JP3669035B2 - シールド掘進機のセグメント組立装置 - Google Patents
シールド掘進機のセグメント組立装置Info
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールド掘進機のセグメント組立装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11及び図12は従来使用されているシールド掘進機のセグメント組立装置の概略正面図及び縦断側面図であって、図中1は回転フレームである。該回転フレーム1は、シールド掘進機の後部円筒2内に設けられた円形フレーム2’内に後部円筒2と平行に配置した複数の支持ローラ3により支持されている。又回転フレーム1は、図示しないシールド掘進機後部に備えた駆動装置4にて駆動されるピニオン5により、回転フレーム1の後面に同心状に取付けたギア6を介し、円形フレーム2’の円周方向へ回転し得るようになっている。
【0003】
7は回転フレーム1に取付けられて回転フレーム1の後方(反シールド掘進機側)へ水平に突出する左右のブラケットであり、該ブラケット7の先端には、昇降(進退動)可能にガイドロッド8が取付けられ、ガイドロッド8の下端には、回転フレーム1の円周方向へ延在する略円弧状の吊りビーム9が接続されている。又ブラケット7には、回転フレーム1の径方向へ延びるピン10を介してトラニオン式の流体圧シリンダ11が縦向きに取付けられ、ピストンロッド11aの先端はピン10と平行なピン12を介して吊りビーム9に接続されている。而して、流体圧シリンダ11により、吊りビーム9はガイドロッド8に案内されつつ昇降し得るようになっている。
【0004】
シールド掘進機軸心線の前後方向端部に位置するよう、吊りビーム9の下面にブラケット13が一体に取付けてあり、該ブラケット13には、シールド掘進機軸心線方向へ延びる左右一対のガイドロッド14が取付けられ、該ガイドロッド14には、摺動ガイドブロック15が摺動自在に外嵌されている。
【0005】
吊りビーム9のブラケット13に一端を接続した流体圧シリンダ16の先端は、ガイドロッド8等と平行に設けたピン17を介して摺動ガイドブロック15に連結され、摺動ガイドブロック15をガイドロッド14に沿い前後進させ得るようになっている。
【0006】
摺動ガイドブロック15の下面には、図13及び図14に示すように、セグメント18に予め取付けたボルト状の把持金物19を吊るための2つ割れ形状を有した把持ブロック20,20を左右にスライド可能に備えたクランプ装置21を設けている。
【0007】
該把持ブロック20,20の当接面には、回転フレーム1の半径方向に開口したクランプ孔22が形成されており、更に半径方向内面には前記クランプ孔22に繋がる凹状のクランプ座23(図14)が設けられて、把持金物19の頭をクランプできるようになっている。図13、図14では、前記クランプ孔22は摺動ガイドブロック15の前後左右の丁度中心に設けられている。
【0008】
前記摺動ガイドブロック15の摺動方向前後側面において、上端を摺動ガイドブロック15の左右端上部にガイドロッド14と平行なピン24を介して回動可能に取付けた4本のクランプジャッキ25が設けてあり、該各クランプジャッキ25の下端が、前記ピン24と平行なピン26により図13に示すように正面から見て逆ハの字状に取付けられている。前記クランプジャッキ25を伸縮させると、案内部材20aに沿って前記把持ブロック20,20を相対的に近接、離反させて把持金物19のクランプ、アンクランプを行うことができるようになっている。
【0009】
また、前記摺動ガイドブロック15の左右側部に設けられている前後のクランプジャッキ25,25の中間位置には、図13に示すように下方に鉛直に延びた押圧ジャッキ27,27が設けてあり、各押圧ジャッキ27,27のピストンの下端にはセグメント18の内面形状に一致させた押圧パッド28,28が取付けられている。前記押圧ジャッキ27,27は別個に伸縮できるようになっており、従って、セグメント18に対する押圧パッド28,28の押付力を左右で変えることにより、トンネル内面に対する周方向の傾き(ローリング)を調節することができるようになっている。また、回転フレーム1の軸線に対するセグメント18の傾き(ピッチング)は、押圧パッド28,28の前後方向の長さによって規制されるようになっている。
【0010】
図11〜図14に示すセグメント組立装置に用いられるセグメント18は、図15及び図16に示すように、狭い幅寸法で円弧形状を有しており、円弧形状の内側中心には前記把持金物19が備えられ、幅方向端面及び周方向端面にはゴム等のシール材29が装着されており、更に、セグメント18内面の幅方向端面及び周方向端面に近い位置にはボルト締結のためのボルト孔30aを有したボルト箱孔30が設けてあり、図15、図16に示されるセグメント18は、通常、平板セグメントと呼ばれている。
【0011】
平板セグメント18は、図11及び図17に示すように、シールド掘進機の後部円筒2内で、複数個をボルト締結することによりリング状に組立るようにしており、このためにセグメント18は、通常、中心を通る放射状の直線によって分割した周方向端面が楔形を有した扇形状としている。
【0012】
しかし、このようにセグメント18の総てが扇形状を有していると、最終セグメントを内側から押込んで組立ることができない。
【0013】
このため、最終セグメントを軸方向に移動させて組立る場合を例にとって説明すると、図17に示すように通常の扇形状のセグメント18aによって組立るリングの一部に、特殊な形状を有した1個の最終セグメント18bと、最終セグメント18bの両側部に配置する2個の側部セグメント18b’とを備えている。
【0014】
最終セグメント18bは、図18、図19に示すように、周方向端面が前記セグメント18aの扇形状より小さい角度の扇形状となっていると共に、前後(回転フレーム1の軸線方向)にも、前側(シールド掘進機側)の長さが長く、後側が短いテーパ形状を有している。また側部セグメント18b’の最終セグメント18bに隣接する端面は、最終セグメント18bのテーパに一致するテーパ面となっている。
【0015】
上記したような最終セグメント18bの組付けは、通常のセグメント18a及び側部セグメント18b’を組立た後、最終セグメント18bを、組立られたセグメントより一旦前方に移動させ、その後外側に張り出させた後、図19中矢印で示すように後方に移動させることにより組付けるようにしている。
【0016】
また、前記したように最終セグメント18bを軸方向から組立る方式に対して、通常のセグメント18aと同様に、最終セグメントを内側から半径方向外側に押込んで組立る方式も行われているが、この場合の最終セグメントは、扇形状とすることはできず、扇形状とは逆に外側に向って先端が狭くなった形状としている。
【0017】
セグメント18は、図示しないホイスト等により後方から搬送されて、既にリング状に組立られたセグメント18の底部上に載置されており、図11〜図14に示したセグメント組立装置では、回転フレーム1を回転させて吊りビーム9を回転させると共に、流体圧シリンダ16を伸縮させて摺動ガイドブロック15を前後に移動させることにより、回転フレーム1の回転中心と、これから把持しようとするセグメント18の把持金物19と、摺動ガイドブロック15の中心とが一致するように位置決めし、更に各クランプジャッキ25を同時に縮小して把持ブロック20,20を互に離反させた状態として、流体圧シリンダ11を伸張することにより把持ブロック20,20の外側面(下面)がセグメント18の内面に接近した位置となるように調節する。
【0018】
続いて、前記各クランプジャッキ25を同時に伸張して把持ブロック20,20が互に接近するようにスライドさせ、図13に実線で示すように把持ブロック20,20の対向面を当接させる。これにより、把持ブロック20,20のクランプ孔22によってセグメント18の把持金物19が把持されたことになる。
【0019】
続いて、押圧ジャッキ27,27を伸張させて押圧パッド28,28をセグメント18の内面に押圧してセグメント18のピッチングのぐらつきを押えると共に、ローリングの調節を行った後、前記流体圧シリンダ11を縮小するとセグメント18を吊り上げることができる。吊り上げたセグメント18は、回転フレーム1の回転と、流体圧シリンダ11の伸縮による吊りビーム9の昇降と、流体圧シリンダ16の伸縮による摺動ガイドブロック15の前後動とにより所定の締結位置まで移動されて、既設のセグメント18にボルト締結される。
【0020】
図17に示す扇形状の最終セグメント18bを組立る際は、最終セグメント18bを組立られたセグメントより一旦前方に移動させ、その後外側に張り出させた後、図19中矢印で示すように後方に移動させることにより組立てる。また、外側に向って先端が狭くなった形状の最終セグメントを組立る場合は、通常のセグメント18aと同様に、内側から半径方向外側に押込んで組立る。
【0021】
図20、図21は、セグメントの重量を軽減するために内面を繰り抜いた形状とした中子型セグメント31と呼ばれているものである。中子型セグメント31は、図示の場合内面に3個の凹部32が形成されて周囲にフランジ部33が突出しており、周方向両端部の凹部32とセグメント31の周方向端面との間には夫々フランジ部33を貫通してボルト締結のための5個のボルト孔34が設けられており、また3個の凹部32とセグメント31の前後(幅方向)端面との間には、周方向に間隔を有して夫々2個ずつ4個のボルト孔35が設けられている。
【0022】
前記中子型セグメント31は、図11〜図14に示したようなセグメント組立装置ではフランジ部33が邪魔になってセグメント31を把持することができず組立ることができない。このために図22、図23に示すようなセグメント組立装置を備えるようにしている。図中、図11〜図14に示したものと同一のものには同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
【0023】
図11〜図14に示した把持ブロック20を備えたクランプ装置21に変えて、図22、図23に示すように、前記中子型セグメント31の内面に形成されている凹部32に挿入し得るようにした把持ピン36を下端に備えたクランプ装置37を前記摺動ガイドブロック15の下側に取付ける。
【0024】
クランプ装置37は、摺動ガイドブロック15の周方向(図22の左右方向)に所要の間隔を有した位置に、前後に延びた軸38,38を設け、該軸38,38に下方に延びた回動アーム39,40を取付け、該各回動アーム39,40の下端に、前後方向に出没して前記中子型セグメント31の凹部32の前後のボルト孔35に嵌合できるようにした4本の把持ピン36を設ける。
【0025】
また、前記回動アーム39,40の下端には、前記4本の各把持ピン36の出没を駆動するためのピン駆動ジャッキ41が備えられている。更に、前記摺動ガイドブロック15には前記回動アーム39,40を回動させて図22の左右の把持ピン36,36の間隔を調整できるようにした2個のアーム回動ジャッキ42,42を備えている。
【0026】
また、図22における摺動ガイドブロック15の左右側部下側には、セグメント31のフランジ部33内面に押圧パッド28,28を押圧するようにした押圧ジャッキ27,27を備えている。図中43は、回動アーム39,40の下端を中子型セグメント31の凹部32を案内させるように備えた案内パッドを示す。
【0027】
図20、図21に示した中子型セグメント31を把持する際には、3個のうちの真ん中の凹部32に回動アーム39,40の下端を挿入して把持ピン36と前後のボルト孔35との位置合わせした後、ピン駆動ジャッキ41を作動させて把持ピン36を突出させることによりボルト孔35に挿入する。
【0028】
一方、図20、図21に示した凹部32が2個備えられている例えば周方向の寸法が小さい中子型セグメント31を把持できるようにするために、アーム回動ジャッキ42,42を駆動して回動アーム39,40の下端を開くように回動させ、前記2個の凹部32にまたがってボルト孔35に把持ピン36を挿入して、左右の重量のバランスを保った状態で把持できるようにしている。
【0029】
図11〜図14、及び図22、図23に示したセグメント組立装置は、何れもセグメント18,31を締結位置まで移動した後は、手作業にてセグメント18,31をボルトにより締結するようにしているセグメント組立装置である。
【0030】
このようにボルトの締結を手作業で行うようにしたものは、セグメント組立装置が簡略な構成となっており、しかも種々の形状、大きさを有したセグメント18,31の締結にも使用することができ、更にセグメント18,31の位置、姿勢等の制御も簡略となっており、よって汎用性に優れたものとして多用されている。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記図11〜図14、及び図22、図23に示した従来のセグメント組立装置においては、ヨーイング(把持したセグメント18,31を水平旋回させる方向)の調節ができないために、種々の問題を生じていた。
【0032】
即ち、図11〜図14に示したセグメント組立装置では、既設のセグメント18上に載置されたセグメント18が旋回方向にずれている状態(既設セグメント18の前端面とこれから組立ようとするセグメント18の前後端面とが平行でない状態)でもそのまま把持金物19を把持し、押圧パッド28で内面を押圧してセグメント18を拘束した状態で吊り上げてしまう。
【0033】
このために、水平方向にずれた状態のまま把持して締結位置にセグメント18を移動させて位置決めする時、ヨーイングの調節ができないために、把持したセグメント18の隅部が既設のセグメント18に衝突して、隅部が欠け落ちたり、衝突によってシール材29が損傷する場合が生じ、この場合には組立られたセグメント18のシール性が確保できなくなり、補修作業を行う必要が生じるという問題がある。また最終セグメント18bの組付け時に旋回方向に大きくずれていると、側部セグメント18b’,18b’間に最終セグメント18bを挿入することができない場合も生じていた。
【0034】
また、図22、図23に示したセグメント組立装置では、4本の把持ピン36をセグメント31の凹部32に備えたボルト孔35に挿入して把持し、4点で拘束するようにしているので、把持する際の旋回方向のずれは比較的生じにくい構造となっているが、既設セグメント31上に載置されたセグメント31が旋回方向に大きくずれている場合には、把持ピン36を突出させてもボルト孔35に挿入させることができず、よってセグメント31を把持することができないという問題を生じる。また図22、図23の装置の場合にも、旋回方向にずれた状態でセグメント31が把持されるようなことが生じた場合には、前記と同様に既設セグメント31を位置決めする時に衝突して、隅部が欠けたりシール材29が損傷するという問題を生じる。
【0035】
更に、前記図11〜図14、及び図22、図23に示した従来のセグメント組立装置において、トンネルの曲線施工を実施する場合や、シールド掘進機のテールクリアランスが偏った場合等には、既設セグメントとシールド掘進機の軸(セグメント組立装置の摺動ガイドブロック15の摺動方向)が一致しない場合が生じ、この場合には、最終セグメント18bを軸方向に移動させて既設の側部セグメント18b’,18b’間に挿入しようとする時、前記旋回方向のずれのために挿入ができなかったり隅部が欠けるといった問題を生じ、また、図20、図21のような中子型セグメント31の場合には前記旋回方向のずれのために把持ができないといった問題を生じる。
【0036】
本発明は、斯かる実情に鑑みてなしたもので、セグメント組立装置にて把持したセグメントが旋回方向にずれていても、既設のセグメントに一致するようにして、位置決め時にセグメントの隅部が衝突するような問題を防止し、また、セグメントの把持を容易、確実に行えるようにしたシールド掘進機のセグメント組立装置を提供することを目的としている。
【0037】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、周方向へ回転可能な回転フレームに、径方向へ移動可能な吊りビームを取付け、該吊りビームに旋回装置を介して旋回ブロックを水平旋回可能に取付け、該旋回ブロックに水平に移動可能な摺動ガイドブロックを取付け、該摺動ガイドブロックにセグメントを把持するクランプ装置とセグメントの内面を押圧する押圧パッドを備え、前記吊りビームと旋回ブロックとの間にダンパー装置を備えたことを特徴とするシールド掘進機のセグメント組立装置、に係るものである。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
請求項2記載の発明は、周方向へ回転可能な回転フレームに、径方向へ移動可能な吊りビームを取付け、該吊りビームに該吊りビームの回転軸線方向に移動可能な摺動ガイドブロックを取付け、該摺動ガイドブロックに旋回装置を介して旋回ブロックを水平旋回可能に取付け、該旋回ブロックにセグメントを把持するクランプ装置とセグメントの内面を押圧する押圧パッドを備え、前記摺動ガイドブロックと旋回ブロックとの間にダンパー装置を備えたことを特徴とするシールド掘進機のセグメント組立装置、に係るものである。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
請求項1記載の発明では、吊りビームに旋回装置を介して水平旋回可能に取付けた旋回ブロックに摺動ガイドブロックを取付け、該摺動ガイドブロックにセグメントを把持するクランプ装置とセグメントの内面を押圧する押圧パッドを備え、前記吊りビームと旋回ブロックとの間にダンパー装置を備えた構成としたので、セグメント組立装置にて把持したセグメントが旋回方向にずれていても、把持したセグメントを既設のセグメントに押付けるようにすることによって旋回方向の姿勢を自動的に修正することができる。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
請求項2記載の発明では、吊りビームに該吊りビームの回転軸線方向に移動可能な摺動ガイドブロックを取付け、該摺動ガイドブロックに旋回装置を介して旋回ブロックを水平旋回可能に取付け、該旋回ブロックにセグメントを把持するクランプ装置とセグメントの内面を押圧する押圧パッドを備え、前記摺動ガイドブロックと旋回ブロックとの間にダンパー装置を備えた構成としたので、セグメント組立装置にて把持したセグメントが旋回方向にずれていても、把持したセグメントを既設のセグメントに押付けるようにすることによって旋回方向の姿勢を自動的に修正することができる。
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例と共に説明する。
【0054】
図1〜図6は、前記図11〜図14の従来のセグメント組立装置に適用した請求項1記載の発明を実施する形態の一例を示したもので、図中同一の符号を付したものは同一物を表わしている。
【0055】
図1及び図2に示すように、回転フレーム1のブラケット7に流体圧シリンダ11を介して昇降(半径方向移動)可能に取付けられた吊りビーム9の下側に、旋回装置44により旋回ブロック52を水平に旋回可能に取付け、該旋回ブロック52に、摺動ガイドブロック15をガイドロッド14により移動可能に取付ける。
【0056】
旋回装置44は、図3〜図6に示すように、吊りビーム9の下部に備えた水平な支持板45の下面に、円弧形状を有した円形レール46,46を左右に取付け、且つ旋回ブロック52の上面に、前記円形レール46,46に沿って旋回ブロック52を吊り下げて移動可能なスライドガイド47,47を取付ける。
【0057】
前記円形レール46,46及びスライドガイド47,47は図6に示すように固定ボルト48によって支持板45及び旋回ブロック52に固定されており、更に、前記円形レール46,46とスライドガイド47,47との接触面には、摩擦係数が小さな金属によって構成されたスライド部材49が取付けられている。
【0058】
更に、前記吊りビーム9の支持板45と旋回ブロック52との間には、バネ50或いは油圧ダンパー方式等のダンパー装置51を左右に2個備えている。図示の場合はシリンダ内部にバネ50を備えたダンパー装置51のシリンダ側を支持板45に接続し、ピストン側を旋回ブロック52に接続している。
【0059】
図1〜図6に示したセグメント組立装置によれば、把持ブロック20,20によってセグメント18の把持金物19を把持し、押圧パッド28,28をセグメント18の内面に押圧させてセグメント18を拘束した状態で吊り上げて、回転フレーム1の回転と、流体圧シリンダ11の伸縮による吊りビーム9の昇降と、流体圧シリンダ16の伸縮による摺動ガイドブロック15の前後動とにより所定の締結位置まで移動させる。
【0060】
この時、既設のセグメント18と、把持しているセグメント18とが旋回方向(ヨーイング)のずれを生じていても、旋回ブロック52が、旋回装置44を介して吊りビーム9に水平旋回可能に取付けられ、更に吊りビーム9と旋回ブロック52との間にダンパー装置51が取付けられているので、把持したセグメント18を既設のセグメント18に押付けると旋回ブロック52が旋回してセグメント18の旋回方向の姿勢を自動的に修正することができ、よって把持したセグメント18の位置決めの際に既設のセグメント18に隅部が衝突して、隅部が欠け落ちたり、シール材29が損傷するといった問題が発生するのを防止できる。
【0061】
【0062】
また、旋回装置44が、吊りビーム9の下部に水平に取付けた円形レール46と、円形レール46に沿って移動可能に旋回ブロック52に取付けたスライドガイド47とにより構成されているので、土や塵が飛散する雰囲気の中でも確実な回動を長期間行わせることができる。
【0063】
図7は、前記図22、図23に示した把持ピン36を中子型セグメント31の凹部32に形成されたボルト孔35に挿入して把持するようにしたセグメント組立装置に適用した請求項1記載の発明の形態の一例を示すもので、図1〜図6と同様に、旋回ブロック52を旋回装置44を介して吊りビーム9に水平旋回可能に取付け、且つ旋回ブロック52に摺動ガイドブロック15を移動可能に取付け、更に吊りビーム9と旋回ブロック52との間にダンパー装置51を取付けた構成としている。
【0064】
前記図7のセグメント組立装置では、摺動ガイドブロック15を備えた旋回ブロック52が、旋回装置44を介して吊りビーム9に水平旋回可能に取付けられ、更に吊りビーム9と旋回ブロック52との間にダンパー装置51が取付けられているので、把持したセグメント31が旋回(ヨーイング)方向にずれていても、把持したセグメント31を既設のセグメント31に押付けることによりセグメント31の旋回方向の姿勢が自動的に修正され、よって把持したセグメント31の位置決めの際に既設のセグメント31に隅部が衝突して隅部が欠け落ちたり、シール材29が損傷するといった問題が発生するのを防止できる。
【0065】
【0066】
図8は、請求項2記載の発明の実施の形態例を示したもので、図13のセグメント組立装置において、摺動ガイドブロック15の下側に、旋回装置44を介して旋回ブロック52を水平旋回可能に取付け、且つ摺動ガイドブロック15と旋回ブロック52との間にダンパー装置51を取付け、前記旋回ブロック52の下側に、クランプ装置21及び押圧ジャッキ27に支持された押圧パッド28を取付ける。
【0067】
図9は、請求項2記載の発明の実施の他の形態例を示したもので、図22のセグメント組立装置において、摺動ガイドブロック15の下側に、旋回装置44を介して旋回ブロック52を水平旋回可能に取付け、且つ摺動ガイドブロック15と旋回ブロック52との間にダンパー装置51を取付け、前記旋回ブロック52の下側に、クランプ装置37及び押圧ジャッキ27に支持された押圧パッド28を取付ける。
【0068】
図8、図9に示した装置は、前記図3、図7に示した形態例に対して、摺動ガイドブロック15の下側に旋回ブロック52が配置された構成である点が相違しているが、その他の構成については、前記図3、図7の装置と同様である。
【0069】
前記図8、図9の装置では、摺動ガイドブロック15の下側に、旋回装置44を介して旋回ブロック52を水平旋回可能に取付け、更に摺動ガイドブロック15と旋回ブロック52との間にダンパー装置51が取付けられているので、把持したセグメント18,31が旋回(ヨーイング)方向にずれていても、把持したセグメント18,31を既設のセグメント18,31に押付けることによりセグメント18,31の旋回方向の姿勢が自動的に修正され、よって把持したセグメント18,31の位置決めの際に既設のセグメント18,31に隅部が衝突して隅部が欠け落ちたり、シール材29が損傷するといった問題が発生するのを防止できる。
【0070】
また、旋回装置44が、摺動ガイドブロック15の下部に水平に取付けた円形レール46と、円形レール46に沿って移動可能に旋回ブロック52に取付けたスライドガイド47とにより構成されているので、土や塵が飛散する雰囲気の中でも確実な回動を長期間行わせることができる。
【0071】
【0072】
【0073】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、吊りビームに旋回装置を介して水平旋回可能に取付けた旋回ブロックに摺動ガイドブロックを取付け、該摺動ガイドブロックにセグメントを把持するクランプ装置とセグメントの内面を押圧する押圧パッドを備え、前記吊りビームと旋回ブロックとの間にダンパー装置を備えた構成としたので、セグメント組立装置にて把持したセグメントが旋回方向にずれていても、把持したセグメントを既設のセグメントに押付けるようにすることによって旋回方向の姿勢を自動的に修正することができる。
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
請求項2記載の発明では、吊りビームに該吊りビームの回転軸線方向に移動可能な摺動ガイドブロックを取付け、該摺動ガイドブロックに旋回装置を介して旋回ブロックを水平旋回可能に取付け、該旋回ブロックにセグメントを把持するクランプ装置とセグメントの内面を押圧する押圧パッドを備え、前記摺動ガイドブロックと旋回ブロックとの間にダンパー装置を備えた構成としたので、セグメント組立装置にて把持したセグメントが旋回方向にずれていても、把持したセグメントを既設のセグメントに押付けるようにすることによって旋回方向の姿勢を自動的に修正することができる。
【0078】
【0079】
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1記載の発明を実施する形態の一例を示す概略正面図である。
【図2】 図1の縦断側面図である。
【図3】 図1の要部の拡大正面図である。
【図4】 図3の部分側面図である。
【図5】 請求項1記載の発明を実施する形態の例を示す要部の部分切断平面図である。
【図6】 図3の円形レールとスライドガイドとの詳細を示す断面図である。
【図7】 請求項1記載の発明を実施する形態の他の例を示す要部の拡大正面図である。
【図8】 請求項2記載の発明を実施する形態の一例を示す要部の拡大正面図である。
【図9】 請求項2記載の発明を実施する形態の他の例を示す要部の拡大正面図である。
【図10】 請求項2記載の発明を実施する形態の例を示す要部の平面図である。
【図11】 従来のシールド掘進機のセグメント組立装置の一例を示す概略正面図である。
【図12】 図11の縦断側面図である。
【図13】 図11の要部の拡大正面図である。
【図14】 図13の平面図である。
【図15】 平板セグメントの一例を示す正面図である。
【図16】 図15のXVI−XVI矢視図である。
【図17】 セグメントの形状及び組立状態を示す正面図である。
【図18】 最終セグメントの正面図である。
【図19】 図18のXIX−XIX矢視図である。
【図20】 中子型セグメントの正断面図である。
【図21】 図20のXXI−XXI矢視図である。
【図22】 従来のセグメント組立装置の他の例の要部の拡大正面図である。
【図23】 図22の切断側面図である。
【符号の説明】
1 回転フレーム
9 吊りビーム
15 摺動ガイドブロック
18 セグメント(平板セグメント)
21 クランプ装置
28 押圧パッド
31 セグメント(中子型セグメント)
37 クランプ装置
44 旋回装置
46 円形レール
47 スライドガイド
51 ダンパー装置
52 旋回ブロック
Claims (2)
- 周方向へ回転可能な回転フレームに、径方向へ移動可能な吊りビームを取付け、該吊りビームに旋回装置を介して旋回ブロックを水平旋回可能に取付け、該旋回ブロックに水平に移動可能な摺動ガイドブロックを取付け、該摺動ガイドブロックにセグメントを把持するクランプ装置とセグメントの内面を押圧する押圧パッドを備え、前記吊りビームと旋回ブロックとの間にダンパー装置を備えたことを特徴とするシールド掘進機のセグメント組立装置。
- 周方向へ回転可能な回転フレームに、径方向へ移動可能な吊りビームを取付け、該吊りビームに該吊りビームの回転軸線方向に移動可能な摺動ガイドブロックを取付け、該摺動ガイドブロックに旋回装置を介して旋回ブロックを水平旋回可能に取付け、該旋回ブロックにセグメントを把持するクランプ装置とセグメントの内面を押圧する押圧パッドを備え、前記摺動ガイドブロックと旋回ブロックとの間にダンパー装置を備えたことを特徴とするシールド掘進機のセグメント組立装置。
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