JP3674083B2 - フロートガラスの製造法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はフロートガラスの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
フロートガラスの製造法においては、ガラスリボンの成形状態は成形域(ガラスの粘度が104.5 〜106.0 ポイズになる領域)におけるガラスリボンの温度分布に大きく依存する。特に、成形域におけるガラスリボンの幅方向の温度分布は、その幅方向の肉厚偏差に大きく影響を与える。ガラスリボンの厚さが薄くなると、その影響が極端に大きくなる。
【0003】
肉厚偏差に大きく影響するガラスリボンの温度分布は、主に溶融金属の浴面の上方に設置されているヒータの発熱量を制御することにより制御される。このヒータはガラスリボンの進行方向に複数列設けられ、各列のヒータは、幅方向に複数個設けられている。これらの個々のヒータの発熱量を制御することにより肉厚偏差の小さいガラス板を製造できる。
【0004】
しかし、この方法は、ヒータの数が多いため、ヒータの制御器の数量も多くなり、設備が大型になるとともに、製造工程の管理も複雑になるという課題があった。もちろんヒータの数量を少なくすると肉厚偏差が大きくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の課題を解消し、ヒータの制御器の数量を増やすことなく、肉厚偏差のきわめて小さいガラス板の得られるフロートガラスの製造法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、溶融ガラスを溶融金属の浴面に連続的に供給してガラスリボンを形成し、ガラスリボンを浴面の上方に設けた複数個のヒータにより加熱しつつ浴面に沿って前進させるフロートガラスの製造法において、ヒータを設ける領域を、ガラスリボンの進行方向に複数列に区割りし、各列を幅方向に複数個に区割りし、ガラスリボンの進行方向及び幅方向に区割りされた区画には複数個のヒータを設け、区画内に設けた全ヒータの発熱量を1個の制御器により制御するとともに、いずれか2列の間では、幅方向に区割りする部位が、幅方向で1か所以上相違していることを特徴とするフロートガラスの製造法である。
【0007】
本発明において、溶融ガラスは溶融金属の浴面に連続して供給され、浴面でガラスリボンが形成される。次いで、このガラスリボンは、浴面に沿って前進し所定の厚さに形成される。この領域では、ガラスの粘度は104.5 〜106.0 ポイズ程度である。浴面の上方には、複数のヒータがガラスリボンの進行方向及び幅方向にマトリックス状に設けられ、これらのヒータにより、ガラスリボンが加熱され、その温度分布が制御される。
【0008】
これらのヒータには、通電により電気抵抗で発熱する電気ヒータが使用される。各ヒータは、公知の方法により、溶融金属を収容する溶融金属浴槽の上部構造に吊持され、溶融金属浴槽内であってガラスリボンの上方の空間に位置するように設けられている。ヒータとしては、公知の棒状のものなど各種の形状のものが使用される。
【0009】
各ヒータの発熱量はそれに接続された制御器により制御される。1個の制御器は、次のように区割りされた区画内にある複数のヒータの発熱量を制御する。
【0010】
すなわち、ヒータを設ける領域は、まず、ガラスリボンの進行方向に複数の列に区割りされる。この区割りする列の数は、4〜10の範囲が好ましい。この列の数が少なすぎるとガラスリボンの温度分布が充分に制御できず、肉厚偏差を充分に小さくすることが難しく、反対に、多すぎると、制御器の数が多くなり設備が大型になるとともに工程管理が複雑になり、いずれも好ましくない。
【0011】
各列は、さらにガラスリボンの幅方向にも複数に区割りされる。この区割りする数は、進行方向の場合と同様に4〜10の範囲が好ましい。ガラスリボンの進行方向及び幅方向に区割りして形成される区画には複数のヒータが含まれる。
【0012】
ガラスリボンの幅方向に区割りする部位は、いずれか2列の間では、幅方向で1か所以上相違しており、上流の列で区割りされた部位の下方を通過したガラスリボンの部位は、下流の列では区画(区割りと区割りとの間)の下方を通過するようになっている。
【0013】
この区割りする部位を相違させるにあたっては、ガラスリボンの肉厚偏差が大きい部位に対応する部位の区割りが2列の間で相違していることが好ましい。また、この区割りする部位の相違する箇所は、幅方向で2か所以上変えることが好ましい。この横方向に区割りする部位は、いずれか3列以上の間で相違することがさらに好ましい。
【0014】
この区割りする部位を相違する領域としては、通過するガラスリボンの粘度が104.5 〜106.0 ポイズの範囲にある領域が好ましい。
【0015】
ガラスの組成としては、建築用等に使用されているソーダライムシリカガラスなど、フロート法による製造が可能なものは、すべて使用できる。
【0016】
【作用】
ある列において、幅方向に隣接する区画のヒータでそれらの発熱量(単位面積あたりの)が互いに相違すると、その区割りされた部位の下方には、幅方向で急激な温度差が生じる。この温度差はその下方を通過するガラスリボンの対応する部位にも生じる。ガラスリボンは、下流のヒータ列を通過する際、温度差の生じた部位が、区画の下方、すなわち区割りされた部位と区割りされた部位との間の下方を通過し、その際、ガラスリボンの上記温度差が緩和される。その結果肉厚偏差が小さくなるものと思われる。
【0017】
【実施例】
図1に示した本発明を実施する装置により、厚み2.0mmのフロートガラスを製造した。1は溶融金属浴槽、2はヒータを設ける区画である。この区画には複数のヒータが含まれ、各区画のヒータは、それぞれ同一の制御器によりその発熱量が制御される。
【0018】
図1において、ガラスリボンは、溶融金属浴槽1の浴面上を右側より左側へ進行する。溶融金属浴槽の浴面の上方のヒータを設ける領域を、図1のように、まず、ガラスリボンの進行方向に順次第1列から第7列までの7列に区割りした。次に、各列を幅方向に次のように区割りし、ヒータ区画2を形成した。図1のように、幅方向に区割りされた部位は、幅方向で、各列それぞれ異なっている。
【0019】
各区画には、図2に記載の数値の出力(単位:kW/m2 )の電気エネルギーをそれぞれ供給した。なお、このエネルギーは、各区画にあるヒータに供給した総エネルギーを、区画の面積で単純に割ったものである。
【0020】
なお、ガラスの粘度は、第1列のヒータの下方で約104.5 ポイズ、第3列のヒータの下方で約105 ポイズ、第6列のヒータの下方で約105.5 ポイズであった。このフロートガラスの幅方向の肉厚偏差(ガラスリボンの幅方向であって、通常製品化する範囲における肉厚偏差)は約30μmであった。
【0021】
ヒータと制御器との結線を変え、ヒータを設ける領域の区画4を図3に示すように変えたことを除き、実施例と同様にしてフロートガラスを製造した。各区画には、肉厚偏差が最も小さくなるように、図4に記載の数値の出力(単位:kW/m2 )の電気エネルギーをそれぞれ供給した。その結果、幅方向の肉厚偏差は、最も小さいもので約100μmであった。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、ヒータの制御器の数量をほとんど変えることなく、ガラスリボンの幅方向の肉厚偏差を大幅に低減できる。そのため、設備が大型化することがなく、製造工程の管理が複雑になることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施する装置の平面図。
【図2】本発明のヒータ出力密度を示す平面図。
【図3】比較例を実施する装置の平面図。
【図4】比較例のヒータ出力密度を示す平面図。
【符号の説明】
1:溶融金属浴槽
2:ヒータ区画
Claims (2)
- 溶融ガラスを溶融金属の浴面に連続的に供給してガラスリボンを形成し、ガラスリボンを浴面の上方に設けた複数個のヒータにより加熱しつつ浴面に沿って前進させるフロートガラスの製造法において、ヒータを設ける領域を、ガラスリボンの進行方向に複数列に区割りし、各列を幅方向に複数個に区割りし、ガラスリボンの進行方向及び幅方向に区割りされた区画には複数個のヒータを設け、区画内に設けた全ヒータの発熱量を1個の制御器により制御するとともに、いずれか2列の間では、幅方向に区割りする部位が、幅方向で1か所以上相違していることを特徴とするフロートガラスの製造法。
- 幅方向に区割りする部位が幅方向で1か所以上相違している2列は、ガラスリボンの粘度が104.5 〜106.0 ポイズの範囲にある領域において隣接する2列である請求項1のフロートガラスの製造法。
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