JP3671365B2 - Anti-ant structure of building and outer heat insulation foundation structure - Google Patents
Anti-ant structure of building and outer heat insulation foundation structure Download PDFInfo
- Publication number
- JP3671365B2 JP3671365B2 JP2000214629A JP2000214629A JP3671365B2 JP 3671365 B2 JP3671365 B2 JP 3671365B2 JP 2000214629 A JP2000214629 A JP 2000214629A JP 2000214629 A JP2000214629 A JP 2000214629A JP 3671365 B2 JP3671365 B2 JP 3671365B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- insulating material
- building
- outer peripheral
- protrusion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Foundations (AREA)
- Building Environments (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の外断熱基礎に使用される断熱材の内部をシロアリが通過して軸組や床組へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造、及びこれに使用される外断熱基礎構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物における従来のシロアリ防除技術としては、例えば、(1)建物の床下の地盤(土壌)と、地面から1m以内の木部とを薬剤で処理する方法や、(2)シロアリの活動をモニタリングしながら、侵入してきたシロアリに少量の薬剤を含む毒餌を摂食させて根絶するベイト工法(レスケミカル法)等が知られている。
【0003】
しかしながら、上記のような従来例(1)においては、薬剤に起因する化学物質過敏症等の問題があり、即ち、建物内の環境が化学物質によって汚染されるという問題点がある。
【0004】
また、従来例(2)においては、シロアリに毒餌を摂食させ、コロニー全体の活力を衰退させることを目的とするので、その開始から終了までに少なくとも数力月〜2年程度の長期間を要するという問題点がある。
【0005】
そこで、これらの問題が発生しないように、(3)薬剤を全く使用しない、ステンレスメッシュや破砕石等の物理的なバリアーを構築する物理的工法(ケミカルフリー法)等が提案されている。この物理的工法に使用されるバリアー材としては、例えば、特許第2652902号公報及び特表平8−506868号公報に開示されているように、シロアリの分泌物に耐性で且つ少なくとも約70のショア硬度を有する耐腐食性材料の編み目シートからなり、この編み目の孔がいずれの方向においても制御すべきシロアリ種の頭部横断面の最大寸法より小径であるシロアリバリアー材等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来例(3)においては、断熱基礎等に使用される断熱材をシロアリによる食害から保護することについては開示されていない。
【0007】
この発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、断熱材をシロアリによる食害から保護できる建物の防蟻構造や、これに使用される外断熱基礎構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、建物の防蟻構造に係る請求項1の発明は、建物の外周部分に設けられた外周立ち上がり部と、外側面の下端に周方向に延びる突出部を設けた基礎スラブとを有するべた基礎の前記外周立ち上がり部の外側面及び前記基礎スラブの外側面に密着した断熱材の内部をシロアリが通過して、軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造であって、前記突出部の外側面から、前記断熱材の外側面における少なくとも地上の所定高さまでの範囲を、前記シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート材で被覆したものである。
【0009】
請求項2の発明は、建物の周方向に延びる突出部を外側面の下端に設けた基礎スラブの前記外側面に密着した断熱材の内部をシロアリが通過して、前記基礎スラブ上に設置された軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造であって、前記突出部の外側面から、前記断熱材の外側面における少なくとも地上の所定高さまでの範囲を、前記シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート材で被覆したものである。
【0010】
請求項3の発明は、建物の外周部分に設けられた外周立ち上がり部と、外周部分を前記外周立ち上がり部の外側面から外方へ突出する突出部とした基礎スラブとを有するべた基礎の前記外周立ち上がり部の外側面に密着した断熱材の内部をシロアリが通過して、軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造であって、前記突出部の外側面から、前記断熱材の外側面における少なくとも地上の所定高さまでの範囲を、前記シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート材で被覆したものである。
【0011】
請求項4の発明においては、前記突出部の外側面と前記断熱材の外側面とが面一である。
【0012】
請求項5の発明は、前記シート材の上縁部を外方へ折曲したものである。
【0013】
請求項6の発明においては、前記シート材が、少なくともいずれかの方向において前記シロアリの頭部横断面における最大寸法の2倍以下の寸法である複数のアンカー孔を有する。
【0014】
請求項7の発明は、少なくとも前記シート材の表面に、セメントと細骨材とを含有する表面材を塗布したものである。
【0015】
請求項8の発明は、前記表面材を、前記断熱材の外側面全体、又は外側面全体と上面全体を覆うように塗布したものである。
【0016】
また、外断熱基礎構造に係る請求項9の発明は、建物の外周基礎の外側面に、この外周基礎の外側面に密着する断熱材の厚さと略同じ厚さでかつ外側面が前記断熱材の外側面と面一になるようにして周方向に延びる少なくとも1つの突出部を設け、この突出部の上方と下方の少なくともいずれかに前記断熱材を密着させ、前記突出部の上面が地上の所定高さにあり、かつ前記突出部の下面が地面と略同じ高さ又は地下にあると共に、前記突出部の外側面における地上の所定高さから、この突出部の上方に密着した断熱材の少なくとも外側面全体を覆うように、セメントと細骨材とを含有する表面材を塗布したものである。
【0017】
請求項10の発明は、少なくとも前記突出部の外側面と前記断熱材の外側面との継目にラス網を取付けたものである。
【0018】
請求項11の発明は、建物の外周基礎の外側面に、この外周基礎の外側面に密着する断熱材の厚さと略同じ厚さでかつ外側面が前記断熱材の外側面と面一になるようにして周方向に延びる少なくとも1つの突出部を設け、この突出部の上方と下方の少なくともいずれかに前記断熱材を密着させると共に、少なくとも前記突出部の外側面と前記断熱材の外側面との継目にラス網を取付けたものである。
【0019】
請求項12の発明は、建物の外周基礎の外側面に、この外周基礎の外側面に密着する断熱材の厚さと略同じ厚さでかつ外側面が前記断熱材の外側面と面一になるようにして周方向に延びる少なくとも1つの突出部を設け、この突出部の上方と下方の少なくともいずれかに前記断熱材を密着させ、前記突出部の上面が地上の所定高さにあり、かつ前記突出部の下面が地面と略同じ高さ又は地下にあると共に、少なくとも前記突出部の外側面と前記断熱材の外側面との継目にラス網を取付けたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図4に示すように、第1実施形態に係る建物Aの防蟻構造は、例えば、建物Aの外周部分に設けられた外周立ち上がり部1と基礎スラブ2とを有するべた基礎3の外周立ち上がり部1の外側面1a、基礎スラブ2の外側面2a、及びこの基礎スラブ2の外側面2aの下端に設けた突出部4に密着した断熱材5の内部をシロアリ6が通過して、軸組B及び床組Cへ侵入するのを物理的に防止するものであって、突出部4の外側面4aから断熱材5の外側面5aにおける地上の所定高さLまでの範囲をステンレスメッシュ(シート材)7で被覆すると共に、ステンレスメッシュ7の下縁部7dから断熱材5の外側面5a全体と上面5c全体を覆うようにモルタル(表面材)8を塗布したものである。
【0023】
べた基礎3は、図1及び図2に示すように、建物Aの外周部分に平面視で例えば矩形状等に施工された外周立ち上がり部1と、例えば外周部分2eが厚肉とされた基礎スラブ2とを有し、外周立ち上がり部1の内方に床下空間9が形成されている。
【0024】
なお、外周立ち上がり部1の内方には、この実施形態のような間仕切として連続的に施工された立ち上がり部10の他、独立の柱状体や束等を施工してもよい。また、基礎スラブ2の形状や施工高さ等も、特に限定されるものではない。
【0025】
突出部4は、基礎スラブ2の外側面2aの下端に設けられ、周方向に延びている。
【0026】
断熱材5は、例えば合成樹脂発泡板等から構成され、外周立ち上がり部1の外側面1a、基礎スラブ2の外側面2a、及び突出部4に密着している。この断熱材5は、外周立ち上がり部1や基礎スラブ2等に接着剤等で接着したり、あるいは、基礎型枠の内方に且つ下方の割栗石11等との間に突出部4形成用の隙間を開けて断熱材5のみ又はステンレスメッシュ7等を外側面5aにあらかじめ取付けた断熱材5を配置した状態で基礎スラブ2等を打設する際にそのコンクリートに密着させたりすればよい。
【0027】
断熱材5を基礎スラブ2等の打設により密着させる場合は、断熱材5とコンクリートとの密着が充分なものとなり、断熱性や防蟻性の面から更に好ましいものとなる。ここで、ステンレスメッシュ7等を外側面5aにあらかじめ取付けた断熱材5を上記のようにして基礎型枠の内方に配置する場合において、ステンレスメッシュ7等の下縁部7dを断熱材5から下方に突出させておけば、基礎スラブ2の打設により形成される突出部4の外側面4a等にステンレスメッシュ7等の下縁部7dがより強固に密着するという利点がある。
【0028】
シロアリ6とは、ゴキブリに近縁の社会生活をする不完全変態の昆虫であって、シロアリ目(等翅類)Isopteraの総称である。このようなシロアリ6としては、例えば、ヤマトシロアリやイエシロアリ等の各種のものが挙げられる。また、このシロアリ6は、図3に示すように、非変形性の堅い頭部6aを有する一方、比較的柔らかくて弱い体部6bを有している。
【0029】
ステンレスメッシュ7は、図4に示すように、シロアリ6の分泌物に耐性で且つ少なくとも約70のショア硬度を有する耐腐食性材料であるステンレス鋼ワイヤー12等から製織され、シロアリ6の頭部6aの横断面における最大寸法Hの3倍以下の寸法である複数の編み目(アンカー孔)13を有している。このようなステンレスメッシュ7としては、例えば、「ターミーメッシュ(TERMI−MESH)」(商品名、ターミーメッシュ・オーストラリア社製)等を好適に使用することができる。
【0030】
このステンレスメッシュ7は、例えば釘、ビス、ステーブル等の止着部材、接着剤や接着モルタル、あるいは断熱材5の外側面5aへの埋設等によって、断熱材5にあらかじめ取付けられるか又は建物Aの建築現場で取付けられる。前記止着部材を使用する場合には、この止着部材を例えば銅、亜鉛、黄銅等で構成したり、あるいはこれらを含有させたりして、シロアリ忌避効果を発揮させるようにしておいてもよい。
【0031】
なお、シロアリバリアー材として使用されるシート材としては、このようなステンレスメッシュ7に限定されるものではなく、シロアリ6から放出されるギ酸等の分泌物に耐性で且つシロアリ6が噛み砕くことができない硬さ、好ましくは少なくとも約70のショア硬度、又は噛み砕くことができない衝撃強さ等を有すると共に、使用環境下で数十年の耐用年数を有する耐腐食性材料で構成されていれば、種々のものを使用することができる。このようなシート材としては、例えば、セラミックス、ガラス、合成樹脂、金属等の繊維、フィラメント、ストランド等から製織又は製編等されたシートや不織布、あるいは金属板、金属シート、合成樹脂シート、ゴムシート等が挙げられる。
【0032】
ここで、シート材が、編み目13等の複数のアンカー孔を有する場合には、断熱材5に接着又は埋設する際に、アンカー効果によってこのシート材をより強固に一体化できるという利点がある。また、アンカー孔の寸法が前記最大寸法Hの2倍以下である場合には、シロアリ6の頭部6aが通り抜けないか又は頭部6aが通り抜けても柔らかい体部6b等がアンカー孔に接触するような寸法であり、シロアリ6がそれを嫌うので、モルタル8等の表面材を塗布しない状態でもシロアリ6がシート材を通り抜けるのを確実に阻止できるという利点がある。更に、アンカー孔の寸法を比較的大きくできるので、シート材の材料コストを低減化できると共に、寸法精度も低くてよいために製造も簡単であるという利点がある。
【0033】
なお、複数のアンカー孔を有するシート材としては、複数の編み目13を有するステンレスメッシュ7の他、例えばアンカー孔を打ち抜いて形成したパンチングメタルや、あるいは複数のシャーリング溝によって形成されたアンカー孔を有する金属製又は合成樹脂製等のシート等が挙げられる。シート材の製品形状としては、面状の1枚品を多数使用してもよいが、施工性を考慮すると、ロール状の連続したものを使用するのが望ましい。なお、この実施形態のように、断熱材5の外側面5aと突出部4の外側面4aとが面一である場合は、シート材を折曲しないでフラットに取付けられるので、施工し易いという利点がある。
【0034】
ここで、シロアリ6が断熱材5の内部へ侵入しようとする場合には、光・風等に弱いために地下14からしか侵入できないので、突出部4の外側面4aから断熱材5の外側面5aにおける少なくとも地上の所定高さLまでの範囲をステンレスメッシュ7等のシート材で被覆しておけば、断熱材5をシロアリ6による食害から保護することができる。そのため、断熱材5の内部をシロアリ6が通過して上方の軸組Bや床組Cへ侵入するのを防止できるという利点がある。
【0035】
なお、高さLとしては、地面15から約5cm以上、より好ましくは約10cm以上がよい。また、断熱材5は、少なくとも上記の範囲を被覆しておけばよいが、外側面5a全体等、必要に応じて他の範囲を被覆しておいてもよい。
【0036】
モルタル8等の表面材は、少なくともセメントと細骨材とを含有しており、所定量の水を配合、混練した状態で塗布される。このような表面材としては、モルタル8の他、例えばセメントと砂等の細骨材とからなるセメント混合物に、例えばスチレンブタジエンゴム(SBR)やポリビニル酢酸(PVAc)等の合成ポリマー等をベースとするセメント接着剤を添加した接着セメントや、あるいはこの接着セメントよりはセメント含有量が低いポリマーセメントと細骨材との混合物等が挙げられる。
【0037】
セメントとしては、従来公知の種々のものが挙げられる。細骨材としては、例えば砂の他、ガラス粒子、ガラス短繊維、ガラスウィスカー等が挙げられる。
【0038】
ここで、表面材にセメント接着剤等のポリマーを添加した場合には、表面材の強度、耐クラック性、接着性、水密性、耐摩耗性等を向上できるという利点がある。なお、セメント混合物としては、細骨材2〜3部に対してセメント1部程度の高いセメント含有量のものであることが望ましい。
【0039】
更に、表面材には、必要に応じてシロアリ忌避剤を添加することもでき、この場合には、表面材がシロアリ6によって噛み破られる可能性をより低下させることができるという利点がある。なお、シロアリ忌避剤としては、例えば、亜鉛や銅、あるいは亜鉛化合物や銅化合物等が挙げられる。
【0040】
セメントは、ステンレスメッシュ7や突出部4等と細骨材とをつなぐものであり、ステンレスメッシュ7等のシート材やコンクリート表面への接着性を付与するものである。
【0041】
細骨材としては、編み目13等のアンカー孔を通過できる大きさのものが好ましいが、余りに細かすぎるものは適当でない。これは、細骨材同士又は細骨材とステンレスメッシュ7等との距離が実質的に前記最大寸法Hの2倍以下となってシロアリ6の通過を防止するためである。なお、細骨材の配合量は特に限定されるものではなく、表面材がシロアリ6によって噛み破られないようにその大きさに応じて充分な量を配合しておけばよい。
【0042】
このように、少なくともステンレスメッシュ7等のシート材にモルタル8等の表面材を塗布しておけば、シート材と断熱材5及び突出部4との間に隙間が形成されないので、断熱材5の内部へのシロアリ6の侵入を確実に防止できるという利点がある。
【0043】
また、表面材をシート材に塗布する場合には、この実施形態のように、前記最大寸法Hの3倍以下の寸法である複数のアンカー孔を有するシート材を使用することができる。即ち、表面材に配合される細骨材同士又は細骨材とシート材との距離が実質的に前記最大寸法Hの2倍以下となってシロアリ6が通過できなくなるので、この場合も断熱材5の内部へのシロアリの侵入を防止できるという利点がある。なお、アンカー孔の寸法が前記最大寸法Hの3倍を超える場合には、シロアリ6が通過する可能性があるので、このようなシート材を使用するのは好ましくない。
【0044】
更に、表面材を、突出部4の外側面4aから断熱材5の外側面5a全体と上面5c全体に塗布する場合には、上記のように断熱材5の内部へのシロアリ6の侵入を防止できると共に、断熱材5の外側面5a等のモルタル仕上げ等を行うことができるという利点がある。
【0045】
図5及び図6に示すように、第2実施形態に係る建物Aの防蟻構造は、第1実施形態の外周立ち上がり部1を施工しないで床下空間9を形成していない場合であり、例えば、建物Aの周方向に延びる突出部4を外側面22aの下端に設けた基礎スラブ22の前記外側面22a及び突出部4に密着した断熱材5の内部をシロアリ6が通過して、基礎スラブ22上に設置された軸組B及び床組Cへ侵入するのを物理的に防止するものであって、突出部4の外側面4aから断熱材5の外側面5a全体をステンレスメッシュ7で被覆すると共に、このステンレスメッシュ7の下縁部7dから断熱材5の外側面5a全体と上面5c全体を覆うようにモルタル8を塗布したものである。そのため、この実施形態においても、第1実施形態と同様の効果がある。
【0046】
図7及び図8に示すように、第3実施形態に係る建物Aの防蟻構造は、例えば、第1実施形態より高さの大きい外周立ち上がり部31と、外周部分32eを外周立ち上がり部31の外側面31aから外方へ突出する突出部4とした平板状の基礎スラブ32とを有するべた基礎33の外周立ち上がり部31の外側面31a及び突出部4に密着した断熱材5の内部をシロアリ6が通過して、軸組B及び床組Cへ侵入するのを物理的に防止するものであって、突出部4の外側面4aから断熱材5の外側面5a全体をステンレスメッシュ7で被覆すると共に、このステンレスメッシュ7の下縁部7dから断熱材5の外側面5a全体と上面5c全体を覆うようにモルタル8を塗布したものである。
【0047】
そのため、この実施形態においても、第1及び第2実施形態と同様の効果がある。このように、基礎スラブ32は、第1及び第2実施形態の場合よりも低い位置に施工してもよい。
【0048】
なお、第2及び第3実施形態において、断熱材5の外側面5aは、全体をステンレスメッシュ7等で被覆しなくてもよく、少なくとも地上の所定高さまでの範囲を被覆しておけばよい。また、モルタル8等の表面材も、少なくともステンレスメッシュ7等に塗布しておけばよい。
【0049】
図9に示すように、第4実施形態に係る建物Aの防蟻構造は、例えば、第1実施形態において、ステンレスメッシュ7の上縁部7cを外方へ折曲したものである。
【0050】
そのため、この実施形態によれば、モルタル8とステンレスメッシュ7の間に、万が一、隙間が生じた場合でも、ステンレスメッシュ7の上縁部7cの折曲部分が障壁となって、シロアリ6がそれより上方へは登上できないという利点がある。
【0051】
以上、第1乃至第4実施形態においては、断熱材5が突出部4に密着しているが、これに限定されるものではなく、断熱材5と突出部4との間に隙間があってもよい。
【0052】
図10に示すように、第5実施形態に係る外断熱基礎構造は、例えば、第1実施形態においてステンレスメッシュ7等のシート材を使用しない場合であって、突出部4の上面4cが地上の所定高さLで且つ下面4dが地下14に位置するように、突出部4を基礎スラブ2の外側面2a(外周基礎の外側面)の上端に設けたものである。
【0053】
即ち、突出部4の上方に密着した断熱材5は地上の所定高さLに位置しているので、断熱材5をシロアリ6による食害から保護することができる。そのため、断熱材5の内部をシロアリ6が通過して上方の軸組Bや床組Cへ侵入するのを防止できるという利点がある。
【0054】
なお、高さLとしては、既述のシート材の場合と同様、地面から約5cm以上、より好ましくは約10cm以上がよい。また、突出部4の形成位置も基礎スラブ2に限定されるものではなく、外周立ち上がり部1の外側面1aに設けておいてもよい。
【0055】
ここで、断熱性をより向上させるためには、突出部4の下方にも断熱材5を密着させておくのが望ましい。また、突出部4の外側面4aにおける地上の所定高さから、この突出部4の上方に密着した断熱材5の少なくとも外側面5a全体を覆うようにモルタル8等の表面材を塗布しておけば、断熱材5を紫外線等から保護するモルタル仕上げ等を行うことができると共に、下端が地上にある表面材と突出部4との間に隙間が生じた場合でも、シロアリ6が侵入することがないという利点がある。更に、この実施形態のように、少なくとも突出部4の外側面4aと上方の断熱材5の外側面5aとの継目にラス網57を取付けておけば、表面材を塗布する場合に突出部4と断熱材5との間でひび割れが生じるのを防止できるという利点がある。
【0056】
なお、突出部4としては、図11に示すように、外周立ち上がり部1の外側面1aから外方へ突出する基礎スラブ2,32の外周部分2e,32e等も含まれる。また、ここでいうところの外周基礎の外側面としては、基礎スラブ2,22,32の外側面2a,22a,32a、外周立ち上がり部1,31の外側面1a,31a、図12乃至図14のような建物Aの外周部分に施工された布基礎58の立ち上がり部59の外側面59a等が含まれる。
【0057】
更に、突出部4は1つに限定されるものではなく、図14に示すように、立ち上がり部59の外側面59a等、外周基礎の外側面に上下に2つ以上設けておいてもよい。この場合、ラス網57等の上縁部57cと下縁部57dとを上下の突出部4に取付けることができるので、施工し易いという利点がある。また、第1乃至第4実施形態において、外周立ち上がり部1,31の外側面1a,31aの上端や基礎スラブ22の外側面22aの上端等にも更に突出部4を設けておけば、ステンレスメッシュ7等のシート材の上縁部7cと下縁部7dとを上下の突出部4に取付けることができるので、同様の効果がある。
【0058】
以上のように、外周基礎の外側面に断熱材5の厚さと略同じ厚さで周方向に延びる少なくとも1つの突出部4を設けてなる外断熱用基礎としているので、突出部4の外側面4aと断熱材5の外側面5aとが面一の外断熱基礎構造を提供できる。また、このような外断熱基礎構造によれば、ステンレスメッシュ7等のシート材やラス網57の取付け作業等が容易である。
【0059】
また、第5実施形態のように、突出部4の上面4cが地上の所定高さLにあり且つ下面4dが地面15と略同じ高さ又は地下14にある外断熱用基礎であれば、ステンレスメッシュ7等のシート材を使用しないでも防蟻効果のある外断熱基礎構造を提供できる。
【0060】
【発明の効果】
以上のように、請求項1、請求項2、及び請求項3の発明によれば、突出部の外側面から少なくとも地上の所定高さまでの範囲をシート材で被覆しているので、断熱材をシロアリによる食害から保護できる。そのため、断熱材の内部をシロアリが通過して上方の軸組や床組へ侵入するのを防止できる。
【0061】
請求項4の発明によれば、突出部の外側面と断熱材の外側面が面一であり、シート材を折曲しないでフラットに取付けられるので、施工し易い。
【0062】
請求項5の発明によれば、シート材の上縁部を外方へ折曲しているので、表面材とシート材の間に、万が一、隙間が生じた場合でも、シート材の上縁部の折曲部分が障壁となって、シロアリがそれより上方へは登上できない。
【0063】
請求項6の発明によれば、シート材が複数のアンカー孔を有するので、断熱材に接着又は埋設する際に、アンカー効果によってこのシート材をより強固に一体化できる。また、アンカー孔の寸法が少なくともいずれかの方向においてシロアリの頭部横断面における最大寸法の2倍以下であるので、表面材を塗布しない状態でもシロアリがシート材を通り抜けるのを確実に阻止できる。更に、アンカー孔の寸法を比較的大きくできるので、シート材の材料コストを低減化できると共に、寸法精度も低くてよいために製造も簡単である。
【0064】
請求項7の発明によれば、少なくともシート材の表面に表面材を塗布しているので、シロアリの頭部横断面における最大寸法の3倍以下の寸法である複数のアンカー孔を有するシート材を使用でき、シート材の製造コストをより低減化できる。
【0065】
請求項8の発明によれば、表面材を、断熱材の外側面全体、又は外側面全体と上面全体に塗布しているので、断熱材の外側面等のモルタル仕上げ等を行うことができる。
【0066】
請求項9の発明によれば、突出部の上方に密着した断熱材の少なくとも外側面全体を覆うように表面材を塗布しているので、断熱材を紫外線等から保護するモルタル仕上げ等を行うことができると共に、下端が地上にある表面材と突出部との間に隙間が生じた場合でも、シロアリが侵入することがない。
【0067】
請求項10の発明によれば、請求項9の発明の効果に加えて、少なくとも突出部の外側面と断熱材の外側面との継目にラス網を取付けているので、表面材を塗布する場合に突出部と断熱材との間でひび割れが生じるのを防止できる。
【0068】
請求項11の発明によれば、突出部の外側面と断熱材の外側面とが面一であるので、ステンレスメッシュ等のシート材やラス網の取付け作業等が容易である。また、少なくとも突出部の外側面と断熱材の外側面との継目にラス網を取付けているので、表面材を塗布する場合に突出部と断熱材との間でひび割れが生じるのを防止できる。
【0069】
請求項12の発明によれば、突出部の上方に密着した断熱材が地上の所定高さに位置しているので、ステンレスメッシュ等のシート材を使用しないでも、断熱材をシロアリによる食害から保護できる。そのため、断熱材の内部をシロアリが通過して上方の軸組や床組へ侵入するのを防止できる。また、少なくとも突出部の外側面と断熱材の外側面との継目にラス網を取付けているので、表面材を塗布する場合に突出部と断熱材との間でひび割れが生じるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る建物の防蟻構造の縦断面図。
【図2】断熱材付近の要部拡大縦断面図。
【図3】(a)はシロアリの平面図、(b)は(a)のY−Y線断面図。
【図4】ステンレスメッシュの要部拡大平面図。
【図5】第2実施形態に係る建物の防蟻構造の縦断面図。
【図6】断熱材付近の要部拡大縦断面図。
【図7】第3実施形態に係る建物の防蟻構造の縦断面図。
【図8】断熱材付近の要部拡大縦断面図。
【図9】第4実施形態に係る建物の防蟻構造における断熱材付近の要部拡大縦断面図。
【図10】第5実施形態に係る外断熱基礎構造における断熱材付近の要部拡大縦断面図。
【図11】基礎スラブの外周部分を突出部とした例を示す断熱材付近の要部拡大縦断面図。
【図12】布基礎の立ち上がり部の外側面に突出部を設けた例を示す断熱材付近の要部拡大縦断面図。
【図13】布基礎の立ち上がり部の外側面に突出部を設けた他の例を示す断熱材付近の要部拡大縦断面図。
【図14】布基礎の立ち上がり部の外側面に突出部を設けた他の例を示す断熱材付近の要部拡大縦断面図。
【符号の説明】
A 建物
B 軸組
C 床組
1 外周立ち上がり部(外周基礎)
1a 外側面
2 基礎スラブ
2a 外側面
2e 外周部分
3 ベた基礎
4 突出部
4a 外側面
4c 上面
4d 下面
5 断熱材
5a 外側面
5c 上面
6 シロアリ
6a 頭部
7 ステンレスメッシュ(シート材)
7c 上縁部
8 モルタル(表面材)
13 編み目(アンカー孔)
14 地下
15 地面
22 基礎スラブ(外周基礎)
22a 外側面
31 外周立ち上がり部(外周基礎)
31a 外側面
32 基礎スラブ(外周基礎)
32a 外側面
32e 外周部分
33 べた基礎
57 ラス網
59 立ち上がり部(外周基礎)
59a 外側面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ant-proof structure for a building that physically prevents termites from passing through the inside of a heat-insulating material used for the building's outer heat-insulating foundation and entering a shaft or floor structure, and to be used for this.OutsideIt relates to the heat insulation foundation structure.
[0002]
[Prior art]
Conventional termite control techniques in buildings include, for example, (1) a method of treating the ground (soil) under the floor of a building and a xylem within 1 m of the ground with chemicals, and (2) monitoring the activity of termites. However, a bait method (less chemical method) is known in which termites that have invaded feed a poisonous bait containing a small amount of drug to eradicate it.
[0003]
However, in the conventional example (1) as described above, there is a problem such as chemical hypersensitivity caused by the drug, that is, the environment in the building is contaminated by the chemical substance.
[0004]
In addition, in the conventional example (2), the termites are fed with poisonous baits, and the vitality of the entire colony is reduced, so a long period of at least several months to two years is required from the start to the end. There is a problem that it takes.
[0005]
Therefore, in order to prevent these problems from occurring, (3) a physical construction method (chemical-free method) for constructing a physical barrier such as stainless mesh or crushed stone without using any chemicals has been proposed. As a barrier material used in this physical construction method, for example, as disclosed in Japanese Patent No. 2652902 and Japanese Patent Publication No. 8-506868, it is resistant to termite secretion and has at least about 70 shores. There is a termite barrier material which is made of a stitched sheet of corrosion-resistant material having hardness, and whose holes are smaller than the maximum dimension of the termite head cross-section to be controlled in any direction.
[0006]
The invention tries to solveSectionTitle]
However, in the conventional example (3) as described above, it is not disclosed to protect the heat insulating material used for the heat insulating foundation from the damage caused by termites.
[0007]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and can prevent building insulation that can protect thermal insulation materials from termite damage.antStructure and used for thisOutsideThe purpose is to provide a heat insulating foundation.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to
[0009]
According to a second aspect of the present invention, a termite passes through the inside of the heat insulating material in close contact with the outer surface of the foundation slab provided with a projecting portion extending in the circumferential direction of the building on the lower end of the outer surface, and is installed on the foundation slab. A building ant proof structure that physically prevents intrusion into the shaft assembly and floor assembly, and a range from the outer surface of the protruding portion to at least a predetermined height on the outer surface of the heat insulating material, It is coated with a sheet material made of a corrosion-resistant material resistant to the termite secretions.
[0010]
The invention according to
[0011]
In invention of
[0012]
In the invention according to
[0013]
In the invention of
[0014]
In the invention of
[0015]
In the invention according to
[0016]
Also,Outside heat insulation foundation structureAccording to the ninth aspect of the present invention, the outer surface of the outer peripheral foundation of the building is substantially the same as the thickness of the heat insulating material in close contact with the outer surface of the outer peripheral foundation, and the outer surface is flush with the outer surface of the heat insulating material. Provide at least one protrusion extending in the circumferential direction so thatThe heat insulating material is in close contact with at least one of the upper and lower portions of the projecting portion, the upper surface of the projecting portion is at a predetermined height above the ground, and the lower surface of the projecting portion is at substantially the same height or underground as the ground. In addition, a surface material containing cement and fine aggregate is applied so as to cover at least the entire outer surface of the heat insulating material in close contact with the upper portion of the protruding portion from a predetermined height on the outer surface of the protruding portion. didIs.
[0017]
Invention of Claim 10Is a structure in which a lath net is attached to a joint between at least the outer surface of the protrusion and the outer surface of the heat insulating material..
[0018]
ContractIn the invention of
[0019]
Invention of Claim 12Is the outer surface of the outer peripheral foundation of the building, in the circumferential direction so that the outer surface is substantially the same thickness as the thickness of the heat insulating material closely contacting the outer surface of the outer peripheral foundation, and the outer surface is flush with the outer surface of the heat insulating material At least one projecting portion extending to the projecting portion, and the heat insulating material is in close contact with at least one of the upper and lower portions of the projecting portion,The upper surface of the protrusion is at a predetermined height above the ground.And of the protrusionThe bottom surface is approximately the same height as the ground or undergroundIn addition, a lath net is attached to a joint between at least the outer surface of the protrusion and the outer surface of the heat insulating material..
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
As shown in FIGS. 1 to 4, the ant-proof structure of the building A according to the first embodiment is, for example, a
[0023]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0024]
In addition to the rising
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
In the case where the
[0028]
[0029]
As shown in FIG. 4, the
[0030]
The
[0031]
In addition, as a sheet material used as a termite barrier material, it is not limited to such a
[0032]
Here, when the sheet material has a plurality of anchor holes such as the
[0033]
The sheet material having a plurality of anchor holes includes, in addition to the
[0034]
Here, when the
[0035]
The height L is preferably about 5 cm or more from the
[0036]
The surface material such as
[0037]
Examples of the cement include various conventionally known ones. Examples of the fine aggregate include sand, glass particles, short glass fibers, and glass whiskers.
[0038]
Here, when a polymer such as a cement adhesive is added to the surface material, there is an advantage that the strength, crack resistance, adhesiveness, water tightness, wear resistance and the like of the surface material can be improved. The cement mixture preferably has a high cement content of about 1 part of cement with respect to 2 to 3 parts of fine aggregate.
[0039]
Furthermore, a termite repellent can be added to the surface material as necessary. In this case, there is an advantage that the possibility of the surface material being bitten by the
[0040]
The cement connects the
[0041]
As the fine aggregate, those having a size that can pass through the anchor holes such as the
[0042]
Thus, if a surface material such as
[0043]
In addition, when applying the surface material to the sheet material, a sheet material having a plurality of anchor holes having a size not more than three times the maximum dimension H can be used as in this embodiment. That is, the distance between the fine aggregates mixed in the surface material or between the fine aggregate and the sheet material is substantially twice or less than the maximum dimension H, so that the
[0044]
Furthermore, when the surface material is applied from the
[0045]
As shown in FIG.5 and FIG.6, the ant-proof structure of the building A which concerns on 2nd Embodiment is a case where the
[0046]
As shown in FIG.7 and FIG.8, the ant-proof structure of the building A which concerns on 3rd Embodiment, for example, the outer
[0047]
Therefore, this embodiment has the same effect as the first and second embodiments. Thus, you may construct the
[0048]
In the second and third embodiments, the
[0049]
As shown in FIG. 9, the ant-proof structure of the building A according to the fourth embodiment is obtained by bending the
[0050]
Therefore, according to this embodiment, even if a gap occurs between the
[0051]
As mentioned above, in 1st thru | or 4th embodiment, although the
[0052]
As shown in FIG. 10, the outer heat insulation basic structure according to the fifth embodiment is, for example, a case where a sheet material such as a
[0053]
That is, since the
[0054]
The height L is about 5 cm or more, more preferably about 10 cm or more from the ground, as in the case of the sheet material described above. Further, the formation position of the
[0055]
Here, in order to further improve the heat insulating properties, it is desirable to keep the
[0056]
As shown in FIG. 11, the protruding
[0057]
Furthermore, the number of
[0058]
As described above, since the outer heat insulating base is provided with at least one protruding
[0059]
Further, as in the fifth embodiment, if the upper surface 4c of the
[0060]
【The invention's effect】
As described above, according to the inventions of
[0061]
According to invention of
[0062]
According to the invention of
[0063]
According to the invention of
[0064]
According to the invention of
[0065]
According to invention of
[0066]
According to the invention of
[0067]
According to the invention of
[0068]
According to the eleventh aspect of the invention, since the outer side surface of the protrusion and the outer side surface of the heat insulating material are flush with each other, it is easy to attach a sheet material such as a stainless mesh or a lath net.In addition, since the lath net is attached to the joint between at least the outer surface of the protruding portion and the outer surface of the heat insulating material, it is possible to prevent cracking between the protruding portion and the heat insulating material when the surface material is applied.
[0069]
According to the twelfth aspect of the present invention, since the heat insulating material in close contact with the protruding portion is located at a predetermined height on the ground, the heat insulating material is protected from the damage caused by termites even without using a sheet material such as stainless steel mesh. it can. Therefore, it is possible to prevent the termites from passing through the inside of the heat insulating material and entering the upper shaft set or floor set.In addition, since the lath net is attached to the joint between at least the outer surface of the protruding portion and the outer surface of the heat insulating material, it is possible to prevent cracking between the protruding portion and the heat insulating material when the surface material is applied.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a building ant protection structure according to a first embodiment.
FIG. 2 is an enlarged vertical sectional view of a main part near a heat insulating material.
3A is a plan view of a termite, and FIG. 3B is a cross-sectional view taken along line YY of FIG. 3A.
FIG. 4 is an enlarged plan view of a main part of a stainless mesh.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view of a building ant-proof structure according to a second embodiment.
FIG. 6 is an enlarged vertical cross-sectional view of a main part near a heat insulating material.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view of a building ant protection structure according to a third embodiment.
FIG. 8 is an enlarged vertical cross-sectional view of a main part near a heat insulating material.
FIG. 9 is an enlarged vertical cross-sectional view of a main part in the vicinity of a heat insulating material in an ant proof structure of a building according to a fourth embodiment.
FIG. 10 is an enlarged vertical sectional view showing a main part near a heat insulating material in an outer heat insulating basic structure according to a fifth embodiment.
FIG. 11 is an enlarged vertical cross-sectional view of the main part in the vicinity of the heat insulating material showing an example in which the outer peripheral part of the foundation slab is a protruding part.
FIG. 12 is an enlarged vertical cross-sectional view of a main part in the vicinity of a heat insulating material showing an example in which a protrusion is provided on the outer surface of the rising part of the fabric foundation.
FIG. 13 is an enlarged vertical cross-sectional view of a main part in the vicinity of a heat insulating material showing another example in which a protrusion is provided on the outer surface of the rising part of the fabric foundation.
FIG. 14 is an enlarged vertical cross-sectional view of a main part in the vicinity of a heat insulating material showing another example in which a protrusion is provided on the outer surface of the rising part of the fabric foundation.
[Explanation of symbols]
A building
B axis
C floor set
1 Outer peripheral rise (outer periphery foundation)
1a outer surface
2 Basic slab
2a Outside surface
2e outer periphery
3 basics
4 Protrusion
4a outer surface
4c top surface
4d bottom
5 Insulation
5a External side
5c Top surface
6 Termites
6a head
7 Stainless steel mesh (sheet material)
7c Upper edge
8 Mortar (surface material)
13 stitch (anchor hole)
14 underground
15 ground
22 Foundation slab (outer foundation)
22a outer surface
31 Perimeter rising part (outer periphery foundation)
31a outer surface
32 Foundation slab (outer periphery foundation)
32a outer surface
32e outer periphery
33 solid foundation
57 Lath Net
59 Rising part (outer periphery foundation)
59a outer surface
Claims (12)
前記突出部の外側面から、前記断熱材の外側面における少なくとも地上の所定高さまでの範囲を、前記シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート材で被覆したことを特徴とする建物の防蟻構造。On the outer surface of the outer peripheral rising portion of the solid foundation and the outer surface of the basic slab having an outer peripheral rising portion provided in the outer peripheral portion of the building and a foundation slab provided with a protruding portion extending in the circumferential direction at the lower end of the outer surface. A building ant-proof structure that physically prevents termites from passing through the insulative heat-insulating material and entering the shaft and floor assembly,
A range from the outer surface of the protrusion to at least a predetermined height on the outer surface of the heat insulating material is covered with a sheet material made of a corrosion-resistant material resistant to the termite secretion. Ant-proof structure of building.
前記突出部の外側面から、前記断熱材の外側面における少なくとも地上の所定高さまでの範囲を、前記シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート材で被覆したことを特徴とする建物の防蟻構造。A termite passes through the inside of the heat insulating material that is in close contact with the outer surface of the foundation slab provided with a projecting portion extending in the circumferential direction of the outer surface to the shaft assembly and floor assembly installed on the foundation slab. An ant-proof structure of a building that physically prevents intrusion,
A range from the outer surface of the protrusion to at least a predetermined height on the outer surface of the heat insulating material is covered with a sheet material made of a corrosion-resistant material resistant to the termite secretion. Ant-proof structure of building.
前記突出部の外側面から、前記断熱材の外側面における少なくとも地上の所定高さまでの範囲を、前記シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート材で被覆したことを特徴とする建物の防蟻構造。Adhering to the outer surface of the outer peripheral rising portion of the solid foundation having the outer peripheral rising portion provided on the outer peripheral portion of the building and the foundation slab having the outer peripheral portion protruding outward from the outer surface of the outer peripheral rising portion The termite structure of the building that physically prevents the termites from passing through the inside of the heat insulating material and entering the shaft assembly and the floor assembly,
A range from the outer surface of the protrusion to at least a predetermined height on the outer surface of the heat insulating material is covered with a sheet material made of a corrosion-resistant material resistant to the termite secretion. Ant-proof structure of building.
この突出部の上方と下方の少なくともいずれかに前記断熱材を密着させ、
前記突出部の上面が地上の所定高さにあり、かつ前記突出部の下面が地面と略同じ高さ又は地下にあると共に、
前記突出部の外側面における地上の所定高さから、この突出部の上方に密着した断熱材の少なくとも外側面全体を覆うように、セメントと細骨材とを含有する表面材を塗布してなる外断熱基礎構造。The outer peripheral surface of the building is extended in the circumferential direction so that the outer surface is substantially the same thickness as the heat insulating material in close contact with the outer peripheral surface of the outer peripheral foundation and the outer surface is flush with the outer surface of the heat insulating material. Providing at least one protrusion ,
Adhering the heat insulating material to at least one of the upper and lower portions of the protrusion,
The upper surface of the projecting portion is at a predetermined height on the ground, and the lower surface of the projecting portion is substantially the same height as the ground or underground,
A surface material containing cement and fine aggregate is applied so as to cover at least the entire outer surface of the heat insulating material in close contact with the upper portion of the protruding portion from a predetermined height on the outer surface of the protruding portion. Outside heat insulation foundation structure .
この突出部の上方と下方の少なくともいずれかに前記断熱材を密着させると共に、
少なくとも前記突出部の外側面と前記断熱材の外側面との継目にラス網を取付けてなる外断熱基礎構造。The outer peripheral surface of the building is extended in the circumferential direction so that the outer surface is substantially the same thickness as the heat insulating material in close contact with the outer peripheral surface of the outer peripheral foundation and the outer surface is flush with the outer surface of the heat insulating material. Providing at least one protrusion ,
While adhering the heat insulating material to at least one of the upper and lower of the protrusion,
An outer heat insulating basic structure in which a lath net is attached to a joint between at least the outer surface of the protrusion and the outer surface of the heat insulating material .
この突出部の上方と下方の少なくともいずれかに前記断熱材を密着させ、
前記突出部の上面が地上の所定高さにあり、かつ前記突出部の下面が地面と略同じ高さ又は地下にあると共に、
少なくとも前記突出部の外側面と前記断熱材の外側面との継目にラス網を取付けてなる外断熱基礎構造。 The outer peripheral surface of the building is extended in the circumferential direction so that the outer surface is substantially the same thickness as the heat insulating material in close contact with the outer peripheral surface of the outer peripheral foundation and the outer surface is flush with the outer surface of the heat insulating material. Providing at least one protrusion,
Adhering the heat insulating material to at least one of the upper and lower portions of the protrusion,
The upper surface of the projecting portion is at a predetermined height on the ground, and the lower surface of the projecting portion is substantially the same height as the ground or underground,
An outer heat insulating basic structure in which a lath net is attached to a joint between at least the outer surface of the protrusion and the outer surface of the heat insulating material .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000214629A JP3671365B2 (en) | 1999-07-15 | 2000-07-14 | Anti-ant structure of building and outer heat insulation foundation structure |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-202249 | 1999-07-15 | ||
JP20224999 | 1999-07-15 | ||
JP2000214629A JP3671365B2 (en) | 1999-07-15 | 2000-07-14 | Anti-ant structure of building and outer heat insulation foundation structure |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001081788A JP2001081788A (en) | 2001-03-27 |
JP3671365B2 true JP3671365B2 (en) | 2005-07-13 |
Family
ID=26513268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000214629A Expired - Fee Related JP3671365B2 (en) | 1999-07-15 | 2000-07-14 | Anti-ant structure of building and outer heat insulation foundation structure |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3671365B2 (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4558974B2 (en) * | 2001-04-20 | 2010-10-06 | 株式会社カネカ | Anti-ant structure of building and its building |
JP2003056088A (en) * | 2001-08-10 | 2003-02-26 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | Termite preventing structure for building, and the building |
JP5502829B2 (en) * | 2011-10-18 | 2014-05-28 | フクビ化学工業株式会社 | Basic structure with decorative panel |
JP2014066050A (en) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Daiwa House Industry Co Ltd | Heat insulation foundation structure and heat insulation material locking implement |
-
2000
- 2000-07-14 JP JP2000214629A patent/JP3671365B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001081788A (en) | 2001-03-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5333901B2 (en) | Anti-ant structure of building and basic anti-ant construction method of building | |
JP3671365B2 (en) | Anti-ant structure of building and outer heat insulation foundation structure | |
JP4558974B2 (en) | Anti-ant structure of building and its building | |
JP2000054516A (en) | Termite prevention structure for building | |
JP3789656B2 (en) | Anti-ant structure of building | |
JP3779850B2 (en) | Underfloor ant structure | |
JP3721448B2 (en) | Construction method of heat insulation board for ant protection | |
JP4196140B2 (en) | Anti-ant structure of building | |
JP5376259B2 (en) | Anti-ant structure of building and its building | |
JP3721446B2 (en) | Anti-ant structure of building | |
JP3721447B2 (en) | Anti-ant structure of building | |
JP3721445B2 (en) | Anti-ant structure of building | |
JP3994307B2 (en) | Anti-ant structure of building | |
JP3447001B2 (en) | Anti-ant structure of building and anti-ant construction | |
JP2001032397A (en) | Terminate prevention structure of building | |
JP2000197439A (en) | Ant-proofing structure in building | |
JP2010084358A (en) | Termite prevention structure of building and construction method for termite prevention of foundation of building | |
JP2003129580A (en) | Termite-preventive structure of building and its building | |
JP2000104361A (en) | Anti-ant heat insulation plate and its manufacture | |
JP2000160717A (en) | Termite prevention structure for building | |
JP3865218B2 (en) | Thermal insulation structure of building and its building | |
JP2002294889A (en) | Termite prevention structure of building and the building | |
JP2002167878A (en) | Termite preventing structure for building and building | |
JP2003056088A (en) | Termite preventing structure for building, and the building | |
AU709314B2 (en) | Ant/termite proofing method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040302 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040416 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040902 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041001 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20041112 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050310 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050407 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3671365 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130428 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130428 Year of fee payment: 8 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |