JP3662650B2 - Catalyst structure and gas combustion decomposition apparatus using the same - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は触媒構造体及びそれを用いたガス燃焼分解装置に関し、特に、スタートアップ特性が良好であると共に、負荷変動にも容易に対応することのできる安価な触媒構造体、及び、それを用いた有害ガス燃焼分解装置に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、熱交換機能を有する板状触媒体を使用して反応の熱効率を高めることが提案されている(例えば、特開昭62−237947号及び実開昭63−16835号の各公報)。また、触媒体に電流を流すことによって、触媒反応をより直接的に制御する方法も提案されている(特開平2−227135号公報)。
【0003】
しかしながら、従来の板状触媒体は反応熱を有効に利用することを主眼としていたために、反応の迅速な制御という観点からは満足することができない上、最初に板状触媒体を作製し、次いで、これを例えばハニカム構造体に組み立てて反応室内部に配置するということが行われていたために、高価なものとならざるを得ないと言う欠点があった。
【0004】
また、触媒体に電流を流して加熱する方法は、触媒自体を均一な温度に保てること、スタートアップ特性が良好であること及び負荷変動に容易に対応することができること等の利点を有するものの、触媒体とその他の支持部材等を電気的に絶縁する必要があるので、これを触媒構造体に利用した場合には更に高価なものとならざるを得ない。
更に、この方法では電気的スパークによって爆発の可能性があるので、引火性の気体を用いる反応に対しては使用することができないという欠点があった。
【0005】
一方、近年大気汚染の原因となっているトルエン、キシレン、トリクロロエチレン等の揮発性有機化合物や、塩化ビニルモノマー、塩化メチル、アクリルニトリル等の有害ガスを浄化するために、従来から、これらを触媒を用いて燃焼させることが行われている。この場合、処理効率を良くするために圧損の少ないハニカム型触媒体が用いられるが、それでも、ガス流量の空間速度(SV)は最高40,000程度であるので、処理速度が十分でない上、基材がセラミックスであるために熱衝撃に弱いという欠点があった。
【0006】
また、触媒反応を迅速に制御したり、劣化した触媒を再活性化することを目的として電気加熱手段を付加しても、セラミックの熱伝導度が小さいために昇温特性が悪く、迅速な反応制御や触媒の再活性化の要望に対して十分に対応することができないという欠点があった。
同様の欠点は、やはり基材がセラミックである排ガスの脱硝触媒体の場合にも存在し、触媒活性の再生が出来にくいという欠点があった。
【0007】
更に、セラミックス基材を使用する場合には、装置を大型に加工することが出来ないので、作業性が悪いという欠点もあった。
尚、大型化に適した陽極酸化触媒を用いる例は、例えば実開平3−123532号公報、及び特開平4−200745号公報に開示されているが、この場合のSVは約3,000と小さく、実用的な装置とすることができなかった。
【0008】
このような欠点を解決するために、ステンレス鋼からなるハニカムヒーターを用いる方法も提案されている(例えば、特開平2−223622号公報等)が、この方法では、前記ステンレス鋼に直接通電するために、低電圧で大電流を流す必要があり、使用し難い上、350℃程度の高温域においては電極部の安全性が十分でないという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者等は、圧損が低く高性能であり、反応制御が容易である上安価な熱交換型の触媒構造体を得るために鋭意検討した結果、近年市販されている、セパレートシートとコルゲートフィンを交互に積み重ねてなるアルミニウム製の熱交換器の内部を陽極酸化した後、更に触媒を担持させると共に、その外壁に電気加熱手段を配した場合には、安価であるにも係わらず、熱効率が良い上反応制御が容易となること、及び、引火性の気体の場合に使用しても安全であると共に、高温においても安全性が高いので極めて使用しやすく、特に燃焼分解装置の反応室として好適な触媒構造体となるということを見出し、本発明に到達した。
【0010】
従って、本発明の第1の目的は、スタートアップ特性が良好である上、負荷変動にも容易に対応することができる、熱効率及び反応制御性に優れた、安価な触媒構造体を提供することにある。
本発明の第2の目的は、空間速度を従来品より大きくとれ、装置のコンパクト化を可能とする触媒構造体を提供することにある。
本発明の第3の目的は、高温においても安全性が高く使用し易い、安価な触媒構造体を提供することにある。
更に本発明の第4の目的は、揮発性有機化合物や有害ガスを含む排ガス等の浄化に適した、安価で高性能な燃焼分解装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の諸目的は、セパレートシートとコルゲートフィンを交互に積み重ねた内部構成を有すると共に、少なくともコルゲートフィンが陽極酸化可能な表面を有する金属からなり、気体の流入口と流出口を有する熱交換器の内部を陽極酸化し、次いで熱水処理した後、又は熱水処理と同時に触媒担持処理してなる触媒構造体であって、その外壁に絶縁被覆された電気加熱手段を有することを特徴とする触媒構造体及びそれを用いた燃焼分解装置によって達成された。
【0012】
本発明においては、陽極酸化可能な表面を有する金属からなるコルゲートフィンとセパレートシート(セパレートシートはコルゲートフィンと同一基材でなくても良く、陽極酸化できない材料でも良い)とを交互に重ね合わせて匡体内部に配した熱交換器の内部を、順次陽極酸化、熱水処理、触媒担持処理(焼成も含む)した後、その外壁に電気加熱手段を設ける。上記陽極酸化前の熱交換機としては、陽極酸化可能な表面を有する金属からなるコルゲートフィンを有する市販品を用いても良い。
【0013】
市販品を利用した触媒構造体は、製造工程が少ない上、管理工数を下げることもできるので特に安価となり、本発明における好ましい実施態様である。
上記市販品の熱交換器は、セパレートシートとコルゲートフィンを交互に積み重ねろう付けした内部構造を有するものであり、その具体例としては、例えば住友精密工業(株)製のプレートフィン型熱交換器(商品名:スマレックス)を挙げることができる。
【0014】
本発明において使用する場合には、これらの熱交換器の中でも、特に、少なくともコルゲートフィンの基材表面が、陽極酸化可能であることが必要である。このような基材としては、アルミニウム単体、クラッド法や溶射法によって表面にアルミニウム層を設けた金属、又は、60重量%以上のアルミニウムを含有するジュラルミン等の合金を挙げることができる。
また、コルゲートフィンの形状は、プレートフィン型、ヘリンボーン型、セレート型等のいずれの形状でも良いが、通常、触媒体内のガス流速は0.5〜1.5m/秒の層流状態であるので、特に乱流を発生させてガスがより触媒と接触し易いヘリンボーン型又はセレート型等であることが、反応効率を高める観点から好ましい。
【0015】
このような複雑な構造体の内部の陽極酸化は、公知の陽極酸化法を単に応用しても不可能である。そこで、陽極となる構造体の内部に電解液を流し通すと共に、構造体の電解液に対する入り口及び出口の近傍に、該入口及び出口に各々垂直又は略垂直で、且つ電解液の流れを阻害しないようにそれぞれ陰極を配し、該二つの陰極と、陽極となる構造体の間に電流を流すことが必要である。
【0016】
本発明における電解液の流速については、構造体の長さ、電流密度、酸の濃度などにより異なるため限定することができず、目的とする陽極酸化皮膜の形成に適した条件を選択すれば良い。例えば、均一な膜厚の陽極酸化皮膜を形成させる場合には、入口付近の温度と出口付近の温度の差が2℃以内となるように流速を調整すればよい。また、入口から出口に向かって膜厚分布を形成させる場合には、入口付近と出口付近の間に温度差が生じるように流量を調整すればよい。
【0017】
本発明で使用する電解液は、硫酸、クロム酸、シュウ酸、リン酸等の、陽極酸化に用いられる公知の電解液の中から適宜選択することができるが、取り扱い容易性及び陽極酸化の制御の観点から、シュウ酸が最も好ましい。
酸濃度は、1重量%〜10重量%、液温度は5℃〜45℃、電流密度は10A/m2 〜1,000A/m2 の範囲で適宜選択することができるが、酸濃度は3重量%〜5重量%、液温度は15℃〜25℃、電流は50A/m2 〜100A/m2 であることが好ましい。
上述した条件で30分から50時間陽極酸化することにより、構造体内面に、30μm〜500μmの陽極酸化皮膜を自由に形成させることができる。
【0018】
本発明の触媒構造体は、上記の方法によって、熱交換機をそのままの形で陽極酸化処理して、内部の少なくともコルゲートフィンの表面に陽極酸化皮膜を形成させ、次いで、熱水処理(水和処理と同じ)をして該酸化皮膜表面のBET表面積を増大させた後、又は、熱水処理と同時に触媒担持処理を行い、焼成処理することによって製造することができる。
熱水処理は、陽極酸化された熱交換器を15分〜3時間処理液中に浸漬して行うことが好ましい。
【0019】
前記熱水処理を加熱した水又は水蒸気で行えば、次工程で触媒担持処理を行う必要があるが、熱水処理を触媒の水溶性塩を溶解した水溶液中で行えば、熱水処理と同時に触媒担持処理を行うことができる。熱水処理は5℃〜80℃で行うことが好ましい。また、その後の焼成処理としては、300℃〜500℃で空気焼成する方法を用いることが好ましい。
【0020】
また、本発明の触媒構造体の外壁の基材は、前記触媒を担持せしめる基材であっても良いことは当然であるが、例えば、ステンレスを使用する等、熱伝導性が良好である限り、必要に応じて他の基材を使用することもできる。
本発明で使用する電気加熱手段は、本発明の構造体の外壁を介して構造体内部に熱を与えるものであり、絶縁被覆された面状ヒーター、線状ヒーター等、公知の電気加熱手段の中から適宜選択して使用することができる。用いる電気加熱手段の熱出力等は、触媒反応の温度や用いる触媒構造体の大きさ等に従って適宜決めることができる。
【0021】
上記加熱手段から構造体に与えられる熱は、構造体外壁と接触している反応ガスに直接供給される他、熱伝導によってコルゲートフィンにも供給され、これによって触媒表面温度が迅速に制御される。従って、本発明の触媒構造体のスタートアップ特性、及び、対負荷変動特性は著しく良好となる。
【0022】
本発明の触媒構造体は、全体の重量を25kg以下として持ち運び可能とすることが好ましい。また、大型の触媒構造体を必要とする場合のために、個々の触媒構造体を互に接続可能とする観点から、触媒構造体の両端部を、他の触媒構造体と互いに接続可能に形成することが好ましい。
本発明の触媒構造体の流れ方向の長さは取扱性を良好とする観点から50〜200mmであることが好ましい。更に大型のものが必要である場合には、上記した如く、複数の触媒構造体を接続させれば良い。
【0023】
次に、本発明の触媒構造体を図に従って更に詳細に説明する。
図1は、本発明の触媒構造体の1例を示した斜視概略図である。
図中の符号1は本発明の触媒構造体、2は気体と触媒の接触面積を大きくするために構造体の内部を細かく分割している、触媒を担持するコルゲートフィンであり、例えばアルミニウム板からなっている。符号3は気体流路を多層に仕切るためのセパレートシートであり、この基材も陽極酸化可能な基材であれば、当然この表面にも触媒が担持される。符号4は構造体の壁に配されている電気加熱用ヒーター、5はコンセントである。
また、図1は一方向流れ型であるが、直交流れ型で熱交換機能を持たせるものであっても良いことは当然である。
【0024】
本発明の触媒構造体の外壁をヒーター4で加熱すると、ヒーター4の熱は外壁を介して一部は反応ガスに与えられるが、大部分の熱は触媒を担持する金属板に伝えられ、触媒を加熱する。
これによって触媒の表面温度を迅速に上昇させることができるので、スタートアップ特性を良好にすることができるのみならず、電気加熱用ヒーターに流す電流を調節することによって触媒の表面温度を迅速に変えることができるので、負荷変動にも容易に対応することができる。
触媒表面に温度センサを設けることにより、触媒表面温度が一定になるように、ヒーター電流を自動制御することもできる。
【0025】
次に、本発明の触媒構造体を2つ接続して使用する場合を、図2に従って説明する。
図中の符号6は、触媒構造体同士が接続するために、他の構造体の後部の下端に設けられた片7を受けるためのエル字状に折れ曲げられた片であり、8は他の構造体を接続し固着するための片である。尚、接続に際しては、他の触媒体の片7をエル字状片6に差し込んだ後構造体同士の端部を合わせ、互いの片8で固着する。固着手段としてはネジ止め等の公知の手段を用いることができる。
【0026】
構造体同士の接続は、構造体の一方の端部外周に雄状の縁10を設け、他方の端部外周に、接続する構造体の前記雄状の縁が嵌合する雌状の縁11を設けることによって行っても良い(図3参照)。この場合、嵌合部には、シールを良好とするためにパッキング12を設けることが好ましい(図3参照)。2以上の構造体を直列に接続するのみならず、並列に束ねて使用することもできる。
このようにして、応用する触媒反応の種類又は反応量に応じて、触媒構造体を任意の大きさのものに組み立てることができる。
【0027】
次に、本発明の触媒構造体を用いた、本発明の燃焼分解装置について説明する。
通常、排ガス等に含まれる揮発性有機化合物(VOC)や悪臭物質は、空気中の酸素を用いて触媒下で完全燃焼させられ、下式の如く、無害・無臭のCO2 とH2 Oになる。
X Y Z +mO2 →XCO2 +(Y/2)H2
この場合の燃焼フローは、例えば図4に示されるが、本発明の燃焼分解装置は、このうち、少くとも燃焼させるガスの加熱装置と触媒部分を含むものであり、必要に応じて、更に、フィルター等の前処理装置や、熱交換機能を持たせることもできる。
【0028】
以下、本発明の燃焼分解装置を図面に基づいて詳述する。
図5は、本発明の触媒構造体を反応室として用いた、基本的な、本発明の箱型の燃焼分解装置の概念図である。
図中符号20はガス導入口、21はガス加熱手段、22は本発明の触媒構造体からなる反応室であり、本図においては二つの構造体22−a及び22−bが使用されているが、これは、一つだけであっても、三つ以上使用しても良いことは当然である。尚、複数の構造体を使用する場合には、各構造体はそれぞれ独立に温度制御できるように配線しておくことが好ましい。
符号23はガスを排気するためのファン、24は流量計、25は排気口であり、26は、ガス流路30以外における、二つの反応室間のガスの流れを防止するための中央仕切り板である。
【0029】
ガス加熱手段21の前段には、適宜、フィルター等の前処理手段を設けても良い。ガス加熱手段は、ヒーター等の公知の加熱手段の中から適宜選択することができるが、熱効率の観点から、蓄熱体を設置しても良い。この場合には、二つの反応室をつないでいるガス流路30内に、更にヒーターを配しておくことが好ましい。
勿論、本図のような箱型にせず、単純な筒状としても良いことは当然である。このような形状の場合には、例えば、自動車の排気管中に組み込むこともできる。
【0030】
図6は、必要に応じてガス流路を逆転させるための、2組みのダンパー27−a及び27−bを有する、本発明の燃焼分解装置の他の実施例である。このようにガス流路を逆転させるのは、例えば、第1の構造体中の触媒と、第2の構造体中の触媒が異なっている場合等に意味がある。
この場合には、各反応室は全く対等であるから、ガス加熱手段21や、必要に応じて設けることのある蓄熱体等は、各反応室に対してそれぞれ設ける必要がある。
このようにして得られる本発明の燃焼分解装置は、小は自動車等の排ガス処理装置として、大は、焼却炉や工場からの廃棄ガス処理装置として使用することができる。また、触媒構造体に熱交換能を持たせて使用することもできる。
【0031】
本発明の触媒構造体は、陽極酸化し得る素材からなるコルゲートフィン、及び、セパレートシートとを交互に積み重ねてなると共に、気体の流入口と流出口とを有する熱交換型の構造体内部の、少くともコルゲートフィンを陽極酸化し、必要に応じて熱水処理した後、又は触媒の塩を含有する水溶液を用いて熱水処理と同時に触媒担持処理をし、次いで焼成した後、得られた構造体の外壁に、絶縁被覆された電気加熱手段を配することによって得ることができる。
【0032】
また、本発明のガス燃焼分解装置は、ガス導入口(20)、導入するガスを加熱するための加熱手段(21)、加熱されたガスを燃焼・分解するための反応室(22)、反応室(22)から排気口(25)へガスを流出させるためのファン(23)、及び、ファン(23)と排気口(25)の間に設けられた流量計(24)からなるガス燃焼・分解装置における、前記反応室として、本発明の触媒構造体を配置することにより得られる。
【0033】
【発明の効果】
本発明の触媒構造体は、触媒構造体の外壁に電気加熱手段を配した熱交換型の構造であるので、熱効率が良好であるのみならず、スタートアップ特性を良好にすることができると共に負荷変動にも容易に対応することができ、又、引火性の気体に対しても使用することができる。また、本発明の触媒構造体は、高温においても安全性が高いので使用し易い。
【0034】
更に、本発明の触媒構造体は、既に製造されている熱交換器を改造して製造することができるので安価である。また、接続容易な構造である上軽量なものとすることができるので持ち運びも可能である。従って、触媒反応に応じて適宜の大きさとすることも容易である。
また、本発明の構造体を用いた、本発明のガス燃焼分解装置は、圧損失が少く高性能である上、小さい装置から、大きい装置まで、必要に応じて任意に設計することができるので応用範囲が極めて広い。
【0035】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって更に詳述するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
実施例1.
コルゲートフィンがプレートフィン型のアルミニウム板で作製されている、10cm×10cm×10cmの大きさの市販の熱交換器(図1参照)を、20重量%の水酸化ナトリウム溶液中で3分間洗浄した後、30重量%の硝酸水溶液中で1分間中和処理する前処理を行った。次いで、20℃、30重量%の蓚酸水溶液中で、電流密度を100A/m2 とし、熱交換器中に電解液が流れる条件で8時間かけて陽極酸化した。次に、熱交換器を切断し、コルゲートフィン表面に形成された陽極酸化皮膜の厚みを測定したところ、約100μmであった。
【0036】
上記の如くして内部を陽極酸化した熱交換器を、公知の如く、塩化白金酸を含有する水溶液中に浸漬し、80℃で60分間処理した後乾燥し、500℃で焼成して、コルゲートフィンの陽極酸化皮膜に白金触媒が担持された触媒構造体を得た。
次に、外壁周囲に絶縁被覆した50Wのリボンヒーターを配して本発明の触媒構造体を作製した。
【0037】
作製した触媒構造体を、238℃の電気炉中で電気加熱用ヒータ(出力50W)に電流を断続的に流した場合の、触媒表面温度の経時変化を測定した結果は図7に示した通りである。図7の結果から、電流を通すと5分以内に約140℃の温度上昇が認められ、電流を遮断すると速やかにもとの温度に戻ること、即ち、応答性が速やかである上、スタートアップ時間も極めて短時間であることが確認された。因みに、電気炉自体の温度を変えて触媒表面温度を140℃上昇させるためには30分が必要であった。
実施例2.
コルゲートフィンがセレート型の市販の熱交換器を用いた他は実施例1と全く同様にして同じ大きさの触媒構造体を作製した。
得られた触媒構造体を2個用いて、図8に示す蓄熱式触媒燃焼試験装置を作製し、この装置に揮発性有機化合物であるトルエンが200ppm含まれる空気を1.0(m3 /分)流し、触媒構造体の室内温度を250℃として処理したところ、図9の結果が得られた。
図9から明らかな如く、空間速度(SV)が70,000における分解率は99%で、本発明の燃焼分解装置の処理性能が極めて高いことが実証された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の触媒構造体を示した斜視概略図である。
【図2】本発明の触媒構造体を2個接続して使用する場合の斜視概略図である。
【図3】触媒構造体を2個連結した接続部の部分断面拡大概略図である。
【図4】揮発性有機ガス等を処理するための燃焼フローの例である。
【図5】本発明の燃焼分解装置の一例を示す概念図である。
【図6】燃焼ガスの流れ方向を逆転させることのできる、本発明の燃焼分解装置の概念図である。
【図7】電気加熱ヒーターに電流を断続的に流した場合の触媒体表面温度の経時変化を示した図である。
【図8】蓄熱式とした、本発明の燃焼分解装置の概念図である。
【図9】実施例2で得た、処理ガスの空間速度に対する分解率を表すグラフである。
【符号の説明】
1 触媒構造体
2 コルゲートフィン
3 セパレートシート
4 電気加熱用ヒーター
5 電源用コンセント
6 下端部に設けられたL字状止め具
7 触媒構造体の下端部に設けられた他の構造体のL字状止め具に嵌まる片
8 上端部に設けられた接続用片
9 気体の流れ方向
10 構造体端部の開孔部の外周に設けられた雄状の縁
11 雌状の縁
12 パッキング
20 ガス導入口
21 ガス加熱手段
22 本発明の触媒構造体からなる反応室
23 ファン
24 流量計
25 排気口
26 中央仕切り板
27 ダンパー
28 蓄熱体
29 熱電対
30 ガス流路
[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a catalyst structure and a gas combustion decomposition apparatus using the catalyst structure, and in particular, an inexpensive catalyst structure that has good start-up characteristics and can easily cope with load fluctuations, and uses the same. The present invention relates to a harmful gas combustion decomposition apparatus.
[0002]
[Prior art]
In recent years, it has been proposed to increase the thermal efficiency of the reaction by using a plate-shaped catalyst body having a heat exchange function (for example, JP-A Nos. 62-237947 and 63-16835). In addition, a method for more directly controlling the catalytic reaction by passing an electric current through the catalyst body has been proposed (Japanese Patent Laid-Open No. 2-227135).
[0003]
However, since the conventional plate-shaped catalyst body was mainly intended to effectively use the heat of reaction, it cannot be satisfied from the viewpoint of rapid control of the reaction. Next, for example, since this was assembled into a honeycomb structure and placed in the reaction chamber, there was a disadvantage that it had to be expensive.
[0004]
In addition, the method of heating the catalyst body by passing an electric current has advantages such as maintaining the catalyst itself at a uniform temperature, good start-up characteristics, and being able to easily cope with load fluctuations. Since it is necessary to electrically insulate the medium from other supporting members and the like, if this is used for the catalyst structure, it must be more expensive.
Further, this method has a disadvantage that it cannot be used for a reaction using a flammable gas because there is a possibility of explosion due to an electric spark.
[0005]
On the other hand, these catalysts have been conventionally used to purify volatile organic compounds such as toluene, xylene, trichlorethylene, and harmful gases such as vinyl chloride monomer, methyl chloride, and acrylonitrile, which have recently caused air pollution. It is used to burn. In this case, a honeycomb type catalyst body with less pressure loss is used to improve the processing efficiency. However, since the space velocity (SV) of the gas flow rate is about 40,000 at the maximum, the processing speed is not sufficient. Since the material is ceramic, there is a drawback that it is vulnerable to thermal shock.
[0006]
Even if an electric heating means is added for the purpose of quickly controlling the catalytic reaction or reactivating the deteriorated catalyst, the temperature rise characteristics are poor due to the low thermal conductivity of the ceramic, and the rapid reaction. There was a drawback that it was not possible to sufficiently respond to the demand for control and catalyst reactivation.
A similar defect exists also in the case of a denitration catalyst body of exhaust gas whose base material is ceramic, and there is a defect that it is difficult to regenerate the catalytic activity.
[0007]
Furthermore, when a ceramic substrate is used, the apparatus cannot be processed in a large size, and there is a disadvantage that workability is poor.
Examples of using an anodic oxidation catalyst suitable for an increase in size are disclosed in, for example, Japanese Utility Model Laid-Open No. 3-123532 and Japanese Patent Laid-Open No. 4-200745. In this case, the SV is as small as about 3,000. , Could not be a practical device.
[0008]
In order to solve such drawbacks, a method using a honeycomb heater made of stainless steel has also been proposed (for example, JP-A-2-223622). However, in this method, the stainless steel is directly energized. In addition, it is necessary to flow a large current at a low voltage, which is difficult to use and has a disadvantage that the safety of the electrode portion is not sufficient in a high temperature range of about 350 ° C.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present inventors have conducted extensive studies to obtain a heat exchange type catalyst structure with low pressure loss, high performance, easy reaction control, and low cost. After anodizing the inside of the aluminum heat exchanger in which corrugated fins are alternately stacked, the catalyst is further supported, and when the electric heating means is arranged on the outer wall, it is inexpensive, It has high thermal efficiency, facilitates reaction control, is safe to use in the case of flammable gas, and is very easy to use because it is highly safe even at high temperatures. As a result, the present inventors have found that the catalyst structure is suitable.
[0010]
Accordingly, a first object of the present invention is to provide an inexpensive catalyst structure having excellent thermal efficiency and reaction controllability, which has good start-up characteristics and can easily cope with load fluctuations. is there.
A second object of the present invention is to provide a catalyst structure that can achieve a space velocity larger than that of a conventional product and can be made compact.
A third object of the present invention is to provide an inexpensive catalyst structure that is safe and easy to use even at high temperatures.
A fourth object of the present invention is to provide an inexpensive and high-performance combustion decomposition apparatus suitable for purification of exhaust gas containing volatile organic compounds and harmful gases.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The above-mentioned objects of the present invention include an internal structure in which separate sheets and corrugated fins are alternately stacked, and at least the corrugated fins are made of a metal having a surface that can be anodized, and have a gas inlet and outlet. A catalyst structure obtained by anodizing the interior of the exchanger and then carrying out hydrothermal treatment or simultaneously carrying the catalyst on the hydrothermal treatment, having an electric heating means with an insulation coating on the outer wall And a combustion cracking apparatus using the catalyst structure .
[0012]
In the present invention, superimposed corrugated fins and separate sheet made of a metal having the anodized surface capable (separate sheet is rather good not be identical substrate and the corrugated fins, which may be a material that can not be anodized) and alternately Then, the inside of the heat exchanger disposed inside the casing is subjected to sequential anodization, hydrothermal treatment, and catalyst support treatment (including firing), and then an electric heating means is provided on the outer wall . As the heat exchanger before the anodization, a commercial product having corrugated fins made of a metal having an anodizable surface may be used.
[0013]
A catalyst structure using a commercially available product has a small manufacturing process and can reduce the number of man-hours for management, so that it is particularly inexpensive and is a preferred embodiment in the present invention.
The commercially available heat exchanger has an internal structure in which separate sheets and corrugated fins are alternately stacked and brazed, and specific examples thereof include, for example, a plate fin type heat exchanger manufactured by Sumitomo Seimitsu Kogyo Co., Ltd. (Product name: Sumarex).
[0014]
When used in the present invention, among these heat exchangers, in particular, at least the substrate surface of the corrugated fin needs to be anodizable. Examples of such a substrate include aluminum alone, a metal provided with an aluminum layer on the surface by a cladding method or a thermal spraying method, or an alloy such as duralumin containing 60% by weight or more of aluminum.
Further, the corrugated fin may have any shape such as a plate fin type, a herringbone type, or a serrate type, but usually the gas flow rate in the catalyst body is in a laminar flow state of 0.5 to 1.5 m / sec. In particular, a herringbone type or a serate type that generates turbulent flow so that the gas can easily come into contact with the catalyst is preferable from the viewpoint of increasing the reaction efficiency.
[0015]
Anodizing the inside of such a complex structure is impossible even by simply applying a known anodizing method. Therefore, the electrolytic solution is allowed to flow through the structure serving as the anode, and the flow of the electrolytic solution is not obstructed in the vicinity of the inlet and the outlet of the structure with respect to the inlet and the outlet. Thus, it is necessary to dispose a cathode, and to pass a current between the two cathodes and the structure serving as the anode.
[0016]
The flow rate of the electrolytic solution in the present invention cannot be limited because it varies depending on the length of the structure, the current density, the acid concentration, and the like, and it is only necessary to select conditions suitable for the formation of the target anodic oxide film. . For example, when an anodized film having a uniform film thickness is formed, the flow rate may be adjusted so that the difference between the temperature near the inlet and the temperature near the outlet is within 2 ° C. In addition, when the film thickness distribution is formed from the inlet toward the outlet, the flow rate may be adjusted so that a temperature difference is generated between the vicinity of the inlet and the vicinity of the outlet.
[0017]
The electrolyte used in the present invention can be appropriately selected from known electrolytes used for anodization, such as sulfuric acid, chromic acid, oxalic acid, phosphoric acid, etc., but is easy to handle and control of anodization. From this viewpoint, oxalic acid is most preferable.
The acid concentration can be appropriately selected within the range of 1 wt% to 10 wt%, the liquid temperature is 5 ° C. to 45 ° C., and the current density is within the range of 10 A / m 2 to 1,000 A / m 2. It is preferable that the liquid temperature is 15 ° C. to 25 ° C., and the current is 50 A / m 2 to 100 A / m 2 .
By anodizing for 30 minutes to 50 hours under the conditions described above, an anodized film of 30 μm to 500 μm can be freely formed on the inner surface of the structure.
[0018]
The catalyst structure of the present invention is anodized in the form of the heat exchanger as it is by the above method to form an anodized film on at least the surface of the corrugated fin, and then hydrothermal treatment (hydration treatment) To increase the BET surface area of the surface of the oxide film, or simultaneously with the hydrothermal treatment, a catalyst supporting treatment is performed, followed by a firing treatment.
The hot water treatment is preferably performed by immersing the anodized heat exchanger in the treatment solution for 15 minutes to 3 hours.
[0019]
If the hydrothermal treatment is carried out with heated water or steam, it is necessary to carry out the catalyst supporting treatment in the next step, but if the hydrothermal treatment is carried out in an aqueous solution in which the water-soluble salt of the catalyst is dissolved, simultaneously with the hydrothermal treatment A catalyst carrying treatment can be performed. The hydrothermal treatment is preferably performed at 5 ° C to 80 ° C. Moreover, as a subsequent baking process, it is preferable to use the method of air baking at 300 to 500 degreeC.
[0020]
In addition, the base material of the outer wall of the catalyst structure of the present invention may be a base material on which the catalyst is supported. However, as long as the thermal conductivity is good, for example, stainless steel is used. Other substrates can be used as necessary.
The electric heating means used in the present invention applies heat to the inside of the structure through the outer wall of the structure of the present invention, and is a known electric heating means such as a planar heater or a linear heater coated with insulation. It can be used by appropriately selecting from among them. The heat output of the electric heating means to be used can be appropriately determined according to the temperature of the catalytic reaction, the size of the catalyst structure to be used, and the like.
[0021]
The heat given from the heating means to the structure is directly supplied to the reaction gas in contact with the outer wall of the structure, and is also supplied to the corrugated fins by heat conduction, thereby quickly controlling the catalyst surface temperature. . Therefore, the start-up characteristic and load fluctuation characteristic of the catalyst structure of the present invention are remarkably improved.
[0022]
The catalyst structure of the present invention is preferably portable so that the total weight is 25 kg or less. In addition, in the case where a large catalyst structure is required, both ends of the catalyst structure are formed so as to be connectable to other catalyst structures from the viewpoint of enabling connection of the individual catalyst structures to each other. It is preferable to do.
The length in the flow direction of the catalyst structure of the present invention is preferably 50 to 200 mm from the viewpoint of improving the handleability. If a larger size is required, a plurality of catalyst structures may be connected as described above.
[0023]
Next, the catalyst structure of the present invention will be described in more detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic perspective view showing an example of the catalyst structure of the present invention.
Reference numeral 1 in the figure denotes a catalyst structure of the present invention, and reference numeral 2 denotes a corrugated fin carrying a catalyst, in which the inside of the structure is finely divided in order to increase the contact area between the gas and the catalyst. It has become. Reference numeral 3 denotes a separate sheet for partitioning the gas flow path into multiple layers. If this substrate is also an anodizable substrate, the catalyst is naturally supported on this surface. Reference numeral 4 denotes an electric heater arranged on the wall of the structure, and 5 denotes an outlet.
Moreover, although FIG. 1 is a one-way flow type, it is a matter of course that a cross flow type and a heat exchange function may be provided.
[0024]
When the outer wall of the catalyst structure of the present invention is heated by the heater 4, a part of the heat of the heater 4 is given to the reaction gas through the outer wall, but most of the heat is transferred to the metal plate carrying the catalyst, Heat.
As a result, the surface temperature of the catalyst can be raised rapidly, so that not only the start-up characteristics can be improved, but also the surface temperature of the catalyst can be changed quickly by adjusting the current flowing through the heater for electric heating. Therefore, it is possible to easily cope with load fluctuations.
By providing a temperature sensor on the catalyst surface, the heater current can be automatically controlled so that the catalyst surface temperature becomes constant.
[0025]
Next, the case where two catalyst structures of the present invention are connected and used will be described with reference to FIG.
Reference numeral 6 in the figure is a piece bent in an elbow shape for receiving a piece 7 provided at the lower end of the rear part of another structure in order to connect the catalyst structures to each other. This is a piece for connecting and fixing the structure. For connection, after the other catalyst piece 7 is inserted into the L-shaped piece 6, the ends of the structures are aligned and fixed with each other piece 8. As the fixing means, known means such as screwing can be used.
[0026]
For connection between structures, a male edge 10 is provided on the outer periphery of one end of the structure, and a female edge 11 is fitted on the outer periphery of the other end to which the male edge of the structure to be connected fits. May be provided (see FIG. 3). In this case, the fitting portion is preferably provided with a packing 12 in order to improve the seal (see FIG. 3). Two or more structures can be used not only in series but also bundled in parallel.
In this way, the catalyst structure can be assembled into an arbitrary size depending on the type or amount of catalytic reaction to be applied.
[0027]
Next, the combustion decomposition apparatus of the present invention using the catalyst structure of the present invention will be described.
Normally, volatile organic compounds (VOC) and odorous substances contained in exhaust gas etc. are completely burned under the catalyst using oxygen in the air, and are converted into harmless and odorless CO 2 and H 2 O as shown in the following formula. Become.
C X H Y O Z + mO 2 → XCO 2 + (Y / 2) H 2 O
The combustion flow in this case is shown, for example, in FIG. 4, and the combustion decomposition apparatus of the present invention includes at least a gas heating device and a catalyst portion to be combusted. A pretreatment device such as a filter or a heat exchange function can be provided.
[0028]
Hereinafter, the combustion decomposition apparatus of this invention is explained in full detail based on drawing.
FIG. 5 is a conceptual diagram of a basic box-type combustion decomposition apparatus of the present invention using the catalyst structure of the present invention as a reaction chamber.
In the figure, reference numeral 20 is a gas inlet, 21 is a gas heating means, 22 is a reaction chamber comprising the catalyst structure of the present invention, and two structures 22-a and 22-b are used in this figure. However, it is natural that only one or three or more may be used. When a plurality of structures are used, it is preferable to wire each structure so that the temperature can be controlled independently.
Reference numeral 23 is a fan for exhausting gas, 24 is a flow meter, 25 is an exhaust port, and 26 is a central partition plate for preventing gas flow between the two reaction chambers other than the gas flow path 30. It is.
[0029]
A pre-processing means such as a filter may be provided in the preceding stage of the gas heating means 21 as appropriate. The gas heating means can be appropriately selected from known heating means such as a heater, but a heat storage body may be installed from the viewpoint of thermal efficiency. In this case, it is preferable to further arrange a heater in the gas flow path 30 connecting the two reaction chambers.
Of course, it is naturally possible to use a simple cylindrical shape instead of the box shape as shown in the figure. In the case of such a shape, for example, it can be incorporated into the exhaust pipe of an automobile.
[0030]
FIG. 6 is another embodiment of the combustion cracking apparatus of the present invention having two sets of dampers 27-a and 27-b for reversing the gas flow path as required. Reversing the gas flow path in this way is meaningful, for example, when the catalyst in the first structure is different from the catalyst in the second structure.
In this case, since each reaction chamber is completely equivalent, the gas heating means 21 and a heat storage body that may be provided if necessary must be provided for each reaction chamber.
The combustion decomposition apparatus of the present invention thus obtained can be used as an exhaust gas treatment apparatus for automobiles and the like, and as a waste gas treatment apparatus from an incinerator or factory. Further, the catalyst structure can be used with heat exchange ability.
[0031]
The catalyst structure of the present invention, the corrugated fin comprising a material capable of positive pole oxidation, and, it becomes a stack of the separate sheet alternately in heat exchange with an inlet and an outlet of the gas structure inside the Obtained after anodizing at least the corrugated fins and, if necessary, hydrothermal treatment, or by carrying the catalyst support simultaneously with the hydrothermal treatment using an aqueous solution containing a catalyst salt, and then calcining. It can be obtained by disposing an insulating heating means on the outer wall of the structure.
[0032]
Further, the gas combustion decomposition apparatus of the present invention comprises a gas inlet (20), a heating means (21) for heating the introduced gas, a reaction chamber (22) for burning and decomposing the heated gas, and a reaction. Gas combustion comprising a fan (23) for letting gas flow out from the chamber (22) to the exhaust port (25), and a flow meter (24) provided between the fan (23) and the exhaust port (25). It can be obtained by arranging the catalyst structure of the present invention as the reaction chamber in the decomposition apparatus.
[0033]
【The invention's effect】
The catalyst structure of the present invention is a heat exchange type structure in which an electric heating means is arranged on the outer wall of the catalyst structure, so that not only thermal efficiency is good, but also startup characteristics can be improved and load fluctuations can be achieved. It can also be easily applied to flammable gases. In addition, the catalyst structure of the present invention is easy to use because of its high safety even at high temperatures.
[0034]
Furthermore, the catalyst structure of the present invention is inexpensive because it can be manufactured by modifying a heat exchanger that has already been manufactured. In addition, since it can be easily connected and lightweight, it can be carried. Therefore, it is easy to set the size appropriately according to the catalytic reaction.
In addition, the gas combustion decomposition apparatus of the present invention using the structure of the present invention has high pressure loss and high performance, and can be arbitrarily designed from a small apparatus to a large apparatus as required. The application range is extremely wide.
[0035]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention further in full detail, this invention is not limited by this.
Example 1.
A commercial heat exchanger (see FIG. 1) having a size of 10 cm × 10 cm × 10 cm, in which corrugated fins are made of plate fin type aluminum plates, was washed for 3 minutes in a 20 wt% sodium hydroxide solution. Thereafter, a pretreatment was performed for neutralizing in a 30% by weight aqueous nitric acid solution for 1 minute. Subsequently, anodization was performed for 8 hours in an aqueous solution of oxalic acid at 20 ° C. and a current density of 100 A / m 2 under the condition that the electrolyte flowed into the heat exchanger. Next, the heat exchanger was cut, and the thickness of the anodized film formed on the corrugated fin surface was measured and found to be about 100 μm.
[0036]
As described above, the heat exchanger anodized inside as described above is immersed in an aqueous solution containing chloroplatinic acid, treated at 80 ° C. for 60 minutes, dried, baked at 500 ° C., and corrugated. A catalyst structure in which a platinum catalyst was supported on the anodic oxide film of the fin was obtained.
Next, a 50 W ribbon heater with insulation coating was provided around the outer wall to produce the catalyst structure of the present invention.
[0037]
The results of measuring the change in the catalyst surface temperature over time when the current was intermittently supplied to the electric heater (output 50 W) in the electric furnace at 238 ° C. in the produced catalyst structure are as shown in FIG. It is. From the results shown in FIG. 7, when an electric current is passed, a temperature increase of about 140 ° C. is recognized within 5 minutes, and when the electric current is cut off, the temperature returns quickly to the original temperature. Was confirmed to be extremely short. Incidentally, it took 30 minutes to increase the catalyst surface temperature by 140 ° C. by changing the temperature of the electric furnace itself.
Example 2
A catalyst structure of the same size was produced in the same manner as in Example 1 except that a commercially available heat exchanger with a corrugated fin of serrate type was used.
Using the obtained two catalyst structures, a regenerative catalytic combustion test apparatus shown in FIG. 8 was prepared, and 1.0 (m 3 / min) of air containing 200 ppm of toluene as a volatile organic compound was produced in this apparatus. ) And the catalyst structure was processed at a room temperature of 250 ° C., the result shown in FIG. 9 was obtained.
As can be seen from FIG. 9, the decomposition rate at a space velocity (SV) of 70,000 was 99%, which proved that the treatment performance of the combustion decomposition apparatus of the present invention was extremely high.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a catalyst structure of the present invention.
FIG. 2 is a schematic perspective view when two catalyst structures of the present invention are connected and used.
FIG. 3 is an enlarged schematic view of a partial cross section of a connection portion in which two catalyst structures are connected.
FIG. 4 is an example of a combustion flow for processing volatile organic gas and the like.
FIG. 5 is a conceptual diagram showing an example of a combustion decomposition apparatus according to the present invention.
FIG. 6 is a conceptual diagram of a combustion decomposition apparatus of the present invention that can reverse the flow direction of combustion gas.
FIG. 7 is a graph showing a change with time in the surface temperature of a catalyst body when an electric current is intermittently passed through an electric heater.
FIG. 8 is a conceptual diagram of a combustion decomposition apparatus according to the present invention, which is a heat storage type.
9 is a graph showing the decomposition rate with respect to the space velocity of the processing gas obtained in Example 2. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Catalyst structure 2 Corrugated fin 3 Separate sheet 4 Electric heater 5 Power supply outlet 6 L-shaped stopper 7 provided in the lower end part L-shape of the other structure provided in the lower end part of the catalyst structure A piece 8 to be fitted to the stopper 9 A connecting piece 9 provided at the upper end portion 10 A gas flow direction 10 A male edge 11 provided on the outer periphery of the opening at the end of the structure 11 A female edge 12 Packing 20 Gas introduction Port 21 Gas heating means 22 Reaction chamber 23 comprising the catalyst structure of the present invention Fan 24 Flow meter 25 Exhaust port 26 Central partition plate 27 Damper 28 Heat storage body 29 Thermocouple 30 Gas flow path

Claims (9)

セパレートシートとコルゲートフィンを交互に積み重ねた内部構成を有すると共に、少なくともコルゲートフィンが陽極酸化可能な表面を有する金属からなり、気体の流入口と流出口を有する熱交換器の内部を陽極酸化し、次いで熱水処理した後、又は熱水処理と同時に触媒担持処理してなる触媒構造体であって、その外壁に絶縁被覆された電気加熱手段を有することを特徴とする触媒構造体。It has an internal configuration in which separate sheets and corrugated fins are alternately stacked, and at least the corrugated fins are made of a metal having a surface that can be anodized. Next, a catalyst structure obtained by carrying out a catalyst carrying treatment after hydrothermal treatment or simultaneously with hydrothermal treatment, characterized in that it has an electric heating means with an insulation coating on its outer wall. コルゲートフィンがヘリンボーン型である、請求項1に記載された触媒構造体。The catalyst structure according to claim 1, wherein the corrugated fin is of a herringbone type. コルゲートフィンがセレート型である請求項1に記載された触媒構造体。The catalyst structure according to claim 1, wherein the corrugated fin is of a serate type. 気体の流入口と流出口の間の長さが50〜200mmである、請求項1〜3の何れかに記載された触媒構造体。The catalyst structure according to any one of claims 1 to 3, wherein a length between the gas inlet and the outlet is 50 to 200 mm. 全体の重量が25kg以下であって持ち運び可能である、請求項1〜4の何れかに記載された触媒構造体。The catalyst structure according to any one of claims 1 to 4, which has a total weight of 25 kg or less and is portable. 両端部が、他の触媒構造体と互いに接続可能に形成されている、請求項1〜5のいずれかに記載された触媒構造体。The catalyst structure according to any one of claims 1 to 5, wherein both end portions are formed so as to be connectable to other catalyst structures. ガス導入口(20)、導入されたガスを加熱するための加熱手段(21)、加熱されたガスを燃焼・分解するための反応室(22)該反応室(22)から排気口(25)へガスを流出させるためのファン(23)及び、該ファン(23)と前記排気口(25)の間に設けられた流量計(24)を有する装置であって、前記反応室(22)が、請求項1〜6の何れかに記載された触媒構造体であることを特徴とするガス燃焼分解装置。Gas inlet (20), heating means (21) for heating the introduced gas, reaction chamber (22) for burning and decomposing the heated gas, and exhaust port (25) from the reaction chamber (22) A device having a fan (23) for letting gas flow out to the air and a flow meter (24) provided between the fan (23) and the exhaust port (25), wherein the reaction chamber (22) A gas combustion decomposition apparatus comprising the catalyst structure according to any one of claims 1 to 6. ガス燃焼分解装置が、内部に少なくとも2個の触媒構造体を並列的に内包するコンパクトな箱型形状であると共に、各触媒構造体が、ガスが順次通過する如く配されている請求項7に記載されたガス燃焼分解装置。8. The gas combustion decomposition apparatus has a compact box shape in which at least two catalyst structures are included in parallel, and each catalyst structure is arranged so that gas sequentially passes. The described gas combustion cracker. 各触媒構造体を流れるガスの流れ方法を逆転させるためのダンパー装置が、ガス導入口(20)とファン(26)の間に設けられている請求項8に記載されたガス燃焼分解装置。The gas combustion decomposition apparatus according to claim 8, wherein a damper device for reversing the flow method of the gas flowing through each catalyst structure is provided between the gas inlet (20) and the fan (26).
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