JP3666741B2 - 相互位相変調型全光波長変換器の動作条件設定方法及び動作条件検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、相互位相変調型全光波長変換器の動作条件設定方法および動作条件検出方法に関し、相互位相変調型全光波長変換器において、半導体光増幅器の駆動電流及び動作光パワー(入力信号光パワーと出力連続光パワー)の最適動作条件を設定したり最適動作条件を検出する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光通信ネットワークの大容量化のため、近年、波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)通信方式の開発が進んでいる。例えば、一本の光ファイバで異なる32波長の信号伝送が可能であり、この場合、総伝送容量を信号ビットレートの32倍にすることができる。このようなWDMネットワークの構築に用いられる光ファイバの種類が異なると、そこで使用される波長群も異なる。例えば、一般的なシングルモードファイバで用いられる波長群は波長間隔が等間隔であるが、分散シフトファイバでは波長間の干渉による信号波形の劣化を回避するため、波長間隔を不等間隔としている。このため、異なるWDMネットワーク間の相互接続の接続ポイントにおいて、一方のネットワークで用いる波長群から、他方のネットワークで用いる波長群への波長変換が必須となる。
【0003】
光電変換することなく信号光を光のまま波長変換する全光波長変換器の変換方式として次のような方式がある。
(1)相互位相変調(XPM:Cross Phase Modulation)
(2)相互利得変調(XGM:Cross Gain Modulation)
(3)四光波混合(FWM:Four Wave Mixing)
【0004】
上記波長変換方式の内、四光波混合は高速応答が可能であるが変換効率が低い。相互利得変調は出力消光比がゲイン変動すなわちキャリア変動そのものであるため、伝送時にチャーピングによる波形歪みが生じやすい。一方、相互位相変調方式は、3〜4dBという比較的小さいゲイン変動で高出力消光比が得られ、また、そのため伝送時の波形ひずみが抑制されるといった長所を有する。
【0005】
上記相互位相変調型の波長変換器の動作原理について、図1のハイブリッド集積型回路を例にとり説明する。尚、同様の構成で半導体光増幅器と受動、または能動導波路が同一基板上に一体的に集積されたモノリシック集積型においても同様の原理で動作する。
【0006】
図1において、1は連続光(CW)入力用のポート、2は出力用のポート、3は信号光入力用のポート、4,5,6は光合分波器、7,8はアーム導波路に介装された半導体光増幅器(semiconductor optical amplifier:SOA)、9は光フィルタ、10は平面光波回路(PLC)プラットフォ−ムである。
【0007】
図1においては、半導体光増幅器(semiconductor optical amplifier:SOA)7,8を、平面光波回路(PLC)プラットフォ−ム10上に搭載しマッハツェンダ型の光干渉回路を構成している。波長λc のCW光(連続光)はポート1から入力し、第一の光合分波器4で2分岐され、2本のアーム導波路に入射する。アーム導波路に入ったCW光は各々半導体光増幅器7,8に入力する。半導体光増幅器7,8からの出力光は第二の光合分波器5によって合波され干渉出力光がポート2から出力される。
【0008】
一方、波長λs の信号光がポート3から入力し、光合分波器6を介して片側の半導体増幅器7(SOAmod)へ入射する。すると半導体光増幅器7の飽和現象によってキャリア密度が減少し、これによって屈折率変化が生じ、半導体光増幅器7を通過するCW光の位相変調を引き起こす。これが、他方の半導体光増幅器8(SOApc)を通過し位相変調を受けなかったCW光と干渉することによって、ポート2から光フィルタ9を通り出力される波長λc の光の強度変調となる。この結果、入力信号光の波長λs がCW光の波長λc に乗り移り波長変換が行われる。この時、信号光入射側の半導体光増幅器7をSOAmod、その駆動電流をImod、他方の半導体光増幅器8をSOApcとし、その駆動電流をIpcとする。
【0009】
図1に示すように、一般的に相互位相変調型光波長変換回路は少なくとも2個のSOAを有し、入力信号光パワーPs-inに対して、入力CW光パワーPc-in、Imod、Ipcの3つの動作パラメータを持つ。通常、伝送ビットレート10Gb/s程度の場合、信号光入射側の半導体光増幅器の駆動電流Imodを200mA程度の高注入一定値とし、残り2個の動作パラメータ、IpcとPc-inを次のように決定する。
【0010】
図2(a)はImod一定のとき、反転出力モードの場合のIpcの変化に対するCW光出力Pc-out の変化を示す。信号光未入射時(実線)、Ipcの増加に対しPc-out は極大と極小を繰り返しながらその出力振幅は増加する。IpcがImodにほぼ等しい点で振幅は最大となり最大出力が得られる。この点を動作点a(Ipc=a)とする。このような状態に信号光を入射するとPc-out 曲線は徐々にシフトして、ある入力パワーPs-in(s)の時に点線で示した曲線へと変化する。このときIpc=aにおけるPc-out は最小値Pc-out (min)となる。
【0011】
図2(b)に、Ipc=aにおける、入力信号光パワーPs-inに対するPc-out の変化を示す。Ps-inの増加に伴いPc-out が最大値から最小値へと変化し、動作点aにおいて最大出力消光比ER(max)が得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記波長変換器は実用上次のような課題がある。図3に一括波長変換装置の構成例を示す。波長多重された信号光がポート31から波長合分波器32に入射し分波された各波長の信号光は波長変換器列33に入力し、各々波長変換され、再び波長合分波器34に入射し合波された信号光がポート35に出力する。これによって波長群λ1〜λnから波長群λ1′〜λn′へ一括波長変換が行われる。
【0013】
このように、一括波長変換を行う場合、使用波長の数だけ波長変換器を多チャネル化する必要が生じる。このため1チャネルあたりの消費電力の低減、すなわち半導体光増幅器への注入電流の低減が望まれる。また、低コスト化の観点からCW光源はいくつかの一括波長変換装置で共有化されることが望ましく、このため1チャネルあたりに入射するCW光パワーは減少する。当然のことながら、波長変換回路に入射する信号光パワーも伝送中及びノード内部での損失のために減少する。つまり、多チャネル化に伴い、波長変換器の低消費電力化及び必要動作光パワーの低減の両方が実用上重要な課題となる。
【0014】
しかし、従来の動作点aにおいてImodを減少させると、次のような問題が生じる。図4は固定パタン信号(″1連続″、″0連続″、″10連続″、の繰り返し)入力時においてパタン効果がない場合(a)と有る場合(b)の出力固定パタンとその時のアイパタンを模式的に示したものである。
【0015】
Imodが十分に高い場合(Imodが200mA程度以上)、(a)のようなパタン効果のない良好な出力波形が観測される。このとき、″1連続″信号と″0連続″信号の低周波入力に対する出力振幅Aと、″10連続″信号に対する高周波応答振幅Bとの比がアイ開口度B/Aとしてアイパタンに現れる。
【0016】
波長変換出力の場合、Imodが減少するとキャリア寿命が大きくなり、″10連続″のような高周波入力に追随しなくなる。その結果、出力振幅Bは出力振幅Aより小さくなり、出力アイパタンのアイ開口度が劣化する(図4(b))。このようなアイ開口度の劣化分は符号誤り率の測定においてパワーペナルティとして観測される。
【0017】
これを解消するには通常Imodを増加しなくてはならず、通常200mA近くまで上昇させる必要があり、その結果、Ipcも含めた総電流量は300〜400mAと大きな値となる。このため、動作点aにおいてはSOAへの低注入電流動作の実現が容易ではなかった。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明においては、出力信号光のアイ開口度と位相調整用電流Ipcの関係に着目し、パタン効果のない出力信号光を実現するためにIpcを最大出力消光比が得られる動作点aから最大出力アイ開口度が得られる動作点(bとする)へ移行する。その移行過程として、アイ開口をモニタしながら、
(1)Ps-inは一定で、ある刻み幅でIpcをIpc=aから減少させると同時に入力CW光パワーPc-inを減少させる。もしくは、
(2)Pc-inは一定で、ある刻み幅でIpcをIpc=aから減少させると同時に入力信号光パワーPs-inを増加させる、のいずれかの過程を、アイ開口が最大になるまで繰り返し、最適動作点を検出する。
【0019】
また、一度設定された最適動作条件に対して、入力信号光と同波長の出力信号光パワーPs-out を測定する。入力動作光パワー(Pc-in、Ps-in)の変化が生じる場合はこのPs-out を保持するように、動作光パワーのどちらか一方の増加・減少に対して、他方を増加・減少させる。
【0020】
更に、最小動作光パワーを検出するために動作光パワーをある刻み幅で低減する過程において、前記のPs-out 一定条件と共に、そのアイ開口度の保持も確認し、Ps-out が一定でもアイ開口度が劣化した際には、その入力動作光パワー条件より高い光パワーを最小動作光パワーとして検出する。
【0021】
【発明の実施の形態】
図5に、出力アイ開口度と出力パワーのIpc依存性を示す。ImodとPs-inは一定とする。図5で、Ipc=aのとき、出力パワーは最大になるが十分なアイ開口が得られていないのに対し、Ipcをaから減少させると出力パワーは減少するがアイ開口の最大となる動作点b(Ipc=b)が存在することが分かる。
【0022】
本発明の第1の実施の形態として、図6を参照しつつ、この動作点aからbへの移行手順について具体的に説明する。図6はImodとIpcの電流設定手順を示すフローチャートである。また本発明の第2の実施の形態として、図7を参照しつつ、図6で設定された入力条件に対し、動作光パワー(Ps-in、Pc-in)を減少させ、最小動作光パワーPs-in(min),Pc-in(min)を検出する手順を示す。
【0023】
まず、図6を基に、電流条件設定手順から説明する。但し、入力波長条件は一定とする。(1) 〜(6) の操作は図2の動作状態を説明するものである。
【0024】
まず、
(1)CW光を0dBm程度入力し、
(2)任意のImodを入力する。但し、入力光に対してSOAチップ利得を十分生じる電流値とする。
(3)Ipcを入力し、Pc-out を測定する。
(4)Pc-out が最大になるまでIpcを増加する。Ipc=Ipc(max)となった時点で、
(5)Ps-in(CW)を入力してPc-out を測定する。ここでIpc(max)は、前述の動作点a(Ipc=a)である。
(6)Pc-out (min)を検出したら、
(7)次にPs-in(sig)を入力する。Ps-in(sig)は、CW光をEA変調器(Electro Absorption modulator)等を用いて変調して生成する。EA変調器への入力電気信号はPG(Pattern Generator)の正弦波信号(10Gb/sランダム信号相当には5GHz)で構わない。この時の最適Ps-in(sig)平均パワーは、Pc-out (max)からPc-out (min)の変化に必要な入力光パワーPs-in(s)の半分になるよう設定する。
【0025】
(8)として出力振幅比B/A(図4参照)を測定し、B/Aが0.9以上であれば、Imodが減少するよう(2) に戻る。この操作は、Imodを動作可能な最小限の電流値とするためである。(8) で出力振幅比B/Aが0.9より小さければ、
(9)Ipcを下げ、
(10)((5) →(6) →(7))を繰り返す。
【0026】
(11) でB/Aが最大になり、且つ(12)その値が0.9以上であれば、その時のIpcをIpc(opt)とし、その他の動作パラメータImod、Ps-in、Pc-inを抽出する。ここでIpc(opt)は前述のIpcの動作点bである。(11)ではB/Aが最大になるまでIpcを減少させる。また、(12)でB/Aが0.9以下であればImodが増加するよう(2) に戻る。この操作は、Ipc=Ipc(opt)においても出力アイパタンのパタン効果が十分に抑制されない場合(つまり(12)でB/A<0.9の場合)、Imodを上げ、SOAのキャリア寿命を小さくし、応答速度を向上させる必要があるためである。Imodは、(8) と(12)のフィードバック操作によって最小値となる。
【0027】
また、処理(10)に代わり、(10)′でもよい。(10)′では(5) 〜(7) で抽出した最適Ps-in(CW or signal)は一定のまま、Pc-inを下げながらPc-out (CW or signal)を測定する。処理(10)と(10)′が等価であることは、補助図(10)を用いて説明できる。
【0028】
補助図(10)に、入力信号光パワーPs-inに対する最適CW光パワーを、Ipcをパラメータとして示す。実線はIpc=Ipc(max)、点線はIpc=Ipc(opt)のときである。Ipc(max)からIpc(opt)への移行する過程として、Pc-inを一定にしてPs-inを増加させる(処理(10))、Ps-inを一定にしてPc-inを減少させる(処理(10)′)の2通り有ることがわかる。
【0029】
図6のフローチャートにおいては、Imodを最小の電流値で用いるためにIpc(opt)を最適化する。Ps-inとPc-inについては、補助図(10)に示すように組み合わせが幾つも存在するため、所望の動作光パワーで用いる場合には次の図7(a)のフローチャートに示す手順が必要となる。
【0030】
図7(a)において、まず、▲1▼準備として図6の電流条件設定手順で抽出された1つの最適動作条件(Ipc、Imod、Ps-in(sig)、Pc-in)に対し、▲2▼Ps-out (sig)(入力信号光と同波長の出力信号光パワー)を測定し、これをCとする。以下、Ps-inは変調信号光Ps-in(sig)を示す。
【0031】
▲3▼と▲4▼では、図6の挿入図(10)に示すPc-inとPs-inの増減関係に従い、Pc-inを下げ(またはPs-inを下げ)、次にPs-inを下げる(またはPc-inを下げる)。このとき、▲5▼Ps-out (sig)をモニタし、▲6▼Ps-out (sig)<Cであれば、処理▲4▼に戻る。▲7▼Ps-out (sig)=C、且つ、パタン効果によってアイ開口が劣化していない場合、(例えば0.8以上)処理▲3▼に戻る。
【0032】
動作光パワーをある刻み幅(例えばPs-inは0.5dB程度、Pc-inは0.1dB程度)で減少させていったとき、n番目の動作光パワーPs-in(n)の時に▲7▼においてアイ開口が劣化し始めた時点でループから出、▲8▼最小動作光パワーPs-in(min)=Ps-in(n- 1)、Pc-in(min)=Pc-in(n- 1)となる。
【0033】
本フローチャートの補助図を図7(b)に示す。図7(b)ではPc-inをパラメータに、横軸のPs-inの変化に対し、縦軸にPs-out を示す。Pc-inの増加に伴い、同じPs-out を得るために必要なPs-inは増加することがわかる。Ps-out 一定の線上においてPc-inとPs-inは最適組み合わせとなる。▲3▼及び▲4▼の処理は、Ps-out 一定の線上のいずれかから始まり、動作光パワーを下げていく順序としては、図中の矢印で示すように2通りの道筋が存在する。
【0034】
図8に本発明の手順に従い動作条件の最適化を行ったときの動作点a及びbにおける出力アイパタンを示す。動作点aにおいてはアイ開口が十分でないのに対し、動作点bではアイ開口度0.9以上の良好な出力が得られた。
【0035】
また、図9に動作光パワーPs-inを減少させていった時のパワーペナルティの変化を、IpcがIpc(max)(図中、動作点a)とIpc(opt)(図中、動作点b)の各々の場合に示す。動作光パワー−6dBm以下において動作点(a)ではパワーペナルティが1dB以下にならないのに対し、動作点(b)ではPs-in=−10dBmまでパワーペナルティ=0.5dB程度を保持している。この時、Pc-inは−10dBm、総電流量は215mAと低いものであった。
【0036】
このように、本発明の動作条件の最適化手順に従い、多チャネル化に適した低消費電力駆動、低パワー動作が可能な位相変調型波長変換動作を実現することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上、実施の形態と共に具体的に説明したように、本発明では、まず、信号光非入射側の半導体光増幅器の駆動電流値Ipcを、出力消光比が最大となる動作点から出力アイ開口度が最大となる動作点へ移行する過程において、Ipcを下げると共に入力信号光パワーを増加、もしくは、入力CW光パワーを減少させる手順をふみながら出力アイ開口を測定し、Ipcの最適化を行う手順を示している。これによって、もう一方の信号光入力側の半導体光増幅器の電流値Imodを最小に設定することが可能であり、このため、全消費電力の低減を実現できる。
【0038】
また、上記最適動作条件において、入力信号光と同波長の出力信号光パワーPs-out(sig)を測定し、これを保持するように、動作光パワー(CW光パワー、信号光パワー)の増減の調整を行うことで所望の動作光パワーに設定することができる。最小動作光パワーを検出する際には、動作光パワーを減少させつつ上記調整を行い、Ps-out(sig)の波形劣化(アイ開口やQ値で確認)が生じるまで動作光パワーを低減するという手順によって、最小動作光パワーを検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】相互位相変調型(XPM)光波長変換回路を示す構成図である。
【図2】従来の動作点決定手法を示す説明図である。
【図3】多チャネルのXPM回路を用いた一括光波長変換装置を示す構成図である。
【図4】パタン効果の有無による出力波形を示す模式図である。
【図5】出力パワーとアイ開口度のIpc依存性を示した模式図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における電流条件設定手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態における、最小動作光パワー検出手順を示す説明図であり、(a)はフローチャート、(b)は補助図である。
【図8】本発明の実施結果であるアイパターンを示す説明図である。
【図9】本発明の実施結果を示した説明図である。
【符号の説明】
1,2,3 ポート
4,5,6 光合分波器
7,8 半導体光増幅器
9 光フィルタ
10 平面光波回路
31 ポート
32 波長合分波器
33 波長変換器列
34 波長合分波器
35 ポート
Claims (3)
- 2つの半導体光増幅器を有し、入力信号光の波長を入力連続光の波長に変換して出力信号光とする相互位相変調型全光波長変換器の動作条件設定方法であって、
前記2つの半導体光増幅器のうち入力信号光非入射側の半導体光増幅器の駆動電流の値を減少させると共に、入力信号光のパワーを増加、もしくは、入力連続光のパワーを減少させることにより、入力信号光非入射側の半導体光増幅器の駆動電流の値を、出力消光比が最大となる動作条件から出力アイ開口が最大となる動作条件へ移行することを特徴とする相互位相変調型全光波長変換器の動作条件設定方法。 - 2つの半導体光増幅器を有し、入力信号光の波長を入力連続光の波長に変換して出力信号光とする相互位相変調型全光波長変換器の動作条件設定方法であって、
前記2つの半導体光増幅器のうち入力信号光非入射側の半導体光増幅器の駆動電流の値を減少させると共に、入力信号光のパワーを増加、もしくは、入力連続光のパワーを減少させることにより、入力信号光非入射側の半導体光増幅器の駆動電流の値を、出力消光比が最大となる動作条件から出力アイ開口が最大となる動作条件へ移行させ、
更に、前記出力アイ開口が最大となる動作条件下で、入力信号光と同波長の出力信号光のパワーを測定し、入力信号光と同波長の出力信号光のパワーが常に一定に保持されるように、入力信号光のパワーと入力連続光のパワーのどちらか一方が減少した場合に、他方を減少させることにより入力信号光のパワー及び入力連続光のパワーを設定することを特徴とする相互位相変調型全光波長変換器の動作条件設定方法。 - 2つの半導体光増幅器を有し、入力信号光の波長を入力連続光の波長に変換して出力信号光とする相互位相変調型全光波長変換器の動作条件検出方法であって、
入力信号光と同波長の出力信号光のパワーを常に一定に保持すると共に、入力信号光と同波長の出力信号光の波形の保持を確認し、この出力信号光の波形が劣化するまで請求項2の動作を繰り返すことにより、前記出力アイ開口が最大となる条件下での入力信号光の最小パワー及び入力連続光の最小パワーを検出することを特徴とする相互位相変調型全光波長変換器の動作条件検出方法。
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