JP3668286B2 - 機械的放出装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、航空機又は宇宙船から有料貨物を動かすのに適した放出装置に関し、放出ピストン又はプランジャが放出又は押出し方向だけでなく反対方向(この点に関しプランジャの“引き込み作用”なる表現が用いられることがある)にも機械的に作動される放出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
航空機又は宇宙船から積み荷(タンク又はその他のもの)を放出する装置は通常、発火源又は空気圧源に連結されたシリンダーに組合わされたピストン、できれば入れ子式のピストンを具備している。このピストンは放出されるべき積み荷に直接又は間接的に作用する。
【0003】
このような放出装置の例はフランス特許公開第2597553号、同第2671175号、同2578041号及び同2423397号に記載されている。
【0004】
他の放出装置は、ピストン−シリンダ組立体のみを含んでいるが、空気袋型流体圧力手段を有する非常に似た構造となっている(例えば、フランス特許公開第2664373号を参照)。
【0005】
効果的に作動するためには、これらのピストン−シリンダ組立体(又はその均等物)は良好なシールを必要とする。この要求は、高圧及び熱ガス(発火式誘発の場合)に耐える能力に関して制限を伴う時は、重量を少なくする目的には相反する材料と構成部品の寸法を用いることになる。
【0006】
全体の寸法に関し、現在の放出装置の高さ、すなわち放出経路に平行なその寸法が常に放出経路よりも大きくなっており、そのためこれがその位置に関して問題を生じさせるものとなる。
【0007】
最後に、決して少ないことはないが、これらの放出装置は通常変更できないように作動する。ピストンが積み荷を放出した時、これらのピストンは普通には放出装置の外側に動かされる位置に留まり、このため不必要な抗力と周囲の攻撃にさらされることによる前記ピストンの急速の摩耗とが生じる。
【0008】
これらの放出装置はその作動するごとに常に再設定(装備のし直し)をしなければならない。
【0009】
一般に、ピストンをその原の位置に復帰させる装置(その場合例えば、再装備は作動とは独立しそして着陸した後に行われる)は存在しない。
【0010】
種々の方法がシリンダ内部のピストンの“引き込み”の問題に対し提案され、例えば前記した文献、フランス特許公開第2671175号と同第2423397号に提案されている。しかし、現在この引き込みは、放出装置の構造を複雑にしその全体の寸法と重量を増大させる特別の補助装置(真空作用と引き込み作用)を必要とする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、複動ピストンを有し、小さな寸法で(特に放出経路に平行で乗物に考えられる最大数の位置に取付けるのを容易にし)、重量が小さく(小さな寸法の構成要素に軽い材料の使用と航空機及び宇宙船装置に対する公知の制限とを可能にする)、作動が迅速で(再装備が自動的で放出から即座に追従する)、保守が簡単かつ容易であり(実際上保守が必要でなく作動費用が低い)、放出装置自体の性能を低下させることのない(特に、公知の方法における、放出中の積み荷の姿勢の制御の可能性を低下させることがない)、放出装置により、上記の欠点を解消することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的のため、本発明は、休止位置と作動位置との間で摺動軸線に沿って移動可能な放出ピストンを含む機械的な放出装置に存し、この放出装置はピストンの複動作用のために、さらに、
摺動軸線に対し実質的に横方向のレバーであって、摺動軸線に対し横方向にある距離をおいて配設された第1の固定した関節接合軸線に関節接合され、またピストンに軸方向に連結され摺動軸線に沿って休止位置と作動位置との間で移動可能な第1の可動の関節接合軸に関節接合され、さらに第2の可動の関節接合軸を含んでいる、レバーと、
第2の固定関節接合軸に関節接合され第3及び第4の可動関節接合軸を含む第1のリンクと、
摺動軸線に対し実質的に横方向の作動ロッドであって、第3の可動関節接合軸に関節接合され第3の可動関節接合軸を休止位置から最終位置へと単一の移動方向に長手方向に移動させるようになっている、作動ロッドと、
第2の可動関節接合軸と第4の可動関節接合軸とに関節接合された第2のリンク、
とを含み、前記のレバー、第1のリンク、作動ロッド及び第2のリンクが、固定及び可動の関節接合軸が相互に平行でかつ摺動軸線と作動ロッドとに対し直角であるように配置され、固定関節接合軸が摺動軸線に平行に偏倚し、第1のリンクと第2のリンクとが変形可能な組立体を形成し、変形可能な組立体が開始位置の構造と中間位置の構造と最終位置の構造とを有し、開始位置の構造においては、第1及び第3の可動関節接合軸がそれぞれの休止位置にあり第4の可動関節接合軸が第2の固定及び可動軸を含む基準平面の後方、すなわち第3の可動関節接合軸の移動方向に関して後方にあり、中間位置の構造においては、第1の可動関節接合軸がその作動位置にあり第4の可動関節接合軸が前記基準平面上にあり、最終位置の構造においては、第1の可動関節接合軸が少なくともほぼその休止位置にあり、第4の可動関節接合軸が前記基準平面に対し変形可能な組立体の開始位置の構造における第4の可動関節接合軸の位置に関して少なくともほぼ対称の位置にあるようになっている。
【0013】
本明細書において“軸”なる用語は幾何学的軸線とこれを区画形成する構成要素との両方を意味し、したがって以下から明らかなように、軸を2つの離間し整列された部分に形成することができることがわかる。
【0014】
本発明の装置は上記のような技術上の問題を解決するもので、
放出ピストンを作動する作動装置は、積み荷移動作動装置(すなわち必要とされる全ての位置で投げ出し及び放出作用と同期する装置)の直線運動のみを用いかつこの作動装置の逆転運動を要しないで、放出後にもとの位置にピストンを戻すようになっており、
本発明装置は、発火源又は空気圧供給源によって作動される伝動機構に簡単に機械的に連結された(第1のリンク)モジュールであり、したがって、この装置は熱ガスシール又は高圧の使用を全く必要とせず、これらの理由によりピストンは軽量の材料から作ることができ、そのため容量が減少され製造において精密な公差を必要としないものとなり、
ピストンに対する横方向への作動機構の組付けはまたこの装置の高さの方向に行うことができ、それによりその高さが放出経路に制限され積み荷放出装置が最小の全体高さとなり、
その構造は、使用時の準備を迅速にし、積み荷放出機構の再装備に限定されるのを保証し、
材料の設計と表面処理は様々な移動部品の乾いた作動と最小の保守とを可能にし(グリースの塗布又は他の潤滑を必要としない)、
積み荷放出装置の伝動機構に連結された放出装置の機械的な作動は、任意の関係距離で位置する2つ又はそれ以上の装置の同期した移動を保証する。
【0015】
本発明の好適な実施態様によれば、そのうちのある態様は他のものと組合わせることができ、
第1の可動関節接合軸は摺動軸線と固定及び可動の関節接合軸とに直角に摺動するようになっているナットの横方向の円筒形ハウジングに係合されたレバーの部分的に円筒形の端部を具備し、
第2の可動関節接合軸が第1の固定関節接合軸と可動関節接合軸との間でレバー上にあり、またこのほかに、第2の可動関節接合軸が第1の可動関節接合軸に対して第1の固定軸の反対側にあり、
第2の可動関節接合軸が実質的に第1の固定及び可動関節接合軸の間の実質的に中間にあり、
移動の単一方向が摺動軸線から離れており、このほかに、この軸線に向っており、
作動ロッドが第1及び第2の固定関節接合軸の間と第2及び第4の可動関節接合軸との間にあり、
第4の可動関節接合軸が第2の固定関節接合軸と第2の可動関節接合軸とからほぼ等しい距離にあり、
作動ロッドが2つの部分に分割され、この2つの部分の間に、一方が2つの部分に分割された第2のリンクのいずれかの側にあり他方がレバーのいずれかの側にある2つの分枝部に分割された第1のリンクが位置し、
ピストンが入れ子式であり、
ピストンが、固定された本体に挿入された管状ピストンに挿入される中央ピストンを含み、摺動軸線の周りに対称の第1のリンクが中間部分に回動自在に取付けられ管状ピストンに連結された軸の周りに回動し、また一端が固定された本体に連結された関節接合軸に関節接合され他端が中央ピストンに連結された共通の関節接合軸に関節接合され、長手方向の開口を有する第1のリンクが前記軸のうちのある軸と共働するようになっている。
【0016】
【実施例】
本発明の目的、特徴及び利点は添付図面を参照する限定されない実施例により与えられる以下の記載から明らかとなる。
【0017】
図示の放出装置は、2つの部分、すなわち推力を放出すべき積み荷に(この例では下方に向って)加える押出し組立体Aとこの押出し組立体Aの可動部分を前後運動させる機械的作動機構Bとを有している。
【0018】
押出し組立体Aは入れ子式ピストン型が有利であり、これにより高さ方向、すなわち推力が加えられる摺動軸線Z−Zに平行な方向の全体寸法を最小にするのを助ける。
【0019】
押出し組立体Aは、中間の管状ピストンを形成するスリーブ2の摺動運動を案内しまた中央ピストン3の摺動運動を案内する主部本体1と、
同一平面上又は平行な平面上にあり、その中央部分が中間ピストン2に軸方向に連結された枢軸5の周りに枢着され、第1の端部が関節接合軸6により本体1に第2の端部が共通の関節接合軸7により中央ピストン3にそれぞれ関節接合された、2つの第1のリンク4
とを具備している。
【0020】
ピストン2と3は組合わされて入れ子式ピストンを形成する。第1のリンク4のため、ピストン2と3の本体1に対する移動は幾何学的に同じである。
【0021】
軸方向の開口1A,2A及び3Aが本体1、中間ピストン2及びピストン3にそれぞれ設けられ、第1のリンクがこれら開口を通過するようになっている。軸5が軸方向の開口2Aを通って中間ピストンに固定され共通の軸7が開口3Aを通過する。
【0022】
第1のリンク4を回動させるため、これらリンクは長手方向の開口8を有し、3つの軸5,6及び7のうちの2つと共働するようになっている。これらの長手方向の開口は好ましくは第1のリンク4の端部にある。
【0023】
第1のリンクは摺動軸線Z−Zの周りにほぼ対称となっており軸5,6及び7は相互に平行で摺動軸線に直角となっている。
【0024】
ピストン3は摺動軸線に対する第1のリンクの傾斜が最小である(この角度は第1のリンクの最大寸法とこの軸との間の角度である)2つの極限位置を有している。これらの極限位置において共通軸7は軸6の横断平面に関し対称の2つの位置の一方又は他方にある。
【0025】
図3はこれらの極限位置のうちの第1の位置を示し、この位置は休止位置である。図5はこれら極限位置の他方の位置を示し、この位置はピストンが最大の長さに展開される作動位置である。
【0026】
機械的作動機構Bは、ピストン3を自動的にその休止位置から作動位置に移動しまたピストン3を少なくともおおよそその休止位置に復帰させるようになっている。
【0027】
この機械的作動組立体Bは、
摺動軸線Z−Zに対し横方向のレバー9であって、摺動軸線を横切り一定距離にある第1の固定関節接合軸10に関節接合され、また中央ピストン3に軸方向に連結された第1の可動関節接合軸にナット11により関節接合され、可動関節接合軸15を有するレバー9と、
第2の固定関節接合軸13に関節接合され第3及び第4の可動関節接合軸18及び16を有する第1のリンク又はレバー12と、
第2の可動関節接合軸15によりレバー9にまた第4の可動関節接合軸16によりレバー12に、関節接合された第2のリンク14と、
摺動軸線Z−Zに対し横方向の作動ロッド17であって、第3の可動関節接合軸18によりレバー12に関節接合されこの関節接合軸18に作動ロッドに沿う長手方向の力を加えこの関節接合軸18を休止位置(図2参照)から最終位置(図6参照)まで矢印Fによって示される1つの移動方向に移動させるようになっている、作動ロッド17
とを含んでいる。
【0028】
この例において、ナット11はレバー9の端部をピストン3に軸方向に連結し、レバー9とピストン3との間の相対回動ができるようにする。ナットはピストンに取付けられそれにより軸線Z−Zに対するレバー9の傾斜が変化するにつれて横方向に摺動し、レバー9が一定の長さを有するという事実に対応できるようにする。このナットは図示の例においては円筒形でありかつ軸10と摺動軸線Z−Zに直角な軸線を有するハウジング3Bの中に係合している。
【0029】
ナット11はその幾何学的軸線が軸10に平行な円筒形ハウジング11Aを含み、180°より小さい角度をなす溝を通してこの軸線に向って横方向に開口し、そのため前記円筒形ハウジングの表面が180°より大きな角度をなしている。レバーの端部9Aは、その軸線がレバーに対し横方向で円筒形ハウジング11Aの直径に実質的に等しい直径を有する円筒形のヘッドとして形成される。ナットがピストン3の外側にあるならばヘッド9Aをハウジング11Aに挿入する(図3、図5又は図7に見られるように右側から)のが容易となる。ナットのピストン3への挿入はヘッド9Aを前記ナットにロックすることになる。
【0030】
この例においてはヘッド9Aが関節接合軸を構成することが理解されるであろう。
【0031】
図示しない他の実施態様では、レバー9とピストン3との間の共働作用は第1のリンク4とピストン3との間の作用と同じにすることができる。
【0032】
固定及び可動の関節接合軸は相互に平行でありまた摺動軸線Z−Zに直角である。これら関節接合軸は好ましくは、必らずしも必要ではないが、第1のリンク4が関節接合される軸5,6及7に直角であり、またその逆とする。
【0033】
固定の関節接合軸10と13は“高さ”方向に、すなわち摺動軸線Z−Zに平行に偏倚している。
【0034】
第1のリンク又はレバー12と第2のリンク14とは変形可能組立体を形成し、この変形可能組立体は、
第1及び第3の可動関節軸9Aと18が最初休止位置にあり第4の可動関節接合軸16が第2の固定及び可動の関節接合軸13と15を含む基準平面P(図2)の後方、すなわち作動ロッド17の移動方向Fに関して後方にある開始位置の構造(図2参照)と、
第1の可動関節接合軸9Aがその作動位置(ピストン3と同様に)にあり第4の可動関節接合軸が基準平面P上にある中間位置の構造(図4参照)と、
第1の可動関節接合軸9Aが少なくともほぼその休止位置にあり第4の可動関節接合軸16が基準平面Pに対し開始位置の構造における軸16の位置と少なくともほぼ対称の位置にある最終位置の構造(図6参照)
とを有している。
【0035】
放出経路(端部9Aの運動)に対して横方向にコンパクトとするため、第2の可動関節接合軸15は好ましくは軸9Aと10との間でこの実施例では軸9Aと10の間の実質的に中間にある。
【0036】
取付けを容易にするため、作動ロッド17は好ましくはけん引するよう作動し、摺動軸線から離れるよう移動する。
【0037】
高さを低くしまた高度の機械的剛性を得るため、作動ロッド17は有利には固定の関節接合軸の間と第2及び第4の可動関節接合軸15と16との間を通過する。
【0038】
高さと幅を小さくしまた確実性を得るため、軸13,16と15は零でない角度を有する三角柱を形成する。
【0039】
作動時に小型となるよう、第4の可動関節接合軸16は有利には第2の可動関節接合軸15と第2の固定関節接合軸13とから少なくともほぼ等しい距離にある。
【0040】
この実施例ではレバー12は固定軸13の周りに回動するスリーブ12Cに取付けられた2つの平行な分枝部12Aと12Bを有する一部材に形成され、第2のリンク14が、それぞれがレバー9の各側にある2つの部分14Aと14Bに分割され、作動ロッド17が、それぞれがレバー12の各側にある2つの部分17Aと17Bに分割されている。
【0041】
図1に示されるように、堅固にするため、レバー9は固定の軸10の周りに取付けられた横方向のスリーブを有している。
【0042】
上記の記載は限定されない実例としてのみ与えられたものでありまた当業者が本発明の範囲から離れることなく多くの変更を考案し得ることは言うまでもないことである。
【0043】
例えば、
ロッドはけん引でなく押すように作動することができ、
ロッドは固定の軸の同じ側に(上側又は下側に)位置することができ、第4の可動軸16は中間位置の構造において第2の固定軸に対して第2の可動軸の反対側に位置し、
第2の可動軸15は第1の固定軸10に対し第1の可動軸9Aの反対側にあるようにすることができる。
【0044】
予防措置として、ピンを用い端部9Aをナット11の中に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放出装置の最初の位置における構造の分解斜面図である。
【図2】図1の作動ロッドに平行な軸方向断面図である。
【図3】図2の III−III 線による軸方向断面図である。
【図4】図2と同じ切断面で示す本発明装置の中間位置における構造の軸方向断面図である。
【図5】図4のV−V線による軸方向断面図である。
【図6】図2と4の同じ切断面で示す本発明装置の最終位置における構造の軸方向断面図である。
【図7】図6の VII−VII 線による軸方向断面図である。
【符号の説明】
A…押出し組立体
B…機械的作動機構
Z−Z…摺動軸線
1…主部本体
2…スリーブ
3…中央ピストン
4…第1のリンク
5,6,7…軸
8…開口
9…レバー
9A…第1可動関節接合軸
10…固定関節接合軸
11…ナット
12…リンク(レバー)
13…固定関節接合軸
14…リンク
15…第2可動関節接合軸
16…第4可動関節接合軸
17…作動ロッド
18…第3可動関節接合軸
Claims (10)
- 摺動軸線(Z−Z)に沿って休止位置と作動位置との間で移動可能な放出ピストンを含む機械的放出装置であって、前記ピストンの複動作用のため、さらに、
摺動軸線に対し横方向のレバー(9)であって、摺動軸線に対し横方向に距離をおいて配設された第1の固定関節接合軸(10)と、前記放出ピストンに軸方向に連結された摺動軸線に沿って休止位置と作動位置との間で移動可能な第1の可動関節接合軸(9A)とに関節接合され、さらに第2の可動関節接合軸(15)を有している、レバー(9)と、
第2の固定関節接合軸(13)に関節接合され第3と第4の可動関節接合軸(18,16)を含む第1のリンク(12)と、
摺動軸線に対し実質的に横方向の作動ロッド(17)であって、第3の可動関節接合軸(18)に関節接合され第3の可動関節接合軸を長手方向に休止位置から最終位置へと単一の移動方向(F)に移動させるようにする作動ロッド(17)と、
第2の可動関節接合軸(15)と第4の可動関節接合軸(16)とに関節接合された第2のリンク(14)、
とを含み、前記レバー、第1のリンク、作動ロッド及び第2のリンクは、前記固定及び可動の関節接合軸が相互に平行で摺動軸線と作動ロッドとに対し直角であるように配置され、前記固定関節接合軸は摺動軸線に平行に偏倚され、第1のリンクと第2のリンクとは、開始位置における構造と中間位置における構造と最終位置における構造とを有する変形可能な組立体を形成し、開始位置では第1及び第3の可動関節接合軸(9A,18)がその各休止位置にあり、第4の可動関節接合軸(16)が、第3の可動関節接合軸(18)の移動方向で後方の、第2の固定及び可動の関節接合軸(13,15)を含む基準平面(P)の後方にあり、中間位置では第1の可動関節接合軸(9A)がその作動位置にありまた第4の可動関節接合軸(16)が前記基準平面上にあり、最終位置では第1の可動関節接合軸(9A)が少なくともほぼその休止位置にあり、第4の可動関節接合軸(16)が、前記基準平面に対して前記変形可能組立体の開始位置での構造における第4の可動関節接合軸(16)の位置に関し少なくともほぼ対称の位置にあるようにしていることを特徴とする機械的放出装置。 - 第1の可動関節接合軸(9A)が、摺動軸線と固定及び可動の関節接合軸とに直角に摺動するようなナット(11)の横方向の円筒形ハウジングに係合されたレバーの部分的に円筒形の端部を具備していることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 第2の可動関節接合軸(15)が第1の固定及び可動の関節接合軸(10,9A)の間でレバー(9)上にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
- 第2の可動関節接合軸(15)が第1の固定及び可動の関節接合軸(10,9A)の間の実質的に中間にあることを特徴とする請求項3に記載の装置。
- 移動の単一の方向が摺動軸線(Z−Z)から離れていることを特徴とする請求項1から4のうちの1項に記載の装置。
- 作動ロッド(17)が第1及び第2の固定関節接合軸(10,13)の間と第2及び第4の可動関節接合軸(15,16)の間とにあることを特徴とする請求項1から4のうちの1項に記載の装置。
- 第4の可動関節接合軸(16)が第2の固定関節接合軸(13)と第2の可動関節接合軸(15)とからほぼ等しい距離にあることを特徴とする請求項1から6のうちの1項に記載の装置。
- 作動ロッド(17)が2つの部分(17A,17B)に分割され、その各部分が2つの分枝部(12A,12B)に分割された第1のリンク(12)の各側にあり、分枝部(12A,12B)の各々が、レバー(9)の各側にある2つの部分(14A,14B)に分割された第2のリンク(14)の各側にあることを特徴とする請求項1から7のうちの1項に記載の装置。
- ピストンが入れ子式であることを特徴とする請求項1から8のうちの1項に記載の装置。
- ピストンが、固定された本体(1)に挿入された管状ピストン(2)に挿入される中央ピストン(3)を含み、摺動軸線(Z−Z)の周りに対称の第1のリンク(4)が、中間部分に回動自在に取付けられ、管状ピストン(2)に連結された軸(5)の周りに回動するようにし、また第1のリンク(4)は一端が固定本体(1)に連結された関節接合軸(6)に関節接合され他端が中央ピストン(3)に連結された共通の関節接合軸(7)に関節接合され、長手方向の開口(8)を有する第1のリンクが前記軸(6,7)のうちのある軸と共働するようになっていることを特徴とする請求項9に記載の装置。
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