JP3672953B2

JP3672953B2 - Reclining device

Info

Publication number: JP3672953B2
Application number: JP31643394A
Authority: JP
Inventors: 浩司古賀; 信吾市河; 雅人堀江; 威手塚
Original assignee: Shiroki Corp
Current assignee: Shiroki Corp
Priority date: 1993-12-27
Filing date: 1994-12-20
Publication date: 2005-07-20
Anticipated expiration: 2020-07-20
Also published as: JPH07231820A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両等に用いられるシートで、シートバックの傾斜を調節可能にするリクライニング装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図面を用いて従来例を説明する。図８は従来の第１の両側リクライニング装置の一方を示す側面図、図９は図８におけるA-A断面図である。
【０００３】
１はシートクッション側に固着されるロアアームで、このロアアーム１には、ヒンジピン２でもってアッパアーム３が傾動可能に軸支されている。アッパアーム３は、その上部がシートバック側に固着されるもので、スパイラルスプリング４によって、前倒れ方向に付勢されている。５は扇状のラチェットで、基端部がアッパアーム３に固着され、アッパアーム３と一体となって回転するものである。このラチェット５には、一端がロアアーム１の円弧状の長孔６に挿通されるピン７が固着されている。アッパアーム３の最大回転角は、このピン７の回転範囲によって定まる。更に、ラチェット５の円弧部の下部及び中央部には歯が刻設された歯部５ａが、円弧部の上部にはプレーンなトッピング部５ｂが形成されている。
【０００４】
８はラチェット５の歯部５ａと係合可能な歯部８ａが回転端部に形成されたポールで、ピン９でもってロアアーム１に回転可能に取付けられている。又、ポール８には、ピン１０が植設されている。１１はヒンジピン２に枢着され、図５の反時計方向にテンションスプリング２０によって付勢されたレリーズアームで、そのカム孔１２にピン１０が挿通されている。このレリーズアーム１１の延設部は、ハンドル１３となっている。１４は、一端はヒンジピン２に枢着され、他端はアームヒンジピン１５でもってレリーズアーム１１に固着されたアームプレートである。アームヒンジピン１５の大径部には、ポール８の背部に当接するスペーサ１６が挿通されている。１７は端部にフックプレート１８が溶接等で固着されたコネクティングパイプで、一端側には、ヒンジピン２の小径部が挿入されている。
【０００５】
又、フックプレート１８の先端部は、アームプレート１４の連結用孔１９に挿入されている。このフックプレート１８の先端部の幅はアームプレート１４の連結用孔１９の幅より小さく選ばれている。
【０００６】
尚、２１はレリーズアーム１１とポール８との間に配設された略三角形状のサブプレートで、１つの端部はヒンジピン２に係合し、他の２つの端部はロアアーム１にピンでもって係止されている。そして、このサブプレート２１はポール８とラチェット５との噛合部分を覆い、ポール８とラチェット５との噛合のヒンジピン２の軸方向のずれを規制するようになっている。
【０００７】
又、ロアアーム１,ラチェット５,アッパアーム３,サブプレート２１及びレリーズアーム１１はヒンジピン２のつば部２ａ及びヒンジピン２に係合するＥリング２２によって、ヒンジピン２の軸方向の移動が禁止されている。
【０００８】
次に、上記構成の作動を説明する。ハンドル１３(レリーズアーム１１)をテンションスプリング２０の付勢力に抗して、図８において、時計方向に回転させると、ポール８はカム穴１２に案内されて反時計方向に回転し、ラチェット５の歯部５ａとの係合が解除され、アッパアーム３はロアアーム１に対して傾動可能な状態となる。
【０００９】
一方、ハンドル１３の回転力はアームプレート１４に連結用穴１９に挿入されるフックプレート１８,フックプレート１８が固着されたコネクティングパイプ１７を介して、インナ側のリクライニング装置に伝達される。
【００１０】
そして、アッパアーム３を傾動させ、所望のリクライニング角を得たならば、ハンドル１３を回転させている力を解除する。すると、テンションスプリング２０の付勢力によって、ポール８の歯部８ａが再びラチェット５の歯部５ａと係合し、ロック状態となる。
【００１１】
又、非着座状態で、ハンドル１３を図８において、時計方向に回転させ、ポール８の歯部８ａとラチェット５の歯部５ａとの係合を解除すると、スパイラルスプリング４の付勢力によって、アッパアーム３は、ピン７が長穴６の下方の端部に当接するまで前傾する。そして、ポール８の歯部８ａは、ラチェット５のトッピング部５ｂに当接し、アンロック状態となり、アッパアーム３はスパイラル４の付勢力に抗して後傾可能な前傾れ状態となる。
【００１２】
しかし、このようなリクライニング装置においては、アッパアーム３の下部にラチェット５,ポール８等を設けることにより、スペースを多く取ることに加え、見栄えも悪いという問題点がある。
【００１３】
そこで、この問題点を解決するリクライニング装置として、図１０に示すようなリクライニング装置が提案されている。図１０は実開昭63-36348号に記載されたリクライニング装置の構成図である。
【００１４】
図において、１０１はアッパアーム、１０２はロアアームである。アッパアーム１０１の基端部には、内歯１０３が形成されている。内歯１０３の中心には穴(図示せず)が穿設され、この穴には、シャフト１０４が回転可能に嵌合している。同様にロアアーム１０２の基端部にも、穴(図示せず)が穿設され、この穴にシャフト１０４が回転可能に嵌合している。
【００１５】
アッパアーム１０１の内歯１０３内には、４本のピン１０５が等間隔(90°ピッチ)で立設されている。また、内歯１０３内には、内歯１０３に噛合可能な４つのポール１０６が配設されている。各ポール１０６には、内歯１０３方向に延出し、ピン１０５が遊嵌する長穴１０７が設けられている。更に、各ポール１０６は図示しない付勢手段で内歯１０３より離反する方向に付勢されている。
【００１６】
シャフト１０４には、断面四角形のカム１０８が固着されている。このカム１０８は４つの角部が各ポール１０６の背面(内歯１０３との噛合面と反対側の面)を押圧可能となっている。また、シャフト１０４の上部には、ハンドル１０９が設けられ、このハンドル１０９はスプリング１１０によって、カム１０８の角部がポール１０６の背面を押圧する方向(矢印方向)に付勢されている。
【００１７】
次に、上記構成の作動を説明する。図１０に示す状態は、カム１０８の角部がポール１０６の背面を押圧し、ポール１０６は内歯１０３に噛合しており、アッパアーム１０１は傾動が禁止された状態となっている。
【００１８】
次に、ハンドル１０９をスプリング１１０の付勢力に抗して、反矢印方向に回転させると、カム１０８の角部のポール１０６の背面への押圧が解除され、ポール１０６は図示しない付勢手段により内歯１０３より離反し、噛合状態が解除される。よって、アッパアーム１０１を傾動させることが可能となる。
【００１９】
所望の傾動を行った後、ハンドル１０９を操作する力を解除すると、ハンドル１０９はスプリング１１０の付勢力でもって、矢印方向に回転し、カム１０８の角部がポール１０６の背面を押圧する。カム１０８の角部により押圧されたポール１０６は再び内歯１０３に噛合し、アッパアーム１０１は再び傾動が禁止された状態になる。
【００２０】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図１０に示すリクライニング装置においては、アッパアームの寸法より内歯１０３のピッチ円直径には限界があり、また、個々の歯の加工性及び強度の点から個々の歯の大きさ(モジュール)も限界があり、内歯１０３の歯数は一定以上には、多く取れない。よって、この様な従来のリクライニング装置の調整角度のピッチは4°程度であり、これ以下の細かなピッチでのリクライニングアングル調整はできない。
【００２１】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その第１の目的は、省スペースで、見栄えが良好で、更に、構造が簡単なリクライニング装置を提供することにある。
【００２２】
又、第２の目的は、細かなピッチでリクライニングアングル調整が可能なリクライニング装置を提供することにある。
【００２３】
【課題を解決するための手段】
【００２５】
上記課題を解決する本発明は、シートクッション側に固設され、基端部に穴が形成されたロアアームと、シートバック側に固設され、基端部に穴が形成されたアッパアームと、前記前記ロアアームの穴,前記アッパアームの穴に遊嵌し、前記アッパアームを傾動可能に軸支し、前記ロアアームから前記アッパアーム間の断面形状が小判形である小判部を有するヒンジピンと、前記ロアアーム,前記アッパアームの基端部の内どちらか一方に形成され、前記穴を同心とする内歯と、前記ロアアーム,前記アッパアームの間に配設され、前記内歯に噛合可能な歯部,歯部と反対側の背面には係合部が形成された第１のポールと、前記ロアアーム,前記アッパアームの間に配設され、前記内歯に噛合可能な歯部,歯部と反対側の背面には係合部が形成され、第１のポールと同一形状の第２のポールと、回転基端部側には前記ヒンジピンの小判部が遊嵌する略小判形の穴を有し、回転端部側は前記第１のポールの背面を押圧可能で、係合部に係合可能な第１のカムと、回転基端部側には前記ヒンジピンの小判部が遊嵌する略小判形の穴を有し、回転端部側は前記第２のポールの背面を押圧可能で、係合部に係合可能な第１のカムと同一形状の第２のカムと、前記第１のカムの回転端部側が前記第１のポールの背面を押圧する方向に前記第１のカムを付勢する第１の付勢手段と、前記第２のカムの回転端部側が前記第２のポールの背面を押圧する方向に前記第２のカムを付勢する第２の付勢手段と、前記ロアアーム,前記アッパアームの基端部の内の他方のアームに形成され、前記第１のポールを前記内歯に案内する第１のガイドと、前記ロアアーム,前記アッパアームの基端部の内の他方のアームに形成され、前記第２のポールを前記内歯に案内する第２のガイドと、有し、前記第１のガイド及び第２のガイドは、前記第１のポールと前記第２のポールのうち、どちらか一方のポールの歯部が前記内歯に噛合する時には、他方のポールの歯部の山と前記内歯の山とが当接するように設けられるものである。
【００２６】
又、カムの略小判形の穴は、円弧部の径は前記ヒンジピンの小判部の円弧部の径と略同一で、円弧部の長さは前記ヒンジピンの小判部の円弧部の長さより長く設定され、円弧間の辺は、前記ヒンジピンの小判部の平面部の略中心に向かって凸状で、少なくとも一方の直線部が前記ヒンジピンの小判部の平面部と常時当接する２本の直線部から構成されることが、ヒンジピンのガタを無くす点で望ましい。
【００２７】
【作用】
【００３１】
本発明のリクライニング装置において、通常状態では、第１及び第２の付勢手段の付勢力により、第１のポール及び第２のポールの歯部の内どちらか一方の歯部が内歯に噛合し、アッパアームの傾動は禁止されている。
【００３２】
ここで、ヒンジピンを第１及び第２の付勢手段の付勢力に抗して回転することにより、第１のカム及び第２のカムが回転し、第１及び第２のポールの背面への押圧が解除されると共に、第１及び第２のポールの係合部に係合し、ポールの歯部と内歯との噛合か解除され、アッパアームはロアアームに対して傾動可能な状態となる。
【００３３】
次に、ヒンジピンを回転する力を解除すると、第１及び第２の付勢手段の付勢力により、第１及び第２のカムの回転端部側は第１及び第２のポールの背面を押圧し、第１及び第２のポールの歯部の内どちらか一方の歯部が内歯に噛合し、再びアッパアームの傾動が禁止された状態となる。
【００３４】
上記構成によれば、第１のポールと前記第２のポールとは、どちらか一方のポールの歯部が前記内歯に噛合する時には、他方のポールの歯部の山と前記内歯の山とが当接するように設けられているので、リクライニングアングルのピッチは内歯のピッチの半分となる。
【００３５】
第１及び第２のカムは一方のポールの歯部が内歯に噛合している時には、他方のポールの歯部の山と前記内歯の山とが当接するように設けられている。よって、第１のポール及び第２のポールの背面の位置が異なり、このポールの背面を押圧する第１及び第２のカムの回転角も異っている。
【００３６】
しかし、カムの略小判形の穴の形状は、円弧の径はヒンジピンの小判部の円弧部の径と略同一で、円弧部間の辺は、前記ヒンジピンの小判部の平面部の略中心に向かって凸状で、少なくとも一方の直線部が前記ヒンジピンの小判部の平面部と常時当接する２本の直線部から構成されているので、ヒンジピンのガタはない。
【００３７】
【実施例】
次に図面を用いて本発明の実施例を説明する。図１は本発明の第１の実施例の両側リクライニング装置の構成図、図２は図１におけるB-B断面図である。
【００３８】
図において、１５１はシートクッション側に固設され、基端部に穴１５２が形成されたアッパアーム、１５３はシートバック側に固設され、基端部に穴１５４が形成されたロアアームである。ロアアーム１５３の穴１５４には、中空円筒形のブッシュ１５５が嵌合し、ブッシュ１５５のつば部１５５ａはロアアーム１５３に固着されている。
【００３９】
ロアアーム１５３の穴１５４(ブッシュ１５５),アッパアーム１５１の穴１５２には、ロアアーム１５３に対してアッパアーム１５１を傾動可能に軸支するヒンジピン１５６が遊嵌している。
【００４０】
アッパアーム１５１の基端部には、穴１５２を同心とする内歯１５８がハーフブロー成形(プレス加工)または積層成形を用いて形成されている。
このヒンジピン１５６の中間部には、アッパアーム１５１の内歯１５８とロアアーム１５３とから形成される閉空間に延出するカム１５７が形成されている。
【００４１】
更に、アッパアーム１５１の内歯１５８とロアアーム１５３とから形成される閉空間には、内歯１５８に噛合可能な歯部１５９ａを有したポール１５９が配設されている。ポールの歯部１５９ａと反対側の面である背面１５９ｂには、カム１５７の一方の回転端部である押圧部１５７ｂが当接すると共に、背面１５９ｂ側には係合部１５９ｃが形成されている。
【００４２】
尚、本実施例では、カム１５７の押圧部１５７ｂのポール１５９の背面１５９ｂへの押圧力Fは、ポール１５９の内歯１５８の半径方向分力Fxと、ガイド１６１方向の分力Fyとを有するように、カムの押圧部１５７ｂの形状及びポール１５９の背面１５９ｂの形状が設定されている。
【００４３】
ポール１５９は、ロアアーム１５３側に設けられたガイド１６０,１６１で内歯１５８方向に接近/離反する方向に移動可能に案内されている。
１６３はブッシュ１５５の外筒面に回転可能に係合するレリーズアームである。このレリーズアーム１６３の一方の回転端部には、穴１６３ａが穿設されている。
【００４４】
一方、カム１５７の他方の回転端部には、ロアアーム１５３方向に折曲されたフック部１５７ａが形成されている。又、ロアアーム１５３には、穴１５４と同心の円弧状の長穴１５３ａが形成されている。そして、カム１５７のフック部１５７ａは、長穴１５３ａを挿通し、レリーズアーム１６３の穴１６３ａに係合し、レリーズアーム１６３とカム１５７とは一体となって回転するようになっている。
【００４５】
レリーズアーム１６３には、一端部がロアアーム１５３に係止されたスプリング１６５の他端部が係合し、レリーズアーム１６３に、カム１５７の押圧部１５７ｂがポール１５９の背面１５９ｂを押圧する方向に付勢力を与えている。
【００４６】
１７０は内端部が、ヒンジピン１５０の端面に形成された溝１５０ａに係合し、外端部が、アッパアーム１５１に立設されたピン１７１に係合し、アッパアーム１５１を前傾れ方向に付勢するスプリングである。このスプリング１７０は、ウォークイン時にシートバックを再前傾位置まで傾動させるものである。
【００４７】
また、ロアアーム１５３には、アッパアーム１５１に立設されたピン１７１が当接可能な第１及び第２の係合部１７３,１７４が形成され、ピン１７１がこれら係合部１７３,１７４に当接する間だけアッパアーム１５１は回転可能となっている。
【００４８】
ヒンジピン１５６の先端部には、断面形状が矩形の矩形部１５６ａが形成されている。１７８は一方の端部が、一方のリクライニング装置のヒンジピン１５６の矩形部１５６ａに係合し、他方の端部が他方のリクライニング装置(図示せず)のヒンジピンの矩形部に係合しするコネクティングパイプで、一方のリクライニング装置のヒンジピンの回転を他方のリクライニング装置のヒンジピンに伝達するものである。
【００４９】
１８０はヒンジピン１５６に係合し、ロアアーム１５３と協同してアッパアーム１５１,カム１５７を保持するロアアームプレートである。又、１８１はヒンジピン１５６に係合し、ロアアームプレート１８０に当接可能なEリング(プッシュナット)で、ヒンジピン１５６のコネクティングパイプ１７８と反対側への移動を規制するものである。１８２はブッシュ１５５の外筒面に係合し、レリーズアーム１６３が当接可能なEリング(プッシュナット)で、レリーズアーム１６３のスプリング１７０方向の移動を規制するものである。
【００５０】
次に、上記構成の作動を説明する。図１に示す状態は、スプリング１６５の付勢力により、カム１５７の押圧部１５７ｂがポール１５９の背面１５９ｂを押圧し、ポール１５９の歯部１５９ａが内歯１５８に噛合し、アッパアーム１５１の傾動が禁止されている。
【００５１】
この状態で、スプリング１６５の付勢力に抗して、レリーズアーム１６３を図１において、時計方向に回転すると、カム１５７が回転し、カム１５７の押圧部１５７ｂのポール１５９の背面１５９ａへの押圧が解除されると共に、カム１５７がポール１５９の係合部１５９ｃに係合し、ポール１５９を内歯１５９ｂより離反する方向に移動させる。よって、ポール１５９の歯部１５９ａと内歯１５８との噛合か解除され、アッパアーム１５１はロアアーム１５３に対して傾動可能な状態となる。
【００５２】
この時、着座者がいない場合は、スプリング１７０の付勢力により、アッパアーム１５１はピン１７１がロアアーム１５３の第１の係合部１７３に等右折するまで、傾動する。
【００５３】
又、着座者がいる場合には、所望のシートバックの傾動を行った後、レリーズアーム１６３を操作する力を解除すると、スプリング１６５の付勢力により、カム１５７はポール１５９の係合部１５９ｃより離脱し、カム１５７の押圧部１５７ｂがポール１５９の背面１５９ｂを押圧する。この押圧により、ポール１５９は内歯１５８方向に移動し、ポール１５９の歯部１５９ａが内歯１５８に噛合し、再びアッパアーム１５１の傾動が禁止された状態となる。
【００５４】
上記構成によれば、アッパアーム１５１の内歯１５８とロアアーム１５３とから形成される閉空間には、ロック機能部品を収容したので、省スペースで見栄えがよい。
【００５５】
又、カム１５７の押圧部１５７ｂのポール１５９の背面１５９ｂへの押圧力Fは、ポール１５９の内歯１５８の半径方向分力Fxと、ガイド１６１方向の分力Fyとを有するように、カムの押圧部１５７ｂの形状及びポール１５９の背面１５９ｂの形状が設定されているので、ポール１５９の歯部１５９ａが内歯１５８に噛合する際に、ポール１５９がガイド１６１に押圧しながら噛合するので、ポール１５９の回転が禁止され、噛合不良がなくなる。
【００５６】
尚、本発明は上記実施例に限定するものではない。例えば、上記実施例では、内歯１５８をアッパアーム１５１に設け、ガイド１６０,１６１をロアアーム１５３に設けたが、逆に、内歯をロアアームにガイドをアッパアームに設けてもよい。
【００５７】
次に、本発明の第２の実施例を説明する。図３は本発明の一実施例の構成図、図４は図３におけるA-A断面図、図５は図１におけるカムの略小判形の穴の形状を説明する図、図６は図１に示すリクライニング装置が設けられたシートの斜視図、図７は本実施例の効果を説明する図である。
【００５８】
図３及び図４において、２１はシートクッション側に固設され、基端部に穴２２が形成されたアッパアーム、２３はシートバック側に固設され、基端部に穴２４が形成されたロアアームである。ロアアーム２３の穴２２,アッパアーム２１の穴２４には、ロアアーム２３に対してアッパアーム２１を傾動可能に軸支するヒンジピン２５が遊嵌している。このヒンジピン２５のロアアーム２３からアッパアーム２１間には、断面形状が小判形である小判部２６が形成されている。
【００５９】
アッパアーム２１の基端部には、穴２２を同心とする内歯２７がハーフブロー成形(プレス加工)または積層成形を用いて形成されている。尚、本実施例では、内歯２７において、一部歯を形成していない部分があるが、この範囲は、シートのウォークイン作動の時シートバックが通常位置から最前傾位置迄傾動する範囲に相当し、この範囲でロックされることはない。
【００６０】
アッパアーム２１の内歯２７とロアアーム２３とから形成される閉空間内には、内歯２７に噛合可能な歯部２８ａを有した第１のポール２８と、第１のポール２８と同一形状で、内歯２７に噛合可能な歯部２９ａを有した第２のポール２９とが配設されている。これら第１及び第２のポール２８,２９の歯部２８ａ,２９ａと反対側の背面２８ｂ,２９ｂには係合部２８ｃ,２９ｃが形成されている。
【００６１】
これら第１及び第２のポール２８,２９は、ロアアーム２３側に設けられた第１のガイド３０と第２のガイド３１とで内歯２７方向に接近／離反する方向に移動可能にガイドされている。
【００６２】
これらガイド３０,３１は、第１のポール２８と第２のポール２９とのうち、どちらか一方のポールの歯部が内歯２７に噛合する時には、他方のポールの歯部の山と内歯２７の山とが当接するように設けられている。
【００６３】
ヒンジピン２５の小判部２６には、同一形状の第１のカム３２と第２のカム３３が嵌合している。これらカム３２,３３は、回転基端部側にヒンジピン２５の小判部２６が遊嵌する略小判形の穴３２ａ,３３ａを有し、回転端部側はポール２８,２９の背面２８ｂ,２９ｂを押圧可能で、係合部２８ｃ,２９ｃに係合可能な形状になっている。
【００６４】
第１及び第２のカム３２,３３の略小判径の穴３２ａ,３３ａの形状は、図３に示すように、円弧部の径はヒンジピン２５の小判部２６の円弧部の径と略同一で、円弧部の長さはヒンジピン２５の小判部２６の円弧部の長さより長く設定され、円弧部間の辺は、ヒンジピン２５の小判部２６の平面部の略中心に向かう凸状の２本の直線部から構成されている。
【００６５】
更に、第１のカム３２は一端部が第１のガイド３０を押圧し、他端部が第１のカム３２に係止する付勢部材としてのトーションスプリング３４によって、第１のカム３２の回転端部側が第１のポール２８の背面を押圧する方向に付勢されている。同様に、第２のカム３３は一端部が第２のガイド３１を押圧し、他端部が第２のカム３３に係止する付勢部材としてのトーションスプリング３５によって、第２のカム３３の回転端部側が第２のポール２９の背面を押圧する方向に付勢されている。
【００６６】
このような構成のリクライニング装置４０は、図６に示すように、シートに取付けられる。尚、この図において、３６はヒンジピン２５の先端に設けられたハンドルである。
【００６７】
次に、上記構成の作動を説明する。図３に示す状態は、ポールの歯部(本図においては、第１のポール２８の歯部２８ａ）が内歯２７に噛合し、アッパアーム２１の傾動が禁止されている。
【００６８】
この状態で、トーションスプリング３４,３５の付勢力に抗して、ハンドル３６を矢印方向に回転すると、第１のカム３２及び第２のカム３３が回転し、第１のカム３２及び第２のカム３３の回転端部の第１及び第２のポール２８,２９の背面への押圧が解除されると共に、第１のカム３２及び第２のカム３３の回転端部は第１及び第２のポール２８,２９の係合部２８ｃ,２９ｃに係合し、第１及び第２のポール２８,２９を内歯２７より離反する方向に移動させる。よって、第１及び第２のポール２８,２９の歯部２８ａ,２９ａと内歯２７との噛合か解除され、アッパアーム２１はロアアーム２３に対して傾動可能な状態となる。
【００６９】
所望の傾動を行った後、ハンドル３６を操作する力を解除すると、トーションスプリング３４,３５の付勢力により、第１及び第２のカム３２,３３の回転端部側は第１及び第２のポール２８,２９の係合部２８ｃ,２９ｃより離脱し、背面２８ｂ,２９ｂを押圧する。この押圧により、第１及び第２のポール２８,２９は内歯２７方向に移動し、第１及び第２のポール２８,２９の歯部２８ａ,２９ａの内どちらか一方の歯部が内歯２７に噛合し、他方は内歯に乗り上げ、再びアッパアームの傾動が禁止された状態となる。
【００７０】
上記構成によれば、第１のポール２８と第２のポール２９とは、どちらか一方のポールの歯部が内歯２７に噛合する時には、他方のポールの歯部の山と内歯２７の山とが当接するように設けられているので、リクライニングアングルのピッチは内歯２７のピッチの半分(例えば、4°→2°)となり、従来のリクライニング装置より細かなピッチでリクライニングアングル調整が可能となる。
【００７１】
また、第１及び第２のカム３２,３３は一方のポールの歯部が内歯２７に噛合している時には、他方のポールの歯部の山と内歯２７の山とが当接するように設けられている。よって、第１のポール２８及び第２のポール２９の背面の位置が異なり、このポール２８,２９の背面を押圧する第１及び第２のカム３２,３３の回転角も異っている。
【００７２】
しかし、本実施例では、第１及び第２のカム３２,３３の略小判形の穴３２ａ,３３ａは図５に示すような形状とした。
よって、図７に示すように、ヒンジピン２５の小判部２６の両方の平面の一部は、常時第１及び第２のポール２８,２９の穴２８ｄ,２９ｄの直線部と当接しているので、ヒンジピン２５のガタがない。
【００７３】
尚、本発明は上記実施例に限定するものではない。例えば、上記実施例では、内歯２７をアッパアーム２１に設け、第１及び第２のガイドをロアアーム２３に設けたが、逆に、内歯をロアアームに第１及び第２のガイドをアッパアームに設けてもよい。
【００７４】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(1) アッパアームとロアアームとの間に、ロック機能部品を収容したので、省スペースで見栄えがよい。
【００７６】
(2) 第１のポールと第２のポールとは、どちらか一方のポールの歯部が内歯に噛合する時には、他方のポールの歯部の山と内歯の山とが当接するように設けられているので、リクライニングアングルのピッチは内歯のピッチの半分となり、細かなピッチでリクライニングアングル調整が可能となる。
【００７７】
(3) カムの略小判形の穴の形状は、円弧の径はヒンジピンの小判部の円弧部の径と略同一で、円弧部間の辺は、前記ヒンジピンの小判部の平面部の略中心に向かって凸状で、少なくとも一方の直線部が前記ヒンジピンの小判部の平面部と常時当接する２本の直線部から構成されるているので、ヒンジピンのガタはない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施例の両側リクライニング装置の構成図である。
【図２】図１におけるB-B断面図である。
【図３】本発明の第２の実施例のリクライニング装置の構成図である。
【図４】図３におけるA-A断面図である。
【図５】図３におけるカムの略小判形の穴の形状を説明する図である。
【図６】図３に示すリクライニング装置が設けられたシートの斜視図である。
【図７】本実施例の効果を説明する図である。
【図８】従来の第１の両側リクライニング装置の一方を示す側面図である。
【図９】図８におけるA-A断面図である。
【図１０】従来の第２のリクライニング装置を説明する構成図である。
【符号の説明】
２１,１５１アッパアーム
２２,２４,１５２,１５４穴
２３,１５３ロアアーム
２５,１５６ヒンジピン
２６小判部
２７,１５８内歯
２８第１のポール
２８ａ,２９ａ,１５９ａ歯部
２８ｂ,２９ｂ,１５９ｂ背面
２８ｃ,２９ｃ,１５９ｃ係合部
２９第２のポール
３０第１のガイド
３１第２のガイド
３２第１のカム
３３第２のカム
３４,３５トーションスプリング
３６ハンドル
４０リクライニング装置
１５７カム
１５９ポール[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a reclining device that can adjust the inclination of a seat back in a seat used in a vehicle or the like.
[0002]
[Prior art]
A conventional example will be described with reference to the drawings. FIG. 8 is a side view showing one side of a conventional first both-side reclining device, and FIG. 9 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
[0003]
Reference numeral 1 denotes a lower arm fixed to the seat cushion side. An upper arm 3 is pivotally supported by the lower arm 1 with a hinge pin 2 so as to be tiltable. The upper arm 3 is fixed to the seat back side and is biased forward by a spiral spring 4. A fan-shaped ratchet 5 has a base end fixed to the upper arm 3 and rotates integrally with the upper arm 3. A pin 7 whose one end is inserted into the arc-shaped long hole 6 of the lower arm 1 is fixed to the ratchet 5. The maximum rotation angle of the upper arm 3 is determined by the rotation range of the pin 7. Further, a tooth portion 5a in which teeth are engraved is formed at a lower portion and a center portion of the arc portion of the ratchet 5, and a plain topping portion 5b is formed at an upper portion of the arc portion.
[0004]
Reference numeral 8 denotes a pole having a tooth portion 8a that can be engaged with the tooth portion 5a of the ratchet 5 formed at the rotating end, and is rotatably attached to the lower arm 1 with a pin 9. A pin 10 is planted on the pole 8. Reference numeral 11 denotes a release arm pivotally attached to the hinge pin 2 and urged by a tension spring 20 in the counterclockwise direction of FIG. 5, and the pin 10 is inserted into the cam hole 12 thereof. The extended portion of the release arm 11 is a handle 13. Reference numeral 14 denotes an arm plate having one end pivotally attached to the hinge pin 2 and the other end fixed to the release arm 11 with an arm hinge pin 15. A spacer 16 that abuts against the back portion of the pole 8 is inserted through the large-diameter portion of the arm hinge pin 15. Reference numeral 17 denotes a connecting pipe having a hook plate 18 fixed to an end thereof by welding or the like, and a small diameter portion of the hinge pin 2 is inserted on one end side.
[0005]
The tip of the hook plate 18 is inserted into the connecting hole 19 of the arm plate 14. The width of the tip of the hook plate 18 is selected to be smaller than the width of the connection hole 19 of the arm plate 14.
[0006]
Reference numeral 21 denotes a substantially triangular sub-plate disposed between the release arm 11 and the pole 8. One end portion is engaged with the hinge pin 2, and the other two end portions are connected to the lower arm 1 with pins. It is locked. The sub-plate 21 covers the meshing portion between the pole 8 and the ratchet 5, and regulates the axial displacement of the hinge pin 2 in meshing between the pole 8 and the ratchet 5.
[0007]
Further, the lower arm 1, ratchet 5, upper arm 3, sub-plate 21, and release arm 11 are prohibited from moving in the axial direction of the hinge pin 2 by the flange portion 2 a of the hinge pin 2 and the E ring 22 engaged with the hinge pin 2.
[0008]
Next, the operation of the above configuration will be described. When the handle 13 (release arm 11) is rotated clockwise in FIG. 8 against the urging force of the tension spring 20, the pole 8 is guided by the cam hole 12 and rotated counterclockwise. The engagement with the tooth portion 5 a is released, and the upper arm 3 is tiltable with respect to the lower arm 1.
[0009]
On the other hand, the rotational force of the handle 13 is transmitted to the inner reclining device via the hook plate 18 inserted into the connecting hole 19 in the arm plate 14 and the connecting pipe 17 to which the hook plate 18 is fixed.
[0010]
When the upper arm 3 is tilted to obtain a desired reclining angle, the force that rotates the handle 13 is released. Then, due to the urging force of the tension spring 20, the tooth portion 8 a of the pole 8 is again engaged with the tooth portion 5 a of the ratchet 5, and a locked state is established.
[0011]
Further, when the handle 13 is rotated in the clockwise direction in FIG. 8 in the non-sitting state and the engagement between the teeth 8 a of the pole 8 and the teeth 5 a of the ratchet 5 is released, the upper arm is applied by the urging force of the spiral spring 4. 3 tilts forward until the pin 7 contacts the lower end of the slot 6. Then, the tooth portion 8a of the pole 8 comes into contact with the topping portion 5b of the ratchet 5 to be in an unlocked state, and the upper arm 3 is in a forward tilted state that can be tilted backward against the urging force of the spiral 4.
[0012]
However, such a reclining device has a problem that providing a ratchet 5, a pole 8, and the like at the lower part of the upper arm 3 not only saves space but also looks bad.
[0013]
Therefore, a reclining device as shown in FIG. 10 has been proposed as a reclining device that solves this problem. FIG. 10 is a block diagram of a reclining device described in Japanese Utility Model Laid-Open No. 63-36348.
[0014]
In the figure, 101 is an upper arm and 102 is a lower arm. Internal teeth 103 are formed at the base end portion of the upper arm 101. A hole (not shown) is formed in the center of the inner tooth 103, and the shaft 104 is rotatably fitted in this hole. Similarly, a hole (not shown) is formed in the base end portion of the lower arm 102, and the shaft 104 is rotatably fitted in this hole.
[0015]
In the inner teeth 103 of the upper arm 101, four pins 105 are erected at equal intervals (90 ° pitch). Further, four poles 106 that can mesh with the inner teeth 103 are disposed in the inner teeth 103. Each pole 106 is provided with an elongated hole 107 extending in the direction of the internal teeth 103 and into which the pin 105 is loosely fitted. Further, each pole 106 is urged in a direction away from the internal teeth 103 by urging means (not shown).
[0016]
A cam 108 having a square cross section is fixed to the shaft 104. The four corners of this cam 108 can press the back surface of each pole 106 (the surface opposite to the meshing surface with the internal teeth 103). Further, a handle 109 is provided at the upper portion of the shaft 104, and the handle 109 is urged by a spring 110 in a direction (arrow direction) in which the corner portion of the cam 108 presses the back surface of the pole 106.
[0017]
Next, the operation of the above configuration will be described. In the state shown in FIG. 10, the corner portion of the cam 108 presses the back surface of the pole 106, the pole 106 meshes with the internal teeth 103, and the upper arm 101 is prohibited from tilting.
[0018]
Next, when the handle 109 is rotated in the counter-arrow direction against the biasing force of the spring 110, the pressing of the corner portion of the cam 108 to the back surface of the pole 106 is released, and the pole 106 is pressed by a biasing means (not shown). It separates from the internal teeth 103 and the meshing state is released. Therefore, the upper arm 101 can be tilted.
[0019]
When the force for operating the handle 109 is released after the desired tilting, the handle 109 is rotated in the direction of the arrow by the biasing force of the spring 110, and the corner of the cam 108 presses the back surface of the pole 106. The pole 106 pressed by the corner of the cam 108 meshes with the inner teeth 103 again, and the upper arm 101 is again prohibited from tilting.
[0020]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the reclining device shown in FIG. 10, the pitch circle diameter of the inner teeth 103 is limited by the size of the upper arm, and the size (module) of each tooth from the viewpoint of the workability and strength of each tooth. However, the number of teeth of the inner teeth 103 cannot be increased beyond a certain level. Therefore, the pitch of the adjustment angle of such a conventional reclining device is about 4 °, and the reclining angle cannot be adjusted at a fine pitch smaller than this.
[0021]
The present invention has been made in view of the above problems, and a first object thereof is to provide a reclining device that is space-saving, has a good appearance, and has a simple structure.
[0022]
A second object is to provide a reclining device capable of adjusting the reclining angle at a fine pitch.
[0023]
[Means for Solving the Problems]
[0025]
  Books that solve the above problemsThe invention includes a lower arm fixed to the seat cushion side and having a hole formed in the base end portion, an upper arm fixed to the seat back side and having a hole formed in the base end portion, the hole of the lower arm, the A hinge pin that is loosely fitted in a hole of the upper arm, pivotally supports the upper arm so as to be tiltable, and has a oval part in which a cross-sectional shape between the lower arm and the upper arm is oval, and the lower arm and an inner end of the upper arm The inner teeth that are formed on either side and are concentric with the hole, and are arranged between the lower arm and the upper arm, and engage with the tooth portion that can mesh with the inner teeth and the back surface opposite to the tooth portion. An engagement portion is formed on a back surface on the opposite side of the tooth portion, which is disposed between the first pole formed with the lower arm and the upper arm, and can be meshed with the inner teeth. Same shape as 1 pole And the rotation base end side has a substantially oval hole in which the oval portion of the hinge pin is loosely fitted, and the rotation end side can press the back of the first pole. A first cam that can be engaged with the joint portion, and a rotation base end side having a substantially oval hole into which the oval portion of the hinge pin is loosely fitted, and the rotation end side is a back surface of the second pole The second cam having the same shape as the first cam that can be engaged with the engaging portion, and the rotating end portion side of the first cam in the direction of pressing the back surface of the first pole. A first urging means for urging the first cam; and a second urging member for urging the second cam in a direction in which the rotating end side of the second cam presses the back surface of the second pole. Biasing means, a first arm formed on the other arm of the lower arm and the base end of the upper arm, for guiding the first pole to the inner teeth. And a second guide that is formed on the other arm of the lower arm and the base end portion of the upper arm, and that guides the second pole to the inner teeth. When the tooth portion of one of the first pole and the second pole meshes with the inner tooth, the guide of 2 is the tooth portion of the other pole.Of the inner teeth and the inner teethIt is provided as follows.
[0026]
  or, MosquitoThe substantially oval hole of the medium has a diameter of the arc portion substantially the same as the diameter of the arc portion of the oval portion of the hinge pin, and the length of the arc portion is set longer than the length of the arc portion of the oval portion of the hinge pin, The sides between the arcs are convex toward the approximate center of the flat portion of the oblong portion of the hinge pin, and at least one straight portion is composed of two straight portions that are always in contact with the flat portion of the oblong portion of the hinge pin. It is desirable to eliminate the play of the hinge pin.
[0027]
[Action]
[0031]
  BookIn the reclining device of the invention, in a normal state, one of the tooth portions of the first pole and the second pole meshes with the inner tooth by the urging force of the first and second urging means. The tilting of the upper arm is prohibited.
[0032]
Here, by rotating the hinge pin against the urging force of the first and second urging means, the first cam and the second cam are rotated, and the first and second poles are moved to the back surfaces. The pressing is released and the engaging portions of the first and second poles are engaged, and the engagement between the teeth of the poles and the inner teeth is released, so that the upper arm can be tilted with respect to the lower arm.
[0033]
Next, when the force for rotating the hinge pin is released, the rotating end portions of the first and second cams press the back surfaces of the first and second poles by the biasing force of the first and second biasing means. Then, one of the tooth portions of the first and second poles meshes with the inner tooth, and the upper arm is prevented from tilting again.
[0034]
  According to the above configuration, when the tooth portion of one of the first pole and the second pole meshes with the inner tooth, the tooth portion of the other poleAnd the inner teeth are in contact with each other.Therefore, the pitch of the reclining angle is half of the pitch of the internal teeth.
[0035]
  In the first and second cams, the teeth on one pole are internal teethMeshingWhen you are doing the other pole teethAnd the inner teeth are in contact with each other.Yes. Therefore, the positions of the back surfaces of the first pole and the second pole are different, and the rotation angles of the first and second cams that press the back surface of the pole are also different.
[0036]
However, the shape of the substantially oval hole of the cam is that the diameter of the arc is substantially the same as the diameter of the arc portion of the oval portion of the hinge pin, and the side between the arc portions is approximately at the center of the flat portion of the oval portion of the hinge pin. Since it is convex, and at least one of the straight portions is composed of two straight portions that are always in contact with the flat portion of the oblong portion of the hinge pin, there is no backlash of the hinge pin.
[0037]
【Example】
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a block diagram of a double-sided reclining device according to a first embodiment of the present invention, and FIG.
[0038]
In the figure, reference numeral 151 denotes an upper arm fixed to the seat cushion side and having a hole 152 formed in the base end portion, and 153 a lower arm fixed to the seat back side and having a hole 154 formed to the base end portion. A hollow cylindrical bush 155 is fitted into the hole 154 of the lower arm 153, and a flange portion 155 a of the bush 155 is fixed to the lower arm 153.
[0039]
A hinge pin 156 that pivotally supports the lower arm 153 so that the upper arm 151 can tilt is loosely fitted into the hole 154 (bush 155) of the lower arm 153 and the hole 152 of the upper arm 151.
[0040]
At the base end of the upper arm 151, internal teeth 158 having the hole 152 concentric are formed by half blow molding (pressing) or lamination molding.
A cam 157 extending in a closed space formed by the inner teeth 158 of the upper arm 151 and the lower arm 153 is formed at an intermediate portion of the hinge pin 156.
[0041]
Further, in a closed space formed by the inner teeth 158 and the lower arm 153 of the upper arm 151, a pole 159 having a tooth portion 159a that can mesh with the inner teeth 158 is disposed. A pressing portion 157b, which is one rotational end of the cam 157, abuts on the back surface 159b, which is the surface opposite to the pole teeth 159a, and an engaging portion 159c is formed on the back surface 159b side.
[0042]
In this embodiment, the pressing force F of the pressing portion 157b of the cam 157 to the back surface 159b of the pole 159 has a component force Fx in the radial direction of the internal teeth 158 of the pole 159 and a component force Fy in the direction of the guide 161. In this manner, the shape of the cam pressing portion 157b and the shape of the back surface 159b of the pole 159 are set.
[0043]
The pole 159 is guided by guides 160 and 161 provided on the lower arm 153 side so as to be movable in a direction approaching / separating in the direction of the internal teeth 158.
A release arm 163 is rotatably engaged with the outer cylindrical surface of the bush 155. A hole 163a is formed in one rotation end of the release arm 163.
[0044]
On the other hand, a hook portion 157 a bent in the direction of the lower arm 153 is formed at the other rotating end portion of the cam 157. The lower arm 153 is formed with an arc-shaped long hole 153 a concentric with the hole 154. The hook portion 157a of the cam 157 is inserted through the elongated hole 153a and engages with the hole 163a of the release arm 163, so that the release arm 163 and the cam 157 rotate together.
[0045]
One end of the release arm 163 engages with the other end of the spring 165 locked to the lower arm 153, and the release arm 163 is attached in a direction in which the pressing portion 157 b of the cam 157 presses the back surface 159 b of the pole 159. Giving power.
[0046]
170, the inner end engages with a groove 150a formed on the end face of the hinge pin 150, the outer end engages with a pin 171 erected on the upper arm 151, and attaches the upper arm 151 in the forward tilt direction. It is a spring. The spring 170 tilts the seat back to the forward tilt position at the time of walk-in.
[0047]
Further, the lower arm 153 is formed with first and second engaging portions 173 and 174 on which the pin 171 standing on the upper arm 151 can come into contact, and the pin 171 comes into contact with these engaging portions 173 and 174. The upper arm 151 is rotatable only during the interval.
[0048]
A rectangular portion 156 a having a rectangular cross-sectional shape is formed at the tip of the hinge pin 156. A connecting pipe 178 has one end engaged with the rectangular portion 156a of the hinge pin 156 of one reclining device, and the other end engaged with the rectangular portion of the hinge pin of the other reclining device (not shown). Thus, the rotation of the hinge pin of one reclining device is transmitted to the hinge pin of the other reclining device.
[0049]
Reference numeral 180 denotes a lower arm plate that engages with the hinge pin 156 and holds the upper arm 151 and the cam 157 in cooperation with the lower arm 153. Reference numeral 181 denotes an E-ring (push nut) that engages with the hinge pin 156 and can come into contact with the lower arm plate 180, and restricts the movement of the hinge pin 156 to the side opposite to the connecting pipe 178. Reference numeral 182 denotes an E-ring (push nut) that engages with the outer cylinder surface of the bush 155 and can contact the release arm 163, and restricts the movement of the release arm 163 in the spring 170 direction.
[0050]
Next, the operation of the above configuration will be described. In the state shown in FIG. 1, the pressing portion 157 b of the cam 157 presses the back surface 159 b of the pole 159 due to the urging force of the spring 165, the tooth portion 159 a of the pole 159 meshes with the inner teeth 158, and the tilting of the upper arm 151 is prohibited. Has been.
[0051]
In this state, when the release arm 163 rotates clockwise in FIG. 1 against the urging force of the spring 165, the cam 157 rotates, and the pressing portion 157b of the cam 157 presses against the back surface 159a of the pole 159. At the same time, the cam 157 is engaged with the engaging portion 159c of the pole 159, and the pole 159 is moved away from the internal teeth 159b. Therefore, the meshing between the teeth 159a of the pole 159 and the internal teeth 158 is released, and the upper arm 151 is tiltable with respect to the lower arm 153.
[0052]
At this time, when there is no seated person, the upper arm 151 is tilted by the urging force of the spring 170 until the pin 171 turns rightward into the first engaging portion 173 of the lower arm 153.
[0053]
Further, when a seated person is present, after the desired tilting of the seat back is performed and the force for operating the release arm 163 is released, the cam 157 is moved from the engaging portion 159c of the pole 159 by the urging force of the spring 165. The pressing portion 157b of the cam 157 presses the back surface 159b of the pole 159. By this pressing, the pole 159 moves in the direction of the internal teeth 158, the tooth portion 159a of the pole 159 meshes with the internal teeth 158, and the tilt of the upper arm 151 is again prohibited.
[0054]
According to the above configuration, since the lock functional part is accommodated in the closed space formed by the inner teeth 158 of the upper arm 151 and the lower arm 153, the space-saving appearance is good.
[0055]
Further, the pressing force F of the pressing portion 157b of the cam 157 to the back surface 159b of the pole 159 has a radial component force Fx of the inner teeth 158 of the pole 159 and a component force Fy of the guide 161, Since the shape of the pressing portion 157b and the shape of the back surface 159b of the pole 159 are set, when the tooth portion 159a of the pole 159 meshes with the internal tooth 158, the pole 159 meshes while pressing against the guide 161. The rotation of 159 is prohibited, and there is no meshing failure.
[0056]
In addition, this invention is not limited to the said Example. For example, in the above embodiment, the inner teeth 158 are provided on the upper arm 151 and the guides 160 and 161 are provided on the lower arm 153. Conversely, the inner teeth may be provided on the lower arm and the guides may be provided on the upper arm.
[0057]
Next, a second embodiment of the present invention will be described. FIG. 3 is a block diagram of an embodiment of the present invention, FIG. 4 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 3, FIG. FIG. 7 is a perspective view of a seat provided with a reclining device, and FIG. 7 is a diagram for explaining the effect of this embodiment.
[0058]
3 and 4, reference numeral 21 denotes an upper arm fixed on the seat cushion side and a hole 22 is formed at the base end portion, and reference numeral 23 denotes a lower arm fixed to the seat back side and a hole 24 formed at the base end portion. It is. A hinge pin 25 that pivotally supports the lower arm 23 so that the upper arm 21 can tilt is loosely fitted into the hole 22 of the lower arm 23 and the hole 24 of the upper arm 21. Between the lower arm 23 and the upper arm 21 of the hinge pin 25, an oval portion 26 having an oval cross-sectional shape is formed.
[0059]
An inner tooth 27 having the hole 22 concentric is formed at the base end portion of the upper arm 21 using half blow molding (pressing) or lamination molding. In this embodiment, there is a portion of the internal teeth 27 where some teeth are not formed, but this range is a range in which the seat back tilts from the normal position to the most forward tilt position when the seat walk-in operation is performed. Correspondingly, it is not locked in this range.
[0060]
In the closed space formed by the inner teeth 27 and the lower arms 23 of the upper arm 21, a first pole 28 having a tooth portion 28a that can mesh with the inner teeth 27, and the same shape as the first pole 28, A second pole 29 having a tooth portion 29 a that can mesh with the inner teeth 27 is disposed. Engaging portions 28c and 29c are formed on the back surfaces 28b and 29b opposite to the tooth portions 28a and 29a of the first and second poles 28 and 29, respectively.
[0061]
The first and second poles 28 and 29 are guided by a first guide 30 and a second guide 31 provided on the lower arm 23 side so as to be movable in a direction approaching / separating in the direction of the inner teeth 27. Yes.
[0062]
  These guides 30 and 31 are connected to the first pole 28.And the second pole 29, when the tooth portion of one of the poles meshes with the inner tooth 27, the peak of the tooth portion of the other pole and the peak of the inner tooth 27 are provided to contact each other. Yes.
[0063]
A first cam 32 and a second cam 33 having the same shape are fitted in the oval portion 26 of the hinge pin 25. These cams 32 and 33 have substantially oval holes 32a and 33a in which the oval portion 26 of the hinge pin 25 is loosely fitted on the rotation base end side, and the rotation end side has rear surfaces 28b and 29b of the poles 28 and 29, respectively. The shape can be pressed and can be engaged with the engaging portions 28c and 29c.
[0064]
As shown in FIG. 3, the shape of the holes 32a and 33a having the substantially small diameters of the first and second cams 32 and 33 is substantially the same as the diameter of the circular arc portion of the oblong portion 26 of the hinge pin 25. The length of the arc portion is set to be longer than the length of the arc portion of the oval portion 26 of the hinge pin 25, and the side between the arc portions has two convex shapes toward the approximate center of the flat portion of the oval portion 26 of the hinge pin 25. It consists of a straight line part.
[0065]
  Further, one end of the first cam 32 presses the first guide 30, and the other end is the first cam.32The rotating end portion side of the first cam 32 is urged in a direction in which the back surface of the first pole 28 is pressed by a torsion spring 34 as an urging member that locks the first pole 28. Similarly, the second cam 33 has one end pressed against the second guide 31 and the other end locked by the torsion spring 35 as an urging member that is locked to the second cam 33. The rotating end side is biased in the direction of pressing the back surface of the second pole 29.
[0066]
The reclining device 40 having such a configuration is attached to a seat as shown in FIG. In this figure, reference numeral 36 denotes a handle provided at the tip of the hinge pin 25.
[0067]
Next, the operation of the above configuration will be described. In the state shown in FIG. 3, the tooth portion of the pole (in this figure, the tooth portion 28a of the first pole 28) meshes with the inner tooth 27, and the tilting of the upper arm 21 is prohibited.
[0068]
In this state, when the handle 36 is rotated in the direction of the arrow against the urging force of the torsion springs 34 and 35, the first cam 32 and the second cam 33 are rotated, and the first cam 32 and the second cam 33 are rotated. The pressing of the rotating end portion of the cam 33 to the back surfaces of the first and second poles 28 and 29 is released, and the rotating end portions of the first cam 32 and the second cam 33 are the first and second rotating portions. The engaging portions 28c and 29c of the poles 28 and 29 are engaged, and the first and second poles 28 and 29 are moved away from the inner teeth 27. Therefore, the engagement between the teeth 28 a and 29 a of the first and second poles 28 and 29 and the inner teeth 27 is released, and the upper arm 21 is tiltable with respect to the lower arm 23.
[0069]
When the force for operating the handle 36 is released after the desired tilting, the rotation end portions of the first and second cams 32 and 33 are moved to the first and second by the urging force of the torsion springs 34 and 35. It separates from the engaging portions 28c and 29c of the poles 28 and 29 and presses the back surfaces 28b and 29b. By this pressing, the first and second poles 28 and 29 are moved in the direction of the internal teeth 27, and one of the tooth portions 28a and 29a of the first and second poles 28 and 29 is the internal tooth. 27, the other rides on the inner teeth, and the upper arm is again prevented from tilting.
[0070]
  According to the above configuration, the first pole 28 and the second pole 29 are:When the tooth portion of one of the poles meshes with the inner tooth 27, the crest of the tooth portion of the other pole and the crest of the inner tooth 27 are provided so as to contact each other.Therefore, the pitch of the reclining angle is half of the pitch of the inner teeth 27 (for example, 4 ° → 2 °), and the reclining angle can be adjusted with a finer pitch than the conventional reclining device.
[0071]
  In addition, the first and second cams 32 and 33 have the teeth of one pole at the inner teeth 27.MeshingWhen you areThe crest of the tooth part of the other pole and the crest of the internal tooth 27 are provided so as to contact each other.Therefore, the positions of the back surfaces of the first pole 28 and the second pole 29 are different, and the rotation angles of the first and second cams 32 and 33 that press the back surfaces of the poles 28 and 29 are also different.
[0072]
However, in the present embodiment, the substantially oval holes 32a and 33a of the first and second cams 32 and 33 are shaped as shown in FIG.
Therefore, as shown in FIG. 7, a part of both planes of the oval part 26 of the hinge pin 25 is always in contact with the straight part of the holes 28d and 29d of the first and second poles 28 and 29. There is no play of the hinge pin 25.
[0073]
In addition, this invention is not limited to the said Example. For example, in the above embodiment, the inner teeth 27 are provided on the upper arm 21 and the first and second guides are provided on the lower arm 23. Conversely, the inner teeth are provided on the lower arm and the first and second guides are provided on the upper arm. May be.
[0074]
【The invention's effect】
  As described above, according to the present invention, the following effects can be obtained.
(1) UpperAndLower ArAndSince the lock function parts are housed in between, it saves space and looks good.
[0076]
(2) The first pole and the second pole, when the tooth part of one of the poles meshes with the internal tooth, the tooth part of the other poleAnd the inner teeth are in contact with each otherTherefore, the pitch of the reclining angle is half of the pitch of the internal teeth, and the reclining angle can be adjusted with a fine pitch.
[0077]
(Three) The shape of the generally oval hole in the cam is such that the diameter of the arc is substantially the same as the diameter of the arc portion of the oval portion of the hinge pin, and the side between the arc portions faces the approximate center of the flat portion of the oval portion of the hinge pin. Since it is convex and has at least one straight portion composed of two straight portions that are always in contact with the flat portion of the oblong portion of the hinge pin, there is no backlash of the hinge pin.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of a double-sided reclining device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 3 is a configuration diagram of a reclining device according to a second embodiment of the present invention.
4 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 5 is a view for explaining the shape of a substantially oval hole in the cam in FIG. 3;
6 is a perspective view of a seat provided with the reclining device shown in FIG. 3. FIG.
FIG. 7 is a diagram for explaining the effect of the present embodiment.
FIG. 8 is a side view showing one side of a conventional first both-side reclining device.
FIG. 98It is AA sectional drawing in O.
FIG. 10 is a configuration diagram illustrating a conventional second reclining device.
[Explanation of symbols]
21,151 Upper arm
22,24,152,154 holes
23,153 Lower arm
25,156 Hinge pin
26 Oval part
27,158 internal teeth
28 First pole
28a, 29a, 159a Teeth
28b, 29b, 159b back
28c, 29c, 159c engaging part
29 Second pole
30 First Guide
31 Second Guide
32 First cam
33 Second cam
34,35 Torsion spring
36 Handle
40 Reclining device
157 cam
159 Paul

Claims

A lower arm fixed on the seat cushion side and having a hole formed in the base end;
An upper arm fixed on the seat back side and having a hole formed in the base end;
A hinge pin having an oval part that is loosely fitted in the hole of the lower arm, the hole of the upper arm, pivotally supports the upper arm so as to be tiltable, and a cross-sectional shape between the lower arm and the upper arm is oval;
An inner tooth formed on either one of the lower arm and the base end of the upper arm, and having the hole concentric with it,
A first pole that is disposed between the lower arm and the upper arm and can mesh with the inner teeth; a first pole having an engagement portion formed on the back side opposite to the teeth;
A tooth portion that is disposed between the lower arm and the upper arm and can mesh with the inner teeth, and an engaging portion is formed on the back surface opposite to the tooth portion, and a second pole having the same shape as the first pole When,
The rotation base end side has a substantially oval hole into which the oval portion of the hinge pin is loosely fitted, and the rotation end side can press the back surface of the first pole and engage with the engagement portion. A first cam;
The rotation base end side has a substantially oval hole into which the oval portion of the hinge pin is loosely fitted, and the rotation end side can press the back surface of the second pole and engage with the engagement portion. A second cam having the same shape as the first cam;
First urging means for urging the first cam in a direction in which the rotation end portion side of the first cam presses the back surface of the first pole;
Second urging means for urging the second cam in a direction in which the rotating end side of the second cam presses the back surface of the second pole;
A first guide that is formed on the other arm of the lower arm and the base end of the upper arm and guides the first pole to the internal teeth;
A second guide that is formed on the other arm of the lower arm and the base end of the upper arm and guides the second pole to the internal teeth;
Have
When the tooth portion of one of the first pole and the second pole meshes with the inner tooth, the first guide and the second guide have a tooth portion of the other pole. A reclining device provided so that a mountain and a mountain of the above-mentioned internal tooth may contact .

In the substantially oval hole of the cam, the diameter of the arc portion is substantially the same as the diameter of the arc portion of the oval portion of the hinge pin, and the length of the arc portion is set longer than the length of the arc portion of the oval portion of the hinge pin. The side between the arcs is convex toward the approximate center of the flat portion of the oblong portion of the hinge pin, and at least one straight portion is composed of two straight portions that are always in contact with the flat portion of the oblong portion of the hinge pin. reclining apparatus according to claim 1, characterized in that it is.