JP3660128B2 - 寝台のフェンス装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、産婦人科等で使用する産科分娩台や医療用ベット等に設けられ、患者の身体を保持するための寝台のフェンスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の従来の分娩台や医療用ベツト等(以下分娩台等という)には、通常分娩が近づいた時に、ベット状態になった分娩台に患者を寝かせ、患者は側臥位状態または仰臥状態で分娩を待ち、分娩する際は背凭れを起こして分娩をするようにしている。
【0003】
その際に使用する分娩台等は、一般的には患者を保持するためのサイドフェンス等は装着されておらず、サイドフェンス等を使用する場合は、背凭れ両側部に設けられる支持杆等に別の場所に置かれるフェンスをその都度取付け固定して使用するようにしている。使用しない時はそのフェンスを取り外して別の場所に置くようにしている。
【0004】
また、病室等に置かれる分娩台等では、通常ベットに設けられるベットフェンスはあるものの固定もしくは前記したように取付け、取外しするもの、またベット両サイドに設けられるフェンスを回転もしくは上下にスライドさせてベットの横に位置させて使用するものはある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記した寝台のフェンス装置は、サイドフェンスが設置されていない分娩台等に関しては、患者が側臥位状態でいる時は、自分の身体を保持するものがないために患者にとって、不安定な状態となり、且つ看護婦においても安心して患者から離れることができないという問題がある。
【0006】
また前記した病室設置を前提としている分娩台等において、取付け、取外して使用するベットフェンスにおいてはその作業が伴い、患者の乗降時には、看護婦等にとっては面倒且つ負担の掛かる作業となっている。
【0007】
また、フェンスを回転もしくは上下にスライドさせるものにおいては、患者をストレッチャーで分娩台に横付けして乗降させる際には、サイドフェンスの幅だけ隙間が発生するためクッションからクッションへの移動が困難で、患者に対して不快感を与え、且つ看護婦にも負担が掛かるという問題がある。
さらには幅も広くなるため、分娩の際に邪魔になることもあり、美観を損なうという問題がある。
【0008】
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、フェンスを使用する際は、患者を十分に保持でき、不使用状態では、患者の分娩台等からの乗り降りまたはストレッチヤー等への移動の際に邪魔にならないようにする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の寝台のフェンスは前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、産婦人科分娩台や医療用ベッドにおける寝台のフェンスであって、前記寝台の裏面側に固定されたガイドブロックと、該ガイドブロックに対して進退可能に嵌合された調整ネジと、前記ガイドブロックに固定された軸受けと、前記調整ネジに固定された軸受けと、前記2つの軸受けに進退および回転可能に軸受けされたスライドシャフトと、該スライドシャフトの前記寝台より側面側に突出した先端に固定されたフェンスとより構成し、前記2つの軸受けで軸受けされたスライドシャフトを引き出し、かつ、寝台の上側に回転することで固定され、また、前記調整ネジを前記ガイドブロックに対して進退して前記2つの軸受けの間隔を調整することで、該軸受けと前記スライドシャフトとの摩擦抵抗を可変できるようにしたことを特徴と
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のフェンス装置を実施した産科分娩台の一例を図面について、以下に説明する。
図1はフェンスが装備された状態の産科分娩台の全体斜視図、図2はフェンスの要部側面図、図3はフェンスが収容された状態の要部の部分断面図、図4はフェンス使用状態の部分断面図、図5はスライド部の部分断面図である。
【0011】
1は略水平位置から略90゜起立位置間で動作する背凭れシートであり、基板2に取り付けられている。3は該基板に設けられる取付基板であり、3aは該取付基板から突出するL型支持板である。
4は該取付基板に取付けられるガイドブロックであり、4aは後述する調整ネジ5の内面のネジ5aと螺合するネジ部である。
また4bは開放部を有し、4cはリング形状を成し一部開放部を有する軸受けである。さらには4dは後述する係止ピン7aが係止される係止部である。
【0012】
5は調整ネジであり、前記ガイドブロック4に設けられるネジ部4aと螺合するネジ部5aが設けられている。
また5bは開放部であり、5cはリング形状を成し一部開放部5dを有する軸受けである。また6は前記調整ネジ5を固定するためのナットである。
【0013】
軸受け4cおよび軸受け5cはいずれも後述するスライドシャフト7に対して摺動するように設けられており、前記係止ピン7aが係止部4dに係止している状態で、該ナット6を緩め、ガイドブロック4のネジ4aと螺合している調整ネジ5のネジ5aを緩めることによって、該軸受け5cは背凭れ1の内方向に移動し、軸受け4cとの距離を離すことができるようになっている。これによりスライドシャフト7に対して、軸受け4cおよび軸受け5cとの距離が離れることにより(ガイド部分が長くなることによって)摩擦抵抗を緩和するようにしている。
【0014】
また軸受け4cとの距離を縮める時は、ネジ5aを逆の方向へ回すことにより、軸受け4cと軸受け5cとの距離を縮めることができ(ガイド部分が短くなることによって)、逆にスライドシャフト7との摩擦抵抗を強くすることができるようになっている。
以上のように、ガイドブロック4に設けられる軸受け4cと前記調整ネジ5に設けられる軸受け5c距離を変化させ調整するように設けられている。
【0015】
7は前記ガイドブロック4および調整ネジ5内でスライド自在に設けられるスライドシャフトであり、該スライドシャフト7の適宜位置には係止ピン7aが嵌着されている。
【0016】
8はフェンスであり、前記スライドシャフト7に固定されるフェンス8の回転基部8aおよび該回転基部8aに固定される支板であり、それぞれが固着または一体的に形成されている。
9は一方が調整ネジ5に取付けられ、他方はスライドシャフト7の先端部に固定されるブロック10に設けられ且つ内方向に付勢されるスプリングである。
【0017】
以上の構成により、フェンス8が背凭れ1の背面に収容されている状態では、図3に示すように、フェンス8の円弧部分は下方に位置している状態となっており、且つフェンス8が取付けられるスライド用シャフト7は該スプリング9により内方向に付勢されているため、フェンスは背凭れ幅より内側に位置するようになっている。その際、スライドシャフト7は、該スライドシャフト7に設けられる係止ピン7aがガイドブロック4の係止部4dに嵌着されることによって係止されている。
【0018】
次に、フェンス8を使用しようとする時は、フェンス8を背凭れ1より外側方向に引張ってフェンス8を180゜回転させ、背凭れ1内側に戻して、スライドシャフト7に設けられるピン7aを前記ガイドブロック5の係止部5dに係止させることによってフェンス8を係止させることができるようになっている。
従って、フェンス8を使用する際は、背凭れ1の背面より引張り出して、回転させ且つ係止することによって患者の保持を行うことができる
【0019】
次に、フェンス8が設けられるスライドシャフト7を容易にスライドできないように、またスライドの摩擦抵抗を調整するための軸受4cおよび5cの作用について説明する。
【0020】
スライド用シャフト7と軸受け4cおよび軸受け5cの2点で支承されることによって、容易にスライドできないようになっている。
しかしながら、看護婦等の補助する者にとっては、その強度調整が必要となり、従って、スライドシャフト7と軸受け4cおよび5cとの摩擦抵抗の調整については、摩擦抵抗を強くしようとする時は、ガイドブロック4に螺合する調整ネジ5をネジ4aおよび5aによって背凭れ外側方向へ動かし、軸受け4cと軸受け5cとの距離を近づけることにより摩擦抵抗を強くすることができる。
【0021】
逆に前記軸受け4cと5cとの距離を離すことによってガイド部分が長くなり摩擦抵抗を弱くすることができるようになっている。
以上のことから、患者の保持を目的として使用するフェンス8は、使用時に患者が不用意に当たったり、分娩台に載った状態で患者自らが簡易にフェンス8を持ってスライドできないようにしている。すなわち前記スライドシャフト7の軸中心に近い方向から引っ張らなければ該フェンス8はスライドしないようにしている。
且つ、そのフェンス8のスライドできる摩擦抵抗の調整ができるようになっており、看護婦等の要求によって、容易にその摩擦抵抗を変化させることができるように工夫されている。
なお、前記した実施の形態にあっては、産科分娩台について説明したが、医療用ベットにも応用できることは勿論のことである。
【0022】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る寝台のフェンス装置は、患者が側臥位状態または仰臥位状態でいる時は、フェンスが簡易に形成できるため、患者はフェンスを掴んで保持することができるため安心感を与えることができ、また看護婦においても安心して患者から離れることができる。
【0023】
また病室設置を前提としている分娩台であっても、ベット状態であっても患者の乗り降りが容易に行え且つ患者を移動用ストレッチャーなどに移動させる際、フェンスが背凭れ背面に収容することができるため容易に患者を移すことができ、患者に対して不快感を与えることはない。
また取付け、取外して使用するベットフェンスに比べ、取付け、取り外しの作業が伴うことなく、看護婦等にとっても面倒且つ負担の掛かからないものとなっている。
【0024】
さらには、患者が分娩台に載った状態で、容易にフェンスをスライドできないようにして係止固定されているため患者にとっても安全であるばかりでなく、スライドさせることのできる範囲を調整することができるため看護婦等にとっても取扱易い状態が得られるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】フェンスが装備された状態の産科分娩台の全体斜視図である。
【図2】フェンスの要部側面図である。
【図3】フェンスが収容された状態の要部の部分断面図である。
【図4】フェンス使用状態の部分断面図である。
【図5】スライド部の部分断面図である。
【符号の説明】
1 背凭れ
2 背凭れ基板
3 取付基板
4 ガイドブロック
4a ネジ
4b 開放部
4c 軸受け
5 調整ネジ
5a ネジ
5b 開放部
5c 軸受け
5d 係止部
7 スライドシャフト
7a 係止ピン
8 フェンス
Claims (1)
- 産婦人科分娩台や医療用ベッドにおける寝台のフェンスであって、前記寝台の裏面側に固定されたガイドブロックと、該ガイドブロックに対して進退可能に嵌合された調整ネジと、前記ガイドブロックに固定された軸受けと、前記調整ネジに固定された軸受けと、前記2つの軸受けに進退および回転可能に軸受けされたスライドシャフトと、該スライドシャフトの前記寝台より側面側に突出した先端に固定されたフェンスとより構成し、前記2つの軸受けで軸受けされたスライドシャフトを引き出し、かつ、寝台の上側に回転することで固定され、また、前記調整ネジを前記ガイドブロックに対して進退して前記2つの軸受けの間隔を調整することで、該軸受けと前記スライドシャフトとの摩擦抵抗を可変できるようにしたことを特徴とする寝台のフェンス装置。
Priority Applications (1)
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JP14221398A JP3660128B2 (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | 寝台のフェンス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14221398A JP3660128B2 (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | 寝台のフェンス装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11319005A JPH11319005A (ja) | 1999-11-24 |
JP3660128B2 true JP3660128B2 (ja) | 2005-06-15 |
Family
ID=15310042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14221398A Expired - Fee Related JP3660128B2 (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | 寝台のフェンス装置 |
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JP (1) | JP3660128B2 (ja) |
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1998
- 1998-05-08 JP JP14221398A patent/JP3660128B2/ja not_active Expired - Fee Related
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