JP3662262B2 - 給油設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、給油設備に関する。例えば、各種油をタンクローリに積んで出荷する際、各種油をタンクローリに給油するための設備に利用できる。
【0002】
【背景技術】
従来、タンクローリによる油の出荷設備は、図7に示す如く、タンクローリTRが乗り入れる屋根4を有する建物1の内部において、2台のタンクローリTRが乗り入れる2車線おきに所定高さのステージ6を床面に設置し、そのステージ6内に計量ユニット7を据え付けた構造である。計量ユニット7は、図示されていないが、前記屋根4の下側に配設された油種ごとの油配管に接続された複数の計量器および各計量器に接続された複数本のノズルを備えている。なお、2は柱、3は屋根4を支持する梁である。
【0003】
タンクローリTRの運転者は、タンクローリTRのタンクT内へ給油するに当たって、タンクローリTRを建物1内に乗り入れたのち、ステージ6上に載って計量ユニット7から所望の油種のノズルを選択し、そのノズルをタンクローリTRの給油口に差し込み、給油を開始させる。すると、選択された種類の油がノズルを通じてタンクローリTRのタンクT内に給油されていく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のタンクローリによる油の出荷設備では、次のような問題があった。
▲1▼2台のタンクローリTRが乗り入れる2車線おきにステージ6が床面に設置されている構造であるから、ステージ6の設置台数が増えるに従ってタンクローリTRが乗り入れできる車線数が制限される。通常、タンクローリの横幅がほぼ2.7mに対してステージの幅がほぼ2.2mであるから、ステージ1台がほぼタンクローリ1台の幅に相当する。従って、出荷設備の面積が変わらなければ、ステージを設けている分だけ同時に給油できるタンクローリの台数が制限される。
▲2▼また、油種ごとの油配管が建物1の屋根4の下を通っている構造であるから、油配管のメンテナンスが面倒で、かつ、天井側の梁の高さ位置もその分高くしなければならない。その上、配管内を流れる揮発性の油が漏洩した場合、屋根4の下に揮発分がこもり、安全性の点で問題がある。
▲3▼油配管が建物1の屋根4の下を通っている構造の場合、建物1を消防法による耐震構造としなければならない。これは、建築基準法で規定されている耐震構造と比べ、建設費が高く、かつ、建設に要する期間も長くなるという欠点がある。
▲4▼また、油種ごとの油配管にそれぞれ別個のノズルが接続されている構造であるから、油種に応じた数のノズルを始めから備えておかなければならない上、各油種毎の配管から各ノズルまでの間をそれぞれ別個の配管で接続しなければならないから、不経済であった。
【0005】
ここに、本発明の目的は、このような従来の問題を全て解消できる給油設備を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明の給油設備は、建物の内側にタンクローリが乗り入れ可能な複数の車線が建物の長手方向に沿って区画形成されているとともに、前記建物の屋根より上でかつそのタンクローリの上方位置に、異なる種類の油を流す複数の油配管を支持する架台が前記建物の長手方向に沿って設けられ、この架台の上方には歩廊が前記建物の長手方向に沿って設けられ、この歩廊には、前記車線ごとに前記各油配管に接続された定量設備ユニットが設けられているとともに、所定間隔位置に昇降はしごが設けられ、前記定量設備ユニットは、前記各油配管にそれぞれ接続された仕切弁、ストレーナ、流量計、定量・定流量弁および油種切換弁を含んで構成され、かつ、前記油種切換弁の出力側が共通接続されて構成され、前記車線ごとに設けられた定量設備ユニットには、前記油種切換弁の出力側共通接続点に前記配管内の油をタンクローリの上方位置からタンクローリのタンクに給油するためのローディングアームが接続されている、ことを特徴とする。
【0007】
【作用】
タンクローリが乗り入れ可能な建物の屋根より上でかつそのタンクローリの上方位置に、各種の油配管が支持され、かつ、その油配管内の油がローディングアームを介してタンクローリの上方位置からタンクローリのタンクに給油されるようになっているから、従来のように2台のタンクローリの間に設けたステージを不要にできる。このことは、その間にタンクローリが乗り入れする車線をもう1車線増やすことができるから、その設備面積を従来と同じとすれば、同時に給油できるタンクローリの台数を増やすことができ、その分、土地を有効活用できる。同時に、迅速な給油体制も確保できる。
【0008】
また、建物の屋根下に油配管が通る構造ではないから、配管のメンテナンスも容易にできるとともに、天井側の梁の高さ位置もその分低くできる。その上、配管内を揮発性の油を流す場合でも、屋根の下に揮発分がこもることもなくなるから、安全性を確保できる。更に、建物自体も、消防法による耐震構造にする必要がなく、建築基準法に規定されている耐震構造であればよいから、その分建設費を安く、また、建設に要する期間も短くできるという利点がある。
【0009】
また、ローディングアームは複数の油配管に共通接続されるとともに、各配管とローディングアームとの間には油種切換弁が設けられているから、単一のローディングアームによって異なる種類の油をタンクに給油することができ、経済的である。しかも、ローディングアームは、タンクローリの上方位置から給油を行う構造であるから、配管内の油が残ることがなく、簡単なパージでコンタミを防止することができる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の給油設備をタンクローリによる油の出荷設備に適用した実施例について、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施例の平面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図1の矢視III 方向から見た図である。本実施例の出荷設備には、建物1が建設されている。建物1は、地面から立設された柱2に梁3を介して支持された三角形状の屋根4を有し、タンクローリTRが出入りしやすいように周囲壁がない構造である。屋根4の下、つまり、建物1の内側には、複数のタンクローリTRが給油のために乗り入れできるように複数の車線5が建物1の長手方向に沿って区画形成されている。
【0011】
また、建物1の外側には、異なる種類の油(ここでは、軽油、灯油、異なる2種のガソリン)を流す複数の油配管11,12,13,14を支持する架台15が前記屋根4の軒先よりやや上方位置にかつ建物1の長手方向に沿って設置されている。架台15の上方には、両側に手摺16を有する歩廊17が設けられている。歩廊17には、各車線5ごとに、前記各油配管11,12,13,14に接続された定量設備ユニット20が設けられているとともに、長手方向の所定間隔位置(例えば、3〜4車線間隔位置)に昇降はしご(図示省略)が設けられている。
【0012】
各定量設備ユニット20は、図4に示す如く、前記各油配管11,12,13,14にそれぞれ接続された2系列の定量供給部21A,21Bを備える。各定量供給部21A,21Bは、各油配管11,12,13,14にそれぞれ接続された仕切弁22、第1,第2のストレーナ23,24、流量計25、定量・定流量弁26および油種切換弁27を含み、4つの油種切換弁27の出力側が互いに共通接続されている。各共通接続点には、配管28A,28Bを介して、各車線5ごとに、その車線5の前後部に振り分け配置されたローディングアーム30A,30Bがそれぞれ接続されている。なお、各配管28A,28Bの下端は、車線5と対応する梁3の前後部に垂直に固定されている。
【0013】
各ローディングアーム30A,30Bは、図5および図6に示す如く、前記配管28A,28Bに接続されかつ垂直な軸線を中心に旋回可能に設けられたジョイントパイプ31と、このジョイントパイプ31にスイングパイプ32を介して直角にかつジョイントパイプ31の軸線に対して直交する軸線を中心として旋回可能に連結されたメインパイプ33と、このメインパイプ33を旋回動作させるシリンダ34と、前記メインパイプ33の先端にスイングパイプ35を介してメインパイプ33の軸線に対して次第に離れる方向に傾斜しかつメインパイプ33の軸線を中心として旋回可能に設けられたショートパイプ36と、このショートパイプ36の先端にスイングパイプ37を介してそのショートパイプ36の軸線に対して直交する軸線を中心として旋回可能に設けられたスライド式ドロップパイプ38とを含み、スライド式ドロップパイプ38が前記配管28A,28Bを中心とする所定半径の円内の任意の位置に移動可能かつ所定の姿勢に変更可能に構成されている。なお、スライド式ドロップパイプ38は、上部にエアーシリンダ39を有し、そのエアーシリンダ39の作動によって下端部が軸方向へスライドできるようになっている。
【0014】
次に、本実施例において、タンクローリTRに給油する場合について説明する。
タンクローリTRの運転手は、タンクローリTRを建物1の所定の車線5内に乗り入れたのち、タンクローリTRのタンクT上に載って前後に振り分け配置されたローディングアーム30A,30Bのスライド式ドロップパイプ38をタンクTの給油口に差し込む。続いて、図示しない昇降はしごから歩廊17上に上り、該当する車線5の定量設備ユニット20を操作する。
【0015】
これには、仕切弁22および油種切換弁27を操作して給油しようとする油を選択する。例えば、軽油を給油しようとすれば、配管11に接続された仕切弁22および油種切換弁27のみを開き、他の配管12,13,14に接続された仕切弁22および油種切換弁27を閉じる。すると、配管11内を流れる軽油が開かれた仕切弁22および油種切換弁27を通じてローディングアーム30A,30からタンク内に給油されていく。
【0016】
従って、本実施例によれば、タンクローリTRが乗り入れ可能な建物1の外側でかつそのタンクローリTRの上方位置に、異なる種類の油を流す複数の油配管11,12,13,14を支持する架台15を設けるとともに、これらの配管11,12,13,14内の油をタンクローリTRの上方位置からタンクローリTRのタンクTに給油するためのローディングアーム30A,30Bを設けたので、従来のステージを不要にできる。このことは、そのステージが不要になった床面積に応じてタンクローリTRが乗り入れできる車線を増やすことができるから、出荷設備の面積が従来と同一であるとすれば、同時に給油できるタンクローリの台数を増やすことができる。そのため、その分、土地の有効活用ができると同時に、迅速な出荷体制を確保できる。
【0017】
また、建物1の屋根4の下に油配管11,12,.13,14が通る構造ではないから、配管のメンテナンスも容易にできるとともに、天井側の梁の高さ位置もその分低くできる。その上、配管内を流れる揮発性の油が漏洩した場合でも、屋根4の下に揮発分がこもることもなくなるから、安全性を確保できる。更に、建物1自体も、消防法による耐震構造にする必要がなく、建築基準法に規定されている耐震構造であればよいから、その分建設費を易く、また、建設に要する期間も短くできるという利点がある。
【0018】
また、ローディングアーム30A,30Bは複数の油配管11,12,13,14に接続されるとともに、各配管11,12,13,14とローディングアーム30A,30Bとの間には油種切換弁27が設けられているから、単一のローディングアーム30A,30Bによって異なる種類の油をタンクに給油することができる。よって、油種ごとにノズルを用意するものと比べ、経済的にできる。しかも、ローディングアーム30A,30Bは、タンクローリTRの上方位置から給油を行う構造であるから、配管内の油が残ることがなく、簡単なパージでコンタミを防止することができる。
【0019】
また、各車線5ごとに、2本のローディングアーム30A,30Bを前後に振り分け配置してあるから、同時に2本のローディングアーム30A,30Bによって同一種類の油をタンクTに給油することができ、より迅速な出荷体制が取れる。ちなみに、従来の場合では、油種ごとに1つのノズルが接続されているのみであるから、1つの油種は1つのノズルからしか給油できない。
【0020】
なお、上記実施例では、各車線5ごとに、2本のローディングアーム30A,30Bを前後に振り分け配置したが、ローディングアームの本数については、上記例に限られるものでなく、1本または3本以上であってもよい。また、ローディングアーム30A,30Bの構造についても、上記実施例で述べた構造に限らず、タンクローリTRの給油口に挿入できるように位置や姿勢を適宜変更できるものであればいずれでもよい。
【0021】
また、上記実施例では、タンクローリによる油の出荷設備について説明したが、本発明の給油設備は、これらに限らず、タンクローリに各種油を給油する設備全てに適用することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上の通り、本発明の給油設備によれば、次に述べる効果を奏することができる。
▲1▼床側には従来のようにステージを設けなくても済むから、設備面積を従来と同じとすれば、同時に給油できるタンクローリの台数を従来より増やすことができる。従って、土地を有効に活用できる。
▲2▼建物の屋根下に油配管が通る構造ではないから、配管のメンテナンスも容易にでき、天井側の梁の高さ位置もその分低くできる。その上、配管内を流れる揮発性の油が漏洩した場合でも、屋根の下に揮発分がこもることもなくなるから、安全性を確保できる。更に、建物自体も、消防法による耐震構造にする必要がなく、建築基準法に規定されている耐震構造であればよいから、その分建設費を易く、また、建設に要する期間も短くできるという利点がある。
▲3▼油配管とローディングアームとの間には油種切換弁が設けられているから、単一のローディングアームによって異なる種類の油をタンクに給油することができるから経済的にできる。しかも、ローディングアームは、タンクローリの上方位置から給油を行う構造であるから、配管内の油が残ることがなく、簡単なパージでコンタミを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の矢視III 方向から見た図である。
【図4】同上実施例における定量設備ユニットを示す回路図である。
【図5】同上実施例におけるローディングアームを示す正面図である。
【図6】同上実施例におけるローディングアームを示す平面図である。
【図7】従来の油の出荷設備を示す図である。
【符号の説明】
1 建物
4 屋根
11,12,13,14 油配管
15 架台
27 油種切換弁
30A,30B ローディングアーム
TR タンクローリ
T タンク

Claims (1)

  1. 建物の内側にタンクローリが乗り入れ可能な複数の車線が建物の長手方向に沿って区画形成されているとともに、
    前記建物の屋根より上でかつそのタンクローリの上方位置に、異なる種類の油を流す複数の油配管を支持する架台が前記建物の長手方向に沿って設けられ、
    この架台の上方には歩廊が前記建物の長手方向に沿って設けられ、
    この歩廊には、前記車線ごとに前記各油配管に接続された定量設備ユニットが設けられているとともに、所定間隔位置に昇降はしごが設けられ、
    前記定量設備ユニットは、前記各油配管にそれぞれ接続された仕切弁、ストレーナ、流量計、定量・定流量弁および油種切換弁を含んで構成され、かつ、前記油種切換弁の出力側が共通接続されて構成され、
    前記車線ごとに設けられた定量設備ユニットには、前記油種切換弁の出力側共通接続点に前記配管内の油をタンクローリの上方位置からタンクローリのタンクに給油するためのローディングアームが接続されている、ことを特徴とする給油設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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