JP3668399B2 - Ultrasound endoscope - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルーンを介して超音波の送受信を行う超音波内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、体腔内の深部を超音波診断するため、先端に超音波送受信部を設けた挿入部を経口的,経肛門的,若しくは経皮的に体腔内に挿入し、観測用超音波を送受信することによって、超音波画像を得られる超音波内視鏡が広く使われている。
【0003】
このような超音波内視鏡の挿入部先端側に設けた超音波送受信部から発生する超音波ビームは、超音波送受信部と観察部位との間に空気が存在すると発生した超音波ビームが減衰して目的観察部位まで到達できず、観察に必用な超音波画像を得られなくなる。このため、広い管腔内等で良好な超音波画像を得るために、超音波送受信部と観察部位との間に生体の音響インピーダンスと略同様な水などの超音波伝達媒体を介在させる必要がある。
この超音波伝達媒体を超音波送受信部と観察部位との間に介在させて超音波観察を行う主な手法として例えば超音波送受信部を覆うように超音波送受信部外部にバルーンを着脱自在に装着し、このバルーン内に超音波伝達媒体を注入して膨らませ、この膨らんだバルーンを観察部位に密着させるバルーン密着法を用いて超音波を送受信する超音波内視鏡がある。
【0004】
このような超音波内視鏡は、例えば、特公平2−57932号公報に記載されているように、前記バルーン内へ液体を供給する供給路とバルーン内から液体を吸引する排出路とを別々に設け、これら各々供給路と排出路とはバルーン固定端近傍にほぼ全周に亘って形成した連通溝に対して開口しているものが提案されている。
この構造では、バルーン内へ液体を供給する際に、バルーン内へ空気が入り込み、気泡となることがある。この場合、吸引操作弁の操作でバルーン内の液体を吸引し、バルーン内に入った気泡と共に排出路を伝ってバルーン外へ排出されて、一度排出路へと吸引された気泡は、次にバルーンを液体で膨らませても再びバルーン内に戻ることはない。
【0005】
しかしながら、バルーン内の液体に入った気泡が連通溝の幅より大きい外径を持つ場合には、排出路開口部の近傍に気泡がない限り、バルーンを萎める途中では排出路へと吸引されず、萎みきると同時に排出路に入ったように見えるが、実際には気泡は排出路へは達しておらず、連通溝に残ってしまう。
この後、再度バルーンを膨らませようと供給路から液体を送ると、連通溝に残っていた気泡が再度バルーン内へと押し出されてしまい、再度バルーン内に気泡が入り込む。すると、この気泡の部分では超音波が減衰してバルーン越しに超音波の送受信を行うことが困難になるという不具合があった。
また、挿入部内にバルーンへの供給路と排出路との合計2本も設けるため、挿入部が太くなる原因となっていた。
【0006】
一方、これに対して特開平8−117231号公報に記載されている超音波内視鏡は、バルーン内への液体の給排路を挿入部内で一本にまとめているものが提案されている。
しかしながら、一本の給排路を介してバルーン内の液体に入った気泡がバルーンを萎める途中で排出路へ逃げず、萎みきる直前に給排路に入ることがある。すると、気泡が連通溝に残る場合は上記上述した特公平2−57932号公報に記載の超音波内視鏡と同様に、バルーンを再度膨らませた際に、気泡が再びバルーン内に入り込んでしまう。また、これ以外に、一本化された給排路に気泡が残ってしまった場合も、その後バルーン内へ液体を供給すると、給排路に残った気泡が再度押し出されてバルーン内へと戻ってしまう。すると、前述の場合と同様にこの部分では超音波が減衰してしまい、バルーン越しに超音波の送受信を行うことが困難になるという不具合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記特公平2−57932号公報や特開平8−117231号公報に記載の超音波内視鏡は、バルーン内から液体を吸引する際に気泡が連通溝に残ってしまい、再度バルーンを膨らませた際に再度気泡がバルーン内に入り込むことで、この気泡の部分では超音波が減衰してバルーン越しに超音波の送受信を行うことが困難になるという不具合があった。
【0008】
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、バルーン内に入った気泡を容易に除去でき、良好な超音波画像を得ることが可能な超音波内視鏡を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の超音波内視鏡は、超音波内視鏡において、当該超音波内視鏡の先端部に設けられた超音波送受信部と、前記超音波送受信部を覆うとともに、前記超音波送受信部の全周にわたって膨張可能なバルーンと、前記バルーン内部の超音波伝達媒体を排出するための開口部と、前記先端部の前記開口部近傍でかつ前記バルーンの外部に設けられた前記開口部の位置を指示するための指標と、具備したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態による超音波内視鏡の全体構成を示す外観図、図2は図1の超音波内視鏡内部の送気送水用管路を示す説明図、図3は図2の超音波内視鏡の挿入部先端側に取り付けられるバルーンを示す説明図、図4は挿入部先端側に形成される指標穴を示す説明図であり、図4(a)は超音波内視鏡の挿入部先端側の側面図、図4(b)は同図(a)のA−A断面図である。
【0011】
図1に示すように超音波内視鏡1は、体腔内に挿入される可撓性を有する挿入部2と、この挿入部2の基端部に連結された把持部を兼ねた主操作部3と、この主操作部3の後端部に設けられ接眼部4を備えた副操作部5と、前記主操作部3の側部から延出して基端部に図示しない光源部や送気送水部及び吸引部に着脱自在に接続されるコネクタ6aを備えたケーブル6と、前記副操作部5側部から延出して基端部に図示しない超音波観測装置の信号処理部に着脱自在に接続される超音波用コネクタ7aを備えた超音波コード7とで主に構成されている。
【0012】
前記挿入部2は、先端側から順に、超音波を送受信する超音波送受信部11を先端側に設けて硬質な部材で形成された先端構成部12、上下方向に湾曲自在な湾曲部13、細長で柔軟なシースで形成された可撓管部14を連接して構成されている。
前記主操作部3には、穿刺針などの処置具を挿通する処置具挿入口3aを設けている。また、前記主操作部3には、前記湾曲部13を所望の方向に湾曲操作する湾曲操作ノブ3bや送気及び送水の操作を行う送気送水ボタン3c、吸引を行う吸引ボタン3d等が設けられている。
【0013】
図2に示すように前記主操作部3内には、前記送気送水ボタン3cが取り付けられた送気送水シリンダ21が設けられており、この送気送水ボタン3cの押下操作により駆動して送気送水が行われるようになっている。
この送気送水シリンダ21からは、前記挿入部2側へ送気管路22、送水管路23、バルーン送水管路24がそれぞれ延出している。この内、送気管路22と送水管路23とは、前記先端構成部12の手前に設けた合流部25へと連通し、ここから送気送水管路26となって先端構成部12に設けたノズル27へと連通して外側へ向けて開口している。一方、前記送気送水シリンダ21からは、前記コネクタ6a側へ向けて送気管路28と送水管路29が延出しており、前記コネクタ6aにて外側へ向けて開口している。
【0014】
一方、前記主操作部3内には、前記吸引ボタン3dが取り付けられた吸引シリンダ31が設けられており、この吸引ボタン3dの押下操作により駆動して吸引が行われるようになっている。
この吸引シリンダ31からは、前記挿入部2側へ吸引管路32、バルーン吸引管路33がそれぞれ延出している。この内、バルーン吸引管路33は、前記主操作部3内で前記バルーン送水管路24と合流しており、この合流部25から主操作部3側は1本のバルーン管路36となって前記先端構成部12で外側に向けて開口している。一方、前記吸引シリンダ31からは、コネクタ6a側へ向けて吸引管路37が延出しており、コネクタ6aにて外側へ向けて開口している。
【0015】
図3に示すように、前記先端構成部12と前記超音波送受信部11との間には、バルーン40を取り付けるためのバルーン装着溝41と、このバルーン装着溝41に取り付けられたバルーンに給排液するためのバルーン給排液溝42が設けられていて、前記バルーン管路36はこのバルーン給排液溝42へと連通している。また、前記超音波送受信部11の先端側にも前記バルーン装着溝44が形成されている。
前記バルーン40は、ゴム等の伸縮性を有する弾性材料によって形成されていて、両端に手元側バンド部51、先端側バンド部52が設けられており、前記超音波送受信部11に対して前記手元側バンド部51が前記バルーン装着溝41に、前記先端側バンド部52が前記バルーン装着溝44に液密に嵌合固定されるようになっている。
【0016】
本実施の形態では、前記バルーン管路36の先端側に形成して、前記バルーン40に対して給排液を行う前記バルーン給排液溝42を指示する指標を設けることで、この指標に基づいてバルーン40内に入った気泡55を容易に除去できるように構成している。尚、本実施の形態は、超音波診断の準備として、細長な挿入部を体腔内に挿入する前に、予めバルーン40内の気泡除去を行うものである。
【0017】
図4(a)に示すように前記バルーン管路36が前記バルーン給排液溝42へ開口している前記先端構成部12の近傍表面に、指標として標識穴60を形成している。この標識穴60の深さは、図4(b)に示すようにごく浅いものとし、他の管路との干渉は一切ないものとしている。
【0018】
以上のように構成した第1の実施の形態の作用を説明する。
前記コネクタ6aに取り付けた図示しない送気送水装置から送られる空気は、送気管路28を経て送気送水シリンダ21へと送られる。ここで送気送水ボタン3cの弁操作により送気管路22へ選択的に空気は送られ、合流部25、送気送水管路26を経てノズル27から外側へ放出される。
また、コネクタ6aに取り付けた図示しない送気送水装置の送水タンクから送られる超音波伝達媒体は、送水管路29を経て送気送水シリンダ21へと送られる。ここで送気送水ボタン3cを選択的に押下操作すると、この送気送水ボタン3cの弁操作により送水管路23へ選択的に超音波伝達媒体は送られ、合流部25、送気送水管路26を経てノズル27から外側へ放出される。
更に、送気送水シリンダ21へ送られる超音波伝達媒体は、送気送水ボタン3cの弁操作によりバルーン送水管路24へと選択的に送られ、合流部25からバルーン管路36へと送られて、バルーン給排液溝42からバルーン40内へと送られる。
一方、吸引ボタン3dの弁操作により、先端構成部12で外側に向けて開口している吸引管路32から吸引される液体は、吸引シリンダ31から吸引管路37を介して、コネクタ6aに接続される図示しない吸引装置の吸引タンクへと送られる。
【0019】
また、バルーン40内の超音波伝達媒体は、吸引ボタン3dの弁操作によりバルーン給排液溝42に開口しているバルーン管路36から吸引されて、合流部25からバルーン吸引管路33を介して吸引シリンダ31へ至る。そして、超音波伝達媒体は吸引管路37へと送られてコネクタ6aに接続される図示しない吸引装置の吸引タンクへと送られる。
ここで、バルーン40を超音波伝達媒体で膨らませたとき、送水管路29、送気送水シリンダ21、バルーン送水管路24、分岐部25及びバルーン管路36は超音波伝達媒体で満たされる。しかしながら、図3に示すようにバルーン40の中には気泡55が入ってしまうことが多い。
【0020】
そこで、超音波診断の準備として、細長な挿入部を体腔内に挿入する前に、予めバルーン40内の気泡55を取り除くようにする。
このとき、超音波送受信部11を先端構成部12より下にするような状態にし、吸引ボタン3dの操作によりバルーン40内の超音波伝達媒体を吸引する。
【0021】
その際、標識穴60に合せて気泡55を集め、バルーン40内の超音波伝達媒体を吸引する。すると、バルーン給排液溝42に開口したバルーン管路36の出口付近に気泡が集まる。
これにより、気泡55の外径がバルーン給排液溝42の幅より大きくても、管路にかかる吸引力が直接気泡55にかかるので、バルーン40内の超音波伝達媒体が全て吸引される前にバルーン管路36の中へと気泡55は引き込まれる。
【0022】
このようにしてバルーン40内の超音波伝達媒体を全て吸引すると、バルーン管路36の中に気泡55は残らず、分岐部25からバルーン吸引管路33、吸引シリンダ31、吸引管路37または図示しない吸引タンクへと気泡55は吸引される。
この時点で、バルーン管路36、分岐部25、バルーン送水管路24、送気送水シリンダ21及び送水管路29は超音波伝達媒体で満たされたままである。
この状態で次に送気送水ボタン3cの操作で再びバルーン40内に超音波伝達媒体を送ると、二度と空気はバルーン内に送られることはない。
【0023】
この結果、患者の体腔内へ挿入される挿入部2の中に入るバルーン管路36を給液用と排液用で共用と1本化した場合、この管路の出口近傍に管路出口の目印を設けることで、容易にバルーン40内の気泡55をバルーン管路36からも吸引し、再度バルーン40を膨らませた時にバルーン管路36内に残存する気泡55をバルーン40内に送り込むことがないので、良好な超音波画像が容易に得られ、診断時間が短縮するという効果がある。
また、先端構成部12に別の材質の部材を追加することがないので、薬品耐性などが損なわれることがない。
【0024】
(第2の実施の形態)
図5は本発明の第2の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図であり、図5(a)は超音波内視鏡の挿入部先端側の側面図、図5(b)は同図(a)のB−B断面図である。
上記第1の実施の形態では、前記バルーン40に対して給排液を行う前記バルーン給排液溝42を指示する指標として標識穴60を形成し、この標識穴60に合せて気泡55を集め、バルーン40内の超音波伝達媒体を吸引することで、容易にバルーン40内の気泡55をバルーン管路36からも吸引するように構成しているが、本第2の実施の形態では前記指標穴60の代わりに指標溝を形成する。それ以外の構成は、図4と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0025】
図5(a)に示すように本第2の実施の形態の超音波内視鏡には、前記バルーン管路36が前記バルーン給排液溝42へ開口している前記先端構成部12の近傍表面に、指標として指標溝70を形成している。尚、この指標溝70の形状は、長円形に限ったものではなく、任意の形、例えば三角形でも矢印形でもよい。
この指標溝70は、図5(b)に示すように、前記先端構成部12内にある前記バルーン管路36など、他の管路等と干渉しないようになっている。
【0026】
このような指標溝70を形成することで、第1の実施の形態の効果に加え、指標溝70の方が指標自体が大きいので、見易く、気泡55を集め易いという効果を得る。
【0027】
(第3の実施の形態)
図6は本発明の第3の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図であり、図6(a)は超音波内視鏡の挿入部先端側の側面図、図6(b)は同図(a)のC−C断面図である。
上記第2の実施の形態では、指標として前記指標穴60の代わりに指標溝70を形成しているが、本第3の実施の形態では前記指標穴60の代わりに表面を荒らした部位を形成する。それ以外の構成は、図4と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0028】
図6(a)に示すように本第3の実施の形態の超音波内視鏡には、前記バルーン管路36が前記バルーン給排液溝42へ開口している前記先端構成部12の近傍表面に、指標として例えばサンドブラストなどで形成した表面荒らし部位80を形成している。尚、この表面荒らし部位80は、サンドブラストで形成するのみ限ったものではなく、転造ややすりがけなどで形成しても良い。
この表面荒らし部位80は、図6(b)に示すように、前記先端構成部12内にある前記バルーン管路36など、他の管路等と干渉しないようになっている。
【0029】
このような表面荒らし部位80を形成することで、第1の実施の形態の効果に加え、表面荒らし部位80の方が指標自体が大きいので、見易く、気泡55を集め易いという効果を得る。
【0030】
(第4の実施の形態)
図7は本発明の第4の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図であり、図7(a)は超音波内視鏡の挿入部先端側の側面図、図7(b)は同図(a)のD−D断面図である。
上記第3の実施の形態では、指標として前記指標穴60の代わりに表面荒らし部位80を形成しているが、本第4の実施の形態では前記表面荒らし部位80の代わりにけがき線を形成する。それ以外の構成は、図4と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0031】
図7(a)に示すように本第4の実施の形態の超音波内視鏡には、前記バルーン管路36が前記バルーン給排液溝42へ開口している前記先端構成部12の近傍表面に、指標としてけがき線90を形成している。このけがき線90の深さは、図7(b)に示すように、先端構成部12内にあるバルーン管路36など、他の管路等と干渉しない程度の深さとしている。
【0032】
このようなけがき線90を形成することで、第1の実施の形態の効果に加え、指標穴60に比べて長いので、見易く、気泡55を集め易いという効果を得る。
【0033】
(第5の実施の形態)
図8及び図9は本発明の第5の実施の形態に係り、図8は本発明の第5の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図であり、図8(a)は超音波内視鏡の挿入部先端側の側面図、図8(b)は同図(a)のE−E断面図、図9は図8の変形例を示す説明図であり、図9(a)は超音波内視鏡の挿入部先端側の側面図、図9(b)は同図(a)のF−F断面図である。
上記第4の実施の形態では、指標として前記指標穴60の代わりにけがき線90を形成しているが、本第5の実施の形態では前記けがき線90の代わりに指標ねじを設ける。それ以外の構成は、図4と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0034】
図8(a)に示すように本第5の実施の形態の超音波内視鏡には、前記バルーン管路36が前記バルーン給排液溝42へ開口している前記先端構成部12の近傍表面に、指標として指標ねじ110を設けている。この指標ねじ110を螺合するねじ穴の深さは、図8(b)に示すように、先端構成部12内にあるバルーン管路36など、他の管路等と干渉しない程度の深さとしている。
【0035】
また、前記指標ねじ110を気泡55を集める指標のみのために設けるのではなく、先端構成部12に対して他の構成物を固定するための止めねじと併用しても良く、例えば図9(a)、(b)に示すようにノズル27を固定する止めねじとして指標ねじ110を設けても良い。
【0036】
このような指標ねじ110を設けることで、第1の実施の形態の効果に加え、先端構成部12に他の構成物を固定する止めねじと併用とした場合は、新たに構成物を設けることなく指標を付けることができるので、コストが低減できるという効果を得る。
【0037】
(第6の実施の形態)
図10は本発明の第6の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図であり、図10(a)は超音波内視鏡の挿入部先端側の側面図、図10(b)は同図(a)のG−G断面図である。
上記第5の実施の形態では、指標として前記指標穴60の代わりに指標ねじ110を設けているが、本第6の実施の形態では前記指標ねじ110の代わりに底面が先端構成部12の外表面に接している指標溝を形成し、洗滌性が良くなるように構成している。それ以外の構成は、図4と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0038】
図10(a)に示すように本第6の実施の形態の超音波内視鏡には、前記バルーン管路36が前記バルーン給排液溝42へ開口している前記先端構成部12の近傍表面に、指標として半円形状の指標溝120を形成している。この指標溝120は、図10(b)に示すように、底面121が前記先端構成部12の外表面に接するように形成されていて、先端構成部12内にあるバルーン管路36など、他の管路等と干渉しない程度の深さとしている。
【0039】
このような指標溝120を形成することで、第1の実施の形態の効果に加え、指標溝120の方が指標自体が大きいので、見易く、気泡55を集め易いという効果や、指標溝120の底面が先端構成部12の外表面に接しているので、水切れ性がよく溝にゴミが溜まりにくいので、指標を設けない場合に比べて同等の洗滌性が得られるという効果を得る。
【0040】
(第7の実施の形態)
図11は本発明の第7の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図であり、図11(a)は超音波内視鏡の挿入部先端側の側面図、図11(b)は同図(a)のH−H断面図である。
上記第6の実施の形態では、指標として前記指標穴60の代わりに指標溝120を形成しているが、本第7の実施の形態では前記指標溝120の代わりに形成した指標溝を埋設して、その外表面を先端構成部12の外表面と略同一面とするように構成する。それ以外の構成は、図4と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0041】
図11(a)に示すように本第7の実施の形態の超音波内視鏡には、前記バルーン管路36が前記バルーン給排液溝42へ開口している前記先端構成部12の近傍表面に、指標として長円形状の指標溝130を形成している。この指標溝130を例えば接着剤131で埋設し、その外表面を先端構成部12の外表面と略同一面としている。尚、この指標溝130の形状は、長円形に限ったものではなく、任意の形、例えば三角形でも矢印形でも良い。この指標溝130の深さは、図11(b)に示すように、先端構成部12内にあるバルーン管路36など、他の管路等と干渉しないように形成している。
尚、この指標溝130を埋設するものは、接着剤131のみでなく、ゴムなどでも良いし、先端構成部12とは色違いで指標溝130と同じ形状の部材を埋め込んでも良い。
【0042】
このように形成した指標溝130を埋設して、その外表面を先端構成部12の外表面と略同一面とすることで、第1の実施の形態の効果に加え、指標溝130の方が指標自体が大きいので、見易く、気泡55を集め易いという効果や、指標溝130部分の外表面が先端構成部12の外表面と略同一面にあるので、溝にゴミが溜まらず、指標を設けない場合に比べて同等の洗滌性が得られるという効果を得る。
【0043】
尚、本実施の形態では指標を溝形状としたが、穴形状でももちろん良い。また、前述した第5の実施の形態で説明したように、先端構成部12と他の構成物との止めねじのねじ穴を接着剤などで埋めても同様の効果を得る。
【0044】
(第8の実施の形態)
図12は本発明の第8の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図であり、図12(a)は超音波内視鏡の挿入部先端側の側面図、図12(b)は同図(a)のI−I断面図である。
上記第7の実施の形態では、指標として前記指標穴60の代わりに指標溝120を形成しているが、本第8の実施の形態では前記指標溝130の代わりに先端構成部12を部分的に変質させて先端構成部12と色を変えた指標を形成する。それ以外の構成は、図4と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0045】
図12(a)に示すように本第8の実施の形態の超音波内視鏡には、前記バルーン管路36が前記バルーン給排液溝42へ開口している前記先端構成部12の近傍表面に、例えばレーザ照射などで先端構成部12を部分的に変質させることで先端構成部12と色を変えた矢印形の指標140を形成している。尚、この指標140の形状は、矢印形に限ったものではなく、任意の形、例えば三角形や長円形でも良い。この指標140は、図12(b)に示すように、先端構成部12内にあるバルーン管路36などの他の管路等と干渉しないように形成している。
【0046】
尚、この指標140は、レーザ照射による形成だけでなく、例えば希硫酸などの薬品中で電気処理を行い部分的に腐食させて先端構成部12の外表面と色を違えることで形成したり、部分的に例えば金などの先端構成部12の外表面と色の違うメッキを施しても良い。
【0047】
このような指標140を形成することで、第1の実施の形態の効果に加え、指標140の方が指標自体が大きいので、見易く、気泡55を集め易いという効果や、指標部分の外表面が先端構成部12の外表面と略同一面にあるので、ゴミが溜まらず、指標を設けない場合に比べて同等の洗滌性が得られるという効果を得る。
【0048】
(第9の実施の形態)
図13は本発明の第9の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図であり、図13(a)は超音波内視鏡の挿入部先端側の側面図、図13(b)は同図(a)のJ−J断面図である。
上記第8の実施の形態では、指標として前記指標穴60の代わりに指標140を形成しているが、本第8の実施の形態では前記指標140の代わりに指標突起を設ける。それ以外の構成は、図4と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0049】
図13(a)に示すように本第9の実施の形態の超音波内視鏡には、前記バルーン管路36が前記バルーン給排液溝42へ開口している前記先端構成部12の近傍表面に、三角形状の指標突起150を設けている。尚、この指標突起150の形状は、矢印形に限ったものではなく、任意の形、例えば三角形や長円形でも良い。この指標突起150は、図13(b)に示すように、先端構成部12の外表面に対して例えば0.5mm程度以下と、体腔内への挿入に際して支障のない高さの突起としている。
【0050】
このような指標突起150を設けることで、第1の実施の形態の効果に加え、指標突起150の方が指標自体が大きいので、見易く、気泡55を集め易いという効果や、先端構成部12の外表面に凹部を設けないので、指標を設けない場合に比べて同等の洗滌性が得られるという効果を得る。
【0051】
(第10の実施の形態)
図14は本発明の第10の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図であり、図14(a)は超音波内視鏡の挿入部先端側の側面図、図14(b)は同図(a)のK−K断面図である。
上記第9の実施の形態では、前記バルーン40に対して給排液を行う前記バルーン給排液溝42を指示する指標として指標突起150を前記先端構成部12に設けているが、本第9の実施の形態では前記指標突起150を湾曲部13の外表面に設ける。それ以外の構成は、図13と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0052】
図14(a)に示すように本第10の実施の形態の超音波内視鏡には、前記バルーン管路36が前記バルーン給排液溝42へ開口している前記先端構成部12側の前記湾曲部13表面に、三角形状の指標突起160を設けている。尚、この指標突起160の形状は、矢印形に限ったものではなく、任意の形、例えば三角形や長円形でも良い。この指標突起160は、図14(b)に示すように、前記湾曲部13の外表面に対して例えば0.5mm程度以下と、体腔内への挿入に際して支障のない高さの突起としている。
【0053】
このような指標突起160をゴムなどの樹脂で構成される湾曲部13の外表面に設けることで、第8の実施の形態の効果に加え、体腔内への挿入時に患者に違和感や苦痛を感じさせることが少ないという効果を得る。
【0054】
(第11の実施の形態)
図15は本発明の第11の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図であり、図15(a)は超音波内視鏡の挿入部先端側の側面図、図15(b)は同図(a)のL−L断面図である。
上記第10の実施の形態では、前記バルーン40に対して給排液を行う前記バルーン給排液溝42を指示する指標として指標突起170を前記湾曲部13に設けているが、本第10の実施の形態では前記指標突起170を前記超音波送受信部11の外表面に設ける。それ以外の構成は、図14と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0055】
図15(a)に示すように本第10の実施の形態の超音波内視鏡には、前記バルーン管路36が前記バルーン給排液溝42へ開口している前記先端構成部12側の前記超音波送受信部11表面に、三角形状の指標突起170を設けている。尚、この指標突起170の形状は、矢印形に限ったものではなく、任意の形、例えば三角形や長円形でも良い。この指標突起170は、図15(b)に示すように、前記超音波送受信部11の外表面に対して例えば0.5mm程度以下と、体腔内への挿入に際して支障のない高さの突起としている。
【0056】
このような指標突起170を超音波送受信部11の外表面に設けることで、第9の実施の形態の効果に加え、バルーンを超音波伝達媒体で膨らませることで超音波伝達媒体がレンズの役割を果たして指標突起170が拡大して見えるので、バルーン内の気泡をより集め易いという効果を得る。
【0057】
(第12の実施の形態)
図16及び図17は本発明の第12の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図であり、図16(a)は超音波内視鏡の挿入部先端側の側面図、図16(b)は同図(a)のM−M断面図、図17は図16(a)の軸方向に平行なN−N断面図である。
上記第9〜第11の実施の形態では、指標として指標穴60の代わりに指標突起を設けているが、本第12の実施の形態では前記指標穴60の代わりにライトガイドカバーガラスを設けるように構成する。それ以外の構成は、図4と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0058】
図16(a)に示すように本第12の実施の形態の超音波内視鏡には、指標穴60の代わりにライトガイドカバーガラス180を設け、このライトガイドカバーガラス180の内側に接するようにライトガイド181を設けている。
【0059】
このライトガイド181は、後述の内視鏡照明用のライトガイド182の一部から分岐していて、図16(b)に示すように前記先端構成部12に対してライトガイド押さえ183とその外側のカバー184によって固定されている。
【0060】
一方、前記内視鏡照明用のライトガイド182は、図17に示すように前記先端構成部12から湾曲部13内、可撓管部14内、操作部2内、コード6内を経てコネクタ6aへと至り、その端部は、コネクタ6aの図示しない光源装置との接続面に設けた図示しないカバーガラスの内側に接している。
【0061】
本実施の形態の作用は、上述した第1の実施の形態と以下の点を除いて同じである。
前記コネクタ6aに接続される、図示しない光源装置からの照明光は、コネクタ6aの図示しないカバーガラスを介してライトガイド182へ入射し、先端構成部12内のライトガイド181へと伝送される。
そして、ライトガイドカバーガラス180を介して内視鏡外へ向けて出射する。このライトガイドカバーガラス180からの出射光を目印に気泡を一ヶ所に集めることができる。
【0062】
この結果、第9の実施の形態の効果に加え、目印自体が発光するので、更に指標を認識し易いという効果を得る。
【0063】
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0064】
[付記]
(付記項1) 挿入部の先端に設けた硬質部と、
この硬質部の先端側に設けた超音波送受信部と、
この超音波送受信部を覆うように着脱自在に取り付けるバルーンと、
このバルーン内に給排液を行う前記硬質部に設けた管路と、
この管路の先端側に形成して、前記バルーンに対して給排液を行う開口部を指示する指標と、
を設けたことを特徴とする超音波内視鏡。
【0065】
(付記項2) 前記指標は、前記硬質部に形成した溝であることを特徴とする付記項1に記載の超音波内視鏡。
【0066】
(付記項3) 前記指標は、底部を前記硬質部の外表面に接するように前記硬質部に形成した溝であることを特徴とする付記項1に記載の超音波内視鏡。
【0067】
(付記項4) 前記指標は、前記硬質部に形成した溝を前記硬質部の外表面とは異なる色の部材で埋設し、前記硬質部の外表面と略同一面としたものであることを特徴とする付記項1に記載の超音波内視鏡。
【0068】
(付記項5) 前記指標は、前記硬質部の表面を一部変質させて前記硬質部の表面とは異なる色としたものであることを特徴とする付記項1に記載の超音波内視鏡。
【0069】
(付記項6) 前記指標は、前記硬質部に設けたライトガイドカバーガラスであることを特徴とする付記項1に記載の超音波内視鏡。
【0070】
(付記項7) 前記指標は、前記硬質部に設けたねじ部材であることを特徴とする付記項1に記載の超音波内視鏡。
【0071】
(付記項8) 前記指標は、前記硬質部に設けた突起部材であることを特徴とする付記項1に記載の超音波内視鏡。
【0072】
(付記項9) 前記指標は、前記硬質部の後端側に連設した可撓性の湾曲部の前記硬質部側に設けた突起部材であることを特徴とする付記項1に記載の超音波内視鏡。
【0073】
(付記項10) 前記指標は、前記超音波送受信部の前記硬質部側に設けた突起部材であることを特徴とする付記項1に記載の超音波内視鏡。
【0074】
(付記項11) 前記ねじ部材は、前記硬質部に対して他の構成物を固定するための止めねじと併用していることを特徴とする付記項7に記載の超音波内視鏡。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、バルーン内に入った気泡を容易にバルーン内からの液体排出口に1ヶ所にまとめ易いので、容易にバルーン内に入った気泡を除去し、良好な超音波画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による超音波内視鏡の全体構成を示す外観図
【図2】図1の超音波内視鏡内部の送気送水用管路を示す説明図
【図3】図2の超音波内視鏡の挿入部先端側に取り付けられるバルーンを示す説明図
【図4】挿入部先端側に形成される指標穴を示す説明図
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図
【図9】図8の変形例を示す説明図
【図10】本発明の第6の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図
【図11】本発明の第7の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図
【図12】本発明の第8の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図
【図13】本発明の第9の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図
【図14】本発明の第10の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図
【図15】本発明の第11の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図
【図16】本発明の第12の実施の形態に係る超音波内視鏡の挿入部先端側を説明する説明図
【図17】図16(a)のN−N断面図
【符号の説明】
1 …超音波内視鏡
2 …挿入部
3 …主操作部
4 …接眼部
5 …副操作部
11 …超音波送受信部
12 …先端構成部
13 …湾曲部
36 …バルーン管路
42 …バルーン給排液溝
40 …バルーン
55 …気泡
60 …標識穴[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ultrasonic endoscope that transmits and receives ultrasonic waves via a balloon.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in order to make an ultrasonic diagnosis in the deep part of a body cavity, an insertion part provided with an ultrasound transmission / reception part at the tip is inserted into a body cavity orally, transanally, or percutaneously, and an ultrasound for observation is transmitted Therefore, an ultrasonic endoscope that can obtain an ultrasonic image is widely used.
[0003]
The ultrasonic beam generated from the ultrasonic transmission / reception unit provided on the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope is attenuated when air is present between the ultrasonic transmission / reception unit and the observation site. Thus, the target observation site cannot be reached, and an ultrasonic image necessary for observation cannot be obtained. Therefore, in order to obtain a good ultrasonic image in a wide lumen or the like, it is necessary to interpose an ultrasonic transmission medium such as water, which is substantially the same as the acoustic impedance of the living body, between the ultrasonic transmission / reception unit and the observation site. is there.
As a main method of performing ultrasonic observation by interposing this ultrasonic transmission medium between the ultrasonic transmission / reception unit and the observation site, for example, a balloon is detachably mounted outside the ultrasonic transmission / reception unit so as to cover the ultrasonic transmission / reception unit In addition, there is an ultrasonic endoscope that transmits and receives ultrasonic waves using a balloon contact method in which an ultrasonic transmission medium is injected into the balloon and inflated, and the inflated balloon is in close contact with an observation site.
[0004]
In such an ultrasonic endoscope, for example, as described in Japanese Patent Publication No. 2-57932, a supply path for supplying liquid into the balloon and a discharge path for sucking liquid from the balloon are separately provided. It has been proposed that each of the supply path and the discharge path is open to a communication groove formed over the entire circumference in the vicinity of the balloon fixed end.
In this structure, when liquid is supplied into the balloon, air may enter the balloon and form bubbles. In this case, the liquid in the balloon is sucked by the operation of the suction operation valve, and the air bubbles that have entered the balloon are discharged to the outside of the balloon through the discharge path. Even if it is inflated with liquid, it does not return into the balloon again.
[0005]
However, if the bubble that has entered the liquid in the balloon has an outer diameter larger than the width of the communication groove, it will be sucked into the discharge channel while the balloon is deflated unless there is a bubble near the discharge channel opening. At the same time, it seems to have entered the discharge path at the same time, but in reality, the bubbles do not reach the discharge path and remain in the communication groove.
Thereafter, when the liquid is sent from the supply channel to inflate the balloon again, the bubbles remaining in the communication groove are pushed out again into the balloon, and the bubbles enter the balloon again. As a result, the ultrasonic wave attenuates in the bubble portion, and it is difficult to transmit and receive the ultrasonic wave through the balloon.
In addition, since a total of two supply paths to the balloon and a discharge path are provided in the insertion section, the insertion section becomes thick.
[0006]
On the other hand, an ultrasonic endoscope described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-117231 has been proposed in which the supply and discharge paths of liquid into the balloon are combined into one in the insertion portion. .
However, bubbles that have entered the liquid in the balloon through one supply / discharge path may not escape to the discharge path in the middle of deflating the balloon, and may enter the supply / discharge path immediately before the balloon is completely deflated. Then, when the bubbles remain in the communication groove, the bubbles enter the balloon again when the balloon is inflated similarly to the above-described ultrasonic endoscope described in Japanese Patent Publication No. 2-57932. In addition to this, even if bubbles remain in the unified supply / discharge path, if liquid is supplied into the balloon after that, the bubbles remaining in the supply / discharge path will be pushed out again and returned to the balloon. End up. Then, as in the case described above, the ultrasonic wave is attenuated in this portion, and it is difficult to transmit / receive the ultrasonic wave through the balloon.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In the ultrasonic endoscope described in the above Japanese Patent Publication No. 2-57932 and Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-117231, when the liquid is sucked from the balloon, bubbles remain in the communication groove, and the balloon is inflated again. When the air bubbles enter the balloon again, the ultrasonic waves are attenuated at the air bubbles, making it difficult to transmit and receive the ultrasonic waves through the balloon.
[0008]
The present invention has been made in view of these circumstances, and an object thereof is to provide an ultrasonic endoscope that can easily remove bubbles contained in a balloon and obtain a good ultrasonic image. And
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an ultrasonic endoscope according to the present invention comprises: In the ultrasonic endoscope, provided at the tip of the ultrasonic endoscope An ultrasonic transceiver, Covers the ultrasonic transmission / reception unit and expands over the entire circumference of the ultrasonic transmission / reception unit With balloons, An opening for discharging the ultrasonic transmission medium inside the balloon, and a position of the opening provided near the opening at the tip and outside the balloon It is characterized by having an index.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
(First embodiment)
1 to 4 relate to a first embodiment of the present invention. FIG. 1 is an external view showing the overall configuration of an ultrasonic endoscope according to the first embodiment of the present invention. FIG. FIG. 3 is an explanatory view showing an air supply / water supply conduit inside the ultrasonic endoscope, FIG. 3 is an explanatory view showing a balloon attached to the distal end side of the insertion section of the ultrasonic endoscope of FIG. 2, and FIG. FIG. 4A is a side view of the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line AA of FIG. It is.
[0011]
As shown in FIG. 1, an ultrasonic endoscope 1 includes a main operation unit that also serves as a
[0012]
The
The
[0013]
As shown in FIG. 2, an air /
From this air /
[0014]
On the other hand, a
From this
[0015]
As shown in FIG. 3, a
The
[0016]
In the present embodiment, an index is formed on the distal end side of the
[0017]
As shown in FIG. 4A, a
[0018]
The operation of the first embodiment configured as described above will be described.
Air sent from an air / water supply device (not shown) attached to the
An ultrasonic transmission medium sent from a water supply tank of an air supply / water supply device (not shown) attached to the
Further, the ultrasonic transmission medium sent to the air /
On the other hand, the liquid sucked from the
[0019]
Further, the ultrasonic transmission medium in the
Here, when the
[0020]
Therefore, as preparation for ultrasonic diagnosis, the
At this time, the ultrasonic transmission /
[0021]
At that time, the
As a result, even if the outer diameter of the
[0022]
When all of the ultrasonic transmission medium in the
At this time, the
In this state, when the ultrasonic transmission medium is sent again into the
[0023]
As a result, when the
Moreover, since a member made of another material is not added to the distal end
[0024]
(Second Embodiment)
FIG. 5 is an explanatory view for explaining the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope according to the second embodiment of the present invention, and FIG. 5A is a side view of the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope. FIG. 5B is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
In the first embodiment, the
[0025]
As shown in FIG. 5A, in the ultrasonic endoscope according to the second embodiment, the
As shown in FIG. 5B, the
[0026]
By forming such an
[0027]
(Third embodiment)
FIG. 6 is an explanatory view for explaining the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope according to the third embodiment of the present invention, and FIG. 6A is a side view of the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope. FIG. 6 and FIG. 6B are CC cross-sectional views of FIG.
In the second embodiment, the
[0028]
As shown in FIG. 6A, in the ultrasonic endoscope according to the third embodiment, the
As shown in FIG. 6 (b), the
[0029]
By forming such a
[0030]
(Fourth embodiment)
FIG. 7 is an explanatory view for explaining the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope according to the fourth embodiment of the present invention, and FIG. 7A is a side view of the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope. FIG. 7B is a cross-sectional view taken along the line DD of FIG.
In the third embodiment, the
[0031]
As shown in FIG. 7A, in the ultrasonic endoscope according to the fourth embodiment, the
[0032]
By forming such a
[0033]
(Fifth embodiment)
8 and 9 relate to a fifth embodiment of the present invention, and FIG. 8 is an explanatory view for explaining the distal end side of an insertion portion of an ultrasonic endoscope according to the fifth embodiment of the present invention. 8A is a side view of the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope, FIG. 8B is an EE sectional view of FIG. 8A, and FIG. 9 is an explanatory view showing a modification of FIG. FIG. 9A is a side view of the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope, and FIG. 9B is a cross-sectional view taken along the line FF in FIG.
In the fourth embodiment, a marking
[0034]
As shown in FIG. 8A, in the ultrasonic endoscope of the fifth embodiment, the vicinity of the distal
[0035]
Further, the
[0036]
By providing such an
[0037]
(Sixth embodiment)
FIG. 10 is an explanatory view for explaining the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope according to the sixth embodiment of the present invention, and FIG. 10 (a) is a side view of the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope. FIG. 10 and FIG. 10B are GG sectional views of FIG.
In the fifth embodiment, an
[0038]
As shown in FIG. 10A, in the ultrasonic endoscope according to the sixth embodiment, the vicinity of the distal
[0039]
By forming such an
[0040]
(Seventh embodiment)
FIG. 11 is an explanatory view for explaining the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope according to the seventh embodiment of the present invention, and FIG. 11A is a side view of the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope. FIG. 11 and FIG. 11B are HH sectional views of FIG.
In the sixth embodiment, the
[0041]
As shown in FIG. 11A, in the ultrasonic endoscope according to the seventh embodiment, the
It should be noted that not only the adhesive 131 but also rubber or the like may be embedded in the
[0042]
By embedding the
[0043]
In this embodiment, the index is a groove shape, but a hole shape may be used. Further, as described in the fifth embodiment, the same effect can be obtained by filling the screw holes of the set screw between the
[0044]
(Eighth embodiment)
FIG. 12 is an explanatory view for explaining the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope according to the eighth embodiment of the present invention. FIG. 12 (a) is a side view of the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope. FIG. 12B is a cross-sectional view taken along the line II of FIG.
In the seventh embodiment, the
[0045]
As shown in FIG. 12A, in the ultrasonic endoscope according to the eighth embodiment, the vicinity of the distal
[0046]
The
[0047]
By forming such an
[0048]
(Ninth embodiment)
FIG. 13 is an explanatory view for explaining the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope according to the ninth embodiment of the present invention, and FIG. 13 (a) is a side view of the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope. FIG. 13 and FIG. 13B are JJ sectional views of FIG.
In the eighth embodiment, the
[0049]
As shown in FIG. 13A, in the ultrasonic endoscope according to the ninth embodiment, the
[0050]
By providing such an
[0051]
(Tenth embodiment)
FIG. 14 is an explanatory view for explaining the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope according to the tenth embodiment of the present invention, and FIG. 14 (a) is a side view of the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope. FIG. 14B is a cross-sectional view taken along the line KK of FIG.
In the ninth embodiment, the
[0052]
As shown in FIG. 14 (a), in the ultrasonic endoscope according to the tenth embodiment, the
[0053]
By providing such an
[0054]
(Eleventh embodiment)
FIG. 15 is an explanatory view for explaining the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope according to the eleventh embodiment of the present invention. FIG. 15 (a) is a side view of the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope. FIG. 15B is an LL cross-sectional view of FIG.
In the tenth embodiment, the
[0055]
As shown in FIG. 15A, in the ultrasonic endoscope according to the tenth embodiment, the
[0056]
By providing such an
[0057]
(Twelfth embodiment)
FIGS. 16 and 17 are explanatory views for explaining the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope according to the twelfth embodiment of the present invention, and FIG. 16A is the distal end of the insertion portion of the ultrasonic endoscope. 16B is a cross-sectional view taken along line MM in FIG. 16A, and FIG. 17 is a cross-sectional view taken along line NN parallel to the axial direction of FIG.
In the ninth to eleventh embodiments, an index protrusion is provided as an index instead of the
[0058]
As shown in FIG. 16A, the ultrasonic endoscope of the twelfth embodiment is provided with a light
[0059]
This
[0060]
On the other hand, as shown in FIG. 17, the
[0061]
The operation of this embodiment is the same as that of the first embodiment described above except for the following points.
Illumination light from a light source device (not shown) connected to the
Then, the light is emitted toward the outside of the endoscope through the light
[0062]
As a result, in addition to the effect of the ninth embodiment, since the mark itself emits light, an effect that the index can be easily recognized is obtained.
[0063]
The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made without departing from the spirit of the invention.
[0064]
[Appendix]
(Additional Item 1) A hard part provided at the tip of the insertion part;
An ultrasonic transmission / reception unit provided on the tip side of the hard part;
A balloon that is detachably attached to cover the ultrasonic transmission / reception unit;
A conduit provided in the hard portion for supplying and discharging liquid in the balloon;
An indicator for forming an opening for supplying and discharging liquid to the balloon, formed on the distal end side of the conduit,
An ultrasonic endoscope characterized by comprising:
[0065]
(Additional Item 2) The ultrasonic endoscope according to Additional Item 1, wherein the index is a groove formed in the hard portion.
[0066]
(Additional Item 3) The ultrasonic endoscope according to Additional Item 1, wherein the index is a groove formed in the hard portion so that a bottom portion is in contact with an outer surface of the hard portion.
[0067]
(Additional Item 4) The index is that the groove formed in the hard portion is embedded with a member having a different color from the outer surface of the hard portion, and is substantially flush with the outer surface of the hard portion. The ultrasonic endoscope according to item 1, wherein the ultrasonic endoscope is characterized.
[0068]
(Additional Item 5) The ultrasonic endoscope according to Additional Item 1, wherein the index is a color different from the surface of the hard part by partially modifying the surface of the hard part. .
[0069]
(Additional Item 6) The ultrasonic endoscope according to Additional Item 1, wherein the index is a light guide cover glass provided in the hard portion.
[0070]
(Additional Item 7) The ultrasonic endoscope according to Additional Item 1, wherein the index is a screw member provided in the hard portion.
[0071]
(Additional Item 8) The ultrasonic endoscope according to Additional Item 1, wherein the index is a protruding member provided on the hard portion.
[0072]
(Additional Item 9) The superscript according to Additional Item 1, wherein the index is a protruding member provided on the hard portion side of a flexible curved portion provided continuously to the rear end side of the hard portion. Sonic endoscope.
[0073]
(Additional Item 10) The ultrasonic endoscope according to Additional Item 1, wherein the index is a protrusion member provided on the hard portion side of the ultrasonic transmission / reception unit.
[0074]
(Additional Item 11) The ultrasonic endoscope according to Additional Item 7, wherein the screw member is used in combination with a set screw for fixing another component to the hard portion.
[0075]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the bubbles that have entered the balloon can be easily collected in one place at the liquid outlet from the balloon. A sound image can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external view showing an overall configuration of an ultrasonic endoscope according to a first embodiment of the present invention.
2 is an explanatory view showing an air / water supply conduit inside the ultrasonic endoscope of FIG. 1; FIG.
3 is an explanatory view showing a balloon attached to the distal end side of the insertion portion of the ultrasonic endoscope of FIG. 2;
FIG. 4 is an explanatory view showing an index hole formed on the distal end side of the insertion portion.
FIG. 5 is an explanatory diagram for explaining a distal end side of an insertion portion of an ultrasonic endoscope according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an explanatory diagram for explaining a distal end side of an insertion portion of an ultrasonic endoscope according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an explanatory view for explaining the distal end side of an insertion portion of an ultrasonic endoscope according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 8 is an explanatory view for explaining the distal end side of an insertion portion of an ultrasonic endoscope according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 9 is an explanatory diagram showing a modification of FIG.
FIG. 10 is an explanatory view for explaining the distal end side of an insertion portion of an ultrasonic endoscope according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is an explanatory view for explaining the distal end side of an insertion portion of an ultrasonic endoscope according to a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 12 is an explanatory view for explaining the distal end side of an insertion portion of an ultrasonic endoscope according to an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 13 is an explanatory view for explaining the distal end side of an insertion portion of an ultrasonic endoscope according to a ninth embodiment of the present invention.
FIG. 14 is an explanatory view for explaining the distal end side of an insertion portion of an ultrasonic endoscope according to a tenth embodiment of the present invention.
FIG. 15 is an explanatory view for explaining the distal end side of an insertion portion of an ultrasonic endoscope according to an eleventh embodiment of the present invention.
FIG. 16 is an explanatory view for explaining the distal end side of an insertion portion of an ultrasonic endoscope according to a twelfth embodiment of the present invention.
17 is a cross-sectional view taken along line NN in FIG.
[Explanation of symbols]
1 ... Ultrasound endoscope
2 ... Insertion section
3 ... Main operation part
4 ... Eyepiece
5 ... Sub-operation part
11 ... Ultrasonic transceiver
12 ... tip component
13: Curved part
36… Balloon pipeline
42 ... Balloon supply / drainage groove
40 ... Balloon
55 ... Bubble
60 ... Sign hole
Claims (1)
当該超音波内視鏡の先端部に設けられた超音波送受信部と、
前記超音波送受信部を覆うとともに、前記超音波送受信部の全周にわたって膨張可能なバルーンと、
前記バルーン内部の超音波伝達媒体を排出するための開口部と、
前記先端部の前記開口部近傍でかつ前記バルーンの外部に設けられた前記開口部の位置を指示するための指標と、
具備したことを特徴とする超音波内視鏡。 In an ultrasound endoscope,
An ultrasonic transmission / reception unit provided at the distal end of the ultrasonic endoscope ;
A balloon that covers the ultrasonic transmission / reception unit and is inflatable over the entire circumference of the ultrasonic transmission / reception unit ;
An opening for discharging the ultrasonic transmission medium inside the balloon;
An indicator for indicating the position of the opening provided near the opening of the tip and outside the balloon ;
An ultrasonic endoscope characterized by comprising.
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