JP3664619B2 - 遅延プロファイル出力装置および方法、遅延プロファイル変換装置および方法、ならびにフェージング・シミュレータ - Google Patents

遅延プロファイル出力装置および方法、遅延プロファイル変換装置および方法、ならびにフェージング・シミュレータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力装置および方法、入力された遅延プロファイルをn個(n:自然数)のパスを有する遅延プロファイルに変換する遅延プロファイル変換装置および方法、ならびにかかる装置を備えたフェージング・シミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、基地局アンテナから電波を受信し、ビル等で反射や回折を経て到達した電波を受信した場合の概念、および(伝搬)遅延プロファイルの例を示す図である。図1に示した遅延プロファイルにおいて、横軸は移動局に到来する電波の伝搬遅延時間(以下、遅延時間と呼ぶ)であり、縦軸は受信電力である。縦軸は伝搬損失で表すこともできる。また、受信電力や伝搬損失は絶対的なものであっても、相対的なものであってもよい。
【0003】
遅延プロファイルの▲1▼、▲2▼、▲3▼、・・・の電波は素波(パス)と呼ばれる。遅延時間の最も小さいパス▲1▼は基地局から最短距離で到達したパスであり、遅延時間がそれより大きなパスは遠方の建物や山岳等で反射、回折を経て到達したパスである。
【0004】
図2は、基地局から一定の距離を周回した場合の遅延プロファイルの測定例を示す図である。移動局の走行に伴ってパスの遅延時間と受信レベル(受信電力)が刻々と変化している様子がわかる。
【0005】
移動通信における伝送品質を室内実験で評価する場合等には、フェージング・シミュレータを用いて、送信機から入力されてきた信号にフェージングをかけて受信機に対して出力する。その際、フェージング・シミュレータは、例えばITU(International Telecommunication Union)等で推奨されているプロファイルモデル(Vehicular B)に従いユーザが入力した遅延プロファイルに基づき信号にフェージングをかけるか、またはレイ・トレースにより遅延プロファイルを計算した上で信号にフェージングをかけていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
次世代移動通信の有力候補の一つに広帯域DS−CDMA方式があり、その実現に向けた研究開発が精力的に進められている(文献1:K. S. Gilhousen, etal: "On the capacity of a cellular CDMA system", IEEE Trans. Veh. Technol, VT-40, pp.303-312 (1991)、文献2:A. J. Viterbi, A. M. Viterbi: "Erlang capacity of a power controlled CDMA system", IEEE J. Sel. Areas in Commun., vol. 11, pp.892-900 (1993)、文献3:大野,安達:“DS−CDMAの上りリンク容量と送信電力”,信学論(B-II), J79-B-II, 1, pp.17-25 (1996))。DS−CDMA方式では、拡散帯域幅を広く(チップレートを大きく)すればそれに応じて受信波を複数の伝搬遅延波(パス)に分離してRAKE受信できることから狭帯域FDMA方式やTDMA方式で問題であったフェージングの影響を軽減でき、高品質な通信が実現できる。そのため、高精度な伝送特性評価を行うには分離可能なパスの伝搬特性の解明が重要である。
【0007】
パスの伝搬特性は一般に伝搬遅延特性又は伝搬遅延プロファイル(以下、遅延プロファイルと呼ぶ)特性と呼ばれ、その形状の分析やモデル化の検討が盛んに行われている(文献4:W. C. Jakes Jr.: "Microwave Mobile Communications", 1章, John Wiley & Sons Inc., New York (1972)、文献5:H. Suzuki: "A Statistical Model for Urban Radio Propagation", IEEE Trans. Commun., COM-25, 7, pp.673-680 (1972)、文献6:市坪、古野、川崎:“都市内マイクロセル伝搬における遅延プロファイルモデルの検討”,信学技報, AP96-72 (1996))。例えば遅延プロファイルの形状に関しては、遅延時間に対して指数関数的に減衰する指数関数モデルでおおよそ近似できることが知られている(文献4)。
【0008】
ところで、RAKE受信では受信機(相関器)の数が実際に受信できるパス数よりも一般には少ないため全パスを受信できない。また、移動局の走行と共にパスの伝搬遅延時間と受信レベルは変動する。そこでRAKE受信では受信効率の向上を図るため、パスの有無を検索し、受信レベルの高い順にパスを選択し合成することが一般に行われている。これに着目し、受信レベルの高い順にパスの受信レベル特性が容易に評価できる“レベル降順パスプロファイルモデル”が提案されている(文献7:藤井,今井:“広帯域DS−CDMA移動通信におけるパスモデルの提案”,信学技報,RCS97-5 (1997)、文献8:藤井,今井:“広帯域DS−CDMA移動通信におけるパスモデルの定式化”,信学技報,RCS97-236 (1998))。しかしながら、精度の高いRAKE受信の評価を行うためには、移動局の走行に伴うパスの伝搬遅延時間の変化と受信レベルの変動を模擬できるパスモデルが不可欠である。
【0009】
図3にチップレートB[Mchip/s]を変えた場合の遅延プロファイルを示す。図3よりチップレートが高くなる程パス数が増大し、また各パスの伝搬損失が大きくなっていることがわかる。これはチップレートが高くなるほど時間分解能が向上するためである。
【0010】
しかし、遅延プロファイルモデルとしては、例えば指数関数モデルのように連続した関数モデルで与えられることが多い(文献4)。この場合、図4(a)に示すような連続したモデルから離散的なパスモデルを作成するためには時間分解能(=1/B)に応じた変換が必要である。しかしながら、パスの具体的な変換方法については必ずしも明確でない。一方、ITUで規定されているモデルのようにパスの遅延時間とレベルを予め固定したモデルでは、▲1▼1つのモデルなので個々の場所のプロファイルとはほど遠い。さらに、▲2▼チップレートに応じてパスを合成/分離しなければ実際のパスモデルとは程遠くなる。特に図4(b)に示すようにチップレートが高速になれば、各パスを更に複数の遅延時間のパスに分離する必要があるが、具体的な分離方法については明らかにされていない。
【0011】
以下、チップレートに応じてパスの遅延時間が離散的に与えられ、移動局の走行に伴うパスの遅延時間の変化と受信電力の変動を簡単に模擬できるダイナミックパスモデル(文献9:藤井:“広帯域DS−CDMA移動通信方式におけるダイナミックパスモデルの提案”,1999信学総全大, B-1-57)について説明する。
【0012】
狭帯域伝送のレベル変動特性は、(a)送受信間距離の指数関数で近似できる長区間変動(伝搬距離変動)、(b)道路周辺の地物・地形の影響で長区間変動を中心としてその分布が対数正規分布に従う短区間変動(シャドウイング)、(c)数m程度の区間での多重波の干渉により短区間変動を中心にしてその分布がレイリー分布する瞬時変動、が重畳した変動特性として表わせる(文献10:奥村監修:“移動通信の基礎”,電子情報通信学会 (1986))。
【0013】
一方、図5に示すように広帯域伝送における遅延プロファイルのレベル変動特性は狭帯域伝送の場合と同様に、(a)長区間遅延プロファイル変動(パスの長区間変動)、(b)短区間遅延プロファイル変動(パスの短区間変動)、(c)瞬時遅延プロファイル変動(パスの瞬時変動)、に分類できる(文献9、文献11:細矢良雄監修:“電波伝搬ハンドブック”,15章,リアライズ社 (1999))。遅延時間τのパスに着目した場合、その変動は狭帯域伝送の場合と同様に瞬時変動と短区間変動及び長区間変動が重畳した変動特性で表わせる。測定結果をもとに各変動をモデル化した結果を以下に示す。
【0014】
(パスの瞬時変動について)
無限の帯域を有するインパルス波を送信した場合には各パスの受信レベルは一定となり変動はない。しかし、伝送帯域幅が有限であれば複数のパスが重ね合わされて受信されるため受信レベルは変動する。今、遅延時間がτであるパスの受信レベルをR(τ)(真値)とすると、測定結果よりその分布は次式で示すレイリー分布で近似できる。
【0015】
【数3】
Figure 0003664619
【0016】
式(1)の代わりに、例えば仲上−ライス分布で近似してもよい。また、素波の到来方向は測定結果より水平面内でおおよそ一様分布と近似できる。このような電波環境下の中を無指向性アンテナを有する移動体が一定速度(最大ドップラー周波数fD[Hz])で走行した場合、そのパワースペクトラムS(f,τ)は次式で表わせる(文献4、11)。
【0017】
【数4】
Figure 0003664619
【0018】
ここで、b0(τ)は遅延時間がτのパスの平均受信電力(短区間平均値)である。
【0019】
(パスの短区間変動について)
遅延時間τのパスに着目した場合、そのパスの短区間変動は測定結果より対数正規変動で近似できる(文献7、9)。今、dB表示した短区間平均値をX(=10log(b0(τ)))とおくと、Xの確率密度関数p(X,τ)は次式で表わせる。
【0020】
【数5】
Figure 0003664619
【0021】
ここで、σ[dB]はパスの短区間変動の標準偏差であり、m(d,τ)はパスの長区間平均値である。また、対数圧縮した短区間変動のパワースペクトラムをS(f,τ)とおくと、S(f,τ)は測定結果から次式で示す矩型のスペクトラムで近似できる。
【0022】
【数6】
Figure 0003664619
【0023】
ここで、fmはパスの短区間変動のパワースペクトラムの最大周波数である。ところで標準偏差σや最大周波数fmの値は都市構造やチップレートにより異なるが、測定結果からσは5dB〜7dBの値となり、また車速(=v[m/sec])で規格化した最大周波数fm/vは0.007〜0.013の値となる。
【0024】
(パスの長区間変動について)
狭帯域伝送での受信レベルは図6に示すように各パスの受信電力の総和で表わせる。このことに着目すれば、仮に狭帯域伝送の伝搬推定式を真とすれば、各パスを推定するのに必要な情報は全てそれに包含されていることになる(但し、情報は縮退している)。従って、狭帯域伝送の伝搬推定式から各パスへの受信電力の分配式を定式化できれば、狭帯域伝送の伝搬推定式から広帯域伝送におけるパス毎の伝搬推定式が作成できる。
【0025】
今、パス間隔を時間間隔(1/B)に代って、光の速度cを用いた距離間隔Δd(=c/B=0.3/B[km])で表わすことにする。この場合、先頭パスからk番目のパスの伝搬距離は先頭パスの伝搬距離dを用いてd+(k−1)Δd(k=1,2,3,・・・)となる。測定結果をもとに各パスへの受信電力の分配則を求め、各パスの伝搬推定式Lp(d,k)を近似した結果を次式に示す(文献8)。但し、狭帯域の伝搬推定式として、地形・地物等の都市構造パラメータを扱える“坂上式(文献12:坂上、久保井:“市街地構造を考慮した伝搬損失の推定”,信学論(B-II), J74-B-II, 1, pp.17-25 (1991))”を拡張した推定式を用いている(文献7、8)。
【0026】
p(d,k)=L(d+(k−1)Δd)+R+D (5)
ここで、
Figure 0003664619
【0027】
【数7】
Figure 0003664619
【0028】
D=3
a(hm)=3.2(log11.75hm2−4.97
M=[B/BB] ([x]はガウス記号でxを越えない整数を表わす)
k:パス番号(1≦k)
d:基地局移動局間の最短距離[km](0.5km〜10km)
W:道路幅[m](5m〜50m)
θ:道路角[°](0°〜90°)
s:道路際の建物高[m](5m〜80m)
〈H〉:平均建物高[m](移動局の地面からの高さ:5m〜50m)
b:基地局アンテナ高[m](移動局の地面からの高さ:20m〜120 m,hb>〈H〉)
b0:基地局アンテナ地上高[m](基地局の地面からの高さ:20m
〜120m)
H:基地局近傍の建物高[m](基地局の地面からの高さ:H≦hb0
f:周波数[MHz](800MHz〜2600MHz)
m:移動局アンテナ高[m](1m〜10m)
B:基準チップレート[Mchip/s](1Mchip/s〜2Mchip/s)
B:チップレート[Mchip/s](1Mchip/s〜30Mchip/s)
M:パス分割数(M≧1)
Δd:パス間隔[km]
したがって、以上のダイナミックパスモデルに基づき、チップレートに応じてパスの遅延時間が離散的に与えられた遅延プロファイルを得られる装置および方法が望まれる。また、移動局の走行に伴うパスの遅延時間の変化と受信電力の変動を簡単に模擬できる装置および方法が望まれる。
【0029】
また、ユーザが遅延プロファイルを入力するのでは手間がかかる。一方、レイ・トレースにより遅延プロファイルを計算するのでは計算量が大きく時間がかかる。そのため、遅延プロファイルを簡易な操作により短時間で得られる装置および方法が望まれる。
【0030】
さらに、例えば、遅延プロファイルをフェージング・シミュレータに入力する際には、入力できるパス数に制限があるため、遅延プロファイルのパス数を適切に制限する装置および方法が望まれる。
【0031】
そこで、本発明の目的は、チップレートに応じてパスの遅延時間が離散的に与えられた遅延プロファイルを得られる装置および方法を提供することである。また、移動局の走行に伴うパスの遅延時間の変化と受信電力の変動を簡単に模擬できる装置および方法を提供することである。また、遅延プロファイルを簡易な操作により短時間で得られる装置および方法を提供することである。さらに、遅延プロファイルのパス数を適切に制限する装置および方法を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力装置であって、あらかじめ入力された1以上の遅延プロファイルを、該遅延プロファイルの特徴を示すパラメータとともに記憶しておく遅延プロファイル記憶手段と、パラメータを入力するパラメータ入力手段と、前記遅延プロファイル記憶手段を検索し、前記パラメータ入力手段により入力されたパラメータに最適なパラメータを有する遅延プロファイルを取り出す遅延プロファイル検索手段と、前記遅延プロファイル検索手段により取り出された遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0033】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記遅延プロファイル記憶手段には、測定された1以上の遅延プロファイルの変動を統計処理し、速い変動とゆっくりした変動とに分けて得られた前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルが、該遅延プロファイルの特徴を示すパラメータとともに記憶されており、前記遅延プロファイル出力装置は、前記速い変動を統計的性質を利用して生成し、前記遅延プロファイル記憶手段に記憶された前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルに重畳する変動重畳手段をさらに備え、前記遅延プロファイル出力手段は、前記変動重畳手段により変動を重畳された遅延プロファイルを出力することを特徴とする。
【0034】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記パラメータには、基地局と移動局との間の最短距離、道路幅、道路角、道路際の建物高、平均建物高、基地局アンテナ高、基地局アンテナ地上高、基地局近傍の建物高、周波数、移動局アンテナ高、基準チップレート、およびチップレートの少なくとも1つが含まれることを特徴とする。
【0035】
請求項4に記載の発明は、入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力装置であって、パラメータを入力するパラメータ入力手段と、
前記パラメータ入力手段により入力されたパラメータに基づき、ゆっくりした変動の遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成手段と、速い変動を統計的性質を利用して生成し、前記遅延プロファイル生成手段に記憶された前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルに重畳する変動重畳手段と、前記変動重畳手段により変動を重畳された遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0037】
請求項に記載の発明は、請求項4に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記パラメータは、基地局と移動局との間の最短距離d、道路幅W、道路角θ、道路際の建物高hs、平均建物高〈H〉、基地局アンテナ高hb、基地局アンテナ地上高hb0、基地局近傍の建物高H、周波数f、移動局アンテナ高hm、基準チップレートBB、およびチップレートBであり、前記遅延プロファイル生成手段は、各パスの伝搬推定式をLp、パス番号をkとして、
(d,k)=L(d+(k−1)Δd)+R+D
ここで、
L(d+(k−1)Δd)
=100−7.1logW+0.023θ+1.4logh
+6.11log〈H〉
−{24.37−3.7(H/hb0}logh
+(43.42−3.1logh)log{d+(k−1)Δd}
+20.4logf
−a(h
+10log(M)
【0038】
【数8】
Figure 0003664619
【0039】
D=3
a(hm)=3.2(log11.75hm2−4.97
M=[B/BB] ([x]はガウス記号でxを越えない整数を表わす)
Δd=0.3/B
より前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルを生成することを特徴とする。
【0040】
請求項に記載の発明は、請求項4または5に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記パラメータには、基地局と移動局との間の最短距離、道路幅、道路角、道路際の建物高、平均建物高、基地局アンテナ高、基地局アンテナ地上高、基地局近傍の建物高、周波数、移動局アンテナ高、基準チップレート、およびチップレートの少なくとも1つが含まれることを特徴とする。
【0041】
請求項に記載の発明は、請求項4ないしのいずれかに記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記遅延プロファイル生成装置は、チップレートに応じてパスの遅延時間が離散的に与えられた遅延プロファイルを生成することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力装置であって、パラメータを入力するパラメータ入力手段と、前記パラメータ入力手段により入力されたパラメータに基づき、チップレートに応じてパスの遅延時間が離散的に与えられた遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成手段と、前記遅延プロファイル生成手段により生成された遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力手段とを備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記パラメータには、基地局と移動局との間の最短距離、道路幅、道路角、道路際の建物高、平均建物高、基地局アンテナ高、基地局アンテナ地上高、基地局近傍の建物高、周波数、移動局アンテナ高、基準チップレート、およびチップレートの少なくとも1つが含まれることを特徴とする。
【0042】
請求項10に記載の発明は、入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを変換して出力する遅延プロファイル出力装置であって、あらかじめ入力された1以上の遅延プロファイルを、該遅延プロファイルの特徴を示すパラメータとともに記憶しておく遅延プロファイル記憶手段と、パラメータを入力するパラメータ入力手段と、前記遅延プロファイル記憶手段を検索し、前記パラメータ入力手段により入力されたパラメータに最適なパラメータを有する遅延プロファイルを取り出す遅延プロファイル検索手段と、前記遅延プロファイル検索手段により取り出された遅延プロファイルのパスの中からn個(n:自然数)のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル変換手段と、前記遅延プロファイル変換手段により生成されたn個のパスを有する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0043】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記遅延プロファイル記憶手段には、測定された1以上の遅延プロファイルの変動を統計処理し、速い変動とゆっくりした変動とに分けて得られた前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルが、該遅延プロファイルの特徴を示すパラメータとともに記憶されており、前記遅延プロファイル出力装置は、前記速い変動を統計的性質を利用して生成し、前記遅延プロファイル記憶手段に記憶された前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルに重畳する変動重畳手段をさらに備え、前記遅延プロファイル変換手段は、前記変動重畳手段により変動を重畳された遅延プロファイルのパスの中からn個(n:自然数)のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成することを特徴とする。
【0044】
請求項12に記載の発明は、請求項10または11に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記パラメータには、基地局と移動局との間の最短距離、道路幅、道路角、道路際の建物高、平均建物高、基地局アンテナ高、基地局アンテナ地上高、基地局近傍の建物高、周波数、移動局アンテナ高、基準チップレート、およびチップレートの少なくとも1つが含まれることを特徴とする。
【0045】
請求項13に記載の発明は、入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを変換して出力する遅延プロファイル出力装置であって、パラメータを入力するパラメータ入力手段と、前記パラメータ入力手段により入力されたパラメータに基づき遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成手段と、前記遅延プロファイル生成手段により生成された遅延プロファイルのパスの中からn個(n:自然数)のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル変換手段と、前記遅延プロファイル変換手段により生成されたn個のパスを有する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0046】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記遅延プロファイル生成手段はゆっくりした変動の遅延プロファイルを生成し、前記遅延プロファイル出力装置は、速い変動を統計的性質を利用して生成し、前記遅延プロファイル生成手段に記憶された前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルに重畳する変動重畳手段をさらに備え、前記遅延プロファイル変換手段は、前記変動重畳手段により変動を重畳された遅延プロファイルのパスの中からn個(n:自然数)のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成することを特徴とする。
【0047】
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記パラメータは、基地局と移動局との間の最短距離d、道路幅W、道路角θ、道路際の建物高hs、平均建物高〈H〉、基地局アンテナ高hb、基地局アンテナ地上高hb0、基地局近傍の建物高H、周波数f、移動局アンテナ高hm、基準チップレートBB、およびチップレートBであり、前記遅延プロファイル生成手段は、各パスの伝搬推定式をLp、パス番号をkとして、
(d,k)=L(d+(k−1)Δd)+R+D
ここで、
L(d+(k−1)Δd)
=100−7.1logW+0.023θ+1.4logh
+6.11log〈H〉
−{24.37−3.7(H/hb0}logh
+(43.42−3.1logh)log{d+(k−1)Δd}
+20.4logf
−a(h
+10log(M)
【0048】
【数9】
Figure 0003664619
【0049】
D=3
a(hm)=3.2(log11.75hm2−4.97
M=[B/BB] ([x]はガウス記号でxを越えない整数を表わす)
Δd=0.3/B
より前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルを生成することを特徴とする。
【0050】
請求項16に記載の発明は、請求項13ないし15のいずれかに記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記パラメータには、基地局と移動局との間の最短距離、道路幅、道路角、道路際の建物高、平均建物高、基地局アンテナ高、基地局アンテナ地上高、基地局近傍の建物高、周波数、移動局アンテナ高、基準チップレート、およびチップレートの少なくとも1つが含まれることを特徴とする。
【0051】
請求項17に記載の発明は、請求項13ないし16のいずれかに記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記遅延プロファイル生成装置は、チップレートに応じてパスの遅延時間が離散的に与えられた遅延プロファイルを生成することを特徴とする。
【0052】
請求項18に記載の発明は、請求項10ないし17のいずれかに記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記遅延プロファイルの各パスは受信電力値を有し、前記遅延プロファイル変換手段は、受信電力値が大きいn個のパスを選択することを特徴とする。
【0053】
請求項19に記載の発明は、請求項10ないし17のいずれかに記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記遅延プロファイル変換手段が前回遅延プロファイルを生成した際に選択したパスを記憶する選択パス記憶手段をさらに備え、前記遅延プロファイル変換手段は、前記選択パス記憶手段に記憶された前回選択したパスを参照し、選択するn個のパスのうち少なくともm個(m:自然数)のパスは前回選択したパスと同一の遅延時間を有するパスになるようにすることを特徴とする。
【0054】
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記遅延プロファイルの各パスは受信電力値を有し、前記遅延プロファイル変換手段は、前回選択したパスと同一の遅延時間を有するパスの中から受信電力値が大きいm個のパスを選択し、選択したm個のパス以外のパスの中から受信電力値が大きいn−m個のパスを選択することを特徴とする。
【0055】
請求項21に記載の発明は、請求項19または20に記載の遅延プロファイル出力装置であって、パス数mを入力するパス数m入力手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0056】
請求項22に記載の発明は、請求項10ないし21のいずれかに記載の遅延プロファイル出力装置であって、パス数nを入力するパス数n入力手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0057】
請求項23に記載の発明は、入力された遅延プロファイルをn個(n:自然数)のパスを有する遅延プロファイルに変換する遅延プロファイル変換装置であって、遅延プロファイルを入力する遅延プロファイル入力手段と、前記遅延プロファイル入力手段により入力された遅延プロファイルのパスの中からn個のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル変換手段と、前記遅延プロファイル変換手段により生成されたn個のパスを有する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0058】
請求項24に記載の発明は、請求項23に記載の遅延プロファイル変換装置であって、前記遅延プロファイルの各パスは受信電力値を有し、前記遅延プロファイル変換手段は、受信電力値が大きいn個のパスを選択することを特徴とする。
【0059】
請求項25に記載の発明は、請求項23に記載の遅延プロファイル変換装置であって、前記遅延プロファイル変換手段が前回遅延プロファイルを生成した際に選択したパスを記憶する選択パス記憶手段をさらに備え、前記遅延プロファイル変換手段は、前記選択パス記憶手段に記憶された前回選択したパスを参照し、選択するn個のパスのうち少なくともm個(m:自然数)のパスは前回選択したパスと同一の遅延時間を有するパスになるようにすることを特徴とする。
【0060】
請求項26に記載の発明は、請求項25に記載の遅延プロファイル変換装置であって、前記遅延プロファイルの各パスは受信電力値を有し、前記遅延プロファイル変換手段は、前回選択したパスと同一の遅延時間を有するパスの中から受信電力値が大きいm個のパスを選択し、選択したm個のパス以外のパスの中から受信電力値が大きいn−m個のパスを選択することを特徴とする。
【0061】
請求項27に記載の発明は、請求項25または26に記載の遅延プロファイル変換装置であって、パス数mを入力するパス数m入力手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0062】
請求項28に記載の発明は、請求項23ないし27のいずれかに記載の遅延プロファイル変換装置であって、パス数nを入力するパス数n入力手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0063】
請求項29に記載の発明は、請求項1ないし22のいずれかに記載の遅延プロファイル出力装置と、該遅延プロファイル出力装置が出力した遅延プロファイルに従って、入力された信号にフェージングをかけて出力するフェージング手段とを備えたことを特徴とする。
【0064】
請求項30に記載の発明は、請求項23ないし28のいずれかに記載の遅延プロファイル変換装置と、該遅延プロファイル変換装置が出力した遅延プロファイルに従って、入力された信号にフェージングをかけて出力するフェージング手段とを備えたことを特徴とする。
【0065】
請求項31に記載の発明は、あらかじめ入力され、自己の特徴を示すパラメータとともに遅延プロファイル記憶手段に記憶された1以上の遅延プロファイルから、入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを取り出し、出力する遅延プロファイル出力方法であって、パラメータを入力するステップと、前記遅延プロファイル記憶手段を検索し、前記入力されたパラメータに最適なパラメータを有する遅延プロファイルを取り出すステップと、前記取り出した遅延プロファイルを出力するステップとを備えることを特徴とする。
【0066】
請求項32に記載の発明は、入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力方法であって、パラメータを入力するステップと、前記入力されたパラメータに基づき、ゆっくりした変動の遅延プロファイルを生成するステップと、速い変動を統計的性質を利用して生成し、前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルに重畳するステップと、前記早い変動を重畳された遅延プロファイルを出力するステップとを備えることを特徴とする。
請求項33に記載の発明は、入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力方法であって、パラメータを入力するステップと、前記入力されたパラメータに基づき、チップレートに応じてパスの遅延時間が離散的に与えられた遅延プロファイルを生成するステップと、前記生成された遅延プロファイルを出力するステップと備えることを特徴とする。
【0067】
請求項34に記載の発明は、あらかじめ入力され、自己の特徴を示すパラメータとともに遅延プロファイル記憶手段に記憶された1以上の遅延プロファイルから、入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを取り出し、変換して出力する遅延プロファイル出力方法であって、パラメータを入力するステップと、前記遅延プロファイル記憶手段を検索し、前記入力されたパラメータに最適なパラメータを有する遅延プロファイルを取り出すステップと、前記取り出された遅延プロファイルのパスの中からn個(n:自然数)のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成するステップと、前記生成されたn個のパスを有する遅延プロファイルを出力するステップとを備えることを特徴とする。
【0068】
請求項35に記載の発明は、入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを変換して出力する遅延プロファイル出力方法であって、パラメータを入力するステップと、前記入力されたパラメータに基づき遅延プロファイルを生成するステップと、前記生成された遅延プロファイルのパスの中からn個(n:自然数)のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成するステップと、前記生成されたn個のパスを有する遅延プロファイルを出力するステップとを備えることを特徴とする。
【0069】
請求項36に記載の発明は、入力された遅延プロファイルをn個(n:自然数)のパスを有する遅延プロファイルに変換する遅延プロファイル変換方法であって、遅延プロファイルを入力するステップと、前記入力された遅延プロファイルのパスの中からn個のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成するステップと、前記生成されたn個のパスを有する遅延プロファイルを出力するステップとを備えることを特徴とする。
【0070】
請求項37に記載の発明は、請求項31ないし35のいずれかに記載の遅延プロファイル出力方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0071】
請求項38に記載の発明は、請求項36に記載の遅延プロファイル変換方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0072】
以上の構成によれば、チップレートに応じてパスの遅延時間が離散的に与えられた遅延プロファイルを得られる。また、移動局の走行に伴うパスの遅延時間の変化と受信電力の変動を簡単に模擬できる。また、遅延プロファイルを簡易な手続きにより短時間で得ることができる。さらに、遅延プロファイルのパス数を適切に制限することができる。
【0073】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
【0074】
(第1実施形態)
図7は、本発明の第1実施形態に係る遅延プロファイル出力装置の使用例を示す図である。本実施形態に係る遅延プロファイル出力装置10は、入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを出力する。出力された遅延プロファイルをフェージング・シミュレータ20に入力することにより、フェージング・シミュレータ20は、送信機30から入力されてきた信号にフェージングをかけて受信機40に対して出力する。
【0075】
図8は、本実施形態に係る遅延プロファイル出力装置の構成例を示す図である。本実施形態に係る遅延プロファイル出力装置10は、パーソナル・コンピュータの形態をとり、メモリ110、CPU120、キーボード、マウス等の入力手段122、ディスプレイ等の表示手段124、外部との入出力処理のためのインタフェース126、フロッピーディスク、ハードディスク等の外部記憶装置128、およびバス130を備える。
【0076】
CPU120は、バス130を通じてメモリ110等の他の要素と接続され、他の要素を制御する。
【0077】
メモリ110には、遅延プロファイル検索プログラム112、遅延プロファイル変換プログラム114、および変動重畳プログラム132が格納されている。また、遅延プロファイル記憶部116、および選択パス記憶部118が設けられている。
【0078】
図9は、本実施形態に係る遅延プロファイル出力装置に記憶させる、あらかじめ入力された1以上遅延プロファイルの例を示す図である。あらかじめ入力された1以上の遅延プロファイルを、該遅延プロファイルの特徴を示すパラメータとともに、遅延プロファイル記憶部116に記憶しておく。こうすることにより、パラメータが入力されたときに、入力されたパラメータに最適なパラメータを有する(あらかじめ入力された)遅延プロファイルを出力することができる。
【0079】
図9には、基地局と移動局との間の最短距離d、および平均建物高〈H〉をパラメータとして、dを0.5[km]から10.0[km]まで0.1[km]おきに、〈H〉を5[m]から50[m]まで1[m]おきにそれぞれ変化させて測定した遅延プロファイルが示されている。入力されたパラメータのセットが(d=4.27[km],〈H〉=34.3[m])である場合には、例えば四捨五入して、dが4.3[km]であり、入力された〈H〉が34[m]である遅延プロファイルを、入力されたパラメータに最適なパラメータを有する遅延プロファイルとして出力すればよい。
【0080】
図9の例では、説明のため、dおよび〈H〉の2つのパラメータしか用いられていないが、パラメータとして他に道路幅、道路角、道路際の建物高、基地局アンテナ高、基地局アンテナ地上高、基地局近傍の建物高、周波数、移動局アンテナ高、基準チップレート、チップレート等が考えられる。パラメータの数を増やし、測定の際のパラメータの間隔(図9の例ではdについて0.1[km]、〈H〉について1[m])を狭めることによって、入力されたパラメータにより本来得られる遅延プロファイルにより最適な遅延プロファイルを出力することが可能になる。
【0081】
図10は、本実施形態に係る遅延プロファイル検索プログラムが行う遅延プロファイル検索処理の例を示すフローチャートである。
【0082】
まず、ステップS101において、入力手段122からパラメータ(遅延プロファイルを検索するのに必要なパラメータのセット)の入力を受ける。パラメータを、例えば外部記憶装置128にあらかじめ格納しておき順次読み込むようにしてもよい。
【0083】
次に、ステップS102において、遅延プロファイル記憶部116にあらかじめ記憶してある遅延プロファイルを検索し、ステップS101で入力されたパラメータに近いパラメータを有する遅延プロファイルを遅延プロファイル記憶部116から取り出す。
【0084】
ステップS103において、取り出した遅延プロファイルを出力する。本実施形態においては、取り出した遅延プロファイルをメモリ110または外部記憶装置128に出力して格納しておき、後で説明する遅延プロファイル変換プログラムに引き渡す。取り出した遅延プロファイルは、インタフェース126を介して外部(フェージング・シミュレータ等)に出力することもできるし、表示手段124に出力して表示させることもできる。
【0085】
ステップS104において、さらに次のパラメータ(のセット)を入力して次の遅延プロファイルを出力させる場合にはステップS101に戻り、そうでなければ終了する。
【0086】
このように、パラメータを入力するという簡易な操作と、あらかじめ格納された遅延プロファイルを取り出すという短時間の処理とにより遅延プロファイルを得ることができる。
【0087】
変動重畳プログラム132は、ステップS102で取り出された遅延プロファイルの変動よりも速い変動を統計的性質を利用して生成し、該取り出された遅延プロファイルに重畳するためのプログラムである。
【0088】
遅延プロファイル記憶部116に、測定された1以上の遅延プロファイルの変動を統計処理し、速い変動とゆっくりした変動とに分けて得られたゆっくりした変動の遅延プロファイルを記憶しておく。そして、変動重畳プログラム132により、速い変動を統計的性質を利用して生成し、遅延プロファイル記憶部116に記憶されたゆっくりした変動の遅延プロファイルに重畳する。これにより、ゆっくりした変動および速い変動を含む遅延プロファイルを得ることができる。
【0089】
ゆっくりした変動と速い変動については、例えば、長区間変動をゆっくりした変動にして短区間変動および瞬時変動を速い変動にすることもできるし、長区間変動および短区間変動をゆっくりした変動にして瞬時変動を速い変動にすることもできる。
【0090】
例えば、遅延プロファイル記憶部116に長区間変動の遅延プロファイルを記憶している場合には、短区間変動および瞬時変動を、上述のダイナミックパスモデルで説明したような統計的性質を利用して生成し、長区間変動の遅延プロファイルに重畳すればよい。これにより、長区間変動、短区間変動および瞬時変動のすべてを含む遅延プロファイルを得ることができる。しかも、長区間変動の遅延プロファイルを測定し、遅延プロファイル記憶部116に入力しておけばよいので、測定し入力する遅延プロファイルの量が少なくてすむ。すなわち、例えば(移動量)1cm毎の平均した遅延プロファイル(長区間変動、短区間変動および瞬時変動のすべてを含む遅延プロファイル)を測定し入力する代わりに、100m毎の平均した遅延プロファイル(長区間変動の遅延プロファイル)を測定し入力すればよい。
【0091】
また例えば、遅延プロファイル記憶部116に長区間変動および短区間変動を含む遅延プロファイルを記憶している場合には、瞬時変動を、上述のダイナミックパスモデルで説明したような統計的性質を利用して生成し、長区間変動および短区間変動を含む遅延プロファイルに重畳すればよい。
【0092】
変動重畳プログラム132による変動の重畳は行ってもよいし、行わなくてもよい。行う場合には、ステップS102で取り出された遅延プロファイルに変動を重畳し、ステップS103で変動を重畳した遅延プロファイルを出力するようにすればよい。
【0093】
変動の重畳は、例えば、変動重畳機能を有するフェージング・シミュレータに遅延プロファイルを出力した後に、フェージング・シミュレータで行うようにしてもよい。
【0094】
図11は、本実施形態に係る遅延プロファイル出力装置が出力した遅延プロファイルに、フェージング・シミュレータで変動を重畳する場合の例を示す図である。遅延プロファイル出力装置10はフェージング・シミュレータ20に対し、ゆっくりした変動の遅延プロファイルを出力する。フェージング・シミュレータ20は速い変動の統計的性質の入力を受け、変動重畳部22でその速い変動の統計的性質を利用して速い変動を生成し、ゆっくりした変動の遅延プロファイルに重畳して、ゆっくりした変動および速い変動を含む遅延プロファイルを得る。速い変動の統計的性質は、遅延プロファイル出力装置10に入力して、遅延プロファイル出力装置10がフェージング・シミュレータ20に出力するようにすることもできる。
【0095】
図12は、本実施形態に係る遅延プロファイル変換プログラムが行う遅延プロファイル変換処理の第1の例を示すフローチャートであり、図13は、本実施形態に係る遅延プロファイル変換プログラムが変換を行う遅延プロファイルの例を示す図である。
【0096】
本実施形態に係る遅延プロファイル出力装置10は、フェージング・シミュレータに入力できるパス数の制限等を考慮して、遅延プロファイル検索プログラム112が出力した遅延プロファイルについて、そのパスの中からn個(n:自然数)のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成する。かかる変換処理を行うためのプログラムが遅延プロファイル変換プログラム114である。ただし、変換処理を行わないようにすることもできる。
【0097】
本実施形態においては、各パスが受信電力値を有する遅延プロファイルを変換の対象としているが、例えば各パスが伝搬損失値を有する遅延プロファイルを変換の対象としてもよい。
【0098】
図12のステップS201において、まず入力手段122からパス数nの入力を受ける。ただし、パス数nを固定数として、入力を受けないようにすることもできる。
【0099】
次に、ステップS202において、遅延プロファイル検索プログラム112が出力した遅延プロファイルの入力を受ける。
【0100】
ステップS203において、入力された遅延プロファイルのパス数がn個より大きいか否かを判断し、n個以下の場合には、遅延プロファイルの変換を行う必要がないので、ステップS206に進む。入力された遅延プロファイルのパス数がn個未満の場合には、エラーとしてユーザに知らせるようにしてもよい。
【0101】
一方、n個より大きい場合には、ステップS204において、受信電力値が大きいn個のパスを選択する。例えば、図13に示す1回目に入力された遅延プロファイルのパス数は6個であるが、n=3として3個を選択するとすれば、受信電力値が大きいパス▲1▼、▲3▼および▲5▼が選択される。同様に、2回目に入力された遅延プロファイルについてはパス▲1▼、▲2▼および▲4▼が選択され、3回目に入力された遅延プロファイルについてはパス▲2▼、▲3▼および▲4▼が選択される。
【0102】
このようにして選択されたn個のパスにより、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成する(ステップS205)。
【0103】
ステップS206において、遅延プロファイルを出力する。本実施形態においては、遅延プロファイルをインタフェース126を介して外部に出力する。生成された遅延プロファイルは、メモリ110または外部記憶装置128に出力して格納するようにしてもよいし、表示手段124に出力して表示させるようにしてもよい。
【0104】
ステップS207において、さらに次の遅延プロファイルを入力する場合にはステップS202に戻り、そうでなければ終了する。
【0105】
本実施形態においては、遅延プロファイル検索プログラム112が出力した遅延プロファイルに対して変換処理を行っているが、入力手段122から入力された遅延プロファイルに対して変換処理を行うようにすることもできる。
【0106】
図12の変換処理では受信電力値が大きいパスを選択するため、今回選択するパスと前回選択するパスとで一致するパスが一つもないということも起こり得る。このように選択されるパスが大きく変わると受信機における受信で不都合が生ずる場合がある。
【0107】
図14は、本実施形態に係る遅延プロファイル変換プログラムが行う遅延プロファイル変換処理の第2の例を示すフローチャートである。図14の選択処理では選択されるn個のパスのうち少なくともm個のパスは前回選択されたパスと同一の遅延時間を有するパスになる。
【0108】
ステップS301において入力手段122からパス数nの入力を受け、ステップS302において入力手段122からパス数mの入力を受ける。ただし、パス数nおよび/またはパス数mを固定数として、入力を受けないようにすることもできる。
【0109】
ステップS303において遅延プロファイルの入力を受け、ステップS304において入力された遅延プロファイルのパス数がn個より大きいか否かを判断する。n個以下の場合には、遅延プロファイルの変換を行う必要がないので、ステップS309に進む。
【0110】
一方、n個より大きい場合には、ステップS305において、前回選択したパスについて記憶しておく選択パス記憶部118を参照し、前回選択したパスと同一の遅延時間を有するパスの中から受信電力値が大きいm個のパスを選択する。これにより、選択されるn個のパスのうち少なくともm個のパスが前回選択されたパスと同一の遅延時間を有するパスになることが保証される。そして、ステップS306において、選択したm個のパス以外のパスの中から受信電力値が大きいn−m個のパスを選択する。ステップS307においてn個のパスを有する遅延プロファイルを生成し、ステップS308において今回選択したn個のパスを選択パス記憶部118に記憶する。
【0111】
ステップS309において遅延プロファイルを出力し、ステップS310において、さらに次の遅延プロファイルを入力する場合にはステップS303に戻り、そうでなければ終了する。
【0112】
例えば、図13に示す遅延プロファイルに関するパス選択において、n=3、m=2である場合を考える。1回目に入力された遅延プロファイルについては、受信電力値が大きいパス▲1▼、▲3▼および▲5▼が選択される。1回目に入力された遅延プロファイルなので、前回選択したパスによる制限はない。
【0113】
2回目に入力された遅延プロファイルについては、まずステップS305において、前回選択されたパスと同一の遅延時間を有するパス▲1▼、▲3▼および▲5▼の中から受信電力値が大きい2個が選択される。したがって、パス▲1▼および▲3▼が選択される。次にステップS306において、選択したパス▲1▼および▲3▼以外のパス、すなわちパス▲2▼、▲4▼、▲5▼および▲6▼の中から受信電力値が大きいn−m=1個が選択される。したがって、パス▲2▼が選択される。よって、ステップS307において、パス▲1▼、▲2▼および▲3▼の3個のパスを有する遅延プロファイルが生成される。
【0114】
3回目に入力された遅延プロファイルについては、まずステップS305において、前回選択されたパスと同一の遅延時間を有するパス▲1▼、▲2▼および▲3▼の中から受信電力値が大きい2個が選択される。したがって、パス▲2▼および▲3▼が選択される。次にステップS306において、選択したパス▲2▼および▲3▼以外のパス、すなわちパス▲1▼、▲4▼、▲5▼および▲6▼の中から受信電力値が大きいn−m=1個が選択される。したがって、パス▲4▼が選択される。よって、ステップS307において、パス▲2▼、▲3▼および▲4▼の3個のパスを有する遅延プロファイルが生成される。
【0115】
上述の2つのパス選択法以外にも、2回以上前に選択したパスも考慮してパスを選択する方法、乱数によりパスを選択する方法等が考えられる。
【0116】
本実施形態においては、遅延プロファイル検索処理および遅延プロファイル変換処理の双方を行っているが、それらの一方のみを行うようにすることもできる。
【0117】
また、本実施形態においては、遅延プロファイル検索処理および遅延プロファイル変換処理をソフトウェア(プログラム)により実現しているが、ハードウェアにより実現することもできる。
【0118】
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態に係る遅延プロファイル出力装置について、上述の第1実施形態に係る遅延プロファイル出力装置との差異を中心に説明する。
【0119】
図15は、本実施形態に係る遅延プロファイル出力装置の構成例を示す図である。本実施形態に係る遅延プロファイル出力装置10’は、パーソナル・コンピュータの形態をとり、メモリ210、CPU220、入力手段222、表示手段224、インタフェース226、外部記憶装置228、およびバス230を備える。
【0120】
メモリ210には遅延プロファイル生成プログラム213、遅延プロファイル変換プログラム214、および変動重畳プログラム232が格納されている。メモリ210に選択パス記憶部218は設けられているが、遅延プロファイル記憶部216は設けられていない。
【0121】
本実施形態において、遅延プロファイル生成プログラム213は、入力されたパラメータに基づき遅延プロファイルを生成する。
【0122】
図16は、本実施形態に係る遅延プロファイル検索プログラムが行う遅延プロファイル検索処理の例を示すフローチャートである。
【0123】
まず、ステップS401において、入力手段222からパラメータの入力を受ける。パラメータを、例えば外部記憶装置228にあらかじめ格納しておき順次読み込むようにしてもよい。
【0124】
次に、ステップS402において、入力されたパラメータに基づき遅延プロファイルを生成する。
【0125】
本実施形態においては、基地局と移動局との間の最短距離d、道路幅W、道路角θ、道路際の建物高hs、平均建物高〈H〉、基地局アンテナ高hb、基地局アンテナ地上高hb0、基地局近傍の建物高H、周波数f、移動局アンテナ高hm、基準チップレートBB、およびチップレートBをパラメータ(のセット)とし、各パスの伝搬推定式をLp、パス番号をkとして、
p(d,k)=L(d+(k−1)Δd)+R+D (6)
ここで、
Figure 0003664619
【0126】
【数10】
Figure 0003664619
【0127】
D=3
a(hm)=3.2(log11.75hm2−4.97
M=[B/BB] ([x]はガウス記号でxを越えない整数を表わす)
Δd=0.3/B
よりゆっくりした変動(長区間変動)の遅延プロファイルを生成する(上記式(5)と同じである)。これにより、チップレートに応じてパスの遅延時間が離散的に与えられた遅延プロファイルを生成することができる。
【0128】
遅延プロファイルの生成は上式(6)以外の式に基づき行ってもよい。また、パラメータは上記のものの一部とすることもできるし、他のパラメータを加えることもできる。例えば、上式(6)において、いくつかのパラメータについて平均的な値を代入して、それらをパラメータから外すことができる。
【0129】
ステップS403において、生成された遅延プロファイルを出力する。本実施形態においても、取り出した遅延プロファイルをメモリ210または外部記憶装置228に出力して格納しておき、後で説明する遅延プロファイル変換プログラム214に引き渡す。生成した遅延プロファイルは、インタフェース226を介して外部(フェージング・シミュレータ等)に出力することもできるし、表示手段224に出力して表示させることもできる。
【0130】
ステップS404において、さらに次のパラメータを入力する場合にはステップS401に戻り、そうでなければ終了する。
【0131】
このように、パラメータを入力するという簡易な操作と、入力されたパラメータおよび計算式(例えば上記の式(6))に基づき遅延プロファイルを生成するという短時間の処理とにより遅延プロファイルを得ることができる。また、本実施形態においては、遅延プロファイルをあらかじめ記憶しておく必要がないので、必要なメモリ量が少なくてすむ。
【0132】
変動重畳プログラム232は、ステップS402で生成された遅延プロファイルの変動よりも速い変動を統計的性質を利用して生成し、該取り出された遅延プロファイルに重畳するためのプログラムである。
【0133】
遅延プロファイル生成プログラム213により、ゆっくりした変動の遅延プロファイルを生成する。そして、変動重畳プログラム232により、速い変動を統計的性質を利用して生成し、遅延プロファイル生成プログラム213により生成されたゆっくりした変動の遅延プロファイルに重畳する。これにより、ゆっくりした変動および速い変動を含む遅延プロファイルを得ることができる。
【0134】
例えば、ステップS402で上式(6)のように長区間変動の遅延プロファイルを生成する式を用いる場合には、短区間変動および瞬時変動を、上述のダイナミックパスモデルで説明したような統計的性質を利用して生成し、長区間変動の遅延プロファイルに重畳すればよい。これにより、長区間変動、短区間変動および瞬時変動のすべてを含む遅延プロファイルを得ることができる。
【0135】
また例えば、ステップS402で長区間変動および短区間変動を含む遅延プロファイルを生成する式を用いる場合には、瞬時変動を、上述のダイナミックパスモデルで説明したような統計的性質を利用して生成し、長区間変動および短区間変動を含む遅延プロファイルに重畳すればよい。
【0136】
変動重畳プログラム232による変動の重畳は行ってもよいし、行わなくてもよい。行う場合には、ステップS402で生成された遅延プロファイルに変動を重畳し、ステップS403で変動を重畳した遅延プロファイルを出力するようにすればよい。本実施形態においては、上式(6)により長区間変動の遅延プロファイルを生成し、変動重畳プログラム232により、短区間変動および瞬時変動の重畳を行っている。
【0137】
変動の重畳は、例えば、変動重畳機能を有するフェージング・シミュレータに遅延プロファイルを出力した後に、フェージング・シミュレータで行うようにしてもよい。
【0138】
本実施形態においても、遅延プロファイル生成プログラム213が出力した遅延プロファイルに対して、遅延プロファイル変換プログラム214により、変換処理を行う。遅延プロファイル変換プログラム214による変換処理の内容は、第1実施形態に係る遅延プロファイル変換プログラム114による変換処理と同様である。
【0139】
本実施形態においては、遅延プロファイル生成処理および遅延プロファイル変換処理の双方を行っているが、それらの一方のみを行うようにすることもできる。
【0140】
また、本実施形態においては、遅延プロファイル生成処理および遅延プロファイル変換処理をソフトウェア(プログラム)により実現しているが、ハードウェアにより実現することもできる。
【0141】
(その他)
上述の第1および第2実施形態において、遅延プロファイル出力装置はパーソナル・コンピュータとして独立のものとして実現したが、フェージング・シミュレータに組み込んで、一体のものとして形成することもできる。
【0142】
また、遅延プロファイル検索プログラム112、遅延プロファイル検索プログラム213、および遅延プロファイル変換プログラム114、214は、フロッピーディスク、CD−ROM等に記憶しておき、実行前にメモリ、ハードディスク等に読み込ませて実行されるようにすることができる。
【0143】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、チップレートに応じてパスの遅延時間が離散的に与えられた遅延プロファイルを得られる。また、移動局の走行に伴うパスの遅延時間の変化と受信電力の変動を簡単に模擬できる。また、遅延プロファイルを簡易な操作により短時間で得ることができる。さらに、遅延プロファイルのパス数を適切に制限することができる。
【0144】
また、本発明において、周波数、アンテナ高、地形・地物等の都市構造をパラメータとして設定することにより、それらのパラメータに応じた遅延プロファイルを得ることができる。さらに、本発明に係る装置および方法は、実際の伝搬路を容易に模擬できる非常に実用的な装置および方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】基地局アンテナから電波を受信し、ビル等で反射や回折を経て到達した電波を受信した場合の概念、および(伝搬)遅延プロファイルの例を示す図である。
【図2】基地局から一定の距離を周回した場合の遅延プロファイルの測定例を示す図である。
【図3】チップレートと遅延プロファイルとの関係を示す図である。
【図4】遅延プロファイルの変換を示す図である。
【図5】遅延プロファイル変動の分類を示す図である。
【図6】狭帯域伝送と広帯域伝送との関係を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る遅延プロファイル出力装置の使用例を示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る遅延プロファイル出力装置の構成例を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る遅延プロファイル出力装置に記憶させる、あらかじめ入力された1以上の遅延プロファイルの例を示す図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係る遅延プロファイル検索プログラムが行う遅延プロファイル検索処理の例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1実施形態に係る遅延プロファイル出力装置が出力した遅延プロファイルに、フェージング・シミュレータで変動を重畳する場合の例を示す図である。
【図12】本発明の第1実施形態に係る遅延プロファイル変換プログラムが行う遅延プロファイル変換処理の第1の例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第1実施形態に係る遅延プロファイル変換プログラムが変換を行う遅延プロファイルの例を示す図である。
【図14】本発明の第1実施形態に係る遅延プロファイル変換プログラムが行う遅延プロファイル変換処理の第2の例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第2実施形態に係る遅延プロファイル出力装置の構成例を示す図である。
【図16】本発明の第2実施形態に係る遅延プロファイル生成プログラムが行う遅延プロファイル生成処理の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10、10’ 遅延プロファイル出力装置
20 フェージング・シミュレータ
22 変動重畳部
30 送信機
40 受信機
110、210 メモリ
112 遅延プロファイル検索プログラム
213 遅延プロファイル生成プログラム
114、214 遅延プロファイル変換プログラム
116 遅延プロファイル記憶部
118、218 選択パス記憶部
120、220 CPU
122、222 入力手段
124、224 表示手段
126、226 インタフェース
128、228 外部記憶装置
130、230 バス
132、232 変動重畳プログラム

Claims (38)

  1. 入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力装置であって、
    あらかじめ入力された1以上の遅延プロファイルを、該遅延プロファイルの特徴を示すパラメータとともに記憶しておく遅延プロファイル記憶手段と、
    パラメータを入力するパラメータ入力手段と、
    前記遅延プロファイル記憶手段を検索し、前記パラメータ入力手段により入力されたパラメータに最適なパラメータを有する遅延プロファイルを取り出す遅延プロファイル検索手段と、
    前記遅延プロファイル検索手段により取り出された遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力手段と
    を備えたことを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  2. 請求項1に記載の遅延プロファイル出力装置であって、
    前記遅延プロファイル記憶手段には、測定された1以上の遅延プロファイルの変動を統計処理し、速い変動とゆっくりした変動とに分けて得られた前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルが、該遅延プロファイルの特徴を示すパラメータとともに記憶されており、
    前記遅延プロファイル出力装置は、前記速い変動を統計的性質を利用して生成し、前記遅延プロファイル記憶手段に記憶された前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルに重畳する変動重畳手段をさらに備え、
    前記遅延プロファイル出力手段は、前記変動重畳手段により変動を重畳された遅延プロファイルを出力することを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  3. 請求項1または2に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記パラメータには、基地局と移動局との間の最短距離、道路幅、道路角、道路際の建物高、平均建物高、基地局アンテナ高、基地局アンテナ地上高、基地局近傍の建物高、周波数、移動局アンテナ高、基準チップレート、およびチップレートの少なくとも1つが含まれることを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  4. 入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力装置であって、
    パラメータを入力するパラメータ入力手段と、
    前記パラメータ入力手段により入力されたパラメータに基づき、ゆっくりした変動の遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成手段と、
    速い変動を統計的性質を利用して生成し、前記遅延プロファイル生成手段に記憶された前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルに重畳する変動重畳手段と、
    前記変動重畳手段により変動を重畳された遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力手段と
    を備えたことを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  5. 請求項に記載の遅延プロファイル出力装置であって、
    前記パラメータは、基地局と移動局との間の最短距離d、道路幅W、道路角θ、道路際の建物高hs、平均建物高〈H〉、基地局アンテナ高hb、基地局アンテナ地上高hb0、基地局近傍の建物高H、周波数f、移動局アンテナ高hm、基準チップレートBB、およびチップレートBであり、
    前記遅延プロファイル生成手段は、各パスの伝搬推定式をLp、パス番号をkとして、
    (d,k)=L(d+(k−1)Δd)+R+D
    ここで、
    L(d+(k−1)Δd)
    =100−7.1logW+0.023θ+1.4logh
    +6.11log〈H〉
    −{24.37−3.7(H/hb0}logh
    +(43.42−3.1logh)log{d+(k−1)Δd}
    +20.4logf
    −a(h
    +10log(M)
    Figure 0003664619
    D=3
    a(h)=3.2(log11.75h−4.97
    M=[B/B] ([x]はガウス記号でxを越えない整数を表わす)
    Δd=0.3/B
    より前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルを生成することを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  6. 請求項4または5に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記パラメータには、基地局と移動局との間の最短距離、道路幅、道路角、道路際の建物高、平均建物高、基地局アンテナ高、基地局アンテナ地上高、基地局近傍の建物高、周波数、移動局アンテナ高、基準チップレート、およびチップレートの少なくとも1つが含まれることを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  7. 請求項4ないしのいずれかに記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記遅延プロファイル生成装置は、チップレートに応じてパスの遅延時間が離散的に与えられた遅延プロファイルを生成することを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  8. 入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力装置であって、
    パラメータを入力するパラメータ入力手段と、
    前記パラメータ入力手段により入力されたパラメータに基づき、チップレートに応じてパスの遅延時間が離散的に与えられた遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成手段と、
    前記遅延プロファイル生成手段により生成された遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力手段と
    を備えたことを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  9. 請求項8に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記パラメータには、基地局と移動局との間の最短距離、道路幅、道路角、道路際の建物高、平均建物高、基地局アンテナ高、基地局アンテナ地上高、基地局近傍の建物高、周波数、移動局アンテナ高、基準チップレート、およびチップレートの少なくとも1つが含まれることを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  10. 入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを変換して出力する遅延プロファイル出力装置であって、
    あらかじめ入力された1以上の遅延プロファイルを、該遅延プロファイルの特徴を示すパラメータとともに記憶しておく遅延プロファイル記憶手段と、
    パラメータを入力するパラメータ入力手段と、
    前記遅延プロファイル記憶手段を検索し、前記パラメータ入力手段により入力されたパラメータに最適なパラメータを有する遅延プロファイルを取り出す遅延プロファイル検索手段と、
    前記遅延プロファイル検索手段により取り出された遅延プロファイルのパスの中からn個(n:自然数)のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル変換手段と、
    前記遅延プロファイル変換手段により生成されたn個のパスを有する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力手段と
    を備えたことを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  11. 請求項10に記載の遅延プロファイル出力装置であって、
    前記遅延プロファイル記憶手段には、測定された1以上の遅延プロファイルの変動を統計処理し、速い変動とゆっくりした変動とに分けて得られた前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルが、該遅延プロファイルの特徴を示すパラメータとともに記憶されており、
    前記遅延プロファイル出力装置は、前記速い変動を統計的性質を利用して生成し、前記遅延プロファイル記憶手段に記憶された前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルに重畳する変動重畳手段をさらに備え、
    前記遅延プロファイル変換手段は、前記変動重畳手段により変動を重畳された遅延プロファイルのパスの中からn個(n:自然数)のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成することを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  12. 請求項10または11に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記パラメータには、基地局と移動局との間の最短距離、道路幅、道路角、道路際の建物高、平均建物高、基地局アンテナ高、基地局アンテナ地上高、基地局近傍の建物高、周波数、移動局アンテナ高、基準チップレート、およびチップレートの少なくとも1つが含まれることを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  13. 入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを変換して出力する遅延プロファイル出力装置であって、
    パラメータを入力するパラメータ入力手段と、
    前記パラメータ入力手段により入力されたパラメータに基づき遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成手段と、
    前記遅延プロファイル生成手段により生成された遅延プロファイルのパスの中からn個(n:自然数)のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル変換手段と、
    前記遅延プロファイル変換手段により生成されたn個のパスを有する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力手段と
    を備えたことを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  14. 請求項13に記載の遅延プロファイル出力装置であって、
    前記遅延プロファイル生成手段はゆっくりした変動の遅延プロファイルを生成し、
    前記遅延プロファイル出力装置は、速い変動を統計的性質を利用して生成し、前記遅延プロファイル生成手段に記憶された前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルに重畳する変動重畳手段をさらに備え、
    前記遅延プロファイル変換手段は、前記変動重畳手段により変動を重畳された遅延プロファイルのパスの中からn個(n:自然数)のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成することを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  15. 請求項14に記載の遅延プロファイル出力装置であって、
    前記パラメータは、基地局と移動局との間の最短距離d、道路幅W、道路角θ、道路際の建物高hs、平均建物高〈H〉、基地局アンテナ高hb、基地局アンテナ地上高hb0、基地局近傍の建物高H、周波数f、移動局アンテナ高hm、基準チップレートBB、およびチップレートBであり、
    前記遅延プロファイル生成手段は、各パスの伝搬推定式をLp、パス番号をkとして、
    (d,k)=L(d+(k−1)Δd)+R+D
    ここで、
    L(d+(k−1)Δd)
    =100−7.1logW+0.023θ+1.4logh
    +6.11log〈H〉
    −{24.37−3.7(H/hb0}logh
    +(43.42−3.1logh)log{d+(k−1)Δd}
    +20.4logf
    −a(h
    +10log(M)
    Figure 0003664619
    D=3
    a(h)=3.2(log11.75h−4.97
    M=[B/B] ([x]はガウス記号でxを越えない整数を表わす)
    Δd=0.3/B
    より前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルを生成することを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  16. 請求項13ないし15のいずれかに記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記パラメータには、基地局と移動局との間の最短距離、道路幅、道路角、道路際の建物高、平均建物高、基地局アンテナ高、基地局アンテナ地上高、基地局近傍の建物高、周波数、移動局アンテナ高、基準チップレート、およびチップレートの少なくとも1つが含まれることを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  17. 請求項13ないし16のいずれかに記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記遅延プロファイル生成装置は、チップレートに応じてパスの遅延時間が離散的に与えられた遅延プロファイルを生成することを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  18. 請求項10ないし17のいずれかに記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記遅延プロファイルの各パスは受信電力値を有し、前記遅延プロファイル変換手段は、受信電力値が大きいn個のパスを選択することを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  19. 請求項10ないし17のいずれかに記載の遅延プロファイル出力装置であって、
    前記遅延プロファイル変換手段が前回遅延プロファイルを生成した際に選択したパスを記憶する選択パス記憶手段をさらに備え、
    前記遅延プロファイル変換手段は、前記選択パス記憶手段に記憶された前回選択したパスを参照し、選択するn個のパスのうち少なくともm個(m:自然数)のパスは前回選択したパスと同一の遅延時間を有するパスになるようにすることを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  20. 請求項19に記載の遅延プロファイル出力装置であって、前記遅延プロファイルの各パスは受信電力値を有し、前記遅延プロファイル変換手段は、前回選択したパスと同一の遅延時間を有するパスの中から受信電力値が大きいm個のパスを選択し、選択したm個のパス以外のパスの中から受信電力値が大きいn−m個のパスを選択することを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  21. 請求項19または20に記載の遅延プロファイル出力装置であって、パス数mを入力するパス数m入力手段をさらに備えたことを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  22. 請求項10ないし21のいずれかに記載の遅延プロファイル出力装置であって、パス数nを入力するパス数n入力手段をさらに備えたことを特徴とする遅延プロファイル出力装置。
  23. 入力された遅延プロファイルをn個(n:自然数)のパスを有する遅延プロファイルに変換する遅延プロファイル変換装置であって、
    遅延プロファイルを入力する遅延プロファイル入力手段と、
    前記遅延プロファイル入力手段により入力された遅延プロファイルのパスの中からn個のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル変換手段と、
    前記遅延プロファイル変換手段により生成されたn個のパスを有する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力手段と
    を備えたことを特徴とする遅延プロファイル変換装置。
  24. 請求項23に記載の遅延プロファイル変換装置であって、前記遅延プロファイルの各パスは受信電力値を有し、前記遅延プロファイル変換手段は、受信電力値が大きいn個のパスを選択することを特徴とする遅延プロファイル変換装置。
  25. 請求項23に記載の遅延プロファイル変換装置であって、
    前記遅延プロファイル変換手段が前回遅延プロファイルを生成した際に選択したパスを記憶する選択パス記憶手段をさらに備え、
    前記遅延プロファイル変換手段は、前記選択パス記憶手段に記憶された前回選択したパスを参照し、選択するn個のパスのうち少なくともm個(m:自然数)のパスは前回選択したパスと同一の遅延時間を有するパスになるようにすることを特徴とする遅延プロファイル変換装置。
  26. 請求項25に記載の遅延プロファイル変換装置であって、前記遅延プロファイルの各パスは受信電力値を有し、前記遅延プロファイル変換手段は、前回選択したパスと同一の遅延時間を有するパスの中から受信電力値が大きいm個のパスを選択し、選択したm個のパス以外のパスの中から受信電力値が大きいn−m個のパスを選択することを特徴とする遅延プロファイル変換装置。
  27. 請求項25または26に記載の遅延プロファイル変換装置であって、パス数mを入力するパス数m入力手段をさらに備えたことを特徴とする遅延プロファイル変換装置。
  28. 請求項23ないし27のいずれかに記載の遅延プロファイル変換装置であって、パス数nを入力するパス数n入力手段をさらに備えたことを特徴とする遅延プロファイル変換装置。
  29. 請求項1ないし22のいずれかに記載の遅延プロファイル出力装置と、
    該遅延プロファイル出力装置が出力した遅延プロファイルに従って、入力された信号にフェージングをかけて出力するフェージング手段と
    を備えたことを特徴とするフェージング・シミュレータ。
  30. 請求項23ないし28のいずれかに記載の遅延プロファイル変換装置と、
    該遅延プロファイル変換装置が出力した遅延プロファイルに従って、入力された信号にフェージングをかけて出力するフェージング手段と
    を備えたことを特徴とするフェージング・シミュレータ。
  31. あらかじめ入力され、自己の特徴を示すパラメータとともに遅延プロファイル記憶手段に記憶された1以上の遅延プロファイルから、入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを取り出し、出力する遅延プロファイル出力方法であって、
    パラメータを入力するステップと、
    前記遅延プロファイル記憶手段を検索し、前記入力されたパラメータに最適なパラメータを有する遅延プロファイルを取り出すステップと、
    前記取り出した遅延プロファイルを出力するステップと
    を備えることを特徴とする遅延プロファイル出力方法。
  32. 入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力方法であって、
    パラメータを入力するステップと、
    前記入力されたパラメータに基づき、ゆっくりした変動の遅延プロファイルを生成するステップと、
    速い変動を統計的性質を利用して生成し、前記ゆっくりした変動の遅延プロファイルに重畳するステップと、
    前記早い変動を重畳された遅延プロファイルを出力するステップと
    を備えることを特徴とする遅延プロファイル出力方法。
  33. 入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを出力する遅延プロファイル出力方法であって、
    パラメータを入力するステップと、
    前記入力されたパラメータに基づき、チップレートに応じてパスの遅延時間が離散的に与えられた遅延プロファイルを生成するステップと、
    前記生成された遅延プロファイルを出力するステップと
    を備えることを特徴とする遅延プロファイル出力方法。
  34. あらかじめ入力され、自己の特徴を示すパラメータとともに遅延プロファイル記憶手段に記憶された1以上の遅延プロファイルから、入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを取り出し、変換して出力する遅延プロファイル出力方法であって、
    パラメータを入力するステップと、
    前記遅延プロファイル記憶手段を検索し、前記入力されたパラメータに最適なパラメータを有する遅延プロファイルを取り出すステップと、
    前記取り出された遅延プロファイルのパスの中からn個(n:自然数)のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成するステップと、
    前記生成されたn個のパスを有する遅延プロファイルを出力するステップと
    を備えることを特徴とする遅延プロファイル出力方法。
  35. 入力されたパラメータに対応する遅延プロファイルを変換して出力する遅延プロファイル出力方法であって、
    パラメータを入力するステップと、
    前記入力されたパラメータに基づき遅延プロファイルを生成するステップと、
    前記生成された遅延プロファイルのパスの中からn個(n:自然数)のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成するステップと、
    前記生成されたn個のパスを有する遅延プロファイルを出力するステップと
    を備えることを特徴とする遅延プロファイル出力方法。
  36. 入力された遅延プロファイルをn個(n:自然数)のパスを有する遅延プロファイルに変換する遅延プロファイル変換方法であって、
    遅延プロファイルを入力するステップと、
    前記入力された遅延プロファイルのパスの中からn個のパスを選択し、n個のパスを有する遅延プロファイルを生成するステップと、
    前記生成されたn個のパスを有する遅延プロファイルを出力するステップと
    を備えることを特徴とする遅延プロファイル変換方法。
  37. 請求項31ないし35のいずれかに記載の遅延プロファイル出力方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  38. 請求項36に記載の遅延プロファイル変換方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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