JP3669667B2 - 電気鉄道給電システム及び電気車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送電線より変電所で受電しき電系統を介して電気車の電動機に駆動電力を給電し走行制御を行う電気鉄道給電システム及び電気車に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気鉄道の消費電力は、電車の走行状況に応じて大幅に変化することは良く知られている。電車が加速する際には、その加速度と速度の増加に伴ってモーターの消費電力が増加し、最大速度前の最大加速時にモーターは最大出力を発生し、消費電力も最大となる。
【0003】
しかし、電車の走行時間全体に対し、モーターがトルクを発生し電力を消費している力行区間の割合は小さく、消費電力を平均すると最大出力時の数分の1にも満たないのが通例である。
【0004】
これまでの電気鉄道では、給電設備として、電車が力行している状態での消費電力が、走行中の列車数によって重畳されるのを算定し、その総和あるいは統計的ピーク値に相当する容量の設備を備えるのが通常であった。しかも、そこに送電系統に生じる過渡特性などへの余裕度を持たせている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、電気鉄道用の変電所、変圧器、整流器あるいはインバータなどの電力機器は、尖頭負荷に強い特別な設計をしたものが用いられている。また、電力会社との契約も当然その最大電力に見合ったものとなり、実際に必要とする電気エネルギーに対して遙に大きな電力設備を備えることが不可欠であった。
【0006】
上記の問題は、あまりにも顕著なため、今日のようなエネルギー、環境、温暖化などの問題が提起される以前に早くから認識されるところであった。その解決法の研究の1つとしてフライホィール式の蓄電装置が試作され、1988年から京浜急行電鉄逗子線を対象として実用運転が行われている。
【0007】
この装置は、フライホィール重量13.7ton、外径1445mm、最高回転数3150rpm、蓄勢エネルギー約25kWh、電圧936V三相で、蓄勢時1800kW(50sec)、放勢時3000kW(30sec)の出力を有している。
【0008】
フライホィールの破壊に備えて外周には、防護壁が設置されており、全体は通風ダクトとともにヘリウム容器として構成されている。軸受けには、振動抑制効果の大きい油膜軸受けを採用しているため、潤滑油供給装置、冷却器、オイルリフト装置、異常時に給油を行うアキュムレータを設けている。
【0009】
機器本体の冷却媒体に風損と循環するガスの圧力損失の点からヘリウムガスを用い、機器を冷却したガスは遠心式ブロアによってガス冷却器に送られ、クーリングタワーからの冷却水によって冷やされる。油冷却器72kW、ガス冷却器90kW、クーリングタワー170kWを備えた。
【0010】
1日の運転での効率(kWh当たり)は、約50%で、入出力の効率(kWh当たり)は、約75%である。損失はおもに油膜軸受けの損失や待機損失である。装置として、蓄電部だけでも、45m3 程度の体積容量、15m2 程度の敷設スペース、30ton程度の重量になする。しかも、フライホィールによる発電は、その回転数が大幅に変化するため発生する交流の周波数が変わるので、かなり複雑で大型の変換機が必要になる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するものであって、加減速による負荷の大幅な変動を賄い樹電電力の尖頭値を低減し、電力の有効な利用、設備のコンパクト化、設備コストの低減を図るものである。
【0012】
そのために本発明は、変電所からき電系統を介して電気車の電動機に駆動電力を給電し走行制御を行う電気鉄道給電システムにおいて、満充電になると充電電流をバイパスする並列モニタを備えた複数のキャパシタを直並列に接続して組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクと、前記変電所の給電電力により前記キャパシタ・バンクを充電し電気エネルギーを蓄える充電手段と、前記キャパシタ・バンクに蓄えられた電気エネルギーを駆動電力として前記電動機に放電し給電すると共に、前記電動機の回生電力を前記キャパシタ・バンクに充電し蓄える出力制御手段とを備え、前記組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクは、前記変電所の給電電力により充電される第1のキャパシタブロックと、前記第1のキャパシタブロックに蓄えられた電気エネルギーにより充電されると共に前記出力制御手段に接続されて前記電動機に放電し前記電動機の回生電力により充電され前記第1のキャパシタブロックより内部抵抗の低い第2のキャパシタブロックからなり、前記充電手段は、前記変電所の給電電力により前記第1のキャパシタブロックを充電する第1の充電手段と、前記第1のキャパシタブロックに蓄えられた電気エネルギーにより前記第2のキャパシタブロックを充電する第2の充電手段からなり、前記組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクに蓄えられた電気エネルギー又は前記電気エネルギーと前記変電所の給電電力とを併せて前記電動機の駆動電力とするように構成したことを特徴とするものである。
【0013】
また、前記組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクは、2つのキャパシタ・バンクをユニットとして、複数のユニットを多段に接続し、蓄えられた電気エネルギーの量に応じて各ユニット毎に2つのキャパシタ・バンクの直列接続と並列接続の切り換えを行い、前記組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクに蓄えられた電気エネルギー又は前記電気エネルギーと前記変電所の給電電力とを併せて前記電動機の駆動電力とするように構成したことを特徴とするものである。
【0014】
また、前記組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクは、定格電圧に充放電されるメインキャパシタ・バンクと電圧の許容変動幅で充放電されるサブキャパシタ・バンクからなり、蓄えられた電気エネルギーの量に応じて前記サブキャパシタ・バンクを前記メインキャパシタ・バンクに直列接続又は接続の切り離しを行い、前記組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクに蓄えられた電気エネルギー又は前記電気エネルギーと前記変電所の給電電力とを併せて前記電動機の駆動電力とするように構成したことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る電気鉄道給電システムの実施の形態を示す図であり、1は変電所、2はき電回路、3は電気車、4は変圧器、5は充電回路、6はキャパシタ・バンク、7は出力制御回路、8は走行制御回路、9は電動機を示す。
【0016】
図1において、変電所1は、送電線より電力を受電するものであり、き電回路2は、変電所1よりトロリー線、き電線、パンタグラフなどを介して電気車3に駆動電力を給電するき電系統である。本発明に係る電気鉄道給電システムでは、直流式の電気車も交流式の電気車も同じであるが、以下に交流式で説明する。電気車3において、キャパシタ・バンク6は、例えば電気二重層コンデンサなどの複数のキャパシタを直列、さらにそれらを並列(直並列)に接続した複数のバンクからなり、電気エネルギーを蓄えて駆動電力とするものである。充電回路5は、1次側がき電回路2に接続された変圧器4の2次側出力により、送電線から受電した変電所からの電力に基づき、キャパシタ・バンク6に充電し電気エネルギーを蓄えるものである。出力制御回路7は、DC/DCコンバータやインバータ、交流スイッチなどからなり、キャパシタ・バンク6に蓄えられた電気エネルギーを放電して駆動電力として電動機9に給電すると共に、電動機9の回生電力をキャパシタ・バンク6に充電し蓄えるものである。走行制御回路8は、運転指令に従って電動機9の駆動を制御することにより、電気車3の走行制御を行うものである。このように変電所1から、あるいは負荷である電動機9からキャパシタ・バンク6に電気エネルギーを蓄積し、これを電気車3が力行するときにそのための駆動電力として供給するので、加速時の大きな駆動電力を必要とする場合にも、それに見合った電力を送電線から取り込まなくてもキャパシタ・バンク6に蓄積した電気エネルギーで賄うことができる。したがって、変電所1側から見ると負荷平準化装置として働く。
【0017】
図2は本発明に係る電気鉄道給電システムの実施の形態を示す図であり、11は負荷制御装置、12は整流部、13はインバータ、15は負荷平準化装置、16は充電回路、16はキャパシタ・バンク、17は出力制御回路を示す。
【0018】
図2に示す実施の形態は、き電回路2に1次側が接続された変圧器4の2次側に整流部12を接続し、インバータ13を通して駆動電力を負荷に供給すると共に、これと並列に負荷平準化装置15として充電回路16、キャパシタ・バンク17、出力制御回路18を接続するものである。つまり、負荷平準化装置15では、加速時に大きな駆動電力を一時的に必要とするとき、そのピーク分の電力を賄うので、電源側から見た負荷の平準化を行っている。
【0019】
本発明に係る電気鉄道給電システムは、上記のようにキャパシタ・バンク6、17に蓄えられた電気エネルギー又はその電気エネルギーと変電所1からの電力とを併せて電気車3の電動機9の駆動電力とするものである。しかも、キャパシタ・バンクを構成する電気二重層コンデンサは、鉛電池やニッケル・カドミウム電池のような充電に時間がかかる化学電池と比較して、他のキャパシタと同様に物理的な充電により急速充電が可能になる。また、化学電池は、定電圧デバイスであり、正常な動作範囲では負荷に給電してもその電池に蓄えられたエネルギー量にかかわらず、端子電圧はほぼ一定の定電圧特性を示すのに対して、電気二重層コンデンサの電池は、大量にエネルギーが貯蔵できるという化学電池にない大きなメリットを有している。しかし、電気二重層コンデンサの電池は、電力の貯蔵量を多くしてそれを有効に利用しようとすると、Q=CV2 /2の関係に基づいて端子電圧が大きく変動する特性を持っている。そのため、放電に伴い蓄積されたエネルギー量により端子電圧が満充電電圧からゼロまで大きく変化し、負荷に安定した定格電圧を供給するには、ECS(Energy Capacitor System) で大幅な出力電圧の調整が必要になる。
【0020】
ECSは、キャパシタと並列モニタと電流ポンプからなる電力エネルギー貯蔵システムとして既に各種文献(例えば電子技術、1994−12、p1〜3、電学論B、115巻5号、平成7年 p504〜610など)で紹介されている。ここで、並列モニタは、複数のキャパシタが直並列に接続されたキャパシタ・バンクの各キャパシタの端子間に接続され、キャパシタ・バンクの充電電圧が並列モニタの設定値を越えると充電電流をバイパスする装置である。
【0021】
上記並列モニタを備えたキャパシタ・バンクは、充電する際にキャパシタ・バンクの充電電圧が設定値以上に上昇しないように充電電流をバイパスして一定に保つので、キャパシタ・バンク内のすべてのキャパシタは、設定された電圧まで均等に充電され、キャパシタの蓄積能力をほぼ100パーセント発揮させることができる。したがって、並列モニタは、キャパシタの特性のバラツキや残留電荷の大小がある場合にも、最大電圧の均等化、逆流防止、充電終止電圧の検出と制御などを行い、耐電圧いっぱいまで使えるようにするものとして、きわめて大きな役割を持ち、エネルギー密度の有効利用の手段として不可欠な装置である。
【0022】
次に、キャパシタ・バンクを有する負荷平準化装置の構成例を示す。図3は2種類のキャパシタブロックを用いて負荷応答を高めると同時に電力の蓄積容量を高めるようにした構成例を示す図であり、21、22は充電回路、23はコンパレータ、A、Bはキャパシタブロック、Vrは基準電圧を示す。
【0023】
図3において、キャパシタブロックAは、負荷に接続され負荷に電力を直接供給する負荷給電用の電源であり、電力密度がそれほど高くないが、内部抵抗の低い大容量キャパシタが用いられる。キャパシタブロックBは、キャパシタブロックAを充電する電源であり、キャパシタブロックAに比べて、内部抵抗はそれほど低くないが、電力容量の体積或いは重量に対する比が大きな大容量キャパシタが用いられる。充電回路21は、電圧変換・整流してキャパシタブロックBを充電する回路であり、インバータ等の電圧変換手段で構成してもよい。充電回路22は、キャパシタブロックBからキャパシタブロックAを充電する回路であり、インバータ等の電圧変換手段で構成したものである。
【0024】
コンパレータ23は、キャパシタブロックAの端子電圧と基準電圧Vrとを比較して基準電圧Vrが大きいと充電回路22をオンにする信号を出力するものであり、抵抗R1、R2でキャパシタブロックAの端子電圧を分圧して検出し、抵抗R3を介してコンパレータ23に端子電圧の検出信号を入力している。なお、基準電圧Vrは、キャパシタブロックAの満充電レベルに設定される。キャパシタブロックAの各キャパシタに充電制限回路(並列モニタ)を設けて満充電を検出するようにしてもよい。また、抵抗rは、電流検出用の抵抗であり、充電回路22でこの抵抗rによって充電電流を検出し充電電流を一定に制御する。すなわち、充電回路22では、コンパレータ23の出力信号によってオン/オフし、抵抗rによる電流の検出によって充電電流の制御を行う。キャパシタブロックBは、内部抵抗の大きな電源であり、大電流で充電すると、損失が大きくなるので、充電電流を制限することによって、損失を少なくする。
【0025】
上記のように、必要な電源容量をキャパシタブロックA、キャパシタブロックBからなる2つの電源部に分け、負荷等の条件によって異なるが、例えばキャパシタブロックAに全容量の1/4、キャパシタブロックBに残り容量3/4を持たせる。そして、可能な限りキャパシタブロックAを満充電レベルに保つことによって、負荷は常に内部抵抗の低い電源(キャパシタブロックA)から、比較的一定の電圧の供給を受けることが可能になり、しかも、製造の容易な、内部抵抗の大きな電源(キャパシタブロックB)を多用するので、全体の体積や重量を小さくすることができる。
【0026】
図4はメインキャパシタ・バンクにサブキャパシタ・バンクを直列接続又は接続の切り離しを行い電圧変動幅を小さくした構成例を示す図、図5は全放電状態から定電流充電し定電力放電完了までの各部の電圧推移の例を示す図、図6および図7はキャパシタの容量を変えて組み合わせた場合の電圧推移の例を示す図であり、図中、31は充電回路、32は出力制御回路、33は負荷、C1〜C5はキャパシタ・バンク、S1〜S3はスイッチを示す。
【0027】
図4において、キャパシタ・バンクC1〜C5は、電気エネルギー貯蔵用として、例えば電気二重層コンデンサのようなキャパシタ(単セル)を複数個用いることにより、それらを直列あるいはそれをさらに並列に接続したものであり、各キャパシタ、あるいはバンクには並列モニタが接続される。これらのうち、キャパシタ・バンクC1〜C3は、負荷の定格電圧の範囲で充放電されるメインキャパシタ・バンクであり、キャパシタ・バンクC4、C5は、負荷電圧の変動幅許容範囲で充放電されるサブキャパシタ・バンクである。スイッチS1〜S3は、直列接続したメインキャパシタ・バンクC1〜C3にさらに追加してサブキャパシタ・バンクC4、C5を段階的に直列接続したり、あるいは接続の切り離しをしたりするものである。
【0028】
制御回路A1は、直列接続したメインキャパシタ・バンクC1〜C3における充放電状態(電圧)を検出し、その充放電状態に応じてスイッチS1〜S3を制御してサブキャパシタ・バンクC4、C5について接続又は接続の切り離しを行うものである。したがって、制御回路A1によりスイッチS1〜S3のうち常にいずれか1つのみをオンにすることにより、キャパシタ・バンクC1〜C3だけの直列接続からキャパシタ・バンクC4、さらにはC5を加えた直列接続の状態まで、直列接続されるバンク数を段階的に切り換える。したがって、制御回路A1では、3つの接続状態の切り換えを行うので、2つの検出レベルE1 、E2 (例えばE1 <E2 )を有する。
【0029】
充電回路31は、電源より直列接続されたキャパシタ・バンクC1〜C5に定電流充電するものであり、段階的にキャパシタ・バンクC4、C5の接続が切り離され、最終的にキャパシタ・バンクC1〜C3の直列回路が定格電圧まで充電されて充電を終了する。出力制御回路32は、例えば既に知られた電流ホンプのようにキャパシタ・バンクC1〜C5から負荷に供給する電流を制御、調節したり、負荷から逆に電流源(充電器)としてキャパシタ・バンクC1〜C5を充電する、つまり負荷が発電機となる回生制動の場合の切り換えを行ったりするものである。したがって、出力制御回路32としては、電子スイッチや、降圧チョッパ、昇圧チョッパ、その他のDC/DCコンバータが用いられるが、キャパシタ・バンクC1〜C5の接続切り換えの制御により、負荷から見て調整の必要のない範囲に電圧が安定化される場合には省くこともでき、本発明にとっては特に必要不可欠な構成要素というものではない。勿論、キャパシタ・バンクC1〜C5の接続切り換えの制御により、電圧変動範囲が小さくなれば、これとコンバータを組み合わせることにより、コンバータを高効率に設計でき、電圧安定性の高い電源を実現することもできる。
【0030】
充電動作について説明する。全放電からの充電は、図4(A)に示すようにスイッチS3のみをオンにすることにより、全キャパシタ・バンクC1〜C5を直列に接続した状態から開始する。つまり、制御回路A1は、キャパシタ・バンクC3の上端の電圧Vが第1の設定レベルE1 に達しないとスイッチS3のみをオンにする。充電を開始し、充電電圧Vが第1の設定レベルE1 まで上昇したことを制御回路A1が検出すると、図4(B)に示すようにスイッチS3をオフにしてスイッチS2のみをオンにすることにより、キャパシタ・バンクC5を切り離してキャパシタ・バンクC1〜C4の直列接続とする。さらに充電電圧Vが上昇し、第2の設定レベルE2 に達した(越えた)ことを制御回路A1が検出すると、図4(C)に示すようにスイッチS2をオフにしてスイッチS1のみをオンにすることにより、キャパシタ・バンクC4を切り離してキャパシタ・バンクC1〜C3の直列接続とする。そして、定格電圧まで充電すると、この状態が系としての満充電になる。
【0031】
放電動作について説明する。満充電からの放電は、充電動作のときと逆に、図4(C)に示すようにスイッチS1のみをオンにすることにより、キャパシタ・バンクC1〜C3の3つを直列に接続した状態から開始する。放電により電圧Vが低下し、第2の設定レベルE2 より低下したことを制御回路A1が検出すると、図4(B)に示すようにスイッチS1をオフにしてスイッチS2のみをオンにすることにより、キャパシタ・バンクC4を直列に加える。さらに放電が進み、電圧Vが第1の設定レベルE1 より低下したことを制御回路A1が検出すると、図4(A)に示すようにスイッチS2をオフにしてスイッチS1のみをオンにすることにより、キャパシタ・バンクC5も直列に加える。このようにキャパシタ・バンクC4、C5を順次直列に加えていくことにより、出力電圧の低下を補っている。
【0032】
系としての満充電の状態では、図4(C)に示すようにスイッチS1のみをオンにしキャパシタ・バンクC1〜C3の直列接続により定格電圧を取り出しているため、その上にキャパシタ・バンクC4+C5の電圧が積み重なり、回路の内部で発生する最大電圧はその分大きくなる。このような図4(A)〜(C)に示す回路構成に対し、図4(D)に示す回路構成は、キャパシタ・バンクC4+C5の電圧がキャパシタ・バンクC1〜C3の直列回路の電圧から差し引く極性で接続されるので、回路の内部で発生する最大電圧を低く抑えることができる。
【0033】
充電から放電までの動作例をさらに説明する。
それぞれ同一の1000F、10V定格のキャパシタ・バンクC1〜C5を用いて充放電試験を行った例を示したのが図5である。ここで、制御回路A1の設定レベルは、E1 =18V、およびE2 =22.5Vとし、充電器は30Aの定電流型を用い、電圧制限値を30.5Vに定め、放電は500Wの定電力負荷とした。
【0034】
まず、基本的な全放電状態、つまり各キャパシタ・バンクの初期電圧がゼロの状態から満充電までと、満充電から全放電までの間の出力電圧および各キャパシタ・バンクの電圧の推移は、図5に示すように出力電圧が1(◇)、キャパシタ・バンクC3の上端の電圧が2(□)、キャパシタ・バンクC1〜C3の平均電圧が3(▽)、キャパシタ・バンクC4、C5の電圧が4(△)、5(○)となる。このように出力電圧1は、キャパシタ・バンクC1〜C5の直列状態への充電電圧が定格に達したところから、直列接続しても定格電圧を割るまでの全期間中の最低電圧は22.5V、変動の幅を7.5/30=25%以内に留めることができた。
【0035】
また、キャパシタ・バンクC3の上端の電圧のトレース2から明らかなように、キャパシタ・バンクC1〜C3の端子電圧は、系の貯蔵エネルギーの残量と一定の関係を持つ。したがって、静電容量Cのキャパシタに蓄えたエネルギーUがその端子電圧Vから、
U=CV2 /2
で表せる原理を利用し、キャパシタ・バンクC1〜C3の端子電圧を測定することにより、上記の計算、あるいは2乗、平方根の折れ線近似回路を使って端子電圧Vを貯蔵エネルギーの残量、すなわち蓄電量に換算することができ、残量計に簡単で正確な表示を行うことができる。
【0036】
上記実施の形態では、説明を簡単にするため全てのキャパシタ・バンクに静電容量や耐電圧が等しいものを使って説明したが、図5に示すトレース3、4、5から明らかなように、固定のキャパシタ・バンクC1〜C3に対して、スイッチされるキャパシタ・バンクC4、C5は、それぞれ75%、60%の電圧までしか充電されない、したがって、ここには耐電圧の低いキャパシタ・バンクあるいは直列接続個数の少ないキャパシタ・バンクを使用することができる。直列接続個数の少ないバンクを同じ静電容量の単セルで製造すると、必然的にその静電容量は直列接続個数の少なさに比例して大きくなる。
【0037】
スイッチされるキャパシタ・バンクC4、C5に固定のキャパシタ・バンクC1〜C3より大きい静電容量(C4=1kF/0.6、C5=1kF/0.75)を用いた場合の各部の電圧推移の例を示したのが図6であり、逆にスイッチされるキャパシタ・バンクC4、C5に固定のキャパシタ・バンクC1〜C3より小さい静電容量(C4、C5=1kF×0.8)を用いた場合の各部の電圧推移の例を示したのが図7である。これらは、□がキャパシタ・バンクC3の上端の電圧、◇が出力電圧、○がキャパシタ・バンクC1〜C3の平均電圧、△がキャパシタ・バンクC4の電圧、▽がキャパシタ・バンクC5の電圧のトレースをそれぞれ示している。
【0038】
このようにスイッチされるキャパシタ・バンクC4、C5の静電容量の増減によって、一定電圧以上で利用できる電力量、つまり利用率が増減し、電圧の変動幅が変化する。したがって、本発明は、全部同一のキャパシタを用いて製造を容易にするか、静電容量を使用する部位によって調節して蓄電量の有効利用を図るかなど、目的に応じた設計を選択することが可能である。
【0039】
図8は2つのキャパシタ・バンクからなるキャパシタ・ユニットにより直列接続と並列接続との切り換えを行い電圧変動幅を小さくした構成例を示す図、図9はキャパシタ・ユニットの多段切り換えによる電圧変動の様子を示す図であり、U1〜Unはキャパシタ・ユニット、C11〜Cn2はキャパシタ・バンク、S11〜Sn3はスイッチを示す。
【0040】
図8において、キャパシタ・ユニットU1〜Unは、1対のキャパシタ・バンクと並列接続ー直列接続の切り換えを行う切り換えスイッチからなり、それらを複数段にわたり縦続接続してキャパシタ電力貯蔵装置を構成している。例えばキャパシタ・ユニットU1は、1対のキャパシタ・バンクC11、C12にそれぞれ第1の切り換えスイッチS11、第2の切り換えスイッチS12をお互いに反対の極性側に直列に接続し、それらの直列接続回路を並列に接続するとともに、直列接続回路の接続点間に第3の切り換えスイッチS13を接続して構成される。そして、第1の切り換えスイッチS11、第2の切り換えスイッチS12に対し第3の切り換えスイッチS13を相補的に動作させることにより、第1の切り換えスイッチS11、第2の切り換えスイッチS12をオンにしたときには、第3の切り換えスイッチS13をオフにして1対のキャパシタ・バンクC11、C12を並列に接続し、第3の切り換えスイッチS13をオンにしたときには、第1の切り換えスイッチS11、第2の切り換えスイッチS12をオフにして1対のキャパシタ・バンクC11、C12を直列に接続する。キャパシタ・ユニットU2〜Unもキャパシタ・ユニットU1と同じ構成であり、キャパシタ・ユニットU1、U2、……、nUが直列に接続され、出力電圧VO が得られる。なお、キャパシタ・バンクC11〜Cn2は、複数個の例えば並列モニタを有する電気二重層コンデンサを直並列に接続してなる。
【0041】
並列モニタは、先に紹介した文献や出願等により既に知られているように充電電流をバイパスする例えば半導体制御素子を有し、その制御により充電電圧が設定値を越えるとその設定値の電圧に保って充電電流をバイパスすると共に、並列接続した電気二重層コンデンサが故障して充電異常の状態となった場合には、ターンオンして電気二重層コンデンサを短絡する装置であり、充電電流に対して逆極性に電気二重層コンデンサに並列接続される半導体整流素子、充電電流をバイパスするように電気二重層コンデンサに並列接続される半導体制御素子、その半導体制御素子を制御するモニタ制御回路からなる。
【0042】
上記のように構成により、まず、同じ定格電圧、容量の各キャパシタ・バンクC11〜Cn2が満充電されていると、図8(A)に示すように各キャパシタ・ユニットU1〜Unは、第1の切り換えスイッチS11、S21、……、Sn1、第2の切り換えスイッチS12、S22、……、Sn2がオン、第3の切り換えスイッチS13、S23、……、Sn3がオフになっている。つまり、すべてのキャパシタ・ユニットU1〜Unが並列に接続された状態となる。
【0043】
次に、放電により各キャパシタ・バンクC11〜Cn2の充電電圧が低下し出力電圧VO の低下が少なくともキャパシタ・バンクC11〜Cn2の1個分の電圧になると、図8(B)に示すように第1のキャパシタ・ユニットU1のみが第1の切り換えスイッチS11、第2の切り換えスイッチS12をオフ、第3の切り換えスイッチS13をオンにする。このことにより、第1のキャパシタ・ユニットU1のみがキャパシタ・バンクC11とC12との直列接続回路となり、全体としてキャパシタ・バンクC11の充電電圧分が上昇する。
【0044】
さらに、放電により各キャパシタ・バンクC11〜Cn2の充電電圧が低下し、出力電圧VO の低下が少なくとも並列接続状態のキャパシタ・バンクC21〜Cn2の1個分の電圧になると、図8(C)に示すように第2のキャパシタ・ユニットU2が第1の切り換えスイッチS21、第2の切り換えスイッチS22をオフ、第3の切り換えスイッチS23をオンにする。このことにより、第1のキャパシタ・ユニットU1に続いて第2のキャパシタ・ユニットU2がキャパシタ・バンクC21とC22との直列接続回路となり、全体としてキャパシタ・バンクC21の充電電圧分が上昇する。
【0045】
以下同様に、放電により各キャパシタ・バンクC11〜Cn2の充電電圧が低下し、出力電圧VO が少なくとも並列接続状態のキャパシタ・バンクの1個分の電圧だけ低下する毎に、キャパシタ・バンクを並列接続から直列接続に切り換えるキャパシタ・ユニットを逐次増やしてゆく。このような多段切り換えによる電圧変動の様子を示したのが図9である。このことにより、出力電圧VO は、図9に示すようにVU 〜VL の範囲内で変動することになる。
【0046】
ここで、変動する電圧の上限値VU は、キャパシタ・バンクC11〜Cn2の満充電電圧VCFとキャパシタ・ユニットU1〜Unの段数nから、その直列接続電圧としてVU =VCF×nで求めることができる。また、変動する電圧の下限値VL は、第1のキャパシタ・ユニットU1のみがキャパシタ・バンクC11とC12との直列接続回路となったときの出力電圧がVL からVU になるので、VL =VU −VU /(n+1)で求めることができる。つまり、出力電圧VO の変動幅(VU −VL )は、1/(n+1)に抑えることができる。例えば段数nが4であれば、変動幅は20%となる。
【0047】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態では、キャパシタ・バンクによるキャパシタ電源を電気車に搭載した構成で説明したが、このようなキャパシタ電源を変電所に設置するように構成してもよい。また、電気車としては、交流、直流のいずれでもよいことはいうまでもない。走行区間とキャパシタの積載量によっては、「停車駅ごとに充電する」という方式を採用することもできる。そうすることにより、駅の負荷がピークとなるが、これもキャパシタで平均化すればよいし、力行と回生制動の差のエネルギーだけを充電すれば済むことになる。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、変電所の給電電力と回生電力によりキャパシタ・バンクを充電して電気エネルギーを蓄え、このキャパシタ・バンクに蓄えられた電気エネルギー又は電気エネルギーと変電所の給電電力とを併せて電動機の駆動電力とするので、尖頭負荷を賄い負荷を平準化することができる。しかも、キャパシタ・バンクからの電力の供給は、受電する平均的な電力量と合算して電動機を駆動できればよいので、ハイブリッド電気自動車と同様、キャパシタ・バンクを小さくすることができる。特に、電気車に搭載することによって、変電所に設置するのに比べて電気車から送電系統まで含めて負担が軽減できるとともに、回生制動による電力がキャパシタ・バンクに蓄えられるので、従来の回生機能を持った変電所などの設備が節約できる。
【0049】
図10はECSキャパシタの放電時間とセル重量、温度上昇の例を示す図である。これらは現状の技術で用意できるECSキャパシタであり、さらに高性能化の研究は進められているが、現状において先に述べた従来のフライホィールの例、3000kW、30秒間、25kWhと比較すると、以下のとおりである。
【0050】
まず、内部抵抗の最も低い図10の上段の場合には、最短放電時間が60秒であるので、このままではフライホィールの2倍の容量、50kWhを設備する必要がある。しかし、それでも、分電盤や変電設備以外のエネルギー貯蔵部だけを比較すると、重量6.3ton、実体積6m3 、高さ3mとしたとき、実質の据え付け床面積2m2 と1/20ほどですむ。
【0051】
しかし、キャパシタを車両に搭載する場合、重量は、車両1両につきモータを400kWとし、上記と同様に計算すると833kgとなるが、車両の1編成を賄えばよいので、充放電間隔が変電所ほど頻繁にならないことを勘案すると400〜500kgとなる。電動機付き車両の重量30〜40tonと比べて無理な重量ではなく、現状のキャパシタにおける最大出力で連続30秒〜1分間加速可能という条件は、急坂のない電車の路線では十分対応できる。充放電1分間のECSキャパシタを搭載し、回生制動で充電し、不足分をゆっくりと架線から充電するような方式を採用した場合、路線の状況や走り方、停止の頻度にもより大きく変わるが、受電電力の尖頭値は、1/3〜1/10程度まで低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電気鉄道給電システムの実施の形態を示す図である。
【図2】 本発明に係る電気鉄道給電システムの実施の形態を示す図である。
【図3】 2種類のキャパシタブロックを用いて負荷応答を高めると同時に電力の蓄積容量を高めるようにした構成例を示す図である。
【図4】 メインキャパシタ・バンクにサブキャパシタ・バンクを直列接続又は接続の切り離しを行い電圧変動幅を小さくした構成例を示す図である。
【図5】 全放電状態から定電流充電し定電力放電完了までの各部の電圧推移の例を示す図である。
【図6】 キャパシタの容量を変えて組み合わせた場合の電圧推移の例を示す図である。
【図7】 キャパシタの容量を変えて組み合わせた場合の電圧推移の例を示す図である。
【図8】 2つのキャパシタ・バンクからなるキャパシタ・ユニットにより直列接続と並列接続との切り換えを行い電圧変動幅を小さくした構成例を示す図である。
【図9】 キャパシタ・ユニットの多段切り換えによる電圧変動の様子を示す図である。
【図10】 ECSキャパシタの放電時間とセル重量、温度上昇の例を示す図である。
【符号の説明】
1…変電所、2…き電回路、3…電気車、4…変圧器、5…充電回路、6…キャパシタ・バンク、7…出力制御回路、8…走行制御回路、9…電動機
Claims (7)
- 変電所からき電系統を介して電気車の電動機に駆動電力を給電し走行制御を行う電気鉄道給電システムにおいて、
満充電になると充電電流をバイパスする並列モニタを備えた複数のキャパシタを直並列に接続して組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクと、
前記変電所の給電電力により前記キャパシタ・バンクを充電し電気エネルギーを蓄える充電手段と、
前記キャパシタ・バンクに蓄えられた電気エネルギーを駆動電力として前記電動機に放電し給電すると共に、前記電動機の回生電力を前記キャパシタ・バンクに充電し蓄える出力制御手段と
を備え、
前記組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクは、前記変電所の給電電力により充電される第1のキャパシタブロックと、前記第1のキャパシタブロックに蓄えられた電気エネルギーにより充電されると共に前記出力制御手段に接続されて前記電動機に放電し前記電動機の回生電力により充電され前記第1のキャパシタブロックより内部抵抗の低い第2のキャパシタブロックからなり、
前記充電手段は、前記変電所の給電電力により前記第1のキャパシタブロックを充電する第1の充電手段と、前記第1のキャパシタブロックに蓄えられた電気エネルギーにより前記第2のキャパシタブロックを充電する第2の充電手段からなり、
前記組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクに蓄えられた電気エネルギー又は前記電気エネルギーと前記変電所の給電電力とを併せて前記電動機の駆動電力とするように構成したことを特徴とする電気鉄道給電システム。 - 変電所からき電系統を介して電気車の電動機に駆動電力を給電し走行制御を行う電気鉄道給電システムにおいて、
満充電になると充電電流をバイパスする並列モニタを備えた複数のキャパシタを直並列に接続して組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクと、
前記変電所の給電電力により前記キャパシタ・バンクを充電し電気エネルギーを蓄える充電手段と、
前記キャパシタ・バンクに蓄えられた電気エネルギーを駆動電力として前記電動機に放電し給電すると共に、前記電動機の回生電力を前記キャパシタ・バンクに充電し蓄える出力制御手段と
を備え、
前記組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクは、2つのキャパシタ・バンクをユニットとして、複数のユニットを多段に接続し、蓄えられた電気エネルギーの量に応じて各ユニット毎に2つのキャパシタ・バンクの直列接続と並列接続の切り換えを行い、
前記組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクに蓄えられた電気エネルギー又は前記電気エネルギーと前記変電所の給電電力とを併せて前記電動機の駆動電力とするように構成したことを特徴とする電気鉄道給電システム。 - 前記複数のユニットは、蓄えられた電気エネルギーの量に応じて1段ずつ段階的に切り換えるようにしたことを特徴とする請求項2記載の電気鉄道給電システム。
- 変電所からき電系統を介して電気車の電動機に駆動電力を給電し走行制御を行う電気鉄道給電システムにおいて、
満充電になると充電電流をバイパスする並列モニタを備えた複数のキャパシタを直並列に接続して組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクと、
前記変電所の給電電力により前記キャパシタ・バンクを充電し電気エネルギーを蓄える充電手段と、
前記キャパシタ・バンクに蓄えられた電気エネルギーを駆動電力として前記電動機に放電し給電すると共に、前記電動機の回生電力を前記キャパシタ・バンクに充電し蓄える出力制御手段と
を備え、
前記組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクは、定格電圧に充放電されるメインキャパシタ・バンクと電圧の許容変動幅で充放電されるサブキャパシタ・バンクからなり、蓄えられた電気エネルギーの量に応じて前記サブキャパシタ・バンクを前記メインキャパシタ・バンクに直列接続又は接続の切り離しを行い、
前記組み合わせ使用される複数のキャパシタ・バンクに蓄えられた電気エネルギー又は前記電気エネルギーと前記変電所の給電電力とを併せて前記電動機の駆動電力とするように構成したことを特徴とする電気鉄道給電システム。 - 前記メインキャパシタ・バンクは、直列に接続された複数のキャパシタ・バンクからなり、前記サブキャパシタ・バンクは、それぞれが前記メインキャパシタ・バンクに段階的に直列接続又は接続の切り離しを行う複数のキャパシタ・バンクからなることを特徴とする請求項4記載の電気鉄道給電システム。
- 前記キャパシタ・バンクと充電手段と出力制御手段は、変電所に設置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電気鉄道給電システム。
- 前記キャパシタ・バンクと充電手段と出力制御手段は、電気車に搭載されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電気鉄道給電システム。
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