JP3672680B2 - Preparation method of hydrous combustion ash or combustion ash slurry - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、含水燃焼灰または燃焼灰スラリーの調製方法に関するものであり、詳しくは、石油系燃料を使用するボイラー等の排ガス煙道中に設けられた集塵機により捕集された石油系燃焼灰であって、特に、エマルジョン燃料の燃焼灰に対して有効に適用される上記の調製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
石油系燃料(例えば、重油、オリマルジョン等)を使用した各種の燃焼炉(燃焼装置)、例えば、火力発電所などのボイラー、ゴミ焼却炉などにおいては、その煙道の後流側に配置された電気集塵機により燃焼灰が捕集されて回収される。
【0003】
高硫黄分重油焚ボイラーの場合、燃焼ガス中に発生する硫酸ガス(SO3 )による腐食防止のために当該燃焼ガス中にアンモニアが添加される。従って、電気集塵機にて捕集される燃焼灰は、未燃カーボンと重金属(Ni、V、Mg等)主体の灰分の他に硫酸アンモニウムを含む。例えば、高硫黄分重油焚ボイラーから回収された燃焼灰の組成分析の一例は表1の通りである。
【0004】
【表1】
【0005】
上記の燃焼灰は、その移送の便宜のため、通常、加湿または多量の水と混合して含水燃焼灰または燃焼灰スラリーとして取り扱われる。すなわち、含水燃焼灰は袋に充填されて輸送され、また、燃焼灰スラリーはスラリーポンプにて直接輸送される。斯かる含水燃焼灰または燃焼灰スラリーは、他の固体物質の場合と同様、混合機を使用し、燃焼灰と水とを混合し燃焼灰に対する水の割合が漸次に高められた過程を経て調製される。
【0006】
しかしながら、燃焼灰は、嵩密度が小さくて易飛散性の粉体であるため取り扱いが困難であるのに加え、疎水性のカーボンと共に水溶性の硫酸アンモニウムや水との反応性が比較的高い酸化マグネシウムを含むため、次の様な問題がある。
【0007】
すなわち、混合機に供給された一定量の水が均一分散される迄には一定の時間(滞留時間)が必要である。ところで、均一分散される十分な滞留時間が与えられない状態で水が供給された場合、供給された水は、硫酸アンモニウムの溶解や酸化マグネシウムの水酸化物形成に優先的に使用される。その結果、カーボンが偏在して凝集物が形成され易い。
【0008】
また、天然アスファルトのエマルジョン燃料の場合、例えば、ベネズエラのオリノコ川周辺に産出する天然アスファルト(オリノコタール)から成るエマルジョン燃料(オリマルジョン)等の場合は、エマルジョンの安定化やバナジウムによる高温腐食を防止するためにマグネシウム化合物が添加されている。従って、その燃焼灰は多量の酸化マグネシウムを含有する。例えば、オリマルエマルジョン(ベネズエラ産天然重質油の水エマルジョン)専焼ボイラーから回収された燃焼灰の組成分析の一例は表2の通りである。この様な多量の酸化マグネシウムを含有する燃焼灰の加湿は特に困難である。
【0009】
【表2】
【0010】
すなわち、酸化マグネシウムは水酸化マグネシウムを経て硫酸マグネシウムに変換され、更に、硫酸マグネシウムは水和物(1〜7水塩)に変換されると考えられる。ところで、硫酸マグネシウム水和物は、固着性があるため、多量の水が供給されて溶解される前においては、混合機の内壁面などに固着する等して混合状態を悪化させる。しかも、上記の一連の反応は発熱反応であるため、当該発熱によって発生する水蒸気によって燃焼灰が飛散し易い。
【0011】
上記の問題は、燃焼灰と水との混合状態を絶えず監視し、両者の混合機への供給速度を調節する方法により軽減することが出来るが、斯かる方法は、生産性および労力などの観点からして工業的に有利ではない。また、燃焼灰と水との混合状態を監視しつつ行う調製には相当の熟練を必要とする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、疎水性物質と親水性物質との混合物であるために調製困難とされていた含水燃焼灰または燃焼灰スラリーの工業的に有利な調製方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の要旨は、石油系燃焼灰と水とを混合し燃焼灰に対する水の割合が漸次に高められた過程を経て燃焼灰100重量部に対する水の割合が30重量部以上である含水燃焼灰または燃焼灰スラリーを調製するに当たり、被処理物を収容する回転パン(1)と、当該回転パンの中心から偏心する内部に配置され且つ自転しながら回転パン(1)の内周囲を相対的に公転する混合スター(2)と、当該混合スターの先端に回転可能に備えられ且つ混合スターの回転により被処理物に下降流を与える得る負のすくい角(掻き出し角)を有するブレードとから主として構成される混合機に、焼却灰と水を添加し、燃焼灰100重量部に対する水の割合が5〜15重量部の混合物を形成した後、混合機中の混合物に燃焼灰と水とを連続的に供給し、焼却灰100重量部に対する水の割合を30重量部以上とすることを特徴とする含水燃焼灰または燃焼灰スラリーの調製方法に存する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明において、代表的な石油系燃焼灰としては、石油系燃料を使用するボイラー等の排ガス煙道中に設けられた集塵機により捕集された燃焼灰が挙げられる。マグネシウム化合物が添加されたエマルジョン燃料(オリマルジョン)の燃焼灰は、加湿またはスラリー化が困難であるため、本発明を適用する効果が特に大きい。
【0016】
本発明においては、工業的スケールでの調製を行うため、通常、500〜3000リットルの大容量の混合機が使用される。従って、1バッチに必要な量の燃焼灰と水とを一度に混合機に供給する方法(1)、1バッチに必要な量の燃焼灰の全量を混合機に供給した後に1バッチに必要な量の水を供給する方法(2)では、次の様な問題があって取り扱い性に優れた含水燃焼灰または燃焼灰のスラリー化は実質的に不可能である。すなわち、含水燃焼灰の調製においては均一加湿が行われずに未加湿部分が多量に残存し、燃焼灰スラリーの調製においては多量の塊状物が発生する。逆に、1バッチに必要な量の水の全量を混合機に供給した後に1バッチに必要な量の燃焼灰を供給する方法(3)では、燃焼灰が水面に浮上すると共に初期に形成される極めて低粘度のスラリーが飛散して円滑に操作することが困難である。
【0017】
そこで、 本発明においては、燃焼灰と水とを混合し燃焼灰に対する水の割合が漸次に高められた過程を経て含水燃焼灰または燃焼灰スラリーを調製する。すなわち、本発明においては、回分的に含水燃焼灰または燃焼灰スラリーを調製するに際し、1バッチに必要な量の燃焼灰と水とを一度に混合機に添加するのではなく、連続的または間欠的に燃焼灰と水とを混合機に添加することにより、燃焼灰に対する水の割合が漸次に高められた過程を経て含水燃焼灰または燃焼灰スラリーを調製する。
【0018】
そして、本発明においては、最終段階として、燃焼灰100重量部に対する水の割合が30重量部以上である含水燃焼灰または燃焼灰スラリーを調製する。しかしながら、余りにも多量の水を含有するスラリーは、スラリー輸送の観点から経済的ではない。従って、燃焼灰100重量部に対する水の割合の最大値は、通常300重量部、好ましくは250重量部、更に好ましくは200重量部とされる。すなわち、本発明によれば、袋に充填されて輸送するのに好適な含水燃焼灰またはスラリーポンプによる直接輸送に好適な燃焼灰のスラリーが調製される。なお、燃焼灰100重量部に対する水の割合が約150重量部以上の場合、十分な流動性を呈するスラリーが得られる。
【0019】
本発明においては、混合機に焼却灰と水を添加し、燃焼灰100重量部に対する水の割合が5〜15重量部の混合物を形成した後、混合機中の混合物に燃焼灰と水とを連続的に供給することが重要である。すなわち、本発明者らの知見によれば、含水燃焼灰の調製においては、燃焼灰と水との初期の混合段階がその後の調製において極めて重要である。そして、一旦、燃焼灰と水との良好な分散状態の初期混合物を調製するならば、その後は、高められた速度で燃焼灰と水とを供給しても円滑に含水燃焼灰を調製し得る。
【0020】
従って、本発明においては、カーボンが偏在して凝集物が形成され易く、また、硫酸マグネシウム水和物が固着性を発揮し易い段階の初期混合物、すなわち、燃焼灰100重量部に対する水の割合が5〜15重量部、好ましくは8〜11重量部の混合物の調製を注意深く行う。すなわち、燃焼灰と水との混合状態を監視し、混合機に供給された一定量の水が均一分散される迄は次の水の供給量を調節したり、更には、攪拌速度などを適宜変更するなどの操作を採用する。
【0021】
本発明においては、上記の濃度範囲の全範囲における調製が注意深く行われるのが好ましいが、上記の濃度の範囲に含まれる任意の濃度の混合物を調製すれば十分である。斯かる本発明の特徴は言わばマスターバッチ法に類似する。しかしながら、燃焼灰と水とから成り且つ高められた速度で両者を供給しても円滑に含水燃焼灰または燃焼灰スラリーを調製し得る、上記の初期混合物(マスター組成物)の濃度範囲を見い出した本発明の工業的意義は大きい。
【0022】
すなわち、本発明によれば、燃焼灰100重量部に対する水の割合が5〜15重量部である範囲を経過した後は、連続的かつ比較的高められた供給速度で燃焼灰と水とを供給することにより、工業的に有利に且つ円滑に所望量の含水燃焼灰または燃焼灰スラリーを調製することが出来る。特に、上記の範囲における任意の一組成の初期混合物を調製後は、上記と同様の操作で且つ同様の効果を享受して含水燃焼灰または燃焼灰スラリーを調製することが出来る本発明の工業的利点は顕著である。
【0023】
本発明において、初期混合物からの最終の含水燃焼灰または燃焼灰スラリーの調製は、初期混合物を調製した混合機中に引続き燃焼灰と水とを追加供給して行われる。
【0024】
そして、1バッチ当たり処理される燃焼灰に対する初期混合物中の燃焼灰の量(1バッチ当たりの混合機で調製する初期混合物の量)が余りにも少ない場合は、追加供給する燃焼灰と水との初期の供給速度を十分に高めることが出来ず、逆に、余りにも多い場合は、多量の初期混合物の調製に多くの時間を消費することになる。
【0025】
従って、1バッチ当たり処理される燃焼灰に対する初期混合物中の燃焼灰の量は、1バッチ当たりに要する調製時間を最も短縮し得る様に適宜選択されるが、通常は5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%の範囲とされる。
【0026】
第1の要旨に斯かる本発明において、初期混合物の調製に使用する混合機としては、特に制限されず、各種の公知の混合機を適宜選択して使用することが出来る。しかしながら、初期混合物の調製が容易かつ効率的であるとの理由により、被処理物に竜巻流または渦巻き流と水平方向の流れを与える後述の混合機が推奨される。また、最終の含水燃焼灰または燃焼灰スラリーの調製には、比較的簡単な構造の攪拌翼を備えた混合タンク等も使用可能である。
【0027】
本発明においては、被処理物に竜巻流または渦巻き流を与える混合機中に燃焼灰と水とを供給することが重要である。すなわち、本発明者らの知見によれば、カーボンが偏在して凝集物が形成され易いか、または、硫酸マグネシウム水和物が固着性を発揮し易い段階の少なくとも一方を包含する含水燃焼灰または燃焼灰スラリーの調製においては、被処理物に上記の様な特定の混合流を与える混合機の使用が極めて有効である。
【0028】
本発明においては、カーボンの凝集や硫酸マグネシウム水和物が固着を防止効果を一層高め且つ効率的な処理を行うとの観点から、被処理物に竜巻流または渦巻き流の他に水平方向の流れを与える混合機を使用するのが好ましい。
【0029】
図1は、本発明で好適に使用される混合機の一例の一部断面の側面説明図、図2は、図1に示す混合機の平面説明図である。同図に示す混合機は、回転パン(1)と当該回転パンの中心から偏心する内部に配置され且つ被処理物に竜巻流または渦巻き流を与える混合スター(2)とから主として構成される。
【0030】
具体的には、左右に配置された支柱(100)、(100)の上方および下方に各々配置された上板(101)及び下板(102)とで枠構造が形成され、下板(102)の上にはドウナツ構造の歯車(10)が配置される共に当該歯車の上にはこれに連結された回転パン(1)が配置され、そして、上板(101)の内部には歯車(20)が配置されると共に当該歯車に連結された逆T字型の回転軸(21)の左右には混合スター(2)が連結されている。
【0031】
図1に示す混合スター(2)は、その回転により被処理物に上昇流を与える得るすくい角を有するブレード(22)を備え、被処理物に竜巻流を与える機能を有する。すなわち、左右の混合スター(2)、(2)間に位置する被処理物は、左右から内側にすくい上げられて上昇して竜巻流を形成する。そして、被処理物の全体に渡った竜巻流を与えるため、ブレード(22)は、混合スター(2)の最先端に備えられているが、その数は任意であり、上下に2個以上備えることも出来る。混合スター(2)の本数は、その回転速度を高めることによって1本にすることも出来るが、通常は2本以上とされる。
【0032】
竜巻流と逆の現象である渦巻き流は、混合スターの先端に回転により被処理物に下降流を与える得る負のすくい角(掻き出し角)を有するブレードを備えることによって形成することが出来る。
【0033】
混合スター(2)は、回転パン(1)の中心から偏心する位置に配置されているため、自転しながら回転パン(1)の内周囲を相対的に公転することとなり、混合スター(2)に備えられたブレード(22)は、回転パン(1)の内周囲に沿ってエピトロコイドの軌跡を描き、被処理物に竜巻流または渦巻き流(垂直方向の流れ)と水平方向の流れを与える。また、ブレード(22)は、スクレーパーの作用を果たすため、回転パン(1)の内部には死点がなく、被処理物は常に混合領域に循環される。
【0034】
溶剤が水溶性液体の場合は、水で希釈して使用することも出来る。また、溶剤に溶解し得る限り、例えば、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、染料、帯電防止剤などの各種添加剤を溶剤に配合して使用してもよい。溶剤の塗布量は1〜20g/mとされる。
【0035】
本発明においては、回転パン(1)と当該回転パンの中心から偏心する内部に配置され且つ被処理物に竜巻流または渦巻き流を与える混合スター(2)と前記回転パンの中心から偏心する内部に配置されたアジテータ(3)とから主として構成される混合機を使用するのが特に好ましい。図1に示すアジテータ(3)は、上面に複数の小片が立設された円盤(30)を先端に備えている。しかしながら、アジテータ(3)の形状は任意に選択することが出来る。
【0036】
アジテータ(3)は、被処理物を打撃・摩擦し、また、被処理物を流動させてその位置変化を促進することにより混合効果を一層高める。アジテータ(3)の回転方向は、混合スター(2)と同一方向(回転パン(1)と逆方向)にするのが好ましい。図1に示す混合機において、アジテータ(3)の回転は、上板(101)の上に配置されたプリー機構(31)により行われる。なお、符号(32)はモーターを表す。なお、上記の様な構成を備えた攪拌機は、日本アイリッヒ株式会社より「アイリッヒ逆流式高速混合機」(商品名)として既に市販されているので容易に入手することが出来る。
【0037】
被処理物である燃焼灰と水とは、上板(101)の上に備えられた燃焼灰供給口(4)と水供給口(5)から供給され、調製された加湿燃焼灰または燃焼灰スラリーは、回転パン(1)の底部に備えられ且つ開閉可能に成された排出口(6)から抜き出される。なお、燃焼灰の定量供給や供給量の調整は、燃焼灰供給口(4)にロータリーバルブ等を備えることによって容易に行うことが出来、また、水の定量供給や供給量の調整は、水供給口(5)にコントロールバルブ等を備えることによって容易に行うことが出来る。
【0038】
回転パン(1)、混合スター(2)及びアジテータ(3)の各回転速度は、エネルギー効率の観点から、上記の順序において、低速、中速、高速とするのがよい。具体的な回転速度の一例は、回転パン(1):5〜15rpm、混合スター(2):20〜60rpm、アジテータ(3):400〜600rpmである。
【0040】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下の諸例においては、燃焼灰としては、ボイラーの排ガス煙道中に設けられた集塵機により捕集され、前述の表2に示したのと同様の組成の燃焼灰を使用した。
【0041】
実施例1
図1及び図2に示す構造を備えた1000リットルの混合機(日本アイリッヒ株式会社製「アイリッヒ逆流式高速混合機」)を使用し、燃焼灰300kgと水600Kgとから燃焼灰100重量部に対する水の割合が200重量部の水スラリーの調製を行った。混合機の運転条件は、回転パン(1):8rpm、混合スター(2):36rpm、アジテータ(3):500rpmとした。
【0042】
先ず、燃焼灰供給口(4)と水供給口(5)から燃焼灰と水との供給を略同時に開始し、燃焼灰100Kgを使用し、燃焼灰100重量部に対する水の割合が12重量部の初期混合物を得た。初期混合物の調製に当たっては、回転パン(1)内部の混合状態を観察しながら、燃焼灰と水との供給量を調整し、約1分の時間を要した。
【0043】
次いで、混合機中の初期混合物に残余の燃焼灰(200Kg)と水(588Kg)とを略定量的に連続供給して燃焼灰100重量部に対する水の割合が200重量部の水スラリーの調製を行った。残余の燃焼灰と水との供給は、約5分で終了した。得られた水スラリーの一部をパンの上に流し込み、水スラリーの性状を確認した結果、水スラリーは、塊状物などを含有せずに均一性状を呈していた。
【0044】
実施例2
実施例1において、初期混合物と残余の燃焼灰と水との混合をイカリ型攪拌翼を備えた1000リットルの攪拌混合槽に変更して実施した以外は、実施例1と同様にして水スラリーの調製を行った。すなわち、先ず、実施例と同様の操作により、「アイリッヒ逆流式高速混合機」を使用して燃焼灰100重量部に対する水の割合が12重量部の初期混合物を得、次いで、当該初期混合物をイカリ型攪拌翼を備えた攪拌混合槽に仕込み、次いで、初期混合物に残余の燃焼灰(200Kg)と水(588Kg)とを略定量的に連続供給して燃焼灰100重量部に対する水の割合が200重量部の水スラリーの調製を行った。
【0045】
イカリ型攪拌翼の回転数は60rpmとした。残余の燃焼灰と水との供給は、約10分で終了した。得られた水スラリーの一部をパンの上に流し込み、水スラリーの性状を確認した結果、水スラリーは、塊状物などを含有せずに均一性状を呈していた。
【0046】
実施例3
実施例1において、初期混合物の調製に使用する燃焼灰の量を増加して150Kgとした以外は、実施例1と同様にして、燃焼灰100重量部に対する水の割合が8重量部の初期混合物を調製した後、燃焼灰100重量部に対する水の割合が200重量部の水スラリーの調製を行った。残余の燃焼灰と水との供給は、約5分で終了した。得られた水スラリーの一部をパンの上に流し込み、水スラリーの性状を確認した結果、水スラリーは、塊状物などを含有せずに均一性状を呈していた。
【0047】
実施例4
実施例1において、燃焼灰100重量部に対する水の割合が5重量部の初期混合物を得た以外は、実施例1と同様にして、燃焼灰100重量部に対する水の割合が200重量部の水スラリーの調製を行った。得られた水スラリーの一部をパンの上に流し込み、水スラリーの性状を確認した結果、水スラリーは、僅かな量の塊状物を含有していたが、その量および大きさはポンプ輸送の障害となる程度のものではなかった。
【0048】
比較例1
実施例1において、燃焼灰100重量部に対する水の割合が3重量部の初期混合物を得た以外は、実施例1と同様にして、燃焼灰100重量部に対する水の割合が200重量部の水スラリーの調製を行った。得られた水スラリーの一部をパンの上に流し込み、水スラリーの性状を確認した結果、水スラリーは、相当量の塊状物を含有しており、ポンプ輸送し得る性状ではなかった。
【0049】
実施例5
実施例1で使用したと同一の混合機を実施例1と同一条件下で使用し、燃焼灰300kgと水120Kgとから燃焼灰100重量部に対する水の割合が40重量部の含水燃焼灰の調製を行った。
【0050】
先ず、燃焼灰供給口(4)と水供給口(5)から燃焼灰と水との供給を略同時に開始し、燃焼灰100Kgを使用し、燃焼灰100重量部に対する水の割合が12重量部の初期混合物を得た。初期混合物の調製に当たっては、回転パン(1)内部の混合状態を観察しながら、燃焼灰と水との供給量を調整し、約1分の時間を要した。
【0051】
次いで、混合機中の初期混合物に残余の燃焼灰(200Kg)と水(28Kg)とを略定量的に連続供給して燃焼灰100重量部に対する水の割合が40重量部の含水燃焼灰の調製を行った。残余の燃焼灰と水との供給は、約5分で終了した。排出口(6)から含水燃焼灰を取り出し、その性状を確認した結果、未加湿部分は存在せず全体的に略同一大きさの粒状物であった。
【0052】
比較例2
実施例6において、燃焼灰100重量部に対する水の割合が3重量部の初期混合物を得た以外は、実施例6と同様にして、燃焼灰100重量部に対する水の割合が40重量部の含水燃焼灰の調製を行った。得られた含水燃焼灰は、未加湿部分を多量に含有していた。そのため、袋に充填する際に燃焼灰が飛散して充填作業が困難であった。
【0053】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、疎水性物質と親水性物質との混合物であるために調製困難とされていた含水燃焼灰または燃焼灰スラリーの工業的に有利な調製方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で好適に使用される混合機の一例の説明図
【図2】 図1に示す混合機の平面説明図[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for preparing hydrous combustion ash or combustion ash slurry, and more specifically, petroleum-based combustion ash collected by a dust collector provided in an exhaust gas flue of a boiler or the like using petroleum-based fuel. In particular, the present invention relates to the above-described preparation method which is effectively applied to the combustion fuel ash.
[0002]
[Prior art]
In various combustion furnaces (combustion devices) using petroleum-based fuels (for example, heavy oil, olimarsion, etc.), for example, boilers such as thermal power plants, garbage incinerators, etc., they are arranged on the downstream side of the flue. The combustion ash is collected and collected by the electric dust collector.
[0003]
In the case of a high sulfur heavy oil fired boiler, ammonia is added to the combustion gas to prevent corrosion due to sulfuric acid gas (SO 3 ) generated in the combustion gas. Therefore, the combustion ash collected by the electrostatic precipitator contains ammonium sulfate in addition to ash content mainly composed of unburned carbon and heavy metals (Ni, V, Mg, etc.). For example, Table 1 shows an example of composition analysis of combustion ash collected from a high sulfur heavy oil fired boiler.
[0004]
[Table 1]
[0005]
For the convenience of transportation, the above combustion ash is usually treated as wet combustion ash or combustion ash slurry after being humidified or mixed with a large amount of water. That is, the hydrated combustion ash is filled in a bag and transported, and the combustion ash slurry is directly transported by a slurry pump. Such water-containing combustion ash or combustion ash slurry is prepared through a process in which the ratio of water to combustion ash is gradually increased using a mixer, as in the case of other solid substances, by mixing the combustion ash and water. Is done.
[0006]
However, combustion ash is difficult to handle because it is a powder with a small bulk density and is easy to fly, and in addition to hydrophobic carbon, magnesium oxide has relatively high reactivity with water-soluble ammonium sulfate and water. There are the following problems.
[0007]
That is, a certain time (residence time) is required until a certain amount of water supplied to the mixer is uniformly dispersed. By the way, when water is supplied in a state where sufficient residence time that is uniformly dispersed is not given, the supplied water is preferentially used for dissolution of ammonium sulfate and formation of hydroxide of magnesium oxide. As a result, carbon is unevenly distributed and aggregates are easily formed.
[0008]
In addition, in the case of natural asphalt emulsion fuel, for example, in the case of emulsion fuel (Orimarujon) made of natural asphalt (Olinokotal) produced around the Orinoco River in Venezuela, emulsion stabilization and high temperature corrosion by vanadium are prevented. Therefore, a magnesium compound is added. Accordingly, the combustion ash contains a large amount of magnesium oxide. For example, Table 2 shows an example of compositional analysis of combustion ash recovered from an olimal emulsion (water emulsion of natural heavy oil from Venezuela). Humidification of combustion ash containing such a large amount of magnesium oxide is particularly difficult.
[0009]
[Table 2]
[0010]
That is, it is considered that magnesium oxide is converted into magnesium sulfate through magnesium hydroxide, and further magnesium sulfate is converted into a hydrate (1 to 7 hydrate). By the way, since magnesium sulfate hydrate has stickiness, before a large amount of water is supplied and dissolved, the magnesium sulfate hydrate sticks to the inner wall surface or the like of the mixer to deteriorate the mixed state. Moreover, since the above series of reactions is an exothermic reaction, the combustion ash is likely to be scattered by the water vapor generated by the heat generation.
[0011]
The above problem can be alleviated by constantly monitoring the mixed state of combustion ash and water and adjusting the supply rate of both to the mixer. Therefore, it is not industrially advantageous. Moreover, considerable skill is required for the preparation performed while monitoring the mixed state of combustion ash and water.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and its purpose is industrially advantageous for hydrous combustion ash or combustion ash slurry, which has been difficult to prepare because it is a mixture of a hydrophobic substance and a hydrophilic substance. Is to provide a simple preparation method.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In other words, Abstract of the present invention, the proportion of water is 30 parts by weight or more with respect to
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail. In the present invention, typical petroleum-based combustion ash includes combustion ash collected by a dust collector provided in an exhaust gas flue such as a boiler using petroleum-based fuel. The combustion ash of the emulsion fuel (olimalization) to which the magnesium compound is added is particularly effective for applying the present invention because it is difficult to humidify or slurry.
[0016]
In the present invention, a large-capacity mixer of 500 to 3000 liters is usually used for preparation on an industrial scale. Therefore, a method for supplying the amount of combustion ash and water required for one batch to the mixer at a time (1), after supplying all the amount of combustion ash required for one batch to the mixer, it is necessary for one batch. In the method (2) for supplying an amount of water, slurrying of hydrous combustion ash or combustion ash having excellent handling properties due to the following problems is substantially impossible. That is, in the preparation of the hydrous combustion ash, uniform humidification is not performed and a large amount of unhumidified portions remain, and in the preparation of the combustion ash slurry, a large amount of lump is generated. Conversely, in the method (3) of supplying the required amount of combustion ash to one batch after supplying all the amount of water required for one batch to the mixer, the combustion ash floats on the water surface and is formed at the initial stage. It is difficult to smoothly operate the slurry with extremely low viscosity.
[0017]
Therefore, in the present invention, the hydrated combustion ash or the combustion ash slurry is prepared through a process in which the combustion ash and water are mixed and the ratio of water to the combustion ash is gradually increased. That is, in the present invention, when preparing water-containing combustion ash or combustion ash slurry batchwise, the amount of combustion ash and water required for one batch is not added to the mixer at once, but continuously or intermittently. In addition, by adding combustion ash and water to the mixer, water-containing combustion ash or combustion ash slurry is prepared through a process in which the ratio of water to combustion ash is gradually increased.
[0018]
And in this invention, the water-containing combustion ash or combustion ash slurry whose ratio of the water with respect to 100 weight part of combustion ash is 30 weight part or more is prepared as a last step. However, a slurry containing too much water is not economical from the viewpoint of slurry transport. Therefore, the maximum value of the ratio of water to 100 parts by weight of combustion ash is usually 300 parts by weight, preferably 250 parts by weight, and more preferably 200 parts by weight. That is, according to the present invention, a hydrous combustion ash suitable for being transported in a bag or a combustion ash slurry suitable for direct transport by a slurry pump is prepared. In addition, when the ratio of the water with respect to 100 weight part of combustion ash is about 150 weight part or more, the slurry which exhibits sufficient fluidity | liquidity is obtained.
[0019]
In the present invention, incineration ash and water are added to a mixer to form a mixture in which the ratio of water to 100 parts by weight of combustion ash is 5 to 15 parts by weight , and then the combustion ash and water are added to the mixture in the mixer. It is important to supply continuously. That is, according to the knowledge of the present inventors, in the preparation of hydrous combustion ash, the initial mixing stage of the combustion ash and water is extremely important in the subsequent preparation. Once the initial mixture in a good dispersion state of combustion ash and water is prepared, water-containing combustion ash can be prepared smoothly even after the combustion ash and water are supplied at an increased rate. .
[0020]
Therefore , in the present invention, the carbon is unevenly distributed and aggregates are easily formed, and the ratio of water to the initial mixture at the stage where magnesium sulfate hydrate is easy to exhibit stickiness, that is, 100 parts by weight of combustion ash Careful preparation of the mixture of 5-15 parts by weight, preferably 8-11 parts by weight. That is, the mixing state of combustion ash and water is monitored, the next water supply amount is adjusted until a certain amount of water supplied to the mixer is uniformly dispersed, and the stirring speed is appropriately adjusted. Adopt operations such as changing.
[0021]
In the present invention, it is preferable that the preparation in the entire concentration range is carefully carried out. However, it is sufficient to prepare a mixture having an arbitrary concentration included in the above concentration range. Such a feature of the present invention is similar to the master batch method. However, the concentration range of the above-mentioned initial mixture (master composition) was found, which is composed of combustion ash and water and can smoothly prepare hydrous combustion ash or combustion ash slurry even if both are supplied at an increased rate. The industrial significance of the present invention is great.
[0022]
That is , according to the present invention, after a range in which the ratio of water to 100 parts by weight of combustion ash is 5 to 15 parts by weight, combustion ash and water are supplied continuously and at a relatively high supply rate. By doing so, a desired amount of hydrous combustion ash or combustion ash slurry can be prepared industrially advantageously and smoothly. In particular, after preparing an initial mixture of any one composition in the above range, the water-containing combustion ash or combustion ash slurry can be prepared by the same operation and enjoy the same effect as described above. The advantage is remarkable.
[0023]
In the present invention, preparation of the final moisture ash or combustion ash slurry from the initial mixture is carried out additionally supplied and continue combustion ash and water in a mixer to prepare a initial mixture.
[0024]
The first combustion ash initial mixture for combustion ash to be processed per batch amount (1 in the initial mixture prepared in the mixer per batch amount) may too small, the additional supplying combustion ash and water If the initial feed rate cannot be increased sufficiently and, on the contrary, too much, it takes a lot of time to prepare a large amount of the initial mixture.
[0025]
Therefore, the amount of combustion ash in the initial mixture relative to the combustion ash to be processed per batch is appropriately selected so as to shorten the preparation time required per batch, but is usually 5 to 50% by weight, preferably the Ru is in the range of 10 to 30 wt%.
[0026]
In the present invention according to the first aspect, the mixer used for preparing the initial mixture is not particularly limited, and various known mixers can be appropriately selected and used. However, because the preparation of the initial mixture is easy and efficient, a mixer described below that provides a tornado flow or a swirl flow and a horizontal flow to the workpiece is recommended. In addition, for preparing the final hydrous combustion ash or combustion ash slurry, a mixing tank equipped with a stirring blade having a relatively simple structure can be used.
[0027]
In the present invention, it is important to supply combustion ash and water into a mixer that provides a tornado flow or a swirl flow to the object to be processed. That is, according to the knowledge of the present inventors, the hydrated combustion ash including at least one of the stages in which carbon is unevenly distributed and aggregates are easily formed, or magnesium sulfate hydrate is easy to exhibit stickiness. In the preparation of the combustion ash slurry, it is very effective to use a mixer that gives a specific mixed flow as described above to the object to be treated.
[0028]
In the present invention, in addition to the tornado flow or the swirl flow, the horizontal flow is applied to the object to be treated from the viewpoint that the carbon agglomeration and magnesium sulfate hydrate further enhance the effect of preventing sticking and perform an efficient treatment. It is preferred to use a mixer that provides
[0029]
FIG. 1 is a partially sectional side view of an example of a mixer preferably used in the present invention, and FIG. 2 is a plan view of the mixer shown in FIG. The mixer shown in the figure is mainly composed of a rotating pan (1) and a mixing star (2) that is disposed inside the rotating pan and decentered from the center of the rotating pan and applies a tornado flow or a swirl flow to the workpiece.
[0030]
Specifically, a frame structure is formed by the struts (100) arranged on the left and right, and the upper plate (101) and the lower plate (102) arranged above and below the (100), respectively. ) Is disposed, and a rotating pan (1) connected to the donut-shaped gear (10) is disposed on the gear, and the upper plate (101) includes a gear ( 20) and a mixing star (2) is connected to the left and right of the inverted T-shaped rotating shaft (21) connected to the gear.
[0031]
The mixing star (2) shown in FIG. 1 includes a blade (22) having a rake angle that can give an upward flow to the workpiece by its rotation, and has a function of giving a tornado flow to the workpiece. That is, the workpieces positioned between the left and right mixing stars (2) and (2) are scooped up from the left and right to rise and form a tornado flow. And in order to give the tornado flow over the whole to-be-processed object, although the blade (22) is provided in the forefront of the mixing star (2), the number is arbitrary and is provided with two or more up and down. You can also The number of mixing stars (2) can be reduced to 1 by increasing the rotation speed, but usually 2 or more.
[0032]
Vortex flow is a tornado flow and opposite phenomenon can be formed by providing a blade having a negative obtaining give downflow object to be processed rake (raking angle) by rotation to-edge of the mixing stars.
[0033]
Since the mixing star (2) is arranged at a position eccentric from the center of the rotating pan (1), the inner periphery of the rotating pan (1) is relatively revolved while rotating, so that the mixing star (2) The blade (22) provided in the slab draws an epitrochoidal trajectory along the inner periphery of the rotating pan (1), and gives a tornado flow or swirl flow (vertical flow) and a horizontal flow to the workpiece. . Further, since the blade (22) functions as a scraper, there is no dead point inside the rotary pan (1), and the object to be treated is always circulated to the mixing region.
[0034]
When the solvent is a water-soluble liquid, it can be diluted with water. Moreover, as long as it can melt | dissolve in a solvent, you may mix | blend and use various additives, such as an infrared absorber, a ultraviolet absorber, antioxidant, dye, and an antistatic agent, for example. The application amount of the solvent is 1 to 20 g / m .
[0035]
In the present invention, the rotating pan (1) and the mixing star (2) disposed inside the rotating pan and decentered from the center of the rotating pan and giving a tornado flow or swirl flow to the object to be processed and the inner decentering from the center of the rotating pan It is particularly preferred to use a mixer mainly composed of an agitator (3) arranged in The agitator (3) shown in FIG. 1 is provided with a disk (30) with a plurality of small pieces standing on the top surface at the tip. However, the shape of the agitator (3) can be arbitrarily selected.
[0036]
The agitator (3) further increases the mixing effect by striking and rubbing the workpiece and causing the workpiece to flow to promote its position change. The rotating direction of the agitator (3) is preferably the same direction as the mixing star (2) (the direction opposite to the rotating pan (1)). In the mixer shown in FIG. 1, the agitator (3) is rotated by a pre-mechanism (31) disposed on the upper plate (101). Reference numeral (32) represents a motor. In addition, since the stirrer provided with the above structure is already marketed as "Eirich reverse flow type high speed mixer" (trade name) from Japan Eirich Co., Ltd., it can be easily obtained.
[0037]
The combustion ash and water which are to-be-processed objects are supplied from the combustion ash supply port (4) and the water supply port (5) provided on the upper plate (101), and the humidified combustion ash or combustion ash prepared. The slurry is extracted from a discharge port (6) provided at the bottom of the rotary pan (1) and configured to be openable and closable. The quantitative supply of combustion ash and the adjustment of the supply amount can be easily performed by providing a rotary valve or the like at the combustion ash supply port (4). This can be done easily by providing a control valve or the like at the supply port (5).
[0038]
The rotational speeds of the rotary pan (1), the mixing star (2), and the agitator (3) are preferably low, medium, and high in the above order from the viewpoint of energy efficiency. An example of a specific rotational speed is rotating pan (1): 5-15 rpm, mixing star (2): 20-60 rpm, and agitator (3): 400-600 rpm.
[0040]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention still in detail, this invention is not limited to a following example, unless the summary is exceeded. In the following examples, as the combustion ash, the combustion ash collected by a dust collector provided in the exhaust gas flue of the boiler and having the same composition as shown in Table 2 above was used.
[0041]
Example 1
Using a 1000 liter mixer ("Eirich Backflow High Speed Mixer" manufactured by Nihon Eirich Co., Ltd.) having the structure shown in FIGS. 1 and 2, water for 100 parts by weight of combustion ash is obtained from 300 kg of combustion ash and 600 kg of water. A water slurry having a ratio of 200 parts by weight was prepared. The operating conditions of the mixer were a rotating pan (1): 8 rpm, a mixing star (2): 36 rpm, and an agitator (3): 500 rpm.
[0042]
First, supply of combustion ash and water from the combustion ash supply port (4) and the water supply port (5) is started almost simultaneously, 100 kg of combustion ash is used, and the ratio of water to 100 parts by weight of combustion ash is 12 parts by weight. An initial mixture of was obtained. In preparing the initial mixture, the amount of combustion ash and water supplied was adjusted while observing the mixing state inside the rotating pan (1), and it took about 1 minute.
[0043]
Next, the remaining combustion ash (200 Kg) and water (588 Kg) are continuously supplied substantially quantitatively to the initial mixture in the mixer to prepare a water slurry in which the ratio of water to 100 parts by weight of combustion ash is 200 parts by weight. went. The supply of the remaining combustion ash and water was completed in about 5 minutes. A part of the obtained water slurry was poured onto a pan and the properties of the water slurry were confirmed. As a result, the water slurry was uniform without containing a lump or the like.
[0044]
Example 2
In Example 1, the mixing of the initial mixture, the remaining combustion ash, and water was carried out in the same manner as in Example 1 except that the mixing was carried out in a 1000 liter stirring and mixing tank equipped with a squid type stirring blade. Prepared. That is, first, by using the same operation as in the example, an initial mixture in which the ratio of water to 100 parts by weight of combustion ash was 12 parts by weight was obtained using an “Eirich reverse flow high-speed mixer”, and then the initial mixture was The remaining amount of combustion ash (200 Kg) and water (588 Kg) are continuously supplied almost quantitatively to the initial mixture, and the ratio of water to 100 parts by weight of combustion ash is 200. A part by weight water slurry was prepared.
[0045]
The rotation speed of the squid type stirring blade was 60 rpm. The supply of the remaining combustion ash and water was completed in about 10 minutes. A part of the obtained water slurry was poured onto a pan and the properties of the water slurry were confirmed. As a result, the water slurry was uniform without containing a lump or the like.
[0046]
Example 3
In Example 1, except that the amount of combustion ash used for the preparation of the initial mixture was increased to 150 kg, the same as in Example 1, the ratio of water to 100 parts by weight of combustion ash was 8 parts by weight of the initial mixture. Then, a water slurry having a ratio of water to 200 parts by weight with respect to 100 parts by weight of combustion ash was prepared. The supply of the remaining combustion ash and water was completed in about 5 minutes. A part of the obtained water slurry was poured onto a pan and the properties of the water slurry were confirmed. As a result, the water slurry was uniform without containing a lump or the like.
[0047]
Example 4
In Example 1, water having a ratio of water to 100 parts by weight of combustion ash of 200 parts by weight was obtained in the same manner as in Example 1, except that an initial mixture having a ratio of water to 100 parts by weight of combustion ash was obtained. A slurry was prepared. As a result of pouring a part of the obtained water slurry on a pan and confirming the properties of the water slurry, the water slurry contained a small amount of agglomerates. It was not an obstacle.
[0048]
Comparative Example 1
In Example 1, water having a ratio of water to 100 parts by weight of combustion ash of 200 parts by weight was obtained in the same manner as in Example 1, except that an initial mixture having a ratio of water to 100 parts by weight of combustion ash was obtained. A slurry was prepared. A part of the obtained water slurry was poured onto a pan and the properties of the water slurry were confirmed. As a result, the water slurry contained a considerable amount of lumps and was not in a property that could be pumped.
[0049]
Example 5
Using the same mixer as used in Example 1 under the same conditions as in Example 1, preparation of hydrous combustion ash having a water ratio of 40 parts by weight with respect to 100 parts by weight of combustion ash from 300 kg of combustion ash and 120 kg of water Went.
[0050]
First, supply of combustion ash and water from the combustion ash supply port (4) and the water supply port (5) is started almost simultaneously, 100 kg of combustion ash is used, and the ratio of water to 100 parts by weight of combustion ash is 12 parts by weight. An initial mixture of was obtained. In preparation of the initial mixture, it took about 1 minute to adjust the supply amount of combustion ash and water while observing the mixing state inside the rotating pan (1).
[0051]
Subsequently, the remaining combustion ash (200 Kg) and water (28 Kg) are continuously supplied substantially quantitatively to the initial mixture in the mixer to prepare water-containing combustion ash having a ratio of water to 40 parts by weight of the combustion ash. Went. The supply of the remaining combustion ash and water was completed in about 5 minutes. As a result of taking out the water-containing combustion ash from the discharge port (6) and confirming its properties, there was no unhumidified portion, and it was a granular material of substantially the same size as a whole.
[0052]
Comparative Example 2
In Example 6, a water content of 40 parts by weight of water with respect to 100 parts by weight of combustion ash was obtained in the same manner as in Example 6 except that an initial mixture having 3 parts by weight of water with respect to 100 parts by weight of combustion ash was obtained. Combustion ash was prepared. The obtained hydrous combustion ash contained a large amount of unhumidified portion. Therefore, combustion ash is scattered when filling the bag, and the filling operation is difficult.
[0053]
【The invention's effect】
According to the present invention described above, an industrially advantageous method of preparing hydrous combustion ash or combustion ash slurry, which has been difficult to prepare because of a mixture of a hydrophobic substance and a hydrophilic substance, is provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of an example of a mixer preferably used in the present invention. FIG. 2 is an explanatory plan view of the mixer shown in FIG.
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