22に突部25aが弾発係合することにより、ロータ20のシリンダ体18内での軸方向位置が定まることになる。
【0013】
ロータ20の中心部には、該ロータ20の前端面(図2の左端面)に一端を開口した有底のキー挿入孔26が、該ロータ20の軸線方向に沿って延びるようにして設けられる。
【0014】
ロータ20の軸線方向に間隔をあけた複数箇所、この実施例では5箇所にシリンダ体18に係合し得るタンブラー32…が組込まれており、それらのタンブラー32…のシリンダ体18への係合状態ではシリンダ体18に対するロータ20の回動が阻止される。またキー挿入孔26に正規のキー27(図8参照)を挿入すると、タンブラー32…のシリンダ体18への係合が解除され、正規のキー27の操作により、ロータ20を鎖錠位置および解錠位置間で回動することができる。
【0015】
ロータ20の後部外面には凹部28が設けられ、該ロータ20が解錠位置にある状態で前記凹部28に対応する位置でシリンダ体18には貫通孔29が設けられる。貫通孔29には、操作ノブ16に連結される連結レバー30の一端部が挿通されており、該連結レバー30の他端はリッドロック装置15に連結される。而してロータ20が解錠位置にある状態では、操作ノブ16の操作に応じて連結レバー30が、その一端を凹部28に嵌入せしめるように作動してリッドロック装置15がロック状態を解除するように作動するのに対し、ロータ20が鎖錠位置にある状態では、操作ノブ16を操作しようとしても連結レバー30の一端がロータ20の外面に当接するので操作ノブ16の操作が不能となり、リッドロック装置15はロック状態を維持することになる。
【0016】
図3を併せて参照して、ロータ20の軸線方向に間隔をあけた複数箇所たとえば5箇所には、該ロータ20の軸線に直交する平面内で両端をロータ20の外面に開口する摺動孔31…がキー挿入孔26の一部と交差するようにして設けられ、各摺動孔31…には、タンブラー32…が、それらのタンブラー32…の一部をロータ20の外面から突出させる突出位置と、ロータ20内に収納される収納位置との間で移動することを可能として摺動可能にそれぞれ嵌合される。しかも各タンブラー32…は、ロータ20の軸線に沿って相互に隣接するタンブラー32…とは逆方向でロータ20の外面から一部を突出させるように配置される。
【0017】
各タンブラー32…とロータ20との間には、それらのタンブラー32…を突出位置側に付勢するばね力を発揮するばね33…がそれぞれ設けられる。而してキー挿入孔26に正規のキー27が挿入されたときには、各タンブラー32…はばね33…の付勢力に抗して収納位置に移動する。
【0018】
一方、シリンダ体18におけるシリンダ孔19の内面には、一対ずつ2組の係合溝35,35…が、ロータ20が鎖錠位置にある状態、ならびにロータ20が解錠位置にある状態で各タンブラー32…のロータ20からの突出部を係合せしめることを可能として設けられる。
【0019】
このようなシリンダ錠装置17において、ロータ20と、該ロータ20に組み込まれる複数のタンブラー32…と、各タンブラー32…およびロータ20間に設けられる複数のばね33…とは、シリンダ体18への装着前にロータ組立体36として組立てられるものであり、該ロータ組立体36は、図4および図5で示す保護部材37で保護される。
【0020】
この保護部材37は、大径円筒部37aと、ロータ20の外面からの各タンブラー32…の突出部を収容すべく大径円筒部37aから外側方に膨らんだ一対の膨出部37b,37bと、大径円筒部37aよりも小径にして大径円筒部37aの後部に同軸に連なる小径円筒部37cとを一体に有して、合成樹脂によりロータ組立体36の外形形状に対応した段付き円筒状に形成される。また小径円筒部37cの周方向に沿って間隔をあけた2箇所には切込み39,39が設けられており、両切込み39,39間には、小径円筒部37cの半径方向に沿って弾性的に撓むことを可能とした可撓部40が形成される。この可撓部40の内面にはロータ20の後部外面に設けられている環状溝22に係合する係合爪41が設けられる。
【0021】
このような保護部材37は、図6で示すように、各タンブラー32…が突出位置にある状態でのロータ組立体36を覆うことを可能として該ロータ組立体36に後方側から嵌装され、係合爪41はロータ20の後端のテーパ部21に摺接して可撓部40を撓ませながら環状溝22に弾発係合され、環状溝22への係合爪41の係合によりロータ20に対する保護部材37の軸方向位置が定められる。またロータ組立体36を保護部材37で覆った状態で、各タンブラー32…が突出位置にあるときには、各タンブラー32…のロータ20の外面からの突出部が保護部材37の周方向に沿う前記膨出部37b,37bの両端に当接することにより、ロータ20および保護部材37の軸線まわりの相対回動は阻止される。
【0022】
図7において、ロータ20の後部外面には、環状溝22およびロータ20の後端間を結んで軸方向に延びる逃し溝42が設けられており、この逃し溝42は、各タンブラー32…が突出位置にある状態すなわちロータ20および保護部材37の軸線まわりの相対回動が阻止されている状態での前記係合爪41の位置から、ロータ20の周方向に沿ってずれた位置に配置される。而して、図8で示すように、キー挿入孔26への正規のキー27の挿入により各タンブラー32…が収納位置に移動するのに応じて保護部材37およびロータ20を相対回動せしめることにより、前記係合爪41を前記逃し溝42からロータ20の後方側に離脱させることができる。
【0023】
すなわち保護部材37は、キー挿入孔26への正規のキー27の挿入に伴なって各タンブラー32…が収納位置に移動するのに応じてロータ20との係合を解除することを可能としてロータ20に弾発係合されることになる。
【0024】
保護部材37における大径円筒部37aの前端には、ロータ20に設けられている突部(図示せず)に対応した切欠き43が設けられており、この切欠き43は、前記係合爪41が、ロータ20および保護部材37の軸線まわりの相対回動が阻止されている状態での位置から前記逃し溝42に対向する位置に移動するまで、ロータ20および保護部材37の相対回動を許容するように形成される。
【0025】
次にこの実施例の作用について説明すると、各タンブラー32…が突出位置にある状態でのロータ組立体36を覆うことを可能として合成樹脂により筒状に形成されるとともにロータ組立体36に嵌装される保護部材37が、キー挿入孔26への正規のキー27の挿入に伴なって各タンブラー32…が収納位置に移動するのに応じてロータ20との係合を解除することを可能として、ロータ20に弾発係合されるので、ロータ組立体20のシリンダ体18への装着直前にキー挿入孔26に正規のキー27を挿入しない限り、ロータ組立体36から保護部材37が外れてしまうことがなく、タンブラー32…がロータ20から離脱したり、異物がロータ組立体36に付着したりすることを保護部材37により確実に防止することができる。
【0026】
しかもロータの後部外面に、環状溝22と、環状溝22およびロータ20の後端間を結んで軸方向に延びる逃し溝42とが設けられ、ロータ組立体36に後方側から嵌装される保護部材37の後部に、環状溝22に弾発係合する係合爪41が設けられ、この係合爪41は、各タンブラー32…の収納位置への移動に応じて保護部材37およびロータ20を相対回動せしめることにより逃し溝42からロータ20の後方側に離脱可能である。したがって保護部材37でロータ組立体36を保護する際には、ロータ組立体36にその後方側から保護部材37を嵌装すればよく、それにより係合爪41がロータ20の環状溝22に弾発係合することになる。しかもキー挿入孔26に正規のキー27を挿入しない状態で各タンブラー32…が突出位置にあるときには、保護部材37およびロータ20の相対回動が阻止されているので係合爪41が逃し溝42からロータ20の後方側に離脱してしまうことはなく、保護部材37のロータ組立体36への装着を容易としつつロータ組立体36の保護を確実なものとすることができる。
【0027】
また保護部材37をロータ組立体36から外すときには、キー挿入孔26に正規のキー27を挿入して各タンブラー32…を収納位置に移動せしめるのに応じて、係合爪41が逃し溝42に対応する位置となるように保護部材37およびロータ20を相対回動せしめ、係合爪41を逃し溝42からロータ20の後方側に離脱させるようにすればよく、保護部材37のロータ組立体36からの取り外しも容易である。
【0028】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0029】
たとえば上記実施例では、リッドロック装置15の施錠・解錠を切換えるシリンダ錠装置17について説明したが、本発明は、シリンダ体に回動可能に嵌合されるロータと、ロータに組み込まれる複数のタンブラーと、各タンブラーおよびロータ間に設けられる複数のばねとを備えるシリンダ錠装置に広く適用可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、ロータ組立体のシリンダ体への装着直前にキー挿入孔に正規のキーを挿入しない限り、ロータ組立体から保護部材が外れてしまうことがなく、従って、そのロータ組立体の組立後で且つシリンダ体への装着前の間にタンブラーがロータから離脱したり或いは異物がロータ組立体に付着したりすることを保護部材により確実に防止することができる。
【0031】
また請求項2記載の発明によれば、保護部材のロータ組立体への装着を容易としつつロータ組立体の保護を確実なものとすることができ、また保護部材のロータ組立体からの取り外しも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用車両の車室内の前部を示す正面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う方向でのシリンダ錠装置の断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】保護部材の一部切欠き側面図である。
【図5】図4の5矢視図である。
【図6】ロータ組立体への保護部材の装着状態を示す断面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】キー挿入時の図6に対応した断面図である。
【符号の説明】
17・・・シリンダ錠装置
18・・・シリンダ体
20・・・ロータ
22・・・環状溝
26・・・キー挿入孔
32・・・タンブラー
33・・・ばね
35・・・係合溝
36・・・ロータ組立体
37・・・保護部材
41・・・係合爪
42・・・逃し溝
Claims (2)
- キー挿入孔(26)を中心部に有して横断面円形の棒状に形成されるとともにシリンダ体(18)に嵌合されて、該キー挿入孔(26)に挿入した正規のキー(27)の操作により鎖錠位置及び解錠位置間を回動し得るロータ(20)と、前記シリンダ体(18)の内面に設けられる係合溝(35)に係合すべく前記ロータ(20)の外面から一部を突出する突出位置ならびに前記係合溝(35)との係合を解除して前記ロータ(20)内に収納される収納位置間での移動を可能として前記ロータ(20)に組み込まれる複数のタンブラー(32)と、各タンブラー(32)を前記突出位置側に付勢するばね力を発揮して各タンブラー(32)およびロータ(20)間に設けられる複数のばね(33)とを組み立てて成るシリンダ錠装置用ロータ組立体(36)を、該組立体(36)の組立後で且つシリンダ体(18)への装着前の間、覆って保護するための保護構造であって、
前記各タンブラー(32)が突出位置にある状態での前記ロータ組立体(36)を覆うことを可能として合成樹脂により筒状に形成されるとともに前記ロータ組立体(36)に嵌装される保護部材(37)が、前記キー挿入孔(26)への前記正規のキー(27)の挿入に伴なって前記各タンブラー(32)が収納位置に移動するのに応じて前記ロータ(20)との係合を解除することを可能として、該ロータ(20)に弾発係合され、
そのロータ(20)との係合を解除して前記保護部材(37)を前記ロータ組立体(36)より取り外した後に、該ロータ組立体(36)のシリンダ体(18)への装着が可能となることを特徴とする、シリンダ錠装置用ロータ組立体の保護構造。 - 前記キー挿入孔(26)を前端に開口せしめた前記ロータ(20)の後部外面に、環状溝(22)と、該環状溝(22)およびロータ(20)の後端間を結んで軸方向に延びる逃し溝(42)とが設けられ、前記各タンブラー(32)が突出位置にある状態では前記ロータ(20)との軸線まわりの相対回動を阻止されつつ前記ロータ組立体(36)に後方側から嵌装される前記保護部材(37)の後部に、前記環状溝(22)に弾発係合する係合爪(41)が、前記各タンブラー(32)の収納位置への移動に応じて前記保護部材(37)およびロータ(20)を相対回動せしめることにより前記逃し溝(42)からロータ(20)の後方側に離脱し得るようにして設けられることを特徴とする、請求項1記載のシリンダ錠装置用ロータ組立体の保護構造。
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