JP3660562B2 - Vinyl chloride resin composition for food packaging - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は食品包装用塩化ビニル樹脂組成物に関するものである。更に詳しくは、耐着色性、耐熱性、加工性に優れ、しかも臭気の少ない食品包装用塩化ビニル樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【技術背景】
塩化ビニル樹脂ストレッチフィルムは、透明性、柔軟性、ガスバリア性、食品保存性、包装適性に優れており、食品包装用フィルムとして多量に使用されている。
この塩化ビニル樹脂ストレッチフィルムを製造する際、エポキシ化大豆油が比較的多量に用いられている。このためにインフレーションやT−ダイ処方においてエポキシ化植物油の硬化現象による目脂が生じ、製品に焼けが発生したりしてロングラン性に問題があった。また、表面の粗いストレッチフィルムとなり、このフィルムを使用する際には被包装物との滑り性に欠けること、紙管巻きフィルムの巻き出し抵抗が大きい等の欠点があった。また、エポキシ化大豆油の多量の配合により食品への臭気の移行が見られる。これらの問題点を今までの添加剤で解決すると、初期着色性、透明性に優れ、プレートアウト、ブルームの生じない食品包装用に適する塩化ビニル樹脂ストレッチフィルムを得ることが非常に難しかった。
また、最近になって、トリス(ノニルフェニル)ホスファイトを抜いたストレッチフィルムが生産されているが、透明性、防曇性や耐熱性が劣る傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらの問題点を解決するために鋭意検討した結果、以下の通りにして解決法を見出した。
即ち、臭いの少ないホスファイトを用いてより低臭気のフィルムを調製し、かつこのホスファイトの添加によって、耐熱性の向上、中期着色の改良がもたらされるので、その分エポキシ化大豆油の量が軽減でき、これによってフィルムの臭気はさらに少なくなる。さらなる効果として、他の熱安定化剤としての無機質の添加剤量を減らせるので、フィルムの透明性が向上する。これらの効果を期待して本発明を得るに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記の主旨に沿った、特定のホスファイトを用いたことにより、低臭気で、諸性能が優れた塩化ビニル樹脂ストレッチフィルムを得ることができる。即ち、本発明は、塩化ビニル樹脂に、(a)塩化ビニル樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部のエポキシ化植物油、(b)有機カルボン酸亜鉛塩、(c)有機カルボン酸カルシウム塩、(d)炭素数8〜18のアルキルホスファイト化合物及びβ−ジケトン化合物及び/又はハイドロタルサイト化合物を配合してなる食品包装フィルム用塩化ビニル樹脂組成物である。また、この塩化ビニル樹脂組成物に、さらに可塑剤を添加して優れた食品包装フィルム用塩化ビニル樹脂ストレッチフィルムを得ることができた。
【0005】
本発明をさらに詳しく説明するが、これに限定されない。本発明に用いられるアルキルホスファイト化合物は下記一般式(1)で示される化合物である。
【0006】
【化4】
(ここに、Rは炭素数8から18までのアルキル基であり、nは0、1又は2である)
【0007】
本アルキルホスファイト化合物の具体例を挙げれば、トリオクチルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリウンデシルホスファイト、トリドデシルホスファイト、トリトリデシルホスファイト、トリテトラデシルホスファイト、トリペンタデシルホスファイト、トリヘキサデシルホスファイト、トリヘプタデシルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、モノオクタデシル・ジデシルホスファイト、モノドデシル・ジトリデシルホスファイト、モノヘプタデシル・ジドデシルホスファイト、ジドデシルホスファイト、ジウンデシルホスファイト、ジドデシルホスファイト、ジトリデシルホスファイト、ジテトラデシルホスファイト、ジペンタデシルホスファイト、ジヘキサデシルホスファイト、ジヘプタデシルホスファイト、ジオクタデシルホスファイト、モノオクタデシル・モノドデシルホスファイト、モノヘプタデシル・モノヘキサデシルホスファイト、モノドデシルホスファイト、モノトリデシルホスファイト、モノテトラデシルホスファイト、モノヘキサデシルホスファイト、モノオクタデシルホスファイト等がある。アルキル基の炭素数が7個以下のホスファイト化合物では臭気がきつく、しかもブルームし易く、また炭素数が18個を超えたものは、樹脂への相溶性が減少し、活性も増して加工成形が難しくなり、ブルーム現象が発生する。これらのアルキルホスファイト化合物の添加量は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、0.01〜5.0重量部である。
【0008】
本発明で用いられる塩化ビニル樹脂とは、塩化ビニルの単独重合樹脂、塩化ビニルを主成分とする共重合樹脂、及び重合樹脂ブレンドを包含する。塩化ビニルを主成分とする共重合樹脂としては、塩化ビニルと、エチレン、プロピレン、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、マレイン酸エステル等との共重合体が挙げられる。これら塩化ビニル樹脂は現在までの周知の重合法で得られたものであれば、何れの製造法のものでもよい。
【0009】
本発明で用いられるエポキシ化植物油としては、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化ひまし油等が挙げられる。これらのエポキシ化植物油の添加量は塩化ビニル樹脂100重量部に対して、0.1〜20重量部である。
【0010】
本発明で用いられる有機カルボン酸亜鉛及びカルシウム塩の有機カルボン酸は、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカノン酸、ラウリン酸、トリデカノン酸、ミリスチン酸、ペンタデカノン酸、パルミチン酸、マーガリン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ヘンエイコサン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、オレイン酸、エライジン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、セラコレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、12−ヒドロキシオクタデカン酸、獣脂脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、パール脂肪酸、桐油脂肪酸、大豆油脂肪酸、綿実油脂肪酸などの天然脂肪酸の混合物、けい皮酸、安息香酸、p−第3級−ブチル安息香酸、ジメチル安息香酸、エチル安息香酸、ジメチルヒドロキシ安息香酸、トルイル酸、アセトキシ安息香酸、プロピル安息香酸、3,5−ジ−第3級−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、p−第3級−オクチルサリチル酸等の一価カルボン酸、並びにしゅう酸、マロン酸、こはく酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アジライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、オキシフタル酸等の二価カルボン酸及びこれら二価カルボン酸のアルコールとのモノエステル化合物等が挙げられる。
上記有機カルボン酸亜鉛塩又はカルシウム塩の添加量は、各々、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、0.01〜5重量部である。
【0011】
本発明で用いられるβ−ジケトン化合物としては、4−シクロペンテン−1,3−ジオン、4−メチルシクロヘキサン−1,3−ジオン、2−フェニルシクロヘキサン−1,3−ジオン、2,2−ジメチルシクロヘキサン−1,3,5−トリオン、2−ベンジルシクロヘキサン−1,3−ジオン、2−アセチルシクロヘキサノン、2−ベンゾイルシクロヘキサノン、2−アセチルシクロヘキサン−1,3−ジオン、1,4−ビス(2,6−ジオキソシクロヘキシル)−2−ブテン、ビス(4−ブチルベンゾイル)メタン、ベンゾイル・アセチルメタン、4−メトキシベンゾイル・ヘキサノイルメタン、ベンゾイル・アセチル・オクチルメタン、トリベンゾイルメタン、デヒドロ酢酸、デヒドロプロピオニル酢酸、2−(2−シクロヘキセン−1−イル)シクロヘキサン−1,3−ジオン、カプロイル・アセチルメタン、ベンゾイル・ジアセチルメタン、シクロヘキシルカルボニル・アセチルメタン、シクロヘキシルカルボニル・ベンゾイルメタン、ベンゾイルテトラロン、アセチルテトラロン、ビス(シクロヘキシルカルボニル)メタン、ジベンゾイルメタン、アセチルアセトン、ブタノイルアセトン、ステアロイルアセトン、ラウロイルアセトン、ベンゾイル・フェニルアセチルメタン、ベンゾイルホルミルメタン、ベンゾイル・パルミトイルメタン、ヘキサデカノイル・ホルミルメタン、イソバレリル・シクロヘキシルカルボニルメタン、シクロヘキシルカルボニル・アセチル・エチルメタン等が挙げられる。
これらのβ−ジケトン化合物の添加量は塩化ビニル樹脂100重量部に対して、0.01〜0.5重量部である。
【0012】
本発明で用いられるハイドロタルサイト化合物は下記の(2)式で示される化合物である。これらの化合物の添加量は塩化ビニル樹脂100重量部に対して、0.01〜10重量部である。
【0013】
【化2】
[MgZn1−xAl(OH)x/2・mHO (2)
[こゝに、AはCO又はSO陰イオンであり、a、b、xは各々次の条件を満たす正の数である。a+b=1、0≦b<a、0<x≦0.5。mは0≦m<2を満たす数。]
【0014】
本発明で用いられる可塑剤として、フタル酸エステル系可塑剤(ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソオクチルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジデシルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジラウリルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジベンジルフタレート等),フタル酸系以外のカルボン酸のエステル系可塑剤又はポリエステル系可塑剤(ジ−n−ブチルアジペート、ジ−n−オクチルアジペート、ジイソノニルアジペート、ジイソデシルアジペート、ポリプロピレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ジイソブチルアゼレート、ジ−2−エチルヘキシルアゼレート、ジブチルセバケート、ジ−2−エチルヘキシルセバケート、ポリプロピレンセバケート、トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート、トリイソデシルトリメリテート、ジ−2−エチルヘキシルフマレート、トリブチルシトレート、ジブチルマレート、ジオクチルマレート、メチルアセチルリシノレート、ポリプロピレンセバケート等)が挙げられる。
これらの可塑剤の添加量は塩化ビニル樹脂100重量部に対して、0〜50重量部である。
【0015】
合成樹脂表面はそれ自体疎水性であるため、成形された製品を使用するときに、温度や湿度等の条件によっては、吸着又は凝集した水分が微細な水滴となって表面を覆い、曇りを生じるために色々と不都合なことが起る。これらの欠点を除去するために、塩化ビニル樹脂製品を加工・成形する際に、防曇剤が配合されている。これらの防曇剤の具体例としては、界面活性剤のカチオン系、アニオン系、ノニオン系等のものが目的に応じて適宣に用いられ得るが、フィルム表面からの適度の吹出し、被包装物質との滑り性、やフィルムの巻出し性をよくするので、ノニオン系界面活性剤が好ましい。
【0016】
これらの具体例として、グリセリン脂肪酸エステル系として、グリセリンモノパルミテート、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレート、グリセリンモノリノート、グリセリンモノ12−ヒドロキシステアレート、グリセリンモノカプリレート、グリセリンモノラウレート等のモノグリセライド、グリセリンモノ・ジパルミネート、グリセリンモノ・ジステアレート、グリセリンジ・トリステアレート、グリセリンモノ・ジオレート、グリセリンジ・トリオレート、グリセリンモノ・ジリノレート、グリセリンモノ・ジベヘネート、グリセリンモノ・ジリシノレート、グリセリンモノ・ジ12−ヒドロキシステアレート、グリセリンモノ・ジオレートステアレート、グリセリンモノ・ジ椰子酸エステル等のモノ・ジグリセライド、グリセリントリ2−エチルヘキソエート、グリセリントリカプリレート、グリセリントリ脂肪酸(C7〜11)エステル等のトリグリセライド、グリセリンジアセトモノラウレート、グリセリンジアセトモノステアレート、グリセリンジアセトモノオレート、グリセリンジアセトモノリノレート、グリセリンジアセトモノ12−ヒドロキシステアレート、グリセリンジアセトモノミリステート、グリセリンジアセトモノパルミテート、グリセリンジアセトモノラウレート、グリセリンモノアセトモノステアレート、グリセリンモノアセトモノミリステート、グリセリンモノアセトモノパルミネート、グリセリンモノアセトモノリシノレート、グリセリンモノアセトモノ12−ヒドロキシステアレート、グリセリンモノアセトモノベヘネート、グリセリンモノアセトモノオレート、グリセリンモノアセトモノラウレート、グリセリンモノアセトジオレート、グリセリンモノアセトジリシノレート、グリセリンモノアセトジカプリレート、グリセリンモノアセトジラウレート、グリセリンモノアセトジステアレート等のアセチル化グリセライド、コハク酸飽和脂肪酸モノグリセライド、クエン酸飽和脂肪酸モノグリセライド、クエン酸不飽和脂肪酸モノグリセライド、ジアセチル酒石酸飽和脂肪酸モノグリセライド、ジアセチル酒石酸不飽和脂肪酸モノグリセライド、乳酸飽和脂肪酸モノグリセライド等の有機酸モノグリセライド、ソルビタン脂肪酸エステル系及びこれらの酸化エチレン付加物系として、ソルビタンラウレート、ソルビタンパルミテート、ソルビタンステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンオレート、ソルビタントリオレート、ソルビタンベヘネート、ソルビタントリベヘネート、ソルビタンジラウレート、ソルビタンジステアレート、ソルビタンジパルミネート、ソルビタンモノエルシネート、ソルビタンモノリシノレート、ソルビタンヤシ脂肪酸エステル、ソルビタンパーム脂肪酸エステル、ソルビタン牛脂肪酸エステル等、ポリオキシエチレン(6)ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン20)ソルビタントリステアレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリオレート、ポリオキシエチレン(30)ソルビタンモノミリステート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンテトラオレート、ポリオキシエチレン(40)ソルビタンジパール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン(60)ソルビタンテトラオレート、ポリオキシエチレン(60)ソルビタントリヤシ脂肪酸エステル、並びにポリグリセリン脂肪酸エステル系として、ジグリセリンラウレート、ジグリセリンステアレート、ジグリセリンオレート、ジグリセリンカプリレート、ジグリセリンベヘネート、ジグリセリンミリステート、ジグリセリンヤシ脂肪酸エステル、ジグリセリンパーム脂肪酸エステル、ジグリセリン牛脂肪酸エステル等のジグリセリン脂肪酸エステル、、テトラグリセリンステアレート、テトラグリセリンオレート、ヘキサグリセリンラウレート、デカグリセリンラウレート、デカグリセリンオレート、ポリグリセリンポリリシノレート等のポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。
これらの防曇剤の添加量は塩化ビニル樹脂100重量部に対して、0.5〜5重量部である。
【0017】
その他、必要に応じて、滑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、充填剤、補強剤、離型剤、発泡剤、架橋剤、防黴剤、加工助剤、プレートアウト防止剤、顔料、粘度低下剤等を本発明の食品包装用塩化ビニル樹脂に包含させることができる。
【0018】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明の効果を詳細に説明する。実施例における熱安定性及び着色性の評価値は次の通りである。強優:5、優:4、中:3、弱劣:2、劣:1。
【0019】
比較例
下記の配合物を二本ロールミルによって180℃で5分間混練して厚さ1mmのシートを作成し、このシートを約5センチ平方メートルに切断し、50mlビンの底から約2センチメートルの高さに入れ、このビンを60℃に温めて、そときの臭いを比較検討した。臭気の評価値は次の通りである。無臭:5、弱い臭気:4、中程度の臭気:3、強い臭気:2、非常に強い臭気:1。
また、このシートを切断して細片を作り、このものを180℃のギヤーオーブンに入れ時間を追ってシートの熱安定性を評価した。また、このシートの細片を6枚重ねて、180℃、5分間圧力をかけて、厚さ5mmのプレスシートを作成し、着色性の評価を行った。
[配合]
塩化ビニル樹脂(重合度:1300) 100重量部
アジピン酸ジイソノニル 30
エポキシ化大豆油 第1表
安息香酸カルシウム 第1表
リシノール酸カルシウム 第1表
オレイン酸亜鉛塩 第1表
オクチル酸亜鉛塩 第1表
アルキルホスファイト化合物 第1表
【0020】
【表1】
【0021】
実施例
下記の配合物を二本ロールミルによって180℃で5分間混練して厚さ1mmのシートを作成した。このシートを切断して細片を作り、このものを180℃のギヤーオーブンに入れ時間を追ってシートの熱安定性を評価した。また、このシートの細片を数枚重ねて、180℃、5分間圧力をかけて、厚さ5mmのプレスシートを作成し、着色性の評価を行った。
[配合]
塩化ビニル樹脂(重合度:1300) 100重量部
アジピン酸ジイソノニル 30
エポキシ化大豆油 10
安息香酸カルシウム 0.05
リシノール酸カルシウム 0.1
オクチル酸亜鉛 0.1
アルキルホスファイト化合物 第2表
β−ジケトン化合物 第2表
ハイドロタルサイト化合物 第2表
【0022】
【表2】
【0023】
実施例
下記の配合物を二本ロールミルによって180℃で5分間混練して厚さ1mmのシートを作成した。このシートを切断して細片を作り、このものを180℃のギヤーオーブンに入れ時間を追ってシートの熱安定性を評価した。また、このシートの細片を数枚重ねて、180℃、10分間圧力をかけて、厚さ5mmのプレスシートを作成し、着色性の評価を行った。
[配合]
塩化ビニル樹脂(重合度:800) 100重量部
エポキシ化大豆油 第3表
安息香酸カルシウム塩 第3表
ステアリン酸カルシウム塩 第3表
ステアリン酸亜鉛塩 第3表
オクチル酸亜鉛塩 第3表
アルキルホスファイト化合物 第3表
β−ジケトン化合物 第3表
ハイドロタルサイト化合物 第3表
【0024】
【表3】
【0027】
【発明の効果】
塩化ビニル樹脂に対して、エポキシ化植物油、有機カルボン酸亜鉛塩、有機カルボン酸カルシウム塩及び炭素数8〜18のアルキルホスファイト化合物を併用することによって、エポキシ化植物油の臭気を改良するとともに、熱安定性や着色性に優れた食品包装フィルム用塩化ビニル樹脂組成物をうることができた。
[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a vinyl chloride resin composition for food packaging. More specifically, the present invention relates to a vinyl chloride resin composition for food packaging that is excellent in coloring resistance, heat resistance, and processability and has little odor.
[0002]
[Technical background]
The vinyl chloride resin stretch film is excellent in transparency, flexibility, gas barrier property, food preservability and packaging suitability, and is used in large quantities as a food packaging film.
In producing this vinyl chloride resin stretch film, epoxidized soybean oil is used in a relatively large amount. For this reason, in the inflation and T-die formulation, there has been a problem with long run properties due to the occurrence of eyelids due to the hardening phenomenon of the epoxidized vegetable oil and the product being burned. Moreover, it became a stretch film with a rough surface, and when using this film, there existed faults, such as lack of slipperiness with a to-be packaged object, and the unwinding resistance of a paper tube winding film was large. Moreover, the transfer of the odor to a foodstuff is seen by the mixing | blending of a large amount of epoxidized soybean oil. When these problems have been solved with conventional additives, it has been very difficult to obtain a vinyl chloride resin stretch film suitable for food packaging that is excellent in initial colorability and transparency and does not cause plate-out and bloom.
Recently, stretch films from which tris (nonylphenyl) phosphite has been removed have been produced, but they tend to be inferior in transparency, antifogging properties and heat resistance.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
As a result of diligent studies to solve these problems, a solution was found as follows.
That is, a film having a lower odor is prepared by using phosphite having a low odor, and addition of the phosphite brings about improvement in heat resistance and improvement in medium-term coloring, so that the amount of epoxidized soybean oil is correspondingly increased. Can be reduced, which further reduces the odor of the film. As a further effect, the amount of inorganic additives as other heat stabilizers can be reduced, so that the transparency of the film is improved. Expecting these effects, the present invention was obtained.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, a vinyl chloride resin stretch film having low odor and excellent performance can be obtained by using a specific phosphite in line with the above-mentioned gist. That is, the present invention provides (a) 0.1 to 20 parts by weight of epoxidized vegetable oil, (b) an organic carboxylic acid zinc salt, and (c) an organic carboxylic acid, based on 100 parts by weight of the vinyl chloride resin. It is a vinyl chloride resin composition for food packaging films comprising a calcium salt, (d) an alkyl phosphite compound having 8 to 18 carbon atoms, a β-diketone compound and / or a hydrotalcite compound . Further, an excellent vinyl chloride resin stretch film for food packaging film could be obtained by further adding a plasticizer to this vinyl chloride resin composition.
[0005]
The present invention will be described in more detail but is not limited thereto. The alkyl phosphite compound used in the present invention is a compound represented by the following general formula (1).
[0006]
[Formula 4]
(Where R is an alkyl group having 8 to 18 carbon atoms, and n is 0, 1 or 2)
[0007]
Specific examples of the alkyl phosphite compound include trioctyl phosphite, tridecyl phosphite, triundecyl phosphite, tridodecyl phosphite, tritridecyl phosphite, tritetradecyl phosphite, tripentadecyl phosphite, Trihexadecyl phosphite, triheptadecyl phosphite, trioctadecyl phosphite, monooctadecyl didecyl phosphite, monododecyl ditridecyl phosphite, monoheptadecyl didodecyl phosphite, didodecyl phosphite, diundecyl phosphite Phyto, didodecyl phosphite, ditridecyl phosphite, ditetradecyl phosphite, dipentadecyl phosphite, dihexadecyl phosphite, diheptadecyl phosphite, di Kutadecyl phosphite, monooctadecyl monododecyl phosphite, monoheptadecyl monohexadecyl phosphite, monododecyl phosphite, monotridecyl phosphite, monotetradecyl phosphite, monohexadecyl phosphite, monooctadecyl phosphite Etc. Phosphite compounds with an alkyl group of 7 or less carbon atoms have a strong odor and are easy to bloom, and those with more than 18 carbon atoms have reduced compatibility with the resin and increased their activity to process molding. Becomes difficult and bloom phenomenon occurs. The addition amount of these alkyl phosphite compounds is 0.01-5.0 weight part with respect to 100 weight part of vinyl chloride resin.
[0008]
The vinyl chloride resin used in the present invention includes a homopolymer resin of vinyl chloride, a copolymer resin mainly composed of vinyl chloride, and a polymer resin blend. Examples of the copolymer resin mainly composed of vinyl chloride include copolymers of vinyl chloride and ethylene, propylene, vinyl acetate, vinylidene chloride, acrylic acid ester, methacrylic acid ester, maleic acid ester and the like. These vinyl chloride resins may be produced by any production method as long as they are obtained by a well-known polymerization method up to now.
[0009]
Examples of the epoxidized vegetable oil used in the present invention include epoxidized soybean oil, epoxidized linseed oil, and epoxidized castor oil. The addition amount of these epoxidized vegetable oils is 0.1-20 weight part with respect to 100 weight part of vinyl chloride resin.
[0010]
The organic carboxylic acid of the organic carboxylic acid zinc and calcium salt used in the present invention is caproic acid, enanthic acid, caprylic acid, 2-ethylhexanoic acid, pelargonic acid, capric acid, undecanoic acid, lauric acid, tridecanoic acid, myristic acid , Pentadecanoic acid, palmitic acid, margaric acid, stearic acid, arachidic acid, heneicosanoic acid, behenic acid, lignoceric acid, serotic acid, montanic acid, oleic acid, elaidic acid, erucic acid, brassic acid, seracoleic acid, linoleic acid, linolenic acid Acid, ricinoleic acid, 12-hydroxyoctadecanoic acid, tallow fatty acid, coconut oil fatty acid, pearl fatty acid, tung oil fatty acid, soybean oil fatty acid, cottonseed oil fatty acid, etc., cinnamic acid, benzoic acid, p-tertiary- Butyl benzoic acid, dimethyl benzoic acid, ethyl Benzoic acid, dimethylhydroxybenzoic acid, toluic acid, acetoxybenzoic acid, propylbenzoic acid, 3,5-di-tertiary-butyl-4-hydroxybenzoic acid, salicylic acid, p-tertiary-octylsalicylic acid, etc. Monovalent carboxylic acids, as well as oxalic acid, malonic acid, succinic acid, glutaric acid, adipic acid, pimelic acid, suberic acid, adiline acid, sebacic acid, maleic acid, fumaric acid, citraconic acid, mesaconic acid, itaconic acid, phthalic acid And divalent carboxylic acids such as isophthalic acid, terephthalic acid and oxyphthalic acid, and monoester compounds of these divalent carboxylic acids with alcohols.
The addition amount of the organic carboxylic acid zinc salt or calcium salt is 0.01 to 5 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the vinyl chloride resin.
[0011]
Examples of the β-diketone compound used in the present invention include 4-cyclopentene-1,3-dione, 4-methylcyclohexane-1,3-dione, 2-phenylcyclohexane-1,3-dione, and 2,2-dimethylcyclohexane. -1,3,5-trione, 2-benzylcyclohexane-1,3-dione, 2-acetylcyclohexanone, 2-benzoylcyclohexanone, 2-acetylcyclohexane-1,3-dione, 1,4-bis (2,6 -Dioxocyclohexyl) -2-butene, bis (4-butylbenzoyl) methane, benzoyl-acetylmethane, 4-methoxybenzoyl-hexanoylmethane, benzoyl-acetyl-octylmethane, tribenzoylmethane, dehydroacetic acid, dehydropropionylacetic acid , 2- (2-Cyclohexene- -Yl) cyclohexane-1,3-dione, caproyl acetylmethane, benzoyl diacetylmethane, cyclohexylcarbonyl acetylmethane, cyclohexylcarbonyl benzoylmethane, benzoyltetralone, acetyltetralone, bis (cyclohexylcarbonyl) methane, dibenzoyl Methane, acetylacetone, butanoylacetone, stearoylacetone, lauroylacetone, benzoyl-phenylacetylmethane, benzoylformylmethane, benzoyl-palmitoylmethane, hexadecanoyl-formylmethane, isovaleryl-cyclohexylcarbonylmethane, cyclohexylcarbonyl-acetyl-ethylmethane, etc. Can be mentioned.
The added amount of these β-diketone compounds is 0.01 to 0.5 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the vinyl chloride resin.
[0012]
The hydrotalcite compound used in the present invention is a compound represented by the following formula (2). The addition amount of these compounds is 0.01-10 weight part with respect to 100 weight part of vinyl chloride resin.
[0013]
[Chemical formula 2]
[Mg a Zn b ] 1-x Al x (OH) 2 A x / 2 · mH 2 O (2)
[Here, A is a CO 3 or SO 4 anion, and a, b, and x are positive numbers that satisfy the following conditions. a + b = 1, 0 ≦ b <a, 0 <x ≦ 0.5. m is a number satisfying 0 ≦ m <2. ]
[0014]
As plasticizers used in the present invention, phthalate ester plasticizers (dimethyl phthalate, dibutyl phthalate, diheptyl phthalate, di-2-ethylhexyl phthalate, diisooctyl phthalate, di-n-octyl phthalate, diisononyl phthalate, didecyl Phthalate, diisodecyl phthalate, dilauryl phthalate, dicyclohexyl phthalate, butyl benzyl phthalate, dibenzyl phthalate, etc.), ester plasticizer or polyester plasticizer of carboxylic acid other than phthalic acid (di-n-butyl adipate, di-n) -Octyl adipate, diisononyl adipate, diisodecyl adipate, polypropylene adipate, polybutylene adipate, diisobutyl azelate, di-2-ethylhexyl azelate, dibutyl Bacate, di-2-ethylhexyl sebacate, polypropylene sebacate, tri-2-ethylhexyl trimellitate, triisodecyl trimellitate, di-2-ethylhexyl fumarate, tributyl citrate, dibutyl malate, dioctyl malate, Methyl acetyl ricinolate, polypropylene sebacate, etc.).
The addition amount of these plasticizers is 0-50 weight part with respect to 100 weight part of vinyl chloride resin.
[0015]
Since the surface of the synthetic resin is itself hydrophobic, depending on conditions such as temperature and humidity, moisture that has been adsorbed or agglomerated may form fine water droplets that cover the surface and cause fogging. For this reason, various inconveniences occur. In order to remove these defects, an antifogging agent is blended when processing and molding a vinyl chloride resin product. As specific examples of these antifogging agents, cationic surfactants, anionic surfactants, nonionic surfactants and the like can be appropriately used depending on the purpose. Nonionic surfactants are preferable because they improve the slipperiness and the unwinding property of the film.
[0016]
Specific examples thereof include glycerol monopalmitate, glycerol monostearate, glycerol monooleate, glycerol monolinato, glycerol mono12-hydroxystearate, glycerol monocaprylate, glycerol monolaurate and the like as glycerol fatty acid ester system. Glycerin mono-dipalinate, glycerin mono-distearate, glycerin di-tristearate, glycerin mono-diolate, glycerin di-trioleate, glycerin mono-dilinoleate, glycerin mono-dibehenate, glycerin mono-dilysinolate, glycerin mono-di-12- Mono-diglycerides such as hydroxystearate, glycerol mono-diolate stearate, glycerol mono-dioxalate Glycerin tri-2-ethylhexoate, glycerin tricaprylate, triglycerides such as glycerin trifatty acid (C7-11) ester, glycerin diacetomonolaurate, glycerin diacetomonostearate, glycerin diacetomonooleate, glycerin diacetomonolinoleate, Glycerin diacetomono 12-hydroxystearate, glycerin diacetomonomyristate, glycerin diacetomonopalmitate, glycerin diacetomonolaurate, glycerin monoacetomonostearate, glycerin monoacetomonomyristate, glycerin monoacetomonopalinate, glycerin monopalinate Acetomonoricinoleate, glycerol monoacetomono 12-hydroxystearate, glycerol monoacetomonobehenate Acetylated glycerides such as glycerol monoacetomonooleate, glycerol monoacetomonolaurate, glycerol monoacetodiolate, glycerol monoacetodiricinolate, glycerol monoacetodicaprylate, glycerol monoacetodilaurate, glycerol monoacetodistearate, Succinic acid saturated fatty acid monoglyceride, citric acid saturated fatty acid monoglyceride, citric acid unsaturated fatty acid monoglyceride, diacetyltartaric acid saturated fatty acid monoglyceride, diacetyltartaric acid unsaturated fatty acid monoglyceride, lactic acid saturated fatty acid monoglyceride and other organic acid monoglycerides, sorbitan fatty acid esters and their oxidation Ethylene adducts include sorbitan laurate, sorbitan palmitate, sorbitan stearate, Rubitan tristearate, sorbitan oleate, sorbitan trioleate, sorbitan behenate, sorbitan tribehenate, sorbitan dilaurate, sorbitan distearate, sorbitan dipalinate, sorbitan monoerucinate, sorbitan monoricinoleate, sorbitan palm fatty acid ester , Sorbitan palm fatty acid ester, sorbitan beef fatty acid ester, etc., polyoxyethylene (6) sorbitan monolaurate, polyoxyethylene (20) sorbitan monolaurate, polyoxyethylene (20) sorbitan monopalmitate, polyoxyethylene (20 ) Sorbitan monostearate, polyoxyethylene 20) sorbitan tristearate, polyoxyethylene (20) sorbitan trioleate, polyoxye Len (30) sorbitan monomyristate, polyoxyethylene (20) sorbitan tetraoleate, polyoxyethylene (40) sorbitan dipearl fatty acid ester, polyoxyethylene (60) sorbitan tetraoleate, polyoxyethylene (60) sorbitan tricoco Diglycerin laurate, diglyceryl stearate, diglycerin oleate, diglycerin caprylate, diglycerin behenate, diglycerin myristate, diglycerin palm fatty acid ester, diglycerin palm Fatty acid esters, diglycerin fatty acid esters such as diglycerin beef fatty acid ester, tetraglyceryl stearate, tetraglycerin oleate, hexaglycerin lauret , Decaglycerol laurate, decaglycerol oleate, polyglycerol fatty acid esters such as polyglycerin polyricinoleate and the like.
The addition amount of these anti-fogging agents is 0.5-5 weight part with respect to 100 weight part of vinyl chloride resin.
[0017]
In addition, lubricants, antioxidants, antistatic agents, fillers, reinforcing agents, mold release agents, foaming agents, cross-linking agents, antifungal agents, processing aids, plate-out prevention agents, pigments, viscosity reduction as necessary An agent or the like can be included in the food packaging vinyl chloride resin of the present invention.
[0018]
【Example】
Next, the effects of the present invention will be described in detail with reference to examples. The evaluation values of thermal stability and colorability in the examples are as follows. Strong: 5; Excellent: 4, Medium: 3, Weak / Inferior: 2, Inferior: 1.
[0019]
Comparative Example 1
The following formulation is kneaded at 180 ° C. for 5 minutes by a two-roll mill to form a sheet having a thickness of 1 mm, this sheet is cut into about 5 cm 2, and about 2 cm from the bottom of a 50 ml bottle. put, to warm the bottle to 60 ℃, it was compared the smell at the time of it. Odor evaluation values are as follows. Odorless: 5, weak odor: 4, moderate odor: 3, strong odor: 2, very strong odor: 1.
Further, this sheet was cut to make a fine piece, and this was put into a gear oven at 180 ° C. to evaluate the thermal stability of the sheet over time. Further, six pieces of this sheet were stacked and pressed at 180 ° C. for 5 minutes to prepare a press sheet having a thickness of 5 mm, and the colorability was evaluated.
[Combination]
Vinyl chloride resin (degree of polymerization: 1300) 100 parts by weight Diisononyl adipate 30
Epoxidized soybean oil Table 1 Calcium benzoate Table 1 Calcium ricinoleate Table 1 Zinc oleate Table 1 Zinc octylate Table 1 Alkyl phosphite compounds Table 1
[Table 1]
[0021]
Example 1
The following composition was kneaded at 180 ° C. for 5 minutes by a two-roll mill to prepare a sheet having a thickness of 1 mm. The sheet was cut into small pieces, which were placed in a gear oven at 180 ° C., and the thermal stability of the sheet was evaluated over time. In addition, several small pieces of this sheet were stacked, and a press sheet having a thickness of 5 mm was prepared by applying pressure at 180 ° C. for 5 minutes to evaluate the colorability.
[Combination]
Vinyl chloride resin (degree of polymerization: 1300) 100 parts by weight Diisononyl adipate 30
Epoxidized soybean oil 10
Calcium benzoate 0.05
Calcium ricinoleate 0.1
Zinc octylate 0.1
Alkyl phosphite compounds Table 2 β-diketone compounds Table 2 Hydrotalcite compounds Table 2
[Table 2]
[0023]
Example 2
The following blend was kneaded at 180 ° C. for 5 minutes by a two-roll mill to prepare a sheet having a thickness of 1 mm. The sheet was cut into small pieces, which were placed in a gear oven at 180 ° C., and the thermal stability of the sheet was evaluated over time. In addition, several pieces of this sheet were stacked and pressed at 180 ° C. for 10 minutes to prepare a press sheet having a thickness of 5 mm, and the colorability was evaluated.
[Combination]
Vinyl chloride resin (degree of polymerization: 800) 100 parts by weight Epoxidized soybean oil Table 3 Calcium benzoate salt Table 3 Calcium stearate salt Table 3 Zinc stearate salt Table 3 Zinc octylate salt Table 3 Alkyl phosphite compound Table 3 β-diketone compounds Table 3 Hydrotalcite compounds Table 3
[Table 3]
[0027]
【The invention's effect】
By using epoxidized vegetable oil, organic carboxylic acid zinc salt, organic carboxylic acid calcium salt and alkyl phosphite compound having 8 to 18 carbon atoms in combination with vinyl chloride resin, the odor of epoxidized vegetable oil is improved, A vinyl chloride resin composition for food packaging films having excellent stability and colorability could be obtained.

Claims (4)

塩化ビニル樹脂に、(a)塩化ビニル樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部のエポキシ化植物油、(b)有機カルボン酸亜鉛塩、(c)有機カルボン酸カルシウム塩、(d)下記一般式(1)で示されるアルキルホスファイト化合物及びβ−ジケトン化合物を配合してなる食品包装フィルム用塩化ビニル樹脂組成物。
(ここに、Rは炭素数8から18までのアルキル基であり、nは0、1又は2である)
(A) 0.1 to 20 parts by weight of epoxidized vegetable oil with respect to 100 parts by weight of vinyl chloride resin, (b) organic carboxylic acid zinc salt, (c) organic carboxylic acid calcium salt, (d) A vinyl chloride resin composition for food packaging films, comprising an alkyl phosphite compound represented by the following general formula (1) and a β-diketone compound .
(Where R is an alkyl group having 8 to 18 carbon atoms, and n is 0, 1 or 2)
塩化ビニル樹脂に、(a)塩化ビニル樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部のエポキシ化植物油、(b)有機カルボン酸亜鉛塩、(c)有機カルボン酸カルシウム塩、(d)下記一般式(1)で示されるアルキルホスファイト化合物及びハイドロタルサイト化合物を配合してなる食品包装フィルム用塩化ビニル樹脂組成物。
(ここに、Rは炭素数8から18までのアルキル基であり、nは0、1又は2である)
(A) 0.1 to 20 parts by weight of epoxidized vegetable oil with respect to 100 parts by weight of vinyl chloride resin, (b) organic carboxylic acid zinc salt, (c) organic carboxylic acid calcium salt, (d) A vinyl chloride resin composition for food packaging films, comprising an alkyl phosphite compound and a hydrotalcite compound represented by the following general formula (1).
(Where R is an alkyl group having 8 to 18 carbon atoms, and n is 0, 1 or 2)
塩化ビニル樹脂に、(a)塩化ビニル樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部のエポキシ化植物油、(b)有機カルボン酸亜鉛塩、(c)有機カルボン酸カルシウム塩、(d)下記一般式(1)で示されるアルキルホスファイト化合物、β−ジケトン化合物及びハイドロタルサイト化合物を配合してなる食品包装フィルム用塩化ビニル樹脂組成物。
(ここに、Rは炭素数8から18までのアルキル基であり、nは0、1又は2である)
(A) 0.1 to 20 parts by weight of epoxidized vegetable oil with respect to 100 parts by weight of vinyl chloride resin, (b) organic carboxylic acid zinc salt, (c) organic carboxylic acid calcium salt, (d) A vinyl chloride resin composition for food packaging films, comprising an alkyl phosphite compound represented by the following general formula (1), a β-diketone compound and a hydrotalcite compound .
(Where R is an alkyl group having 8 to 18 carbon atoms, and n is 0, 1 or 2)
可塑剤をさらに添加してなる請求項1〜請求項3記載のいずれかの食品包装フィルム用塩化ビニル樹脂組成物。  The vinyl chloride resin composition for food packaging film according to any one of claims 1 to 3, further comprising a plasticizer.
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